JP2001042066A - 電子制御機器 - Google Patents

電子制御機器

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JP2001042066A
JP2001042066A JP11218956A JP21895699A JP2001042066A JP 2001042066 A JP2001042066 A JP 2001042066A JP 11218956 A JP11218956 A JP 11218956A JP 21895699 A JP21895699 A JP 21895699A JP 2001042066 A JP2001042066 A JP 2001042066A
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rotor
electronic control
magnetic
generator
control device
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JP11218956A
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Kazuhiro Tsuchiya
和博 土屋
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロータの起動性と発電機の発電効率とのバラ
ンスを容易に調整できること。 【解決手段】 発電機60を、ロータ70、永久磁石6
1、コイルブロック21,31で形成される磁気回路中
の磁束数をロータ70の回転でスイッチングして変化さ
せ、よって誘起電力を生じさせる構成にした。このた
め、ロータ70の引きトルクと発電機60の発電効率と
のバランスをとるのには、永久磁石61の体積を変えて
磁束数を変えればよいが、この場合、磁気回路中の磁束
数が極端に変動する心配がなく、発電機60の発電効率
に及ぼす影響を小さくでき、微妙な調整を容易にでき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子制御機器に係
り、例えば、ゼンマイを機械的エネルギー源として輪列
を駆動するとともに、輪列からの回転を受けて回転する
発電機に電力を生じさせ、この電力により駆動される電
子回路によって前記発電機の回転周期を制御すること
で、輪列に制動をかけて調速するようにした電子制御式
機械時計用の電子制御機器に関する。
【0002】
【背景技術】ゼンマイが解ける時の機械エネルギーを発
電機で電気エネルギーに変換し、その電気エネルギーに
より回転制御手段を作動させて発電機のコイルに流れる
電流値等を制御することにより、輪列に固定される指針
を正確に駆動して正確に時刻を表示する電子制御式機械
時計として、特開平8−5758号公報に記載されたも
のが知られている。
【0003】図18,19は、同公報に開示された時計
の平面図および断面図である。
【0004】各図において、ゼンマイを内蔵した香箱車
1からの回転動力は、地板3および輪列受14、二番受
15に支持された二番車6、三番車7、四番車8、五番
車11、六番車12からなる輪列を介して増速されて発
電機20に連繋される。
【0005】発電機20は、従来の電池駆動式電子時計
の駆動用ステップモータに類似する構造であり、ロータ
13、およびステータ150およびコイルブロック16
0とからなっている。
【0006】ロータ13は、六番車12に連繋して回転
するロータかな13aの軸回りに、ロータ磁石13bお
よび円板状のロータ慣性板13cを一体に取付けたもの
である。
【0007】ステータ150は、ステータ体150aに
4万ターンのステータコイル150bを巻線したもので
ある。
【0008】コイルブロック160は、磁心160aに
11万ターンのコイル160bを巻線したものである。
ここで、ステータコイル150bとコイル160bと
は、各々の発電電圧を加えた出力電圧がでるように直列
に接続されている。
【0009】この発電機20は、ロータ13の回転によ
り得られた電力を、図示しないコンデンサを介して水晶
発振器を備えた電子回路に給電し、この電子回路でロー
タの回転検出及び基準周波数に応じてロータ回転の制御
信号をコイルに送り、この結果、輪列は常時その制動力
に応じて一定の回転速度で回転する。そして、従来で
は、この発電機20および図示しない電子回路等により
電子制御機器を構成していた。
【0010】このような電子制御式機械時計は、指針の
駆動をゼンマイを動力源とするために運針駆動用のモー
タが不要であり、部品点数が少なく安価であるという特
徴がある。その上、電子回路を作動させるのに必要な僅
かな電気エネルギーを発電するだけでよく、少ない入力
エネルギーで時計を作動することもできた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の電子
制御式機械時計において、電子制御機器を構成する発電
機20のロータ13にはロータ磁石13bが設けられて
いるので、針合わせ時のように、ロータ13の回転を一
端止めて再起動させる場合、ロータ13にはロータ磁石
