JP4887647B2 - 薄膜トランジスタ装置の製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタ装置の製造方法 Download PDF

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本発明は、画像表示装置等に用いる薄膜トランジスタ装置の製造方法に関する。
半導体自体を基板としたトランジスタや集積回路技術を基礎として、ガラス基板上にアモルファスシリコン(a−Si)やポリシリコン(p−Si)の薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:TFT)が製造され、液晶ディスプレイに応用されている。これらのトランジスタにおいては、作動領域の半導体層もシリコン膜をCVD法やPVD法で作成した後、フォトエッチングを施して形成しているので工程が煩雑で製造コストが高くなるのは避けられない。
従来のTFT表示装置の一例を、図13及び図14に示す。図13は平面配置図であり、図14は線D−D’に沿った断面図である。この表示装置の製造方法の概要を示すと、先ず、絶縁基板1上に金属成膜およびフォトリソ、エッチングによってゲート電極2およびキャパシタ下部電極10を形成する。次に、プラズマCVDによってSiNxの絶縁層3およびアモルファスシリコン(a−Si)からなる半導体層6を形成する。アモルファスシリコン(a−Si)の最上部には薄くn+ ドーピング層6’を形成しておく。そして、フォトリソによってa−Siからなる半導体層6を島状にパターニングする。続いて画素電極8としてITO(Indium Tin Oxide )を成膜し、フォトリソ・エッチングによって所定の形状にパターニングする。さらにソース電極4及びドレイン電極5用のSi膜を成膜し、フォトリソ・エッチングによってパターニングし、さらにチャネル部のn+ −Si層をエッチングする。
このように現在の半導体製造プロセスは、真空プロセスと多数回のフォトプロセスを駆使したものであり、装置も大掛かりとなるのでその製造コストも高いものとなる。
また近年、ICカードやRFIDタグ等が注目されている。これらには半導体装置が使用されている。半導体装置は年々多機能化が進んでいるが、逆に薄型化、軽量化が進行しており、それを実現するため限られたスペースへの集積化や素子の薄型化が求められている。
半導体装置に使用される基板を薄くして薄型化を計ろうとすると、素子が壊れ易くなる。例えば、ICカードは、カードホルダや財布などに収納され持ち運ばれるが、ポケットやカバンなどの中で外部からの力により曲げ、捻りなどを加えられることも多く、フレキシブルで壊れにくいことが強く求められている。また、ワイヤボンディングなどで配線する必要があるため、曲げ、捻りなどで素子自身や配線などが壊れるなど信頼性を著しく低下させる問題がある。
最近、酸化物半導体や有機半導体を用いたTFTが登場し、半導体層の形成温度を室温〜200℃程度にまで低温化できることからプラスチック基板を用いることも可能になり、軽量かつフレキシブルなディスプレイが安価に得られるものと期待されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、従来の半導体装置のような形状では、チャネル幅の上限は画素の一片の長さになり、オン電流を大きくすることができない。また、ソース・ドレイン間あるいは他の画素との間にリーク電流が流れるのでオフ電流を小さくすることができない。
あるいは、オン電流を大きくするためにはチャンネル長を小さくする必要があり、オフ電流が大きくなるとともにチャネル長のバラツキによる半導体特性のバラツキが大きくなり、ソース・ドレイン間の短絡の危険も高まる。
このように、従来の半導体装置では、オン電流を大きくできず、またオフ電流を小さくできず、良好な特性を得ることが困難であった。
また、従来の半導体装置では、TFTがオフ状態でも電荷がリークするという難点がある。その他にも、キャパシタンス内部で電荷がリークすることもあるが、一般にはTFTからのリークの方が1桁程度大きい。このリークがはなはだしい場合には、フレーム周波数と同じ周期で画像の明暗が変化するフリッカーと呼ばれる現象が生じてしまう。
ところで、リーク電流の発生部位は、TFTの半導体層とゲート電極が交差して形成されるエッジ部で発生するとされている。この原因としてこのエッジ部においてゲート電極の絶縁不良のために、ゲート電極によりソース電極とドレイン電極とが短絡されてしまう。あるいは、エッチングやイオンドーピングによるダメージで半導体層の周囲が結晶構造になっていないことがあげられる。
