JP4867723B2 - 洗濯機 - Google Patents

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Description

本発明は、洗濯物を除菌処理する機能を備えた洗濯機に関するものである。
従来、この種の洗濯機は、銀イオン含有水を脱水運転時に洗濯物に接触させることにより、銀イオンを洗濯物に効率良く付着させられるようにしている(例えば、特許文献1参照)。あるいは、洗濯物をその量に最適な濃度、例えば50ppb〜100ppbあるいは50ppb〜900ppbの銀イオンで処理することにより、銀イオンの抗菌効果を十分に発揮させることができるようにしている(例えば、特許文献2参照)。あるいは、銀イオン含有水を乾燥しやすい小径粒子の液滴にして洗濯物に接触させることにより、水に溶けている銀イオンが水の乾燥によって一旦結晶化し、再度水に溶け出したときに、銀イオンの効果をより発揮しやすくしている(例えば、特許文献3参照)。
特許文献2の洗濯機の構成と作用を図8を用いて説明する。図8は前記公報に記載された洗濯機の断面図を示すものである。図8に示すように、洗濯機101は全自動型のものであり、外箱102は直方体形状でその上面には洗濯物を投入するための開口部103を有している。外箱101には、受筒104、開口部の上面には蓋105を有し、ネジで固定されている。受筒104内には、洗濯物の攪拌のための内筒106およびパルセータ107を有し、モータ108の働きで、回転する構成となっている。内筒106および受筒104に注水する際には、水流路109からイオン供給ユニット110を通して行う。
次に、洗濯物に洗濯物である洗濯物に除菌・抗菌処理を行う際の動作について説明する。洗濯物の除菌・抗菌を行う際には、水流路9から注水を行う際にイオン供給ユニット110を制御し、注水中に銀をイオン状態で供給する。このことにより、水の銀イオン濃度は所定の濃度になり、パルセータ7および内筒106がモータ108で攪拌することで、洗濯物に銀イオンが付着し、洗濯物に付着している細菌の除菌を行う。また、洗濯物に付着した銀イオンは洗濯物に残留するので、洗濯後でも洗濯物が細菌の増殖を抑制する効果を有する(抗菌効果)ことになる。
特開2004−57423号公報 特開2004−105692号公報 特開2005−87712号公報
しかしながら、前記従来の構成では、洗濯後の濯ぎ工程において、使用者の濯ぎ工程の選定の仕方によっては、洗濯物に洗剤成分がわずかに残存したり、濯ぎ水中に残存する洗剤成分により、抗菌材による抗菌または除菌作用が阻害される場合があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、除菌作用が阻害されることなく洗濯物を除菌、抗菌処理することができ、細菌やカビ類に対して幅広い除菌、抗菌効果を示すことができる洗濯機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の洗濯機は、洗濯物を収容する洗濯槽内で洗濯を行い排水した後、中間脱水、注水、濯ぎ、排水からなる濯ぎ工程を少なくとも1回以上行い、前記濯ぎ工程において抗菌材を溶出させて水に添加した抗菌材添加水を洗濯槽に供給する抗菌材発生手段を有し、前記濯ぎ工程の回数を任意に設定できるようにし、前記濯ぎ工程が1回を選択された場合に、注水時の洗濯槽内の抗菌材の濃度を、前記濯ぎ工程の回数が2回以上の場合の最終の濯ぎ工程における注水時の洗濯槽内の抗菌材の濃度よりも高くしたものである。これにより、濯ぎ水中に洗剤が残存していても抗菌、除菌効果が阻害されることがなく、抗菌、除菌を行うことができる。
本発明の洗濯機は、濯ぎ工程が1回を選択された場合であっても、濯ぎ水中に残存する洗剤成分により阻害されることなく抗菌材を洗濯物に付着させ、抗菌材による抗菌または除菌を行うことができる。
