JP4888569B2 - 超音波モータ - Google Patents

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Description

本発明は、外周縁が円または多角形である振動体を用いた超音波モータに関し、より詳細には、複数の圧電素子がリング状に分散配置されたステータを備える超音波モータに関する。
従来、圧電効果を利用した超音波モータが種々提案されている。下記の特許文献1には、円環状の圧電振動子に円環状の弾性体を貼り合わせてなるステータと、該円環状の弾性体に接触されるローターとを有する超音波モータが開示されている。円環状の圧電振動子は、圧電セラミックスからなる円環状の圧電体の両面に複数の電極が形成されている。複数の電極は、第1及び第2の相の電極群からなる。第1の相の電極群と第2の相の電極群とに、時間的に位相が異なる高周波電圧を印加することにより、2つの定在波が発生する。この2つの定在波の合成により、リング状の弾性体及び圧電振動子の表面に進行波が生じる。
ところで、特許文献1に記載のような円環状の圧電振動子を用いた超音波モータでは、該圧電振動子の作製が困難であった。すなわち、所望とする振動を励振するには、圧電体は正確に円環状に形成されねばならなかった。そのため、円環状の圧電体の外周縁の中心と、内周縁の中心とが同心になるように、高精度に圧電セラミックスを研磨しなければならなかった。さらに、電極形成及び分極においても個別に加工しなければならず、コストが高くなりがちであった。
また、特許文献1に記載の超音波モータでは、円環状の弾性体の片面の全面を円環状の圧電振動子が覆うことになるため、円環状の弾性体の反対側の面をローターと接触させる必要があった。すなわち、ローターと接触される面がリング状弾性体の片面に限定されていた。そのため、設計上の制約が大きかった。
これに対して、下記の特許文献2には、図12に示すステータを有する超音波モータが開示されている。図12に示すステータ101では、金属などからなる円環状の弾性体102が用いられている。弾性体102の下面には、周方向に分散配置されるように、複数の突起103が形成されている。複数の突起103は、径方向に延びる複数のスリット104を形成することにより設けられている。
上記円環状の弾性体102の上面に、複数の第1の圧電素子105aと、複数の第2の圧電素子102bとが貼り合わされている。より具体的には、4個の第1の圧電素子105aが配置されている部分からなるA相駆動部105Aと、4個の第2の圧電素子105bが配置されている部分からなるB相駆動部105Bとが設けられている。A相駆動部とB相駆動部とにおいて、時間的に位相が異なる定在波が励振される。これらの定在波の合成により進行波が形成される。進行波の波長をλとしたときに、A相駆動部105Aと、B相駆動部105Bとは、一方側において、3λ/4の間隔を隔てて、他方側においてλ/4の間隔を隔てて配置されている。
特許文献2に記載の超音波モータの製造に際しては、金属などからなり、かつ加工が容易な円環状の弾性体102の上面に矩形の平面形状を有する複数の圧電素子105a,105bを貼り付ければよい。従って、圧電セラミックスの煩雑な加工を必要としない。
特公平1−17354号公報 特開平11−187677号公報
A相駆動部105A及びB相駆動部105Bでは、それぞれ、波数が5である定在波5波が励振される。なお、本明細書では、リング状部分を周方向に伝搬する定在波の波数がS(Sは自然数)の場合、その波をS波と称することとする。これらのS倍波の励振を効率良く行うには、1つの圧電素子105aまたは105bで励振される領域の周長、すなわち進行波の伝搬路に沿う寸法が、λ/2に相当し、該周長λ/2に相当する部分の全領域が励振されることが望ましい。
しかしながら、特許文献2に記載の超音波モータでは、隣り合う矩形の圧電素子105a及び隣り合う圧電素子125a間に、矢印Cで示す隙間がそれぞれ生じている。よって、励振効率を高めることができなかった。
なお、特許文献2に記載の超音波モータにおいて、上記隙間Cを小さくするように、複数の圧電素子105a,105bを扇形や台形の形状とすることも考えられる。しかしながら、その場合には、各圧電素子を効率良く安価に形成することができず、コストが高くつくこととなる。
加えて、上記超音波モータでは、ステータ101の保持構造が複雑になりがちであった。ステータ101では、円環状の圧電体102の上面側に複数の圧電素子105a及び105bが設けられており、下面側の突出部103にローターが接触されて駆動が行われる。そのため、ステータ101を保持するためには円環状の弾性体102の側面に連結部の一端を連結し、連結部の他端を保持部分に連結しなければならなかった。従って、連結部などを有する保持構造が複雑になりがちであった。
