JP4878858B2 - 粉体化粧料 - Google Patents

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本発明は、粉体化粧料に関する。
粉体化粧料は、粉体の光学的効果により、皮膚のシミや色むらなどを隠蔽するとともに、肌上にて演色効果により、肌を美しく見せる目的で使用されたり、紫外線から皮膚を保護する目的で使用されたりするものであり、この様な演色効果を向上せしめる意味で種々の繊維状物質が使用される。この様な繊維状物質としては、着色されることある、異形断面形状をとっても良い、ナイロン繊維などの合成繊維の断片(例えば、特許文献1を参照)や、中空構造を有していても良い円筒状の二酸化チタン(例えば、特許文献2を参照)などが代表として例示できる。前者は、隠蔽によりのっぺりとした感じとなる仕上がりを、隠蔽によって失われる色成分を付加することができ、これにより隠蔽力を発現しながら、自然な仕上がりを具現化できる作用を有し、後者の内、中空を有するものは、該中空構造中に皮脂を抱含し、皮脂により隠蔽効果を損なうことを予防する作用を有する。これらの効果は演色効果を期待する粉体化粧料にとって好ましい。
この様な好ましい効果を有しながら、繊維状物質が粉体化粧料に汎用されていない理由の一つに、化粧料の塗布時に繊維状の物質が偏ってしまい、本来の効果を十分に発揮しなかったり、或いは偏りの為かえって演色効果を損なう場合が存することがあげられる。従前この様な問題に対しては、化粧小道具に刷毛を用いたり、パフの毛足の長さを調整したりして対応していたが、その様な対応においてもメークアップの高度な手技を要することは否定できない事実であった。
一方、ポリオキシアルキレン変性メチルポリシロキサンは界面活性作用を有する化粧料成分であり、粉体化粧料への使用も既に公知である(例えば、特許文献3、特許文献4を参照)が、繊維状物質との併用は全く知られていないし、粉体化粧料において、塗布時に、繊維状物質の分布を均一化させる作用を有することも全く知られていない。
特開2005−132723号公報 特開2005−289932号公報 特開2004−262794号公報 特開2000−128737号公報
本発明は、この様な状況下為されたものであり、粉体化粧料における、塗布後の繊維状物質の分布を、容易に均一ならしめる技術を提供することを課題とする。
この様な状況に鑑みて、本発明者らは、粉体化粧料における、塗布後の繊維状物質の分布を、容易に均一ならしめる技術を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)変性メチルポリシロキサンを共存させることにより、この様な繊維状物質の均一分散塗布ができることを見いだし、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は以下に示すとおりである。
(1)着色されていても良い井型断面を有するナイロン繊維及び/又は中空状の二酸化チ
タン繊維と、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)・メチルポリシロキサンコポリマーとを含有することを特徴とする、粉体化粧料。
(2)前記着色されていても良い井型断面を有するナイロン繊維が、紫色の着色がされているものであることを特徴とする、(1)に記載の粉体化粧料。
(3)化粧用小道具を媒介して塗布するものであることを特徴とする、(1)又は(2)に記載の粉体化粧料。
以下、「本発明の化粧料」との記載は、「本発明の粉体化粧料」を意味するものとする。
本発明によれば、粉体化粧料における、塗布後の繊維状物質の分布を、容易に均一ならしめる技術を提供することができる。
(1)本発明の化粧料の必須成分であるポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)・メチルポリシロキサンコポリマー
本発明の化粧料は、ポリオキシアルキレン・メチルポリシロキサンコポリマーの一種であるポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)・メチルポリシロキサンコポリマーを必須成分として含有することを特徴とする。ポリオキシアルキレン・メチルポリシロキサンコポリマーを構成する、ポリオキシアルキレン基としては、ポリオキシエチレン基、ポリオキシプロピレン基、ポリオキシブテン基及びこれらの混合基(コポリマー)などが例示できるが、本発明では、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)基であり、そのオキシアルキレン基である(オキシエチレン・オキシプロピレン)基の平均付加モル数は、1〜10が特に好ましい。またHLBに換算すると1〜4のものが好ましい。かかるポリオキシアルキレン・メチルポリシロキサンコポリマーは、トリメトキシメチルシロキサンやトリメチルビニルシロキサンなどを用いて架橋構造を導入することもできるが、該架橋構造は存しない方が好ましい。