13bの磁束によって引きトルクが生じる。このため、
ゼンマイの機械エネルギで起動するロータ13の起動性
を向上させるのには、ロータ磁石13bとして体積が小
さく、磁束数の少ないものを用いるなどして、引きトル
クの調整を行う必要がある。
【0012】しかし、ロータ磁石13bの体積を幾分小
さくして引きトルクの調整を図ろうとすると、ロータ磁
石13bとステータ体150aとのギャップが僅かに広
がることにより、ステータ体150aと鎖交する磁束数
が著しく少なくなったり、周辺部材等に漏れる磁束数の
割合が多くなったりと、発電効率が大幅に低下する。従
って、ロータ13の起動性と発電気20による発電効率
とのバランスをとるのに、単にロータ磁石13bの大き
さを変えたのでは、発電機20の発電効率への影響が大
きすぎるため、微妙な調整を容易に行えないという問題
がある。
【0013】本発明の目的は、ロータの起動性と発電機
の発電効率とのバランスを容易に調整できる電子制御機
器を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の電子制御機器
は、機械エネルギによって駆動されることで誘起電力を
発生して電気エネルギを供給する発電機を備えるととも
に、前記電気エネルギにより駆動されて前記発電機の回
転周期を制御する電子制御機器であって、前記発電機
は、前記機械エネルギで回転する軟磁性材製のロータ
と、磁界を生じさせる永久磁石と、これら永久磁石およ
びロータ間に配置されて磁気回路を形成する磁気回路形
成部材とを備えるとともに、前記ロータの回転で前記磁
気回路中の磁束数を変化させて前記磁気回路形成部材お
よび/または前記ロータに設けられたコイルで前記誘起
電力を発生可能に設けられていることを特徴とするもの
である。このような本発明においては、ロータ、永久磁
石、および磁気回路形成部材によって形成される一連の
磁気回路をロータの回転によってスイッチングし、よっ
て磁気回路中を流れる磁束数を変化させて誘起電力を生
じさせる構成であるから、ロータには従来のようなロー
タ磁石を設ける必用がない。このため、ロータの引きト
ルクと発電機の発電効率とのバランスをとるのには、永
久磁石の体積等を変えて磁束数を変えればよいが、この
場合、ロータ磁石とステータ体とのギャップが広がって
ステータ体と鎖交する磁束数が著しく少なくなる従来と
は異なり、磁気回路中の磁束数は極端に変動しないの
で、発電効率に及ぼす影響がさほど大きくなく、微妙な
調整が容易になる。
【0015】また、本発明の電子制御機器では、前記磁
気回路形成部材には、前記ロータの径方向に対向した少
なくとも一対の固定凸部が設けられ、前記ロータの外周
にも、径方向に対向した少なくとも一対の可動凸部が設
けられていることが望ましい。
【0016】このような構成では、複数の凸部によって
磁気回路形成部材およびロータが多極化され、ロータの
一回転中に誘起される電力(の出力波形)のピークが複
数となるので、ピークの検出を緻密に行うことが可能と
なり、ロータの調速精度が向上する。
【0017】この際、前記一対の可動凸部は、前記ロー
タの周方向に沿って複数設けられ、各対の可動凸部は、
軸方向に積層される複数の軟磁性材製の薄板部材の両端
に設けられていることが望ましい。
【0018】このような構成によれば、積層された各薄
板部材間では反磁界によって磁束が流れ難いので、磁束
が薄板部材内を平面方向に沿って確実に通るようにな
る。このため、磁気回路形成部材側の一方の固定凸部か
らこれと対をなす他方の固定凸部に磁束が薄板部材を介
して良好に流れるようになり、漏れ磁束等が少なくなっ
て発電効率が向上する。
【0019】そして、前記複数の薄板部材のうち、互い
に接触する少なくとも一対の薄板部材は、それぞれ異な
る対の固定凸部間に位置するように積層されていること
が望ましい。
【0020】このような構成では、反磁界作用に反して
一方の薄板部材から他方の薄板部材へ軸方向に磁束が流
れた場合でも、当該他方の薄板部材を通って磁束が磁極
の異なる固定凸部に正常に流れるようになり、発電効率
の低下が抑えられる。
【0021】また、前記可動凸部の幅寸法は、前記固定
凸部の幅寸法の1/2以上、2/3以下であることが望
ましい。
【0022】1/2よりも小さいと、固定凸部の幅寸法
中を可動凸部が通過する時間が長くなって磁束変化が生
じない時間も長くなるから、ピークを検出し易い出力波
形が得られず、ロータの調速精度が低下する可能性があ
る。反対に、2/3よりも大きいと、磁束が一つの固定
凸部から可動凸部を介して同極側にある別の固定凸部に
漏れる可能性があり、このような場合には、発電効率が
低下する。
【0023】そして、本発明では、前記コイルは、前記
磁気回路形成部材および前記ロータの両方に設けられ、
これらのコイルが直列に接続されていることが望まし
い。
【0024】このような構成では、各着る電子制御式機
械時計の起電圧が加算されるため、より大きな起電圧が
確保される。
【0025】以上において、前記永久磁石は、前記磁気
回路形成部材に対して可動することが望ましい。
【0026】このような構成では、磁気回路形成部材か
ら永久磁石を離間させたり、永久磁石の磁極の向きを変
