JPH11187677A - 振動装置、振動型駆動装置およびこれを用いた装置 - Google Patents

振動装置、振動型駆動装置およびこれを用いた装置

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JPH11187677A
JPH11187677A JP9351224A JP35122497A JPH11187677A JP H11187677 A JPH11187677 A JP H11187677A JP 9351224 A JP9351224 A JP 9351224A JP 35122497 A JP35122497 A JP 35122497A JP H11187677 A JPH11187677 A JP H11187677A
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elastic body
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electrodes
vibration
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Nobuyuki Kojima
信行 小島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート材より円環形状の圧電素子を切り出す
と、シート材の効率的使用を図れない。 【解決手段】 円環状又は多角形環状に形成された弾性
体1の端面に圧電素子2を接合して構成され、圧電素子
に周波電圧を印加して弾性体に振動を励起する振動装置
において、弾性体の端面に、複数の圧電素子を並べて接
合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、曲げ進行波を利用
する振動装置や超音波モータに代表される振動型駆動装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】超音波モータは、例えば特公平1−17
354号公報に開示されているように、円環又は円盤状
の振動体を有する。この振動体は、金属等により形成さ
れて振動減衰性の低い弾性体に圧電素子(電歪素子と称
される場合もある)を接合して構成されている。圧電素
子上に形成された2相の電極群に時間的に位相の異なる
高周波電圧を印加すると、弾性体には2つの定在波振動
が励起され、これら2つの定在波振動が合成されて弾性
体の表面が楕円運動する。そして、この弾性体の表面に
接触体を加圧接触させると、振動体と移動体とを相対駆
動することができる。
【0003】なお、弾性体に圧電素子を接合したもの
は、上記のようなモータの構成要素としてだけでなく、
例えばプリンタ等における紙送り用振動装置として用い
られる場合もある。
【0004】ここで、圧電素子の一例を図22(a),
(b)に示す。圧電素子23は、弾性体の端面と略同一
の形状(円環状)に一体形成されており、図22(a)
に示すように、多数に分割された分割電極24−A,2
4−Bが弾性体との接合面側に配置されている。また、
図22(b)に示すように、弾性体との接合面と反対側
の面には、グランド電極23−Gが設けられている。な
お、各分割電極に対応する領域(以下、分極領域とい
う)中に示された(+),(−)は、各分割電極とグラ
ンド電極23−Gとの間に直流電圧を印加することによ
って圧電素子23を分極処理したときの各分極領域の分
極方向を示している。分極領域は駆動に用いるA,B2
相に分けられており、図22(a)における24−Aが
A相であり、24−BがB相である。
【0005】A相24−AおよびB相24−Bは、互い
に位置的に定在波の4分の1波長又はその奇数倍の間隔
をもって配置されており、また互いに隣り合うとともに
互い異なる分極方向を有する分極領域は、定在波の2分
の1波長のピッチで形成されている。そして、同相の分
極領域に同時に高周波電圧を印加すると、1波長分の定
在波振動が励起されることになり、これを複数組用意す
ればその数に見合った波数の定在波が形成され、結果と
して1又は複数の波数の進行波が励起される。また、電
極24−Sは振動体の駆動時に圧電効果により電荷を発
生し、これを検出することで振動子の振動状態のモニタ
を行うセンサ相電極として用いられる。また、圧電素子
の他の例を図23に示す。この圧電素子も、図22
(a)に示した圧電素子と同様に、駆動に用いるA,B
2相24−A,24−Bを有する。これら2相は、互い
に位置的に定在波の4分の1波長又はその奇数倍ずれて
配置されており、A相の分極領域は位置的に定在波の2
分の1波長又はその整数倍のピッチで配置され、B相の
分極領域も位置的に定在波の2分の1波長又はその整数
倍のピッチで配置されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の超音波モータでは、弾性体の端面形状とほぼ等しい
円環形状の1枚の圧電素子を用いている。しかしなが
ら、このような圧電素子を用いると、以下のような問題
が生じる。
【0007】圧電素子は、例えば焼成前の圧電セラミッ
ク粉末と有機バインダーを含むシート状の成形体(グリ
ーンシート)からプレス等により所望の形状に切り出し
たものを焼成することで形成される。しかし、グリーン
シートの幅は圧電素子の形状が収まる大きさを持たねば
ならないので、例えば超音波モータとして大きな出力を
得るために大径の振動体に用いる圧電素子を作ろうとし
ても、既存の圧電素子生産設備では製造できないという
問題がある。
【0008】また、グリーンシートから大きな円環形状
に打抜くと、グリーンシートにおいて使われない部分が
非常に多くを占めてしまい、シート面積あたりの歩留ま
りが低くなってしまう。
【0009】さらに、上記の焼成工程で圧電素子に変形
が生じ、特に大径になればなるほど変形は大きくなる。
このような大きく変形している圧電素子を弾性体と接着
等により一体化しようとすると、圧電素子の割れや接着
力の不均一等が生じ、超音波モータとしての所望の性能
が得られなくなる。その結果、焼成後の圧電素子に対し
て変形を修正する工程が必要となる場合が多い。変形修
正方法としては、高温化で強制的に修正する方法や、研
磨等により変形を修正する方法などが用いられる。この
ような圧電素子の変形の修正は手間がかかるとともに、
修正工程時に圧電素子の割れを招くなど、少なからずの
無駄を生じる。
【0010】振動型駆動装置として上記従来のような形
状の超音波モータを実現するとき、大きな出力を得るた
めに径方向の大きさが増大していく。これに伴い圧電素
子の外径も増大することとなる。そして、1枚の圧電素
子を用いる従来の技術はこのような超音波モータの性能
向上を阻害する大きな要因となっている。
【0011】また、上記従来例で示した圧電素子は、裏
表に電極膜を設けた単板の1層構造であることから、こ
の圧電素子を用いた振動型駆動装置を実用的な出力で駆
動するには数十〜数百ボルトの高周波電圧を印加する必
