JP4898704B2 - 画像診断用データ・サンプリング・デバイス並びに該デバイスに用いられる撮像用アダプタ - Google Patents

画像診断用データ・サンプリング・デバイス並びに該デバイスに用いられる撮像用アダプタ Download PDF

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    • A61B3/10Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions
    • A61B3/14Arrangements specially adapted for eye photography

Description

本発明は、画像データに基づいて病状の診断を行う画像診断用の画像データをサンプリングするための画像診断用データ・サンプリング・デバイス並びに該デバイスに用いられる撮像用アダプタに関し、より詳しくは、専門の診療場所まで行くことなしに画像診断を受けることを可能とするとともに良質な画像を得ることを可能とする画像診断用データ・サンプリング・デバイス並びに該デバイスに用いられる撮像用アダプタに関する。
近年の光学系装置の発達に伴って、多くの場面で光学系装置から得られた画像データに基づいた医療診断が行われるようになってきている。代表的な例として、胃カメラが挙げられる。胃カメラを体腔内に挿入して、体腔内の腫瘍の有無を視覚的に判断し、良好な画像データが得られれば、視覚的に発見された腫瘍が悪性であるか良性であるかの判断も可能である。
他の例として、眼底カメラが挙げられる。眼底カメラは、緑内障診断や糖尿病性網膜症の診断の他、高血圧や動脈硬化の進行や全身疾患の発見の用に役立てられている。
特許文献1は、画像処理機能付眼底カメラを開示している。特許文献1に開示される眼底カメラは、得られた画像を処理することによって診断にとって好適な画像を提供可能とするものである。
特許文献1に開示される眼底カメラは、光学的技術のみならず画像処理技術を応用することにより比較的廉価で一定レベルの高品質の画像を提供可能であるが、1つの問題点を有する。
特許文献1に開示される眼底カメラに限られるものではないが、従来の画像診断装置によって診断を受けようとする患者は、画像診断装置が備えられた病院まで出向かなければならない。特に医療施設が不足している非都市部では、このような画像診断装置を備えていない病院も多く、画像診断を受けようとする人は、都市部或いは遠方の大病院まで出向かなければならない。したがって、何かしらの症状が出て、診断を受けようと思っても、なかなか診断を受けることができず、症状が悪化してしまうこともある。
画像診断設備を備える大病院が多く設立されている大都市部であっても、同様の問題がある。一般に、画像診断を受けるためには、病院に予約して、画像診断を申し込み、その後病院に出向き、相当時間病院で待った後、画像診断装置の前に座り、診断箇所の画像を撮像するという段階を経る必要がある。加えて、所定日数経過後、診断結果が出され、その診断結果を得るために再び病院に出向くという手順を経る必要がある。
このような煩雑な手順を経ることは、結果として、日常生活にさほど影響の出ない或いは自覚症状が少ない病変(例えば、緑内障など)に対して診断を受けることを遠ざけるものとなる。このため、初期治療が受けられず、或いは初期に病変を発見することができないことを招来するものとなる。
特許文献2は、上記課題を鑑みて、診断を受ける使用者が使用者自身の手によって所望の診断箇所を撮像し、撮像して得られた画像データを、インターネットを介して、情報処理装置へ送る方法を提案している。情報処理装置は、送信された画像データに基づき診断を行うものである。
特開2005−124879号公報 特開2003−70753号公報
特許文献2に開示される発明によれば、使用者自身の手により得られた画像データに基づき診断を受けることが可能となるが、以下の点で問題点を有する。
使用者自身が撮像を行うことで、画像データを簡便に得ることができるが、その一方で良質な画像データを得ることは困難となる。撮像装置のレンズから撮像される診断箇所までの距離がレンズの焦点距離と一致していない場合や撮像装置が撮像中に移動する場合には、得られる画像はぼけた状態となり、最早画像診断の用に供することができるものではない。
このため、良質な画像データを得ようとすれば、撮像装置の位置を固定し、撮像装置のレンズから所定距離をおいて撮像対象たる診断箇所を配置し、撮像作業を行うことが必要となる。
上記のような撮像作業は、非常に煩雑であり、特許文献2に開示される発明の利点である簡便さをも損なうものである。加えて、上記撮像作業は、近年発達してきた撮像機能付携帯電話等の撮像装置を用いることには不向きである。
特に、顔面部位を撮像するときには、使用者の目で撮像装置と撮像対象間の距離を測ることができず、適切な位置に撮像装置を配することは困難である。
本発明は上記実情を鑑みてなされたものであって、一般に市販される携帯電話に備えられる簡易な撮像装置を用いて、良質な画像診断用データを得ることを可能とする画像診断用データ・サンプリング・デバイス並びに該デバイスに用いられる撮像用アダプタを提供することを目的とする。
特許請求の範囲第1項記載の発明は、所望の診断箇所の動画を撮像可能な携帯型撮像装置と、該撮像装置の撮像用レンズ上に取付けられる略一端有底筒形状のアダプタからなり、該アダプタの底面部は、前記撮像用レンズを取り囲むとともに該撮像用レンズを支持する前記撮像装置筐体外壁部分に当接し、前記アダプタの開口端を取り囲む縁部は、前記診断箇所周囲の皮膚表面と当接し、前記アダプタ底面部には、前記撮像装置のレンズの径より大きな径の開口部が形成されることを特徴とする画像診断用データ・サンプリング・デバイスである。
特許請求の範囲第2項記載の発明は、前記撮像用レンズ周囲の前記撮像装置筐体外壁が平坦に形成され、前記アダプタの底面部が平坦に形成され、該底面部の前記撮像装置筐体外壁と当接する面に、滑り止め層が設けられることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の画像診断用データ・サンプリング・デバイスである。
特許請求の範囲第3項記載の発明は、前記撮像用レンズ周囲の前記撮像装置筐体外壁が平坦に形成され、前記アダプタの底面部が平坦に形成され、前記アダプタが、前記アダプタの底面部周縁から延設するとともに前記撮像装置筐体を外嵌する爪部を更に備えることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の画像診断用データ・サンプリング・デバイスである。
特許請求の範囲第4項記載の発明は、前記撮像装置が、第1部分と第2部分を備え、前記第1部分と前記第2部分が略円柱形状のヒンジ部を介して互いに回動可能に接続し、前記撮像用レンズが該ヒンジ部周面に配され、前記アダプタ部底面部が前記ヒンジ部を外嵌することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の画像診断用データ・サンプリング・デバイスである。
特許請求の範囲第5項記載の発明は、前記撮像装置が、撮像用光源を備え、前記アダプタ底面部が更に、採光窓を備え、前記撮像用光源からの光が、前記採光窓を介して、前記アダプタ内を通過可能であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の画像診断用データ・サンプリング・デバイスである。
特許請求の範囲第6項記載の発明は、前記アダプタ周壁部が、光を透過させないことを特徴とする特許請求の範囲第5項記載の画像診断用データ・サンプリング・デバイスである。
特許請求の範囲第7項記載の発明は、前記アダプタ周壁部が、該アダプタ内部に進入する光の量を変更可能であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の画像診断用データ・サンプリング・デバイスである。
特許請求の範囲第8項記載の発明は、前記アダプタの周壁部が、前記アダプタ底面部から延出する第1周壁部と、前記アダプタ縁部から延出する第2周壁部からなり、前記第2周壁部が、前記第1周壁部に対して、アダプタ軸方向に移動可能であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の画像診断用データ・サンプリング・デバイスである。
特許請求の範囲第9項記載の発明は、前記撮像装置が、該撮像装置から得られた動画データを格納する記憶部と、該記憶部に格納された前記動画データを構成する複数枚の静止画像データのうち1つを選択し、該選択された静止画像データを前記記憶部に送信用画像として格納する演算処理部と、前記送信用画像を医療従事者側へ送信する送信部を更に備えることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の画像診断用データ・サンプリング・デバイスである。
特許請求の範囲第10項記載の発明は、前記撮像装置が、該撮像装置から得られた動画データを格納する記憶部と、該記憶部に格納された前記動画データを構成する複数枚の静止画像データのうち所定数の前記静止画像データを選択し、該選択された静止画像データを合成処理して、該合成処理により得られた1つの合成処理静止画像データを前記記憶部に送信用画像として格納する演算処理部と、前記送信用画像を医療従事者側へ送信する送信部を更に備えることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の画像診断用データ・サンプリング・デバイスである。
特許請求の範囲第11項記載の発明は、前記撮像装置が、該撮像装置から送られた動画データを受け取るとともに該動画データを構成する複数枚の静止画像データのうち1つを選択する演算処理部と、前記演算処理部により選択された静止画像データを送信画像として記憶する記憶部と、前記送信用画像を医療従事者側へ送信する送信部を更に備えることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の画像診断用データ・サンプリング・デバイスである。
特許請求の範囲第12項記載の発明は、前記撮像装置が、該撮像装置から送られた動画データを受け取るとともに該動画データを構成する複数枚の静止画像データのうち所定数の前記静止画像データを選択し、該選択された静止画像データを合成処理して、該合成処理により得られた1つの合成処理静止画像データを作成する演算処理部と、該演算処理部により作成された画像データを送信用画像として格納する記憶部と、前記送信用画像を医療従事者側へ送信する送信部を更に備えることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の画像診断用データ・サンプリング・デバイスである。
特許請求の範囲第13項記載の発明は、前記医療従事者側で行われる診断結果を受信する受信部を備えることを特徴とする特許請求の範囲第9項乃至第12項いずれかに記載の画像診断用データ・サンプリング・デバイスである。
特許請求の範囲第14項記載の発明は、前記演算処理部が前記送信用画像データを前記記憶部に格納すると、前記撮像装置が、使用者に視覚的、聴覚的或いは触覚的刺激を与えることを特徴とする特許請求の範囲第9項乃至第12項いずれかに記載の画像診断用データ・サンプリング・デバイスである。
特許請求の範囲第15項記載の発明は、前記演算処理部による選択が、前記動画データを構成する前記複数枚の静止画像データに画像処理を施す段階と、前記画像処理により得られた一の処理後静止画像データと前記記憶部に格納された基準画像データの特徴量を比較して、該特徴量の一致度を算出する段階と、前記算出された一致度を所定の閾値と比較し、前記一の処理後静止画像データの元となった前記静止画像データを前記送信用画像として前記記憶部に格納するか否かを判断する段階により実行されることを特徴とする特許請求の範囲第9項乃至12項いずれかに記載の画像診断用データ・サンプリング・デバイスである。
特許請求の範囲第16項記載の発明は、前記画像処理が、輪郭抽出法により行われ、被写体の輪郭線が抽出され、該輪郭線が前記特徴量として扱われることを特徴とする特許請求の範囲第15項記載の画像診断用データ・サンプリング・デバイスである。
特許請求の範囲第17項記載の発明は、前記画像処理が、前記抽出された輪郭線をベクトル化する段階を備え、前記ベクトル化された輪郭線が前記特徴量として扱われることを特徴とする特許請求の範囲第16項記載の画像診断用データ・サンプリング・デバイスである。
