JP4893332B2 - ワイヤハーネスの配索支持装置 - Google Patents

ワイヤハーネスの配索支持装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4893332B2
JP4893332B2 JP2007015524A JP2007015524A JP4893332B2 JP 4893332 B2 JP4893332 B2 JP 4893332B2 JP 2007015524 A JP2007015524 A JP 2007015524A JP 2007015524 A JP2007015524 A JP 2007015524A JP 4893332 B2 JP4893332 B2 JP 4893332B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
link member
fixing member
wire harness
link
fitting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007015524A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008179299A (ja
Inventor
繁樹 村山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2007015524A priority Critical patent/JP4893332B2/ja
Publication of JP2008179299A publication Critical patent/JP2008179299A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4893332B2 publication Critical patent/JP4893332B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electric Cable Arrangement Between Relatively Moving Parts (AREA)

Description

本発明は、自動車の車体とスライドドアとの間に配索するワイヤハーネスの配索支持装置であって、スライドドア内に常時給電するために配索するワイヤハーネスに外装する保護材をスライドドアの開閉動作に追従して左右方向に回転可能で、かつ、上下方向にも所要角度範囲で回転可能に配索支持するものである。
従来より、スライドドアに装備される電装品に常時給電するために、車体とスライドドアとの間にワイヤハーネスが渡り配索されており、該ワイヤハーネスを保護するために外装材が取り付けられている。該外装材はスライドドアの開閉動作に追従して左右方向および上下方向に回転させて屈曲させる必要があるため、コルゲートチューブを用いている場合が多いが、コルゲートチューブは支持強度が低いため、ワイヤハーネスが自重で垂れ下がって他部材と干渉するおそれがあるため、支持強度の高い外装材として、特開2004−25999号公報(特許文献1)および特開2004−40862号公報(特許文献2)において、複数のリンク部材を連結したキャタピラ状の外装材が提案されている。
前記特許文献1では図9に示すようにリンク部材1を線状に連結し、該リンク部材1の両端を車体BとスライドドアSDに連結しており、リンク部材1はワイヤハーネスの配索方向と直交する上下方向の回転軸2を支点として左右方向に回転自在に連結しているため、ワイヤハーネスの左右方向の屈曲には追従することができる。
しかしながら、スライドドアは開作動時に若干上昇しながら移動し、閉作動時は若干下降しながら移動するため、前記リンク部材を若干上下方向に回転可能としてスライドドアの上下方向に対する変化を吸収する機構が必要となるが、前記特許文献1では上下変化に対応する機構に関しては開示されていない。
前記特許文献2では、図10に示すように、車体あるいは/およびスライドドアの支持部材と連結する先端のリンク部材1Aは、水平方向の回転軸3を介して連結し、リンク部材1Aを矢印で示す上下方向に回転可能に連結して、該リンク部材1Aは隣接する次ぎのリンク部材1に上下方向の回転軸2を介して連結している。
前記構成とすると、先端のリンク部材1Aにより上下方向の回転が可能となり、かつ、左右方向の回転は他のリンク部材1の連結により可能となるが、他のリンク部材1と先端のリンク部材1Aとは別部材となり、部品コストが増加すると共に組立作業性も悪くなる問題がある。
