JP4891586B2 - 発泡性熱可塑性樹脂粒子とその製造方法、熱可塑性樹脂予備発泡粒子及び発泡成形品 - Google Patents
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Description
また、特許文献3には、延伸方向の寸法収縮率が50%以下の再生スチレン系樹脂ペレットを粉砕して、粒子径0.2mm〜2.5mmの再生スチレン系樹脂粒子を作製し、この再生スチレン系樹脂粒子を核として、水性媒体中に懸濁させ、重合開始剤とスチレン系単量体を前記再生スチレン系樹脂粒子に含浸させ、引き続きスチレン系単量体を加えて重合を行い、その後、含浸温度100℃以上において、発泡剤を含浸させる再生発泡性スチレン系樹脂粒子の製造方法であって、再生発泡スチレン系樹脂に対する再生スチレン系樹脂粒子の比率が70重量%以下である再生発泡性スチレン系樹脂粒子の製造方法が提案されている。しかし、この特許文献3には、より軟質の熱可塑性樹脂を用いた場合の適用可能性に関しては示唆されていない。
さらに、押出機に樹脂材料を投入し、溶融混練させることから、得られるミニペレット(発泡性熱可塑性樹脂粒子)の構成樹脂が熱劣化してしまうために、得られるミニペレットの発泡性能が低下してしまう問題がある。
また、前述した従来技術では、小粒化に限界があり、さらに、ミニペレットを作製できる樹脂が限定されてしまうなどの問題がある。特により軟質系の樹脂は小粒化が困難であった。
本発明の製造方法において、種粒子作製時に、グラインディング・トラック方式の遠心ミルを用いて熱可塑性樹脂を粉砕することが好ましい。
また、本発明によれば、引張伸びが50%以上の熱可塑性樹脂を粉砕処理することにより、平均粒子径が0.3〜0.8mmの範囲である不定形な粉砕樹脂粒子を作製し、これを種粒子として用いているので、この種粒子にポリスチレン系樹脂を重合させる際に種粒子が不定形で表面積が大きいことから、短時間でモノマーを重合させることができ、生産効率を高めることができる。
また、本発明は、熱可塑性樹脂を加熱せずに発泡性熱可塑性樹脂粒子とすることで、発泡性熱可塑性樹脂粒子を構成する樹脂の熱劣化を防ぐことができ、発泡性能に優れた発泡性熱可塑性樹脂粒子を得ることができる。
また、前記熱可塑性ウレタン系樹脂としては、ソフトセグメントが、アジペート型エステルタイプ、エーテルタイプ、カプロラクトンタイプ、ポリ炭酸タイプが挙げられる。
前述した粉砕機を用いて粉砕処理する場合、熱可塑性樹脂の引張伸びが50%未満であると、粉砕機でカットする際に、樹脂が砕けて、得られる粉砕樹脂粒子の平均粒子径が0.3mm未満のものが多く生成してしまう。引張伸びは、好ましくは100%以上であり、より好ましくは200%以上であり、最も好ましくは400%以上である。
また、粉砕処理して得られる粉砕樹脂粒子の形状は、不定形となる。なお、この不定形の形状について、本発明では、真球状、真楕円状、円柱状ではなく、個々の粒子が全く異なった形になっている状態を指す。また、粉砕樹脂粒子は不定形であるため表面積が大きい粒子となっている。
更に、この熱可塑性樹脂予備発泡粒子を成形機の型内に充填し、加熱して二次発泡させ、熱可塑性樹脂予備発泡粒子同士を融着一体化させることによって所望形状を有する発泡成形品を得ることができる。
前記成形機としては、ポリスチレン系樹脂予備発泡粒子から発泡成形品を製造する際に用いられる成形機を用いることができるが、これに限らない。
また、本発明によれば、引張伸びが50%以上の熱可塑性樹脂を粉砕処理することにより、平均粒子径が0.3〜0.8mmの範囲である不定形な粉砕樹脂粒子を作製し、これを種粒子として用いているので、この種粒子にポリスチレン系樹脂を重合させる際に種粒子が不定型で表面積が大きいことから、短時間でモノマーを重合させることができ、生産効率を高めることができる。
