JP4893273B2 - 防水扉装置 - Google Patents

防水扉装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4893273B2
JP4893273B2 JP2006323210A JP2006323210A JP4893273B2 JP 4893273 B2 JP4893273 B2 JP 4893273B2 JP 2006323210 A JP2006323210 A JP 2006323210A JP 2006323210 A JP2006323210 A JP 2006323210A JP 4893273 B2 JP4893273 B2 JP 4893273B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waterproof door
waterproof
door
fixed panel
standing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006323210A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008138375A (ja
Inventor
悟 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Howa Machinery Ltd
Original Assignee
Howa Machinery Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Howa Machinery Ltd filed Critical Howa Machinery Ltd
Priority to JP2006323210A priority Critical patent/JP4893273B2/ja
Publication of JP2008138375A publication Critical patent/JP2008138375A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4893273B2 publication Critical patent/JP4893273B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Special Wing (AREA)

Description

本発明は、主に建物や駐車場等の出入口からの浸水を防止する防水扉装置に関する。
従来の防水扉装置として、下記特許文献1に記載のものが知られている。当該防水扉装置では、複数の防水扉が配されている一方、各防水扉において、起立状態で支持してロックするロックアームが設けられている。また、特許文献1に直接の開示はないが、防水扉の枚数が多い場合に、中間部に固定パネル等を設置し、その固定パネル等に防水扉を当接させるようにすることが知られている。
特開2005−120594号公報
上記従来の防水扉装置では、防水扉を各自単独でロックすることができるものの、他の防水扉や固定パネル等に対してロックするものではないので、隣接する防水扉や固定パネル等が互いに離れる等して防水性能に支障を来すおそれがある。
そこで、請求項1に記載の発明は、防水扉に対する他の防水扉や固定パネル等のふらつきを防止し、浸水防止性能を高水準に維持することのできる防水扉装置を提供することを目的としたものである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、起倒可能である第1の防水扉と、防水扉に隣接する第2の防水扉もしくは固定パネルと、第1の防水扉、及び第2の防水扉もしくは固定パネルに設置される係合手段とを備え、係合手段は、第1の防水扉の起立移動により、第1の防水扉側と、第2の防水扉もしくは固定パネル側とで互いに係合し、第1の防水扉の起倒方向に対して交差する方向への、第1の防水扉と、第2の防水扉もしくは固定パネルとの相対移動を規制するものであって、第1の防水扉に設けた、起倒方向の嵌合溝と、第2の防水扉もしくは固定パネルに設けた、起立状態の第1の防水扉の嵌合溝に向けて張出す係合片とを含み、第1の防水扉の起立時に嵌合溝と係合片が互いに係合することを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、上記目的に加えて、より一層ふらつき防止状態への移行を円滑にする目的を達成するため、起倒可能である第1の防水扉と、防水扉に隣接する第2の防水扉もしくは固定パネルと、第1の防水扉、及び第2の防水扉もしくは固