まず、本発明が適用された遊技機1の構成を図1に基づいて説明する。図1は、遊技機1の正面図である。
遊技機1は、図1に示すように、当該遊技機1の筐体である外枠3と、開閉自在に外枠3に取り付けられた内枠5とを備えている。
そして、内枠5には、遊技者に遊技を提供する遊技盤7と、遊技盤7上に遊技球を発射するためのハンドル9と、遊技盤7における遊技の結果として当該遊技機1から賞品として払い出される遊技球(賞品球)を貯留する上受皿11と、上受皿11から排出される遊技球を受ける下受皿13とが設けられている。
ここで、遊技盤7には、遊技盤7の略中央に配置され、開閉可能な入賞口を備える可動入賞装置30(本発明でいう役物)と、可動入賞装置30の入賞口を開放させるために遊技球が投入される始動入賞口を備える始動入賞装置20a〜20cと、が設けられている。
そして、始動入賞装置20a〜20cは、可動入賞装置30の下方において、図の左側から始動入賞装置20a,20b,20cの順に略横1列に配置されている。
次に、可動入賞装置30について図2および図3を用いて説明する。図2は、可動入賞装置30の正面図、図3は、可動入賞装置30の斜視図である。
可動入賞装置30は、図2に示すように、この可動入賞装置30内に遊技球を取り込むための開閉羽根43と、可動入賞装置30内に取り込まれた遊技球を可動入賞装置30内に留めておくためのステージ板81(本発明でいう保持手段)と、特定入賞口83a〜83c(本発明でいう通常特定入賞口、または高価値特定入賞口:相対的に高い遊技価値が付加された特定入賞口)を備えた柱状体84a〜84cと、ステージ板81上の遊技球を特定入賞口83a〜83cまで搬送する回転体82(ステージ板81とともに、本発明でいう入賞口振分手段に相当)と、LCD(Liquid Crystal Display)からなり、この遊技機1の遊技状態(リーチ状態、確変状態、大当り状態、大当り状態のときのラウンド数等の遊技情報)を表示する遊技状態表示器85(本発明でいう遊技価値表示手段に相当)と、ステージ板81の下方に配置され、ステージ板81を支持するための支持装置90(図3参照)と、を備えている。
開閉羽根43は、可動入賞装置30の左右に一対配置されており、図示しないリンクにより左右同様の動きをするよう構成されている。そして、この開閉羽根43が閉状態(図2の実線にて示す状態)のとき、遊技球は可動入賞装置30に入賞不能であり、一方、この開閉羽根43が開状態(図2の2点鎖線にて示す状態)のとき、遊技球は可動入賞装置30に入賞可能(開放状態)である。
ステージ板81は、回転体82の近傍に位置し、支持軸81a(図3参照)を中心として回動可能に構成されている。
各柱状体84a〜84cは、回転体82の背面側(図2においては紙面の奥側)に配置されており、各柱状体84a〜84cのそれぞれに、前述の特定入賞口83a〜83cと、各特定入賞口83a〜83cの近傍に配置された遊技価値表示器86a〜86c(本発明でいう遊技価値表示手段に相当)とを備えている。なお、遊技価値表示器86a〜86cは、例えばLCDとして構成されている。
次に、回転体82は、図2に示すように、ステージ板81に近接して配置されている。
また、この回転体82は、図示しないギヤ機構とモータ駆動装置79(図4参照)とにより、一定方向(図3における矢印方向)に回転駆動される。そして、この回転体82は、表面の複数箇所に埋没された磁石82a〜82c(回転体82とともに、本発明でいう誘導手段に相当)を備えている。
ここで、磁石82a〜82cは、それぞれ柱状体84a〜84cに対応する位置に配置されている。そして、左側の柱状体84aに対応する磁石82aは、回転体82の周囲の6箇所に配置されており、中央の柱状体84bに対応する磁石82bは、回転体82の周囲の2箇所に配置されており、右側の柱状体84cに対応する磁石82cは、回転体82の周囲の4箇所に配置されている。即ち、各磁石82a〜82cは、回転体82の周囲に、3:1:2の比率で配置されており、この比率に応じて各柱状体に設けられた特定入賞口83a〜83cへの入賞確率が設定されている。
また、ステージ板81は、図3に示すように、このステージ板81の下方側に位置する支持装置90を構成する支持部材91が突出状態のときに、このステージ板81上に遊技球を貯留可能な状態となる。
このように構成された可動入賞装置30において、開閉羽根43が開状態のときに内部に入賞した遊技球は、図3に示すように、一旦ステージ板81の上に貯留される。
そして、ステージ板81の上に貯留された遊技球は、回転する回転体82と接触した状態で、搬送許可時間(例えば、3秒間)以内に回転体82に備えられた複数の磁石82a〜82cの何れかに接触すると、磁石82a〜82cに吸引され、回転体82の回転と共に、回転体82の上方に搬送される。
そして、この遊技球は、回転体82の上方に搬送されると、分離板87と接触し、磁石82a〜82cから分離される。その後、遊技球は、回転体82の上方まで搬送するのに使用された磁石82a〜82cに対応付けられた特定入賞口83a〜83cに向けて移動する。
ここで、遊技球がステージ板81に貯留されてから(より詳しくは後述する入賞センサ45により遊技球が検知されてから)、搬送許可時間が経過すると、支持装置90は支持部材91を引き込む制御を行う。このため、ステージ板81は自重により支持軸81aを中心に下方に回転し、このステージ板81に貯留されていた遊技球は落下する。
このように特定入賞口83a〜83cに入賞することなく落下した遊技球は、可動入賞装置30の下部に設けられたはずれ口(図示は省略)に集約され、このはずれ口から、はずれ球として回収される。
また、磁石82a〜82cに吸引され、回転体82の上方に搬送された遊技球であっても、柱状体84a〜84cに設けられた特定入賞口83a〜83cに必ず入賞するわけではなく、遊技球が分離板87に接触したときに状態によっては、特定入賞口83bに入ることなく、柱状体84a〜84cの側方を通過して回転体82の裏側に落下する。なお、分離板87には、磁石82a〜82cに対応付けられ所定の入賞確率となるように特定入賞口83a〜83cに向けて遊技球を誘導する為の切欠き部がそれぞれ異なる切欠き幅で構成されている。
次に、遊技機1における制御系統の構成を図4に基づいて説明する。図4は、遊技機1の制御系統の構成を示すブロック図である。
図4に示すように、遊技機1は、CPUやROM、RAMなどを搭載した主制御基板100を備えている。この主制御基板100は、遊技機1における遊技を統括するために用いられる。
また、遊技機1は、この主制御基板100のほかに、CPUやROM、RAMなどを搭載してなる各種制御基板や、各種装置を備えており、これらの各種制御基板や、各種装置は主制御基板100に接続されている。
即ち、主制御基板100には、各始動入賞装置20a〜20cの始動入賞口に遊技球が投入されたことを検出する始動口センサ22a〜22c(本発明でいう第1・第2検出手段)と、可動入賞装置30内に遊技球が入賞したことを検知する入賞センサ45と、柱状体84a〜84cに設けられた特定入賞口83a〜83cに遊技球が入賞したことを検知する特定入賞センサ57a〜57cと、可動入賞装置30の開閉羽根43を駆動するソレノイド47と、ステージ板81を駆動する支持装置90と、回転体82を駆動するモータ駆動装置79とが接続されている。
