JP4890777B2 - 真空紫外光励起蛍光体およびそれを用いた発光装置 - Google Patents

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本発明は、真空紫外光励起蛍光体およびそれを用いた発光装置に関する。
従来から、蛍光ランプやディスプレイなどの発光装置が広く用いられている。これらの中には水銀を励起源として用いているものもあるが、近年の環境に対する意識の高まりに伴い、水銀を励起源として用いない発光装置が強く求められてきている。水銀を励起源として用いない発光装置としては、キセノンなどの希ガスを用いた放電ランプが知られている。希ガス放電紫外蛍光ランプは、水銀を励起源として用いた場合に生じる上記のような不都合がない。このような紫外蛍光ランプは、近年注目されている酸化チタンを用いた光触媒反応を用いた脱臭装置や、DNA解析用のトランスイルミネータへの応用が期待されている。また、近年の技術の発展に伴い、ディスプレイは、カラーブラウン管で構成されたものに代えて、希ガスを励起源として用いたプラズマディスプレイパネルで構成されたものが注目されてきている。
このような発光装置において用いられる紫外蛍光体として、従来から、SrB47:Eu、BaSi25:Pb、YPO4:Ce、あるいはLaPO4:Ceから成るものが知られている。また、特許文献1には、一般式(Y1-xGdx)Al3(BO34(0<x≦1)で表わされるガドリニウム付活希土類アルミニウム硼酸塩から成る真空紫外光励起紫外蛍光体が開示されている。
また、一般式Y1-a-bGDxTbbAl3(BO34(0.3≦a≦0.55,0.003≦b≦0.445)で表される硼酸塩緑色蛍光体が、特許文献2に開示されている。
特開2002−348571号公報 特開2003−096448号公報
従来から用いられているSrB47:Eu、BaSi25:Pb、YPO4:Ce、あるいはLaPO4:Ceなどからなる蛍光体は、水銀が発する波長254nmの紫外線により発光することは知られているが、波長が200nm以下の真空紫外光(VUV)励起による発光強度は不十分である。したがって、これらの蛍光体を、希ガスを励起源として用いた発光装置に適用した場合には、十分な発光特性を得ることができない。
また、特許文献1に開示されている、一般式(Y1-xGdx)Al3(BO34(0<x≦1)で表わされるガドリニウム付活希土類アルミニウム硼酸塩から成る真空紫外光励起紫外蛍光体は、上記のSrB47:Eu、BaSi25:Pb、YPO4:Ce、あるいはLaPO4:Ceなどからなる蛍光体に比べれば紫外光の発光強度は良好であるものの、各種発光装置に適用した場合にはその発光特性は未だ満足できるものではない。そのため、市場では、さらに発光強度が強く、紫外光を高効率で出力できる蛍光体が求められていた。
そこで本発明者らは、研究開発を重ねた結果、YAl3(BO34の結晶にガドリニウム(Gd)が添加された蛍光体に、スカンジウム(Sc)をアルミニウム(Al)のモル質量に対して所定のモル比で添加することにより、紫外光の発光特性に優位性が生じることを見出し、一般式(Y1-xGdx)Al3-yScy(BO34(0<x≦1,0<y≦3)で表されるガドリニウム付活希土類アルミニウム・スカンジウム硼酸塩から成る真空紫外光励起蛍光体を得た(特願2003−328130)。しかしながら、市場では、例えばさらに発光強度が向上した蛍光体が求められてきている。
また、特許文献2に開示された硼酸塩緑色蛍光体は、従来の蛍光体(Zn2SiO4:Mn)に対して相対輝度が良いとされているが、これをプラズマディスプレイに用いた場合における輝度特性は十分に満足できるものではなかった。
そこで本発明者らは、研究開発を重ねた結果、YAl3(BO34の結晶にガドリニウム(Gd)およびテルビウム(Tb)が添加された蛍光体に、スカンジウム(Sc)をアルミニウム(Al)のモル質量に対して所定のモル比で添加することにより、緑色発光特性に優位性が生じることを見出し、一般式(Y1-x-yGdxTby)Al3-zScz(BO34(0≦x<0.5,0<y<0.5,0<z≦3)で表されるテルビウムおよびガドリニウム付活希土類アルミニウム・スカンジウム硼酸塩から成る真空紫外光励起緑色蛍光体を得た(特願2003−383826)。しかしながら、市場では、例えばプラズマディスプレイの高輝度化に伴って、発光強度がさらに向上した緑色蛍光体が求められてきている。