例えば、ゲート絶縁膜が半導体層を完全に覆っていない場合を考える。ゲート電極と半導体層を絶縁するために、半導体層の表面に絶縁膜を形成する際に段差のために側面には絶縁膜が形成され難く、側面が露出してしまうことがある。この状態では、側面において、ゲート電極と半導体層とが短絡してまう。このため、ゲート電極にしきい値以下の電圧を印加した場合には、チャネルが形成されていない状態でもドレイン電極とソース電極はゲート電極によって常に短絡されて、リーク電流が発生してしまうことになる。
一般的に従来のTFTでは製造プロセス上、半導体層の段差部の側面には薄膜が形成され難いため、半導体層の側面が絶縁膜で完全に覆われない現象が発生し易い。このため、エッジ部を通してリーク電流は流れてしまう。逆にいえば、エッジ部のような部分を構造的に持たなければリーク電流は削減できることになる。
リーク電流の少ないTFTを得ることを目的として、ソース電極とゲート電極を円形状に配置したTFTを具備した液晶ディスプレイが提案されている(例えば、特許文献2参照。)。図15に示すようにこの液晶ディスプレイの薄膜トランジスタでは、ゲイト電極502がソース電極501を囲むように配置され、前記ゲイト電極502の外側に、前記ゲイト電極502をほぼ囲むようにドレイン電極503が配置された構造を有している。図中504は半導体層である。すなわち、半導体層にはTFTの外形が略相似とされた電極が同心円状に配置されている。円形の電極の外側を囲むように、ゲイト電極と円環の一部が欠けた形状の電極が配置されている。円環の一部が欠けた形状の電極はゲイト電極を構成する配線金属とは異なる層に配置され、二つの電極は同一層の配線金属で構成されている。これにより、半導体層のエッジ部がソース電極とドレイン電極とを結ぶ線上に存在しないため、ドレイン電極とソース電極とがゲート電極によって短絡されることのない構成となっており、この結果、リーク電流を減少させることができるとされている。
再公表特許WO98−29261号公報 特開平08−160469号公報
本発明は、係る従来技術の状況に鑑みてなされたもので、大きなオン電流と小さなオフ電流を有し、かつバラツキの少ない良好な特性の薄膜トランジスタ装置の製造方法を提供することを課題とする。
本発明の薄膜トランジスタ装置の製造方法は、絶縁基板上に形成されたゲート電極およびキャパシタ下部電極とを有し、その上に形成されたゲート絶縁膜を介して該ゲート絶縁膜に接してソース電極及びドレイン電極が配置されており、該ソース電極及びドレイン電極の間隙を埋めるように半導体層が配置されており、さらにその上に形成された層間絶縁膜を介して画素電極が配置されてなり、かつ前記層間絶縁膜中のビアホールによって該画素電極と前記ソース電極とが接続され、平面配置的に見て、前記ソース電極が、矩形の4つの隅部を円弧状に形成するとともに、それぞれの前記隅部の端部が、隣り合う前記隅部同士を接続する直線部になだらかに接続された孤立島パターンであり、前記ドレイン電極が、それぞれの前記隅部と中心が一致した4つの円弧状部と、隣り合う前記円弧状部同士を接続し、端部が前記円弧状部になだらかに接続された4つの直線状部とを有し、前記円弧状部および前記直線状部は等幅であり、かつ、1つの前記直線状部の中央部が削られた形状であり、前記ゲート電極が、前記ソース電極及び前記ドレイン電極の間にあって前記ソース電極をほぼ囲むように形成され、前記ソース電極の内部に前記キャパシタ下部電極を有する薄膜トランジスタ装置を製造する薄膜トランジスタ装置の製造方法であって、絶縁基板上に、導電膜からなるゲート電極およびキャパシタ下部電極を形成し、その上にゲート絶縁膜を形成し、次いでゲート絶縁膜上に導電膜からなるソース電極およびドレイン電極を形成し、前記ゲート絶縁膜の一部の上に前記ソース電極およびドレイン電極に接するように半導体層を形成し、該半導体層を含むソース電極、ドレイン電極およびゲート絶縁膜の上に層間絶縁膜を形成した後、該層間絶縁膜の所定位置にビアホールを形成し、該ビアホール中に導体層を形成し、さらに前記ビアホールを含む層間絶縁膜上に画素電極を形成する工程とを少なくとも有し、前記ソース電極、ドレイン電極およびキャパシタ下部電極を形成する工程に、少なくとも印刷工程を含むことを特徴としている。なお、半導体層とソース・ドレイン電極の形成順序は逆でも良い。
このような製造方法によれば、リーク電流が少なく効果的なキャパシタを具備した薄膜トランジスタ装置を、確実に製造することができる。
特に、印刷方法を採用すれば必要な部分にのみ導体を形成することができるので、製造工程が大幅に削減され、大量に安価に製造することが可能となる。
本発明の薄膜トランジスタ装置の製造方法では、前記ソース電極がキャパシタ上部電極を兼ねているものであっても良い。
本発明の薄膜トランジスタ装置の製造方法では、前記半導体層が酸化物半導体または有機半導体からなるものが好ましい。
薄膜トランジスタ装置の製造方法をこのようにすれば、安価な印刷法を使用することが可能となり、エッチング工程も削減することができる。
