JP4193143B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、加熱コイルで被加熱体(大鍋や小鍋等)を加熱する誘導加熱調理器の被加熱体判別に関するものである。
従来、誘導加熱用の加熱コイルを外側のコイルと内側のコイルとに分割し、その分割単位毎に通電状態を制御するようにした誘導加熱調理器が存在する(たとえば、特許文献1参照)。この誘導加熱調理器は、加熱コイルを外側のコイルと内側のコイルとに分割し、切替操作部によって外側のコイルに通電するか否かを制御するようにしたものである。また、被加熱体の判別を小鍋検知手段によって自動的に検知するようにしたものである。
また、誘導加熱用の加熱コイルを内周側加熱コイルと外周側加熱コイルとで構成し、それらのコイルのうち被加熱体と誘導結合する加熱コイルに通電するようにした誘導加熱調理器が存在する(たとえば、特許文献2参照)。この誘導加熱調理器は、内周側加熱コイルと外周側加熱コイルとにおける被加熱体毎の基準電流を予め測定し、その基準電流に基づいて被加熱体を判定するようにしたものである。
特開平11−214138号公報(第3頁、第2図) 特開昭59−114789号公報(第2頁、第3図)
特許文献1に記載の誘導加熱調理器は、被加熱体の判別を小鍋検知手段によって検知するようになっているので、その小鍋検知手段を誘導加熱調理器に内蔵させなければならなかった。つまり、誘導加熱調理器に小鍋検知手段の設置スペースを設けなければならず、誘導加熱調理器の小型化を図ることができないという問題があった。また、その小鍋検知手段を設置する費用も多くかかってしまうという問題もあった。
特許文献2に記載の誘導加熱調理器は、内周側加熱コイルと外周側加熱コイルとにおける被加熱体毎の基準電流に基づいて被加熱体を判定するので、事前に各種の被加熱体の基準値を測定しなければならなかった。つまり、被加熱体の種類に対応するように基準値をあらかじめ測定しなければならず、被加熱体の種類が変化する都度に測定し直さなければならず煩わしいという問題があった。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたもので、被加熱体の種類を判別するための特別な検知手段(センサ)を備えることなく、また、予め被加熱体に対応させた基準値を測定することなく、被加熱体の種類を判別することのできる誘導加熱調理器を提供するものである。
本発明に係る誘導加熱調理器は、被加熱体を加熱する複数の円周の異なるコイルが直列に接続されて構成された加熱コイルと、前記加熱コイルに電流を供給するインバータ回路と、前記加熱コイルに流れる電流を測定する測定回路と、前記測定回路の測定情報に基づいて前記インバータ回路を制御する演算制御回路と、前記演算制御回路に制御され、前記インバータ回路からの電流の供給を前記加熱コイルを構成する複数のコイル毎に切り替える切替手段とを備え、前記加熱コイルを構成する複数のコイルは、同心状に配置されており、前記演算制御回路は、前記被加熱体を載置した状態で前記加熱コイルを構成する複数のコイルのそれぞれに少なくとも2種類の周波数の電流を供給するように前記切替手段を制御し、前記測定回路で測定された電流により、各周波数における前記複数のコイル間の電流の比をそれぞれ算出し、前記算出した電流の比の大小関係に基づいて前記被加熱体の大きさを判別することを特徴とする。
本発明に係る誘導加熱調理器は、被加熱体を加熱する複数の円周の異なるコイルが直列に接続されて構成された加熱コイルと、前記加熱コイルに電流を供給するインバータ回路と、前記加熱コイルに流れる電流を測定する測定回路と、前記測定回路の測定情報に基づいて前記インバータ回路を制御する演算制御回路と、前記演算制御回路に制御され、前記インバータ回路からの電流の供給を前記加熱コイルを構成する複数のコイル毎に切り替える切替手段とを備え、前記加熱コイルを構成する複数のコイルは、同心状に配置されており、前記演算制御回路は、前記被加熱体を載置した状態で前記加熱コイルを構成する複数のコイルのそれぞれに少なくとも2種類の周波数の電流を供給するように前記切替手段を制御し、前記測定回路で測定された電流により、各周波数における前記複数のコイル間の電流の比をそれぞれ算出し、前記算出した電流の比の大小関係に基づいて前記被加熱体の大きさを判別するので、被加熱体を判別するためのセンサが不要となりコストが削減できるとともに、コンパクト化を図ることも可能になる。また、比の大小で被加熱体の大きさを判別するので、予め基準値を測定することが不要となり煩わしさが解消できる。