また、主制御基板100には、上受皿11への賞品球の払出を行う賞球払出装置115を制御する賞球制御基板110と、遊技機1に設置されたスピーカ125を介して声や効果音、音楽などを出力する音声制御基板120と、ラウンド表示装置15に大当りラウンド数を表示する図柄制御基板130とが接続されている。そして、この図柄制御基板120は、前述の遊技状態表示器85および遊技価値表示器86a〜86cと接続されており、これらの各表示器85,86a〜86cに対して所定のコマンドを送信することにより、各表示器85,86a〜86cに図柄を表示させる。
そして、この制御系統では、主制御基板100のCPUが、遊技に連動して遊技者に付与すべき特典を判定し、判定結果に応じたコマンドを上述の各種制御基板や各種装置に送信することにより、判定結果に応じた遊技を実行する。
また、主制御基板100のCPUは、遊技球が可動入賞装置30に入賞すると、賞球払出装置115を介して、所定数(例えば、15個)の賞品球を遊技者に払い出す。一方、始動入賞装置20a〜20cに入賞した場合には、所定数(例えば、5個)の遊技球を遊技者に払い出す。
また、主制御基板100のRAMには、現在の大当りラウンド数を示すラウンドカウンタC11と、1ラウンド中における可動入賞装置30への入賞数を示す可動入賞カウンタC12と、確率変動遊技(以下、「確変遊技」ともいう)中や大当り遊技中の1ラウンド中における開閉羽根43の開閉回数を示す羽根開閉回数カウンタC13とが設けられている。また、羽根開閉回数カウンタC13は、確変遊技中や後述の大当り中羽根開閉処理において、開閉羽根43が閉鎖状態になる毎にインクリメントされる。
また、主制御基板100のRAMには、遊技機1の動作状態を示す各種状態フラグF1〜F8と、開閉羽根43が開放状態であることを示す羽根開フラグF11とが設けられている。
そして、各種状態フラグF1〜F8は、大当りを引き当てる為の通常遊技状態であることを示す通常遊技中フラグF1,大当り遊技中であることを示す大当り中フラグF2,大当り遊技開始時であることを示す大当り開始フラグF3,大当り遊技のラウンド中であることを示すラウンド中フラグF4,大当り遊技のインターバル中であることを示すインターバル中フラグF5,大当り遊技終了時であることを示す大当り終了フラグF6,確変遊技中であることを示す確変遊技中フラグF7,ステージ板81を支持する支持装置90の駆動を制御するための始動検知フラグF8である。また、以下の説明において、フラグをセットするとは、そのフラグの値を1にすることを示し、フラグをクリアするとは、そのフラグの値を0にすることを示す。
そして、主制御基板100のCPUは、通常遊技時や確変遊技時に開閉羽根43の開閉動作を制御する通常遊技中羽根開閉処理と、遊技機1で遊技者により行われる遊技に関わる制御を実行する遊技処理と、大当り遊技中における開閉羽根43の開閉動作を制御する大当り中羽根開閉処理と、ステージ板81等の動作を制御する役物駆動処理とをそれぞれ独立に実行する。
まず、通常遊技中羽根開閉処理の手順を説明する(図示は省略する)。なお、この通常遊技中羽根開閉処理は、主制御基板100のCPUが起動(電源オン)している間に繰り返し実行される処理である。
この通常遊技中羽根開閉処理が実行されると、主制御基板100のCPUは、通常遊技時(即ち、通常遊技中フラグF1がセットされているとき)において、始動入賞装置20a,20cに遊技球が入賞すると、ソレノイド47を駆動して、可動入賞装置30の開閉羽根43を1回開放動作させて、可動入賞装置30を所定開放時間(例えば0.5秒×1回)開放する。また、通常遊技時において、始動入賞装置20bに遊技球が入賞すると、開閉羽根43を2回連続して開閉動作させて、可動入賞装置30を開放する(例えば0.5秒×2回)。
ここで、通常遊技時に換えて、確変遊技時(確変遊技中フラグF7がセットされているとき)には、始動入賞装置20a〜20cに遊技球が入賞した場合に可動入賞装置30を開放する時間を、上述の所定開放時間よりも長く(例えば1.0秒)開放する。
また、確変遊技中においては、開閉羽根43が閉状態になる度に、羽根開閉回数カウンタC13を1ずつインクリメントし、この羽根開閉回数カウンタC13が確変遊技回数(例えば10回)になると確変遊技中フラグF7をクリアし、通常遊技中フラグF1をセットする。
つまり、羽根開閉回数カウンタC13が予め設定された確変遊技回数に到達すると、確変遊技を終了し、通常遊技に移行する。
なお、上述のように、通常遊技時または確変遊技時において、開閉羽根43を開閉させる処理は、本発明でいう補助遊技に該当する。
次に、遊技処理の手順を、図5(a)を用いて説明する。図5(a)は、遊技処理を表すフローチャートである。なお、この遊技処理は、主制御基板100のCPUが起動(電源オン)している間に、所定時間毎(例えば2ms毎)に繰り返し実行される処理である。
この遊技処理においては、主制御基板100のCPUは、まずS10にて、通常遊技状態または確変遊技状態において大当り判定をする大当り判定処理を行う。そして、S20にて、大当り遊技状態において大当り開始時の処理である大当り開始処理を行う。次に、S30において、大当り遊技状態において大当り遊技中の処理を行う大当り遊技中処理を行う。さらに、S40にて、大当り遊技状態において大当り終了時の処理を行う大当り終了処理を行う。そして、当該遊技処理を終了する。
次に、S10において行われる大当り判定処理を、図5(b)を用いて説明する。図5(b)は、大当り判定処理を表すフローチャートである。
この大当り判定処理を実行すると、主制御基板100のCPUは、まずS110にて、通常遊技中フラグF1または確変遊技中フラグF7がセットされているか否かを判定する。ここで、通常遊技中フラグF1または確変遊技中フラグF7がセットされていない場合には(S110:NO)、当該大当り判定処理を終了する。一方、通常遊技中フラグF1または確変遊技中フラグF7がセットされている場合には(S110:YES)、S120にて、開閉羽根43の開放開始から所定時間(例えば7秒)(以降、大当り判定許可時間と称す)が経過したか否かを判定する。
ここで、大当り判定許可時間が経過した場合には(S120:YES)、当該大当り判定処理を終了する。一方、大当り判定許可時間が経過していない場合には(S120:NO)、S130にて、特定入賞センサ57からの検出信号(以降、特定入賞信号と称す)が入力されたか否かを判定する。ここで、特定入賞信号が入力されていない場合には(S130:NO)、当該大当り判定処理を終了する。一方、特定入賞信号が入力された場合には(S130:YES)、S140にて、遊技球が入賞した特定入賞口83a〜83cに付加されているラウンド数を取得し、大当り遊技のラウンド数に設定する。そして、S150にて、通常遊技中フラグF1および確変遊技中フラグF7をクリアするとともに、大当り中フラグF2および大当り開始フラグF3をセットし、当該大当り判定処理を終了する。
即ち、この大当り判定処理では、遊技球が始動入賞装置20a〜20cの何れかに入賞し、開閉羽根43が可動入賞口を開放させてから大当り判定許可時間(例えば7秒)以内に特定入賞口83a〜83cに入賞すると、大当りであると判定する。
次に、S20において行われる大当り開始処理を、図6(a)を用いて説明する。図6(a)は大当り開始処理を表すフローチャートである。
この大当り開始処理を実行すると、主制御基板100のCPUは、まずS210にて、大当り開始フラグF3がセットされているか否かを判定する。ここで、大当り開始フラグF3がセットされていない場合には(S210:NO)、当該大当り開始処理を終了する。一方、大当り開始フラグF3がセットされている場合には(S210:YES)、S220にて、大当りが開始されてから所定時間(例えば3秒)(以降、大当り開始時間と称す)が経過したか否かを判定する。なお、この大当り開始時間の間に、主制御基板100は、音声制御基板120を介してスピーカ125から音声を発生させるなどして、大当り遊技が開始される旨を報知する。
