JP4893447B2 - 電子制御式機械時計およびコギングトルクの低減方法 - Google Patents

電子制御式機械時計およびコギングトルクの低減方法 Download PDF

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Description

本発明は、電子制御式機械時計、および電子制御式機械時計のコギングトルクの低減方法に関する。
従来、時計として、ぜんまいなどから開放された機械エネルギを電気エネルギに変換し、この電気エネルギによって輪列を調速する電子制御式機械時計が知られている。詳述すると、このような電子制御式機械時計では、ぜんまいにより輪列を介して駆動される磁石付きのロータと、ロータが回転可能に配置されるステータと、ステータの一部に巻き回されるコイルとを有する発電機(電磁変換機)が設けられている。ぜんまいから開放された機械エネルギによって輪列が回転すると、この回転運動がロータに伝達されてロータが回転し、電磁誘導によってコイルに起電力が発生する。そして、この起電力によって制御回路を駆動し、ロータの回転速度を調速することにより、輪列に制動をかけて当該輪列を調速する。この際、一般的な男性用サイズの時計(外径25mm〜30mm)では、制御回路を駆動させるために必要な電力は25nW程度となっており、この電力を得るため、ぜんまいからロータまでの増速比は例えば27万倍程度に設定される。また、ぜんまいのトルクは、8×10−3Nm程度に設定され、ロータの駆動トルクは1×10−8Nm程度となっている。
このような電子制御式機械時計において、近年、小型化の要望が高まっている。しかしながら、ムーブメントのサイズを小さくすると、ぜんまいの大きさも小さくなり、ぜんまいに蓄えられる機械エネルギ(=ぜんまいの巻数(持続時間)×ぜんまいのトルク)も小さくなってしまう。このため、商品性に大きな影響力を持つ持続時間を維持させつつ時計の小型化を進めるためには、ぜんまいのトルク、すなわちぜんまいに輪列を介して連結されるロータの駆動トルクを小さくすることが重要となる。
そこで、従来、ロータが回転する際の抵抗、すなわち、コギングトルクを低減させることでロータの駆動トルクを小さくすることが提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
特許文献1に記載の時計(クオーツ時計)では、ロータが配置されるステータのステ−タ穴(ロータ穴部)の外周に、径方向外側に突出した切欠、すなわちノッチを形成することにより、2×10−6Nm程度のコギングトルクを1×10−6Nm程度に低減させている。
特許文献2に記載の時計では、ステータを変形可能に構成するとともに、ステ−タ穴の内側に、ロータと同心円のブッシュを設け、ステータ穴の形状に幾分のばらつきがあっても、当該ステータを変形させ、ブッシュに押し当てることで、ステータ穴の形状をブッシュと同形状、すなわちロータと同心円の形状に補正することが可能となっている。これにより、特許文献2に記載の時計では、ステ−タ穴とロータとの隙間を均一化し、ロータの回転角による磁気特性のばらつきを抑えてコギングトルクを低減させている。
特開平8−75873号公報 特開2001−108766号公報
しかしながら、特許文献1に記載のクオーツ時計では、ノッチを形成することで2×10−6Nm程度のコギングトルクを1×10−6Nm程度に低減させているが、電子制御式機械時計では、これらのコギングトルクより2桁小さい1×10−8Nm程度のコギングトルクを扱うため、ノッチの影響は大きすぎ、ノッチを設けると逆にコギングトルクの上昇を招いてしまうという問題がある。
また、特許文献2に記載の時計では、製造上のばらつきにより、ロータに設けられた磁石の中心がロータの中心からずれた場合、ロータ設置時に、磁石の中心がステータ穴(ブッシュ)に対して偏心した位置に配置されることとなり、ステ−タ穴とロータとの隙間を均一化することではコギングトルクを低減することができないという問題があった。ここで、磁石とステータとの隙間を広げ、パーミアンスを下げることで、磁石の偏心の影響を抑制することが考えられるが、この場合、ステータ内に流れる磁束が減少し、発電性能が低下してしまうという問題がある。
本発明の目的は、発電性能を低下させることなくコギングトルクを低減できる電子制御式機械時計、およびコギングトルクの低減方法を提供することにある。
