JP4889199B2 - 低誘電率層間絶縁膜のドライエッチング方法 - Google Patents

低誘電率層間絶縁膜のドライエッチング方法 Download PDF

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Description

本発明は、低誘電率層間絶縁膜をドライエッチングする方法に関し、特に、炭素含有多孔質低誘電率層間絶縁膜をドライエッチングする方法に関する。
一般に、SiOから構成される層間絶縁膜をプラズマ雰囲気中でドライエッチングして、配線用の孔(以下、ホールまたはビアとも称す)、溝(以下、トレンチとも称す)を微細加工する場合、フルオロカーボン系(フッ化炭素(CF)系)ガスを含む混合ガスが使用されている(例えば、特許文献1参照)。この場合、フッ化炭素系ガスのみによってエッチングを行うと、エッチング処理中に分解生成したガス同士が再結合し、気相中でクラスタリングが生じてCF系の膜が堆積する。
このため、エッチングガスとして、フッ化炭素系ガスに多量のアルゴンを添加した混合ガスを使用するアルゴン希釈プロセスを用いて、クラスタリングの発生によるCF系の膜堆積が起こることを防止している(例えば、非特許文献1参照)。この場合、アルゴンの希釈効果により、気相中での再結合を抑える効果の他に、アルゴンイオンによる表面堆積膜のスパッタ効果も期待できる。
ところで、近年の半導体装置の高集積化、微細化に伴い、層間絶縁膜として、例えば比誘電率(k)が低い、例えばk≦2.6程度のSiOCH系などの低誘電率層間絶縁膜(多孔質膜を包含する)が開発されている。この場合、従来のSiOエッチング技術をそのまま適用すると問題が生じる。例えば、レジストマスクで覆われたSiOCH系膜を、上記した化学反応性の少ないアルゴンとフッ化炭素系ガスとの混合ガスを用いてエッチングすると、この膜には炭素が含まれているため、エッチングしたときのイオン衝撃によって、ホール、トレンチの底部に−C−C−やSi−C−結合を含む層が形成され、エッチストップ現象が生じる。このことから、酸素(O)を添加した混合ガスを使用してエッチングする方法が提案されている。
特開平11−31678号公報(特許請求の範囲の記載)。 W. Chen, M. Itoh, T. Hayashi and T. Uchid, J. Vac. Sci. Technol., A16 (1998) 1594
しかしながら、上記エッチング方法のようにアルゴンおよびフッ化炭素系ガスに酸素を添加した混合ガスを使用して行う低誘電率層間絶縁膜の微細加工では、膜中の炭素を効果的に除去できてエッチング速度を高めることがきるものの、酸素そのものの高い反応性によって膜を構成するCHx基が引抜かれることから層間絶縁膜(特に、ホール、トレンチの側壁)がダメージを受けるという問題が生じる。
また、上記に加えて、SiO−CHxとエッチャントとの反応生成物が存在するために、ウエハ面内での強い面積依存性を伴うという問題がある。
そこで、本発明の課題は、上記従来技術の問題点を解決して、膜ダメージが生じることもなく、また、面積依存性の抑制された低誘電率層間絶縁膜のドライエッチング方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のドライエッチング方法は、SiOCH又はSiOC系材料からなる低誘電率層間絶縁膜をエッチングし、孔、溝を微細加工するドライエッチング方法において、エッチングガスとしてフッ化炭素ガスとこのフッ化炭素ガスと同量の窒素原子含有ガスと希ガスとを含む混合ガスを用い、この混合ガスを0.1〜1.5Paの圧力下で導入して、エッチング加工表面に−CF=N−C=N−結合を有するポリマー膜を形成しながら微細加工することを特徴とする。
低誘電率層間絶縁膜は、多孔質膜であることを特徴とする。また、この低誘電率層間絶縁膜は、塗布によってまたはCVDによって成膜されたものであることを特徴とする。
本発明によれば、上記したように、低誘電率層間絶縁膜(多孔質膜)を、エッチングガスとして ガス等のフッ化炭素ガスとこのフッ化炭素ガスと同量のN ガス等の窒素原子含有ガスとアルゴンガス等の希ガスとを含む混合ガスを用いてエッチングする際に、特定のポリマーを形成させながらエッチングするので、クラスタリングの発生によるCF系の膜堆積の発生や、エッチストップ現象や、膜ダメージの発生がなく、また、面積依存性の抑制されたエッチングが可能となる。
