JP4898098B2 - 光学ユニット、光学装置および撮像装置 - Google Patents

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本発明は、撮像装置その他の光学装置に用いられる、複数の光学部材を接着して作成される光学ユニットに関するものである。
上記のような光学ユニットとしては、特許文献1等において開示されているものがある。図5(A)〜(C)は上記特許文献1にて開示されたプリズムユニットの構成を示している。
同図において、3001,3002,3003は色分解プリズムユニット3000を構成する第1から第3のプリズム部材である。第1のプリズム部材3001は不図示のベース部材に固定される。第2のプリズム部材3002は、第1のプリズム部材3001の面3001aに接着される。また、第3のプリズム部材3003は、第2のプリズム部材3002の面3002aに接着される。
なお、3005〜3007はそれぞれ、第1〜第3のプリズム部材3001〜3003の射出面に固定された撮像素子である。
このように構成される色分解プリズムユニット3000では、第1のプリズム部材3001の入射面から入射した光は、面3001a,3002aに形成されたダイクロイック膜の作用によって赤、緑、青の波長光に分解され、それぞれ撮像素子3005〜3007により光電変換される。
上記光学ユニットを組み立てる場合、上記のように面3001a,3002aに液状の紫外光硬化型接着剤を塗布し、第2および第3のプリズム部材3002,3003をそれぞれ該面3001a,3002aに押圧し、且つ該面3001a,3002aに沿って矢印3008,3009の方向等に位置調整される。矢印3014,3013はそれぞれのプリズム部材3002,3003が押圧される方向を示している。
こうして位置調整が完了した後、面3001a,3002aの接着剤に紫外線を照射して硬化させる。また、各プリズム部材の射出面に配置された撮像素子についても、同様に、紫外線硬化型接着剤を塗布した上で位置調整し、プリズム部材間の硬化と同時に硬化させる。こうしてプリズムユニット3000の組み立てを終了する。
特開2003−232907号公報(段落0018〜0019、0024,図1等)
しかしながら、このようにプリズム部材を接着する組み立て方法では、プリズム部材間の接着剤の硬化前での厚みが均一でないと、該接着剤が硬化収縮したときに、第2および第3のプリズム部材がその接着対象であるプリズム部材に対して傾き、光軸ずれが発生してしまう。このような光軸ずれは、撮像素子間での画素ずれ(レジストレーションずれ)を引き起こす。特に近年では、撮像素子の画素サイズの減少に伴って必要なレジストレーション精度が高くなってきており、このような接着剤の厚みむらに起因した画素ずれが無視できなくなってきている。
図5(B),(C)には、接着剤の収縮と光軸ずれ(画素ずれ)を説明する図であり、
(B)は接着剤の収縮前の状態を、(C)は硬化収縮後の状態を示している。これらの図において、プリズム部材3015,3017間の接着剤3016の厚みが下方ほど厚いと、その硬化収縮によって下方の部分がより多く収縮するため、プリズム部材3017が矢印の方向に傾く。これにより、接着剤硬化後においては、プリズムユニットの接着剤硬化前の光軸に対して、プリズム部材3017に固定された撮像素子3018の中心位置(レジストレーション)Pが、P’に変化する。
この原因は、プリズム部材間に接着剤を挟んで密着させる際、プリズム部材の形状が複雑であるので、いずれの面を押しても接着面に均一に力を加えることができないことにある。したがって、図5(B)に示すように、接着層がくさび状になってしまう。
なお、このような光軸ずれを少なくするには、接着層自体を薄くすればよい。しかし、接着層を薄くすると、プリズム部材の位置調整時の動きが悪化したり、硬化後に接着剤が剥離したりするといった弊害が生じる可能性が高くなる。
また、上記特許文献1には、プリズム部材間の第1の接着剤とプリズム部材と撮像素子間の第2の接着剤とを異なる波長の光で硬化するものとし、まず第1の接着剤を硬化させ、撮像素子の位置調整後に第2の接着剤を硬化させる方法が開示されている。しかし、この方法では、異なる接着剤と異なる波長の光の照射装置を用意しなければならない。
