JP4894674B2 - 塗布、現像装置及び塗布、現像方法並びに記憶媒体 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば半導体ウエハやLCD基板(液晶ディスプレイ用ガラス基板)などの基板に対してレジスト液の塗布処理及び露光後の現像処理を行う塗布、現像装置、塗布、現像方法及び記憶媒体に関する。
半導体デバイスやLCD基板などの基板に対してレジスト液を塗布し、フォトマスクを用いてそのレジスト膜を露光し、それを現像することによって所望のレジストパターンを基板上に作製する一連の処理は、レジスト液の塗布や現像を行う塗布、現像装置に露光装置を接続したシステムを用いて行われる。
塗布、現像装置は、ウエハのキャリアが載置され、このキャリアとの間で半導体ウエハ(以下ウエハという)の受け渡しを行う受け渡しアームを備えたキャリアブロックと、ウエハに対してレジストの塗布や現像処理を行う処理ブロックと、露光装置に接続されるインターフェイスブロックと、を一列に配列して構成されている。
レジスト塗布後、露光装置に搬入される前にウエハは、ウエハの温度を調整する高精度冷却モジュール(ICPL)→露光装置の順に搬送され、露光装置にて露光処理を受けたウエハは、例えば受け渡しステージTRSを介して塗布、現像装置に複数設けられるうちの一の露光後加熱処理ユニット(PEB)に搬送され、そこで加熱処理を受けた後、現像ユニットにて現像処理を受ける。
ところで各キャリアには互いにロットの異なるウエハが収容されており、キャリアが順次、塗布、現像装置に搬送され、先頭ロットのウエハが上記のようにPEBにて加熱処理を終えた後、そのPEBにおけるウエハを加熱処理する熱板の温度を変更して後続ロットのウエハを処理しなければならない場合があり、そこで前記ICPLの前段には複数のウエハを収容できるバッファモジュールが設けられており、そこに一時的に後続ロットのウエハを滞留させることができるようになっている。
このようなバッファモジュールを設ける場合、PEBの熱板の温度変更が終了したらそれと同時に、当該PEBに後続ロットの最先のウエハが搬送されるようにすれば、バッファモジュールでの前記ウエハの待機時間が少なくなるため、スループットを高める観点から有利である。なおPEBの熱板の温度調整が終了するよりもウエハをTRSに搬送し、そこで待機させることも考えられるが、滞留時間が長いと後続のウエハが当該TRSに搬送できなくなり、後続のウエハの搬送を停止しなければならないため得策ではない。
そこで本発明者は、上記のタイミングで後続ロットの最先のウエハがPEBに搬送されるように、バッファモジュールにおいて先頭ロットのウエハが存在せず、且つバッファモジュールからその後続ロットの前記PEBに搬送される最先のウエハを取り出して露光装置側へ搬送する搬送手段がそのウエハを搬送することができる状態になる時点Pから実際にそのウエハがバッファモジュールから払い出される時点までの時間である待機時間tを計算し、その待機時間tに従ってバッファモジュールからの払い出しを行うことを検討している。
この待機時間tの計算について詳しくは発明の実施の形態で述べるが、ここでも簡単に説明する。先ず前記時点Pから、その待機時間の計算対象となるウエハが搬入されるPEBにて、先頭ロットのウエハの処理が終了して、その熱板が計算対象のウエハを処理する処理温度になるように整定されるまでの時間t1と、バッファモジュールからウエハが払い出し後、PEBに到達するまでの時間t2とが計算される。続いて(t1−t2)が計算され、この計算値が前記待機時間tとして設定される。
前記t1は前記時点Pから既に露光装置に搬入された先頭ロットの所定のPEBに搬送される最後のウエハが当該露光装置から搬出されるまでの残留時間と、そのウエハが露光装置から前記PEBまで搬送される時間と、そのPEBでの加熱処理時間及びそのPEBの前記整定時間とを加算したものになり、前記t2は前記待機時間の計算対象の後続ロットのウエハがバッファモジュールから露光装置に搬送されるまでの時間と、そのウエハの露光装置内の滞在時間と、露光装置からPEBまで搬送される時間とを加算したものになる。
ところが通常、露光装置は、上記のような先頭ロットの露光装置の残留時間及び後続ロットの露光装置の滞在時間などの情報を塗布、現像装置へ伝達せず、従って本発明者は、上記の前記t1及びt2を計算するにあたり、露光装置における前記先頭ロットの残留時間及び後続ロットの滞在時間を0秒に夫々設定し、それに基づいて待機時間tを決定して、図10(a)のようにPEBの温度整定終了のタイミングと後続ロットのそのPEBに搬送される先頭のウエハの搬送のタイミングとを合わせこむことを検討した。
しかし実際には露光装置における前記先頭ロットの残留時間及び後続ロットの滞在時間は0秒ではないため、実際に搬送を行うと、図10(b)に示すように、PEB温度整定終了のタイミングと、次ロットのウエハが当該PEBに到着するタイミングがずれてしまい、必要以上に長い時間、ウエハがバッファモジュールに滞留し、スループットの低下の要因となってしまうおそれがある。またPEBにしてみれば、図11に示すように温度整定終了後からウエハが搬送されるまでの時間が長くなり、その時間においてはウエハを加熱するための電力などが無駄に消費されることになってしまう。
本発明はこのような事情の下になされたものであり、その目的は、露光装置に接続された、基板に対してレジスト液の塗布や現像を行う塗布、現像装置において、露光後の基板を加熱する加熱モジュールが加熱処理のために準備が整う時点に合せて、レジスト塗布後、露光前の基板が待機する待機モジュールから効率よく基板を払い出し、待機モジュールで余計に基板が待機することを抑えることができる塗布、現像装置、塗布、現像方法及び記憶媒体を提供することである。
本発明の塗布、現像装置は、キャリアブロックに搬入されたキャリアから取り出された基板に対してレジストの塗布及び、露光後の基板に対して現像を行うための塗布、現像装置において、
レジストが塗布され、露光前の基板が待機する待機モジュールと、
この待機モジュールに置かれた基板を露光装置の搬入ポートに搬送すると共に露光後の基板を前記露光装置の搬出ポートから受け取って、複数の加熱モジュールの中から選択された加熱モジュールに搬送する搬送手段と、
前記複数の加熱モジュールのうち、後続ロットに使用される複数の加熱モジュールの夫々に搬入される当該後続ロットの最先の基板を前記待機モジュールから搬出するタイミングを計算する計算手段と、
この計算手段により計算されたタイミングで前記待機モジュールから基板を搬出するように前記搬送手段を制御する手段と、を備え、
前記計算手段は、
t1:前記タイミングの計算の対象となる基板B1が待機モジュールから搬出できる状態になった時点から、当該基板B1に使用される加熱モジュールが当該基板B1の加熱処理のために準備が整う時点までの時間
t2:前記タイミングの計算の対象となる基板B1が待機モジュールから搬出された時点から当該基板B1に使用される加熱モジュールに到達する時点までの時間
t:基板B1が待機モジュールから搬出できる状態になった時点から、当該基板B1を搬出する時点までの待機時間
とすると、t=t1−t2の計算を行い、
t1は、前記基板B1が待機モジュールから搬出できる状態になった時点において、当該基板B1に使用される加熱モジュールにて処理される先頭ロットの基板のうち最後に処理される基板A1が当該時点から露光装置の搬出ポートに搬出されるまでの露光装置内の残留予測時間t11と、前記基板A1が前記搬出ポートから前記加熱モジュールに搬送され更に加熱処理が行われ、当該加熱処理に続いて当該加熱モジュールが後続ロットの前記基板B1のために整定されるまでの時間t12と、の合計時間であり、