上記ポリマー膜は、フッ素化ポリアクリロニトリルからなる膜であり、このフッ素化ポリアクリロニトリルは、フーリエ変換赤外分光光度計で測定したスペクトルにおいて、1250cm−1付近にC−Fのピーク、1350cm−1付近にC−Nのピーク、1750cm−1付近にC=C/C=Nのピークを有するポリマーであることを特徴とする。
上記混合ガスとして、さらに、低級直鎖炭化水素ガス、例えば、CH、C、C、C10、Cなどのガスを添加した混合ガスを用いることを特徴とする。この炭化水素の添加により、対レジスト選択比の向上が図れる。この添加ガスの流量は、所望の目的を達するために、混合ガス総流量基準で2〜10%であることが好ましい。
前記エッチング用混合ガスを0.1〜1.5Paの圧力下、好ましくは0.4〜1.5Paの圧力下で導入してエッチングを行うことを特徴とする。この範囲内の作動圧力を用いることにより、高い電子密度が得られ、多孔質低誘電率絶縁膜に対する高度異方性エッチングおよびスムーズなエッチングを達成することができる。
本発明によれば、エッチングガスとして、C、F、Nを含む混合ガス、すなわちフッ化炭素ガスと窒素原子含有ガス(例えば、N)を含む混合ガスを用い、低誘電率層間絶縁膜をドライエッチングすることによってビア、ホール、トレンチを形成する際に、エッチング表面に−CF=N−C=N−結合を有するポリマーを形成させながらエッチングするので、クラスタリングの発生によるフッ化炭素系膜の堆積や、エッチストップ現象や、膜ダメージの発生がなく、また、面積依存性の抑制されたエッチングが可能となるという効果を奏する。
図1に、本発明に従って層間絶縁膜をドライエッチングして配線用のホール、トレンチの微細加工を実施するためのエッチング装置を示す。このエッチング装置1は、低温、高密度プラズマによるエッチングが可能なものであり、ターボ分子ポンプなどの真空排気手段2aを備えた真空チャンバー2を有する。この真空チャンバー2の上部には、誘電体円筒状壁により形成されたプラズマ発生部3が設けられ、その下部には、基板電極部4が設けられている。プラズマ発生部3の側壁(誘電体側壁)5の外側には、三つの磁場コイル6、7、8が設けられ、この磁場コイル6、7、8によって、プラズマ発生部3内に環状磁気中性線(図示せず)が形成される。誘電体側壁5の外壁にはプラズマ発生用高周波アンテナコイル9が配置され、この高周波アンテナコイル9は、高周波電源10に接続され、三つの磁場コイル6、7、8によって形成された磁気中性線に沿って交番電場を加えてこの磁気中性線に放電プラズマを発生するように構成されている。
磁気中性線の作る面と対向させて基板電極部4内には、処理基板Sを載置する基板電極11が設けられている。この基板電極は、絶縁体11aを介して真空チャンバー2内に設置されている。この基板電極11は、コンデンサー12を介して高周波電源13に接続され、電位的に浮遊電極となって負のバイアス電位となるように構成されている。また、プラズマ発生部3の天板14は、誘電体側壁5の上部フランジに密封固定され、電位的に浮遊状態として対向電極を形成する。この天板14の内面には、真空チャンバ2内にエッチングガスを導入するガス導入ノズル15が設けられ、このガス導入ノズル15が、ガス流量制御手段(図示せず)を介してガス源に接続されている。
図1に示すエッチング装置を用いて低誘電率層間絶縁膜をプラズマ雰囲気中でドライエッチングして配線用のホール、ビア、トレンチを微細加工する際に、従来技術のようにフッ化炭素系ガスに酸素を添加したエッチングガスまたは添加しないエッチングガスを使用してエッチングすると、図2に示すような結果が得られる。このトレンチ、ビアの状態を示す模式的断面図に示すように、酸素を添加した場合には、ビアやトレンチのエッチング加工表面、特に側壁表面で酸素反応:SiOC+O→SiO+CO↑が起こり、COが揮発除去され、膜がダメージを受ける。また、酸素を添加しない場合には、エッチング加工表面にSiOCFポリマー膜などのCF系ポリマー膜が堆積し、フッ素がエッチング表面(特に、側壁表面)からこのポリマー膜を通過して、内側へと侵入する。
