JP4898505B2 - ウィンドウシステム - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、移動車両のウィンドウの防曇を行うとともに、電波信号に重畳するノイズを除くために好適に用いられるアンテナ用コイル装置を備えたウィンドウシステムに関するものである。
従来、自動車等の移動車両のウィンドウにアンテナ線を配して、車両内でラジオ放送やテレビ放送等を受信できる自動車用ガラスアンテナが提供されている。例えば、自動車のリアウィンドウには、デフォッガの加熱線や、加熱線の周辺部にアンテナ線条が配されている。そして、リアウィンドウに配された加熱線やアンテナ線条を受信アンテナとして用いることで、ラジオ放送やテレビ放送等を受信できる。
ところで、自動車用ガラスアンテナが受信したラジオ放送やテレビ放送等の電波信号には、ノイズ成分が重畳されることがある。ノイズ成分が重畳される原因の一つとして、車載バッテリがデフォッガの加熱線を加熱するために出力する、電力に含まれるノイズの影響が挙げられる。逆に、デフォッガの加熱線が受信した電波信号が、給電線を通じて車体や直流電源側に漏洩することで不具合が発生することもある。
そのため、自動車のリアウィンドウに発生する曇りを防止する加熱線条と、車載バッテリ等の直流電源との間に、ノイズを除くアンテナ用コイル装置が接続される。アンテナ用コイル装置は、自動車用ガラスアンテナが受信した電波信号にノイズが重畳されることを防ぎ、電波信号の受信感度を向上させるために、固有の自己共振周波数を利用する。そして、アンテナ用コイル装置は、受信した電波信号の周波数帯域に合わせて、共振周波数の付近で高いインピーダンスを発生させて、電波信号に重畳するノイズを取り除く。
特許文献1には、透孔を形成して浮遊容量を減少させるアンテナ用コイル装置について記載されている。このアンテナ用コイル装置は、金属板が半田固定手段によって自動車のリアウィンドウ上に形成されたバスバーに実装される。このとき、金属板は、2箇所に形成された実装端子が一体的に連接されている。このため、このアンテナ用コイル装置は、2点固定された状態で実装されている。また、特許文献1に記載されたアンテナ用コイル装置は、移動車両の窓部に形成されたバスバーに搭載され、ウィンドウシステムとして機能する。
特開2005−86402号公報
ところで、アンテナ用コイル装置には、高周波数帯域の電波信号として、例えば、数100MHzのテレビジョン信号を除去する要望がある。しかし、従来のアンテナ用コイル装置では、実装端子は単一であり、また、実装端子をバスバー上に固定するため、不要な浮遊容量が発生していた。このため、比較的、低周波数帯域の電波信号しか除去することができず、より高い周波数の電波信号を取り除くことが困難であった。
また、一般的に、特許文献1に記載されたアンテナ用コイル装置は、作業者の手作業または自動実装設備等によって、自動車のリアウィンドウに搭載される。しかし、アンテナ用コイル装置を搭載する作業において、その取り扱いに不備(例えば、落下や衝撃等が加わる場合。)が生じると、アンテナ用コイル装置の特性が劣化したり、磁芯等の脆い部材が破損したりする可能性があった。このため、アンテナ用コイル装置を容易にリアウィンドウに搭載できる仕様が要求されていた。
また、特許文献1に記載されたアンテナ用コイル装置の実装端子は、一方および他方の実装面が一体に連接された形状であるため、電気的に接続状態である。かつ、一方および他方の実装面は、車両のウィンドウに形成された1つのバスバー上に固定されている。このため、例えばコイルと実装端子との間に発生する浮遊容量を低減させることができず、自己共振周波数を高めることが困難であった。
また、自動車が長時間の駐車状態にある場合を想定すると、車体(リアウィンドウも含む)は使用地域や季節によって−40℃〜80℃の温度負荷を受けることになる。従来のアンテナ用コイル装置では、一方および他方の実装面は、1つの実装端子に形成されている。このため、季節・使用環境等によって車両のウィンドウに生じる熱膨張/収縮にともない、実装面が不要な応力を受けてしまう。この結果、実装面とバスバーとの半田接合部にクラックを生じたり、実装面がバスバーから剥離したりといった問題が発生していた。
本発明は、上述した課題に鑑み成されたものであって、アンテナ用コイル装置の自己共振周波数を高めることによって、より高周波帯域の電波信号を除去可能にすることを目的とする。