また、上記超音波モータでは、弾性体102の圧電素子105a,105bが積層されている側とは反対側の面においてローターを接触させねばならず、ローターを接触する面が弾性体102の片面に限定されていた。
本発明の目的は、上述した従来技術の欠点を解消し、製造が容易であり、高効率であり、しかも保持構造の簡略化を図ることができ、さらにローターを駆動する部分の制約が少ない超音波モータを提供することにある。
本発明のある広い局面によれば、外周縁が円または多角形である板状体からなる振動体と、前記振動体を振動させることにより、周回するように進行する3n波(nは自然数)の進行波を発生させるために該振動体の片面に固定されており、前記進行波の周回する方向である周方向に沿って分散配置された4n枚の圧電素子とを有し、該前記進行波の波長に対応する前記周方向中心周りの中心角をλθとしたときに、各圧電素子が中心角でλθ/2に対応する寸法を有し、かつ隣り合う圧電素子同士が前記周方向に沿って中心角でλθ/4に対応する間隔をあけて配置されており、各圧電素子は、圧電体と、圧電体の両面に形成された一対の電極とを有し、4n枚の圧電素子において、圧電素子の圧電体が前記周方向において一方側に隣接する圧電素子の圧電体と厚み方向に同一方向に分極されており、前記周方向において他方側に隣接する圧電素子の圧電体と厚み方向において逆方向に分極処理されているステータと、前記ステータに接触されるように配置されており、ステータに生じた3n波の進行波による振動を受けて回転されるローターとを備えることを特徴とする、超音波モータが提供される。
本発明の他の広い局面によれば、外周縁が円または多角形の板状体からなる振動体と、前記振動体を振動させることにより、周回するように進行する(2k+1)n波(但し、k,nは自然数)の進行波を発生させるために該振動体の片面に固定されており、前記振動体の前記進行波の周回する方向である周方向に分散配置された4n枚(nは自然数)の圧電素子とを有し、前記各圧電素子は、圧電体と、圧電体の両面に形成された一対の電極とを有し、各圧電素子の圧電体が、前記周方向に並設されたk個の分極領域を有し、発生される進行波の波長に対応する前記周方向中心周りの中心角をλθとしたときに、各分極領域が中心角でλθ/2に対応する寸法を有し、隣り合う圧電素子が前記中心角でλθ/4に対応する間隔をあけて配置されており、隣り合う分極領域が厚み方向において逆方向に分極処理されており、前記4n枚の圧電素子において、前記圧電素子のk個の分極領域の分極方向は、周方向の一方側において隣接している圧電素子のk個の分極領域の分極方向と同一であり、他方側において隣接している圧電素子のk個の分極領域の分極方向とは逆極性とされており、(2k+1)n波の進行波を発生させるステータと、前記ステータに接触され、該ステータに生じた前記進行波による振動を受けて回転されるローターとを備えることを特徴とする、超音波モータが提供される。
本発明に係る超音波モータでは、好ましくは、前記複数の圧電素子が、前記振動体の片面の中心に対し点対称に配置され、その場合には、ステータの製造ばらつきが生じていたり、あるいはローターの加圧状態がアンバランスになったりしていたとしても、これらの影響を受け難い。従って、超音波モータの動作の安定性を高めることができる。
上記圧電素子の形状は特に限定されないが、本発明の別の特定の局面では、矩形の平面形状を有する。矩形の平面形状の圧電素子は、容易に製造することができ、コストを低減することができる。圧電素子が矩形の平面形状を有する場合、好ましくは前記矩形において、第3の辺の中点と、第4の辺の中点との距離が中心角でλθ/2に対応する寸法とされている。従って、長辺がλθ/2の中心角に対応する長さ矩形の圧電素子を用意するだけでよいので、製造工程を簡略化できる。
本発明に係る超音波モータのさらに別の特定の局面では、振動体を保持する保持部材がさらに備えられ、該保持部材を他の部分に連結することにより、超音波モータを高い効率で駆動することができる。
上記保持部材は特に限定されないが、好ましくは、前記保持部材が前記振動体の第1の面に連結されており、前記振動体の第1の面とは反対側の第2の面側が前記振動体が前記ローターと接触される部分とされている。従って、保持部材を振動体の片面に容易に連結することができるので、保持構造の簡略化を図ることができる。この場合には、振動体の反対側の面を用いてローターを駆動することができる。従って、振動体の側方に余分なスペースを必要としないため、超音波モータの設置スペースを小さくすることも可能となる。
