JP4895101B2 - 車両用制御設定装置 - Google Patents

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Description

本発明は車両用制御設定装置に関するものである。
車載機器の設定値を変更する際には通常、変更量に応じた回数分、繰り返し温度設定スイッチを押圧操作する必要がある。例えば、車載エアコンの場合、温度設定スイッチを1回押すと、予め定められた最小設定変更量(例えば1℃)だけ設定温度が上昇または下降するようになっている。
一方、冬期などの、気温が低い時期にドライバーが車両に乗り込んだ時、車内温度を一気に上げたいと考える場合がある。その場合、温度設定が低く設定されていると、MAX設定温度にするためには何度も温度設定スイッチを押す必要があって煩わしいという問題がある。また逆に、夏の暑い時期にドライバーが車内温度を一気に下げようとした時に、温度設定が高いとMIN設定温度にするために何度もスイッチを押す必要がある。このような問題を解決するために、例えば特許文献1には、温度設定スイッチが所定時間以上長押しされた場合に、一気にMAX設定温度またはMIN設定温度に移るように車載エアコンを制御する車両用空調制御装置が開示されている。この発明により、MAX設定温度またはMIN設定温度にする際に、温度設定スイッチを何度も押す必要がなくなり、ユーザの負担を減らすことが可能となる。
特開2004−230997号公報
ところがMAX設定温度またはMIN設定温度に変更された後に、エアコンが効いて車内温度が上がった(又は下がった)ため、元の設定温度に戻す操作をすることがある。例えば夏期にMIN設定温度に設定したが、エアコンが効きすぎて車内温度が下がりすぎたため、元の設定温度に戻す操作を行う場合がある。この場合、温度設定スイッチを何度も押す必要があり、操作が煩わしいという問題がある。
本発明は、特に長押操作によって限界設定値に設定された後に、逆方向に設定値を一括して戻す際の操作を簡略化でき、ひいては、操作上ユーザが感じる煩わしさをより軽減できる車両用制御設定装置を提供することを課題とする。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記課題を解決するために本発明は、
車載機器の制御設定値を複数段階に変更設定する車両用制御設定装置であって、
前記制御設定値を増加または減少させる第一方向への押圧操作と、該第一方向とは逆方向に前記制御設定値を変化させる第二方向への押圧操作とを選択的に受け付け、前記第一方向への操作部と前記第二方向への操作部とが分離して形成されるか又は一体形成されたスイッチと、
該スイッチに対する操作付勢の有無を検知するとともに、該操作付勢を検知した場合に、その付勢継続時間が予め定められた閾時間を超える長押操作と、前記付勢継続時間が前記閾時間未満となる通常操作とを識別する操作識別手段と、
該操作識別手段により前記押圧操作が通常操作と判断された場合、前記操作付勢が1回検出される毎に、予め定められた最小設定変更量を単位として現在設定値が増加または減少するように変更する通常設定変更手段と、
前記操作識別手段により前記押圧操作が長押操作と判断された場合に、前記現在設定値がその押圧操作方向に対応する限界設定値となるように変更する長押設定変更手段と、
前記長押操作によって前記現在設定値が前記限界設定値に変更された後に、当該長押操作と反対方向に前記スイッチが長押操作された場合に、前記現在設定値を予め定められた参照設定値に変更する参照設定変更手段と、
を備え、
前記車載機器は車載エアコンであり、前記現在設定値は該車載エアコンの温度設定値とされ、
前記限界設定値は前記車載エアコンのMAX設定温度またはMIN設定温度であり、
前記参照設定値は、前記MAX設定温度と前記MIN設定温度との間の温度であり、夏季には相対的に低く、冬季には相対的に高くなるように季節に応じて設定された温度であることを特徴とする。