特開2004−25999号公報 特開2004−40862号公報
本発明は前記問題に鑑みてなされたもので、別部材のリンク部材を設ける必要を無くし、同一形状のリンク部材を順次連結した外装材を用いて、車体とスライドドアとの間に架け渡すワイヤハーネスを外装し、スライドドアの開閉動作に追従して左右方向および上下方向に回転できる構成とすることを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、自動車の車体とスライドドアとの間に配索するワイヤハーネスの配索支持装置であって、
前記ワイヤハーネスは、順次連結されるリンク部材の内部を挿通させて、左右方向に屈曲自在にガイドしていると共に、先端に連結された前記リンク部材を前記車体あるいは/およびスライドドアに固定した固定部材に連結して、前記ワイヤハーネスを該固定部材の内部に挿通させており、
前記固定部材は先端開口より前記リンク部材を内嵌する筒部を備え、該筒部の上下両側壁の内面から一対の挟持部を突設していると共に左右両側壁の内面から嵌合部を突設している一方、
前記固定部材の筒部に内嵌する前記リンク部材の上下枠を前記挟持部で挟持して上下方向に回転可能に挟持し、かつ、
前記リンク部材の左右枠に設けた凹部に、前記固定部材の嵌合部を前記リンク部材の上下回転を許容する隙間をあけて嵌合していることを特徴とするワイヤハーネスの配索支持装置を提供している。
前記構成のワイヤハーネスの配索支持装置によれば、固定部材に連結する先端のリンク部材を固定部材の筒部の上下両側壁内面に設けた挟持部で上下方向に回転可能に挟持しているため、従来例のように水平方向の回転軸を介して連結しなくても先端のリンク部材を上下方向に回転させることができる。よって、固定部材に連結する先端のリンク部材に水平方向の回転軸と連結する構造を設ける必要がなくなり、先端のリンク部材を他のリンク部材と同一形状とすることができ、部品点数を低減して低コスト化を図ることができる。
また、リンク部材の左右枠に設けた凹部に固定部材の左右両側壁の内面に設けた嵌合部を隙間をあけて嵌合し、リンク部材が上下方向に所要角度回転すると、リンク部材の凹部と固定部材の嵌合部が干渉して、リンク部材がそれ以上上下方向に回転するのを規制している。これにより、スライドドアが全開位置と全閉位置の間の中間位置にあるときにリンク部材が垂れ下がって車体パネルと干渉するのを防止することができる。
前記挟持部は半球状あるいは三角形状としていることが好ましく、半球状の挟持部では円弧面で、三角形状の挟持部では頂点でリンク部材を回転自在に挟持している。
前記固定部材の筒部の左右両側内面に突設する前記嵌合部は、その上下両面を前記挟持部との間に隙間をあけて対向して設け、該嵌合部の上下両面と連続する前後両側面は長さ方向中央部に頂点を有する三角形状に傾斜させている一方、
前記リンク部材の凹部は上下方向に細長い長方形状とし、該凹部の前後両側内面に前記三角形状の頂点が常時接触して前後方向から挟持し、先端側の前記上側の斜辺と前記凹部内面の隙間の角度αが前記リンク部材の上向き許容回転角度、先端側の前記下側の斜辺と前記凹部内面との隙間の角度βが前記リンク部材の下向き許容回転角度となる構成としていることが好ましい。
前記構成によれば、リンク部材の凹部の前後両側壁内面に固定部材の嵌合部の前後両側の頂点が常時接触しているため、先端のリンク部材を固定部材に安定した状態で連結させることができ、リンク部材の前後方向の位置ズレやリンク部材が固定部材から抜けるのを防止することができる。
また、固定部材の嵌合部の斜辺の角度でリンク部材の上下方向の回転角度の許容角度を規定しているため、嵌合部の斜辺の角度を変更するだけで上下方向の回転角度が異なる車種にも本発明のワイヤハーネスの配索支持装置を適用することができる。
前記固定部材の筒部の上下両側壁の内面には、前記挟持部を囲む部分に、該挟持部の突出量と同厚の弾性片を取り付け、前記リンク部材の上下面の一部が前記挟持部と接触すると共に他の部分は前記弾性片と接触させていることが好ましい。
前記構成によれば、固定部材に連結する先端のリンク部材を固定部材の挟持部だけでなく、弾性片でも支持しているため、リンク部材を安定した状態で支持でき、かつ、リンク部材が自重で垂れ下がるのを防止して、リンク部材に上下方向への引張力がかかったときだけ弾性片を変形させてリンク部材を上下方向に回転させることができる。これにより、リンク部材の余分な垂れ下がりを防止して、常に最適な角度でリンク部材を動作させることができる。