えることで、磁気回路形成部材内に磁束が流れないよう
にすることが可能となり、この状態では、ロータに引き
トルクが生じ難くなる。従って、このような状態からロ
ータを起動させれば、その起動性が格段に向上する。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0028】〔第1実施形態〕図1は、本実施形態に係
る時計としての電子制御式機械時計の概略を示す平面
図、図2〜図4は、その要部の断面図である。なお、図
18、図19で説明した部品には同一符号を付した。
【0029】図1〜図4において、電子制御式機械時計
は、ゼンマイ1a、香箱歯車1b、香箱真1cおよび香
箱蓋1dからなる香箱車1を備えている。ゼンマイ1a
は、外端が香箱歯車1b、内端が香箱真1cに固定され
ている。香箱真1cは、筒状とされて支持部材2に挿通
されることにより、この支持部材2を介して地板3に片
持ち状態に支持され、支持部材2に螺合される角穴ネジ
5で図中の上方に抜けないように押さえ込まれていると
同時に、断面方向にがた(足掻き)を持たせている。
【0030】香箱車1および地板3間には香箱真1cと
一体に回転する角穴車4が配置されている。角穴車4
は、中心穴が四角形状やトラック形状とされ、その中心
穴が香箱真1cの四角形状部分(角取り部)に貫挿され
た状態で香箱真1cの係止部1eと地板3とで挟持され
ており、いわゆる投げ込み構造で配置されている。
【0031】香箱歯車1bの回転は、二番車6のカナ6
aへ伝達された後、二番車6の歯車6bから増速されて
三番車7のカナ7aへ、三番車7の歯車7bから増速さ
れて四番車8のカナ8aへ、四番車8の歯車8bから五
番第1中間車9を介して増速されて五番第2中間車10
のカナ10aへ、五番第2中間車10の歯車10bから
増速されて五番車11のカナ11aへ、五番車11の歯
車11bから増速されて六番車12のカナ12aへ、六
番車12の歯車12bから増速されてロータ70へと伝
達される。そして、二番車6には筒カナ6cが、筒カナ
6cには図示しない分針が、四番車8には図示しない秒
針がそれぞれ固定されている。
【0032】二番車6、五番車11は、上方が二番受1
5に、下方が地板3に軸支されている。三番車7、五番
第2中間車10、六番車12、およびロータ70は、上
方が輪列受14に、下方が地板3に軸支されている。四
番車8、五番第1中間車9は、上方が輪列受14に、下
方が二番受15に軸支されている。五番第1中間車9
は、カナおよび歯車の別がないアイドラー(アイドル
車)とされ、その回転軸が二番車6の歯車6bおよび五
番第2中間車10の歯車10bと平面的に重なってい
る。五番車11は、その回転軸が六番車12と平面的に
重なっている。秒針が付く四番車8において、歯車8b
のピッチ円直径は、1.5mm以上であって、ゼンマイ1
a(香箱車1)と平面的に重ならない大きさとされてい
る。そして、以上説明した各番車6〜12からなる輪列
は、後述する発電機60のコイル24,34に重ならな
いように配置されている。
【0033】この電子制御式機械時計は、前記ロータ7
0、コイルブロック21,31、および六面体状の永久
磁石61から構成される発電機60を備えている。
【0034】発電機60のロータ70は、図5、図6に
も示すように、六番車12が噛み合うロータカナ70a
と、軸方向に積層された軟磁性材製の四枚の薄板部材7
1,72,73,74とを備えている。
【0035】各薄板部材71〜74は、互いに平面的に
重なり合う中央部分と、この中央部分から径方向の外側
に突出して当該径方向に対向した可動凸部71a,71
b,72a,72b,73a,73b,74a,74b
とで構成され、図6中で最上部に配置された薄板部材7
1に対して下方の薄板部材72が周方向に90°ずれて
配置され、この薄板部材72に対してさらに下方の薄板
部材73が周方向に45°ずれて配置され、この薄板部
材73に対して最下部の薄板部材74が周方向に90°
ずれて配置され、以上により、各可動凸部71a,71
b,72a,72b,73a,73b,74a,74b
がそれぞれ周方向に45°ずつずれ、平面的に重ならな
いようになっている。
【0036】コイルブロック21,31は、磁気回路形
成部材としてのコア23,33(図1では実線で図示)
にコイル24,34を巻線して構成されたものである。
コア23,33は、ロータ70に隣接して配置されたコ
アステータ部22,32と、永久磁石61を介して互い
に連結されるコア磁気導通部23a,33aと、前記コ
イル24,34が巻回されるコア巻線部23b、33b
(図1では実線で図示)とが一体に形成されて構成さ
れ、コアステータ部22,32でロータ70が収容され
るステータ穴60aを形成している。また、本実施形態
では、永久磁石61は、コア磁気導通部23a側がN
極、コア磁気導通部33a側がS極となるように介装さ
れ、図示しない適宜な固定手段によって地板3等に取り
付けられている。
【0037】コア23のコアステータ部22には、ステ
ータ穴60の中央側に向けて突出した二つの固定凸部2
6,27が周方向に90°間隔をあけて設けられ、各固
定凸部26,27がN極として作用する。また、コア3