ここで、大当り開始時間が経過していない場合には(S220:NO)、当該大当り開始処理を終了する。一方、大当り開始時間が経過した場合には(S220:YES)、S230にて、大当り開始フラグF3をクリアするとともに、ラウンド中フラグF4および羽根開フラグF11をセットし、当該大当り開始処理を終了する。
次に、S30において行われる大当り遊技中処理を、図7を用いて説明する。図7は大当り遊技中処理を表すフローチャートである。
この大当り遊技中処理を実行すると、主制御基板100のCPUは、まずS410にて、ラウンド中フラグF4がセットされているか否かを判定する。ここで、ラウンド中フラグF4がセットされている場合には(S410:YES)、S430にて、入賞センサ45からの検出信号(以降、カウント信号と称す)が入力されたか否かを判定する。ここで、カウント信号が入力された場合には(S430:YES)、S440にて、可動入賞カウンタC12の値をインクリメントして、S450に移行する。一方、カウント信号が入力されていない場合には(S430:NO)、S450に移行する。
そして、S450に移行すると、可動入賞カウンタC12の値が所定入賞数(本実施形態では10)以上であるか否かを判定する。ここで、可動入賞カウンタC12の値が所定入賞数以上である場合には(S450:YES)、S480にて、ラウンドカウンタC11の値がS140の処理の際に設定されたラウンド数以上であるか否かを判定する。即ち、現ラウンドが設定された最終ラウンドであるか否かを判定する。ここで、ラウンドカウンタC11の値が設定ラウンド数未満である場合には(S480:NO)、S560にて、ラウンドカウンタC11をインクリメントし、その後に、S570にて、可動入賞カウンタC12および羽根開閉回数カウンタC13の値を0にする。そして、S580にて、ラウンド中フラグF4をクリアするとともに、インターバル中フラグF5をセットし、当該大当り遊技中処理を終了する。
一方、ラウンドカウンタC11の値が設定ラウンド数以上である場合には(S480:YES)、S500にて、ラウンド中フラグF4をクリアするとともに、大当り終了フラグF6をセットする。その後、S510にて、可動入賞カウンタC12,羽根開閉回数カウンタC13の値を0にして、当該大当り遊技中処理を終了する。
また、S450に戻り、可動入賞カウンタC12の値が所定入賞数未満である場合には(S450:NO)、S460にて、羽根開閉回数カウンタC13の値が所定開閉回数(本実施形態では18)以上であるか否かを判定する。ここで、羽根開閉回数カウンタC13の値が所定開閉回数以上である場合には(S460:YES)、S480に移行し、上述の処理を行う。
また、S460に戻り、羽根開閉回数カウンタC13の値が所定開閉回数未満である場合には(S460:NO)、当該大当り遊技中処理を終了する。
また、S410に戻り、ラウンド中フラグF4がセットされていない場合には(S410:NO)、S610にて、インターバル中フラグF5がセットされているか否かを判定する。ここで、インターバル中フラグF5がセットされていない場合には(S610:NO)、当該大当り遊技中処理を終了する。一方、インターバル中フラグF5がセットされている場合には(S610:YES)、S620にて、インターバルが開始されてから所定時間(例えば3秒)(以降、インターバル時間と称す)が経過したか否かを判定する。なお、このインターバル時間の間に、主制御基板100は、音声制御基板120を介してスピーカ125から音声を発生させるなどして、ラウンドが更新される旨を報知する。
ここで、インターバル時間が経過していない場合には(S620:NO)、当該大当り遊技中処理を終了する。一方、インターバル時間が経過した場合には(S620:YES)、S630にて、インターバル中フラグF5をクリアするとともに、ラウンド中フラグF4および羽根開フラグF11をセットし、当該大当り遊技中処理を終了する。
次に、S40において行われる大当り終了処理を、図6(b)を用いて説明する。図6(b)は大当り終了処理を表すフローチャートである。
この大当り終了処理を実行すると、主制御基板100のCPUは、まずS710にて、大当り終了フラグF6がセットされているか否かを判定する。ここで、大当り終了フラグF6がセットされていない場合には(S710:NO)、当該大当り終了処理を終了する。一方、大当り終了フラグF6がセットされている場合には(S710:YES)、S720にて、大当り終了フラグF6がセットされてから所定時間(例えば3秒)(以降、大当り終了時間と称す)が経過したか否かを判定する。なお、この大当り終了時間の間に、主制御基板100は、音声制御基板120を介してスピーカ125から音声を発生させるなどして、大当り遊技が終了した旨を報知する。
ここで、大当り終了時間が経過していない場合には(S720:NO)、当該大当り終了処理を終了する。一方、大当り終了時間が経過した場合には(S720:YES)、S730にて、大当り終了フラグF6と大当り中フラグF2をクリアするとともに、通常遊技中フラグF1をセットし、さらにS740にて、ラウンドカウンタC11の値を0にして、当該大当り終了処理を終了する。
次に、大当り中羽根開閉処理の手順を、図8を用いて説明する。図8は、大当り中羽根開閉処理を表すフローチャートである。なお、この大当り中羽根開閉処理は、主制御基板100のCPUが起動(電源オン)している間に、所定時間毎(例えば2ms毎)に繰り返し実行される処理である。
なお、大当り中羽根開閉処理は、S820〜S920の処理(以降、羽根開閉決定処理と称す)、S930〜S950の処理(以降、ソレノイド・オン/オフ処理と称す)に大別される。即ち、羽根開閉決定処理は、可動入賞装置30の開放・閉鎖時間等に基づいて、開閉羽根43に可動入賞装置30を開放または閉鎖させるかを決定する処理、ソレノイド・オン/オフ処理は、羽根開閉決定処理における決定に基づいて、ソレノイド47をオンまたはオフ状態にする処理である。
この大当り中羽根開閉処理においては、主制御基板100のCPUは、まずS810にて、大当り中フラグF2がセットされているか否かを判定する。ここで、大当り中フラグF2がセットされていない場合には(S810:NO)、当該大当り中羽根開閉処理を終了する。一方、大当り中フラグF2がセットされている場合には(S810:YES)、S820にて、ラウンド中フラグF4がセットされているか否かを判定する。ここで、ラウンド中フラグF4がセットされていない場合には(S820:NO)、S920にて、羽根開フラグF11をクリアして、S930に移行する。
また、ラウンド中フラグF4がセットされている場合には(S820:YES)、S840にて、羽根開フラグF11がセットされているか否かを判定する。ここで、羽根開フラグF11がセットされている場合には(S840:YES)、S850にて、開閉羽根43が開放状態になってから所定時間(例えば0.8秒)(以降、羽根開時間と称す)が経過したか否かを判定する。ここで、羽根開時間が経過していない場合には(S850:NO)、S930に移行する。一方、羽根開時間が経過した場合には(S850:YES)、S860にて、羽根開フラグF11をクリアし、さらに、S870にて、羽根開閉回数カウンタC13をインクリメントし、S930に移行する。