また、本発明は、熱可塑性樹脂を加熱せずに発泡性熱可塑性樹脂粒子とすることで、発泡性熱可塑性樹脂粒子を構成する樹脂の熱劣化を防ぐことができ、発泡性能に優れた発泡性熱可塑性樹脂粒子を得ることができる。
粉砕樹脂粒子(種粒子)、発泡性熱可塑性樹脂粒子、粉砕処理前の樹脂粒子の平均粒子径は下記の要領で測定する。試料約50〜100gをロータップ型篩振とう機(飯田製作所社製)を用いて、ふるい目開き4.00mm、目開き3.35mm、目開き2.80mm、目開き2.36mm、目開き2.00mm、目開き1.70mm、目開き1.40mm、目開き1.18mm、目開き1.00mm、目開き0.85mm、目開き0.71mm、目開き0.60mm、目関き0.50mm、目開き0.425mm、目開き0.355mm、目開き0.300mm、目開き0.250mm、目開き0.212mm、目開き0.180mmのJIS標準ふるいで10分間分級し、ふるい網上の試料重量を測定し、その結果から得られた累積重量分布曲線を元にして累積重量が50%となる粒子径(メディアン径)を平均粒子径と称する。
熱可塑性樹脂予備発泡粒子の嵩密度は下記の要領で測定する。まず、熱可塑性樹脂予備発泡粒子を500cm3メスシリンダ内に500cm3の目盛りまで充填する。なお、メスシリンダを水平方向から目視し、熱可塑性樹脂予備発泡粒子が一粒でも500cm3の目盛りに達しているものがあれば、その時点で熱可塑性樹脂予備発泡粒子のメスシリンダ内への充填を終了する。次に、メスシリンダ内に充填した熱可塑性樹脂予備発泡粒子の質量を少数点以下2位の有効数字で秤量し、その質量をW(g)とする。そして、下記式により熱可塑性樹脂予備発泡粒子の嵩密度を算出する。
嵩密度(g/cm3)=W/500
縦400mm×横300mm×高さ50mmの直方体形状の発泡成形品の表面にカッターで横方向に長さ300mm、深さ5mmの切り込み線を入れ、この切り込み線に沿って発泡成形品を二分割した。そして、発泡成形品の分割面において、発泡粒子内で破断している発泡粒子数(a)と、発泡粒子間の界面で破断している発泡粒子数(b)を測定し、下記式に基づいて融着率を算出した。
融着率(%)=100×(a)/〔(a)+(b)〕
試験片の作製として、150mm(W)×150mm(L)×1.0mm(t)のスペーサー内に樹脂を入れて、熱プレス機を用いて、210℃で7分間予熱し、その後加圧10回行い脱泡し、次に12〜15MPaで2分間加圧し、その後冷却を行い、150mm(W)×150mm(L)×1.0mm(t)のサンプルを得た。そのサンプルをJIS K6251のダンベル状1号試験片に打ち抜き、試験片を3つ作製した。
その試験片を、テンシロン万能試験機 UCT−10T(オリエンテック社製)で、引張速度10mm/min、つかみ具間隔70mm、温度23℃、試験片の数3個で引張伸びを測定した。引張伸びは次式により算出する。
引張伸び(%)=100×(L1−L0)/L0
L0:試験前のつかみ具間距離(mm)
L1:切断時のつかみ具間距離(mm)
なお、引張伸びが400%でも切断しなかった場合、引張伸び400%以上とする。
エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)(日本ユニカー社製 商品名「NUC−3221」、酢酸ビニル含有量:5質量%、融点:107℃、メルトフローレート:0.5g/10分、密度:0.93g/cm3)を三井鉱山社製のCUM300型遠心ミル(グラインディング・トラック方式、0.6mmの目皿)を用いて粉砕処理し、平均粒子径0.3mmのEVA樹脂製の種粒子を得た。得られた種粒子の拡大図を図1に示す。図示したように、得られた種粒子は、多数の凹凸を有し、不定形であった。
そして、水性媒体を85℃に加熱した上で、下記の工程を行なった。
また、スチレンモノマー(St)40質量部に気泡調整剤としてエチレンビスステアリン酸アミド0.05質量部を溶解させて第二スチレン系モノマーを作製した。