本発明に係る超音波モータのさらに他の特定の局面では、前記振動体の前記ローターと接触される側の面に、前記振動体の面から突出するように設けられた接触子がさらに備えられている。それによって、ローターをより一層効率良く回転駆動することができる。
本発明に係る超音波モータでは、ステータが4n枚の圧電素子が振動体に接合されている構造を有するため、リング状の圧電体を用意する必要がなく、従って煩雑な圧電体の加工工程を必要としない。
加えて、4n枚の圧電素子の圧電素子は、発生される進行波の波長の長さに対応した中心角をλθとしたときに、λθ/2の中心角に対応する寸法を有しており、かつ隣り合う圧電素子同士が周方向においてλθ/4の中心角に対応する間隔を隔てて配置されているため、3n波または(2k+1)n波の進行波を効率良く発生させることができる。従って、超音波モータの効率を高めることができる。
さらに、上記λθ/4の間隔が設けられている領域に、ローターに接触される部材を設けることも可能であるため、振動体のいずれの面をもローターを駆動する面として用いることができる。
さらに、上記圧電素子が接合されている面とは反対側の振動体面を利用して機械的に保持することができるので、保持構造の簡略化も果たすことが可能となる。
図1は、本発明の原理を説明するためステータにおいて励振される定在波と各圧電素子の長さ及び圧電素子間の間隔を説明するための模式的平面図である。 図2は、円環状の振動体において3波の定在波を発生させる構成例を説明するための模式的平面図である。 図3は、円環状の振動体において、6波の定在波を発生させるための構成例を説明するための模式的平面図である。 図4(a),(b)は、本発明の第1の実施形態に係る超音波モータを説明するための図であり、(a)はステータの平面図であり、(b)は(a)中のD−D線に沿う断面図である。 図5(a)は図4に示したステータの外観を示す斜視図であり、(b)は圧電素子の断面図である。 図6は、図4及び図5に示したステータを用いた超音波モータを説明するための部分切欠正面断面図である。 図7は、第1の実施形態の超音波モータにおける変位拡大機構としての接触子の機能を説明するための部分切欠正面断面図である。 図8は、第1の実施形態の超音波モータに用いられている保持プレートの模式的平面図である。 図9(a)〜(c)は、圧電素子の平面形状の各変形例を示す平面図である。 図10は、第2の実施形態の超音波モータのステータの模式的平面図である。 図11は、第3の実施形態の超音波モータのステータの模式的平面図である。 図12は、従来の超音波モータを説明するための模式的斜視図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
図4(a)及び(b)は、本発明の第1の実施形態に係る超音波モータのステータを示す平面図及び(a)中のD−D線に沿う断面図であり、図5(a)は、該ステータの外観を示す斜視図である。
本実施形態の超音波モータは、図4及び図5(a)に示すステータ1を有する。ステータ1は、弾性体からなり、かつリング状の振動体2を有する。リング状の振動体2は、本実施形態では、りん青銅からなる。もっとも、振動体2は、りん青銅などの金属からなる必要は必ずしもない。振動体2は、セラミックス、シリコン材料または合成樹脂などの他の弾性体により形成されていてもよい。上記振動体2は、打ち抜き加工などにより、容易に正確な形状に形成することができる。
なお、リング状とは、円環状や角環状などの中央に開口部を有する様々な形状を広く含むものとする。
本実施形態では、振動体2の外周縁は八角形の形状を有しており、内周縁もまた外周縁の八角形と同心の八角形の形状を有している。振動体2は、中心Oに対して点対称な図形である。そして、振動体2の幅方向寸法は、後述の周方向において一定とされている。ここで幅方向寸法とは、振動体2において、内周縁と外周縁とを結ぶ距離をいうものとする。
振動体2の外周縁は、図4(a)に示すように、対向し合う第1,第2の長辺2a,2b及び対向し合う第3,第4の長辺2c,2dと、図4(a)において斜め方向に延びる第1〜第4の短辺2e〜2hとを有する。
振動体2の片面には、平面形状が矩形の第1〜第4の圧電素子3〜6が積層され、図示しない接着剤により貼り合わされている。矩形の圧電素子3〜6の矩形の長辺は、ここで、第1〜第4の長辺2a〜2dに沿うように設置されている。
図5(b)に圧電素子3を代表して説明するように、圧電素子3は、圧電体7と、圧電体7の両面に形成された一対の電極8,9とを有する。圧電体7は、チタン酸ジルコン酸鉛系圧電セラミックスからなる。上記圧電体7は、チタン酸ジルコン酸鉛系圧電セラミックスに限らず、ポリフッ化ビニリデンや窒化アルミニウムなどの他の圧電材料からなる圧電体であってもよい。上記圧電体7は、厚み方向に分極処理されている。