前記固定部材は全体形状がL形状の筒部からなり、前記先端のリンク部材と連結する筒部は下部水平筒部であり、該下部水平筒部の奥端から垂直筒部が立設し、該垂直筒部の上端に前記車体あるいはスライドドアのパネルに設けた取付穴に嵌合する嵌合筒部を設けると共に、該嵌合筒部の下部に固定用のフランジ部を突設し、かつ、
前記固定部材は左右一対の分割材で形成し、前記リンク部材を挟持してワイヤハーネスを挿通した状態で前記分割材をロック結合し、あるいは、前記分割材の一端側を薄肉ヒンジで連結し、前記リンク部材を挟持した状態で他端をロック結合していることが好ましい。
前記構成によれば、固定部材を左右一対の分割材により形成しているため、固定部材をロック結合する前に一方の固定部材の内面側に先端のリンク部材とワイヤハーネスを配置し、その後、左右一対の固定部材をロック結合して組み付けることにより、固定部材とリンク部材を容易に連結することができ、L形状の筒部からなる固定部材にもワイヤハーネスを容易に挿通させることができる。
また、前記リンク部材は、詳細には、前記固定部材に嵌合する前記先端のリンク部材を含めて順次連結する複数のリンク部材は同一形状の樹脂成形品からなり、
前記各リンク部材は、前記上下枠と前記左右枠に囲まれた空間をワイヤハーネス挿通空間とし、前記上下枠の一端からピン穴を設けた連結片を突設すると共に、隣接するリンク部材の前記連結片のピン穴に回転自在に嵌合するピンを前記上下枠から突設し、
前記リンク部材は、ワイヤハーネスの配線方向と直交する上下方向の前記ピンを支点として左右方向に回転可能な構成としている。
前述したように、本発明によれば、固定部材に連結する先端のリンク部材を固定部材の筒部の上下両側壁内面に設けた挟持部の円弧面で上下方向に回転可能に挟持しているため、水平方向の回転軸を介して連結しなくても先端のリンク部材を上下方向に回転させることができる。よって、固定部材に連結する先端のリンク部材に水平方向の回転軸と連結する構造を設ける必要がなくなり、先端のリンク部材を他のリンク部材と同一形状とすることができ、部品点数を低減して低コスト化を図ることができる。
また、リンク部材の左右枠に設けた凹部に固定部材の左右両側内面に設けた嵌合部を隙間をあけて嵌合しており、リンク部材が上下方向に所要角度回転したときにリンク部材の凹部と固定部材の嵌合部を干渉させて、リンク部材の上下方向の回転角度を規制することができる。これにより、スライドドアが全開位置と全閉位置の間の中間位置にあるときにリンク部材が垂れ下がって車体パネルと干渉するのを防止することができる。
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図7は本発明の実施形態を示し、自動車用ワイヤハーネスの配索支持装置10(以下、配索支持装置10と称す)は、車体とスライドドアとの間に渡り配索されるワイヤハーネスW/Hを内部に挿通させて車体側で支持するものである。
配索支持装置10は、車体パネル(図示せず)に固定される固定部材11と、該固定部材11に組み付けられるリンク部材12により形成している。
前記固定部材11は左右一対の分割材11A、11Bで形成しており、分割材11Aと11Bを組み付けて全体形状がL形状の筒部としている。L形状の固定部材11は、リンク部材12と連結する下部水平筒部11aと、該下部水平筒部11aの奥端から立設する垂直筒部11bからなり、下部水平筒部11bの先端にワイヤハーネス挿通用の先端開口11cを設ける一方、垂直筒部11bの上端に長円形状の筒部からなり上端開口とした車体固定用の嵌合筒部11dを設けている。
固定部材11の分割材11Aと11Bは略対称形状であるため、分割材11Aについて説明し、分割材11Bについては分割材11Aと異なる点のみ説明し、分割材11Aと同様の点については説明を省略する。
図2に示すように、分割材11AはL形状の左右両側壁11eを備え、左右両側壁11eの水平部分の上下両側に上下両側壁11fを立設すると共に、左右両側壁11eの垂直部分の前後両側に前後両側壁11gを立設し、これら上下両側壁11fと前後両側壁11gを連続させている。
リンク部材12を内嵌する下部水平筒部11aの先端側は奥端側よりも上下方向の幅を大きくしており、上下両側壁11fの内面から対向位置に一対の挟持部11hを突設している。該挟持部11hは、前後方向の断面を半円形状としている。
