JP4897393B2 - データ伝送装置 - Google Patents
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Description
図1に示すように、本発明の基本概念としての第1実施形態に係るデータ伝送装置21は、共通伝送路33に接続した複数局のうち1つの局38が送出する伝送開始パケットにより全局が送信タイミング検出カウンタをリセットし、その後伝送路33上のキャリアを検出する毎にキャリア検出カウンタをインクリメントさせながら予め設定された自局の送信タイミングを検出すると共に送信タイミングで送信すべきデータが無いときにはダミーパケットを送出して全局のキャリア検出カウンタをインクリメントさせる半二重動作を行なうものである。
図1において、複数局の個々の局に設けられて、共通伝送路との間で信号の送受を行なう伝送回路34と、個々の局に設けられ、送信タイミングで送信すべきデータまたはダミーパケットを伝送回路34へと送出するメディアアクセスコントローラ35と、個々の局の伝送回路34とメディアアクセスコントローラ35との間に設けられ、送信タイミングに達していないメディアアクセスコントローラ35に対して通常動作時には用いていない通知信号22を与えて該メディアアクセスコントローラ35の送信動作を延期させる送信延期部23を少なくとも有する伝送制御回路1と、を備えている。また、伝送制御回路1は、送信タイミングに達していないメディアアクセスコントローラ35が送信したデータの他局への送信を禁止する送信禁止部24をさらに備えていてもよい。
第1実施形態に係るデータ伝送装置は、通常の動作時には用いていない、例えばコリジョン信号やPAUSE信号などを用いて、送信タイミングに達していないメディアアクセスコントローラ35が送信したデータの他局への送信動作を、伝送制御回路1が備える送信延期部23により延期させているので、特許文献1のようなHDLCによる送信許可信号を検出するための専用の機能構成を設ける必要がなく、イーサネット汎用のメディアアクセスコントローラ用LSIをそのままの規格で用いることとなる。
以上のように、第1実施形態によるデータ伝送装置は、イーサネット汎用のメディアアクセスコントローラ(MAC)用LSIをそのまま使用して、そのメディアアクセスコントローラ(MAC)用LSIのフロー制御機能を用いて、暗黙的トークンパッシング方式の送信制御を実現できると共に群管理伝送システムにも適用可能なデータ伝送装置を提供することができる。
本発明の第2実施形態を図2ないし図4を参照して説明する。本発明の第2実施形態に係るデータ伝送装置は、上記第1実施形態に記載のものにおいて、送信延期部23がメディアアクセスコントローラ35に送信動作を延期させるために用いる通知信号22は、伝送局間の送信の衝突の際に緊急で送出されるべきコリジョン信号111であることを特徴とする。
図2は本発明の第2実施形態に係るデータ伝送装置の構成図である。図2において、伝送路33と接続した伝送回路(PHY)34が伝送路送信データ信号(TRM)120と伝送路受信データ信号(RCV)100を介して伝送制御回路1と接続されている。伝送制御回路1とMAC35の間は、受信関係の信号として受信クロック(RXC)101、受信エラー(RXER)121、受信データバリッド(RXDV)122、内部受信データ102a、キャリア信号(CRS)103、送受信データと、送信関係の信号として送信要求信号(TXEN)110、コリジョン信号(COL)111、送信クロック(TXC)113、送信データ(TXD[3..0])114、送信エラー(TXER)123で接続している。内部バス130を介して接続したMPU36がMAC35の設定を行ない、同じく内部バス130を介して接続したメモリ37に送受信データが格納される。
図4は本発明の第1ないし第4実施形態に係るデータ伝送装置における伝送波形図である。局1のSTG16が全局に伝送開始を通知する伝送開始パケット(ST)17aを伝送路に送出する。
本実施例によれば、イーサネットのMACが有する半二重のフロー制御を使った暗黙的トークンパッシング伝送が可能となる。
本発明の第3構成に係るデータ伝送装置は、上記第1構成に記載のものにおいて、前記送信延期部が前記メディアアクセスコントローラに送信動作を延期させるために用いる前記通知信号は、伝送局間の送信を休止させる際に用いられるPAUSE信号であることを特徴とする。
図2を用いて第3実施形態を説明する。CTL11は送信制御PAUSE信号102bを受信データセレクタ(SEL)4を介して受信データ(RXD[3..0])へ出力する。図4に示すPAUSE信号50は、プリアンブル51、SFD52、宛先アドレス53、送信元アドレス54、長さ/タイプ55、操作コード56、中断時間57、PAD58、FCS59から構成される。
