JP4884014B2 - 仕掛け巻き - Google Patents

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本発明は、釣りに用いる仕掛けを巻き取って収納するための回転式の仕掛け巻きに関する。
本願に関連する先行技術として、実開平7−44400号を抽出した。この文献には、以下のような技術が記載されている。すなわち、丸型の糸巻(1)に、指用穴(2)を両面に一つ以上設け、楕円形のホルダー本体(4)に釣り糸を通すスリット(5)と釣り糸の案内穴(6)を設け、ちょうばん(7)によりホルダー本体(4)とカバー(8)を組み付けて開閉式にしたという糸巻き・ホルダーセットである。糸ズレが無く、素早い巻き取りが可能である旨、記載されている。
実開平7−44400号公報
しかしながら、実開平7−44400号公報に記載の技術では、回転時に回転体が外側から飛び出てしまうおそれがあった。飛び出てしまうと、巻き取った操作が無駄になるだけではなく、仕掛けが絡まってしまうおそれもあった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、回転式の仕掛け巻きにおいて、仕掛けの収納作業を円滑に行えるとともに、回転体が外れてしまうおそれのない仕掛け巻きを提供することにある。
本願では、上記した課題を解決するため、請求項1から請求項7に記載する発明を提供する。
(請求項1)
請求項1記載の発明は、円盤状の回転体(20)と、その回転体(20)を着脱自在に収納するとともに、収納時に回転体(20)を回転可能とする収納基体(10)とを備えて形成される仕掛け巻きに係る。
前記回転体(20)には、周面部分に糸の収納部を形成するために二つの円板面を延長したフランジ(係合フランジ21,周状フランジ23)を備え、 収納基体(10)には、回転体(20)の回転を妨げずに収納基体(10)内に収納された状態を保つためのストッパ(13,15a)を備える。
更に、前記収納基体(10)の前記支持部材(12,15)は、回転体(20)を収納した際の対抗位置に位置するように設ける。 また、前記ストッパ(13,15a)は、一方の支持部材(15)から他方の支持部材(12)に向かって突出する脱落防止凸部(15a)と、前記他方の支持部材(12)において前記脱落防止凸部(15a)の方向に進退可能なストッパ部材(13)とから形成する。
(用語説明)
円盤状の回転体(20)は、その円形面の中心を回転中心として回転する。
ストッパ(13,15a)は、回転体(20)の着脱時には邪魔にならない。たとえば、回転時と着脱時の2つのポジションを備え、そのポジションを進退可能であるように形成する。あるいは、着脱時に弾性変形する部材を採用し、その弾性変形によって着脱の邪魔にはならないが、回転時には収納状態を保持できるというストッパであってもよい。
(作用)
回転体(20)は、収納基体(10)に収納され、収納時には回転体(20)が回転可能となる。円盤状をなした回転体にはフランジ(21,23)が備えられており、そのフランジの間に釣り糸を収納することができる。収納させるには、収納基体(10)を抑え、回転体(20)を回転させることで釣り糸を巻き取るのである。
回転時にはストッパ(13,15a)により、回転体(20)の回転を妨げずに収納基体(10)内に収納された状態を保つ。このため、釣り糸を巻き取っている動作の最中に回転体(20)が基体(10)から落下するような事態にはならない。
脱落防止凸部(15a)は操作の対象ではなく、進退可能なストッパ部材(13)を操作するのみで、回転体(20)の着脱と脱落防止とを操作することができる。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の仕掛け巻きを限定したものである。
すなわち、前記収納基体(10)は、前記回転体(20)の円形面のうちの一面に接する面を形成する基板(11)と、 その基板(11)から立設させて回転体(20)を支持する支持部材(ストッパ支持部材12,円弧状支持部材15)とを備えるとともに、前記基板(11)の対抗面が回転体(20)の着脱が可能であるように開口させて形成する。 そして、前記ストッパ(13,15a)は、前記回転体(20)における前記フランジのうち、前記開口側に位置する周状フランジ(23)の円形面に接して回転体(20)が抜け止めとして機能するように形成したことを特徴とする。
(作用)
収納基体(10)は、基板(11)の対抗面が回転体(20)の着脱が可能であるように開口しているので、回転体(20)の着脱が行いやすい。回転体(20)を装着したら、ストッパ(13,15a)を前記回転体(20)における前記フランジのうち、前記開口側に位置する周状フランジ(23)の円形面に接するようにして、回転体(20)が収納基体(10)から抜けないように機能させる。