電極8,9は、Al、Cu、Ag、Ag−Pd合金などの適宜の金属材料からなる。
対向し合う第1,第2の圧電素子3,4の圧電体は、厚み方向において逆方向となるように分極処理されている。同様に、対向し合う第3,第4の圧電素子5,6の圧電体も、厚み方向において逆方向において分極処理されている。
圧電素子3〜6の内、対向し合う第1,第2の圧電素子3,4が、A相駆動部を構成するための圧電素子であり、第3,第4の圧電素子5,6は、B相駆動部を構成するための圧電素子である。A相駆動部については、圧電素子にA+またはA−を付して示し、B相駆動部を構成する圧電素子についてはB+またはB−を付している。A+とA−とは、圧電体が、厚み方向において逆方向に分極されていることを意味する。B相駆動部についても同様に構成されている。
上記第1〜第4の圧電素子3〜6は矩形の平面形状を有する。従って、安価にかつ効率良く製造することができる。もっとも、本発明においては、圧電素子3〜6は、矩形以外の平面形状、例えば扇形などの平面形状を有していてもよい。圧電素子3〜6は、同一の平面形状を有する。圧電素子3〜6の内、圧電素子3を代表して説明することとする。
圧電素子3の第1,第2の短辺の中点と中心Oとを結ぶ仮想線を、それぞれ、仮想線E1,E2とする。仮想線E1,E2のなす角度、すなわち中心角は60°である。言い換えれば、圧電素子3の第1,第2の短辺の中点間の距離Lは、上記中心角60°に対応する。本実施形態では、3波の定在波が励振され、合成されて3波の進行波が得られる。距離Lは、3波の進行波の波長の長さに対応する中心角をλθとしたときに、λθ/2の中心角に対応する寸法とされている。第2〜第4の圧電素子4〜6の寸法も同じとされている。
上記圧電素子の寸法を中心角で規定するのは、圧電素子の上記寸法は、中心からの径方向距離によって変動することによる。すなわち、前述した仮想線E1,E2間の距離は、径方向位置によって変化するため、圧電素子の寸法は、中心角を基準にして表現されている。
なお、本明細書においては、上記周方向とは、振動体において発生される2つの定在波及び該2つの定在波の合成により生じる進行波が周回する方向をいうものとする。また、上記中心角を規定するうえでの中心とは、前述した進行波の周回する方向の中心をいうものとする。この点については、後程、図1を参照して、より詳しく説明することとする。
そして、隣り合う圧電素子間の間隔、すなわち上記周方向に沿う寸法は、上記中心角で30°に相当する。例えば、図4(a)の仮想線E2と、圧電素子3に隣り合う圧電素子5の圧電素子3側の短辺の中点とを中心Oとを結ぶ仮想線をE3との間隔は、中心角でλθ/4=30°である。
従って、隣り合う圧電素子3,5間は、周方向において中心角でλθ/4隔てられていることとなる。
なお、本実施形態では、八角形の形状を有するため、短辺2e〜2hが位置している領域では、外形寸法が小さくされている。すなわち、上記八角形の形状は、正方形の4つのコーナー部分を面取りした形状に相当する。従って、上記正方形に比べて、該八角形の方が、外形寸法は小さくなり、小型化を進めることができる。面取りされている部分において、リング状振動体の幅が他の部分と同一となるように、矢印Gで示すように内方に拡張されている。
もっとも、外形の制約が無い場合には、面取りは必要ではない。従って、外周形状及び内周形状が正方形の形状を有していてもよい。
リング状の振動体は、中心Oに対して点対称な形状であることが好ましい。それによって、中心Oの周りを進行する進行波をより確実に発生させることができる。また、駆動力のばらつきも生じ難い。従って、組み合わされるステータの製造ばらつきが生じたり、ローターへの加圧接触力がアンバランスになったとしても、これらの影響を受け難い。中心Oに対して、点対称な形状については、特に限定されない。すなわち、振動体の外形は、中心Oに対して点対称な様々な形状とすることができる。リング状の場合、内周縁の形状も同様に、中心Oに対して点対称な形状であることが好ましい。
好ましくは、本実施形態のように、リング状の振動体において、その周方向において、幅方向寸法が一定とされ、それによって、進行波を高い効率で発生させることができる。
本実施形態では、圧電素子3〜6の下面側の電極8すなわち振動体2に接触している側の電極8がグラウンド電位に接続され、反対側の電極9との間に例えばリード線を接続することなどにより駆動電圧としての高周波電圧が印加される。なお、リード線に限らず、フレキシブル基板など柔軟性を有する電気的接続部材を両面の電極に圧着してもよい。