[実施の形態1]
以下、本発明の実施の形態1を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器100の電気的な構成を示すブロック図である。誘導加熱調理器100は、大鍋や小鍋等の被加熱体を誘導加熱する内側加熱コイル(以下、内コイルと称す)L1と外側加熱コイル(以下、外コイルと称す)L2とから成る加熱コイルと、内コイルL1と外コイルL2とに流す電流を切り替える切替手段1と、内コイルL1と外コイルL2とに流れる電流及びそのコイルの電圧を測定する測定回路2と、加熱コイルを駆動するための電流を加熱コイルに流すインバータ回路3と、測定回路2からの情報から演算処理を行い、その演算処理に基づいて切替手段1及びインバータ回路3を制御する演算制御回路4とで構成されている。なお、演算制御回路4は、インバータ回路3に最適な駆動信号を与えるようになっている。
図2は、誘導加熱調理器100の加熱コイル周辺の回路構成を示す回路図である。直流電源Vは、誘導加熱調理器100に電源を供給するものである。なお、直流電源Vは、商用電源を整流・平滑して得られる直流電源が通常使用される。内コイルL1と外コイルL2とは直列に接続し、共振コンデンサCrと並列に接続している。共振コンデンサCrは、チョークコイルLFと直列に接続すると同時に平滑コンデンサCと接続している。また、平滑コンデンサCは、グランドに接続している。内コイルL1と外コイルL2とには、スイッチング素子SW1とスイッチング素子SW2とが並列に接続している。
内コイルL1と外コイルL2とに供給される電源の電流及び電圧を計測するための測定回路2が、内コイルL1と外コイルL2とに直列に接続されている。ここでは、測定回路2がカレントトランスCTである場合を例に示している。なお、この回路は、IGBTQとダイオードDとの逆並列回路に接続している。このIGBTQは、20kHz以上の高周波信号で駆動されるようになっている。
内コイルL1と外コイルL2との切り替えは、スイッチング素子SW1とスイッチング素子SW2によって行うとよい。なお、内コイルL1と外コイルL2との切り替えをスイッチング素子SW1とスイッチング素子SW2とに限定するものではない。たとえば、トランジスタやIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)のような半導体やリレー等で切り替えを行ってもよい。
スイッチング素子SW1及びスイッチング素子SW2は、演算制御回路4に接続されていて内コイルL1と外コイルL2とに流す電流の切り替えが制御されている。測定回路2は、加熱コイルに流れる電流及びそのコイルの電圧を測定している。ここでは、測定回路2がカレントトランスCTである場合を例に示しているが、これに限定するものではなく、電流及び電圧を検知できるものであればよい。また、測定回路2は、加熱コイルに流れる電流を測定する場合を例に示しているが、これに限定するものではない。たとえば、電源の入力電流を測定するようにしてもよい。
次に、誘導加熱調理器100の動作について説明する
まず、内コイルL1と外コイルL2とで構成される加熱コイルに、被加熱体である大鍋や小鍋等を載置する。誘導加熱調理器100に電源が投入されると、演算制御回路4は、加熱コイルに被加熱体を載置した状態で内コイルL1及び外コイルL2に少なくとも2種類の周波数の電流を流すようにインバータ回路3を制御する。そして、演算制御回路4は、それぞれの周波数における内コイルL1と外コイルL2との電流比(外コイルL2/内コイルL1)を算出する。演算制御回路4は、算出した電流比に基づいて被加熱体の種類(底面の大きさ)を判別する。すなわち、周波数が高くなるに従って電流比の値が増加するときは大鍋と判別し、電流比の値が減少するときは小鍋と鍋の種類を判別するようになっている。
図3は、各被加熱体における加熱コイルのインピーダンスの周波数特性を示す説明図である。図において、縦軸は自己インダクタンス(Ls)を、横軸は周波数(kHz)をそれぞれ示している。ここで、各被加熱体における加熱コイルのインピーダンスの周波数特性について説明する。被加熱体が加熱コイルに載置していない状態のときにインピーダンスは最大を示し、周波数の変化に対してはほとんど変化しない。被加熱体を加熱コイルに載置すると被加熱体毎に特有の値をとり、周波数が大きくなるに従ってインピーダンスは減少するようになる。特に、15Hz付近までの変化は大きい。