また、S840に戻り、羽根開フラグF11がセットされていない場合には(S840:NO)、S900にて、開閉羽根43が閉鎖状態になってから所定時間(例えば0.8秒)(以降、羽根閉時間と称す)が経過したか否かを判定する。ここで、羽根閉時間が経過していない場合には(S900:NO)、S930に移行する。一方、羽根閉時間が経過した場合には(S900:YES)、S910にて、羽根開フラグF11をセットし、S930に移行する。
そして、S930に移行すると、羽根開フラグF11がセットされているか否かを判定する。ここで、羽根開フラグF11がセットされている場合には(S930:YES)、S940にて、ソレノイド47をオン状態にして、当該大当り中羽根開閉処理を終了する。一方、羽根開フラグF11がセットされていない場合には(S930:NO)、S950にて、ソレノイド47をオフ状態にして、当該大当り中羽根開閉処理を終了する。
次に、役物駆動処理について図9を用いて説明する。図9は主制御基板100のCPUが行なう役物駆動処理を示すフローチャートである。
なお、役物駆動処理において、S1090の処理は本発明でいう遊技価値設定手段および表示制御手段に相当する。
この役物駆動処理は、主制御基板100のCPUが起動(電源オン)している間に、所定時間毎(例えば2ms毎)に繰り返し実行される処理であって、可動入賞装置30内に設けられたステージ板81を駆動するための処理である。
この役物駆動処理においては、主制御基板100のCPUは、まずS1000にて、通常遊技中フラグF1または確変遊技中フラグF7がセットされているか否かを判定する。
通常遊技中フラグF1または確変遊技中フラグF7がセットされている場合には(S1000:YES)、S1010にて、始動入賞装置20a〜20cの何れかにより遊技球が検知されたか否かを判定する。
始動入賞装置20a〜20cの何れかにより遊技球が検知された場合には(S1010:YES)、主制御基板100に備えられた乱数発生部(図示は省略:本発明でいう第1・第2乱数発生手段)より乱数r0,r1を取得し、主制御基板100のRAMに格納する(S1020)。
ここで、乱数r0は、確変遊技を実施するか否かを決定するための乱数であり、図10(a)に示すように、0〜4の数値に「確変当り」および「確変はずれ」がそれぞれ割り当てられている。
また、乱数r1は、各特定入賞口83a〜83cに、それぞれどのような遊技価値(本実施形態においては、大当りを継続するラウンド数)を付加するかを決定するための乱数である。この乱数r1は、図10(b)に示すように、0〜26までの数値に、各特定入賞口83a〜83cに付加する遊技価値の組み合わせが割り当てられている。なお、乱数r0,r1に対する価値(確変当否や遊技価値の組み合わせ等)を対応させたテーブル(図10に相当するもの)は、主制御基板100内に記憶されている(本発明でいう振分記憶手段および遊技価値記憶手段)。
そして、S1030に移行し、ステージ板81を支持する支持装置90の支持部材91を引き込む旨の指令を支持装置に送信する。
次に、S1040にて、始動検知フラグF8をセットし、S1050に移行する。
そして、S1050では、大当り判定用に使用される搬送許可時間をリセットし、S1060に移行する。
S1060では、S1020にして取得した乱数r0が「確変当り」に該当するか否かを判定する。乱数r0が「確変当り」に該当する場合には(S1060:YES)、S1070にて、確変遊技中フラグF7をセットし、通常遊技中フラグF1および羽根開閉回数カウンタC13をクリアし、S1090に移行する。一方、乱数r0が「確変当り」に該当しない(つまり、「確変はずれ」に該当する)場合には(S1060:NO)、そのままS1090に移行する。
次に、S1090では、S1020にて取得した乱数r1の取得結果に基づいて、図柄制御基板130に制御信号を送信し、各種表示器に図柄を表示させ、当該役物駆動処理を終了する。
即ち、S1090では、遊技価値表示器86a〜86cに乱数r1の値に基づくラウンド数を表示させるとともに、遊技状態表示器85にも乱数r1の値に応じた図柄を表示させる。より具体的には、例えば、遊技価値表示器86aに「15R」と表示させる場合には、この「15R」の表示と「ホームラン」の表示とを交互に表示させる。また、例えば、遊技価値表示器86cに「1R」と表示させる場合には、この「15R」の表示と「バント」の表示とを交互に表示させる。
次に、S1010に戻り、全ての始動入賞装置20a〜20cにより遊技球が検知されなかった場合には(S1010:NO)、S1150にて、始動検知フラグF8がセットされているか否かを判定する。始動検知フラグF8がセットされていない場合には(S1150:NO)、S1190にて、支持装置90の支持部材91を支持装置90内に引き込む旨の指令を支持装置90に送信し、当該役物駆動処理を終了する。
一方、始動検知フラグF8がセットされている場合には(S1150:YES)、S1160にて、始動検知フラグF8がセットされてから所定の時間(例えば、0.4秒)が経過したか否かを判定する。即ち、本実施形態の遊技機1では、始動口センサ22a〜22cが遊技球を検知する度に、ステージ板81上の遊技球をはずれ球として落下させる(S1030)。このため、S1160の処理では、S1030の処理にてステージ板81の上にある遊技球を確実に落下させるために、ステージ板81を遊技球が貯留不能な状態で維持するようにしているのである。
始動検知フラグF8がセットされてから所定の時間が経過していない場合には(S1160:NO)、前述のS1190の処理を行う。
また、始動検知フラグF8がセットされてから所定の時間が経過した場合には(S1160:YES)、S1170にて、回転体82による遊技球の搬送許可時間が経過したか否かを判定する。
搬送許可時間が経過していない場合には(S1170:NO)、S1200にて、支持装置90の支持部材91を押し出す旨の指令を支持装置90に送信し、当該役物駆動処理を終了する。
一方、搬送許可時間が経過した場合には(S1170:YES)、S1180にて、始動検知フラグF8をクリアし、前述のS1190の処理を行なう。
次に、S1000に戻り、通常遊技中フラグF1または確変遊技中フラグF7がセットされていない場合には(S1000:NO)、S1100にて、支持装置90の支持部材91を支持装置90内に引き込む旨の指令を支持装置90に送信し、S1120に移行する。
S1120では、各表示器に大当り図柄(例えば、野球のボールやバットの図柄等)を表示させ、当該役物駆動処理を終了する。
以下に本実施例の効果について説明する。
なお、ここでは、説明を簡単にするために、複数の特定入賞口83a〜83cのうち、特定入賞口83aに最も高い遊技価値(例えば、15R等)が設定されており(以下、高価値特定入賞口という)、特定入賞口83b,83cに特定入賞口83aよりも低い遊技価値(例えば、8Rや1R等)が設定されている(以下、通常特定入賞口という)ものとする。
上記のように詳述した遊技機1においては、遊技球が始動入賞装置20a〜20cに入賞したときに、遊技球が可動入賞装置30内に入賞可能になるように開閉羽根43を一定時間作動させる補助遊技を行い、この補助遊技により可動入賞装置30内に遊技球が入賞し、この遊技球が可動入賞装置30内に設けられた特定入賞口83a〜83cに入賞したときにこの特定入賞口83a〜83cに付加された遊技価値に応じた大当り遊技を行う遊技機1である。そして、可動入賞装置30内には、予め設定された遊技価値が付加された通常特定入賞口83b,83cと、この通常特定入賞口83b,83cに付加された遊技価値よりも高い遊技価値が付加された高価値特定入賞口83aと、何れかの特定入賞口83a〜83cに遊技球が入賞しなかった場合に、この遊技球を回収するためのはずれ口と、を備えている。さらに、各特定入賞口83a〜83cの近傍には、各特定入賞口83a〜83cに付加された遊技価値をそれぞれ表示する遊技価値表示器86a〜86cを備えている。