本発明は、簡単な構成で接着剤の厚み変化による光学部材間の光軸ずれを防止できるようにした光学ユニットおよびこれを備えた光学装置、撮像装置を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明の光学ユニットは、第1のプリズムと該第1のプリズムに対して接着される第2のプリズムと該第2のプリズムに対して接着される第3のプリズムにより、入射した光線を色分解するよう構成された光学ユニットであって、前記第1のプリズムと前記第3のプリズムに挟まれた前記第2のプリズムには、前記第1のプリズムとの接着面とは反対側であって、前記接着面に対向する領域内において、該光学ユニットに入射した光線に対して光学的に作用しない面である第1の面が前記接着面に対して平行に形成されており、前記第1の面は、前記接着面の接着に際して、硬化前の液状接着剤の厚みが均一になるように前記第2のプリズムを前記接着面と直交する方向に押す力を作用させる面であることを特徴とする。
本発明によれば、接着面に対して略平行な面を押すことによって、接着面に均一な押圧力を付与することができる。したがって、硬化前の接着層の厚みを略均一とすることができ、硬化後の光学部材間の光軸ずれを回避することができる。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1(A)には、本発明の実施例1であるプリズムユニット(光学ユニット)の構成を示している。なお、本実施例では、撮像装置(ビデオカメラ)に用いられる3板式色分解プリズムユニットについて説明する。
まず、本実施例の色分解プリズムユニット1000が用いられるビデオカメラについて
図3を用いて説明する。この図において、100はビデオカメラ本体であり、200は交換式の撮影レンズユニットである。撮影レンズユニット200は、ビデオカメラ本体100の前面に設けられたマウント面101に装着される。
そして、ビデオカメラ本体100には、本実施例の3板式色分解プリズムユニット1000が内蔵されている。なお、102はビューファインダ、103はマイクロフォンである。
図1(A)において、1001,1002,1003は色分解プリズムユニット1000を構成する第1から第3のプリズム部材である。この色分解プリズムユニット1000の入射面(第1のプリズム部材の入射面)1001cには、撮影レンズからの光束1004が入射する。
第1のプリズム部材1001の面1001aには、光束1004のうち緑色の波長成分1004aを反射し、緑色以外の波長成分(青色及び赤色の波長成分)を透過する第1のダイクロイック膜が形成されている。また、第2のプリズム部材1002の面1002aには、青色の波長成分1004bを反射して、赤色の波長成分1004cを透過する第2のダイクロイック膜が形成されている。
そして、第1のプリズム部材1001の面1001aには、第2のプリズム部材1002の面1002cが紫外線硬化型接着剤により接着される。
また、第2のプリズム部材1002の面1002aには、第3のプリズム部材1003の面1003aが紫外線硬化型接着剤により接着される。
1005,1006,1007はそれぞれ第1から第3のプリズム部材1001,1002,1003の射出面1001b,1002b,1003bに紫外線硬化型接着剤により接着された撮像素子(光電変換素子)である。撮像素子1005,1006,1007はそれぞれ、上記ダイクロイック膜の作用により色分解された緑、赤、青の波長の光成分が入射する。
各撮像素子は入射した光を光電変換し、その出力に対して不図示の画像処理回路により各種処理が施されることによってフルカラーの映像信号が生成される。映像信号は、図3のビデオカメラ本体100に装着された磁気テープ、光ディスク、半導体メモリ等の記録媒体に記録されたり、ビューファインダ102に表示されたりする。
このように構成されるプリズムユニットを組み立てる際には、まず、第1のプリズム部材1001を不図示のベース部材に固定し、面1001aと面1002c間および面1002aと面1003a間に液状の紫外光硬化型接着剤を塗布する。同様に、撮像素子1005,1006,1007と射出面1001b,1002b,1003bとの間にも液状の紫外光硬化型接着剤を塗布する。そして、全体を仮組み状態として保持する。この際、第2および第3のプリズム部材1002,1003を、それぞれの面(以下、押し面という)1002d,1003cにおいて矢印1013,1014の方向に押す。なお、第1のプリズム部材1001を請求項1にいう第1の光学部材と見れば、第2のプリズム部材1002は第2の光学部材に相当し、また、第2のプリズム部材1002を請求項1にいう第1の光学部材と見れば、第3のプリズム部材1003は第2の光学部材に相当する。
ここで、第2および第3のプリズム部材1002,1003を押す方向はそれぞれ、該プリズム部材の接着面である面1002cおよび面1003aに略直交する方向である。