そこで本発明は、発光強度をより向上させることができる真空紫外光励起蛍光体およびそれを用いた発光装置を提供することを目的とする。
本発明者は、さらに研究開発を重ねた結果、YAl3(BO34の結晶にガドリニウム(Gd)が添加された蛍光体に、スカンジウム(Sc)をイットリウム(Y)のモル質量に対して所定のモル比で添加することにより、紫外光の発光特性に優位性が生じることを見出すに至った。
特に、一般式(Y1-x-yGdxScy)Al3(BO340<x<0.5,0<y≦0.5、ただしx+y<1)で表されるガドリニウム付活希土類アルミニウム・スカンジウム硼酸塩から成る真空紫外光励起蛍光体は、波長200nm以下の真空紫外光(特に波長172nm)を照射したときに、波長312nm〜315nmの範囲において従来の蛍光体よりも高い面積強度比が得られ、発光強度が強く、紫外光を高効率で出力できることが判明した。
また、本発明者は、さらに研究開発を重ねた結果、YAl3(BO34の結晶にガドリニウム(Gd)およびテルビウム(Tb)が添加された蛍光体に、スカンジウム(Sc)をイットリウム(Y)のモル質量に対して所定のモル比で添加することにより、緑色発光特性に優位性が生じることを見出すに至った。
特に、一般式(Y1-x-y-zGdxTbyScz)Al3(BO340<x<0.5,0<y<0.5,0<z≦0.5、ただしx+y+z<1)で表されるテルビウムおよびガドリニウム付活希土類アルミニウム・スカンジウム硼酸塩から成る真空紫外光励起蛍光体は、波長200nm以下の真空紫外光(特に波長172nm)を照射したときに、波長540nm〜550nmの範囲において従来の緑色蛍光体よりも高い発光ピーク強度が得られ、輝度を向上させることができることが判明した。
すなわち、本発明の真空紫外光励起蛍光体は、一般式(Y1-x-yGdxScy)Al3(BO340<x<0.5,0<y≦0.5、ただしx+y<1)で表されるガドリニウム付活希土類アルミニウム・スカンジウム硼酸塩から成ることを特徴とする。
また、本発明の他の真空紫外光励起蛍光体は、一般式(Y1-x-y-zGdxTbyScz)Al3(BO340<x<0.5,0<y<0.5,0<z≦0.5、ただしx+y+z<1)で表されるテルビウムおよびガドリニウム付活希土類アルミニウム・スカンジウム硼酸塩から成ることを特徴とする。
また、発光装置の一つである本発明の蛍光ランプは、透光性気密容器と、該透光性気密容器内に封入された真空紫外光を放射する放電媒体と、放電用電極と、前記透光性気密容器の内側に形成された蛍光体層とを有する蛍光ランプにおいて、前記蛍光体層は上記本発明の蛍光体を含んでいることを特徴とする。
さらに、蛍光ランプは冷陰極または熱陰極を有する蛍光ランプである構成としてもよい。また、蛍光ランプは平面形の蛍光ランプである構成としてもよい。あるいは、蛍光ランプは外部電極型の蛍光ランプである構成としてもよい。
さらに、前記放電媒体は希ガスである構成としてもよく、さらには前記希ガスはキセノンガスである構成としてもよい。
また、発光装置の一つである本発明のプラズマディスプレイパネルは、前面ガラス基板と背面ガラス基板とを対向配置し、前記ガラス基板間に形成された表示セルを放電させ、表示セル内に形成された蛍光体層を発光させて表示を行うプラズマディスプレイパネルにおいて、前記蛍光体層は上記本発明の蛍光体を含んでいることを特徴とする。
以上説明したように、一般式(Y1-x-y-zGdxTbyScz)Al3(BO340<x<0.5,0<y<0.5,0<z≦0.5、ただしx+y+z<1)で表されるガドリニウム付活希土類アルミニウム・スカンジウム硼酸塩から成る本発明の真空紫外光励起蛍光体は、波長200nm以下の真空紫外光(特に波長172nm)を照射したときに、波長312nm〜315nmの範囲において従来の蛍光体よりも高い面積強度比が得られるので、発光強度が強く、紫外光を高効率で出力できる。
また、一般式(Y1-x-y-zGdxTbyScz)Al3(BO340<x<0.5,0<y<0.5,0<z≦0.5、ただしx+y+z<1)で表されるテルビウムおよびガドリニウム付活希土類アルミニウム・スカンジウム硼酸塩から成る本発明の真空紫外光励起蛍光体は、波長200nm以下の真空紫外光(特に波長172nm)を照射したときに、波長540nm〜550nmの範囲において従来の緑色蛍光体よりも高い発光ピーク強度が得られ、輝度を向上させることができる。
(1)真空紫外光励起紫外蛍光体
上述したように、本発明者らは、研究開発を重ねた結果、YAl3(BO34の結晶にガドリニウム(Gd)が添加された蛍光体に、スカンジウム(Sc)をイットリウム(Y)のモル質量に対して所定のモル比で添加することにより、紫外光の発光特性に優位性が生じることを見出して、一般式(Y1-x-yGdxScy)Al3(BO34(0≦x<0.5,0<y≦0.5、ただしx+y<1)で表されるガドリニウム付活希土類アルミニウム・スカンジウム硼酸塩から成る真空紫外光励起蛍光体を得るに至った。
この真空紫外光励起蛍光体の製造方法を説明すると、まず、その蛍光体の原料として、酸化イットリウム物などのイットリウム化合物、酸化ガドリニウムなどのガドリニウム化合物、酸化アルミニウムなどのアルミニウム酸化物、酸化スカンジウムなどのスカンジウム化合物、および酸化硼素などの硼素化合物を用意する。次に、これらの各原料を上記の組成式に従って、秤量、採取し、湿式もしくは乾式の方法によって十分に良く混合する。
続いて、この混合物をアルミナ、炭素、あるいは白金等から成る「るつぼ」等の耐熱容器内に充填し、400〜600℃の温度で予備焼成を行う。その後、大気中で900〜1200℃の温度で3〜20時間の本焼成を行い、得られた焼成物に粉砕、洗浄、乾燥、および篩別処理を施して、本実施形態の真空紫外光励起蛍光体を得る。
なお、上記の予備焼成および本焼成は酸化性雰囲気中で行ってもよい。また、上記のようにして一度得られた蛍光体を再焼成し、同様に粉砕、洗浄、乾燥、および篩別処理を行って真空紫外光励起蛍光体を得てもよい。
また、本実施形態ではイットリウム(Y)を含む構成を例に挙げて説明したが、イットリウム(Y)に代えてランタン(La)を用いて真空紫外光励起蛍光体を構成してもよい。
(2)真空紫外光励起緑色蛍光体
また、本発明者らは、研究開発を重ねた結果、YAl3(BO34の結晶にガドリニウム(Gd)およびテルビウム(Tb)が添加された蛍光体に、スカンジウム(Sc)をイットリウム(Y)のモル質量に対して所定のモル比で添加することにより、緑色発光特性に優位性が生じることを見出して、一般式(Y1-x-y-zGdxTbyScz)Al3(BO34(0≦x<0.5,0<y<0.5,0<z≦0.5、ただしx+y+z<1)で表されるテルビウムおよびガドリニウム付活希土類アルミニウム・スカンジウム硼酸塩から成る真空紫外光励起緑色蛍光体を得るに至った。
この真空紫外光励起蛍光体の製造方法を説明すると、まず、その蛍光体の原料として、酸化イットリウム物などのイットリウム化合物、酸化ガドリニウムなどのガドリニウム化合物、酸化テルビウムなどのテルビウム化合物、酸化アルミニウムなどのアルミニウム酸化物、酸化スカンジウムなどのスカンジウム化合物、および酸化硼素などの硼素化合物を用意する。次に、これらの各原料を上記の組成式に従って、秤量、採取し、湿式もしくは乾式の方法によって十分に良く混合する。
続いて、この混合物をアルミナ、炭素、あるいは白金等から成る「るつぼ」等の耐熱容器内に充填し、400〜600℃の温度で予備焼成を行う。その後、還元雰囲気中で900〜1200℃の温度で3〜20時間の本焼成を行い、得られた焼成物に粉砕、洗浄、乾燥、および篩別処理を施して、本実施形態の真空紫外光励起蛍光体を得る。
なお、上記の予備焼成および本焼成は酸化性および大気雰囲気中で行ってもよい。また、上記のようにして一度得られた蛍光体を再焼成し、同様に粉砕、洗浄、乾燥、および篩別処理を行って真空紫外光励起蛍光体を得てもよい。
また、本実施形態ではイットリウム(Y)を含む構成を例に挙げて説明したが、イットリウム(Y)に代えてランタン(La)を用いて真空紫外光励起蛍光体を構成してもよい。
次に、本実施形態の真空紫外光励起蛍光体およびそれを用いた発光装置について、以下の実施例を参照して具体的に説明する。
(1)真空紫外光励起紫外蛍光体
下記の表1に、本発明の実施例1〜5および比較例1の蛍光体の組成および相対強度比を示す。図6は、本発明の実施例1〜5および比較例1に係る蛍光体の発光波長と発光強度との関係を比較して示すグラフである。なお、励起光源には波長172nmのエキシマランプ光源を用いた。
Figure 0004890777
ここで、表1の実施例4に示す蛍光体について説明すると、実施例4に示す蛍光体は次のようにして合成した。まず原料として、Y23=1.440g、Gd23=0.889g、Al23=3.000g、Sc23=0.135g、B23=2.730gを秤量し、十分均一に混合した後、アルミナ製のるつぼに充填し、大気雰囲気中にて500℃で2時間予備焼成した。さらに、これを1100℃まで昇温させ、大気雰囲気中で5時間焼成した後、徐冷して焼成物を得た。得られた焼成物を、粉砕し、洗浄、乾燥させた後、篩い分けして、Y0.65Gd0.25Sc0.1Al3(BO34なる組成を有する蛍光体を得た。