上記発明の車両用制御設定装置によると、ユーザがスイッチを押圧操作することにより、車載機器の現在設定値を所望の方向に変更することができる。具体的には、最小設定変更量を単位として現在設定値を変化させる通常操作と、該通常操作よりは長い所定時間以上押圧継続することで、押圧方向の限界設定値となるように変更される長押操作とが定められている。このような長押操作により、現在設定値を対応方向に最小設定変更量よりも大きい変更量にて一気に限界設定値に変更でき、操作に必要な時間を大幅に低減することが可能となる。そして、本発明においては、その長押操作によって限界設定値に設定された後、その長押操作とは反対方向にスイッチを押圧操作した場合に、現在設定値は、予め定められた参照設定値に変更されるように構成したから、長押操作によって限界設定値に設定された後に、逆方向に設定値を一括して戻す際の操作を簡略化でき、ひいては、操作上ユーザが感じる煩わしさをより軽減できる。
なお上記スイッチは、第一方向への操作部と第二方向への操作部とが一体形成された双方向スイッチとされていることが好ましい。双方向スイッチにすると、製造コストおよび部品点数の観点で有利である。
次に、本発明の車両用制御設定装置は、車載機器の現在設定値を記憶する現在設定値記憶手段と、現在設定値が長押操作により変更操作された場合に、その変更前の設定値を前回設定値として記憶する前回設定値記憶手段とを備えたものとして構成できる。この場合、参照設定変更手段は、前回設定値記憶手段に記憶された前記前回設定値を前記参照設定値として使用するものとされる。該構成によると、長押操作に限界設定値まで一気に変更された現在設定値を、反対方向への長押操作により、変更前の前回設定値に一括して戻すことができるので、最小設定変更量で刻んで元に戻す手間が省けるだけでなく、前回設定値を忘れた場合でも容易にその値に復帰させることができる。
上記本発明の適用対象となる車載機器は、例えば車載エアコンとすることができる。この場合、前述の現在設定値は該車載エアコンの温度設定値とすることができ、限界設定値は、該車載エアコンのMAX(最大)設定温度またはMIN(最小)設定温度とすることができる。この構成によると、例えば第一方向に通常操作すると、車載エアコンの設定温度が最小設定変更量に相当する温度(例えば、1℃あるいは0.5℃)上げることができ、第二方向に通常操作すると同じく下げることができる。また、第一方向に長押操作すると温度設定値がMAX設定温度に変更され、第二方向に長押操作するとMIN設定温度に変更される。例えば夏の暑い時期にドライバーが車に乗り込んで、第二方向(DOWN)を長押操作することによって一気にMIN設定温度に変更し、その後で車載エアコンが効いて車内温度が低くなったため、参照設定温度(例えば、長押操作前の前回設定温度や後述の標準設定温度)に戻そうと考えることがある。その場合、第一方向(UP)へ長押操作することによって参照設定値に一気に変更することができ、空調温度変更の手間が省けるのでユーザが感じる煩わしさを軽減できる。
この場合、参照設定変更手段は、通常操作によってMAX設定温度またはMIN設定温度に車載エアコンが設定された場合に、MAX設定温度とMIN設定温度との中間に定められた標準設定温度を参照設定値として使用することができる。このように、現在設定値が標準設定温度に戻るように構成することで、反対方向長押操作後における室温を、多数のユーザーに共通に適合する快適な温度により調整しやすくなる。
なお、標準設定温度は、MAX設定温度とMIN設定温度との中央値であってもよいし、外気温が変わることにより、快適に感じる温度が変化するような場合は、該中央値から多少ずれた値とすること、例えば、冬季は中央値よりも高めに、夏季は逆に低めに設定するようなことも可能である。例えば夏の暑い時期は標準設定温度を少し低めにすると快適であり、冬の寒い時期は少し高めにするとよい。いずれにしろ、通常操作であれば複数回の操作が必要な標準設定温度に、1回の反対方向長押操作後により設定できる。
また、例えば外気温に応じて標準設定温度するようなことも可能である。この場合、参照設定変更手段は、例えばMAX設定温度又はMIN設定温度に対し一定温度減算または加算した値を前記参照設定値として使用するものとすることができる。これによると、反対方向長押操作によって、該気温に応じた参照設定温度(標準設定温度:例えば、夏季であれば外気温よりも一定温度(例えば5〜10℃)下、冬季であれば外気温よりも一定温度(例えば5〜10℃)上)に直ちに移行できるので、内外気の温度差によるユーザへの負担も軽減することができる。