即ち、遊技機1においては、可動入賞装置30内に、異なる遊技価値が付加された特定入賞口83a〜83cを備えているとともに、遊技価値表示器86a〜86cがこれらの特定入賞口83a〜83cに付加された遊技価値をそれぞれ表示するよう構成されている。
従って、このような遊技機1によれば、より高い遊技価値が表示された特定入賞口83aに遊技球が入るか否かを遊技者に注目させることができるので、遊技者が遊技に飽き難くすることができる。
なお、特定入賞口83a〜83cの近傍とは、遊技者により、遊技価値表示器86a〜86cがそれぞれ何れの特定入賞口83a〜83cの遊技価値を表示しているのかが識別可能な位置を示す。具体的に、特定入賞口83a〜83cの近傍とは、ある特定入賞口83a〜83cの遊技価値の表示位置と遊技価値を表示しようとする特定入賞口83a〜83cとの距離が、その表示位置と他の特定入賞口83a〜83cとの距離よりも短くなるような位置であればよい。
また、各特定入賞口83a〜83cが仕切板(隔壁)により仕切られた領域内に配置されている場合には、特定入賞口83a〜83cの近傍とは、他の特定入賞口83a〜83cとの距離に拘わらず、この領域内の任意の位置であればよい(実施例2,実施例3参照)。
また、遊技機1においては、遊技球が予め設定された場所を通過したことを検出する始動口センサ22a〜22cを備え、役物駆動処理にて、始動口センサ22a〜22cにより遊技球が検出された検出タイミングに基づいて、各特定入賞口83a〜83cに設定されている遊技価値を新たに設定し直すとともに、設定された遊技価値を遊技価値表示器86a〜86cに表示させる。
従って、このような遊技機1によれば、より高い遊技価値を有する特定入賞口83a〜83cを他の特定入賞口83a〜83cに変更することができるので、高い遊技価値が付加された特定入賞口83a〜83cが変更される度に、遊技者に高い遊技価値が付加された特定入賞口83a〜83cが何れの特定入賞口83a〜83cであるかということ、およびこの特定入賞口83a〜83cに遊技球が入賞するか否かを注目させることができる。よって、遊技者が遊技により飽き難くすることができる。
加えて、遊技機1においては、遊技者による遊技中に乱数を発生させる乱数発生部と、この乱数発生部により発生される乱数値と各特定入賞口83a〜83cに設定するべき遊技価値とを対応させて記憶したテーブル(主制御基板100内に記憶)と、を備えている。そして、役物駆動処理において、始動口センサ22a〜22cによる検出タイミングにおいて、乱数発生部により発生された乱数値を抽出し、この乱数値に対応した遊技価値をテーブル(主制御基板100内に記憶)から読み出し、この読み出した遊技価値を各特定入賞口83a〜83cに新たに設定し直す。
従って、このような遊技機1によれば、各特定入賞口83a〜83cには乱数を利用して遊技価値を設定するので、各特定入賞口83a〜83cに付加される遊技価値を遊技者に予想できないようにすることができる。このため、高い遊技価値が付加された特定入賞口83a〜83cが変更される度に、より可動入賞装置30に遊技者の注目を集めることができる。
さらに、遊技機1においては、通常特定入賞口83b,83c、または高価値特定入賞口83a、或いははずれ口に遊技球を振り分けるステージ板81および回転体82を備えている。
このような遊技機1によれば、ステージ板81および回転体82が各特定入賞口83a〜83cまたははずれ口に遊技球を振り分けるので、遊技者は、補助遊技の度に、遊技球がステージ板81および回転体82により何れかの特定入賞口83a〜83cに振り分けられるよう期待感を抱くことができる。
加えて、遊技機1において、ステージ板81および回転体82には、可動入賞装置30内に入賞した遊技球を移動可能に保持するステージ板81と、ステージ板81においてそれぞれ予め設定された場所に位置する遊技球を拾い上げ、各特定入賞口83a〜83cに誘導する複数の磁石82a〜82cと、が備えられている。
即ち、遊技機1においては、ステージ板81に保持されている遊技球の一部が磁石82a〜82c(回転体82)により各特定入賞口83a〜83cに誘導されることになる。
従って、このような遊技機1によれば、遊技者に磁石82a〜82cが遊技球を拾い上げるか否かを注目させることができる。また、遊技者は、磁石82a〜82cにより高価値特定入賞口83aに遊技球が誘導されるよう期待感を持って可動入賞装置30を注目することができる。
また、遊技機1において、ステージ板81および回転体82は、各特定入賞口に遊技球を入賞させる確率が異なる確率に設定されている。
従って、このような遊技機1によれば、特定入賞口への入賞確率が高い抽選領域に遊技球が入賞したときに、遊技者の期待感を高揚させることができる。
なお、本発明の実施の形態は、上記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
例えば、本実施形態の遊技機1において、ステージ板81は支持軸81aを中心として回動するよう構成したが、特にこの構成に限らず、例えば、ステージ板81は上下に移動可能な構成とし、ステージ板81が上げられた状態のときに遊技球を貯留可能とすると共に、この遊技球を回転体82に接触可能とし、ステージ板81が下げられた状態のときに遊技球を落下させるよう構成してもよい。
さらに、本実施形態における各種表示器(即ち、遊技状態表示器85、遊技価値表示器86a〜86c)は、LCDからなる表示器として構成したが、例えば、7セグメントLEDや有機EL等からなる表示器として構成してもよい。
次に、別形態の遊技機200について説明する。本実施例(実施例2)にて説明する遊技機200は、可動入賞装置230とその制御系の構成が異なるのみであって、その他の構成は実施例1の遊技機1と同様の構成である。従って、本実施例(実施例2)では、実施例1の遊技機1と異なる箇所のみを詳述し、実施例1の遊技機1と同様の箇所については、同一の符号を付して説明を省略する。
なお、本実施例における主制御基板100のRAMには、確変遊技中フラグF7がセットされてから始動入賞装置20a〜20cに入賞した遊技球の個数を示す確変カウンタC14が記憶されている。
本実施例の遊技機200においては、実施例1の可動入賞装置30に換えて、図11に示すような可動入賞装置230が配置されている。ここで、図11(a)は実施例2の可動入賞装置230を示す正面図、図11(b)は可動入賞装置230を構成するクルーン270部分の斜視図である。
本実施例の可動入賞装置230においては、図11(a)に示すように、上階層、中階層、下界層からなる3層構造にされている。
即ち、上階層には、この可動入賞装置230内に遊技球を取り込むための開閉羽根243と、この開閉羽根243が閉状態のときに可動入賞装置230に遊技球が侵入しないようにするための侵入防止部材241とを備えている。
また、この可動入賞装置230の中階層には、回転振分装置250(本発明でいう領域振分手段および仮抽選領域)を備えている。