要がある。このため、カメラ等の携帯用の機器において
は電源である電池の電圧では足りず、昇圧回路を用意す
る必要がある。そして、このような高電圧は環境等への
影響を配慮する必要があり、超音波モータ等、振動型駆
動装置の適用範囲を限定する要因となっている。 そこ
で、圧電素子として積層構成を有する積層圧電素子を用
いることが提案される。積層圧電素子はたとえば同じ厚
さの単一の板状の圧電セラミックと比較した場合、低い
印加電圧で大きな変形歪みや大きな発生力が得られるの
で、近年、超音波モータ等の振動型駆動装置を構成する
振動体の駆動部として一部利用されている。
【0012】この積層圧電素子の製造方法は主に以下の
2通りがある。第1の製造方法は、焼成した単板の圧電
セラミックの両面に電極層を設け、これを複数枚重ね合
わせ、接着剤等で接合して作る方法である。第2の製造
方法は、焼成前の圧電セラミック粉末と有機バインダー
を含むシート状の成形体(グリーンシート)の層と、電
極ペーストの層を各々重ね合わせ熱圧着して一体化した
後に焼成して作る焼結一体型の方法である。
【0013】最近注目されているのは第2の製造方法
で、圧電セラミックの層を単板より薄くでき、また熱圧
着できるので接着剤のような材料を用いることが無く、
小型でかつ、より高性能の積層圧電素子を実現できる。
この第2の製造工程による円盤形状の積層圧電素子の製
造工程について簡単に説明する。まず予め仮焼粉砕した
圧電セラミックスの粉末に有機バインダー混ぜ、グリー
ンシートを成形する。そして、所定の大きさ、例えば8
インチ角のグリーンシートの片面に所定のパターンを持
つマスクを用いて、電極膜となる金属電極ペーストをス
クリーン印刷する。次に、電極膜が印刷された面を上に
して、予め決められた順に従い、かつ決められた互いの
相対位置に合うようにグリーンシートを重ね合わせ、加
熱プレスにより各シートを密着化した後に円環状に打ち
抜く。
【0014】次に、各層に形成される電極膜の導通を行
うために積層圧電素子の側面に電極を形成し、分極処理
を行う。このように積層圧電素子はシート状の圧電セラ
ミック材からも加工が可能である。
【0015】このシート材より円環形状の積層圧電素子
が切り出される状態の例を図24に示している。ここで
は外径φ26−内径φ15の積層圧電素子を作成する例
を示す。シート材を8×8inch(203.2×20
3.2mm)の正方形形状に切り出し、積層圧電素子が
複数個作成できるように並べて配置する。シート材は有
機バインダーを含んでおり焼成時に収縮するため、条件
により異なるが、例えば2割程度の収縮率を見込んで形
成すると、上記外形φ26の積層圧電素子はシート上に
はφ32.5mmで形成される。このように1枚のシー
ト材から一度に多数の積層圧電素子を形成することが可
能である。
【0016】しかしながら、前述したようにシート材か
ら1つの大径圧電素子を形成する場合と同様に、シート
材のかなりの部分が不使用となり、圧電素子のコストを
上昇させる大きな要因となる。
【0017】そこで、本発明は、振動装置、振動型駆動
装置に用いられる圧電素子の製造工程におけるシート材
の無駄を抑え、圧電素子を大量に、かつ安価に安定的に
供給できるようにすることを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明では、円環又は多角形環状に形成された弾
性体の端面に対し、1枚の環状に形成した圧電素子を接
合するのではなく、複数の圧電素子を略環状に並べて接
合するようにしている。これにより、各圧電素子は小形
となり、圧電セラミック材のシート上に密に並べて形成
することでシート材を効率的に用いることが可能とな
る。
【0019】また、圧電素子が小形となることで、焼成
時に圧電素子に生じる変形は微小なものとなり、変形を
修正する工程が不要となる。
【0020】なお、本発明においては、各圧電素子を積
層圧電素子とすることが望ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1には、本発
明の第1実施形態である振動装置を示している。この振
動装置は、円環状に形成された弾性体1の端面に8個の
積層圧電素子2を並べて接合して構成されている。な
お、この振動装置は、円環形状の面外5次の振動モード
で駆動される。また、この振動装置の駆動原理について
は、公知文献に詳しく記載されているのでここでは説明
を省略する。
【0022】図2には、上記振動装置で用いられる各積
層圧電素子2の構成を詳しく示している。積層圧電素子
2は、6枚の圧電素子板19−1〜19−6を積層する
ことで形成される。各圧電素子板19は長方形状に形成
され、第1層の圧電素子板19−1の上面には、この上
面の領域を2分割するように長方形状の電極20−1−
1,20−1−2が形成されている。また、圧電素子板
19−1には、これを厚さ方向に貫通する貫通孔が形成
されており、この貫通孔には導電材料が挿入され、電極
20−1−1,20−1−2と下層の圧電素子板に形成
される電極とを導通させるための貫通電極21−1−
1,21−1−2が形成されている。なお、貫通電極2
1−1−1,21−1−2はほぼ円筒形状に形成され、
仕上がり寸法でφ0.12mm程度である。
【0023】第2層以下の圧電素子板19−2〜19−
6は圧電素子板19−1と同形状に形成されている。圧
電素子板19−2における第1層の貫通電極21−1−
1,21−1−2が重なる位置には、貫通電極21−2
−1,21−2−2が形成されている。また、圧電素子
板19−2の上面には、貫通電極21−2−1の露出部
を囲むように素子電極20−2−1が形成されていると
ともに、貫通電極21−2−2に接続されて圧電素子板
19−2の上面をほぼ覆うように素子電極20−2−2
が形成されている。なお、両素子電極20−2−1,2
0−2−2は互いに絶縁されている。
【0024】第3層の圧電素子板19−3における第2
層の貫通電極21−2−1,21−2−2が重なる位置
には、貫通電極21−3−1,21−3−2が形成され
ている。この圧電素子板19−3の上面には、貫通電極
21−3−2の露出部を囲むように素子電極20−3−
2が形成されているとともに、貫通電極21−3−1に
接続されて圧電素子板19−3の上面をほぼ覆うように
素子電極20−3−1が形成されている。なお、両素子
電極20−3−1,20−3−2は互いに絶縁されてい
る。
【0025】また、第4層の圧電素子板19−4におけ
る第3層の貫通電極21−3−1,21−3−2が重な
る位置には、貫通電極21−4−1,21−4−2が形
成されている。この圧電素子板19−4の上面には、貫
通電極21−4−1の露出部を囲むように素子電極20
−4−1が形成されているとともに、貫通電極21−4
−2に接続されて圧電素子板19−4の上面をほぼ覆う
ように素子電極20−4−2が形成されている。なお、
両素子電極20−4−1,20−4−2は互いに絶縁さ
れている。
【0026】さらに、第5層の圧電素子板19−5にお
ける第4層の貫通電極21−4−2と重なる位置には導