図4は、各被加熱体における加熱コイルの抵抗の周波数特性を示す説明図である。図において、縦軸は抵抗(Rs)を、横軸は周波数(kHz)をそれぞれ示している。ここで、各被加熱体における加熱コイルの抵抗の周波数特性について説明する。被加熱体が加熱コイルに載置していない状態のときに抵抗は最小を示し、周波数の変化に対してはほとんど変化しない。被加熱体を加熱コイルに載置すると被加熱体毎に特有の値をとり、周波数が大きくなるに従って抵抗は増加するようになる。特に、15Hz付近までの変化は大きい。
誘導加熱調理器100では、一般的に、可聴周波数である20Hz以下の周波数を避け、20Hz以上の周波数を用いて加熱調理を行うようになっている。また、載置される被加熱体が加熱コイルからずれた場合は、そのずれ具合に応じて被加熱体が加熱コイルに載置していないときの値に近づくようになっている。すなわち、図3及び図4からもわかるように、インピーダンスと周波数との関係や抵抗と周波数との関係から被加熱体の種類判別が可能になっているのである。
図5は、誘導加熱調理器100の動作の流れの詳細を示すフローチャートである。ここで、誘導加熱調理器100の動作処理の詳細について説明する。演算制御回路4は、加熱コイル上の被加熱体が載置されると鍋判別のルーチンに入る。そうすると、まず加熱コイルの内コイルL1を選択する(ステップS101)。すなわち、切替手段1を制御して内コイルL1のみに電流が流れるようにするのである。その後、図示省略の0点検出手段からAC入力の0点を検出する(ステップS102)。そして、検出した0点を基準に電流測定に最適な電源電圧となるような所定時間までの経過時間をカウントする(ステップS103)。
演算制御回路4は、所定の時間が経過すると第1周波数での測定が終了したかどうかの確認を行う(ステップS104)。第1周波数とは、上述した少なくとも2種類の周波数のうちの一つである。なお、特に周波数を限定するものではない。そして、演算制御回路4は、測定が終了していないと判断すると(ステップS104;NO)、第1周波数のIGBT駆動信号をインバータ回路3に出力する(ステップS105)。
測定回路2は、このときの内コイルL1の電流・電圧を必要なパルス回数分測定する(ステップS106)。演算制御回路4は、必要なパルス回数分の測定が終了してないと判断すると(ステップS107;NO)、第1周波数のIGBT駆動信号を継続してインバータ回路3に出力する(ステップS105)。必要なパルス回数分の測定が終了したとき(ステップS107;YES)、第1周波数測定終了フラグをセットする(ステップS108)。
再び、0点検出手段からAC入力の0点を検出し(ステップS102)、上記と同様に、検出した0点を基準に電流測定に最適な電源電圧となるような所定時間までの経過時間をカウントする(ステップS103)。また、演算制御回路4は、所定の時間が経過すると第1周波数での測定が終了したかどうかの確認を行う(ステップS104)。今度は、第1周波数での測定は終了しているので(ステップS104;YES)、演算制御回路4は、第2周波数のIGBT駆動信号をインバータ回路3に出力する(ステップS109)。
測定回路2は、このときの内コイルL1の電流・電圧を必要なパルス回数分測定する(ステップS110)。演算制御回路4は、必要なパルス回数分の測定が終了してないと判断すると(ステップS111;NO)、第2周波数のIGBT駆動信号を継続してインバータ回路3に出力する(ステップS109)。必要なパルス回数分の測定が終了したとき(ステップS111;YES)、第1周波数測定終了フラグをリセットする(ステップS112)。
演算制御回路4は、現在内コイルL1を選択しているかどうかの確認を行う(ステップS113)。内コイルL1を選択している場合には(ステップS113;YES)、次に外コイルL2を選択する(ステップS114)。すなわち、切替手段1を制御して外コイルL2のみに電流が流れるようにするのである。そして、内コイルL1と同様に第1周波数及び第2周波数の電流・電圧をそれぞれ測定する。外コイルL2の測定が終了すると、内コイルL1の測定と同様に第1周波数測定終了フラグをリセット(ステップS112)し、現在内コイルL1を選択しているか確認する(ステップS113)。このときは、外コイルL2を選択しているので、判別処理を実行する(ステップS115)。