また、上記の製法に基づいてYとScの比率を変えて実施例1〜3および5の蛍光体を合成するとともに、比較例1としてScを含まない蛍光体[(Y0.75Gd0.25)Al3(BO34]を合成した。
図6に示すように、本実施例の蛍光体が発する紫外光の波長は約312nmから315nmである。表1には、各実施例1〜5および比較例1の波長312nmから315nmまでのピーク強度比および面積強度比が示されている。これらのピーク強度比および面積強度比は、比較例1を100%とした場合の値を用いて表している。表1から、本実施例の真空紫外光励起紫外蛍光体は、スカンジウム(Sc)をイットリウム(Y)のモル質量に対して所定のモル比で添加することにより、紫外光の発光の面積強度比が比較例1に比べて最大で1.7倍(実施例4)になることが分かった。また、表1から、本実施例の真空紫外光励起紫外蛍光体は、比較例1の蛍光体と比べて、発光のピーク強度が最大で約1.66倍(実施例4)に向上することが分かった。
(2)真空紫外光励起緑色蛍光体
下記の表2に、本発明の実施例6および比較例2,3の蛍光体の組成、ピーク強度比、輝度、およびCIE色度座標(x/y)を示す。図7は、本発明の実施例6および比較例2,3に係る蛍光体の発光波長と発光強度との関係を比較して示すグラフである。なお、励起光源には波長172nmのエキシマランプ光源を用いた。
Figure 0004890777
ここで表2の実施例6について説明すると、表2の実施例6に示す蛍光体は次のようにして合成した。まず原料として、Y23=0.9966g、Gd23=0.889g、Tb47=0.733g、Al23=3.000g、Sc23=0.135g、B23=2.730gを秤量し、十分均一に混合した後、アルミナ製のるつぼに充填し、還元雰囲気中にて500℃で2時間予備焼成した。さらに、これを1100℃まで昇温させ、還元雰囲気中で5時間焼成した後、徐冷して焼成物を得た。得られた焼成物を、粉砕し、洗浄、乾燥させた後、篩い分けして、(Y0.45Gd0.25Tb0.2Sc0.1)Al3(BO34なる組成を有する蛍光体を得た。
また、上記の製法に基づいて、比較例2として蛍光体[(Y0.55Gd0.25Tb0.2)Al2.9Sc0.1(BO34]を合成するとともに、比較例3として蛍光体[(Y0.55Gd0.25Tb0.2)Al3(BO34]を合成した。
図7に示すように、本実施例の蛍光体が発する光の波長は約540nmから550nmである。表2には、実施例6および比較例2,3のピーク強度比、輝度比、およびCIE色度座標が示されている。ピーク強度比および輝度比の数値は、比較例3を100%とした場合の値を用いて表している。表2から、実施例6の真空紫外光励起蛍光体は、スカンジウム(Sc)をイットリウム(Y)のモル質量に対して所定のモル比で添加することにより、ピーク強度比が比較例3に比べて28%向上していることがわかる。また、実施例6の真空紫外光励起蛍光体は、スカンジウム(Sc)をイットリウム(Y)のモル質量に対して所定のモル比で添加することにより、輝度比が比較例3に比べて29%向上していることがわかる。
このように、本実施例による真空紫外光励起蛍光体は発光強度が強いので、キセノン等の希ガスを励起源とする各種の発光装置に適用することができる。この真空紫外光励起蛍光体を適用できる発光装置としては、例えば、真空紫外光を放射する放電媒体と、その真空紫外光によって励起されて発光する蛍光体層とを必須の構成要件として、ランプ形態、すなわち透光性気密容器の形態(直管形、曲管形、平面形等)、電極動作形態(熱陰極、冷陰極等)、内部電極の有無(外部電極型等)等の構成を組み合わせることにより、種々の装置に好適した特有の効果を奏する各種の蛍光ランプ等が挙げられる。
以下に、本実施形態による真空紫外光励起蛍光体を適用可能な発光装置の例を説明する。
(A)直管形冷陰極蛍光ランプ
図3は、本発明の一実施形態に係る直管形冷陰極蛍光ランプを示す断面図である。