一方、車載機器が車載エアコンである場合は、変更の対象とする現在設定値は該車載エアコンの風量値とすることもできる。この場合、限界設定値は、該車載エアコンのMAX設定可能風量またはMIN設定可能風量とすることができる。この構成によると、車載エアコンの風量を設定する操作においても、ユーザが感じる煩わしさや、スイッチを押す回数を減らすことが可能となる。
次に、現在設定値が少なくとも前記長押操作により前記限界設定値に変更された場合に、ユーザに対して当該変更がなされたことを音声報知する音声報知手段を設けることができる。このようにするとユーザは、長押操作をしたことによって限界設定値に変更されたことを認識しやすくなる。限界設定値にされたことは、操作パネルに表示して報知することもできるが、音声報知すれば、ユーザは運転中でも目をそらさずに限界設定値に変更されたことを認識できる利点がある。また、音声報知手段は、反対方向長押操作がなされて参照設定値変更された場合に、ユーザに対して当該変更がなされたことを音声報知するものとすることもできる。この場合、限界設定値に変更するための長押操作時とは同一の出力パターンとすることもできるし、異なる出力パターンにて音声報知するように構成することもできる。また、通常操作時は音声報知を行わないように構成することができるし、音声報知を行う場合も、上記長押操作時(あるいは反対方向長押操作時)とは異なる出力パターンで音声報知するようにすれば、ユーザーは操作内容を音声により容易に識別することができる。
本発明の実施形態を、図面を参照しながら以下に説明する。
図1に、本発明に係る車両用制御設定装置1のブロック図を示す。このように、車載機器としての車載エアコンを制御するためのエアコンECU6と、エアコンパネル2とが設けられている。エアコンパネル2は、液晶パネル等の表示装置3と、ブロアレベル調節用の双方向スイッチ4と、車室温度調節用の双方向スイッチ5とを備え、通信制御装置7を介してエアコンECU6と接続されている。エアコンECU6は、CPU61と、RAM62と、ROM63と、入出力部(I/O)65、これらを繋ぐバスライン64を備える。RAM62はワークメモリ62a、現在値メモリ62b(本発明の現在設定値記憶手段)、前回値メモリ62c(本発明の前回設定値記憶手段)を備える。また、ROM63には制御プログラム63aが記憶されており、これをCPU61が読み出してワークメモリ62a上で実行することにより、本発明の操作識別手段、通常設定変更手段、長押設定変更手段、参照設定変更手段が実現される。
一方、図2の拡大図に示すように、表示装置3には、ブロアレベルの現在設定値を表示するためのブロア表示領域3bと、車内温度の現在設定値を表示するための温度表示領域3aが形成されている。また、双方向スイッチ4,5は、第一方向4a,5aへの押圧操作と、第二方向4b,5bへの押圧操作とを選択的に受け付けるスイッチとして構成されている。これらの双方向スイッチ4,5は通常操作(短押し操作)と長押操作の、二種類の押圧操作を行えるようになっている。第一方向4a,5aまたは第二方向4b,5bを押圧すると、操作信号が通信制御装置7(図1参照)を介してエアコンECU6に伝わる。エアコンECU6では上述した制御プログラム63aが実行されており、押圧信号を検知するとともに、付勢継続時間が予め定められた閾時間より短い場合は通常操作(短押し操作)であると識別し、付勢継続時間がその閾時間より長い場合は長押操作であると識別する。また、エアコンECU6の現在値メモリ62bには、現在設定値としてブロア風量設定値と、温度設定値が記憶されている。
なお、上記実施例では、第一方向4a,5aへの操作部と、第二方向への操作部とが一体形成された双方スイッチ4,5を用いたが、これらが分離されたスイッチを用いてもよい。
