JP4893187B2 - 蓋材 - Google Patents

蓋材 Download PDF

Info

Publication number
JP4893187B2
JP4893187B2 JP2006257369A JP2006257369A JP4893187B2 JP 4893187 B2 JP4893187 B2 JP 4893187B2 JP 2006257369 A JP2006257369 A JP 2006257369A JP 2006257369 A JP2006257369 A JP 2006257369A JP 4893187 B2 JP4893187 B2 JP 4893187B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
lid
polyethylene
degrees
laminated structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006257369A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008074006A (ja
Inventor
新 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2006257369A priority Critical patent/JP4893187B2/ja
Publication of JP2008074006A publication Critical patent/JP2008074006A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4893187B2 publication Critical patent/JP4893187B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Packages (AREA)
  • Closures For Containers (AREA)
  • Wrappers (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

本発明は、複数の層を積層して構成される蓋材であって、当該積層構造中にアルミニウム層を含まないアルミレス蓋材に関する。本発明の蓋材は、代表的には、カップ麺その他の、インスタント食品を収容したカップ状容器の蓋材として使用する。
カップ状の容器に収容されたインスタントラーメンは、シート状の蓋材10を半分程度開けてお湯を注ぎ(図1参照)、再度蓋材を閉じて所定時間蒸らした後で、喫食される。
お湯を注ぐ際、蓋材は、図1中に示した開口状態を維持する必要がある。そのため、従来は、蓋材の積層構造中にアルミニウム層を含めることで、蓋材に保形性を付与していた。すなわち、蓋材中のアルミニウム層の塑性によって、蓋材は、図1に示したように湾曲した開口状態を維持できる。
しかしながら、蓋材がアルミニウム層を含んでいると、次のような問題が生じる。
(1)アルミニウム層が金属探知器に反応するので、金属探知器を用いた異物混入検査をすることができない。
(2)蓋材を焼却処理する場合に、アルミニウム成分が焼却炉を傷めてしまう。
この問題を解決するためには、蓋材の積層構造中にアルミニウム層を含まず、かつ、別の積層体により保形性を実現することが必要となる。
そのために、特許文献1では、アルミニウム層に代えて、プラスチック基材層を設け、このプラスチック基材層にハーフカット罫を形成して易湾曲帯状領域としている。そして、この易湾曲帯状領域によって、蓋材に保形性を付与している。
しかしながら、特許文献1の蓋材では、プラスチック基材層にハーフカット罫を入れる必要があることから、製造工程の増加によりコストアップを招き、また、ハーフカット罫の位置決め精度が要求されるという問題がある。
特開2002−104513号公報
したがって、本発明の目的は、アルミニウム層を使用することなく保形性を付与された蓋材を、簡単かつ低コストで提供することである。
本発明の蓋材は、容器の開口部を封止するのに使用する、積層構造を有するシートの状蓋材である。そして、当該積層構造中に、保形性を付与するための層として、アルミニウム層に代えて、塑性変形性のポリエチレン層を含むことを特徴としている。