送信タイミング検出信号109がCTL11に出力されていない状態でMAC35からのTXEN110がアクティブになっていた場合、CTL11は送信制御PAUSE信号102bに必要とされる中断時間57を設定して受信データセレクタ4経由で受信データ(RXD[3..0])102aとしてMAC35へ出力する。送信制御PAUSE信号を受信したMAC35は、中断時間57に設定された時間だけ送信を延期する。
本実施例によれば、イーサネットのMACが有する全二重のフロー制御を使った暗黙的トークンパッシング伝送が可能となる。
本発明の第4実施形態を図2で説明する。第1ないし第3実施形態と同一の構成には、同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図2を用いて第4実施形態に係るデータ伝送装置を説明する。伝送装置38は、伝送路33に伝送回路(PHY)34が接続し、PHYはTRM120とRCV100により伝送制御回路1と接続している。伝送制御回路1は、RXC101、RXER121、RXDV122、RXD[3..0]102a、CRS103、TXEN110、COL111、TXC113、TXD[3..0]114、TXER123を介して伝送コントローラ35と接続し、伝送コントローラ35は、MPU36及びメモリ37と内部バス130で接続している。
伝送制御回路1、伝送コントローラ35、MPU36、メモリ37をIPとしてPLDやFPGAに実装する。
この第4実施形態に係るデータ伝送装置よれば、実装面積の小さい伝送装置の実現が可能となる。
次に、本発明の第5実施形態に係るデータ伝送装置について図6を参照して説明する。第1ないし第4実施形態と同一の構成要素には、同一の符号を付すことにより、重複する説明は省略する。
図6を用いて第5実施形態を説明する。群管理制御装置41は、群管理制御部40と伝送装置38がインタフェイス部39で接続される。号機制御装置43は号機制御部42と伝送装置38がインタフェイス部39で接続させる。群管理伝送システムは、群管理制御装置41と号機制御装置43の伝送路33がスターカプラ44を介して接続している。図9では、群管理制御装置41と号機制御装置43に接続した各リピータ45が伝送路33を介してカスケード接続されている。
号機制御装置43では、号機制御部42の有する号機制御情報がインタフェイス部39から伝送装置38へ入出力され、伝送装置38から伝送路33とスターカプラ44を経由して群管理制御装置41へ伝達される。群管理制御装置41では、伝送装置38からインタフェイス部39を介して群管理制御部40が各号機制御装置43の号機制御情報を取得する。号機制御情報を取得した群管理制御部40は群管理の演算を行ない、インタフェイス部39から伝送装置38経由で各号機制御装置43へ群管理情報を伝達する。群管理情報を受信した各号機制御装置43は群管理制御装置41の指令に応じた処理を号機制御部42が行なう。
本実施例によれば、スター構成の群管理伝送システムを実現可能となる。なお、本発明に係るデータ伝送装置は、上記のように、伝送制御回路1が送信タイミングに達していないメディアアクセスコントローラ35が送信したデータの他局への送信を禁止する送信禁止部24をさらに備えていてもよい。
3 キャリア信号検出部(CS) 4 受信データセレクタ(SEL)
5 キャリア信号長検出部(LCT) 6 キャリア信号検出カウンタ(CNT)
7 伝送開始パケット検出部(STDT) 8 送信タイミング検出部(CMPT)
9 最大局検出部(CMPM) 10 自局番号登録部(NO)
11 送信制御部(CTL) 12 データ送信部(XTL)
13 ダミーパケット発生部(DMG) 14 符号化部(ENC)
15 最大局番登録部(MAX) 16 伝送開始パケット生成部(STG)
17 伝送開始パケット(ST) 18 キャリア信号検出カウント値
19 通常フレーム間スペース時間 20 データフレーム(DT)
21 データ伝送装置 22 通知信号
23 送信延期部 24 送信禁止部
28 ダミーパケット検出部(DM) 30 ダミーパケットパターン
32 ダミーパケット 33 伝送路
34 伝送回路(PHY) 35 伝送コントローラ
36 MPU 37 メモリ
38 伝送装置 39 インタフェイス部
40 群管理制御部 41 群管理制御装置
42 号機制御部 43 号機制御装置
44 スターカプラ 50 PAUSE信号
51 プリアンブル 52 SFD
53 宛先アドレス 54 送信元アドレス
55 長さ/タイプ 56 操作コード