この様なポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)・メチルポリシロキサンコポリマーには既に市販品が存し、かかる市販品を購入して利用することもできる。好ましい市販品としては、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルシロキサンコポリマーとデカメチルシクロペンタシロキサンの等量混合物である、「シリコーンBY11−030」(東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製;HLB=2)が好ましく例示できる。かかる成分は、後記繊維状物質を皮膚上において均一に分布せしめる作用を有する。これにより、光学効果を偏在させずに最大限発揮することができる。この様な効果を発揮するためには、かかる成分を0.1〜5質量%、より好ましくは0.2〜2質量%含有させることが好ましい。これは少なすぎると効果を奏しない場合が存し、多すぎると、効果が頭打ちになり、化粧崩れをしやすくする場合などが存したりするためである。
(2)本発明の化粧料
本発明の化粧料は、特定の繊維状物質を含む化粧料であって、粉体化粧料であることを特徴とする。ここで、粉体化粧料とは、粉体を主成分とする化粧料であって、化粧料の物理的な性質が、構造を壊した場合において、粉体の物理的な挙動と類似した挙動を示す化粧料の総称であって、構成的な面から見れば、粉体の含有量が60質量%以上であって、油脂などの室温乃至は100℃で液体成分の総量が25質量%以下のものであることが好ましい。前記粉体としては、通常化粧料で使用されるものであれば特段の限定なく使用でき、その表面はハイドロジェンメチルポリシロキサン焼き付け処理などのように表面処理をされていても良い。この様な粉体としては、例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、群青、紺青、チタンマイカ(マイカチタニア)、マイカ、セリサイト、タルク、カオリン、ベントナイト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、無水珪酸、アルミナ、酸化ジルコニウム或いはこれらの焼結物や複合化物、ポリエチレン粉末、ナイロン、アクリル樹脂等の高分子粉体等が例示できる。又、「繊維状物質」もかかる粉体に分類される。
又、本発明の化粧料は特定の繊維状物質(即ち、着色されていても良い井型断面を有するナイロン繊維及び/又は中空状の二酸化チタン繊維)を含有することを前提にしており、従って、前記特定の繊維状物質も必須成分であるといえる。なお、本発明の化粧料は、前記特定の繊維状物質以外の繊維状物質を含有することができる。ここにいう「繊維状」とは、最も長い物性値の値が、それに対して垂直に交わる面で切り出す断面の外接円の直径に対して、少なくとも10倍の大きさを有し、且つ、前記最も長い物性値が10〜1000μmの値を有するものを意味する。この様な繊維状物質の材質としては、化粧料で使用されるものであれば特段の限定はされず、PETの様なポリエステル、ナイロンのようなポリアミド、メチルメタクリレートのようなアクリル樹脂等の有機繊維、二酸化チタンや酸化亜鉛などの無機繊維の何れもが使用可能であり、その断面形状も特段の限定はされないし、繊維の内部に中空構造を有することもできる。又、表面処理や着色なども自由に施すことができる。この様な繊維状物質の中で特に好ましいものとしては、ナイロン繊維と中空状の二酸化チタンが例示できる。特に好ましくは、これらを両者ともに含有する形態である。
ナイロン繊維としては、通常の円形乃至は円形近似の形状のものも使用できるが、異形断面のものが好ましい。ここで、異形断面とは、通常の製法に従って、紡糸し繊維を製造した場合に於いては、その断面は円乃至は楕円になるが、かかる断面形状を意識的にこれ以外の形状に、再現性良くコントロールする技術が存しており、かかる成果として、その断面が円乃至は楕円ではない、意識的な形状の繊維が存し、本発明ではそれらを総称して異形断面繊維と称する。この様な繊維の製造は常法に従って行えば良く、例えば、異形形状のノズルより、溶融状態で引き出し紡糸する方法、或いは異形ノズルより固化液中へ射出し紡糸する方法などが存する。本発明の必須成分である、異形断面を有する繊維は、これらの既知の方法に従って製造することが出来る。又、かかる繊維の異形断面の形状としては、例えば、十字型断面、Y字型断面、アレイ型断面、星形断面などの中実型断面や、井型断面、口型断面、ハニカム型断面などの中空型断面が好ましく例示できる。好ましい形状としては、中空型の断面であり、井型断面が特に好ましい。又、かかる異形断面を有する繊維の長さとしては100〜1000μmが好ましく、より好ましくは、200〜500μmであり、断面の面積は100〜1000μm2が好ましく、200〜600μm2がより好ましい。