上記塑性変形性のポリエチレン層の好ましい例として、例えば、極限粘度が3.5dl/g未満の汎用ポリエチレンを0.10mm以上の厚みを有するよう延伸して塑性変形性が付与されたものを使用できる。当該ポリエチレン層は、それ単体では、180度折り曲げてから10分経過後の戻り角度が20度以下で、90度折り曲げてから10分経過後の戻り角度が15度以下の塑性変形性を有する。
本発明によれば、蓋材の積層構成中にアルミニウム層が含まれていないので、金属探知器を用いて容器内の異物混入検査を行うことが可能となり、また、この蓋材の焼却に際して、アルミニウム材の存在が原因となって焼却炉を傷めることもない。しかも、アルミニウム層を含む蓋材と同等の保形性も実現できる。
そして、保形性を実現するための塑性変形性ポリエチレン層には、ハーフカット罫を入れる工程も必要ないので、単にこれを積層構造中に含めるだけでよい。したがって、製造工程が簡単で低コストを実現できる。
本発明では、塑性変形性ポリエチレン材料を用いて、カップ状容器の蓋材10(図1参照)に保形性を付与している。
すなわち、本発明の蓋材10は、複数の層を積層して構成されるがアルミニウム層を含んでいない。そして、アルミニウム層に代えて、塑性変形性のポリエチレン層を含み、この層により蓋材に保形性を付与している。
≪積層構造の例≫
次に、蓋材の積層構造の具体例を幾つか、例示的に説明する。以下の積層構造は、いずれも、蓋の外面側から内面側に向かう積層順である。
(1)印/紙/PE/塑性変形層/PE/PR
(2)印/紙/PE/塑性変形層/PR
(3)PET/印/紙/PE/塑性変形層/PE/PR
(4)PET/印/紙/PE/塑性変形層/PR
(5)印/塑性変形層/PE/PR
(6)印/塑性変形層/PR
(7)印/VMPET/紙/PE/塑性変形層/PR
(8)印/VMPET/PE/紙/PE/塑性変形層/PR
(9)印/紙/DL/塑性変形層/PE/PR
(10)印/紙/DL/塑性変形層/PR
上記各積層構造中における「塑性変形層」が、蓋材に保形性を与える塑性変形性ポリエチレン材料からなる層である。
この「塑性変形層」は、必ずしも蓋材10の全面に渡って延在している必要はない。ストライプ状、あるいは格子状にしたり、一部の領域にこれを限定的に配置したりして、結果として、お湯を注ぐのに不便とならないような、適度の保形性を付与できるのであれば足りる。
また、「印」は印刷層を、「紙」は紙層を、「PE」はポリエチレンからなる接着剤層を、「PR」は易剥離性シーラント層を、「PET」はポリエチレンテレフタレートからなる保護層を、それぞれ示している。なお、PETに代えて、OPP(延伸ポリプロピレン)を採用することも可能である。
いずれの蓋材も、PR層(易剥離性シーラント層)において、カップ状の容器の開口周辺のフランジ部11(図1参照)に固定される。
「VMPET」はシリカ蒸着されたPET示しており、ガスバリア性および防湿性を与えるものである。「DL」は、ドライラミネートフィルムからなる接着層である。
≪塑性変形性のポリエチレン材料≫
塑性変形性ポリエチレン材料の製造方法について説明する。原料として使用するポリエチレンは、高密度ポリエチレンのような、極限粘度が3.5dl/g未満(好ましくは、1dl/g以上、3.5dl/g未満)のものである。極限粘度が3.5dl/g以上のポリエチレンは、押出機による生産性が低下するので、あまり好ましくない。
3.5dl/g未満のポリエチレンは、単独で使用してもよいし、ポリプピレン等の他のポリオレフィンと混合して使用してもよい。
また、樹脂用として通常使用されている各種無機充填剤を添加して使用してもよい。特に、充填剤を添加した場合は、ポリエチレンの剪断破壊を誘発し、塑性変形を容易にすることができる。
上記ポリエチレン(または、ポリエチレンと他のポリオレフィンとの混合物)を、押出成形機を用いて、最大厚み部の厚さが1mm以上となるように押出成形する。
次に、この原反を、必要ならば冷却後、60℃以上ポリエチレンの融点未満の温度、好ましくは60〜120℃に保持した延伸槽中で所望の塑性変形性が生じるまで延伸する。延伸後のポリエチレンの厚みは、強い腰を得るという観点から0.10mm以上とすることが好ましい。
以上には、塑性変形性を有するポリエチレン層の好ましい物性を数値を挙げて例示したが、本発明においては、蓋材10が図1に示したような適度な湾曲状態を維持できる保形性を有する限り、各物性は特定の値に限られない。
塑性変形性ポリエチレン層と上記(1)〜(10)に説明した各層は、通常の方法で積層されて、最終的に蓋材11が製造される。
カップ状容器に使用される蓋材を説明する斜視図。
符号の説明
10 蓋材
11 フランジ部

Claims (1)