図6は、判別処理の流れを示すフローチャートである。誘導加熱調理器100が行う被加熱体の判別処理の流れを説明する。ただし、この場合において、第1周波数<第2周波数とする。まず、演算制御回路4は、第1周波数における外コイルL2の測定データ(D21とする)と内コイルL1のデータ(D11とする)との比(D21/D11)を算出し、第1周波数比データ(A)とする(ステップS201)。次に、演算制御回路4は、第2周波数の外コイルL2の測定データ(D22とする)と内コイルL1の測定データ(D12とする)との比(D22/D12)を算出し、第2周波数比データ(B)とする(ステップS202)。
演算制御回路4は、算出した第1周波数比データ(A)と第2周波数比データ(B)とを比較する(ステップS203)。第1周波数比データ(A)が第2周波数比データ(B)よりも小さい場合(A<B)であれば(ステップS204;YES)、大鍋と判別し、大径鍋フラグを立てる(ステップS206)。一方、第1周波数比データ(A)が第2周波数比データ(B)よりも大きい場合(A>B)であれば(ステップS204;NO)、小鍋と判別し、小経鍋フラグを立てる(ステップS205)。そして、判別処理が終了する。
言い換えれば、電流比において、高い周波数の電流比から低い周波数の電流比を引いたとき、その結果が正(+)であれば大鍋と判別し、負(−)であれば小鍋と判別可能であるということである。ここでは、0点から所定時間経過後、IGBTの駆動信号の周期毎にデータを測定するようにしているが、これに限定するものではない。たとえば、処理能力が低い場合は一回の測定終了後、都度0点検出に戻り測定パルスをカウントして順に測定してもよい。
以上のように、誘導加熱調理器100は、加熱コイル(内コイルL1及び外コイルL2)に流れる電流を測定し、それらを比べることで、被加熱体の種類を判別している。つまり、被加熱体である鍋判別のためのセンサが不要で、誘導加熱調理器100内におけるセンサの設置場所を設けなくて済む。これは、誘導加熱調理器100の小型化が実現可能であるとともに、センサを設置するコストを削減できるという効果がある。
また、2種類の周波数における各コイルの電流比の大小で判断するため、予め被加熱体に対応させた基準値を測定しなくて済む。これは、各種の被加熱体毎に基準値を測定するための調査を予め行う必要がなく、煩わしさを低減できるという効果もある。さらに、加熱コイルに載置される被加熱体が小鍋のときは、鍋底からはみ出す外コイルL2をショートすることで外コイルL2から漏洩する磁束の発生を防止することも可能になる。
[実施の形態2]
実施の形態1に係る誘導加熱調理器100は、AC入力の0点を検出し、0点から所定時間経過した時点の電源電圧が十分低い点からIGBTの駆動信号を出力して必要回数分だけ測定するようにしたものであるが、AC入力を分圧して、判定時は十分に低い電圧に分圧した電源を使用して各コイルに流れる電流及びその電圧を測定してもよい。この場合は、IGBTに流れる電流がピーク値でもIGBTを破壊しない程度に十分小さい値となるように電源電圧の分圧比を決定するとよい。
このようにすれば、実施の形態1に係る誘導加熱調理器100のように電源電圧が低い一部分に限定して測定する必要がなく、全期間に渡って測定が可能となる。したがって、電流の実効値も測定することが可能となり、より正確に被加熱体の種類の判別をすることが可能になる。なお、この実施の形態2における誘導加熱調理器の基本的な構成及び回路構成は、実施の形態1に係る誘導加熱調理器100と同様であってもよく、異なっていてもよい。
[実施の形態3]
実施の形態1及び実施の形態2に係る誘導加熱調理器では、被加熱体の判別時の入力電源にAC入力を用いて測定したが、これに代えてDC電源を用いてもよい。この場合、AC入力のように一周期分測定して実効値を求める必要がなく、短時間で正確に判別することが可能になる。なお、実施の形態1及び実施の形態2に係る誘導加熱調理器では、各コイルに流れる電流を用いて判別しているが、コイルの電力を用いて判別しても同様の効果が得られる。また、入力電源の電流及び電力を用いて判別してもよい。この実施の形態3における誘導加熱調理器の基本的な構成及び回路構成は、実施の形態1及び実施の形態2に係る誘導加熱調理器と同様であってもよく、異なっていてもよい。
[実施の形態4]
実施の形態1や実施の形態2、実施の形態3に係る誘導加熱調理器では、内コイルL1と外コイルL2とをそれぞれ切り替えて一つのインバータ回路3で駆動している場合を例に示したが、それぞれのコイルに専用のインバータ回路3を備えるようにして駆動してもよい。こうすれば、各コイルを切り替える必要がなくなり、すなわち、切替手段1を設ける必要がなくなり、駆動信号を制御するだけで被加熱体の判別が可能となる。