本発明の電子制御式機械時計は、機械エネルギ源と、前記機械エネルギ源に連結された輪列により駆動されて発電する発電機と、前記発電機が発電した電力により駆動され、前記発電機の回転周期を制御することにより前記輪列に制動をかけて前記輪列を調速する制御回路とを備えた電子制御式機械時計であって、前記発電機は、組み合わせた際に一端側にロータ孔が形成される一対の磁気回路形成部材と、磁石を有し前記ロータ孔内に配置されるロータと、前記各磁気回路形成部材の他端側に跨るように積層配置されて、前記各磁気回路形成部材の他端側同士を磁気導通させる補助磁気回路形成部材と、前記各磁気回路形成部材の少なくとも一方に巻き回されるコイルとを備え、前記各磁気回路形成部材の他端側は、互いに離間して設けられ、当該他端側の側面間には隙間が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、磁気回路形成部材の他端側は、互いに離間して設置されており、磁気回路形成部材の他端側の側面間に隙間が形成される。なお、この隙間には、何も介装されていなくても良いし(この場合、隙間には空気が存在することとなる)、補助磁気回路形成部材より低い透磁率を有する部材(例えば樹脂等)であれば、当該部材が介装されていてもよい。
このようにすれば、ロータから生じる磁束が通る磁気回路の経路として、一方の磁気回路形成部材、補助磁気回路形成部材、他方の磁気回路形成部材を通る主経路と、一方の磁気回路形成部材、磁気回路形成部材の側面間に形成される隙間、他方の磁気回路形成部材を通る補助経路との2つの経路が形成されることとなり、磁気回路形成部材の他端側の側面同士を当接させる場合と比べ、発電機の発電性能が低下することなく、コギングトルクが大幅に低減する。
よって、ロータが回転する際の抵抗を低減できるので、ロータの起動性を向上させることができる。
また、ロータが回転する際の抵抗を低減できるので、ロータの回転、すなわち、運針が滑らかとなり、例えばクロノグラフの運針をさせた場合に、経過時間を正確に表示することができ、時計の信頼性を向上させることができる。
さらに、コギングトルクが低減することにより、輪列に加わる負荷トルクを低減でき、時計の耐久性を向上させることができる。
そして、コギングトルクが低減することにより、例えばぜんまい等から構成される機械エネルギ源のトルクを下げることができるので、持続時間を維持しつつ機械エネルギ源を小型化することが可能となり、時計の薄型化および小型化を実現することが可能となる。
また、磁気回路形成部材の他端側の側面間に隙間を設け、磁気回路を主経路と補助経路との2つの経路で構成することにより、ロータの磁気的な平衡点を変化させることができる。これにより、輪列の噛み合い効率が最も良い位置にロータを静止させることができる。
なお、機械エネルギ源としては、ぜんまいやゴムやスプリング等を例示できる。
本発明の電子制御式機械時計では、前記各磁気回路形成部材の他端側と、前記補助磁気回路形成部材とには調整孔が形成され、前記各調整孔には、前記各調整孔より径が小さい案内ピンが挿入され、前記各調整孔と前記各案内ピンとの間には、隙間が形成されていることが好ましい。
なお、調整孔を挿通する案内ピンにねじ穴を形成し、当該ねじ穴に雄ねじを螺合させることにより、磁気回路形成部材の他端側と補助磁気回路形成部材とを締結しても良い。また、案内ピンの長さを、磁気回路形成部材の他端側と補助磁気回路形成部材との厚みより長く形成するとともに、案内ピンのこれら部材を突き抜けた部分である先端部に雄ねじを形成し、当該雄ねじが形成された先端部にナット等の締結部材を螺着させることにより、各磁気回路形成部材の他端側と補助磁気回路形成部材とを締結しても良い。
本発明によれば、各調整孔と各案内ピンとの間には隙間が形成されているので、補助磁気回路形成部材の他端側の固定時に、当該他端側の固定位置を微調整することができる。従って、補助磁気回路形成部材の他端側の側面間に形成される隙間の幅を微調整することができ、コギングトルクを確実に低減させることができる。
本発明の電子制御式機械時計では、前記各磁気回路形成部材の他端側間に形成された隙間の幅は、前記磁気回路形成部材の厚みに対し、10分の1以上5分の1以下の寸法であることが好ましい。
本発明によれば、各磁気回路形成部材の他端側間に形成された隙間の幅が磁気回路形成部材の厚みに対して10分の1以上5分の1以下の寸法であるので、コギングトルクをより確実に低減できる。
本発明の電子制御式機械時計では、前記各磁気回路形成部材の一端側には切欠部が形成され、前記各切欠部は、連続した半円弧状に形成され、前記各磁気回路形成部材を組み合わせた際に、同一の円周上に配置されて前記ロータ孔を形成することが好ましい。
本発明によれば、各磁気回路形成部材の切欠部は、連続した半円弧状となっており、ノッチ等の切欠が形成されていないので、各磁気回路形成部材の形状が複雑となることを抑制でき、製造コストを低減できる。
本発明の電子制御式機械時計では、前記各磁気回路形成部材は、アモルファス金属層が積層されて構成されていることが好ましい。
本発明によれば、磁気回路形成部材は、アモルファス金属層が多層に積層されて構成されているので、透磁率が非常に高い。従って、発電機の発電性能を向上させることができる。
本発明のコギングトルクの低減方法は、機械エネルギ源と、前記機械エネルギ源に連結された輪列によりロータが駆動されて発電する発電機と、前記発電機が発電した電力により駆動され、前記発電機の回転周期を制御することにより前記輪列に制動をかけて前記輪列を調速する制御回路とを備えた電子制御式機械時計の前記ロータのコギングトルクの低減方法であって、前記発電機を、組み合わせた際に一端側にロータ孔が形成される一対の磁気回路形成部材と、磁石を有し前記ロータ孔内に配置される前記ロータと、前記各磁気回路形成部材の他端側に跨るように積層配置されて、前記各磁気回路形成部材の他端側同士を磁気導通させる補助磁気回路形成部材と、前記各磁気回路形成部材の少なくとも一方に巻き回されるコイルとを含んで構成し、前記各磁気回路形成部材の他端側を互いに離間して設け、当該他端側の側面間に隙間を形成しておき、前記各磁気回路形成部材を前記隙間の幅を調整可能に構成して前記隙間の幅を調整するか、または、前記隙間に前記補助磁気回路形成部材より低い透磁率を有する部材を介装することにより、コギングトルクを低減させることを特徴とする。
なお、本発明においても、磁気回路は、一対の磁気回路形成部材と、ロータと、補助磁気回路形成部材と、コイルとを備えて構成される。主経路は、補助磁気回路形成部材を通り、補助経路は、磁気回路形成部材の側面間に形成される隙間を通る。
本発明によれば、ロータから生じる磁束が通る磁気回路の経路として、主経路と、主経路より透磁率が低い補助経路との2つの経路が形成される。従って、前述の発明と同様の構成により、同様の効果を奏することができる。
また、磁気回路形成部材の他端側間の隙間の幅を調整するか、隙間に補助磁気回路形成部材より低い透磁率を有する部材(例えば樹脂等)を介装することにより、補助経路の透磁率を調整することができるので、コギングトルクを確実に低減させることができる。
本発明の電子制御式機械時計によれば、発電性能を低下させることなくコギングトルクを低減できるという効果が得られる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る時計1の平面図、図2は、時計1の断面図である。
電子制御式機械時計1は、図1および図2に示すように、機械エネルギ源であるぜんまい2と、ぜんまい2に接続されぜんまい2の機械エネルギが開放されることにより駆動される輪列3と、輪列3に接続されぜんまい2からの回転運動によって発電する発電機4と、発電機4が発電した電力により駆動され、発電機4の回転周期を制御することにより輪列3に制動をかけて当該輪列3を調速する制御回路5(図3参照)とを備えて構成されている。また、時計1は、輪列3に接続された指針301(図3参照)や、ぜんまい2を巻き上げるための図示しない手巻機構等を備えている。手巻機構等の構成は公知の構成であるので、説明は省略する。
ぜんまい2は、図2に示すように、香箱31Aに収納されており、この香箱31Aの外周には香箱歯車31Bが形成されている。これらぜんまい2、香箱31A、および香箱歯車31Bを備えて香箱車31(1番車)が構成されている。香箱車31には、輪列3を構成する二番車32が噛み合っており、香箱車31がぜんまい2のほどける力によって回転することにより、輪列3は回転駆動する。
輪列3は、図1および図2に示すように、香箱車31と噛み合う二番車32(図2参照)、三番車33、二番車32が軸341上に配置された四番車34、五番車35、および発電機4のロータ41と噛み合う六番車36を備えて構成されている。これら輪列3は、地板302、二番受け303、および輪列受け304によって支持されており、香箱車31の回転を約27万倍に増速してロータ41に伝達する。なお、二番車32の筒かな305には図示しない分針が、筒かな305から図示しない日の裏車を介して回転される筒車306には図示しない時針が、四番車34の軸341には図示しない秒針がそれぞれ固定されている。
発電機4は、詳しくは後述するが、図1および図2に示すように、六番車36に噛み合い2極の永久磁石を有するロータ41、ロータ41が回転可能に配置されるステータ42、およびステータ42の一部に巻き回されるコイル43A,43Bを備えて構成されている。
図3は、本実施形態の電子制御式機械時計1の構成を示すブロック図である。
時計1は、前述のようにぜんまい2と、ぜんまい2に接続されぜんまい2の機械エネルギが開放されることにより駆動する輪列3と、ぜんまい2の回転が輪列3により増速して伝達される発電機4と、発電機4の回転周期を制御することにより輪列3に制動をかけて当該輪列3を調速する制御回路5とを備えて構成されている。
発電機4は、輪列3を介してぜんまい2によって駆動され、誘起電力を発生する。この発電機4からの交流出力は、整流回路51を通して昇圧、整流され、コンデンサ52に充電供給される。
このコンデンサ52から供給される電力によってワンチップICで構成された制御回路5が駆動される。この制御回路5は、発振回路53、ロータ41の回転検出回路54、およびブレーキ制御回路55を備えて構成されている。
発振回路53は、時間標準源である水晶振動子531を用いて発振信号(32768Hz)を出力し、この発振信号を所定の分周回路で分周し、基準信号fsとしてブレーキ制御回路55に出力している。
回転検出回路54は、発電機4から出力される発電波形からロータ41の回転速度を検出し、その回転検出信号FGをブレーキ制御回路55へ出力する。
ブレーキ制御回路55は、基準信号fsに対する回転検出信号FGの位相差等に基づいて発電機4にブレーキ信号を入力する。これにより、輪列3に制動がかけられて当該輪列3が調速され、当該輪列3に接続された指針301により時刻表示が行われる。
以下に、本実施形態の時計1の特徴部分である発電機4について詳述する。
発電機4は、前述したように、ロータ41と、ロータ41が回転可能に配置されるステータ42と、ステータ42の一部に巻き回されるコイル43A,43Bとを備えて構成されている。
ロータ41は、図2に示すように、2極の永久磁石であるロータ磁石411と、六番車36に噛み合うロータかな412と、ロータ41の回転ムラを抑制する慣性板413とを備えて構成されている。
図4は、発電機4の拡大図である。
ステータ42は、図4に示すように、ロータ41が一端側に配置される磁気回路形成部材としての一対のステータ本体42A,42Bと、ステータ本体42A,42Bの他端側に積層され固定される補助磁気回路形成部材としての継鉄42Cとを備えて構成されている。
ステータ本体42A,42Bは、図4に示すように、並列に配置されている。このステータ本体42A,42Bは、アモルファス(非晶質)合金の薄膜からなるアモルファス金属層が接着層を挟んで20層程度に積層されたものであり、0.50mmの厚みの板状に構成されている。この厚みにより、ステータ本体42A,42Bに囲まれるロータ41に外部からの磁束が影響するのを防止している。なお、各アモルファス金属層は、互いに接着層によって接着されている。
各ステータ本体42A,42Bの一端側には、図4に示すように、ロータ41が配置されるロータ配置部45A,45Bが形成され、他端側には、継鉄42Cが積層固定される磁気導通部46A,46Bが形成されている。ステータ本体42A,42Bにおけるこれらロータ配置部45A,45Bおよび磁気導通部46A,46Bの間には、コイル43A,43Bが巻き回されるコア部47A,47Bが形成されている。各コア部47A,47Bに巻き回されるコイル43A,43Bの巻数は同数とされている。また、各コイル43A,43Bは直列に接続されている。
図5は、ロータ配置部45A,45Bを示す時計1の拡大図である。
図5に示すように、各ロータ配置部45A,45Bの内側には、ステータ切欠部451A,451Bが形成されている。各ステータ切欠部451A,451Bは、連続した半円弧状に形成されている。各ステータ切欠部451A,451Bは、各ステータ本体42A,42Bが設置される際に、地板302に圧入されたブッシュ452(図2参照)に当てられながら、端部453A,453B間に所定の大きさのギャップG1が形成されるように対向配置される。これにより、各ステータ切欠部451A,451Bは、共に同一の円周上に配置され、ロータ孔454を形成する。このロータ孔454の中心に、ロータ41が配置される。
また、図5に示すように、各ロータ配置部45A,45Bには、固定ピン用孔455が形成されている。固定ピン用孔455には、地板302に圧入される固定ピン456(図4参照)が挿入される。
なお、図5に示す線分457は、ロータ磁石411の中心を通るとともに、ギャップG1を結ぶ線に直交する線である。線分458は、ロータ磁石411のN極とS極とを結ぶ線である。θは、ロータ41の回転角度であり、これら線分457と線分458とのなす角である。
図6は、磁気導通部46A,46Bを示す時計1の断面図であり、図4のVI−VI線断面図である。
各ステータ本体42A,42Bの磁気導通部46A,46Bには、図6に示すように、各磁気導通部46A,46に跨るように継鉄42Cが積層され固定されている。継鉄42Cは、PCパーマロイ等から構成され、0.25mmの厚みに形成されている。これら各磁気導通部46A,46Bおよび継鉄42Cには、調整孔7が形成されている。これら調整孔7には、地板302に植立された案内ピン6の第1軸部62が挿入されている。
ここで、案内ピン6を詳述すると、案内ピン6は、磁気導通部46A,46Bを支持する支持部61と、支持部61の一方の面に立設された前記第1軸部62と、支持部61の他方の面に立設された第2軸部63とを備えて構成されている。第1軸部62の径は、調整孔7の径よりも小さく形成されており、調整孔7に挿入された際に、調整孔7との間に若干の隙間(ガタ)が形成されるようになっている。案内ピン6は、第2軸部63が地板302に形成された孔307に圧入されることにより地板302に植立される。このような案内ピン6には、第1軸部62および支持部61に亘ってねじ穴64が形成されている。
そして、このねじ穴64に調整ねじ65が螺合することにより、各磁気導通部46A,46Bおよび継鉄42Cは締結される。この際、各磁気導通部46A,46Bは、当該磁気導通部46A,46Bの側面461A,461B間に、ステータ本体42A,42Bの厚み(5.00×10−1mm)の10分の1以上5分の1以下となるエアギャップG2が形成されるように、互いに離間して設置される。
ここで、本実施形態では、第1軸部62と調整孔7との間に若干の隙間が形成されているので、各磁気導通部46A,46Bを、固定ピン456を中心に若干回動させて当該各磁気導通部46A,46Bの固定位置を微調整することができる。従って、エアギャップG2の幅を容易に微調整することができる。なお、各磁気導通部46A,46Bは、当該各磁気導通部46A,46Bの側面461A,461B同士が面接触や点接触をしないように、完全に離間して設置される。
このような本実施形態の発電機4では、ロータ磁石411のN極から発生する磁束は、ステータ本体42Aおよびステータ本体42Bのうち、一方のステータ本体、継鉄42C、および他方のステータ本体を通る経路、あるいは、一方のステータ本体、エアギャップG2、および他方のステータ本体を通る経路を経た後に、ロータ磁石411のS極に到達する。このようにして、本実施形態の発電機4には、環状の磁気回路が形成される。なお、継鉄42Cを通る経路が磁気回路の主経路となり、継鉄42Cより透磁率の低いエアギャップG2(空気)を通る経路が磁気回路の補助経路となる。
図7は、本実施形態の発電機4において、エアギャップG2の幅を変化させた際のコイル43A,43Bに鎖交する鎖交磁束の測定結果を示す図である。
図7に示すように、エアギャップG2の幅を0.00mmから1.40×10−1mmに広げても、鎖交磁束は、1.262×10−7Wbから1.237×10−7Wbにしか変化せず、2%程度しか低下しないことが分かる。従って、発電量は鎖交磁束の変化に比例するため、エアギャップG2を設けたとしても、発電量にはほとんど影響を及ぼさないことが分かる。
図8は、エアギャップG2の大きさを0.00mmとした本実施形態の発電機4(エアギャップ0)、エアギャップG2の大きさを5.00×10−2mmとした本実施形態の発電機4(エアギャップ5)において、ロータ41の回転角度θを変化させた際のコギングトルクの測定結果を示す図である。
図8に示すように、エアギャップG2の大きさを0.00mm、すなわち、エアギャップG2を設けなかった場合、コギングトルクのピーク値は1.28×10−8Nmとなる。一方、エアギャップG2の大きさを5.00×10−2mmとした場合、コギングトルクのピーク値は7.80×10−9Nmとなる。従って、エアギャップG2の大きさを5.00×10−2mmとした場合、エアギャップG2を設けなかった場合に比べて、コギングトルクのピーク値を60%程度に低減できることが分かる。よって、エアギャップG2を設けることで、発電量を減らすことなくコギングトルクを大幅に低減できることが分かる。
また、図8に示すように、エアギャップG2を設けなかった場合、ロータ41の磁気的な平衡点は10度となる。一方、エアギャップG2の大きさを5.00×10−2mmとした場合、ロータ41の磁気的な平衡点は52度となる。従って、エアギャップG2を設けることにより、ロータ41の磁気的な平衡点を変化させることができることが分かる。
このような実施形態によれば、次のような効果が得られる。
(1)各ステータ本体42A,42Bの磁気導通部46A,46Bには、各磁気導通部46A,46Bに跨るように継鉄42Cが積層され固定されている。また、各磁気導通部46A,46Bは、互いに完全に離間して設置され、側面461A,461B間に所定の大きさのエアギャップG2が形成されている。従って、磁気回路の経路は、一方のステータ本体、継鉄42C、および他方のステータ本体を通る主経路と、一方のステータ本体、エアギャップG2、および他方のステータ本体を通る補助経路とから構成されることとなる。そして、磁気導通部46A,46Bの側面461A,461B同士を当接させる場合に比べ、発電性能が低下することなく、コギングトルクが大幅に低減する。
よって、ロータ41が回転する際の抵抗を低減できるので、ロータ41の起動性を向上させることができる。
また、ロータ41が回転する際の抵抗を低減できるので、運針が滑らかとなり、経過時間を正確に表示することができて時計1の信頼性を向上できる。
さらに、コギングトルクが低減することにより、輪列3に加わる負荷トルクを低減でき、時計1の耐久性を向上させることができる。
そして、コギングトルクが低減することにより、ぜんまい2のトルクを下げることができるので、持続時間を維持しつつぜんまい2を小型化することが可能となり、時計1の薄型化および小型化を推進できる。
また、エアギャップG2を設けることにより、ロータ41の磁気的な平衡点を変化させることができるので、輪列3の噛み合い効率が最も良い位置にロータ41を静止させることができる。
(2)エアギャップG2の幅は、ステータ本体42A,42Bの厚みに対して10分の1以上5分の1以下の寸法にされているので、コギングトルクを確実に低減できる。
(3)磁気導通部46A,46Bおよび継鉄42Cを締結する調整ねじ65と、調整ねじ65が挿入される調整孔7との間には、若干の隙間が設けられているので、各磁気導通部46A,46Bの固定位置を微調整することができる。従って、エアギャップG2の幅を微調整することができ、コギングトルクをより確実に低減できる。
(4)各ステータ本体42A,42Bは、アモルファス金属層が多層に積層されて構成されているので、透磁率が非常に高い。従って、発電機4の発電性能を向上させることができる。
(5)各ステータ本体42A,42Bのステータ切欠部451A,451Bは、連続した半円弧状に形成されており、ノッチが形成されていないので、ステータ本体42A,42Bの形状が複雑となることを抑制でき、製造コストを低減できる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記実施形態では、ステータ本体42A,42Bの磁気導通部46A,46B間に形成されたエアギャップG2である隙間G2には、何も介装されていなかったが、継鉄42Cより低い透磁率を有する部材であれば、当該隙間G2にそのような部材が介装されていてもよい。また、前記実施形態では、隙間G2の幅は、ステータ本体42A,42Bの厚みに対して10分の1以上5分の1以下の寸法にされていたが、これに限定されない。
前記実施形態では、ステータ本体42A,42Bは、アモルファス金属から構成されていたが、アモルファス金属から構成されていなくともよく、ステータ本体は、強磁性体から構成されていればよい。
前記実施形態では、案内ピン61にねじ穴64が形成され、このねじ穴64に調整ねじ65が螺合することにより、各磁気導通部46A,46Bと継鉄42Cとが締結されていた。これに対し、案内ピン61の第1軸部62が磁気導通部46A,46Bと継鉄42Cとの厚みよりも長く形成されるとともに、その先端部に雄ねじが形成され、雄ねじが形成された当該先端部にナット等の締結部材が螺着されることにより、各磁気導通部46A,46Bと継鉄42Cとが締結されてもよい。
なお、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、数量などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、数量などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明の一実施形態に係る電子制御式機械時計に係る時計の平面図。 前記実施形態の時計の断面図。 前記実施形態の時計の構成を示すブロック図。 前記実施形態の発電機の拡大図。 前記実施形態のロータ配置部を示す時計の拡大図。 前記実施形態の磁気導通部を示す時計の断面図であり、図4のVI−VI線断面図。 前記実施形態のエアギャップの幅を変化させた際のコイルに鎖交する鎖交磁束量の測定結果を示す図。 前記実施形態のエアギャップの幅の異なる発電機において、ロータの回転角度を変化させた際のコギングトルクの測定結果を示す図。
符号の説明
1…電子制御式機械時計、2…ぜんまい(機械エネルギ源)、3…輪列、4…発電機、5…制御回路、41…ロータ、42A,42B…ステータ本体(磁気回路形成部材)、42C…継鉄(補助磁気回路形成部材)、43A,43B…コイル、45A,45B…ロータ配置部(磁気回路形成部材の一端側)、46A,46B…磁気導通部(磁気回路形成部材の他端側)、451A,451B…ステータ切欠部(切欠部)、454…ロータ孔、461A,461B…側面、G2…エアギャップ(隙間)。

Claims (6)

  1. 機械エネルギ源と、前記機械エネルギ源に連結された輪列により駆動されて発電する発電機と、前記発電機が発電した電力により駆動され、前記発電機の回転周期を制御することにより前記輪列に制動をかけて前記輪列を調速する制御回路とを備えた電子制御式機械時計であって、
    前記発電機は、組み合わせた際に一端側にロータ孔が形成される一対の磁気回路形成部材と、磁石を有し前記ロータ孔内に配置されるロータと、前記各磁気回路形成部材の他端側に跨るように積層配置されて、前記各磁気回路形成部材の他端側同士を磁気導通させる補助磁気回路形成部材と、前記各磁気回路形成部材の少なくとも一方に巻き回されるコイルとを備え、
    前記各磁気回路形成部材の他端側は、互いに離間して設けられ、当該他端側の側面間には隙間が形成されている
    ことを特徴とする電子制御式機械時計。
  2. 請求項1に記載の電子制御式機械時計において、
    前記各磁気回路形成部材の他端側と、前記補助磁気回路形成部材とには調整孔が形成され、前記各調整孔には、前記各調整孔より径が小さい案内ピンが挿入され、前記各調整孔と前記各案内ピンとの間には、隙間が形成されている
    ことを特徴とする電子制御式機械時計。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電子制御式機械時計において、
    前記各磁気回路形成部材の他端側間に形成された隙間の幅は、前記磁気回路形成部材の厚みに対し、10分の1以上5分の1以下の寸法である
    ことを特徴とする電子制御式機械時計。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の電子制御式機械時計において、
    前記各磁気回路形成部材の一端側には切欠部が形成され、
    前記各切欠部は、連続した半円弧状に形成され、前記各磁気回路形成部材を組み合わせた際に、同一の円周上に配置されて前記ロータ孔を形成する
    ことを特徴とする電子制御式機械時計。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の電子制御式機械時計において、
    前記各磁気回路形成部材は、アモルファス金属層が積層されて構成されている
    ことを特徴とする電子制御式機械時計。
  6. 機械エネルギ源と、前記機械エネルギ源に連結された輪列によりロータが駆動されて発電する発電機と、前記発電機が発電した電力により駆動され、前記発電機の回転周期を制御することにより前記輪列に制動をかけて前記輪列を調速する制御回路とを備えた電子制御式機械時計の前記ロータのコギングトルクの低減方法であって、
    前記発電機を、組み合わせた際に一端側にロータ孔が形成される一対の磁気回路形成部材と、磁石を有し前記ロータ孔内に配置される前記ロータと、前記各磁気回路形成部材の他端側に跨るように積層配置されて、前記各磁気回路形成部材の他端側同士を磁気導通させる補助磁気回路形成部材と、前記各磁気回路形成部材の少なくとも一方に巻き回されるコイルとを含んで構成し、前記各磁気回路形成部材の他端側を互いに離間して設け、当該他端側の側面間に隙間を形成しておき、
    前記各磁気回路形成部材を前記隙間の幅を調整可能に構成して前記隙間の幅を調整するか、または、前記隙間に前記補助磁気回路形成部材より低い透磁率を有する部材を介装することにより、コギングトルクを低減させる
    ことを特徴とするコギングトルクの低減方法。
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