JP4887175B2 - 電磁誘導加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、インバータ回路から誘導加熱コイルに高周波電流を供給して被調理物が収容される調理容器を電磁誘導により加熱する電磁誘導加熱調理器に関する。
従来、この種の電磁誘導加熱調理器では、例えばユーザの当該機器に対する取り扱いが不適切で何らかの異常が発生したときには、その異常内容を示す異常情報を表示器に表示することにより、ユーザに注意を促して現時点での異常内容を確認できるようにしている。
しかしながら、従来の電磁誘導加熱調理器では、異常発生時の異常情報を時系列的に記憶する機能が設けられていなかったので、ユーザが異常発生の際に適切な処置を講じなかったような場合、ユーザ側やメーカ側において、その後に異常内容を再確認することができなかった。このため、例えば電磁誘導加熱調理器のユーザ側やメーカ側で、過去に生じた異常内容を確認して異常発生要因を取り除く処置や対策を適切に講じることが困難であった。
そこで、本願発明者らは、上記に鑑み、異常が発生したときには、その発生順に異常情報が時系列で記憶できるようにするとともに、所定のスイッチ操作によってその記憶した異常情報を最新のものから過去に溯って順次表示できるようにして、ユーザ側やメーカ側で、過去に生じた異常内容を確認して異常発生原因を取り除くための処置や対策を容易に講じることができる電磁誘導加熱調理器を提案している(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−335266号公報
このように、上記の特許文献1記載の従来技術では、異常発生後においてどのような異常が発生したのかを時系列的に表示して確認することができるので、容易に対策や処置を講じることができる利点があるものの、本願発明者らは、未だ次の点で検討の余地があることを見い出した。
すなわち、従来技術では、あくまで異常が発生した後にその異常内容を示す異常情報を記憶するため、その異常発生を回避するための対策や処置も実際に異常が発生した後に行うことになる。つまり、従来はあくまでも異常発生に対する事後処理のための技術であって、異常発生を未然に防止するものではない。このため、一旦異常が発生したときには、安全上、インバータ回路の動作が強制的に停止されるので、調理中の料理が生煮えになるなど、料理が完全に仕上がらないといった不都合を生じる。
しかも、異常発生後に対策や処置を講じることになるため、メンテナンスの手間や時間が多くかかったり、異常発生により故障箇所が他の部品にまで波及して部品交換箇所が多くなって余分なコストがかかるといった不具合を生じることがある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、異常発生に至るまでに異常発生の恐れがある箇所を特定できるようにして、異常発生を未然に防止し、早期に適切な対策や処置を講じることができる電磁誘導加熱調理器を提供することを目的とする。
本発明は、電磁誘導加熱調理を行う本体部と、この本体部に対して加熱調理条件などを入力する操作部とを有し、前記本体部には、被調理物が収容される調理容器を電磁誘導により加熱する誘導加熱コイルと、前記誘導加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ回路と、前記誘導加熱コイルに対して近接配置されるトッププレートと、前記インバータ回路から前記誘導加熱コイルへの出力周波数を制御する主制御回路とが設けられている電磁誘導加熱調理器を前提として、次の構成を採用している。
すなわち、請求項1記載の発明に係る電磁誘導加熱調理器は、前記トッププレートが過熱状態になったときのトッププレート温度異常、前記誘導加熱コイルが過熱状態になったときの加熱コイル温度異常、前記誘導加熱コイルに過電流が流れたときの過電流異常、前記インバータ回路の内部が過熱状態になったときの内部温度異常、前記本体部と前記操作部との間のデータ通信時の通信異常の内の少なくとも一つの異常が生じたときにはその異常発生を検知する異常検知手段と、前記異常検知手段で異常発生が検知されるよりも以前の段階で各異常発生を予知する異常予知手段と、前記異常検知手段で検知された異常情報および前記異常予知手段で予知される異常予知情報をそれぞれ記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている各情報を表示する表示手段とを備え、前記異常検知手段により異常発生が検知された場合には、これに応じてこの検知された異常情報が前記表示手段に出力される一方、前記異常予知手段により異常発生が予知された場合には、前記操作部からの情報呼び出し指令が与えられるのに応じて前記記憶手段に記憶されている各異常予知情報が前記表示手段に出力されるものである、ことを特徴としている。