57 中断時間 58 PAD
59 FCS 100 伝送路受信データ信号(RCV)
101 受信クロック(RXC) 102 受信データ(RXD[3..0])
102a 内部受信データ(RXD) 102b 送信制御PAUSE信号
103 キャリア信号(CRS) 105 有効キャリア検出信号
106 カウンタリセット信号 107 現状カウンタ値
108 自局番号 109 送信タイミング検出信号
110 送信要求信号(TXEN) 111 コリジョン信号(COL)
112 ダミー送信許可信号 113 送信クロック(TXC)
114 送信データ(TXD[3..0])
115 データフレーム信号 116 ダミーパケット信号
117 最大局値 118 伝送開始パケット送信許可信号
119 伝送開始パケット信号 120 伝送路送信データ信号(TRM)
121 受信エラー(RXER) 122 受信データバリッド(RXDV)
123 送信エラー(TXER) 130…内部バス
Claims (7)
- 共通伝送路に接続した複数局のうち1つの局が送出する伝送開始パケットにより全局が送信タイミング検出カウンタをリセットし、その後伝送路上のキャリアを検出する毎にキャリア検出カウンタをインクリメントさせながら予め設定された自局の送信タイミングを検出すると共に送信タイミングで送信すべきデータが無いときにはダミーパケットを送出して全局のキャリア検出カウンタをインクリメントさせる半二重動作を行なうデータ伝送装置において、
前記複数局の個々の局に設けられ、前記共通伝送路との間で信号の送受を行なう伝送回路と、
前記個々の局に設けられ、送信タイミングで送信すべきデータを前記送信回路へと送出するメディアアクセスコントローラと、
前記個々の局の前記伝送回路と前記メディアアクセスコントローラとの間に設けられ、前記送信タイミングで送信すべきデータが無いときにはダミーパケットを送信するとともに、前記送信タイミングに達していない前記メディアアクセスコントローラに対して通常動作時には用いていない通知信号を与えて該メディアアクセスコントローラの送信動作を延期させる送信延期部を少なくとも有する伝送制御回路と、
を備えるとともに、
前記送信延期部が前記メディアアクセスコントローラに送信動作を延期させるために用いる前記通知信号は、前記複数の局の間の送信を休止させる際に用いられるPAUSE信号である、ことを特徴とするデータ伝送装置。 - 前記送信延期部が前記メディアアクセスコントローラに送信動作を延期させるために用いる前記通知信号は、前記PAUSE信号に加えて、前記複数の局の間の送信が衝突した際に緊急で送出されるべきコリジョン信号を含むことを特徴とする請求項1に記載のデータ伝送装置。
- 前記通知信号としての前記PAUSE信号は、プリアンブル、SFD、宛先アドレス、送信元アドレス、長さ/タイプ、操作コード、中断時間、PAD、FCSから構成されることを特徴とする請求項1に記載のデータ伝送装置。
- 前記伝送制御回路は、送信タイミングに達していないメディアアクセスコントローラが送信したデータの他局への送信を禁止する送信禁止部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のデータ伝送装置。
- 前記伝送制御回路は、送出したデータを受信するデータ受信部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のデータ伝送装置。
- 前記伝送制御回路は、半導体集積回路設計ブロック(IP-Intellectual Property-)としてプログラム可能論理デバイス(PLD-Programmable Logic Device-)およびフィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(FPGA-Field Programmable Gate Array-)を含むプログラム可能な半導体集積回路に実装されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れかに記載のデータ伝送装置。
- 前記共通伝送路と接続するためのインタフェイス部を具備し、前記共通伝送路に接続された群管理制御装置と、該群管理制御装置により群管理制御される複数の号機制御装置とを有する群管理伝送システムのそれぞれの制御装置における伝送装置として搭載されたことを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れかに記載のデータ伝送装置。
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