JP4895029B2 - 真空断熱材 - Google Patents
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Description
この真空断熱材2は、図15で示すように、凸部2bを有する断熱反射部材2aを多層に積層したものである。断熱反射部材2aは、図16で示すように、積層した時の接触面積を小さくするための半球形突起等の凸部2bがエンボス加工により成形加工されたアルミシート2cと、このアルミシート2cの片面に焼き付け塗布され、塑性変形を抑制し且つ凸部2bの接触部の熱抵抗を高める熱絶縁用兼補強用膜としてのフッ素樹脂膜2dと、を備える。凸部2bは幅方向及び奥行き方向に並べて多数設けられる。このような断熱反射部材2aの積層時には、図15,図17で示すように、上下の凸部2bの位置をそのピッチの1/2分ずつ幅方向及び奥行き方向にずらしつつ積層して上下方向で距離を確保しており、誤って凸部2bが上下で嵌め込まれるような事態の発生を防止する。この真空断熱材2は、アルミシート2cにフッ素樹脂膜2dを焼き付け塗装した構成なので、ガス放出量が少なくて真空に封じ切っても断熱効果の持続時間が長く、コストも安く、施工性にも優れる。
従来技術の真空断熱材はこのようなものである。
真空断熱材1における熱放射による熱流入経路は、図18で示すように、半径方向の矢印と同じ方向である。熱反射シート1aは、電磁波を内周側へ放射しにくい物質、つまり電磁波を外周側へ反射する物質であるアルミニウムや銅などの金属層を有するものであり、このような熱反射シート1aが多層に形成されているので、熱は外周側へ反射されて熱放射による熱流入を抑制する。
特に、図18では低温端と接する最内周側と真空容器の内周面と面する最外周側では熱放射シート1aの金属層が面するように配置して、低温端側から外側へ寒冷を熱放射しないようにし、同様に最外周から内側へ高熱を熱放射しないようにしている。熱放射はこのようなものである。
真空断熱材1における熱伝導による熱流入経路は、図18で示すように、半径方向の矢印のように接触箇所を通じて熱反射シート1a→断熱ネット1b→熱反射シート1aと伝導していく半径方向熱伝導と、円周方向の矢印のように熱反射シート1aを円周方向に熱伝導する円周方向熱伝導と、がある。
接触熱抵抗を大きくするためには、熱反射シート1aと断熱ネット1bを軽くして接触圧力(押し付け力)を小さくし、また断熱ネット1bでは網目を粗くするなどして熱反射シート1aと断熱ネット1bとの間の接触面積を減らすというものである。
放射熱を反射する熱反射層と、
熱伝導を少なくする断熱層と、
を備え、n(nは1以上の自然数)層の熱反射層とn層の断熱層とを交互に積層して一方の面を熱反射層とし他方の面を断熱層とするか、または、(n+1)層の熱反射層とn層の断熱層とを交互に積層して両方の面を熱反射層とする真空断熱材であって、
熱反射層は、熱反射層上の熱伝導経路を遮断するための多数の孔を備え、この熱反射層の孔は、一定長さの直線孔に加えてその両端に丸孔を組み合わせた孔であることを特徴とする。
請求項1に記載の真空断熱材において、
前記熱反射層の孔は、直線上において破線状に複数の孔を設けたものであり、孔と孔との間の連通部の長さは、孔の長さよりも短いことを特徴とする。
請求項2に記載の真空断熱材において、
前記熱反射層の孔は、熱反射層上の全面において千鳥状に設けられることを特徴とする真空断熱材。
請求項3に記載の真空断熱材において、
前記熱反射層の孔の短手方向に隣接する孔間の長さをピッチPとするとき、孔の短手方向の熱反射層の長さLは、ピッチPのn(nは2以上の自然数)倍であることを特徴とする。
請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の真空断熱材において、
樹脂シートの片面または両面にアルミニウム・銅などの金属を蒸着して金属層を形成するとともに金属層および樹脂シートを貫通する孔を設けた熱反射シートと、
網目状の樹脂ネットである断熱ネットと、
を備え、m(mは1以上の自然数)枚の熱反射シートとm枚の断熱ネットとを交互に積層して一方の面を熱反射シートとし他方の面を断熱ネットとするか、または、(m+1)枚の熱反射シートとm枚の断熱ネットとを交互に積層して両方の面を熱反射シートとする真空断熱材であって、
熱反射シートの金属層を前記熱反射層として機能させ、また、熱反射シートの樹脂シートおよび断熱ネットを前記断熱層として機能させることを特徴とする。
請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の真空断熱材において、