特許請求の範囲第18項記載の発明は、前記診断箇所が眼であり、前記演算処理部による選択が、前記動画データを構成する前記複数枚の静止画像データに対して、該静止画像データを構成する画素の明度の範囲に応じて領域分けを行い、眼球の色素部分を識別する段階と、前記眼球の色素部分とその他の部分の領域のうち左右の曲線輪郭をベクトル化する段階と、該ベクトル化して得られた左右一対の曲線端部同士を、該左右一対の曲線の平均曲率半径に基づいて補完し、補完曲線を作成する段階と、前記左右一対の曲線と補完曲線とで構成される孤立閉曲線と真円とのずれを算出する段階と、該ずれを所定の閾値と比較し、前記二値化された静止画像データの元となった前記静止画像データを前記送信用画像として前記記憶部に格納するか否かを判断する段階により実行されることを特徴とする特許請求の範囲第9項乃至第12項いずれかに記載の画像診断用データ・サンプリング・デバイスである。
特許請求の範囲第19項記載の発明は、前記アダプタ内部に第1リングが配され、該第1リングは、内縁に使用者に視認可能であるとともに該第1リングの他の部分と異なる色彩が施され、前記撮像装置がズーム機能を備え、前記演算処理部は、該演算処理部が認識する画像領域内に処理領域を定義する段階と、前記内縁の色彩を識別し、前記処理領域内の内縁の像の形状が実際の内縁の形状と等しいか否かを判断する段階と、該判断により、等しいと判断された場合に、前記演算処理部がズーム機能を動作させ、前記処理領域内で前記内縁により囲まれる像の領域を最大化させることを特徴とする特許請求の範囲第11項又は第12項記載の画像診断用データ・サンプリング・デバイスである。
特許請求の範囲第20項記載の発明は、前記判断により、等しくないと判断された場合に、前記演算処理部がズーム機能を動作させ、前記内縁により囲まれる像の領域を前記処理領域内に収めることを特徴とする特許請求の範囲第19項記載の画像診断用データ・サンプリング・デバイスである。
特許請求の範囲第21項記載の発明は、携帯型撮像装置に着脱自在に取付けられる略一端有底筒形状のアダプタであって、該アダプタが、前記撮像用レンズを取り囲むとともに該撮像用レンズを支持する前記撮像装置筐体外壁部分に接地する底面部と、前記撮像装置が撮像する診断箇所周囲の皮膚表面と当接する縁部を備え、前記アダプタの底面部には、前記撮像装置のレンズの径より大きな径の開口部が形成されることを特徴とする撮像用アダプタである。
特許請求の範囲第22項記載の発明は、前記アダプタの底面部が平坦に形成され、前記撮像装置に当接する前記アダプタの底面部の面上に滑り止め層が設けられることを特徴とする特許請求の範囲第21項記載の撮像用アダプタである。
特許請求の範囲第23項記載の発明は、前記アダプタの底面部が平坦に形成され、前記アダプタの底面部周縁から前記撮像装置筐体を外嵌する爪部が延設することを特徴とする特許請求の範囲第21項記載の撮像用アダプタである。
特許請求の範囲第24項記載の発明は、前記アダプタの底面部が前記アダプタ内部方向に屈曲する曲面形状をなし、前記撮像装置の撮像用レンズが配される円柱状部材を前記アダプタ底面部が外嵌することを特徴とする特許請求の範囲第21項記載の撮像用アダプタである。
特許請求の範囲第25項記載の発明は、前記アダプタ底面部が更に、採光窓を備え、
前記撮像用光源からの光が、前記採光窓を介して、前記アダプタ内を通過可能であることを特徴とする特許請求の範囲第21項記載の撮像用アダプタである。
特許請求の範囲第26項記載の発明は、前記アダプタ周壁部が、光を透過させないことを特徴とする特許請求の範囲第25項記載の撮像用アダプタである。
特許請求の範囲第27項記載の発明は、前記アダプタ周壁部が、該アダプタ内部に進入する光の量を変更可能であることを特徴とする特許請求の範囲第21項記載の撮像用アダプタである。
特許請求の範囲第28項記載の発明は、前記アダプタ周壁部が、光を透過させる部分と光を透過させない部分を備えることを特徴とする特許請求の範囲第21項記載の撮像用アダプタである。
特許請求の範囲第29項記載の発明は、前記アダプタの内壁面が、光を反射させないことを特徴とする特許請求の範囲第21項記載の撮像用アダプタである。
特許請求の範囲第30項記載の発明は、前記アダプタの周壁部が、前記アダプタ底面部から延出する第1周壁部と、前記アダプタ縁部から延出する第2周壁部からなり、前記第2周壁部が、前記第1周壁部に対して、アダプタ軸方向に移動可能であることを特徴とする特許請求の範囲第21項記載の撮像用アダプタである。
特許請求の範囲第31項記載の発明は、前記第1周壁部が筒状の接続部と、前記撮像装置に接地する接地部を備え、該接地部が前記接続部に対して着脱自在であることを特徴とする特許請求の範囲第30項記載の撮像用アダプタである。
特許請求の範囲第32項記載の発明は、前記第2周壁部が、撮像対象に先端が接触する筒状の接触部と、前記第1周壁部に接続する筒状の保持部を備え、前記接触部が前記保持部に対して着脱自在であることを特徴とする特許請求の範囲第30項記載の撮像用アダプタである。
特許請求の範囲第33項記載の発明は、前記第1周壁部が更に、前記接続部に接続する筒状のアジャスタを備え、前記接続部は、先端に環状溝を備え、前記アジャスタは基端に環状溝を備え、前記接続部と前記アジャスタの接続が、これらに形成された環状溝同士の嵌合により行われ、前記アジャスタは、先端部にねじ部を備え、該ねじ部が前記第2周壁部に形成されるねじ部と螺合することを特徴とする特許請求の範囲第31項記載の撮像用アダプタである。
特許請求の範囲第34項記載の発明は、前記アダプタ内部に追加のレンズが配されることを特徴とする特許請求の範囲第21項記載の撮像用アダプタである。
特許請求の範囲第35項記載の発明は、前記アダプタの周壁部が可撓性且つ弾性復元性を備える材料で構成されることを特徴とする特許請求の範囲第21項記載の撮像用アダプタである。
特許請求の範囲第36項記載の発明は、前記アダプタ内部に第1リングが配され、前記アダプタ先端部は、光を透過可能な材料で形成され、該第1リング内縁に使用者に視認可能であるとともに該第1リングの他の部分と異なる色彩が施されることを特徴とする特許請求の範囲第21項記載の撮像用アダプタである。
特許請求の範囲第37項記載の発明は、前記第1リングと前記アダプタの先端との間に第2リングが配され、該第2リングは、前記第1リングの内径よりも大きな内径を備えることを特徴とする特許請求の範囲第33項記載の撮像用アダプタである。
特許請求の範囲第38項記載の発明は、前記アダプタの内壁のうち、少なくとも前記第1リングと前記第2リングの間の領域が光を反射させないことを特徴とする特許請求の範囲第34項記載の撮像用アダプタである。
特許請求の範囲第39項記載の発明は、前記アダプタの内壁の色彩が使用者の虹彩の色彩と略等しいことを特徴とする特許請求の範囲第21項記載の撮像用アダプタである。
特許請求の範囲第1項記載の発明によれば、診断箇所と撮像装置のレンズ間距離が一定となる。したがって、良質の画像データを安定して得ることが可能となる。
特許請求の範囲第2項記載の発明によれば、撮像作業中にアダプタが撮像装置に対して移動することを防止できる。したがって、良質の画像データを安定して得ることが可能となる。
特許請求の範囲第3項記載の発明によれば、撮像作業中にアダプタが撮像装置に対して移動することを防止できる。したがって、良質の画像データを安定して得ることが可能となる。
特許請求の範囲第4項記載の発明によれば、撮像装置のヒンジ部にアダプタを取付けることができ、撮像作業中にアダプタが撮像装置に対して移動することを防止できる。したがって、良質の画像データを安定して得ることが可能となる。
特許請求の範囲第5項記載の発明によれば、撮像装置に備えられる撮像用光源を撮像に用いることが可能となる。
特許請求の範囲第6項記載の発明によれば、外乱光がアダプタ内に進入することを防止可能となる。したがって、良質な画像データを安定して得ることが可能となる。
特許請求の範囲第7項記載の発明によれば、アダプタ内部に進入する光量を調整可能であり、撮像に最適な光環境を作り出すことが可能となる。
特許請求の範囲第8項記載の発明によれば、アダプタの軸長が可変となり、撮像装置が備えるレンズの焦点距離に応じて、アダプタの軸長を調整可能となる。
特許請求の範囲第9項乃至第12項記載の発明によれば、動画から抽出された良質の静止画像データを画像診断用データとして用いることができ、更に良質な画像データを得ることができる。
特許請求の範囲第13項記載の発明によれば、診断結果を受信することができ、早期に診断結果を知ることが可能となる。
特許請求の範囲第14項記載の発明によれば、画像診断に供することができる画像データが得られた時を使用者に知らせることが可能となり、不必要な撮像作業の発生を防止可能となる。
特許請求の範囲第15項記載の発明によれば、動画を構成する静止画像データのうち、特徴量が基準画像データの特徴量と高い水準で一致する静止画像のみが送信対象となるので、診断に使用可能な程度の品質を有する画像データを送信可能となる。また、低い処理能力の装置であっても、長時間かかる膨大な計算処理を行うことなしに、必要な画像データを送信可能である。
特許請求の範囲第16項及び第17項記載の発明によれば、低い計算処理能力の演算処理部であっても、特徴量の算出を行うことが可能となる。
特許請求の範囲第18項記載の発明によれば、人間の目に対して好適で且つ最小の計算能力をもって、画像診断用データをサンプリング可能となる。
特許請求の範囲第19及び20項記載の発明によれば、使用者が第1リングの内縁を見ることによって、眼の虹彩の位置を画像領域中心に配することが可能となる。そして、ズーム機能により虹彩の画像データを所望の大きさに拡大した状態で撮像することが可能となり、画像診断に好適な画像データを得ることが可能となる。
特許請求の範囲第21項記載の発明によれば、診断箇所と撮像装置のレンズ間距離が一定となる。したがって、良質の画像データを安定して得ることが可能となる。
特許請求の範囲第22項記載の発明によれば、撮像作業中にアダプタが撮像装置に対して移動することを防止できる。したがって、良質の画像データを安定して得ることが可能となる。
特許請求の範囲第23項記載の発明によれば、撮像作業中にアダプタが撮像装置に対して移動することを防止できる。したがって、良質の画像データを安定して得ることが可能となる。
特許請求の範囲第24項記載の発明によれば、撮像装置のヒンジ部にアダプタを取付けることができ、撮像作業中にアダプタが撮像装置に対して移動することを防止できる。したがって、良質の画像データを安定して得ることが可能となる。
特許請求の範囲第25項記載の発明によれば、撮像装置に備えられる撮像用光源を撮像に用いることが可能となる。
特許請求の範囲第26項記載の発明によれば、外乱光がアダプタ内に進入することを防止可能となる。したがって、良質な画像データを安定して得ることが可能となる。
特許請求の範囲第27項記載の発明によれば、アダプタ内部に進入する光量を調整可能であり、撮像に最適な光環境を作り出すことが可能となる。
特許請求の範囲第28項記載の発明によれば、光を透過させる部分と光を透過させない部分の割合で、撮像時のアダプタ内部の光量を好適に定めることが可能となる。
特許請求の範囲第29項記載の発明によれば、アダプタ内に進入した光がアダプタ内壁により反射されず良質の画像データを得ることが可能となる。
特許請求の範囲第30項記載の発明によれば、アダプタの軸長が可変となり、撮像装置が備えるレンズの焦点距離に応じて、アダプタの軸長を調整可能となる。
特許請求の範囲第31項記載の発明によれば、取付対象の撮像装置の形態に応じて接地部のみを交換することができる。
特許請求の範囲第32項記載の発明によれば、撮像対象の変更に応じて、接触部のみを交換することが可能となる。
特許請求の範囲第33項記載の発明によれば、アダプタを撮像箇所と撮像装置の間で保持した状態で、アダプタの軸長を変更することが可能となる。
特許請求の範囲第34項記載の発明によれば、撮像装置が備える焦点距離範囲を超えて、焦点距離の調整を行うことが可能となる。
特許請求の範囲第35項記載の発明によれば、アダプタが眼の撮像に用いられるときに、まぶたが閉じないようにすることが可能となる。
特許請求の範囲第36項記載の発明によれば、使用者が第1リングの内縁を見ることで、使用者の眼の虹彩を画像の中心に配することが可能となる。
特許請求の範囲第37項記載の発明によれば、第2リングにより、アダプタ内部に進入するとともにアダプタ内壁に向かう光を遮断することが可能となる。