定パネルに設置される係合手段とを備え、係合手段は、第1の防水扉の起立移動により、第1の防水扉側と、第2の防水扉もしくは固定パネル側とで互いに係合し、第1の防水扉の起倒方向に対して交差する方向への、第1の防水扉と、第2の防水扉もしくは固定パネルとの相対移動を規制するものであって、第1の防水扉の起立時上面において扉幅方向に間隔をあけて設けた一対のローラと、第2の防水扉もしくは固定パネルに設けた、起立状態の第1の防水扉のローラに向けて張出す係合片とを含み、第1の防水扉の起立時に各ローラと係合片が互いに係合することを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、上記目的を達成するため、起倒可能である第1の防水扉と、防水扉に隣接する第2の防水扉もしくは固定パネルと、第1の防水扉、及び第2の防水扉もしくは固定パネルに設置される係合手段とを備え、係合手段は、第1の防水扉の起立移動により、第1の防水扉側と、第2の防水扉もしくは固定パネル側とで互いに係合し、第1の防水扉の起倒方向に対して交差する方向への、第1の防水扉と、第2の防水扉もしくは固定パネルとの相対移動を規制するものであって、第1の防水扉の起立時上部に設けた、起倒方向の係合孔と、第2の防水扉もしくは固定パネルに設けた、起立状態の第1の防水扉の係合孔に向けて張出す係合ピンとを含み、第1の防水扉の起立時に係合孔と係合ピンが互いに係合することを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、上記目的に加えて、コーナー部における隙間をも所定間隔内に維持して防水性能を意図通り高水準のものとする目的を達成するため、起倒可能である第1の防水扉と、防水扉に隣接する第2の防水扉と、第1の防水扉、及び第2の防水扉に設置される係合手段とを備え、第1の防水扉と第2の防水扉とが、起立時にコーナー部を形成するように設けられており、係合手段は、第1の防水扉の起立移動により、第1の防水扉側と、第2の防水扉側とで互いに係合し、第1の防水扉の起倒方向に対して交差する方向への、第1の防水扉と、第2の防水扉との相対移動を規制するものであって、第2の防水扉における第1の防水扉側の側部に設けた係合凹部と、第1の防水扉に設けた、起立状態の第2の防水扉の係合凹部に向けて張出す起倒方向の係合片とを含み、第1及び第2の防水扉の起立時に係合凹部と係合片が互いに係合することを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、上記目的に加えて、設置の自由度を高めながら防水性能を高水準に維持する目的を達成するため、固定パネルが、床面に対して着脱可能であることを特徴とするものである。
本発明によれば、防水扉に、起立の際他の防水扉や固定パネル等に対して係合する係合手段を設けたので、他の防水扉や固定パネル等と防水扉との位置関係を設計通り維持することができ、もって設計通りの高水準な防水性能を保持することができる、という効果を奏する。
以下、本発明の実施形態(第1形態〜第3形態)に係る防水扉装置について、適宜図面に基づいて説明する。
[第1形態]
図1(a)は第1形態に係る防水扉装置1において、各防水扉2が倒伏位置にある状態(倒伏状態)での平面図、図1(b)は(a)の一部拡大図であり、図2は図1(a)の一部拡大図(一部切欠あり)であり、図3は図2の一部拡大図(切欠なし)であり、図4は図3のK−K線断面図であり、図5は図4の倒伏状態から防水扉2を起立させた場合の途中の状態を示す図であり、図6は図5の状態を経て防水扉2が完全に起立して起立位置となった状態(起立状態)を示す図である。
防水扉装置1は、複数の防水扉2を有する。これら防水扉2は、倒伏位置において、建物H(駐車場等でも良い)の出入口の床面に埋設された収納凹部体4の上部開口を閉鎖する。防水扉2ないし収納凹部体4は、ここでは、建物Hの角からの二辺に応じて配置されている。収納凹部体4の開口内側には、縁材6が取り付けられている。また、収納凹部体4の前部(建物H側の部分)内側には、シール材8が取り付けてあり、起立位置における各防水扉2の下部は、当該シール材8に当接する。なお、倒伏時防水扉2の配置されない収納凹部体4のコーナー部には、固定カバー9が設置されているが、固定カバー8に代えて、着脱自在のカバーを設置しても良い。また、収納凹部体4の前部左右端には、端に位置する防水扉2の端辺が起立時に当接するシール材10付きの扉枠12が立設されている。