本発明の薄膜トランジスタ装置の製造方法では、前記半導体層を形成する工程に、少なくとも印刷工程を含むことが好ましい。
本発明の薄膜トランジスタ装置の製造方法では、前記ビアホール中に導体層を形成する工程に、少なくとも印刷工程を含むことが好ましい。
以上の説明から理解できるように、本発明には、以下の効果がある。
ソース電極を孤立島パターンにしてゲート電極で囲むことによって、オフ電流を低減できる。また、キャパシタをソース電極下に設けることにより、チャネル幅を大きくでき、オン電流を大きくできる。ソース電極が角の丸い四角形、ドレイン電極が角の丸い四角形の辺の一部で等幅であることにより、チャネル長を小さくかつ均一に保つことができる。これらの理由により、大きなオン電流と小さなオフ電流を有する、良好な特性の薄膜トランジスタ装置を得ることができるようになる。
また、上記のような薄膜トランジスタ装置をフォトリソの回数を減らし、安価に提供することが可能となる。
本発明の実施の形態について、以下に図面を使用して詳細に説明する。なお、以下に使用する図面では、説明を判り易くするために縮尺は正確には描かれていない。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係わる薄膜トランジスタ装置を、図1及び図2に示す。図1は薄膜トランジスタアレイの1画素領域を示す平面配置図であり、図2は線A−A’に沿った断面図を示している。
図1に示すように第1の実施形態に係わる薄膜トランジスタ装置50は、平面配置的に見てソース電極4が孤立島パターンであり、ゲート電極2が該ソース電極4をほぼ囲むC字状であり、ドレイン電極5が前記ゲート電極2をほぼ囲むC字状に形成されている。前記ソース電極4の内部にキャパシタ下部電極10を有していて、前記ソース電極4が角の丸い四角形であって、前記ゲート電極2及びドレイン電極5が等幅の四角いC字状をなしている。
ソース電極4とドレイン電極5との間には、前記ゲート電極2とほぼ重なる位置に半導体層6が形成されていて、トランジスタを形成している。
断面は図2に示すように、絶縁基板1上に、ゲート電極2およびキャパシタ下部電極10が形成され、その上がゲート絶縁膜3で覆われている。その上にソース電極4、ドレイン電極5が形成されている。ここでソース電極4は、キャパシタ上部電極を兼ねている。ソース電極4とドレーン電極5の間のチャネル部には、半導体層6が形成されていて、トランジスタを形成している。
さらにその上に形成された層間絶縁膜7を介して画素電極8が配置されてなり、かつ前記層間絶縁膜中7のビアホール9によって該画素電極8と前記ソース電極4とが接続されている。
このように、平面的に見てソース電極4を孤立島パターンにし、ゲート電極2がそれをほぼ囲み、ドレイン電極5がそれをほぼ囲むことにより、ゲート電位を制御することによってソース・ドレイン間をほぼ遮断でき、オフ電流を小さくすることができる。また、キャパシタ下部電極10をソース電極4の下に形成することにより、TFT部以外の部分に別途キャパシタエリアを設ける必要がなくなり、ソース電極4を大きくすることができる。それによってソース電極4とドレイン電極5の間のチャネル幅が大きくなり、オン電流を大きくすることができる。特に、ソース電極4を角が丸い四角形にし、ゲート電極2およびドレイン電極5を角が丸い四角形の辺の一部を利用したC字状とすることにより、四角形の画素の中でソース電極4を大きくでき、かつチャネル長を均一にすることができる。
あるいはチャネル幅を大きくしたことによって、オン電流を減らすことなくチャネル長を大きくでき、オフ電流を小さくすることができるとともに、チャネル長のバラツキを小さくすることができ、しかもソース・ドレイン間の短絡の危険を減らすことができる。
本発明の薄膜トランジスタ装置において、絶縁基板としては使用する半導体や導体の材質によって、石英やガラスの他に、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルスルフォン(PES)、ポリイミド(PI)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリスチレン(PS)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ナイロン等のプラスチックが使用できる。これらのプラスチック基板は薄いフィルム状で絶縁基板として使用できる利点がある。
ゲート電極、キャパシタ下部電極、ソース電極、ドレイン電極、キャパシタ上部電極及びこれらを繋ぐゲート配線、ソース配線、キャパシタ配線としては、Al、Cr、Au、Ag、Cu、Ti、Ni等の導電性の良い金属膜や、ITO等の透明導電膜が使用できる。これらの導電膜はCVD法やPVD法を使用して形成する。