多数の凸部を有する樹脂シートの片面または両面にアルミニウム・銅などの金属を蒸着して金属層を形成した断熱反射部材を一枚用いたもの、または、凸部の点または線を接触部としつつk(kは2以上の自然数)枚積層したものであり、
断熱反射部材の金属層を前記熱反射層として機能させ、また、断熱反射部材の樹脂シートを前記断熱層として機能させることを特徴とする。
熱反射シート11は、例えば厚さ10数μmのポリエステル樹脂シートまたはポリイミド樹脂シートという樹脂シートの片面または両面にアルミニウム・銅などの金属を蒸着して金属層を形成したシートである。このような熱反射シート11には孔13および連通部14が形成されている。孔13は、図1で示すように、直線状に切れ込みを入れた直線孔であり、熱反射シート11の表裏を貫通する。そして、一直線上に複数の孔13を破線状に形成している。孔13と孔13との間は非切り込み部となる連通部14が形成されており、孔13は熱伝導を遮るが、連通部14は熱伝導を可能とする。孔13は熱反射シート11の全面においては千鳥状に配置される。このような配置によりいわば連通部14も千鳥状に配置され、熱伝導経路はつづら折り状となっている。
断熱ネット12は、ポリエステル繊維を開口の大きな網目状(ネット状)に数100μmの厚さに編んだ樹脂ネットである。
ここに熱反射シート11の金属層は熱反射層として機能し、また、熱反射シート11の樹脂シートおよび断熱ネット12は断熱層として機能する。孔13により金属層および断熱層に表裏を貫通する孔が形成されている。
また、千鳥状の孔13は、特に軸方向と平行であるので、巻き回し時に孔の拡開方向のみ力が加わり、強度的に強くなっている。
このように本形態の真空断熱材10は、半径方向の熱抵抗に殆ど影響を与えることなく円周方向の熱抵抗を高めているため、低温端3への熱を遮蔽する効果を高めることができる。
熱反射シート11の金属層111が熱反射層として機能し、熱反射シート11の樹脂シート112および断熱ネット12が連続する層が断熱層として機能する。
二層の金属層111が熱反射層として機能する。また、二層の金属層111の間にある樹脂シート112および断熱ネット12が連続する層や、下側の樹脂シート112が断熱層として機能する。この断熱層は二層存在する。
二層の金属層111が熱反射層として機能する。また、樹脂シート112および断熱ネット12が連続する層が断熱層として機能する。この断熱層は二層存在する。
このような図3(c)に示す真空断熱材10は、二枚の熱反射シート11と、二枚の断熱ネット12と、を交互に積層したものであるが、枚数を限定するものではなく、一般化すれば、m(mは1以上自然数)枚の熱反射シート11と、m枚の断熱ネット12と、を交互に積層したものとすれば良い。m=2で図3(c)で示す真空断熱材10となり、m=1で図3(a)で示す真空断熱材10となる。
三層の金属層111が熱反射層として機能する。また、二層の金属層111の間にある樹脂シート112および断熱ネット12が連続する層や、下側の樹脂シート112が断熱層として機能する。この断熱層は三層存在する。
このような図3(d)に示す真空断熱材10は、三枚の熱反射シート11と、二枚の断熱ネット12と、を交互に積層したものであるが、枚数を限定するものではなく、一般化すれば、m+1(mは1以上の自然数)枚の熱反射シート11と、m枚の断熱ネット12と、を交互に積層したものとすれば良い。m=2で図3(d)で示す真空断熱材10となり、m=1で図3(b)で示す真空断熱材10となる。
二層の金属層111,113が熱反射層として機能し、樹脂シート112や断熱ネット12がそれぞれ断熱層として機能する。この断熱層は二層存在する。
四層の金属層111,113が熱反射層として機能する。また、樹脂シート112や断熱ネット12がそれぞれ断熱層として機能する。この断熱層は三層存在する。
四層の金属層111,113が熱反射層として機能する。また、二層の樹脂シート112や二層の断熱ネット12がそれぞれ断熱層として機能する。この断熱層は四層存在する。
このような図4(c)に示す真空断熱材10は、二枚の熱反射シート11と、二枚の断熱ネット12と、を交互に積層したものであるが、枚数を限定するものではなく、一般化すれば、m(mは1以上自然数)枚の熱反射シート11と、m枚の断熱ネット12と、を交互に一層積層したものとすれば良い。m=2で図4(c)で示す真空断熱材10となり、m=1で図4(a)で示す真空断熱材10となる。
六層の金属層111,113が熱反射層として機能する。また、樹脂シート112や断熱ネット12がそれぞれ断熱層として機能する。この断熱層は六層存在する。