また、各防水扉2の上部と、収納凹部体4の後部とにおいて、起倒機構としての一対の起倒装置20が連結されている。起倒装置20は、支持アーム22と回動アーム24とを備えている。支持アーム22の下端縁には、駆動源26により回転駆動される駆動軸28が接続されている。加えて、各防水扉2の下部と、収納凹部体4の前部とにおいて、一対のヒンジ装置30が連結されている。なお、ここでの各防水扉2の構造は、本出願人による先の出願に係る特開2006−077389に示された通りであり、各防水扉2は、駆動軸28の回動により、図2ないし図4等に示すように、倒伏位置から起立位置にわたり起倒動作するものである。
そして、後述する止水板72の有る端を除く各防水扉2の裏面(倒伏位置における下面、起立位置における後面)における右辺縁(図10等では左辺縁)には、連動機構40を介して隙間閉鎖部材41が設置されている。図7は主に連動機構40ないしは隙間閉鎖部材41を示す図2のL−L線断面図及び一部拡大図であり、図8は図7の倒伏状態から防水扉2を起立させた場合の途中の状態を示す図、図9は図8の状態を経た起立状態を示す図である。
隙間閉鎖部材41は、図10に示すように、棒状のゴムブロック42と、前側においてゴムブロック42が固定されるとともに、後側において支持枠44が上下動可能に受け入れられる、断面逆U字状の棒体と断面U字状の棒体とが接合された閉鎖当接部材46とを有する。一方、連動機構40は、支持枠44の両端縁(倒伏状態では前後端縁、起立状態では上下端縁)のそれぞれに回動可能に取り付けられた連動アーム48と、各連動アーム48毎に防水扉2の裏面端部に固定的に設けられ、連動アーム48の一部を収容する収容部50とを備える。
隙間閉鎖部材41は、防水扉2の右辺とほぼ平行に配置される。支持枠44と閉鎖当接部材46とは、閉鎖当接部材46の近傍においてそれぞれ設けられたピン52と、これを受け入れる、支持枠44に設けられた長孔54とを介して接続されている。支持枠44は、閉鎖当接部材46より細くなっている。
また、連動アーム48は、第1棒状部56及び第2棒状部57の端部同士が結合した、全体がL字状のブロック体であって、第1棒状部56が、収容部50において、防水扉2に対して斜め(倒伏状態では前下がり、起立状態では後下がり)の姿勢において、長手方向に貫かれた枢軸58の周りで回動可能とされているとともに、第2棒状部57が、先端縁においてほぼ直交する方向(枢軸58と平行な方向)に貫かれた支持軸59を介して、支持枠44に対しても回動可能に取り付けられている。なお、第2棒状部57は、倒伏状態ではやや後下がり、起立状態では若干前下がりとなる。
加えて、支持枠44の前側(起立状態では前側下部)と収納凹部体4の前部底面との間において、紐状の引下部材60が渡されている。引下部材60は、防水扉2の起立により僅かに上昇する支持枠44の前部を引っ張る長さとなっており、倒伏状態では若干弛んでいる。
更に、コーナー部における2つの防水扉2の一方に設けられた連動機構40ないしは隙間閉鎖部材41について、図11を中心に詳述する。この隙間閉鎖部材41は、コーナー部の防水扉2の起立時に形成される、一方の防水扉2の裏面側端と他方の防水扉2の側面前端との隙間に当接する。なお、当該裏面と側面とは面一である。また、この隙間閉鎖部材41の下部は、隙間閉鎖時、収納凹部体4の前コーナー内部において、他の横方向のシール材10より膨出するように設置されたシール材61と当接する。
また、コーナー部における2つの防水扉2の一方(第1の防水扉)に、起立時において前方(他方の防水扉2の内方)へ向かう先端部62を備えた、係合手段の一つ(係合片)としての鉤63が設けられている。鉤63は、連動機構40ないしは隙間閉鎖部材41を備えた防水扉2の、起立時上側端部に固定されている。また、他方の防水扉2(第2の防水扉)に、鉤63の先端部62を受入可能な、係合手段の一つ(係合凹部)としての溝64が設けられている。溝64は、防水扉2の側面から内方へ設けられており、起立時の上部(防水扉2の角部付近)に配置されている。鉤63の先端部は、双方の防水扉2の起立時において、溝64へ向けて張出す。
一方、収納凹部体4の一端の側辺外方には、図1に示すように、収納凹部体4の側辺に平行に外壁W1が配されており、外壁W1からは固定パネルとしての止水板72が端の防水扉2側へ突出している。なお、止水板72の後面には、起立時の端の防水扉2の前面側端縁と当接可能な防水パッキン74が設置されているが、防水パッキン74を省略し、止水板72が直接防水扉2に接触するようにしても良い。
他方、図3のZ−Z線断面図(内部機構省略)である図12にも示すように、収納凹部体4の他端の側辺前方には、当該側辺と連続するように配置された固定パネルとしての止水支柱76が、床面に設置された凹部体78に対して着脱可能に設けられている。止水支柱76は、防水扉2と同様の高さを有しており、収納凹部体4の前辺と平行な外壁W2の凹部W3と収納凹部体4端辺との間を渡されている。止水支柱76の防水扉2側の端面には、防水扉2の前面側縁に当接可能なシール材80が固定されている。