3のコアステータ部32にも、同様な二つの固定凸部2
8,29が周方向に90°間隔をあけて設けられ、各固
定凸部28,29がS極として作用する。これらの固定
凸部26〜29のうち、固定凸部26,29同士、およ
び固定凸部27,28同士は、ロータ70の径方向に対
向している。
【0038】そして、図5に示すように、各可動凸部7
1a,71b,72a,72b,73a,73b,74
a,74bの周方向の幅寸法W1は、各固定凸部26,
27,28,29の周方向の幅寸法W2の1/2以上、
2/3以下とされている。
【0039】このような発電機60では、ロータ70の
回転によって薄板部材71の一方の可動凸部71aがN
極である固定凸部26に近接対向し、他方の可動凸部7
1bがS極である固定凸部29に近接対向する位置にあ
る時は、同時に、薄板部材72の可動凸部72aがN極
である固定凸部27に近接対向し、可動凸部72bがS
極である固定凸部28に近接対向する。一方この時、薄
板部材73,74の各可動凸部73a,73b,74
a,74bは、周方向における各固定凸部26〜29の
間の凹状部分や隙間に位置するようになる。そして、こ
のような状態では、永久磁石61、各コイルブロック2
1,31、およびロータ70で環状の磁気回路が形成さ
れ、図5中に矢印で示すように、永久磁石61のN極側
からの磁束の一部がコア23の固定凸部26から、薄板
部材71の可動凸部71a,71bを通ってコア33の
固定凸部29に流れ、他の磁束が固定凸部27から、薄
板部材72の可動凸部72a,72bを通ってコア33
の固定凸部28に流れ、それぞれ永久磁石61のS極側
に戻る。
【0040】次いで、例えば、ロータ70が図5中にお
いて右回転する構成であれば、可動凸部71a,71b
は次第に固定凸部26,29から離れて磁束が通り難く
なり、可動凸部72a,72bも次第に固定凸部27,
28から離れて磁束が通り難くなり、磁気回路中の磁束
が徐々に減少してコア巻線部23b,33bに巻かれた
コイル24,34には起電流が生じる。
【0041】さらにロータ70の回転が進むと、今度
は、薄板部材73の可動凸部73a,73bがそれぞれ
固定凸部29,26に近づき、薄板部材74の可動凸部
74a,74bがそれぞれ固定凸部28,27に近づい
て磁束が再び通り易くなり、磁気回路中の磁束が徐々に
増加してコア巻線部23b,33bに巻かれたコイル2
4,34には前述とは反対の向きに起電流が生じる。
【0042】従って、この発電機60では、以上の動作
がロータ70の回転に伴って繰り返されるため、磁気回
路内の磁束数が変化して誘起電力を出力でき、略正弦波
(具体的な波形形状は固定凸部および可動凸部の形状等
によって異なる)の出力波形が得られる。そして、この
際、計八つの可動凸部71a,71b,72a,72
b,73a,73b,74a,74bが設けられている
ことで、出力波形のピークもロータ70の一回転中に八
回出力されることになる。
【0043】また、発電機60において、各コイル2
4,34の端部は、コア23,33のコア磁気導通部2
3a,33a上に設けられたコイルリード基板に接続さ
れている。そして、図7の回路図に示すように、リード
基板上のコイル端子25a,25bおよびコイル端子3
5a,35bは、コイル端子25bおよびコイル35b
が連結されて各コイル24,34が直列に接続され、コ
イル端子25a,35aは、昇圧コンデンサ51,ダイ
オード52,53からなる昇圧整流回路50に接続され
ている。これにより、コイル24,34からの出力は、
昇圧整流回路50を通して昇圧、整流されて平滑用コン
デンサ54に充電され、このコンデンサ54から運針時
のロータ70の調速制御などを行うIC55に供給され
ている。ここで、本実施形態では、以上の発電機20、
昇圧整流回路50、IC55等を含んで本発明の電子制
御機器が構成されている。
【0044】以上の電子制御式機械時計において、発電
機60を構成するコア23,33のコア磁気導通部23
a,33a間には永久磁石61が取り付けられているた
め、針合わせ時等に、図示しない竜頭を引いてロータ7
0の回転を一旦止めると、ロータ70は、磁気回路中に
永久磁石61の磁束が流れ易い位置、すなわち、ロータ
70の可動凸部71a,71b,72a,72bもしく
は可動凸部73a,73b,74a,74bが、固定凸
部26〜29に近接対向するように引き寄せられて停止
し、ロータ70には引きトルクが生じことになる。
【0045】そして、このような発電機60では、発電
機60の発電効率を向上させるために、永久磁石61と
して磁束の多いものを用いると、ロータ70に作用する
引きトルクが増加し、ゼンマイ1aからの機械エネルギ
によるロータ70の起動性が低下する。反対に、起動性
を向上させるために、磁束の少ない永久磁石61を用い
ると、発電効率が低下する。
【0046】このため、本実施形態では、ロータ70の
起動性と発電機60の発電効率との微妙な調整を図るた
めに、図5中に一点鎖線および二点鎖線で示すように、
永久磁石61として、体積(総磁束)の異なる複数のも
のの中から適宜選択し、両者のバランスが好適となるも
のを用いている。
【0047】ところで、この電子制御式機械時計におけ