請求項2記載の発明に係る電磁誘導加熱調理器は、請求項1記載の発明の構成において、前記記憶手段には、前記異常情報および前記異常予知情報に対応付けて発生日時が記憶されていることを特徴としている。
請求項3記載の発明に係る電磁誘導加熱調理器は、請求項1または請求項2記載の発明の構成において、前記データ記憶手段には、前記異常情報および前記異常予知情報が具体的な数値により記憶されていることを特徴としている。
請求項1記載の発明によれば、異常検知手段により異常発生が検知された場合には、これに応じてこの検知された異常情報が表示手段に表示されるので、その表示内容を見れば、どのような異常が発生したのかを直ちに確認することができる。また、記憶手段には異常検知手段で検知された異常情報が記憶されるので、その情報を記憶手段から読み出して表示手段に表示すれば、どのような異常がどの日時に発生したのかを確認できる。一方、異常予知手段により異常発生が予知された場合には、この異常予知情報が記憶手段に記憶されるので、操作部から情報呼び出し指令を与えて異常予知情報を記憶手段から読み出して表示手段に表示すれば、予め異常発生の危険性のある事象を容易に特定することができる。このため、異常発生後に適切な処置を講じることができるのみならず、異常が実際に発生するよりも前の段階で早期に適切な対策や処置を講じることができる。これにより、従来に比べてメンテナンスの手間や時間を削減することができるとともに、異常発生により故障箇所が他の部品にまで波及するのを防止することができて修理費等のコスト削減を図ることが可能となる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、記憶手段には異常情報および異常予知情報に対応付けてその発生日時が記憶されているので、異常発生やその危険性を起こす原因をさらに特定することができ、適切な対策方法を検討することができる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1または請求項2に記載の発明の効果に加えて、記憶手段には異常情報および異常予知情報が具体的な数値により記憶されているので、特にこの異常予知情報を数値で見れば、現在の状況が異常発生に至るまでの間のどの程度の段階にあるのかが直ちに分かる。そのため、緊急に予防対策を講じるべきか否かといった判断を的確に行うことができ、また、対策後はその効果を確認することができる。
以下、本発明の電磁誘導加熱調理器の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態における電磁誘導加熱調理器の電気的な構成図、図2はこの電磁誘導加熱調理器の本体部と操作部の要部構成を取り出して示すブロック図である。
この実施の形態の電磁誘導加熱調理器は、電磁誘導加熱調理を行う本体部1と、この本体部1に対して加熱調理条件などを入力する操作部4とを有し、両部1,4が通信ケーブル6を介して互いに接続されている。
上記の本体部1において、整流回路11は、三相交流電源の出力を整流して直流電圧に変換するものであり、また、平滑コンデンサC1は、この整流回路11の出力電圧を平滑化するものである。インバータ回路12は、MOSFETやIGTB等の2つのスイッチング素子TR1,TR2を縦列接続してハーフブリッジ型のインバータが構成されている。誘導加熱コイル13には2つの共振コンデンサC2,C3が接続されて共振回路が形成されている。そして、誘導加熱コイル13の上部には、これに近接して鍋等の調理容器14が載置されるトッププレート15が配置されている。
入力電流検出器CT1は、インバータ回路12に対する入力電流を検出するものであり、また、入力電圧検出器PTは、インバータ回路12に対する入力電圧を検出するものである。電力演算回路16は、上記の両検出回路CT1,PTからそれぞれ出力される電流検出信号と電圧検出信号に基づいてインバータ回路12に対する入力電力を算出するものである。電力設定回路17は、予め基準となる電力値を設定するものであり、また、差動増幅回路18は、電力設定回路17で設定された電力値と電力演算回路16で算出された電力値との差分を増幅して差動増幅信号を出力するものである。