さらに、本実施例では、第2および第3のプリズム部材1002,1003における押す力を加える押し面1002d,1003cをそれぞれの接着面1002c,1003aに対して略平行な面として形成している。押し面1002dは、もともと第2のプリズム部材1002のうち該色分解プリズム1000への入射光束1004(青色波長成分1004b)に対して光学的に作用しない面、すなわち撮像に必要な光束が通過しないエリアに形成された非光学面として形成された面であるが、その面をあえて接着面1002cに略平行となるように形成したものである。
また、押し面1003cは、第3のプリズム部材1003のうち射出面1003bとこれに隣り合う非光学面(側面)との交差部に、治具等によって上記押す力を作用させるのに十分な面積を有するように新たに形成した面であり、一般的に角部に施される面取り加工によるものとは異なる。また、押し面1003cは、射出面1003bにおける光学有効領域からは外れた非光学面である。
したがって、押し面1002dおよび押し面1003cにそれぞれ矢印方向1013,1014に押す力を加えると、第2のプリズム部材1002の接着面1002cと被接着面である第1のプリズム部材1001の面1001aとの間、および第3のプリズム部材1003の接着面1003aと被接着面である第2のプリズム部材1002の面1002aとの間には、それらの面内方向において概ね均一な押圧力が作用する。したがって、これら接着面と被接着面との間の液状接着剤の厚みを略均一にすることができる。
さらに、第2のプリズム部材1002の押し面1002dは、該第2のプリズム部材1002の接着面1002cとは反対側において該接着面1002cに対向する領域A内に配置されている。すなわち、図1(A)で言えば、接着面1002cの両端からこの第2のプリズム部材1002の内側に向かって延びる、該接着面1002cに対する2本の垂線により挟まれた領域A内に形成されている。以下、このような領域を単に「接着面に対向する領域」と称する。これにより、押し面1002dが領域Aから外れた位置に形成されている場合に比べて、より効果的に接着面1002cに対して均一押圧力を作用させることができる。
また、同様に、第3のプリズム部材1003の押し面1003cは、接着面1003aに対向する領域B内に配置されている。
以上のような仮保持の状態で、第2および第3のプリズム部材1002,1003を図中の矢印1008,1009の方向に位置調整する。また、撮像素子1005〜1007も、図中の矢印1010〜1012の方向に位置調整する。
具体的には、まず撮像素子1005,1006,1007を動作状態とし、レジストレーション調整の基準となるテストチャートを撮像させる。次に、撮像素子1005,1006の撮像信号をモニタし、撮影レンズユニット200(但し、ここでは調整用の基準レンズが用いられる)のフォーカスを撮像素子1005に合わせた後、撮像素子1006の結像状態が最良となるように第2のプリズム部材1002を面1001aに沿って動かし、光路長調整を行う。
次に、撮像素子1007の撮像信号をモニタし、その結像状態が最良となるように第3のプリズム部材1003を面1002aに沿って移動させ、光路長調整を行う。さらに、撮像素子1005,1006,1007を、テストチャートに対して所定の位置関係となるよう各プリズム部材の射出面1001b,1002b,1003bに沿ってそれぞれ移動させ、画素の位置合わせ(レジストレーション)調整を行う。これにより、各撮像素子の中心位置が、プリズムユニット1000の光軸に略一致したことになる。
以上の調整が終了した状態で、該色分解プリズムユニット1000の全体に紫外線を照射し、面1001aと面1002c間および面1002aと面1003a間の接着剤と、撮像素子1005,1006,1007と射出面1001b,1002b,1003bとの間の接着剤とを同時に硬化させる。こうして、色分解プリズムユニット1000の組み立て調整が完了する。
図1(B),(C)には、押し面1002d,1003cをそれぞれ接着面に対して略平行に形成したことによる効果をモデル化して示している。図1(B)は、プリズム部材1015に対して接着されるプリズム部材1017の光軸と該プリズム部材1017に接着される撮像素子1018との接着剤硬化前における位置関係を、図1(C)には、接着剤硬化後における該光軸と撮像素子1018との位置関係をそれぞれ示している。