左右両側壁11eの内面には、一対の挟持部11hで挟まれた位置に、該挟持部11hと所要の隙間をあけて嵌合部11kを突設している。該嵌合部11kは、図3に示すように、挟持部11hと対向する上下両面11k−1と連続する前後両側面11k−2は長さ方向中央部に頂点11k−3を有する三角形状に傾斜させている。前後両側面11k−2のうち、先端側の上側斜辺11k−2aと後端側の下側斜辺11k−2bの傾斜角度を垂直方向に対してα度とする一方、後端側の上側斜辺11k−2cと先端側の下側斜辺11k−2dの傾斜角度を垂直方向に対してβ度としている。
また、上下両側壁11fの内面には、挟持部11hの前後両側に間隔をあけて保持リブ11i、11jを突設している。前方の保持リブ11iは下部水平筒部11aの先端開口11cに位置し、開口側の先端面11i−1が下部水平筒部11aの先端側に向けて互いに離反する方向へ傾斜している。上側の保持リブ11iの先端面11i−1の傾斜角度を水平方向に対してα度とする一方、下側の保持リブ11iの先端面11i−1の傾斜角度を水平方向にしてβ度としている。
前記上下両側壁11fの内面には、図5に示すように、保持リブ11iと11jの間で、かつ、挟持部11hを設けていない部分に、該挟持部11hの突出量と同厚のゴムからなる弾性片13を取り付けている。
前記分割材11Aには、垂直筒部11bと嵌合筒部11dとの間に前後に突出するフランジ部11mを設け、該フランジ11mの接合面にボルト挿通穴を形成する半円形状の切欠11nを設けている。
また、分割材11Aの前後両側壁11gの接合面の所要箇所に位置決め突起11oを突設する一方、分割材11Bの前後両側壁には位置決め突起11oが挿入される貫通孔(図示せず)を設けている。
さらに、分割材11Aの上下両側壁11fと前後両側壁11gの外面に係止枠11pを設ける一方、分割材11Bに該係止枠11pに係止される係止爪(図示せず)を設けている。
一方、車体とスライドドアとの間に架け渡す部位のワイヤハーネスを通すリンク部材12は、複数のリンク部材12を左右方向に屈曲自在に順次連結しており、固定部材11に嵌合する先端のリンク部材12Aを含め、複数のリンク部材12は全て同一形状の樹脂成形品からなる。
前記各リンク部材12は、上下枠12aと左右枠12bに囲まれた空間をワイヤハーネス挿通空間とし、上下枠12aの一端からピン穴12dを設けた連結片12cを突設すると共に、他端から上下方向のピン12fを設けた連結片12eを突設し、リンク部材12のピン12fを隣接するリンク部材12のピン穴12dに回転自在に嵌合して連結している。これにより、リンク部材12は、ワイヤハーネスの配線方向と直交する上下方向のピン12fを支点として左右方向に回転可能な構成としている。
また、リンク部材12の左右枠12bの外面には、上端から下端にかけて延在する細長い長方形状の凹部12gを設けている。該凹部12gの前後両側内面12g−1、12g−2はワイヤハーネス配索方向と直交する上下方向に延在し、前後両側内面12g−1、12g−2の前後方向の間隔を固定部材11の嵌合部11kの頂点11k−3間の間隔と一致させている。
なお、スライドドアの開閉に伴うリンク部材12の左右方向の回転作動は、従来例の図9で示した作動と略同様であるため説明を省略する。
前記固定部材11の分割材11Aの内面側に先端のリンク部材12AとワイヤハーネスW/Hを配置した状態で分割材11Aと11Bをロック結合し、固定部材11とリンク部材12を連結している。また、固定部材11の嵌合筒部11dを車体パネルの取付穴(図示せず)に嵌合し、フランジ部11mを車体パネルにボルト締め固定して、固定部材11を車体に固定している。
詳細には、前記のように連結された複数のリンク部材12のうち、固定部材11に固定される先端のリンク部材12Aは、固定部材11の先端開口を通して先端部分に内嵌されており、図5に示すように、リンク部材12Aの上下枠12aを挟持部11hで挟持してリンク部材12Aを上下方向に回転可能に挟持している。
また、リンク部材12Aの左右枠に設けた凹部12gに固定部材11の嵌合部11kを嵌合しており、凹部12gの前後両側内面12g−1、12g−2に嵌合部11kの頂点11k−3が常時接触し、リンク部材12Aの前後方向の位置ズレを防止している。
さらに、リンク部材12の上下枠12aに、固定部材11の上下両側壁11fの内面に配置した弾性片13が当接しており、リンク部材12に上下方向の負荷がかからない状態では、該弾性片13によりリンク部材12が固定部材11から水平方向に引き出されるようにしている。
