JP4895194B2 - 水道メータシステム - Google Patents
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Description
請求項1の構成では、回動筒部を第1の位置に配置すると水道水は、一方の端部流路及び中継流路を通って水道メータ内に流入し、水道メータから他方の中継流路及び端部流路を通って水道メータシステムの下流側に流出する。これにより、1対の端部流路間を流れる水道水の通過体積が水道メータにて計量される。
請求項3の発明によれば、摺動板は、水道管接続部の内面の段差部と側方膨出部を貫通した位置決部材との2箇所に突き当てられているから、摺動板の位置決め精度が向上する。
請求項4の発明によれば、中間金具の外側から雄ねじ部材を締め付けることで、摺動板の外側面と位置決部材の先端とを突き当て状態としたまま、摺動板が側方膨出部の内側に固定される。これにより、逆止弁収容筒と摺動板とをスムーズに摺動させることができる。
回動筒部を回動させると、逆止弁収容筒の先端面に備えたOリングは、摺動板の摺動面を摺動して連通孔の開口を横切る。このとき連通孔の開口内に形成されたOリング離脱防止壁がOリングを押さえるから、連通孔を横切る際にOリングが連通孔の開口縁に引っ掛かってOリング溝から外れることが防止される。
請求項6及び7の発明によれば、OリングとOリング離脱防止壁との間の摺動がスムーズに行われる。
請求項8の構成によれば、摺動板を備えたものに対して部品点数を増やさずにOリング離脱防止壁を設けることができる。
請求項9の構成によれば、メータ受容部に流れ込んだ水道水の水圧により回動筒部の軸方向にかかる力が1対のOリングの摩擦力によって吸収される。これにより、回動筒部の軸方向の一端部を中間金具の内面に押しつける力を弱める或いはなくすことができ、回動筒部をスムーズに回動させることが可能となる。
請求項10の構成によれば、水道メータの計測流路に対して水をスムーズに流入又は流出させることができる。
請求項11の構成によれば、凹部と凸部とが凹凸係合するように水道メータを回動筒部の内部に挿入すると、1対の中継流路と計測流路の両開口部とが同軸線上に位置決めされる。また、回動筒部と水道メータとの相対回転が禁止されるから、計測流路と1対の中継流路とが常時連通する。さらに、水道メータを把持して回動操作することで回動筒部を一体回動させることができる。
請求項12の発明によれば、回動筒部を第2の位置にして端部流路と中継流路との間が断絶された場合に、バイパス流路によって1対の端部流路間が連絡されるので、断水することなく水道メータを着脱することができる。また、回動筒部を第1の位置にした場合に、バイパス流路は、1対の端部流路から切り離されるので、全ての水道水を水道メータに通過させることができ、通過体積の計量を正確に行うことができる。しかも、バイパス流路は回動筒部とケース受容部との間に形成されたので、1対の端部流路の間をバイパス用の配管で連絡した構成に比較して、部品点数の削減が図られ、水道メータシステムの寸法を小さくすることができる。
請求項13の発明によれば、経年使用による中間金具の腐食や減耗を防止することができ、Oリングとの当接部分におけるシール性を維持することができる。
本実施形態の水道メータシステム100を使用して水道水の通過体積を計測するときには、回動筒部30を通水位置に配置する。すると、図1及び図2に示すように、中間金具10の上流側端部流路12及び下流側端部流路13と、回動筒部30の上流側中継流路35及び下流側中継流路32Aと、水道メータ20の流入孔21A及び流出孔21Bとが連通する。即ち、水道水が上流側端部流路12から水道メータ20の内部を通過して下流側端部流路13に流れ、水道メータ20の内部(計測流路)を通過する際に羽根車を回転させる。このとき上流側端部流路12と上流側中継流路35の間及び、下流側中継流路32Aと下流側端部流路13の間は、それぞれOリング82,83によってシールされており、メータ嵌合筒31とメータ受容部11との間はOリング81,81によりシールされているので、水道水がメータ受容部11の外へ漏れ出すことはない。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
11 メータ受容部
11D 段差部
11J,11K 水道管接続部
12 上流側端部流路(端部流路)
13 下流側端部流路(端部流路)
20 水道メータ
21 計測流路
30 回動筒部
31 メータ嵌合筒
31B 外面膨出部(凹部)
32 逆止弁収容筒
32A 下流側中継流路
35 上流側中継流路
38 逆止弁
39 バイパス流路
40 側方膨出部
40A 膨出部奥壁
63 Oリング離脱防止壁
60 摺動プレート
61 摺動面
62 筒形突出部
63 Oリング離脱防止壁
63A 摺動面
65 水抜用孔
64 連通孔
70 位置決ボルト
75 固定ボルト
83 Oリング
93 Oリング溝
100 水道メータシステム
120B 外面突出部(凸部)
Claims (13)