あるいはまた、AgペーストやNiペースト等の導電ペーストを使用することもできる。AgペーストやNiペーストを印刷した後、焼成することによって形成するのが望ましい。
ソース電極、ドレイン電極、キャパシタ上部電極あるいはこれらを繋ぐゲート配線、ソース配線、キャパシタ配線を印刷法を使用して形成することにより、1回のプロセスで成膜とパターニングができるので、工程を簡略化し設備投資を大幅に削減することが可能となる。
また、印刷法として特にスクリーン印刷を使用すると、ソース電極、ドレイン電極あるいはキャパシタ上部電極を厚く形成できるので、ビアホールを形成する場合に電極に到達し、かつ貫通しない搾孔条件が広いという利点がある。
ゲート絶縁層や層間絶縁膜としては、SiO 、Al、SiN等の無機物質や、ポリビニルフェノール、エポキシ、ポリイミド等の有機物質を用いることができる。通常、無機物質の膜はCVD法やPVD法を使用して形成し、有機物質ぱスピンコート法や印刷法を使用して形成することができる。印刷法としては、例えばスクリーン印刷法が利用できる。
半導体層を構成する半導体としては、通常よく用いられるシリコンの他に、InGaZnO系、InZnO系、ZnGaO系、InGaO系、In、ZnO、SnO 、あるいはこれらの混合物等の酸化物半導体や、ポリチオフェン誘導体、ポリフェニレンビニレン誘導体、ポリチエニレンビニレン誘導体、ポリアリルアミン誘導体、ポリアセチレン誘導体、アセン誘導体、オリゴチオフェン誘導体等の有機半導体を用いることができる。
酸化物半導体層は、有機金属化学気相成長やスパッタやレーザアブレーションによる成膜によっても得ることができるが、原料を印刷塗布した後焼成によっても得ることができる。
有機半導体膜を用いる場合は、原料の塗布・焼成によって得られるほか、蒸着によっても得ることができる。
酸化物半導体や有機半導体を使用すると、印刷法が利用できるほか、半導体層の形成に要する温度が200℃以下まで低くなるので、絶縁基板としてプラスチックフィルムを使用できるようになる利点がある。
層間絶縁膜に形成するビアホールの形成には、UV−YAGレーザビームを使用するのが好ましい。UV−YAGレーザビームを使用すれば、無機物質や有機物質の層間絶縁膜のいずれにも好適に利用でき、微少なビアホールを正確に形成することが可能である。
ビアホール内にはスパッタ法でAlやAg膜を成膜して利用するほか、AgペーストやNiペーストを印刷した後ドクターブレードで押し込んで形成することもできる。
画素電極としてはAlやAgの薄膜やITO膜が好適に用いられる。
なお、層間絶縁膜、画素電極およびビアホールを省略し、ソース電極を画素電極として使用することも可能である。
このようなTFTを用いて、液晶ディスプレイ等の画像表示素子を作製できる。例えば半導体層6に酸化物半導体、ゲート電極2、ソース電極4、ドレイン電極5、キャパシタ下部電極10、キャパシタ上部電極11にすべてITO等の透明電極を用い、ゲート絶縁層3にSiO2等の無機物質を、層間絶縁膜7に透明なエポキシ樹脂やポリイミド樹脂を用いることにより、開口率の大きな薄膜トランジスタディスプレイを作製することができる。また、ソース電極4やドレイン電極5にAgペーストを用いる等によって非透過性の場合でも、ゲストホスト液晶ディスプレイ等に用いることができる。
次に、本実施形態の薄膜トランジスタ装置の製造方法について、図3及び図4の断面工程図を用いて説明する。基板1として、例えば厚さ125μmのポリエチレンナフタレート(PEN)を用意し、Alを全面にスパッタ成膜した後フォトリソおよびエッチングによって所定の位置に角が丸い四辺形の辺の一部を使用したC字状をなすゲート電極2とキャパシタ下部電極10を形成する(図3(a)参照)。Al膜の厚さは100nm程度、ゲート電極2の外径は460μm程度、内径は390μm、キャパシタ下部電極のサイズは直径200μm程度が適当である。なお、この時ゲート配線2’およびキャパシタ配線10’も同時に形成しておく。
次に、例えばポリビニルフェノール溶液をスピンコートし、焼成してゲート絶縁膜3を形成する(図3(b)参照)。厚さは1μm程度とする。
次に、Ag導電ペースト等を使用してソース電極4、ドレイン電極5をスクリーン印刷によって形成する(図3(c)参照)。厚さは10μm程度、ソース電極4は外形400μm程度の大きさで角を丸くした四角形とする。ドレイン電極5は外形500μm、内形450μm程度の大きさで角を丸くした四角形とする。なお、この時ドレイン配線5’も同時に形成しておく。
そして、ソース電極4とドレイン電極5の間隙に、例えばポリチオフェン溶液をディスペンサによって塗布し、焼成して半導体層6を形成する(図3(d)参照)。
さらに、エポキシ樹脂を塗布・焼成することにより層間絶縁膜7を形成する(図4(e)参照)。厚さは100μm程度とする。