また、止水支柱76の防水扉2側の上部には、別の係合手段の一つ(係合片)としての突起84が設置されており、端の防水扉2の側縁上部には、起立時に突起84を受入可能な、別の係合手段の一つ(嵌合溝)としての溝86が形成されている。突起84は、防水扉2の起立時において、溝86に向けて張出す。
このように成る第1形態に係る防水扉装置1の動作につき説明する。倒伏位置にある防水扉2は、起倒装置20により両端のものからそれぞれ順に後辺(建物Hから遠い辺)を持ち上げて起立していく。
すると、まず、止水板72の防水パッキン74と止水板72側の防水扉2の端縁とが当接する一方、止水支柱76のシール材80と止水支柱76側の防水扉2の端縁とが当接し、防水扉装置1の端部におけるシールが完了する。
また、特に止水支柱76側では、図13に示すように、防水扉2起立時、突起84と溝86は嵌合により係合し、溝86を有する防水扉2と、突起84を備えた止水支柱76とが相対的に移動しようとすると、突起84の側部が溝86の側部に引っ掛かるので、防水扉2と止水支柱76との相対移動が規制され、もって止水支柱76が、防水扉2ないしは外壁W2に対して、起倒方向と交差(直交)する方向である左右にずれ動きふらつく事態を防止する。
次に、2番目以降に起立する各防水扉2の連動機構40が、次に示すように、起立動作に連動して、隙間閉鎖部材41を、先に起立した隣接する防水扉2との隙間(起立する防水扉2側方の隙間)に対して押し付ける。
即ち、連動アーム48の第2棒状部57は、倒伏時、後下がりの姿勢で下側に位置しており(図7あるいは図10(a))、起立し始めでもこの姿勢はさほど変わらないが、起立するに従い、そのままでは後上がりになる姿勢となる。しかし、第2棒状部57にも自重ないしは支持枠44の重力が当然作用するので、ある時点(およそ図8の時点)において、第2棒状部57が下側となるように、第1棒状部56の周りで連動アーム48が回転する(図8あるいは図10(b))。
この回転は、防水扉2の起立に伴い、自然に連動するものであり、この回転により、支持枠44及び閉鎖当接部材46を介して、ゴムブロック42が前方右に前進する。なお、第2棒状部57の先端縁は、併せて下方にも移動するが、この移動は、ゴムブロック42が防水扉2に当接して下降移動が停止された後は、支持枠44の長孔54が閉鎖当接部材46のピン52に対して相対的に下方へ移動し、支持枠44が閉鎖当接部材46に対して下方に滑ることで調整される。また、この下方への移動は、引下部材60が支持枠44を引き下げることにより、円滑に行われる。一方、支持枠44が閉鎖当接部材46より細くなっているので、支持枠44は閉鎖当接部材46内で左右移動も可能であり、この左右移動によってもゴムブロック42や閉鎖当接部材46の移動が調整される。
そして、防水扉2が起立位置となった場合には(図9あるいは図10(c))、連動アーム48の第2棒状部57が前下がりとなり、支持枠44及び閉鎖当接部材46を介して、ゴムブロック42が防水扉2の背面(裏面)に押し付けられる。この押し付けは、連動アーム48あるいは支持枠44の重力により充分強固に行われるが、引下部材60による支持枠44の引き下げの作用と相まって、より一層強固に行われるものである。
このようにして、コーナー部の防水扉2まで順次起立していく。コーナー部の防水扉2は、溝64を有するものが先に起立し、起立状態の防水扉2の溝62に、鉤63が、これを有する防水扉2の起立により入っていき、嵌合する。溝62を有する防水扉2と、鉤63を備えた防水扉2とが相対的に移動しようとすると、鉤63先端部の側部が溝62の側部に接触し止められるので、防水扉2同士の相対移動が規制され、もって防水扉2同士が、起倒方向と交差(直交)する方向である左右にずれ動きふらつく事態を防止する。また、溝62と鉤63とにつきコーナー部を構成する防水扉2のそれぞれに設けてあり、コーナー部における各防水扉2の相対移動が規制される。なおここでは、この起立の順番から、鉤63を有する防水扉2が連動機構40及び隙間閉鎖部材41を有することとなる。
一方、防水扉2が起倒装置20により起立位置からの傾倒を始めると、丁度起立と逆の状態を辿る。即ち、鉤63を有するコーナー部の防水扉2がまず傾倒し、次いで溝64を有する防水扉2が傾倒する。鉤63が防水扉2の傾倒により溝64から離れて、コーナー部における防水扉2同士の組み合いが解かれ、溝64を有する防水扉2が傾倒可能となる。