- 水道メータを中間金具に組み付けてなる水道メータシステムであって、前記中間金具には、水道管に接続される1対の水道管接続部と、前記水道メータを着脱可能に受容したメータ受容部と、前記1対の水道管接続部内を貫通して前記メータ受容部内に連通した1対の端部流路とが形成され、水道水が一方の前記端部流路から前記水道メータを通過して他方の前記端部流路に流れるようにした水道メータシステムにおいて、
前記メータ受容部の内側に嵌合されて前記水道メータを受容しかつ、前記メータ受容部に対して第1の位置と第2の位置との間で回動操作可能な回動筒部と、
前記回動筒部に形成されて、前記回動筒部が前記第1の位置に配置された状態で前記1対の端部流路にそれぞれ連通すると共に、前記回動筒部が前記第2の位置に配置された状態で前記1対の端部流路から断絶される1対の中継流路と、
前記回動筒部の外側面から突出しかつ内部を前記中継流路が貫通した逆止弁収容筒と、
前記回動筒部の内側に前記水道メータが受容された状態で前記水道メータによって前記逆止弁収容筒内に抜け止めされる一方、前記回動筒部の内側から前記水道メータが取り外された状態で前記逆止弁収容筒内から挿抜可能な逆止弁と、
前記逆止弁収容筒の先端面のうち前記中継流路の開口周縁に形成されたOリング溝及び前記Oリング溝に収容されたOリングと、
前記メータ受容部の側壁の一部を外側に膨出させて袋構造とし、内側に前記逆止弁収容筒を旋回可能に収容した側方膨出部と、
前記側方膨出部のうち前記逆止弁収容筒の先端面が突き合わされた部分に設けられて、前記回動筒部が回動したときに前記Oリングが摺動する摺動面とを備えたことを特徴とする水道メータシステム。 - 前記側方膨出部の内側で前記逆止弁収容筒の先端面が突き合わされた部分に前記中間金具とは別部品の摺動板を設け、その摺動板に、前記回動筒部の回動軸を中心とした円弧状の滑らかな湾曲面を前記摺動面として形成すると共に、前記端部流路と前記中継流路との間を連通可能とした連通孔を貫通形成したことを特徴とする請求項1に記載の水道メータシステム。
- 前記摺動板のうち前記連通孔の開口縁から前記水道管接続部の内側に向かって突出した筒形突出部を備え、
前記筒形突出部は前記水道管接続部への挿入方向で前記水道管接続部の内面の段差部に突き当てられると共に、
前記側方膨出部を外部から内側に貫通して先端部が前記摺動板の外側面に突き当てられた位置決部材を備えたことを特徴とする請求項2に記載の水道メータシステム。 - 前記側方膨出部を外部から内側に貫通して先端部が前記摺動板に螺合された雄ねじ部材を備えたことを特徴とする請求項3に記載の水道メータシステム。
- 前記摺動板のうち前記連通孔の開口内に、前記回動筒部が回動したときに前記Oリングが摺動して前記Oリング溝からの前記Oリングの離脱を防止するOリング離脱防止壁が設けられたことを特徴とする請求項2乃至4の何れかに記載の水道メータシステム。
- 前記Oリング離脱防止壁は、前記回動筒部の回動方向に差し渡されかつ、前記Oリングとの摺動部分に前記回動筒部の回動軸を中心とした円弧状の摺動面を備えたことを特徴とする請求項5に記載の水道メータシステム。
- 前記Oリング離脱防止壁の摺動面と前記摺動板の摺動面とが面一であることを特徴とする請求項6に記載の水道メータシステム。
- 前記Oリング離脱防止壁を前記摺動板に一体形成したことを特徴とする請求項5乃至7の何れかに記載の水道メータシステム。
- 前記回動筒部の外側面と前記メータ受容部の内側面との間には、前記1対の端部流路を前記回動筒部の軸方向で挟むように1対のOリングが設けられたことを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の水道メータシステム。
- 前記水道メータは、前記回動筒部の内部に嵌合される略円柱形状をなしかつその内部に計測流路を有し、前記計測流路を流れる水道水の通過体積を、超音波、電磁誘導又は羽根車を利用して計量するように構成され、
前記計測流路は、前記水道メータの外周面の互いに180度離れた位置に開口部を有すると共に、
前記回動筒部が前記第1の位置に配置された場合に、前記1対の端部流路と、前記1対の中継流路と、前記計測流路の両開口部とが同軸線上に配置されるように構成したことを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の水道メータシステム。 - 前記回動筒部と前記水道メータとの間には、前記回動筒部の内部への前記水道メータの挿抜を許容する一方、前記水道メータが前記回動筒部に挿入されたときに、前記1対の中継流路と前記計測流路の両開口部とが連通するように係合する凸部及び凹部が備えられたことを特徴とする請求項10に記載の水道メータシステム。
- 前記回動筒部の外周面と前記メータ受容部の内周面との間に形成されて、前記回動筒部が前記第2の位置に配置された場合に、前記1対の端部流路の間を連絡する一方、
前記回動筒部が前記第1の位置に配置された場合に、前記1対の端部流路から切り離されるバイパス流路を備えたことを特徴とする請求項1乃至11の何れかに記載の水道メータシステム。 - 前記中間金具は、ステンレス鋼製であることを特徴とする請求項1乃至12の何れかに記載の水道メータシステム。
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