これに対して、本発明のようにフッ化炭素系ガスにNガスのような窒素原子含有ガスを添加した場合には、トレンチ、ビアの状態を示す模式的断面図である図3に示すように、エッチング加工表面(特に、側壁表面)にフッ素化ポリアクリロニトリル膜が形成されるため、上記したような酸素反応やフッ素侵入が生じないので、多孔質低誘電率材料からなる膜の特性が劣化せず、膜がダメージを受けることはない。
以下、本発明についてさらに詳細に説明する。
本発明における層間絶縁膜は、比誘電率の低い材料(Low−k材料)からなる膜である。例えば、スピンコートなどの塗布によって成膜され得るHSQやMSQのようにSiOCH系材料、或いはCVDによって成膜され得るSiOC系材料であって、比誘電率が2.0〜3.0程度、好ましくはk≦2.6程度のLow−k材料が用いられ、この材料は多孔質材料であることが望ましい。
上記SiOCH系材料としては、例えば、商品名LKD5109r5(JSR社製)、商品名HSG-7000(日立化成社製)、商品名HOSP(Honeywell Electric Materials社製)、商品名Nanoglass(Honeywell Electric Materials社製)、商品名OCD T-12(東京応化社製)、商品名OCD T-32(東京応化社製)、商品名IPS 2.4(触媒化成工業社製)、商品名IPS 2.2(触媒化成工業社製)、商品名ALCAP-S 5100(旭化成社製)、商品名ISM(ULVAC社製)などを使用することができる。
上記SiOC系材料としては、例えば、商品名Aurola 2.7(日本ASM社製)、商品名Aurola 2.4(日本ASM社製)、商品名Orion 2.2(ファーストゲート/TRIKON社製)、商品名Coral(Novellus社製)、商品名Black Diamond(AMAT社製)、商品名NCS:nano-clustering sillica(触媒化成工業社製)などを使用することができる。
上記の他に、低誘電率層間絶縁膜の材料としては、例えば、商品名SiLK(Dow Chemical社製)、商品名Porous-SiLK(Dow Chemical社製)、商品名FLARE(Honeywell Electric Materials社製)、商品名Porous FLARE(Honeywell Electric Materials社製)、商品名GX-3P(Honeywell Electric Materials社製)などの有機系材料を使用することもできる。
上記層間絶縁膜上にレジストを塗布した後、フォトリソグラフィ法により所定のパターンを形成する。このレジストとしては、公知のものを用いることができ、例えば、UV−II等を使用することができる。
本発明のドライエッチングプロセスに用いるエッチングガスは、フッ化炭素系ガス(C)とN含有ガスとをほぼ同量含み、希釈ガスを添加した混合ガスである。フッ化炭素系ガスとしては、例えば、C、C、C、およびCなどから選択すればよく、N含有ガスとしては、例えば、N、NO、NH、メチルアミン、ジメチルアミンなどから選択すればよく、そして希釈ガスとしては、例えば、ヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトン、キセノンから選ばれた希ガスのような不活性ガスから選択すればよい。なお、NなどのN含有ガスとして、混合ガス総流量基準で好ましくは10〜40%程度添加すればよい。また、所望により、さらにCH、C、C、C10、Cなどから選ばれた低級直鎖炭化水素を混合ガス総流量基準で2〜10%の流量の比率で添加した混合ガスを用いてもよい。2%未満であると安定なエッチング速度が得られない上、対レジスト選択比は改善されず、また、10%を超えると側壁に形成されたポリマーがNによって除去されることから、Low−k膜がダメージを受ける。
上記混合ガスを、ラジカル反応を抑制することができる1.5Pa以下の作動圧力下、また、安定にエッチングできる圧力範囲の下限値である0.1Pa、好ましくは0.4Paの作動圧力下に真空チャンバー内に導入してエッチングする。作動圧力が1.5Paを超えると、ラジカル反応を抑制し難くなり、多孔質低誘電率絶縁膜に対する高度異方性エッチングおよびスムーズなエッチングが達成しにくくなる。0.1Pa未満であると、安定なエッチングの実施が難しくなる。