通電極21−5−2が形成されている。この圧電素子板
19−5の上面には、貫通電極21−5−2の露出部を
囲むように素子電極20−5−2が形成されているとと
もに、圧電素子板19−5の上面をほぼ覆うように素子
電極20−5−1が形成されている。なお、両素子電極
20−5−1,20−5−2は互いに絶縁されている。
【0027】最下層(第6層)の圧電素子板19−6の
上面には、ほぼこの上面全体を覆うように素子電極20
−6−2が形成されている。
【0028】このように6層の圧電素子板19−1〜1
9−6は、図3に示すように積層される。なお、図3
は、各層に形成される貫通電極を通る面内で切断した状
態を示している。この図から分かるように、第1層に形
成された素子電極20−1−1は、貫通電極により第3
層の素子電極20−3−1および第5層の素子電極20
−5−1と電気的に接続され、各々同電位となる。ま
た、第1層に形成された素子電極20−1−2は、貫通
電極により第2層の素子電極20−2−2,第4層の素
子電極20−4−2および第6層の素子電極20−6−
2と電気的に接続され、各々同電位となる。このように
電極を構成することにより、各層間に形成された素子電
極は交互に異なる電位を持つ。
【0029】そして、第1層の素子電極20−1−1,
20−1−2の間に、図2に示すように直流電圧を印加
する(素子電極20−1−2に高電位(+)を、素子電
極20−1−1に低電位(−)を印加する)ことによ
り、積層圧電素子2の各層に対して分極処理を行なうこ
とができる。なお、図3中の矢印は、各層各領域の分極
方向を示している。
【0030】こうして積層圧電素子2の分極処理を行な
った後、表面に露出している素子電極20−1−1,2
0−1−2をわずかの研磨等により除去する。図4に
は、素子電極20−1−1,20−1−2が除去された
状態の積層圧電素子2を示している。図4に示す積層圧
電素子2の上端面には、圧電素子板19−1に形成され
た貫通電極21−1−1,21−1−2が露出して残
る。これらの貫通電極21−1−1,21−1−2は、
後述するようにフレキシブルプリント基板15との導通
のために用いられる。
【0031】このようにして形成された各積層圧電素子
2は、図1に示すように、各積層圧電素子2の分極パタ
ーンが、図16に示した従来の圧電素子23の分極パタ
ーン(電極パターン)に対応するように弾性体1の端面
上に並べて配置され、各積層圧電素子2の下端面(第6
層の圧電素子19−6の下面)が弾性体1の端面に接着
等により接合される。
【0032】ここで、図1中の積層圧電素子2−aはA
相を示し、積層圧電素子2−bはB相を示している。そ
して、各積層圧電素子2は、これら2相24−A,24
−Bが互いに位置的に定在波の4分の1波長又はその奇
数倍の間隔を有し、また互いに隣り合うとともに互い異
なる分極方向を有する分極領域が定在波の2分の1波長
のピッチとなるように配置される。
【0033】ところで、図1に示した弾性体1の寸法
が、例えば外径φ26mm−内径φ15mmである場
合、各積層圧電素子2の上下端面の寸法は4.86×
5.28mmである。そして、このような寸法の積層圧
電素子2を作るために、焼成時の縮小分を考慮して、図
5に示すように、従来と同じ8×8inch(203.
2×203.2mm)のグリーンシートに計728個
(28×26個)分の圧電素子板の割付を行う(具体的
には、グリーンシートの表面における各割付部分に電極
を形成する)。本実施形態では、積層圧電素子2は6層
構成であるので、グリーンシートを6枚積層することで
積層圧電素子2を作ることができる。
【0034】また、本実施形態では、弾性体1に8個の
積層圧電素子2を接合するので、6枚のグリーンシート
から91個の振動装置に用いられる積層圧電素子2を形
成することができる。例えば、図17に示した従来の積
層圧電素子の形成方法では、36個(6×6個)の振動
装置に用いられる積層圧電素子を作成できるに過ぎない
ので、これと比較してもグリーンシートを無駄なく効率
的に使用していることが理解できる。
【0035】このように本実施形態によれば、積層圧電
素子の製造工程において素子の材料であるグリーンシー
トのロスを少なくすることができるので、大きなコスト
低減を図ることができる。
【0036】また、本実施形態の積層圧電素子2は6層
の構成であり、このうち5層が駆動に用いられる。この
ため、積層構造ではない単板の圧電素子と比較すると、
5分の1の電圧で同等の出力が得られる。このため、振
動装置の低電圧による駆動が可能となり、信頼性、安全
性に優れた振動装置を実現することができる。
【0037】ところで、各積層圧電素子2への給電は図
1に示したフレキシブルプリント基板15により行われ
る。フレキシブル基板15は各積層圧電素子2の上端面
(第1層の圧電素子板19−1の上面)と接着により接
合され、この基板15上の配線パターン31と積層圧電
素子2の上端面に露出した貫通電極21−1−1,21
−1−2とが圧接することにより導通が得られる。な
お、配線パターン31−A1はA相の給電用パターンで
あり、配線パターン31−A2はA相のグランドパター
ンである。また、配線パターン31−B1はB相の給電
用パターンであり、配線パターン31−B2はB相のグ
ランドパターンである。
【0038】(第2実施形態)図7には、本発明の第2
実施形態である振動装置を示している。上記第1実施形
態では、積層圧電素子2を長方形状に形成したため、弾
性体1に接合した各素子間に隙間が生じ、弾性体1の外
周側で圧電素子2が存在しない部分が生じてしまう。し
かし、本実施形態では積層圧電素子2を台形状に形成し
たため、図7に示すように各素子間に隙間ができず、弾
性体1の外周側で圧電素子2が存在しない部分もなくな
る。
【0039】振動装置の振動形態にも依存するが、一般
に弾性体1の外周側のほうが駆動時の歪が大きい。この
ため、歪を発生させる積層圧電素子2も外側部分が有効
に用いられる。従って、本実施形態のように台形状の積
層圧電素子2を用いれば、より効率の良い振動装置を実
現することができる。
【0040】本実施形態における積層圧電素子2は、図
6に示すように、7層の圧電素子板19−1〜19−7
を積層することで構成されている。なお、図6中、20
は第1実施形態と同様の素子電極を示し、21は貫通電
極を示している。
【0041】本実施形態における積層圧電素子2は形状
が台形状となっている以外、素子の製造工程や電極構造
等は第1実施形態の積層圧電素子2と概ね同じである
が、本実施形態では、第2層以下の貫通電極20の位置
が台形の短片側の頂点近くである点で第1実施形態と異
なる。これは、前述したように積層圧電素子は弾性体1
の外周側のほうが有効に用いられるため、導通のために
形成される貫通電極はなるべく内周側に配置した方が好
ましいからである。
【0042】そして、本実施形態においても、第1実施
形態と同様、図8に示すように、8インチ角のグリーン
シートから計728個(22×42個)の圧電素子板が
形成される。
【0043】また、本実施形態における積層圧電素子2
の弾性体1に対する配置は第1実施形態と同様である
が、A相とB相との間にセンサ用積層圧電素子2−Sが
配置されている点で第1実施形態と異なる。このセンサ
用積層圧電素子2−Sは、弾性体1に生じる振動変位を
モニタするためのセンサ素子として使用される。このよ
うなセンサ素子を設けることで、弾性体1の駆動状態の
監視が行え、精度の高い駆動を行うことができる。
【0044】(第3実施形態)図11には、本発明の第
3実施形態である振動装置を示している。この振動装置
は、円環状に形成された弾性体1の端面に8個の積層圧
電素子2を並べて接合して構成されている。なお、この
振動装置は、円環形状の面外5次の振動モードで駆動さ
れる。また、この振動装置の駆動原理については、公知
文献に詳しく記載されているのでここでは説明を省略す
る。
【0045】図2には、上記振動装置で用いられる各積
層圧電素子2の構成を詳しく示している。積層圧電素子
2は、薄板状の金属材料を打ち抜いて曲げ加工を施すこ
とにより端面が略正8角形環状平面に形成された弾性体
1と、この弾性体1の端面に接合された8枚の積層圧電
素子2とから構成されている。各積層圧電素子2は弾性
体1の端面の内周および外周からはみ出さないように配
置され、隣り合う積層圧電素子2同士は互いに密着する
か、あるいは積層圧電素子2間の隙間に接着剤が充填さ
れる。
【0046】図9には、本実施形態の振動装置に用いら
れる積層圧電素子2の構成を詳しく示している。なお、
本実施形態の積層圧電素子2の製造方法は上記第1およ
び第2実施形態にて説明した積層圧電素子と同一であ
る。また、本実施形態においては、積層圧電素子2は、
第2実施形態と同様に、7枚の圧電素子板19−1〜1
9−7を積層することで構成される。さらに、本実施形
態の積層圧電素子2も、第2実施形態と同様に台形状に
形成される。
【0047】但し、第1層の圧電素子板19−1には、
3つの素子電極20−2−1,20−2−2,20−2
−3が形成される。また、圧電素子板19−1には、素
子電極20−1−1,20−1−2,20−1−3の領
域の内側にそれぞれ貫通電極21−1−1,21−1−
2,21−1−3が形成され、素子電極20−1−1と
貫通電極21−1−1とが、素子電極20−1−2と貫
通電極21−1−2とが素子電極20−1−3と貫通電
極21−1−3とがそれぞれ電気的に導通している。
【0048】第2層の圧電素子板19−2における第1
層の貫通電極21−1−1〜−3に重なる位置には貫通
電極21−2−1〜−3が形成されている。また、圧電
素子板19−2の上面には、貫通電極21−2−1を囲
むように素子電極20−2−1が形成されているととも
に、それぞれ貫通電極21−2−2,21−2−3に接
続されて圧電素子板19−2の上面を略半分ずつ覆うよ
うに素子電極20−2−2,20−2−3が形成されて
いる。なお、各素子電極20−2−1〜−3は互いに絶
縁されている。
【0049】第3層の圧電素子板19−3における第2
層の貫通電極21−2−1〜−3に重なる位置には貫通
電極21−3−1〜−3が形成されている。また、圧電
素子板19−3の上面には、貫通電極21−3−2,2
1−3−3を囲むように素子電極20−3−2,20−
3−3が形成されているとともに、貫通電極21−3−
1に接続されて圧電素子板19−3の上面をほぼ覆うよ
うに素子電極20−3−1が形成されいる。なお、各素
子電極20−3−1〜−3は互いに絶縁されている。
【0050】第4層の圧電素子板19−4における第3
層の貫通電極21−4−1〜−3に重なる位置には貫通
電極21−4−1〜−3が形成されている。また、圧電
素子板19−4の上面には、貫通電極21−4−1を囲
むように素子電極20−4−1が形成されているととも
に、それぞれ貫通電極21−4−2,21−4−3に接
続されて圧電素子板19−4の上面を略半分ずつ覆うよ
うに素子電極20−4−2,20−4−3が形成されて
いる。なお、各素子電極20−4−1〜−3は互いに絶
縁されている。
【0051】第5層の圧電素子板19−5における第4
層の貫通電極21−4−1〜−3に重なる位置には貫通
電極21−5−1〜−3が形成されている。また、圧電
素子板19−5の上面には、貫通電極21−5−2,2
1−5−3を囲むように素子電極20−5−2,20−
5−3が形成されているとともに、貫通電極21−3−
1に接続されて圧電素子板19−5の上面をほぼ覆うよ
うに素子電極20−3−1が形成されいる。なお、各素
子電極20−5−1〜−3は互いに絶縁されている。
【0052】第6層の圧電素子板19−6における第5
層の貫通電極21−5−1〜−3に重なる位置には貫通
電極21−6−1〜−3が形成されている。また、圧電
素子板19−6の上面には、貫通電極21−6−1を囲
むように素子電極20−6−1が形成されているととも
に、それぞれ貫通電極21−6−2,21−6−3に接
続されて圧電素子板19−6の上面を略半分ずつ覆うよ
うに素子電極20−6−2,20−6−3が形成されて
いる。なお、各素子電極20−6−1〜−3は互いに絶
縁されている。
【0053】第7層(最下層)の圧電素子板19−7の
上面には、この上面全体を覆うように素子電極19−7
が形成されている。
【0054】これら7層の圧電素子板19−1〜19−
7は、それぞれ貫通電極および素子電極が投影的に重な
るように位置を合わされ、加圧プレスされた後、所定の
形状に加工されて積層圧電素子として形成される。
【0055】第1層の素子電極20−1−1は、貫通電
極により第3、第5および第7層の素子電極20−3−
1,20−5−1,20−7−1と電気的に導通され
る。同様に、第1層の素子電極20−1−2は、第2、
第4および第6層の素子電極20−2−2,20−4−
2,20−6−2と電気的に導通される。また、第1層
の素子電極20−1−3は、第2、第4および第6層の
素子電極20−2−3,20−4−3,20−6−3と
電気的に導通される。
【0056】このように形成された積層圧電素子におい
て、図9に示すように素子電極20−1−1,20−1
−2,20−1−3の間に直流電圧を印加することで各
層の圧電素子板の分極が行われる。このときの分極状態
を模式的に図10に示す。上記のように各素子電極の導
通がとられているので、例えば素子電極20−1−1を
GND電位とし、素子電極20−1−2,20−1−3
を(+)電位とすることで図9(a)に矢印で示す方向
に電界が印加され、各層は同方向に分極される。
【0057】積層圧電素子2においては、は第1実施形
態で示した積層圧電素子と同様に、分極後に素子の上端
面に露出している素子電極20−1−1,20−1−
2,20−1−3が除去される。これにより積層圧電素
子2の上端面に露出して残る貫通電極21−1−1,2
1−1−2,21−1−3は後述するフレキシブルプリ
ント基板15との導通をとるために用いられる。
【0058】こうして図9(a)に示すように分極され
た積層圧電素子において、図9(b)に示すように貫通
