以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
先ず、図1に、本発明の一実施形態としてのパチンコ機10を示す。パチンコ機10において機体の外郭をなす外枠12の開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の中枠14が開閉および着脱自在に組み付けられている。中枠14の前面側には、中枠14に対して着脱自在に組み付けられた遊技盤16を透視保護するためのガラス板が保持されたガラス枠18と、上皿20を備えた皿板22が、それぞれ、開閉可能な状態で組み付けられている。また、上皿20の下方には、下皿24が設けられており、かかる下皿24の右方には、発射ハンドル26が設けられている。そして、遊技者が発射ハンドル26に対して回動操作可能に装着された発射レバー28を回動操作することにより、上皿20に貯留された遊技球が球送り機構(図示せず)を介して発射装置(図示せず)に送られた後、遊技盤16に形成された遊技領域30に向けて発射されるようになっている。
遊技盤16は、表面に合成樹脂製のシートが被着された遊技板を備えており、かかる遊技板の表面側に固定されたガイドレール32で囲まれた略円形の遊技領域30の略中央には、横長な方形状の表示画面35を備えた図柄表示装置としての液晶表示器34が取り付けられている。
図2に示すように、本実施形態においては、表示画面35は上下に分割表示されるようになっており、その上側表示領域36には、第一の変動図柄としての第一左特別図柄38a,第一中特別図柄38bおよび第一右特別図柄38cが、それぞれ変動および停止表示されるようになっている。一方、下側表示領域40には、第二の変動図柄としての第二左特別図柄42a、第二中特別図柄42b、第二右特別図柄42cが、それぞれ変動および停止表示されるようになっている。
第一特別図柄38a,38b,38cは、本実施形態においては、何れも、「0」〜「9」までの数字図柄によって構成されている一方、第二特別図柄42a,42b,42cは、何れも、「A」〜「J」までの英字図柄によって構成されている。これら第一及び第二特別図柄38、42は何れも同様の態様で変動表示されるようになっており、第一特別図柄38a,38b,38cを例に説明すると、表示画面35の上側から下側に「0」→「9」「0」・・・のループ状にスクロール表示されるようになっている。また、本実施形態では、これら三つの特別図柄38a,38b,38cは、一斉に変動表示が開始されるようになっている一方、左特別図柄38a,右特別図柄38c,中特別図柄38bの順番で停止表示されるようになっている。なお、本実施形態における変動表示とは、特別図柄の図柄が確定していないように認識される表示状態をいい、例えば、特別図柄がスクロール表示されている状態等をいう。そして、これら左特別図柄38a,中特別図柄38b、右特別図柄38cの図柄が確定しているように認識される状態が停止図柄とされており、例えば、特別図柄のスクロール表示が終了して止まっている状態等をいう。
さらに、図1に戻り、表示画面35の下方には、第一の始動入賞口としての第一始動口44および第二の始動入賞口としての第二始動口46が、上から第一始動口44、第二始動口46の順で、上下方向に並んで配設されている。第一始動口44は、遊技領域30上に開口せしめられたポケット状の入賞口とされている。
一方、第二始動口46は、図3に示すように、開口部48に一対の羽根50a,50bが開閉可能に設けられた構造とされており、かかる羽根50a,50bが始動口用ソレノイド52(図4参照)によって開閉駆動されることによって、閉状態(図3(a))から開状態(図3(b))に駆動せしめられるようになっている。そして、閉状態における開口部48の開口寸法は、遊技球の径寸法よりも僅かに大きい程度とされて、入球が困難とされる一方、開状態においては、閉状態よりも大きくされると共に、羽根50a,50bが開口部48への案内部材として作用することによって、閉状態よりも入球が容易とされる。また、開状態においては、第二始動口46の入球確率の方が、第一始動口44の入球確率よりも高くなるようにされている。
これら第一および第二始動口44,46内には、それぞれ、入球した遊技球を遊技盤16の裏側に排出する球通路上において近接スイッチによって構成された始動入球検出手段としての第一始動口スイッチ54、第二始動口スイッチ56(図4参照)が配設されている。そして、始動口44乃至は46に遊技球が入ると、始動口スイッチ54乃至は56が遊技球の通過を検出して始動信号としての電気信号(検出信号)を出力するようにされており、かかる始動信号に基づいて判定が行われた後、第一始動口44に遊技球が入った場合には第一特別図柄38a,38b,38cの変動表示が開始される一方、第二始動口46に遊技球が入った場合には第二特別図柄42a,42b,42cの変動表示が開始されるようになっている。
一方、表示画面35の上方には、保留LED58が複数(本実施形態では4つ)設けられている。保留LED58は、第一および第二特別図柄38、42の何れかが変動表示されている最中に遊技球が始動口44乃至は46に入る毎に1つ点灯せしめられるようになっており、第一および第二特別図柄38、42の変動表示が所定回数(本実施形態では最大4回)保留されていることを遊技者に報知するようになっている。なお、かかる保留数は、第一特別図柄38a,38b,38cの保留数と第二特別図柄42a,42b,42cの保留数の合計である。
更にまた、第二始動口46の下方には、大入賞口60が設けられている。かかる大入賞口60の入口には、表示画面35において第一特別図柄38a,38b,38c乃至は第二特別図柄42a,42b,42cの図柄が揃って停止表示された場合、即ち、大当たりが発生した場合に開閉する扉62が配設されている。扉62は、通常の遊技状態では閉状態に維持されて遊技者に不利な状態とされる一方、大当たりが発生した場合には開閉動作せしめられて遊技者に有利な大当たり状態とされるようになっている。
このようなパチンコ機10は、遊技者が上皿20に遊技球を投入して発射レバー28を回動操作することによって、遊技球が遊技領域30内に発射されて、遊技領域30に打ち付けられた障害釘(図示せず)に当たりながら落下するようになっている。
そして、遊技球が第一始動口44内に入ると、表示画面35において、図2に示す三つの第一特別図柄38a,38b,38cの変動表示が開始される一方、第二始動口46内に入ると、第二特別図柄42a,42b,42cの変動表示が開始される。ここにおいて、本実施形態においては、第一および第二特別図柄38、42はそれぞれ、表示画面35の上側表示領域36および下側表示領域40に表示されており、変動表示されている側の表示領域が他方よりも大きく表示されるようになっている。要するに、第一始動口44への入球に基づいて第一特別図柄38a,38b,38cが変動表示される場合には、図2(a)に示すように、上側表示領域36が大きく表示される一方、第二始動口46への入球に基づいて第二特別図柄42a,42b,42cが変動表示される場合には、図2(b)に示すように、下側表示領域40が大きく表示されるようになっている。なお、これら第一及び第二特別図柄38,42の変動表示は、互いに略同様の表示態様をもって行なわれることから、以下の説明においては、特別図柄として、第一の特別図柄38を例に説明する。
変動表示の開始から所定時間が経過すると、左特別図柄38aおよび右特別図柄38cが当該順序で仮停止し、左特別図柄38aおよび右特別図柄38cの図柄組合せに応じてリーチ状態の有無が報知される。なお、リーチ状態とは、左特別図柄38aおよび右特別図柄38cが同じ図柄で停止された状態をいう。また、かかる仮停止では左特別図柄38aおよび右特別図柄38cは表示画面35内で揺れるように表示されており、再度変動表示される可能性が残っていることが視覚的に表現される。
さらに所定時間が経過すると、左特別図柄38aおよび右特別図柄38cに続いて中特別図柄38bが仮停止せしめられる。そして、左特別図柄38a、右特別図柄38c、および中特別図柄38bが1本の水平なラインに沿って静止した停止図柄とされる。これら三つの特別図柄38a,38b,38cの停止図柄の図柄組合せによって、大当たり状態またははずれ状態が遊技者に報知される。
大当たり図柄となる特定の図柄組合せは、本実施形態においては、三つの特別図柄38a,38b,38cが全て同じ図柄で揃う組合せとされている。他方、それ以外の図柄組合せがはずれ図柄とされている。更に、はずれ図柄は、左特別図柄38aおよび右特別図柄38cが同一で中特別図柄38bが相違する図柄組合せがリーチはずれ図柄とされており、左特別図柄38aと右特別図柄38cとが相違する図柄組合せが完全はずれ図柄とされる。なお、始動口への入球をきっかけとする始動信号の判定結果が、大当たり図柄とされる判定結果を大当たりと称し、完全はずれ図柄とされる判定結果を完全はずれ、リーチはずれ図柄とされる判定結果をリーチはずれと称する。
そして、三つの第一特別図柄38a,38b,38c乃至は第二特別図柄42a,42b,42cが大当たり図柄で停止されることによって、特典遊技としての大当たり遊技が開始される。大当たり遊技は、大入賞口60の扉62を開放することによって大入賞口60への入賞を許容するものであり、遊技者は、通常の遊技状態、即ち、大当たりが発生していない遊技状態で得ることが出来る賞球よりも多くの賞球を得ることが出来る。
かかる扉62は、所定個数の遊技球が入賞する個数条件または所定時間が経過する時間条件が満足されるまで開放状態に保持されるようになっており、このような扉62の一回の開放動作は大当たりラウンド(以下、適宜に「R」とする)と称される。そして、上記条件が満足された場合には、扉62が閉状態とされて、所定のラウンド間インターバル(本実施形態においては2秒)が経過した後に、次の大当たりラウンドが開始されるようになっている。
