JP4124458B2 - 車両用シートの取付構造 - Google Patents
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また、例えばシート固定手段7によりシートを比較的前方に固定した状態で車両が前面衝突し、シート後退手段8により第1及び第2補助レール7a,8aとともにアッパレール6が後退すると、図10に示すようにその第1及び第2補助レール7a,8aが後方に突出してしまう不具合があった。この点を解消するためにシート固定手段7とシート後退手段8の上下を図11に示すように入れ替えて、アッパレール6が第2補助レール8aに対してのみ後退するようにすることも考えられるけれども、アッパレール6を第2補助レール8aに対してのみ後退させると、第1及び第2補助レール7a,8aは後退せずに後退したシート4の前方にそのシート4から突出するように残存して運転者の脱出に支障を与えるという未だ解決すべき課題が残存していた。
本発明の目的は、車両衝突時にシートが後退してもシートの前後から何も突出しない比較的構造が単純な車両用シートの取付構造を提供することにある。
本発明の別の目的は、車両の前面衝突時に確実にシートを後退できるけれども、後方から衝突された場合におけるシートの後退を防止し得る車両用シートの取付構造を提供することにある。
その特徴ある構成は、一対のアッパレール17a,17bが一対のロアレール16a,16bに前後方向に移動可能にそれぞれ取付けられ、一対のロアレール16a,16bに前後方向に移動可能に移動部材14が取付けられ、シート固定手段20は一対のアッパレール17a,17bを移動部材14の前後方向の任意の位置に選択的に固定するように構成され、シート後退手段30は所定値以上の衝撃力が前方からシート13に作用したときに一対のロアレール16a,16bに対して移動部材14を後退させるように構成されたところにある。
また、移動部材14はアッパレール17a,17bの前後端から前方又は後方に突出不能に取付けられているので、移動部材14が後退したシート13の前方にそのシート13から突出するように残存するような事態も回避することができる。
この請求項3に記載された車両用シートの取付構造では、調節ハンドル22を爪部材24とともに回転させてその先端を孔付プレート21における角孔21aから離脱させ、シート13を移動させて最適な位置で調整ハンドル22をコイルばね26の付勢力に従って逆方向に回転させ、爪部材24の先端を角孔21aに挿入させることにより、比較的容易にシート13を運転者の好みの任意の位置に固定することができる。
この請求項4に記載された車両用シートの取付構造では、車両10が前面衝突すると、係止具制御手段34は一対の係止具33,33の没入を許容し、一対の係止具33,33が没入することによりそれらの係止具33,33と一対の被係止部材31,31との係止状態は解除される。するとアッパレール17a,17bはロアレール16a,16bに対して後方向に移動できるので、車両10の前面の車室への侵入やエアバッグ等の膨張によりアッパレール17a,17bはシート13とともに後退する。
この請求項5に記載された車両用シートの取付構造では、車両10が前面衝突すると、係止具制御手段34の摺動駒35は維持スプリング39の付勢力に抗して第1位置36から第2位置37に移動する。摺動駒35が第2位置37に移動すると一対の係止具33,33の没入が許容され、一対の係止具33,33がそれぞれ没入することによりそれらの係止具33,33と一対の被係止部材31,31との係止状態は解除される。
一方、車両10が後方から追突されても、係止具制御手段34の摺動駒35は第1位置36から第2位置37に移動することはない。従って、一対の係止具33,33は没入不能な状態に維持され、シート13の後退は禁止される。
この請求項6に記載された車両用シートの取付構造では、シート13に前向き荷重又は前向き加速度が作用してもアッパレール17a,17bがシート13とともに前進するのを防止できる。また、コイルばね40を備えるので、通常走行時に一対の係止具33,33がハウジング32に没入することはなく、通常走行時にシート13が後方に移動することを防止することができる。