次に、UV−YAGレーザによって層間絶縁膜7に直径50μmのビアホール9を形成し(図4(f)参照)、ドクターブレードによってAgペーストを埋め込んだ後、焼成する(図4(g)参照)。ここで、表面を軽く削って平らにしておくのが好ましい。
最後に、画素電極8として例えばAlやITOを蒸着し、フォトリソ・エッチングによって490μm角程度の正方形にパターニングする(図4(h)参照)。
このようにして第1の実施形態の薄膜トランジスタ装置を得る。
ここで、ゲート電極2、ソース電極4及びドレイン電極5を形成する工程として、スクリーン印刷を用いることにより、これらのパターニングにフォトリソを用いる必要がない。しかしパターン形状によってはソース電極4とドレイン電極5間の距離(チャネル長)dを一定に保つことができない場合がある。
例えば図5(a)のような四角形に形成する場合では、印刷工程で角の丸まりや線の太りが生じて図5(b)のような形状になり、チャネル長dがd’に変化して特性のばらつきが生じる。そこでソース電極4とドレイン電極5間の距離(チャネル長)dを高精度に形成すべく鋭意検討した結果、図6(a)に示すようにゲート電極2、ソース電極4及びドレイン電極5が、角が丸い半径Rの円弧を持った四角形の辺の一部を切り取ったC字状であり、それらの中心を一致させる場合には、印刷後も図6(b)のようなチャネル長dが一定の形状に仕上げることができるのでチャネル長を均一に保てることを見出した。
このような薄膜トランジスタ装置を用いて、液晶ディスプレイ等の画像表示素子を作製できる。例えば半導体層6に酸化物半導体、ゲート電極2、ソース電極4、ドレイン電極5、キャパシタ下部電極10、キャパシタ上部電極11にすべてITO等の透明電極を用い、ゲート絶縁層3にSiO2 、層間絶縁膜7にも透明なエポキシ樹脂やポリイミド樹脂を用いることにより、開口率の大きな液晶ディスプレイを作製できる。また、ソース電極4やドレイン電極5にAgペーストを用いることによって非透過性の場合でも、ゲストホスト液晶ディスプレイ等に用いることができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係わる薄膜トランジスタ装置を、図7及び図8に示す。図7は薄膜トランジスタアレイの1画素領域を示す平面配置図であり、図8は線B−B’に沿った断面図を示している。
本実施形態の薄膜トランジスタ装置60が先の第1の実施形態に示した薄膜トランジスタ装置50と異なる点は、その断面構造にある。平面配置は先の第1の実施形態に示した薄膜トランジスタ装置と同じである。
図8に示す通り本実施形態の薄膜トランジスタ装置60では、絶縁基板1上にゲート電極2及びキャパシタ下部電極10が同一面に形成され、その上がゲート絶縁膜3で覆われている。ゲート絶縁膜3の上に全面にわたって半導体層6が覆っている。さらに該半導体層6上に半導体層6に接してソース電極4及びドレイン電極5が形成され、そしてそれらの上が層間絶縁層7で覆われ、その上に画素電極8が形成されている。画素電極8は、ビアホール9によってソース電極4と接続されている。
すなわち、半導体層6がソース電極4及びドレイン電極5の基板側に在るか、基板と反対側に在るかの点で第1の実施形態の薄膜トランジスタ装置と異なっている。
使用する材料や各パターンの形状は先の第1の実施形態の場合と同様なので説明は省略する。
次に、本実施形態の薄膜トランジスタ装置の製造方法について、図9及び図10の断面工程図を用いて説明する。先の第1の実施形態に係わる薄膜トランジスタ装置の製造方法と異なる点は、半導体層6を形成する順序である。また、各層の形成方法にも若干の別法を採用する。
すなわち、絶縁基板1として、厚さ125μmのポリエチレンナフタレート(PEN)を用意し、Alをスパッタ成膜した後、フォトリソおよびエッチングによって角が丸い四角形の辺の一部を切り取って利用したC字状のゲート電極2と円形のキャパシタ下部電極10を作製する(図9(a)参照)。厚さは100nm程度、ゲート電極2の外形は460μm、内形は340μm程度とし、キャパシタ下部電極10の直径は200μm前後が適当である。なお、この時ゲート配線2’およびキャパシタ配線10’も同時に作製しておく。
次に、スパッタによってゲート絶縁膜3となるSiO を成膜し、その上に半導体層6となるInGaZnO を成膜する(図9(b)参照)。厚さはそれぞれ500nmおよび200nm程度が適当である。
次いで、ソース電極4、ドレイン電極5をスクリーン印刷によって形成する(図9(c)参照)。厚さは10μm程度とし、ソース電極4は外形350μm程度のの四角形(角は半径50μm程度の円弧状)とする、ドレイン電極5は外形500μm、内形450μm程度の四角形の辺の一部を切り取って利用したC字状(内周の角は径100μm程度の円弧状)とする。なお、この時ドレイン配線5’も同時に形成しておく。
