JP4884490B2 - 通信システム及び通信方法 - Google Patents

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この発明は、車両や、船舶などに搭載され、車両や、船舶などに配線された複数の通信線を通じて同一データを並列に送受信する通信システム及び通信方法に関するものである。
複数の通信装置が通信線で接続されたネットワークにおいて、通信線が断線や短絡した場合は勿論のこと、通信線にノイズが進入した際にも、データ通信が正常に行えなくなる。
そこで、従来、通信線を用いて構成されるネットワークを二重系若しくはそれ以上の多重系にすることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。そして、この多重系のネットワークを構成するために設けられる複数の通信線の各々が同一データを並列に送受信し、しかも、その複数の通信線が受信したデータの中から正常なデータを選択する。
また、上記の多重系のネットワークでは、データ通信に用いる通信線を単に複数にするのではなく、その複数の通信線の一つを、他の通信線よりも遅い通信速度でデータ通信を行う通信線とすることにより、この低速送受信用の通信線により構成されるネットワークでのデータ通信の信頼性を、他の通信線により構成されるネットワークよりも高くしている。
特許第3994821号公報
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。上記の提案のシステムでは、複数の通信線のうち、少なくとも一つがCAN(Controller Area Network)通信のような衝突を検出し衝突を回避する通信方式を採用する場合、複数の通信線の各々が同一データを並列に送信を開始しても、CAN通信においては衝突を検出した場合、一度送信を停止するため、通信装置は同時期に同一データを受信できるとは限らず、複数のデータの中から正常なデータを選択しようとすると、複数のデータが揃うまで待たなくてはならない。さらに、データが受信できるまでの待ち時間を予測することは困難であるため、複数のデータが揃うまでの時間を予測することが困難である。
また、複数の通信線により受信データが揃うのを待つ場合、通信線の異常で所定時間以上受信できないとき、異常と判定した後、他の通信線により受信したデータの中から、正常なデータを選択するが、通信線の異常を判定するための所定時間が短いと誤判定が増すため、十分に長い時間に設定する必要がある。しかし、異常を判定する所定時間が長いと異常判定されるまでの時間、正常なデータを選択することができなくなってしまう。このように、例えば、CAN通信がよく利用される車両などの場合は、正常なデータを選択するまで待たなければならない時間があると、高速処理が必要な移動体であるため、車両挙動に影響がでるという問題がある。
本発明は、前記のような課題を解決するためになされたものであり、複数の通信線で接続された複数の通信装置により構成されるネットワークにおいて、複数の通信線のうち、少なくとも一つが衝突を検出し衝突を回避する通信方式を採用する通信線であって、複数の通信線の各々が同一データを並列に送信を開始した場合でも、複数の通信線からの受信が揃うまで待つことなく、所望のデータを選択することができる通信システム及び通信方法を得ることを目的とする。
また、いずれかの通信線に異常が発生した場合にも、他の通信線により受信したデータの中から所望のデータを選択することで、通信装置が異常を判定するまでの時間を待つことなく、所望のデータを選択することができる通信システム及び通信方法を得ることを目的とする。
本発明に係る通信システムは、複数の通信線によって接続され、前記複数の通信線を通じて同一の通信フレームを並列に送受信する複数の通信装置を備えた通信システムにおいて、前記複数の通信線のうち、少なくとも一つが衝突を検出し衝突を回避する通信線方式を採用する通信線であり、前記通信フレームは、送信データの送信順序を示す順序識別子を含み、前記順序識別子は、正負両側の値をとり、正の上限値に達した次の値は負の下限値となり、前記通信装置は、前記順序識別子をインクリメントして、前記順序識別子が正の上限値より大きい場合には前記順序識別子を負の下限値にセットし、前記順序識別子を前記通信フレームに付加して送信し、受信した通信フレームに付加された順序識別子と前回受信した通信フレームに付加された順序識別子とを比較して、今回の順序識別子が前回の順序識別子より大きい場合、並びに、今回の順序識別子が前回の順序識別子以下の場合で前回の順序識別子が0以上、かつ今回の順序識別子が0より小さいときには、今回受信した通信フレームが前回受信した通信フレームより新しいと判断し、今回受信した通信フレームを選択するものである。