t2は、基板B1が待機モジュールから露光装置の搬入ポートに搬入されるまでの時間t21と、露光装置内の滞在時間t3と、露光装置から搬出された基板B1が前記加熱モジュールに搬送されるまでの時間t23と、の合計時間であり、
露光装置内の滞在時間t3は、滞在時間の計算の対象となっている基板よりも前の基板群について、露光装置内に搬入された時点から露光装置より搬出された時点までの時間に基づいて計算された時間であり、
基板A1における露光装置内の残留予測時間t11は、基板A1が露光装置内に搬入された時点から、前記基板B1が待機モジュールから搬出できる状態になった時点までの時間を、基板A1についての露光装置内の滞在時間t3から差し引いた残り時間であることを特徴とする。
例えば前記露光装置内の滞在時間t3は、滞在時間の計算の対象となっている基板よりも前の基板群の各基板の露光装置内の滞在時間を積算し、その積算値を積算に用いた基板の枚数で割り算した値であり、基板が露光装置から搬出される度に、更新され、異常基板及び露光装置内の滞在時間が上限時間よりも長い基板については、例えば前記積算の対象から外してもよい。
例えば前記待機モジュールから露光装置の搬入ポートに至るまでの基板の搬送経路の途中には、基板を露光装置内の温度に調整するための温調モジュールが介在しており、また前記露光装置の搬出ポートから前記加熱モジュールに至るまでの基板の搬送経路の途中には、基板の受け渡しを行うための受け渡しモジュールが介在していてもよい。また前記複数の加熱モジュールの中には、先頭ロットに使用されなかった未使用加熱モジュールが含まれ、
前記計算手段は、
前記タイミングの計算の対象となる基板B1が待機モジュールから搬出できる状態になった時点から、前記未使用加熱モジュールが当該基板B1の加熱処理のために準備が整う時点までの時間t1’を計算し、
この計算された時間t1’と、前記t11とt12との合計時間と、の短い方の時間をt1として待機時間tを計算するように構成されていてもよい。
本発明の塗布、現像方法はレジストが塗布され、露光前の基板が待機する待機モジュールと、この待機モジュールに置かれた基板を露光装置の搬入ポートに搬送すると共に露光後の基板を前記露光装置の搬出ポートから受け取って、複数の加熱モジュールの中から選択された複数の加熱モジュールに搬送する搬送手段と、前記加熱モジュールにて加熱された基板に対して現像処理を行う現像モジュールと、を備えた塗布、現像装置を運転する方法において、
前記複数の加熱モジュールのうち、後続ロットに使用される複数の加熱モジュールの夫々に搬入される当該後続ロットの最先の基板を前記待機モジュールから搬出するタイミングを計算する計算工程と、
この計算工程により計算されたタイミングで前記待機モジュールから基板を搬出する工程と、を備え、
前記計算工程は、
t1:前記タイミングの計算の対象となる基板B1が待機モジュールから搬出できる状態になった時点から、当該基板B1に使用される加熱モジュールが当該基板B1の加熱処理のために準備が整う時点までの時間
t2:前記タイミングの計算の対象となる基板B1が待機モジュールから搬出された時点から当該基板B1に使用される加熱モジュールに到達するまでの時点までの時間
t:基板B1が待機モジュールから搬出できる状態になった時点から、当該基板B1を搬出する時点までの待機時間
とすると、t=t1−t2の計算を行い、
t1は、前記基板B1が待機モジュールから搬出できる状態になった時点において、当該基板B1に使用される加熱モジュールにて処理される先頭ロットの基板のうち最後に処理される基板A1が当該時点から露光装置の搬出ポートに搬出されるまでの露光装置内の残留予測時間t11と、前記基板A1が前記搬出ポートから前記加熱モジュールに搬送され更に加熱処理が行われ、当該加熱処理に続いて当該加熱モジュールが後続ロットの前記基板B1のために整定されるまでの時間t12と、の合計時間であり、
t2は、基板B1が待機モジュールから露光装置の搬入ポートに搬入されるまでの時間t21と、露光装置内の滞在時間t3と、露光装置から搬出された基板B1が前記加熱モジュールに搬送されるまでの時間t23と、の合計時間であり、
露光装置内の滞在時間t3は、滞在時間の計算の対象となっている基板よりも前の基板群について、露光装置内に搬入された時点から露光装置より搬出された時点までの時間に基づいて計算された時間であり、
基板A1における露光装置内の残留予測時間t11は、基板A1が露光装置内に搬入された時点から、前記基板B1が待機モジュールから搬出できる状態になった時点までの時間を、基板A1についての露光装置内の滞在時間t3から差し引いた残り時間であることを特徴とする。
例えば前記露光装置内の滞在時間t3は、滞在時間の計算の対象となっている基板よりも前の基板群の各基板の露光装置内の滞在時間を積算し、その積算値を積算に用いた基板の枚数で割り算した値であり、基板が露光装置から搬出される度に、更新され、異常基板及び露光装置内の滞在時間が上限時間よりも長い基板については、前記積算の対象から外してもよく、前記待機モジュールから露光装置の搬入ポートに至るまでの基板の搬送経路の途中には、例えば基板を露光装置内の温度に調整するための温調モジュールが介在している。また前記複数の加熱モジュールの中には、先頭ロットに使用されなかった未使用加熱モジュールが含まれ、
前記計算工程は、
前記タイミングの計算の対象となる基板B1が待機モジュールから搬出できる状態になった時点から、前記未使用加熱モジュールが当該基板B1の加熱処理のために準備が整う時点までの時間t1’を計算し、
この計算された時間t1’と、前記t11とt12との合計時間と、の短い方の時間をt1として待機時間tを計算するように構成されていてもよい。
本発明の記憶媒体は、キャリアブロックに搬入されたキャリアから取り出された基板に対してレジストの塗布及び、露光後の基板に対して現像を行うための塗布、現像装置に用いられる、コンピュータ上で動作するプログラムを格納した記憶媒体であって、
前記プログラムは、上述の塗布、現像方法に用いられることを特徴とする。
本発明においては基板の露光装置内の滞在時間t3を待機モジュールにおける待機時間の計算対象となっている後続ロットの最先の基板よりも前の基板群の露光装置の搬入、搬出時間に基づいて計算している。そして前記滞在時間t3に基づいて、前記基板に使用される加熱モジュールに搬送される先頭ロットの基板の露光装置内の残留予測時間t11を計算し、さらにその残留予測時間t11に基づいて前記搬送可能時点からの前記加熱モジュールの加熱処理準備が整うまでの時間t1を計算する一方で、滞在時間t3から前記待機時間の計算対象となっている基板が前記加熱モジュールに到達するまでの時間t2を計算し、続いてt1−t2により前記待機モジュールの滞在時間tを計算している。このように計算された滞在時間tに基づいて待機モジュールからの基板の搬送を行うことによって前記加熱処理準備が整うまでの時間と、前記計算対象である基板が加熱モジュールに到達するまでの時間とのずれが抑えられ、待機モジュールで余計に前記基板が滞留する時間が抑えられることで、スループットの低下を抑えることができる。