図5(a)に示されているように、振動体2の上記隣り合う圧電素子3〜6間の間隔において、上方に突出するように変位拡大構造として接触子11が設けられている。接触子11は、本実施形態では円柱状であるが、角柱状であってもよい。
図6に示すように、本実施形態の超音波モータでは、上記ステータ1が保持プレート12の上面に固定されている。図8は、保持プレート12の平面図である。保持プレート12は、中心から外側に延びる複数の保持片12aを有する。複数の保持片12a間に間隙が設けられているため、ステータ1における圧電素子3〜6における励振を妨げないように、保持プレート12上に、ステータ1を保持することが可能とされている。図6に戻り、保持プレート12の中心側は、この振動を妨げない間隔17をあけてボルト13を用いて、保持部材14に固定されている。保持部材14は、ベースプレート15の上面に固定されている。
他方、上記ステータ1と対向するように、ステータ1の上面には、ローター16が配置されている。ローター16の下面が、上記接触子11の上端に圧接されている。
駆動に際し弾性体よりなるリング状の振動体2において進行波が発生すると、接触子11は、図7に示すようにその先端がより大きく楕円運動することとなる。従って、振動体2において発生した進行波による変位よりも、接触子11の先端がより大きく変位する。従って、接触子11の先端に圧接されているローター16が効果的に回転駆動され、より大きな駆動連度を得ることができる。
上記接触子11は、耐摩耗性に優れたセラミックス、例えばアルミナにより形成され、上記リング状振動体2の上面に接着等により固定されている。もっとも、上記接触子11は、セラミックス以外の金属や合成樹脂により形成されてもよい。また、接触子11は、振動体2と同じ材料で一体に形成されていてもよい。
この場合、振動体2を構成する材料を切削加工することにより振動体2と接触子11とを同時に形成してもよい。あるいは、振動体2が金属板からなる場合、その一部を機械加工することにより、中空の突出部により接触子11を形成してもよい。
駆動に際しては、第1,第2の圧電素子3,4間に、同一の3波共振周波数の高周波電圧が印加される。そして、この高周波電圧と位相が異なる高周波電圧が、第3,第4の圧電素子5,6に印加される。この場合、圧電素子3,4または圧電素子5,6に加わる駆動電圧により、それぞれ、1つの3波の定在波が励振される。従って、A相駆動部を構成している圧電素子3,4により、A相の3波定在波が励振され、圧電素子3,4を結ぶ方向と直交する方向に配置された圧電素子5,6において、B相の3波定在波が励振される。このA相とB相の駆動電圧に±90°の位相差を設けることにより、これらの定在波の合成波としての進行波が得られる。この場合、位相差を+90°または−90°とすることにより、ローター16を正転、もしくは逆転させることができる。
本実施形態の超音波モータ21では、ステータ1の圧電素子3〜6が設けられている面と同じ面に接触子11が形成されている。従って、図6に示したように、振動体2の反対側の面である下面を用いて安定にかつ容易にステータ1を保持することができる。よって、保持構造の簡略化を図ることができる。加えて、上記振動体2の下面側を利用して、アース配線等を引き回すことも容易となる。
本実施形態によれば、上記リング状の振動体2を安価にかつ容易に製造することができ、圧電素子3〜6を振動体の片面に貼り付けるだけでステータ1が形成される。従って、ステータ1の製造工程の簡略化及びコストの低減を果たすことができる。加えて、前述したように、保持構造の簡略化を図ることができる。
また、上記のように、A相駆動部としての圧電素子3,4及びB相駆動部を構成している圧電素子5,6は、一対の短辺の中点同士の距離が中心角λθ/2に対応する寸法とされているため、特許文献2に記載の超音波モータに比べて、効率を効果的に高めることができる。これを、図1〜図3を参照して本発明の原理を説明することにより明確にする。
図1に示すステータ31では、説明を容易とするため、振動体32は円環状の形状を有している。円環状の形状の振動体32を用いて説明するのは、後述する定在波の図示が容易であること、また定在波の発生状況の理解が容易であることによる。
図1に模式的に示すように、円環状の振動体32において、複数の圧電素子33〜35がλθ/4の間隔をあけて配置されている。また、圧電素子33〜35の上記寸法が中心角でλθ/2であり、それぞれの全長に渡る部分においてA波またはB波が励振されるとする。このような構成により、一点鎖線Xで示す円環状の伝搬路に沿って進行する安定な進行波を得ることができる。これを以下において説明する。