る針合わせ方法は、前記竜頭に接続された巻真40(図
1)を操作し、つづみ車45、図示しない小鉄車、日の
裏中間車、および日の裏車46(図2)を介して行わ
れ、この際、駆動系は、規正レバーを五番車11に当接
させるなどして停止し、この際にロータ70も停止する
ようになっている。なお、分針や時針の時刻表示を合わ
せる機構は、周知である機械時計と同様であるため、さ
らなる詳細な説明を省略する。
【0048】また、針合わせに伴ってゼンマイ1aを巻
き上げることがあるが、ゼンマイ1aを巻く方法は、同
様に巻真40を操作することにより、キチ車41、丸穴
車42、角穴第1中間車43、角穴第2中間車44を介
して行われ、この際、角穴車4の回転方向がコハゼ4a
によって規制されている。なお、ゼンマイ1aを巻く方
法は、手巻き機構以外でもよく、例えば回転錘の回転や
回動によりゼンマイ1aを巻き上げる自動巻機構を用い
てもよい。
【0049】このような本実施形態によれば、以下のよ
うな効果がある。
【0050】1)前記電子制御式機械時計の電子制御機
器を構成する発電機60においては、ロータ70、永久
磁石61、および一対のコイルブロック21,31によ
って形成される一連の磁気回路がロータ70の回転によ
ってスイッチングされ、よって磁気回路中を流れる磁束
数を変化させて誘起電力を生じさせる構成であるから、
ロータ70には従来のようなロータ磁石13b(図1
9)を設ける必用がない。このため、発電機60におい
ても、ロータ70の引きトルクと発電機60の発電効率
とのバランスをとるのには、永久磁石61の体積等を変
えて磁束数を変えればよいが、この場合、ロータ磁石1
3bとステータ体150aとのギャップが広がってステ
ータ体150aと鎖交する磁束数が著しく少なくなる従
来とは異なるため、磁気回路中の磁束数を極端に減少さ
せる心配がなく、発電機60の発電効率に及ぼす影響を
小さくでき、微妙な調整を容易にできる。
【0051】2)コイルブロック21,31には、ロー
タ70の径方向に対向してN極およびS極を形成する固
定凸部26,29、固定凸部27,28が設けられてい
るのに対し、ロータ70の外周には、径方向にそれぞれ
対向した計八つの可動凸部、すなわち、可動凸部71
a,71b、可動凸部72a,72b、可動凸部73
a,73b、可動凸部74a,74bが設けられている
ため、ロータ70の一回転中に出力波形のピークも八回
出力させることができ、ピークの検出を緻密に行うこと
でロータ70の調速精度を向上させることができる。
【0052】3)この際、ロータ70の周方向に沿って
複数設けられたこれらの可動凸部71a,71b、可動
凸部72a,72b、可動凸部73a,73b、可動凸
部74a,74bは、ロータ70の軸方向に積層される
軟磁性材製の各薄板部材71〜74の両端にそれぞれ設
けられているため、積層された各薄板部材71〜74間
では反磁界によって磁束を流れ難くできる。従って、可
動凸部71a,71b,72a,72b,73a,73
b,74a,74bが、固定凸部26,29あるいは固
定凸部27,28に近接対向し、磁気回路中に磁束が流
れ易い状態では、薄板部材71〜74内をその平面方向
(径方向)に沿って磁束を確実に通すことができ、漏れ
磁束等を少なくして発電効率を向上させることができ
る。
【0053】4)薄板部材71〜74のち、互いに接触
する薄板部材71,72は、周方向に互いに90°位置
ずれしているので、一方の例えば薄板部材71が固定凸
部26,29に近接対向する時、他方の薄板部材72を
別の固定凸部27,28に建設対向させることができ
る。このため、反磁界作用に反して薄板部材71から薄
板部材72へ軸方向に磁束が流れた場合でも、薄板部材
72を通って磁束をやはりS極側の固定凸部28に流す
ことができ、発電効率の低下を防止できる。
【0054】このことは、互いに90°位置ずれし、か
つ軸方向に接触している薄板部材73,74でも同様で
ある。
【0055】5)可動凸部71a,71b,72a,7
2b,73a,73b,74a,74bの幅寸法W1
は、固定凸部26〜29の幅寸法W2の1/2以上であ
り、幅寸法W1が小さ過ぎないため、幅寸法W2中を通
過する時間を長くしないことで出力波形を正弦波に近づ
けることができ、ピークの検出精度を向上させることが
できる。また、幅寸法W1が幅寸法W2の2/3以下で
あり、幅寸法W1が大き過ぎないので、例えば可動凸部
71aが隣接し合う固定凸部26,27に跨ってしまう
心配がなく、可動凸部71aを介して磁束が固定凸部2
6から同じN極の固定凸部27に漏れるのを防止でき、
発電効率を良好に維持できる。
【0056】6)前記2)の効果により、秒針の揺らぎ
等も有効に防止でき、また、ロータ70のふらつきも防
止されるから、従来のような慣性板13cを用いなくと
もロータ70を良好に回転させることができる。そし
て、慣性板を用いないか、あるいはより軽量化すること
でロータ70全体を軽量化でき、ホゾ部分などが容易に
折れるのをなくして耐衝撃性を向上させることができ
る。
【0057】7)従来の電子制御式機械時計では、時計
の組み立て完成後においてロータ13を着磁することは
困難であったため、ロータ13を予め着磁しておき、着
磁されたロータ13を時計の組み立て時にステータ15
0のステータ穴内に配置する必要があった。しかし、従
来では、ロータ13が磁力を有することでステータ穴内
に体よく付勢させることが難しく、その配置作業に手間
がかかっていた。このれに対して本実施形態では、永久
磁石61を組み込む前にロータ70をステータ穴60a
に配置すれば、ロータ70自身が磁力を有しておらず、
また、永久磁石61による磁力の影響も受けないので、
ロータ70を正しい姿勢で容易に配置でき、組立性も向
上させることができる。
【0058】〔第2実施形態〕図8、図9には、本発明
の第2実施形態に係る電子制御機器の発電機60が示さ
れている。
【0059】この発電機60では、永久磁石61が円柱
状とされ、各コア21,31のコア磁気導通部23a,
33a間に形成された配置穴60b内に配置されてい
る。永久磁石61は、地板3から突出したピン62に貫
挿されており、一体に設けられたピニオン63にはラッ
ク64が噛合され、このラック64を移動させることで
回動するようになっている。また、このようなラック6
4の移動は、図示しない竜頭の引き出しおよび押し戻し
操作と連動するようになっている。他の構成は第1実施
形態の発電機60と同じである。
【0060】このような本実施形態では、針合わせ時等
に竜頭を引き出すと、ラック64が図8中の実線で示し
た矢印方向に移動し、永久磁石61を左側に約90°回
動させる。この場合、ロータ70は、図示しない輪列と
共に停止するが、永久磁石61の磁極がコア磁気導通部
23a,33aの対向方向に対して略直角を向くため、
コア21,31を介して流れる磁束が大幅に減少し、停
止状態にあるロータ70には引きトルクが殆ど生じな
い。
【0061】そして、針合わせ完了後、竜頭を押し戻す
と、ラック64が一点鎖線で示した矢印方向に戻るのに
従って永久磁石61ももとの位置に回動して戻り、磁気
回路中に磁束を通すことが可能である。
【0062】このような構成によれば、以下の効果があ
る。
【0063】8)ロータ70を停止させている間はロー
タ70に引きトルクが殆ど生じないので、この状態から
永久磁石61がもとの位置に戻るまでの間に(ロータ7
0に大きな引きトルクが生じるまでの間に)、ロータ7
0を起動させるようにゼンマイのトルク伝達機構を構成
すれば、針合わせ等が完了して竜頭を押し戻したとき
に、ゼンマイのトルクでロータ70を容易に起動させる
ことができ、ロータ70の起動性を格段に向上させるこ
とができる。
【0064】9)従来では、ロータ13の磁力によって
引きトルクが生じていたから、起動性を高めるために
は、ロータ磁石13bを小さくして発電効率およびブレ
ーキ性能(調速性能)を犠牲にする必要があり、その
分、各コイル150b,160bの総巻数を多くしてコ
イル150b,160b両端に出力される起電圧を確保
する必要があった。これに対して本実施形態では、ロー
タ70の起動性を格段に向上させることができ、しか
も、永久磁石61を大きくして磁気回路中の磁束数を十
分確保できるので、各コイル24,34の総巻数を従来
に比して少なくでき、時計の小型軽量化およびコストの
削減を図ることができる。
【0065】〔第3実施形態〕図10、図11には、本
発明の第3実施形態に係る電子制御機器の発電機60が
示されている。
【0066】この発電機60では、コイルブロック2
1,31側には一対の固定凸部26,29が設けられ、
ロータ70側にも一枚の薄板部材71によって一対の可
動凸部71a,71bが設けられている。板状部材71
には、可動凸部71a,71b側にそれぞれ巻線するこ
とで一対の可動コイル75a,75bが設けられてい
る。各可動コイル75a,75bは、連続した一本の巻
線で形成されることで直列に接続されており、その巻線
の両端はロータ70の図中下部側に設けられた電極76
a,76bに接続されている。これらの電極76a,7
6bには一対のブラシ77が交互に接続可能であり、こ
れらのブラシ77によって起電圧を取り出している。さ
らに、各ブラシ77を介してコイル24,34および可
動コイル75a,75bは直列に接続されており、各コ
イル23,34,75a,75bでの誘導を同期させる
ことで、それぞれで生じる起電圧を加算した大きな起電
圧が得られるようになっている。
【0067】なお、このような可動コイル75a,75
bを設けた場合には、コイル24,34を必要に応じて
設ければよく、省略可能である。これは、可動コイル7
5a,75b側での磁束変化がコイル24,34側に比
べて大きく、可動コイル75a,75bの巻数によって
は、可動コイル75a,75b側のみで十分に起電圧を
確保できるからである。
【0068】また、ロータ70を第1実施形態のような
複数の薄板部材で構成した場合など、各薄板部材に同様
な可動コイル75a,75bを設けてもよい。
【0069】本実施形態によれば、その構成により、以
下の効果がある。
【0070】10)ロータ70を構成する薄板部材71で
の磁束変化は、コイルブロック21,31での磁束変化
よりも大きいため、この薄板部材71に可動コイル75
a,75bを設けることで格段に効率のよい発電を行え
る。
【0071】なお、本発明は、前記各実施形態に限定さ
れるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成
等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれ
る。
【0072】例えば、前記第1、第2実施形態では、コ
イルブロック21,31側には、N−S極として対を成
した二組の固定凸部26,29および固定凸部27,2
8が設けられ、ロータ70側には、径方向に対向した四
組の可動凸部71a,71b、可動凸部72a,72
b、可動凸部73a,73b、および可動凸部74a,
74bが設けられていたが、本発明では、図12、図1
3に示すように、コイルブロック21,31側に一対の
固定凸部26,29を設け、ロータ70側に、二枚の薄
板部材71,72によって計二組の可動凸部71a,7
1b、可動凸部72a,72bを設けてもよく、このよ
うな場合でも、ロータ70の一回転中に四回のピークを
有する出力波形を得ることができ、第1、第2実施形態
程ではないが、一回転中に一回のピークを得るのに比べ
れば、やはりロータ70の調速精度を向上させることが
できる。
【0073】また、この図12、図13に示す薄板部材
71,72のように、本発明に係る薄板部材を二重構造
にしてもよく、こうすることで反磁界作用をより有効に
利用でき、漏れ磁束を確実になくすことができる。
【0074】さらに、図示を省略するが、ロータにコイ
ルを設けない場合でも、第3実施形態のように、一対の
固定凸部のみを設けたコイルブロックに、一枚の薄板部
材で構成された一対の可動凸部のみを有するロータを組
み合わせた場合でも本発明に含まれ、そして、このよう
な場合でも、ロータの一回転中に二回のピークを有する
出力波形を得ることができる。
【0075】一方、図14、図15に示すように、コイ
ルブロック21,31側に、対を成した計四組の固定凸
部26,29、固定凸部27,28、固定凸部81,8
4、固定凸部82,83を設け、ロータ70側に、八枚
の薄板部材71〜78によって計八組の可動凸部(符号
省略)を設けてもよく、このような場合には、ロータ7
0の一回転中に十六回のピークを有する出力波形を得る
ことができ、ロータ70の調速精度を大幅に向上させる
ことができる。
【0076】しかも、多極化を永久磁石で行おうとする
と、着磁方法、着磁装置、および着磁精度等に大きな課
題があるが、本発明によると、多極化を安価な構成で実
現できる。
【0077】要するに、本発明では、多極化するのに、
コイルブロック21,31側に少なくとも一対の固定凸
部が設けられ、ロータ側にも少なくとも一対の可動凸部
が設けられていればよい。
【0078】前記第2実施形態では、永久磁石61は円
柱状とされ、ラック・ピニオン方式によって回動するこ
とで、コイルブロック21,31に磁束を断続的に通す
ことが可能になっていたが、このような構成に限らず、
例えば、図16、図17に示すように、コイルブロック
21,31のコア巻線部23b,33bの端部に当接部
23c、33cを設けるとともに、これらの当接部23
c,33cにN極、S極が当接するように跨る永久磁石
61を設け、この永久磁石61を受部材65およびこの
一端側のピン66で回動自在(図16中の二点鎖線参
照)に設けることも考えられる。そして、このような場
合でも、受部材65の回動を竜頭操作と連動させ、永久
磁石61と各当接部23c,33cとを針合わせ時等に
離間させれば、第2実施形態で述べた効果を同様に得る
ことができる。
【0079】本発明の電子制御機器の発電機は、各実施
形態で示したような一対のコイルブロック21,31を
備えたものの他、従来のような一つのコイルブロック1
60とステータ150とを備えたタイプにも適用でき
る。
【0080】さらに、本発明の電子制御機器は電子制御
式機械時計に限らず、同様な電子制御を必要とするオル
ゴール、テープレコーダ、音声再生用プレーヤー、等速
回転装置、タイマー、液体供給装置、携帯式薬剤自動投
与装置など、任意の電子機器や玩具等に適用できる。
【0081】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
ロータの起動性と発電機の発電効率とのバランスを容易
に調整できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る電子制御機器を用
いた電子制御式機械時計の概略を示す平面図である。
【図2】第1実施形態の要部を示す断面図である。
【図3】第1実施形態の要部を示す別の断面図である。
【図4】第1実施形態の要部を示すさらに別の断面図で
ある。
【図5】第1実施形態を構成する構成部品を拡大して示
す平面である。
【図6】図5のVI−VI線断面図である。
【図7】第1実施形態の回路図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る電子制御機器の構
成部品を示す平面図である。
【図9】図8のIX−IX線断面図である。
【図10】本発明の第3実施形態に係る電子制御機器の
構成部品を示す平面図である。
【図11】図10のXI−XI線断面図である。
【図12】本発明の一変形例を示す平面図である。
【図13】図12のXIII−XIII線断面図である。
【図14】本発明の他の変形例を示す平面図である。
【図15】図14のXV−XV線断面図である。
【図16】本発明のさらに別の変形例を示す平面図であ
る。
【図17】前記別の変形例を示す側面図である。
【図18】従来技術を示す平面図である。
【図19】従来技術を示す断面図である。
【符号の説明】
23,33 電磁回路形成部材であるコア 26,27,28,29 固定凸部 60 発電機 61 永久磁石 70 ロータ 71,72,73,74 薄板部材 71a,71b,72a,72b,73a,73b,7
4a,74b 可動凸部 W1,W2 幅寸法

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機械エネルギによって駆動されることで
    誘起電力を発生して電気エネルギを供給する発電機を備
    えるとともに、前記電気エネルギにより駆動されて前記
    発電機の回転周期を制御する電子制御機器であって、 前記発電機は、前記機械エネルギで回転する軟磁性材製
    のロータと、磁界を生じさせる永久磁石と、これら永久
    磁石およびロータ間に配置されて磁気回路を形成する磁
    気回路形成部材とを備えるとともに、前記ロータの回転
    で前記磁気回路中の磁束数を変化させて前記磁気回路形
    成部材および/または前記ロータに設けられたコイルで
    前記誘起電力を発生可能に設けられていることを特徴と
    する電子制御機器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電子制御機器におい
    て、前記磁気回路形成部材には、前記ロータの径方向に
    対向した少なくとも一対の固定凸部が設けられ、前記ロ
    ータの外周にも、径方向に対向した少なくとも一対の可
    動凸部が設けられていることを特徴とする電子制御機
    器。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の電子制御機器におい
    て、前記一対の可動凸部は、前記ロータの周方向に沿っ
    て複数設けられ、各対の可動凸部は、軸方向に積層され
    る複数の軟磁性材製の薄板部材の両端に設けられている
    ことを特徴とする電子制御機器。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の電子制御機器におい
    て、前記複数の薄板部材のうち、互いに接触する少なく
    とも一対の薄板部材は、それぞれ異なる対の固定凸部間
    に位置するように積層されていることを特徴とする電子
    制御機器。
  5. 【請求項5】 請求項2ないし請求項4のいずれかに記
    載の電子制御機器において、前記可動凸部の幅寸法は、
    前記固定凸部の幅寸法の1/2以上、2/3以下である
    ことを特徴とする電子制御機器。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれかに記
    載の電子制御機器において、前記コイルは、前記磁気回
    路形成部材および前記ロータの両方に設けられ、これら
    のコイルが直列に接続されていることを特徴とする電子
    制御機器。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6のいずれかに記
    載の電子制御機器において、前記永久磁石は、前記磁気
    回路形成部材に対して可動することを特徴とする電子制
    御機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH707787A1 (fr) * 2013-03-25 2014-09-30 Richemont Int Sa Organe régulateur pour montre bracelet et procédé d'assemblage d'un organe régulateur pour montre bracelet.

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH707787A1 (fr) * 2013-03-25 2014-09-30 Richemont Int Sa Organe régulateur pour montre bracelet et procédé d'assemblage d'un organe régulateur pour montre bracelet.
WO2014154467A1 (fr) 2013-03-25 2014-10-02 Richemont International Sa Organe régulateur pour montre bracelet et procédé d'assemblage d'un organe régulateur pour montre bracelet

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