この直管形蛍光ランプは、ソーダガラス管1からなる透光性気密容器の内壁面に、真空紫外光励起で発光するガドリニウム付活希土類アルミニウム・スカンジウム硼酸塩から成る真空紫外光励起蛍光体[一般式(Y1-x-yGdxScy)Al3(BO34(0≦x<0.5,0<y≦0.5、ただしx+y<1)]、または、テルビウムおよびガドリニウム付活希土類アルミニウム・スカンジウム硼酸塩から成る真空紫外光励起蛍光体[一般式(Y1-x-y-zGdxTbyScz)Al3(BO34(0≦x<0.5,0<y<0.5,0<z≦0.5、ただしx+y+z<1)]を含む蛍光体層2が形成され、ガラス管1内にはキセノンガスが封入されている。
ガラス管1の両端部にはリード線3,4が封着され、それらの先端部にはNi−Fe合金からなる金属板を二つ折りにした冷陰極5,6がそれぞれ溶接固定されている。冷陰極5,6の片面にはゲッターとしてのZr−Al合金が形成されている。ガラス管1を加熱脱ガスし、次いで冷陰極5,6を高周波誘導加熱して脱ガスした後、キセノンを封入して気密封着する。ガラス管1内の不純ガスはゲッターで吸着される。
蛍光体層2を構成する蛍光体は、放電によってキセノンから放射される波長172nmの真空紫外光で励起され、ガドリニウム付活希土類アルミニウム・スカンジウム硼酸塩から成る真空紫外光励起蛍光体[一般式(Y1-x-yGdxScy)Al3(BO34(0≦x<0.5,0<y≦0.5、ただしx+y<1)]である場合には図1に示すように約312〜315nmの波長のUV−B紫外光を効率良く放射する。また、テルビウムおよびガドリニウム付活希土類アルミニウム・スカンジウム硼酸塩から成る真空紫外光励起蛍光体[一般式(Y1-x-y-zGdxTbyScz)Al3(BO34(0≦x<0.5,0<y<0.5,0<z≦0.5、ただしx+y+z<1)]である場合には図2に示すように約540〜550nmの波長の緑色光を効率良く放射する。
蛍光ランプが上記のように冷陰極5,6を有する構成の場合には、UV−B紫外光または緑色光の発光強度が向上した、小型かつ長寿命の蛍光ランプを提供できる。また、それらの冷陰極5,6に代えて熱陰極を有する構成の場合は、ランプ電流を大きくできるので発光強度をさらに向上できる。
なお、上記ではソーダガラス管1からなる透光性気密容器を例に挙げて説明したが、この容器は紫外光透過ガラスで構成されていてもよい。
(B)平面形蛍光ランプ
図4は、本発明の一実施形態に係る平面形光蛍光ランプを、一部を破断した状態で示す斜視図である。
この平面形蛍光ランプは、ソーダライムガラスからなる一対の平板ガラス9,10と、枠状に構成された側壁用ガラス11とをガラス半田で気密に封着して平面形の透光性気密容器を形成し、平板ガラス9,10の内面に、紫外光励起で発光するガドリニウム付活希土類アルミニウム・スカンジウム硼酸塩から成る真空紫外光励起蛍光体[一般式(Y1-x-yGdxScy)Al3(BO34(0≦x<0.5,0<y≦0.5、ただしx+y<1)]、または、テルビウムおよびガドリニウム付活希土類アルミニウム・スカンジウム硼酸塩から成る真空紫外光励起蛍光体[一般式(Y1-x-y-zGdxTbyScz)Al3(BO34(0≦x<0.5,0<y<0.5,0<z≦0.5、ただしx+y+z<1)]を含む蛍光体層12が形成され、気密容器内にはキセノンガスが封入されている。
対向する一対の側壁ガラス11にはリード線13,14が封着され、その先端部にはニッケル等の金属板をコの字形に成型したホローカソード型の冷陰極15,16がそれぞれ溶接固定されている。冷陰極15の端部には、Zr−Al合金で形成したゲッター17が溶接されている。ガラス容器を加熱脱ガスし、次いで冷陰極15,16、ゲッター17を高周波誘導加熱で脱ガスし、キセノンを封入して排気管18を封止する。
冷陰極15,16に高周波電圧を印加して放電を発生させ、キセノンから172nmの真空紫外光を放射させると、蛍光体層12は、ガドリニウム付活希土類アルミニウム・スカンジウム硼酸塩から成る真空紫外光励起蛍光体[一般式(Y1-x-yGdxScy)Al3(BO34(0≦x<0.5,0<y≦0.5、ただしx+y<1)]が用いられている場合には、図1に示すように約312〜315nmの波長のUV−B紫外光を効率良く放射する。また、テルビウムおよびガドリニウム付活希土類アルミニウム・スカンジウム硼酸塩から成る真空紫外光励起蛍光体[一般式(Y1-x-y-zGdxTbyScz)Al3(BO34(0≦x<0.5,0<y<0.5,0<z≦0.5、ただしx+y+z<1)]が用いられている場合には、図2に示すように約540〜550nmの波長の緑色光を効率良く放射する。
この構成により、発光強度が向上した、発光面積の大きい偏平な蛍光ランプを提供できる。