図1において、圧電素子34では、第1,第2の辺34a,34bが、矩形の一対の長辺であり、第1の辺34aが中心O側に位置している。第3,第4の辺34c,34dは、第1,第2の辺34a,34bを結ぶ、短辺である。圧電素子の上記寸法とは、圧電素子34を例にとると、第3,第4の辺34c,34dの中点間の距離である。
A波及びB波がそれぞれ定在波となるには、1つの圧電素子の周方向の長さと、隣り合う圧電素子間の周方向に沿う間隔との合計である(λθ/2+λθ/4)の整数倍が2πと一致する必要がある。従って、nを自然数とし、中心角で表現すると、(λθ/2+λθ/4)×n=2πとなり、n=4/3(2π/λθ)となる。波数をmとすると、2π/λθ=mであるので、
n=(4/3)m…式(1)となる。
上記式(1)から、波数mが3の倍数のときに限り、nは自然数となる。従って、リング状の振動体において、波数が3つである3波、波数が6つである6波、波数が9つとなる9波などの励振が可能となる。よって、3n波を得るには、中心角でλθ/2に対応する上記寸法の圧電素子を4n枚、隣り合う圧電素子の周方向に沿う間隔を中心角でλθ/4として配置すればよいことがわかる。そして、式(1)の関係を満たす限り、振動体は、円環状である必要はなく、前述した実施形態のように、八角形の外形形状を有していてもよく、また他の多角形状であってもよい。さらに、リング状である必要は必ずしもなく、円板や多角形板であってもよいことがわかる。
上記のように、複数の圧電素子を金属などからなる振動体の片面に貼りつければよいため、製造コストの低減を図ることが出来るだけでなく、各圧電素子が貼りつけられている部分においては、中心角でλθ/2の寸法の全長にわたる領域で励振することができるので、効率を高めることができる。
さらに、隣り合う圧電素子間に上記λθ/4の間隔が形成されるため、上述した接触子11などの変位拡大機構を形成することが容易となる。また、上記間隔において、フィードバックセンサーを取り付けたり、配線等を形成したりすることも容易となる。従って、小型化を進めることも可能となる。
図2に示すステータ41では、円環状の振動体42に、A相駆動部として、一対の第1,第2の圧電素子43,44が、B相駆動部として、一対の第3,第4の圧電素子45,46が配置されている。
図2では、n=1であり、圧電素子が4枚であり、励振される波の波数は3である。従って、λθ=360°/3=120°であるため、各圧電素子33〜36の周方向に沿う長さは中心角60°に相当する周長とすればよく、圧電素子43〜46において隣り合う圧電素子間の間隔は中心角で30°となるように配置すればよいことがわかる。この場合のA波、B波は、図2に示す通りとなる。
A相を構成する複数の圧電素子は、中心Oに対して点対称に配置されているため、同様に、B相を構成する複数の圧電素子も、中心Oに対して点対称に配置されているため、さらに、A相駆動部とB相駆動部も中心Oに対して点対称に配置されているため、振動体の製造ばらつきがA相及びB相の振動ばらつきに影響し難い。
図3は、円環状の振動体を用いた場合に、6波を発生させる場合の構造例を示す。この場合、n=2とし、8枚の圧電素子51〜58を振動体の片面に貼りつければよい。励振される波の波数は6であり、従って6波が励振される。この場合には、λθ=360°/6=60°となる。従って、各圧電素子51〜58の寸法は、中心角で30°、圧電素子間の間隔は中心角で15°とすればよいことがわかる。
nが3以上の自然数の場合も同様にして、圧電素子の上記寸法に対応する中心角及び圧電素子間の周方向における間隔に対する中心角を容易に設定することができる。
なお、各圧電素子は、単一の圧電体を用いて形成される必要はなく、複数の圧電層を積層してある積層圧電体を用いてもよい。その場合には、より低電圧で駆動することができる。
図9は、圧電素子の平面形状の変形例を示す模式的平面図である。上記実施形態では、圧電素子は矩形の平面形状を有していたが、図9(a)に示すように、内側の第1の辺61a及び外側の第2の辺61bが円弧状の圧電素子を用いてもよい。ここでは、第1の辺61a及び第2の辺61bは、定在波が生じる円環と同心であり、かつ該円環よりも小さな径及び大きな径の円の一部である。このように、第1の辺61a及び第2の辺61bが円弧などの曲線である圧電素子61を用いてもよい。なお、図9(a)では、第1,第2の辺61a,61bが円弧であり、第3,第4の辺61c,61dが中心Oに対して径方向に延びる直線の一部である。これに対して、図9(b)に示す圧電素子62のように、第1,第2の辺62a,62bは同様の円弧であるが、第3,第4の辺62c,62dは、中心Oを通らない直線の一部であってもよい。
