JP4882722B2 - 洗濯機 - Google Patents

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Description

本発明は、洗濯物を除菌処理する機能を備えた洗濯機に関するものである。
従来、この種の洗濯機は、銀イオン含有水を脱水運転時に洗濯物に接触させることにより、銀イオンを洗濯物に効率良く付着させられるようにしている(例えば、特許文献1参照)。あるいは、洗濯物をその量に最適な濃度、例えば50ppb〜100ppbあるいは50ppb〜900ppbの銀イオンで処理することにより、銀イオンの抗菌効果を十分に発揮させることができるようにしている(例えば、特許文献2参照)。あるいは、銀イオン含有水を乾燥しやすい小径粒子の液滴にして洗濯物に接触させることにより、水に溶けている銀イオンが水の乾燥によって一旦結晶化し、再度水に溶け出したときに、銀イオンの効果をより発揮しやすくしている(例えば、特許文献3参照)。
上記特許文献2に記載された洗濯機の構成と作用を図10を用いて説明する。図10は前記公報に記載された洗濯機の断面図を示すものである。図10に示すように、洗濯機101はいわゆる全自動型のものであり、外箱102は直方体形状でその上面には洗濯物を投入するための開口部103を有している。外箱101には、受筒104、開口部103の上面には蓋105を有し、ネジで固定されている。受筒104内には、洗濯物の攪拌のための内筒106およびパルセータ107を有し、モータ108の働きで、回転する構成となっている。内筒106および受筒104に注水する際には、水流路109からイオン供給ユニット110を通して行う。
次に、洗濯物111に除菌・抗菌処理を行う際の動作について説明する。洗濯物の除菌・抗菌を行う際には、水流路9から注水を行う際にイオン供給ユニット110を制御し、注水中に銀をイオン状態で供給する。このことにより、洗濯槽内の水112の銀イオン濃度は所定の濃度になり、パルセータ107および内筒106がモータ108で攪拌することで、洗濯物111に銀イオンが付着し、洗濯物111に付着している細菌の除菌を行う。また、洗濯物111に付着した銀イオンは洗濯物111に残留するので、洗濯後でも洗濯物111が細菌の増殖を抑制する効果を有する(抗菌効果)ことになる。
特開2004−57423号公報 特開2004−105692号公報 特開2005−87712号公報
しかしながら、前記従来の構成では、多量の洗濯物を抗菌あるいは除菌処理するためには、イオン供給ユニット110からは高濃度のAgを溶出する必要があり、繰り返し洗濯物をAgで処理し続けると洗濯物が変色してしまうという課題があった。さらに、Agによる除菌は、大腸菌や黄色ブドウ球菌に対しては効果が高いが、それ以外の細菌やカビに対しては効果が低くなるという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、低濃度の抗菌材でも多量の洗濯物を除菌、抗菌処理することができ、細菌やカビ類に対して幅広い除菌、抗菌効果を示すことができる洗濯機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、第1の発明の洗濯機は、洗濯物を収容する洗濯槽と、抗菌作用のある金属を電気分解により水に溶出させる電解槽と、前記電解槽で前記金属が溶出した水を前記洗濯槽へ供給する給水路と、前記電解槽で前記金属が溶出した水に光透過部を通して光を照射する光照射手段とを備え、前記電解槽は、対向する少なくとも一対の電極を有し、前記光照射手段は前記電極の直下に設けたものである。
除菌、抗菌性を有する金属は遷移金属であり、遷移金属もしくはその酸化物や化合物は光触媒作用を持つ。光を照射すると光触媒反応で放出された電子が水分子と反応し、除菌作用の大きいヒドロキシラジカルあるいはスーパーオキシド等の活性酸素種が得られる。この活性酸素種の除菌作用と金属の持つ除菌作用の相乗効果で従来よりも低濃度で幅広い除菌、抗菌効果が発揮される。光照射手段を電極の直下に設けることで、効率よく光を照射でき、活性酸素種が多量に生成し、それだけ除菌効果を高めることができる。
また、前記従来の課題を解決するために、第2の発明の洗濯機は、洗濯物を収容する洗濯槽と、抗菌作用のある金属を電気分解により水に溶出させる電解槽と、前記電解槽で前記金属が溶出した水を前記洗濯槽へ供給する給水路と、前記電解槽で前記金属が溶出した水に光透過部を通して光を照射する光照射手段とを備え、前記電解槽は、対向する少なくとも一対の電極を有し、前記給水路は略水平に構成され、前記光照射手段は前記給水路の下部に設けたものである。