なお、本実施形態においては、第一始動口44への入球に基づいて判定される大当たりとして、通常大当たりと準大当たりの二種類の大当たりが用意されており、第一特別図柄38a,38b,38cが所定の大当たり図柄(本実施形態においては「666」、「777」、「888」、「999」)で停止せしめられた場合には、準大当たりと判定されるようになっている。一方、第二始動口46への入球に基づいて判定される大当たりとしては、通常大当たりのみが用意されている。
かかる準大当たりは、通常大当たりに比して総獲得賞球数が少なくなるようにされており、本実施形態においては、通常大当たりの場合には、15回の大当たりラウンドが行なわれると共に、一回の大当たりラウンドの個数条件として10個の入球と、時間条件として27秒の開時間が設定されている一方、準大当たりの場合には、2回の大当たりラウンドが行なわれると共に、一回の大当たりラウンドの個数条件として1個の入球と、時間条件として0.4秒の開時間が設定されている。
さらに、本実施形態においては、特別図柄38、42が所定の高確率図柄(本実施形態においては、第一特別図柄38における「444」、「555」、「666」、「777」、「888」、「999」、第二特別図柄42における「EEE」、「FFF」、「GGG」、「HHH」、「III」、「JJJ」)で停止せしめられた場合には、大当たり遊技の終了後に、次回以降の大当たり抽選で、大当たりと判定される確率が通常よりも高くされた高確率状態が発現されるようになっている。
かかる高確率状態においては、第一始動口44乃至は第二始動口46への入球に基づいて大当たりと判定される確率が通常よりも高くされると共に、第二始動口46における羽根50a,50bが、例えば通常は200msの開放時間で1回のみ開放されるのに対して、高確率状態中は1sの開放時間で3回開放されるというように、通常よりも有利に開放される。これにより、高確率状態中は、第二始動口46が通常状態よりも入球し易くされると共に、第一始動口44よりも第二始動口46の方に遊技球が入り易くされている。このように、本実施形態における高確率状態は、始動口44,46へ入球した際に当たりが選択される確率が高くされると共に、第二始動口46が通常よりも入球し易くされることを含んで、大当たりの発生確率が高められた高確率状態が発現せしめられている。
また、本実施形態においては、高確率状態は、次に高確率図柄以外の大当たり図柄が表示されるまで継続されるようになっている。従って、高確率状態中に、再び大当たりの判定がなされて、特別図柄が高確率図柄で停止表示された場合には高確率状態が継続される一方、大当たりの判定がなされて、特別図柄が高確率図柄以外の大当たり図柄で表示された場合には、通常の状態に戻るようにされている。
次に、以上の如き遊技制御や、液晶表示器34の表示制御等を行なう主制御部としての主制御回路64の構成について、図4に基づいて説明する。図4に示すように、主制御回路64には、主制御回路64の全体を制御する主制御CPU66と、各種処理データ等を記憶する主制御RAM68と、制御プログラムや各種制御処理に必要なデータ等が記憶された主制御ROM70と、入力回路72と、出力回路74が設けられており、これらはバスにより相互に接続されている。また、主制御CPU66には、クロック信号を出力するクロック回路76が接続されている。
さらに、入力回路72には、第一始動口44に設けられて第一始動口44への入球を検出する第一始動口スイッチ54,第二始動口46に設けられて第二始動口46への入球を検出する第二始動口スイッチ56、大入賞口60の内部に設けられて大入賞口60への入賞球のカウントを行う大入賞検出手段としてのカウントスイッチ78等が接続されている。
一方、出力回路74には、液晶表示器34への特別図柄38、42の表示を行う表示制御部としての表示制御回路80,第二始動口46の開口部48に設けられた羽根50を開閉駆動するための始動口用ソレノイド52および大入賞口60の入口を塞いでいる扉62を開閉駆動するための大入賞口用ソレノイド84を駆動するソレノイド駆動回路86,保留LED58を発光制御する保留LED制御回路88等が接続されている。
そして、主制御CPU66は、所定周期(例えば、本実施形態においては、4ms)毎にクロック回路76からクロック信号が入力された場合には、主制御ROM70に記憶されているパラメータや制御プログラムに従って、後述する始動口入球処理や特別図柄表示処理を含んで構成された遊技処理を実行するようになっており、それによって、入力回路72を介して入力される入力信号等に基づいて各種制御信号を生成し、それら各種制御信号を出力回路74を介して表示制御回路80やソレノイド駆動回路86等に出力するようになっている。なお、入力回路72は、外部から入力されたアナログ信号等をデジタル信号に変換して出力する回路である。また、出力回路74は、主制御CPU66によって生成された各種データをシリアルデータ等に変換して出力する回路である。
そして、主制御回路64に設けられた主制御RAM68には、以下に示す各種のカウンタが用意されている。
大当たり判定カウンタ90は、大当たり判定に用いられるカウンタであって、クロック回路76から入力されるクロック信号に基づいて「1」ずつ加算され、初期値「0」から最大値「299」に加算された後に「0」に戻って加算される。
初期値決定用カウンタ92は、大当たり判定カウンタ90の加算開始値を決定するカウンタであって、クロック回路76から入力されるクロック信号に基づいて「1」ずつ加算され、初期値「0」から最大値「299」に加算された後に「0」に戻って加算される。
リーチはずれ判定カウンタ94は、リーチはずれまたは完全はずれの判定に用いられるカウンタであって、クロック回路76から入力されるクロック信号に基づいて「1」ずつ加算され、初期値「0」から最大値「9」に加算された後に「0」に戻って加算される。
大当たり図柄カウンタ96は、大当たり判定時に表示される第一および第二特別図柄38、42の図柄組合せを決定するために用いられるカウンタであって、クロック回路76から入力されるクロック信号に基づいて「1」ずつ加算され、初期値「0」から最大値「9」に加算された後に「0」に戻って加算される。
左図柄カウンタ98は、完全はずれ乃至はリーチはずれ判定時に表示される第一および第二左特別図柄38a、42aの図柄を選択するために用いられるカウンタであって、クロック回路76から入力されるクロック信号に基づいて「1」ずつ加算され、初期値「0」から最大値「9」に加算された後に「0」に戻って加算される。
中図柄カウンタ100は、完全はずれ乃至はリーチはずれ判定時に表示される第一および第二中特別図柄38b、42bの図柄を選択するために用いられるカウンタであって、左図柄カウンタ98が「0」にリセットされる桁上げ毎に「1」ずつ加算され、初期値「0」から最大値「9」に加算された後に「0」に戻って加算される。
右図柄カウンタ102は、完全はずれ乃至はリーチはずれ判定時に表示される第一および第二右特別図柄38c、42cの図柄を選択するために用いられるカウンタであって、中図柄カウンタ100が「0」にリセットされる桁上げ毎に「1」ずつ加算され、初期値「0」から最大値「9」に加算された後に「0」に戻って加算される。
変動パターンカウンタ104は、変動パターンを選択するために用いられるカウンタであって、クロック回路76から入力されるクロック信号に基づいて「1」ずつ加算され、初期値「0」から最大値「9」に加算された後に「0」に戻って加算される。
変動表示用タイマカウンタ106は、第一および第二特別図柄38、42の変動表示時間を計測するために用いられるカウンタであり、後述する特別図柄表示処理において選択された変動パターンに応じた変動表示時間がセットされる。
始動入球数カウンタ108は、第一始動口44および第二始動口46に入った遊技球の個数をカウントするために用いられるカウンタであって、初期値「0」から最大値「5」までの範囲で、遊技球が第一始動口44乃至は第二始動口46に入る毎に「1」ずつ加算され、大当たり判定処理が行なわれる毎に「1」ずつ減算される。
入賞数カウンタ110は、大当たりラウンドにおいて大入賞口60に入賞した遊技球の個数をカウントするために用いられるカウンタであって、初期値「0」から、遊技球が大入賞口60に入賞する毎に「1」ずつ加算されると共に、大当たりラウンド終了時に「0」に初期化される。
ラウンドカウンタ112は、大当たりラウンドのラウンド数をカウントするために用いられるカウンタであって、初期値「0」から最大値「14」の範囲で、次の大当たりラウンドが開始される毎に「1」ずつ加算されると共に、大当たり遊技終了時に「0」に初期化される。
扉用タイマカウンタ114は、大入賞口60の扉62の開放時間を計測するために用いられるカウンタであって、扉62の開放時間に応じた値がセットされる。
扉インターバルタイマカウンタ116は、大当たり遊技開始時の第一ラウンド開始前や大当たり遊技中のラウンド間インターバルなどにおける、扉62の閉状態の待機時間を計測するために用いられるカウンタであって、それぞれの待機時間に応じた値がセットされる。
始動口開放数カウンタ117は、第二始動口46の羽根50の開放回数をカウントするために用いられるカウンタであって、初期値「0」から羽根50が開放されるたびに「1」ずつ加算される。
始動口用タイマカウンタ118は、第二始動口46の羽根50の開放時間を計測するために用いられるカウンタであって、羽根50の開放時間に応じた値がセットされる。
始動口インターバルタイマカウンタ120は、羽根50の閉状態の待機時間を計測するために用いられるカウンタであって、待機時間に応じた値がセットされる。
さらに、主制御RAM68には、各判定処理等の際に使用される、以下に示す各種のフラグが設けられている。以下の説明においてフラグとは、「0」か「1」か何れかの値が格納されるものであり、「フラグをONにする」とは、フラグに「1」を格納することを示し、「フラグをOFFにする」とは、フラグに「0」を格納することを示すものとする。また、各フラグは、既にONに設定されていた後にONに設定されたり、既にOFFに設定されていた後にOFFに設定された場合においても、フラグの値が逆転することは無い。なお、以下に記載の各フラグは、電源投入時には、何れも「OFF」に設定されている。