図8に示すように、キャブオーバ型トラック10のキャブ11にはステアリングシャフトを回転可能に保持するステアリングコラム12に対向してシート13が設けられる。シート13は運転者の尻部を受けるシートクッション13aと、シートクッション13aの後端にリクライニングアジャスタ13bを介して取付けられ運転者の背部を受けるシートバック13cとを備える。シートクッション13aの下部にはそのシートクッション13aを支えるクッションフレーム13dが設けられる(図2)。キャブ11のフロア11a上にはトラック10の進行方向に延びて一対のロアレール16a,16bが配設され、この一対のロアレール16a,16bにそれぞれ対向するようにシートクッション13aには一対のアッパレール17a,17bが固定される。ロアレール16a,16bはフロア11a上にシートレッグ18及びシートブラケット19を介して取付けられる。
図8に戻って、ステアリングコラム12はシート13の前方のダッシュパネル46にコラムサポートブラケット47を介して支持され、ステアリングコラム12の上端から突出するステアリングシャフトにはステアリングホイール48が固着される。
トラック10を最初に運転する運転者はその好みによりシート13を前後方向に移動して任意の最適な位置に固定する必要がある。この固定はシート固定手段20により行われ、調節ハンドル22を爪部材24とともに回転させてその先端を孔付プレート21における角孔21aから離脱させる。これによりアッパレール17a,17bは移動部材14と独立してロアレール16a、16bに沿って前後方向に移動可能な状態になり、最適な位置で調整ハンドル22をコイルばね26の付勢力に従って回転させる。これにより爪部材24の先端は角孔21aに挿入して移動部材14に対する前後方向の移動は禁止される。一方、被係止部材31と係止具33とは互いに係合した状態であるから移動部材14の前後方向に対する移動は禁止されている状態であり、爪部材24の先端が角孔21aに挿入された状態でシート13は運転者の好みの任意の位置に固定される。
なお、この実施の形態では、車両としてキャブオーバ型トラックを挙げたが、乗用車又はその他の車両でもよい。
また、この実施の形態では、アッパレールをロアレールに取付ける場合を示したが、アッパレールは移動部材に前後方向に移動可能に取付けても良い。
更に、この実施の形態では、シートとして運転席を挙げたが、助手席又はその他の座席でもよい。
11a フロア
13 シート
13a シートクッション
14 移動部材
16a,16b ロアレール
17a,17b アッパレール
20 シート固定手段
30 シート後退手段
21a 角孔
21 孔付プレート
22 調節ハンドル
24 爪部材
26 ねじりコイルばね
31 被係止部材
32 ハウジング
33 係止具
34 係止具制御手段
36 第1位置
37 第2位置
35 摺動駒
39 維持スプリング
40 コイルばね
Claims (6)
- フロア(11a)上に車両(10)の進行方向に延びて配設された一対のロアレール(16a,16b)と、前記一対のロアレール(16a,16b)にそれぞれ対向するようにシート(13)のシートクッション(13a)に固定された一対のアッパレール(17a,17b)と、前記一対のアッパレール(17a,17b)を前後方向の任意の位置に選択的に固定するシート固定手段(20)と、所定値以上の衝撃力が前方から前記シート(13)に作用したときに前記一対のアッパレール(17a,17b)を後退させるシート後退手段(30)とを備えた車両用シートの取付構造において、
前記一対のアッパレール(17a,17b)が前記一対のロアレール(16a,16b)に前後方向に移動可能にそれぞれ取付けられ、
前記一対のロアレール(16a,16b)に前後方向に移動可能に移動部材(14)が取付けられ、
前記シート固定手段(20)は前記一対のアッパレール(17a,17b)を前記移動部材(14)の前後方向の任意の位置に選択的に固定するように構成され、
前記シート後退手段(30)は所定値以上の衝撃力が前方から前記シート(13)に作用したときに前記一対のロアレール(16a,16b)に対して前記移動部材(14)を後退させるように構成された