また、順次防水扉2が倒伏していく際、各隙間閉鎖部材41に関し、図8あるいは図10(b)の時点以降において、連動アーム48の第2棒状部57が下方に移動して、接続部44、閉鎖当接部材46ないしはゴムブロック42(隙間閉鎖部材41)を下方に移動させ、防水扉2が倒伏位置(図7あるいは図10(a)、倒伏状態)となると、第2棒状部57が隙間閉鎖部材41を斜め下方(自らが設けられる防水扉2に近寄る方向かつ下方向)へ後退させる。その結果、隙間閉鎖部材41は防水扉2の側辺より内側へ入るように移動され、倒伏位置へ移動する隣接する防水扉2との干渉が回避される。
そして、止水板72側の防水扉2は止水板72から離れて倒伏し、一方止水支柱76側の防水扉2は止水支柱76から離れて倒伏し、このとき止水支柱76の突起84から防水扉2の溝86が離れる。
第1形態に係る防水扉装置1では、起倒可能である防水扉2と、防水扉2に隣接する止水支柱76と、防水扉2及び止水支柱76に設置される係合手段とを備え、係合手段は、防水扉2の起立移動により、防水扉2側と、止水支柱76側とで互いに係合し、防水扉2の起倒方向に対して交差する方向への、防水扉2と、止水支柱76との相対移動を規制するので、防水扉2起立時において、防水扉2と止水支柱76との隙間を所定状態に維持することができ、当該隙間を埋めるシール材80の接触(圧接)状態を設計通りに維持し、防水扉2がシール材80から離れないようにして防水性能を高水準に維持することができる。
また、防水扉装置1にあって、係合手段は、防水扉2に設けた、起倒方向の溝86と、止水支柱76に設けた、起立状態の防水扉2の溝86に向けて張出す突起84とを含み、防水扉2の起立時に溝86と突起84が互いに係合するので、左右へのふらつきの防止の度合いを一層高いものとし、隙間の幅をより高水準に維持して、高レベルの防水性能の提供に寄与することができる。
更に、防水扉装置1では、防水扉2同士が、起立時にコーナー部を形成するように設けられており、その係合手段は、防水扉2における別の防水扉2側の側部に設けた溝64と、当該別の防水扉2に設けた、起立状態の防水扉2の溝64に向けて張出す起倒方向の鉤63とを含み、双方の防水扉2の起立時に、溝64と鉤63とが互いに係合するので、コーナー部における隙間をも設計間隔内に維持して、隙間閉鎖部材41による隙間の閉鎖の範囲外に隙間が広がる事態を防止し、隙間の閉鎖を確実なものとして、防水性能を極めて高いレベルに保持することができる。
なお、隙間閉鎖部材41は、防水扉2の倒伏時、後端(起立時上端)が防水扉の後辺以前となるよう収納される一方、防水扉2の起立時に、連動機構40によって前進するとともに下降することで止水するため、隙間閉鎖部材41による止水高さは、防水扉2の上端から所定量(例えば30〜40ミリメートル)下がることになり、単独の防水扉2における止水高さに至らないこととなる。そこで、図11に仮想線で示すように、一方の防水扉2の裏面上部に止水延長手段としての止水ゴム200を固着しておき、防水扉2の起立時に、この止水ゴム200が他方の防水扉2に圧着し、また隙間閉鎖部材41(の上端縁)が止水ゴム200に圧着するようにすると、止水面が止水ゴム200の高さ分だけ上方に延長されるので好ましく、止水ゴム200の起立時上端を防水扉2の上辺に揃えれば、隙間閉鎖部材41及び止水ゴム200による止水高さが防水扉2単体の止水高さと揃うのでより好ましい。
[第2形態]
第2形態に係る防水扉装置は、止水支柱側の防水扉の側縁上部の構成以外は、第1形態に係る防水扉装置とほぼ同様に成る。図14は第2形態に係る防水扉装置における起立直前の当該防水扉102及びその周辺の斜視図である。当該防水扉102の側縁上部には、止水支柱103から張出した係合手段(係合片)としての突起104をそれらの間に受入可能である、係合手段としての2つのローラ106が、扉幅方向に間隔をあけて設けられている。各ローラ106は、起立時の上下方向を軸として回転可能である。ローラ106の間隔は、突起104の幅と同等とされており、ローラ106の間に突起104が受け入れられた際には、突起104の側部に各ローラ106が当接する。
第2形態の防水扉装置では、防水扉102が止水支柱104に対して左右にずれようとしても、ローラ106が止水支柱103の突起104に掛かるのでずれることはなく、もって当該防水扉102側方の隙間を安定したものとして、これを塞ぐ隙間閉鎖部材の作動の安定性を図り、本形態に係る防水扉装置の防水性能を高めるものである。また、ローラ106が、受け入れた突起104に当接し、突起104を起倒方向に送ることで、起立時に突起104が円滑に受入れられ、防水扉102における起倒方向の交差方向への相対移動をスムースに防止することができる。
[第3形態]