また、図9(c)に示すように、第1の辺63aが直線状であり、第2の辺63bが円弧などの曲線状の形状を有する圧電素子63を用いてもよい。第3,第4の辺63c,63dは直線状とされている。このような圧電素子61,62または63を用いた場合においても、第3,第4の辺の中点間の距離が中心角でλθ/2であればよい。
図10は、本発明の第2の実施形態に係る超音波モータのステータ71を説明するための模式的平面図である。第2の実施形態では、円環状のステータ71の上面に、平面形状が矩形の12枚の圧電素子72〜83が貼りつけられている。ここで、λθ-=360/9=40°より各圧電素子72〜83は、上記中心角でλθ-/2=20°に対応する寸法を有する。すなわち、圧電素子73を例にとると、その一対の短辺の中点を通り、中心Oに向かう仮想線E1,E2間の中心角が20°とされている。これは、前述した式(1)で求められるように、(360°/9)/2=20°として求められる。そして、隣り合う圧電素子間の間隔は、中心角でλθ-/4=10°となる。
図10に示すように、上記12枚の圧電素子72〜83は、1つおきに、A相駆動部またはB相駆動部を構成する圧電素子として用いられる。図10においては、A相駆動部については、圧電素子にA+またはA−を付して示し、B相駆動部を構成する圧電素子についてはB+またはB−を付している。
すなわち、圧電素子72,74,76,78,80,82が、A相駆動部を構成している。これらの内、圧電素子72,76,80がA+、圧電素子74,78,82がA−である。A+とA−とは、圧電体が、厚み方向において逆方向に分極されていることを意味する。B相駆動部についても同様に構成されている。従って、A相駆動部とB相駆動部とに±90°の位相差を有する駆動電圧を印加することにより、波数が9である9波の定在波を励振させることができ、A相の9波定在波とB相による9波定在波の合成波により、9波進行波が得られる。
図11は、本発明の第3の実施形態に係る超音波モータのステータを示す模式的平面図である。
第1,第2の実施形態では、圧電素子は中心角でλθ/2に対応する寸法を有し、隣り合う圧電素子は中心角でλθ/4を隔てて配置されていたが、λθ/4の間隔を隔てて配置されている1つの圧電素子を、中心角でλθ/2の整数倍に合致するように分割した構成としてもよい。すなわち、第1,第2の実施形態における1つの圧電素子において、圧電体の両面に形成されている電極の内、少なくとも一方の電極を分割してもよい。ここでは、複数の圧電素子部に分割し、隣り合う圧電素子部の分極方向が逆方向とされ、圧電素子が中心角でλθ/2の整数倍に対応する寸法とされる。言い換えれば、1つの圧電素子において、複数の圧電素子部を間隔を実質的に設けずに配置してもよい。ここでは、複数の圧電素子では、周方向において交互に分極方向が逆とされ、複数の圧電素子部からなる1つの圧電素子が中心角でλθ/2の整数倍に対応する寸法とされている。
1つの圧電素子をk個(kは自然数)の圧電素子部に分割した場合、(k・λθ/2+λθ・4)n=2πとなる。従って、波数m=2π/λθであるため、
n=4/(2k+1)m…式(2)となる。よって、4n枚の圧電体を用い、(2k+1)n波の進行波を励振させることができる。図11は、k=2及びn=2の場合の実施形態に相当する。(2k+1)n=10であるため、10波の進行波が、4n=4×2=8枚のそれぞれが2分割された圧電素子により構成されている。すなわち、圧電素子81〜88は、それぞれ、第1,第2の分割圧電素子部81a,81b〜88a,88bを有する。各圧電素子部は、図示のA+、A−、B−、B+で示すように+方向または−方向に分極処理されている。+方向または−方向は、圧電体の厚み方向の内−の一方または他方の方向に分極処理されていることを示す。また、A+及びA−はA相駆動部を構成している圧電素子部であり、B+及びB−は、B相駆動部を構成している圧電素子部であることを示す。
ここでは、λθは、中心角で360°/10=36°であるため、λθ/2=18°となる。よって、1つの圧電素子は中心角で18°の寸法を有し、図11に示すように、第1,第2の圧電素子部からなる1つの圧電素子は中心角で36°の寸法を有する。なお、λθ/4=9°となる。従って、隣り合う圧電素子間の間隔は中心角で9°となる。
本実施形態では、A相を駆動する電圧とB相を駆動する駆動電圧に±90°の位相差を与えて駆動することにより、駆動位相が異なる各10波のA相定在波及びB相定在波が励振され、これらの合成波として10波の進行波が得られることになる。
このように、本発明においては、(2k+1)n波の進行波を4n倍の圧電体を用いて励振することができる。言い換えれば、第1,第2の実施形態は、第3の実施形態におけるk=1の場合に相当するものであることがわかる。