除菌、抗菌性を有する金属は遷移金属であり、遷移金属もしくはその酸化物や化合物は光触媒作用を持つ。光を照射すると光触媒反応で放出された電子が水分子と反応し、除菌作用の大きいヒドロキシラジカルあるいはスーパーオキシド等の活性酸素種が得られる。この活性酸素種の除菌作用と金属の持つ除菌作用の相乗効果で従来よりも低濃度で幅広い除菌、抗菌効果が発揮される。光照射手段を給水路の下部に設けることで、効率よく光を照射でき、活性酸素種が多量に生成し、それだけ除菌効果を高めることができる。
本発明の洗濯機は、溶出した光触媒作用のある金属が濃い状態の水に光を効率よく照射することができるので、活性酸素種を多量に生成し、除菌効果を高めることができる。
第1の発明は、洗濯物を収容する洗濯槽と、抗菌作用のある金属を電気分解により水に光透過部を通して溶出させる電解槽と、前記電解槽で前記金属が溶出した水を前記洗濯槽へ供給する給水路と、前記電解槽で前記金属が溶出した水に光を照射する光照射手段とを備え、前記電解槽は、対向する少なくとも一対の電極を有し、前記光照射手段は前記電極の直下に設けたことにより、電気分解で金属が溶出した水を洗濯物に接触させることで、水に溶出した金属により洗濯物に付着している細菌を除菌するとともに、光触媒反応で放出された電子が水分子と反応して得られた除菌作用の大きいヒドロキシラジカルあるいはスーパーオキシド等の活性酸素種によってもさらに除菌する。これらの相乗効果により低濃度でも除菌・抗菌効果を発揮することができる。さらに、活性酸素種による酸化分解を利用するので、抗菌スペクトルを拡げ大腸菌や黄色ブドウ球菌の以外の細菌やカビに対しても効果を発揮することができる。そして、溶出した金属が濃い状態の水に光を効率よく照射することができるので、活性酸素種を多量に生成し、除菌効果を高めることができる。
さらに、対向する少なくとも一対の電極を有し、光照射手段は前記電極の直下に光を照射するようにしたことにより、溶出したばかりの金属が濃い状態の水に光を照射すること
ができるので、溶出した金属に光を効率よく照射することが可能となる。溶出した金属が薄まって拡散したところに光を照射しようとすれば、広い範囲に照射する必要があり、それだけ光量も要るので無駄が多い。このように効率よく光を照射できるのでそれだけ活性酸素種も多量に生成し、それだけ除菌効果が高まるのである。また、水よりも重い金属は水中を落下し始める。電極直下で光を照射することで、この落下しつつある濃い状態の金属に効果的に光が当たるので、効率よく活性酸素種が生成することが可能となり、それだけ除菌効果が高まるのである。
第2の発明は、洗濯物を収容する洗濯槽と、抗菌作用のある金属を電気分解により水に溶出させる電解槽と、前記電解槽で前記金属が溶出した水を前記洗濯槽へ供給する給水路と、前記電解槽で前記金属が溶出した水に光透過部を通して光を照射する光照射手段とを備え、前記電解槽は、対向する少なくとも一対の電極を有し、前記給水路は略水平に構成され、前記光照射手段は前記給水路の下部に設けたものである。給水路を通過する電気分解された水に光を照射するようにしたことにより、溶出した金属が濃い状態のままの給水路を通過する水に光を照射することになるので、光を効率よく照射することが可能となる。効率よく光を照射できるので活性酸素種も多量に生成し、それだけ除菌効果が高まるのである。
また、水よりも重い金属は水中を落下する。給水経路の下から光を照射することで、この落下する濃い状態の金属に効果的に光が当たるので、効率よく活性酸素種が生成することが可能となり、それだけ除菌効果が高まるのである。
の発明は、特に、第1または2の発明の光照射手段は、照射する光の波長が紫外光から可視光以下の波長であることにより、照射する光をエネルギーレベルの高い紫外光から可視光を使用することによって効率よく光触媒反応が起き、活性酸素種も多量に生成し、除菌効果が高まるのである。
の発明は、特に、第1〜3のいずれか1つの発明の電槽は、ガラス、メタクリル樹脂、FPA樹脂のいずれかの材料で構成したことにより、光照射手段から電槽内に到達する紫外光から可視光を80%以上透過させることができるので、除菌を効果的に行うことができる。
