JP2000127826A - 車両用シートのヘッドレスト構造 - Google Patents

車両用シートのヘッドレスト構造

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JP2000127826A
JP2000127826A JP10324526A JP32452698A JP2000127826A JP 2000127826 A JP2000127826 A JP 2000127826A JP 10324526 A JP10324526 A JP 10324526A JP 32452698 A JP32452698 A JP 32452698A JP 2000127826 A JP2000127826 A JP 2000127826A
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headrest
seat
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lock
guide
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Susumu Ochiai
晋 落合
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/80Head-rests
    • B60N2/888Head-rests with arrangements for protecting against abnormal g-forces, e.g. by displacement of the head-rest

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヘッドレストによる頭部支持能力をより高め
ることによって、後突時における着座者の頭部および頸
部の保護強化をはかる。 【構成】 ヘッドレスト16が、ヘッドレスト本体16-1と
ベース体16-2とに分割形成され、ガイド手段24を介し
て、ヘッドレスト本体がベース体にスライド自在に連
結、支持されるとともに、ロック手段30によって、少な
くとも所定の前方位置に保持可能となっている。そし
て、ヘッドレスト本体16-1の側部にベルトガイド44が固
定され、シートベルトが、このベルトガイドへの挿通を
伴って装着されるとともに、ベルトガイドに係合するス
トッパ部材が、ベルトガイドの前面サイドでシートベル
トに配置、固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、後突時等の衝撃
から着座者頭部を保護可能とする車両用シートのヘッド
レスト構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両用シートにおいては、自
動車等の後退時の衝突、あるいは自動車後方等への衝突
等の、いわゆる後突時等における衝撃からの着座者の保
護が、近年の注目課題となっている。そして、たとえ
ば、シートバックフレームの一部やリクライニング装置
等の一部に、強度の弱い部分、いわゆる強度脆弱部を意
図的に設け、後突時等の過大な衝撃エネルギーがシート
に入力されたとき、この強度脆弱部における座屈変形等
によってシートバックを強制的に後傾させ、この後傾
(変形後傾)による衝撃エネルギーの吸収によって着座
者に加わる衝撃を低減させる、いわゆる衝撃吸収シート
が、自動車等の車両用シートとして提供されている。
【0003】このような衝撃吸収シートとして、たとえ
ば、特開平07−132767号公報等に開示の構成が例示でき
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、停車時等で
の着座姿勢によっては、頭部をヘッドレストから離した
位置に保持することがあり、このような着座姿勢で後突
が発生すると、ヘッドレストと着座者の頭部との間の隙
間における頭部の急激な後傾、いわゆるむち打ち運動を
生じる虞れがある。
【0005】しかし、上述した特開平07−132767号公報
等に開示の公知の構成においては、補強リブ部等として
なる強度脆弱部によるシートバックの変形後傾によって
後突時の衝撃エネルギーを吸収するとはいえ、このシー
トバックの後傾のもとでは、着座者の胸部および腰部に
作用する衝撃を吸収するにすぎない。そして、この種の