図1(A)中の押し面1002d,1003cのように、プリズム部材1017をプリズム部材1015の方向に押す力を作用させる面を接着面に対して略平行に形成したことにより、図1(B)に示す接着剤硬化前の状態において、プリズム部材1015,1017間の接着剤1019の厚みはほぼ均一となる。このため、図1(C)に示すように、接着剤の硬化収縮に伴って、プリズム部材1017はプリズム部材1015(プリズムユニット全体)の光軸AXLに対して略平行に、つまりは光軸AXLに対して直交する方向の変位をほとんど伴わずに移動するだけである。したがって、プリズムユニット内での光軸ずれは発生しない。言い換えれば、接着剤硬化前に略一致させた光軸AXLと撮像素子1018の中心位置Pとの関係がほとんど変化することなく接着剤硬化後も維持される。つまり、接着剤硬化後においても、光軸AXLと撮像素子1018の中心位置P’とが略一致し、許容範囲外となるような大きな画素ずれは生じない。
なお、本実施例では、面1002dおよび面1003cは非光学面であるため、色分解プリズムユニットの光学性能に影響を及ぼすことなく、硬化前の接着剤層を略均一な厚さにすることができる。
図2には、本発明の実施例2である色分解プリズムユニットの構成を示している。本実施例の色分解プリズムユニット1000’も、図3に示したビデオカメラに用いられるものであり、また本実施例において実施例1(図1(A))と共通する構成要素には実施例1と同符号を付して説明に代える。
図2において、第1および第2のプリズム部材1001,1002は実施例1と同じものである。一方、第3のプリズム部材2003は、該部材の本体(赤色波長成分1004cが内部を透過し、面2003bに撮像素子1007が接着される)の側面に、これとは別部材である押し部材2004を接着等により固定して構成されている。第3のプリズム部材2003における押し部材2004の固定は、色分解プリズムユニット1000’の組み立て調整に先立って行われる。
そして、この押し部材2004の面(押し面)2004aは、非光学面であり、かつ第3のプリズム部材2003の接着面2003a(第2のプリズム部材1002の面1002aに対する接着面)に対して略平行となるように形成されている。
さらに、押し面2004aは、第3のプリズム部材2003の接着面2003aに対向する領域B内に配置されている。
したがって、押し面2004aに矢印方向1014に押す力を加えると、第3のプリズ
ム部材2003の接着面2003aと被接着面である第2のプリズム部材1002の面1002aとの間には、それらの面内において概ね均一な押圧力が作用する。したがって、これら接着面と被接着面との間の液状接着剤の厚みを略均一にすることができ、接着剤硬化後の画素ずれを抑えることができる。
本実施例によれば、第3のプリズム部材2003の射出面2003bに対して撮像素子1007の外形が大きく、実施例1のように射出面とこれに交差する側面との間に押し面を形成できないような場合に有効である。すなわち、形状的にプリズム部材(の本体)に直接、新たな面を追加することが困難な場合でも、該プリズム部材に一体的に押し面を与えることができる。
実施例1,2では、撮像装置に用いられる色分解プリズムユニットについて説明したが、本発明は、図4に示すような画像投射装置(光学装置)に用いられる色合成プリズムユニットにも適用が可能である。
図4において、光源ランプ301からの白色光は、フライアイレンズアレイ302,304及びミラー303で複数の光束に分割され、レンズ305により集光されて第1のダイクロイックミラー306に入射する。白色光のうち赤色波長成分は、第1のダイクロイックミラー306により反射され、ミラー307、レンズ311を介して透過型液晶パネル314に至る。該液晶パネル314には、不図示のパーソナルコンピュータ、DVDプレーヤ等の画像情報供給装置から入力された映像信号に応じた原画が形成されており、該液晶パネル314に入射した赤色波長光は原画の画素ごとに変調され、色合成プリズムユニット320に入射する。
また、第1のダイクロイックミラー306を透過した光のうち緑色波長成分は、第2のダイクロイックミラー308で反射し、レンズ312を介して透過型液晶パネル315に入射する。ここに入射した緑色波長光も、赤色波長光と同様に液晶パネル315に形成された原画に応じて変調され、色合成プリズムユニット320に入射する。
さらに、第2のダイクロイックミラー308を透過した青色波長光は、ミラー309,310およびレンズ313を介して透過型液晶パネル316に入射する。ここに入射した青色波長光も、他の波長光と同様に液晶パネル316に形成された原画に応じて変調され、色合成プリズムユニット320に入射する。
なお、液晶パネル314〜316はそれぞれ、第1から第3のプリズム部材321〜323の入射面に、保持部材340を介して接着固定されている。