電極21−1−1をGND電位とし、貫通電極21−1
−2,21−1−3にそれぞれ(+)電位を与えると、
素子は正の変位を発生する(この印加電位と変位の関係
を図中(+)と表記する)。貫通電極21−1−2に対
する電位の印加で積層圧電素子の図中右側の領域に、貫
通電極21−1−3に対する電位の印加で図中左側の領
域に変位が生じる。
【0059】図9(c)は、図9(a)において分極の
電位を逆に印加したときの積層圧電素子の分極状態を示
したものである。これは図9(b)に示したものと逆の
分極状態となっており、貫通電極21−2−2,21−
2−3に(+)電位を与えたときに負の変位が発生する
(この印加電圧と変位の関係を図中(−)と表記す
る)。
【0060】そして、図9(b),(c)に示すよう
に、(+)分極された積層圧電素子2と(−)分極され
た積層圧電素子2とが図11(b)に示すように交互に
位置するよう弾性体1の端面に接合される。このように
配置することで、(+)分極された2つの分極領域と
(−)分極された2つの分極領域とが、図16(c)に
示す従来の振動装置と同様に、交互に配置されることに
なる。
【0061】各分極領域は交互にA相駆動用、B相駆動
用として用いられる。このため、A相駆動用に用いられ
る分極領域もB相駆動用に用いられる分極領域も、
(+)分極された分極領域と(−)分極された分極領域
とが交互に位置することになる。ここで、本実施形態の
振動装置は、4次の面外曲げモードで駆動される。つま
り、1波長(λ)は全周の1/4である。このため、各
分極領域はλ/4のピッチで配置されていることにな
る。また、A相駆動用の分極領域およびB相駆動用の分
極領域は、λ/2のピッチで配置されていることにな
る。前述のように、A相駆動用の分極領域は交互に
(+)分極、(−)分極されているので、これらに所定
の交番電圧を印加することでこの位置を腹とする4次の
面外曲げモードが励起される。
【0062】一方、B相の分極領域も交互に(+)分
極、(−)分極され、さらにこれらはA相の分極領域に
対してλ/4ずれて位置する。このため、B相の分極領
域に対して交番電圧を印加することで、A相に対して4
/λずれた位置にモードが励起される。そして、これら
A,B相に印加する交番電圧に適当な位相差を与えるこ
とで、弾性体1には、周方向に節、腹の位置が移動する
進行波が発生する。
【0063】なお、各積層圧電素子2に形成された貫通
電極21−1−3はA相を駆動するための導通用電極と
して用いられ、すべて同電位の電圧が印加される。同様
に貫通電極21−1−2はB相を駆動するための導通用
電極として用いられ、全て同電位の電圧が印加される。
また、貫通電極21−1−1はA,B相共通のGND電
極として用いられる。
【0064】図11(a)には、上記貫通電極21−1
−1,21−1−2,21−1−3に接続されるフレキ
シブルプリント基板15を示している。このフレキシブ
ルプリント基板15は、弾性体1の端面の内外径とおお
よそ同一の内外径を持つ円板部と、この円板部から径方
向外方に延びて外部との電気的な接続を行う導通部とか
ら構成されている。各積層圧電素子2の貫通電極21−
1−1,21−1−2,21−1−3はそれぞれ同心円
上に位置するため、フレキシブルプリント基板15の円
板部にも同心円上に3つの電極パターンが形成される。
最も内周側に形成された基板電極31−Gは貫通電極2
1−1−1と電気的に接続し、GND用電極となる。中
間に位置する基板電極31−Bは貫通電極21−1−2
と接続し、B相用電極となる。最も外周側に形成された
基板電極31−Aは貫通電極21−1−3と接続し、A
相用電極となる。
【0065】第1実施形態では、弾性体1の全周のうち
に駆動に用いられない領域が存在したが、本実施形態で
は、弾性体1の全周を駆動に用いることができる。この
結果、同一形状の弾性体を用いた場合を比較すると、本
実施形態の振動装置をモータ等の駆動装置に用いること
によって、より高出力を得ることができる。
【0066】また、本実施形態では、1つの積層圧電素
子2に2つの分極領域を形成しているので、1枚の積層
圧電素子に1つの分極領域だけを形成する場合に比べて
部品点数を少なくでき、製造時の工程数の削減を図れる
とともに、信頼性の高い振動装置を実現することができ
る。また、本実施形態に用いられる積層圧電素子は全て
形状が同一であり、分極方向が異なるに過ぎない。この
ため、素子製造時の工程を素子の使用に合わせて変更す
る必要等がなく、製造時の繁雑さの少ない振動装置を実
現することができる。
【0067】(第4実施形態)図15には、本発明の第
4実施形態である振動装置を示している。なお、本実施
形態の振動装置は、第1および第2実施形態にて説明し
た円環状の弾性体1の端面に接合されるものであり、本
実施形態では、弾性体1の端面に接合された6個の積層
圧電素子2−a,2−bにより弾性体1に面外曲げ7次
モードが励起される。
【0068】また、本実施形態の積層圧電素子2は、図
12に示すように、弾性体1に励起される振動モードの
1波長の長さを有する扇状に形成された7枚の圧電素子
板19−1〜19−7を積層して構成される。各圧電素
子板19−1〜19−7は、図14に示すように1枚の
グリーンシートから多数形成される。例えば、焼成前8
インチ角のグリーンシートから外径φ60mm、内径φ
45mmの弾性体1に接合するための圧電素子板を形成
する場合には、1枚のグリーンシートから126個(7
×18個)の圧電素子板を形成することができる。
【0069】第1層の圧電素子板19−1の上面には、
この圧電素子板を周方向に分割するように3つの素子電
極20−1−1,20−1−2,20−1−3が形成さ
れている。また、圧電素子板19−1には、素子電極2
0−1−1,20−1−2,20−1−3の内側に貫通
電極21−1−1,21−1−2,21−1−3が形成
されている。
【0070】第2層の圧電素子板19−2における圧電
素子板19−1に形成された貫通電極21−1−1,2
1−1−2,21−1−3と重なる位置には、3つの貫
通電極21−2−1,21−2−2,21−2−3が形
成されている。そして、圧電素子板19−2の上面に
は、貫通電極21−2−1の露出部を囲むように素子電
極20−2−1が形成されているとともに、貫通電極2
1−2−2,21−2−3にそれぞれ接続されて圧電素
子板19−2の上面のほぼ半分ずつを覆うように、つま
りは弾性体1に励起する振動モードの1/2波長のピッ
チで素子電極20−2−2,20−2−3が形成されて
いる。
【0071】第3層の圧電素子板19−3における圧電
素子板19−2に形成された貫通電極21−2−1,2
1−2−2,21−2−3と重なる位置には、3つの貫
通電極21−3−1,21−3−2,21−3−3が形
成されている。そして、圧電素子板19−3の上面に
は、貫通電極21−3−2,21−3−3の露出部を囲
むように素子電極20−3−2,20−3−3が形成さ
れているとともに、貫通電極21−3−1に接続されて
圧電素子板19−3の上面のほぼ全体を覆うように素子