図3に、温度設定値が遷移する様子を示す。まず初期状態では、A1に示すように23.0℃が設定されている。ここでユーザが車室温度調節用の双方向スイッチ5を第一方向5a(以下、単にUPとも記す)に通常操作すると、温度設定値が予め定められた最小設定変更量(この実施例では0.5℃:もちろん、1℃でもよい)だけ増加する。そして現在値メモリ62b(図1参照)に記憶された温度設定値が変更される。また、図3のA6に示すように、温度表示領域3aに表示される数字が23.5℃に変更される。続けて双方向スイッチ5のUPを通常操作することにより、24.0℃、24.5℃・・・と温度設定値が増えていく。一方、図3のA1の状態で、双方向スイッチ5を第二方向5b(以下、単にDOWNとも記す)に押圧操作した場合、A7に示すように、温度設定値が同じ最小設定変更量だけ減少する。
また、図3のA1の状態から双方向スイッチ5のUPを長押操作した場合、A2に示すように限界設定値(MAX設定温度:例えば32.5℃に対応)に一気に移る。そして、温度表示領域3aに「HI」が表示される。なお、通常操作(短押し)を繰り返し行うことによってもMAX設定温度に変更できるが、この場合は何度も押す必要があって、ユーザが煩わしく感じる場合が多い。しかし長押しであれば、1回の操作でMAX設定温度に移ることができるため、そのような問題が生じにくい。図1に示すように、エアコンECU6には音声報知手段としてのソナー67が設けられ、通常操作で現在設定値を変更する場合は該ソナー67からピッピッと短い音が鳴り、長押操作によって限界設定値が設定されたピーッと長めの音を鳴らすようにしている。また、長押操作時には通常操作時よりも出力量を増加させるようにしてもよい。さらに、通常操作時には音声出力しないように構成することも可能である。
また、長押操作によってMAX設定温度に変更した後に、反対方向(すなわち、DOWN)への長押操作がされた場合は、一気に元の温度設定値(つまり、長押操作前の前回設定値)に戻り、A1の状態にすることができる。すなわち、図3のA1からA2に移る長押操作を行った際に、その長押操作の前の温度設定値を前回設定値として前回値メモリ62c(図1参照)に記憶しておき、A2でDOWNの長押操作がされた場合に、記憶された前回設定値に戻すのである。この場合も、通常操作で現在設定値を変更する場合は該ソナー67からピッピッと短い音が鳴り、反対方向長押操作によって限界設定値が設定されたピーッと長めの音を鳴らすように構成できる。なお、通常操作時には音声出力しないように構成する場合、反対方向長押操作時には、最初の長押操作時と音声出力パターンを変えること(例えば、音声出力を短くすること)が可能である。
長押操作によって元の温度設定値に戻す他にも、A4に示すように、DOWNの通常操作(短押し)を何度か行うことにより、段階的に温度設定値を下げていくことができる。しかし、上述のような構成にすると、例えば冬の寒い時期にドライバーが車に乗り込み、車室温度を速く上げたい場合には、UPの長押操作で設定温度を一気にMAX設定温度に変更でき、エアコンが効いて車室温度が十分に上がった後で、DOWNの長押操作をすることにより、簡単に元の温度設定値に戻すことができる。そのためユーザは、操作に対して煩わしさを殆ど感じることがなく、また、仮に運転中に操作したとしても、何度も双方向スイッチ5を押圧するのに比べて短時間ですむ。
一方、A1の状態でDOWNを長押操作すると、A3に示すように、設定温度をMIN設定温度(例えば17.5℃に対応)に一気に変更することができる。その場合、温度表示領域3aに「LO」が表示される。また、MIN設定温度に変更した後、UPを長押操作するとA1に移り(つまり、反対方向長押操作)、元の温度設定値に一気に戻すことができる。例えば、夏の暑い時期にドライバーが車室温度を速く下げようとした場合(例えば日差しが特に強く、オート設定では体感温度を十分快適な値にまで下げきらないうちにエアコン出力が低下するような場合である)、DOWNの長押操作をすることにより温度設定値を一気にMIN設定温度に変更でき、エアコンが十分に効いて車室温度が下がったら、UPを長押操作することにより簡単に元の温度設定値に戻すことができる。この場合も、MIN設定温度にした後(A3)に、UPを何度も通常操作することにより、A5に示すように段階的に温度設定値を上げることが可能であるが、反対方向長押操作によりその煩わしさを軽減することができる。