かかる繊維の素材としては、通常の繊維の分野で使用されているものであれば特段の限定無く使用することが出来、例えば、ナイロン、アクリル、ポリエステル、ポリ塩化ビニル等が好適に例示できる。特に好ましいものはナイロンである。ナイロンとしては6−ナイロンや6,6−ナイロンなどが好ましく例示できる。かかる異形断面繊維はその多くが既に市販されており、その色についても各種取りそろえられている。色としては、特段の限定はないが、赤色のものが特に好ましい。これは、赤色の場合に光学効果が特に著しいためである。かかる既に市販されている、異形断面繊維の好ましい例を挙げるならば、井型断面を有する中空ナイロン糸である、「マイクロアート」(ユニチカ株式会社製)、十字型断面を有する繊維である「クスクス」(東洋紡株式会社製)、Y字型断面を有する「エーゲ」(三菱レーヨン株式会社製)、「トライアクター」(東洋紡株式会社製)等が例示できる。本発明の化粧料では、かかる市販品を購入し、適切な長さに細切し、使用することが出来、この様なものを使用することが好ましい。特に好ましい繊維は、「マイクロアート」を100〜1000μmに細切したものが好ましく、より好ましくは、200〜500μmに細切したものである。又、色については、紫色、特にマゼンダと呼ばれる色調の着色を施したものが好ましく、この様な色としては、赤色106号と紫色401号を1:2〜2:1の質量比で混合し、着色することによって色出しできる。この様な繊維の配合により、肌のくすみにより消失した色調をカバーし、透明感のある肌色を創出する作用を有する。
中空状の二酸化チタン繊維は、前記特許文献2(特開2005−289932号公報)に記載の方法に従って製造することができる。その示性値としては、数平均長さ(L)が10〜1000μm、数平均径(D)が0.1〜30μm、アスペクト比(L)/(D)が5〜100、中空穴の数平均外径が該数平均径の30〜95%の範囲にあることが好ましく例示できる。この様な中空状の二酸化チタン繊維には既に市販されているものが存し、かかる市販品を購入して利用することができる。この様な市販品としては、例えば、触媒化成工業株式会社製の「中空酸化チタンファイバー」が好適に例示できる。かかる繊維を含有せしめることにより、汗や皮脂により光学効果、特に、紫外線防護効果を喪失しない色剤となると同時に、二酸化チタンの持っている、のっぺりとした仕上がり感に、自然な風合いを付加することができる。
本発明の化粧料において、かかる繊維状物資の好ましい含有量は、これらの光学効果が発現する量に依存するが、大凡、総量で、化粧料全量に対して、0.1〜10質量%が好ましく、0.5〜5質量%がより好ましい。ナイロン繊維と中空状の二酸化チタン繊維をともに含有する場合においては、これらの光学効果が独立に、互いに損なうことなく現れる1:3〜3:1の質量比で用いることが好ましい。
本発明の化粧料においては、かかる成分以外に、通常化粧料で使用される任意成分を含有することが出来る。この様な任意成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類;流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類;オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類;セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等;イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン;アミノ変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類;脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類;塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類;イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類;ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類;ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、2,4−ヘキサンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等の多価アルコール類;ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類;パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤;アントラニル酸系紫外線吸収剤;サリチル酸系紫外線吸収剤、;桂皮酸系紫外線吸収剤、;ベンゾフェノン系紫外線吸収剤;糖系紫外線吸収剤;2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類;エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類;ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB6塩酸塩、ビタミンB6トリパルミテート、ビタミンB6ジオクタノエート、ビタミンB2又はその誘導体、ビタミンB12、ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類;α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類等;フェノキシエタノール等の抗菌剤などが好ましく例示できる。