公知の構成においては、ヘッドレストが、着座者の頭部
との間の隙間を残した状態でシートバックと一体的に後
傾するため、この隙間における頭部の急激な後傾を伴い
やすく、胸部、腰部の十分な保護に対し、着座者の頭部
および頸部の保護が十分でなくなる虞れがある。
【0006】この発明は、ヘッドレストによる頭部支持
能力をより高めることによって、後突時等における着座
者の頭部および頸部の保護強化をはかる車両用シートの
ヘッドレスト構造の提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明によれば、シートバックの上端に設けられ
たヘッドレストが、着座者の頭部を弾性的に支持するヘ
ッドレスト本体と、下方に延出されたステーの上端部に
所定のブラケットを設けてなるベース体とに分割形成さ
れている。そして、シートの少なくとも前後方向に延び
た所定長のガイド溝をヘッドレスト本体、ベース体のい
ずれか一方に、またこのガイド溝内にスライド自在に挿
着されたガイドピンをその他方に、それぞれ設けてなる
ガイド手段を介して、ヘッドレスト本体がベース体にス
ライド自在に連結、支持されるとともに、ヘッドレスト
本体をベース体に対する少なくとも所定の前方位置に保
持可能とするロック手段が、ヘッドレスト本体、ベース
体間にかけて設けられている。
【0008】また、ヘッドレスト本体の側部にベルトガ
イドが固定され、その側方上部にある車両側吊部材を経
て所定のリトラクターから引き出されたシートベルト
が、このベルトガイドへの挿通を伴って装着されるとと
もに、ベルトガイドに係合するストッパ部材が、ベルト
ガイドの前面サイドでシートベルトに配置、固定されて
いる。そして、後突時の過大な衝撃の入力のもとでシー
トバックが後方に変形傾斜したとき、リトラクターの持
つロック機構によりロックされたシートベルトによって
ヘッドレスト本体を係止、保持し、シートバックの変形
後傾に反するこの係止位置での保持によってヘッドレス
ト本体をベース体の前方にスライドさせるとともに、ロ
ック手段のロックのもとでその前方位置に保持可能とし
ている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。
【0010】図1、図2に示すように、この発明に係る
車両用シートのヘッドレスト構造10においては、後方へ
の変形傾斜の可能なシートバック12を有する車両用シー
ト14のヘッドレスト16が、ヘッドレスト本体16-1とベー
ス体16-2とに分割形成され、シートバックの変形傾斜
(変形後傾)に伴って、ヘッドレスト本体がベース体に
対する前方にスライド、保持可能となっている。
【0011】シートバック12は、たとえば、自動車等の
後退時の衝突、あるいは自動車後方等への衝突等の、い
わゆる後突時等の衝撃に起因した過大な負荷の入力のも
とで座屈変形する、特開平07−132767号公報に開示のよ
うな蛇行する帯状のリブ、あるいは特開平10−230767号
公報に開示のような肉抜き孔等のような、いわゆる強度
脆弱部を、シートバックフレーム、あるいはリクライニ
ング装置の回動アーム等の対応部分に意図的に設けて形
成されている。
【0012】このような構成のシートバック12において
は、この強度脆弱部での座屈変形による後傾(変形後
傾)が可能であり、この変形後傾による衝撃の吸収によ
って胸部および腰部の保護効果を高め、これにより、後
突時等における着座者のダメージの低減化をはかってい
る。
【0013】なお、強度脆弱部をシートバック12に部分
的に設けて変形後傾可能とする構成は、上記の特開平07
−132767号公報、特開平10−230767号公報等に開示のよ
うに公知であり、このシートバックの構成自体はこの発
明の趣旨でないため、ここでは詳細に説明しない。
【0014】ここで、図2に示すように、この種のシー
ト14においても、通常、着座者の頭部を支持し保護する
ヘッドレスト16が、装着等によってシートバック12の上
端に設けられるが、この図2に加えて図1、および図3
を見るとわかるように、この発明においては、ヘッドレ
ストが、着座者の頭部を弾性的に支持するヘッドレスト
本体16-1と、下方に延出された、たとえば左右一対のス
テー18の上端部に略コ字形状のブラケット20を設けてな
るベース体16-2とに分割形成されている。
【0015】なお、このヘッドレスト16は、シートバッ