本発明のウィンドウシステムは、移動車両のウィンドウと、ウィンドウに配設され、ウィンドウを加熱する複数本の線条と、外部から給電されないように、電気的に絶縁された第1のバスバーと、複数本の線条が接続されている第2のバスバーと、巻線コイルと、コネクタ端子と、第1のバスバーに固定される第1の実装面と、第2のバスバーに固定される第2の実装面が形成された実装端子とを有するアンテナ用コイル装置と、を備える。
本発明のウィンドウシステムが備えるバスバーは、外部から給電されないように、電気的に絶縁された第1のバスバーと、複数本の線条が接続されている第2のバスバーとに分割され、高周波帯域の電波信号を除去するアンテナ用コイル装置を備えている。このアンテナ用コイル装置が有する実装端子の第1の実装面は、第1のバスバーに固定され、第2の実装面は、第2のバスバーに固定される。このような構成とするため、アンテナ用コイル装置で発生する浮遊容量は低く抑えられ、アンテナ用コイル装置の自己共振周波数を高周波帯域に変えることが可能であり、高周波帯域の電波信号を除去できるという効果がある。
以下、本発明の一実施の形態に係るアンテナ用コイル装置について、図1〜図5を参照して説明する。本実施の形態では、移動車両として、自動車のリアウィンドウ上に形成されたアンテナ兼防曇機能を有するウィンドウシステム1に、受信するラジオ放送やテレビ放送等の電波信号に重畳するノイズをとり除くことができるアンテナ用コイル装置10を搭載した例として説明する。
まず、自動車に設置されるウィンドウシステム1の構成例について、図1を参照して説明する。ラジオ放送又はテレビジョン放送を受信するウィンドウシステム1は、自動車のリアウィンドウ2上に構成される。リアウィンドウ2には、電波信号としてラジオ放送を受信するラジオアンテナ線9と、テレビジョン放送を受信するテレビアンテナ線5が配設される。ラジオアンテナ線9には、ラジオアンテナ線9が受信したラジオ信号を増幅する増幅器6が接続される。増幅器6が増幅する電波信号は、図示しないラジオ受信機に供給される。
自動車は、直流電源を供給する車載用のバッテリ4を備えている。テレビアンテナ線5は、リアウィンドウ2の曇りを防ぐデフォッガ用給電線の機能を兼ねる複数本の線条である。テレビアンテナ線5は、車載バッテリ4から供給される電力によって加熱され、リアウィンドウ2全体を暖め、リアウィンドウ2の曇りを防ぐことができる。信号を受信するアンテナとして用いられる複数本の線条(本例ではテレビアンテナ線5)が接続されるバスバー3a,3bは、リアウィンドウ2の左右端部に設置される。受信した電波信号に重畳するノイズを取り除くアンテナ用コイル装置10は、リアウィンドウ2の左右端部に設置されたバスバー3a,3bに配される。
バッテリ4は、アンテナ用コイル装置10を介して、バスバー3bに接続される。バスバー3bは、テレビアンテナ線5の一端に接続される。バスバー3bは、テレビアンテナ線5の複数の線条に対して、バッテリ4から供給される電力を均等に与える機能を有する。複数本のテレビアンテナ線5の他端には、バスバー3aが接続される。
テレビアンテナ線5には、テレビアンテナ線5が受信したテレビ信号を増幅する増幅器7が接続されている。増幅器7は、バスバー3aとバスバー3bに接続される。増幅器7が増幅したテレビ信号は、図示しないテレビジョン受像機に供給される。
次に、自動車の内部からリアウィンドウ2の右方向に向かって視認した場合における、アンテナ用コイル装置10を自動車のリアウィンドウ2に搭載した例について、図2を参照して説明する。ただし、以下の説明では、自動車の内部からリアウィンドウ2の左方向に向かって視認した場合における、バスバー3bとその周辺の構成例についてもバスバー3aの場合と同様の構成としてある。このため、バスバー3b付近の詳細な説明は省略する。
図2(a)は、リアピラー用内装パネルが装着された状態におけるリアウィンドウ周辺部の構成例を示す。自動車のリアウィンドウ周辺部は、リアウィンドウ2,リアサイドウィンドウ22,ルーフ23,リアピラー24(図2(b)参照)で構成されている。バスバー3aには、アンテナ用コイル装置10が取り付けられる。リアピラー24は、内部部品等を保護するリアピラー用内装パネル21で覆われている。一般的に、リアピラー24と、バスバー3aに取り付けられるアンテナ用コイル装置10とは、美観に係る配慮等の理由から、内装パネルであるリアピラー用内装パネル21に覆われる構成とされる。