1…ステータ
2…振動体
3〜6…圧電素子
7…圧電体
8,9…電極
11…接触子
12…保持プレート
12a…保持片
13…ボルト
14…保持部材
15…ベースプレート
16…ローター
17…間隔
21…超音波モータ
31…ステータ
32…振動体
33〜36…圧電素子
41…ステータ
42…振動体
43〜46…圧電素子
51〜58…圧電素子
61〜63…圧電素子
61a〜61d…第1〜第4の辺
62a〜62d…第1〜第4の辺
63a〜63d…第1〜第4の辺
71…ステータ
72〜88…圧電素子

Claims (10)

  1. 外周縁が円または多角形である板状体からなる振動体と、
    前記振動体を振動させることにより、周回するように進行する3n波(nは自然数)の進行波を発生させるために該振動体の片面に固定されており、前記進行波の周回する方向である周方向に沿って分散配置された4n枚の圧電素子とを有し、
    該前記進行波の波長に対応する前記周方向中心周りの中心角をλθとしたときに、各圧電素子が中心角でλθ/2に対応する寸法を有し、かつ隣り合う圧電素子同士が前記周方向に沿って中心角でλθ/4に対応する間隔をあけて配置されており、
    各圧電素子は、圧電体と、圧電体の両面に形成された一対の電極とを有し、4n枚の圧電素子において、圧電素子の圧電体が前記周方向において一方側に隣接する圧電素子の圧電体と厚み方向に同一方向に分極されており、前記周方向において他方側に隣接する圧電素子の圧電体と厚み方向において逆方向に分極処理されているステータと、
    前記ステータに接触されるように配置されており、ステータに生じた3n波の進行波による振動を受けて回転されるローターとを備えることを特徴とする、超音波モータ。
  2. 外周縁が円または多角形の板状体からなる振動体と、
    前記振動体を振動させることにより、周回するように進行する(2k+1)n波(但し、k,nは自然数)の進行波を発生させるために該振動体の片面に固定されており、前記振動体の前記進行波の周回する方向である周方向に分散配置された4n枚(nは自然数)の圧電素子とを有し、
    前記各圧電素子は、圧電体と、圧電体の両面に形成された一対の電極とを有し、各圧電素子の圧電体が、前記周方向に並設されたk個の分極領域を有し、発生される進行波の波長に対応する前記周方向中心周りの中心角をλθとしたときに、各分極領域が中心角でλθ/2に対応する寸法を有し、隣り合う圧電素子が前記中心角でλθ/4に対応する間隔をあけて配置されており、隣り合う分極領域が厚み方向において逆方向に分極処理されており、前記4n枚の圧電素子において、前記圧電素子のk個の分極領域の分極方向は、周方向の一方側において隣接している圧電素子のk個の分極領域の分極方向と同一であり、他方側において隣接している圧電素子のk個の分極領域の分極方向とは逆極性とされており、(2k+1)n波の進行波を発生させるステータと、
    前記ステータに接触され、該ステータに生じた前記進行波による振動を受けて回転されるローターとを備えることを特徴とする、超音波モータ。
  3. 前記複数の圧電素子が、前記振動体の片面の中心に対し点対称に配置されている、請求項1または2に記載の超音波モータ。
  4. 前記圧電素子が、前記振動体の中心側に位置する第1の辺と、第1の辺と対向している第2の辺と、第1,第2の辺を結ぶ第3,第4の辺とを有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の超音波モータ。
  5. 前記圧電素子が矩形の平面形状を有する、請求項4に記載の超音波モータ。
  6. 前記矩形において、第3の辺の中点と、第4の辺の中点との距離が、前記中心角でλθ/2に対応する寸法とされている、請求項5に記載の超音波モータ。
  7. 前記振動体を保持する保持部材をさらに備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の超音波モータ。
  8. 前記保持部材が前記振動体の第1の面に連結されており、前記振動体の第1の面とは反対側の第2の面側において前記振動体が前記ローターと接触される部分とされている、請求項7に記載の超音波モータ。
  9. 前記振動体の前記ローターと接触される側の面に、前記振動体の面から突出するように設けられた接触子をさらに備える、請求項8に記載の超音波モータ。
  10. 前記振動体が、リング状の平面形状を有する、請求項1〜9のいずれか1項に記載の超音波モータ。
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