特許請求の範囲第38項記載の発明によれば、アダプタ内壁による反射光による画像データの劣化を確実に防止することが可能となる。
特許請求の範囲第39項記載の発明によれば、虹彩とアダプタ内壁の光の吸収率を近似させることができ、眼の良好な画像データを取得可能である。
以下、本発明に係る画像診断用データ・サンプリング・デバイス並びに画像診断用データ・サンプリング・デバイスに使用される撮像用アダプタの実施形態について、図を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の撮像用アダプタの一実施形態を示す図である。図1(a)は、撮像用アダプタの平面図であり、図1(b)は撮像用アダプタの縦断面図である。
図1に示す撮像用アダプタ(1)は、眼を撮像対象として形成されている。アダプタ(1)は、略一端有底円筒形状に形成される。図1に示すアダプタ(1)の底面部(11)は略平坦な円板形状に形成され、2つの開口部を備える。一方の開口部(111)は、後述するように撮像装置のレンズを取り囲み、撮像装置のレンズより大きな径を有する。他方の開口部は、撮像装置の撮像用光源からの光を通過させる採光窓(112)である。
底面部(11)の下面には、滑り止め層(113)が形成される。滑り止め層(113)は、底面部(11)と略同径の円板形状に形成され、底面部(11)に形成された開口部(111)並びに採光窓(112)に対応する位置に開口部(114,115)を備える。開口部(114)は、底面部(11)に形成された開口部(111)と同径に形成される。また、開口部(115)は、採光窓(112)と同径に形成される。
滑り止め層(113)は、撮像装置の外面をなす筐体との間で高い摩擦力を発揮できる材質であれば特に限定されるものではないが、ゴムやウレタンなどが好適な材質として例示できる。或いは滑り止め層(113)として、接着剤層を設けてもよい。
アダプタ(1)の周壁部(12)は、下端が円形輪郭を有するように形成され、上方に向かうにつれて幅方向に広がる楕円形状に形成される。周壁部(12)の高さは、使用される撮像装置のレンズが有する焦点距離に合わせて定められる。
図1に示すアダプタ(1)の周壁部(12)の上端縁(121)は、使用者の眼周囲の皮膚表面に当接する。上端縁(121)全体が皮膚表面に当接するように、上端縁(121)は使用者の眼周囲の皮膚表面の隆起輪郭に合わせて、下方に湾曲した輪郭をなしている。
図2は、撮像装置の一例を示す。図2に示す例において、撮像装置として撮像機能付折畳式携帯電話を示す。図2(a)は、撮像装置の正面図であり、図2(b)は撮像装置の側面図である。
尚、図2に示す例においては、携帯電話を用いているが、撮像機能及び通信機能を備えるならば他の装置も適宜使用可能である。例えば、撮像機能付スマートフォン(Smart Phone)、撮像機能付パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA: Personal Digital Assistant)或いは通信機能付デジタルビデオなどである。所望の診断箇所を撮影するため、撮像装置は軽量・小型のものが好ましく、また、品質の高い画像データを得るため画素数も出来るだけ高い方が好ましいが、100万画素を超えるものであれば、本発明に好適に使用可能である。
撮像装置(2)は、略直方体形状に形成された第1部分(24)と第2部分(25)を備える。第1部分(24)と第2部分(25)は、略円柱形状に形成されたヒンジ部(26)を介して、互いに回動可能に接続される。
撮像装置(2)の第1部分(24)側に撮像用のレンズ(21)が配される。図2に示す例においては、撮像装置(2)の筐体(22)外面にレンズ(21)が現れる。そして、一般的に撮像装置(2)のレンズ(21)近傍に撮像用の光源(23)が配される。光源(23)は、暗所での撮像作業の際にフラッシュ光を照射するために用いられる。
レンズ(21)付近の筐体(22)外面は略平坦に形成される。
図3は、画像診断用データ・サンプリング・デバイスの使用形態の一例を示す。図4は、図3に示す使用状態における画像診断用データ・サンプリング・デバイスの正面図である。
画像診断用データ・サンプリング・デバイス(10)は、上述のアダプタ(1)と撮像装置(2)から構成される。
アダプタ(1)の上端縁は、使用者の眼周囲の皮膚表面と当接する。そして、アダプタ(1)の底面部(11)に配された滑り止め層(113)に撮像装置(2)の筐体(22)を当接させる。これにより、アダプタ(1)は、使用者の皮膚表面と撮像装置(2)の間で固定される。
このとき、撮像装置(2)のレンズ(21)は、アダプタ(1)の底面部(11)に形成された開口部(111)内に現れる。そして、撮像装置(2)の光源(23)は、採光窓(112)内部に現れる。
滑り止め層(113)は、撮像装置(2)がアダプタ(1)に対して移動することを防止する。これにより、撮像装置(2)は、レンズ(21)の焦点距離と略一致した位置で固定される。したがって、撮像装置(2)の撮像作業中の移動に起因する撮像画像のボケを防止可能となる。よって、良質の画像データを得ることが可能となる。
図5は、画像診断用データ・サンプリング・デバイス(10)の変更例を示す。図5(a)は、画像診断用データ・サンプリング・デバイス(10)の平面図であり、図5(b)は、画像診断用データ・サンプリング・デバイス(10)の正面図である。
図5に示す画像診断用データ・サンプリング・デバイス(10)は、図1乃至図4で示した画像診断用データ・サンプリング・デバイス(10)と略同様の構成であるが、アダプタ(1)の撮像装置(2)に対する取付形態が異なる。
図5に示すアダプタ(1)は、滑り止め層(113)に代えて、平面視略C型の一対の爪部(116)を備える。爪部(116)は、アダプタ(1)の底面部(11)周縁から延出し、撮像装置(2)の第1部分(24)側面を外嵌する。
このような方式によっても、アダプタ(1)と撮像装置(2)の位置関係を固定可能である。
尚、爪部(116)を備える形態においても、アダプタ(1)の底面部(11)に滑り止め層(113)を配してもよい。このようにすれば、アダプタ(1)と撮像装置(2)の位置関係の固定を確実に行うことができる。
図6は、アダプタ(1)の撮像装置(2)に対する他の取付形態を示す画像診断用データ・サンプリング・デバイス(10)の断面図である。
撮像装置(2)の種類によっては、平坦な筐体(22)にレンズ(21)が配されず、円柱形状に形成されたヒンジ部(26)周面にレンズ(21)が配される場合がある。このような場合、アダプタ(1)の底面部(11)を曲面状に形成し、ヒンジ部(26)を外嵌するようにしてもよい。このような手段により、曲面上に配されたレンズ(21)に対してもアダプタ(1)を取付けることが可能となる。
アダプタ(1)が採光窓(112)を備える場合には、アダプタ(1)の周壁部(12)を、光が透過しない材料で形成してもよい。例えば、周壁部(12)を黒色材料で形成すれば、光の透過を防止可能である。
周壁部(12)を、光が透過しない材料で形成すると、外界からのアダプタ(1)内部への進入を防止可能となる。したがって、撮像時の光源は、撮像装置(2)に備えられた撮像用光源(23)のみとなり、常に一定の光量での撮像が可能となる。よって、撮像作業で得られる画像データは、外界からの光の影響を受けず、安定した質の画像データを得ることができる。
特に、アダプタ(1)の内周面が光を反射させない材質からなることが好ましい。例えば、アダプタ(1)内周面に黒色のゴム層が設けられ、或いは、アダプタ(1)の周壁部(12)が黒色のゴム層で形成されると、アダプタ(1)内部に進入した光がアダプタ(1)内壁面によって反射されることがなく、良質の画像データを得ることが可能である。
周壁部(12)を光透過性材料で形成してもよい。この場合には、撮像作業場所の室内光を撮像用光源として利用可能である。また、室内光が撮像用光源として十分な光量を有する場合には、アダプタ(1)に採光窓(112)を設ける必要はない。
更には、アダプタ(1)外壁に電池を固定するホルダを形成してもよい。そして、アダプタ(1)内部にLED等の小型光源を固定し、小型光源と電池を接続し、アダプタ(1)内部で光を照射可能としてもよい。
図7は、アダプタ(1)の他の実施形態を示す。図7(a)は、アダプタ(1)の平面図であり、図7(b)は、アダプタ(1)の正面図である。
図7に示すアダプタ(1)の周壁面(12)は、正面視略矩形状の窓部(124)を備える。窓部(124)は、光透過性材料から形成され、他の部分は、光を透過させない材料から形成される。窓部(124)の外側には、扉部(125)が取り付けられ、扉部(125)は、周面壁(12)に沿って、周面壁(12)周方向に移動可能である。扉部(125)は、光を透過させない材料から形成される。
図7に示すアダプタ(1)を用いる場合、採光窓(112)から進入した光の一部は、扉部(125)によって覆われていない窓部(124)を通じて、アダプタ(1)の外へ放出される。結果として、撮像時のアダプタ(1)内部の光量を低減することができる。
上述の如く、扉部(125)は周面壁(12)に沿って周方向に移動可能であるので、窓部(124)が扉部(125)によって覆われる領域の増減を行うことが可能である。したがって、所望に応じて、撮像時のアダプタ(1)内部の光量を、扉部(125)の動作によって調整可能となる。
図8は、アダプタ(1)の変更形態を示す。図8(a)は、アダプタ(1)の縦断面図であり、図8(b)は、アダプタ(1)の正面図である。
図8(a)に示す如く、アダプタ(1)の周壁部(12)は、アダプタ(1)の底面部(11)から上方に延出する円筒形状の第1周壁部(122)と、第1周壁部(122)上部外周面に形成されたねじ部と螺合する円筒形状の第2周壁部(123)から構成される。このように周壁部(12)を第1周壁部(122)と第2周壁部(123)を螺合させて形成することにより、アダプタ(1)の軸方向長さを可変とすることが可能となり、アダプタ(1)の長さを撮像装置(2)のレンズ(21)の焦点距離と一致するように調整することが可能となる。
第1周壁部(122)の外周面には、目盛或いはマークが付されている(図8(b)に示す例では、目盛線並びに数字が示されている)。目盛或いはマークは、所定のアダプタ軸長距離を指し示す。
例えば、図8(b)に示される目盛線「1」に第2周壁部(123)の下縁を合わせれば、眼底部に焦点を合わせることが可能となり、目盛線「3」に第2周壁部(123)の下縁を合わせれば、虹彩部分に焦点を合わせることが可能となる。
尚、図8に示す例においては、第1周壁部(122)の外周面に形成されたおねじ部(図示せず)と第2周壁部(123)の内周面に形成されためねじ部(図示せず)の螺合によって、第1周壁部(122)と第2周壁部(123)とを接続したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、第2周壁部(123)に溝部を形成し、第1周壁部(122)内周面に、第2周壁部(123)に形成された溝部に嵌入する凸部を設け、第1周壁部(122)をアダプタ(1)軸方向に摺動可能とする形態を採用することも可能である。
図9は、アダプタ(1)の変更形態を示す。図9(a)は、アダプタ(1)内部に凸レンズを配した例を示し、図9(b)は、アダプタ(1)内部にフィルタを配した例を示す。
図9(a)に示す如く、アダプタ(1)内部に凸レンズ(13)を配することにより、撮像作業により得られる像は、拡大されることとなる。したがって、このようなアダプタ(1)を用いることで、毛穴などの非常に微細な領域を撮像することが可能となる。尚、所望に応じて凹レンズを配してもよい。
図9(b)は、特定波長の光のみを透過させるフィルタ(14)を配した例である。例えば、所望の撮像対象領域に紫外線照射塗料を塗布し、図9(b)に示すアダプタ(1)を用いて撮像することで、塗布領域の像を明瞭に得られることとなる。
尚、アダプタ(1)内に凸レンズ(13)(或いは凹レンズ)とフィルタ(14)を同時に配してもよい。
このようにアダプタ(1)内部にレンズ(13)を配することで、被写体と撮像装置(2)が備える撮像用レンズとの距離が短くとも(例えば、3cm以下の距離)、好適な画像データを得ることが可能である。
図10は、アダプタ(1)の他の形態の使用状態を示す。図10に示すアダプタ(1)は、図8及び図9に示すアダプタ(1)を組み合わせた形態である。尚、図10に示す例において、内部構造を示すためアダプタ(1)は一部が切除されている。