図2(b)は、リアピラー用内装パネル21が取り外された状態におけるリアウィンドウ2の周辺部の構成例を示す。図2(b)より、リアウィンドウ2のウィンドウ枠に相当する箇所(本例では、バスバー3a上)に、アンテナ用コイル装置10が実装されていることが分かる。ここで、アンテナ用コイル装置10が実装される周辺領域を領域25とする。
図2(c)は、領域25(図2(b)参照)を拡大視した例を示す。ここで、バスバー3aに取り付けられたアンテナ用コイル装置10の各構成要素については、後述する図3と図4を参照して説明するため、図2(c)では、簡単な説明にとどめる。
バスバー3aは、電気的に絶縁された第1のバスバー31aと、複数本の線条であるテレビアンテナ線5が接続されている第2のバスバー31bと、で構成される。アンテナ用コイル装置10は、円柱状の磁性体コア17に導線を巻回した巻線コイル16を、非導電性かつ非磁性樹脂材料で形成されたベース11上に載置して構成される。ベース11に取り付けられたコネクタ端子13には、コネクタ端子13と同じインタフェースを有するコネクタ26が接続される。
アンテナ用コイル装置10は、ハーネス線のコネクタハーネス27が接続されるコネクタ26を介して、接地、または他の電子機器へ接続される。そして、ベース11は、バスバー3aに面接触して実装される第1の実装面14a,第2の実装面15aを有する実装端子にはめ込まれる部材である。第1の実装面14aは、第1のバスバー31aに固定される。第2の実装面15aは、第2のバスバー31bに固定される。
次に、本例のアンテナ用コイル装置10の構成例について、図3の斜視図を参照して説明する。
図3(a)は、アンテナ用コイル装置10を正面視した場合の斜視図である。
図3(b)は、アンテナ用コイル装置10を背面視した場合の斜視図である。
図3(c)は、アンテナ用コイル装置10から、実装端子(第1の実装端子14,第2の実装端子15)を取り外した場合の斜視図である。
アンテナ用コイル装置10は、リアウィンドウ2の右端部(バスバー3a)に固定される導電性の第1の実装端子14,第2の実装端子15を備える。ベース11を載置するための実装端子は、第1の実装端子14と、第2の実装端子15とに分割されている。そして、第1の実装端子14と、第2の実装端子15は、打ち抜いた平板状の導電性材料(例えば、リン青銅等からなる。)を、折り曲げ加工して形成される。また、第1の実装端子14,第2の実装端子15は、互いに接触することはない。
第1の実装端子14には、第1のバスバー31aに実装するために平面とした第1の実装面14aと、ベース11を載置するために平面とした第1の本体部14bが形成される。そして、第1の実装端子14には、第1の実装面14aと、第1の本体部14bと、を連接する第1の支持部14cが形成される。第1の支持部14cは、第1の実装面14aと、第1の本体部14bに対して、ほぼ直角に折り曲げてある。このため、第1の実装面14aは、第1の実装端子14の本体部に対して外側に、ほぼ同じ向きのクランク形状となる。そして、第1の支持部14cは、第1の実装面14aの中心線18aの延長線上に連接される。
第2の実装端子15には、第2のバスバー31bに実装するため平面とした第2の実装面15aと、ベース11を載置するため平面とした第2の本体部15bが形成される。そして、第2の実装端子15には、第2の実装面15aと、第2の本体部15bと、を連接する第2の支持部15cが形成される。第2の支持部15cは、第2の実装面15aと、第2の本体部15bに対して、ほぼ直角に折り曲げてある。このため、第2の実装面15aは、第2の実装端子15の本体部に対して外側に、ほぼ同じ向きのクランク形状となる。そして、第2の支持部15cは、第2の実装面15aの中心線18bの延長線上に連接される。さらに、第2の支持部15cと同じ側には、導線を係合するための第2の絡げ部15dが形成される。また、第2の実装端子15には、第2の本体部15bの一部をくり抜いた切欠き部15eが形成される。切欠き部15eによって、実装端子15と、巻線コイル16との間に発生する不要な浮遊容量を抑えることができる。