これらの必須成分と任意成分とを常法に従って処理することにより、本発明の化粧料は製造できる。
以下に、本発明について、更に詳細に説明を加えるが、本発明がかかる実施例にのみ限定されないことはいうまでもない。
<実施例1>
本発明の繊維状物質を含有する粉体化粧料であるパウダーファンデーションを作成した。即ち、イの成分をヘンシェルミキサーで混合し、0.9mm丸穴スクリーンを装着したパルベライザーで粉砕し、ヘンシェルミキサーで混合しながらロの成分をコーティングし、1mmヘリングボーンスクリーンを装着したパルベライザーで粉砕し、金皿に充填し、加圧成形しファンデーション1を得た。同時に、「シリコーンBY11−030」を通常のジメチコンに置換した比較例1、フェニルメチコンに置換した比較例2、HLBが2付近である、ジエチレングリコールモノオレイルエーテルに置換した比較例3を同様の操作で作成した。
Figure 0004878858
<試験例1>
ファンデーション1、比較例1〜3を用いて、塗布における繊維状物質の分布均一性を試験した。即ち、検体をパネラーの顔に毛足6mmのパフを用いて塗布し、顔の6カ所(左右の額、頬、あご先)に粘着テープを貼付して、剥がし、粘着テープに採取された化粧料の内、繊維状物質の1cm×1cmの広さに分布している個数を10視野、計60視野で計数し、分散(偏差値の自乗)を算出した。結果を表2に示す。この表より、本発明の化粧料は繊維状物質を均一に分散せしめる作用に優れることがわかる。これにより、優れた光学的効果、即ち、カバー力がありながら、自然な透明感を有し、且つ、化粧崩れしにくい効果を発揮することもわかる。
Figure 0004878858
<参考例1>
実施例1のファンデーション1と同様に、下記の処方に従ってファンデーション2を作成した。試験例1の評価によれば、「中空酸化チタンファイバー」の分散は、18.2で、「マイクロアート」の分散は19.1であり、「シリコーンKF6100」(ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサンコポリマー:信越化学株式会社製)は「シリコーンBY11−030」同様に繊維状物質の塗布における均一化を促進する作用を有することがわかった。但し、この作用は「シリコーンBY11−030」には及ばないことも明らかであった。
Figure 0004878858
<実施例2>
実施例1のファンデーション1と同様に、下記の処方に従って、「マイクロアート」を通常の10デニール、350μmのナイロン繊維(断面形状は円、色は赤(赤色106号))に変えて、ファンデーション3を作成した。試験例1の評価によれば、「中空酸化チタンファイバー」の分散は、15.3で、ナイロン繊維の分散は17.8であり、参考例1の評価結果よりも良好であった。実施例1と比較すると実施例2の場合、ナイロン繊維は、断面形状が通常の円形になることにより、実施例1のファンデーション1に含有させた「マイクロアート」と比較して塗布における分布均一性が阻害される傾向があり、これに伴って「中空酸化チタンファイバー」の分布の均一性も実施例2の場合は実施例1の場合と比較して阻害される傾向があることがわかる。従って、実施例1のファンデーション1のように、「中空酸化チタンファイバー」と異形断面のナイロン繊維を組み合わせて含有させることが、塗布における分布の均一性を向上させる意味でより好ましいことがわかる。
Figure 0004878858
本発明は粉体化粧料に応用できる。

Claims (3)

  1. 着色されていても良い井型断面を有するナイロン繊維及び/又は中空状の二酸化チタン繊維と、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)・メチルポリシロキサンコポリマーとを含有することを特徴とする、粉体化粧料。
  2. 前記着色されていても良い井型断面を有するナイロン繊維が、紫色の着色がされているものであることを特徴とする、請求項1に記載の粉体化粧料。
  3. 化粧用小道具を媒介して塗布するものであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の粉体化粧料。
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