図10に示すアダプタ(1)は、第1周壁部(122)と第2周壁部(123)を備える。第1周壁部(122)と第2周壁部(123)それぞれに形成されたねじ部によって、第1周壁部(122)と第2周壁部(123)とは接続し、アダプタ(1)の軸長が可変とされる。
第1周壁部(122)は、第2周壁部と接続する略円筒形状に形成されたアジャスタ(91)と、アジャスタ(91)に対して回転可能に接続する略円筒形状の接続部(92)と、接続部(92)基端部に形成されたねじ部と接続するとともに撮像装置(2)(図10には示されていない)のレンズ(21)周辺の筐体(22)外面に設置される一端有底筒状の接地部(93)から構成される。
接地部(93)と撮像装置(2)との間の接続形態は、撮像装置(2)の形態に応じて適宜定めればよく、図1に関連して説明した滑り止め層(113)、図5に関連して説明した爪部(116)、図6に関連して説明した湾曲形状の底面部(11)或いはその他の形状を採用可能である。
尚、図10に示す例においては、撮像装置(2)との接地のために、接地部(93)の底面に滑り止め層(113)が配されている。
接地部(93)は、上記において説明したアダプタ(1)の底面部(11)と略同様の構成であり、開口部(111)並びに採光窓(112)を備える。接地部(93)の内周面にはねじ部が形成され、このねじ部は、接続部(92)の基端部に形成されたねじ部と螺合する。
接地部(93)は、撮像装置(2)と滑り止め層(113)或いは他の手段を介して接続するので、後述する軸長調整動作にかかわらず、撮像装置(2)に対して固定される。
接続部(92)の先端部外周面には、断面矩形状の環状溝(921)が形成される。また、アジャスタ(91)の基端部外周面には、断面矩形状の環状溝(911)が形成される。接続部(92)の環状溝(921)とアジャスタ(91)の環状溝(911)は互いに噛合い、接続部(92)とアジャスタ(91)とが接続される。
軸長調整動作時にアジャスタ(91)は、回転動作をすることとなるが、環状溝(911,921)は、その間、互いに摺動動作をするため、接続部(92)はアジャスタ(91)の回転動作にかかわらず、回転することがない。
アジャスタ(91)の環状溝(911)からアジャスタ(91)の先端までの間の部分は、2重壁構造となっており、内側壁(912)と外側壁(913)から構成される。外側壁(913)の内径は、内側壁(912)外径よりも大きく形成され、外側壁(913)は内側壁(912)の外側を覆う。そして、内側壁(912)外周面と外側壁(913)の間には、環状の空間(914)が形成される。
内側壁(912)の外周面には、ねじ部が形成される。また、外側壁(913)の外周面には、グリッドが形成される。
第2周壁部(123)は、使用者の皮膚面と接触する筒状の接触部(94)と、接触部(94)とアジャスタ(91)との間に配される円筒状の保持部(95)からなる。
接触部(94)は、透明樹脂製であり、図1に関連して説明した周壁部(12)と略同様の形態である。
保持部(95)先端部には、レンズ(13)が配される。保持部(95)先端部内周面には、環状溝部(951)が形成され、レンズ(13)は環状溝部(951)と嵌合し、保持部(95)内部で固定される。尚、レンズは、第1周壁部(122)内部に配されてもよい。
保持部(95)の先端部には、保持部(95)半径方向外側に向けて突出する環状の突出部(952)が形成される。また、環状突出部(952)から先端方向に向けて突出する環状の嵌合突出部(953)が形成される。嵌合突出部(953)は、接触部(94)基端部と嵌合する。突出部(952)の先端側の面は、接触部(94)の基端縁と当接し、保持部(95)に対する接触部(94)の軸方向位置を定める。
保持部(95)の基端部は、アジャスタ(91)に形成された環状空間(914)内に挿入される。保持部(95)の環状溝部(951)から保持部(95)基端部にかけての保持部(95)の内周面領域にはねじ部が形成される。保持部(95)内周面のねじ部は、アジャスタ(91)の内側壁(912)外周面に形成されたねじ部と螺合する。
保持部(95)外周面に形成された環状突出部(952)の基端側の面は、保持部(95)内周面のねじ部先端側端部よりも基端側に位置する。これにより、保持部(95)内周面のねじ部とアジャスタ(91)の内側壁(912)外周面に形成されたねじ部が最大量螺合したときでも、アジャスタ(91)の内側壁(912)の先端がレンズ(13)に衝突しない。
使用者は、撮像装置(2)に対して使用者側に向けて力を加えることで、アダプタ(1)は、使用者の顔前で固定される。この状態で、使用者がアジャスタ(91)を回転させると、アダプタ(1)の軸長が変化する。上記において説明したアダプタ(1)の構造により、アジャスタ(91)の回転動作にかかわらず、使用者に対する接触部(94)の位置並びに撮像装置(2)に対する接地部(93)の位置は変化しない。
したがって、アダプタ(1)を使用者の顔前で固定した状態で、アダプタ(1)の軸長を変化させることが可能である。
また、このような分割構造をアダプタ(1)に採用することで、撮像装置(2)の種類に応じて接地部(93)のみを交換することが可能となる。或いは、撮像箇所に応じて接触部(94)のみを交換することが可能となる。
上述のように、アダプタ(1)に対して様々な形態を採用可能であるが、眼を撮像対照とする場合においては、アダプタ(1)の周壁部(12)は、可撓性且つ弾性復元性のある材料(例えば、ゴム材料など)から形成されることが好ましい。このような材料で形成されるアダプタ(12)を用いる場合、眼にアダプタ(1)を当接させる直前に、アダプタ(1)の上縁周面に力を加えて、若干アダプタ(1)の開口面積を低減させる。この状態でアダプタ(1)の上縁を眼周囲の皮膚表面に当接させ、アダプタ(1)の底部に撮像装置(2)を固定する。アダプタ(1)の上端開口部は、周壁部(12)の弾性復元力によって拡がろうとし、結果として、撮像最中にまぶたが眼を覆うことを妨げることが可能となる。
図11は、撮像装置(2)より得られた静止画像データのフローを示す。
撮像装置(2)は、記憶部(201)、送信部(202)及び受信部(203)を備える。撮像装置(2)により得られた静止画像のデータは、撮像装置(2)が備える記憶部(201)内に格納される。送信部(202)は、記憶部(201)から静止画像データを読み出し、医療従事者側へ静止画像データを送信する。
医療従事者側には、受信装置(301)と送信装置(302)が配される。
尚、ここで医療従事者側が備える受信装置(301)及び送信装置(302)は医療従事者側が備えるサーバであってもよい。またこのサーバが自動的に送信部(202)から送られた画像データを画像診断する市販の画像診断ソフトを備えるものであってもよい。
医療従事者側の受信装置(301)は、送信部(202)から送信された画像データを受信する。そして、受信装置(301)が受け取った画像データに基づいて、医療従事者側で画像診断が行われる。
画像診断の結果が出ると、医療従事者側の送信装置(302)を用いて、使用者の撮像装置(2)が備える受信部(203)に診断結果が送られる。
このようにして、使用者は病院へ出向くことなく簡便に画像診断を受けることが可能となる。
上記例において、撮像装置(2)により撮像される画像は、静止画像であったが、撮像装置(2)が動画データを取得可能であるならば、動画データを利用して、画像診断用データを得てもよい。
動画データを利用することで、撮像時の撮像対象の動きにかかわらず、画像診断に好適な質の画像データを得ることが可能となる。例えば、撮像対象が眼である場合、上述のようにアダプタ(1)を用いて、撮像装置(2)の固定をすることは可能であるが、眼球の動きを止めることはできない。このような場合に後述する手法は有効である。
図12は、撮像装置(2)を用いて得られる動画データ(41)のイメージ図である。動画データ(41)は、複数の静止画像データ(42)が時系列に配列されて構成される。
図13は、撮像装置(2)より得られた動画データのフローを示す。
図13に示す例において、撮像装置(2)は、記憶部(201)、送信部(202)、受信部(203)及び演算処理部(204)を備える。
撮像装置(2)の動画撮影機能により得られた動画データ(41)は、記憶部(201)に格納される。記憶部(201)は、動画データ(41)を記憶可能であるならば特に限定されない。例えば、撮像装置(2)が撮像機能付携帯電話、撮像機能付スマートフォン、撮像機能付パームデバイス或いは通信機能付デジタルビデオであるならば、これら装置に内蔵されたデータ記憶メモリが記憶部(201)として用いられてもよい。或いはこれら装置に外付で搭載される外部メモリが記憶部(201)として用いられてもよい。
演算処理部(204)は、まず記憶部(201)に格納された動画データ(41)を読み取る。
記憶部(3)が、撮像機能付スマートフォン、撮像機能付パームデバイス或いは通信機能付デジタルビデオに内蔵された記憶部(201)或いは外付で取付けられた記憶部(201)であるならば、撮像機能付スマートフォン、撮像機能付パームデバイス或いは通信機能付デジタルビデオに内蔵されるCPUが演算処理部(204)として用いられる。
図14は、演算処理部(204)が行う主な工程のフローチャートである。
演算処理部(204)は、読み取り工程、画像処理工程、第1保存工程、比較工程及び第2保存工程を行う。
読み取り工程において、演算処理部(204)は、記憶部(201)から動画データ(41)を構成する複数の静止画像データ(42)のうち1つを読み取る。そして、画像処理工程において、読み取られた静止画像データ(42)に対して画像処理を行う。
画像処理工程において、静止画像中から画像に現れた診断対象の輪郭が抽出される。
この輪郭抽出には、既知の輪郭抽出法が適宜適用可能であり、或いは市販の画像処理ソフトウェアに設けられる輪郭抽出フィルタを用いて行うことも可能である。更には市販の画像処理ソフトウェアが備える輪郭抽出フィルタと同様の原理で構築されたプログラムを演算処理部(204)に組み込むことも可能である。
尚、一次微分を用いた輪郭抽出法について、簡便に説明すれば、まず、隣接する画素の明度の差分をとる。そして、この差分が極大となる画素間の境界に隣接する画素が輪郭として認識され、抽出される。
一次微分を用いた輪郭抽出法以外にも、二次微分を用いた方法、Prewittの方法、Hilditchの方法などを用いてもよい。
尚、輪郭抽出に当たって、焦点距離の不適合に対するクライテリアを設けてもよい。例えば、隣接する画素の明度の差分の極大値が所定の閾値を超えない場合には、焦点距離が不適合なものとして、画像処理工程を中断させてもよい。そして、撮像装置(2)が備えるディスプレイに焦点距離が適当ではないことを表示させてもよい。
図15は、上述の如くして輪郭抽出された静止画像を示す。図15(a)は、記憶部(201)に格納される輪郭抽出化された基準静止画像データ(43)を示し、図15(b)は、上述の如く、演算処理部(204)が、撮像装置(2)により得られた動画データから取り出された1つの静止画像データ(42)に対して、輪郭抽出法を施して、輪郭を抽出した後の静止画像データ(44)を示す。図15に示す例において、格子状に区切られた領域が静止画像データ(43,44)の画素を表し、説明のため画素に対して、X−Y方向に番号が付され、座標化されている。
演算処理部(204)は、静止画像データ(42)に対して画像処理を施し、輪郭が抽出された処理後静止画像データ(44)を得た後、記憶部(201)から基準静止画像データ(43)を読み出す。記憶部(201)に格納される基準静止画像データ(43)は、他のサーバから適宜記憶部(201)内にダウンロードされるものであることが好ましい。これにより、定期的或いは必要に応じて最新の基準静止画像データ(43)に更新可能となるからである。
この基準静止画像データ(43)は、画像診断を行うに当たって、好適な画像品質を備える画像である。尚、記憶部(201)に予め格納されている基準静止画像データ(43)は、予め輪郭抽出された後の画像データであってもよいし、輪郭抽出されていない状態の生の画像データであってもよい。尚、生の画像データが記憶部(201)に格納されている場合には、演算処理部(204)は、基準静止画像データ(43)を読み込んだ後に、上記と同様の手法で、基準静止画像データ(43)に対して、輪郭抽出処理を行う。