以上により、回転体(20)の着脱が行いやすさと、脱落防止とが両立した仕掛け巻きとなる。
(削除)
(削除)
請求項3
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2のいずれかに記載の仕掛け巻きを限定したものである。
すなわち、前記回転体(20)における両フランジ(係合フランジ21,周状フランジ23)のいずれか一方または双方の周囲には、凹凸部(たとえば係合フランジ21における係合用凹凸部21a)を形成する。そして、前記収納基体(10)には、前記凹凸部(21a)とラチェット構造をなす係合爪(16)を備えた仕掛け巻きに係る。
(作用)
回転体(20)におけるフランジ(21)に凹凸部(21a)を形成し、その凹凸部(21a)とラチェット構造をなす係合爪(16)を備えているので、回転体(20)が収納基体(10)に対して回転する際には回転の邪魔にならず、回転を停止させた場合には逆回転することがない。このため、釣り糸を巻き取る操作の自由度が高まる。
請求項4
請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の仕掛け巻きを限定したものである。
すなわち、前記回転体(20)における前記収納基体(10)の開口側の前記ストッパ(13,15a)の邪魔にならない位置に、回転体(20)を回転させるための回転操作部(たとえば、指当て凹部32a)を備えた仕掛け巻きに係る。
(作用)
ストッパ(13,15a)の邪魔にならない位置に回転操作部(32a)を備えているので、回転体(20)を回転させるための操作が行いやすい。
請求項5
請求項5記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の仕掛け巻きを限定したものである。
すなわち、前記支持部材(12)の外側面には、巻いた糸の端部を保持するための糸止め(14)を備えた仕掛け巻きに係る。
(作用)
糸止め(14)を備えているので、回転体(20)の回転操作が終了した後、巻いた糸の端部を保持させることによって処理することができる。
請求項6
請求項6記載の発明は、請求項2から請求項5のいずれかに記載の仕掛け巻きを限定したものである。
すなわち、前記収納基体(10)の前記基板(11)には、収納基体(10)に装着した回転体(20)に指が触れることができる基板孔(11a)を備えたことを特徴とする。
(用語説明)
基板孔(11a)は、一般の釣り人の指が入る以上の寸法である。請求項3に係る仕掛け巻きであれば、ストッパ部材(13)に寄った位置に設けられていると取り出し操作がやりやすい。取り外しのために動かすことができるストッパ部材(13)の反対側には、動かない脱落防止凸部(15a)が存在するからである。
(作用)
収納基体(10)に装着した回転体(20)を取り外す際には、釣り人が基板孔(11a)から指を入れることで、取り出し作業がやりやすい。
請求項1から請求項6に記載の発明によれば回転式の仕掛け巻きにおいて、仕掛けの収納作業を円滑に行えるとともに、回転体が外れてしまうおそれのない回転式仕掛け巻きを提供することができた。
以下、本発明を実施の形態及び図面に基づいて、更に詳しく説明する。ここで使用する図面は、図1乃至図17である。
また、説明の必要上、図示した状態で紙面の下方向に位置する部位を「下」、紙面の上方向に位置する部位を「上」とする場合がある。
図1に示すように、この実施形態は、円盤状の回転体(20)と、その回転体(20)を着脱自在に収納するとともに、収納時に回転体(20)を回転可能とする平面形状が紡錘形をなす収納基体(10)とを備えて形成される仕掛け巻きである。回転体(20)には、更に円盤状の仕掛け収納体(30)を内装している。
図2で明らかなように、回転体(20)には、周面部分に糸の収納部を形成するために二つの円板面を延長したフランジである係合フランジ(21)および周状フランジ(23)を備えている。すなわち、係合フランジ(21)および周状フランジ(23)の間が糸巻き用円筒体(22)となり、釣り糸を巻き取るための空間たる糸巻き部(23a)となる。
なお、周状フランジ(23)および糸巻き用円筒体(22)の一部には、仕掛け収納体(30)に巻き取られた仕掛けの釣り糸を糸巻き部(23a)に移動させるための糸出し用切り欠き(22a)を設けている。この糸出し用切り欠き(22a)については、後述する。