なお、上記ではソーダライムガラスからなる一対の平板ガラス9,10を例に挙げて説明したが、平板ガラス9,10は紫外光透過ガラスで構成されていてもよい。
(C)他の平面形蛍光ランプ
図5は、本発明の一実施形態に係る他の平面形蛍光ランプを示す図である。
図5(a)に示す平面形蛍光ランプは、ソーダライムからなる一対の平板ガラス20,21と側壁用ガラス22とをガラス半田で気密に封着して平面形のガラス容器が形成され、前面平板ガラス20の内面に紫外光励起で発光するガドリニウム付活希土類アルミニウム・スカンジウム硼酸塩から成る真空紫外光励起蛍光体[一般式(Y1-x-yGdxScy)Al3(BO34(0≦x<0.5,0<y≦0.5、ただしx+y<1)]、または、テルビウムおよびガドリニウム付活希土類アルミニウム・スカンジウム硼酸塩から成る真空紫外光励起蛍光体[一般式(Y1-x-y-zGdxTbyScz)Al3(BO34(0≦x<0.5,0<y<0.5,0<z≦0.5、ただしx+y+z<1)]を含む蛍光体層23が形成され、気密容器内にはキセノンガスが封入されている。
背面平板ガラス21上にはITO(In23Sn)などからなる透明な電極24,25が複数並設され、その上がSiO2等からなる誘電体層26で被覆され、さらにその上にMgO等からなる保護層27が蒸着等で形成されている。電極の形状は、図5(b)に示すように、一対の櫛形の電極24,25を交互に配設した形状である。保護層27は放電によるスパッタリングから誘電体層26を守るとともに、2次電子放出係数を増加して、放電開始電圧を低下させる働きをする。なお、誘電体層26や保護層27を用いないで、電極24,25を放電空間に露出させてもよい。
電極24,25に高周波電圧を印加して放電を発生させ、キセノンから172nmの真空紫外光を放射させると、蛍光体層23は、ガドリニウム付活希土類アルミニウム・スカンジウム硼酸塩から成る真空紫外光励起蛍光体[一般式(Y1-x-yGdxScy)Al3(BO34(0≦x<0.5,0<y≦0.5、ただしx+y<1)]が用いられている場合には、図1に示すように約312〜315nmの波長のUV−B紫外光を効率良く放射する。また、テルビウムおよびガドリニウム付活希土類アルミニウム・スカンジウム硼酸塩から成る真空紫外光励起蛍光体[一般式(Y1-x-y-zGdxTbyScz)Al3(BO34(0≦x<0.5,0<y<0.5,0<z≦0.5、ただしx+y+z<1)]が用いられている場合には、図2に示すように約540〜550nmの波長の緑色光を効率良く放射する。
なお、上記ではソーダライムガラスからなる一対の平板ガラス20,21を例に挙げて説明したが、平板ガラス20,21は紫外光透過ガラスで構成されていてもよい。
(D)外部電極型蛍光ランプ
図6は、本発明の一実施形態に係る外部電極型蛍光ランプを示す図である。
この外部電極型蛍光ランプは、ランプ内部に電極を持たず、外部からの高周波電磁界の印加によって、ランプ内部の放電ガスを励起し、蛍光体を発光させる紫外発光蛍光ランプである。この外部電極型蛍光ランプは、図6に示すように、ソーダガラス管31からなる透光性気密容器の内面に、紫外光励起で発光するガドリニウム付活希土類アルミニウム・スカンジウム硼酸塩から成る真空紫外光励起蛍光体[一般式(Y1-x-yGdxScy)Al3(BO34(0≦x<0.5,0<y≦0.5、ただしx+y<1)]、または、テルビウムおよびガドリニウム付活希土類アルミニウム・スカンジウム硼酸塩から成る真空紫外光励起蛍光体[一般式(Y1-x-y-zGdxTbyScz)Al3(BO34(0≦x<0.5,0<y<0.5,0<z≦0.5、ただしx+y+z<1)]を含む蛍光体層32が形成され、透光性気密容器内にはキセノンガスが封入されている。
このように構成された無電極蛍光ランプを一対の外部電極34,35で挟み、高周波電源36を用いて外部電極34,35に高周波電圧を印加して放電を発生させ、キセノンから172nmの真空紫外光を放射させると、蛍光体層32は、ガドリニウム付活希土類アルミニウム・スカンジウム硼酸塩から成る真空紫外光励起蛍光体[一般式(Y1-x-yGdxScy)Al3(BO34(0≦x<0.5,0<y≦0.5、ただしx+y<1)]が用いられている場合には、図1に示すように約312〜315nmの波長のUV−B紫外光を効率良く放射する。また、テルビウムおよびガドリニウム付活希土類アルミニウム・スカンジウム硼酸塩から成る真空紫外光励起蛍光体[一般式(Y1-x-y-zGdxTbyScz)Al3(BO34(0≦x<0.5,0<y<0.5,0<z≦0.5、ただしx+y+z<1)]が用いられている場合には、図2に示すように約540〜550nmの波長の緑色光を効率良く放射する。