ベース11は、第1の実装端子14と、第2の実装端子15に嵌合されて、固定される。第1の実装端子14は、ベース11に対して移動可能である。一方、第2の実装端子15とベース11は、接着剤等を用いて接着固定されており、不動状態である。ベース11には、円柱状の磁性体コア17に、所望の巻数で導線を巻回した巻線コイル16が接着剤等で固定されている。ベース11の一端には、導電性のコネクタ端子13を接続するためにコネクタ端子接続部11aが形成されている。
コネクタ端子接続部11aは、コネクタ端子13が取り付けられる側のベース11の端部に突部として形成されている。コネクタ端子13は、コネクタ端子接続部11aに嵌合されて、固定される。なお、コネクタ端子13は、コネクタ端子13をベース11の成型用金型内に設置しつつベース11の樹脂成型を行う、いわゆるインサート成型によって固定してもよい。コネクタ端子13には、外部機器の導線と接続するためのコネクタ接続部13aが形成される。コネクタ接続部13aの幅広面は、第1の実装面14aの幅広面に対してほぼ平行に配置されている。
巻線コイル16に巻回される導線の一方の末端部は、コネクタ端子13に形成した第1の絡げ部13bに係合される。巻線コイル16に巻回する導線の他方の末端部は、固定保持された側である第2の実装端子15に形成された第2の絡げ部15dに係合される。
次に、本例のアンテナ用コイル装置10を部品毎に分解した例について、図4を参照して説明する。図4において、既に説明した図3に対応する部分には同一符号を付し、詳細な説明を省略する。
図4(a)は、コネクタ端子13と、ベース11だけを組み合わせた場合の構成例を示す斜視図である。ベース11には、巻線コイル16を載置する載置面11bが形成されることが示される。載置面11bは、載置する巻線コイル16の外周面に沿わせた凹部として形成される面である。
図4(b)は、コネクタ端子13の構成例を示す斜視図である。コネクタ端子13には、巻線コイルの導線端部を係合するための第1の絡げ部13bと、ベース11に接続するためのベース接続部13cが形成されることが示される。
図4(c)は、ベース11の構成例を示す斜視図である。コネクタ端子接続部11aには、コネクタ端子13を接続するための挿入孔11cが形成されることが示される。
ベース接続部13c(コネクタ端子13)は、矢印Bに沿ってベース11の挿入孔11cに挿入され、接着剤等で固定される。
次に、バスバー3aに実装されているアンテナ用コイル装置10を側面視した場合の断面図の例について、図5を参照して説明する。なお、ベース11,コネクタ端子13は、透明視したものとする。
図5(a)は、リアウィンドウ2が熱膨張した場合の、図2のアンテナ用コイル装置10における、I−I′線に沿った断面図の例である。図5(a)では、リアウィンドウ2が熱膨張する方向を膨張方向32としている。また、第1の実装端子14(第1の本体部14b)が、リアウィンドウ2の熱膨張に伴って移動する方向を本体部移動方向33としている。屋外等で自動車が熱せられると、リアウィンドウ2が熱膨張し、膨張方向32にリアウィンドウ2が微小ながら変形する。この結果、第1のバスバー31aと第2のバスバー31bとの間隔が広がり、第1の実装端子14も本体部移動方向33に動く。一方、ベース11は第2の実装端子15に接着固定されたまま動くことはない。
図5(b)は、リアウィンドウ2が熱収縮した場合の、図2のアンテナ用コイル装置10における、I−I′線に沿った断面図の例である。図5(b)では、リアウィンドウ2が熱収縮する方向を収縮方向34としている。また、第1の実装端子14(第1の本体部14b)が、リアウィンドウ2の熱収縮に伴って移動する方向を本体部移動方向35としている。自動車が冷えると、リアウィンドウ2が熱収縮し、収縮方向34にリアウィンドウ2が微小ながら変形する。この結果、第1のバスバー31aと第2のバスバー31bとの間隔が狭まり、第1の実装端子14も本体部移動方向35に動く。一方、ベース11は、第2の実装端子15に接着固定されたまま動くことはない。そして、リアウィンドウ2が熱収縮した場合であっても、第1の実装端子14,第2の実装端子15が接触しない間隔が空けられている。
従来のアンテナ用コイル装置では、2つの実装面と本体部が1つの部材で形成されていた。このため、リアウィンドウとバスバーの熱膨張または熱収縮に伴って変形すると本体部が変形しきれず、バスバーと、実装面との接着面にクラックが生じることがあった。本例のアンテナ用コイル装置10を用いると、リアウィンドウ2が熱膨張または熱収縮したとしても、第1の実装端子14が移動可能であるため、アンテナ用コイル装置10自体や、リアウィンドウ2やバスバー3aに対して影響を与えない。このように、第1の実装端子14と第2の実装端子15は、リアウィンドウ2やバスバー3aからアンテナ用コイル装置10にかかる応力を緩和する緩衝部材として機能する。