の発明は、特に、第1〜4のいずれか1つの発明の光照射手段は、光透過部をガラス、メタクリル樹脂、FPA樹脂のいずれかの材料で構成したことにより、光照射手段から水経路内に到達する紫外光から可視光を80%以上透過させることができるので除菌を効果的に行うことができる。
の発明は、特に、第1〜第のいずれか1つの発明の電気分解される金属は、亜鉛、銀、銅のいずれかであることにより、抗菌・除菌性を有する金属のなかで亜鉛、銀、銅は光触媒活性も高く、活性酸素種も多量に生成し、除菌効果が高まるのである。
の発明は、特に、第の発明の電気分解される金属は銀とし、溶出して得られる銀濃度は、0.01ppm以上1ppm以下としたことにより、必要十分な量の銀を使用することができるので、効率的な除菌をおこなうことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における洗濯機の断面図、図2は、同洗濯機の電解
槽の断面図を示すものである。図1において、洗濯機1は洗濯と脱水が一体になったいわゆる全自動型のものであり、外箱2は直方体形状でその上面には洗濯物を投入するための開口部3を有している。外箱2には、受筒4、開口部3の上面には開閉可能な蓋5を有し、開閉可能となっている。受筒4内には、洗濯物13の脱水のための孔の開いた内筒6およびパルセータ7を有し、モータ8の働きで回転する構成となっている。内筒6と受筒4で構成される洗濯槽に注水する際には、水道と連結された水経路9から電解槽10、給水路11を通り、注水口12から水が注水される。内筒6内には使用者が投入した洗濯物13が収納されている。
次に図2において、電解槽10は内部に対向する板状の二つの銀の電極14が配置され、リード線15を通して直流電圧が図示していない制御部によって印加される。電解槽10の下部はメタクリル樹脂からなる透明の光透過部16で構成され、その直下の発光ダイオードからなる光照射手段17からの光をよく透過する材質である。
次に、洗濯物13を洗濯し、1回濯ぐ工程について図1をもとに説明する。まず使用者は蓋5を開け、開口部3から内筒6内に洗濯物13と洗剤を投入し、図示していない操作盤の電源スイッチとスタートスイッチを押すと洗濯機1の運転が開始される。次に、水経路9から水道の水が入り、注水口12から水が所定量注水される。次に、モータ8が作動しパルセータ7が回転して内筒6内の洗剤が溶けた水と洗濯物13が撹拌され、洗濯物13の汚れが落ちる。所定時間撹拌されると図示していない排水機構によって内筒6内の水は排水され、洗濯工程は終了する。
次に、濯ぎ工程としてモータ8が作動し内筒6を回転して、洗濯物13を遠心脱水し、その脱水された水は排水される。所定時間脱水が行なわれるとモータ8は止まり、水経路9から再び水が濯ぎ用の水として入り、内筒6内に所定量注水される。次に、モータ8が作動しパルセータ7が回転して内筒6内の水と洗濯物13が撹拌される。所定時間撹拌された後、水は排水され再び同様に脱水される。以上で1回目の濯ぎ工程が終了する。
次に2回目の濯ぎ工程において、除菌・抗菌処理を行う。その際の動作について、図1と図2を参照して説明する。まず、水経路9から水道水が電解槽10に流れてくる際、図示していない制御部が制御し、リード線15に直流電圧が印加され、銀の電極14を電気分解によって水に溶出させる。このとき、光照射手段17が発光し、その光は光透過部16を通過して、銀の電極14の間に照射される。このとき電解された銀は、銀イオン、酸化銀、塩化銀などの形で溶出しており、ここに光が照射されることによって光触媒反応がおこってヒドロキシラジカルなどの活性酸素種が生じる。この光照射手段17は電極14間を照射しているので、溶出銀が濃い状態で光反応が起きやすい構成となっている。
また、光照射手段17は銀の電極14の直下から光を照射しているので、溶出した重い銀が落下してくるところへ光が当たるので、光照射手段17に近づくことになり、さらに活性酸素が生じやすい構成となっている。この光照射手段17は可視光から紫外光の波長、特に、紫外光であればエネルギーが高いので活性酸素種が生じやすい。そして、光透過部16はメタクリル樹脂を用いているので紫外光の透過率が高く光照射の効果が高い。
このようにして光照射により活性酸素種の生じ、溶出した銀も含む水は給水路11を通って注水口12から内筒6内に注がれる。所定量の水が内筒6内に入ったとき、その水の銀濃度は0.01ppm以上1ppm以下であることが望ましい。0.01ppm以下であれば銀の除菌効果は得られにくいし、1ppm以上であれば銀の量が多量に必要とするなど経済的でないばかりか、銀が洗濯物に多く付着しすぎて変色してしまう恐れがあるからである。