主制御回路19は、差動増幅回路18から出力される差動増幅信号の値に応じた駆動制御信号を後述のインバータ駆動回路20に出力するもので、差動増幅信号の値が大きいときには駆動制御信号の値が小さくなるように、逆に、差動増幅信号の値が小さいときには駆動制御信号の値が大きくなるように制御を行う。さらに、主制御回路19は、後述の判別回路22から与えられる動作停止信号に応じてインバータ駆動回路20の動作を停止するようになっている。
インバータ駆動回路20は、主制御回路19からの駆動制御信号の値に応じてインバータ回路12の各スイッチング素子TR1,TR2を交互に駆動する駆動信号を出力するもので、この駆動信号としては、例えば、パルス幅の比率が一定で、パルス周波数が変調された、いわゆるPFM変調が適用される。そして、インバータ駆動回路20は、駆動制御信号の値が小さいときには、PFM変調された駆動信号の周波数を高くして共振回路のインピーダンスを大きくして誘導加熱コイル13に流れる電流を小さくする。逆に、駆動制御信号の値が大きいときには、PFM変調された駆動信号の周波数を低くして共振回路のインピーダンスを小さくして誘導加熱コイル13に流れる電流を大きくする。
上記のトッププレート15に近接して当該プレートの温度を検出する第1の温度センサTH1が、また、誘導加熱コイル13に近接して当該コイルの温度を検出する第2の温度センサTH2が、さらに、インバータ回路12に近接して当該回路内部の温度を検出する第3の温度センサTH3が、それぞれ配置されている。さらに、インバータ回路12と誘導加熱コイル13とを接続する給電線の途中には、誘導加熱コイル13に対する入力電流を検出するコイル電流検出器CT2が配置されている。
欠相検出器21は、三相交流電源のU、V、Wの各相の入力電圧を逐次監視して各相の内の一相でも断線している場合に欠相検出信号を出力するものである。通信回路23は、操作部4との間で通信ケーブル6を介して通信を行う。
判別回路22は、図2に示すように、トッププレート異常判定部311とトッププレート異常予知部312、加熱コイル温度異常判定部321と加熱コイル温度異常予知部322、過電流異常判定部331と過電流異常予知部332、内部温度異常判定部341と内部温度異常予知部342、入力電圧異常判定部351と入力電圧異常予知部352、および欠相異常判定部361を備えている。
ここに、トッププレート異常判定部311は、調理容器14の空焚き等によって第1温度センサTH1で検出されるトッププレート15の温度が異常に上昇して予め設定された閾値(例えば220℃)を越えた場合にトッププレート温度異常として判定してトッププレート温度異常信号を出力する。また、トッププレート異常予知部312は、第1温度センサTH1で検出されるトッププレート15の温度が予め設定された閾値(例えば210℃)に達した場合にトッププレートの温度異常が発生する危険性があると判定してトッププレート温度異常予知信号を出力する。
加熱コイル温度異常判定部321は、インバータ回路12の制御不良などによって誘導加熱コイル13に高周波電流が異常に流れて第2温度センサTH2で検出される温度が予め設定された閾値(例えば180℃)を越えた場合に温度異常として判定して加熱コイル温度異常信号を出力する。また、加熱コイル温度異常予知部322は、第2温度センサTH2で検出される誘導加熱コイル13の温度が予め設定された閾値(例えば170℃)に達した場合に誘導加熱コイル13に温度異常が発生する危険性があると判定して加熱コイル温度異常予知信号を出力する。
過電流異常判定部331は、調理容器14を過剰に振動させるなどして誘導加熱コイル13に高周波電流が異常に流れてコイル電流検出器CT2で検出されるコイル電流が予め設定された閾値(例えば160A)を越えた場合に過電流異常として判定して過電流異常信号を出力する。また、過電流異常予知部332は、コイル電流検出器CT2で検出されるコイル電流が予め設定された閾値(例えば150A)に達した場合に過電流異常が発生する危険性があると判定して過電流異常予知信号を出力する。