ク上端に設けられたヘッドレストホルダー23へのステー
18の挿着のもとで、シートバック12に対して取り付けら
れる(図1参照)。
【0016】また、ヘッドレスト本体16-1は、たとえ
ば、所定形状の枠部材22の回りに弾性体(パッド)を配
置し、これらをトリムカバーで覆うことによって着座者
の頭部を弾性的に支持可能に形成されている。
【0017】そして、このように形成されたヘッドレス
ト本体16-1が、ベース体16-2に対し、ガイド手段24を介
してシート14の前後方向にスライド自在に連結、支持さ
れている。
【0018】図1、図3に示すように、ガイド手段24と
して、たとえば、ベース体のブラケット20の側壁20a に
前後方向に延びて形成された所定長のガイド溝26と、枠
部材22の側面に固着されたスライダ28との組み合わせが
例示でき、スライダをガイド溝に対してスライド自在に
挿着することにより、ヘッドレスト本体16-1は、ベース
体16-2に対する前後方向にスライド可能に連結、支持さ
れている。
【0019】なお、スライダ28としては、図1に示すよ
うな、上下方向よりも前後方向(図中左右方向)に長い
平型の形状のものが好ましい。
【0020】更に、図1に示すように、この発明におい
ては、たとえば、ヘッドレスト本体16-1をベース体16-2
に対するスライドの後方位置、前方位置の双方でそれぞ
れ保持可能とするロック手段30が設けられている。
【0021】図1、図3に示すように、ロック手段30と
して、たとえば、ブラケット側壁20a の上端面をガイド
面とし、このガイド面に連続してそれぞれ設けられた後
方位置、前方位置のロック溝32R,32F と、ロックばね34
の偏倚力のもとでこのロック溝に係合可能なロック片、
たとえば左右の側壁間に架設された昇降可能なロックバ
ー36との組み合わせが例示できる。
【0022】ロックバー(ロック片)36は、たとえば、
略コ字形状に折曲成形され、枠部材22の側面に固着され
た上下一対の支持片38による各端部の軸支のもとで、ヘ
ッドレスト本体16-1に昇降可能に保持されている。そし
て、たとえば、一対の支持片38間に介在された係合片40
と上方の支持片との間における、圧縮コイルばねからな
るロックばね34の巻装によって、ロックバー36は、ロッ
ク溝32R,32F に、ロックばねの偏倚力のもとでそれぞれ
係合可能となっている。
【0023】このような構成においては、ヘッドレスト
本体16-1がベース体16-2に対して前後方向にスライド自
在であるとともに、ロック手段30によって、その後方位
置、前方位置でそれぞれ保持される。
【0024】なお、スライドの後方位置が、ヘッドレス
ト本体16-1の通常の支持位置として設定され、ヘッドレ
スト本体は、この後方位置から、ガイド溝26の範囲内を
前方にスライド可能となっている。
【0025】また、ロック手段30は、後突等の衝撃に起
因する過大な負荷の入力のもとでロック解除される構成
であるため、この趣旨に応じるように、ガイド面、ロッ
ク溝32R,32F の形状、およびロックばね(圧縮コイルば
ね)34の偏倚力等が、それぞれ設定される。
【0026】ところで、図3に示すように、この発明に
おいては、ヘッドレスト本体16-1の側部に、シートベル
ト42の挿通可能なベルトガイド44が固定されている。ベ
ルトガイド44は、たとえば略C 形状に成形され、枠部材
22の側面に固着されたブラケット46等への固定のもと
で、ヘッドレスト本体16-1の側部外方に露出されてい
る。
【0027】そして、図1に示すように、シート14の側
方上部にある車両側吊部材、たとえば、自動車ボディの
センターピラー上部に設けられた開口48を経てリトラク
ター(図示しない)から引き出されたシートベルト42
が、ベルトガイド44への挿通を伴って、通常の形態、た
とえば着座者を必要に応じて前方から拘束可能な3点支
持の形態に装着される。
【0028】更に、この発明においては、ベルトガイド
44に係合するストッパ部材50が、ベルトガイドの前面サ
イドでシートベルト42に配置、固定されている。
【0029】シート14の通常の着座姿勢、およびヘッド
レスト16の初期状態を、図2に実線で示す。このような
初期状態において、たとえば自動車の後突等が発生し、
その衝撃による過大な負荷が着座者の上体からシートバ
ック12に入力されると、まず、シートバックが、強度脆