収納基体(10)には、紡錘形の平板である基板(11)と、その基板(11)の一側の外縁から立ち上がるようにして形成された支持部(12,15)とを備えている。支持部(12,15)は、収納基体(10)に装着した回転体(20)の周囲を回転体(20)が回転可能となるように支持する。
紡錘形の先端側の支持部をストッパ支持部材(12)とし、そのストッパ支持部材(12)に対抗する位置に形成した支持部を円弧状支持部(15)とし、両支持部(12,15)の間は、その上方側(基板11から立ち上がった支持部12,15の上端側)が回転体(20)を収納、取り外しするための開口部(10b)としている。その開口部(10b)と両支持部(12,15)との間に囲まれた空間は、前記の回転体(20)の収納部(10a)となる。収納基体(10)に装着した回転体(20)は位置がずれると周状フランジ(23)が支持部(12,15)に当たるため、収納部(10a)内にてその周方向に回転する。
両支持部(12,15)には、回転体(20)の回転を妨げずに収納基体(10)の 収納部(10a)内に収納された状態を保つためのストッパ(13,15a)を備えている。このストッパ(13,15a)は、進退するストッパ部材(13)と、動くことはない脱落防止凸部(15a)との組み合わせによる。
脱落防止凸部(15a)は、開口部(10b)の一部を閉塞するように突設され、円弧状支持部(15)において、収納部(10a)方向に向かって突出させた舌片である。
ストッパ部材(13)は、開口部(10b)の一部を開いたり閉じたりするように稼働する凸状部材であり、前記のストッパ支持部材(12)の上面に備えられた進退可能な板状体である。回転体(20)が前記収納部(10a)に収納された状態においては、脱落防止凸部(15a)方向へ移動することで回転体(20)の上面の一部と接触し、脱落防止凸部(15a)とともに回転体(20)の回転を妨げずに収納基体(10)内に収納された状態を保つ。より具体的には、前記回転体(20)における前記フランジのうち、前記開口側に位置する周状フランジ(23)の円形面に接して回転体(20)が抜け止めとして機能する。このため、釣り糸を巻き取っている動作の最中に回転体(20)が基体(10)から落下するような事態にはならない。
脱落防止凸部(15a)は操作の対象ではなく、進退可能なストッパ部材(13)を操作するのみで、回転体(20)の着脱と脱落防止とを操作することができる。図2では回転体(20)の着脱時であるので、ストッパ部材(13)はストッパ支持部材(12)に没した状態(α位置)、図3では回転体(20)の装着時または回転時であるので、ストッパ部材(13)はストッパ支持部材(12)から飛び出した状態(β位置)となっている。
前記のストッパ支持部材(12)は、円弧状に延設した部位を備えているが、その部位は紡錘形の先端に向かって大きくえぐれており、そのえぐれた部位を収納基体切り欠き(12a)とする(図7参照)。円弧状支持部(15)も同様に、両端部分は中央に向かってえぐれている。
また、ストッパ支持部材(12)の外側面には、巻いた糸の端部を保持するための糸止め(14)を備えている。このため、回転体(20)の回転操作が終了した後には、この糸止め(14)にて巻いた糸の端部を保持させて処理することができる。
前記の収納基体(10)の前記基板(11)には、基板(11)の把持する面の側から収納部(10b)に指を差し込んで収納基体(10)に装着した回転体(20)に指が触れることができ、且つ回転体(20)を開口部(10b)側へ押圧できる基板孔(11a)を備えている。この基板孔(11a)は、一般の釣り人の指が入る以上の寸法であり、ストッパ部材(13)に寄った位置に設けられている。取り外しのために動かすことができるストッパ部材(13)の反対側には、動かない脱落防止凸部(15a)が存在するので、釣り人による取り出し操作がやりやすいからである。換言すれば、回転体(20)の収納基体(10)への着脱は、図2に示すように傾けて行われるのである。
なお、回転体(20)は、その内側においてその回転体(20)に対して出没自在とした仕掛け収納体(30)を備えている。いわば、回転体(20)が第一糸巻きであり、仕掛け収納体(30)が第二糸巻きとなるが、詳細については、後述する。また、図1から図3に現れている内周支持部材(24)についても同様に後述する。
図2、図3および8にて明らかなように、前記回転体(20)における係合フランジ(21)の周囲には、係合用凹凸部(21a)を形成している。そして、前記収納基体(10)におけるストッパ部材(13)の下方には、前記係合用凹凸部(21a)とラチェット構造をなす係合爪(16)を備えている。このため、回転体(20)が収納基体(10)に対して回転する際には回転の邪魔にならないものの、回転を停止させた場合には逆回転することが防止される。このため、釣り糸を巻き取る操作の自由度が高まる。