内部温度異常判定部341は、冷風吸い込み口の詰まりや冷却ファンの故障停止などによって、第3温度センサTH3で検出されるインバータ回路12を構成するユニットの内部温度が予め設定された閾値(例えば110℃)を越えた場合に内部温度異常として判定して内部温度異常信号を出力する。また、内部温度異常予知部342は、第3温度センサTH3で検出されるインバータ回路12を構成するユニットの内部温度が予め設定された閾値(例えば100℃)に達した場合に内部温度異常が発生する危険性があると判定して内部温度異常予知信号を出力する。
入力電圧異常判定部351は、交流電源の電圧変動等によって入力電圧検出器PTで検出されるインバータ回路12に対する入力電圧が予め設定された閾値(例えば280V)を越えた場合に入力電圧異常として判定して入力電圧異常信号を出力する。また、入力電圧異常予知部352は、入力電圧検出器PTで検出されるインバータ回路12に対する入力電圧が予め設定された閾値(例えば270V)に達した場合に入力電圧異常が発生する危険性があると判定して入力電圧異常予知信号を出力する。
欠相異常判定部361は、欠相検出器21から欠相検出信号が出力された場合には、三相交流電源のU、V、Wの各相のいずれかが欠相しているものと判定して欠相異常信号を出力する。
そして、判別回路22は、各異常判定部311,321,331,341,351,361によって異常が判定されて異常信号が出力されるときには、その異常信号を通信回路23および通信ケーブル6を介して操作部4に送信するとともに、主制御回路19に対してインバータ回路12の動作停止信号を出力する。また、判別回路22は、各異常予知部312,322,332,342,352によって異常発生の危険性が予知されて異常予知信号が出力されるときには、その異常予知信号を操作部4に送信するが、主制御回路19に対しては動作停止信号を出力しないように構成されている。
一方、操作部4は、タッチパネル等を有する操作回路41、LCD等の表示器42、通信回路43、通信判別回路44、および信号処理回路45を備えている。
通信回路43は、本体部1との間で通信を行うもので、本体部1から通信ケーブル6を介して送られてくる信号に対して例えばパリティチェックやサムチェック等のエラー検出を行ない、ノイズ混入等で信号復調ができないときにはリトライ(再送信要求)を行う。
また、通信判別回路44は、図2に示すように、通信異常判定部441と通信異常予知部442とを備える。通信異常判定部441は、通信回路43のリトライ回数をカウントし、そのカウント値が予め設定された閾値(例えば100回)を越えた場合に通信異常と判定して通信異常信号を次段の信号処理回路45に出力する。また、通信異常予知部442は、通信回路43のリトライ回数をカウントし、そのカウント値が予め設定された閾値(例えば80回)に達した場合に通信異常が発生する危険性があると判定して通信異常予知信号を次段の信号処理回路45に出力する。
信号処理回路45は、タイマ回路451、記憶回路452、および呼出回路453を有する。ここに、タイマ回路451は、現在の日時を順次計時して時刻情報として出力するものである。記憶回路452は、特許請求の範囲の記憶手段に対応するもので、本体部1の判別回路22から通信ケーブル6を介して送信されてくる異常信号や異常予知信号を、各信号に時刻情報を付加して順次時系列に記憶するものである。また、呼出回路453は、操作回路41からの指示に基づいて記憶回路452に記憶されている各信号を呼び出す指令信号を出力するものである。
そして、本体部1と操作部4の各異常判定部311,321,331,341,351,361,441が特許請求の範囲における異常検知手段に対応し、また、本体部1と操作部4の各異常予知部312,322,332,342,352,442が特許請求の範囲における異常予知手段に対応している。
次に、上記構成を有する電磁誘導加熱調理器における異常検知動作および異常予知動作について説明する。
トッププレート異常判定部311は、第1温度センサTH1で検出されるトッププレート15の温度が予め設定された閾値(例えば220℃)を越えた場合にはトッププレート温度異常信号を出力する。加熱コイル温度異常判定部321は、第2温度センサTH2で検出される温度が予め設定された閾値(例えば180℃)を越えた場合には加熱コイル温度異常信号を出力する。過電流異常判定部331は、コイル電流検出器CT2で検出されるコイル電流が予め設定された閾値(例えば160A)を越えた場合には過電流異常信号を出力する。内部温度異常判定部341は、第3温度センサTH3で検出されるインバータ回路12の内部温度が予め設定された閾値(例えば110℃)を越えた場合には内部温度異常信号を出力する。入力電圧異常判定部351は、入力電圧検出器PTで検出されるインバータ回路12に対する入力電圧が予め設定された閾値(例えば280V)を越えた場合には入力電圧異常信号を出力する。さらに、欠相異常判定部361は、欠相検出器21から欠相検出信号が出力された場合には欠相異常信号を出力する。