[実施の形態5]
実施の形態1や実施の形態2、実施の形態3、実施の形態4に係る誘導加熱調理器では、加熱コイルを内コイルL1と外コイルL2との二つに分割し、大鍋又は小鍋を載置した状態でそれぞれのコイルに流れる電流を用いて被加熱体の種類を判別したが、各コイルのインピーダンスを少なくとも2種類の周波数で測定し、それぞれの周波数における内コイルL1と外コイルL2とのインピーダンスの比を算出することによって判別してもよい。
インピーダンスの比を「外コイルL2/内コイルL1」とした場合において、周波数が高くなるに従って比の値が増加するときは小鍋と判別し、比の値が減少するときは大鍋と判別することが可能である。言い換えれば、インピーダンスの比で高い周波数の比から低い周波数の比を引いた時、結果が正(+)となれば小鍋、負(−)となれば大鍋と判別することが可能であるということである。
[実施の形態6]
被加熱体が外コイルL2の一部分まで掛かる様な中鍋の場合は、「外コイルL2/内コイルL1」の比の変化率から被加熱体の大きさを推定し、その大きさに従って外コイルL2の掛かりが少ない場合は外コイルL2に流す電流を少なくし、掛かりが大きい場合は外コイルL2に流す電流を多くするように外コイルL2に流す電流を制御するとよい。このように制御することにより、外コイルL2の露出が大きいときは電流が少ないので漏洩する磁束を小さくする事が可能となり、露出が少ないときは多少電流を流しても漏洩する磁束は少ないので大きな投入電力を得ることが可能となる。すなわち、漏洩する磁束を制御しながら最大の投入電力を得るということが実現できるのである。
以上の実施の形態では、誘導加熱調理器に外コイルL2と内コイルL1とを用いた場合を例に示したが、この2つのコイルに限定するものではない。たとえば、外コイルL2と、中コイルと、内コイルL1との3つに分割してもよい。この場合は、外コイルL2と内コイルL1の比の他に中コイルと内コイルL1の比も算出することで被加熱体の種類をより詳細に判別することが可能になる。
実施の形態1に係る誘導加熱調理器の電気構成を示すブロック図である。 誘導加熱調理器の加熱コイル周辺の回路構成を示す回路図である。 加熱コイルのインピーダンスの周波数特性を示す説明図である。 加熱コイルの抵抗の周波数特性を示す説明図である。 誘導加熱調理器の動作の流れの詳細を示すフローチャートである。 判別処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1 切替手段、2 測定回路、3 インバータ回路、4 演算制御回路、100 誘導加熱調理器、L1 内コイル、L2 外コイル、SW1 スイッチング素子、SW2 スイッチング素子、LF チョークコイル、C 平滑コンデンサ、Cr 共振コンデンサ、Q IGBT、D ダイオード、V 全波整流直流電源。

Claims (8)

  1. 被加熱体を加熱する複数の円周の異なるコイルが直列に接続されて構成された加熱コイルと、
    前記加熱コイルに電流を供給するインバータ回路と、
    前記加熱コイルに流れる電流を測定する測定回路と、
    前記測定回路の測定情報に基づいて前記インバータ回路を制御する演算制御回路と、
    前記演算制御回路に制御され、前記インバータ回路からの電流の供給を前記加熱コイルを構成する複数のコイル毎に切り替える切替手段とを備え、
    前記加熱コイルを構成する複数のコイルは、
    同心状に配置されており、
    前記演算制御回路は、
    前記被加熱体を載置した状態で前記加熱コイルを構成する複数のコイルのそれぞれに少なくとも2種類の周波数の電流を供給するように前記切替手段を制御し、前記測定回路で測定された電流により、各周波数における前記複数のコイル間の電流の比をそれぞれ算出し、前記算出した電流の比の大小関係に基づいて前記被加熱体の大きさを判別する
    ことを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 被加熱体を加熱する複数の円周の異なるコイルが直列に接続されて構成された加熱コイルと、
    前記加熱コイルに電流を供給するインバータ回路と、
    前記加熱コイルに流れる電流とその電圧を測定する測定回路と、
    前記測定回路の測定情報に基づいて前記インバータ回路を制御する演算制御回路と、
    前記演算制御回路に制御され、前記インバータ回路からの電流の供給を前記加熱コイルを構成する複数のコイル毎に切り替える切替手段とを備え、