続いて本発明の第1の実施の形態である塗布、現像装置1について図1及び図2を参照しながら説明する。図中11は基板であるウエハWが例えば25枚密閉収納されたキャリアC(C1,C2)を搬入出するためのキャリアブロックであり、キャリアCを複数個載置可能な載置部11を備えたキャリアステーション12と、このキャリアステーション12から見て前方の壁面に設けられる開閉部13と、開閉部13を介してキャリアCからウエハWを取り出すための受け渡し手段1Aとが設けられている。各キャリアCには夫々異なるロットのウエハWが収納されている。
キャリアブロック11の奥側には筐体22にて周囲を囲まれる処理ブロック21が接続されており、この処理ブロック21には手前側から順に加熱・冷却系のユニットを多段化した棚ユニットU1,U2,U3と、後述する塗布・現像ユニットを含む各処理ユニット間のウエハWの受け渡しを行う主搬送手段2A,3Aとが交互に配列して設けられている。即ち、棚ユニットU1,U2,U3及び主搬送手段2A,3Aはキャリアブロック11側から見て前後一列に配列されると共に、各々の接続部位には図示しないウエハ搬送用の開口部が形成されており、ウエハWは処理ブロック21内を一端側の棚ユニットU1から他端側の棚ユニットU3まで自由に移動できるようになっている。また主搬送手段2A,3Aは、キャリアブロック11から見て前後方向に配置される棚ユニットU1,U2,U3側の一面部と、後述する例えば右側の液処理ユニットU4,U5側の一面部と、左側の一面をなす背面部とで構成される区画壁23により囲まれる空間内に置かれており、予め設定された一連のモジュールの間を順番にサイクリックに移動するサイクル搬送を行い、これによりウエハが順番に移動していくことになる。また図中24、25は各ユニットで用いられる処理液の温度調節装置や温湿度調節用のダクト等を備えた温湿度調節ユニットである。
液処理ユニットU4,U5は、例えば図2に示すように塗布液(レジスト液)や現像液といった薬液供給用のスペースをなす収納部26の上に、塗布ユニットCOT、現像ユニットDEV及び反射防止膜形成ユニットBARC等を複数段例えば5段に積層した構成とされている。また上述の棚ユニットU1,U2,U3は、液処理ユニットU4,U5にて行われる処理の前処理及び後処理を行うための各種ユニットを複数段例えば10段に積層した構成とされており、ウエハWを加熱(ベーク)する加熱ユニット、ウエハWを冷却する冷却ユニット等を含んでいる。また棚ユニットU1には、キャリアブロック11と処理ブロック21との間でウエハWを受け渡すための受け渡しユニットが、棚ユニットU3には、処理ブロック21とインターフェイスブロック31との間でウエハWの受け渡しを行うための受け渡しユニット27及び露光後のウエハWを加熱する露光後加熱処理ユニットPEB1〜PEB4が夫々複数含まれている。PEB1〜PEB4は温度変更自在の熱板を備えている。
棚ユニットU3の奥側には、例えば第1の搬送室32及び第2の搬送室33からなるインターフェイスブロック31を介して露光装置4が接続されている。図3を用いてインターフェイスブロック31について説明する。第1の搬送室32は例えば複数の受け渡しステージTRS及びウエハWを露光装置4内の温度に調整するための高精度冷却モジュール(ICPL)30が積層されてなる棚ユニットU6と、複数のウエハWを一時滞留させるための待機モジュールであるバッファモジュールBMと、受け渡し手段4Aとを備えており、第2の搬送室33は受け渡し手段5Aを備えている。
受け渡し手段4Aは、棚ユニットU6及び棚ユニットU3の各モジュール(ウエハが載置される場所をこのように呼ぶ)と、バッファモジュールBMと、にアクセスすることができるように構成されている。受け渡し手段5Aは、棚ユニットU6の各モジュールにアクセスでき、また露光装置4に設けられる搬入ポート41に露光前のウエハWを搬送し、同じく露光装置4に設けられる搬出ポート42から露光済みのウエハWを搬出することができるように構成されている。また露光装置4は処理する基板が異常であると判定した場合にはそれに対応する信号を制御部100に出力するように構成されている。
各受け渡しモジュール、受け渡しステージ、加熱ユニットなどの処理ユニットなどをモジュールと呼ぶことにすると、これらのモジュールについては、ウエハWが受け渡されたとき、あるいは払い出されたときにそのモジュールについての夫々搬出可能状態、搬入可能状態となる。つまりあるモジュールについて搬入可能状態となったときとは、前段のモジュールからウエハWの受け入れが可能であることを示し、搬出可能状態となったときとはそのモジュールでの処理が終わり、ウエハWを搬出可能であることを示す。また露光装置4についてもウエハWが搬出ポート42に載置されたときにそのウエハWが露光装置4から搬出可能状態であり、ウエハWが搬入ポート41に搬送可能になったときに露光装置4に搬入可能状態となる。このように各モジュール及び露光装置4においてウエハWが搬入可能状態、搬出可能状態になると例えば夫々制御部100にアウトレディ信号、インレディ信号が出力され、これらのレディ信号に基づいて、制御部100が今どのモジュールからどのモジュールへの搬送が可能かを判断できることになる。
続いて制御部100について説明する。制御部100は、例えばコンピュータからなり、不図示のプログラム格納部を有している。このプログラム格納部には、後述の作用で説明する現像処理が行われるように命令が組まれた例えばソフトウエアからなるプログラムが格納され、このプログラムが制御部100に読み出されることで制御部100は後述するようにウエハの搬送を行うために各搬送手段の動作などを制御する。このプログラムは、例えばハードディスク、コンパクトディスク、マグネットオプティカルディスクまたはメモリーカードなどの記憶媒体に収納された状態でプログラム格納部に格納される。
また制御部100には不図示の入力画面が設けられ、後述するように制御部100が露光装置4における滞在時間を決定するために使用する上限時間をオペレータがこの入力画面から入力することで設定できるようになっている。
塗布、現像装置1におけるウエハWの搬送経路について一例を示す。先ず外部からウエハWの収納されたキャリアCが載置部11に載置されると、開閉部13と共にキャリアCの蓋体が外されて受け渡し手段1AによりウエハWが取り出される。そしてウエハWは棚ユニットU1の一段をなす受け渡しユニット(図示せず)を介して主搬送手段2Aへと受け渡され、棚ユニットU1〜U3内の一の棚にて、レジスト塗布処理の前処理として例えば反射防止膜形成処理、冷却処理が行われ、しかる後塗布ユニットCOTにてレジスト液が塗布される。
続いてウエハWは棚ユニットU1〜U3の一の棚をなす加熱ユニットPABで加熱(ベーク処理)され、更に冷却された後、棚ユニットU3の受け渡しユニット27を経由してインターフェイスブロック31に搬送され、例えば露光装置4がウエハウエハを受け入れ可能状態にあり且つバッファモジュールBMに他のウエハWがない場合には、ウエハWは受け渡し手段4Aを介してICPL30に搬送される。一方それ以外の場合は受け渡しユニット27から受け渡し手段4Aを介してバッファモジュールBMに搬送され、そこで一旦滞留された後、受け渡し手段4AによりICPL30に搬送される。然る後ウエハWはICPL30→受け渡し手段5Aという経路で露光装置4の搬入ポート41へと搬送され、その後搬入ポート41から露光装置4内の所定の位置に搬送され、露光処理を受ける。