なお、このラチェット構造は、周状フランジ(23)に凹凸部を、その凹凸部に対応する係合爪を収納基体(10)における対応箇所に備えることとしてもよい。
前記ラチェット構造の他、回転体(20)の回転操作を行いやすくするため、図1等に示すように、回転体(20)における前記収納基体(10)の開口側の側面部に、前記ストッパ(13,15a)の邪魔にならない位置に、回転体(20)を回転させるための回転操作部である指当て凹部(32a)を備えている。このため、回転体(20)を回転させるための操作が行いやすい。このような回転操作部は、仕掛け収納体(30)の他、フランジ(周状フランジ23)に設けてもよく、また凹部ではなく凸部として形成することで指にてつまむことができる「つまみ」としてもよい。
図4では、回転体(20)、およびその内側においてその回転体(20)に対して出没自在とした仕掛け収納体(30)の断面を図示している。
回転体(20)は、円筒形の本体に対して前述した係合フランジ(21)および周状フランジ(23)を備えている。係合フランジ(21)はその中央に円形孔を設けたドーナツ状をなし、周状フランジ(23)は仕掛け収納体(30)が進退できる開口を備えたリング状をなしている。両フランジ(21,23)の間は、糸巻き部(23a)となっている。
係合フランジ(21)の中央の円形孔は、仕掛け収納体(30)を位置決めするための回転体進退部材(25)が進退する部位となっている。また、その円形孔の内周からに周状フランジ(23)に向かう内周支持部材(24)が設けられている。その内周支持部材(24)は、円形孔の内周において等間隔の三カ所に設けられており(図5参照)、円形孔の周状フランジ(23)の位置付近に段部(24a)を備えることによって互いの間隔が狭くなるように形成されている。
回転体進退部材(25)とは、図6の左端において表した断面形状がT字形をなした部材であり(図6においては「T」が反時計回りに横倒しとなっている)、T字の両端部分が前述の内周支持部材(24)の内壁面に沿って進退し、前述の内周支持部材(24)の段部(24a)が進退位置の限界となる(図9参照)。また、T字形の下端に位置する部位には雌ネジが切られており、進退固定ネジ(26)を介して仕掛け収納体(30)が位置決めされる。
図4、図6、図10などで明らかなように、仕掛け収納体(30)は、前記の内周支持部材(24)の外壁面を内径寸法とした内筒部(34)と、その内筒部(34)の両側に設けたフランジ部(31,32)と、その両フランジ部(31,32)の間に位置する中仕切り板(33)とを備えている。回転体(20)に組み込まれた場合に係合フランジ(21)側に位置するフランジは、最内ドーナツ板(31)とし、周状フランジ(23)側に位置するフランジは、最外円板(32)とする。
中仕切り板(33)によって区切られた空間のうち、最内ドーナツ板(31)側の空間を第一収納部(31a)、最外円板(32)側の空間を第二収納部(33a)とする。そして、第一収納部(31a)には、仕掛け(50)の中の釣り針、例えば逆さ針(51)を係止させるための針係止部材(35)を備える。
なお、この針係止部材(35)は、第二収納部(33a)に備えることとしてもよい。
本実施形態では図8に示すように、二つの針係止部材(35)を仕掛け収納体(30)(第二糸巻き)の円筒部(34)を介してその両側に、すなわち点対称に配置している。仕掛けの中に釣り針が二つ存在する場合においても、針係止部材(35)が二つ備えられているので、それぞれの針係止部材(35)を用いて仕掛け(50)を収納すれば、仕掛け(50)が絡まってしまうおそれが軽減される。その一方、仕掛け巻きの全体形状の小型化に寄与している。
なお、2つの針係止部材(35)は、その係止溝(35b)を内筒部(34)の周方向にて同じ向きとしたが、内筒部(34)の周方向にて2つの針係止部材(35)それぞれが反対方向を向くように形成してもよい。
針係止部材(35)は、図8に示すように、回転体(20)による仕掛け(50)の巻回方向に向いた係止溝(35b)を有している。係止部材(35)の係止溝(35b)は、仕掛け(50)の巻回方向に向いている(拡開している)ので、仕掛け(50)の収納作業と巻き取り操作とを連続的に行うことに寄与する。この動作については、後に詳述する。
図7は図8における断面位置(A−A)を示すための図であり、図8は仕掛け収納体(30)における第一収納部(31a)の構造を示す。