その後、演算処理部(204)は、処理後静止画像データ(44)において、輪郭として認識されている画素の座標を割り出すとともに、基準静止画像データ(43)において輪郭として認識されている画素の座標を割り出す。割り出された両画像データ(43,44)の座標が一致すれば、静止画像データ(43,44)の特徴量が一致すると判断し、座標が一致しなければ特徴量が一致しないと判断する。
図15に示す例を用いて、具体的に詳述すれば、座標(1,8)は、両画像(43,44)においてはともに輪郭として認識された座標である。このとき演算処理部(204)は、両画像(43,44)の特徴量が一致すると判断する。一方、座標(4,13)は、基準静止画像データ(43)においては、輪郭を示す画素であるのに対して、処理後静止画像データ(44)においては輪郭を示す画素として認識されていない。このとき演算処理部(204)は、両画像(43,44)の特徴量が一致しないと判断する。
このようにして、演算処理部(204)は、基準静止画像データ(43)の輪郭を構成する画素に対して、処理後静止画像データ(44)がどのくらいの割合で、基準静止画像データ(43)の輪郭を構成する画素の座標と一致する座標において、輪郭と認識された画素を有するかを算出する。この割合が、画像データの特徴量の一致度とされる。
図16は、座標補正の一例を示す図である。図16(a)は、基準静止画像データ(43)を示し、図16(b)は、補正前の処理後静止画像データ(44)であり、図16(c)は、補正後の処理後静止画像データ(45)を示す。
画像データの特徴量の一致度を算出する前に、処理後静止画像データに座標補正を施してもよい。
基準静止画像データ(43)には、予め中心座標が定められている。図16(a)に示す例においては、座標(11,7)の位置に「X」の符号が付され、この座標が中心座標である。本実施例において、中心座標は、最外郭をなす孤立閉曲線、即ちアイライン(目の縁)がなす輪郭線内領域の重心位置として定義される。
演算処理部(204)は、輪郭抽出処理が施された処理後静止画像データ(44)の最外郭をなす輪郭線が形成する孤立閉曲線を見出す。そして、この孤立閉曲線で囲まれた領域の重心座標を算出する。
図16(b)において、算出された重心座標は、座標(18,10)であり、この座標には「X」の符号が付されている。
そして、この算出された重心座標を、基準静止画像データ(43)の中心座標に一致させるように座標変換し、処理後静止画像データ(44)中の画像を移動させる(図16(c)参照)。このようにして、高い特徴量の一致度を得やすくなる。
図17は、様々な基準静止画像データ(43)の例を示す。
上記例において、1つの基準静止画像データ(43)を用いて、処理後静止画像データ(44)との一致度を算出する例を示したが、複数の基準静止画像データ(43)を記憶部(201)に格納してもよい。
この場合、演算処理部(204)は、比較工程を行う前に、動画データ(41)を構成する静止画像データ(42)のうち複数の静止画像データ(42)(例えば、3乃至5の静止画像データ(42))を選択し、輪郭抽出処理を行い、選択された複数の静止画像データ(42)の処理後静止画像データ(44)を得る。
そして、演算処理部(204)は、この処理後静止画像データ(44)中の最外郭をなす輪郭線が形成する孤立閉曲線を見出す。加えて、演算処理部(204)は、記憶部(201)に格納された複数の基準静止画像データ(43)の最外郭をなす輪郭線が形成する孤立閉曲線を見出す。そして、図15に関連して示した画像データの特徴量の一致度の算出と同様の手法を用いて、画像データ中の孤立閉曲線に対する特徴量の一致度を算出する。そして、算出された特徴量の一致度が最も高い基準静止画像データ(43)が、その後の比較工程に用いられる。
このようにすれば、様々な目の形状に対して、対応可能となる。
上記例において、静止画像はビットマップデータであり、ビットマップデータ同士の比較で特徴量の一致度を算出してきたが、このビットマップデータをベクトル化して、ベクトル化された画像データを用いて特徴量の一致度を算出してもよい。
図18は、ビットマップデータのベクトル化手法の一例を示し、図18に示すベクトル化手法はフリーマンのチェーンコード(Freeman's Chain Code)である。尚、本発明においては、フリーマンのチェーンコードに限られず、ベクトルコンバージョン、ラスターベクトル変換或いはオートトレースと呼ばれるベクトル化手法のうち適当なものを適宜採用可能である。
演算処理部(204)は、輪郭抽出された処理後静止画像データ(44)の輪郭上の任意の座標に処理開始点(S)を設定する。そして、処理後静止画像データ(44)の輪郭を追跡する。この追跡過程において、輪郭に沿ったベクトルを作成する(図18左図参照)。この作成されたベクトルの方向により、処理後静止画像データ(44)の輪郭の窪み部或いは突出部の有無をフリーマンのチェーンコードにより定められる規則により識別し、この窪み部或いは突出部に対して直線ベクトルで補完し、窪み部や突出部のない滑らかな輪郭曲線に沿った連続したベクトル配列を得ることが出来る(図18右図参照)。
図19は、上述の如くして、ベクトル化された画像データを用いた比較工程を示す。
図19(a)は、ベクトル化された基準静止画像データ(43)を表し、図19(b)は撮像装置(2)から得られた動画データ(41)の静止画像データ(42)に、輪郭抽出処理を行って、処理後静止画像データ(44)を得た後、この処理後静止画像データ(44)に対して更にベクトル化処理を行って得られたベクトル処理後静止画像データ(47)である。また、図19(c)は、図19(b)の画像データに対して拡大処理を施した後の画像データを示す。尚、ベクトル化された画像データを用いる場合、ベクトル化された基準静止画像データ(43)が予め記憶部(201)内に格納されている。或いは、生の基準画像データ(43)を格納しておき、この基準画像データ(43)に同様の処理を施し、比較対照される基準画像データ(43)を得てもよい。
一般に、撮像装置(2)により得られる画像中の診断対象となる部分の大きさは、撮像装置(2)のレンズと被写体の距離や、撮像装置(2)が備えるズーム機能に依存する。したがって、例えば、撮像装置(2)と目との距離が長くなれば、図19(b)に示す如く、目の画像は画像領域に対して小さな領域に現れることとなる。しかしながら、上述の如くベクトル化処理を施すことで、画像の拡大縮小処理を簡便に行うことができる。
したがって、拡大縮小処理を得られた静止画像データ(47)に施すことにより、静止画像データ(47)を基準静止画像データ(43)と略同じ大きさとすることができる。そして、輪郭線に沿って配されるベクトルが通過する画素座標が一致するか否かを基準画像データ(43)とベクトル化処理後静止画像データ(47)とを比較することにより行い、ベクトル通過座標が一致する割合を特徴量の一致度とすることができる。
図20は、他の画像処理方法を用いて、特徴量の一致度を算出する方法を示す。図20(a)乃至図20(e)は、画像処理の各処理段階を示す。
上記において、輪郭抽出法により抽出された輪郭線を画像の特徴量として、基準静止画像データ(43)と撮像して得られた静止画像データ(42)とを比較してきたが、輪郭線を画像の特徴量としない画像処理方法によっても、本発明は実施可能である。
図20(a)は撮像装置(2)から得られた動画データ(41)を構成する静止画像データ(42)のうちの1つである。この画像データ(42)を構成する各画素について、明度の閾値を設け、画像データを二値化する。
図20(b)は二値化処理後の画像データ(44)である。二値化処理によって、画像データ(42)は黒目の部分とその他の部分に分けられる。
図20(c)に示す如く、二値化された画像データ(44)の黒目を示す画像領域において、左右の境界部分に対して、上述したベクトル化手法を用いて、境界輪郭をベクトル化する。これにより、比較的滑らかな曲線輪郭を形成する。このようにして、左右一対のベクトル曲線(C1)が作成される。
図20(d)に示す如く、左右一対のベクトル曲線(C1)の上端部同士並びに下端部同士を接続するように、これらベクトル曲線(C1)の端部間に曲線補完を行う。これにより、ベクトル曲線(C1)の端部間に上下一対の補完曲線(C2)が作成される。
尚、本実施例において、この補完曲線(C2)はベクトル曲線(C1)の平均的な曲率半径に基づいて作成されているが、他の補完手法を用いてもよい。
この段階で、一対のベクトル曲線(C1)と一対の補完曲線(C2)で構成される孤立閉曲線(C)を得ることができる。
演算処理部(204)は、この孤立閉曲線(C)の平均半径に基づき、真円(CA)を作成する。そして、真円(CA)と孤立閉曲線(C)とのずれを算出する。この算出されたずれを特徴量の一致度として評価し、ずれが大きければ、一致度が小さいと判断し、ずれが小さければ一致度が高いと判断する。
図20に示す画像処理手法を用いれば、基準となる画像データ(43)を記憶部(201)に格納する必要はない。
尚、上記において、二値化処理を行ったが、各画素の明度に対して、複数の閾値を設け、3以上の領域を用いて、眼球の色素部分を識別する処理を行ってもよい。このような画素の明度によって画像領域を定義することによって、様々な目の色に対して対応可能である。例えば、青色や赤色の目に対応するためには、各画素の明度の閾値を黒い目に対するものより低く設定すれば、図20で示すような二値化を簡便に行うことが可能である。
上述の如く、演算処理部(204)は、画像処理工程において、輪郭抽出処理や二値化処理を行った後、第1保存工程で、処理後の静止画像データ(44)を記憶部(201)に格納する。そして、演算処理部(204)は、比較工程で、記憶部(201)に格納された処理後の静止画像データ(44)を記憶部(201)から読み出し、処理後の静止画像データ(44)を基準画像データ(43)と比較し、特徴量の一致度を算出する。或いは、処理後の静止画像データ(44)と真円とのずれを算出し、特徴量の一致度を算出する。
演算処理部(204)は、第2保存工程で、この算出された一致度が最も高い処理後静止画像(44)の元となった静止画像データ(42)を動画データ(41)から取り出し、記憶部(201)に取り出された静止画像データ(42)を格納する。ここで、最も高い一致度が、一致度に対して設けられた所定の閾値よりも低い場合には、再度、撮像装置(2)で動画が撮像されることとなる。
上記例において、演算処理部(204)は、一致度が最も高い処理後静止画像データ(44)の元となった静止画像データ(42)を動画データ(41)から取り出したが、一致度が高い処理後静止画像データ(44)を複数選択して、選択された画像を合成処理してもよい。
図21に示すように、画像診断を行うために、画像データが基準画像データ(43)に対して、60%以上の一致度を有することが必要であったとする。これに対して、得られた静止画像データ(42)の基準画像データ(43)に対する一致度が、高い方からそれぞれ57%、56%及び54%であったとする。このとき、演算処理部(204)が、3つの静止画像データ(42)を合成し、1つの合成静止画像データ(46)を作成する。
演算処理部(204)は、合成静止画像データ(46)を作成した後、合成静止画像データ(46)に対して、再度上記の画像処理を施すとともに、基準画像データ(43)に対する一致度を算出する。そして、演算処理部(204)は、算出された一致度が閾値を超えているか否かを確認し、閾値を超えていれば合成静止画像データ(46)を記憶部(201)に格納する。
尚、所定枚数の静止画像データ(42)を合成処理することにより増加させることが可能な基準画像データ(43)に対する一致度が既知のものであるならば、所定の閾値を超えるような一致度の平均値となるような所定枚数の静止画像データを選択するものであってもよい。
上記の例を用いて、具体的に説明する。まず、合成画像処理により増加する一致度が最低5%以上であるものとする。そして、一致度の平均値に対する閾値が55%に設定されているものとし、画像合成処理されるべき静止画像データ(42)の枚数が3枚であったとする。また、このとき、57%及び56%の一致度を有する静止画像データ(42)が既に得られているものとする。
そして、新たに得られた静止画像データ(42)の一致度が54%であるとき、既に得られた静止画像データ(42)と新たに得られた静止画像データ(42)の基準静止画像データ(43)に対する一致度の平均値は、55.7%となる。この一致度の算出に基づき、一致度が54%である静止画像データ(42)は、合成処理されるべき静止画像データ(42)として選択される。