以上説明した本実施の形態によれば、ウィンドウシステム2が備えるバスバー3aは、第1のバスバー31aと、第2のバスバー31bとに分割される。第1のバスバー31aは、島状としてあり、第2のバスバー31bとは電気的に絶縁されている。このため、第1のバスバー31aと、第2のバスバー31bとで浮遊容量が発生することはない。また、アンテナ用コイル装置10の実装端子は、第1の実装端子14と、第2の実装端子15とに分割される。第1の実装端子14と、第2の実装端子15は、接触しないため、第1の実装端子14は、アンテナ用コイル装置10を固定する機能しか持たない。また、第1のバスバー31aに固定される第1の実装端子14は、電気的に絶縁された状態となる。このため、アンテナ用コイル装置10に通電しても、第1の実装端子14と第2の実装端子15との間および/または第1の実装端子14と巻線コイル16との間に浮遊容量が発生しない。また、第2の実装端子15には切欠き部15eが形成されるため、アンテナ用コイル装置10に電流を印加した場合に、巻線コイル16との間における不要な浮遊容量の発生を抑えることができる。このように、第1の実装端子14と第2の実装端子15によって、浮遊容量の発生が抑えられるため、アンテナ用コイル装置10の自己共振周波数を高周波数帯域に変えることが可能となり、高周波数帯域の電波信号、ノイズ等を取り除くことができるという効果がある。
また、第1の実装端子14は、ベース11に対して移動可能とし、第2の実装端子15は、ベース11に対して接着固定して、不動状態としている。このため、リアウィンドウ2の熱膨張または熱収縮に伴い、バスバー3a(第1のバスバー31aと第2のバスバー31b)が変形しても、第1の実装端子14,第2の実装端子15には不要な応力が生じることなく、バスバー3aの変形に従う。このため、アンテナ用コイル装置10に生じる応力を緩和できるという効果がある。
このように、ベース11に対して移動可能な第1の実装端子14は、応力を緩和する緩衝部材として機能する。このため、アンテナ用コイル装置10が使用される環境において、くり返し熱的負荷(主にウィンドウの熱的膨張・収縮による影響)がかかったとしても、バスバー3aから第1の実装面14a又は第2の実装面15aが剥がれたり、半田接合部にクラックが生じたりする等の不具合を抑制できるという効果がある。さらに、ベース11に対しても不要な応力が生じないため、ベース11が変形しない。この結果、半田固定部分の固定強度が高まるとともに、容易に損傷することがないという、十分な実装の信頼性が確保されたウィンドウシステム1が得られるという効果がある。
また、ウィンドウシステム1の各構成要素の構造が簡素であるため、アンテナ用コイル装置10の組み立てと、バスバー3a,3bへの実装等の製造工程が容易になるという効果がある。また、アンテナ用コイル装置10は、簡素な形状としてあり、部材の組み合わせも容易である。このため、アンテナ用コイル装置10の部品製造と組み合わせ工程が容易となるという効果がある。
また、巻線コイル16は、第1の実装端子14と第2の実装端子15上に設置されたベース11に載置される。このため、リアウィンドウ2が熱膨張または熱収縮することによって、第1の実装端子14が移動しても、巻線コイル16の巻線間寸法は変化しない。結果として、巻線コイル16と第2の実装端子15とで生じる浮遊容量:C値も変化しない。したがって、様々な使用環境であっても、均一な電気特性のアンテナ用コイル装置10が得られるという効果がある。
また、ベース11の載置面11bに巻線コイル16を載置するため、巻線コイル16の安定性が優れるという効果がある。また、巻線コイル16と載置面11bとの接触面積が大きく設定されているため、巻線コイル16の発熱を効果的に放熱できる。結果として、巻線コイル16に大電流が印加される際の発熱を抑制できるという効果がある。
なお、上述した実施の形態におけるアンテナ用コイル装置10は、自動車のリアウィンドウの左右端部に用いるようにしたが、その他の用途に用いても同様の機能、効果を得ることができることは言うまでもない。