大当たりフラグ122は、大当たり判定の結果を示すフラグであり、「ON」である場合には、大当たりであることを示す一方、「OFF」である場合には、大当たりでないことを示す。
準大当たりフラグ124は、大当たりが準大当たりか否かを示すフラグであり、「ON」である場合には、準大当たりであることを示す一方、「OFF」である場合には、準大当たりでない、即ち、通常大当たりであることを示す。
変動処理フラグ126は、第一および第二特別図柄38、42の何れかが変動表示中であるか否かを示すフラグであり、「ON」である場合には、第一および第二特別図柄38、42の何れかの変動表示が行われていることを示す一方、「OFF」である場合には、第一および第二特別図柄38、42の変動表示が行われていないことを示す。
扉開放フラグ128は、大入賞口60の扉62が開いているか否かを示すフラグであり、「ON」である場合には、扉62が開かれていることを示す一方、「OFF」である場合には、扉62が閉じられていることを示す。
始動口開放フラグ130は、第二始動口46の羽根50が開いているか否かを示すフラグであり、「ON」である場合には、羽根50が開かれていることを示す一方、「OFF」である場合には、羽根50が閉じられていることを示す。
高確率フラグ132は、高確率状態か否かを示すフラグであり、「ON」である場合には、高確率状態であることを示す一方、「OFF]である場合には、高確率状態でないことを示す。
有利作動フラグ134は、第二始動口46を通常よりも有利な状態とするか否かを示すフラグであり、「ON」である場合には、第二始動口46を通常よりも有利な状態とすることを示す一方、「OFF]である場合には、第二始動口46を通常の状態とすることを示す。
さらに、主制御RAM68には、遊技処理に用いる情報の一時的な格納場所として、以下に示す各種の記憶エリアが設けられている。
第一乃至第五の始動入球情報記憶エリア136a〜eには、遊技球が第一および第二始動口44、46の何れかに入ったときの当該始動口番号と、大当たり判定カウンタ90,リーチはずれ判定カウンタ94,大当たり図柄カウンタ96の各カウンタ値が記憶される。
変動パターン記憶エリア138には、選択された変動パターンのデータが記憶される。
停止図柄記憶エリア140には、選択された第一乃至は第二特別図柄38a,38b,38c乃至は42a,42b,42cの図柄組合せのデータが記憶される。
一方、主制御ROM70には、各種の判定や選択に用いられるテーブルを記憶する、以下に示す各種のテーブル記憶エリアが設けられている。
第一の大当たり判定テーブル記憶エリア142には、表1に示す第一の大当たり判定テーブルが記憶されている。第一の大当たり判定テーブルは通常の遊技状態における大当たり判定に用いられる判定テーブルであって、大当たり判定カウンタ90のカウンタ値を示す「大当たり判定カウンタ値」と、このカウンタ値に対応する「大当たり判定」から構成されており、第一の大当たり判定テーブルと取得した大当たり判定カウンタ90のカウンタ値に基づいて大当たりであるか否かを判定するようになっている。そして、本実施形態では、取得した大当たり判定カウンタ90のカウンタ値が「7」の場合に「大当たり」と判定される一方、それ以外の数値の場合には「はずれ」と判定される。即ち、本実施形態においては、通常の遊技状態では1/300の確率で大当たりと判定されるようになっている。
第二の大当たり判定テーブル記憶エリア144には、表2に示す第二の大当たり判定テーブルが記憶されている。第二の大当たり判定テーブルは高確率状態における大当たり判定に用いられる判定テーブルであって、大当たり判定カウンタ90のカウンタ値を示す「大当たり判定カウンタ値」と、このカウンタ値に対応する「大当たり判定」から構成されており、第二の大当たり判定テーブルと取得した大当たり判定カウンタ90のカウンタ値に基づいて大当たりであるか否かを判定するようになっている。そして、本実施形態では、取得した大当たり判定カウンタ90のカウンタ値が「7」、「57」、「107」、「157」、「207」、「257」の場合に「大当たり」と判定される一方、それ以外の数値の場合には「はずれ」と判定される。即ち、本実施形態においては、通常の遊技状態では1/50の確率で大当たりと判定されるようになっている。
リーチはずれ判定テーブル記憶エリア146には、表3に示すリーチはずれ判定テーブルが記憶されている。リーチはずれ判定テーブルは、リーチはずれ判定カウンタ94のカウンタ値を示す「リーチはずれ判定カウンタ値」と、このカウンタ値に対応する「リーチはずれ判定」から構成されており、リーチはずれ判定テーブルと取得したリーチはずれ判定カウンタ94のカウンタ値に基づいてリーチはずれであるか否かを判定するようになっている。そして、本実施形態では、取得したリーチはずれ判定カウンタ94のカウンタ値が「3」である場合に「リーチはずれ」と判定される一方、それ以外の場合には、「完全はずれ」と判定されるようになっている。
第一の大当たり図柄記憶手段としての第一の大当たり情報テーブル記憶エリア148には、表4に示す第一の大当たり情報テーブルが記憶されている。第一の大当たり情報テーブルは、第一始動口44への入球によって大当たりが判定された際に用いられるテーブルであり、大当たり図柄カウンタ96のカウンタ値を示す「大当たり図柄カウンタ値」と、このカウンタ値に対応する「大当たり図柄組み合わせ」、「高確率状態」、および「大当たり種別」から構成されている。そして、第一の大当たり情報テーブルと取得した大当たり図柄カウンタ96のカウンタ値に基づいて、第一特別図柄38a,38b,38cの大当たり図柄組み合わせ、当該大当たり遊技の後の状態を高確率状態とするか否か、および大当たりとして通常大当たりおよび準大当たりの何れかを選択するようになっている。
本実施形態では、大当たりの場合に表示される第一特別図柄38a,38b,38cの図柄組み合わせである第一の大当たり図柄として、大当たり図柄カウンタ96のカウンタ値が「0」の場合「000」が、「1」の場合「111」が、「2」の場合「222」が、「3」の場合「333」が、「4」の場合「444」が、「5」の場合「555」が、「6」の場合「666」が、「7」の場合「777」が、「8」の場合「888」が、「9」の場合「999」が、それぞれ選択されるようになっている。そこにおいて、本実施形態では、このようにして選択された第一特別図柄38a,38b,38cの大当たり図柄組み合わせが停止図柄記憶エリア140に記憶される場合には、大当たり図柄組み合わせを構成する第一特別図柄38a,38b,38cの各停止図柄のデータが記憶されるようになっている。
また、本実施形態では、大当たり遊技の後の状態を高確率状態とするか否かとして、大当たり図柄カウンタ96のカウンタ値が「0」〜「3」の場合には「通常」が、「4」〜「9」の場合には「高確率」が、それぞれ選択されるようになっている。
また、本実施形態では、大当たり種別として、大当たり図柄カウンタ96のカウンタ値が「0」〜「5」の場合には「通常大当たり」が、「6」〜「9」の場合には「準大当たり」が、それぞれ選択されるようになっている。これにより、本実施形態においては、「000」、「111」、「222」、「333」、「444」、「555」が通常大当たり図柄とされる一方、「666」、「777」、「888」、「999」が準大当たり図柄とされている。
第二の大当たり図柄記憶手段としての第二の大当たり情報テーブル記憶エリア150には、表5に示す第二の大当たり情報テーブルが記憶されている。第二の大当たり情報テーブルは、第二始動口46への入球によって大当たりが判定された際に用いられるテーブルであり、第一の大当たり判定テーブルと同様のテーブル構造とされて、記憶された情報が異ならされたものである。
本実施形態では、大当たりの場合に表示される第二特別図柄42a,42b,42cの図柄組み合わせである第二の大当たり図柄として、大当たり図柄カウンタ96のカウンタ値が「0」の場合「AAA」が、「1」の場合「BBB」が、「2」の場合「CCC」が、「3」の場合「DDD」が、「4」の場合「EEE」が、「5」の場合「FFF」が、「6」の場合「GGG」が、「7」の場合「HHH」が、「8」の場合「III」が、「9」の場合「JJJ」が、それぞれ選択されるようになっている。そこにおいて、本実施形態では、このようにして選択された第二特別図柄42a,42b,42cの大当たり図柄組み合わせが停止図柄記憶エリア140に記憶される場合には、大当たり図柄組み合わせを構成する第二特別図柄42a,42b,42cの各停止図柄のデータが記憶されるようになっている。
また、本実施形態では、大当たり遊技の後の状態を高確率状態とするか否かとして、大当たり図柄カウンタ96のカウンタ値が「0」〜「3」の場合には「通常」が、「4」〜「9」の場合には「高確率」が、それぞれ選択されるようになっている。
また、本実施形態では、第二の大当たり情報テーブルにおける大当たり種別として、大当たり図柄カウンタ96のカウンタ値が「0」〜「9」の場合に「通常大当たり」が選択されるようになっている。即ち、第二始動口46への入球によって大当たりと判定された場合には、2Rの準大当たりは選択されることのないようにされている。また、第一の大当たり情報テーブルに記憶された大当たり図柄組み合わせと、第二の大当たり情報テーブルに記憶された大当たり図柄組み合わせが異ならされており、準大当たりの際に表示される大当たり図柄組み合わせが通常大当たりと重複して用いられていないことによって、準大当たりの際に表示される大当たり図柄組み合わせが、通常大当たりの際にも表示されることの無いようにされている。
第一左図柄選択テーブル記憶エリア152aには、表6に示す第一左図柄選択テーブルが記憶されている。第一左図柄選択テーブルは、左図柄カウンタ98のカウンタ値を示す「左図柄カウンタ値」と、このカウンタ値に対応する「第一左特別図柄」から構成されており、第一左図柄選択テーブルと取得した左図柄カウンタ98のカウンタ値に基づいて第一左特別図柄38aの停止図柄を選択するようになっている。そして、本実施形態では、左図柄カウンタ98のカウンタ値が「0」の場合「0」が、「1」の場合「1」が、「2」の場合「2」が、「3」の場合「3」が、「4」の場合「4」が、「5」の場合「5」が、「6」の場合「6」が、「7」の場合「7」が、「8」の場合「8」が、「9」の場合「9」が、それぞれ、第一左特別図柄38aの停止図柄として選択されるようになっている。