図5に示すように、固定部材11の先端開口からリンク部材12を水平方向に引き出した状態では、リンク部材12の凹部の前後両側内面12g−1、12g−2と固定部材11の嵌合部11kの前後両側面11k−2の間に隙間を設けている。前後両側内面12g−1、12g−2に対する斜辺11k−2a、11k−2bの傾斜角度をα度とする一方、前後両側内面12g−1、12g−2に対する斜辺11k−2c、11k−2dの傾斜角度をβ度として、このα度がリンク部材12の上向き許容回転角度、β度がリンク部材12の下向き許容回転角度となる。
前記構成とすることにより、リンク部材12は固定部材11の挟持部11hを支点として上下方向に回転自在に固定部材12に連結している。
前記リンク部材12を上向き許容回転角度であるα度上方に向けて回転させると、図6に示すように、リンク部材12の凹部12gの前後両側内面12g−1、12g−2と固定部材11の嵌合部11kの斜辺11k−2a、11k−2bがそれぞれ当接し、リンク部材12の上向きへの回転が規制される。このとき、リンク部材12Aの上枠部12aが固定部材11の先端上側の保持リブ11iの先端面11i−1に当接すると共に、リンク部材12Aの下側のピン12fが固定部材11の奥側で下側の保持リブ11jと当接する。即ち、固定部材11とリンク部材12Aを複数箇所で当接させることにより固定部材11にかかる負荷を分散させて、リンク部材12Aの回転角度を確実に規制している。
一方、前記リンク部材12を下向き許容回転角度であるβ度下方に向けて回転させると、図7に示すように、リンク部材12の凹部12gの前後両側内面12g−1、12g−2と固定部材11の嵌合部11kの斜辺11k−2c、11k−2dがそれぞれ当接し、リンク部材12の下向きへの回転が規制される。このとき、リンク部材12Aの下枠部12aが固定部材11の先端下側の保持リブ11iの先端面11i−1に当接すると共に、リンク部材12Aの上側のピン12fが固定部材11の奥側で上側の保持リブ11jと当接する。
このように、リンク部材12を上下方向に許容回転角度だけ回転させたときに、固定部材11とリンク部材12Aを複数箇所で当接させることにより固定部材11にかかる負荷を分散させて、リンク部材12Aの回転角度を確実に規制している。
前記構成によれば、固定部材11に連結する先端のリンク部材12Aを固定部材11の筒部の上下両側壁11f内面に設けた挟持部11hの円弧面で上下方向に回転可能に挟持しているため、固定部材11とリンク部材12Aとを水平方向の回転軸を介して連結しなくてもリンク部材12Aを上下方向に回転させることができる。よって、固定部材11に連結する先端のリンク部材12Aに水平方向の回転軸と連結する構造を設ける必要がなくなり、先端のリンク部材12Aを他のリンク部材12と同一形状とすることができ、部品点数を低減して低コスト化を図ることができる。
また、リンク部材12の左右枠12bに設けた凹部12gに固定部材11の左右両側壁11eの内面に設けた嵌合部11kを隙間をあけて嵌合し、リンク部材12Aが上下方向に所要角度回転すると、リンク部材12の凹部12gと固定部材11の嵌合部11kが干渉して、リンク部材12Aがそれ以上上下方向に回転するのを規制することができる。
なお、本実施形態では、固定部材11を車体に取り付けているが、スライドドア側に取り付けてもよいし、車体とスライドドアの両方に取り付けてもよい。
図8は、本発明の実施形態の変形例を示す。
本変形例では、固定部材11の分割材11Aと11Bを別体とせず、分割材11A、11Bの一端側を薄肉ヒンジ11qで連結し、前記リンク部材を挟持した状態で他端を係止枠11pと係止爪11rでロック結合している。
なお、他の構成及び作用効果は実施形態と同様のため、同一の符号を付して説明を省略する。
本発明の実施形態の自動車用ワイヤハーネスの配索支持装置の斜視図である。 固定部材の分割材を示す図面である。 分割材の要部拡大図である。 固定部材の先端側を示す斜視図である。 固定部材にリンク部材を取り付けた状態を示す図面である。 リンク部材を上向き許容回転角度だけ上方へ回転させた状態を示す図面である。 リンク部材を下向き許容回転角度だけ下方へ回転させた状態を示す図面である。 実施形態の変形例示す図面である。 従来例を示す図面である。 他の従来例を示す図面である。
符号の説明
10 ワイヤハーネスの配索支持装置
11 固定部材
11A、11B 分割材
11a 下部水平筒部
11b 垂直部
11c 先端開口
11d 嵌合筒部
11h 挟持部
11k 嵌合部
11k−2 前後両側面
11k−3 頂点
11m フランジ部
12 リンク部材
12a 上下枠
12b 左右枠
12c 連結片
12d ピン穴
12e 連結片
12f ピン
12g 凹部
13 弾性片