ことを特徴とする車両用シートの取付構造。 - 移動部材(14)が,一対のロアレール(16a,16b)のそれぞれの内側に長手方向に沿って移動可能に取付けられた一対の補助レール(14a,14b)と,前記一対の補助レール(14a,14b)を連結する連結板(14c)とにより構成され、
前記一対の補助レール(14a,14b)が前記一対のロアレール(16a,16b)の長さより短く形成されて前記移動部材(14)は前記一対のロアレール(16a,16b)の間に前記一対のロアレール(16a,16b)の前端と後端の間の範囲内で前後方向に移動可能に取付けられ、
一対のアッパレール(17a,17b)は前記一対のアッパレール(17a,17b)の前後端から前記移動部材(14)が前方又は後方に突出不能に前記一対のロアレール(16a,16b)にそれぞれ取付けられた請求項1記載の車両用シートの取付構造。 - シート固定手段(20)が、移動部材(14)に設けられアッパレール(17a,17b)の長手方向に沿って複数の角孔(21a)が形成された孔付プレート(21)と、前記アッパレール(17a,17b)の長手方向に沿ってかつ軸心を回転中心として回動可能に前記アッパレール(17a,17b)に取付けられた調節ハンドル(22)と、前記調節ハンドル(22)に基端が固着され先端が前記複数の角孔(21a)に選択的に挿入可能に構成された爪部材(24)と、前記調節ハンドル(22)に巻回され前記爪部材(24)の先端が前記角孔(21a)に挿入する方向に前記調節ハンドル(22)を回転させるように付勢するねじりコイルばね(26)とを備えた請求項1又は2記載の車両用シートの取付構造。
- シート後退手段(30)が、一対のロアレール(16a,16b)の内側部にそれぞれ設けられた一対の被係止部材(31,31)と、前記一対の被係止部材(31,31)の間の移動部材(14)に設けられたハウジング(32)と、前記ハウジング(32)に両側部からそれぞれの基端が没入可能に側方に突出して設けられ突出した先端が前記一対の被係止部材(31,31)にそれぞれ係止可能に構成された一対の係止具(33,33)と、前記ハウジング(32)に内蔵され所定値以上の衝撃力が前方から前記シート(13)に作用しないときに前記一対の係止具(33,33)の基端を前記ハウジング(32)内にそれぞれ没入不能にし、所定値以上の衝撃力が前方から前記シート(13)に作用したときのみ前記一対の係止具(33,33)の基端の前記ハウジング(32)内への没入をそれぞれ許容するように制御する係止具制御手段(34)とを備えた請求項1ないし3いずれか1項に記載の車両用シートの取付構造。
- 係止具制御手段(34)は、一対の係止具(33,33)の基端の間の第1位置(36)と前記第1位置(36)の前方の前記一対の係止具(33,33)の基端から外れた前記ハウジング(32)内部の第2位置(37)を移動可能に前記ハウジング(32)に収容された摺動駒(35)と、前記摺動駒(35)を前記第1位置(36)及び第2位置(37)に維持させるように付勢する維持スプリング(39)とを備え、
前記維持スプリング(39)は所定値以上の衝撃力が前方から前記シート(13)に作用しないときに前記摺動駒(35)を前記第1位置(36)に維持させ、前記シート(13)に作用する前向き荷重が衝撃所定値以上になったときに前記摺動駒(35)の第1位置(36)から第2位置(37)への移動を許容するように調整された請求項4記載の車両用シートの取付構造。 - 一対の係止具(33,33)はシート(13)に作用する荷重が前向きのときにハウジング(32)に基端が没入不能にかつ前記シート(13)に作用する荷重が後向きのときに前記ハウジング(32)に基端が没入可能にそれぞれ設けられ、移動部材(14)に前記一対の係止具(33,33)の先端をそれぞれ突出させるように前記一対の係止具(33,33)をそれぞれ付勢する一対のコイルばね(40)が設けられ、
前記一対のコイルばね(40)は後向き荷重が通常走行所定値以上になったときに前記一対の係止具(33,33)の没入を許容するように調整された請求項4又は5記載の車両用シートの取付構造。
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