電極20−3−1が形成されている。
【0072】第4層の圧電素子板19−4における圧電
素子板19−3に形成された貫通電極21−3−1,2
1−3−2,21−3−3と重なる位置には、3つの貫
通電極21−4−1,21−4−2,21−4−3が形
成されている。そして、圧電素子板19−4の上面に
は、貫通電極21−4−1の露出部を囲むように素子電
極20−4−1が形成されているとともに、貫通電極2
1−4−2,21−4−3にそれぞれ接続されて圧電素
子板19−4の上面のほぼ半分ずつを覆うように素子電
極20−4−2,20−4−3が形成されている。
【0073】第5層の圧電素子板19−5における圧電
素子板19−4に形成された貫通電極21−4−1,2
1−4−2,21−4−3と重なる位置には、3つの貫
通電極21−5−1,21−5−2,21−5−3が形
成されている。そして、圧電素子板19−5の上面に
は、貫通電極21−5−2,21−5−3の露出部を囲
むように素子電極20−5−2,20−5−3が形成さ
れているとともに、貫通電極21−5−1に接続されて
圧電素子板19−5の上面のほぼ全体を覆うように素子
電極20−5−1が形成されている。
【0074】第6層の圧電素子板19−6における圧電
素子板19−5に形成された貫通電極21−5−1と重
なる位置には、貫通電極21−6−1が形成されてい
る。そして、圧電素子板19−6の上面には、貫通電極
21−6−1の露出部を囲むように素子電極20−6−
1が形成されているとともに、圧電素子板19−6の上
面のほぼ半分ずつを覆うように素子電極20−6−2,
20−6−3が形成されている。
【0075】第7層の圧電素子板19−6の上面には、
この上面のほぼ全体を覆うように素子電極20−7−1
が形成されている。
【0076】以上のように形成された各圧電素子板19
−1〜19−7を積層して一体化し、焼成を行うことで
積層圧電素子2が形成される。これにより、第1層の素
子電極20−1−1は、貫通電極により第3、第5およ
び第7層の素子電極20−3−1,20−5−1,20
−7−1と電気的に導通される。同様に、第1層の素子
電極20−1−2は、第2、第4および第6層の素子電
極20−2−2,20−4−2,20−6−2と電気的
に導通される。また、第1層の素子電極20−1−3
は、第2、第4および第6層の素子電極20−2−3,
20−4−3,20−6−3と電気的に導通される。
【0077】このように形成された積層圧電素子におい
て、図12に示すように素子電極20−1−1,20−
1−2,20−1−3の間に直流電圧を印加することで
各層の圧電素子板の分極が行われる。このときの分極状
態を模式的に図13(a)に示す。上記のように各素子
電極の導通がとられているので、例えば素子電極20−
1−1をGND電位とし、素子電極20−1−2を
(+)電位、素子電極20−1−3を(−)電位とする
ことで、図13(a)に矢印で示す方向に電界が印加さ
れ、各層は同方向に分極される。
【0078】積層圧電素子2においては、分極後に素子
の上端面に露出している素子電極20−1−1,20−
1−2,20−1−3が研磨等により除去される。これ
により積層圧電素子2の上端面に露出して残る貫通電極
21−1−1,21−1−2,21−1−3は外部との
導通をとるために用いられる。
【0079】こうして分極処理された積層圧電素子2に
おいて、貫通電極21−1−1をGND電位とし、貫通
電極21−1−2,21−1−3に正電位を与えると、
図13(b)に示すように、(+)で示した分極領域が
厚さ方向あるいは面内方向に伸び変形し、(−)で示し
た分極領域が縮み変形する。このように分極処理がされ
た積層圧電素子2は、A相駆動用として用いられる(以
下、A相駆動用の積層圧電素子2を2−aと表記す
る)。
【0080】一方、図13(a)に示した積層圧電素子
2において、素子電極20−1−1をGND電位とし、
素子電極20−1−2を(−)電位、素子電極20−1
−3を(+)電位とすることで、図13(a)に矢印で
示す方向とは反対方向に電界が印加され、各層は同方向
に分極される。
【0081】こうして分極処理された積層圧電素子2に
おいて、貫通電極21−1−1をGND電位とし、貫通
電極21−1−2,21−1−3に正電位を与えると、
図13(c)に示すように、(+)で示した分極領域が
厚さ方向あるいは面内方向に伸び変形し、(−)で示し
た分極領域が縮み変形する。このように分極処理がされ
た積層圧電素子2は、B相駆動用として用いられる(以
下、B相駆動用の積層圧電素子2を2−bと表記す
る)。
【0082】そして、このように分極処理された積層圧
電素子2−a,2−bは、図15に示すように弾性体1
の端面に配置されて接合される。なお、図15中には、
各積層圧電素子2における分極領域の分極状態を
(+),(−)で示している。A相駆動用積圧電素子2
−aは同形状のものが3個並べて配置される。これらに
対して電位を与えることで各分極領域は交互に伸縮を行
い、適当な周波数の交流電界を与えることで振動子に曲
げの7次モードが励起される。
【0083】また、B相駆動用積圧電素子2−bも同形
状のものが3個並べて配置される。これらに対して電位
を与えることで各分極領域は交互に伸縮を行い、適当な
周波数の交流電界を与えることで振動子に曲げの7次モ
ードが励起される。そして、これらA,B相に印加する
交番電圧に適当な位相差を与えることで、弾性体1に
は、周方向に節、腹の位置が移動する進行波が発生す
る。
【0084】さらに、A相駆動用積圧電素子2−aとB
相駆動用積圧電素子2−bとの間には、センサ用積層圧
電素子2−sが配置される。このセンサ用積層圧電素子
2−sは励起される振動モードの1/4波長の長さに形
成され、積層圧電素子2−aの(+)の分極領域と同様
に構成されている。
【0085】各積層圧電素子2と外部との導通には、第
3実施形態にて説明したものと同様のフレキシブルプリ
ント基板等が用いられる。
【0086】なお、本発明は上記第1〜第4実施形態に
て説明した構成に限定されない。例えば、積層圧電素子
の形状が第1〜第4実施形態にて説明した形状と異なる
ものでもよく、積層圧電素子の積層数も第1〜第4実施
形態にて説明した積層数と異なってもよい。また、第3
実施形態にて説明した積層圧電素子の長さを、振動モー
ドの波長の3/2や2倍としてもよく、また用いるモー
ドの次数も上記各実施形態にて説明した次数に限定され
ない。さらに、積層圧電素子2と弾性体1の幅を同じと
する必要もない。
【0087】(第5実施形態)図16には、本発明の第
1〜第4実施形態にて説明した振動装置を用いた振動型
駆動装置(超音波モータ)を示している。この駆動装置
14は、弾性体1およびこれに接合された積層圧電素子
2からなる振動体(振動装置)13を有しており、この
振動体13は、弾性体1の内周に形成された支持部を介
してモータ基台8に固定されている。
【0088】また、弾性体1の上面(積層圧電素子2の
接合面とは反対側の面)には摩擦部材4が接合されてお