また、上述した実施の形態では、分割した実装端子を、第1及び第2の実装端子とした例としたが、第1及び第2の実装面を一体的に有する実装端子としてもよい。このような実装端子46を備えたアンテナ用コイル装置40の構成例について、図6を参照して説明する。図6は、バスバー3aに実装されているアンテナ用コイル装置40を側面視した例を示す断面図である。なお、図6において、既に説明した図5に対応する部分には同一符号を付す。
本例のアンテナ用コイル装置40は、第1のバスバー31aに実装される第1の実装面46aと、第2のバスバー31bに実装される第2の実装面46bと、第1の実装面46aと第2の実装面46bを一体的に連接する本体部46cと、を有する実装端子46を備える。ベース11は、本体部46cに載置される。このようなアンテナ用コイル装置40に通電すると、第1のバスバー31aの端面と、第2のバスバー31bの端面の厚み方向で対向する第1のバスバーの対向部32aと、第2のバスバー31bの対向部32bに電荷が蓄積され、浮遊容量が発生する。しかし、第1のバスバー31aの対向部32aと、第2のバスバー31bの対向部32bは非常に小さいため、発生する浮遊容量の影響は軽微であり、実装端子46が分割されていなくても浮遊容量が大きくならない。このため、アンテナ用コイル装置40の自己共振周波数を高周波数帯域に変えることが可能となり、高周波数帯域の電波信号を取り除くことができるという効果がある。
本発明の一実施の形態に係るアンテナ用コイル装置の配置例を示した構成図である。 本発明の一実施の形態に係るアンテナ用コイル装置を、リアピラー付近のバスバーに配置した場合の構成図である。 本発明の一実施の形態に係るアンテナ用コイル装置の例を示した斜視図である。 本発明の一実施の形態に係るアンテナ用コイル装置を構成する各部の部分組立図である。 本発明の一実施の形態に係るアンテナ用コイル装置を側面方向から断面視した例を示した構成図である。 本発明の他の形態に係るアンテナ用コイル装置を側面方向から断面視した例を示した構成図である。
符号の説明
1…ウィンドウシステム、2…リアウィンドウ、3a,3b…バスバー、4…バッテリ、5…テレビアンテナ線、6,7…増幅器、9…ラジオアンテナ線、10…アンテナ用コイル装置、11…ベース、11a…コネクタ端子接続部、11b…載置面、11c…挿入孔、13…コネクタ端子、13a…コネクタ接続部、13b…第1の絡げ部、13c…ベース接続部、14…第1の実装端子、14a…第1の実装面、14b…第1の本体部、14c…第1の支持部、15…第2の実装端子、15a…第2の実装面、15b…第2の本体部、15c…第2の支持部、15d…第2の絡げ部、15e…切欠部、16…巻線コイル、17…磁性体コア、18a,18b…中心線、20…リアピラー、21…リアピラー用内装パネル、22…リアサイドウィンドウ、23…ルーフ、24…リアピラー、25…領域、26…コネクタ、27…コネクタハーネス、31a…第1のバスバー、31b…第2のバスバー、32…膨張方向、33…本体部移動方向、34…収縮方向、35…本体部移動方向、40…アンテナ用コイル装置、46…実装端子、46a…第1の実装面、46b…第2の実装面、46c…本体部

Claims (3)

  1. 移動車両のウィンドウと、
    前記ウィンドウに配設され、前記ウィンドウを加熱する複数本の線条と、
    外部から給電されないように、電気的に絶縁された第1のバスバーと、
    前記複数本の線条が接続されている第2のバスバーと、
    巻線コイルと、コネクタ端子と、前記第1のバスバーに固定される第1の実装面と、前記第2のバスバーに固定される第2の実装面が形成された実装端子とを有するアンテナ用コイル装置と、を備えることを特徴とする
    ウィンドウシステム。
  2. 前記実装端子は、
    第1の実装面を有する第1の実装端子と、
    第2の実装面を有する第2の実装端子と、に分割され、
    前記第1及び第2の実装端子は、間隔を空けて配置され、電気的に絶縁されていることを特徴とする
    請求項1に記載のウィンドウシステム。
  3. 前記第1の実装端子は、前記第2の実装端子に対して移動可能に配設されることを特徴とする
    請求項2に記載のウィンドウシステム。
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