上記のようなエッチングガスを用い、膜中に炭素を含有する多孔質低誘電率層間絶縁膜をエッチングする際に、エッチング表面にフッ素化ポリアクリロニトリル膜が形成される条件でエッチングすることによって、エッチストップ現象が生じることなく、Low−k膜にダメージを引き起こすことなく微細加工することが可能になる。
上記フッ素化ポリアクリロニトリルの形成機構は不明であるが、およそ次のように考えられる。すなわち、プラズマエッチングプロセス中に、エッチングガス中のCのようなフッ化炭素の分解によって生成されたラジカルが、気相中およびエッチング表面においてCxFyの化合物を形成する。この化合物は、プラズマ中で生成されるため、非結合手(ダングリングボンド)を持っており、この化合物に気相中で生成されたNまたはCNが結合してニトリル基(−C≡N)が形成される。このニトリル基はC(例えば、Cなど)とN含有ガス(例えば、Nなど)との流量がほぼ同じであるときに最も形成されやすい。形成されたニトリル基は、以下の実施例で詳細に説明するように、エネルギー粒子の照射下で隣り合ったニトリル基と結合し、−C=N−C=N−の共役結合をつくりやすい。このような結合を有するポリマー膜はガスに対するバリアー性が高くなると考えられる。
従って、フッ素化ポリアクリロニトリル膜が形成される条件下でエッチングすることにより、加工孔・加工溝の側壁や底部は保護され、多孔質低誘電率材料の膜特性の劣化が低減される。
上記のようにして形成されるフッ素化ポリアクリロニトリルは、例えば、−CF=N−C=N−結合を有する上記構造式で示され得る。
以下、実施例および比較例により、本発明をさらに詳細に説明する。
本実施例では、SiOCH系材料として比誘電率(k)2.1の多孔質MSQ(methylsilsesquioxane)を用い、スピンコータを使用して、基板上に500nmの膜厚で低誘電率層間絶縁膜を形成した。そして、この低誘電率層間絶縁膜上に、スピンコータによりレジストを塗布し、フォトリソグラフィ法で所定のパターンを形成した。この場合、レジストとしては、UV−IIを使用し、レジスト層の厚さを500nmとした。
次に、図1に示すエッチング装置1を用いてエッチングプロセスを実施した。この場合、エッチング処理は、プラズマ発生用高周波アンテナコイル9に接続した高周波電源10の出力(アンテナパワー)を2kW、基板電極11に接続した高周波電源13の出力(バイアスパワー)を100W、基板温度を25℃、真空チャンバ2の圧力を1.3Paに設定して行った。
本実施例では、CおよびアルゴンにNを添加した混合ガスを真空チャンバ2内に導入して低誘電率層間絶縁膜のエッチングを行った。また、比較のために、従来技術のエッチングプロセスに従って、Cおよびアルゴンに酸素を添加した混合ガスを真空チャンバ2内に導入し、バイアスパワー100Wを印加して低誘電率層間絶縁膜のエッチングを行った。図4に、得られた多孔質MSQ膜のエッチング速度(nm/min)と添加ガス流量比(%)との関係を示す。この添加ガス流量比は、エッチングガスの総流量基準である。図4から明らかなように、酸素添加の場合は、添加量を増加するに従って急激にエッチング速度が上昇する。これは、添加された酸素により、膜中の炭素が酸素と反応し、CO↑として揮発除去される反応が促進されたことと、エッチング表面に形成されたポリマーが酸素によって除去されたことに因るものである。一方、窒素添加の場合のエッチング速度は、酸素添加の場合と比べて低いが、無添加の場合よりは高く、その添加量を増加するに従って上昇し、20%程度でほぼ一定になる。これは、添加された窒素により、膜中の炭素が窒素と反応し、CN↑として揮発除去される反応が促進されたことと、エッチング表面に形成されたポリマーが窒素により除去されたこととの両方の作用に因るものである。
しかし、本発明のエッチングプロセスで用いた条件では、図5に示すFT−IRスペクトルおよび図6に示すXPSスペクトルの結果から明らかなように、ビア、トレンチの側壁に保護ポリマー膜(フッ素化ポリアクリロニトリル膜)が形成されることで、反応粒子に対するバリア性が創成される。また、酸素を用いることのないプロセスであることから構成材料中のCHx基引き抜き反応を防ぐこともできるので、膜へのダメージもない。