色合成プリズムユニット320は、第1のプリズム部材321,第2のプリズム部材322および第3のプリズム部材323により構成され、これら3つのプリズム部材を実施例1と同様に接着して作成されたものである。
第1のプリズム部材321と第2のプリズム部材322の接合面および第2のプリズム部材322と第3のプリズム部材323の接合面にはそれぞれダイクロイック膜又は偏光分離膜が形成されており、その特性に応じて入射光を反射又は透過する。この作用により、色合成プリズムユニット320に入射した3つの波長光は、最終的に1つに合成されて色合成プリズムユニット320から射出する。なお、偏光分離膜の作用を用いる場合は、色合成プリズムユニット320までの光学系中に、偏光方向を制御する光学部材が必要である。
色合成プリズムユニット320から射出した光は、投射レンズ330を介して不図示のスクリーン等に投射される。
ここで、色合成プリズムユニット320を構成する第2のプリズム部材322には、第1のプリズム部材321への接着面322aに略平行な面322bが形成されている。また、第3のプリズム部材323には、第2のプリズム部材322への接着面323aに略平行な面323bが形成されている。さらに、面322b,323bはそれぞれ、接着面322a,323aに対向する領域内に形成されている。
これらの面322b,323bはそれぞれ、実施例1にて説明したのと同様に、色合成プリズムユニット320を接着により組み立てる際に、第2および第3のプリズム部材322,323を接着面の方向に押す力を作用させる面、すなわち押し面である。これにより、実施例1にて説明したのと同様の理由によって、第1から第3のプリズム部材321〜323の光軸ずれおよびこれに起因する投射画像における画素ずれ(色ずれ)の発生を回避することができる。
さらに、本発明は、上述したような色合成プリズムや色分解プリズムに限らず、また3つのプリズム部材により構成される光学ユニットに限らず、複数の光学部材を接着して製作される、様々な光学装置の光学ユニットに対して適用が可能である。
本発明の実施例1である色分解プリズムユニットの構成を示す側面図(A)および接着剤の硬化前後の様子を示す説明図(B,C)。 本発明の実施例2である色分解プリズムユニットの構成を示す側面図。 各実施例の色分解プリズムユニットを備えた撮像装置の概略図。 本発明の実施例3である色合成プリズムユニットを備えた画像投射装置の構成を示す平面図。 従来の色分解プリズムユニットの構成を示す側面図(A)および接着剤の硬化前後の様子を示す説明図(B,C)。
符号の説明
1000,1000’ 色分解プリズムユニット
1001,1002,1003,2003 プリズム部材
1002c,1003a,2003a 接着面
1002d,1003c,2004a 押し面
1005,10006,1007 撮像素子
2004 押し部材
320 色合成プリズムユニット
321,322,323 プリズム部材
314,315,316 液晶パネル
322b,323b 押し面

Claims (6)

  1. 第1のプリズムと該第1のプリズムに対して接着される第2のプリズムと該第2のプリズムに対して接着される第3のプリズムにより、入射した光線を色分解するよう構成された光学ユニットであって、
    前記第1のプリズムと前記第3のプリズムに挟まれた前記第2のプリズムには、前記第1のプリズムとの接着面とは反対側であって、前記接着面に対向する領域内において、該光学ユニットに入射した光線に対して光学的に作用しない面である第1の面が前記接着面に対して平行に形成されており、前記第1の面は、前記接着面の接着に際して、硬化前の液状接着剤の厚みが均一になるように前記第2のプリズムを前記接着面と直交する方向に押す力を作用させる面であることを特徴とする光学ユニット。
  2. 前記第2のプリズムは、該第2のプリズムの本体に前記第1の面を有する別の部材を取り付けて構成されていることを特徴とする請求項に記載の光学ユニット。
  3. 前記第3のプリズムは、前記第2のプリズムとの接着面と、この接着面に対して略平行な第2の面を有することを特徴とする請求項1または2に記載の光学ユニット。
  4. 前記第2のプリズムに、複数の画素を有するデバイスが接着されることを特徴とする請求項1からのいずれか1つに記載の光学ユニット。
  5. 請求項1からのいずれか1つに記載の光学ユニットを有することを特徴とする光学装置。
  6. 請求項1からのいずれか1つに記載の光学ユニットと、
    前記光学ユニットから射出した光を光電変換する光電変換素子とを有することを特徴とする撮像装置。
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