そして、第一スチレン系モノマーを一時間当たり10質量部の割合で前記水性媒体中に連続的に滴下し、スチレンモノマー、重合開始剤及び架橋剤を種粒子中に含浸させながら、スチレンモノマーを種粒子中にて重合させた。
次に、第一スチレン系モノマーの水性媒体への添加が終了した後、第二スチレン系モノマーを水性媒体中に一時間当たり20質量部の割合で連続的に滴下して、スチレンモノマー及び気泡調整剤を樹脂粒子中に含浸させながら、スチレンモノマーを樹脂粒子中にて重合させた。
更に、水性媒体を攪拌しつつ、第二スチレン系モノマーの水性媒体への滴下が終了してから1時間放置した後、水性媒体を140℃に加熱して3時間保持した。しかる後、重合容器を冷却してグラフト重合した熱可塑性樹脂粒子を得た。
三井鉱山社製のCUM300型遠心ミル(グラインディング・トラック方式、0.8mmの目皿)を使用し、平均粒子径0.6mmのEVA樹脂製の種粒子を得たこと以外は、実施例1と同様にして、熱可塑性樹脂予備発泡粒子及び発泡成形品を得た。
実施例2で用いた種粒子は不定形であった。また、この種粒子の拡大図を図2に示す。
実施例2で得られた熱可塑性樹脂予備発泡粒子の嵩密度及び発泡成形品の融着率をそれぞれ測定し、結果を表1に記す。
三井鉱山社製のCUM300型遠心ミル(グラインディング・トラック方式、1.0mmの目皿)を使用し、平均粒子径0.8mmのEVA樹脂製の種粒子を得たこと以外は、実施例1と同様にして、熱可塑性樹脂予備発泡粒子及び発泡成形品を得た。
実施例3で用いた種粒子は不定形であった。
実施例3で得られた熱可塑性樹脂予備発泡粒子の嵩密度及び発泡成形品の融着率をそれぞれ測定し、結果を表1に記す。
三井鉱山社製のCUM300型遠心ミルを使用し、平均粒子径0.6mmのEVA樹脂製の種粒子を得、水性媒体中に懸濁させた種粒子を20質量部としたこと、重合開始剤としてベンゾイルパーオキサイド0.25質量部及びt−ブチルパーオキシベンゾエート0.02質量部、並びに、架橋剤としてジクミルパーオキサイド0.15質量部をスチレンモノマー30質量部に溶解させて第一スチレン系モノマーを作製し、第一スチレン系モノマーを一時間当たり10質量部の割合で水性媒体中に滴下したこと、スチレンモノマー50質量部に気泡調整剤としてエチレンビスステアリン酸アミド0.14質量部を溶解させて第二スチレン系モノマーを作製し、第二スチレン系モノマーを一時間当たり15質量部の割合で水性媒体中に滴下したこと以外は、実施例1と同様にして、熱可塑性樹脂予備発泡粒子及び発泡成形品を得た。
実施例4で得られた熱可塑性樹脂予備発泡粒子の嵩密度及び発泡成形品の融着率をそれぞれ測定し、結果を表1に記す。
三井鉱山社製のCUM300型遠心ミルを使用し、平均粒子径0.6mmのEVA樹脂製の種粒子を得、水性媒体中に懸濁させたEVA樹脂製の種粒子を70質量部としたこと、重合開始剤としてベンゾイルパーオキサイド0.10質量部及びt−ブチルパーオキシベンゾエート0.01質量部、並びに、架橋剤としてジクミルパーオキサイド0.25質量部をスチレンモノマー10質量部に溶解させて第一スチレン系モノマーを作製し、第一スチレン系モノマーを一時間当たり5質量部の割合で水性媒体中に滴下したこと、スチレンモノマー20質量部に気泡調整剤としてエチレンビスステアリン酸アミド0.05質量部を溶解させて第二スチレン系モノマーを作製し、第二スチレン系モノマーを一時間当たり10質量部の割合で水性媒体中に滴下したこと以外は実施例1と同様にして、熱可塑性樹脂予備発泡粒子及び発泡成形品を得た。
実施例5で得られた熱可塑性樹脂予備発泡粒子の嵩密度及び発泡成形品の融着率をそれぞれ測定し、結果を表1に記す。
実施例2で得られた発泡性熱可塑性樹脂粒子を、予備発泡機に投入し、0.04MPaの圧力の水蒸気を用いて予備発泡させることにより、嵩密度0.015g/cm3の熱可塑性樹脂予備発泡粒子を得た。その後、実施例1と同様にして、発泡成形品を得た。発泡成形品の融着率を測定し、結果を表1に記す。
直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)(日本ユニカー社製 商品名「TUF−2032」、融点:125℃、メルトフローレート:0.9g/10分、密度:0.923g/cm3)を三井鉱山社製のCUM300型遠心ミルを使用し、平均粒子径0.6mmのLLDPE製の種粒子を得た。得られた種粒子の拡大図を図3に示す。図示したように、得られた種粒子は、多数の凹凸を有し、不定形であった。
一方、スチレンモノマー20質量部に重合開始剤としてジクミルパーオキサイド0.15質量部を溶解させて第一スチレン系モノマーを作製した。
そして、第一スチレン系モノマーを一時間当たり10質量部の割合で前記水性媒体中に連続的に滴下し、スチレンモノマー及び重合開始剤をLLDPE製の種粒子中に含浸させながら、スチレンモノマーを種粒子中にて重合させた。
次に、第一スチレン系モノマーの水性媒体への添加が終了した後、スチレンモノマー45質量部を水性媒体中に一時間当たり15質量部の割合で連続的に滴下して、スチレンモノマーを樹脂粒子中に含浸させながら、スチレンモノマーを樹脂粒子中にて重合させた。なお、このスチレンモノマーは、表1において、便宜上、第二スチレン系モノマーの欄に記載した。
更に、水性媒体を攪拌しつつ、スチレンモノマーの水性媒体への滴下が終了してから1時間放置した後、水性媒体を140℃に加熱して1時間保持した。しかる後、重合容器を冷却して熱可塑性樹脂粒子を得た。
ポリスチレン系エラストマー樹脂(旭化成ケミカルズ社製 商品名「SS9000」、メルトフローレート:2.7g/10分)を三井鉱山社製のCUM300型遠心ミル(グラインディング・トラック方式、0.8mmの目皿)を用いて、平均粒子径0.6mmの樹脂を得た。得られた種粒子の拡大図を図4に示す。図示したように、得られた種粒子は、多数の凹凸を有し、不定形であった。
そして、水性媒体を85℃に加熱した上で、下記の工程を行なった。
また、スチレンモノマー(St)40質量部に気泡調整剤としてエチレンビスステアリン酸アミド0.05質量部を溶解させて第二スチレン系モノマーを作製した。
そして、第一スチレン系モノマーを一時間当たり10質量部の割合で前記水性媒体中に連続的に滴下し、スチレンモノマー、重合開始剤をスチレン系エラストマー樹脂粒子中に含浸させながら、スチレンモノマーをスチレン系エラストマー樹脂製の種粒子中にて重合させた。
次に、第一スチレン系モノマーの水性媒体への添加が終了した後、第二スチレン系モノマーを水性媒体中に一時間当たり20質量部の割合で連続的に滴下して、スチレンモノマー及び気泡調整剤を種粒子中に含浸させながら、スチレンモノマーを種粒子中にて重合させた。
更に、水性媒体を攪拌しつつ、第二スチレン系モノマーの水性媒体への滴下が終了してから1時間放置した後、水性媒体を140℃に加熱して3時間保持した。しかる後、重合容器を冷却して熱可塑性樹脂粒子を得た。
エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)(日本ユニカー社製 商品名「NUC−3221」、酢酸ビニル含有量:5質量%、融点:107℃、メルトフローレート:0.5g/10分、密度:0.93g/cm3)をφ65mmの単軸押出機に供給して溶融混錬して押出機先端に装備した成形型(ノズル径φ0.6mmの240穴)を用い、水中カット方式により作製した種粒子を用いたこと以外は実施例1と同様にして熱可塑性樹脂予備発泡粒子及び発泡成形品を得た。
比較例1で用いた種粒子は、平均粒子径0.9mmであった。この種粒子の拡大図を図5に示す。図示したように、比較例1で用いた種粒子は、凹凸が少ない略球状であった。