この構成により、発光強度が向上した、小型かつ長寿命で、簡易な構造で安価な蛍光ランプを提供できる。
なお、上記ではソーダガラス管31からなる透光性気密容器を例に挙げて説明したが、この容器は紫外光透過ガラスで構成されていてもよい。
(E)白色蛍光ランプ
図3〜6に示したそれぞれの蛍光ランプは、蛍光体層に、テルビウムおよびガドリニウム付活希土類アルミニウム・スカンジウム硼酸塩から成る真空紫外光励起蛍光体(緑色蛍光体)[一般式(Y1-x-y-zGdxTbyScz)Al3(BO34(0≦x<0.5,0<y<0.5,0<z≦0.5、ただしx+y+z<1)]と、真空紫外光で発光する青色蛍光体と、真空紫外光で発光する赤色蛍光体と、とを混合したものを用いることで、白色蛍光ランプとすることができる。
青色蛍光体としては、例えばBAM蛍光体材料を用いることができ、赤色蛍光体青色蛍光体としては、例えばY23:Euや(Y,Gd)BO3:Euなどの蛍光体材料を用いることができる。
(F)プラズマディスプレイパネル(PDP)
図7は、本発明の一実施形態に係るプラズマディスプレイパネルを示す分解斜視図である。図7に示すプラズマディスプレイパネル(以下、「PDP」という。)はAC面放電型のPDPである。
図7に示すPDP41は、前面ガラス基板42にペアで形成された表示電極13と背面ガラス基板14に形成されたアドレス電極45を構成する2種類の電極を有し、これらを2枚のガラス板42,44上にマトリックス配置して各交点からなる個々の表示ドットを形成している。前面ガラス側の表示電極43は、蒸着したITO(In23Sn)等からなる透明導電膜をストライプ状にエッチングして形成している。また、表示電極43の上にはコンデンサとして機能する誘電体層46が形成され、さらにその上にはMgOからなる保護層47が形成されている。一方、隣接するアドレス電極45の間には、厚膜印刷によってストライプ状の隔壁48が設けられており、各表示ドット(画素)を分離独立させている。また、紫外光励起で発光するガドリニウム付活希土類アルミニウム・スカンジウム硼酸塩から成る真空紫外光励起蛍光体[一般式(Y1-x-yGdxScy)Al3(BO34(0≦x<0.5,0<y≦0.5、ただしx+y<1)]、または、テルビウムおよびガドリニウム付活希土類アルミニウム・スカンジウム硼酸塩から成る真空紫外光励起蛍光体[一般式(Y1-x-y-zGdxTbyScz)Al3(BO34(0≦x<0.5,0<y<0.5,0<z≦0.5、ただしx+y+z<1)]を含む蛍光体層49がアドレス電極45上に形成された誘電体層50の上と隔壁48の側面に塗布されており、隔壁48と前面ガラス基板42とで囲まれた放電空間の内部にはキセノン(Xe)を含む不活性ガスの混合ガスが封入されている。
表示は、ペアになっている表示電極43間にAC電圧を印加することによって行い、表示するセルの選択は任意のアドレス電極45と表示電極43との間に電圧を印加し、これらの電極43,45の交点に発生する放電により行う。その際、キセノン(Xe)のグロー放電により放射される真空紫外光の励起光により、蛍光体層49を発光させている。
なお、テルビウムおよびガドリニウム付活希土類アルミニウム・スカンジウム硼酸塩から成る真空紫外光励起蛍光体[一般式(Y1-x-y-zGdxTbyScz)Al3(BO34(0≦x<0.5,0<y<0.5,0<z≦0.5、ただしx+y+z<1)]は、緑色蛍光体であるので、PDP41の表示セルが赤色、青色、緑色の各画素からなる場合には、この蛍光体は緑色画素の蛍光体層49に塗布されて用いられる。
本発明の実施例1〜5および比較例1に係る蛍光体の発光波長と発光強度との関係を比較して示すグラフである。 本発明の実施例6および比較例2,3に係る蛍光体の発光波長と発光強度との関係を比較して示すグラフである。 本発明の一実施形態に係る直管形冷陰極蛍光ランプを示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る平面形蛍光ランプを、一部を破断した状態で示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る他の平面形蛍光ランプを示す図である。 本発明の一実施形態に係る外部電極型蛍光ランプを示す図である。 本発明の一実施形態に係るプラズマディスプレイパネルを示す分解斜視図である。