弱部の座屈変形のもとで強制的に後傾(変形後傾)され
る(図2の一点鎖線参照)。
【0030】このとき、ヘッドレスト16は、シートバッ
ク12の変形後傾のもとで一体的に後方移動され、ヘッド
レスト本体のベルトガイド44によって、シートベルト42
は後方、かつ下方に急激に牽引されるが、シートベルト
の急激な引き出しに起因する、リトラクターに設けられ
たロック機構の作動によって、シートベルトの以降の引
き出しは阻止される。
【0031】そして、ストッパ部材50へのベルトガイド
44の係合後、図2に破線で示すように、それ以上の変形
後傾がシートバック12に生じても、ヘッドレスト本体16
-1は、ベルトガイドとストッパ部材との係合のもとでそ
の係合位置、つまりはシートベルトの引き出し長さに応
じた位置に係止、保持されるため、ベース体16-2が、ロ
ック手段30のロック解除のもとで、ヘッドレスト本体に
対して、シートバックと共に後方移動する。
【0032】つまり、シートバック12が変形後傾する
と、ヘッドレスト本体16-1は、図1に一点鎖線で示すよ
うにベース体16-2、ひいてはシートバックに対して前方
移動する。そして、その移動量が所定量を越え、ロック
バー36が前方のロック溝32F に挿入、係合されると、ヘ
ッドレスト本体16-1はその前方位置に保持される(図2
における破線のシートバック、および一点鎖線のヘッド
レスト参照)。
【0033】上記のように、後突時等において、ヘッド
レスト本体16-1をシートバック12に対する前方位置で保
持すれば、これによってヘッドレスト16と着座者頭部と
の間の隙間が埋められるため、着座者上体の後方移動に
続く頭部の急激、かつ過激な後方傾斜が確実に抑止され
る。そのため、頭部の急激な後傾に起因するむち打ち運
動が確実に抑制でき、後突時等における頭部および頸部
の保護効果の十分な向上により、着座者のダメージが一
層低減される。
【0034】そして、後突時等におけるシートバック12
の変形後傾のもとで、着座者の胸部および腰部における
衝撃は確実に吸収されるため、胸部、腰部に対する保護
効果を損ねることがない。
【0035】また、分割形成されたヘッドレスト本体16
-1とベース体16-2とを前後方向にスライド可能に連結す
るとともに、ロック手段30によってその前後位置でそれ
ぞれロック、保持可能とすれば足りるため、構成の複雑
化を招くことがない。
【0036】更に、ヘッドレスト16における構成であ
り、シートバック12の構成の複雑化を伴うこともないた
め、この点からも、構成の簡素化がはかられる。
【0037】また、変形後傾の可能な構成のシートバッ
ク12であれば足りるため、ヘッドレスト16の、いわゆる
後付けも容易に行える。従って、着座者の頭部、頸部の
ダメージを一層軽減可能とするヘッドレストの汎用化
が、この発明によればより一層はかられる。
【0038】なお、この発明の実施の形態においては、
シートバック12を強度脆弱部の設けられた構成として具
体化している。しかし、シートバック12は、後突時等の
衝撃による過大な負荷の入力のもとで後方に変形傾斜可
能であれば足り、強度脆弱部を意図的に設けていないシ
ートバックであっても、過大な負荷の入力のもとでの部
分的な変形等により後方に傾斜可能なものであれば、ヘ
ッドレスト16が同様の動作を呈することから、強度脆弱
部を意図的に設けていないシートバックにも、この発明
は十分に応用できる。
【0039】ここで、この発明の実施の形態において
は、ロック手段30をヘッドレスト16の左右サイドにそれ
ぞれ配設しているが、これに限定されず、左右のいずれ
か一方、たとえばベルトガイド44のあるサイドのみに、
ロック手段を設ける構成としてもよい。しかしながら、
ロック手段30をヘッドレスト16の左右サイドにそれぞれ
配設すれば、いわゆる片利きのない、ヘッドレスト本体
16-1の安定した保持が容易に確保できる。
【0040】また、ロック手段30を、ロックバー36とロ
ック溝32R,32F との組み合わせとして具体化している
が、ヘッドレスト本体16-1をベース体16-2に対する前後
位置でロック、保持可能とすれば足りるため、この組み
合わせに限定されず、他の組み合わせ、たとえば、ロッ
クピンとロック孔との組み合わせ等として、ロック手段
を構成してもよい。
【0041】更に、この実施の形態においては、ロック
溝32R,32F が、ベース体16-2に対するヘッドレスト本体