露光後、ウエハWは搬出ポート42に払い出され、受け渡し手段5A→棚ユニットU6のTRS→棚ユニットU3のPEB1〜PEB4のうちのいずれかのPEB→主搬送手段3Aの順に搬送され、主搬送手段3Aにより現像ユニットDEVにて現像されることでレジストパターンを備えたレジストマスクが形成される。然る後ウエハWは主搬送手段3A→棚ユニットU2の受け渡しユニット→主搬送手段2A→棚ユニットU1の受け渡しユニット→受け渡し手段1Aの順で搬送され、受け渡し手段1Aにより載置台11上の元のキャリアCへと戻される。この搬送でキャリアC内のどのウエハがどのPEBにより加熱処理されるかは例えばキャリアCからウエハWが取り出されるまでに制御部100により決定される。
続いてバッファモジュールBMでの待機時間tが決定されるプロセスについて説明する。図4に示すようにこの待機時間tの決定は、PEB1からPEB4について夫々先頭のロットで最後に搬入されたウエハを加熱処理してから後続のロットを処理するために温度整定を行い、温度整定が終了するタイミングと略同時にPEB1〜PEB4に後続のロットの先頭のウエハを搬送することができるように行うものである。また図5は前記待機時間tの計算に用いられるウエハの平均露光装置内滞在時間ATが計算されるステップを示したフローチャートであり、図6はその待機時間tが計算されるステップを示したフローチャートである。なお平均露光装置内滞在時間ATは、特許請求の範囲でいう露光装置内の滞在時間t3に相当する。
ここでは説明の便宜上、塗布、現像装置の起動後、最初に当該装置に搬入されるキャリアをC1、そのキャリアC1の次に装置に搬送されるキャリアをC2と夫々表記し、またキャリアC1内の25枚のウエハを装置内に搬送される順にA1〜A25、キャリアC2内の25枚のウエハを装置内に搬送される順にB1〜B25と夫々表記する。またこの塗布、現像装置1及び露光装置4ではウエハの追い越しは無い、つまりウエハA1〜A25、ウエハB1〜B25はこの番号順に露光装置4に搬送され、また露光装置4から払い出されるものとする。またPEB4に最初のウエハA1が搬入された後はPEB1〜PEB4にこの繰り返しで順に後続のウエハA、ウエハBが搬入され、図7に示すようにPEB1にはA22及びB1、PEB2にはA23及びB2、PEB3にはA24及びB3、PEB4にはA25及びB4が夫々搬送される。この図7においては主搬送手段2A,3Aがその搬送路を1周する時間を1サイクルとして示している
そしてPEB1〜PEB4は例えばウエハAを130℃で加熱処理し、夫々ウエハA22〜A25の処理を終了すると、ウエハB1以降のウエハを処理するために、その熱板の温度を例えば90℃に整定する。この温度整定に要する時間及びPEB1〜PEB4及びICPL30での処理時間は、例えば予めオペレータが入力画面から入力することで制御部100に記憶されており、またバッファモジュールBM→ICPL3、ICPL3→露光装置4の搬入ポート41、露光装置4の搬出ポート42→TRS、TRS→各PEBへの搬送時間は、例えばウエハAの搬送に基づいて、待機時間tの計算を行うまでに制御部100が取得し、記憶するものとする。
先ず塗布、現像装置1に電源が投入されて、装置1が起動し、オペレータがウエハの露光装置内における滞在時間の上限時間を設定した後、キャリアC1が装置に搬送されると、上記の経路でウエハA1がキャリアブロック11側から露光装置4へと搬送される。露光装置4はウエハ搬入可能状態となっており、ウエハA1が露光装置4の搬入ポート41に搬入されると、制御部100がその搬入時刻を記憶する。ウエハA1は搬入ポート41から露光装置4内の所定の位置に搬送され、続けてウエハA2が上記の経路で搬入ポート41に搬入されると、制御部100がその搬入時刻を記憶し、ウエハA2は露光装置4内の所定の位置へ移動する。続けてウエハA3、A4も順に搬入ポート41に搬入され、ウエハA4が搬入ポート41に搬入されると、露光装置4にはこれ以上のウエハを搬入できない状態となり、制御部100はウエハA3,A4についてもA1と同様にその搬入時刻を夫々記憶する(図5、ステップS1)。搬入ポート41に搬入されたウエハA3,A4は露光装置4内の所定の位置に移動する。
続いて後続のウエハが例えば所定の間隔で順次上記の経路でキャリアブロック11からバッファモジュールBMに搬送され、当該バッファモジュールBMで待機する。その一方でウエハA1の露光処理が終了し、ウエハA1が搬出ステージ42に載置されると、露光装置4からウエハA1を搬出可能な状態となり、その状態になると制御部100は、このウエハA1についての搬入ポート41への搬入時刻が取得されているか判定し(ステップS2)、取得されていないと判定した場合はそのウエハA1を、平均露光装置内滞在時間ATを計算するために用いない積算対象外ウエハとして記憶し、ウエハA1については以下のステップS3〜S8を行わない。
一方搬入時刻が取得されていると判定した場合、続いて制御部100は、露光装置4からそのウエハA1が異常なウエハであることを示す信号が出力されていないかを判定し(ステップS3)、その信号が出力されていると判定した場合はそのウエハA1について積算対象外のウエハとして記憶し、以下のステップS4〜S8を行わない。一方、前記信号が出力されていないと判定した場合、当該制御部100はウエハA1が搬入ステージ41に搬入された時刻から搬出可能状態になるまでの時間(アウトレディ信号が出力されるまでの時間)、つまりそのウエハA1についての露光装置内の滞在時間を計算してその時間を記憶し(ステップS4)、続いてその計算された時間が予め設定された上限時間以下であるかを判定する(ステップS5)。
計算時間が上限時間を超えていると判定した場合、制御部100はウエハA1を滞在時間tの積算対象外のウエハとして記憶し、以下のステップS6及びS7を行わない。一方、計算時間が上限時間以下である場合は、制御部100はウエハA1を、前記滞在時間tを計算するために用いる積算対象のウエハとして記憶し(ステップS6)、続いてこれまでに取得された各積算対象のウエハにおける露光装置内の滞在時間を積算し(ステップS7)、その積算値を積算対象ウエハの合計の枚数で割り算して、その割り算した時間を平均露光装置内滞在時間ATとして記憶する(ステップS8)。この場合においては、まだウエハA1についてのみ露光装置内の滞在時間が計算されているので、このウエハA1についての滞在時間がウエハの枚数1で割り算される、つまりウエハA1についての露光装置内の滞在時間がそのまま平均露光装置内滞在時間ATとして記憶される。
搬出ポート42に載置されたウエハA1が、受け渡し手段5Aにより露光装置4から取り出されると、露光装置4はウエハ搬入可能状態となる。ウエハA1が上記経路でPEB4に搬送され加熱された後、キャリアC1に戻される一方で受け渡し手段4AによりバッファモジュールBMからウエハA5が取り出され、ICPL30を介して搬入ポート41に搬送される。制御部100はウエハA1〜A4の場合と同様にウエハA5が搬入ポート41に搬入されると、その搬入時刻を記憶する。
続いてウエハA2の露光処理が終了し、ウエハA2が搬出ポート42に載置されると、制御部100は上記のステップS2からステップS5を実施し、ウエハA2を積算対象のウエハとして記憶した場合(ステップS6)、そのウエハA2の露光装置内の滞在時間と、それまでに取得された積算対象のウエハの露光装置内の滞在時間とが積算され、この積算値を測定対象ウエハの合計枚数で割り算し(ステップS7)、その割り算した値を平均露光装置内滞在時間ATとして更新する(ステップS8)。この時点ではウエハA1、A2について積算対象ウエハであるか否か判定されているので、ウエハA1、A2が共に積算対象ウエハであるなら各滞在時間が合計され、その合計時間が積算に用いられたウエハの枚数である2で割り算され、その割り算した値が平均露光装置内滞在時間ATの値として更新される。またウエハA2のみが積算対象のウエハであるならそのウエハA2の露光装置内の滞在時間が1で割り算されるので、ウエハA2の露光装置内の滞在時間が平均露光装置内滞在時間ATとなる。一方、ウエハA2が積算対象のウエハでないと判定された場合は、それまでに計算された平均露光装置内滞在時間ATが更新されずに維持される。