上記のような一致度の平均値を用いた処理は、撮像装置(2)と別体に設けられた演算処理装置を用いるときに好適である。
図22は、撮像装置(2)と別体に設けられた演算処理装置を用いて上記一致度の平均値を用いた処理を行う際のデータフローを示す。
図22に示す例において、使用者側には撮像装置(2)と演算処理装置(5)が用意される。演算処理装置(5)としては、市販されるパーソナルコンピュータが適宜使用可能である。
撮像装置(2)は、記憶部(201)、演算処理部(204)、送信部(202)及び受信部(203)を備える。
演算処理装置(5)は、受信部(501)、記憶部(502)、画像処理ソフトウェア(503)及び送信部(504)を備える。
撮像装置(2)の送信部(202)と演算処理装置(5)の受信部(501)は、ワイヤで通信可能に接続される。或いは、ブルートゥース(Blue Tooth)やワイファイ(WiFi)を用いて、撮像装置(2)の送信部(202)と演算処理装置(5)の受信部(501)が、無線式に接続される。
上記処理例において、所定の閾値を超える一致度を有する静止画像データ(42)が、撮像装置(2)の演算処理部(204)により選択される。選択された静止画像データ(42)は、撮像装置(2)の送信部(202)を介して、演算処理装置(5)の受信部(501)へ送られ、演算処理装置(501)の記憶部(502)に格納される。
演算処理装置(5)が備える画像処理ソフトウェア(503)は、記憶部(502)に格納された静止画像データ(42)を読み出し、合成画像を作成する。作成された合成画像は送信部(504)により、医療従事者側に配された受信装置(301)へ送られる。そして医療従事者は、受信装置(301)が受け取った画像データを基に、画像診断を行う。その後、医療従事者は、送信装置(302)を用いて、使用者側の撮像装置(2)の受信部(203)或いは演算処理装置(5)の受信部(501)へ診断結果を送信する。
このような手法によれば、撮像装置(2)の演算処理部(204)の計算処理能力が低くとも、合成画像を利用した画像サンプリングを行うことが可能となる。
再び、図13及び図14を参照する。送信部(202)は、第2保存工程で演算処理部(204)により選択的に保存された静止画像データ(42)或いは合成静止画像データ(46)を読み出し、医療従事者側が備える受信装置(301)へ、これら画像データ(42,46)を送信する。
医療従事者は、受信装置(301)が受け取った画像データ(42,46)に基づき画像診断を行う。そして、医療従事者は、診断結果を医療従事者側が備える送信装置(302)を用いて、画像データ(42,46)を送信した使用者側の撮像装置(2)の受信部(203)へ送信する。
このようにして、使用者は病院へ出向くことなく簡便に画像診断を受けることが可能となる。
図23は、撮像装置(2)により得られた動画データのフローの他の形態を示す。
図13に示す例と略同様に、図23に示す撮像装置(2)は、演算処理部(204)、記憶部(201)、送信部(202)及び受信部(203)を備える。更に、撮像装置(2)は、動作部(205)を備える。動作部(205)は、振動部、音声発生部或いは発光部を備え、演算処理部(204)から動作部(205)へ信号が送られると、振動、音声或いは発光をそれぞれ行う。
また、図13に示す例と同様に、医療従事者側には、受信装置(301)と送信装置(302)が備えられる。
使用者は、撮像装置(2)を用いて、画像診断を受けたい身体部位の動画を撮影する。
図24は、演算処理部(204)が撮像装置(2)から受信する動画データ(41)を示す。
撮像装置(2)から演算処理部(204)へ送られる動画データ(41)は複数枚の静止画像データ(42)からなり、静止画像データ(42)が、動画データ(41)開始時点から順次演算処理部(204)へ送られる。演算処理部(204)は撮像装置(2)からの静止画像データ(42)それぞれに対して、順々に画像処理を行い、基準画像データ(43)との特徴量の一致度を算出する。尚、画像処理は、上記の輪郭抽出法、ベクトル化或いは二値化が適宜適用可能である。また、特徴量の一致度の算出も上記と同様の方法が採用可能である。
図24に示すように、例えば特徴量の一致度に対して60%の閾値を設定する。
そして、上述の如く、演算処理部(204)が特徴量の一致度を撮像装置(2)から送られた動画データ(41)を構成する静止画像データ(42)それぞれに対して行い、それぞれの静止画像データ(42)の基準静止画像データ(43)に対する特徴量の一致度を算出する。
ここで、図24に示す如く、動画データ(41)開始時点の静止画像データ(42)から2051番目の静止画像データ(42)までの間、特徴量の一致度に対して設けられた閾値を、算出された特徴量の一致度が超えなかったとする。そして、2052番目の静止画像データ(42)に対して算出された特徴量の一致度が初めて設定された閾値を超えたとする。
演算処理部(204)が、2052番目の静止画像データ(42)を処理し、特徴量の一致度が設定された閾値を超えたと判断すると、演算処理部(204)は、画像処理動作並びに特徴量の一致度の算出動作を停止し、2052番目の静止画像データ(42)を記憶部(201)に格納する。これと同時に、演算処理部(204)は、動作部(205)に信号を送る。
動作部(205)は、演算処理部(204)から送られた信号に基づいて、振動部、音声発生部或いは発光部を作動させ、撮像装置(2)を振動させ、撮像装置(2)から音を発し或いは発光させる。このようにして、撮像装置(2)が、撮像装置(2)の使用者に視覚的、触覚的或いは聴覚的刺激を与えると、使用者は、この刺激に応じて撮像作業を停止する。
図24に示す例の応用として、演算処理装置(4)が所定閾値を超える特徴量の一致度を有する静止画像データ(42)を複数枚記憶部(201)に格納することも可能である。
例えば、特徴量の一致度に対して、55%の閾値を設定し、記憶部(201)に格納すべき静止画像データ(42)の枚数を設定する。そして、演算処理部(204)が撮像装置(2)から送られた静止画像データ(42)を処理し、それぞれに対して特徴量の一致度を算出する。
図24において、55%を超える特徴量の一致度を備える静止画像データ(42)は、2500番目、2502番目及び2504番目の静止画像データ(42)である。したがって、演算処理部(204)は、2500番目、2502番目及び2504番目の静止画像データ(42)を記憶部(201)へ格納する。
演算処理部(204)は、その後、記憶部(201)に格納された2500番目、2502番目及び2504番目の静止画像データ(42)を読み出し、これら静止画像データ(42)を合成し、1つの合成静止画像データ(46)を作成し、この合成静止画像データ(46)を記憶部(201)に格納する。そして、演算処理部(204)は、その後の画像処理や一致度の算出を停止する。そして、演算処理部(204)は動作部(205)へ信号を送り、動作部(205)は演算処理部(204)から送られた信号に応じて、撮像装置(2)を動作させ、使用者に視覚的、触覚的或いは聴覚的刺激を与える。
送信部(202)は、第2保存工程で演算処理部(204)により選択的に保存された静止画像データ(42)或いは合成静止画像データ(46)を読み出し、医療従事者側が備える受信装置(301)へ、これら画像データ(42,46)を送信する。
医療従事者は、受信装置(401)が受け取った画像データ(42,46)に基づき画像診断を行う。そして、医療従事者は、診断結果を医療従事者側が備える送信装置(302)を用いて、画像データ(42,46)を送信した使用者側の撮像装置(2)が備える受信部(203)へ送信する。
尚、ここで医療従事者側が備える受信装置(301)及び送信装置(302)は医療従事者側が備えるサーバであってもよい。またこのサーバが自動的に送信部(202)から送られた画像データ(42,46)を画像診断する市販の画像診断ソフトを備えるものであってもよい。
図23及び図24に示す実施形態においては、更に、使用者の撮像作業を省力化できるという利点を奏する。
図25は、図23及び図24に示す実施例の撮像装置(2)を用いた画像データ処理の一例を示すフローチャートである。
図25に示す例において、特徴量の一致度に対して2つの閾値を設定する。1つは、第1の閾値であり、画像診断に使用可能である画像の質を備えているか否かを判断するための指標として用いられる。他のもう1つは、第2の閾値であり、第1の閾値よりも低い値で設定され、上記画像合成処理によって、特徴量の一致度を上げることにより、画像診断に使用可能となり得る画像であるか否かを判断するために設定される。また、この第2の閾値に対して、画像合成処理に必要な静止画像データ(42)の枚数が設定されている。
上述の如く、撮像装置(2)を用いて撮像作業が開始されると、動画データ(41)が演算処理部(204)へ送られ、演算処理部(204)は動画データ(41)を構成する静止画像データ(42)に対して画像処理を施す。
一の画像データ(42)が処理され、特徴量の一致度が算出されると、算出された特徴量の一致度が第1の閾値と比較される。算出された特徴量の一致度が第1の閾値よりも高い場合、この画像データが記憶部(201)に送信用画像として保存される。
算出された特徴量の一致度が第1の閾値よりも低い場合、算出された特徴量の一致度は第2の閾値と比較される。算出された特徴量の一致度が第2の閾値よりも低い場合、次の画像に対して処理を行う。算出された特徴量の一致度が第2の閾値よりも高い場合、この画像は記憶部(201)に格納され、第2の閾値に対しての比較により格納された画像枚数としてカウントされる。そして次の画像データ(42)に対して処理が行われる。
尚、演算処理部(204)が上述の如く一致量の平均値を算出するものであってもよい。そして、第2の閾値が一致量の平均値に対して設定されるものであってもよい。このようにして、演算処理部(204)にかかる処理負荷を軽減することができる。
このようにして、続く画像データ(42)の算出された特徴量の一致度が第1の閾値を超えることなく、第2の閾値を超え、所定枚数の画像データ(42)が第2の閾値との比較を介して記憶部(201)に格納されると、格納された画像データ(42)が合成処理される。そして合成処理して得られた画像データ(46)に対して、特徴量の一致度が算出され、この算出された特徴量の一致度が第1の閾値と比較され、この算出された一致度が第1の閾値を超える値である場合、合成画像データ(46)が送信用画像として記憶部(201)に格納される。算出された一致度が第1の閾値を超えない値である場合、次の画像データ(42)に対して処理が続行される。
以上のようにして、効率よく必要な画像データ(42)が取得される。
図26は、撮像装置(2)の一例を示す図であり、図26に示す撮像装置(2)は携帯電話である。
撮像装置(2)が備える表示画面(D)上には、撮像される部位を示す表示が現れる。使用者は、表示画面(D)を見ながら、示される撮像部位を選択する。この選択に応じて、撮像装置(2)内に組み込まれたアプリケーションが、撮像装置(2)の撮像機能の焦点距離設定を変更させる形態を採用することが可能である。
上記説明において、ハードウェア的なアプローチ(アダプタ形状など)及びソフトウェア的なアプローチ(画像処理など)それぞれについて、良質な画像データを得るための方式を説明してきたが、これらアプローチを融合させて、良質な画像データを得てもよい。
図27は、ハードウェア的なアプローチ及びソフトウェア的なアプローチを組み合わせて良質な画像データを得るためのアダプタ(1)を示す。
図27に示すアダプタ(1)は、使用者の眼(E)と撮像装置(2)の間で固定されている。図27のアダプタ(1)は、図8に関連して説明したアダプタ(1)の形態を採用しているが、上記説明した他の形態も適宜採用可能である。以下の説明において、特徴的な部分のみを説明するが、該特徴的な部分は、他のアダプタの形態についても適宜採用可能である。
アダプタ(1)は、図8に関連して説明したアダプタ(1)と同様に、第1周壁部(122)と第2周壁部(123)を備える。
第2周壁部(123)内部には、第1リング(81)と第2リング(82)が配される。第1リング(81)及び第2リング(82)はその中央に開口部を備え、この開口部は、アダプタ(1)の底面に形成される開口部(111)と同心である。また、第1リング(81)及び第2リング(82)の外周面は第2周壁部(123)と接続する。
第1リング(81)の内径は、使用者の眼(E)の虹彩の径より小さくなるように定められる。