符号の説明
1,31 ガラス管
2,12,23,32,49 蛍光体層
3,4,13,14 リード線
5,6,15,16 冷陰極
9,10,20,21 平板ガラス
11 側壁用ガラス
17 ゲッター
18 排気管
24,25 電極
26,46,50 誘電体層
27,47 保護層
34,35 外部電極
36 高周波電源
41 プラズマディスプレイパネル
42 前面ガラス基板
43 表示電極
44 背面ガラス基板
45 アドレス電極
48 隔壁

Claims (12)

  1. 一般式(Y1-x-yGdxScy)Al3(BO340<x<0.5,0<y≦0.5、ただしx+y<1)で表されるガドリニウム付活希土類アルミニウム・スカンジウム硼酸塩から成る真空紫外光励起蛍光体。
  2. 一般式(Y1-x-y-zGdxTbyScz)Al3(BO340<x<0.5,0<y<0.5,0<z≦0.5、ただしx+y+z<1)で表されるテルビウムおよびガドリニウム付活希土類アルミニウム・スカンジウム硼酸塩から成る真空紫外光励起蛍光体。
  3. 透光性気密容器と、該透光性気密容器内に封入された真空紫外光を放射する放電媒体と、放電用電極と、前記透光性気密容器の内側に形成された蛍光体層とを有する蛍光ランプにおいて、
    前記蛍光体層は、一般式(Y1-x-yGdxScy)Al3(BO340<x<0.5,0<y≦0.5、ただしx+y<1)で表されるガドリニウム付活希土類アルミニウム・スカンジウム硼酸塩から成る真空紫外光励起蛍光体を含んでいることを特徴とする蛍光ランプ。
  4. 透光性気密容器と、該透光性気密容器内に封入された真空紫外光を放射する放電媒体と、放電用電極と、前記透光性気密容器の内側に形成された蛍光体層とを有する蛍光ランプにおいて、
    前記蛍光体層は、一般式(Y1-x-y-zGdxTbyScz)Al3(BO340<x<0.5,0<y<0.5,0<z≦0.5、ただしx+y+z<1)で表されるテルビウムおよびガドリニウム付活希土類アルミニウム・スカンジウム硼酸塩から成る真空紫外光励起蛍光体を含んでいることを特徴とする蛍光ランプ。
  5. 前記蛍光体層は、真空紫外光で発光する青色蛍光体および赤色蛍光体をさらに含んでいる、請求項4に記載の蛍光ランプ。
  6. 蛍光ランプは冷陰極または熱陰極を有する蛍光ランプである、請求項3から5のいずれか1項に記載の蛍光ランプ。
  7. 蛍光ランプは平面形の蛍光ランプである、請求項3から5のいずれか1項に記載の蛍光ランプ。
  8. 蛍光ランプは外部電極型の蛍光ランプである、請求項3から5のいずれか1項に記載の蛍光ランプ。
  9. 前記放電媒体は希ガスである、請求項3から8のいずれか1項に記載の蛍光ランプ。
  10. 前記希ガスはキセノンガスである、請求項9に記載の蛍光ランプ。
  11. 前面ガラス基板と背面ガラス基板とを対向配置し、前記両ガラス基板間に形成された表示セル内で放電を生じさせ、前記表示セル内に形成された蛍光体層を発光させて表示を行うプラズマディスプレイパネルにおいて、
    前記蛍光体層は、一般式(Y1-x-yGdxScy)Al3(BO340<x<0.5,0<y≦0.5、ただしx+y<1)で表されるガドリニウム付活希土類アルミニウム・スカンジウム硼酸塩から成る真空紫外光励起蛍光体を含んでいることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  12. 前面ガラス基板と背面ガラス基板とを対向配置し、前記両ガラス基板間に形成された表示セル内で放電を生じさせ、前記表示セル内に形成された蛍光体層を発光させて表示を行うプラズマディスプレイパネルにおいて、
    前記表示セルはそれぞれ赤色、青色、緑色を表示する各色用の画素を有しており、
    前記表示セルの緑色の画素における前記蛍光体層は、一般式(Y1-x-y-zGdxTbyScz)Al3(BO340<x<0.5,0<y<0.5,0<z≦0.5、ただしx+y+z<1)で表されるテルビウムおよびガドリニウム付活希土類アルミニウム・スカンジウム硼酸塩から成る真空紫外光励起蛍光体を含んでいることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
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