り、この摩擦部材4には移動体(接触体)5が回転摺動
可能に接触している。移動体5は、加圧バネ6およびバ
ネ押さえ12を介して出力軸7と連結されている。
【0089】出力軸7は、軸受け9,10を介してモー
タ基台8に回転自在に保持されており、軸受け10は出
力軸7に固定された軸押さえ11によって軸方向位置決
めがなされている。このため、振動体13と移動体5と
は加圧バネ6を弾性変形させた状態で軸押さえ11とバ
ネ押さえ12とによって挟持されるかたちとなり、移動
体5は加圧バネ6の付勢力によって振動子13に対して
加圧接触する。
【0090】このように構成された超音波モータにおい
て、振動体13のA,B相駆動用積層圧電素子2−a,
2−bに所定の周波数で所定の電圧の周波信号を与える
ことにより、振動体13(弾性体1)に進行波を形成さ
せ、これと加圧接触する移動体5を回転駆動することが
できる。移動体5の回転は出力軸7によりモータ外部に
取り出され、このモータを駆動源として備えた装置の駆
動対象(例えば、複写機の感光ドラム)に伝達される。
【0091】(第6実施形態)図17には、本発明の第
6実施形態である振動装置を示している。この振動装置
は、第1〜第4実施形態にて説明した弾性体1の端面に
2つの圧電素子3−1,3−2を並べて接合して構成さ
れている。なお、弾性体1の端面の外径はφ26mm
で、内径はφ15mmである。
【0092】圧電素子3−1,3−2の構成は、弾性体
1に4次の曲げモードが励起されるように決定されてい
る。波長λを角度で示すと90degであり、2つの圧
電素子板3−1,3−2は円環を2等分に分割する形状
に形成されているので、波長λの1/2の4倍の周方向
長さとなる。また、圧電素子3−1,3−2上に形成さ
れる素子電極20−A,20−Bの周方向長さは波長λ
の1/2、すなわち45degである。
【0093】圧電素子3−1には3つの駆動用素子電極
20−Aが、各々の励起する振動位相が波長λ×1/2
となるように配置される。これらの素子電極20−Aは
第1の振動モードを励振するA相駆動用の電極として用
いられる。また、圧電素子3−1には弾性体1の振動状
態を検出するためのセンサ相として用いられる素子電極
20ーSも形成されている。
【0094】圧電素子板3−2にも3つの駆動用の素子
電極20−Bが、各々の励起する振動位相が波長λ×1
/2となるように配置される。これらの素子電極20−
Bは第2の振動モードを励振するB相駆動用の電極とし
て用いられる。
【0095】圧電素子板3−1,3−2は、弾性体1上
に配置されたときに素子電極20−Aおよび素子電極2
0−Bそれぞれへの周波信号の印加により励振される振
動モードが波長λの1/4倍ずれる位置となるように配
置される。
【0096】これら圧電素子3−1,3−2は、図18
に示すようにグリーンシート22からプレス等により半
円環状に切り出される。この際、1つの切り出し部の端
部を他の切り出し部の内周の内側部分に配置するように
しているので、従来のように円環状の圧電素子を切り出
す場合に比べてグリーンシートを効率的に用いることが
できる。また、このように平面上でのスペースの効果的
な使用は、焼成後の工程、例えば素子電極を形成したり
分極処理したりする際にも一定の効果をもたらす。
【0097】なお、本実施形態では、圧電素子3−1,
3−2を円環を2等分する形状とした場合について説明
したが、本発明ではこれに限定されず、例えば、圧電素
子を円環を4等分した形状にしてもよい。この倍の圧電
素子の周方向長さは波長λの1/2×2の長さとなる。
このように、圧電素子の周方向長さは上記に限定され
ず、圧電素子に形成される素子電極が収まれば任意の長
さとしてよい。
【0098】(第7実施形態)図19(a)には、本発
明の第7実施形態である振動装置を示している。駆動に
用いられる2つのモードを励起するために用いられる積
層圧電素子3−1はおよそ振動モードの波長λの1/2
の長さに形成される。圧電素子3−1は略線対称となる
多角形状としているが、これは円環状の弾性体1上に配
置したときに円形の対称性をなるべく崩さないように
し、振動特性を良好なものとするための配慮である。
【0099】図19(a)に示されるように、弾性体1
の端面には、素子電極20−Aを持つ3つの圧電素子3
−1が並べられてA相駆動用として用いられ、同様に素
子電極20−Bを持つ3つの圧電素子3−1が並べられ
てB相駆動用として用いられる。
【0100】A相およびB相の圧電素子3−1,3−1
が配置されない場所には圧電素子3−3には素子電極2
0−Sが形成され、この素子電極20−Sはセンサ用電
極として用いられる。
【0101】また、駆動用の圧電素子板3−1およびセ
ンサ用の圧電素子3−3が配置されない場所には、弾性
体1の全周に渡って弾性体1の剛性や質量等が不均一と
ならないように圧電素子3−2が配置される。なお、図
21(a)においては分かり易くするために圧電素子3
−2,3−3を弾性体1の径方向外方にずらして示して
いるが、実際には圧電素子3−1と同様に弾性体1の端
面の範囲内に圧電素子3−1に並べて配置される。
【0102】なお、本発明においては、圧電素子3−1
の形状は本実施形態にて示したものに限られるものでは
ない。例えば、図21(b)に示すように台形状に形成
したり、図21(c)に示すように1枚の圧電素子に複
数の素子電極20を形成できるような形状にしたりして
もよい。
【0103】また、圧電素子3−2,3−3を配置する
必要は必ずしもない。
【0104】(第8実施形態)図20には、本発明の第
8実施形態である振動装置を示している。本実施形態で
は、円環状の弾性体1の端面の全周にわたって16個の
台形状の積層圧電素子3が並べて配置されており、面外
曲げの4次のモードを励起することで駆動が行なわれ
る。
【0105】16個の各圧電素子3は、弾性体1に励起
される振動モードの波長λのおおよそ1/4倍の長さに
形成されており、素子の上面のほぼ全面を覆う1つの素
子電極20を持つ。
【0106】本実施形態によれば、駆動用の圧電素子3
が弾性体1のほぼ全周にわたって配置されており、また
励起されるモードの歪の大きくなる弾性体1の外周側に
も配置されているので、振動装置として効率の良いもの
を実現できる。
【0107】各圧電素子3は、図21(a)に示すよう
にグリーンシートから切り出される。本実施形態によれ
ば、圧電素子3をグリーンシートから密に切り出すこと
が可能なので、圧電素子3を効率の良く生産することが
できる。
【0108】また、圧電素子3は形状が小さなものとな
るので、焼成時の変形も微小なものとなり、この結果変
形を修正する工程を不要としたり簡単な修正工程のみを
設ければ足りるようにしたりすることができる。
【0109】なお、本発明における圧電素子の形状は本
実施形態にて説明したものに限られない。例えば、図2
1(b)に示すように、圧電素子3の周方向長さを振動
モードの波長λのおおよそ1/4×2倍の長さとし、等
しい形状の素子電極20を2つ並べて形成するようにし
てもよい。また、図21(c)に示すように、圧電素子