また、第一中図柄選択テーブル記憶エリア152bおよび第一右図柄選択テーブル記憶エリア152cには、それぞれ、表7および表8に示す第一中図柄選択テーブルおよび第一右図柄選択テーブルが記憶されている。これら第一中図柄選択テーブルおよび第一右図柄選択テーブルのテーブル構成および記憶内容は、それぞれ、上述の第一左図柄選択テーブルと同様とされおり、第一中図柄選択テーブルと取得した中図柄カウンタ100のカウンタ値に基づいて第一中特別図柄38bの停止図柄を選択する一方、第一右図柄選択テーブルと取得した右図柄カウンタ102のカウンタ値に基づいて第一右特別図柄38cの停止図柄を選択するようになっている。
第二左図柄選択テーブル記憶エリア154aには、表9に示す第二左図柄選択テーブルが記憶されている。第二左図柄選択テーブルは、左図柄カウンタ98のカウンタ値を示す「左図柄カウンタ値」と、このカウンタ値に対応する「第二左特別図柄」から構成されており、第二左図柄選択テーブルと取得した左図柄カウンタ98のカウンタ値に基づいて第二左特別図柄42aの停止図柄を選択するようになっている。そして、本実施形態では、左図柄カウンタ98のカウンタ値が「0」の場合「A」が、「1」の場合「B」が、「2」の場合「C」が、「3」の場合「D」が、「4」の場合「E」が、「5」の場合「F」が、「6」の場合「G」が、「7」の場合「H」が、「8」の場合「I」が、「9」の場合「J」が、それぞれ、第二左特別図柄42aの停止図柄として選択されるようになっている。
また、第二中図柄選択テーブル記憶エリア154bおよび第二右図柄選択テーブル記憶エリア154cには、それぞれ、表10および表11に示す第二中図柄選択テーブルおよび第二右図柄選択テーブルが記憶されている。これら第二中図柄選択テーブルおよび第二右図柄選択テーブルのテーブル構成および記憶内容は、それぞれ、上述の第二左図柄選択テーブルと同様とされおり、第二中図柄選択テーブルと取得した中図柄カウンタ100のカウンタ値に基づいて第二中特別図柄42bの停止図柄を選択する一方、第二右図柄選択テーブルと取得した右図柄カウンタ102のカウンタ値に基づいて第二右特別図柄42cの停止図柄を選択するようになっている。
第一の変動パターン選択テーブル記憶エリア156aには、表12に示す第一の変動パターン選択テーブルが記憶されている。第一の変動パターン選択テーブルは、変動パターンカウンタ104のカウンタ値を示す「変動パターンカウンタ値」と、このカウンタ値に対応する「変動パターン」から構成されており、第一の変動パターン選択テーブルと取得した変動パターンカウンタ104のカウンタ値に基づいて完全はずれの場合の変動パターンを選択するようになっている。そして、本実施形態では、変動パターンカウンタ104のカウンタ値が「0」〜「9」の場合に「変動パターンA」が選択されるようになっている。
第二の変動パターン選択テーブル記憶エリア156bには、表13に示す第二の変動パターン選択テーブルが記憶されている。第二の変動パターン選択テーブルは、変動パターンカウンタ104のカウンタ値を示す「変動パターンカウンタ値」と、このカウンタ値に対応する「変動パターン」から構成されており、第二の変動パターン選択テーブルと取得した変動パターンカウンタ104のカウンタ値に基づいてリーチはずれの場合の変動パターンを選択するようになっている。そして、本実施形態では、変動パターンカウンタ104のカウンタ値が「0」〜「5」の場合に「変動パターンB」が、「6」〜「9」の場合に「変動パターンC」が選択されるようになっている。
第三の変動パターン選択テーブル記憶エリア156cには、表14に示す第三の変動パターン選択テーブルが記憶されている。第三の変動パターン選択テーブルは、変動パターンカウンタ104のカウンタ値を示す「変動パターンカウンタ値」と、このカウンタ値に対応する「変動パターン」から構成されており、第三の変動パターン選択テーブルと取得した変動パターンカウンタ104のカウンタ値に基づいて準大当たりの場合の変動パターンを選択するようになっている。そして、本実施形態では、変動パターンカウンタ104のカウンタ値が「0」〜「9」の場合に「変動パターンD」が選択されるようになっている。
第四の変動パターン選択テーブル記憶エリア156dには、表15に示す第四の変動パターン選択テーブルが記憶されている。第四の変動パターン選択テーブルは、変動パターンカウンタ104のカウンタ値を示す「変動パターンカウンタ値」と、このカウンタ値に対応する「変動パターン」から構成されており、第四の変動パターン選択テーブルと取得した変動パターンカウンタ104のカウンタ値に基づいて通常大当たりの場合の変動パターンを選択するようになっている。そして、本実施形態では、変動パターンカウンタ104のカウンタ値が「0」〜「5」の場合に「変動パターンE」が、「6」〜「9」の場合に「変動パターンF」が選択されるようになっている。
なお、これら変動パターンA乃至Fはそれぞれ、第一および第二特別図柄38、42の変動表示に要する時間が異ならされており、本実施形態においては、表16および表17に示すように、変動パターンAは5秒、変動パターンBは20秒、変動パターンCは30秒、変動パターンDは2秒、変動パターンEは32秒、変動パターンFは35秒に設定されている。
次に、表示制御回路80の構成について、図5に基づいて説明する。表示制御回路80は、表示制御CPU160,表示制御CPU160に接続された入力回路162,表示制御RAM164、プログラムROM166、およびVDP168,VDP168に接続されるキャラクタROM170,作業RAM172,出力回路174を含んで構成されている。また、表示制御CPU160には、クロック信号を出力するクロック回路176が接続されている。更にまた、入力回路162には、主制御回路64を構成する出力回路74が接続されている。また、出力回路174には、液晶表示器34が接続されている。
そして、表示制御CPU160は、所定周期(例えば、本実施形態においては、4ms)毎にクロック回路176からクロック信号が入力された場合には、プログラムROM166に記憶されているパラメータや制御プログラムに従って、後述する表示制御処理を実行するようになっており、それによって、主制御回路64からの制御信号に基づいて画像の編集内容を示す制御信号を生成し、VDP168との間で制御信号のやり取りを行う。VDP168は、表示制御CPU160からの制御信号に基づいて、キャラクタROM170から第一乃至は第二特別図柄38乃至は42の画像データ,演出表示データとしてのキャラクタ映像等の画像データを読み出し、作業RAM172を作業エリアとして編集し、これらの画像データを出力回路174を介して液晶表示器34に出力するようになっている。
また、表示制御RAM164には、以下に示すように、表示制御を行うために用いる各種のカウンタやカウンタ値記憶エリア、フラグ等が設けられている。
演出パターンカウンタ178は、演出パターンを選択するために用いられるカウンタであって、クロック回路176から入力されるクロック信号に基づいて「1」ずつ加算され、初期値「0」から最大値「9」に加算された後に「0」に戻って加算される。
始動口番号記憶エリア180には、受信した始動口番号のデータが記憶される。
変動パターン記憶エリア182には、受信した変動パターンのデータが記憶される。
特別図柄記憶エリア184には、受信した第一乃至は第二特別図柄38a,38b,38c乃至は42a,42b,42cの図柄組み合わせのデータが記憶される。
演出パターン記憶エリア186には、演出表示として選択された演出パターンが記憶される。
表示処理フラグ188は、第一始動口44乃至は第二始動口46への入球によって開始される、第一および第二特別図柄38a,38b,38cおよび42a,42b,42cの何れかの大当たり遊技前の変動表示が行われているか否かを示すフラグであり、「ON」である場合には、第一および第二特別図柄38、42の何れかの大当たり遊技前の変動表示が行われていることを示す一方、「OFF」である場合には、第一および第二特別図柄38、42の大当たり遊技前の変動表示が行われていないことを示す。
一方、プログラムROM166には、各種の判定や選択に用いられるテーブルを記憶する、以下に示すテーブル記憶エリアが設けられている。
第一の演出選択テーブル記憶エリア190aには、表16に示す第一の演出選択テーブルが記憶されている。第一の演出選択テーブルは、第一始動口44への入球によって第一特別図柄38a,38b,38cが変動表示される際に行なわれる演出パターンを選択するために用いられるテーブルであり、受信した変動パターンを示す「変動パターン」と、演出パターンカウンタ178のカウンタ値を示す「演出パターンカウンタ値」と、これら変動パターンとカウンタ値に対応する「演出パターン」から構成されている。なお、「表示時間」、および「最終結果」は理解を容易にするためのものであり、第一の演出選択テーブルには、「表示時間」および「最終結果」の列を除いた情報が記憶されている。
本実施形態においては、「変動パターンA」を受信して、演出パターンカウンタ178のカウンタ値が「0」〜「6」の場合には「演出パターン1A1」が、「7」〜「9」の場合には「演出パターン1A2」が選択される。
また、「変動パターンB」を受信して、演出パターンカウンタ178のカウンタ値が「0」〜「4」の場合には「演出パターン1B1」が、「5」〜「9」の場合には「演出パターン1B2」が選択される。
また、「変動パターンC」を受信して、演出パターンカウンタ178のカウンタ値が「0」〜「9」の場合には「演出パターン1C1」が選択される。
また、「変動パターンD」を受信して、演出パターンカウンタ178のカウンタ値が「0」〜「6」の場合には「演出パターン1D1」が、「7」〜「9」の場合には「演出パターン1D2」が選択される。