さらに、エポキシ樹脂等を塗布・焼成することにより層間絶縁膜7を形成する(図9(d)参照)。厚さは100μm程度とする。
次に、UV−YAGレーザによって層間絶縁膜7に直径50μmのビアホール9を形成し(図10(e)参照)、ドクターブレードによってAgペーストを埋め込んだ後、焼成する(図10(f)参照)。ここで、表面を軽く削って平らにしておくのが好ましい。
最後に、画素電極8として例えばAlやITOを蒸着し、フォトリソ・エッチングによって490μm角程度の正方形にパターニングする(図10(g)参照)。
このようにして第2の実施形態の薄膜トランジスタ装置60を得る。
図11は、本発明の薄膜トランジスタアレイ80の平面構成を示す図である。本発明の薄膜トランジスタアレイ80は、絶縁基板上に前記本発明の薄膜トランジスタ装置50がマトリクス状に複数個配列されてなり、これら複数個の薄膜トランジスタ装置50をゲート配線2’、ドレイン配線5’及びキャパシタ配線10’によって電気的に接続したものである。
また、図12は本発明の薄膜トランジスタディスプレイの1種であるゲストホスト液晶ディスプレイ90を示す断面構成図である。本発明のゲストホスト液晶ディスプレイ90は、前記の第2の実施形態に係わる薄膜トランジスタ装置60を備えた薄膜トランジスタアレイ80と、透明基板13と対向電極14からなる対向基板81とが、平面視略矩形枠状のシール材(図示省略)によって貼り合わされ、このシール材によって囲まれた領域内にゲストホスト液晶層15が封入されたものである。
本発明のゲストホスト液晶ディスプレイ90は、本発明の薄膜トランジスタ装置を使用しているので画像が安定しており、しかも薄くて軽量なものが安価に提供される利点がある。
(実施例1)
図3及び図4に示す工程図に従って、図1及び図2に示す構造の第1の実施形態の薄膜トランジスタ装置を備えた薄膜トランジスタアレイを作成した。
絶縁基板1として、厚さ125μmのポリエチレンナフタレート(PEN)を用意し、Alをスパッタ成膜した後フォトリソおよびエッチングによって角が丸い四角形の辺の一部を切り取ったC字状のゲート電極2と円形のキャパシタ下部電極10を作製した(図3(a)参照)。厚さは100nm、ゲートの外は460μm、内は390μm、キャパシタ下部電極の直径は200μmとした。なお、ゲート配線2’およびキャパシタ配線10’も同時に作製した。また、これらのゲート電極2と円形のキャパシタ下部電極10は、絶縁基板1上にマトリクス状に並べて多数個形成し、ゲート配線2’およびキャパシタ配線10’はそれらをつなぐように形成した。
次に、ポリビニルフェノール溶液をスピンコートし、焼成してゲート絶縁膜3とした(図3(b)参照)。厚さは1μmとした。
次いで、ソース電極4、ドレイン電極5をスクリーン印刷によって形成した(図3(c)参照)。厚さは10μm、ソース電極4は外形400μmの四角形(角は半径50μmの円弧)、ドレイン電極5は外形500μm、内形450μmの四角形の辺の一部(内径は半径75μmの円弧)とした。チャネル長は25μm、チャネル幅は1590μmである。なお、ドレイン配線5’も同時に形成した。
そして、ソース電極4とドレイン電極5の間隙に、ポリチオフェン溶液をディスペンサによって塗布し、焼成によって半導体層6とした(図3(d)参照)。
さらに、エポキシ樹脂を塗布・焼成することにより層間絶縁膜7を形成した(図4(e)参照)。厚さは100μm程度とした。
次に、UV−YAGレーザによって層間絶縁膜7に直径50μmのビアホール9を形成し(図4(f)参照)、ドクターブレードによってAgペーストを埋め込んだ後、焼成した(図4(g)参照)。ここで、表面を軽く削って平らにしておいた。
最後に、画素電極8としてITOを蒸着し、フォトリソ・エッチングによって490μm角程度の正方形にパターニングした(図4(h)参照)。
このようにして薄膜トランジスタ装置を備えた、図11に示す平面構造の薄膜トランジスタアレイを得た。この薄膜トランジスタアレイでは後述する比較例に比べてチャネル長が同じでチャネル幅を従来の10倍にできたので、オン電流は10倍の1μA(バラツキは0.5〜2μA)になった。また、ゲート電極2がソース電極4をほぼ覆っているので、オフ電流を50pA以下に抑えることができた。
(実施例2)
図9(a)〜図10(g)に示す工程図に従って、図7及び図8に示す構造の第2の実施形態の薄膜トランジスタ装置を備えた薄膜トランジスタアレイを作成した。