本体部1の判別回路22は、上記のようにいずれかの異常判定部311,321,331,341,351,361によって異常が判定されて異常信号が出力されたときには、主制御回路19に対して動作停止信号を出力する。これに応じて、主制御回路19はインバータ駆動回路20の駆動信号の出力を停止するので、インバータ回路12の動作も即時に停止する。さらに、判別回路22は、その異常信号を通信回路23および通信ケーブル6を介して操作部4に送信する。
また、操作部4の通信異常判定部441は、通信回路43のリトライ回数をカウントし、そのカウント値が予め設定された閾値(例えば100回)を越えた場合には通信異常として判定して通信異常信号を次段の信号処理回路45に出力する。
本体部1側のいずれかの異常判定部311,321,331,341,351,361から操作部4の信号処理回路45に送信されてきた異常信号や、通信異常判定部441から出力された通信異常信号は、タイマ回路451からの時刻情報が付加された上で記憶回路452に順次記憶される。さらに、これらの異常信号は、表示器42に転送されて表示されるため、表示器42の表示内容を見れば、どのような異常が発生したのかを確認することができる。
一方、トッププレート異常予知部312は、第1温度センサTH1で検出されるトッププレート15の温度が予め設定された閾値(例えば210℃)に達した場合に温度異常が発生する危険性があると判定してトッププレート温度異常予知信号を出力する。加熱コイル温度異常予知部322は、第2温度センサTH2で検出される誘導加熱コイル13の温度が予め設定された閾値(例えば170℃)に達した場合に誘導加熱コイル13に温度異常が発生する危険性があると判定して加熱コイル温度異常予知信号を出力する。過電流異常予知部332は、コイル電流検出器CT2で検出されるコイル電流が予め設定された閾値(例えば150A)に達した場合に過電流異常が発生する危険性があると判定して過電流異常予知信号を出力する。内部温度異常予知部342は、第3温度センサTH3で検出されるインバータ回路12の内部温度が予め設定された閾値(例えば100℃)に達した場合に内部温度異常が発生する危険性があると判定して内部温度異常予知信号を出力する。入力電圧異常予知部351は、入力電圧検出器PTで検出されるインバータ回路12に対する入力電圧が予め設定された閾値(例えば270V)に達した場合に入力電圧異常が発生する危険性があると判定して入力電圧異常予知信号を出力する。
本体部1の判別回路22は、上記のようにいずれかの異常予知部312,322,332,342,352によって異常発生の危険性が予知されて異常予知信号が出力されたときには、その異常予知信号を通信回路23を介して操作部4に送信する。しかしながら、判別回路22は、主制御回路19に対しては動作停止信号を出力しないので、インバータ回路12の動作は継続されて調理が続行される。
また、操作部4の通信異常予知部442は、通信回路43のリトライ回数をカウントし、そのカウント値が予め設定された閾値(例えば80回)に達したときに通信異常が発生する危険性があると判定して通信異常予知信号を次段の信号処理回路45に出力する。
本体部1のいずれかの異常予知部312,322,332,342,352から操作部4に送信されてきた異常予知信号や、通信異常予知部442から出力された通信異常予知信号は、タイマ回路451からの時刻情報が付加された上で記憶回路452に順次記憶される。ただし、これらの異常予知信号は表示器42には出力されず、しかも、前述のようにインバータ回路12は停止されないため、ユーザはその事実は気付かずにそのまま調理を続行することができる。
ここで、例えば、サービスマンによる故障修理の際、操作回路41のタッチパネル等が操作されて、異常信号を呼び出す指令が与えられた場合、呼出回路453は、この呼出指令が与えられる度にこれに応じて記憶回路452に記憶されている異常信号を時刻情報に基づいて最新のものから過去のものに溯って順次時系列に呼び出すので、この呼び出された信号が表示器42に表示される。したがって、表示器42の表示内容を見れば、どのような異常がどの日時に発生したのかを確認することができ、異常発生箇所を特定して適切な対策を講じることができる。