図5は、バイアスパワー0VでSiウェハ上に堆積した厚さ100nmのポリマー膜について観測されたFT−IRスペクトル(IR-EPOCH 2500; NEWLYにより測定)を示す。このスペクトルは、C(10%)/Ar(90%)のエッチングガスを用いてプラズマエッチングした場合(図中のスペクトルa)と、C(10%)/Ar(80%)/N(10%)のエッチングガスを用いてプラズマエッチングした場合(図中のスペクトルb)とに得られたポリマー膜について観測したものである。このスペクトルbから明らかなように、1250cm−1付近にC−Fのピーク、1350cm−1付近にC−Nのピーク、1750cm−1付近にC=C/C=Nのピークが観測された。これは、窒素添加エッチングガスを用いて行ったエッチングにより窒素を含有するポリマーがエッチング処理表面(例えば、ビア、トレンチの側壁表面)に形成されていることを示す。
図6は、図5の場合と同様のプラズマ放電条件でエッチングして堆積せしめたポリマー膜について観測したXPSスペクトル(QANTELA; ULVAC PHIにより測定、テイクオフ角度:90°、X線源:AlKα)を示す。このスペクトルは、C(10%)/Ar(90%)のエッチングガスを用いてプラズマエッチングした場合(図中のスペクトルa)と、C(10%)/Ar(80%)/O(10%)のエッチングガスを用いてプラズマエッチングした場合(図中のスペクトルb)と、C(10%)/Ar(80%)/N(10%)のエッチングガスを用いてプラズマエッチングした場合(図中のスペクトルc)とに得られたポリマー膜について観測したものである。
図6(A)から明らかなように、C1sスペクトルにおけるスペクトルa(エッチングガス:C/Ar)とスペクトルb(エッチングガス:C/Ar/O)とはほぼ同じであったが、C1sスペクトルにおけるスペクトルc(エッチングガス:C/Ar/N)の場合はかなり特異であり、このポリマー膜中にはF−C−NまたはC−N−F結合が形成されていたことがわかる。また、図6(B)から明らかなように、C/Ar/Nのエッチングガスを用いた場合に得られたポリマー膜のN1sのピークエネルギーは402eVであり、一般に−C−N結合について得られる398−400eVよりも高い。このN1sピークのシフトに対応して、F1sスペクトルの幅も図6(C)に示したように広い。このF1sスペクトルでは、689.95eVに新しいピークが出現しており、この結合エネルギーはC/Arプラズマ中で形成されたポリマー膜の場合に得られた結合エネルギーよりも約1.0eV高い。この新しいピークによるフッ素原子は、ポリマー膜中に含まれた全フッ素原子のほぼ20%である。化学量論的には、この膜に対して得られたXPSスペクトルからN:F=2:5と評価される。これは、二つの窒素原子を含む強い陰性基を有する炭素原子に一つのフッ素原子が結合していることを意味している。しかし、そのような窒素含有基は存在しないことから、この強い陰性基はニトリル基または共役C=N結合であると考えられる。
ニトリル基がそのままの形で存在するときには2300cm−1付近に強いピークが現れるが、図5に示すFT−IRスペクトルでは観測されなかった。このことから、この陰性基は、共役C=N結合、すなわち−CF=N−C=N−結合であると考えられる。これは、共役結合に隣接するF1sの結合エネルギーがより高いエネルギーへとわずかにシフトする傾向があり、かつ、このポリマー膜がガスバリア特性を有するという事実からも推定され得る。なお、このポリマーのニトリル基は、以下の反応式で示すように、加熱下、またはエネルギービーム束(光子、電子、イオン)の照射下で、隣り合ったニトリル基と反応して−C=N−C=N−結合へと変化する。すなわち、水素原子の一部または全部をフッ素原子で置換したことを特徴とし、側鎖と影響しあって下記構造式のような安定構造である6員環構造をとるようになる。これによって、プラズマエッチング耐性が向上するものと推測される。