銀濃度は、銀の電極14に流れる電流値と通電時間の積で決まる銀量と受筒4内に入る水の量で求められる。例えば20Lの水の量を銀濃度0.1ppmにする場合、0.1Aの電流値で90秒間電流を流せばよい計算となる。したがって、電解槽10において銀の電極14に0.1Aを90秒通電し、その後水を電解槽10の中に通水させるよう制御する。なお、電極14に通電しながら通水してもよく、要は洗濯槽内の銀濃度が所定値となるように制御されればよい。
また、この直流電圧の印加は、陽極側の銀の電極14の銀だけが溶出するので、一方のみの銀の電極14だけが減らないように、一定時間ごとに直流の極性を反転させる必要がある。本実施の形態では15秒ごとに直流の向きを変えて電流を流している。
このようにして活性酸素種と銀の含まれた水が洗濯物13と混ざり合う。一方で、モータ8が作動しパルセータ7が回転して内筒6内の洗濯物13が撹拌され、さらに混ざり合い、洗濯物13に付着している菌は除菌されることになる。所定時間撹拌された後、水は排水され再び同様に脱水される。以上で2回目の濯ぎ工程が終了する。
以上のようにして、活性酸素種と銀の含まれた水によって除菌される菌の割合は、各種条件によって異なるが99%以上となる。光を照射せずに銀の除菌力のみで除菌した場合よりも高く、また、除菌できる菌の種類も多い。これは銀の毒性に加え、活性酸素種による除菌が寄与しているからである。
(実施の形態2)
図3は、本発明の第2の実施の形態における電解槽の断面図を示すものである。本実施の形態は、実施の形態1の電解槽10内部に光照射手段17が組み込まれた構成であり、それ以外は実施の形態1と同じ構成であるので、電解槽10についての説明だけをおこない、他の説明は省略する。
図3において、光照射手段17は電解槽10の内部にあり、二つの銀の電極14間の直上から照射する構成である。銀の電極14に直流電圧が印加されると、両電極14間、特に陽極側に銀が濃い状態で溶出される。そこへ光照射手段17からの光が照射されるので活性酸素種の発生も効率よく行なわれる。
また、光照射手段17を電解槽10内の水面直上に配置しているので、光が構造部材などに遮られることなく直接当たることになり、さらに光照射の効果が高い。光照射手段17の電気的絶縁のための防水に配慮すれば簡単な構成で高い効果が得られる構成である。このようにして活性酸素種が多く発生した銀の含んだ水によって高い除菌性能が得られることが可能となる。
(実施の形態3)
図4は、本発明の第3の実施の形態における光照射手段と給水路の構成を示す側面図、図5は、同給水路の断面図である。本実施の形態は、光照射手段17を給水路11の下部に配置したものである。それ以外は実施の形態1と同じ構成であるので、光照射手段17についての説明だけをおこない、他の説明は省略する。
図4において、光照射手段17は電解槽10の下流の給水路11の下部にあり、図5のように給水路11の内部の水に向けて光を照射する構成であり、その給水路11は光照射される部分が周辺より狭い構成である。光照射手段17より照射される光は光透過部16を通って給水路11内へ照射される。
電解槽10内で銀が溶出された水が生成されると(あるいは生成しながら)、水が給水
路11へと押し流されてくる。このとき、光照射手段17によって光を水に照射すると活性酸素種が生成するのである。
この構成のように、給水路11がその周辺部より狭い構造になっていると、光照射手段17から近い場所を水が流れるので、光が距離によって減衰する前の高いエネルギーの状態で溶出した銀にあたることになり、それだけ光の効果が高くなるのである。このようにして活性酸素種が多く発生した銀の含んだ水によって高い除菌性能が得られることが可能となる。
また、水よりも重い金属は水中を落下し始める。給水経路の下から光を照射することで、この落下しつつある濃い状態の金属に効果的に光が当たるので、効率よく活性酸素種が生成することが可能となり、それだけ除菌効果が高まるのである。
(実施の形態4)
図6は、本発明の第4の実施の形態における光照射手段と給水路の構成を示す側面図、図7は、同給水路の断面図である。本実施の形態は、実施の形態1の光照射手段17を給水路11の上部に配置したものである。それ以外は実施の形態1と同じ構成であるので、光照射手段17についての説明だけをおこない、他の説明は省略する。