第1の発明は、洗濯物を収容する洗濯槽内で洗濯を行い排水した後、中間脱水、注水、濯ぎ、排水からなる濯ぎ工程を少なくとも1回以上行い、前記濯ぎ工程において抗菌材を溶出させて水に添加した抗菌材添加水を洗濯槽に供給する抗菌材発生手段を有し、前記濯ぎ工程の回数を任意に設定できるようにし、前記濯ぎ工程が1回を選択された場合に、注水時の洗濯槽内の抗菌材の濃度を、前記濯ぎ工程の回数が2回以上の場合の最終の濯ぎ工程における注水時の洗濯槽内の抗菌材の濃度よりも高くしている。この構成により、濯ぎ水中に洗剤が残存していても抗菌、除菌効果が阻害されることがなく、抗菌、除菌を行うことができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の洗濯機が、少なくとも最終回の濯ぎ工程において中間脱水後に少なくとも2回以上の注水、濯ぎ、排水を繰り返す工程を有するとともに、少なくとも最終回の注水、濯ぎ、排水の工程の注水時に、抗菌材添加水を洗濯槽に供給するものである。この構成により濯ぎ水中に残存する洗剤成分を低減することによって洗濯物に残存する洗剤成分量を低減するとともに、濯ぎ水中に残存する洗剤成分により阻害されることなく抗菌材を洗濯物に付着させ、抗菌材による抗菌または除菌を行うことができる。
の発明は、特に、第1または第2の発明の抗菌材が光励起抗菌作用を有する光励起抗菌材であり、洗濯槽に供給された前記光励起抗菌材添加水および前記光励起抗菌材添加水を含浸した洗濯物に紫外光から可視光の波長の光を照射する光照射手段を有する構成としている。この構成により濯ぎ水中に残存する洗剤成分を低減することによって洗濯物に残存する洗剤成分量を低減するとともに、濯ぎ水中に残存する洗剤成分により阻害されることなく光励起抗菌材添加水を洗濯物に接触させることで、水に溶出した光励起抗菌材により洗濯物に付着している細菌を除菌・抗菌するとともに、洗濯物に付着した光励起抗菌材および洗濯槽内に供給された光励起抗菌材添加水に光照射手段から放射される紫外光から可視光を照射することによって、光触媒反応で放出された電子を水分子と反応させ、除菌作用の大きいヒドロキシラジカルあるいはスーパーオキシド等の活性酸素種を生成し、これらの強い酸化力によってさらに効果的な除菌を行うことができる。
第4の発明は、特に第1〜第3の発明の洗濯機において濯ぎ工程が1回を選択された場合の注水量を、前記濯ぎ工程の回数が2回以上の場合の最終の濯ぎ工程における注水量よりも多くした構成としている。この構成により、濯ぎ水中に残存する洗剤成分濃度を低減することによって、濯ぎ水中に残存する洗剤成分によって阻害されることなく、抗菌、除菌を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における洗濯機断面構成図を示すものである。図1において、洗濯機1は、外槽2とその外槽2内に回転自在に配設された内槽3を内蔵しており、外槽2と内槽3とで洗濯槽4を形成している。外槽2の洗濯物を投入する開口部側の端周縁部には光照射手段5を配設している。外槽2の下部に排水路6の一端を接続し、排水路6には排水弁7を接続して洗濯槽4内の洗濯水を排水するようにしている。洗濯槽4への給水は給水路8の給水弁9を開き、電解槽10を通って洗濯槽4内に水を給水する
ものである。
内槽3は、有底円筒形に形成され、その周面に外槽2内に通じる多数の通水孔3aが形成され、内周面の複数位置にバッフル11を設けている。内槽3の回転中心に略傾斜方向に回転軸3bを設け、内槽3の軸心方向を背面側から正面側に向けて上向きに傾斜させて配設している。この回転軸3bに外槽2の背面側に取り付けたモータ12を連結し、内槽3を正転および逆転方向に回転駆動するようにしている。
抗菌材供給手段である電解槽10(電解槽10の詳細は図示せず)は、ケース内に2枚の銀板状電極を有し、長手方向の一方の端に水の流入口、他方の端に水の流出口を備える。ケース内部には、流入口から流出口へと向かう水流に沿う形で、2枚の板状電極を向かい合わせに配置し、光励起抗菌材である銀をイオンで供給することができる。また、電極の一部には、電圧を印加するための接続端子を設けている。