  1. 容器の開口部を封止するのに使用する、積層構造を有するシート状蓋材(10)であって、
    当該積層構造中に、塑性変形性のポリエチレン層を含み、これにより蓋材(10)に保形性を付与しており、
    上記塑性変形性のポリエチレン層は、極限粘度が3.5dl/g未満の汎用ポリエチレンを0.10mm以上の厚みを有するよう延伸して塑性変形性が付与されていて、
    当該ポリエチレン層は、それ単体では、180度折り曲げてから10分経過後の戻り角度が20度以下で、90度折り曲げてから10分経過後の戻り角度が15度以下の塑性変形性を有することを特徴とする、蓋材。
JP2006257369A 2006-09-22 2006-09-22 蓋材 Expired - Fee Related JP4893187B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006257369A JP4893187B2 (ja) 2006-09-22 2006-09-22 蓋材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006257369A JP4893187B2 (ja) 2006-09-22 2006-09-22 蓋材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008074006A JP2008074006A (ja) 2008-04-03
JP4893187B2 true JP4893187B2 (ja) 2012-03-07

Family

ID=39346562

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006257369A Expired - Fee Related JP4893187B2 (ja) 2006-09-22 2006-09-22 蓋材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4893187B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6060429B2 (ja) * 2012-03-23 2017-01-18 株式会社フジシール 包装体

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0940001A (ja) * 1995-07-20 1997-02-10 Dainippon Printing Co Ltd ふた材
JP2000103470A (ja) * 1998-09-30 2000-04-11 Nippon Matai Co Ltd 密閉容器
JP2001038856A (ja) * 1999-07-30 2001-02-13 Sumitomo Chem Co Ltd 積層体
JP3817710B2 (ja) * 2000-04-28 2006-09-06 東レフィルム加工株式会社 易開封性複合フィルムおよび易開封性ポリエチレン製容器
JP4582302B2 (ja) * 2004-09-06 2010-11-17 凸版印刷株式会社 開封状態保持機能付き蓋材
JP4706336B2 (ja) * 2005-05-31 2011-06-22 凸版印刷株式会社 紙製蓋材及び容器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008074006A (ja) 2008-04-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6936093B2 (ja) 蓄電デバイス用外装材、蓄電デバイス用外装ケース及び蓄電デバイス
CN106604816B (zh) 覆盖膜及使用其的电子部件包装体
ZA200909034B (en) Label film for deep drawing processes
KR20080061361A (ko) 블리스터 기저 부분용 냉간-성형 가능한 라미네이트
PT2643238E (pt) Recipiente vedado para produtos alimentares
US20220411153A1 (en) Method for manufacturing packaging body, film for packaging material, and laminated film and packaging material comprising the same
BR112019019957B1 (pt) Filmes com recuperação de impacto de retorta
WO2011130469A3 (en) Multi-layer, ethylene polymer-based films with novel polypropylene blend-based stiffening layer
WO2008112322A3 (en) Metallized films
JP4893187B2 (ja) 蓋材
JP6890939B2 (ja) 易開封性延伸フィルムおよびこれを用いた易開封性ラミネート材
JP4952370B2 (ja) 蓋材
KR101499740B1 (ko) 셀포장재용 고분자 필름 및 이를 포함하는 셀 포장재
RU2019102146A (ru) Способная к глубокой вытяжке пленка (deep-drawable film)
JP5736877B2 (ja) 湯切り蓋材
JP2010076220A (ja) 積層体及びそれを用いた包装袋
JP6551591B2 (ja) 加熱用包装袋
JP5257425B2 (ja) 蓋材
WO2019111733A1 (ja) 加熱用包装袋
CN205989907U (zh) 一种含氯片状药剂的防护包装
JP4700453B2 (ja) 無延伸フィルム及び蓋材
JP2019162838A (ja) 多層フィルム及び包装体
KR102604442B1 (ko) 시일재 및 시일재에 의해 시일된 용기
JP4700454B2 (ja) 無延伸フィルム及び蓋材
JP2007210676A (ja) 蓋材とその製造方法、該蓋材を用いた包装材

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090729

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111122

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111205

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4893187

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150106

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees