JP4891483B2 - 作業機の作動量制限装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、作業機の作動制限装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の作業機としてクレーン車Aを例に以下に説明する。図13に図示するように一般にクレーン車Aは、車両1上に水平旋回駆動自在に旋回台2を配置し、旋回台2に伸縮ブーム3を起伏自在に配置している。伸縮ブーム3は、基ブーム3aに中間ブーム3bを、中間ブーム3bに先ブーム3cを順次伸縮自在に嵌挿させており、各ブーム間には適宜の伸縮駆動手段を備えている。基ブーム3aと旋回台2の適所間には起伏用油圧シリンダ4を配置し、伸縮ブーム3を起伏駆動可能に構成している。伸縮ブーム3の先端部にはジブ5を装着可能に構成しており、ジブ5は、基ブラケット5a、基ジブ5b、先ジブ5cで構成している。基ブラケット5aは側面視三角形状のブラケットになっており、基端側を伸縮ブーム3の先端部に連結ピン7a,7bを介して着脱自在に装着され、先端部を基ジブ5bの基端側下部を枢支して基ジブ5bを起伏自在に配置している。基ブラケット5aの基端側上部と基ジブ5bの基端側上部間には、ジブ起伏用油圧シリンダ6を配置している。基ジブ5bには先ジブ5cを伸縮自在に嵌挿させ、基ジブ5bと先ジブ5c間には適宜の伸縮駆動手段(伸縮用の油圧シリンダを配置しているが図示しない。)を配置している。
【0003】
ジブ5の先端部からは伸縮ブーム3の基端側に配置したサブウインチ8からのサブワイヤロープ9を伸縮ブーム先端部を経過させてジブ5の先端部からサブフック10を吊下げこのサブフック10に吊荷を吊持させるようになっている。また、ジブ5を格納して伸縮ブーム3で作業する場合は、メインウインチ11からのメインワイヤロープ12を伸縮ブーム先端部を経過させて伸縮ブーム先端部からメインフック13を吊下げこのメインフック13に吊荷を吊持させて行うようになっている。
【0004】
そしてこのクレーン車Aでクレーン作業を行う場合は、吊荷を目的の位置に移動させるに適宜伸縮ブーム3を伸縮、起伏、旋回駆動させたり、ジブ5を適宜伸縮、起伏駆動させるとともに、各ウインチ8,11を駆動させて作業を行うようにしている。そして、伸縮ブーム3やジブ5を駆動させる各油圧アクチュエータは、クレーン車Aを走行移動させるエンジンまたは旋回台2に専用のエンジンを配置し、これらのエンジンにより油圧ポンプを駆動することによって得られる油圧により作動させるようにしている。
【0005】
このようなクレーン車Aには、各部の駆動によるクレーン車Aの作動量制限を行う作動量制限装置Bを備えている。すなわち、作動量制限装置Bは、図14に図示するように、設定手段14、作動状態検出手段15、コントローラ16、表示手段17、警報手段21、規制手段22を備えている。
【0006】
設定手段14は、ブーム状態設定スイッチ14a,作業半径制限設定スイッチ14b,ブーム高さ制限設定スイッチ14c,ブーム上限角制限設定スイッチ14d,ブーム下限角制限設定スイッチ14eを備えている。
【0007】
ブーム状態設定スイッチ14aは、クレーン車Aで作業する場合にジブ5を格納し伸縮ブーム3の先端部から吊下したメインフック13に吊荷を吊下げてクレーン作業する場合(以下の説明ではこの場合の作業をブーム作業として説明する。)と伸縮ブーム3の先端部にジブ5を装着してジブ5の先端部から吊下したサブフック10に吊荷を吊下げてクレーン作業する場合(以下の説明ではこの場合の作業をジブ作業として説明する。)とに選択して手動設定するスイッチで、設定信号をコントローラ16に入力するようにしてある。
【0008】
作業半径制限設定スイッチ14b,ブーム高さ制限設定スイッチ14c,ブーム上限角制限設定スイッチ14d,ブーム下限角制限設定スイッチ14eの各スイッチは、伸縮ブーム3を作動量制限位置に位置するように作動させ、スイッチを押すことにより押した時の伸縮ブーム3の状態(各作動量)を各作動量制限値として設定し、再びこのスイッチを押すことにより設定を解除するためのスイッチである。
【0009】
作動状態検出手段15は、クレーン車Aの伸縮ブーム3のブーム長さを検出するブーム長さ検出器15a,伸縮ブーム3のブーム起伏角を検出するブーム起伏角検出器15b,ジブ5の長さを検出するジブ長さ検出器15c,ジブ5の起伏角を検出するジブ起伏角検出器15d,伸縮ブーム3に作用する負荷を起伏用油圧シリンダ4のロッドに配置したロードセルあるいは起伏用油圧シリンダ4で保持する保持圧を圧力検出器で検出する負荷検出器15e,を備えている。
【0010】
コントローラ16は、設定手段14と作業状態検出手段15からの信号を受けて次に説明する表示手段17にクレーン車Aの作動状態の作動量を表示させるための表示信号を出力するとともに、作動量制限値を設定し、クレーンが作動量制限値に達すると警報やクレーンの作動を制限させる信号を出力させる機能を備えている。
【0011】
すなわち、コントローラ16には、作動状態算出部16a,作業半径算出部16b,ブーム高さ算出部16c,定格荷重算出部16d,実際荷重算出部16e,モーメント算出部16f,イラスト画像表示制御部16g,作動量制限値設定・解除部16h,作業半径制限判別部16i,ブーム高さ制限判別部16j,ブーム上限角制限判別部16k,ブーム下限角制限判別部16lを備えており、次のように機能する。
【0012】
作動状態算出部16aは、ブーム長さ検出器15a,ブーム起伏角検出器15b,ジブ長さ検出器15c,ジブ起伏角検出器15dからの検出値に基づいて、ブーム長さ,ブーム起伏角,ジブ長さ,ジブ起伏角の作動量を表示するための各作動量信号(表示信号)を表示手段17に出力するようになっている。
【0013】
作業半径算出部16bは、ブーム状態設定スイッチ14aからの信号がブーム作業である場合には、ブーム長さ検出器15a,ブーム起伏角検出器15bからの信号により伸縮ブーム3による作業半径を算出し算出結果を表示手段17に出力する。ブーム状態設定スイッチ14aからの信号がジブ作業である場合には、ブーム長さ検出器15a,ブーム起伏角検出器15b,ジブ長さ検出器15c,ジブ起伏角検出器15dからの信号により伸縮ブーム3とジブ5による作業半径を算出しそれぞれの作業半径を加算した算出結果を表示手段17に出力する。
【0014】
ブーム高さ算出部16cは、設定手段14のブーム状態設定スイッチ14aがブーム作業に設定されている時には、作動状態検出手段15のブーム長さ検出器15a、ブーム起伏角検出器15b、から信号を受けて、地面からブーム先端までの高さを算出する。また、設定手段14のブーム状態設定スイッチ14aがジブ作業に設定されている時には、作動状態検出手段15のブーム長さ検出器15a、ブーム起伏角検出器15b、ジブ長さ検出器15c、ジブ起伏角検出器15dから信号を受けて、地面からジブ先端までの高さを算出する。
【0015】
定格荷重算出部16dは、ブーム状態設定スイッチ14aからの信号がブーム作業である場合にはブーム作業時におけるブーム定格荷重を算出し、ジブ作業時である場合はジブ作業時におけるジブ定格荷重を算出するようになっている。ブーム定格荷重は、伸縮ブーム3の長さと起伏角によって決定される伸縮ブーム3の状態における定格荷重を予め記憶しておき、ブーム長さ検出器15a,ブーム起伏角検出器15bからの信号により検出時のブーム定格荷重を記憶していたブーム定格荷重から算出し算出結果を表示手段17に出力する。ジブ作業である場合には、伸縮ブーム3の長さと起伏角およびジブ5の長さと起伏角によって決定される伸縮ブーム3とジブ5の状態におけるジブ定格荷重を予め記憶しておき、ブーム長さ検出器15a,ブーム起伏角検出器15b,ジブ長さ検出器15c,ジブ起伏角検出器15dからの信号により検出時のジブ定格荷重を記憶していたジブ定格荷重から算出し算出結果を表示手段17に出力する。
【0016】
実際荷重算出部16eは、ブーム状態設定スイッチ14aからの信号がブーム作業である場合には、ブーム長さ検出器15a,ブーム起伏角検出器15b,負荷検出手段15gからの信号によりメインフック13に吊下げた吊荷の実際荷重を算出し算出結果を表示手段17に出力する。ブーム状態設定スイッチ14aからの信号がジブ作業である場合には、ブーム長さ検出器15a,ブーム起伏角検出器15b,ジブ長さ検出器15c,ジブ起伏角検出器15d,負荷検出手段15gからの信号によりサブフック10に吊下げた吊荷の実際荷重を算出し算出結果を表示手段17に出力する。
【0017】
モーメント算出部16fは、作業半径算出部16bで算出した作業半径と実際荷重算出部16eで算出した実際荷重からモーメント値を算出し算出結果を表示手段17に出力する。この場合ブーム状態設定スイッチ14aからの信号によりブーム作業時とジブ作業時別にモーメント値を算出するようになっている。
【0018】
イラスト画像表示制御部16gは、クレーン車Aの基本イラスト画像、フックのイラスト画像、吊具のイラスト画像等を表示手段17に表示するための画像を予め記憶しており、表示手段17に表示信号を出力する。
【0019】
作動量制限値設定・解除部16hは、各制限設定スイッチ14b〜14eから信号を受けた時に伸縮ブーム3およびジブ5の作動量に関連して各算出部16a〜16cで算出した算出値を作動量制限値として設定し記憶する。そして再び各制限設定スイッチ14b〜14eから信号を受けた時に設定し記憶した作動量制限値を解除(消去)する。(例えば、作業半径制限設定スイッチ14bを押した時は、作業半径算出部16bで算出される作業半径値を作業半径制限値として設定し記憶し、再び作業半径制限設定スイッチ14bを押すと記憶した作業半径制限値を解除する。この場合ブーム状態設定スイッチ14aからの信号によりブーム作業時とジブ作業時別に作業半径制限値を記憶するようになっている。また、ブーム上限角制限設定スイッチ14dを押した時は、作業状態算出部16aで算出されるブーム起伏角値をブーム上限角制限値として設定し記憶し、再びブーム上限角制限設定スイッチ14dを押すとブーム上限角制限値を解除する。)
作業半径制限判別部16iは、作業半径算出部16bで算出された作業半径と記憶した作業半径制限値とを比較し、算出に係る作業半径が作業半径制限値に達したかどうかを判別し、達すると警報手段21と規制手段22に信号を出力して警報を出すとともに危険側への伸縮ブーム3の作動を規制する信号を出力する。この場合ブーム状態設定スイッチ14aからの信号によりブーム作業時とジブ作業時別に作業半径制限値に達したかどうかを判別するようになっている。
【0020】
ブーム高さ制限判別部16jは、ブーム高さ算出部16cで算出されたブーム高さと作動量制限値設定・解除部16hで記憶させたブーム高さ制限値とを比較し、算出に係るブーム高さがブーム高さ制限値に達したかどうかを判別し、達すると警報手段21と規制手段22に信号を出力して警報を出するとともに危険側への伸縮ブーム3の作動を規制する信号を出力する。この場合ブーム状態設定スイッチ14aからの信号によりブーム作業時とジブ作業時別にブーム高さ制限値に達したかどうかを判別するようになっている。
【0021】
ブーム上限角制御判別部16kは、ブーム起伏角検出器15bで検出され作動状態算出部16aで算出されたブーム起伏角と設定して記憶させたブーム上限角とを比較し、検出に係るブーム起伏角がブーム上限角に達したかどうかを判別し、達すると警報手段21と規制手段22に信号を出力して警報を出するとともに危険側への伸縮ブーム3の作動を規制するようにしてある。この場合ブーム状態設定スイッチ14aからの信号によりブーム作業時とジブ作業時別にブーム上限角値に達したかどうかを判別するようになっている。
【0022】
ブーム下限角制御判別部16lは、ブーム起伏角検出器15bで検出され作動状態算出部16aで算出されたブーム起伏角と設定して記憶させたブーム下限角とを比較し、検出に係るブーム起伏角がブーム下限角に達したかどうかを判別し、達すると警報手段21と規制手段22に信号を出力して警報を出すとともに危険側への伸縮ブーム3の作動を規制する信号を出力する。この場合ブーム状態設定スイッチ14aからの信号によりブーム作業時とジブ作業時別にブーム下限角値に達したかどうかを判別するようになっている。
【0023】
表示手段17は、図14および図15に図示するように、液晶あるいはCRTディスプレイで構成され、クレーンのイラスト画像を表示するイラスト画像表示部18と、クレーン各部の作動状態をイラスト画像表示の対応する個所に複数表示する作動量表示部19と、作動表示部20を備えている。
【0024】
イラスト画像表示部18は、コントローラ16のイラスト画像表示制御部16gからの表示信号を受けて、図15に図示するようにクレーンの基本イラスト画像18a,フックのイラスト画像18b,吊具のイラスト画像18cを表示する。
【0025】
作動量表示部19は、ブーム長さ表示19a,ブーム起伏角表示19b,ジブ長さ表示19c,ジブ起伏角表示19d,作業半径表示19e,ブーム高さ表示19f,実際荷重表示19g,定格荷重表示19h,モーメント表示19iからなり、モーメント表示19i以外はイラスト画像表示部の対応する個所に表示され、コントローラ16の各算出部16a〜16fからの表示信号を受けて各部作動状態の作動量を数値で表示するとともに表示単位(例えば長さであればm、角度であれば°、荷重であればtなど)を表示するようにしてある。
【0026】
また、作動量表示部19は、ブーム長さ表示19a,ブーム起伏角表示19b,ジブ長さ表示19c,ジブ起伏角表示19d,作業半径表示19e,ブーム高さ表示19fを表示する際に、イラスト画像にそれぞれ表示に関係する作動範囲を矢印によって図15に図示するように表示するようにしている。
【0027】
そして、作業半径表示19e,ブーム高さ表示19f,実際荷重表示19g,定格荷重表示19h,モーメント表示19iは、ブーム作業時にはブーム作業時の作業半径,ブーム高さ,実荷重,定格荷重,モーメントがそれぞれ表示され、ジブ作業時にはジブ作業時の作業半径,ブーム高さ,実荷重,定格荷重,モーメントがそれぞれ表示されるようにしている。すなわち、コントローラ16で算出された各算出部16b〜16fからの表示信号は、それぞれの表示19e〜19hに出力されるにあたって、ブーム状態設定スイッチ14aからの設定信号に基づいて設定されるブーム作業時あるいはジブ作業時によって表示される内容が変更されるよう各算出部16b〜16fに表示変更手段を備えている。
【0028】
モーメント表示19iは、コントローラ16のモーメント算出部16fで算出されたモーメント値によってバーメータで表示されるようになっており、モーメント値が90%に満たない区間は緑色、90%から100%までの区間は黄色、100%以上の区間は赤色で表示され、数量でもモーメント値をバーメータの左端部に表示される。例えば、図15に図示するように、100%の場合は、90%までの緑色と90%から100%までの区間の黄色のバーメータで表示され、バーメータの左端部に100の数値と%の単位が表示される。
【0029】
作動表示部20は、ブーム高さ制限表示灯20a,作業半径制限表示灯20b,ブーム上限角制限表示灯20c,ブーム下限角制限表示灯20dを備えており、次のように機能する。
【0030】
ブーム高さ制限表示灯20aは、ブーム高さ制限設定スイッチ14cを押し作動量制限値設定・解除部16hでブーム高さ制限値が設定・記憶された時に点灯し、設定・記憶されていない時に消灯し、ブーム高さ制限判別部16jからの信号を受け設定されたブーム高さ制限値に達すると点滅する表示灯(LED)であ。(この場合ブーム状態設定スイッチ14aからの信号により設定されている時の表示をするようになっている。すなわち、ブーム作業時にはブーム作業時の表示をし、ジブ作業時にはジブ作業時の表示を行うようになっている。) 同様に、作業半径制限表示灯20bは、作業半径制限設定スイッチ14bを押し作動量制限値設定・解除部16hで作業半径制限値が設定・記憶された時に点灯し、設定・記憶されていない時に消灯し、作業半径制限判別部16iからの信号を受け設定された作業半径制限値に達すると点滅する表示灯(LED)である。(この場合ブーム状態設定スイッチ14aからの信号により設定されている時の表示をするようになっている。すなわち、ブーム作業時にはブーム作業時の表示をし、ジブ作業時にはジブ作業時の表示を行うようになっている。) ブーム上限角制限表示灯20cは、ブーム上限角制限設定スイッチ14dを押し作動量制限値設定・解除部16hでブーム上限角値が設定・記憶された時に点灯し、設定・記憶されていない時に消灯し、ブーム上限角制限判別部16kからの信号を受け設定されたブーム上限角値に達すると点滅する表示灯(LED)である。(この場合ブーム状態設定スイッチ14aからの信号により設定されている時の表示をするようになっている。すなわち、ブーム作業時にはブーム作業時の表示をし、ジブ作業時にはジブ作業時の表示を行うようになっている。) ブーム下限角制限表示灯20dは、ブーム下限角制限設定スイッチ14eを押し作動量制限値設定・解除部16hでブーム下限角値が設定・記憶された時に点灯し、設定・記憶されていない時に消灯し、ブーム下限角制限判別部16lからの信号を受け設定されたブーム下限角値に達すると点滅する表示灯(LED)である。(この場合ブーム状態設定スイッチ14aからの信号により設定されている時の表示をするようになっている。すなわち、ブーム作業時にはブーム作業時の表示をし、ジブ作業時にはジブ作業時の表示を行うようになっている。) 警報手段21は、モーメント値が90%以上になった場合や、各制限判別部16i〜16lで制限値に達したと判別された場合にコントローラ16から出力される警報信号を受けて警報器により警報を出すようになっている。
【0031】
規制手段22は、モーメント値が100%以上になった場合や、各制限判別部16i〜16lで制限値に達したと判別された場合にコントローラ16から出力される規制信号を受けてクレーンの各駆動の危険側方向の操作を規制(停止)するようになっている。
【0032】
このように構成した作動量制限装置Bは、作動量制限位置を設定する場合には次のようにして行われる。すなわち、ブーム作業時における(ブーム状態設定スイッチ14aをブーム作業に設定)ブーム高さ制限を設定する場合は、伸縮ブーム3の先端を高さ制限する高さ位置に位置させ、ブーム高さ表示19fにブーム高さ算出部16cで算出したブーム高さ値を表示させる。この状態でブーム高さ制限設定スイッチ14cを押し、ブーム高さ表示19fに表示されているブーム高さを作動量制限値設定・解除部16hに記憶させる。この時ブーム高さ制限表示灯20aが点灯しブーム高さ制限を設定していることを表示する。ブーム高さ制限を解除する場合は、再びブーム高さ制限設定スイッチ14cを押すと、作業制限位置設定部16hに記憶させたブーム高さを消去しブーム高さ制限表示灯20aが消灯する。
【0033】
ジブ作業時における(ブーム状態設定スイッチ14aをジブ作業に設定)ブーム高さ制限を設定する場合は、ジブ5の先端を高さ制限する高さ位置に位置させ、ブーム高さ表示19fにブーム高さ算出部16cで算出したジブ高さ値を表示させる。この状態でブーム高さ制限設定スイッチ14cを押し、ブーム高さ表示19fに表示されているジブ高さを作動量制限値設定・解除部16hに記憶させる。この時ブーム高さ制限表示灯20aが点灯しジブ高さ制限を設定していることを表示する。解除する場合は同様に再びブーム高さ制限設定スイッチ14cを押せばよい。
【0034】
ブーム作業時における(ブーム状態設定スイッチ14aをブーム作業に設定)作業半径制限を設定する場合は、伸縮ブーム3を作業半径制限する作業半径位置に位置させ、作業半径表示19eに作業半径算出部16bで算出した作業半径値を表示させる。この状態で作業半径制限設定スイッチ14bを押し、作業半径表示19eに表示されている作業半径を作動量制限値設定・解除部16hに記憶させる。この時作業半径制限表示灯20bが点灯し作業半径制限を設定していることを表示する。解除する場合は同様に再び作業半径制限設定スイッチ14bを押せばよい。
【0035】
ジブ作業時における(ブーム状態設定スイッチ14aをジブ作業に設定)作業半径制限を設定する場合は、ジブ5を作業半径制限する作業半径位置に位置させ、作業半径表示19eに作業半径算出部16bで算出した作業半径値を表示させる。この状態で作業半径制限設定スイッチ14bを押し、作業半径表示19eに表示されている作業半径を作動量制限値設定・解除部16hに記憶させる。この時作業半径制限表示灯20bが点灯し作業半径制限を設定していることを表示する。解除する場合は同様に再び作業半径制限設定スイッチ14bを押せばよい。
【0036】
ブーム上限角制限を設定する場合は、伸縮ブーム3をブーム上限角に制限する位置まで起伏させ、ブーム起伏角表示19bに作業状態算出部16aで算出したブーム起伏角値を表示させる。この状態でブーム上限角制限設定スイッチ14dを押し、ブーム起伏角表示19bに表示されているブーム起伏角を作動量制限値設定・解除部16hに記憶させる。この時ブーム上限角制限表示灯20cが点灯しブーム上限角制限を設定していることを表示する。解除する場合は同様に再びブーム上限角制限設定スイッチを押せばよい。
【0037】
ブーム下限角制限を設定する場合は、伸縮ブーム3をブーム下限角に制限する位置まで起伏させ、ブーム起伏角表示19bに作業状態算出部16aで算出したブーム起伏角値を表示させる。この状態でブーム下限角制限設定スイッチ14eを押し、ブーム起伏角表示19bに表示されているブーム起伏角を作動量制限値設定・解除部16hに記憶させる。この時ブーム下限角制限表示灯20dが点灯しブーム下限角制限を設定していることを表示する。解除する場合は同様に再びブーム下限角制限設定スイッチ14eを押せばよい。
【0038】
このように設定された各制限値は、クレーン作業中に常時各制限判別部16i〜16lで記憶された各制限値と各算出部16a〜16c算出値が比較され記憶された制限値に算出値が達すると達した制限に係る制限表示灯20a〜20dが点滅し、警報手段21によって警報され、規制手段22によってクレーンの危険側作動が規制(停止)される。
【0039】
【発明が解決しょうとする課題】
ところで、上記のように各作動量制限位置を設定するにあたって、表示手段17の作動量表示部19には複数の作動量表示19a〜19hを備えており、作動量制限に関係する作動量表示19b,19e,19fでも複数あり、目的の制限表示を見誤って誤設定する恐れがある。
【0040】
本発明はこのような課題を解決した作業機の作動量制限装置を提供することを目的とする。
【0041】
上記の目的を達成するため、請求項1に係る本発明の作業機の作動量制限装置は、作業機のイラスト画像表示部とイラスト画像表示の対応する複数個所に作業機各部の作動量を表示する複数の作動量表示および作動量表示に関係する作動範囲を表示する矢印表示からなる作動量表示部とを備えた表示手段と、作業機各部の作動状態を検出する作動状態検出手段と、作業機各部の作動量制限値を設定または設定を解除する作動量制限設定・解除手段と、警報手段または作業機の作動規制手段と、作動量表示部に作動状態検出手段により検出された信号を基に作業機各部の作動状態を作動量表示として表示するとともに作動量制限設定・解除手段により設定される作動量制限値を前記作動量表示に変えて作動量制限表示として表示させ、検出された作動量が設定した作動量制限値に達すると前記警報手段または規制手段に信号を出力するコントローラを有している作業機の作動量制限装置であって、
複数の作動量表示を作動量制限表示に変更し、複数の作動量制限値から設定または設定を解除する目的の作動量制限表示を選択する作動量制限選択スイッチと作動量制限を設定または設定の解除を確定させる確定スイッチを前記作動量制限設定・解除手段に備え、作動量制限選択スイッチからの信号を受け選択された作動量制限表示を点滅表示させ、選択されなかった作動量制限表示に作動量または作動量制限値を表示させない停止表示にするとともに、前記矢印表示を作動量制限表示に関係する作動範囲の表示に変更する表示機能を前記コントローラに備えたことを特徴とするものである。
【0042】
請求項2に係る本発明の作業機の作動量制限装置は、請求項1において前記確定スイッチからの信号を受けた時に選択された作動量制限表示の点滅表示を中止する表示機能を前記コントローラに備えたことを特徴とするものである。
【0043】
請求項3に係る本発明の作業機の作動量制限装置は、作業機のイラスト画像表示部とイラスト画像表示の対応する複数個所に作業機各部の作動量を表示する複数の作動量表示および作動量表示に関係する作動範囲を表示する矢印表示からなる作動量表示部とを備えた表示手段と、作業機各部の作動状態を検出する作動状態検出手段と、作業機各部の作動量制限値を設定または設定を解除する作動量制限設定・解除手段と、警報手段または作業機の作動規制手段と、作動量表示部に作動状態検出手段により検出された信号を基に作業機各部の作動状態を作動量表示として表示するとともに作動量制限設定・解除手段により設定される作動量制限値を前記作動量表示に変えて作動量制限表示として表示させ、検出された作動量が設定した作動量制限値に達すると前記警報手段または規制手段に信号を出力するコントローラを有している作業機の作動量制限装置であって、
複数の作動量表示を作動量制限表示に変更し、複数の作動量制限値から設定または設定を解除する目的の作動量制限表示を選択する作動量制限選択スイッチと作動量制限を設定または設定の解除を確定させる確定スイッチを前記作動量制限設定・解除手段に備え、作動量制限選択スイッチからの信号を受け選択された作動量制限表示に作動量または作動量制限値を表示させ選択されなかった作動量制限表示に作動量または作動量制限値を表示させない停止表示にするとともに、前記矢印表示を作動量制限表示に関係する作動範囲の表示に変更する表示機能を前記コントローラに備えたことを特徴とするものである。
【0044】
請求項4に係る本発明の作業機の作動量制限装置は、請求項3において、前記確定スイッチからの信号を受けた時に選択された作動量制限表示を点滅表示させる表示機能を前記コントローラに備えたことを特徴とするものである。
【0045】
請求項5に係る本発明の作業機の作動量制限装置は、請求項1〜4のいずれか1項において、前記作動量制限選択スイッチからの信号を受けた時に選択された作動量制限表示に関係する作動範囲を表示する矢印を点滅表示にする表示機能を前記コントローラに備えたことを特徴とするものである。
【0046】
請求項6に係る本発明の作業機の作動量制限装置は、請求項1〜5いずれか1項において、前記作業機を、車両上に起伏自在なブームの先端部に伸縮および起伏自在なジブを装着可能にしたクレーン車で構成し、前記イラスト画像はクレーンのイラスト画像で構成したことを特徴とするものである。
【0047】
請求項7に係る本発明の作業機の作動量制限装置は、請求項6において、前記作動量表示に作業半径およびブーム高さを表示可能にしこれらの作動量制限の設定または設定の解除表示をさせる機能を前記コントローラに備えたことを特徴とするものである。
【0048】
【発明の実施の形態】
以下本発明に係る作業機の作動量制限装置Cの実施形態を説明する。作業機の作動量制限装置Cの実施形態を説明するにあたって、従来技術で説明したクレーン車Aに実施した場合の実施形態を図1〜図12に基づいて以下に説明する。なお、本発明に係る作業機の作動量制限装置Cを説明するにあたり、従来の技術の説明で使用した符号1〜13,符号18,符号21,符号22,符号15a〜15e,符号14a,符号16a〜16g,符号18a〜18c,符号19d,符号19g〜19i,符号20a〜20dは、従来の技術で説明したものと同じであるので詳細な説明を省略し以下の説明でも同符号を用いる。
【0049】
1.作動量制限装置Cの構成
1−1.作動状態検出手段15A
図1において、15Aは、作動状態検出手段で、従来の技術で説明した作動状態検出手段15にサブロープ繰出量検出器15F、メインロープ繰出量検出器15G、エンジン回転検出器15Hを追加している。サブロープ繰出量検出器15Fは、サブウインチ8から繰出されるサブワイヤロープ9の繰出量をサブウインチ8の回転検出等で検出する検出器である。メインロープ繰出量検出器15Gは、メインウインチ11から繰出されるメインワイヤロープ12の繰出量をメインウインチ11の回転検出等で検出する検出器である。エンジン回転検出器15Hは、油圧ポンプを駆動するエンジンの回転を検出する検出器である。
【0050】
1−2.設定手段14A
14Aは、設定手段であって、従来の技術で説明したブーム状態設定スイッチ14aの他に、作動量制限選択スイッチ14B、確定スイッチ14C、基本表示スイッチ14D、ワイヤ掛数設定スイッチ14E、調整スイッチ14F、フック移動量スイッチ14G、リセットスイッチ14H、メイン・サブフック切換スイッチ14I、警報リプレイスイッチ14J、アワメータスイッチ14K、点検スイッチ14L、スクロールスイッチ14Mのスイッチ類を追加して備えている。
【0051】
作動量制限選択スイッチ14Bは、後述する伸縮ブームの作動量を制限する各種の作動量制限(作業半径制限、ブーム高さ制限、ブーム上限角制限、ブーム下限角制限)を選択するスイッチであって、スイッチを繰返し押すことにより各種の作動量制限を順に選択(ブーム高さ制限、ブーム上限角制限、ブーム下限角制限、作業半径制限の順)できるようになっている。
【0052】
確定スイッチ14Cは、設定値(制限値または入力値)を確定させるスイッチである。例えば、作動量制限値を設定する際に、作動量制限スイッチ14Bで目的の作動量制限を選択し、伸縮ブーム3を目的の作動量制限値になる位置に移動させた後、確定スイッチ14C押すことによりその時の伸縮ブーム3の位置を目的の作動量制限値として設定を確定させたり、設定の解除を確定させるスイッチとして使用される。また、この確定スイッチ14Cは、後述するワイヤー掛数設定時にも利用される。なお、請求項1〜5に記載の、作動量制限選択スイッチ14Bと確定スイッチ14Cは、作動量制限設定・解除手段を構成している。
【0053】
基本表示スイッチ14Dは、後述する表示手段17Aに標準の表示をさせるためのスイッチである。例えば、表示手段に複数種の表示を1つの表示で行えるよう共通表示にしておき切換えて目的の表示をさせるようにしたものがあるが、基本表示スイッチ14Dを押すことにより予め設定してある標準の表示をさせる際に使用される。この基本表示スイッチ14Dを押すと複数種の表示を行う表示は、それぞれの表示であらかじめ設定している標準表示をそれぞれ表示するようにしている。この機能は後述するコントローラ16Aに備えた標準表示指令部16Rで詳細に説明する。
【0054】
ワイヤ掛数設定スイッチ14Eは、メインフック13と伸縮ブーム3の先端部間に掛け廻すメインワイヤロープ12の掛数を設定する時に手動設定するスイッチである。
【0055】
調整スイッチ14Fは、数値を直接設定入力する際に使用するスイッチであって、+スイッチを押すことにより数値が増え、−スイッチを押すことにより数値が減るようになっている。例えば、この調整スイッチ14Fと確定スイッチ14Cは、ワイヤ掛数設定する際に、調整スイッチ14Fの+スイッチと−スイッチを押して目的の掛数値になった時点で確定スイッチ14Cを押すことにより目的の掛数を設定し確定させるスイッチとして使用される。
【0056】
フック移動量スイッチ14Gは、メインフック13またはサブフック10のフック移動量を以下に説明する表示手段に表示させる時に手動設定するスイッチである。
【0057】
リセットスイッチ14Hは、メインフック13またはサブフック10のフック移動量を表示させる際に起点となるフック位置を設定するスイッチである。
【0058】
メイン・サブフック切換スイッチ14Iは、フック移動量を表示手段に表示させるにあたって、メインフック13のフック移動量を表示させるか、サブフック10のフック移動量を表示させるか選択して表示させるための切換スイッチである。
【0059】
警報リプレイスイッチ14Jは、当該スイッチを押すことで所定時間前の警報であれば再度警報させることができるようになっている。この警報リプレイ機能は後述するコントローラ16Aに備えた警報出力制御・記憶部16Oで詳細に説明する。
【0060】
アワメータスイッチ14Kは、油圧ポンプを駆動するエンジンの使用時間を表示手段(後述する文字表示19J)に積算表示させたい時に押すスイッチで、エンジンの使用時間を積算表示させることにより、エンジンのメインテナス時期を把握する時に使用するスイッチである。
【0061】
点検スイッチ14Lは、各検出器15a〜15e,15F〜15Hからの検出信号に基づいて表示手段に表示されるまでの途中における各信号値(基板ユニットの入出力値など)を表示手段に表示するようになっており、各信号値をチェックする時に使用するスイッチで、検出器の作動不良個所を早く発見する際に使用する。
【0062】
スクロールスイッチ14Mは、後述する文字表示19Jに一度に表示できない場合にスクロールさせる時に使用するスイッチである。
【0063】
そして設定手段14Aの各スイッチ14a,14B〜14Mは、作動量制限装置Cのパネル面に配置してある。
【0064】
1−3.コントローラ16A
16Aは、コントローラであって、従来技術で説明したコントローラとは各算出部16a〜16fとイラスト画像表示制御部16gを備えている点では共通しているが、作動量制限値設定・解除部16H、作業半径制限判別部16I、ブーム高さ制限判別部16J、ブーム上限角制限判別部16K、ブーム下限角制限判別部16L、メインフック移動量算出部16M、サブフック移動量算出部16N、警報出力制御・記憶部16O、エンジン回転積算部16P、点検検出器関連表示算出部16Q、標準表示指令部16R、バックアップ指令部16Sを備えている点で相違している。
【0065】
作動量制限値設定・解除部16Hは、作動量制限選択スイッチ14Bと確定スイッチ14Cで設定される各種の作動量制限値(ブーム高さ制限値、ブーム上限角制限値、ブーム下限角制限値、作業半径制限値、)を設定して記憶させ、設定していることを各種の作動量制限表示に作動量制限値を表示するとともに、次に説明する各制限表示灯に表示信号を出力させるようにしている。(この場合ブーム状態設定スイッチ14aからの信号により設定されているブーム作業時またはジブ作業時別に作動量制限値が表示されるようになっている。)
例えば、作業半径制限をする場合は、作動量制限選択スイッチ14Bを押して作業半径制限に設定し、伸縮ブーム3あるいはジブ5の先端部から吊下げられたメインフック13またはサブフック10の位置が作業半径制限する作業半径にした状態で、確定スイッチ14C押すことにより、目的の作業半径制限値を記憶させ、作業半径制限表示19Eに作業半径制限値を表示するとともに、作業半径制限表示灯20bに表示信号を出力させるようにしている。
【0066】
以後記憶させた作業半径制限値を作業半径の制限値としてクレーン作業時の制限値として使用する。解除する場合は、再び作動量制限選択スイッチ14Bを押して作業半径制限に選択した後、確定スイッチ14Cを押すことにより解除できる。すなわち、作動量制限選択スイッチ14Bで作業半径制限を選択し確定スイッチ14Cを押すことで設定され、再び作動量制限選択スイッチ14Bで作業半径制限を選択し確定スイッチ14Cを押すことで解除されるように、設定と解除が交互に繰返させるようになっている。他の作動量制限を行う場合は、作動量制限選択スイッチ14Bを繰返して押して目的の作動量制限を選択し、同様にして設定ならびに解除するようになっている。
【0067】
作業半径制限判別部16Iは、作業半径算出部16bで算出された作業半径と作動量制限値設定・解除部16Hで記憶した作業半径制限値とを比較し、算出に係る作業半径が作業半径制限値に達したかどうかを判別し、達すると次に説明する作業半径制限表示灯20bに信号を出力し、警報手段21と規制手段22に信号を出力して警報を出すとともに危険側への伸縮ブーム3の作動を規制するようにしてある。この場合ブーム状態設定スイッチ14aからの信号によりブーム作業時とジブ作業時別に作業半径制限値に達したかどうかを判別するようになっている。
【0068】
ブーム高さ制限判別部16Jは、ブーム高さ算出部16cで算出されたブーム高さと作動量制限値設定・解除部16Hで記憶したブーム高さ制限値とを比較し、算出に係るブーム高さがブーム高さ制限値に達したかどうかを判別し、達すると次に説明するブーム高さ制限表示灯20aに信号を出力し、警報手段21と規制手段22に信号を出力して警報を出するとともに危険側への伸縮ブーム3の作動を規制するようにしてある。この場合ブーム状態設定スイッチ14aからの信号によりブーム作業時とジブ作業時別にブーム高さ制限値に達したかどうかを判別するようになっている。
【0069】
ブーム上限角制限判別部16Kは、作動状態算出部16aで算出されたブーム起伏角と作動量制限値設定・解除部16Hで記憶したブーム上限角制限値とを比較し、算出に係るブーム起伏角がブーム上限角制限値に達したかどうかを判別し、達すると次に説明するブーム上限角制限表示灯20cに信号を出力し、警報手段21と規制手段22に信号を出力して警報を出するとともに危険側への伸縮ブーム3の作動を規制するようにしてある。この場合ブーム状態設定スイッチ14aからの信号によりブーム作業時とジブ作業時別にブーム上限角制限値に達したかどうかを判別するようになっている。
【0070】
ブーム下限角制限判別部16Lは、作動状態算出部16aで算出されたブーム起伏角と作動量制限値設定・解除部16Hで記憶したブーム下限角制限値とを比較し、算出に係るブーム起伏角がブーム下限角制限値に達したかどうかを判別し、達すると次に説明するブーム下限角制限表示灯20dに信号を出力し、警報手段21と規制手段22に信号を出力して警報を出するとともに危険側への伸縮ブーム3の作動を規制するようにしてある。この場合ブーム状態設定スイッチ14aからの信号によりブーム作業時とジブ作業時別にブーム下限角制限値に達したかどうかを判別するようになっている。
【0071】
メインフック移動量算出部16Mは、作動状態検出手段15Aのメインロープ繰出量検出器15G,設定手段14Aで設定されたワイヤー掛数(ワイヤー掛数設定スイッチ14Eと調整スイッチ14Fと確定スイッチ14Cで設定され、設定されたワイヤー掛数を記憶している。)とリセットスイッチ14Hからの各信号が入力され、リセットスイッチ14Hを押した時を基準として記憶し、以後当該記憶した基準からのメインフック13のフック移動量をメインウインチ11の作動状態により逐次相対移動量として算出する。
【0072】
サブフック移動量算出部16Nは、作動状態検出手段15Aのサブロープ繰出量検出器15F,リセットスイッチ14Hからの各信号が入力され、リセットスイッチ14Hを押した時を基準として記憶し、以後当該記憶した基準からのサブフック10のフック移動量をサブウインチ8の作動状態により逐次相対移動量として算出する。
【0073】
警報出力制御・記憶部16Oは、クレーンの作動状態が危険な状態になったことを各算出部ならびに判別部からの信号を基に警報手段21に警報信号を出力するとともに、警報を出した後にも所定時間記憶させておき、前記警報リプレイスイッチ14Jからの指令信号を受けた時に記憶した警報を警報手段21に出力するようにしている。すなわち、瞬時だけ警報が出された時や、暗騒音が高くオペレータが警報を聞き洩らしたかも知れない時などに前記警報リプレイスイッチ14Jを押すことにより、警報の確認が取れるようにしてある。
【0074】
また、警報出力制御・記憶部16Oは、複数種類の警報音を出力するよう準備しておき、危険な作業状況にいたる状況に応じて警報音を変更して警報部21に出力するようにしている。(例えば、モーメント値が90%になった時、実際荷重が定格荷重になった時、各種作業量制限に達した時、などそれぞれの場合で警報音を違えて出すようにしている。)そして同時に2っ以上の警報を出さねばならなくなった時には、優先順位を決めておき、優先される警報が出され優先されていない警報音は出さないように出力する。ただし、前記警報リプレイスイッチ14Jを押すことにより、記憶した警報音を出力する時は、優先される警報を一定時間出した後優先されていない警報音を出すようにしている。よって、警報リプレイスイッチ14Jを押すことにより、同時に2っ以上の警報を出すような危険な作業状態であっても、警報される危険な作業状況をすべて確認できるようになっている。
【0075】
エンジン回転積算部16Pは、エンジン回転検出器15Hからの信号を受けて、エンジンの使用時間を算出する算出部である。(通常1600r/minで1時間エンジンを駆動させた時を1Hの使用時間としてすることから、積算したエンジン回転数/1600でエンジンの使用時間を算出する。)
点検検出器関連表示算出部16Qは、点検スイッチ14Lの信号により、各検出器15a〜15e,15F〜15Hからの検出信号に基づいて各検出器の作動状態を表示手段に表示されるまでの途中における各信号値(基板ユニットの入出力値、すなわち、A/D変換値から端子電圧に変換した値、物理量、A/D変換値など)を算出し、算出値を表示手段に出力する。
【0076】
標準表示指令部16Rは、基本表示スイッチ14Dからの信号を受けて各表示を予め設定してある標準の表示をさせる指令をする指令部である。(例えば、後述する各表示は次のように設定されている。すなわち、ジブ長さ表示19Cはジブ長さを表示し、ブーム長さ表示19Aはブーム長さを表示し、ブーム起伏角表示19Bはブーム起伏角を表示し、作業半径表示19Eは作業半径を表示するよう設定してある。したがって、各表示が作動量制限値等を表示している状態であっても、基本表示スイッチ14Dからの信号を受けると標準表示指令部16Rの指令により各表示は設定された標準の表示を行うようになっている。)