絶縁基板1として、厚さ125μmのポリエチレンナフタレート(PEN)を用意し、Alをスパッタ成膜した後、フォトリソおよびエッチングによって角が丸い四角形の辺の一部を切り取ったC字状のゲート電極2と円形のキャパシタ下部電極10を作製した(図9(a)参照)。厚さは100nm、ゲート電極2は外形460μm、内形340μmとし、キャパシタ下部電極10の直径は200μmとした。なお、ゲート配線2’およびキャパシタ配線10’も同時に作製した。また、これらのゲート電極2と円形のキャパシタ下部電極10は、絶縁基板1上にマトリクス状に並べて多数個形成し、ゲート配線2’およびキャパシタ配線10’はそれらをつなぐように形成した。
次に、スパッタによってゲート絶縁膜3となるSiO と半導体層6となるInGaZnO を成膜した(図9(b)参照)。厚さはそれぞれ500nmおよび200nmとした。
次に、Ag導電ペーストを使用してソース電極4及びドレイン電極5をスクリーン印刷によって形成した(図9(c)参照)。厚さは10μm、ソース電極4は外形350μmの四角形(角は半径50μmの円弧)、ドレイン電極5は外形500μm、内形450μmの四角形の辺の一部(角は半径100μmの円弧)とした。なお、ドレイン配線5’も同時に形成した。チャネル長は50μm、チャネル幅は1470μmとした。
後述の比較例2に比べ、チャネル長が2倍でチャネル幅を従来の10倍にできたので、
オン電流は5倍の15μA(バラツキは10〜20μA)になった。また、ゲート電極2がソース電極4をほぼ覆っているのことと、チャネル長を2倍にできたことで、オフ電流を2.5nA以下に抑えることができた。
続いて実施例1と同様の工程により、層間絶縁膜7、ビアホール9および画素電極8を形成し(図9(d)〜図10(g)参照)、図7及び図8に示した薄膜トランジスタ装置を具備した、図11に示す平面構造の薄膜トランジスタアレイ80を得た。作製した薄膜トランジスタアレイを用い、透明基板にPETフィルム、対向電極にはITOを用いた対向基板を使用して、図12に示す構造のゲストホスト液晶ディスプレイとした結果、安定した鮮明な画像を表示することが確認できた。
(比較例1)
絶縁基板1として、厚さ125μmのポリエチレンナフタレート(PEN)を用意し、Alをスパッタ成膜した後、フォトリソおよびエッチングによって長方形のゲート電極2と円形のキャパシタ下部電極10を作製した。厚さは100nm、ゲート幅は50μm、長さは250μmとし、キャパシタ下部電極10の大きさは200μm×150μmとした。なお、ゲート配線2’およびキャパシタ配線10’も同時に作製した。また、これらのゲート電極2とキャパシタ下部電極10は、絶縁基板1上にマトリクス状に並べて多数個形成し、ゲート配線2’およびキャパシタ配線10’はそれらをつなぐように形成した。
次に、ポリビニルフェノール溶液をスピンコートし、焼成してゲート絶縁膜3とした。厚さは1μmとした。
次いで、ソース電極4、ドレイン電極5をスクリーン印刷によって形成した。厚さは10μm、ソース電極4とドレイン電極5との間のチャネル長は25μm、チャネル幅は150μmとした。なお、ドレイン配線5’も同時に形成した。
そして、ソース電極4とドレイン電極5の間隙に、ポリチオフェン溶液をディスペンサによって塗布し、焼成によって半導体層6とし、薄膜トランジスタを形成した。
得られた薄膜トランジスタのオン電流(ドレイン電圧=ゲート電圧=−40Vでのドレイン電流)は100nA(バラツキは50nA〜200nA)、オフ電流(ドレイン電圧=−40V、ゲート電圧=0Vでのドレイン電流)は100pAであった。
(比較例2)
絶縁基板1として、厚さ125μmのポリエチレンナフタレート(PEN)を用意し、Alをスパッタ成膜した後、フォトリソおよびエッチングによって長方形のゲート電極2と円形のキャパシタ下部電極10を作製した。厚さは100nm、ゲート幅は50μm、長さは250μmとし、キャパシタ下部電極10の重なり面積は30000μm とした。なお、ゲート配線2’およびキャパシタ配線10’も同時に作製した。また、これらのゲート電極2とキャパシタ下部電極10は、絶縁基板1上にマトリクス状に並べて多数個形成し、ゲート配線2’およびキャパシタ配線10’はそれらをつなぐように形成した。
次に、スパッタによってゲート絶縁膜3となるSiO と半導体層6となるInGaZnO を成膜した。厚さはそれぞれ500nmおよび200nmとした。フォトリソおよびウェットエッチングによって、半導体層6をパターニングした。
次いで、ソース電極4、ドレイン電極5をスクリーン印刷によって形成した。厚さは10μm、ソース電極4とドレイン電極5との間のチャネル長は25μm、チャネル幅は150μmとした。なお、ドレイン配線5’も同時に形成した。
得られた薄膜トランジスタのオン電流(ドレイン電圧=ゲート電圧=5Vでのドレイン電流)は3μA程度(バラツキは1.5μA〜6μA)、オフ電流(ドレイン電圧=5V、ゲート電圧=0Vでのドレイン電流)は10nA程度であった。