図6において、光照射手段17は電解槽10下流の給水路11の上部にあり、図7のように給水路11の内部の水に向けて光を直接照射する構成である。光照射手段17より照射される光はなんら構造部材などに遮られることなく給水路11内の水へ照射される。電解槽10内で銀が溶出された水が生成されると(あるいは生成しながら)、水が給水路11へと押し流されてくる。このとき、光照射手段17によって光を水に照射すると活性酸素種が生成するのである。
この構成のように、光照射手段17が水面上方より直接給水路11内の水へ光照射する構造になっていると、光照射手段17から水までに遮るものがなく、光が高いエネルギーの状態で溶出した銀にあたることになり、それだけ光の効果が高くなるのである。このようにして活性酸素種が多く発生した銀の含んだ水によって高い除菌性能が得られることが可能となる。
(実施の形態5)
図8は、本発明の第5の実施の形態における洗濯機の断面図、図9は、同注水口の断面図である。本実施の形態は、実施の形態1の光照射手段17を注水口12の下部に配置したものである。それ以外は実施の形態1と同じ構成であるので、光照射手段17についての説明だけをおこない、他の説明は省略する。
図8において、光照射手段17は給水路11の出口側先端の注水口12の下部にあり、図9のように給水路11の内部の水に向けて光を直接照射する構成である。光照射手段17より照射される光はなんら構造部材などに遮られることなく給水路11内の水へ照射される。電解槽10内で銀が溶出された水が生成されると(あるいは生成しながら)、水が給水路11へと押し流されてくる。このとき、光照射手段17によって光を水に照射すると活性酸素種が生成するのである。
この構成のように、光照射手段17が水面上方より直接給水路11内の水へ光照射する構造になっていると、光照射手段17から水までに遮るものがなく、光が高いエネルギーの状態で溶出した銀にあたることになり、それだけ光の効果が高くなるのである。このようにして活性酸素種が多く発生した銀の含んだ水によって高い除菌性能が得られることが可能となる。
以上のように本発明にかかる洗濯機は、洗濯物の除菌・抗菌を効果的に行うことができるので、家庭用だけでなく業務用の衛生装置および洗濯機、食器洗浄器などの家電製品へも適用できる。
本発明の実施の形態1における洗濯機の断面図 同洗濯機の電解槽の断面図 本発明の実施の形態2における洗濯機の電解槽の断面図 本発明の実施の形態3における洗濯機の給水路の側面図 同洗濯機の給水路の断面図 本発明の実施の形態4における洗濯機の給水路の側面図 同洗濯機の給水路の断面図 本発明の実施の形態5における洗濯機の断面図 同洗濯機の注水口の断面図 従来の洗濯機の断面図
1 洗濯機
4 受筒(洗濯槽)
6 内筒(洗濯槽)
9 水経路
10 電解槽
11 給水路
14 電極
16 光透過部
17 光照射手段

Claims (7)

  1. 洗濯物を収容する洗濯槽と、抗菌作用のある金属を電気分解により水に溶出させる電解槽と、前記電解槽で前記金属が溶出した水を前記洗濯槽へ供給する給水路と、前記電解槽で前記金属が溶出した水に光透過部を通して光を照射する光照射手段とを備え
    前記電解槽は、対向する少なくとも一対の電極を有し、前記光照射手段は前記電極の直下に設けた洗濯機。
  2. 洗濯物を収容する洗濯槽と、抗菌作用のある金属を電気分解により水に溶出させる電解槽と、前記電解槽で前記金属が溶出した水を前記洗濯槽へ供給する給水路と、前記電解槽で前記金属が溶出した水に光透過部を通して光を照射する光照射手段とを備え、
    前記電解槽は、対向する少なくとも一対の電極を有し、前記給水路は略水平に構成され、前記光照射手段は前記給水路の下部に設けた洗濯機。
  3. 光照射手段は、照射する光の波長が紫外光から可視光以下の波長である請求項1または2に記載の洗濯機。
  4. 槽は、ガラス、メタクリル樹脂、FPA樹脂のいずれかの材料で構成した請求項1〜3いずれか1項に記載の洗濯機。
  5. 光照射手段は、光透過部をガラス、メタクリル樹脂、FPA樹脂のいずれかの材料で構成した請求項1〜4いずれか1項に記載の洗濯機。
  6. 電気分解される金属は、亜鉛、銀、銅のいずれかである請求項1〜5のいずれか1項に記載の洗濯機。
  7. 電気分解される金属は銀とし、溶出して得られる銀濃度は、0.01ppm以上1ppm以下とした請求項6に記載の洗濯機。
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