バックアップ指令部16Sは、作動状態検出手段15Aの各検出器15a〜15e,15F〜15Hで検出される検出値の補正係数、メイン・サブフック移動量を算出する際のリセット位置、各作動量制限の設定値、等を揮発性メモリに一時記憶させているが、この揮発性メモリをバックアップする電池の容量が低下してきた時に揮発性メモリーに記憶されていた前記内容を不揮発メモリに記憶させる指令部である。このバックアップ指令部16Sを備えておくことにより、揮発性メモリをバックアップする電池の容量が低下して電池を交換する際に、各検出器の調整、各種設定を始めからやり直すことなく、引き続き作業を行うことができる。
【0077】
1−4.表示手段17A
17Aは、表示手段であって、イラスト画像表示部18と、作動量表示部23と、作動表示部20Aを備えている。イラスト画像表示部18は従来の技術で説明したものと同じであるので説明は省略する。
【0078】
1−4−1.作動量表示部23
作動量表示部23は、クレーンの各部の作動状態の作動量をイラスト画像表示の対応する個所に複数表示するようにしたブーム長さ表示19A、ブーム起伏角表示19B、ジブ長さ表示19C、ジブ起伏角表示19d、作業半径表示19E、実際荷重表示19g、定格荷重表示19h、を備えるとともに、モーメント表示19iと文字表示19Jを備えている。 ジブ起伏角表示19d、実際荷重表示19g、定格荷重表示19h、モーメント表示19iは、従来の技術で説明したものと同じであるので説明は省略する。
【0079】
ブーム長さ表示19Aは、通常は伸縮ブーム3のブーム長さを作動状態算出部16aからの信号を受けてブーム長さを表示(図7)するとともに、ブームのイラスト画像に沿ってブーム長さを示す矢印のイラストが表示される。作動量制限選択スイッチ14Bによりブーム高さ制限を選択すると、ブーム高さ算出部16cにより算出されるブーム高さを表示し当該表示を点滅表示(図8)しブーム高さを示す矢印のイラストも点滅表示する。確定スイッチ14Cを押すとブーム高さの点滅表示を中止し、この時のブーム高さをブーム高さ制限値として設定し記憶される。設定を解除する時には、再び作動量制限選択スイッチ14Bによりブーム高さ制限を選択してブーム高さ制限値を表示(ブーム高さ制限値は点滅しないで表示し、ブーム高さを示す矢印のイラストは点滅表示)させ、確定スイッチ14Cを押すと設定が解除され記憶は消去される。ブーム高さ制限値を設定および解除する時には、ブーム長さを示す矢印のイラストが消えブーム高さを示す矢印のイラストが点滅表示される。いずれの表示の場合も「m」の単位表示がされる。このように、ブーム長さ表示19Aは、ブーム長さとブーム高さ制限値の複数種の表示が行われるようになっている。
【0080】
ブーム起伏角表示19Bは、通常は伸縮ブーム3のブーム起伏角を作動状態算出部16aからの信号を受けてブーム起伏角を表示(図7)するとともに、ブームの起伏角を示す矢印のイラストが表示される。作動量制限選択スイッチ14Bによりブーム下限角制限を選択した状態にすると、作動状態算出部16aにより算出されるブーム起伏角を表示し当該表示を点滅表示(図10)しブーム下限角を示す矢印のイラストも点滅表示する。確定スイッチ14Cを押すとブーム起伏角の点滅表示を中止し、この時のブーム起伏角がブーム下限角制限値として設定し記憶される。設定を解除する時には、再び作動量制限選択スイッチ14Bによりブーム下限角制限を選択してブーム下限角制限値表示(ブーム下限角制限値は点滅しないで表示し、ブーム下限角を示す矢印は点滅表示)させ、確定スイッチ14Cを押すと設定が解除され記憶は消去される。ブーム下限角制限値を設定および解除する時には、ブームの起伏角を示す矢印のイラストが消えブーム下限角を示す矢印のイラストが点滅表示される。そして、いずれの表示の場合も「°」の単位表示がされる。このように、ブーム起伏角表示19Bは、ブーム起伏角とブーム下限制限値の複数種の表示が行われるようになっている。
【0081】
ジブ長さ表示19Cは、通常はジブ5のジブ長さを作動状態算出部16aからの信号を受けてジブ長さを表示(図7)するとともに、ジブの長さを示す矢印のイラストが表示される。また、ジブ長さ表示19Cは、ワイヤー掛数設定スイッチ14Eを押すとワイヤー掛数の数値が表示され、調整スイッチ14Fの+スイッチを押すたびに数値が増え−スイッチを押すたびに数値が減じるように表示され、実際のワイヤー掛数に一致させた数値が表示された時に確定スイッチ14Cを押して確定させることでワイヤー掛数が設定され記憶される。すなわち、ジブ長さ表示19Cは、ワイヤー掛数を設定するために表示され、その際には数値の前にPの記号が表示され、フックのイラストが表示される。この時ジブの長さを示す矢印のイラストと「°」「m」の単位表示は消える。
【0082】
更に、ジブ長さ表示19Cは、フック移動量スイッチ14Gのスイッチを押すとフックの移動量を表示する。この時メイン・サブフック切換スイッチ14Iによりメインフック13が選択されるとメインフック移動量算出部16Mからの算出信号を受けてメインフック13の移動量を表示し、サブフック10が選択されるとサブフック移動量算出部16Nからの算出信号を受けてサブフック10の移動量を表示する。
【0083】
フックの移動量を表示している状態で、リセットスイッチ14Hを押すとフック移動量はその時点が起点となるために フックの移動量は、「0.00m」の表示となる。この時フックの移動量の表示がメインフック13の移動量を表示する場合は、メインフック13の移動量がリセットされ、フックの移動量の表示がサブフック10の移動量を表示する場合は、サブフック10の移動量がリセットされる。そしてフック移動量を表示する時は「m」の単位とフックのイラストが表示される。以後リセットした時点を基準としてフック移動量がメインフック移動量算出部16Mあるいはサブフック移動量算出部16Nで算出される。
【0084】
次に、ジブ長さ表示19Cは、作動量制限選択スイッチ14Bによりブーム上限角制限を設定する状態に選択すると、作動状態算出部16aにより算出されるブーム起伏角を表示し当該表示を点滅表示しブーム上限角を示す矢印のイラストも点滅表示する。確定スイッチ14Cを押すとブーム起伏角の点滅表示を中止し、この時のブーム起伏角がブーム上限角制限値として設定し記憶される。設定を解除する時には、再び作動量制限選択スイッチ14Bによりブーム上限角制限を選択してブーム上限角制限値表示を表示(ブーム上限角制限値は点滅しないで表示し、ジブ長さを示す矢印のイラストは点滅表示)させ、確定スイッチ14Cを押すと設定が解除され記憶は消去される。ブーム上限角制限値を設定および解除する時には、ブーム起伏角を示す矢印のイラストが消えブーム上限角を示す矢印のイラストが点滅表示される。この時角度の単位「°」の記号とブーム上限角を示す矢印のイラストが表示され、単位「m」の記号とフックのイラストは消える。(図9)このように、ジブ長さ表示19Cは、ジブ長さ、ワイヤー掛数、メイン・サブフック移動量、ブーム上限角制限値の複数種の表示を行うようにしている。
【0085】
なお、ジブ長さ表示19Cには、ブーム状態設定スイッチ14aからの設定信号に基づいてブーム作業時にはジブ長さを表示させないようにしてある。すなわち、作動状態算出部16aには、ブーム状態設定スイッチ14aからの設定信号に基づいてブーム作業時にはジブ長さを表示させず、ジブ作業時にはジブ長さを表示可能とする表示変更手段を備えている。また作動状態算出部16aの表示変更手段は、ジブ作業時にはクレーンの基本イラスト画像18aで表示されるイラストブームの先端にジブのイラスト表示を表示させ、ブーム作業時にはこのイラスト表示を表示しないように表示信号を出力する。更に、作動状態算出部16aの表示変更手段は、ブーム作業時にはジブ長さを表示した矢印を表示させないように表示信号を出力するようになっている。
【0086】
同様に、作動状態算出部16aの表示変更手段は、ブーム状態設定スイッチ14aからの設定信号に基づいて、ジブ作業時にはジブ起伏角表示19dにジブ起伏角を表示するが、ブーム作業時にはジブ起伏角表示19dとジブ起伏角を表示した矢印を表示させないように表示信号を出力するようになっている。
【0087】
作業半径表示19Eは、通常は作業半径を表示(図7)する。作動量制限選択スイッチ14Bにより作業半径制限を選択した状態に選択すると、作業半径算出部16bにより算出される作業半径を表示し当該表示を点滅表示(図11)し作業半径を示す矢印のイラストも点滅表示する。確定スイッチ14Cを押すと作業半径の点滅表示を中止し、この時の作業半径を作業半径制限値として設定し記憶される。設定を解除する時には、再び作動量制限選択スイッチ14Bにより作業半径制限を選択して作業半径制限値を表示(作業半径制限値は点滅しないで表示し、作業半径を示す矢印のイラストは点滅表示)させ、確定スイッチ14Cを押すと設定が解除され記憶は消去される。作業半径制限値を設定および解除する時には、作業半径を示す矢印のイラストを点滅表示させ、作業半径制限値を設定および解除しない時には点滅を中止する。そしていずれの場合にも「m」の単位を表示する。作業半径表示19Eは、作業半径と作業半径制限値の複数種の表示を行うようにしている。
【0088】
モーメント表示19iと文字表示19Jは、図7に図示するようにイラスト画像表示に対応しないで配置されている。モーメント表示19iは、従来の技術で説明したものと同じであるので詳細な説明は省略する。
【0089】
文字表示19Jは、予め記憶させた文字及び各算出部で算出した数字を表示するようになっており、モーメント表示19iの下部に配置され、モーメント表示と2列になるように配置している。例えば、ジブ長さを表示させる時には「ジブ長さ 12.1m」と表示され、フック移動量を表示させる時には「フック移動量 13.5m」と表示され、アワメータを表示させる時には「アワメータ 12051H」と表示され、点検表示をする時には「Boom Up P 1.070V 4.9MPa 877」と表示される。
【0090】
ここで点検表示について説明すると、上記に記載した点検表示は負荷検出器15eとして起伏用油圧シリンダ4の保持圧力を検出する検出器に関連した各部の信号値を表示している。すなわち、ブームを起仰している時の圧力で、1.070VはA/D変換値から端子電圧に変換した値、4.9MPaは圧力値、877はA/D変換値を示している。点検スイッチ14Lを押すたびに点検検出器関連表示算出部16Qからの信号を受けて点検される検出器の関連する信号値が変更されて表示される。
【0091】
また、文字表示19Jは、通常は上記各表示をするようになっているが、警報手段21により警報が出された時は警報の原因、規制手段22が作動した時は規制の原因を先の各表示に対して優先的に表示し、所定時間後に警報ならびに規制を回避する操作の案内を表示するようになっている。そして、文字表示19Jで一度に表示されない場合は、設定手段14Aのスクロールスイッチ14Mの操作により順次送り表示されるようになっている。
【0092】
なお、文字表示19Jは、ジブ長さ表示19Cに比較して小さく表示されるようになっている。よって、ジブ長さ表示19Cは、イラスト画像に対応する個所に表示され、かつ文字表示19Jに比較して表示が大きく表示されるようにしていることから、文字表示19Jより視認性が高い表示となっている。
【0093】
1−4−2.フック移動量の表示
ここでジブ長さ表示19Cと文字表示19Jには、ジブ長さとフック移動量を選択して表示可能になっている。すなわち、ジブ長さ表示19Cにジブ長さを表示させたい時には基本表示スイッチ14Dを押し、フック移動量を表示させたい時にはフック移動量スイッチ14Gを押して選択表示させるようにする。そしてジブ長さ表示19Cにジブ長さを表示させた時には、文字表示19Jにフック移動量を表示させ、ジブ長さ表示19Cにフック移動量を表示させた時には、文字表示19Jにジブ長さを表示させるようになっている。
【0094】
したがって、クレーンの作業状態によってそれぞれの表示に表示される事項を選択して行うようにすればよい。例えばジブ5を伸縮操作する場合は、ジブ長さ表示19Cにジブ5の長さを表示させ、文字表示19Jにフック移動量を表示させるようにし、通常のクレーン作業ではジブ5の伸縮操作はウインチ操作に比較して操作されることが少ないので常時はジブ長さ表示19Cにフック移動量を表示するようにすればよい。
【0095】
このように必要な(重要な)情報を視認性の良い方で表示(イラスト画像に対応する個所での表示で、かつ表示が大きい方の表示)させることができ、作業状態を確認しながらのクレーン作業の操作性を向上させることができる。しかも、ジブ長さとフック移動量を同時に表示することができ、同時に両方の情報を得ることができる。また、このように表示すれば、表示内容を煩雑にすることなく、小さい表示手段で(表示手段を大きくすることなく)実施できる。
【0096】
なお、上記実施形態では、ジブ長さとフック移動量の表示切換えを基本表示スイッチ14Dとフック移動量スイッチ14Gで手動選択して切換えるようにしたが、自動で切換えるようにしてもよい。例えば、ジブ5を伸縮操作を検出するジブ伸縮操作検出器を設け、ジブ5の伸縮操作時にはジブ長さ表示19Cにジブ長さを表示させ、文字表示19Jにフック移動量を表示させるようにしてもよい。
【0097】
また、メインウインチ11の操作を検出するメインウインチ操作検出器を設け、メインウインチ11の操作時にはジブ長さ表示19Cにメインフックの移動量を表示させ、サブウインチ8の操作を検出するサブウインチ操作検出器を設け、サブウインチ8の操作時にはジブ長さ表示19Cにサブフックの移動量を表示させ、文字表示19Jにジブ長さを表示させるようにしてもよい。
【0098】
更に、上記実施形態では、ジブ長さ表示19Cをイラスト画像に対応する個所に表示し、文字表示19Jより大きく表示するようににしていることから、視認性の良い表示として文字表示19Jより優先して重要な情報を表示させるようにしたが、文字表示19Jをジブ長さ表示19Cより大きく表示させジブ長さ表示19Cより視認性の良い表示とするようにし、ジブ長さ表示19Cより優先して重要な情報を文字表示19Jに表示させるようにしてもよい。