なお、上記実施例では、A2またはA3の状態からA1に戻すときに、長押操作前の温度設定値(前回設定値)に戻していたが、他の温度に変更することもできる。例えばMAX設定温度とMIN設定温度の中間に定められた標準設定温度に戻してもよい。標準設定温度は、MAX設定温度とMIN設定温度の中央値(例えば25℃)にしてもよいが、これに限定はされず、例えば夏期は中央値よりもやや(例えば1〜3℃)低め(例えば23℃)にしたり、冬期はやや高め(例えば27℃)にしたりすることが可能である。前者の場合、MAX設定温度から所定温度として9.5℃低い参照設定温度に戻されており、MIN設定温度から所定温度として5.5℃高い参照設定温度に戻されている事例に相当する。
さらに、MAX設定温度から戻す場合は外気温より所定温度(5〜10℃:例えば5℃)だけ高い参照設定温度に戻したり、MIN設定温度から戻す場合も外気温より所定温度(5〜10℃:例えば5℃)だけ低い参照設定温度に戻すようにしてもよい。この場合、図1に示すように、自動車に設けられた外気温センサ66により現在の該気温を取得し、その取得値に応じて参照設定温度を随時設定するようにする。
なお上記実施例では、初期状態(A1)から長押操作によって温度設定値をMAX設定温度またはMIN設定温度に変更した場合を説明したが、通常操作(短押し)を繰り返すことによっても、MAX設定温度またはMIN設定温度に変更することができる。この場合、長押操作前の温度設定値(前回設定値)が存在しないので、前回値メモリにデフォルト値として上記の標準設定温度(MAX設定温度とMIN設定温度の中間の値、あるいは、外気温に対して所定温度だけ減算または加算した値)を記憶するようにし、その後反対方向に長押操作されたときに、そのデフォルト値を前回値メモリから読み出して現在設定値としてもよい。
次に、本発明の車両用制御設定装置1を用いて、車載エアコンの風量を調節する場合の遷移状態を図4に示す。まず、初期状態ではB1に示すように風量が4に設定されており、ブロア表示領域3bにその旨が表示されている。この状態で双方向スイッチ4を第一方向4a(以下、単にUPとも記す)に通常操作すると、B6に示すように1段階ずつ風量が増加し、また、双方向スイッチ4を第二方向4b(以下、単にDOWNとも記す)に通常操作すると、B7に示すように1段階ずつ風量が減少する。一方、双方向スイッチ4のUPを長押操作すると、初期状態B1からMAX設定可能風量(B2)に一気に移り、双方向スイッチ4のDOWNを長押操作すると、初期状態B1からMIN設定可能風量(B3)に一気に移る。さらに、MAX設定可能風量(B2)に移った後にDOWNを長押操作すると、長押操作前の風量(B1)に一気に戻る。MIN設定可能風量(B3)に移った後にUPを長押操作した場合も同様に、長押操作前の風量(B1)に一気に戻る。
MAX設定可能風量(B2)においてDOWNを通常操作すると、B4に示すように風量が1段階ずつ減少する。また、MIN設定可能風量(B3)においてUPを通常操作すると、B5に示すように風量が1段階ずつ増加する。
次に、ROM63に記憶された制御プログラム63aの動作を、図5のフローチャートを用いて以下に説明する。まずステップS1で、双方向スイッチ5が操作されたか否かを判断する。ここでNo(操作されていない)と判断された場合はRETURNに進み、再びS1に戻る。また、S1でYes(操作あり)と判断した場合はS2に進む。
S2では、操作方向がUP(第一方向5a)かDOWN(第二方向5b)かを判断する。DOWNと判断された場合はS3に移り、長押操作か否かを判断する。ここでYes(長押操作である)と判断した場合はS4に進み、MAX設定温度に設定されているか否かを判断する。ここでNo(MAX設定温度に設定されていない)の場合はS5に移ってMIN設定温度に設定し、続いてS6に移って長押操作前の温度設定値を前回設定値として前回値メモリ62c(図1参照)に記憶する。