第3形態に係る防水扉装置は、止水支柱側の防水扉の側縁上部の構成及び止水支柱の上部の構成以外は、第1形態に係る防水扉装置とほぼ同様に成る。図15は第3形態に係る防水扉装置における起立直前の当該防水扉112及びその周辺の斜視図である。当該防水扉112の側縁上部には、係合手段(係合孔)としての孔116が開けられている。一方、止水支柱113の防水扉112側の上部には、孔116と同様な形状である、係合手段(係合ピン)としての突軸114が設置されている。突軸114は、起立状態の防水扉112における孔116へ向けて張出している。
そして、防水扉112起立時、突軸114が孔116に入ることにより、突軸114と孔116とが係合し、もって防水扉112あるいは止水支柱113のぶれが互いに防止され、防水扉112側方の隙間の安定を図り、これを塞ぐ隙間閉鎖部材の作動の安定性を確保して、本形態に係る防水扉装置の防水性能を高めるものである。なお、係合孔は貫通孔ではなく有底の穴であっても良い。
[変更例]
なお、主に上記実施の形態を変更してなる、本発明の他の形態を例示する。防水扉の起伏に連動する隙間閉鎖部材を設けず、防水扉の起立後手動により前進させ、倒伏前手動により後退させるような隙間閉鎖部材を設ける。この場合でも、防水扉側方の隙間は維持されるので、高水準の防水性能を保持することができる。
係合手段を、同一平面上に、互いに沿うようにして並ぶ防水扉同士、あるいは防止扉と固定パネルとに設ける。あるいは、例えば、起立時に、ある防水扉の元から存在する凹部に対して入っていく突起を隣の防水扉のみに設けるといったように、一方の防水扉は通常のものを用い、他方の防水扉等のみに、当該一方の防水扉における左右の動きを規制する係合手段を設ける。この場合、元から存在する凹部等が係合手段の一つとなる。なお、係合手段による係合において、一方が他方に嵌っても良いし、例えば設計値以内での左右のぶれを許容するように、ある程度余裕があっても良い。
起倒装置を設置せず、起倒機構を、手動により防水扉を起倒させるものとする。起倒装置につき、各防水扉の全部または一部を一斉にあるいは殆ど同時に起倒させるものとする。各部材を一体あるいは別体にする。また、隙間閉鎖部材を、一つ置きの防水扉の両側に配置したり、左辺側に配置したりする。ゴムブロックや防水パッキン、シール材、各種バネを他の弾性体の他形状とする。
防水扉側方の隙間を、建物外壁や固定パネル(止水板あるいは止水支柱等)を始めとする他のものとの間で形成されるようにする。この場合であっても、防水扉における左右の動きを規制する部材を外壁や固定パネル等に設ければ、防水扉と外壁等との隙間が設計値通りに維持されることで防水性能を所期のものに保持することができる。なお、このような隙間に対して隙間閉鎖部材を配置することもできる。
また、固定パネルを、建物外壁としたり、止水機能を特に備えない壁としたりする。防水扉、収納凹部体、各種固定パネルの設置数や配置を上記以外のものとする。隙間閉鎖部材ないしは連動部材を、第1形態以外のものとする。各種隙間の側端部に設けたシール材あるいはパッキンを、隙間閉鎖部材と併用する。鉤と溝、突起と溝、ローラと突起、突軸と孔(穴)、係合凹部と係合片の設置箇所を入れ替えたり、鉤を突起や突軸と同様のものとしたりする。第2形態において、2つのローラの一方あるいは双方を、固定パネルと一体の突体とする。
(a)は本発明の第1形態に係る防水扉装置の、倒伏状態での平面図であり、(b)は(a)の一部拡大図である。 図1(a)の一部拡大図(一部切欠あり)である。 図2の一部拡大図(切欠なし、一部省略)である。 図3のK−K線断面図である。 図4からの起立途中の状態を示す図である。 図5からの起立状態を示す図である。 図1のL−L線断面図及び一部拡大図である。 図7からの起立途中の状態を示す図である。 図8からの起立状態を示す図である。 (a)〜(c)は図7〜9の拡大図に対応する斜方平面図である。 防水扉を起立状態とした場合のコーナー部付近の斜視図である。 図3のZ−Z線断面図である。 図3の止水支柱における防水扉側の上角部付近の斜視図(起立位置直前)である。 第2形態に係る防水扉装置における、止水支柱側最側方の起立直前の防水扉及びその周辺の斜視図である。 第3形態に係る防水扉装置における、止水支柱側最側方の起立直前の防水扉及びその周辺の斜視図である。
符号の説明
1 防水扉装置
2、102、112 防水扉
63 鉤(係合手段、係合片)
64 溝(係合手段、係合凹部)
72 止水板(固定パネル)
76 止水支柱(固定パネル)
84 突起(係合手段、係合片)
86 溝(係合手段、嵌合溝)
104 突起(係合手段、係合片)
106 ローラ(係合手段)
114 突軸(係合手段、係合ピン)
116 孔(係合手段、係合孔)