【0099】
次に、上記実施形態では、ジブ長さとフック移動量の表示を2つの表示で切換えて選択表示させるようにしたが、ジブ長さとフック移動量だけでなく、他の表示内容で行うようにしてもよい。例えば、ブーム長さとブーム高さ、ブーム高さ制限値とブーム高さ、ブーム起伏角とブーム上限角制限値、ブーム起伏角とブーム下限角制限値、ジブ長さとブーム上限角制限値、等の組合せで行うことが可能である。
【0100】
1−4−3.作動表示部20A
作動表示部20Aは、図7に図示するようにイラスト画像表示に対応しないで各種の作動状態を表示する表示部であって、ブーム高さ制限表示灯20a、作業半径制限表示灯20b、ブーム上限角制限表示灯20c、ブーム下限角制限表示灯20d、メインフック移動量選択表示灯20E、サブフック移動量選択表示灯20F、を備えている。
【0101】
ブーム高さ制限表示灯20a、作業半径制限表示灯20b、ブーム上限角制限表示灯20c、ブーム下限角制限表示灯20dは、従来の技術で説明したものと同じであるので説明を省略する。
【0102】
メインフック移動量選択表示20Eは、フック移動量を表示手段(ジブ長さ表示19Cまたは文字表示19J)で表示させるにあたって、メイン・サブフック切換スイッチ14Iによりメインフック13のフック移動量を表示させるように選択した時に点灯させる表示灯(LED)である。
【0103】
サブフック移動量選択表示灯20Fは、フック移動量を表示手段(ジブ長さ表示19Cまたは文字表示19J)で表示させるにあたって、メイン・サブフック切換スイッチ14Iによりサブフック10のフック移動量を表示させるように選択した時に点灯させる表示灯(LED)である。
【0104】
このように構成された本発明に係る作動量制限装置Cによる各作動量制限の設定について、図2〜図6に図示するフローチャートの如くコントローラ16Aの作動量制限設定部16Hで設定されるようになっている。以下図2〜図6のフローチャートに基づいて説明する。
【0105】
2.各作動量制限の設定・解除フローチャート
2−1.作動量制限設定・解除モードの選択あるいは離脱フローチャート
まず図2に作動量制限の設定・解除モードの選択あるいは離脱のフローチャート図示し説明する。ステップ1では各フラグf,A,B,C,Dを0に初期設定し、ステップ2に進む。ステップ2では、作動量制限選択スイッチ14Bを押したかどうかを判別し、押さなかった場合はステップ3に進み、押した場合はステップ5に進む。ステップ3では、基本表示スイッチ14Dを押したかどうかを判別し、押さなかった場合はステップ2に進み、押した場合はステップ4に進む。ステップ4では、標準指令部16Rからの指令により図7に図示するような各表示は設定された標準の表示をし、ステップ6に進む。ステップ6では、フラグfを0にし、ステップ2に戻る。ステップ5では各制限表示に関係する矢印のイラストを表示し、他の表示に関係する矢印のイラストを表示しないようにする。(例えば、ブーム長さ表示19Aに関係させて表示する矢印のイラストは、ブーム高さ制限を示す矢印のイラストを表示させ、ブーム長さを示す矢印のイラストを表示させないようにする。また、ブーム起伏角表示19Bに関係させて表示する矢印のイラストは、ブーム下限角を示す矢印のイラストを表示させ、ブーム起伏角を示す矢印のイラストを表示させないようにする。ジブ長さ表示19Cに関係させて表示する矢印のイラストは、ブーム上限角を示す矢印のイラストを表示させ、ジブ長さを示す矢印のイラストや、フックのイラスト等を表示させないようにする。)
2−2.ブーム高さ制限の設定・解除フローチャート
ブーム高さ制限の設定・解除のフローチャートを図3に図示し説明する。図2のステップ5からステップ10に進み、ステップ10でフラグfが0の場合はステップ11に進み、0でない場合はステップ30に進む。ステップ11に進むとブーム高さ制限の設定・解除のフローになる。ステップ11では、図8に図示するように、ブーム長さ表示19Aに関係させて表示するブーム高さ制限を示す矢印のイラストを点滅表示させステップ12に進む。ステップ12では、フラグAが0であるかどうかを判別し、0の場合はステップ13に進み、0でない場合はステップ14に進む。ステップ13では、図8に図示するようにブーム長さ表示19Aにブーム高さ算出部16cで算出したブーム高さを表示し、当該ブーム高さ表示を点滅させ、ステップ15に進む。ステップ14では、既に設定されているブーム高さ制限値をブーム長さ表示19Aに表示させ、ステップ15に進む。
【0106】
ステップ15では、作動量制限選択スイッチ14Bで選択されなかったブーム起伏角表示19B、ジブ長さ表示19C、作業半径表示19Eの各表示を停止表示(「− − −」と表示)にし、ステップ16に進む。
【0107】
ステップ16では、確定スイッチ14Cを押したかどうかを判別し、押さなかった場合はステップ23に進み、押した場合はステップ17に進む。ステップ17では、フラグAが0かどうかを判別し、0の場合はステップ19に進み、0でない場合はステップ18に進む。
【0108】
ステップ19ではブーム長さ表示19Aに点滅表示させているブーム高さの数値の点滅を中止し、表示しているブーム高さをブーム高さ制限値として設定し記憶する。そしてブーム高さ制限表示灯20aを点灯させて、ステップ21に進む。ステップ21では、フラグAを1に設定しステップ22に進む。
【0109】
ステップ18ではブーム長さ表示19Aに表示しているブーム高さ制限値に変えてブーム高さ算出部16cで算出したブーム高さを点滅表示し、設定記憶していたブーム高さ制限値を解除(消去)する。そしてブーム高さ制限表示灯20aを消灯させて、ステップ20に進む。ステップ20では、フラグAを0に設定しステップ22に進む。
【0110】
ステップ22では、現在のフラグfに1を加算した値をフラグfとして設定し、ステップ2に戻る。ステップ23では、作動量制限選択スイッチ14Bを再度押したかどうかを判別し、押さなかった場合はステップ11に戻り、押した場合はステップ24に進む。ステップ24では、現在のフラグfに1を加算した値をフラグfとして設定し、ステップ10に戻る。
【0111】
2−3.ブーム上限角制限の設定・解除フローチャート
次に、図4にブーム上限角制限の設定・解除のフローチャートを図示し説明する。図3のステップ10からステップ30に進み、ステップ30でフラグfが1の場合はステップ31に進み、1でない場合はステップ50に進む。ステップ31に進むとブーム上限角制限の設定・解除のフローになる。ステップ31では、図9に図示するように、ジブ長さ表示19Cに関係させて表示するブーム上限角を示す矢印のイラストを点滅表示させステップ32に進む。ステップ32では、フラグBが0であるかどうかを判別し、0の場合はステップ33に進み、0でない場合はステップ34に進む。ステップ33では、図9に図示するようにジブ長さ表示19Cに作動状態算出部16aで算出したブーム起伏角を表示し、当該ブーム起伏角表示を点滅させ、ステップ35に進む。ステップ34では、既に設定されているブーム上限角制限値をジブ長さ表示19Cに表示させ、ステップ35に進む
ステップ35では、作動量制限選択スイッチ14Bで選択されなかった各制限値表示(ブーム長さ表示19A、ブーム起伏角表示19B、作業半径表示19E)の各表示を停止表示(「− − −」と表示)にし、ステップ36に進む。
【0112】
ステップ36では、確定スイッチ14Cを押したかどうかを判別し、押さなかった場合はステップ43に進み、押した場合はステップ37に進む。ステップ37では、フラグBが0かどうかを判別し、0の場合はステップ39に進み、0でない場合はステップ38に進む。
【0113】
ステップ39ではジブ長さ表示19Cに点滅表示させているブーム起伏角の点滅を中止し、表示しているブーム起伏角をブーム上限角制限値として設定し記憶する。そしてブーム上限角制限表示灯20cを点灯させて、ステップ41に進む。ステップ41では、フラグBを1に設定しステップ22に戻る。
【0114】
ステップ38ではジブ長さ表示19Cに表示しているブーム上限角制限値に変えて作動状態算出部16aで算出したブーム起伏角を点滅表示し、設定していたブーム上限角制限値を解除(消去)する。そしてブーム上限角制限表示灯20cを消灯させて、ステップ40に進む。ステップ40では、フラグBを0に設定しステップ22に進む。 ステップ22では、現在のフラグfに1を加算した値をフラグfとして設定し、ステップ2に戻る。ステップ43では、作動量制限選択スイッチ14Bを再度押したかどうかを判別し、押さなかった場合はステップ31に戻り、押した場合はステップ24に進む。ステップ24では、現在のフラグfに1を加算した値をフラグfとして設定し、ステップ10に戻る。
【0115】
2−4.ブーム下限角制限の設定・解除フローチャート
また、図5にブーム下限角制限の設定・解除のフローチャートを図示し説明する。図4のステップ30からステップ50に進み、ステップ50でフラグfが2の場合はステップ51に進み、2でない場合はステップ70に進む。ステップ51に進むと下限角制限の設定・解除のフローになる。ステップ51では、図10に図示するように、ブーム起伏角表示19Bに関係させて表示するブーム下限角を示す矢印のイラストを点滅表示させステップ52に進む。ステップ52では、フラグCが0であるかどうかを判別し、0の場合はステップ53に進み、0でない場合はステップ54に進む。ステップ53では、図10に図示するようにブーム起伏角表示19Bに作動状態算出部16aで算出したブーム起伏角を表示し、当該ブーム起伏角表示を点滅させ、ステップ55に進む。ステップ54では、既に設定されているブーム下限角制限値をブーム起伏角表示19Bに表示させ、ステップ55に進む。
【0116】
ステップ55では、作動量制限選択スイッチ14Bで選択されなかった各制限値表示(ブーム長さ表示19A、ジブ長さ表示19C、作業半径表示19E)の各表示を停止表示(「− − −」と表示)にし、ステップ56に進む。
【0117】
ステップ56では、確定スイッチ14Cを押したかどうかを判別し、押さなかった場合はステップ63に進み、押した場合はステップ57に進む。ステップ57では、フラグCが0かどうかを判別し、0の場合はステップ59に進み、0でない場合はステップ58に進む。
【0118】
ステップ59ではブーム起伏角表示19Bに点滅表示させているブーム起伏角の点滅を中止し、表示しているブーム起伏角をブーム下限角制限値として設定し記憶する。そしてブーム下限角制限表示灯20dを点灯させて、ステップ61に進む。ステップ61では、フラグCを1に設定しステップ22に戻る。
【0119】
ステップ58ではブーム起伏角表示19Bに表示しているブーム下限角制限値に変えて作動状態算出部16aで算出したブーム起伏角を点滅表示し、設定していたブーム下限角制限値を解除(消去)する。そしてブーム下限角制限表示灯20dを消灯させて、ステップ60に進む。ステップ60では、フラグCを0に設定しステップ22に進む。 ステップ22では、現在のフラグfに1を加算した値をフラグfとして設定し、ステップ2に戻る。ステップ63では、作動量制限選択スイッチ14Bを再度押したかどうかを判別し、押さなかった場合はステップ51に戻り、押した場合はステップ24に進む。ステップ24では、現在のフラグfに1を加算した値をフラグfとして設定し、ステップ10に戻る。
【0120】
2−5.作業半径制限の設定・解除フローチャート
更に、図6に作業半径制限の設定・解除のフローチャートを図示し説明する。図5のステップ50からステップ70に進み、ステップ70でフラグfが3の場合はステップ71に進み、3でない場合はステップ84に進む。ステップ71に進むと作業半径制限の設定・解除のフローになる。ステップ71では、図11に図示するように、作業半径表示19Eに関係させて表示する作業半径を示す矢印のイラストを点滅表示させステップ72に進む。ステップ72では、フラグDが0であるかどうかを判別し、0の場合はステップ73に進み、0でない場合はステップ74に進む。ステップ73では、図11に図示するように作業半径表示19Eに作業半径算出部16bで算出した作業半径を表示し、当該作業半径表示を点滅させ、ステップ75に進む。ステップ74では、既に設定されている作業半径制限値を作業半径表示19Eに表示させ、ステップ75に進む。
【0121】
ステップ75では、作動量制限選択スイッチ14Bで選択されなかった各制限値表示(ブーム長さ表示19A、ブーム起伏角表示19B,ジブ長さ表示19C)の各表示を停止表示(「− − −」と表示)にし、ステップ76に進む。
【0122】
ステップ76では、確定スイッチ14Cを押したかどうかを判別し、押さなかった場合はステップ83に進み、押した場合はステップ77に進む。ステップ77では、フラグDが0かどうかを判別し、0の場合はステップ79に進み、0でない場合はステップ78に進む。
【0123】
ステップ79では作業半径表示19Eに点滅表示させている作業半径の点滅を中止し、表示している作業半径を作業半径制限値として設定し記憶する。そして作業半径制限表示灯20bを点灯させて、ステップ81に進む。ステップ81では、フラグDを1に設定しステップ82に進む。
【0124】
ステップ78では作業半径表示19Eに表示している作業半径制限値に変えて作業半径算出部16bで算出した作業半径を点滅表示し、設定していた作業半径制限値を解除(消去)する。そして作業半径制限表示灯20bを消灯させて、ステップ80に進む。ステップ80では、フラグDを0に設定しステップ82に進む。ステップ82では、フラグfを0に設定し、ステップ2に戻る。ステップ83では、作動量制限選択スイッチ14Bを再度押したかどうかを判別し、押さなかった場合はステップ71に戻り、押した場合はステップ84に進む。ステップ84では、フラグfを0に設定し、ステップ10に戻る。
【0125】
このようにフローチャートが設定されているものだから、各作動量の制限は次のようにして設定または解除される
3.各作動量制限設定・解除モードの選択あるいはモードからの離脱