本発明に係る通信システムによれば、複数の通信線で接続された複数の通信装置により構成されるネットワークにおいて、複数の通信線のうち、少なくとも一つが衝突を検出し衝突を回避する通信方式を採用する通信線であって、複数の通信線の各々が同一データを並列に送信を開始した場合でも、複数の通信線からの受信が揃うまで待つことなく、所望のデータを選択することができる
この発明の実施の形態1に係る通信システムの構成を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る通信システムの通信フレームの構成を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る通信システムの送信データ生成処理プログラムの処理を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係る通信システムの第1送受信部データ送信処理プログラムの処理を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係る通信システムの第2送受信部データ送信処理プログラムの処理を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係る通信システムの受信データ選択処理プログラムの処理を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係る通信システムの受信データ選択処理を説明するためのタイミングチャートである。 この発明の実施の形態2に係る通信システムの通信線異常判定処理プログラムの処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の通信システムの好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
実施の形態1.
この発明の実施の形態1に係る通信システムについて図1から図7までを参照しながら説明する。図1は、この発明の実施の形態1に係る通信システムの構成を示す図である。なお、以降では、各図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
図1において、この発明の実施の形態1に係る通信システムは、高速伝送路であるCAN(Controller Area Network)通信線1と、このCAN通信線1よりも遅い通信速度でデータ通信を行う低速伝送路であるシリアル通信線2と、CAN通信線1及びシリアル通信線2に接続している通信装置10とが設けられ、それらによりネットワークが構成されている。
なお、CAN通信線1及びシリアル通信線2には複数の通信装置10が繋がるが、図1には、そのうちの1つを例示している。
また、通信装置10は、後述する、送信データ生成処理プログラム、第1送受信部データ送信処理プログラム、第2送受信部データ送信処理プログラム、受信データ選択処理プログラムや、通信線異常判定処理プログラムなどを格納するROM、順序識別子前回値などを格納するRAM、順序識別子カウンタなどを有するとともに、制御のための上記の各演算処理プログラムを実行するCPUを有するマイクロコンピュータ(マイコン)13と、マイコン13があらかじめ設定されたプログラムに従い、他の通信装置とCAN通信線1を介してデータの送受信を行うための第1送受信部(CANトランシーバ)11と、シリアル通信線2を介してデータの送受信を行うための第2送受信部(シリアルトランシーバ)12とが設けられている。
なお、各通信装置10は、上記の処理部以外に制御用の内部回路を持つが、本発明に直接関係しないため、図1から省略し、説明も省略する。
図2は、この発明の実施の形態1に係る通信システムの通信装置間でデータを送受信するときの通信フレームの構成を示す図である。
図2において、通信フレーム100は、フレームのID情報を格納するヘッダフィールド101と、他の通信装置とデータを送受信するデータフィールド102と、受信データの異常を判定するためのチェック用のコードであるCRC(Cyclic Redundancy Check:冗長度符号チェック方式)フィールド104とで構成され、データフィールド102内には送信データの送信順序を示す順序識別子103が備えられている。
順序識別子103は、−128(下限値)〜+127(上限値)の値をとる整数カウンタである。なお、順序識別子103の値は、正負両側の値を取り得る整数であればよく、上限値、下限値はどのような値でも良い。また、各送受信部11、12で用いられる通信フレーム100の構成は、上記のフィールド以外にも各通信方式に定められたフィールドを持つが、本発明に直接関係しないため、図2から省略し、説明も省略する。
つぎに、この実施の形態1に係る通信システムの動作について図面を参照しながら説明する。
すなわち、以上のように構成されたネットワークにおいて、複数の通信線を用いてデータを送受信し、受信したデータの中から所望のデータを選択する方法について、図面を参照しながら説明する。
図3は、この発明の実施の形態1に係る通信システムの通信装置のマイコンが他の通信装置に送信するデータを生成する際に実行する送信データ生成処理プログラムの処理を示すフローチャートである。
S110(Sはステップを表す)において、マイコン13は、他の通信装置へ送信する送信データが必要か否かを判定する。送信データが不要と判断する(NO)と、送信データ生成処理を一旦終了する。一方、送信データが必要と判断する(YES)と、S120に移行する。
次に、S120において、送信データを通信フレーム100のデータフィールド102へセットする。
次に、S130において、順序識別子カウンタをインクリメント(つまり+1)する。
次に、S140において、順序識別子カウンタの値が127(上限値)より大きくなっているか否かを判定する。順序識別子カウンタが127より大きいと判断する(YES)と、S150に移行する。一方、順序識別子カウンタが127以下と判断する(NO)と、S160に移行する。
次に、S150において、順序識別子カウンタを−128(下限値)にセットする。
次に、S160において、順序識別子カウンタの値をデータフィールド102内の順序識別子103へセットする。
そして、S170において、マイコン13は、順序識別子103を含むデータフィールド102のCRCを演算し、その値をCRCフィールド104へセットし、送信データ生成処理を終了する。
このように、順序識別子103を含めたデータフィールド102のCRCを演算することで、データフィールド102だけでなく、順序識別子103の異常も判定できる。
続いて、送信データ生成処理により生成した通信フレーム100を第1送受信部11で送信する際に実行する第1送受信部データ送信処理プログラムについて、図4に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、S210において、マイコン13は、CAN送信要求があるか否かを判定し、CAN送信要求がないと判断する(NO)と、第1送受信部データ送信処理を一旦終了する。一方、CAN送信要求が有ると判断する(YES)と、S220へ移行する。
次に、S220において、送信データ生成処理により生成した通信フレーム100のヘッダフィールド101へID情報をセットする。
そして、S230において、マイコン13は、送信データ生成処理により生成した通信フレーム100を第1送受信部11へ出力する。
また、送信データ生成処理により生成した同一の通信フレーム100を第2送受信部12で送信する際に実行する第2送受信部データ送信処理プログラムについて、フローチャートを図5に示すが、処理順序は第1送受信部11で送信する手順(図4)と同様のため説明を省略する。なお、第2送受信部12で送信する通信フレーム100は、前述したように第1送受信部11で送信する通信フレーム100と同一であり、同一の通信フレーム100がCAN通信線1及びシリアル通信線2を通じて並列に送信される。また、並列に送信される通信フレーム100内の順序識別子103の値も同一である。ただし、シリアル通信線2は低速伝送路であるため、CAN通信線1よりも間隔をあけて送信を行う。
すなわち、送信データ生成処理により生成した送信データを、毎回、CAN通信線1で送信するならば、第1送受信部11へ出力される通信フレーム100の順序識別子103は1刻みの値で出力されるのに対し、CAN通信線1での送信10回につきシリアル通信線2での送信が1回とすると、第2送受信部12へ出力される通信フレーム100の順序識別子103は10刻みの値で出力されることとなる。