また、例えば、サービスマンによる定期点検の際、操作回路41のタッチパネル等が操作されて、異常予知信号を呼び出す指令が与えられた場合、呼出回路453は、この呼出指令が与えられるたびにこれに応じて記憶回路452に記憶されている異常予知信号を時刻情報に基づいて最新のものから過去のものに溯って順次呼び出すので、その呼び出された信号が表示器42に表示される。したがって、表示器42の表示内容を見れば、どのような異常発生の危険性のある事象がどの日時に発生したのかを確認することができ、異常発生の危険性のある原因と箇所を究明して適切な対策を講じることができる。
例えば、トッププレート異常予知部312からトッププレート温度異常予知信号が出力されている場合や、加熱コイル温度異常予知部322から加熱コイル温度異常予知信号が出力されている場合、サービスマンは定期点検等の際に冷却ファンの吸込口のフィルタが油等で目詰まりしていないかをチェックして目詰まりを起こしていたらフィルタの交換等を行う。また、ユーザが空焚きをしていたらならば注意を喚起する。他の熱源が近くにある場合や、吸気口や排気口が塞がれている等、調理器の設置状況が不適切な場合には設置場所を変えたり、冷却ファンを追加して冷却能力を高めるといった処置を行う。
また、過電流異常予知部332から過電流異常予知信号が出力されている場合には、ユーザがアルミ製容器のように電磁調理に不適切な材料でできたものを使用していないかをチェックし、このような不適切な材料の調理容器14を使用していたならばユーザに注意を喚起する。
内部温度異常予知部342から内部温度異常予知信号が出力されている場合には、冷却ファンの吸込口のフィルタが油等で目詰まりしていないかをチェックして目詰まりを起こしていたらフィルタの交換等を行う。また、他の熱源が近くにある場合や、吸気口や排気口が塞がれている等、調理器の設置状況が不適切な場合には設置場所を変えたり、冷却ファンを追加して冷却能力を高めるといった処置を行う。
入力電圧異常予知部352から入力電圧異常予知信号が出力されている場合には、電源電圧をテスタ等で確認して通常よりも高い電圧が入力されている場合には、ユーザに注意を喚起する。
さらに、通信異常予知部442から通信異常予知信号が出力されている場合には、電源品質をアナライザ等でチェックし、電源電圧に歪みやパルス状のノイズが混入している場合にはユーザに注意を喚起する。また、通信ケーブル6にカットコア等のノイズフィルタを設けるなどの対策を講じる。あるいは、通信ケーブル6の引き回し位置を変える等の処置を行う。また、このような危険性の発生日時も特定できるので、例えばサービスマンが現地調査を行い、ノイズ源の特定、処置を行うこともできる。
以上のように、本発明の電磁誘導加熱調理器は、各異常判定部311,321,331,341,351,441に加えて各異常予知部312,322,332,342,352,442を設けているので、どのような異常がどの日時に発生したのかを確認できるだけでなく、予め異常発生の危険性のある事象を容易に特定することができる。このため、異常発生後に適切な処置を講じることができるのみならず、異常が実際に発生するよりも前の段階で早期に適切な対策や処置を講じることができる。これにより、従来に比べてメンテナンスの手間や時間を削減することができるとともに、異常発生により故障箇所が他の部品にまで波及するのを防止することができて修理費等のコスト削減を図ることが可能となる。
また、記憶回路452には異常信号および異常予知信号に対応付けてその発生日時が記憶されているので、異常発生やその危険性を起こす要因をさらに特定することが容易となり、適切な対策方法を検討することができる。
上記の実施の形態では、判別回路22の各異常予知部312,322,332,342,352,442において、予め予知判断のための閾値を設定し、その閾値に達した場合に異常発生の危険性があるものと判断しているが、このような閾値を設ける代わりに、各異常予知部312,322,332,342,352,442から出力される異常予知信号として、具体的な数値データを一定周期で出力して記憶回路452に記憶してもよい。このように、異常予知信号の内容を数値で見ることができれば、現在の状況が異常発生に至るまでの間のどの程度の段階にあるのかが直ちに分かるので、緊急に予防対策を講じるべきか否かといった判断を行うことができ、また、対策後はその効果を確認することができる。