搬出ポート42に載置されたウエハA2が、受け渡し手段5Aにより露光装置4から取り出されると、露光装置4はウエハ搬入可能状態となり、ウエハA2が上記経路でPEB1に搬送され、加熱された後、キャリアC1に戻される一方で、受け渡し手段4AがバッファモジュールBMからウエハA6を取り出し、ウエハA6は上記経路にて搬入ポート41に搬入され、その搬入時刻が記憶される。
続いてウエハA3が搬出ポート42に載置され、露光装置4から当該ウエハA3が搬出可能状態になると、上記ステップS2〜S5が実施され、ウエハA3が積算対象のウエハとして記憶された場合には(ステップS6)、このウエハA3を含めてそれまでに積算対象のウエハと判定された各ウエハAについての露光装置内の滞在時間が積算され(ステップS7)、その積算値を積算対象と判定されたウエハの枚数で割り算し(ステップS8)、その割り算した値が平均露光装置内滞在時間ATとして更新される。一方でウエハA3が積算対象のウエハと判定されなかった場合にはそれまでに計算された平均露光装置内滞在時間ATが更新されずに維持される。
このようにウエハAについて搬入時間が取得される一方で、ウエハAが順次露光装置4の搬出ポート42に載置されるたびに、そのウエハAが積算対象のウエハとなるかどうか判定され、ウエハAが積算対象のウエハと判定された場合には、そのウエハを含めてそれまでに積算対象のウエハとして判定された各ウエハAについての露光装置内における滞在時間が積算され、その積算値が積算に用いたウエハの枚数で割り算されて、その割り算された値がウエハの平均露光装置内滞在時間ATとして更新される。搬出ポート42に載置されたウエハAが積算対象外のウエハとして判定された場合には、それまでに計算された平均露光装置内滞在時間ATが更新されずに維持される。
そして順にウエハAの搬送が続けられ、ウエハA22〜ウエハA25が順次バッファモジュールBMから搬入ポート41に搬送され、その搬入時刻が制御部100に記憶されると共にバッファモジュールBMにはウエハB1〜B4が順次搬入される。続いて制御部100が、受け渡し手段4AによりバッファモジュールBMからウエハB1を搬送可能な状態であると判断すると(図6、ステップR1)、制御部100はウエハA22の搬入ポート41への搬入時刻から前記ウエハB1がバッファモジュールから搬送可能な状態になった時点P1までの搬入後経過時間t4を算定し(ステップR2)、その経過時間t4をその時点P1において算定されている平均露光装置内滞在時間ATから差し引き、そのAT−t4をウエハA22の露光装置4における残留予測時間t11として決定する(ステップR3)。
続いて制御部100は、その残留予測時間t11と、ウエハA22が搬出ポート41から搬出されてからPEB1に搬送された後PEB1により加熱され、その加熱処理後にウエハB1を加熱処理するために熱板の温度を整定終了するまでに必要な時間t12とを合計し、この合計時間を前記時点P1からPEB1がウエハB1の加熱処理のために準備が整う時点までの時間t1として決定する(ステップR4)。また制御部100はウエハB1がバッファモジュールBMから払い出された時点から搬入ポート41に搬送されるまでに要する時間t21と、前記時点P1において計算されている平均露光装置内滞在時間ATと、搬出ポート42から搬出されたウエハB1が前記PEB1に搬送されるまでの時間t23とを合計し、ウエハB1がバッファモジュールBMからPEB1に到達するまでの時間t2を決定する(ステップR5)。然る後制御部100はt1−t2を計算し、その計算値を時点PからのウエハB1のバッファモジュールBM内待機時間tとして決定する(ステップR6)。
具体的に図8に示すようにバッファモジュールBM→ICPL3、ICPL3→露光装置4の搬入ポート41、露光装置4の搬出ポート42→TRS、TRS→PEB1における搬送時間が夫々7秒、7秒、7秒、5秒であり、ICPL3、PEB1における処理時間が夫々10秒、120秒であり、またTRSにおける滞在時間が0秒であり、PEB1が温度整定に要する時間が90秒であるものとする。ここでバッファモジュールBMからウエハB1が搬送可能になった時点P1において算定されている平均露光装置4内滞在時間ATが100秒であり、ウエハA22が搬入ポート41に搬入されてから時点P1までの経過時間t4が40秒であるとすると、制御部100は100秒−40秒=60秒をウエハA22の露光装置4の残留予測時間t11として決定する。
続いて制御部100は、前記残留予測時間t11+搬出ポート42→TRSの搬送時間+TRSでの滞在時間+TRS→PEB1の搬送時間+PEB1での加熱処理時間+PEBでの温度整定時間=40秒+7秒+0秒+5秒+120秒+90秒を計算し、この計算値である262秒を前記時点P1からPEB1がウエハB1の加熱処理のために準備が整う時点までの時間t1として決定する。
また制御部100は、バッファモジュールBM→ICPL3の搬送時間+ICPLでの処理時間+ICPL3→露光装置4の搬入ポート41への搬送時間+露光装置4内の滞在時間t3+搬出ポート42→TRSの搬送時間+TRSでの滞在時間+TRS→PEB1の搬送時間=7秒+10秒+7秒+100秒+7秒+0秒+5秒を計算し、この計算値である136秒をウエハB1がバッファモジュールBMから搬出された時点からPEB1に到達するまでの時間t2として決定する。そして制御部100はt1−t2=262秒−136秒=126秒を時点P1からの待機時間tとして決定する。ところでバッファモジュールBM→ICPL3の搬送時間+ICPL3での処理時間+ICPL3→露光装置4の搬入ポート41への搬送時間が前記時間t21に相当し、また搬出ポート42→TRSの搬送時間+TRSでの滞在時間+TRS→PEB1の搬送時間が前記時間t23に相当する。
このように待機時間tの計算が行われたウエハB1については露光装置4がウエハ搬入可能状態となっても時点Pから当該待機時間tが経過するまではバッファモジュールBMから搬送されず、待機時間tが経過すると受け渡し手段4AがバッファモジュールBMからICPL30へウエハB1を搬送し、然る後各ウエハAと同様にウエハB1は搬入ポート41へ搬送され、露光処理を受けた後、上記経路に従ってTRSに搬送される。このようにウエハB1がTRSに搬送された時点で制御部100が、TRSからPEB1にウエハB1を搬送すると同時にあるいは搬送するまでにPEB1の温度整定が終了するかどうか判定し、終了すると判定した場合はそのままPEB1に搬送する。一方、終了しないと判定した場合はTRSにウエハB1は滞留され、PEB1の温度整定が終了し、ウエハ搬入可能状態となるとTRSからPEBに搬送する。PEB1にて加熱処理されたウエハA1は上述の経路でキャリアC2へ戻される。