また、「変動パターンE」を受信して、演出パターンカウンタ178のカウンタ値が「0」〜「4」の場合には「演出パターン1E1」が、「5」〜「9」の場合には「演出パターン1E2」が選択される。
また、「変動パターンF」を受信して、演出パターンカウンタ178のカウンタ値が「0」〜「9」の場合には「演出パターン1F1」が選択される。
第二の演出選択テーブル記憶エリア190bには、表17に示す第二の演出選択テーブルが記憶されている。第二の演出選択テーブルは、第二始動口46への入球によって第二特別図柄42a,42b,42cが変動表示される際に行なわれる演出パターンを選択するために用いられるテーブルであり、第一の演出選択テーブルと同様のテーブル構成とされたものである。
本実施形態においては、「変動パターンA」を受信して、演出パターンカウンタ178のカウンタ値が「0」〜「6」の場合には「演出パターン2A1」が、「7」〜「9」の場合には「演出パターン2A2」が選択される。
また、「変動パターンB」を受信して、演出パターンカウンタ178のカウンタ値が「0」〜「4」の場合には「演出パターン2B1」が、「5」〜「9」の場合には「演出パターン2B2」が選択される。
また、「変動パターンC」を受信して、演出パターンカウンタ178のカウンタ値が「0」〜「9」の場合には「演出パターン2C1」が選択される。
また、「変動パターンE」を受信して、演出パターンカウンタ178のカウンタ値が「0」〜「4」の場合には「演出パターン2E1」が、「5」〜「9」の場合には「演出パターン2E2」が選択される。
また、「変動パターンF」を受信して、演出パターンカウンタ178のカウンタ値が「0」〜「9」の場合には「演出パターン2F1」が選択される。
次に、主制御CPU66が実行する遊技処理について、図6に基づいて説明する。先ず、ステップ(以下、Sとする)1において、電源が投入された主制御CPU66は、電源投入時にのみ、電源投入処理を実行する。この電源投入処理において、主制御CPU66は、主制御RAM68等の各RAMの初期化を行ない、主制御CPU66周辺の各機器の初期設定を行なう。そして、主制御CPU66は、割り込み許可を設定し、割り込み処理を開始する。これにより、電源投入処理(S1)が実行された後は、S2以降の処理が割り込み毎に繰り返して実行されることとなる。
そして、主制御CPU66は、S2において、入力処理を実行する。この入力処理は、大当たり判定カウンタ90,初期値決定用カウンタ92、リーチはずれ判定カウンタ94、大当たり図柄カウンタ96、左図柄カウンタ98、変動パターンカウンタ104の各カウンタ値をそれぞれ1加算することによって行われる。そこにおいて、大当たり判定カウンタ90のカウンタ値が一周した場合には、初期値決定用カウンタ92の値を大当たり判定カウンタ90の初期値として設定する。これにより、大当たり判定カウンタ90が大当たりを示す値(本実施形態では「7」、「57」、「107」、「157」、「207」、「257」)となるタイミングを変化せしめることが出来る。また、左図柄カウンタ98のカウンタ値を1加算することより左図柄カウンタ98のカウンタ値が一周した場合には中図柄カウンタ100のカウンタ値を1加算する。また、中図柄カウンタ100のカウンタ値が一周した場合には右図柄カウンタ102のカウンタ値を1加算する。
続いて、主制御CPU66は、S3において、始動口入球処理を実行する。この始動口入球処理について、図7に基づいて説明する。先ず、主制御CPU66は、S10において、遊技球が第一始動口44に入ったか否か、即ち、第一始動口スイッチ54が遊技球の通過を検出した場合に出力する検出信号が入力されたか否かを判定し、遊技球が第一始動口44に入った場合(S10:YES)には、S12以降の処理を実行する。遊技球が第一始動口44に入っていない場合(S10:NO)には、S11において、遊技球が第二始動口46に入ったか否か、即ち、第二始動口スイッチ56が遊技球の通過を検出した場合に出力する検出信号が入力されたか否かを判定し、遊技球が第二始動口46に入っていない場合(S11:NO)には、始動口入球処理(S3)を終了する一方、遊技球が第二始動口46に入った場合(S11:YES)には、S12以降の処理を実行する。
その後、主制御CPU66は、S12において、始動入球数カウンタ108のカウンタ値が「5」以上であるか否か、即ち、保留球数が上限であるか否かを判定すし、保留球数が上限である場合(S12:YES)には、主制御CPU66は、始動口入球処理(S3)を終了する一方、保留球数が上限でない場合(S12:NO)には、S13において、入球した側の始動口番号(第一始動口スイッチ54が検出したのであれば「1」、第二始動口スイッチ56であれば「2」)、現在の大当たり判定カウンタ90,リーチはずれ判定カウンタ94、大当たり図柄カウンタ96の各カウンタ値を含む始動入球情報を取得して第一乃至第五の始動入球情報記憶エリア136a〜eのうち第一の始動入球情報記憶エリア136a側の空いている記憶エリアに記憶する。
具体的には、第一の始動入球情報記憶エリア136aに始動入球情報が記憶されていない、即ち、第一の始動入球情報記憶エリア136aが空いている場合には第一の始動入球情報記憶エリア136aに、第一の始動入球情報記憶エリア136aに始動入球情報が既に記憶されている、即ち、第一の始動入球情報記憶エリア136aが空いていない場合には第二の始動入球情報記憶エリア120bに、第一および第二の始動入球情報記憶エリア136a,bが空いていない場合には第三の始動入球情報記憶エリア136cに、第一乃至第三の始動入球情報記憶エリア136a〜cが空いていない場合には第四の始動入球情報記憶エリア136dに、第一乃至第四の始動入球情報記憶エリア136a〜dが空いていない場合には第五の始動入球情報記憶エリア136eに、取得した始動入球情報を記憶する。
その後、主制御CPU66は、S14において、始動入球数カウンタ108のカウンタ値を1加算する。そして、主制御CPU66は、S15において、保留表示処理を実行する。この保留表示処理は、始動入球数カウンタ108のカウンタ値から1減算した数、即ち、保留球数の数だけ保留LED58を点灯させる制御信号を保留LED制御回路88に送信することによって行われる。そして、保留LED制御回路88は、受信した制御信号に基づいて保留LED58を点灯する。このような保留表示処理を終了すると、主制御CPU66は、始動口入球処理(S3)を終了する。
上述の如き始動口入球処理(S3)を終了した主制御CPU66は、次に特別図柄表示処理(S4)を実行する。この特別図柄表示処理について、図8に基づいて説明する。先ず、主制御CPU66は、S20において、大当たりフラグ122がONになっているか否かを判定し、大当たりフラグ122がONになっている場合(S20:YES)には、特別図柄表示処理(S4)を終了する。
大当たりフラグ122がOFFになっている場合(S20:NO)には、主制御CPU66は、S21において、変動処理フラグ126がONであるか否かを判定する。
変動処理フラグ126がOFFである場合(S21:NO)には、主制御CPU66は、S22において、始動入球数カウンタ108のカウンタ値が「1」以上であるか否かを判定し、始動入球数カウンタ108のカウンタ値が「0」である場合(S22:NO)には、特別図柄表示処理(S4)を終了する一方、始動入球数カウンタ108のカウンタ値が「1」以上である場合(S22:YES)には、S23において、変動処理フラグ126をONにした後、S24において、大当たり判定処理を実行する。
かかる大当たり判定処理について、図9に基づいて説明する。先ず、主制御CPU66は、S50において、高確率フラグ132がONであるか否かを判定し、高確率フラグ132がONである場合(S50:YES)には、S51において、第二の大当たり判定テーブルと第一の始動入球情報記憶エリア136aに記憶された大当たり判定カウンタ90のカウンタ値に基づいて大当たりか否かを判定する一方、高確率フラグ132がONでない場合(S50:NO)には、S52において、第一の大当たり判定テーブルと第一の始動入球情報記憶エリア136aに記憶された大当たり判定カウンタ90のカウンタ値に基づいて大当たりか否かを判定する。
大当たり数値である場合(S53:YES)には、主制御CPU66は、S54において、第一の始動入球情報記憶エリア136aに記憶された始動口番号が「1」か否かを判定する。
始動口番号が「1」である場合(S54:YES)には、S55において、第一の大当たり情報テーブルと、第一の始動入球情報記憶エリア136aに記憶されている大当たり図柄カウンタ96のカウンタ値に基づいて第一特別図柄38a、38b,38cの大当たり図柄組み合わせを選択し、選択した第一特別図柄38a、38b,38cの大当たり図柄組み合わせのデータを停止図柄記憶エリア140に記憶する。
始動口番号が「1」でない場合(S54:NO)には、S56において、第二の大当たり情報テーブルと、第一の始動入球情報記憶エリア136aに記憶されている大当たり図柄カウンタ96のカウンタ値に基づいて第二特別図柄42a,42b,42cの大当たり図柄組み合わせを選択し、選択した第二特別図柄42a,42b,42cの大当たり図柄組み合わせのデータを停止図柄記憶エリア140に記憶する。
続いて、主制御CPU66は、S57において、S55乃至はS56で用いた第一乃至は第二の大当たり情報テーブルと、第一の始動入球情報記憶エリア136aに記憶されている大当たり図柄カウンタ96のカウンタ値に基づいて、準大当たりか否かを判定する。
準大当たりでなかった場合(S57:NO)、即ち、通常大当たりであった場合には、主制御CPU66は、S58において、第四の変動パターン選択テーブルと現在の変動パターンカウンタ104のカウンタ値に基づいて変動パターンを選択し、選択した変動パターンのデータを変動パターン記憶エリア138に記憶して、S60以降の処理を実行する。