ケースの中に水が存在する状態で電極に所定の電圧を印加すると、電極の陽極側から電極構成金属の金属イオンが溶出する。電解槽10では、電圧の印加の有無で金属イオンの溶出、非溶出を選択できる。また電流や電圧印加時間を制御することにより金属イオンの溶出量を制御できる。
電解槽10に長時間一方向に電流を流すと、陽極側となっている電極が減耗するとともに、陰極側となっている電極には水中のカルシウムなどの不純物がスケールとして固着する。また、電極の成分金属の塩化物及び硫化物が電極表面に発生する。これは電解槽10の性能低下をきたすので、電極の極性を反転して電極駆動回路を運転できるように構成されている。
外槽2の正面側の上向き傾斜面に設けた洗濯物を投入する開口部を蓋13により開閉自在に覆い、この蓋13を開くことにより内槽3内に洗濯物を出し入れすることができる。蓋13を上向き傾斜面に設けているため、洗濯物の出し入れは腰を屈めることなく行うことができ、一般には横向きまたは上向きにある開口部から洗濯物14を出し入れする洗濯機の作業性の悪さを改善している。
次に、動作について説明する。蓋13を開いて内槽3内に洗濯物14及び洗剤を投入して洗濯機1の運転を開始させると、外槽2内には給水路8から所定量の注水がなされ、モータ12により内槽3が回転駆動されて洗濯行程が開始される。内槽3の回転により、内槽3内に収容された洗濯物14は内槽3の内周面に設けられたバッフル11によって回転方向に持ち上げられ、持ち上げられた適当な高さ位置から落下する撹拌動作が繰り返されるので、洗濯物14には叩き洗いの作用が及んで洗濯がなされる。
所要の洗濯時間の後、汚れた洗濯液は排水路6ら排水し、内槽3を高速回転させる中間脱水動作により洗濯物14に含まれた洗濯液を脱水し、その後、外槽2内に電解槽10で生成された銀イオン水を添加した水を給水路8から注水して濯ぎ行程が実施される。この濯ぎ行程においても内槽3内に収容された洗濯物14は内槽3の回転によりバッフル11により持ち上げられて落下する撹拌動作が繰り返されて濯ぎ洗いが実施される。
濯ぎ洗い実施後、濯ぎ液は排水路6から排出され排水し、内槽3を高速回転させる脱水工程により洗濯物14に含まれた濯ぎ液を脱水し、洗濯が終了する。この濯ぎ行程および脱水工程において、洗濯物14および金属イオン水を添加した濯ぎ液に、光照射手段5により光を照射する。銀イオンは光が照射されると、光触媒反応で放出された電子を水分子と反応させ、除菌作用の大きいヒドロキシラジカルあるいはスーパーオキシド等の活性酸素種を生成し、これらの強い酸化力によって効果的な除菌を行うことができる。
光照射手段5は洗濯槽4の端周縁部近傍に設置され、内槽3内部に光を照射する。洗濯槽4内部では内槽3の回転によって洗濯物14が回動するため洗濯水も飛散するが、光照射手段5を洗濯槽4の端周縁部近傍に設けることにより、たとえば、内槽3の回転中心の略延長上の蓋13に設けた場合に比べると水の飛散の影響を受けにくく、効率よく洗濯槽4内に光を照射することができる。
図2は光照射手段5の断面の概略図を示したものである。図2において16は基板で電極17が形成されている。電極17上には光源であるLED18が直列に接続されている。19は抵抗でLED18に流れる順方向電流が所定の値になるように設定されている。一般的なLEDでは電流値が20〜30mAとなるように設定されている。図2では複数個のLED18を直列に接続している。LED18は大出力のものを1個使用してもよいが、大出力にすると温度上昇のために放熱構成が必要になる。また寿命の点からも複数個に分散するほうが有利である。
20はLED18を収納するケース、21は電極に接続されたリード線で制御装置14に接続されている。22は基板上下に充填された絶縁材、23はメタクリル樹脂よりなる防水フィルタで、厚さ2.0mmの場合320nm〜可視光までの光の90%以上透過することができる。