また、受け渡し手段4AがウエハB2をバッファモジュールBMから搬送可能な状態である時点P2になると、ウエハB1の場合と同様に制御部100は、上記ステップR1〜R6に従って時点P2からPEB2がウエハB2の加熱処理のために準備が整う時点までの時間t1及びウエハB1がバッファモジュールBMから払い出されてからPEB2に到達するまでの時間t2を計算し、然る後ウエハB2についての待機時間tを決定する。ウエハB3、ウエハB4についても同様に受け渡し手段4AがバッファモジュールBM内のウエハB3、B4を夫々搬送可能になった時点P3,P4からバッファモジュールBMに待機される待機時間tが決定され、その待機時間tに従ってバッファモジュールBMから払い出される。後続のウエハB5以降のウエハについては露光装置4がウエハ搬入可能状態となったら(インレディ信号が出力されたら)バッファモジュールBMから搬送される。
また、ウエハBについても制御部100は、その搬入ポート41への搬送時刻を記憶し、これらウエハB2〜B4がバッファモジュールBMにて待機している間も平均露光装置内滞在時間ATの値は更新され、これら各ウエハB2〜B4の待機時間tの計算はその更新された平均露光装置内滞在時間ATに基づいて行われる。
この塗布、現像装置1によれば、先行して搬送されるロットの各ウエハAが露光装置4の搬入ポート41に搬入されてから搬出ポート42に載置されるまでの時間を計算することで平均露光装置内滞在時間ATを決定している。そしてバッファモジュールBMにおける待機時間tを求める計算の対象となっているウエハB1〜B4が夫々搬送可能になる時点P1〜P4から、その平均露光装置内滞在時間ATに基づいて先頭ロットのウエハA22〜A25の露光装置4における残留予測時間t11を計算し、さらにその残留予測時間t11を用いて前記時点P1〜P4からPEB1〜PEB4が温度整定を終了して、ウエハB1〜B4を加熱処理するまでの各時間t1を計算する一方で、前記平均滞在時間ATに基づいて各ウエハB1〜B4がバッファモジュールBMから露光装置4に搬送され、露光処理を受けてPEB1〜PEB4に搬送されるまでの各時間t2を計算し、それに続いてt1−t2を計算することで各ウエハB1〜B4のバッファモジュールBMの滞在時間tを決定している。この計算された滞在時間tに基づいてバッファモジュールBMからの各ウエハB1〜B4の搬送を行うことによってPEB1〜PEB4において温度整定が終了するまでの時間と、前記各ウエハB1〜B4がPEB1〜4に夫々到達するまでの時間とのずれが抑えられるように待機モジュールからウエハB1〜B4が払い出されるため、バッファモジュールBMで余計に前記これらのウエハB1〜B4が滞留する時間が抑えられ、スループットの低下を抑えることができる。また各PEB1〜4で温度整定後、ウエハB1〜B4が搬送されるまでの時間が抑えられることにより、ウエハの加熱に要するための電力などの消費を抑えることができる。
またこの実施形態において平均露光装置内滞在時間ATは新たなウエハが搬入ポート42に載置されるごとに更新され、また異常のあるウエハ及び滞在時間が設定した上限時間を超えたウエハについては平均露光装置内滞在時間ATの計算の対象外としているので、平均露光装置内滞在時間ATが精度高く求められ、従ってウエハB1〜B4のバッファモジュールBMの待機時間tを精度高く計算することができる。
ここで背景技術の欄に示したようにウエハA22の露光装置4の残留予測時間t11及び平均露光装置内滞在時間を0秒とし、各モジュール間の搬送時間及び各モジュールでの処理時間は上記の値を用いてバッファモジュールBMのウエハB1の待機時間tを計算する。前記時点P1からPEB1がウエハB1の加熱処理のために準備が整う時点までの時間t1=前記残留予測時間t11+搬出ポート42→TRSの搬送時間+TRSでの滞在時間+TRS→PEB1の搬送時間+PEB1での加熱処理時間+PEBでの温度整定時間=0秒+7秒+0秒+5秒+120秒+90秒=222秒となり、ウエハB1がバッファモジュールBMから払い出されてからPEB1に到達するまでの時間t2=バッファモジュールBM→ICPL3への搬送時間→ICPL3の処理時間+ICPL3→露光装置4の搬入ポート41への搬送時間+露光装置4での滞在時間+搬出ポート42→TRSへの搬送時間+TRSにおける滞在時間+TRS→PEB1の搬送時間=7秒+10秒+7秒+0秒+7秒+0秒+5秒=36秒となる。従ってバッファモジュールBMでの待機時間t=t1−t2=222秒−36秒=186秒である。上記のように本実施形態によれば待機時間126秒であるため、186秒−126秒=60秒待機時間が短縮されることになり、本発明の計算方法がスループット向上のために有効であることが分かる。
続いて第2の実施形態として上記の塗布、現像装置1における他の搬送方法の例について上記の搬送方法との差異点を中心に説明する。この塗布、現像装置1では棚ユニットU3には計6基のPEB1〜PEB6が設けられているものとする。制御部100は、後述するように各PEBの熱板が待機状態から昇温し、ウエハWを加熱するための所定の温度になるまでの時間を計算し、決定することができるようになっており、ウエハB1についてはPEB1かPEB5、ウエハB2についてはPEB2かPEB6に搬送先が決定されるものとする。
例えば塗布、現像装置の電源投入後、PEB1〜4においては、それらの熱板がウエハAを加熱処理するために例えば130℃に昇温されて加熱処理準備が整う一方で、PEB5,PEB6は、それらの熱板が50℃程度に昇温された待機状態となる。上記のようにウエハA1〜A25がキャリアC1から露光装置4へと搬送され、然る後バッファモジュールBMからウエハB1を搬送可能な状態になる時点P1において、制御部100はPEB5の熱板を、ウエハB2を処理するための温度である例えば90℃に昇温するまでの時間t1’を計算し、このt1’に対してウエハA22の露光装置内の残留予測時間t11とウエハA22がPEB1にて加熱処理を終えて、PEB1の温度整定が終了するまでの時間t12との合計時間が長いか短いかを判定する。
制御部100がt1’の方がt11+t12よりも長いと判定した場合には、ウエハB1について第1の実施形態と同様に待機時間tが決定されて、PEB1が温度整定され、当該PEB1にウエハB1が搬送される。一方で制御部100がt1’の方がt11+t12よりも短いと判定した場合には、制御部100はウエハB1を加熱処理するためにPEB5の熱板を昇温させると共にそのt1’を上述の時点P1からPEB5がウエハB1の加熱処理のために準備が整う時点までの時間t1とする一方で、バッファモジュールBMからウエハB1を払い出す時点から当該ウエハB1がこのPEB5に到達するまでの時間をt2とする。続いて上記のようにt1-t2を計算し、この計算値をウエハB1のバッファモジュールBMでの待機時間tとして決定する。そして待機時間t経過後は、ウエハB1を上述の実施形態と同様に露光装置4に搬入後、TRSを介してPEB5に搬送して、加熱処理する。
然る後バッファモジュールBMからウエハB2の払い出しが可能な時点P2になると、制御部100はPEB6の熱板を90℃に昇温するまでの時間t1’を計算し、このt1’に対してウエハA22の露光装置内の残留予測時間t11とウエハA22がPEB1にて加熱処理を終えて、PEB1の温度整定が終了するまでの時間t12との合計時間が長いか短いかを判定し、t1’よりもt11+t12の方が短いと判定した場合は上述の実施形態と同様にPEB2が温度整定され、当該PEB2にウエハB2が搬送される。一方でPEBt1’よりもt11+t12の方が長いと判定した場合はPEB6の熱板が昇温され、ウエハB2はPEB6に搬送される。