このような図4(d)に示す真空断熱材10は、三枚の熱反射シート11と、二枚の断熱ネット12と、を交互に積層したものであるが、枚数を限定するものではなく、一般化すれば、m+1(mは1以上の自然数)枚の熱反射シート11と、m枚の断熱ネット12と、を交互に積層したものとすれば良い。m=2で図4(d)で示す真空断熱材10となり、m=1で図4(b)で示す真空断熱材10となる。
図3(a)や図4(a)で示すような真空断熱材10では、一枚の熱反射シート11と断熱ネット12とにより、熱反射と断熱ができるようにしており、取り扱いや施工が簡単であるという利点がある。
本形態の真空断熱材10’は、熱反射シート11’、断熱ネット12を備える。
熱反射シート11’は、例えば、厚さ10数μmのポリエステル樹脂シートまたはポリイミド樹脂シートの片面または両面にアルミニウムなどの金属を蒸着して金属層を形成したシートである。このような熱反射シート11’には孔15および連通部14が形成されている。また、真空断熱材10’は、先に図3,図4を用いて説明したように、m(mは1以上の自然数)枚の熱反射シート11と、m枚の断熱ネット12と、を交互に積層して、一方の面(例えば上下方向に積層した場合に上側)を熱反射シート11’とし、また、他方の面(例えば上下方向に積層した場合に下側)を断熱ネット12とするか、または、(m+1)枚の熱反射シート11’とm枚の断熱ネット12とを交互に積層して両方の面を熱反射シートとするか、という各種形態が可能である点も同様である。
断熱ネット12は、ポリエステル繊維を開口の大きな網目状(ネット状)に数100μmの厚さに編んだ樹脂ネットである。
ここに熱反射シート11’の金属層は熱反射層として機能し、また、熱反射シート11’の樹脂シートおよび断熱ネット12は断熱層として機能する。孔15により金属層および断熱層に表裏を貫通する孔が形成されている。
また、千鳥状の孔15は、特に軸方向と平行であるので、巻き回し時に孔の拡開方向のみ力が加わり、強度的に強くなっている。
このように本形態の真空断熱材10’は、半径方向や円周方向の熱抵抗を共に高めているため、低温端3への熱を遮蔽する効果を高めることができる。
断熱反射部材21は、図8で示すように、金属層211と、樹脂シート212と、を備える。樹脂シート212は、10数μmのポリエステル樹脂またはポリイミド樹脂などの樹脂シートにエンボス加工により多数の凸部22を形成してなる樹脂製のシートである。この樹脂シート212の片面または両面にアルミニウム・銅などの金属を蒸着して金属層211を形成する。図8では、樹脂シート212の上側に金属層211が形成されている。なお、形成時に樹脂シート212をエンボス加工してから金属層211を形成したり、または、樹脂シート212に金属層211を形成してからエンボス加工をしても良い。凸部22は、図7〜図9でも明らかなように幅方向及び奥行き方向(縦横方向)に均等に並べて配置される。
断熱反射部材21の金属層211は熱反射層として機能し、また、断熱反射部材21の樹脂シート212は断熱層として機能する。孔23により熱反射層および断熱層に表裏を貫通する孔が形成されている。
また、千鳥状の孔23は、特に軸方向と平行であるので、巻き回し時に孔の拡開方向のみ力が加わり、強度的に強くなっている。
このように本形態の真空断熱材20は、半径方向や円周方向の熱抵抗を共に高めているため、低温端3への熱を遮蔽する効果を高めることができる。
金属層211が熱反射層として機能し、樹脂シート212が断熱層として機能する。
二層の金属層211が熱反射層として機能する。また、二層の樹脂シート212が断熱層として機能する。中間の空間層も断熱層として機能する。
このような図10(b)に示す真空断熱材10は、二枚の断熱反射部材を積層したものであるが、枚数を限定するものではなく、一般化すれば、片面に金属層を有する断熱反射部材21をk(kは2以上の自然数)枚積層したものである。k=2で図10(b)で示す真空断熱材20となる。ちなみにk=1で図10(a)で示す真空断熱材20となる。
金属層211,213が熱反射層として機能し、樹脂シート212が断熱層として機能する。
二層の金属層211,213が熱反射層として機能する。また、二層の樹脂シート212が断熱層として機能する。中間の空間層も断熱層として機能する。
このような図10(d)に示す真空断熱材10は、二枚の断熱反射部材を積層したものであるが、枚数を限定するものではなく、一般化すれば、両面に金属層を有する断熱反射部材21をk(kは2以上の自然数)枚積層したものである。k=2で図10(d)で示す真空断熱材20となる。ちなみにk=1で図10(c)の真空断熱材20となる。