この比較例1で得られた熱可塑性樹脂予備発泡粒子の嵩密度及び発泡成形品の融着率をそれぞれ測定し、結果を表2に記す。
エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)(日本ユニカー社製 商品名「NUC−3221」、酢酸ビニル含有量:5質量%、融点:107℃、メルトフローレート:0.5g/10分、密度:0.93g/cm3)をφ65mmの単軸押出機に供給して溶融混錬して押出機先端に装備した成形型(ノズル径φ0.6mmの240穴)を用い、水中カット方式により、作製した種粒子を用いたこと以外は実施例6と同様にして熱可塑性樹脂予備発泡粒子及び発泡成形品を得た。
比較例2で用いた種粒子は、平均粒子径0.9mmであった。
ポリスチレン系エラストマー樹脂(旭化成ケミカルズ社製 商品名「SS9000」、メルトフローレート:2.7g/10分)を比較例1と同様に造粒したが、カット後にペレット同士が合着を起こし、良好なミニペレットが出来なかった。
ポリスチレン系エラストマー樹脂(旭化成ケミカルズ社製 商品名「SS9000」、メルトフローレート:2.7g/10分)をφ30mmの単軸押出機に供給して溶融混錬して押出機先端に装備した成形型(ノズル径φ1.0mmの9穴)比較例1と同様に造粒したが、カット後にペレット同士が合着を起こし、良好なミニペレットが出来なかった。
ポリスチレン(東洋スチレン社製、商品名「HRM18」、引張伸び1%)を用いて粉砕処理したところ、使用した粉砕機では、粉砕機でカットする際に、樹脂が砕けて、平均粒子径0.25mmの小径の種粒子しか作製できなかった。この粒子を用いた以外は、実施例5と同様にして、熱可塑性樹脂予備発泡粒子及び発泡成形品を得た。種粒子の粒子径が小さかったために、スチレンモノマーを重合させた後の粒子径も小さく、発泡倍数のバラツキが大きくなり、これによって発泡成形品の融着率が低下したものしか出来なかった。
また、得られた発泡成形品は、融着性が良好であった。
Claims (7)
- 1.0mm〜7.0mmの平均粒子径を有する引張伸びが50%以上の熱可塑性樹脂を遠心ミルを用いて粉砕処理し、平均粒子径が0.3〜0.8mmの範囲である不定形な粉砕樹脂粒子からなる種粒子を作製し、次いで、該種粒子(A)20〜70質量部と、スチレン系モノマー(B)30〜80質量部とを水性媒体中に懸濁させ、これに重合触媒を加えて重合させて熱可塑性樹脂粒子を作製すると共に、該熱可塑性樹脂粒子に発泡剤を含浸させて発泡性熱可塑性樹脂粒子を得ることを特徴とする発泡性熱可塑性樹脂粒子の製造方法。
- 熱可塑性樹脂が、ポリスチレン系エラストマー樹脂、ポリオレフィン系樹脂、熱可塑性ポリウレタン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂のいずれか1種類であることを特徴とする請求項1に記載の発泡性熱可塑性樹脂粒子の製造方法。
- 種粒子作製時に、グラインディング・トラック方式の遠心ミルを用いて熱可塑性樹脂を粉砕することを特徴とする請求項1又は2に記載の発泡性熱可塑性樹脂粒子の製造方法。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の発泡性熱可塑性樹脂粒子の製造方法により製造されたことを特徴とする発泡性熱可塑性樹脂粒子。
- 種粒子(A)の構成樹脂が、粒子中心部よりも粒子表層部に多く存在していることを特徴とする請求項4に記載の発泡性熱可塑性樹脂粒子。
- 請求項4又は5に記載の発泡性熱可塑性樹脂粒子を加熱し、嵩密度0.01〜0.20g/cm3の範囲に発泡させてなる熱可塑性樹脂予備発泡粒子。
- 請求項4〜6のいずれか1項に記載の熱可塑性樹脂予備発泡粒子を成形型内に充填し、型内発泡成形して得られた発泡成形品。
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