続いてバッファモジュールBMからウエハB3を搬送可能な状態になる時点P3になると、制御部100は先頭ロットのウエハAを処理しているPEBの中で最も早くウエハが搬出されるPEBをウエハB3の搬送先に決定し、その決定したPEBについて第1の実施形態と同様にt1,t2を計算する。つまり、例えばウエハB1,B2が夫々PEB5,PEB6に搬送されることになっていればウエハB3は図9に示すようにPEB1〜PEB4の中でウエハAについて最も早く加熱処理が終わるPEB1に搬送されるように決定され、そのPEB1に搬送できるように待機時間tが計算される。またウエハB1,B2がPEB1,PEB2に搬送されることになっていれば、上記第1の実施形態と同様にウエハB3はPEB3に搬送されることが決定され、このPEB3に搬送できるように待機時間tが計算される。
ウエハB4についてはウエハB3と同様にPEB1〜PEB4の中でウエハB3が搬送されるように決定されたPEBを除いて、最も早くウエハAの搬出を終えるPEBに搬送されるように決定されると共にそのPEBに搬送できるように待機時間tが決定される。即ち例えば図9のようにウエハA3がPEB1に搬送されることが決定されていれば、次に早くウエハAが搬出されるPEB2に搬送されるように決定される。その後のウエハB5以降のウエハについてはB1〜B4を処理するPEBに順次搬入され、そしてウエハBが入らないPEBについては待機状態に保たれる。例えば上記のようにウエハB1,B2が夫々PEB5,PEB6に搬送される場合は、PEB3及びPEB4は先頭ロットのウエハA24,A25を処理した後、待機状態となり、ウエハB1,B2が夫々PEB3,PEB4に搬送される場合は、PEB5及びPEB6は引き続き待機状態に保たれる。
この第2の実施形態によっても第1の実施形態と同様の効果が得られ、またPEB1〜PEB4の中で先行ロットのウエハAの処理が早く終わり、温度整定を早く開始できるPEBについて後続ロットのウエハBの搬送を行うようにしているため、ウエハBがバッファモジュールBM内に滞留されることがより抑えられるので好ましい。
上記各実施形態においては例えば塗布、現像装置1の電源を落とすと、制御部100に記憶された平均露光装置内滞在時間ATはリセットされ、再起動後はあらためて、電源投入後に搬送されるロットのウエハから当該平均露光装置内滞在時間ATが取得される。また上記のように取得した滞在時間ATのデータは、塗布、現像装置1の電源オフ前に例えばキャリアCの塗布、現像装置への搬送を制御するホストコンピュータに退避され、塗布、現像装置1の再起動後、ホストコンピュータから読み出されるようにしてもよい。その場合例えば各ロットのレジストパターンの線幅などの処理条件毎に平均露光装置内滞在時間ATが記憶され、その後塗布、現像装置1に搬送されたウエハのロットの処理条件に応じて、それに対応する平均露光装置内滞在時間ATが制御部100に送信されるようにしてもよい。すなわち、平均露光装置内滞在時間ATは通信によって取得することができるようにしてもよい。
また、各実施形態において前記バッファモジュールBMからウエハB1〜B4が搬送可能になる時点P1〜P4において夫々平均露光装置内滞在時間ATが決定されていない場合は、上述のように制御部100が夫々平均露光装置内滞在時間ATを0秒、先頭ロットウエハAの残留予測時間t11を0秒として、上記の各計算を行い、ウエハB1の待機時間tを決定するようにしてもよい。
続いてシミュレータによって、背景技術の欄に示したようにウエハAの露光装置4内の残留予測時間及びウエハBの平均露光装置内滞在時間を0秒とした場合(ケース1)と第1の実施形態のように露光装置滞在時間を計算して搬送を行った場合(ケース2)とのウエハの搬送状況を比較した。このシミュレーションでは第1の実施形態と同様に搬送が行われるが、棚ユニットU3にはPEB1〜PEB6が設けられ、これらPEB1〜PEB6に順に各ロットのウエハが搬送されるものとする。
下記の表1はシミュレーションの結果を示したものであり、PEBの欄の括弧内の数字はその欄の括弧の内数字から各PEBの温度整定時間の90秒を引いた空き時間である。この表1に示すようにケース2においてはケース1に比べてバッファモジュールBMでの待機時間が82秒短縮されており、ウエハBを処理し終わるまでの時間も84秒短縮されている。従ってスループットが改善されていることが示された。また各PEB1〜6の空き時間(ウエハが搬入されていない時間)もケース2では短縮されており、各PEBでの消費電力が抑えられることが示された。
Figure 0004894674
本発明の塗布、現像装置の一実施の形態を示す平面図である。 前記塗布、現像装置を示す外観斜視図である。 前記塗布、現像装置に設けられるインターフェイスブロックの斜視図である。 本発明の実施形態における後続ロットのウエハの搬送とPEBの温度整定終了のタイミングと関係を示したタイムチャートである。 露光装置滞在時間が決定されるプロセスを示したフローチャートである。 バッファモジュールでの待機時間が決定されるプロセスを示したフローチャートである。 各ウエハが搬送されるPEBを示した搬送表である。 各モジュールの処理時間及びモジュール間の搬送時間を示したタイムチャートである。 他の実施形態で各ウエハが搬送されるPEBを示した搬送表である。 PEBの温度整定終了時と待機時間との関係を示したタイムチャートである。 各PEBでの温度整定と後続ロットのウエハ搬入との関係を示した搬送表である
符号の説明
BM バッファモジュール
W,A,B ウエハ
C1,C2 キャリア
PEB 露光後加熱処理ユニット
TRS 受け渡しステージ
1 塗布、現像装置
21 処理ブロック
30 高精度冷却モジュール
41 搬入ポート
42 搬出ポート
4A 受け渡し手段
100 制御部

Claims (12)

  1. キャリアブロックに搬入されたキャリアから取り出された基板に対してレジストの塗布及び、露光後の基板に対して現像を行うための塗布、現像装置において、
    レジストが塗布され、露光前の基板が待機する待機モジュールと、
    この待機モジュールに置かれた基板を露光装置の搬入ポートに搬送すると共に露光後の基板を前記露光装置の搬出ポートから受け取って、複数の加熱モジュールの中から選択された加熱モジュールに搬送する搬送手段と、
    前記複数の加熱モジュールのうち、後続ロットに使用される複数の加熱モジュールの夫々に搬入される当該後続ロットの最先の基板を前記待機モジュールから搬出するタイミングを計算する計算手段と、
    この計算手段により計算されたタイミングで前記待機モジュールから基板を搬出するように前記搬送手段を制御する手段と、を備え、
    前記計算手段は、
    t1:前記タイミングの計算の対象となる基板B1が待機モジュールから搬出できる状態になった時点から、当該基板B1に使用される加熱モジュールが当該基板B1の加熱処理のために準備が整う時点までの時間
    t2:前記タイミングの計算の対象となる基板B1が待機モジュールから搬出された時点から当該基板B1に使用される加熱モジュールに到達する時点までの時間
    t:基板B1が待機モジュールから搬出できる状態になった時点から、当該基板B1を搬出する時点までの待機時間
    とすると、t=t1−t2の計算を行い、
    t1は、前記基板B1が待機モジュールから搬出できる状態になった時点において、当該基板B1に使用される加熱モジュールにて処理される先頭ロットの基板のうち最後に処理される基板A1が当該時点から露光装置の搬出ポートに搬出されるまでの露光装置内の残留予測時間t11と、前記基板A1が前記搬出ポートから前記加熱モジュールに搬送され更に加熱処理が行われ、当該加熱処理に続いて当該加熱モジュールが後続ロットの前記基板B1のために整定されるまでの時間t12と、の合計時間であり、