一般に透明樹脂として用いられるPET(ポリエチレンテレフタレート)、PBT(ポリブチレンテレフタレート、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PC(ポリカーボネート)などは可視光の透過には優れているが、紫外光はほとんど透過しないのでLEDに紫外光を用いる場合は防水カバー23としては利用できない。紫外光の場合は、上記メタクリル樹脂以外ではPFA樹脂(テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルコキシエチレン共重合体)、シリコーン樹脂、石英ガラス、硼珪酸ガラス、ソーダガラスなどのガラスが使用可能であるが、ガラスは成形の自由度がなく、また、破損し易いことから本実施の形態ではメタクリル樹脂を使用した。
光源としてはたとえば紫外線光源の場合、ブラックライトや一般に用いられている殺菌灯などでもよいが、光照射手段5を洗濯機1内部に設置することから、光源を非常に小さくできるLEDが好適である。また、LED18は指向角(光の放射の角度:通常光軸上の光度1に対し光度が0.5になる角度)を約10°〜140°と目的に応じて選定可能である。また、350nm〜660nmの波長の発光が可能であり、紫外光、紫、青、緑、黄、赤、などの単色光や白色など使用目的に応じた選択が可能である。
また、洗濯槽4を前上がりの傾斜角を有する構成とし、蓋13を光透過性材料で形成することにより光照射手段5からの光に加えて室内照明の光を取り入れやすくし、光による除菌効果を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、内槽3の回転中心に略傾斜方向に回転軸を設け、内槽3の軸心方向を背面側から正面側に向けて上向きに傾斜させて配設しているが、内槽3の回転中心に略水平方向に回転軸を設け、内槽3の軸心方向を略水平方向に配設してもよい。また、内槽3の回転中心に略垂直方向に回転軸を設け、内槽3の軸心方向を略垂直方向に配設してもよい。
また、外槽2の端周縁部に光照射手段5を配設しているが、内槽3の回転中心の略延長上の蓋13に配設してもよい。
洗濯物14の除菌・抗菌処理を行う際には銀イオンの濃度が重要な要因となる。処理洗
濯物14の最小量の場合(洗濯槽の水12Lに対して洗濯物0.5kg)の場合であれば、0.01ppmで十分な除菌・抗菌効果を発揮できる。洗濯物14量が多くなるにしたがって、銀イオン濃度を高くするが、電解槽10で水中の銀イオン濃度を上昇させると沈殿が発生し、1ppmからこの沈殿現象が発生しはじめ、水に十分に溶解することができなくなる。したがって、効率的に除菌を行う場合には1ppm以下にする必要がある。銀イオン濃度1ppm以下であれば、通常の使用において銀イオンにより洗濯物14が着色するようなことはない。
そこで、電解槽10では給水後の銀イオン濃度が0.01ppm〜1ppmになるように洗濯槽4の水の量にあわせて電流ないし電圧を調整している。このことにより、洗濯物14の除菌・抗菌性能を維持している。洗濯物14量または注水量が少ない場合には、銀イオン濃度を低くし、洗濯物14の量または水の量が多い場合には多くなるように制御手段15で調整している。
さらに、制御手段15では、排水弁7、給水弁9、モータ12の動作制御を行い、洗い工程、濯ぎ工程の制御を行っている。具体的には、洗い工程および濯ぎ工程で、注水動作、洗い(濯ぎ)動作、排水動作、脱水動作の制御を行っている。
図3は本実施の形態の洗濯機の工程を示したものである。洗濯工程24が終了した後、排水工程25を行い、続いて濯ぎ工程(中間脱水、注水、濯ぎ、排水で構成)を2回(26、27)行った後脱水工程28を行う。さらに引き続いて洗濯槽4内で乾燥工程29を行うこともできる。本実施の形態では濯ぎ工程を2回行う場合で示したが、この濯ぎ工程は1回でも2回以上でもよく、使用者が任意に設定することが可能である。