の周方向長さを振動モードの波長のおおよそ1/4×3
倍の長さとし、振動モードの波長λの1/4ずつずれて
弾性体1に振動を励起できるように3つの素子電極20
を並べて形成してもよい。
【0110】また、上記第6〜第8実施形態にて説明し
た振動装置は、第5実施形態にて説明した振動型駆動装
置に適用することができる。さらに、上記各実施形態で
は、弾性体1の端面に積層圧電素子を配置した場合につ
いて説明したが、積層圧電素子に代えて単枚構成の圧電
素子を配置してもよい。
【0111】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
円環状又は多角形環状の弾性体の端面に複数の圧電素子
を並べて配置するようにしたので、1つ1つの圧電素子
を小さくすることができ、従来用いられていた円環状の
1枚の圧電素子を用いる場合に比べて、グリーンシート
から効率的に圧電素子を形成することができる。また、
圧電素子が小形となることにより、焼成時に圧電素子に
生じる変形が微小なものとなるので、この変形を修正す
る作業を不要もしくは簡略化することができる。そし
て、このように圧電素子を効率的に形成することによ
り、振動装置や振動型駆動装置全体のコストダウンを図
ることができる。
【0112】また、本発明において積層圧電素子を用い
れば、駆動に必要な周波電圧値を低くすることができ、
振動装置や振動型駆動装置における駆動回路の簡略化や
環境への影響の軽減化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である振動装置の斜視図
である。
【図2】上記振動装置に用いられる積層圧電素子の構成
を示す説明図である。
【図3】上記積層圧電素子の断面図である。
【図4】上記積層圧電素子の斜視図である。
【図5】上記積層圧電素子を構成する圧電素子板のグリ
ーンシートからの形成についての説明図である。
【図6】本発明の第2実施形態である振動装置に用いら
れる積層圧電素子の構成を示す説明図である。
【図7】上記第2実施形態の振動装置の斜視図である。
【図8】上記第2実施形態の積層圧電素子を構成する圧
電素子板のグリーンシートからの形成についての説明図
である。
【図9】本発明の第3実施形態である振動装置に用いら
れる積層圧電素子の構成を示す説明図である。
【図10】上記第3実施形態の積層圧電素子の断面図お
よび各圧電素子の分極状態を示す平面図である。
【図11】上記第3実施形態の振動装置の斜視図であ
る。
【図12】本発明の第4実施形態である振動装置に用い
られる積層圧電素子の構成を示す説明図である。
【図13】上記第4実施形態の積層圧電素子の断面図お
よび各圧電素子の分極状態を示す平面図である。
【図14】上記第4実施形態の積層圧電素子を構成する
圧電素子板のグリーンシートからの形成についての説明
図である。
【図15】上記第4実施形態の振動装置の平面図であ
る。
【図16】本発明の第5実施形態である振動型駆動装置
の断面図である。
【図17】本発明の第6実施形態である振動装置の平面
図である。
【図18】上記第6実施形態の振動装置に用いられる圧
電素子のグリーンシートからの形成についての説明図で
ある。
【図19】本発明の第7実施形態である振動装置の平面
図およびこの振動装置に用いられる圧電素子の変形例を
示す平面図である。
【図20】本発明の第8実施形態である振動装置の平面
図である。
【図21】上記第8実施形態の振動装置に用いられる圧
電素子のグリーンシートからの形成についての説明図お
よびこの振動装置に用いられる圧電素子の変形例を示す
平面図である。
【図22】従来の振動装置に用いられる圧電素子の構成
を示す平面図および底面図である。
【図23】従来の振動装置に用いられる圧電素子の構成
を示す平面図である。
【図24】従来の圧電素子のグリーンシートからの形成
についての説明図である。
【符号の説明】
1 弾性体 2 積層圧電素子 3,19 圧電素子板 4 摩擦部材 5 移動体 13 振動体 14 振動型駆動装置 15 プリント基板 21 貫通電極 22 グリーンシート 23 圧電素子 31 基板電極

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状に形成された弾性体の端面に圧電素
    子を接合して構成され、前記圧電素子に周波電圧を印加
    して前記弾性体に振動を励起する振動装置において、 前記弾性体の端面に、複数の圧電素子を並べて接合した
    ことを特徴とする振動装置。
  2. 【請求項2】 前記弾性体が、円環状又は多角形環状に
    形成されていることを特徴とする請求項1に記載の振動
    装置。
  3. 【請求項3】 前記各圧電素子に1又は複数の分極領域
    が形成されるとともに、これら分極領域が、それぞれ各
    圧電素子に周波電圧が印加されたときに前記弾性体に定
    在波振動を励起するための第1相および第2相に分かれ
    ており、 前記各圧電素子が、前記第1相および前記第2相の分極
    領域がそれぞれ前記定在波の1/2波長の整数倍のピッ
    チで位置するとともに、前記第1相の分極領域と前記第
    2相の分極領域とが前記定在波の1/4波長分ずれて位
    置するように前記弾性体の端面に接合されていることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の振動装置。
  4. 【請求項4】 前記各圧電素子が、複数の圧電素子板を
    積層して構成されていることを特徴とする請求項1から
    3のいずれかに記載の振動装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の圧電素子のうち一部の圧電素
    子が前記弾性体の振動状態を検出するためのセンサ用素
    子であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに
    記載の振動装置。
  6. 【請求項6】 前記各圧電素子に1又は複数形成された
    電極領域のうち一部の電極領域が前記弾性体の振動状態
    を検出するためのセンサ用領域であることを特徴とする
    請求項1から5のいずれかに記載の振動装置。
  7. 【請求項7】 前記各圧電素子における前記弾性体との
    接合面と反対側の面に配線基板を圧接させたことを特徴
    とする請求項1から6のいずれかに記載の振動装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から7のいずれかに記載の振動
    装置と前記弾性体に摩擦接触する接触体とを相対駆動す
    ることを特徴とする振動型駆動装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の振動型駆動装置を駆動
    源として用いたことを特徴とする装置。
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