    t2は、基板B1が待機モジュールから露光装置の搬入ポートに搬入されるまでの時間t21と、露光装置内の滞在時間t3と、露光装置から搬出された基板B1が前記加熱モジュールに搬送されるまでの時間t23と、の合計時間であり、
    露光装置内の滞在時間t3は、滞在時間の計算の対象となっている基板よりも前の基板群について、露光装置内に搬入された時点から露光装置より搬出された時点までの時間に基づいて計算された時間であり、
    基板A1における露光装置内の残留予測時間t11は、基板A1が露光装置内に搬入された時点から、前記基板B1が待機モジュールから搬出できる状態になった時点までの時間を、基板A1についての露光装置内の滞在時間t3から差し引いた残り時間であることを特徴とする塗布、現像装置。
  2. 前記露光装置内の滞在時間t3は、滞在時間の計算の対象となっている基板よりも前の基板群の各基板の露光装置内の滞在時間を積算し、その積算値を積算に用いた基板の枚数で割り算した値であり、基板が露光装置から搬出される度に、更新されることを特徴とする請求項1記載の塗布、現像装置。
  3. 異常基板及び露光装置内の滞在時間が上限時間よりも長い基板については、前記積算の対象から外すことを特徴とする請求項2記載の塗布、現像装置。
  4. 前記待機モジュールから露光装置の搬入ポートに至るまでの基板の搬送経路の途中には、基板を露光装置内の温度に調整するための温調モジュールが介在していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一つに記載の塗布、現像装置。
  5. 前記露光装置の搬出ポートから前記加熱モジュールに至るまでの基板の搬送経路の途中には、基板の受け渡しを行うための受け渡しモジュールが介在していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一つに記載の塗布、現像装置。
  6. 前記複数の加熱モジュールの中には、先頭ロットに使用されなかった未使用加熱モジュールが含まれ、
    前記計算手段は、
    前記タイミングの計算の対象となる基板B1が待機モジュールから搬出できる状態になった時点から、前記未使用加熱モジュールが当該基板B1の加熱処理のために準備が整う時点までの時間t1’を計算し、
    この計算された時間t1’と、前記t11とt12との合計時間と、の短い方の時間をt1として待機時間tを計算するように構成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一つに記載の塗布、現像装置。
  7. レジストが塗布され、露光前の基板が待機する待機モジュールと、この待機モジュールに置かれた基板を露光装置の搬入ポートに搬送すると共に露光後の基板を前記露光装置の搬出ポートから受け取って、複数の加熱モジュールの中から選択された複数の加熱モジュールに搬送する搬送手段と、前記加熱モジュールにて加熱された基板に対して現像処理を行う現像モジュールと、を備えた塗布、現像装置を運転する方法において、
    前記複数の加熱モジュールのうち、後続ロットに使用される複数の加熱モジュールの夫々に搬入される当該後続ロットの最先の基板を前記待機モジュールから搬出するタイミングを計算する計算工程と、
    この計算工程により計算されたタイミングで前記待機モジュールから基板を搬出する工程と、を備え、
    前記計算工程は、
    t1:前記タイミングの計算の対象となる基板B1が待機モジュールから搬出できる状態になった時点から、当該基板B1に使用される加熱モジュールが当該基板B1の加熱処理のために準備が整う時点までの時間
    t2:前記タイミングの計算の対象となる基板B1が待機モジュールから搬出された時点から当該基板B1に使用される加熱モジュールに到達するまでの時点までの時間
    t:基板B1が待機モジュールから搬出できる状態になった時点から、当該基板B1を搬出する時点までの待機時間
    とすると、t=t1−t2の計算を行い、
    t1は、前記基板B1が待機モジュールから搬出できる状態になった時点において、当該基板B1に使用される加熱モジュールにて処理される先頭ロットの基板のうち最後に処理される基板A1が当該時点から露光装置の搬出ポートに搬出されるまでの露光装置内の残留予測時間t11と、前記基板A1が前記搬出ポートから前記加熱モジュールに搬送され更に加熱処理が行われ、当該加熱処理に続いて当該加熱モジュールが後続ロットの前記基板B1のために整定されるまでの時間t12と、の合計時間であり、
    t2は、基板B1が待機モジュールから露光装置の搬入ポートに搬入されるまでの時間t21と、露光装置内の滞在時間t3と、露光装置から搬出された基板B1が前記加熱モジュールに搬送されるまでの時間t23と、の合計時間であり、
    露光装置内の滞在時間t3は、滞在時間の計算の対象となっている基板よりも前の基板群について、露光装置内に搬入された時点から露光装置より搬出された時点までの時間に基づいて計算された時間であり、
    基板A1における露光装置内の残留予測時間t11は、基板A1が露光装置内に搬入された時点から、前記基板B1が待機モジュールから搬出できる状態になった時点までの時間を、基板A1についての露光装置内の滞在時間t3から差し引いた残り時間であることを特徴とする塗布、現像方法。
  8. 前記露光装置内の滞在時間t3は、滞在時間の計算の対象となっている基板よりも前の基板群の各基板の露光装置内の滞在時間を積算し、その積算値を積算に用いた基板の枚数で割り算した値であり、基板が露光装置から搬出される度に、更新されることを特徴とする請求項7記載の塗布、現像方法。
  9. 異常基板及び露光装置内の滞在時間が上限時間よりも長い基板については、前記積算の対象から外すことを特徴とする請求項8記載の塗布、現像方法
  10. 前記待機モジュールから露光装置の搬入ポートに至るまでの基板の搬送経路の途中には、基板を露光装置内の温度に調整するための温調モジュールが介在していることを特徴とする請求項ないしのいずれか一つに記載の塗布、現像方法。
  11. 前記複数の加熱モジュールの中には、先頭ロットに使用されなかった未使用加熱モジュールが含まれ、
    前記計算工程は、
    前記タイミングの計算の対象となる基板B1が待機モジュールから搬出できる状態になった時点から、前記未使用加熱モジュールが当該基板B1の加熱処理のために準備が整う時点までの時間t1’を計算し、
    この計算された時間t1’と、前記t11とt12との合計時間と、の短い方の時間をt1として待機時間tを計算するように構成されていることを特徴とする請求項7ないし10のいずれか一つに記載の塗布、現像方法。
  12. キャリアブロックに搬入されたキャリアから取り出された基板に対してレジストの塗布及び、露光後の基板に対して現像を行うための塗布、現像装置に用いられる、コンピュータ上で動作するプログラムを格納した記憶媒体であって、
    前記プログラムは、請求項7ないし11のいずれか一つに記載の塗布、現像方法に用いられることを特徴とする記憶媒体。
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