図4は最終回の濯ぎ工程(すなわち図3の濯ぎ工程27)の詳細を示したものである。最終の濯ぎ工程27では中間脱水30の後、少なくとも2回以上(図4では2回の場合で説明する)の注水、濯ぎ、排水工程31、32(1回目の注水工程33、濯ぎ工程34、排水工程35、最終の注水工程36、濯ぎ工程37、排水工程38からなる)を有し、最終の注水、濯ぎ、排水工程(32)の注水工程36時に光励起抗菌材供給手段である電解槽10から洗濯槽4内に銀イオンを供給し、さらに光照射手段5により最終の注水工程36、濯ぎ工程37、排水工程38およびそれに続く脱水工程28で洗濯物14および銀イオンを溶解した水に光を照射している。
このように、少なくとも最終の濯ぎ工程において、少なくとも2回以上の注水、濯ぎ、排水工程を設けることにより、濯ぎ水に残存する洗剤成分を低減するので、最終の注水、濯ぎ、排水工程で供給される銀イオンによる除菌、抗菌の効果が阻害されることなく、さらに洗濯物に付着した光励起抗菌材および洗濯槽内に供給された光励起抗菌材添加水に光照射手段5から放射される紫外光を照射することによって、さらに効果的に除菌を行うことができる。
なお、本実施の形態では、光励起抗菌材の供給および光照射を最終の注水、濯ぎ、排水工程(30)で行っているが最終の注水、濯ぎ、排水工程だけでなく、それ以前の注水、濯ぎ、排水工程で行ってもよい。さらに、最終の濯ぎ工程だけでなく、それ以前の濯ぎ工程で行ってもよい。また、図3に示す乾燥工程29を有する場合は、この乾燥工程29でも光照射手段5を動作させても良い。
(実施の形態2)
図5は、本発明の第2の実施の形態における洗濯機の工程を示したものである。基本的な構成は第1の実施の形態と同じであるので、異なる点のみ説明する。第1の実施の形態では濯ぎ工程を2回行ったが、第2の実施の形態では濯ぎ工程を1回のみ、すなわち、図
3で示す最終の濯ぎ工程27のみとしている。
濯ぎ工程27では第1の実施の形態と同様に図4に示す工程を行う。通常、濯ぎ工程の回数は任意に選択可能であり、通常は複数回が選択されるが、使用者の都合で濯ぎ工程が1回のみが選択される場合もある。この場合は濯ぎ工程が複数回選択された場合に比べると、濯ぎ水中に残存する洗剤成分が多くなるためにこの洗剤成分により、抗菌材による抗菌または除菌作用が阻害される場合があった。
そこで、濯ぎ工程が1回を選択された場合に、少なくとも最終回の注水、濯ぎ、排水の工程の注水時の洗濯槽内の抗菌材の濃度を濯ぎ工程の回数が2回以上の場合の濃度よりも高くすることにより、除菌、抗菌性能の低下を抑制する。さらに、第2の実施の形態では、少なくとも最終回の注水、濯ぎ、排水工程の注水時の注水量を、濯ぎ工程の回数が2回以上の場合の注水量よりも多くしている。これにより、濯ぎ水中に残存する洗剤成分濃度を低減して、洗剤成分による阻害を軽減して、抗菌、除菌を行うことができる。
図6は濯ぎ工程が2回の場合と、1回の場合について最終の注水、濯ぎ、排水工程における濯ぎ水中の洗剤量を初期投入洗剤量に対する比で求めたものである。図6においてAは図3に示すように濯ぎ工程を2回行い、最終の濯ぎ工程27において図4に示すように注水、濯ぎ、排水工程を2回行なった。濯ぎ水量は24Lとした。Bは図5に示すように濯ぎ工程を1回とし、同様に図4に示す注水、濯ぎ、排水工程を行った。濯ぎ水量は24Lとした。CはBと同様の工程を行い、濯ぎ水量は32Lとした。濯ぎ工程が2回の場合に比べ、1回の場合は、残留洗剤量が多くなるが、最終回の注水、濯ぎ、排水工程30の注水時の注水量を多くすることにより残留洗剤量は減少している。
図7は、濯ぎ工程が2回の場合と1回の場合について、黄色ブドウ球菌に対する除菌性能を示したものである。細菌を滅菌水に懸濁し、試験布に菌を採取した後に洗濯物14とともに洗濯機に入れ、洗濯した後に光励起抗菌材であるAgイオン添加水によって濯ぎ工程を行い、同時に光を照射した場合の試験布に残存した菌数(E)をAgイオン添加水および光を用いない場合の菌数(E)に対する割合(−logE/E)で示した。洗濯物14の量は3.5kgとした。