    前記加熱コイルを構成する複数のコイルは、
    同心状に配置されており、
    前記演算制御回路は、
    前記被加熱体を載置した状態で前記加熱コイルを構成する複数のコイルのそれぞれに少なくとも2種類の周波数の電流を供給するように前記切替手段を制御し、前記測定回路で測定された電流及び電圧から各周波数における各コイルのインピーダンスを求めて、各周波数における前記複数のコイル間のインピーダンスの比をそれぞれ算出し、前記算出したインピーダンスの比の大小関係に基づいて前記被加熱体の大きさを判別する
    ことを特徴とする誘導加熱調理器。
  3. 被加熱体を加熱する複数の円周の異なるコイルが直列に接続されて構成された加熱コイルと、
    前記加熱コイルに電流を供給するインバータ回路と、
    前記加熱コイルに流れる電流とその電圧を測定する測定回路と、
    前記測定回路の測定情報に基づいて前記インバータ回路を制御する演算制御回路と、
    前記演算制御回路に制御され、前記インバータ回路からの電流の供給を前記加熱コイルを構成する複数のコイル毎に切り替える切替手段とを備え、
    前記加熱コイルを構成する複数のコイルは、
    同心状に配置されており、
    前記演算制御回路は、
    前記被加熱体を載置した状態で前記加熱コイルを構成する複数のコイルのそれぞれに少なくとも2種類の周波数の電流を供給するように前記切替手段を制御し、前記測定回路で測定された電流及び電圧から各周波数における各コイルの電力を求めて、各周波数における前記複数のコイル間の電力の比をそれぞれ算出し、前記算出した電力の比の大小関係に基づいて前記被加熱体の大きさを判別する
    ことを特徴とする誘導加熱調理器。
  4. 前記加熱コイルを、
    第1のコイルと、前記第1のコイルよりも円周が大きい第2のコイルとで構成する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
  5. 前記加熱コイルを、
    第1のコイルと、前記第1のコイルよりも円周が大きい第2のコイルと、前記第1のコイルよりも円周が大きく前記第2のコイルよりも円周が小さい第3のコイルとで構成し、
    前記演算制御回路は、
    各周波数における前記第1のコイルと前記第2のコイル間の電流の比をそれぞれ算出するとともに、各周波数における前記第1のコイルと前記第3のコイル間の電流の比をそれぞれ算出し、前記算出した比の大小関係をそれぞれ比較することで前記被加熱体の大きさを判別する
    ことを特徴とする請求項1又は4に記載の誘導加熱調理器。
  6. 前記加熱コイルを、
    第1のコイルと、前記第1のコイルよりも円周が大きい第2のコイルと、前記第1のコイルよりも円周が大きく前記第2のコイルよりも円周が小さい第3のコイルとで構成し、
    前記演算制御回路は、
    各周波数における前記第1のコイルと前記第2のコイル間のインピーダンスの比をそれぞれ算出するとともに、各周波数における前記第1のコイルと前記第3のコイル間のインピーダンスの比をそれぞれ算出し、前記算出した比の大小関係をそれぞれ比較することで前記被加熱体の大きさを判別する
    ことを特徴とする請求項2又は4に記載の誘導加熱調理器。
  7. 前記加熱コイルを、
    第1のコイルと、前記第1のコイルよりも円周が大きい第2のコイルと、前記第1のコイルよりも円周が大きく前記第2のコイルよりも円周が小さい第3のコイルとで構成し、
    前記演算制御回路は、
    各周波数における前記第1のコイルと前記第2のコイル間の電力の比をそれぞれ算出するとともに、各周波数における前記第1のコイルと前記第3のコイル間の電力の比をそれぞれ算出し、前記算出した比の大小関係をそれぞれ比較することで前記被加熱体の大きさを判別する
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の誘導加熱調理器。
  8. 前記演算制御回路は、
    前記算出した比の大小関係から被加熱体の大きさを推定し、その推定した大きさに基づいて前記インバータ回路を制御し、前記加熱コイルを構成する複数のコイルに供給する電流を調整する
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
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