準大当たりであった場合(S57:YES)には、主制御CPU66は、S59において、第三の変動パターン選択テーブルと現在の変動パターンカウンタ104のカウンタ値に基づいて変動パターンを選択し、選択した変動パターンのデータを変動パターン記憶エリア138に記憶して、S60以降の処理を実行する。
次に、主制御CPU66は、S60において、S55乃至はS56で用いた第一乃至は第二の大当たり情報テーブルと、第一の始動入球情報記憶エリア136aに記憶されている大当たり図柄カウンタ96のカウンタ値に基づいて、高確率状態とするか否かを判定し、高確率状態とする場合(S60:YES)には、S61において、高確率フラグ132をONにする一方、高確率状態としない場合(S60:NO)には、S62において、高確率フラグ132をOFFにする。
一方、大当たりでない場合(S53:NO)には、主制御CPU66は、S63において、第一の始動入球情報記憶エリア136aに記憶されているリーチはずれ判定カウンタ94のカウンタ値とリーチハズレ判定テーブルに基づいてリーチハズレであるか否かを判定する。
リーチハズレである場合(S63:YES)には、主制御CPU66は、S64において、第一の始動入球情報記憶エリア136aに記憶された始動口番号が「1」か否かを判定する。
始動口番号が「1」である場合(S64:YES)には、主制御CPU66は、第一左図柄選択テーブルと現在の左図柄カウンタ98のカウンタ値に基づいて第一左特別図柄38aの図柄を選択し、第一中図柄選択テーブルと現在の中図柄カウンタ100のカウンタ値に基づいて第一中特別図柄38bの図柄を選択し、更に、第一右特別図柄38cの図柄として第一左特別図柄38aの図柄と同じものを選択した後、このように選択された第一左,中,右の特別図柄38a、38b,38cの組み合わせを停止図柄記憶エリア140に記憶する。そこにおいて、第一左特別図柄38aの図柄と第一中特別図柄38bの図柄が同じものになってしまった場合には、第一中特別図柄38bの図柄を第一左特別図柄38aの図柄と異なるものに変更する。具体的には、例えば、第一中特別図柄38bの図柄を第一左特別図柄38aの図柄よりも1大きくしたり、或いは、第一中特別図柄38bの図柄を第一左特別図柄38aの図柄よりも1小さくしたりする。
始動口番号が「1」でない場合(S64:NO)には、主制御CPU66は、第二左図柄選択テーブルと現在の左図柄カウンタ98のカウンタ値に基づいて第二左特別図柄42aの図柄を選択し、第二中図柄選択テーブルと現在の中図柄カウンタ100のカウンタ値に基づいて第二中特別図柄42bの図柄を選択し、更に、第二右特別図柄42cの図柄として第二左特別図柄42aの図柄と同じものを選択した後、このように選択された第二左,中,右の特別図柄42a、42b,42cの組み合わせを停止図柄記憶エリア140に記憶する。そこにおいて、第二左特別図柄42aの図柄と第二中特別図柄42bの図柄が同じものになってしまった場合には、S65と同様にして、第二左特別図柄42aの図柄と第二中特別図柄42bの図柄を異なるものに変更する。
そして、主制御CPU66は、S67において、第二の変動パターン選択テーブルと現在の変動パターンカウンタ104のカウンタ値に基づいて変動パターンを選択し、選択した変動パターンのデータを変動パターン記憶エリア138に記憶して、大当たり判定処理(S24)を終了する。
また、リーチハズレでない場合(S63:NO)には、主制御CPU66は、S68において、第一の始動入球情報記憶エリア136aに記憶された始動口番号が「1」か否かを判定する。
始動口番号が「1」である場合(S68:YES)には、主制御CPU66は、S69において、第一左図柄選択テーブルと現在の左図柄カウンタ98のカウンタ値に基づいて第一左特別図柄38aの図柄を選択し、第一中図柄選択テーブルと現在の中図柄カウンタ100のカウンタ値に基づいて第一中特別図柄38bの図柄を選択し、更に、第二右図柄選択テーブルと現在の右図柄カウンタ102のカウンタ値に基づいて第一右特別図柄38cの図柄を選択した後、このように選択された第一左,中,右の特別図柄38a、38b,38cの組み合わせを停止図柄記憶エリア140に記憶する。そこにおいて、第一左特別図柄38aの図柄と第一右特別図柄38cの図柄が同じものになってしまった場合には、第一右特別図柄38cの図柄を第一左特別図柄38aの図柄と異なるものに変更する。具体的には、例えば、第一右特別図柄38cの図柄を第一左特別図柄38aの図柄よりも1大きくしたり、或いは、第一右特別図柄38cの図柄を第一左特別図柄38aの図柄よりも1小さくしたりする。
始動口番号が「1」でない場合(S68:NO)には、主制御CPU66は、S70において、第二左図柄選択テーブルと現在の左図柄カウンタ98のカウンタ値に基づいて第二左特別図柄42aの図柄を選択し、第二中図柄選択テーブルと現在の中図柄カウンタ100のカウンタ値に基づいて第二中特別図柄42bの図柄を選択し、更に、第二右図柄選択テーブルと現在の右図柄カウンタ102のカウンタ値に基づいて第二右特別図柄42cの図柄を選択した後、このように選択された第二左,中,右の特別図柄42a、42b,42cの組み合わせを停止図柄記憶エリア140に記憶する。そこにおいて、第二左特別図柄42aの図柄と第二右特別図柄42cの図柄が同じものになってしまった場合には、前記S69と同様にして、第二右特別図柄42cの図柄を第二左特別図柄42aの図柄と異なるものに変更する。
そして、主制御CPU66は、S71において、第一の変動パターン選択テーブルと現在の変動パターンカウンタ104のカウンタ値に基づいて変動パターンを選択し、選択した変動パターンのデータを変動パターン記憶エリア138に記憶して、大当たり判定処理(S24)を終了する。
このような大当たり判定処理を行った主制御CPU66は、S25において、変動パターン記憶エリア138に記憶されている変動パターンの変動表示時間に対応するようにして、変動表示用タイマカウンタ106の初期値をセットする。
次に、主制御CPU66は、S26において、第一の始動入球情報記憶エリア136aに記憶されている始動口番号を表示制御回路80に送信し、S27において、変動パターン記憶エリア138に記憶されている変動パターンのデータを表示制御回路80に送信し、S28において、停止図柄記憶エリア140に記憶されている第一乃至は第二特別図柄38乃至は42の図柄組み合わせのデータを表示制御回路80に送信する。
その後、主制御CPU66は、S29において、始動入球数カウンタ108のカウンタ値が「2」以上であるか否かを判定し、始動入球数カウンタ108のカウンタ値が「2」以上でない場合(S29:NO)には、S31以降の処理を実行する。
一方、始動入球数カウンタ108のカウンタ値が「2」以上である場合(S29:YES)には、主制御CPU66は、S30において、第二乃至第五の始動入球情報記憶エリア136b〜eに記憶されている始動口番号および各種カウンタ値からなる始動入球情報を第一の始動入球情報記憶エリア136aの側の始動入球情報記憶エリアに一つシフトして記憶する。
具体的には、始動入球数カウンタ108のカウンタ値に基づいて、第二の始動入球情報記憶エリア136bに始動入球情報が記憶されている場合には第一の始動入球情報記憶エリア136aに、第三の始動入球情報記憶エリア136cに始動入球情報が記憶されている場合には第二の始動入球情報記憶エリア136bに、第四の始動入球情報記憶エリア136dに始動入球情報が記憶されている場合には第三の始動入球情報記憶エリア136cに、第五の始動入球情報記憶エリア136eに始動入球情報が記憶されている場合には第四の始動入球情報記憶エリア136dに、それぞれ、記憶しなおす。
その後、主制御CPU66は、S31において、始動入球数カウンタ108のカウンタ値を1減算して特別図柄表示処理(S4)を終了する。
また、変動処理フラグ126がONである場合(S21:YES)には、主制御CPU66は、S32において、変動表示用タイマカウンタ106のカウンタ値が「0」であるか否か、即ち、変動表示時間が終了したか否かを判定し、変動表示時間が終了していない場合(S32:NO)には、S33において、変動表示用タイマカウンタ106のカウンタ値を1減算した後、特別図柄表示処理(S4)を終了する。一方、変動表示時間が終了している場合(S32:YES)には、S34において、複数の第一乃至は第二特別図柄38乃至は42の変動表示を終了し、それら特別図柄38乃至は42を停止表示させるための制御信号を表示制御回路80に送信する停止表示処理を実行する。
次に、主制御CPU66は、S35において、変動処理フラグ126をOFFにした後、S36において、変動パターン記憶エリア138に記憶されている変動パターンのデータが通常大当たり乃至は準大当たりの場合における変動パターンのデータであるか否かを判定する。
通常大当たり乃至は準大当たりの場合における変動パターンのデータでない場合(S36:NO)には、主制御CPU66は、S41以降の処理を実行する一方、通常大当たり乃至は準大当たりの場合における変動パターンのデータである場合(S36:YES)には、主制御CPU66は、S37において、大当たりフラグ122をONにした後に、S38において、大当たり遊技の第一ラウンドが開始される前のインターバル時間に対応するようにして、扉インターバルタイマカウンタ116のカウンタ値を設定する。
続いて、主制御CPU66は、S39において、変動パターン記憶エリア138に記憶されている変動パターンのデータが準大当たりの場合における変動パターンのデータであるか否かを判定する。
準大当たりの場合における変動パターンのデータでない場合(S39:NO)には、主制御CPU66は、S41以降の処理を実行する一方、準大当たりの場合における変動パターンのデータである場合(S39:YES)には、主制御CPU66は、S40において、準大当たりフラグ124をONにした後に、S41以降の処理を実行する。
そして、主制御CPU66は、S41において、変動表示処理を終了する。この変動表示終了処理は、変動パターン記憶エリア138に記憶されている変動パターンのデータおよび停止図柄記憶エリア140に記憶されている第一乃至は第二特別図柄38乃至は42の図柄組合せのデータをそれぞれ消去するものである。そして、主制御CPU66は、かかるS41の処理の後、特別図柄表示処理(S4)を終了する。