図7において、Dは図3に示すように濯ぎ工程を2回行い、最終の濯ぎ工程27において図4に示すように注水、濯ぎ、排水工程を2回行い、最終の注水、濯ぎ、排水工程30で光励起抗菌材であるAgイオン添加水を用い、同時に光照射手段5で光を照射した。濯ぎ水量は約24L、洗濯槽4内のAgイオン濃度は0.1ppmとした。Eは図5に示すように濯ぎ工程を1回とし、同様に図4に示す注水、濯ぎ、排水工程を行った。濯ぎ水量は約24L、Agイオン濃度は0.1ppmとした。FはEと同様な工程でAgイオン濃度は0.15ppmとした。GはFと同様の工程で濯ぎ水量を32Lとした。
濯ぎ工程を1回にすることにより除菌性能は低下するが、Agイオン濃度を高くすることにより除菌性能はかなり回復し、さらに最終回の注水、濯ぎ、排水工程30の注水時の注水量を多くすることにより濯ぎ工程が2回の場合と同程度の除菌性能が得られた。
以上の実施の形態では、濯ぎ工程が1回の場合に、最終の注水、濯ぎ、排水工程で光励起抗菌剤を供給し、同時に光を照射する場合について述べたが、最終の注水、濯ぎ、排水工程以外の注水、濯ぎ、排水工程で行ってもよく、また、2回以上の注水、濯ぎ、排水工程を設けてもよい。その場合はさらに高い除菌性能が得られる。
なお、以上の実施の形態の説明では洗濯、脱水、注水、濯ぎ、排水など主な洗濯工程のみを記載したが、必要に応じて、洗濯槽4内の洗濯物14のバランスをとる工程や回転を
反転させる工程等を実施してもなんら差し支えない。
なお、本実施の形態では光励起抗菌材として銀を選定し、電解槽10内に銀の電極を備え電気分解で水への溶解濃度を調整したが、抗菌作用を有する光励起抗菌材として銀のほかに亜鉛、ニッケル、銅がある。これらを除菌・抗菌したい微生物の対象に応じて使い分けることで最適な除菌・抗菌効果を期待できる。例えば、カビに対しては、亜鉛、藻類については銅、ニッケルが効果的である。
以上のように、本発明にかかる洗濯機は、洗濯物の除菌・抗菌を効果的に行うことができるので、家庭用だけでなく業務用の衛生装置および洗濯機、食器洗浄器、エアコン、空気清浄機、冷蔵庫などの家電製品へも適用できる。
本発明の実施の形態1における洗濯機の概略断面図 同洗濯機の光照射手段の概略断面図 同洗濯機の工程図 同洗濯機の濯ぎ工程図 本発明の実施の形態2における洗濯機の濯ぎ工程図 同洗濯機の特性図 同洗濯機の除菌性能の特性図 従来の洗濯機の概略断面図
1 洗濯機
4 洗濯槽
5 光照射手段
10 電解槽(光励起抗菌剤供給手段)
14 洗濯物
24 洗濯工程
25 排水工程
26 濯ぎ工程
27 最終回の濯ぎ工程
30 中間脱水
31 注水、濯ぎ、排水工程
32 最終回の注水、濯ぎ、排水工程

Claims (4)

  1. 洗濯物を収容する洗濯槽内で洗濯を行い排水した後、中間脱水、注水、濯ぎ、排水からなる濯ぎ工程を少なくとも1回以上行い、前記濯ぎ工程において抗菌材を溶出させて水に添加した抗菌材添加水を洗濯槽に供給する抗菌材発生手段を有し、
    前記濯ぎ工程の回数を任意に設定できるようにし、前記濯ぎ工程が1回を選択された場合に、注水時の洗濯槽内の抗菌材の濃度を、前記濯ぎ工程の回数が2回以上の場合の最終の濯ぎ工程における注水時の洗濯槽内の抗菌材の濃度よりも高くした洗濯機。
  2. 少なくとも最終回の濯ぎ工程において中間脱水後に少なくとも2回以上の注水、濯ぎ、排水を繰り返す工程を有するとともに、少なくとも最終回の注水、濯ぎ、排水の工程の注水時に、抗菌材添加水を洗濯槽に供給する請求項1に記載の洗濯機。
  3. 抗菌材が光励起抗菌作用を有する光励起抗菌材であり、洗濯槽に供給された前記光励起抗菌材添加水および前記光励起抗菌材添加水を含浸した洗濯物に紫外光から可視光の波長の光を照射する光照射手段を有する請求項1または2に記載の洗濯機。
  4. ぎ工程が1回を選択された場合の注水量を、前記濯ぎ工程の回数が2回以上の場合の最終の濯ぎ工程における注水量よりも多くした請求項1〜3のいずれか1項に記載の洗濯機。
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