まず、各作動量制限の設定あるいは設定を解除する場合は、作動量制限選択スイッチ14Bを押す。すると図2に図示するフローチャートのステップ2でステップ5に進む。ステップ5でブーム高さを表す矢印のイラスト、ブーム上限角を表す矢印のイラスト、ブーム下限角を表示するイラスト、作業半径を表すイラストが表示され、制限設定に関係のない矢印等のイラストは消える(表示しない)。そしてステップ10に進みブーム高さ制限から設定または解除が行われる。
【0126】
一方次に説明する各種の作動量制限の設定または解除を行ってステップ2に戻った時にこれで各種の作動量制限の設定または解除を止めて作動量制限の設定または解除モードから離脱したい場合は、基本表示スイッチ14Dを押すことによりステップ3からステップ4に進み、ステップ4で図7に図示するような標準表示になり、作動量制限の設定または解除モードから離脱できる。
4.各作動量制限の設定
4−1.ブーム高さ制限の設定
作動量制限選択スイッチ14Bを押しステップ10に進むと初めはフラグfは0で設定されているから、ステップ11に進み、ステップ11でブーム高さを表す矢印のイラストを点滅表示にし、ステップ12に進む。ステップ12でフラグAは0であるからステップ13に進み、ステップ13では図8に図示するようにブーム長さ表示19Aにブーム高さ算出部16cで算出したブーム高さを表示し、当該ブーム高さ表示を点滅させ、ステップ15に進む。ステップ15では、選択されなかったブーム起伏角表示19B、ジブ長さ表示19C、作業半径表示19Eの各表示停止表示(「− − −」と表示)にし、ステップ16に進む。
【0127】
ここで作動量制限選択スイッチ14Bを押さないで確定スイッチ14Cも押さないと、ステップ11、ステップ13およびステップ15の実行を繰返すことから、ブーム高さを表す矢印のイラストを点滅表示させるとともにブーム高さ表示を点滅させ、ブーム起伏角表示19B、ジブ長さ表示19C、作業半径表示19Eの各表示を停止表示にしたままとなる。すなわち、この状態ではブーム高さ制限の設定待ち、あるいは次の制限設定・解除を行うかをオペレータが選択するのを待っている状態となっているのである。
【0128】
ここで点滅表示されているブーム高さをブーム高さ制限値として設定したい場合は確定スイッチ14Cを押し、したくない場合は作動量選択スイッチ14Bを押す。いまは設定する場合として説明するので確定スイッチ14Cを押した場合について説明する。よってステップ16からステップ17に進み、ステップ17ではフラグAは0であるから、ステップ19に進む。ステップ19では、ブーム長さ表示19Aに点滅表示させているブーム高さの数値の点滅を中止し、表示しているブーム高さをブーム高さ制限値として設定し記憶する。そしてブーム高さ制限表示灯20aを点灯させる。すなわち、ここではブーム高さ制限値が設定されたことをブーム高さ表示の点滅表示を中止し、ブーム高さ制限表示灯20aを点灯させることでオペレータに認識させるのである。
【0129】
そしてステップ21でフラグAを1に設定し、ステップ22に進む。ステップ22でフラグfに1を加算した値をフラグfとして設定しステップ2に戻る。
【0130】
4−2.ブーム上限角制限の設定
作動量制限選択スイッチ14Bを押して一度ブーム高さ制限の設定を行った後再度作動量制限選択スイッチ14Bを押すと、ステップ2からステップ10に進む。あるいはステップ23でブーム高さ制限の設定・解除を中止をするために、作動量制限選択スイッチ14Bを押すとステップ10に進む。この時ステップ10では、フラグfは1で設定されているから、ステップ30に進む。
【0131】
ステップ30に進むとフラグfは1で設定されているから、ステップ31に進み、ステップ31でブーム上限角を表す矢印のイラストを点滅表示にし、ステップ32に進む。ステップ32でフラグBは0であるからステップ33に進み、ステップ33では図9に図示するようにジブ長さ表示19Cに作動状態算出部16aで算出したブーム起伏角を表示し、当該ブーム起伏角表示を点滅させ、ステップ35に進む。ステップ35では、選択されなかったブーム長さ表示19A、ブーム起伏角表示19B、作業半径表示19Eの各表示を停止表示(「− − −」と表示)にし、ステップ36に進む。
【0132】
ここで作動量制限選択スイッチ14Bを押さないで確定スイッチ14Cも押さないと、ステップ31、ステップ33およびステップ35の実行を繰返すことから、ブーム上限角を表す矢印のイラストを点滅表示させるとともにブーム起伏角表示を点滅させ、ブーム長さ表示19A、ブーム起伏角表示19B、作業半径表示19Eの各表示を停止表示にしたままとなる。すなわち、この状態ではブーム上限角制限の設定待ち、あるいは次の制限設定・解除を行うかをオペレータが選択するのを待っている状態となっているのである。
【0133】
ここで点滅表示されているブーム起伏角をブーム上限角制限値として設定したい場合は確定スイッチ14Cを押し、したくない場合は作動量選択スイッチ14Bを押す。いまは設定する場合として説明するので確定スイッチ14Cを押した場合について説明する。よってステップ36からステップ37に進み、ステップ37ではフラグBは0であるから、ステップ39に進む。ステップ39では、ジブ長さ表示19Cに点滅表示させているブーム起伏角数値の点滅を中止し、表示しているブーム起伏角をブーム上限角制限値として設定し記憶する。そしてブーム上限角制限表示灯20cを点灯させる。すなわち、ここではブーム上限角制限値が設定されたことをブーム起伏角表示の点滅表示を中止し、ブーム上限角制限表示灯20cを点灯させることでオペレータに認識させるのである。
【0134】
そしてステップ41でフラグBを1に設定し、ステップ22に進む。ステップ22でフラグfに1を加算した値をフラグfとして設定しステップ2に戻る。
【0135】
4−3.ブーム下限角の設定
作動量制限選択スイッチ14Bを押して一度ブーム上限角制限の設定を行った後再度作動量制限選択スイッチ14Bを押すと、ステップ2からステップ10、ステップ30を経てステップ50に進む。あるいはステップ43でブーム上限角の設定・解除を中止をするために、作動量制限選択スイッチ14Bを押すとステップ10、ステップ30を経てステップ50に進む。
【0136】
ステップ50に進むとフラグfは2で設定されているから、ステップ51に進み、ステップ51でブーム下限角を表す矢印のイラストを点滅表示にし、ステップ52に進む。ステップ52でフラグCは0であるからステップ53に進み、ステップ53では図10に図示するようにブーム起伏角表示19Bに作動状態算出部16aで算出したブーム起伏角を表示し、当該ブーム起伏角表示を点滅させ、ステップ55に進む。ステップ55では、選択されなかったブーム長さ表示19A、ジブ長さ表示19C、作業半径表示19Eの各表示を停止表示(「− − −」と表示)にし、ステップ56に進む。
【0137】
ここで作動量制限選択スイッチ14Bを押さないで確定スイッチ14Cも押さないと、ステップ51、ステップ53およびステップ55の実行を繰返すことから、ブーム下限角を表す矢印のイラストを点滅表示させるとともにブーム起伏角表示を点滅させ、ブーム長さ表示19A、ジブ長さ表示19C、作業半径表示19Eの各表示を停止表示にしたままとなる。すなわち、この状態ではブーム下限角制限の設定待ち、あるいは次の制限設定・解除を行うかをオペレータが選択するのを待っている状態となっているのである。
【0138】
ここで点滅表示されているブーム起伏角をブーム下限角制限値として設定したい場合は確定スイッチ14Cを押し、したくない場合は作動量選択スイッチ14Bを押す。いまは設定する場合として説明するので確定スイッチ14Cを押した場合について説明する。よってステップ56からステップ57に進み、ステップ57ではフラグCは0であるから、ステップ59に進む。ステップ59では、ブーム起伏角表示19Bに点滅表示させているブーム起伏角数値の点滅を中止し、表示しているブーム起伏角をブーム下限角制限値として設定し記憶する。そしてブーム下限角制限表示灯20dを点灯させる。すなわち、ここではブーム下限角制限値が設定されたことをブーム起伏角表示の点滅表示を中止し、ブーム下限角制限表示灯20dを点灯させることでオペレータに認識させるのである。
【0139】
そしてステップ61でフラグCを1に設定し、ステップ22に進む。ステップ22でフラグfに1を加算した値をフラグfとして設定しステップ2に戻る。
【0140】
4−4.作業半径制限の設定
作動量制限選択スイッチ14Bを押して一度ブーム下限角制限の設定を行った後再度作動量制限選択スイッチ14Bを押すと、ステップ2からステップ10、ステップ30、ステップ50を経てステップ70に進む。あるいはステップ63でブーム下限角の設定・解除を中止をするために、作動量制限選択スイッチ14Bを押すとステップ10、ステップ30、ステップ50を経てステップ70に進む。
【0141】
ステップ70に進むとフラグfは3で設定されているから、ステップ71に進み、ステップ71で作業半径を表す矢印のイラストを点滅表示にし、ステップ72に進む。ステップ72でフラグDは0であるからステップ73に進み、ステップ73では図11に図示するように作業半径表示19Eに作業半径算出部16bで算出した作業半径を表示し、当該作業半径表示を点滅させ、ステップ75に進む。ステップ75では、選択されなかったブーム長さ表示19A、ブーム起伏角表示19B、ジブ長さ表示19Cの各表示を停止表示(「− − −」と表示)にし、ステップ76に進む。
【0142】
ここで作動量制限選択スイッチ14Bを押さないで確定スイッチ14Cも押さないと、ステップ71、ステップ73およびステップ75の実行を繰返すことから、作業半径を表す矢印のイラストを点滅表示させるとともに作業半径表示を点滅させ、ブーム長さ表示19A、ブーム起伏角表示19B、ジブ長さ表示19Cの各表示を停止表示にしたままとなる。すなわち、この状態では作業半径制限の設定待ち、あるいは次の制限設定・解除を行うかをオペレータが選択するのを待っている状態となっているのである。
【0143】
ここで点滅表示されている作業半径を作業半径制限値として設定したい場合は確定スイッチ14Cを押し、したくない場合は作動量選択スイッチ14Bを押す。いまは設定する場合として説明するので確定スイッチ14Cを押した場合について説明する。よってステップ76からステップ77に進み、ステップ77ではフラグDは0であるから、ステップ79に進む。ステップ79では、作業半径表示19Eに点滅表示させている作業半径数値の点滅を中止し、表示している作業半径を作業半径値として設定し記憶する。そして作業半径制限表示灯20bを点灯させる。すなわち、ここでは作業半径制限値が設定されたことを作業半径表示の点滅表示を中止し、作業半径制限表示灯20bを点灯させることでオペレータに認識させるのである。
【0144】
そしてステップ81でフラグDを1に設定し、ステップ82に進む。ステップ82でフラグfを0に設定しステップ2に戻る。
【0145】
5.各作動量制限の解除
5−1.ブーム高さ制限の解除
次に上記で設定したブーム高さ制限を解除する場合について説明する。ブーム高さ制限を設定した後、他の制限設定の操作を行い最後に図6のフローチャートによる作業半径制限の設定を行った時にはステップ81からステップ82に進みステップ82でフラグfを0に設定してステップ2に戻る。そしてステップ2で、作動量制限選択スイッチ14Bを押すことでステップ2からステップ10に進む。また、図6のフローチャートによる作業半径制限の設定・解除を行わなかった時にはステップ84でフラグfを0に設定してからステップ10に戻る。
【0146】
ステップ10では、フラグfは0で設定されているからステップ11に進み、ステップ11でブーム高さを表す矢印のイラストを点滅表示にし、ステップ12に進む。ステップ12で既にブーム高さ制限値を設定しておりフラグAは1であるからステップ14に進み、ステップ14では図8に図示するようにブーム長さ表示19Aに記憶されているブーム高さ制限値を表示し、ステップ15に進む。ステップ15では、選択されなかったブーム起伏角表示19B、ジブ長さ表示19C、作業半径表示19Eの各表示停止表示(「− − −」と表示)にし、ステップ16に進む。
【0147】
ここで作動量制限選択スイッチ14Bを押さないで確定スイッチ14Cも押さないと、ステップ11、ステップ14およびステップ15の実行を繰返すことから、ブーム高さを表す矢印のイラストを点滅表示させるとともにブーム高さ制限値を表示させ、ブーム起伏角表示19B、ジブ長さ表示19C、作業半径表示19Eの各表示を停止表示にしたままとなる。すなわち、この状態ではブーム高さ制限値の解除待ち、あるいは次の制限設定・解除を行うかをオペレータが選択するのを待っている状態となっているのである。
【0148】
ここで表示されているブーム高さ制限値を解除したい場合は確定スイッチ14Cを押し、したくない場合は作動量選択スイッチ14Bを押す。いまは解除する場合として説明するので確定スイッチ14Cを押した場合について説明する。よってステップ16からステップ17に進み、ステップ17ではフラグAは1であるから、ステップ18に進む。ステップ18では、ブーム長さ表示19Aに表示させているブーム高さ制限値をブーム高さ算出部16cで算出されたブーム高さ(現在のブーム高さ)に変えて表示し、ブーム高さの数値を点滅表示にする。そして設定し記憶していたブーム高さ制限値を解除(消去)する。そしてブーム高さ制限表示灯20aを消灯させる。すなわち、ここではブーム高さ制限値が解除されたことをブーム高さ表示の数値を点滅表示させ、ブーム高さ制限表示灯20aを消灯させることでオペレータに認識させるのである。
【0149】
そしてステップ20でフラグAを0に設定し、ステップ22に進む。ステップ22でフラグfに1を加算した値をフラグfとして設定しステップ2に戻る。
【0150】
5−2.ブーム上限角制限の解除