このような特別図柄表示処理(S4)を終了した主制御CPU66は、次に、特典付与処理(S5)を実行する。この特典付与処理について、図10に基づいて説明する。先ず、主制御CPU66は、S80において、大当たりフラグ122がONになっているか否かを判定する。大当たりフラグ122がONになっていない場合(S80:NO)には、特典付与処理(S5)を終了する。
大当たりフラグ122がONになっている場合(S80:YES)には、主制御CPU66は、S81において、大入賞口60の扉62が開かれていることを示す扉開放フラグ128がONになっているか否かを判定する。扉開放フラグ128がONになっている場合(S81:YES)には、主制御CPU66は、S87以降の処理を実行する。
扉開放フラグ128がONになっていない場合(S81:NO)には、主制御CPU66は、S82において、インターバル期間が終了したか否かを判定する。具体的には、扉インターバルタイマカウンタ116の値が「0」か否かによって判定する。
扉インターバルタイマカウンタ116の値が「0」でない、即ち、インターバル期間が未だ終了していない場合(S82:NO)には、主制御CPU66は、S83において、扉インターバルタイマカウンタ116のカウンタ値を1減算して、特典付与処理(S5)を終了する。
インターバル期間が終了した場合(S82:YES)には、主制御CPU66は、S84において、ソレノイド駆動回路86を通じて大入賞口用ソレノイド84へ電源供給を行なうことで、扉62を開く。続いて、主制御CPU66は、S85において扉開放フラグ128をONに設定し、S86において、扉用タイマカウンタ114のカウンタ値を予め定められた値にセットした後、S87以降の処理を行なう。
続いて、主制御CPU66は、S87において、遊技球が大入賞口60に入賞したか否かを判定する。具体的には、大入賞口60の内部に設けられたカウントスイッチ78が遊技球の通過を検出したか否かを判定し、カウントスイッチ78が遊技球の通過を検出した場合(S87:YES)には、S88において、入賞数カウンタ110のカウンタ値を1加算した後にS89以降の処理を実行する一方、カウントスイッチ78が遊技球の通過を検出していない場合(S87:NO)には、S89以降の処理を実行する。
続いて、主制御CPU66は、S89において、入賞数カウンタ110のカウンタ値が規定数以上か判定する。具体的には、準大当たりフラグ124がONでない場合、即ち、通常大当たりの場合には入賞数カウンタ110のカウンタ値が10以上か否かを判定し、準大当たりフラグ124がONである準大当たりの場合には、入賞数カウンタ110のカウンタ値が1以上か否かを判定する。
入賞数カウンタ110のカウンタ値が規定数以上でない場合(S89:NO)には、S90において、扉62の開放時間が経過したか否かを判定する。具体的には、扉用タイマカウンタ114のカウンタ値が「0」であるか否かを判定する。そして、扉62の開放時間が経過していない場合(S90:NO)には、S91において、扉用タイマカウンタ114のカウンタ値を1減算して、特典付与処理(S5)を終了する。
一方、S89において、入賞数カウンタ110のカウンタ値が規定数以上であった場合(S89:YES)またはS90において扉62の開放時間が経過した場合(S90:YES)には、主制御CPU66は、S92において扉62を閉じた後、S93において扉開放フラグ128をOFFにする。そして、S94において入賞数カウンタ110のカウンタ値を0にセットする。これにより、一回のラウンドが終了することとなる。
次に、主制御CPU66は、S95において、ラウンドカウンタ112のカウンタ値が規定数以上か否か、即ち、一度の大当たり遊技状態における最大ラウンド数に達したか否かを判定する。具体的には、準大当たりフラグ124がONでない場合、即ち、通常大当たりの場合にはラウンドカウンタ112のカウンタ値が14以上か否かを判定し、準大当たりフラグ124がONである準大当たりの場合には、ラウンドカウンタ112のカウンタ値が1以上か否かを判定する。
ラウンドカウンタ112のカウンタ値が規定数以上でない場合(S95:NO)には、主制御CPU66は、次のラウンドを実施するために、S96においてラウンドカウンタ112のカウンタ値を1加算した後に、S97において、予め設定されたラウンド間インターバルの長さに対応した値を扉インターバルタイマカウンタ116にセットした後に、特典付与処理(S5)を終了する。
一方、一回の大当たり遊技における最大ラウンド数に達した場合(S95:YES)には、主制御CPU66は、S98において、ラウンドカウンタ112のカウンタ値を0に戻し、S99において大当たりフラグ122をOFFにする。
次に、主制御CPU66は、S100において、高確率フラグ132がONであるか否かを判定し、高確率フラグ132がONでない場合(S100:NO)には、特典付与処理(S5)を終了する。
高確率フラグ132がONである場合(S100:YES)には、主制御CPU66は、S101において、有利作動フラグ134をONに設定し、S102において、始動口インターバルタイマカウンタ120に予め設定された第二始動口46における羽根50のインターバルの長さに対応した値を始動口インターバルタイマカウンタ120にセットした後に、特典付与処理(S5)を終了する。
このような特典付与処理(S5)を終了した主制御CPU66は、S6において、始動口制御処理を実行する。この始動口制御処理について、図11に基づいて説明する。先ず、主制御CPU66は、S110において、大当たりフラグ122がONか否かを判定する。大当たりフラグ122がONである場合(S110:YES)には、始動口制御処理(S6)を終了する。
一方、大当たりフラグ122がONでない場合(S110:NO)には、主制御CPU66は、S111において、有利作動フラグ134がONか否かを判定する。有利作動フラグ134がONでない場合(S111:NO)には、始動口制御処理(S6)を終了する。
一方、有利作動フラグ134がONである場合(S111:YES)には、主制御CPU66は、S112において、始動口開放フラグ130がONか否かを判定し、始動口開放フラグ130がONでない場合(S112:NO)には、S113以降の処理を実行する一方、始動口開放フラグ130がONである場合(S112:YES)には、S118以降の処理を実行する。
そして、主制御CPU66は、S113において、第二始動口46の羽根50を閉状態とするインターバル時間が経過したか否かを判定する。具体的には、始動口インターバルタイマカウンタ120の値が「0」か否かによって判定する。
第二始動口46の羽根50を閉状態とするインターバル時間が経過した場合(S113:YES)には、主制御CPU66は、S114において、予め設定された羽根50の開放時間(例えば、1s)に対応した値を始動口用タイマカウンタ118にセットした後に、S115において、ソレノイド駆動回路86を通じて始動口用ソレノイド52へ電源供給を行なうことで、羽根50を開き、S116において、始動口開放フラグ130をONにした後に、始動口制御処理(S6)を終了する。
一方、羽根50を閉状態とするインターバル期間が経過していない場合(S113:NO)には、主制御CPU66は、S117において、始動口インターバルタイマカウンタ120のカウンタ値を1減算した後に、始動口制御処理(S6)を終了する。
また、始動口開放フラグ130がONである場合(S112:YES)には、主制御CPU66は、S118において、始動口用タイマカウンタ118の値が「0」となったか否かによって、羽根50の開放時間が終了したか否かを判定し、羽根50の開放時間が終了していない場合(S118:NO)には、S126において、始動口用タイマカウンタ118のカウンタ値を1減算した後に、始動口制御処理(S6)を終了する。
一方、羽根50の開放時間が終了した場合(S118:YES)には、主制御CPU66は、S119において、羽根50を閉じた後に、S120において、始動口開放フラグ130をOFFにする。
続いて、主制御CPU66は、S121において、始動口開放数カウンタ117のカウンタ値を1加算した後に、S122において、始動口開放数カウンタ117のカウンタ値が、予め設定された規定値(例えば、「3」)以上になったか否かを判定する。
始動口開放数カウンタ117のカウンタ値が既定値以上でない場合(S122:NO)には、主制御CPU66は、S123において、始動口インターバルタイマカウンタ120に、予め設定された羽根50の閉状態とするインターバル時間に対応する値をセットした後に、始動口制御処理(S6)を終了する。
一方、始動口開放数カウンタ117のカウンタ値が既定値以上である場合(S122:YES)には、主制御CPU66は、S124において、有利作動フラグ134をOFFに設定し、S125において、始動口開放数カウンタ117を「0」に戻した後に、始動口制御処理(S6)を終了する。
次に、始動口制御処理(S6)を終了した主制御CPU66は、S7において、出力処理を実行する。この出力処理は、主制御回路64が保持する各種データの出力や、主制御回路64に接続されている、図示しない払出制御基板、ランプ制御基板、音声制御基板等へのコマンド送信を行うものである。
そして、主制御CPU66は、S8において、残余時間処理を行なう。残余時間処理は、次の割り込み処理が行なわれるまでの残余時間において、主制御RAM68の初期値決定用カウンタ92のカウンタ値を加算するものである。
続いて、表示制御回路80における、表示制御CPU160が実行する表示制御処理について、図12に基づいて説明する。先ず、表示制御CPU160は、S130において、カウンタ値更新処理を実行する。このカウンタ値更新処理は、演出パターンカウンタ178のカウンタ値を1加算することによって行われる。