従って、C(10%)/Ar(80%)/N(10%)のエッチングガスを用いてプラズマエッチングした場合に形成されるポリマー膜は、フッ素化ポリアクリロニトリルからなる膜であると考えられる。
なお、上記エッチングガスの流量は、C:25sccm、アルゴン:205sccm、N:25sccm(約9.8%)のような比率で用いた。
本実施例では、実施例1記載の条件で作製した低誘電率層間絶縁膜について、上記のようにしてエッチングしたときに得られたトレンチおよびビアについて、エッチングしたままの状態および1%HF溶液中に浸漬した後の状態を検討した。エッチングガスとしては、C(10%)/Ar(90%)の混合ガス、C(10%)/Ar(80%)/O(10%)の混合ガス、C(10%)/Ar(80%)/N(10%)の混合ガス、およびC(10%)/N(90%)の混合ガスをそれぞれ用いた。この場合のトレンチ、ビアの状態を示す断面SEM写真を図7に示す。図7において、上記混合ガスをそれぞれ、(a)C/Ar、(b)10%O、(c)10%Nおよび(d)C/Nとして示す。図7から明らかなように、エッチングによってポリマー膜中の炭素が引き抜かれた場合は、膜が無機化するために、HF浸漬によって容易に溶解し、ダメージを受けていることが分かる。図7中、窒素を添加した場合(c)のみ、HF浸漬によるエッチングダメージ層が観測されなかった。以下、この点について詳細に説明する。
図7から明らかなように、混合ガス(a)の場合、多量の堆積膜が生じているためか、HF溶液中への浸漬後、断面輪郭がテーパー形状を持つようになる。混合ガス(b)の場合、堆積膜が生じていないためか、HF溶液中への浸漬後、断面輪郭が異方性となる。混合ガス(c)の場合、側壁には薄い保護層であるフッ素化ポリアクリロニトリル膜が見られるため、HF溶液中への浸漬によるエッチングダメージ層は観測されなかった。なお、窒素の流量を増加せしめた混合ガス(d)の場合、ビアホールエッチングにより微細な異方性輪郭が得られ、混合ガス(b)の場合に観測されたように、エッチングされた後の輪郭は僅かにテーパー形状を持つようになった。
さらに、HF溶液中への浸漬試験により興味のある結果が得られた。すなわち、混合ガス(a)の場合、エッチングされた表面がダメージを受けているにも拘わらず、エッチングされた表面には、薄い堆積層が形成されていた。混合ガス(b)の場合に得られた異方性のエッチング表面もまたダメージを受けていた。混合ガス(c)の場合に形成された堆積層は、HF浸漬により僅かに除去されていたが、ポリマー膜のエッチング表面はダメージを受けていなかった。混合ガス(d)の場合のエッチングされた表面は、そんなにダメージを受けていなかったが、ダメージを受けた層の厚さは混合ガス(b)の場合に得られた厚さとほぼ同等であった。これらの結果から、10%程度の窒素添加によりダメージがないまたはダメージのほとんどないエッチング表面がもたらされる。これは、エッチング加工表面への上記したような窒素含有保護膜形成のためであると考えられる。
上記実施例によれば、窒素原子含有ガスを添加することによって顕著な効果が得られているが、これは次のような理由であると考えられる。
質量数40のアルゴンはスパッタ効果が高いため、ビア、ホール、トレンチの側壁がテーパー形状になりやすく、また、物理的スパッタによりCF系の堆積層や被エッチング層のSiOCH系材料、SiOC系材料からなるLow−k膜をエッチングすると、イオン衝撃によりガス化し易いFやHがなくなり、−C−C−やSi−C−層が形成されやすいため、エッチストップ現象が起こるが、N、Nは化学反応性を有する(アルゴンは化学反応性が低い)ため、ビア、ホール、トレンチなどの底部などのC層を−CNガスとして除去できるからである。この場合、エッチストップ現象が起こらない条件でエッチングしたとしても、−C−C−やSi−C−層が形成されやすいため、残渣が発生する。
従って、本発明のように窒素ガスのような窒素原子含有ガスを導入することにより、スパッタ効果低く、テーパー形状にならずに、エッチストップないしは底部での残渣の発生もない優れたエッチングプロセスが構築でき、低誘電率層間絶縁膜のエッチングとして優れたものである。