16-1の後方位置、前方位置の双方に設けられているが、
前方位置にスライドしたヘッドレスト本体を、その後方
に移動不能に保持するとともに、後突時等以外での前方
へのスライドを抑止すれば足りるため、ロック溝とロッ
クバーとの係合でなく、たとえば偏倚手段のばね力等の
もとで、ヘッドレスト本体をその後方位置に保持可能と
する構成としてもよい。
【0042】また、この実施の形態の形態においては、
ガイド手段24が、ベース体16-2のガイド溝26と、ヘッド
レスト本体16-1のスライダ28との組み合わせとして具体
化されている。しかし、これとは逆に、ガイド溝26をヘ
ッドレスト本体16-1に、スライダ28をベース体16-2に、
それぞれ設ける構成としてもよい。
【0043】更に、これと同様に、ロック手段30が、ヘ
ッドレスト本体サイドのロックバー36と、ベース体サイ
ドのロック溝32R,32F との組み合わせとして具体化され
ているが、これとは逆に、ロック溝をヘッドレスト本体
に、スライダをベース体に、それぞれ設ける構成として
もよい。
【0044】また、この実施の形態においては、ヘッド
レストのステー18が、左右一対の形態として具体化され
ている。しかし、これに限定されず、このステー18を一
本の形態として、ヘッドレスト16を形成してもよい。
【0045】更に、ステー18を、シートバック上端のヘ
ッドレストホルダー23に挿着可能として例示している
が、これに限定されず、たとえば、ステーを、シートバ
ック12と一体的に構成としてもよい。しかしながら、ス
テー18をヘッドレストホルダー23に挿着可能とすること
で、ヘッドレスト16自体を、シートバック12に対して着
脱可能とすることが容易であるため、この点からも、こ
の発明のヘッドレストの汎用化が十分にはかられる。
【0046】ところで、上述した実施の形態において
は、ヘッドレスト本体16-1がベース体16-2に対する前方
にスライド、保持可能となっている。しかし、これに限
定されず、たとえば、図4に示すように、ガイド手段12
4 のガイド溝126 を上方傾斜方向に延びて形成すること
によって、ヘッドレスト本体16-1をシート14の前方かつ
上方にスライドさせる構成としてもよい。
【0047】このような構成のヘッドレスト構造110 に
おいては、図4に一点鎖線で示すように、ヘッドレスト
本体16-1が、ガイド溝126 に沿ったスライダ28のスライ
ドのもとで、ベース体16-2、ひいてはシートバック12の
前方、かつ上方にスライドし、保持される。つまり、ヘ
ッドレスト16による支持高さが、その前方位置において
は上方に変動するため、頭部の後方傾斜を抑止するに適
した位置とされる、通常の支持位置より上方の位置に、
へッドレストを移動、保持できる。従って、後突時等に
おける着座者頭部、および頸部の保護効果がより一層向
上する。
【0048】更に、ヘッドレスト本体16-1を通常の支持
高さより高い位置に移動させるこの構成によれば、後突
時等における着座者上体の後方移動に対する抑止効果も
得られるため、この点からも、着座者の保護効果の更な
る向上も、大いに期待できる。
【0049】上述した発明の実施の形態は、この発明を
説明するためのものであり、この発明を何等限定するも
のでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施さ
れたものも全てこの発明に包含されることはいうまでも
ない。
【0050】
【発明の効果】上記のように、この発明に係る車両用シ
ートのヘッドレスト構造によれば、ヘッドレストと着座
者頭部との間の隙間が、後突時等におけるベース体に対
するヘッドレスト本体の前方移動のもとで埋められるた
め、着座者上体の後方移動に続く頭部の急激、かつ過激
な後方傾斜が確実に抑止される。そのため、頭部の急激
な後傾に起因するむち打ち運動が確実に抑制でき、後突
時等における頭部および頸部の保護効果の十分な向上に
より、着座者のダメージが一層低減される。
【0051】そして、分割形成されたヘッドレスト本体
とベース体とを前後方向にスライド可能に連結するとと
もに、ロック手段によってその前後位置でそれぞれロッ
ク、保持可能とすれば足りるため、構成の複雑化を招く
ことがない。
【0052】更に、ヘッドレストにおける構成であり、
シートバックの構成の複雑化を伴うこともないため、こ
の点からも、構成の簡素化がはかられるとともに、変形