第1リング(81)の内縁(811)は、第1リング(81)その他の領域と異なる色彩を備える。第1リング(81)の内縁(811)の色彩は、使用者に視認可能な色彩であり、且つ、撮像装置(2)による画像解析によって識別可能な色彩であるならば、特に限定されるものではない。尚、図27に示す例においては、内縁(811)は赤色である。
第2リング(82)は、第1リング(81)と使用者の眼(E)との間に配される。第2リング(82)の内径は、第1リング(81)の内縁(811)から使用者の眼の虹彩外縁に向けて延設する台形円柱領域(図27中、点線で示される領域)と第2リング(82)内周面が接触するように定められる。
第2周壁部(123)の内周面は、3つの領域に分けられる。1つは、撮像装置(2)と第1リング(81)との間に配される第1領域(83)であり、他の1つは、第1リング(81)と第2リング(82)の間の第2領域(84)であり、他のもう1つは、第2リング(82)と使用者の眼(E)との間の第3領域(85)である。
第3領域(85)の先端部分は、光透過性材料から形成される採光領域(851)であり、採光領域(851)から光がアダプタ(1)内部に進入し、使用者は、第1リング(81)の内縁(811)の色彩を視認可能となる。
尚、採光領域(851)を除いて、アダプタ(1)の内壁面は、虹彩と略等しい色彩を施され、図27に示す例においては黒色である。
第2領域(84)には、採光領域(851)から侵入した光の反射を防止するための反射防止層が形成される。尚、第2領域(84)以外にも反射防止層を設けてもよい。例えば、第1リング(81)及び第2リング(82)そのものを反射防止層で覆ってもよいし、或いは第1リング(81)からレンズ用開口部(111)までの領域全体を反射防止層で覆ってもよいし、或いは、採光領域(851)を除く第3領域(85)に反射防止層を設けてもよい。また、第2リング(82)の内径寸法は、上述の如く定められるので、採光領域(851)から侵入した光のうち第2領域(84)へ向かう光成分の多くを遮断する。
したがって、得られる画像データが採光領域(851)から侵入した光によって劣化することが防止される。
図28は、図27に示す実施例により得られる画像データに対する演算処理部(204)の認識を示す。尚、撮像装置(2)は、図23に関連して説明したように、撮像装置(2)から送られた画像データを直接受け取る演算処理部(204)を備える。また、図27に示す例において、撮像装置(2)は演算処理部(204)へ動画データ(41)を送り込んでいる。
図28(a)に示す如く、演算処理部(204)は、演算処理部(204)が認識する動画データ(41)の画像領域(700)中に正方形状の処理領域(701)を定義する。処理領域(701)内部には、第1リング(81)の内縁(811)の像が現れ、その内方に使用者の眼(E)の虹彩が現れる。虹彩の周囲には白眼部分が現れ、図28に示す例においては、白い帯状領域が白眼部分である。
演算処理部(204)は、動画データ(41)中、第1リング(81)の内縁(811)に施された色彩を識別する。そして、演算処理部(204)は、処理領域(701)内において、色彩により識別された内縁(811)の形状が実際の第1リング(81)の内縁(811)の形状と等しいか否かを判断する。図28に示す例において、内縁(811)の形状は円形である。
演算処理部(204)により処理領域(701)内部の第1リング(81)の内縁(811)の像が円形であると判断された場合には、演算処理部(204)は、撮像装置(2)のズーム機能を調整する信号を送り、撮像装置(2)のズーム機能は、処理領域(701)内で第1リング(81)の内縁(811)により囲まれる画像領域が最大となるように画像の拡大動作を行う。
これにより、詳細な虹彩の画像データを取得可能である。
尚、第1リング(81)の内縁(811)により囲まれる画像領域が、定義された処理領域(701)からはみ出ている場合には、演算処理部(204)により処理領域(701)内部の第1リング(81)の内縁(811)の像が円形であると判断されなり。このとき、演算処理部(204)は、ズームダウンの信号を撮像装置(2)のズーム機能部に送り、内縁(811)の像を処理領域(701)に収める。その後、処理領域(701)内で、内縁(811)により囲まれる画像領域が最大となるように、ズーム機能部に信号を送る。
その後、撮像作業が行われる。撮像装置により取得される画像データは静止画像データであってもよく、動画データであってもよい。動画データである場合には、上記の処理を同様に行ってもよい。
本発明は、画像診断用の画像データ・サンプリングに好適に適用される。
本発明の画像診断用データ・サンプリング・デバイスに用いられるアダプタを示す図である。 本発明の画像診断用データ・サンプリング・デバイスに用いられる撮像装置を示す図である。 本発明の画像診断用データ・サンプリング・デバイスの使用形態の一例を示す図である。 本発明の画像診断用データ・サンプリング・デバイスの使用形態の一例を示す図である。 本発明の画像診断用データ・サンプリング・デバイスの他の実施例を示す図である。 本発明の画像診断用データ・サンプリング・デバイスの他の実施例を示す図である。 本発明の画像診断用データ・サンプリング・デバイスに用いられるアダプタの他の実施形態を示す図である。 本発明の画像診断用データ・サンプリング・デバイスに用いられるアダプタの他の実施例を示す図である。 本発明の画像診断用データ・サンプリング・デバイスに用いられるアダプタの他の実施例を示す図である。 本発明の画像診断用データ・サンプリング・デバイスに用いられるアダプタの他の実施例の使用形態を示す図である。 本発明の画像診断用データ・サンプリング・デバイス内の画像データのフローの一例を示す図である。 動画データの構成図である。 本発明の画像診断用データ・サンプリング・デバイス内の画像データのフローの一例を示す図である。 本発明の画像診断用データ・サンプリング・デバイスに用いられる画像データ処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の画像診断用データ・サンプリング・デバイスに用いられる画像データ処理の一例を示す図である。 本発明の画像診断用データ・サンプリング・デバイスに用いられる画像データ処理の一例を示す図である。 本発明の画像診断用データ・サンプリング・デバイスに用いられる画像データ処理の一例を示す図である。 本発明の画像診断用データ・サンプリング・デバイスに用いられる画像データ処理に用いられるベクトル化手法の一例を示す図である。 本発明の画像診断用データ・サンプリング・デバイスに用いられる画像データ処理の一例を示す図である。 本発明の画像診断用データ・サンプリング・デバイスに用いられる画像データ処理の一例を示す図である。 本発明の画像診断用データ・サンプリング・デバイスに用いられる画像データ処理の一例を示す図である。 本発明の画像診断用データ・サンプリング・デバイス内の画像データのフローの一例を示す図である。 本発明の画像診断用データ・サンプリング・デバイス内の画像データのフローの一例を示す図である。 本発明の画像診断用データ・サンプリング・デバイスに用いられる画像データ処理の一例を示す図である。 本発明の画像診断用データ・サンプリング・デバイスに用いられる画像データ処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の画像診断用データ・サンプリング・デバイスに用いられる撮像装置の一例を示す図である。 本発明の画像診断用データ・サンプリング・デバイスの使用形態を示す図である。 図27に示す画像診断用データ・サンプリング・デバイスの演算処理部により認識される画像データを示す図である。
符号の説明
1・・・・・アダプタ
10・・・・画像診断用データ・サンプリング・デバイス
11・・・・底面部
111・・・開口部
112・・・採光窓
113・・・滑り止め層
116・・・爪部
12・・・・周壁部
121・・・縁部
122・・・第1周壁部
123・・・第2周壁部
2・・・・・撮像装置
201・・・記憶部
202・・・送信部
203・・・受信部
204・・・演算処理部
21・・・・レンズ
22・・・・筐体
23・・・・撮像用光源
24・・・・第1部分
25・・・・第2部分
26・・・・ヒンジ部
301・・・受信装置
302・・・送信装置

Claims (40)

  1. 所望の診断箇所の動画を撮像可能な携帯型撮像装置と、
    該撮像装置の撮像用レンズ上に取付けられる略一端有底筒形状のアダプタからなり、
    該アダプタの底面部は、前記撮像用レンズを取り囲むとともに該撮像用レンズを支持する前記撮像装置筐体外壁部分に当接し、
    前記アダプタの開口端を取り囲む縁部は、前記診断箇所周囲の皮膚表面と当接し、
    前記アダプタ底面部には、前記撮像装置のレンズの径より大きな径の開口部が形成され、
    前記アダプタ周壁部が、該アダプタ内部に進入する光の量を変更可能であることを特徴とする画像診断用データ・サンプリング・デバイス。
  2. 所望の診断箇所の動画を撮像可能な携帯型撮像装置と、
    該撮像装置の撮像用レンズ上に取付けられる略一端有底筒形状のアダプタからなり、
    該アダプタの底面部は、前記撮像用レンズを取り囲むとともに該撮像用レンズを支持する前記撮像装置筐体外壁部分に当接し、
    前記アダプタの開口端を取り囲む縁部は、前記診断箇所周囲の皮膚表面と当接し、
    前記アダプタ底面部には、前記撮像装置のレンズの径より大きな径の開口部が形成され、
    前記アダプタの周壁部が、前記アダプタ底面部から延出する第1周壁部と、前記アダプタ縁部から延出する第2周壁部からなり、
    前記第2周壁部が、前記第1周壁部に対して、アダプタ軸方向に移動可能であることを特徴とする画像診断用データ・サンプリング・デバイス。
  3. 所望の診断箇所の動画を撮像可能な携帯型撮像装置と、
    該撮像装置の撮像用レンズ上に取付けられる略一端有底筒形状のアダプタからなり、
    該アダプタの底面部は、前記撮像用レンズを取り囲むとともに該撮像用レンズを支持する前記撮像装置筐体外壁部分に当接し、
    前記アダプタの開口端を取り囲む縁部は、前記診断箇所周囲の皮膚表面と当接し、
    前記アダプタ底面部には、前記撮像装置のレンズの径より大きな径の開口部が形成され、
    前記アダプタ内部に第1リングが配され、該第1リングは、内縁に使用者に視認可能であるとともに該第1リングの他の部分と異なる色彩が施されることを特徴とする画像診断用データ・サンプリング・デバイス。
  4. 所望の診断箇所の動画を撮像可能な携帯型撮像装置と、
    該撮像装置の撮像用レンズ上に取付けられる略一端有底筒形状のアダプタからなり、
    該アダプタの底面部は、前記撮像用レンズを取り囲むとともに該撮像用レンズを支持する前記撮像装置筐体外壁部分に当接し、
    前記アダプタの開口端を取り囲む縁部は、前記診断箇所周囲の皮膚表面と当接し、
    前記アダプタ底面部には、前記撮像装置のレンズの径より大きな径の開口部が形成され、
    前記撮像装置が、第1部分と第2部分を備え、
    前記第1部分と前記第2部分が略円柱形状のヒンジ部を介して互いに回動可能に接続し、
    前記撮像用レンズが該ヒンジ部周面に配され、
    前記アダプタ部底面部が前記ヒンジ部を外嵌することを特徴とする画像診断用データ・サンプリング・デバイス。
  5. 前記撮像用レンズ周囲の前記撮像装置筐体外壁が平坦に形成され、
    前記アダプタの底面部が平坦に形成され、
    該底面部の前記撮像装置筐体外壁と当接する面に、滑り止め層が設けられることを特徴とする請求の範囲第1項乃至第3項いずれかに記載の画像診断用データ・サンプリング・デバイス。
  6. 前記撮像用レンズ周囲の前記撮像装置筐体外壁が平坦に形成され、
    前記アダプタの底面部が平坦に形成され、
    前記アダプタが、前記アダプタの底面部周縁から延設するとともに前記撮像装置筐体を外嵌する爪部を更に備えることを特徴とする請求の範囲第1項乃至第3項いずれかに記載の画像診断用データ・サンプリング・デバイス。
  7. 前記撮像装置が、撮像用光源を備え、
    前記アダプタ底面部が更に、採光窓を備え、
    前記撮像用光源からの光が、前記採光窓を介して、前記アダプタ内を通過可能であることを特徴とする請求の範囲第1項乃至第4項いずれかに記載の画像診断用データ・サンプリング・デバイス。