Claims (5)

  1. 起倒可能である第1の防水扉と、
    防水扉に隣接する第2の防水扉もしくは固定パネルと、
    第1の防水扉、及び第2の防水扉もしくは固定パネルに設置される係合手段
    とを備え、
    係合手段は、
    第1の防水扉の起立移動により、第1の防水扉側と、第2の防水扉もしくは固定パネル側とで互いに係合し、
    第1の防水扉の起倒方向に対して交差する方向への、第1の防水扉と、第2の防水扉もしくは固定パネルとの相対移動を規制するものであって、
    第1の防水扉に設けた、起倒方向の嵌合溝と、
    第2の防水扉もしくは固定パネルに設けた、起立状態の第1の防水扉の嵌合溝に向けて張出す係合片と
    を含み、
    第1の防水扉の起立時に嵌合溝と係合片が互いに係合する
    ことを特徴とする防水扉装置。
  2. 起倒可能である第1の防水扉と、
    防水扉に隣接する第2の防水扉もしくは固定パネルと、
    第1の防水扉、及び第2の防水扉もしくは固定パネルに設置される係合手段
    とを備え、
    係合手段は、
    第1の防水扉の起立移動により、第1の防水扉側と、第2の防水扉もしくは固定パネル側とで互いに係合し、
    第1の防水扉の起倒方向に対して交差する方向への、第1の防水扉と、第2の防水扉もしくは固定パネルとの相対移動を規制するものであって、
    第1の防水扉の起立時上面において扉幅方向に間隔をあけて設けた一対のローラと、
    第2の防水扉もしくは固定パネルに設けた、起立状態の第1の防水扉のローラに向けて張出す係合片と
    を含み、
    第1の防水扉の起立時に各ローラと係合片が互いに係合する
    ことを特徴とする防水扉装置
  3. 起倒可能である第1の防水扉と、
    防水扉に隣接する第2の防水扉もしくは固定パネルと、
    第1の防水扉、及び第2の防水扉もしくは固定パネルに設置される係合手段
    とを備え、
    係合手段は、
    第1の防水扉の起立移動により、第1の防水扉側と、第2の防水扉もしくは固定パネル側とで互いに係合し、
    第1の防水扉の起倒方向に対して交差する方向への、第1の防水扉と、第2の防水扉もしくは固定パネルとの相対移動を規制するものであって、
    第1の防水扉の起立時上部に設けた、起倒方向の係合孔と、
    第2の防水扉もしくは固定パネルに設けた、起立状態の第1の防水扉の係合孔に向けて張出す係合ピンと
    を含み、
    第1の防水扉の起立時に係合孔と係合ピンが互いに係合する
    ことを特徴とする防水扉装置
  4. 起倒可能である第1の防水扉と、
    防水扉に隣接する第2の防水扉と、
    第1の防水扉、及び第2の防水扉に設置される係合手段
    とを備え、
    第1の防水扉と第2の防水扉とが、起立時にコーナー部を形成するように設けられており、
    係合手段は、
    第1の防水扉の起立移動により、第1の防水扉側と、第2の防水扉側とで互いに係合し、
    第1の防水扉の起倒方向に対して交差する方向への、第1の防水扉と、第2の防水扉との相対移動を規制するものであって、
    第2の防水扉における第1の防水扉側の側部に設けた係合凹部と、
    第1の防水扉に設けた、起立状態の第2の防水扉の係合凹部に向けて張出す起倒方向の係合片と
    を含み、
    第1及び第2の防水扉の起立時に係合凹部と係合片が互いに係合する
    ことを特徴とする防水扉装置
  5. 固定パネルが、床面に対して着脱可能である
    ことを特徴とする請求項1ないしは請求項4のいずれかに記載の防水扉装置。
JP2006323210A 2006-11-30 2006-11-30 防水扉装置 Expired - Fee Related JP4893273B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006323210A JP4893273B2 (ja) 2006-11-30 2006-11-30 防水扉装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006323210A JP4893273B2 (ja) 2006-11-30 2006-11-30 防水扉装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008138375A JP2008138375A (ja) 2008-06-19
JP4893273B2 true JP4893273B2 (ja) 2012-03-07