本発明の第1の実施形態に係わる薄膜トランジスタ装置の平面配置を示す図である。 図1の線A−A’に沿った断面構造を示す図である。 図1の薄膜トランジスタ装置の製造工程を示す断面工程図である。 図3に続く断面工程図である。 スクリーン印刷後の形状の一例を説明する図である。 スクリーン印刷後の形状の他の例を説明する図である。 本発明の第2の実施形態に係わる薄膜トランジスタ装置の平面配置を示す図である。 図7の線B−B’に沿った断面構造を示す図である。 図7の薄膜トランジスタ装置の製造工程を示す断面工程図である。 図9に続く断面工程図である。 本発明の薄膜トランジスタアレイの平面構造を説明する図である。 本発明の薄膜トランジスタディスプレイの断面構造を説明する図である。 従来の薄膜トランジスタの平面配置の一例を説明する図である。 13の線D−D’に沿った断面図である。 従来の薄膜トランジスタの他の平面配置を説明する図である。
符号の説明
1・・・・・・絶縁基板、2・・・・・・ゲート電極、2’・・・・・・ゲート配線、3・・・・・・ゲート絶縁膜、4・・・・・・ソース電極、5・・・・・・ドレイン電極、5’・・・・・・ドレイン配線、6・・・・・・半導体層、7・・・・・・層間絶縁膜、8・・・・・・画素電極、9・・・・・・ビアホール、10・・・・・・キャパシタ下部電極、10’・・・・・・キャパシタ配線、13・・・・・・対向基板、14・・・・・・対向電極、15・・・・・・ゲストホスト液晶、50,60,・・・・・・薄膜トランジスタ装置、51・・・・・・薄膜トランジスタ、52・・・・・・キャパシタ、80・・・・・・薄膜トランジスタアレイ、90・・・・・・ゲストホスト液晶ディスプレイ

Claims (5)

  1. 絶縁基板上に形成されたゲート電極およびキャパシタ下部電極とを有し、その上に形成されたゲート絶縁膜を介して該ゲート絶縁膜に接してソース電極及びドレイン電極が配置されており、該ソース電極及びドレイン電極の間隙を埋めるように半導体層が配置されており、さらにその上に形成された層間絶縁膜を介して画素電極が配置されてなり、かつ前記層間絶縁膜中のビアホールによって該画素電極と前記ソース電極とが接続され、
    平面配置的に見て、
    前記ソース電極が、矩形の4つの隅部を円弧状に形成するとともに、それぞれの前記隅部の端部が、隣り合う前記隅部同士を接続する直線部になだらかに接続された孤立島パターンであり、
    前記ドレイン電極が、それぞれの前記隅部と中心が一致した4つの円弧状部と、隣り合う前記円弧状部同士を接続し、端部が前記円弧状部になだらかに接続された4つの直線状部とを有し、前記円弧状部および前記直線状部は等幅であり、かつ、1つの前記直線状部の中央部が削られた形状であり、
    前記ゲート電極が、前記ソース電極及び前記ドレイン電極の間にあって前記ソース電極をほぼ囲むように形成され、
    前記ソース電極の内部に前記キャパシタ下部電極を有する薄膜トランジスタ装置を製造する薄膜トランジスタ装置の製造方法であって、
    絶縁基板上に、導電膜からなるゲート電極およびキャパシタ下部電極を形成し、その上にゲート絶縁膜を形成し、次いでゲート絶縁膜上に導電膜からなるソース電極およびドレイン電極を形成し、前記ゲート絶縁膜の一部の上に前記ソース電極およびドレイン電極に接するように半導体層を形成し(半導体層とソース・ドレイン電極の形成順序は、どちらが先でも良い)、該半導体層を含むソース電極、ドレイン電極およびゲート絶縁膜の上に層間絶縁膜を形成した後、該層間絶縁膜の所定位置にビアホールを形成し、該ビアホール中に導体層を形成し、さらに前記ビアホールを含む層間絶縁膜上に画素電極を形成する工程とを少なくとも有し、
    前記ソース電極、ドレイン電極およびキャパシタ下部電極を形成する工程に、少なくとも印刷工程を含むことを特徴とする薄膜トランジスタ装置の製造方法。
  2. 前記ソース電極がキャパシタ上部電極を兼ねていることを特徴とする請求項1に記載の薄膜トランジスタ装置の製造方法
  3. 前記半導体層が、酸化物半導体または有機半導体からなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の薄膜トランジスタ装置の製造方法
  4. 前記半導体層を形成する工程に、少なくとも印刷工程を含むことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の薄膜トランジスタ装置の製造方法。
  5. 前記ビアホール中に導体層を形成する工程に、少なくとも印刷工程を含むことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の薄膜トランジスタ装置の製造方法。
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