針係止部材(35)は、仕掛け収納体(30)における内筒部(34)からは、外方向に向かった半楕円状の基部(35a)と、その基部(35a)の外側端部からやや内側に向かう舌片状の掛け部(35b)とで構成されており、その掛け部(35b)は、図7に示すように二股に分かれている。
掛け部(35b)、基部(35a)および内筒部(34)にて囲まれた空間が針収納部(35c)となり、掛け部(35b)に引っ掛けられた釣り針、例えば逆さ針(51)を収納する。
仕掛け収納体(30)における第一収納部(31a)には、二つの針係止部材(35)から等間隔に離れた位置にピン(36)を設けている。これは、掛け部(35b)に引っ掛けられた釣り針につながっている釣り糸が巻かれる位置を規制する役割をなす。すなわち、ピン(36)が存在しないと内筒部(34)に接することとなり、巻きにくくなるなどのデメリットがあるからである。
図9は、収納基体(10)に収納された回転体(20)から、仕掛け収納体(30)を突出させた状態を示す断面図である。
回転体(20)を収納した収納基体(10)において、ストッパ部材(13)をβ位置としておく(図3参照)。その状態で、釣り人が指を基板孔(11a)から挿入し、回転体(20)における回転体進退部材(25)が内周支持部材(24)の段部(24a)に接触するまで動かす。すると、回転体(20)は収納基体(10)に収納されたまま、回転体進退部材(25)が段部(24a)に接触する。そして回転体進退部材(25)に固定されている仕掛け収納体(30)は、回転体(20)における周状フランジ(23)の延長線上よりも反基板(11)側に突出する。これによって、第一収納部(31a)および第二収納部(33a)が露出し、仕掛けを収納しやすくなる。仕掛けの収納については、図11を用いて後述する。
前記の中仕切り板(33)には、その中仕切り板(33)によって仕切られる第一収納部(31a)および第二収納部(33a)に対して、釣り糸を行き来させることができるようにするための挿通溝(33b)を備えている。
この挿通溝(33b)によって、釣り針や鼻環などが複数存在する仕掛け(50)であっても、中仕切り板(33)によって仕切られる仕掛け収納部(31a,33a)を、挿通溝(33b)にて跨がせながら、絡まないように収納していくことができる。
図10から図16では、仕掛け(50)を仕掛け収納体(30)に収納する様子を示している。ここで収納する仕掛けは、逆さ針(51)、ハリス止め(52)、鼻環(53)を釣り糸(54)に結びつけたものである。
ハリス止め(52)を伴った逆さ針(51)を針係止部材(35)に引っ掛け、掛け部(35b)から釣り糸(54)を跨がせ、仕掛け収納体(30)の第一収納部(31a)に巻き付けていく。このとき、糸掛けピン(36)に接触しながら、緩まないように巻いていく(図10および図11参照)。
鼻環(53)が結ばれた位置まで巻き取ったら、鼻環(53)は第二収納部(33a)に位置させるようにする(図12および図13参照)。このとき、釣り糸(54)は、中仕切り板(33)の挿通溝(33b)を跨ぐことによって第二収納部(33a)に移動させ、鼻環(53)は第二収納部(33a)にて収納させる。これによって、逆さ針(51)と鼻環(53)とを物理的に分離できるので、お互いが釣り糸(54)にて絡むことを防止できる。
図14は、鼻環(53)を第二収納部(33a)に収納させた後に、仕掛け収納体(30)を回転体(20)へ没した状態とした様子を示している。この状態で逆さ針(51)から鼻環(53)までの収納が完了する。
そして、更につながっている釣り糸(54)を、回転体(20)の周状フランジ(23)に開口し、糸巻き部(23a)にかけて延設した糸出し用切り欠き(22a)を通して回転体(20)の糸巻き部(23a)に位置させる。釣り糸(54)の延長上は、収納基体切り欠き(12a)を介して本実施形態の仕掛け巻きの外に位置している。
図15の状態にて、仕掛け巻きを回転させることができる。すなわち、釣り人の一方の手(図では釣り人の左手)にて収納基体(10)を支え、他の手の指(図では釣り人の右手人差し指)を指当て凹部(32a)に当て、図中において時計回りに回転体(20)を回転させる。すると、図16に示すように、回転体(20)における糸巻き部(23a)に釣り糸(53)が巻き取られてゆく。このとき、ストッパ部材(13)および脱落防止凸部(15a)が機能しているので、回転体(20)が収納基体(10)から脱落することはない。釣り糸の端部は、糸止め(14)に巻き付ける。
図17に示すのは、ストッパ部材(13)のバリエーションを示したものである。上記の実施形態では、ストッパ部材(13)を進退式のストッパ部材として説明してきたが、図17に示すように、ストッパ部材(13)を例えば弾性変形可能なストッパ部材を採用することも可能である。更に、脱落防止凸部(15a)をも弾性変形可能な部材としてもよい。
本願発明は、釣り用具の製造業、釣り用具の販売業、釣りのインストラクター業などにおいて用いることができる。
本発明の実施形態を示す平面組み立て図である。 本発明の実施形態を示す側面組み立て図、一部断面図である。 本発明の実施形態を示す側面組み立て図、一部断面図である。 本発明の実施形態を示す側面組み立て図、一部断面図である。 本発明の実施形態を示す全体平面図である。 本発明の実施形態の主要部を示す側面組み立て図、一部断面図である。 本発明の実施形態を示す全体側断面図である。 図7におけるA−A断面図である。 本発明の実施形態の使用時における一態様を示す全体側断面図である。 本発明の実施形態の使用時における一態様を示す全体側面図である。 図10におけるB−B断面図である。 本発明の実施形態の使用時における一態様を示す全体側面図である。 図12におけるC−C断面図である。 本発明の実施形態の使用時における一態様を示す全体側面図、一部断面図である。 本発明の実施形態の使用時における一態様を示す全体平面図である。 本発明の実施形態の使用時における一態様を示す全体平面図、一部断面図である。 本発明の他の実施形態を示す側面組み立て図、一部断面図である。
10 収納基体 10a 回転体収納部
10b 開口部
11 基板 11a 基板孔
12 ストッパ支持部材
13 ストッパ部材(α位置、β位置)
13a 収納基体切り欠き
14 糸止め
15 円弧状支持部材 15a 脱落防止凸部
16 係合爪
20 回転体
21 係合フランジ 21a 係合用凹凸部
21b 進退用孔
22 糸巻き用円筒体 22a 糸出し用切り欠き
23 周状フランジ 23a 糸巻き部
24 内周支持部材 24a 段部
25 回転体進退部材 26 進退固定ネジ
30 仕掛け収納体
31 最内ドーナツ板 31a 第一収納部
32 最外円板 32a 指当て凹部
33 中仕切り板 33a 第二収納部
33b 挿通溝
34 内筒部
35 針係止部材 35a 基部
35b 掛け部 35c 針収納部
36 糸掛けピン
50 仕掛け 51 逆さ針
52 ハリス止め 53 鼻環
54 釣り糸

Claims (6)

  1. 円盤状の回転体と、
    その回転体を着脱自在に収納するとともに、収納時に回転体を回転可能とする収納基体とを備えて形成される仕掛け巻きであって、
    前記回転体には、周面部分に糸の収納部を形成するために二つの円板面を延長したフランジを備え、
    前記収納基体には、前記回転体の回転を妨げずに収納基体内に収納された状態を保つためのストッパを備え、
    前記収納基体の前記支持部材は、回転体を収納した際の対抗位置に位置するように設け、
    前記ストッパは、一方の支持部材から他方の支持部材に向かって突出する脱落防止凸部と、前記他方の支持部材において前記脱落防止凸部の方向に進退可能なストッパ部材とから形成したことを特徴とする仕掛け巻き。
  2. 前記収納基体は、前記回転体の円形面のうちの一面に接する面を形成する基板と、その基板から立設させて回転体を支持する支持部材とを備えるとともに、前記基板の対抗面が回転体の着脱が可能であるように開口させて形成し、
    前記ストッパは、前記回転体における前記フランジのうち、前記開口側に位置する周状フランジの円形面に接して回転体が抜け止めとして機能するように形成したことを特徴とする請求項1に記載の仕掛け巻き。
  3. 前記回転体における両フランジのいずれか一方または双方の周囲には、凹凸部を形成し、
    前記収納基体には、前記凹凸部とラチェット構造をなす係合爪を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の仕掛け巻き。
  4. 前記回転体における前記収納基体の開口側の前記ストッパに邪魔にならない位置に、回転体を回転させるための回転操作部を備えたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の仕掛け巻き。
  5. 前記支持部材の外側面には、巻いた糸の端部を保持するための糸止めを備えたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の仕掛け巻き。
  6. 前記収納基体の前記基板には、収納基体に装着した回転体の基板に指が触れることができる基板孔を備えた請求項1から請求項5のいずれかに記載の仕掛け巻き。
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