さらに、この可動入賞装置の下階層には、3つの抽選構造体、即ち、回転振分装置260、クルーン270、およびアミダ280が並列に配置されている。(回転振分装置260、クルーン270、およびアミダ280のそれぞれは、本発明でいう入賞口振分手段、抽選構造体、および抽選領域に相当。)
ここで、3つの抽選構造体は、仕切板231,232により、それぞれの抽選領域に仕切られている。
次に、開閉羽根243は、可動入賞装置230の上階層の左右に一対配置されており、図示しないリンクにより左右同様の動きをするよう構成されている。
また、可動入賞装置230の中階層に配置された回転振分装置250は、上階層から誘導されてきた遊技球を保持するためのポケット252a〜252c(本発明でいう誘導入賞口)を有する回転盤251と、ポケット252a〜252c内の遊技球の落下を防止するために回転盤251の周囲に配置されたガイド253とを備えている。
回転盤251は、通常時において、反時計回りに回転駆動される(後述する役物駆動処理参照)。
また、ガイド253は、左側の下方に振分口254を有するとともに、上方および下方が開放した形状にされている。振分口254に誘導された遊技球は、可動入賞装置230の内部に形成された誘導路(破線で表示)を介して回転振分装置260への排出口266から排出されるよう構成されている。また、ガイド253における下方の開放部分に誘導された遊技球は、可動入賞装置230の内部に形成された誘導路を介してクルーン270への排出口276から排出されるよう構成されている。
ポケット252a〜252cは、回転盤251の周囲の6箇所に等間隔で配置されており、U字型の溝として構成された2つのポケット252aと、遊技球を可動入賞装置230の内部に取り込むための取込口を有する3つのポケット252bと、U字型の奥の部分が屈曲した溝として構成された1つのポケット252cと、から構成されている。また、取込口を有するポケット252bの取込口は、可動入賞装置230の内部に形成された図示しない誘導路を介してアミダ280の排出口286に接続されている。
このような回転振分装置250においては、上方の開放部分から遊技球が投入されると、何れかのポケット252a〜252cに誘導される。
取込口を備えたポケット252bに遊技球が投入されると、遊技球はすぐに取込口から取り込まれ、アミダ280に誘導される。
また、取込口を備えていないポケット252a,252cに遊技球が投入された場合には、遊技球は回転盤251の回転に伴って移動する。そして、U字型のポケット252aに投入された遊技球は、振分口254付近でポケット252aから転がり出て、振分口254に誘導される。そして、この遊技球は、回転振分装置260に誘導される。
また、屈曲したU字型のポケット252cに投入された遊技球は、振分口254付近ではポケット252cの屈曲部分に遊技球が保持されたままとなり、ポケット252cから転がり出ることなくガイド253下方の開放部分に誘導され、ここで落下する。そして、この遊技球は、クルーン270に誘導されることになる。
次に、下階層に配置された回転振分装置260は、中階層にある回転振分装置250とほぼ同様の構成であって、回転盤261と、回転盤261の周囲に位置するガイド263と、を備えている。
回転盤261には、U字型の溝として構成された4つのポケット262aと、U字型の奥の部分が屈曲した溝として構成された1つのポケット262bと、が備えられている。即ち、この回転盤261においては、ポケット262a〜262bは合計5箇所に形成されている。
また、ガイド263は、左側の下方にはずれ口264を有するとともに、中央下方には特定入賞口265が備えられている。さらに、このガイド263は、上方が開放した形状にされている。
このような回転振分装置260においては、上方の開放部分から遊技球が投入されると、何れかのポケット262a〜262bに誘導される。
U字型のポケット262aに投入された遊技球は、はずれ口264付近でポケット262aから転がり出て、はずれ口264に誘導される。そして、この遊技球は、はずれ球として遊技機200内に回収される。
また、屈曲したU字型のポケット262bに投入された遊技球は、はずれ口264付近ではポケット262bの屈曲部分に遊技球が保持されたままとなり、ポケット262bから転がり出ることなくガイド263下方の特定入賞口265に誘導される。
次に、クルーン270は、図11(b)に示すように、中央が凹部とされた半球形状の上面を有する円盤部材271と、円盤部材271の上方に配置され、遊技球を円盤部材271の上方から円盤部材271の面に誘導するスロープ273とを備えている。
そして、円盤部材271の表面には、遊技球を投入するための3つの投入口(2つのはずれ口272a,および1つの特定入賞口272b)が形成されている。
このように構成されたクルーン270において、排出口276に誘導された遊技球は、スロープ273を介して円盤部材271に誘導され、円盤部材271の周方向に沿って円盤部材271の表面を回転する。そして、この遊技球は、徐々にその回転半径を小さくしながら、3つの投入口272a,272bの何れかに投入されることになる。
これらの投入口272a,272bに投入された遊技球は、遊技機200の内部に回収されるよう設定されている。
次に、アミダ280は、排出口286から排出された遊技球が落下するまでに移動する経路が長くなるよう互い違いに配置された複数の傾斜板281と、再下段に位置する傾斜板281のさらに下方で左右に移動可能な移動体282とを備えている。
移動体282は、遊技球を取込可能な特定入賞口を備えており、左右の位置により、傾斜板281から落下する遊技球を取り込んだり、取り込まなかったりするよう設定されている。
ここで、下階層に配置された抽選構造体の右側上方には、それぞれの抽選構造体に設けられた特定入賞口に付加された遊技価値を表示する遊技価値表示器267,277,287(本発明でいう遊技価値表示手段)が備えられている。この遊技価値表示器267,277,287は、実施例1にて述べた遊技価値表示器86a〜86cと同様のものであるため、説明を省略する。
なお、3つの抽選構造体に配置された特定入賞口には、それぞれ異なる遊技価値が付与されている。
次に、遊技機200における制御系統の構成を図12に基づいて説明する。図12は、遊技機200の制御系統の構成を示すブロック図である。
遊技機200においては、主制御基板100は、図12に示すように、モータ駆動装置79を介して、回転盤251,261や、移動体282を駆動する。
主制御基板100は、図柄制御基板130を介して、遊技状態表示器289や、遊技価値表示器267,277,287に図柄を表示させる制御を行う。
なお、遊技状態表示器289については、実施例1の遊技状態表示器85と同等のものであって、図11での図示を省略している。
また、特定入賞センサ57a〜57cは、特定入賞口265,272b、282に入賞した遊技球を検出する。
次に、本実施例における役物駆動処理について図13を用いて説明する。図13は、主制御基板100が実行する役物駆動処理を示すフローチャートである。
この役物駆動処理においては、まずS1300にて、通常遊技中フラグF1または確変遊技中フラグF7がセットされているか否かを判定する。
通常遊技中フラグF1または確変遊技中フラグF7がセットされている場合には(S1300:YES)、S1310に移行し、通常遊技中フラグF1または確変遊技中フラグF7がセットされていない場合には(S1300:NO)、S1340に移行する。
そして、S1310では、始動入賞口22a〜22cの何れかにより遊技球が検知されたか否かを判定する。始動入賞口22a〜22cの何れかにより遊技球が検知された場合には(S1310:YES)、S1350に移行し、始動入賞口22a〜22cの何れかにより遊技球が検知されなかった場合には(S1310:NO)、S1320に移行する。
S1320では、確変遊技中フラグF7がセットされているか否かを判定する。確変遊技中フラグF7がセットされている場合には(S1320:YES)、S1330に移行し、確変遊技中フラグF7がセットされていない場合には(S1320:NO)、S1340に移行する。
S1330では、中階層に位置する回転盤251を逆回転(時計回りに回転)させる回転盤逆回転制御を行い、役物駆動処理を終了する。このとき、下階層に位置する回転盤261については、順回転(反時計回りに回転)させる。
また、S1340では、中階層および下階層に位置する回転盤251,261を順回転(反時計回りに回転)させる回転盤順回転制御を行い、役物駆動処理を終了する。
ここで、回転盤逆回転制御を実行している際には、U字型のポケット252aに投入された遊技球は、下階層に位置する回転振分装置260に誘導されることなく、クルーン270に誘導されることになる。即ち、回転盤順回転制御を実行しているときと、回転盤逆回転制御を実行しているときとでは、下階層に位置する抽選構造体に遊技球が振り分けられる確率が変更されている。特に、本実施例では、下階層に位置する回転振分装置260における当選確率(特定入賞口265に入賞する確率)が1/5であるのに対して、クルーン270における当選確率(特定入賞口272bに入賞する確率)は1/3である。このため、確変遊技中にはクルーン270に誘導される遊技球を多くすることにより、当選確率を高め、遊技者の期待感を高揚させることができるよう設定されている。
次に、S1350では、確変遊技中フラグF7がセットされているか否かを判定する。確変遊技中フラグF7がセットされている場合には(S1350:YES)、S1390に移行し、確変遊技中フラグF7がセットされていない場合には(S1350:NO)、S1360に移行する。
S1360では、主制御基板100に備えられた乱数発生部(図示は省略)より乱数r0〜r1を取得し、主制御基板100のRAMに格納し、S1370に移行する。なお、乱数r0,r1は、実施例1の乱数r0,r1と同様に割り当てられている。
S1370では、S1360にして取得した乱数r0が「確変当り」に該当するか否かを判定する。乱数r0が「確変当り」に該当する場合には(S1370:YES)、S1380に移行し、乱数r0が「確変当り」に該当しない(つまり、「確変はずれ」に該当する)場合には(S1370:NO)、S1430に移行する。
そして、S1380では、確変遊技中フラグF7をセットし、通常遊技中フラグF1および確変カウンタC14をクリアし、S1420に移行する。
一方、S1350にて確変遊技中フラグF7がセットされていない場合に移行するS1390では、確変カウンタC14をインクリメントし、S1400に移行する。
S1400では、確変カウンタC14の値が予め設定された設定数(例えば5)以上であるか否かを判定する。確変カウンタC14の値が設定数以上であれば(S1400:YES)、S1410に移行し、確変カウンタC14の値が設定数未満であれば(S1400:NO)、S1420に移行する。
次に、S1420では、中階層に位置する回転盤251を逆回転(時計回りに回転)させる回転盤逆回転制御を行い、S1440に移行する。このとき、下階層に位置する回転盤261については、順回転(反時計回りに回転)させる。
また、S1430では、中階層および下階層に位置する回転盤251,261を順回転(反時計回りに回転)させる回転盤順回転制御を行い、S1440に移行する。
そして、S1440では、S1360にて取得した乱数r1の取得結果(RAM内に記憶された乱数r1の値)に基づいて、図柄制御基板130に制御信号を送信し、各種表示器に図柄を表示させ、当該役物駆動処理を終了する。
このような遊技機200においては、実施例1の効果に加えて、以下に示すような効果が得られる。なお、ここでは、説明を簡単にするために、複数の特定入賞口265,272b、282のうち、クルーン270に設けられた特定入賞口272bに最も高い遊技価値(例えば、15R等)が設定されており(以下、高価値特定入賞口という)、特定入賞口265,282に特定入賞口272bよりも低い遊技価値(例えば、8Rや1R等)が設定されている(以下、通常特定入賞口という)ものとする。
可動入賞装置230内には、通常特定入賞口265,282または高価値特定入賞口272bと、はずれ口とを有する抽選領域が複数配置されており、可動入賞装置230内に入賞した遊技球を各抽選領域に振り分ける回転振分装置250を備えている。
このような遊技機200によれば、可動入賞装置230内に入賞した遊技球は、回転振分装置250により何れかの抽選領域に振り分けられ、その後、特定入賞口265,272b、282またははずれ口に誘導されることになるので、遊技者は、高い遊技価値が付加された特定入賞口272bが配置された抽選領域(クルーン270)に遊技球が振り分けられよう期待感を抱くことができる。このため、可動入賞装置230が遊技者による注目を受け易くすることができる。
さらに、遊技機200においては、遊技球が予め設定された場所を通過したことを検出する始動口センサ22a〜22cと、遊技者による遊技中に常に乱数を発生させる乱数発生部と、この乱数発生部により発生される乱数値と遊技球を各抽選領域に振り分ける振り分けパターンとを対応させて記憶したテーブル(主制御基板100内に記憶)と、を備えている。回転振分装置250は、始動口センサ22a〜22cにより遊技球が検出された検出タイミングに基づいて、テーブルに記憶された振り分けパターンを読み出し、この振り分けパターンに基づいて、可動入賞装置230内に入賞した遊技球を各抽選領域に振り分ける確率を変動させる。つまり、回転盤251の回転方向を逆転させる。
従って、このような遊技機200によれば、回転振分装置250により高価値特定入賞口272bが配置された抽選領域に遊技球が振り分けられ易いときには、この抽選領域に多くの遊技球が振り分けられることになるので、特に遊技者の期待感を高揚させることができる。このため、遊技者を遊技に飽き難くさせることができる。
また、遊技機200において、各抽選領域には、それぞれ異なる構成で特定入賞口またははずれ口に遊技球を振り分ける抽選を行うための抽選構造体を有している。
従って、このような遊技機200によれば、各抽選領域には、異なる構成の抽選構造体を備えているので、各抽選領域に遊技球が入賞する度に、異なる動きをする遊技球に注目を集めることができる。
次に、さらに別形態の遊技機300について説明する。本実施例(実施例3)にて説明する遊技機300は、可動入賞装置330の構成が異なるのみであって、その他の構成は実施例2の遊技機200と同様の構成である。従って、本実施例(実施例3)では、実施例2の遊技機200と異なる箇所のみを詳述する。
本実施例の遊技機300においては、実施例1,2の可動入賞装置30,230に換えて、図14に示すような可動入賞装置330が配置されている。ここで、図14は実施例3の可動入賞装置330の正面図である。ただし、クルーン270部分については、より明確に表示するために斜視図としている。
本実施例の可動入賞装置330は、最上階層、上階層、中階層、下階層の4層構造とされている。
最上階層には、実施例1,2の開閉羽根43,243に相当する開閉羽根343が備えられている。