後傾の可能な構成のシートバックであれば機能可能であ
るため、ヘッドレストの、いわゆる後付けも容易に行え
る。従って、保護効果の高いヘッドレストの汎用化が容
易にはかられる。
【0053】また、ガイド手段のガイド溝を上方傾斜方
向に延びて形成すれば、ヘッドレスト本体をシートの前
方かつ上方にスライドでき、これによって、着座者の頭
部が、通常の支持位置より高い位置に保持できるため、
後突時等における着座者頭部、および頸部の保護効果が
より一層向上する。
【0054】更に、ヘッドレスト本体を通常の支持高さ
より高い位置に移動させることで、後突時等における着
座者上体の後方移動に対する抑止効果も得られるため、
この点からも、着座者の保護効果の更なる向上も大いに
期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】後方位置、および前方位置における、この発明
に係る車両用シートのヘッドレスト構造の、図3の線A
−Aに沿った概略縦断面図である。
【図2】作動状況を示す、車両用シートの概略側面図で
ある。
【図3】車両用シートのヘッドレスト構造の、一部破断
の概略正面図である。
【図4】変形例を示す、この発明に係る車両用シートの
ヘッドレスト構造の、図1に類似する概略縦断面図であ
る。
【符号の説明】
10,110 車両用シートのヘッドレスト構造 12 シートバック 14 車両用シート 16 ヘッドレスト 16-1 ヘッドレスト本体 16-2 ベース体 24,124 ガイド手段 30 ロック手段 44 ベルトガイド 50 ストッパ部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後突等の際の衝撃入力時における、後方
    へのシートバックの変形傾斜によって、その衝撃を吸収
    可能とする車両用シートであり、 前記シートバック上端に設けられたヘッドレストが、着
    座者の頭部を弾性的に支持するヘッドレスト本体と;下
    方に延出されたステーの上端部に所定のブラケットを設
    けてなるベース体と;に分割形成され、 シートの少なくとも前後方向に延びた所定長のガイド溝
    を前記ヘッドレスト本体、ベース体のいずれか一方に、
    またこのガイド溝内にスライド自在に挿着されたスライ
    ダをその他方に、それぞれ設けてなるガイド手段を介し
    て、ヘッドレスト本体がベース体にスライド自在に連
    結、支持されるとともに、ヘッドレスト本体をベース体
    に対する少なくとも所定の前方位置に保持可能とするロ
    ック手段が、ヘッドレスト本体、ベース体間にかけて設
    けられ、 ヘッドレスト本体の側部にベルトガイドが固定され、そ
    の側方上部にある車両側吊部材を経て所定のリトラクタ
    ーから引き出されたシートベルトが、このベルトガイド
    への挿通を伴って装着されるとともに、ベルトガイドに
    係合するストッパ部材が、ベルトガイドの前面サイドで
    シートベルトに配置、固定され、 後突時等の過大な衝撃の入力のもとでシートバックが後
    方に変形傾斜したとき、前記リトラクターの持つロック
    機構によりロックされたシートベルトによってヘッドレ
    スト本体を係止、保持し、シートバックの変形後傾に反
    するこの係止位置での保持によってヘッドレスト本体を
    ベース体の前方にスライドさせるとともに、ロック手段
    のロックのもとでその前方位置に保持可能とした車両用
    シートのヘッドレスト構造。
  2. 【請求項2】 ロック手段が、前後方向に延びた所定の
    ガイド面に連続して設けられたロック溝と;ロックばね
    の偏倚力のもとでこのロック溝に係合可能なロック片
    と;の組み合わせを有し、 前記ロック溝が、ベース体に対する後方位置、前方位置
    の双方でヘッドレスト本体を保持可能に、それぞれに対
    応する位置に設けられた請求項1記載の車両用シートの
    ヘッドレスト構造。
  3. 【請求項3】 ヘッドレスト本体をシートの前方かつ上
    方にスライド可能に、ガイド手段のガイド溝がシートの
    上方傾斜方向に延びて形成された請求項1または2記載
    の車両用シートのヘッドレスト構造。
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