これをグラフに表したものが図6である。図示するように、始めは温度設定値が23.0℃にされており、DOWNを長押操作することにより、MIN設定温度に変更される。この後、UPを長押操作すると、上述の前回値メモリ62cに記憶された前回設定値を読み出して、その前回設定値にまで一気に戻す。
図5に戻る。上述したUPの長押操作は、図5のフローチャートのうちS2,S11,S12,S15に相当する。すなわち、S2でUPを操作されたと判断した後、S11に移り、その操作が長押操作か否かを判断する。ここでYes(長押操作である)と判断された場合はS12に移り、現在MIN設定温度に設定されているか否かを判断する。MIN設定温度に設定されていればYesと判断され、S15に移り、前回値メモリ62cに記憶された前回設定値を読み出して、温度設定値をその前回設定値に変更する。
一方、S3においてNo(長押操作ではない)と判断された場合、S8に移って最小設定変更量(0.5℃)だけ温度設定値を下げる。その後、S9に移ってMIN設定温度に設定されたか否かを判断する。ここでNoと判断された場合はRETURNに移り、Yesと判断された場合はS10に移って、MAX設定温度とMIN設定温度の中間に定められた標準設定温度を、前回設定値として前回値メモリ62cに記憶する。
その後、UPに長押操作がされた場合、S1,S2,S11,S12,S15を処理することとなる。このとき、S15では前回設定値に戻す処理が行われるが、前回値メモリ62cでは標準設定温度が前回設定値として記憶されているため、その標準設定温度に温度設定値が変更される。
一連の流れをグラフにして表したものが図7である。すなわち、初期の温度設定値(23℃)から、DOWNを何度も通常操作することによりMIN設定温度に変更され、その後でUPを長押操作すると、前回値メモリ62cに記憶された前回設定値(標準設定温度)を読み出して、その前回設定値(標準設定温度)まで一気に移る。
図5に戻る。UPを長押操作すると、S1,S2,S11を通ってS12に移る。ここで現在MIN設定温度が設定されているか否かを判断し、Noの場合はS13に移り、MAX設定温度に設定する。そして、長押操作をする前の温度設定値を前回設定値として前回値メモリ62cに記憶する(S14)。その後、DOWNを長押操作すると、S1,S2,S3を通ってS4に移り、ここで現在MAX設定温度に設定されていると判断して前回設定値に一気に戻す処理(S7)を行う。
この流れをグラフにしたものが図8である。初期の温度設定値(23.0℃)から、UPを長押操作することにより、MAX設定温度まで一気に移る。その後、DOWNを長押操作することにより、前回設定値(23.0℃)まで一気に戻る。
図5に戻る。初期の状態からUPを通常操作すると、S1,S2,S11を通ってS16に移る。S16では最小設定変更量(0.5℃)だけ温度設定値を上げる処理を行う。その後S17に移り、MAX設定温度に設定されたか否かを判断する。ここでNoと判断された場合はRETURNに進み、Yesの場合はS18に移って、MAX設定温度とMIN設定温度の中間に定められた標準設定温度を前回設定値として前回値メモリ62cに記憶する。この後、DOWNを長押操作するとS1,S2,S3を通ってS4に移り、現在MAX設定温度に設定されていると判断してS7に進む。S7では、前回値メモリ62cから前回設定値(標準設定温度)を読み出して、温度設定値をその前回設定値(標準設定温度)に変更する。
この流れを表したものが図9である。図示するように、初期の温度設定値(23℃)から、UPの通常操作を繰り返すことによりMAX設定温度が設定され、その後、DOWNを長押操作すると、標準設定温度まで一気に戻る。
本発明に係る車両用制御設定装置の構成例。 エアコンパネルの拡大図。 設定温度の遷移ブロック図。 ブロアレベルの遷移ブロック図。 フローチャート。 長押操作による温度の変化を表すグラフ。 通常操作および長押操作による温度の変化を表すグラフ。 長押操作による温度の変化を表すグラフ。 通常操作および長押操作による温度の変化を表すグラフ。
符号の説明
1 車両用制御設定装置
2 エアコンパネル