上記で設定したブーム上限角制限を解除する場合について説明する。ブーム上限角制限を設定した後、他の制限設定の操作を行い最後に図6のフローチャートによる作業半径制限の設定を行った時にはステップ82からステップ2に戻る。そしてステップ2で、作動量制限選択スイッチ14Bを押すことでステップ2からステップ10に進む。また、図6のフローチャートによる作業半径制限の設定・解除を行わなかった時にはステップ84からステップ10に戻る。
【0151】
ステップ10ではフラグfは0で設定されているから、ステップ11以降のフローに進みブーム高さ制限の設定または解除が行われた時には再び作動量制限選択スイッチ14Bを押すことでステップ2からステップ10に戻る。あるいはブーム高さ制限の設定または解除が行われなかった時には作動量制限選択スイッチ14Bを押すことでステップ23を経てステップ10に戻る。この時のステップ10ではフラグfが1に設定されているから、ステップ10からステップ30に進む。
【0152】
ステップ30に進むとフラグfは1で設定されているから、ステップ31に進み、ステップ31でブーム上限角を表す矢印のイラストを点滅表示にし、ステップ32に進む。ステップ32でフラグBは1であるからステップ34に進み、ステップ34では図9に図示するようにジブ長さ表示19Cに記憶されているブーム上限角制限値を表示し、ステップ35に進む。ステップ35では、選択されなかったブーム長さ表示19A、ブーム起伏角表示19B、作業半径表示19Eの各表示を停止表示(「− − −」と表示)にし、ステップ36に進む。
【0153】
ここで作動量制限選択スイッチ14Bを押さないで確定スイッチ14Cも押さないと、ステップ31、ステップ34およびステップ35の実行を繰返すことから、ブーム上限角を表す矢印のイラストを点滅表示させるとともにブーム上限角制限数値を表示させ、ブーム長さ表示19A、ブーム起伏角表示19B、作業半径表示19Eの各表示を停止表示にしたままとなる。すなわち、この状態ではブーム上限角制限値の解除待ち、あるいは次の制限設定・解除を行うかをオペレータが選択するのを待っている状態となっているのである。
【0154】
ここで表示されているブーム上限角制限値を解除したい場合は確定スイッチ14Cを押し、したくない場合は作動量選択スイッチ14Bを押す。いまは解除する場合として説明するので確定スイッチ14Cを押した場合について説明する。よってステップ36からステップ37に進み、ステップ37ではフラグBは1であるから、ステップ38に進む。ステップ38では、ジブ長さ表示19Cに表示させているブーム上限角制限値を作動状態算出部16aで算出されたブーム起伏角(現在のブーム起伏角)に変えて表示し、ブーム起伏角の数値を点滅表示にする。そして設定記憶していたブーム上限角制限値を解除(消去)する。そしてブーム上限角制限表示灯20cを消灯させる。すなわち、ここではブーム上限角制限値が解除されたことをブーム上限角表示の数値を点滅表示させ、ブーム上限角制限表示灯20cを消灯させることでオペレータに認識させるのである。
【0155】
そしてステップ40でフラグBを0に設定し、ステップ22に進む。ステップ22でフラグfに1を加算した値をフラグfとして設定しステップ2に戻る。
【0156】
5−3.ブーム下限角制限の解除
上記で設定したブーム下限角制限を解除する場合について説明する。ブーム下限角制限を設定した後、他の制限設定の操作を行い最後に図6のフローチャートによる作業半径制限の設定を行った時にはステップ82からステップ2に戻る。そしてステップ2で、作動量制限選択スイッチ14Bを押すことでステップ2からステップ10に進む。また、図6のフローチャートによる作業半径制限の設定・解除を行わなかった時にはステップ84からステップ10に戻る。
【0157】
ステップ10ではフラグfは0で設定されているから、ステップ11以降のフローに進みブーム高さ制限の設定または解除が行われた時には再び作動量制限選択スイッチ14Bを押すことでステップ2からステップ10に戻る。あるいはブーム高さ制限の設定または解除が行われなかった時には作動量制限選択スイッチ14Bを押すことでステップ23を経てステップ10に戻る。この時のステップ10ではフラグfが1に設定されているから、ステップ10からステップ30に進む。
【0158】
ステップ30ではフラグfは1で設定されているから、ステップ31以降のフローに進みブーム上限角制限の設定または解除が行われた時には再び作動量制限選択スイッチ14Bを押すことでステップ2からステップ10に戻る。あるいはブーム上限角制限の設定または解除が行われなかった時には作動量制限選択スイッチ14Bを押すことでステップ43を経てステップ10に戻る。この時のステップ10ではフラグfが2に設定されているから、ステップ10からステップ30を経てステップ50に進む。
【0159】
ステップ50に進むとフラグfは2で設定されているから、ステップ51に進み、ステップ51でブーム下限角を表す矢印のイラストを点滅表示にし、ステップ52に進む。ステップ52でフラグCは1であるからステップ54に進み、ステップ54では図10に図示するようにブーム起伏角表示19Bに記憶されているブーム下限角制限値を表示し、ステップ55に進む。ステップ55では、選択されなかったブーム長さ表示19A、シブ長さ表示19C、作業半径表示19Eの各表示を停止表示(「− − −」と表示)にし、ステップ56に進む。
【0160】
ここで作動量制限選択スイッチ14Bを押さないで確定スイッチ14Cも押さないと、ステップ51、ステップ54およびステップ55の実行を繰返すことから、ブーム下限角を表す矢印のイラストを点滅表示させるとともにブーム下限角制限数値を表示させ、ブーム長さ表示19A、シブ長さ表示19C、作業半径表示19Eの各表示を停止表示にしたままとなる。すなわち、この状態ではブーム下限角制限値の解除待ち、あるいは次の制限設定・解除を行うかをオペレータが選択するのを待っている状態となっているのである。
【0161】
ここで表示されているブーム下限角制限値を解除したい場合は確定スイッチ14Cを押し、したくない場合は作動量選択スイッチ14Bを押す。いまは解除する場合として説明するので確定スイッチ14Cを押した場合について説明する。よってステップ56からステップ57に進み、ステップ57ではフラグCは1であるから、ステップ58に進む。ステップ58では、ブーム起伏角表示19Bに表示させているブーム下限角制限値を作動状態算出部16aで算出されたブーム起伏角(現在のブーム起伏角)に変えて表示し、ブーム起伏角の数値を点滅表示にする。そして設定記憶していたブーム下限角制限値を解除(消去)する。そしてブーム下限角制限表示灯20dを消灯させる。すなわち、ここではブーム下限角制限値が解除されたことをブーム下限角表示の数値を点滅表示させ、ブーム下限角制限表示灯20dを消灯させることでオペレータに認識させるのである。
【0162】
そしてステップ60でフラグCを0に設定し、ステップ22に進む。ステップ22でフラグfに1を加算した値をフラグfとして設定しステップ2に戻る。
【0163】
5−4.作業半径制限の解除
上記で設定した作業半径制限を解除する場合について説明する。作業半径制限を設定した後、ステップ82からステップ2に戻る。そしてステップ2で、作動量制限選択スイッチ14Bを押すことでステップ2からステップ10に進む。また、図6のフローチャートによる作業半径制限の設定・解除を行わなかった時にはステップ84からステップ10に戻る。
【0164】
ステップ10ではフラグfは0で設定されているから、ステップ11以降のフローに進みブーム高さ制限の設定または解除が行われた時には再び作動量制限選択スイッチ14Bを押すことでステップ2からステップ10に戻る。あるいはブーム高さ制限の設定または解除が行われなかった時には作動量制限選択スイッチ14Bを押すことでステップ23を経てステップ10に戻る。この時のステップ10ではフラグfが1に設定されているから、ステップ10からステップ30に進む。
【0165】
ステップ30ではフラグfは1で設定されているから、ステップ31以降のフローに進みブーム上限角制限の設定または解除が行われた時には再び作動量制限選択スイッチ14Bを押すことでステップ2からステップ10に戻る。あるいはブーム上限角制限の設定または解除が行われなかった時には作動量制限選択スイッチ14Bを押すことでステップ43を経てステップ10に戻る。この時のステップ10ではフラグfが2に設定されているから、ステップ10からステップ30を経てステップ50に進む。
【0166】
ステップ50ではフラグfは2で設定されているから、ステップ51以降のフローに進みブーム下限角制限の設定または解除が行われた時には再び作動量制限選択スイッチ14Bを押すことでステップ2からステップ10に戻る。あるいはブーム下限角制限の設定または解除が行われなかった時には作動量制限選択スイッチ14Bを押すことでステップ63を経てステップ10に戻る。この時のステップ10ではフラグfが3に設定されているから、ステップ10からステップ30、ステップ50を経てステップ70に進む。
【0167】
ステップ70に進むとフラグfは3で設定されているから、ステップ71に進み、ステップ71で作業半径を表す矢印のイラストを点滅表示にし、ステップ72に進む。ステップ72でフラグDは1であるからステップ74に進み、ステップ74では図11に図示するように作業半径表示19Eに記憶されている作業半径制限値を表示し、ステップ75に進む。ステップ75では、選択されなかったブーム長さ表示19A、ブーム起伏角表示19B、シブ長さ表示19Cの各表示を停止表示(「− − −」と表示)にし、ステップ76に進む。
【0168】
ここで作動量制限選択スイッチ14Bを押さないで確定スイッチ14Cも押さないと、ステップ71、ステップ74およびステップ75の実行を繰返すことから、作業半径を表す矢印のイラストを点滅表示させるとともに作業半径制限数値を表示させ、ブーム長さ表示19A、ブーム起伏角表示19B、シブ長さ表示19Cの各表示を停止表示にしたままとなる。すなわち、この状態では作業半径制限値の解除待ち、あるいは次の制限設定・解除を行うかをオペレータが選択するのを待っている状態となっているのである。
【0169】
ここで表示されている作業半径制限値を解除したい場合は確定スイッチ14Cを押し、したくない場合は作動量選択スイッチ14Bを押す。いまは解除する場合として説明するので確定スイッチ14Cを押した場合について説明する。よってステップ76からステップ77に進み、ステップ77ではフラグDは1であるから、ステップ78に進む。ステップ78では、作業半径表示表示19Eに表示させている作業半径制限値を作業半径算出部16bで算出された作業半径(現在の作業半径)に変えて表示し、作業半径の数値を点滅表示にする。そして設定記憶していた作業半径制限値を解除(消去)する。そして作業半径制限表示灯20bを消灯させる。すなわち、ここでは作業半径制限値が解除されたことを作業半径表示の数値を点滅表示させ、作業半径制限表示灯20bを消灯させることでオペレータに認識させるのである。
【0170】
そしてステップ80でフラグDを0に設定し、ステップ82に進む。ステップ82でフラグfを0に設定しステップ2に戻る。
【0171】
6.実施形態の作用・効果
このように各種の作動量制限(ブーム高さ制限、ブーム上限角制限、ブーム下限角制限、作業半径制限)を設定するに際して、クレーンのイラスト画像の対応する複数個所に作動量制限に関係する表示を配置してあるにもかかわらず、設定しょうとする選択された目的の作動量制限に関係する表示のみを点滅表示させるようにし、他の作動量制限に関係する表示には停止表示(作動量制限に関係する表示をさせないように)するものであるから、他の作動量制限表示と見誤って設定することをなくすることができる。
【0172】
更に、設定または解除時には、作動量制限に関係する矢印のイラストを表示させ、関係のない他の表示のための矢印のイラストを表示させない(消去表示)ようにするとともに、選択された目的の作動量制限に関係する矢印のイラストを点滅させるようにしたものであるから、他の作動量制限表示と見誤って設定することをなくすることができる。
【0173】
しかも、確定スイッチ14Cで設定または解除を確定させると作動量制限表示の点滅を中止あるいは表示を点滅させるようにしてあるものだから、設定または解除の確定をオペレータにより認識させ易くすることができる。
【0174】
また、作動量制限選択スイッチ14Bは単一のスイッチで順次選択できるように構成しているものであるから、従来の技術で説明した場合のように各制限設定スイッチが各制限設定毎に複数あるために、誤って目的以外のスイツチを押してしまい目的以外の設定をしてしまうことや、各制限設定スイッチが各制限設定毎に複数あるために、パネル面にそれだけスイッチを多く配置しなければならず、パネル面を大きくしなければならないことの課題を解決することもできる。
【0175】
すなわち、設定するためのスイッチをそれだけ少なくすることができその分パネル面を小さくすることができるのである。
【0176】
7.他の実施形態
なお、上記実施形態では、作動量制限値を設定する場合を請求項1〜2および請求項で対応させ、作動量制限値を解除する場合を請求項3〜4および請求項5で対応した場合について説明した。すなわち、作動量制限値を設定する場合は、選択された目的の作動量制限の表示点滅させ他の作動量制限の表示を停止表示にし、確定させた場合に目的の作動量制限の表示の点滅を中止させるようにしたものである。そして、作動量制限値を解除する場合は、選択された目的の作動量制限の表示のみ表示させ他の作動量制限の表示を停止表示にし、確定させた場合に目的の作動量制限の表示を点滅させるようにしたものである。
【0177】
ここで上記の実施形態とは逆に実施することも可能である。すなわち、作動量制限値を設定する場合は、選択された目的の作動量制限の表示のみ表示させ他の作動量制限の表示を停止表示にし、確定させた場合に目的の作動量制限の表示を点滅表示するようにする。そして、作動量制限値を解除する場合は、選択された目的の作動量制限の表示を点滅表示させ他の作動量制限の表示を停止表示にし、確定させた場合に目的の作動量制限の表示の点滅を中止させるようにするものである。