Family

ID=39600135

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006323210A Expired - Fee Related JP4893273B2 (ja) 2006-11-30 2006-11-30 防水扉装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4893273B2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0529218Y2 (ja) * 1988-04-15 1993-07-27

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008138375A (ja) 2008-06-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08177340A (ja) 建物用シャッタ装置
JP2018525550A (ja) スライド式パネルのための固定機構
JP4893273B2 (ja) 防水扉装置
JP2008169561A (ja) 落し込み式防水装置
JP4862651B2 (ja) 防水扉装置
JP5333553B2 (ja) 防水扉装置
KR20170001691A (ko) 바닥면을 철거하지 않고 시공이 가능한 폴딩도어
JPH09209663A (ja) 横引建具用下枠装置
JP4867653B2 (ja) 防水扉装置
JP5007553B2 (ja) 防水扉装置
JPH0415898Y2 (ja)
JP4407274B2 (ja) 防水扉のヒンジ装置
JP4749883B2 (ja) 建具枠材の取付構造
KR20160088604A (ko) 바닥면을 철거하지 않고 시공이 가능한 폴딩도어
JP2004353240A (ja) 開閉装置用防犯構造
JP2019019542A (ja) 建具及びその改装方法
JP3796838B2 (ja) 開閉体の障害物感知装置
JPS608049Y2 (ja) 金庫室の扉部床構造
JPS588855Y2 (ja) 組立物置
JP2006161354A (ja) 連動式引戸の跳ね返り防止装置
JP3612281B2 (ja) 伸縮門扉
JPS597444Y2 (ja) 物置
JP2003027862A (ja) 戸の水密構造
JP2007231632A (ja) ラッチ装置および建具
JP3100553U (ja) カロード

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090611

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110621

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110720

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111122

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111205

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150106

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees