JP4899530B2 - 情報処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ホスト装置を内蔵する装置本体の正面に表示装置を備えており、縦置き又は横置きが可能な情報処理装置に関するものであり、特に縦置き、横置きのいずれの場合であっても表示装置のチルト角の調整が可能な情報処理装置に関する。
PC、POS端末装置、電子式金銭登録装置(電子レジスタ)等の情報処理装置は、近時、液晶、プラズマディスプレイ等の大型の表示装置を備えるものが多くなっている。特に、ホスト装置を内蔵する装置本体に表示装置が取り付けられた情報処理装置においては、操作者が画面を見ながら操作できるように装置本体の正面に表示装置が設けられており、また、操作者が画面を見やすいように表示装置の角度を調整するためのチルト機構を備えているものがある(例えば、特許文献1)。
一方、情報処理装置を縦置きにした場合と横置きにした場合とでは、通常、その設置面積や高さが異なるので、その設置場所に応じて、縦置き又は横置きのいずれでも設置できることが望ましい。特に、レストランや衣料専門店では、デザインや設置場所の効率的な利用の観点から、縦置き又は横置きを自由に選択できることが好ましい。しかし、このように情報処理装置を縦置き又は横置きに変更する場合には、操作キーの位置及び表示装置の表示が90度ずれてしまうことになり、操作性や視認性が悪くなる。そのため、特許文献2には、電子機器を縦置きにする場合と横置きにする場合に応じて、操作部を少なくとも90度回転可能にすることが提案されており、特許文献3では、縦置き又は横置きに応じて表示部を回転可能にすることが提案されている。
また、POS端末装置、電子レジスタ等においては、操作者用の表示装置のほかに、顧客に購入商品の金額等を表示するカストマディスプレイ装置を備えている。カストマディスプレイ装置は、通常、例えば特許文献4の図1及び図3にあるように、POS端末装置等の後方上部に、回転又は回動可能に設けられている。このようなカストマディスプレイ装置では、表示部を何回も回転させると、信号線が捻じれて断線するおそれがある。そのため、特許文献5では、カストマディスプレイ装置に接続するケーブルを回転可能な導電摺動装置に接続して、ケーブルが捻じれて断線しないようにしている。
特開2000−227763号公報 特開2002−134932号公報 特開2002−74921号公報 特開平9−245252号公報 特開2000−10495号公報
しかし、近年のPOS端末装置、電子レジスタ等では、操作者用画面として、正面に大きな表示装置を使用する一方で、設置面積を少なくする観点から装置本体は小型化してきており、表示装置の方が装置本体より大きくなる場合もある。特許文献2及び特許文献3に記載の従来技術では、縦置き又は横置きに応じて大型の表示装置を回転させることは難しく、仮に可能であっても複雑な構造となる。また、特許文献1に記載の従来技術は、縦置き及び横置きを前提とするチルト機構ではないため、縦置き、横置きに応じて表示装置の角度を調整することについては何ら考慮されていない。
また、特許文献4のようなカストマディスプレイ装置は、直立する支持柱上で、回転させることができるだけであるため、カストマディスプレイ装置の取り付け位置が限定される。近年のように、情報処理装置本体の集積化、小型化が進み、操作者用画面が大型化してくると、カストマディスプレイ装置やプリンタの配置場所は少なくなってくる。特に、縦置きと横置きのいずれでも設置可能な情報処理装置では、カストマディスプレイ装置の取り付け位置が極端に制限されるため、従来のような直立型のカストマディスプレイでは、情報処理装置の外形デザインの自由度が大きく制限される。特許文献5に示すような、回転可能な導電摺動装置(接続装置)を用いると、カストマディスプレイ装置を自由に回転させることができるが、導電摺動装置にコストがかかる上に接触不良やノイズ発生の可能性が高くなる。
本発明はこのような従来技術の問題に鑑みてなされたものであり、比較的大型の表示装置が装置本体の正面に取り付けられる情報処理装置において、縦置き及び横置きのいずれの場合であっても、同じ表示装置を用いることができ、かつ表示制御を変えることなく縦置き又は横置きが可能な情報処理装置を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、縦置き又は横置きのいずれの場合でも、同じ表示装置を使用することができ、表示装置のチルト角の調整が可能な情報処理装置を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、表示装置の側面周縁部に入力等の付加機能を備えた増設装置を備える場合であっても、増設装置の取り付け位置を変更することなく縦置き、横置きのいずれでも使用可能な情報処理装置を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、縦置き、横置きのいずれにおいてもカストマディスプレイ装置の取り付け位置に関する設計自由度を高めることのできるカストマディスプレイ装置を備えた情報処理装置を提供することを目的とする。
本発明では、縦置き及び横置きのいずれの場合であっても、ホスト装置が収納された装置本体の正面上部の位置に、断面形状が所定の曲率の円弧状の湾曲窪み部を備える表示装置取付部と、該表示装置取付部の湾曲窪み部の円弧に沿って摺動させることができるように表示装置取付部に表示装置を取り付ける取付部材とを設けて、縦置き、横置きのいずれの場合にも表示制御を変えることなく取り付け可能であり、かつ、いずれの場合にもチルト角を調整できるように構成して、上記課題を解決する。
本発明の第1の態様に係る情報処理装置は、縦置き及び横置きが可能な装置本体と、装置本体の正面に取り付けられる表示装置とを備える情報処理装置であって、装置本体の筐体の一部を構成しており、装置本体の正面部から奥行き方向に斜めに切り取られた円弧状の湾曲窪み部と、該湾曲窪み部の円弧に沿って設けられたガイドレールとを備える表示装置取付部と、断面が湾曲窪み部とほぼ同じ曲率の凸型の曲面と、該凸型の曲面上に設けられてガイドレールと協働する摺動レールとを備える取付部材と、裏面に取付部材が固定される表示装置とを具備しており、装置本体が縦置き及び横置きのいずれの場合であっても、表示装置の上下が逆転しないように摺動レールをガイドレール内に挿入することにより表示制御を変えることなく表示装置を表示装置取付部に取り付け、かつ、摺動レールをガイドレールに沿って摺動させることにより表示装置のチルト角の調整行うことを特徴とする。
この態様によると、表示装置取付部が、縦置き又は横置きのいずれの場合にも正面上部となる位置に設けられるので、常に表示装置を装置本体の正面に配置するよう取り付けることができる。また、表示装置は、取付部材の摺動レールが表示装置取付部の湾曲窪み部のガイドレールに挿入されて、湾曲窪み部の円弧全体で支えられるので、表示装置は装置本体に堅固に支持される。また、表示装置を円弧に沿って摺動させることができるので、表示装置のチルト角を細かく調整することが可能である。
本発明の他の態様に係る情報処理装置は、表示装置の上下方向の長さが、取付部材の弦の長さより長い場合に、装置本体の縦置き又は横置きに応じて、取付部材の一端を表示装置の下端又は上端に揃えて、取付部材の取り付け位置を変更することを特徴とする。
この態様では、縦置き又は横置きに応じて、取付部材の位置を表示装置の別々の端部より取り付け可能とすることにより、湾曲窪み部の円弧の弦の長さよりも表示装置の上下方向の長さが長い場合であっても、表示装置のチルト角を調整することができるように、表示装置を取り付けることを可能とする。これにより、比較的大型の表示装置であっても、縦置き又は横置きに応じて、チルト角の調整が可能となる。
本発明の他の態様に係る情報処理装置は、取付部材が表示装置に取り外し可能に固定されることを特徴とする。
この態様において、取り外し可能に固定するとは、ねじ止め、フック等の爪により固定する方法、スナップフィット、両面粘着テープによる接着等による周知の固定方法を含む。このように、取付部材をねじ止め等により固定することにより、簡単な構造で確実かつ正確に取付部材を表示装置に固定することができる。また爪、スナップフィットにより、取付部材の取り付けをきわめて容易に行うことができる。
本発明の他の態様に係る情報処理装置は、取付部材が、表示装置に移動可能に取り付けられており、装置本体を縦置きにするときは取付部材を表示装置の下端の側に寄せて固定し、装置本体を横置きにするときには取付部材を表示装置の上端の側に寄せて固定することを特徴とする。
この態様では、取付部材を移動させることにより、より簡単に取付部材の固定位置を変更することが可能である。
本発明の他の態様に係る情報処理装置は、表示装置が入力装置を備えることを特徴とする。
この態様において、入力装置とは、表示装置の表示面に備えられたタッチパネル、表示装置の側面に取り付けられた直付けキーボード、カードリーダを含む。表示装置がこれらのいずれか又はすべてと接続される構成とすることも可能である。
本発明の他の態様に係る情報処理装置は、装置本体が、縦置き又は横置きに応じて、カストマディスプレイ装置を取り付けるためのディスプレイ取付部を備えることを特徴とする。
この態様では、装置本体が縦置き又は横置きのいずれの場合であっても、顧客用表示を行うカストマディスプレイ装置を装置本体に取り付けることができる。
本発明の他の態様に係る情報処理は、カストマディスプレイ装置が、所定の間隔をおいて、ほぼ平行に伸びる第1の支柱及び第2の支柱と、第1の支柱の上端と第2の支柱の下端とを所定の間隔を維持した状態で接続するアームと、第2の支柱の上端に、チルト角を調整可能に接続される顧客用表示部と、アームを回動可能に第1の支柱の上端とアームとを接続する第1の接続部と、顧客用表示部を回動可能に第2の支柱と顧客用表示部とを接続する第2の接続部とを備えることを特徴とする。
この態様では、顧客用表示部が第2の支柱にチルト可能に接続されており、さらに第2の支柱は第2の接続部により第2の支柱を中心に回動可能であるので、顧客用表示部の向きは第2の支柱を中心に回動可能であり、かつチルト角の調整が可能である。また、第2の支柱はアームを介して第1の支柱に接続されており、該アームは第1の接続部により第1の支柱を中心に回動可能であるので、顧客用表示部をアームを半径とする範囲内に移動させることが可能である。第1の接続部は、POS端末装置本体と第1の支柱の取付部であっても、第1の支柱とアームの接続部のいずれであっても良い。また第2の接続部は、第2の支柱とアームの接続部であっても、第2の支柱と顧客用表示部の接続部のいずれであってもよい。
本発明の他の態様に係る情報処理装置は、アーム及び第2の支柱がL字型の形状に一体的に構成されていることを特徴とする。
この態様は、第2の支柱とアームとを一体的に構成して、部品点数を減らしている。この構成では、第2の支柱とアームの接続部が存在しないので、L字型の第2の支柱に相当する部分と顧客用表示部の接続部が第2の接続部となる。これにより、組み立てが容易となる他、部品点数が減少するため、製造コストを抑制することができる。
本発明の他の態様に係る情報処理装置は、第1の接続部及び第2の接続部が、回動部の所定角度以上の回転を防止する回転防止機構を備えることを特徴とする。
この態様では、第1の接続部、第2の接続部のいずれの接続部においても回動部が360度以上の回転ができないように構成する。一回転以上の回動が可能となると、一方向へ複数回転されることにより、内部のケーブルが破損する恐れがあるからである。
本発明の他の態様に係る情報処理装置は、回転防止機構が、回動部に設けられた回転防止突出部と、回動部が所定角度を回動したときに回転防止突出部と係合する停止部とを備えることを特徴とする。
この態様によると、回動部が予め定めた所定角度以上に回動しようとすると、回転防止突出部と停止部とが係合して回動できなくなる。
図面を用いて本発明の最良の実施形態を説明する。以下の説明では、本発明の情報処理装置の一実施形態としてのPOS端末装置を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るPOS端末装置を横置きにした状態の斜視図であり、図2は縦置きにした状態の斜視図である。図3(A)は図1のPOS端末装置の装置本体と表示装置の分解斜視図であり、図3(B)は、取付ガイドの拡大斜視図である。図4は図3(A)と同様の状態を斜め下方から見た分解斜視図である。
図1に示す情報処理装置としてのPOS端末装置10は、ホスト装置及びプリンタ等の装置等が内蔵されている装置本体20と液晶等を用いた平面型の表示装置30とキーボード40とを備えている。本発明の一実施形態に係るPOS端末装置を横置きにした状態を示している。
図2に示す情報処理装置としてのPOS端末装置10は、ホスト装置及びプリンタ等の装置等が内蔵されている装置本体20と液晶等を用いた平面型の表示装置30とキーボード40とを備えている。本発明の一実施形態に係るPOS端末装置を縦置きにした状態を示している。
図3(A)は、図1のPOS端末装置10の装置本体20と表示装置30とキーボード40の分解斜視図である。装置本体20には、正面上部から奥行き方向に斜めに切り取られた円弧状の窪み部(以降、湾曲窪み部と称する)71を有する表示装置取付部70が設けられている。表示装置取付部70は、断面形状が円弧状の湾曲面からなる湾曲窪み部71を備えており、湾曲窪み部71には、表面から突出するように、2つの取付ガイド72a,72bが2箇所に設けられている。取付ガイド72a,72bは同じ構造で、紙面での左右反対向きに取り付けられている。
図3(B)に取付ガイド72aを例示する。図3(B)に示すように、取付ガイド72aには、間隔をおいて両端に2つのガイドレール73aが設けられている。2つのガイドレール73aは、薄い板状部材が所定の幅で外側に突出した構造となっており、ガイドレール73aが取付部材50(図4、図5参照)の摺動レール53a(図4、図5参照)と協働して摺動する。同様に取付ガイド72bにも2つのガイドレール73bが設けられており(図示せず)、ガイドレール73bが取付部材50の摺動レール53b(図4、図5参照)と協働して摺動する。ガイドレール73a,73bには凹部75が備えられ、摺動レール53a,53b(図4参照)が嵌め込まれる。
また、湾曲窪み部71の中央付近には、湾曲窪み部71の円弧に沿って複数の細かい歯を備える固定歯74が設けられている。固定歯74は、後述する固定用爪56(図5参照)と噛み合って、表示装置30の自由な摺動を防止する。尚、図3(A)の2つの縦長の穴は、表示装置30等の電源及びデータケーブルを通すケーブル挿通口75a,75bである。
図4に示すように、表示装置30の裏面には、装置本体20に設けられている湾曲窪み部71とほぼ同じ曲率の凸型の曲面51を備える取付部材50が固定されている。取付部材50の曲面51には、摺動レール53a,53bが設けられている。
取付部材50が表示装置30の裏面に固定された状態で、摺動レール53a,53bが表示装置取付部70の取付ガイド72a,72b(図3参照)に取り付けられることにより、表示装置30は図1又は図2に示す状態となる。表示装置30は、湾曲窪み部71の円弧に沿って摺動可能であり、湾曲窪み部71の円弧に沿って摺動させることにより、表示装置30のチルト角としての傾斜角を調整することが可能となる。すなわち、表示装置30を上方に摺動させることにより傾斜角度は大きくなり(鉛直方向に近づく)、下方に摺動させることにより傾斜角が小さくなる(水平方向に近づく)。
(取付部材50の構造)
図5は、本発明の一実施形態に係る取付部材50と、表示装置30の裏面の取り付け位置の一例を示す分解斜視図である。取付部材50には摺動レール53a,53bに沿って紙面での左右に2つの摺動溝52aと摺動溝52bとが設けられている。摺動溝52aには、切り欠き部55aを3箇所備え、摺動溝52bには、切り欠き部55bを3箇所備えている。摺動溝52a,52bの内部は、切り欠き部55a,55bと同じ幅の空洞溝となっている。
取付部材50は、ねじ57a〜57dにより表示装置30の裏面に固定される。ねじ57a〜57dは、取付部材50の貫通孔58a〜58dに挿入された後、表示装置30の裏面のねじ穴32a〜32d又はねじ穴33a〜33dに固定される。取付部材50は、POS端末装置10を横置きにする場合には、ねじ穴33a〜33dに固定され、縦置きにする場合には、ねじ穴32a〜32dに固定される。縦置き又は横置きに応じて、取付部材50の取り付け位置を変える理由については後述する。表示装置30に取付部材50を固定することにより、取付部材50を介して表示装置30を、装置本体20の表示装置取付部70に取り付けることができる。以下、取付部材50が表示装置30に取り付けられた状態の表示装置を「表示ユニット」と称する。
また、取付部材50の曲面51の中央付近には、先端に数個の歯を備える固定用爪56が設けられている。取付部材50が表示装置取付部70(図4参照)に取り付けられると、固定用爪56の先端が固定歯74(図3参照)と噛み合う。これにより、表示装置30が自由に摺動しないように固定される。
この表示装置30が装置本体20に固定された状態を図14、図15に示す。図14及び図15は、角度調整レバー59の操作により固定用爪56を移動させる機構の一例を示す断面図である。図14は、角度調整レバー59を移動させない状態を示す図であり、図15は、角度調整レバー59を矢印A方向に移動させた状態を示す図である。図14及び図15ともに、説明に必要な断面のみにハッチングを入れている。図15に示すように、固定用爪56は、角度調整レバー59を図14に示す矢印A方向に移動させることにより内側に退避させることができるようになっている。
固定用爪56は、湾曲窪み部71(図4参照)の湾曲面に対して法線方向(図14、図15において上下方向)に摺動可能に設けられており、固定用爪56には山形の板バネ96が固定されている。また、図5及び図14において、固定用爪56は退避ロック部材92の先端に設けられたロック部95により上から下方に押圧されており、板バネ96は下方に押されて変形した状態となっている。この状態における角度調整レバー59の位置をホームポジションとする。板バネ96は、板バネ受けリブ97内を左右に滑動可能に保持されており、押圧されると左右方向につぶれた状態となる。従って、固定用爪56は、つぶされた状態の板バネ96により、上方向(内側)に付勢されている。退避ロック部材92は、バネ支持軸93に保持されたコイルバネ94により、板バネ96より強い力で図14の左方向に付勢されている。従って、外部からの力が加わらない限り、図14の状態が維持される。
図14に示す、角度調整レバー59は、回動支点90を中心に回動可能に取り付けられている。従って角度調整レバー59を矢印A方向に回動させると、作用端部91がコイルバネ94に逆らって退避ロック部材92を矢印D方向に移動させる。これによりロック部95が矢印D方向に移動し、固定用爪56が上方に移動する。従って固定用爪56は、板バネ96の弾性力により上方に持ち上げられる。図15は、角度調整レバー59をA方向(図14参照)に引き上げ、固定用爪56が上方向(内側)に退避した状態を示している。この状態において、角度調整レバー59から手を離すと、コイルバネ94の力により角度調整レバー59は元のホームポジション(図14の状態)に戻る。その際、退避ロック部材92のロック部95が図15の左方向に移動し、ロック部95の斜面95aにより、板バネ96の弾性力に逆らって、固定用爪56を下方に押し下げる。
上述したように、角度調整レバー59がロック位置(図15で示す位置)にあるときには、固定用爪56は内側に退避することができないようにロック部95によりロックされている。この状態では、固定用爪56と固定歯74とが噛み合っているので、ガイドレール73a,73bと摺動レール53a,53bとが摺動できず、表示装置30は所定の角度に維持される。また、図14に示すホームポジションの状態で、角度調整レバー59を握る向き(A方向)に力を加えると、固定用爪56が内側に退避する。これにより、ガイドレール73a,73bと摺動レール53a,53bとが摺動可能となり、表示装置30の角度の調整が可能となる。そして、角度調整レバー59から手を放すと固定用爪56が外側に突出した状態でロックされるので、表示装置30は調整した角度に維持される。
(装置本体への表示ユニットの取り付け方法)
図3、図5、図6及び図7を用いて、表示装置30の装置本体20に対する取付方法について説明する。図3及び図5に示すように、表示装置取付部70は、装置本体20が縦置き、横置きのいずれの場合でも、装置本体20の正面の上部となる位置に設けられる。
表示ユニットは、表示装置取付部70の取付ガイド72a,72bに備えられている凹部75(図3(B)参照)に摺動レール53a,53bを嵌め込むように挿入することにより、表示装置取付部70に取り付けられる。摺動レール53a,53bを挿入した後、摺動レール53a,53bとガイドレール73a,73bとが噛み合うように表示ユニット全体を上方にスライドさせることにより、表示ユニットはガイドレール73a,73bに沿って摺動可能に取付けられる。
図6は装置本体20を横置きにした場合のPOS端末装置10の側面図であり、図7は縦置きした場合のPOS端末装置10の側面図である。キーボード40は省略している。表示装置30は、縦置き、横置きのいずれの場合も、上端34が上になり下端35が下になるように取り付けられる。表示装置30の装置本体20への取り付けは、縦置き、横置きのいずれの場合も、表示装置取付部70の取付ガイド72a,72b(図3(A)参照)に対して、表示装置取付部70の端部76の近傍で、図6、図7の矢印B方向から表示装置30に固定された取付部材50の摺動レール53a,53b(図5参照)を取付ガイド72a,72bの中に挿入することにより行う(横置きの場合は下から挿入し、縦置きの場合には上から挿入する)。挿入後、図6のC方向へスライドさせることにより、図9のようにレール同士(ガイドレール73a,73b、摺動レール53a,53b)が係合する。このように、常に表示装置30の上下が逆転しないように取り付けることにより、縦置き、横置きに応じて表示内容を反転させる必要がなくなり、複雑な表示制御が不要となる。また、表示装置30に増設装置を取り付ける場合にも、縦置き、横置きに応じて増設装置の位置や向きを変更する必要がないという利点もある(この点については後述する)。
(取付部材50の表示装置30への取り付け位置について)
次に、縦置き又は横置きに応じて、表示装置30に対する取付部材50の固定位置を変更する理由について説明する。図6、図7に示すように、表示装置30の上下方向の長さが取付部材50の弦の長さ(端部60から端部61までの長さ)よりも長い場合には、表示装置30のいずれか一方の上端34、下端35に、取付部材50の端部60,61を揃えなければならない。表示装置30の上端34、下端35が取付部材50よりも突出していると、表示装置30の上端34、下端35が表示装置取付部70の端部76,77又は湾曲窪み部71の表面と緩衝する。そのため、取付部材50を表示装置取付部70に取り付けることができず、表示ユニットを湾曲窪み部71に沿って摺動させることができない。
従って、表示ユニットを表示装置取付部70に取り付けるためには、表示装置30の上端34、下端35が表示装置取付部70と緩衝しないように、表示装置の少なくとも一つの上端34、下端35を取付部材50の端部60,61側に寄せて揃える必要がある。この際、取付部材50を表示装置30のいずれか一つの上端34又は下端35に固定してしまうと、縦置きと横置きに応じて、表示装置30の上下が逆に取り付けられることになる。これを避けるため、本発明では、縦置きの場合、横置きの場合に応じて、取付部材50の固定位置を異なる端部側に変更させるようにしている。
このように、取付部材50の取付位置を変更可能とすることにより、以下のような効果が得られる。図6に示すように、POS端末装置10を横置きにする場合は、装置本体20の高さが低いため、表示装置30の位置も低くなるよう表示装置30を下方に近い状態で使用することが多い。一方、図7に示すように、縦置きにする場合は、表示装置30を上方に近い状態で使用することが多い。本発明によると、横置きの場合は、取付部材50を上端34の近くに固定することにより、表示装置30の水平方向への調整範囲を広げ、縦置きの場合には、取付部材50を下端35近くに固定することにより、表示装置30の鉛直方向への調整範囲を広げることができる。
(取付部材の摺動動作について)
図8乃至図11を用いて、表示ユニットが取り付けられたときの表示装置取付部70と取付部材50の摺動機構について説明する。図8は、POS端末装置10を横置きにした場合に、摺動レール53a及びガイドレール73aを通る面を示す縦断面図であり、図9はその部分拡大図である。図10は、POS端末装置10を横置きにした場合に、固定用爪56及び固定歯74を通る面を示す縦断面図であり、図11はその部分拡大図である。図8、図9に示すように、取付部材50の摺動レール53aは上下のガイドレール73aの間に挿入されており、ガイドレール73aの間を上下に摺動可能である。
図10及び図11は、固定用爪56の先端が固定歯74と噛み合い固定された状態を示している。図14に示す角度調整レバー59は内部の回動支点90を中心に矢印A方向に回動可能であるが、通常はコイルバネ94により、図5に示す所定の位置(ホームポジション)に押圧されている。角度調整レバー59を表示装置30方向に引き寄せて、A方向に移動させると、固定用爪56のロックが解除され、固定用爪56が板バネ96により内側に退避する。すなわち、図11に示す状態から、角度調整レバー59を図14のA方向に移動させると、固定用爪56が上方へ移動して、固定用爪56が固定歯74から離れる。これにより、固定用爪によるロックが解除され、角度の調整が可能となる。角度調整レバー59から手を放すとコイルバネ94の弾性力により角度調整レバー59がホームポジション(表示装置30から離れる方向)に戻り、図11に示すように固定用爪56が固定歯74と噛み合う状態となる。これにより表示ユニットが摺動できないロック状態となる。
以上説明したように、固定用爪56は角度調整レバー59が操作されない限り、固定用爪56の先端が固定歯74と噛み合うので、チルト角は所定の角度に維持される。
図12にPOS端末装置10を縦置きに設置した場合のガイドレール部分の縦断面図を示す。縦置きの場合には、取付部材50が表示装置30の下端35寄りに固定される。横置きの場合と比較すると、表示装置30の裏面に対する取り付け位置が変更されるだけであり、取付部材50及び表示装置取付部70の構造は変わらない。但し、取付部材50の向きは、180度反転するため、上下対称のレール構造となる。このように、上下対称となるのみで基本構造に変化はないので、図10及び図11の説明と同様に、角度調整レバー59の操作により表示装置30を湾曲窪み部71に沿って摺動させること、及び固定用爪56により表示装置30を所定の位置に固定することが可能である。
図13に本発明の他の実施例に係るPOS端末装置80を底面方向から見た斜視図を示す。POS端末装置80は、表示装置81に、直付けキーボード82及びカードリーダ83の増設装置としての入力装置を備えた操作部84が固定された表示操作部85を備えている。表示装置81の裏面に本発明に係る取付部材50(図示せず)が固定される。本発明による取付部材50及び表示装置取付部70は、縦置き、横置きのいずれの場合も、表示装置81の右側に操作部84を固定したまま、装置本体20に表示操作部85の上下を逆転させることなく取り付けることができる。従って、本発明に係る取付部材50及び表示装置取付部70を用いることにより、縦置き、横置きのいずれの場合も、同じ表示操作部85を使用することができる。表示装置に接続する入力装置として、タッチパネルを設けることも可能である。
このように、本発明によると、縦置き、横置きのいずれの場合でも増設装置が接続された状態で表示装置を装置本体に取り付けることができるため、縦置き、横置きの変更が容易である。また、縦置き、横置きに応じた数種類の増設装置と表示装置を用意する必要がないため、増設装置の取り替えにかかる製造コストを抑制することができる。さらに、表示装置は、縦置き又は横置きにあわせた接続構造やコネクタ結合部等を備える必要がなく装置の小型化が可能である。
以上の実施形態においては、表示装置の上下方向の長さが、取付部材の弦の長さよりも長い場合を例示した。その他の例として、表示装置の上下方向の長さと取付部材の弦の長さとが同じ場合には、取付部材の端部と表示装置の端部の位置が同じで摺動時に緩衝することもないので、取付部材の取り付け位置を縦置き、横置きに応じて変更する必要がない。
また、上述の実施形態は、取付部材を表示装置にねじ止めで固定する例を示したが、フックや爪により固定する方法、スナップフィット、両面粘着テープによる接着等による周知の固定方法を用いても良い。このように、ねじ止め等により固定することにより、簡単な構造で確実かつ正確に取付部材を表示装置に固定することができる。また、爪、スナップフィットにより、取付部材の取り付けをきわめて容易に行うことができる。
さらに、取付部材を表示装置にねじ、爪等で固定するだけでなく、取付部材を表示装置の裏面の上下に移動可能に取り付けておき、縦置き又は横置きに応じて取付部材の上端又は下端が表示装置の下端又は上端に向かう方向に、取付部材を移動させて固定する構造を用いることもできる。
(カストマディスプレイ装置について)
図16は、本発明の一実施例を示すカストマディスプレイ装置110の斜視図であり、図17は、図16に示すカストマディスプレイ装置110を斜め下方から見た斜視図である。図16、図17に示すように、カストマディスプレイ装置110は、POS端末装置10,80に接続固定する固定支柱120と、固定支柱に回動可能に接続されるL字型の支柱(以降、L型支柱と称する)130、及び顧客用表示部111とで構成されている。固定支柱120は、取付部121を備えており、取付部121のねじ穴127a,127b,127cを介してPOS端末装置10,80にねじ止め固定される。
固定支柱120の他端はL型支柱130と第1の接続部140により接続されており、E−E'方向に回動可能である。第1の接続部140はL型支柱130の接続部カバー131により覆われている。L型支柱130のアーム部132の他端には、固定支柱120とほぼ平行して伸びる支柱部133の下端が固定されており、支柱部133の上端には、顧客用表示部111をF−F'方向に回動可能に接続する第2の接続部147を構成する回動接続部150が設けられている。回動接続部150の一端には、顧客用表示部111が接続される。
顧客用表示部111の前面には、表示パネル112が設けられており、背面には顧客用表示部111のチルト角を調整可能なチルト接続部113を備えている。第2の接続部147の先端は、チルト接続部113に接続されており、顧客用表示部111は、L型支柱130に対して、F−F'方向に回動可能でありかつG−G'方向にチルト角の調整ができるように取り付けられている。
従って、接続部カバー131を回動させることにより、顧客用表示部111を固定支柱120を中心にアーム部132の長さの回転半径範囲内で移動させることが可能となる。また、回動接続部150により、顧客用表示部111は支柱部133を中心に回動可能であり、さらに、チルト角の調整も可能であるので、顧客用表示部111の向きは自由に変更可能となる。また、顧客用表示部111の高さは、固定支柱120と支柱部133の長さにより調整可能である。すなわち、固定支柱120、アーム部132、及び支柱部133の長さを変更することにより、顧客用表示部111の移動範囲を確定することが可能である。
これにより、取り付け対象となるPOS端末装置のデザインや設置環境に応じて、これらの長さを適切な寸法とすることにより、カストマディスプレイの機能性を維持しつつ、取り付け位置の自由度を高めることができる。
(カストマディスプレイ装置の取り付け例)
図18及び図19は、縦置き又は横置き可能なPOS端末装置10,80に、図16及び図17に示すカストマディスプレイ装置110を取り付けたPOS端末装置10,80の一例を示す。図18は、縦置きにしたPOS端末装置10,80にカストマディスプレイ装置110を付けた状態を示し、図19は横置きのPOS端末装置10,80にカストマディスプレイ装置110を付けた状態を示す。図18では、カストマディスプレイ装置110の固定支柱120が、POS端末装置10,80の上端右側のディスプレイ取付部172内に挿入されて固定されている。固定支柱120の底部に設けられた取付部121(図17参照)は、カバー171の内部において、POS端末装置10,80の枠体にねじ止め固定されている(図示せず)。POS端末装置10,80の正面上部には、表示装置30が設けられており、正面の立ち上がり部にプリンタ180が配置されている。プリンタ180の左側には、POS端末装置10,80を横置きにした場合のディスプレイ取付部175が設けられている。
図19は、図18と同じPOS端末装置10,80を横置きにした斜視図である。縦置き(図18参照)では壁面176は背面となる。横置き(図19)では、壁面176は底面となり、プリンタ180及びディスプレイ取付部175は上部に配置される。従って、カストマディスプレイ装置110の取付部121(図17参照)は、ディスプレイ取付部175に固定されることになる。
本発明のカストマディスプレイ装置110は、固定支柱120を中心にアーム部132の回転範囲内で、顧客用表示部111を移動させることができる。従って、例えばPOS端末装置10,80の設置場所の右側に壁がある場合に、アーム部132を矢印方向に回動させることにより、顧客用表示部111を顧客の見やすい左方向に移動させることができる。また、設置場所における他の装置や空間デザインにあわせて、カストマディスプレイ装置110の位置を自由に変更することも可能である。
さらに、POS端末装置10,80の装置本体20がより小さく、表示装置30がより大きい場合には、POS端末装置10,80の上面が表示装置30に覆われてしまう。このような場合、従来の直立型のカストマディスプレイ装置は、取り付けることができなくなる。本発明に係るカストマディスプレイ装置110は、固定支柱120を短くし、アーム部132を伸ばすことにより、表示装置30と干渉せずにカストマディスプレイ装置110を取り付けることができる。
(接続部の構造)
図20乃至図23を用いて、カストマディスプレイ装置110の各接続部の構造について説明する。
図20は、固定支柱120とL型支柱130の接続部の構造を示す分解斜視図である。固定支柱120は、取付部121が固定された内側筒122と、内側筒122に挿入固定される外側筒123を備えている。外側筒123は上端にEリング溝125を備えた突出環状部124を備えている。L型支柱130は、接続部カバー131、アーム部132、支柱部133、底面カバー134、及びEリング136を備えている。
突出環状部124を底面カバー134の開口穴135に貫通させた後、Eリング136をEリング溝125に装着することにより、底面カバー134は、外側筒123に回動可能に取り付けられる。この状態で、底面カバー134はねじ穴145,146を介してアーム部132に固定される。アーム部132は、接続部カバー131、支柱部133と一体的に構成されているので、L型支柱130は固定支柱120を中心に回動可能となる。従って、接続部カバー131、突出環状部124及びEリング136が、固定支柱120を中心にL型支柱130を回動させる接続部(以降、第1の接続部と称する)140となる。L型支柱130の接続部カバー131が回動部を構成して、固定されている突出環状部124の周りを回動する。
図21は、L型支柱130と顧客用表示部111を回動可能に接続する接続部(以降、第2の接続部と称する)147の構造を示す分解斜視図である。L型支柱130の支柱部133は空洞となっており、開口部144に回動接続部150の環状摺動部151及び弾性部材からなる環状突出片152が挿入される。環状突出片152の少なくとも一つには、その先端に爪153が設けられている。一方、L型支柱130の支柱部133の内面には、環状リブ143が設けられている。
回動接続部150の環状摺動部151及び環状突出片152が支柱部133の開口部144に挿入される際、環状突出片152が弾性力により撓み、先端の爪153が環状リブ143の下側入りこむ。これにより爪153が環状リブ143に掛かり、回動接続部150が支柱部133に取り付けられる。この状態で、回動接続部150は、支柱部133の内面と回動接続部150の環状摺動部151とは摺動可能となる。爪153も環状リブ143に沿って摺動するので、回動接続部150は支柱部133を中心軸として回動可能である。これらが第2の接続部147を構成する。
図22(A)は、顧客用表示部111と回動接続部150とを接続するチルト接続部113の構造を示す分解斜視図であり、(B)は接続部の接続構造を模式的に示す部分斜視図である。回動接続部150には、表示機接続部155が設けられている。表示機接続部155には、顧客用表示部111に設けられた2つの柱状突出部116a,116bが挿入されるチルト接続穴154a,154bが設けられている。顧客用表示部111には、チルト接続部113が設けられており、チルト接続部113内に柱状突出部116a,116bを支持する支持部115a,115bが設けられている。顧客用表示部111の柱状突出部116a,116bが、表示機接続部155のチルト接続穴154a,154bに挿入されることにより、顧客用表示部111のチルト角が調整可能になる。
(回動角度の制限)
上述の説明により、L型支柱130及び回動接続部150は、それぞれ固定支柱120及び支柱部133を回動軸として回動可能である。しかし、顧客用表示部111の表示パネル112(図17参照)に所定の表示をさせるために、顧客用表示部111に電源ケーブル及びデータケーブルが接続されている。そのため、L型支柱130又は回動接続部150を同一方向に何回も回転させると、ケーブルが捻じれたり、内部の部品に絡まったりして、切断や破損するおそれがある。そこで、本発明の一実施例では、各回動部において、回動角度を制限するようにしている。
図20、図21及び図23を用いて説明する。図23は、L型支柱130の底面カバー134を外した状態を示す底面斜視図である。図20及び図23によりわかるように、外側筒123のEリング溝125の先端には停止部としての停止用突起126が設けられており、L型支柱130の接続カバー内部には、L型支柱130を回動させたときに、停止用突起126と係合する第1の回転防止突出部137と第2の回転防止突出部138とが設けられている。従って、L型支柱130を所定角度以上に回動させると、停止用突起126が第1の回転防止突出部137又は第2の回転防止突出部138と係合するので、L型支柱130の回動を停止させることができる。L型支柱130の回動範囲は、第1の回転防止突出部137から第2の回転防止突出部138に係合する破線で示す角度に限定される。この回動角度は第1の回転防止突出部137及び第2の回転防止突出部138の位置を変えることにより自由に変更可能である。また、回転防止突出部を1個にして360度まで回動可能とすることもできる。
ケーブルは、POS端末装置10,80内部から固定支柱120(図20参照)の内側筒122の内部空洞(図20参照)を経て、接続部カバー131の内部空間157、アーム部132の内部156、支柱部133の空洞へと案内される(ケーブルは図示せず)。接続部カバー131の内部空間157からアーム部132の内部156へは、ケーブル通過用開口139を通過するよう案内されるので、L型支柱130の回動によりケーブルが捻じれることも、停止用突起126等でケーブルを挟むこともない。
図21を用いて回動接続部の回転防止機構について説明する。回動接続部の環状摺動部151の上端近傍に、摺動面より僅かに突出する回転防止突出部としての回転防止用リブ158が設けられている。また。L型支柱130の支柱部133の上端内部は、回転防止用リブ158の突出量に対応する環状窪み部141が設けられており、環状窪み部141内に、中心方向に僅かに突出する停止用突起142が設けられている。これにより、360度回転すると回転防止用リブ158が停止用突起142に係合するので、回動接続部150は360度以上回転することはできない。
尚、上述の説明では、固定支柱120とL型支柱130により表示部を支持する実施例を説明したが、固定支柱120に相当する第1の支柱と、L型支柱130の支柱部133に相当する第2の支柱を、アーム部132に相当するアームで連結することにより、本発明のディスプレイ装置を実施することも可能である。
また、回動接続部も、上記実施例の位置に限定されることなく、第1の支柱を装置本体20へ接続する取付部を回動可能とすることも、第2の支柱の下部とアーム部の接続部を回動可能とすることも可能である。さらに、第1の支柱、第2の支柱の長さは自由に設計することができ、回動接続部も回動可能に接続するための周知技術を自由に適用可能である。
本発明の一実施形態に係るPOS端末装置を横置きにした場合の斜視図。 図1と同じPOS端末装置を縦置きにした場合の斜視図。 図1に示すPOS端末装置の装置本体と表示装置の分解斜視図。 図1に示すPOS端末装置を斜め下方から見た分解斜視図。 本発明の一実施形態に係る取付部材と表示装置の裏面の取り付け位置の一例を示す分解斜視図。 横置きにした場合のPOS端末装置の側面図。 縦置きにした場合のPOS端末装置の側面図。 POS端末装置を横置きにした場合の摺動レール及びガイドレールを通る面を示す縦断面図。 図7の部分拡大図。 POS端末装置を横置きにした場合の固定用爪及び固定歯を通る面を示す断面図。 図9の部分拡大図。 POS端末装置を縦置きに設置した場合のガイドレール部分の縦断面図。 本発明の他の実施例に係るPOS端末装置の底面斜視図。 角度調整レバーをA方向に移動させない状態を示す断面図。 角度調整レバーをA方向に移動させた状態を示す断面図。 本発明の一実施例を示すカストマディスプレイ装置の斜視図。 図16に示すカストマディスプレイ装置を斜め下方から見た斜視図。 縦置きのPOS端末装置にカストマディスプレイ装置を取り付けた状態を示す斜視図。 横置きのPOS端末装置にカストマディスプレイ装置を取り付けた状態を示す斜視図。 固定支柱とL型支柱の接続部の構造を示す分解斜視図。 L型支柱と表示部を回動可能に接続する接続部の構造を示す分解斜視図。 (a)は、表示部と回動接続部とを接続するチルト接続部の構造を示す分解斜視図、(b)は接続部の接続構造を模式的に示す部分斜視図。 L型支柱の底面カバーを外した状態を示す底面斜視図。
符号の説明
10,80…情報処理装置としてのPOS端末装置、20…装置本体、30,81…表示装置、34…表示装置の上端、35…表示装置の下端、40…キーボード、50…取付部材、56…固定用爪、59…角度調整レバー、60,61…取付部材の端部、70…表示装置取付部、71…湾曲窪み部、74…固定歯、82…直付けキーボード、84…操作部、85…表示操作部、90…回動支点、91…作用端部、92…退避ロック部材、93…バネ支持軸、94…コイルバネ、95…ロック部、95a…斜面、96…板バネ、110…カストマディスプレイ装置、111…顧客用表示部、112…表示パネル、113…チルト接続部、116a,116b…柱状突出部、120…固定支柱、121…取付部、122…内側筒、123…外側筒、126…停止部としての停止用突起、130…L型支柱、131…接続部カバー、132…アーム部、137…第1の回転防止突出部、138…第2の回転防止突出部、140…第1の接続部、147…第2の接続部、158…回転防止突出部としての回転防止用リブ。

Claims (10)

  1. 縦置き及び横置きが可能な装置本体と、前記装置本体の正面に取り付けられる表示装置とを備える情報処理装置であって、
    前記装置本体の筐体の一部を構成しており、前記装置本体の正面部から奥行き方向に斜めに切り取られた円弧状の湾曲窪み部と、該湾曲窪み部の前記円弧に沿って設けられたガイドレールとを備える表示装置取付部と、
    断面が前記湾曲窪み部とほぼ同じ曲率の凸型の曲面と、該凸型の曲面上に設けられて前記ガイドレールと協働する摺動レールとを備える取付部材と、
    裏面に前記取付部材が固定される前記表示装置と、
    を具備しており、
    前記装置本体が縦置き及び横置きのいずれの場合であっても、前記表示装置の上下が逆転しないように前記摺動レールを前記ガイドレール内に挿入することにより表示制御を変えることなく前記表示装置を前記表示装置取付部に取り付け、かつ、前記摺動レールを前記ガイドレールに沿って摺動させることにより前記表示装置のチルト角の調整を行うことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記表示装置の上下方向の長さが、前記取付部材の弦の長さより長い場合に、前記装置本体の縦置き又は横置きに応じて、前記取付部材の一端を前記表示装置の下端又は上端に揃えて、前記取付部材の取り付け位置を変更することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記取付部材は、前記表示装置に取り外し可能に固定されることを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記取付部材は、前記表示装置に移動可能に取り付けられており、前記装置本体を縦置きにするときは前記取付部材を前記表示装置の下端の側に寄せて固定し、前記装置本体を横置きにするときには前記取付部材を前記表示装置の上端の側に寄せて固定することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  5. 前記表示装置は、入力装置を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  6. 前記装置本体は、縦置き又は横置きに応じて、カストマディスプレイ装置を取り付けるためのディスプレイ取付部を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  7. 前記情報処理装置であって、
    前記カストマディスプレイ装置は、
    所定の間隔をおいてほぼ平行に伸びる第1の支柱及び第2の支柱と、
    前記第1の支柱の上端と前記第2の支柱の下端とを前記所定の間隔を維持した状態で接続するアームと、
    前記第2の支柱の上端に、チルト角を調整可能に接続される顧客用表示部と、
    前記アームを回動可能に前記第1の支柱の上端と前記アームとを接続する第1の接続部と、前記顧客用表示部を回動可能に前記第2の支柱と前記顧客用表示部とを接続する第2の接続部と、を備えることを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記アーム及び前記第2の支柱がL字型の形状に一体的に構成されていることを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 前記第1の接続部及び前記第2の接続部は、回動部の所定角度以上の回転を防止する回転防止機構を備えることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 前記回転防止機構は、前記回動部に設けられた回転防止突出部と、前記回動部が所定角度を回動したときに前記回転防止突出部と係合する停止部とを備えることを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
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