【0178】
また、上記実施形態では、作動量制限を設定する際に、作動量制限選択スイッチ14Bで選択された作動量制限(ブーム高さ制限、ブーム上限角制限、ブーム下限角制御、作業半径制限)表示を点滅させ、作動量制限選択スイッチ14Bで選択されなかった作動量制限表示の作動量制限値を停止表示(作動量制限に関係する表示をさせないようにする)にしたが、作動量制限選択スイッチ14Bで選択された作動量制限表示のみを点滅させ、作動量制限選択スイッチ14Bで選択されなかった作動量制限表示をそのまま表示(停止表示しないように)したものであってもよい。この場合は、作動量制限選択スイッチ14Bで選択された作動量制限表示を点滅表示することで他の作動量制限表示と区別するものである。すなわち、この場合は図3〜図6に図示されるフローチャートのステップ15、ステップ35、ステップ55、ステップ75を省略することで実施できる。作動量制限を解除する場合も点滅表示で区別するようにする時は、ステップ14、ステップ34、ステップ54、ステップ74で点滅表示するようにし、ステップ18、ステップ38、ステップ58、ステップ78で点滅を中止するようにしておけばよい。
【0179】
更に、上記実施形態で作動量制限を設定する場合に、点滅表示を止め作動量制限選択スイッチ14Bで選択された目的の作動量制限表示のみ表示させ、作動量制限選択スイッチ14Bで選択されなかった作動量制限表示は停止表示(作動量制限に関係する表示をさせないようにする)にするようにしたものであってもよい。この場合は、作動量制限選択スイッチ14Bで選択された作動量制限表示にのみ表示させて作動量制限選択スイッチ14Bで選択されていない他の作動量制限表示には表示をしないようにすることで区別するものである。すなわち、上記実施形態で作動量制限を設定する場合を例に説明すると、図3〜図6に図示されるフローチャートのステップ13、ステップ33、ステップ53、ステップ73で点滅させないようにするとともに、ステップ19、ステップ39、ステップ59、ステップ79での点滅中止をしなくてもよいようにすればよい。そして、ステップ18、ステップ38、ステップ58、ステップ78で点滅させないようにすればよい。この場合は設定および解除時に点滅表示をしないで行うものである。
【0180】
次に、上記実施形態では、選択された目的の作動量制限表示のみを点滅表示し選択されていない他の作動量制限表示を停止表示にしたが、選択されていない他の作動量制限表示の中には既に制限値が設定されているとその作動量制限表示を停止表示でなく設定されている制限値を表示させるようにしてもよい。この場合点滅しているかいないかで目的の作動量制限表示の区別ができる。
【0181】
更に、上記実施形態では作動量制限設定・解除手段として、作動量制限選択スイッチ14Bと確定スイッチ14Cで構成している場合を説明したが、設定と解除を共通のスイッチでするようにしてもよい。そしてこの共通のスイッチを従来の技術で説明した場合のように複数のスイッチで構成するようにしてもよい。
【0182】
また、上記実施形態ではクレーン車Aの作動量制限装置Cに実施した場合を例に説明したが、クレーン車Aだけでなく高所作業車等の他の作業機にも実施できること勿論のことである。
【0183】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明の作業機の作動量制限装置は、各種の作動量制限を設定するに際して、作業機のイラスト画像の対応する複数個所に作動量制限に関係する表示を配置してあるにもかかわらず設定または設定を解除しょうとする目的の作動量制限に関係する表示を作動量制限選択スイッチで選択し、選択された作動量制限に関係する表示のみを点滅表示させ、確定スイッチで作動量制限値を設定または解除させるようにしたものであるから、他の作動量制限表示と見誤って設定することをなくすることができる。しかも、作動量制限選択スイッチは単一のスイッチで順次選択できるように構成すれば、設定または設定を解除するためのスイッチをそれだけ少なくすることができそれだけパネル面を小さくすることができる。
【0184】
また、請求項記載の本発明の作業機の作動量制限装置は、作動量制限選択スイッチで選択されなかった作動量制限に関係する表示には作動量制限に関係する表示をさせないようにしたものであるから、一層他の作動量制限表示と間違って設定あるいは設定の解除することをなくすることができる。
【0185】
更に、請求項3記載の本発明の作業機の作動量制限装置は、各種の作動量制限を設定するに際して、作業機のイラスト画像の対応する複数個所に作動量制限に関係する表示を配置してあるにもかかわらず設定または設定を解除しょうとする目的の作動量制限に関係する表示を作動量制限選択スイッチで選択し、選択された作動量制限に関係する表示のみを表示させ、他の作動量制限に関係する表示には作動制限に関する表示をさせないようにし、確定スイッチで作動量制限値を設定または解除させるようにしたものであるから、他の作動量制限表示と見誤って設定することをなくすることができる。しかも、作動量制限選択スイッチは単一のスイッチで順次選択できるように構成すれば、設定または設定を解除するためのスイッチをそれだけ少なくすることができそれだけパネル面を小さくすることができる。
【0186】
請求項記載の本発明の作業機の作動量制限装置は、請求項1において、確定スイッチで作動量制限値を設定または解除させる際には、作動量制限表示の点滅を中止させるようにしてあるものだから、設定または解除の確定をオペレータにより認識させることができる。
【0187】
請求項記載の本発明の作業機の作動量制限装置は、請求項3において、確定スイッチで作動量制限値を設定または解除させた際には、作動量制限表示を点滅させるようにしてあるものだから、設定または解除の確定をオペレータにより認識させることができる。
請求項5記載の本発明の作業機の作動量制限装置は、請求項1〜4のいずれか1項において、設定または解除時には、作動量制限に関係する矢印のイラストを表示させ、関係のない他の表示のための矢印のイラストを表示させない(消去表示)ようにするとともに、選択された目的の作動量制限に関係する矢印のイラストを点滅させるようにしたものであるから、他の作動量制限表示と見誤って設定することをなくすることができる。
【0188】
請求項6記載の本発明の作業機の作動量制限装置は、請求項1〜5のいずれか1項において、作業機をクレーン車で構成し、イラスト画像をクレーンのイラストで構成してあるものだから、クレーンの各種作動量制限をクレーンのイラスト画像表示に対応する個所に配置することができ、オペレータに各種作動量制限の確認をし易くすることができる。
【0189】
請求項7記載の本発明の作業機の作動量制限装置は、請求項6において、コントローラによりクレーンのイラスト画像の対応する個所にブーム高さおよび作業半径の作動量を表示可能にし、これらの作業量制限値を表示するようにしたものであるから、これらの作動量ならびに作動量制限をオペレータにより認識させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の作業機の作動量制限装置を説明する説明図である。
【図2】本発明の作業機の作動量制限装置を説明する説明図であって、各作動量制限の設定・解除モードの選択あるいは各作動量制限の設定・解除モードからの離脱を説明するフローチャートである。
【図3】本発明の作業機の作動量制限装置を説明する説明図であって、ブーム高さ制限の設定・解除を説明するフローチャートである。
【図4】本発明の作業機の作動量制限装置を説明する説明図であって、ブーム上限角制限の設定・解除を説明するフローチャートである。
【図5】本発明の作業機の作動量制限装置を説明する説明図であって、ブーム下限角制限の設定・解除を説明するフローチャートである。
【図6】本発明の作業機の作動量制限装置を説明する説明図であって、作業半径制限の設定・解除を説明するフローチャートである。
【図7】本発明の作業機の作動量制限装置の表示パネルを説明する説明図で、標準表示をさせている場合を示している。
【図8】本発明の作業機の作動量制限装置の表示パネルを説明する説明図で、ブーム高さ制限表示をさせている場合を示している。
【図9】本発明の作業機の作動量制限装置の表示パネルを説明する説明図で、ブーム上限角制限表示をさせている場合を示している。
【図10】本発明の作業機の作動量制限装置の表示パネルを説明する説明図で、ブーム下限角制限表示をさせている場合を示している。
【図11】本発明の作業機の作動量制限装置の表示パネルを説明する説明図で、作業半径制限表示をさせている場合を示している。
【図12】本発明の作業機の作動量制限装置の表示パネルを説明する説明図で、フック移動量表示をさせている場合を示している。
【図13】クレーン車を説明する説明図である。
【図14】従来の作業機の作動量制限装置を説明する説明図である。
【図15】従来の作業機の作動量制限装置の表示パネルを説明する説明図である。
【符号の説明】
14B 作動量制限選択スイッチ(作動量制限設定・解除手段)
14C 確定スイッチ(作動量制限設定・解除手段)
15A 作動状態検出手段
16A コントローラ
17A 表示手段
18 イラスト画像表示部
19A ブーム長さ表示(ブーム高さ制限表示)
19B ブーム起伏角表示(ブーム下限角制限表示)
19C ジブ長さ表示(ブーム上限角制限表示)
19E 作業半径表示(作業半径制限表示)
21 警報手段
22 規制手段(作動規制手段)
23 作動量表示部

Claims (7)

  1. 作業機のイラスト画像表示部とイラスト画像表示の対応する複数個所に作業機各部の作動量を表示する複数の作動量表示および作動量表示に関係する作動範囲を表示する矢印表示からなる作動量表示部とを備えた表示手段と、作業機各部の作動状態を検出する作動状態検出手段と、作業機各部の作動量制限値を設定または設定を解除する作動量制限設定・解除手段と、警報手段または作業機の作動規制手段と、作動量表示部に作動状態検出手段により検出された信号を基に作業機各部の作動状態を作動量表示として表示するとともに作動量制限設定・解除手段により設定される作動量制限値を前記作動量表示に変えて作動量制限表示として表示させ、検出された作動量が設定した作動量制限値に達すると前記警報手段または規制手段に信号を出力するコントローラを有している作業機の作動量制限装置であって、
    複数の作動量表示を作動量制限表示に変更し、複数の作動量制限値から設定または設定を解除する目的の作動量制限表示を選択する作動量制限選択スイッチと作動量制限を設定または設定の解除を確定させる確定スイッチを前記作動量制限設定・解除手段に備え、作動量制限選択スイッチからの信号を受け選択された作動量制限表示を点滅表示させ、選択されなかった作動量制限表示に作動量または作動量制限値を表示させない停止表示にするとともに、前記矢印表示を作動量制限表示に関係する作動範囲の表示に変更する表示機能を前記コントローラに備えたことを特徴とする作業機の作動量制限装置。
  2. 前記確定スイッチからの信号を受けた時に選択された作動量制限表示の点滅表示を中止する表示機能を前記コントローラに備えたことを特徴とする請求項1に記載の作業機の作動量制限装置。
  3. 作業機のイラスト画像表示部とイラスト画像表示の対応する複数個所に作業機各部の作動量を表示する複数の作動量表示および作動量表示に関係する作動範囲を表示する矢印表示からなる作動量表示部とを備えた表示手段と、作業機各部の作動状態を検出する作動状態検出手段と、作業機各部の作動量制限値を設定または設定を解除する作動量制限設定・解除手段と、警報手段または作業機の作動規制手段と、作動量表示部に作動状態検出手段により検出された信号を基に作業機各部の作動状態を作動量表示として表示するとともに作動量制限設定・解除手段により設定される作動量制限値を前記作動量表示に変えて作動量制限表示として表示させ、検出された作動量が設定した作動量制限値に達すると前記警報手段または規制手段に信号を出力するコントローラを有している作業機の作動量制限装置であって、
    複数の作動量表示を作動量制限表示に変更し、複数の作動量制限値から設定または設定を解除する目的の作動量制限表示を選択する作動量制限選択スイッチと作動量制限を設定または設定の解除を確定させる確定スイッチを前記作動量制限設定・解除手段に備え、作動量制限選択スイッチからの信号を受け選択された作動量制限表示に作動量または作動量制限値を表示させ、選択されなかった作動量制限表示に作動量または作動量制限値を表示させない停止表示にするとともに、前記矢印表示を作動量制限表示に関係する作動範囲の表示に変更する表示機能を前記コントローラに備えたことを特徴とする作業機の作動量制限装置。
  4. 前記確定スイッチからの信号を受けた時に選択された作動量制限表示を点滅表示させる表示機能を前記コントローラに備えたことを特徴とする請求項3に記載の作業機の作動量制限装置。
  5. 前記作動量制限選択スイッチからの信号を受けた時に選択された作動量制限表示に関係する作動範囲を表示する矢印を点滅表示にする表示機能を前記コントローラに備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の作業機の作動量制限装置。
  6. 前記作業機を、車両上に起伏自在なブームの先端部に伸縮および起伏自在なジブを装着可能にしたクレーン車で構成し、前記イラスト画像はクレーンのイラスト画像で構成したことを特徴とする請求項1〜5いずれか1項記載の作業機の作動量制限装置。
  7. 前記作動量表示に作業半径およびブーム高さを表示可能にしこれらの作動量制限の設定または設定の解除表示をさせる機能を前記コントローラに備えたことを特徴とする請求項6記載の作業機の作動量制限装置。
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