Claims (4)

  1. 自動車の車体とスライドドアとの間に配索するワイヤハーネスの配索支持装置であって、前記ワイヤハーネスは、順次連結されるリンク部材の内部を挿通させて、左右方向に屈曲自在にガイドしていると共に、先端に連結された前記リンク部材を前記車体あるいは/およびスライドドアに固定した固定部材に連結して、前記ワイヤハーネスを該固定部材の内部に挿通させており、
    前記固定部材は先端開口より前記リンク部材を内嵌する筒部を備え、該筒部の上下両側壁の内面から一対の挟持部を突設していると共に左右両側壁の内面から嵌合部を突設している一方、
    前記固定部材の筒部に内嵌する前記リンク部材の上下枠を前記挟持部で挟持して上下方向に回転可能に挟持し、かつ、
    前記リンク部材の左右枠に設けた凹部に、前記固定部材の嵌合部を前記リンク部材の上下回転を許容する隙間をあけて嵌合していることを特徴とするワイヤハーネスの配索支持装置。
  2. 前記固定部材の筒部の左右両側内面に突設する前記嵌合部は、その上下両面を前記挟持部との間に隙間をあけて対向して設け、該嵌合部の上下両面と連続する前後両側面は長さ方向中央部に頂点を有する三角形状に傾斜させている一方、
    前記リンク部材の凹部は上下方向に細長い長方形状とし、該凹部の前後両側内面に前記三角形状の頂点が常時接触して前後方向から挟持し、先端側の前記上側の斜辺と前記凹部内面の隙間の角度αが前記リンク部材の上向き許容回転角度、先端側の前記下側の斜辺と前記凹部内面との隙間の角度βが前記リンク部材の下向き許容回転角度となる請求項1に記載のワイヤハーネスの配索支持装置。
  3. 前記固定部材の筒部の上下両側壁の内面には、前記挟持部を囲む部分に、該挟持部の突出量と同厚の弾性片を取り付け、前記リンク部材の上下面の一部が前記挟持部と接触すると共に他の部分は前記弾性片と接触させている請求項1または請求項2に記載のワイヤハーネスの配索支持装置。
  4. 前記固定部材は全体形状がL形状の筒部からなり、前記先端のリンク部材と連結する筒部は下部水平筒部であり、該下部水平筒部の奥端から垂直筒部が立設し、該垂直筒部の上端に前記車体あるいはスライドドアのパネルに設けた取付穴に嵌合する嵌合筒部を設けると共に、該嵌合筒部の下部に固定用のフランジ部を突設し、かつ、
    前記固定部材は左右一対の分割材で形成し、前記リンク部材を挟持してワイヤハーネスを挿通した状態で前記分割材をロック結合し、あるいは、前記分割材の一端側を薄肉ヒンジで連結し、前記リンク部材を挟持した状態で他端をロック結合している請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のワイヤハーネスの配索支持装置。
JP2007015524A 2007-01-25 2007-01-25 ワイヤハーネスの配索支持装置 Active JP4893332B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007015524A JP4893332B2 (ja) 2007-01-25 2007-01-25 ワイヤハーネスの配索支持装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007015524A JP4893332B2 (ja) 2007-01-25 2007-01-25 ワイヤハーネスの配索支持装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008179299A JP2008179299A (ja) 2008-08-07
JP4893332B2 true JP4893332B2 (ja) 2012-03-07

Family

ID=39723533

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007015524A Active JP4893332B2 (ja) 2007-01-25 2007-01-25 ワイヤハーネスの配索支持装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4893332B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5434556B2 (ja) * 2009-12-16 2014-03-05 住友電装株式会社 ワイヤーハーネス支持具及び導電経路装置
JP6132309B2 (ja) * 2013-06-18 2017-05-24 住友電装株式会社 電線ガイド装置
JP7377438B2 (ja) * 2020-03-11 2023-11-10 住友電装株式会社 電線ガイド装置
JP7447569B2 (ja) * 2020-03-11 2024-03-12 住友電装株式会社 電線ガイド装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62194093A (ja) * 1986-02-19 1987-08-26 株式会社椿本チエイン ケ−ブル等の可撓支持体
JPH09243861A (ja) * 1996-03-12 1997-09-19 Yazaki Corp 光伝導部材用連結具および構造体に対する接続構造
JP3831198B2 (ja) * 2000-06-30 2006-10-11 矢崎総業株式会社 スライドドアへのハーネス配索構造
JP3788922B2 (ja) * 2001-09-27 2006-06-21 住友電装株式会社 ハーネスガイドの連結部構造
JP3850758B2 (ja) * 2002-06-25 2006-11-29 住友電装株式会社 スライドドアのケーブル配索支持部構造
JP4102714B2 (ja) * 2003-06-18 2008-06-18 矢崎総業株式会社 スライドドア給電用のハーネス保護構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008179299A (ja) 2008-08-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4442545B2 (ja) ケーブルの支持装置
JP4862358B2 (ja) ケーブルの支持装置
JP4674175B2 (ja) スライド構造体用の給電装置
US7202415B2 (en) Wire harness construction
JP4791251B2 (ja) 揺動部分のハーネス配索構造
JP5012063B2 (ja) 自動車用ワイヤハーネスの配索構造
JP4893332B2 (ja) ワイヤハーネスの配索支持装置
JP3831198B2 (ja) スライドドアへのハーネス配索構造
US8690367B2 (en) Door mirror
EP2045139A2 (en) Harness protector structure for link
JP2007159372A (ja) ケーブルのガイド装置
JP2007159369A (ja) ケーブルのガイド装置
JP2007174735A (ja) ケーブルのガイド装置
JP3879476B2 (ja) グロメット
JP5115407B2 (ja) 車両用シートのケーブル配索構造
JP5318712B2 (ja) アーム給電構造
JP6017403B2 (ja) フローティング部材、及びワイパ装置
JP3301021B2 (ja) 自動車用スライドドアの給電構造
US10926703B2 (en) Door mirror apparatus for vehicle
JP2009027885A (ja) ワイヤハーネス用プロテクタおよび該プロテクタのワイヤハーネスへの取付方法
JP2003230222A (ja) ハーネスプロテクタの取付構造
WO2017094481A1 (ja) スライドシート用ワイヤハーネスの配索構造
JP2011024421A (ja) スライド構造体用の給電装置
JP2023124959A (ja) ワイヤハーネス
JP5929029B2 (ja) ワイヤーハーネス配索装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090731

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111122

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111205

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4893332

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150106

Year of fee payment: 3