カウンタ値更新処理(S130)を終了した表示制御CPU160は、S131において、表示処理を実行する。かかる表示処理(S131)について、図13に基づいて説明する。先ず、表示制御CPU160は、S140において、表示処理フラグ188がONであるか否かを判定し、表示処理フラグ188がOFFである場合(S140:NO)には、S141において、変動パターンおよび始動口番号のデータを受信しているか否かを判定する。
変動パターン乃至は始動口番号のデータを受信していない場合(S141:NO)には、表示制御CPU160は、表示処理(S131)を終了する一方、変動パターンおよび始動口番号のデータを受信している場合(S141:YES)には、表示制御CPU160は、S142において、表示処理フラグ188をONにした後、S143において、始動口番号記憶エリア180に記憶された始動口番号が「1」か否かを判定する。
受信した始動口番号が「1」の場合(S143:YES)には、表示制御CPU160は、S144において、第一の演出選択テーブルと、受信した変動パターンおよび現在の演出パターンカウンタ178のカウンタ値に基づいて、対応する演出パターンを選択して、演出パターン記憶エリア186に記憶する。
一方、受信した始動口番号が「1」でない場合(S143:NO)には、表示制御CPU160は、S145において、第二の演出選択テーブルと、受信した変動パターンおよび現在の演出パターンカウンタ178のカウンタ値に基づいて、対応する演出パターンを選択して、演出パターン記憶エリア186に記憶する。
そして、表示制御CPU160は、S146において、S144乃至はS145で演出パターン記憶エリア186に記憶した演出パターンのデータを、VDP168に送信して、VDP168にこれらのデータに基づく画像を液晶表示器34に表示させる表示処理を開始した後、表示処理(S131)を終了する。ここにおいて、VDP168は、図2に示したように、上側表示領域36および下側表示領域40のうち、変動表示する側の特別図柄38乃至は42が表示されている側の表示領域を、他方の表示領域よりも大きく表示する画像データを生成して、液晶表示器34に表示させるようにされている。
一方、表示処理フラグ188がONになっている場合(S140:YES)には、表示制御CPU160は、S147において、第一乃至は第二特別図柄38乃至は42を停止表示するための制御信号(停止コマンド)を受信したか否かを判定する。停止コマンドを受信していない場合(S147:NO)には、表示制御CPU160は、表示処理(S131)を終了する。
一方、停止コマンドを受信している場合(S147:YES)には、表示制御CPU160は、S148において、VDP168に対して、S146で送信した演出パターンに基づく第一乃至は第二特別図柄38乃至は42の変動表示を終了して、特別図柄記憶エリア184に記憶されている第一乃至は第二特別図柄38乃至は42のデータに基づいて、第一乃至は第二特別図柄38,42を停止表示させる停止表示処理を実行する。
そして、表示制御CPU160は、S149において、始動口番号記憶エリア180、変動パターン記憶エリア182、特別図柄記憶エリア184、および演出パターン記憶エリア186に記憶された内容を消去して、S150において、表示処理フラグ188をOFFにした後に、表示処理(S131)を終了する。
以上のように、本実施形態におけるパチンコ機10においては、第一および第二の大当たり判定テーブル、第一の大当たり情報テーブルおよびS24を含んで第一の抽選手段が構成されていると共に、第一および第二の大当たり判定テーブル、第二の大当たり情報テーブルおよびS24を含んで第二の抽選手段が構成されている。また、第一および第二の大当たり情報テーブルおよびS60を含んで、高確率判定手段が構成されている。
また、第二の大当たり判定テーブル、第二始動口46における羽根50、S6、S50、S51、S60、S61を含んで高確率設定手段が構成されていると共に、第二始動口46における羽根50およびS6を含んで、入球確率制御手段が構成されている。また、第一および第二の大当たり情報テーブル、VDP168、S55、S56、S28、S148を含んで、大当たり図柄表示手段が構成されている。
このような構造とされたパチンコ機10においては、高確率状態中は第二始動口46の開放時間および開放回数を多くすることによって、第一始動口44への入球確率よりも、準大当たりが選択されることの無い第二始動口46への入球確率の方を高くすることが出来る。これにより、高確率状態中における準大当たりの発生確率を低減して、遊技者の総獲得賞球数への期待を損なうおそれを低減することが出来る。
さらに、本実施形態においては、準大当たりの際に表示される特別図柄38,42の大当たり図柄組み合わせと、通常大当たりの際に表示される特別図柄38,42の大当たり図柄組み合わせが異ならされている。これにより、大当たり図柄組み合わせが表示された際に、通常大当たりと準大当たりの何れが発生したのかを遊技者に明確に通知することが出来て、準大当たりであるのに通常大当たりが発生したとの誤解を招くおそれも軽減することが出来る。
以上、本発明の一実施形態について詳述してきたが、これはあくまでも例示であって、本発明は、かかる実施形態における具体的な記載によって、何等、限定的に解釈されるものではない。
例えば、前述の実施形態においては、第一特別図柄38a,38b,38cは「0」〜「9」の数字図柄がループ状に変動表示される一方、第二特別図柄42a,42b,42cは「A」〜「J」までの英字図柄がループ状に変動表示されることによって、互いに重複しないようにされていたが、変動表示の際には、第一および第二特別図柄38、42の何れも数字および英字図柄の両方を含んだ共通の図柄で変動表示を行なうなどしてもよい。即ち、第一および第二特別図柄38,42のそれぞれにおいて「0」→「9」「A」→「J」「0」・・・のループ状に変動表示して、大当たりの際に表示する図柄組み合わせを前述の図柄組み合わせで停止表示するなどしても良い。
また、前述の実施形態においては、第一および第二特別図柄38,42の両方が常に表示画面35に表示されていたが、例えば、それら第一および第二特別図柄38,42のうち、変動表示せしめられている特別図柄のみを切り換え表示する等しても良い。
また、前述の実施形態においては、準大当たりの際に表示される大当たり図柄は、何れも高確率状態となる大当たり図柄とされていたが、例えば、準大当たりの際に表示される大当たり図柄として、通常状態となる大当たり図柄を設ける等しても良い。
なお、図柄表示装置としては必ずしも液晶表示器に限定されるものではなく、CRTやLEDを用いた表示器などを用いても良いし、例えば、ドラムユニットを2つ設けて、それぞれを第一および第二の特別図柄として用いる等しても良い。
また、第一始動口44および第二始動口46の配設位置は特に限定されることは無い。従って、例えば前記実施形態における第二始動口46と第一始動口44の位置を入れ替えて、第二始動口46を第一始動口44の上方に配設する等しても良い。
更にまた、入球確率制御手段の異なる態様として、例えば、第一始動口44の開口部に第二始動口46における羽根50の如き開閉部材を設けて、高確率状態中は、第一始動口44の開口部を開閉部材で閉じることによって入球を不可能にするなどしても良い。このようにすれば、高確率状態中に大当たりが発生した場合には、必ず通常大当たりとすることが出来る。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもない。
なお、上記実施形態から把握できる本発明の技術的思想について以下に記載する。
(1)前記第一及び第二の変動図柄の両方を常時表示すると共に、変動表示中は、該第一及び第二の変動図柄のうち変動表示している側の変動図柄を他方の変動図柄よりも大きく表示する表示サイズ変更手段を設けた請求項1に記載のパチンコ機。
このようにすれば、第一始動口および第二始動口に対応する第一および第二の変動図柄の両方を常に表示することによって、変動表示されている変動図柄が何れの始動口への入球に基づくものかを遊技者に容易に判断可能にすると共に、変動中の変動図柄を大きく表示することによって、変動中の図柄を遊技者に明確に認識させることが出来る。なお、かかる表示サイズ変更手段は、例えば上記実施形態においては、VDP168がS146において上側表示領域36および下側表示領域40の表示サイズを変更した画像データを生成することによって構成されている。
(2)前記第一及び第二の変動図柄のうち、変動表示中は、変動表示している側の変動図柄のみを表示する切換表示手段を設けた請求項1に記載のパチンコ機。
このようにすれば、何れか一方の変動図柄のみを表示することによって、変動表示を遊技者により明確に認識せしめることが出来る。なお、本技術思想における表示態様としては、(i)変動表示中でない間は第一および第二の変動図柄の両方を表示しても良いし、或いは、(ii)変動表示中でない間も変動表示を行なった変動図柄のみを続けて表示しておいても良い。
このような切換表示手段は、例えば、(i)の表示態様を実現する場合には、前述の実施形態におけるS146において、VDP168が上側表示領域36および下側表示領域40のそれぞれに対して用意された画像データのうち、変動表示中は変動表示する側の表示領域のみを表示画面35の全体に表示する画像データを生成することによって構成したり、或いは、上側表示領域36と下側表示領域40を一体として一つの画像データで構成して、変動表示中は一方の表示領域のみを表示画面35の全体に表示する表示内容の画像データを予め用意しておくなどしても良い。また、(ii)の表示態様を実現するには、前述の実施形態におけるS146において、変動表示が行なわれる毎に対応する演出パターンを表示画面35の全体に表示することによって実現することが出来る。
10:パチンコ機、30:遊技領域、34:液晶表示器、35:表示画面、36:上側表示領域、38a:第一左特別図柄、38b:第一中特別図柄、38c:第一右特別図柄、40:下側表示領域、42a:第二左特別図柄、42b:第二中特別図柄、42c:第二右特別図柄、44:第一始動口、46:第二始動口、50a:羽根、50b:羽根、60:大入賞口、62:扉