一例として、通信異常予知部442は、通信回路43のリトライ回数をモニタして一定周期でそのリトライ回数の数値データを出力し、その数値データを記憶回路452に記憶するようにすれば、例えば通信回路43のリトライ回数が50回に達しているときには、例えば通信ケーブル6にノイズ対策部品を追加して暫く様子を見て、その後、定期点検等を行う際に再度リトライ回数を確認し、その期間中のリトライ回数が例えば0回であれば、対策に効果があったものと判断することができる。相変わらず50回程度のリトライ回数があれば、さらに別の対策を講じる必要があることが判断できる。
また、本発明は上記の実施の形態の構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において各種の変形を加えることが可能である。
本発明の実施の形態における電磁誘導加熱調理器の電気的な構成図である。 本発明の電磁誘導加熱調理器の本体部と操作部の要部構成を取り出して示すブロック図である。
符号の説明
1 本体部、4 操作部、6 通信ケーブル、12 インバータ回路、
13 誘導加熱コイル、14 調理容器、15 トッププレート、19 主制御回路、
12 インバータ駆動回路、21 欠相検出器、22 判別回路、23 通信回路、
24 判別回路、41 操作回路、42 表示器、43 通信回路、44通信判別回路、45 通信処理回路、311 トッププレート温度異常判定部、
321 トッププレート温度異常予知部、331 加熱コイル温度異常判定部、
332 加熱コイル温度異常予知部、341 内部温度異常判定部、
342 内部温度異常予知部、351 入力電圧異常判定部、
352 入力電圧異常予知部、361 欠相異常判定部、441 通信異常判定部、
442 通信異常予知部、45 信号処理回路、451 タイマ回路、
452 記憶回路。

Claims (3)

  1. 電磁誘導加熱調理を行う本体部と、この本体部に対して加熱調理条件などを入力する操作部とを有し、
    前記本体部には、被調理物が収容される調理容器を電磁誘導により加熱する誘導加熱コイルと、前記誘導加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ回路と、前記誘導加熱コイルに対して近接配置されるトッププレートと、前記インバータ回路から前記誘導加熱コイルへの出力周波数を制御する主制御回路とが設けられている電磁誘導加熱調理器において、
    前記トッププレートが過熱状態になったときのトッププレート温度異常、前記誘導加熱コイルが過熱状態になったときの加熱コイル温度異常、前記誘導加熱コイルに過電流が流れたときの過電流異常、前記インバータ回路の内部が過熱状態になったときの内部温度異常、前記本体部と前記操作部との間のデータ通信時の通信異常の内の少なくとも一つの異常が生じたときにはその異常発生を検知する異常検知手段と、
    前記異常検知手段で異常発生が検知されるよりも以前の段階で各異常発生を予知する異常予知手段と、
    前記異常検知手段で検知された異常情報および前記異常予知手段で予知される異常予知情報をそれぞれ記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶されている各情報を表示する表示手段とを備え、
    前記異常検知手段により異常発生が検知された場合には、これに応じてこの検知された異常情報が前記表示手段に出力される一方、前記異常予知手段により異常発生が予知された場合には、前記操作部からの情報呼び出し指令が与えられるのに応じて前記記憶手段に記憶されている各異常予知情報が前記表示手段に出力されるものである、ことを特徴とする電磁誘導加熱調理器
  2. 前記記憶手段には、前記異常情報および前記異常予知情報に対応付けて発生日時が記憶されていることを特徴とする請求項1に記載の電磁誘導加熱調理器。
  3. 前記記憶手段には、前記異常情報および前記異常予知情報が具体的な数値により記憶されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電磁誘導加熱調理器。
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