また、上階層には前述(実施例2)の回転振分装置250が、中階層には前述の回転振分装置260が、下階層には前述のクルーン270がそれぞれ配置されている。そして、上位の階層(上階層、中階層)で、取込口を有するポケット252b,262bに入賞したときのみ下位の階層に遊技球が進むことができるように設定されている。
ここで、上階層に位置する回転振分装置250の回転盤251には、10個のポケット252a〜252cが備えられている。また、ガイド253は、右側の下方にはずれ口257を有するとともに、中央の下方に特定入賞口255が設けられている。
10個のポケット252a〜252cは、回転盤251の周囲に等間隔で配置されており、U字型の溝として構成された6つのポケット252aと、遊技球を可動入賞装置330の内部に取り込むための取込口を有する3つのポケット252bと、U字型の奥の部分が屈曲した溝として構成された1つのポケット252cと、から構成されている。また、取込口を有するポケット252bは、この取込口に入った遊技球を可動入賞装置330の内部に形成された図示しない誘導路を介して中階層に位置する回転振分装置260の排出口266から排出するよう構成されている。
このような回転振分装置250においては、上方の開放部分から遊技球が投入されると、何れかのポケット252a〜252cに誘導される。
取込口を備えたポケット252bに遊技球が投入されると、遊技球はすぐに取込口から取り込まれ、中階層の回転振分装置260に誘導される。
また、取込口を備えていないポケット252a,252cに遊技球が投入された場合には、遊技球は回転盤251の回転に伴って移動する。そして、U字型のポケット252aに投入された遊技球は、はずれ口257付近でポケット252aから転がり出て、はずれ口257に誘導される。そして、この遊技球は、はずれ球として遊技機300内に回収される。
また、屈曲したU字型のポケット252bに投入された遊技球は、はずれ口257付近ではポケット252bの屈曲部分に遊技球が保持されたままとなり、ポケット252bから転がり出ることなくガイド253下方の特定入賞口255に誘導される。
次に、中階層に位置する回転振分装置260の回転盤261には、7個のポケット262a〜262cが備えられている。また、ガイド263は、右側の下方にはずれ口264を有する構成にされている。
7個のポケット262a〜262cは、回転盤261の周囲に等間隔で配置されており、U字型の溝として構成された4つのポケット262aと、遊技球を可動入賞装置330の内部に取り込むための取込口を有する2つのポケット262bと、U字型の奥の部分が屈曲した溝として構成された1つのポケット262cと、から構成されている。また、取込口を有するポケット262bは、この取込口に入った遊技球を可動入賞装置330の内部に形成された図示しない誘導路を介して下階層に位置するクルーン270の排出口276から排出するよう構成されている。
このような回転振分装置260においては、上方の排出口266から遊技球が投入されると、この遊技球は何れかのポケット262a〜262cに誘導される。
このとき、取込口を備えたポケット262bに遊技球が投入されると、遊技球はすぐに取込口から取り込まれ、下階層のクルーン270に誘導される。
また、取込口を備えていないポケット262a,262cに遊技球が投入された場合や、クルーン270に遊技球が投入された場合の遊技球の動きについては、実施例2と同様であるため、説明を省略する。
また、本実施例においては、回転盤251,261は、通常時において、時計回りに回転駆動される。また、確変時には、回転盤251は反時計回りに駆動される。即ち、実施例2の役物駆動処理(図13)において、回転盤251,261の回転方向を反対にした役物駆動処理が実行される。
以上のように説明した遊技機300において、可動入賞装置330内には、遊技球を下層の抽選構造体に誘導するためのポケット252b、低価値特定入賞口255、およびはずれ口257を有する回転振分装置250と、この回転振分装置250の下方に位置し、遊技球をさらに下層の抽選構造体に誘導するためのポケット262b、中価値特定入賞口265、およびはずれ口264を有する回転振分装置260と、この回転振分装置260のさらに下方に位置し、高価値特定入賞口272bおよびはずれ口272aを有するクルーン270と、を備えている。
従って、このような遊技機300によれば、少なくとも回転振分装置250(260)とクルーン270との2箇所以上(本実施例では3箇所)で抽選を行うので、遊技球が可動入賞装置330内に留まる時間を長くすることができる。このため、使用者が可動入賞装置330を注目する時間をより長くすることができる。
なお、本発明の実施の形態は、上記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
例えば、上記実施例の遊技機においては、役物駆動処理にて、各特定入賞口に付加する遊技価値を変更するよう設定したが、遊技価値を変更することなく、各特定入賞口には固定された遊技価値が付加されていてもよい。例えば、実施例3に記載の可動入賞装置330については、下位の階層に配置された特定入賞口ほど高い遊技価値が付加されていればよい。
このような遊技機300によれば、可動入賞装置330に入賞した遊技球は、繰り返し抽選され、抽選を経る度に当選したときの遊技価値が増すので、抽選を経る度に遊技者の期待感を高揚させることができる。
また、このような遊技機300によれば、回転振分装置250(260)においては、通常特定入賞口255,265またはポケット252b,262bに遊技球が入賞するか否かを遊技者に注目させることができ、クルーン270においては、高価値特定入賞口272bに遊技球が入賞するか否かを注目させることができる。
このため、抽選領域(クルーン270)だけでなく、仮抽選領域(回転振分装置250,260)に入賞した遊技球についても、より遊技者の注目を受けることができる。
なお、実施例1,2,3の技術の一部を組み合わせて実施することも本願発明の技術範囲に属する。
1…遊技機、3…外枠、5…内枠、7…遊技盤、9…ハンドル、11…上受皿、13…下受皿、15…ラウンド表示装置、20a〜20c…始動入賞装置、22a〜22c…始動口センサ、30…可動入賞装置、43…開閉羽根、45…入賞センサ、47…ソレノイド、57a〜57c…特定入賞センサ、79…モータ駆動装置、81…ステージ板、81a…支持軸、82…回転体、82a〜82c…磁石、83a〜83c…特定入賞口、84a〜84c…柱状体、85…遊技状態表示器、86a〜86c…遊技価値表示器、87…分離板、90…支持装置、91…支持部材、100…主制御基板、110…賞球制御基板、115…賞球払出装置、120…音声制御基板、125…スピーカ、130…図柄制御基板、200…遊技機、230…可動入賞装置、241…侵入防止部材、243…開閉羽根、250…回転振分装置、251…回転盤、252a〜252c…ポケット、253…ガイド、254…振分口、255…特定入賞口、257…はずれ口、260…回転振分装置、261…回転盤、262a〜262c…ポケット、263…ガイド、264…はずれ口、265…特定入賞口、266…排出口、267…遊技価値表示器、270…クルーン、271…円盤部材、272b…特定入賞口、273…スロープ、276…排出口、280…アミダ、281…傾斜板、282…移動体、286…排出口、289…遊技状態表示器、300…遊技機、330…可動入賞装置、343…開閉羽根。