図10(a)で示すような真空断熱材20では、一枚の断熱反射部材21により、熱反射と断熱ができるようにしており、施工が簡単であるという利点がある。
本形態の真空断熱材20’は、断熱反射部材21’を備える。
断熱反射部材21’は、図12で示すように、金属層211と、樹脂シート212と、を備える。樹脂シート212は、10数μmのポリエステルまたはポリイミドなどの樹脂シートにエンボス加工により多数の凸部22を形成してなる樹脂製のシートである。この樹脂シート212の片面または両面にアルミニウム・銅などの金属を蒸着して形成した金属層211と、を備える。図12では、樹脂シート212の上側に金属層211が形成されている。なお、形成時に樹脂シート212をエンボス加工してから金属層211を形成したり、または、樹脂シート212に金属層211を形成してからエンボス加工をしても良い。凸部22は、図11〜図13でも明らかなように幅方向及び奥行き方向(縦横方向)に均等に並べて配置される。
断熱反射部材21’の金属層211は熱反射層として機能し、また、断熱反射部材21’の樹脂シート212は断熱層として機能する。このような断熱反射部材21’には孔25および連通部24が形成されている。
また、千鳥状の孔25は、特に軸方向と平行であるので、巻き回し時に孔25の拡開方向のみ力が加わり、強度的に強くなっている。
このように本形態の真空断熱材20’は、半径方向や円周方向の熱抵抗を共に高めているため、低温端3への熱を遮蔽する効果を高めることができる。
また、この効果は、エンボス加工のないアルミ蒸着シートとポリエステルネットを組み合わせた真空断熱材の場合でも同様の効果を奏する。
11,11’:熱反射シート
111,113:金属層
112:樹脂シート
12:断熱ネット
13:孔
14:連通部
15:孔
15a:直線孔
15b:丸孔
20,20’:真空断熱材
21,21’:断熱反射部材
211:金属層
212:樹脂シート
22:凸部
23:孔
24:連通部
25:孔
25a:直線孔
25b:丸孔
Claims (6)
- 放射熱を反射する熱反射層と、
熱伝導を少なくする断熱層と、
を備え、n(nは1以上の自然数)層の熱反射層とn層の断熱層とを交互に積層して一方の面を熱反射層とし他方の面を断熱層とするか、または、(n+1)層の熱反射層とn層の断熱層とを交互に積層して両方の面を熱反射層とする真空断熱材であって、
熱反射層は、熱反射層上の熱伝導経路を遮断するための多数の孔を備え、この熱反射層の孔は、一定長さの直線孔に加えてその両端に丸孔を組み合わせた孔であることを特徴とする真空断熱材。 - 請求項1に記載の真空断熱材において、
前記熱反射層の孔は、直線上において破線状に複数の孔を設けたものであり、孔と孔との間の連通部の長さは、孔の長さよりも短いことを特徴とする真空断熱材。 - 請求項2に記載の真空断熱材において、
前記熱反射層の孔は、熱反射層上の全面において千鳥状に設けられることを特徴とする真空断熱材。 - 請求項3に記載の真空断熱材において、
前記熱反射層の孔の短手方向に隣接する孔間の長さをピッチPとするとき、孔の短手方向の熱反射層の長さLは、ピッチPのn(nは2以上の自然数)倍であることを特徴とする真空断熱材。 - 請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の真空断熱材において、
樹脂シートの片面または両面にアルミニウム・銅などの金属を蒸着して金属層を形成するとともに金属層および樹脂シートを貫通する孔を設けた熱反射シートと、
網目状の樹脂ネットである断熱ネットと、
を備え、m(mは1以上の自然数)枚の熱反射シートとm枚の断熱ネットとを交互に積層して一方の面を熱反射シートとし他方の面を断熱ネットとするか、または、(m+1)枚の熱反射シートとm枚の断熱ネットとを交互に積層して両方の面を熱反射シートとする真空断熱材であって、
熱反射シートの金属層を前記熱反射層として機能させ、また、熱反射シートの樹脂シートおよび断熱ネットを前記断熱層として機能させることを特徴とする真空断熱材。 - 請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の真空断熱材において、
多数の凸部を有する樹脂シートの片面または両面にアルミニウム・銅などの金属を蒸着して金属層を形成した断熱反射部材を一枚用いたもの、または、凸部の点または線を接触部としつつk(kは2以上の自然数)枚積層したものであり、
断熱反射部材の金属層を前記熱反射層として機能させ、また、断熱反射部材の樹脂シートを前記断熱層として機能させることを特徴とする真空断熱材。
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