続いて、他の通信装置が第1送受信部データ送信処理及び第2送受信部データ送信処理により通信フレーム100を送信し、その通信フレーム100を受信した通信装置10のマイコン13が各種演算処理を実行するに当たって、第1送受信部11で受信した通信フレーム100を用いるのか、あるいは第2送受信部12で受信した通信フレーム100を用いるのかを選択するために実行する、受信データ選択処理プログラムについて、図6に示すフローチャートを用いて説明する。
第1送受信部11あるいは第2送受信部12で他の通信装置から送信された通信フレーム100を受信すると、図6に示す処理が開始される。
まず、S410において、マイコン13は、通信フレーム100に付与されたCRCフィールド104の値で受信データ及び順序識別子103が正常か否かを判断する。受信した通信フレーム100が異常と判断した場合(NO)には、受信データ選択処理を一旦終了し、次に第1送受信部11または第2送受信部12によりデータを受信するのを待つ。受信データが正常と判断した場合(YES)には、S420へ移行する。なお、この異常判定にはパリティビットやチェックサムを用いて判定するようにしてもよく、これらを組み合わせて行うようにしてもよい。
次に、S420において、通信フレーム100内の順序識別子103の受信値が順序識別子前回値格納RAMに格納された順序識別子の前回値より大きいか否かを判定する。順序識別子受信値が前回値以下の場合(NO)には、S430へ移行し、順序識別子受信値が前回値より大きいと判断する(YES)と、受信したデータが前回受信したデータより新しいと判断し、S440へ移行する。
次に、S430において、順序識別子103の前回値が0以上、かつ、順序識別子103の受信値が0より小さいか否かを判定する。否と判断する(NO)と、受信した通信フレーム100が既に受信済み、または、前回受信した通信フレーム100よりも古いと判断し、次の受信を待つために受信データ選択処理を一旦終了する。ここで、同一の通信フレーム100がCAN通信線1及びシリアル通信線2を通じて並列に受信した場合は、1番目及び2番目に受信した同一の通信フレーム100内の順序識別子103の値も同一であるため、S420のNOからS430のNOへ到り、2番目に受信した通信フレーム100が既に受信済みと判断して無視する。一方、順序識別子前回値が0以上、かつ、順序識別子受信値が0より小さいと判断する(YES)と、この場合も受信したデータが前回受信したデータより新しいと判断し、S440へ移行する。
次に、S440において、受信したデータが前回受信したデータより新しいと判断し、受信したデータを使って各種演算処理を実行する。なお、受信データが正常か否かの判定を順序識別子の比較の前に行っているが、この受信データ異常判定は各種演算処理実行より前に行うのであれば、いずれの処理の前後でも良い。
そして、S450において、マイコン13は、順序識別子前回値格納RAMへ受信値を格納する。
このようにして、順序識別子103を正負両側の値をとり得るカウンタにし、順序識別子受信値と前回値の大小を比較するだけでなく、正負も判定することにより、例えば、シリアル通信線2で受信する通信フレーム100の順序識別子103が[10]刻みで更新される場合、順序識別子カウンタの値が[120]の次は[−126]となり、順序識別子カウンタ値が1周したことを容易に判断でき、受信したデータが前回受信したデータよりも新しく送信されたものか否かを容易に判定することができる。
すなわち、他の通信装置がCAN通信線1とシリアル通信線2を使って同一の通信フレーム100を並列に送信した場合、通信装置10はCAN通信線1またはシリアル通信線2のどちらかを先に受信し、遅れて他方の通信線から同一データを受信することになるが、CAN通信線1またはシリアル通信線2のどちらで受信したかに関係なく、先に受信した通信フレーム100の順序識別子103の受信値を前回値と比較することによって、他方の通信線からの受信を待つことなく、所望のデータを選択することができる。
さらに、CAN通信線1のような衝突を検出し衝突を回避する通信方式では、衝突を検出したときには一度送信を停止するため、CAN通信線1とシリアル通信線2で並列に同一のデータ(通信フレーム)を送信しようとしても、シリアル通信線2よりもCAN通信線1の送信が大きく遅れ、データを送信する通信装置が送信データを生成した順序とは異なった順序で、データを受信する場合がある。このような場合でも、図6に示す受信データ選択処理により所望のデータを選択することができる。このときのデータの流れを、図7を用いて説明する。
図7に示すタイミングチャートは、CAN通信線1とシリアル通信線2のデータの流れを表し、横軸は、時刻を表わしている。上段には、CAN通信線1上を経由して送受信される通信フレーム201、202、203、204、下段には、シリアル通信線2を経由して送受信される通信フレーム211をそれぞれ示し、各々の通信フレームが伝達する情報は、車両を制御するためのデータである。
ヘッダフィールド101にID情報として[10]を送信する通信装置は、車両前進中に、順序識別子103の値[38]の通信フレーム201を車両前進データと共にCAN通信線1により送信した後、順序識別子103の値[39]の通信フレーム204を車両前進データと共に送信を開始する。
このとき、他の通信装置より送信された通信フレーム202及び203との衝突を検出し、衝突を回避するために一度送信を停止する。この間に、車両が後進に変わり、順序識別子103の値[40]として車両後進データが送信データとして生成され、通信フレーム211でシリアル通信線2により送信される。そして、通信フレーム203が送信された後でCAN通信線1の衝突が解消され送信が可能となり、送信停止していた順序識別子103の値[39]の通信フレーム204を送信する。
ゆえに、ID情報[10]を受信する通信装置は、通信フレーム201の次に、通信フレーム211を受信し、その後に通信フレーム204を受信する。すなわち、順序識別子103の値が[38]の次に[40]、その次に[39]の順番で通信フレームを受信するのである。このとき、図6に示す受信データ選択処理により順序識別子を比較することにより、順序識別子103の値[40]のデータ、つまり車両が後進に変わった後に生成されたデータで各種演算処理を実行した後に、1つ前に生成された送信データ、つまり車両が後進する前に生成されたデータである順序識別子103の値[39]のデータを各種演算処理に使用することを避けることができる。これにより、車両の状態と演算に使用するデータが不一致となることを避けることができるので、車両挙動が不安定になるのを避けることができる。
以上のように、実施の形態1によれば、複数の通信線のうち少なくとも一つがCAN通信線1のような衝突を検出し衝突を回避する通信方式であって、複数の通信線により同一データを同時期に受信できない場合でも、いずれかの通信線で受信した通信フレームの順序識別子を前回受信した順序識別子と比較することにより、所望のデータを容易に選択することができる効果がある。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2に係る通信システムについて図8を参照しながら説明する。図8は、この発明の実施の形態2に係る通信システムの通信線異常判定処理プログラムの処理を示すフローチャートである。なお、この発明の実施の形態2に係る通信システムの構成は、上記の実施の形態1と同様である。
図8に示すフローチャートは、各通信線の異常を判定するために周期的に実行する通信線異常判定処理プログラムを表している。
まず、S510において、マイコン13は、各通信線により通信フレームを受信したか否かを判定する。受信が有ったと判断する(YES)と、S520に移行する。ある通信線がデータを受信していないと判断する(NO)と、S530へ移行する。
次に、S520において、通信線が正常と判定し、通信線異常判定処理を一旦終了する。
S530において、所定期間経過したか否かを判定する。所定期間経過していない場合(NO)は、当該通信線が異常か否か判定できないため、通信線異常判定処理を一旦終了する。一方、所定期間が経過していると判断する(YES)と、S540へ移行する。
次に、S540において、マイコン13は、当該通信線が異常と判定する。
なお、異常判定のための所定期間は、誤判定を避けるために各通信線で周期的にデータを受信する間隔よりも十分長い期間に設定する。
このようにして、通信線が断線等によってデータを通信できなくなった場合、通信線の異常を判定することができる。
さらに、図6に示す受信データ選択処理は平行して実施するため、CAN通信線1が断線等によってデータを受信できない場合でも、シリアル通信線2で受信した通信フレーム100を所望のデータとして選択するため、CAN通信線1の異常を判断するための所定期間中も各種演算処理を停止することなく実行できる。
以上のように、実施の形態2によれば、いずれかの通信線に異常が発生した場合にも、他の通信線により受信したデータの中から所望のデータを選択することで、通信線の異常が発生した通信線が異常を判定するまでの時間を待つことなく、各種演算処理を実行することができる効果がある。
なお、実施の形態1及び2では、シリアル通信線2はCAN通信線1よりも低速な通信としているため、シリアル通信の1ビット幅より短いノイズが通信線に印加された場合でも、CAN通信線1は複数のビットにノイズの影響を受けるのに対し、シリアル通信線2はビット幅に対してノイズの影響範囲が小さいため信頼性を増すことができる。
また、順序識別子103はインクリメントされるアップカウンタとしたが、もちろん、デクリメント(つまり−1)するダウンカウンタでもよい。
さらに、通信にはCAN通信とシリアル通信を利用するとしたが、複数の通信線のうち、少なくとも一つがCAN通信線1のような衝突を検出し衝突を回避する通信方式で、その他の通信にはFlexRay(高速制御系の自動車ネットワーク規格)、LIN(Local Interconnect Network)、PLC(Power Line Control)といった通信を利用しても良く、これら複数を組み合わせても良い。さらに、送信タイミングはCAN通信線1の送信10回につきシリアル通信線2の送信が1回としたが、複数の通信線の送信タイミングは、全て同じでもよいし、各々別の設定にしても良い。上記の各実施の形態では、本発明を車両に適用した場合について説明したが、車両に限らず、船舶等その他のシステムにも適用可能であることはいうまでもない。
1 CAN通信線、2 シリアル通信線、10 通信装置、11 第1送受信部、12 第2送受信部、13 マイコン、100 通信フレーム、101 ヘッダフィールド、102 データフィールド、103 順序識別子、104 CRCフィールド。

Claims (10)

  1. 複数の通信線によって接続され、前記複数の通信線を通じて同一の通信フレームを並列に送受信する複数の通信装置を備えた通信システムにおいて、
    前記複数の通信線のうち、少なくとも一つが衝突を検出し衝突を回避する通信線方式を採用する通信線であり、
    前記通信フレームは、送信データの送信順序を示す順序識別子を含み、
    前記順序識別子は、正負両側の値をとり、正の上限値に達した次の値は負の下限値となり、
    前記通信装置は、
    前記順序識別子をインクリメントして、前記順序識別子が正の上限値より大きい場合には前記順序識別子を負の下限値にセットし、前記順序識別子を前記通信フレームに付加して送信し、
    受信した通信フレームに付加された順序識別子と前回受信した通信フレームに付加された順序識別子とを比較して、今回の順序識別子が前回の順序識別子より大きい場合、並びに、今回の順序識別子が前回の順序識別子以下の場合で前回の順序識別子が0以上、かつ今回の順序識別子が0より小さいときには、今回受信した通信フレームが前回受信した通信フレームより新しいと判断し、今回受信した通信フレームを選択する
    ことを特徴とする通信システム。
  2. 複数の通信線によって接続され、前記複数の通信線を通じて同一の通信フレームを並列に送受信する複数の通信装置を備えた通信システムにおいて、
    前記複数の通信線のうち、少なくとも一つが衝突を検出し衝突を回避する通信線方式を採用する通信線であり、
    前記通信フレームは、送信データの送信順序を示す順序識別子を含み、
    前記順序識別子は、正負両側の値をとり、負の下限値に達した次の値は正の上限値となり、
    前記通信装置は、
    前記順序識別子をデクリメントして、前記順序識別子が負の下限値より小さい場合には前記順序識別子を正の上限値にセットし、前記順序識別子を前記通信フレームに付加して送信し、
    受信した通信フレームに付加された順序識別子と前回受信した通信フレームに付加された順序識別子とを比較して、今回の順序識別子が前回の順序識別子より小さい場合、並びに、今回の順序識別子が前回の順序識別子以上の場合で前回の順序識別子が0以下、かつ今回の順序識別子が0より大きいときには、今回受信した通信フレームが前回受信した通信フレームより新しいと判断し、今回受信した通信フレームを選択する
    ことを特徴とする通信システム。
  3. 前記複数の通信線のうち、少なくとも一つが衝突を検出し衝突を回避する通信方式を採用する通信線よりも遅い通信速度でデータ通信を行う通信方式を採用する通信線である
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の通信システム。
  4. 前記複数の通信線のうち、少なくとも一つが衝突を検出し衝突を回避する通信方式を採用する通信線とは異なる通信方式を採用する通信線である
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の通信システム。
  5. 前記通信装置は、受信した通信フレームに付加された、受信データの異常を判定するためのチェック用の情報に基づいて、前記順序識別子を含む受信データが正常か否かを判定する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の通信システム。
  6. 複数の通信線によって接続され、前記複数の通信線を通じて同一の通信フレームを並列に送受信する複数の通信装置を備えた通信システムにおいて、
    前記複数の通信線のうち、少なくとも一つが衝突を検出し衝突を回避する通信線方式を採用する通信線であり、
    前記通信フレームは、送信データの送信順序を示す順序識別子を含み、
    前記順序識別子は、正負両側の値をとり、正の上限値に達した次の値は負の下限値となり、
    前記通信装置により、前記順序識別子をインクリメントして、前記順序識別子が正の上限値より大きい場合には前記順序識別子を負の下限値にセットし、前記順序識別子を前記通信フレームに付加して送信するステップと、
    前記通信装置により、受信した通信フレームに付加された順序識別子と前回受信した通信フレームに付加された順序識別子とを比較して、今回の順序識別子が前回の順序識別子より大きい場合、並びに、今回の順序識別子が前回の順序識別子以下の場合で前回の順序識別子が0以上、かつ今回の順序識別子が0より小さいときには、今回受信した通信フレームが前回受信した通信フレームより新しいと判断し、今回受信した通信フレームを選択するステップと
    を含むことを特徴とする通信方法。
  7. 複数の通信線によって接続され、前記複数の通信線を通じて同一の通信フレームを並列に送受信する複数の通信装置を備えた通信システムにおいて、
    前記複数の通信線のうち、少なくとも一つが衝突を検出し衝突を回避する通信線方式を採用する通信線であり、
    前記通信フレームは、送信データの送信順序を示す順序識別子を含み、
    前記順序識別子は、正負両側の値をとり、負の下限値に達した次の値は正の上限値となり、
    前記通信装置により、前記順序識別子をデクリメントして、前記順序識別子が負の下限値より小さい場合には前記順序識別子を正の上限値にセットし、前記順序識別子を前記通信フレームに付加して送信するステップと、
    前記通信装置により、受信した通信フレームに付加された順序識別子と前回受信した通信フレームに付加された順序識別子とを比較して、今回の順序識別子が前回の順序識別子より小さい場合、並びに、今回の順序識別子が前回の順序識別子以上の場合で前回の順序識別子が0以下、かつ今回の順序識別子が0より大きいときには、今回受信した通信フレームが前回受信した通信フレームより新しいと判断し、今回受信した通信フレームを選択するステップと
    を含むことを特徴とする通信方法。
  8. 前記複数の通信線のうち、少なくとも一つが衝突を検出し衝突を回避する通信方式を採用する通信線よりも遅い通信速度でデータ通信を行う通信方式を採用する通信線である
    ことを特徴とする請求項6または請求項7に記載の通信方法。
  9. 前記複数の通信線のうち、少なくとも一つが衝突を検出し衝突を回避する通信方式を採用する通信線とは異なる通信方式を採用する通信線である
    ことを特徴とする請求項6または請求項7に記載の通信方法。
  10. 前記通信装置により、受信した通信フレームに付加された、受信データの異常を判定するためのチェック用の情報に基づいて、前記順序識別子を含む受信データが正常か否かを判定するステップをさらに含む
    ことを特徴とする請求項6から請求項9までのいずれか1項に記載の通信方法。
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