本発明によれば、エッチングガスとして、C、F、Nを含む混合ガス、すなわちフッ化炭素系ガスと窒素原子含有ガス(例えば、N)とを含み、不活性ガスで希釈された混合ガスを用いて、低誘電率層間絶縁膜をドライエッチングする際に、エッチング加工表面に−CF=N−C=N−結合を有するフッ素化ポリアクリロニトリルを形成させながらエッチングするので、クラスタリングの発生によるフッ化炭素系の膜堆積の発生や、エッチストップ現象や、膜ダメージの発生がなく、また、面積依存性の抑制されたエッチングが可能となることから、特に炭素を含む多孔質Low−k材料からなる層間絶縁膜のドライエッチングに有効に適用できる。
本発明のエッチング方法を実施するエッチング装置の構成の一例を概略的に示す構成図。 従来技術のエッチング方法(酸素添加および添加無しの混合ガス使用)で得られたビア、トレンチの状態を示す模式的断面図。 本発明のエッチング方法(C/Ar/Nの混合ガス使用)で得られたトレンチ、ビアの状態を示す模式的断面図。 本発明および従来技術のエッチング方法によりエッチングした際の、多孔質MSQ膜のエッチング速度(nm/min)と添加ガス流量比(%)との関係を示すグラフ。 本発明のエッチング方法で得られたポリマー膜のFT−IRスペクトルを示すグラフ。 発明のエッチング方法で得られたポリマー膜のXPSスペクトルを示すグラフであり、(A)はC1sスペクトル、(B)はN1sスペクトル、(C)はF1sスペクトルを示すグラフ。 各種エッチングガスを用いてエッチングしたときに得られたトレンチ、ビアについて、エッチングしたままの状態(1)および1%HF溶液中に浸漬した後の状態(2)を説明するための、トレンチ、ビアの状態を示す断面SEM写真。
符号の説明
1 エッチング装置 2 真空チャンバ
3 プラズマ発生部 4 基板電極部
S 基板

Claims (9)

  1. SiOCH又はSiOC系材料からなる低誘電率層間絶縁膜をエッチングし、孔、溝を微細加工するドライエッチング方法において、
    エッチングガスとしてフッ化炭素ガスとこのフッ化炭素ガスと同量の窒素原子含有ガスと希ガスとを含む混合ガスを用い、この混合ガスを0.1〜1.5Paの圧力下で導入して、エッチング加工表面に−CF=N−C=N−結合を有するポリマー膜を形成しながら微細加工することを特徴とする低誘電率層間絶縁膜のドライエッチング方法。
  2. 前記フッ化炭素ガスがCガス、窒素原子含有ガスがNガス、及び、前記希ガスがアルゴンであることを特徴とする請求項記載の低誘電率層間絶縁膜のドライエッチング方法。
  3. 前記ポリマー膜がフッ素化ポリアクリロニトリルからなる膜であることを特徴とする請求項1または2に記載の低誘電率層間絶縁膜のドライエッチング方法。
  4. 前記フッ素化ポリアクリロニトリルが、フーリエ変換赤外分光光度計で測定したスペクトルにおいて、1250cm−1付近にC−Fのピーク、1350cm−1付近にC−Nのピーク、1750cm−1付近にC=C/C=Nのピークを有するポリマーであることを特徴とする請求項記載の低誘電率層間絶縁膜のドライエッチング方法。
  5. 前記低誘電率層間絶縁膜が、多孔質膜であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の低誘電率層間絶縁膜のドライエッチング方法。
  6. 前記低誘電率層間絶縁膜が、塗布によってまたはCVDによって成膜されたものであることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の低誘電率層間絶縁膜のドライエッチング方法。
  7. 前記混合ガスとして、低級直鎖炭化水素ガスを更に含むことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の低誘電率層間絶縁膜のドライエッチング方法。
  8. 前記低級直鎖炭化水素ガスの流量が、混合ガス総流量基準で2〜10%であることを特徴とする請求項記載の低誘電率層間絶縁膜のドライエッチング方法。
  9. 前記低級直鎖炭化水素ガスがCH、C、C、C10、またはCであることを特徴とする請求項または記載の低誘電率層間絶縁膜のドライエッチング方法。
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