3 表示装置
4 (ブロアレベル用)双方向スイッチ
5 (車内温度用)双方向スイッチ
6 エアコンECU
63a 制御プログラム

Claims (3)

  1. 車載機器の制御設定値を複数段階に変更設定する車両用制御設定装置であって、
    前記制御設定値を増加または減少させる第一方向への押圧操作と、該第一方向とは逆方向に前記制御設定値を変化させる第二方向への押圧操作とを選択的に受け付け、前記第一方向への操作部と前記第二方向への操作部とが分離して形成されるか又は一体形成されたスイッチと、
    該スイッチに対する操作付勢の有無を検知するとともに、該操作付勢を検知した場合に、その付勢継続時間が予め定められた閾時間を超える長押操作と、前記付勢継続時間が前記閾時間未満となる通常操作とを識別する操作識別手段と、
    該操作識別手段により前記押圧操作が通常操作と判断された場合、前記操作付勢が1回検出される毎に、予め定められた最小設定変更量を単位として現在設定値が増加または減少するように変更する通常設定変更手段と、
    前記操作識別手段により前記押圧操作が長押操作と判断された場合に、前記現在設定値がその押圧操作方向に対応する限界設定値となるように変更する長押設定変更手段と、
    前記長押操作によって前記現在設定値が前記限界設定値に変更された後に、当該長押操作と反対方向に前記スイッチが長押操作された場合に、前記現在設定値を予め定められた参照設定値に変更する参照設定変更手段と、
    を備え、
    前記車載機器は車載エアコンであり、前記現在設定値は該車載エアコンの温度設定値とされ、
    前記限界設定値は前記車載エアコンのMAX設定温度またはMIN設定温度であり、
    前記参照設定値は、前記MAX設定温度と前記MIN設定温度との間の温度であり、夏季には相対的に低く、冬季には相対的に高くなるように季節に応じて設定された温度であることを特徴とする車両用制御設定装置。
  2. 車載機器の制御設定値を複数段階に変更設定する車両用制御設定装置であって、
    前記制御設定値を増加または減少させる第一方向への押圧操作と、該第一方向とは逆方向に前記制御設定値を変化させる第二方向への押圧操作とを選択的に受け付け、前記第一方向への操作部と前記第二方向への操作部とが分離して形成されるか又は一体形成されたスイッチと、
    該スイッチに対する操作付勢の有無を検知するとともに、該操作付勢を検知した場合に、その付勢継続時間が予め定められた閾時間を超える長押操作と、前記付勢継続時間が前記閾時間未満となる通常操作とを識別する操作識別手段と、
    該操作識別手段により前記押圧操作が通常操作と判断された場合、前記操作付勢が1回検出される毎に、予め定められた最小設定変更量を単位として現在設定値が増加または減少するように変更する通常設定変更手段と、
    前記操作識別手段により前記押圧操作が長押操作と判断された場合に、前記現在設定値がその押圧操作方向に対応する限界設定値となるように変更する長押設定変更手段と、
    前記長押操作によって前記現在設定値が前記限界設定値に変更された後に、当該長押操作と反対方向に前記スイッチが長押操作された場合に、前記現在設定値を予め定められた参照設定値に変更する参照設定変更手段と、
    車両の外部における温度である外気温を検出する外気温検出手段と、
    を備え、
    前記車載機器は車載エアコンであり、前記現在設定値は該車載エアコンの温度設定値とされ、
    前記限界設定値は前記車載エアコンのMAX設定温度またはMIN設定温度であり、
    前記参照設定値は、前記MAX設定温度と前記MIN設定温度との間の温度であり、前記外気温検出手段によって検出された外気温に応じて設定された温度であることを特徴とする車両用制御設定装置。
  3. 前記現在設定値が少なくとも前記長押操作により前記限界設定値に変更された場合に、ユーザに対して当該変更がなされたことを音声報知する音声報知手段を備える請求項1又は2に記載の車両用制御設定装置。
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