  8. 前記アダプタ周壁部が、光を透過させないことを特徴とする請求の範囲第2項乃至第4項いずれかに記載の画像診断用データ・サンプリング・デバイス。
  9. 前記撮像装置が、
    該撮像装置から得られた動画データを格納する記憶部と、
    該記憶部に格納された前記動画データを構成する複数枚の静止画像データのうち1つを選択し、該選択された静止画像データを前記記憶部に送信用画像として格納する演算処理部と、
    前記送信用画像を医療従事者側へ送信する送信部を更に備えることを特徴とする請求の範囲第1項乃至第4項いずれかに記載の画像診断用データ・サンプリング・デバイス。
  10. 前記撮像装置が、
    該撮像装置から得られた動画データを格納する記憶部と、
    該記憶部に格納された前記動画データを構成する複数枚の静止画像データのうち所定数の前記静止画像データを選択し、該選択された静止画像データを合成処理して、該合成処理により得られた1つの合成処理静止画像データを前記記憶部に送信用画像として格納する演算処理部と、
    前記送信用画像を医療従事者側へ送信する送信部を更に備えることを特徴とする請求の範囲第1項乃至第4項いずれかにの画像診断用データ・サンプリング・デバイス。
  11. 前記撮像装置が、
    該撮像装置から送られた動画データを受け取るとともに該動画データを構成する複数枚の静止画像データのうち1つを選択する演算処理部と、
    前記演算処理部により選択された静止画像データを送信画像として記憶する記憶部と、
    前記送信用画像を医療従事者側へ送信する送信部を更に備えることを特徴とする請求の範囲第1項乃至第4項いずれかに記載の画像診断用データ・サンプリング・デバイス。
  12. 前記撮像装置が、
    該撮像装置から送られた動画データを受け取るとともに該動画データを構成する複数枚の静止画像データのうち所定数の前記静止画像データを選択し、該選択された静止画像データを合成処理して、該合成処理により得られた1つの合成処理静止画像データを作成する演算処理部と、
    該演算処理部により作成された画像データを送信用画像として格納する記憶部と、
    前記送信用画像を医療従事者側へ送信する送信部を更に備えることを特徴とする請求の範囲第1項乃至第4項いずれかに記載の画像診断用データ・サンプリング・デバイス。
  13. 前記医療従事者側で行われる診断の結果を受信する受信部を備えることを特徴とする請求の範囲第9項乃至第12項いずれかに記載の画像診断用データ・サンプリング・デバイス。
  14. 前記演算処理部が前記送信用画像データを前記記憶部に格納すると、前記撮像装置が、使用者に視覚的、聴覚的或いは触覚的刺激を与えることを特徴とする請求の範囲第9項乃至第12項いずれかに記載の画像診断用データ・サンプリング・デバイス。
  15. 前記演算処理部による選択が、
    前記動画データを構成する前記複数枚の静止画像データに画像処理を施す段階と、
    前記画像処理により得られた一の処理後静止画像データと前記記憶部に格納された基準画像データの特徴量を比較して、該特徴量の一致度を算出する段階と、
    前記算出された一致度を所定の閾値と比較し、前記一の処理後静止画像データの元となった前記静止画像データを前記送信用画像として前記記憶部に格納するか否かを判断する段階により実行されることを特徴とする請求の範囲第9項乃至12項いずれかに記載の画像診断用データ・サンプリング・デバイス。
  16. 前記画像処理が、輪郭抽出法により行われ、被写体の輪郭線が抽出され、
    該輪郭線が前記特徴量として扱われることを特徴とする請求の範囲第15項記載の画像診断用データ・サンプリング・デバイス。
  17. 前記画像処理が、前記抽出された輪郭線をベクトル化する段階を備え、
    前記ベクトル化された輪郭線が前記特徴量として扱われることを特徴とする請求の範囲第16項記載の画像診断用データ・サンプリング・デバイス。
  18. 前記診断箇所が眼であり、
    前記演算処理部による選択が、
    前記動画データを構成する前記複数枚の静止画像データに対して、該静止画像データを構成する画素の明度の範囲に応じて領域分けを行い、眼球の色素部分を識別する段階と、
    前記眼球の色素部分とその他の部分の領域のうち左右の曲線輪郭をベクトル化する段階と、
    該ベクトル化して得られた左右一対の曲線端部同士を、該左右一対の曲線の平均曲率半径に基づいて補完し、補完曲線を作成する段階と、
    前記左右一対の曲線と補完曲線とで構成される孤立閉曲線と真円とのずれを算出する段階と、
    該ずれを所定の閾値と比較し、前記二値化された静止画像データの元となった前記静止画像データを前記送信用画像として前記記憶部に格納するか否かを判断する段階により実行されることを特徴とする請求の範囲第9項乃至第12項いずれかに記載の画像診断用データ・サンプリング・デバイス。
  19. 前記第1リングと前記アダプタの先端との間に第2リングが配され、
    該第2リングは、前記第1リングの内径よりも大きな内径を備えることを特徴とする請求の範囲第3項記載の画像診断用データ・サンプリング・デバイス。
  20. 前記撮像装置がズーム機能と、該撮像装置により得られた画像データを演算処理する演算部を備え、
    前記演算処理部は、
    該演算処理部が認識する画像領域内に処理領域を定義する段階と、
    前記内縁の色彩を識別し、前記処理領域内の内縁の像の形状が実際の内縁の形状と等しいか否かを判断する段階と、
    該判断により、等しいと判断された場合に、前記演算処理部がズーム機能を動作させ、前記処理領域内で前記内縁により囲まれる像の領域を最大化させることを特徴とする請求の範囲第3項記載の画像診断用データ・サンプリング・デバイス。
  21. 前記判断により、等しくないと判断された場合に、前記演算処理部がズーム機能を動作させ、前記内縁により囲まれる像の領域を前記処理領域内に収めることを特徴とする請求の範囲第20項記載の画像診断用データ・サンプリング・デバイス。
  22. 前記アダプタの内壁のうち、少なくとも前記第1リングと前記第2リングの間の領域が光を反射させないことを特徴とする請求の範囲第19項記載の画像診断用データ・サンプリング・デバイス。
  23. 携帯型撮像装置に着脱自在に取付けられる略一端有底筒形状のアダプタであって、
    該アダプタが、前記撮像用レンズを取り囲むとともに該撮像用レンズを支持する前記撮像装置筐体外壁部分に接地する底面部と、
    前記撮像装置が撮像する診断箇所周囲の皮膚表面と当接する縁部を備え、
    前記アダプタの底面部には、前記撮像装置のレンズの径より大きな径の開口部が形成され、
    前記アダプタの底面部が前記アダプタ内部方向に屈曲する曲面形状をなし、
    前記撮像装置の撮像用レンズが配される円柱状部材を前記アダプタ底面部が外嵌することを特徴とする撮像用アダプタ。
  24. 携帯型撮像装置に着脱自在に取付けられる略一端有底筒形状のアダプタであって、
    該アダプタが、前記撮像用レンズを取り囲むとともに該撮像用レンズを支持する前記撮像装置筐体外壁部分に接地する底面部と、
    前記撮像装置が撮像する診断箇所周囲の皮膚表面と当接する縁部を備え、
    前記アダプタの底面部には、前記撮像装置のレンズの径より大きな径の開口部が形成され、
    前記アダプタ周壁部が、該アダプタ内部に進入する光の量を変更可能であることを特徴とする撮像用アダプタ。
  25. 携帯型撮像装置に着脱自在に取付けられる略一端有底筒形状のアダプタであって、
    該アダプタが、前記撮像用レンズを取り囲むとともに該撮像用レンズを支持する前記撮像装置筐体外壁部分に接地する底面部と、
    前記撮像装置が撮像する診断箇所周囲の皮膚表面と当接する縁部を備え、
    前記アダプタの底面部には、前記撮像装置のレンズの径より大きな径の開口部が形成され、
    前記アダプタ周壁部が、光を透過させる部分と光を透過させない部分を備えることを特徴とする撮像用アダプタ。
  26. 携帯型撮像装置に着脱自在に取付けられる略一端有底筒形状のアダプタであって、
    該アダプタが、前記撮像用レンズを取り囲むとともに該撮像用レンズを支持する前記撮像装置筐体外壁部分に接地する底面部と、
    前記撮像装置が撮像する診断箇所周囲の皮膚表面と当接する縁部を備え、
    前記アダプタの底面部には、前記撮像装置のレンズの径より大きな径の開口部が形成され、
    前記アダプタの周壁部が、前記アダプタ底面部から延出する第1周壁部と、前記アダプタ縁部から延出する第2周壁部からなり、
    前記第2周壁部が、前記第1周壁部に対して、アダプタ軸方向に移動可能であることを特徴とする撮像用アダプタ。
  27. 携帯型撮像装置に着脱自在に取付けられる略一端有底筒形状のアダプタであって、
    該アダプタが、前記撮像用レンズを取り囲むとともに該撮像用レンズを支持する前記撮像装置筐体外壁部分に接地する底面部と、
    前記撮像装置が撮像する診断箇所周囲の皮膚表面と当接する縁部を備え、
    前記アダプタの底面部には、前記撮像装置のレンズの径より大きな径の開口部が形成され、
    前記アダプタ内部に第1リングが配され、
    前記アダプタ先端部は、光を透過可能な材料で形成され、
    該第1リング内縁に使用者に視認可能であるとともに該第1リングの他の部分と異なる色彩が施されることを特徴とする撮像用アダプタ。
  28. 前記アダプタの底面部が平坦に形成され、
    前記撮像装置に当接する前記アダプタの底面部の面上に滑り止め層が設けられることを特徴とする請求の範囲第24項乃至第27項いずれかに記載の撮像用アダプタ。
  29. 前記アダプタの底面部が平坦に形成され、
    前記アダプタの底面部周縁から前記撮像装置筐体を外嵌する爪部が延設することを特徴とする請求の範囲第24項乃至第27項いずれかに記載の撮像用アダプタ。
  30. 前記アダプタ底面部が更に、採光窓を備え、
    前記撮像装置の撮像用光源からの光が、前記採光窓を介して、前記アダプタ内を通過可能であることを特徴とする請求の範囲第23項乃至第27項いずれかに記載の撮像用アダプタ。
  31. 前記アダプタ周壁部が、光を透過させないことを特徴とする請求の範囲第23項又は第26項記載の撮像用アダプタ。
  32. 前記アダプタの内壁面が、光を反射させないことを特徴とする請求の範囲第23項乃至第27項いずれかに記載の撮像用アダプタ。
  33. 前記第1周壁部が筒状の接続部と、前記撮像装置に接地する接地部を備え、該接地部が前記接続部に対して着脱自在であることを特徴とする請求の範囲第26項記載の撮像用アダプタ。
  34. 前記第2周壁部が、撮像対象に先端が接触する筒状の接触部と、前記第1周壁部に接続する筒状の保持部を備え、前記接触部が前記保持部に対して着脱自在であることを特徴とする請求の範囲第33項記載の撮像用アダプタ。
  35. 前記第1周壁部が更に、前記接続部に接続する筒状のアジャスタを備え、
    前記接続部は、先端に環状溝を備え、
    前記アジャスタは基端に環状溝を備え、
    前記接続部と前記アジャスタの接続が、これらに形成された環状溝同士の嵌合により行われ、
    前記アジャスタは、先端部にねじ部を備え、該ねじ部が前記第2周壁部に形成されるねじ部と螺合することを特徴とする請求の範囲第33項記載の撮像用アダプタ。
  36. 前記アダプタ内部に追加のレンズが配されることを特徴とする請求の範囲第23乃至第27項いずれかに記載の撮像用アダプタ。
  37. 前記アダプタの周壁部が可撓性且つ弾性復元性を備える材料で構成されることを特徴とする請求の範囲第23項乃至第27項いずれかに記載の撮像用アダプタ。
  38. 前記第1リングと前記アダプタの先端との間に第2リングが配され、
    該第2リングは、前記第1リングの内径よりも大きな内径を備えることを特徴とする請求の範囲第27項記載の撮像用アダプタ。
  39. 前記アダプタの内壁のうち、少なくとも前記第1リングと前記第2リングの間の領域が光を反射させないことを特徴とする請求の範囲第38項記載の撮像用アダプタ。
  40. 前記アダプタの内壁の色彩が使用者の虹彩の色彩と略等しいことを特徴とする請求の範囲第23項乃至第27項いずれかに記載の撮像用アダプタ。
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