JP4878858B2 - 粉体化粧料 - Google Patents
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(1)着色されていても良い井型断面を有するナイロン繊維及び/又は中空状の二酸化チ
タン繊維と、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)・メチルポリシロキサンコポリマーとを含有することを特徴とする、粉体化粧料。
(2)前記着色されていても良い井型断面を有するナイロン繊維が、紫色の着色がされているものであることを特徴とする、(1)に記載の粉体化粧料。
(3)化粧用小道具を媒介して塗布するものであることを特徴とする、(1)又は(2)に記載の粉体化粧料。
以下、「本発明の化粧料」との記載は、「本発明の粉体化粧料」を意味するものとする。
本発明の化粧料は、ポリオキシアルキレン・メチルポリシロキサンコポリマーの一種であるポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)・メチルポリシロキサンコポリマーを必須成分として含有することを特徴とする。ポリオキシアルキレン・メチルポリシロキサンコポリマーを構成する、ポリオキシアルキレン基としては、ポリオキシエチレン基、ポリオキシプロピレン基、ポリオキシブテン基及びこれらの混合基(コポリマー)などが例示できるが、本発明では、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)基であり、そのオキシアルキレン基である(オキシエチレン・オキシプロピレン)基の平均付加モル数は、1〜10が特に好ましい。またHLBに換算すると1〜4のものが好ましい。かかるポリオキシアルキレン・メチルポリシロキサンコポリマーは、トリメトキシメチルシロキサンやトリメチルビニルシロキサンなどを用いて架橋構造を導入することもできるが、該架橋構造は存しない方が好ましい。この様なポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)・メチルポリシロキサンコポリマーには既に市販品が存し、かかる市販品を購入して利用することもできる。好ましい市販品としては、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルシロキサンコポリマーとデカメチルシクロペンタシロキサンの等量混合物である、「シリコーンBY11−030」(東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製;HLB=2)が好ましく例示できる。かかる成分は、後記繊維状物質を皮膚上において均一に分布せしめる作用を有する。これにより、光学効果を偏在させずに最大限発揮することができる。この様な効果を発揮するためには、かかる成分を0.1〜5質量%、より好ましくは0.2〜2質量%含有させることが好ましい。これは少なすぎると効果を奏しない場合が存し、多すぎると、効果が頭打ちになり、化粧崩れをしやすくする場合などが存したりするためである。
本発明の化粧料は、特定の繊維状物質を含む化粧料であって、粉体化粧料であることを特徴とする。ここで、粉体化粧料とは、粉体を主成分とする化粧料であって、化粧料の物理的な性質が、構造を壊した場合において、粉体の物理的な挙動と類似した挙動を示す化粧料の総称であって、構成的な面から見れば、粉体の含有量が60質量%以上であって、油脂などの室温乃至は100℃で液体成分の総量が25質量%以下のものであることが好ましい。前記粉体としては、通常化粧料で使用されるものであれば特段の限定なく使用でき、その表面はハイドロジェンメチルポリシロキサン焼き付け処理などのように表面処理をされていても良い。この様な粉体としては、例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、群青、紺青、チタンマイカ(マイカチタニア)、マイカ、セリサイト、タルク、カオリン、ベントナイト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、無水珪酸、アルミナ、酸化ジルコニウム或いはこれらの焼結物や複合化物、ポリエチレン粉末、ナイロン、アクリル樹脂等の高分子粉体等が例示できる。又、「繊維状物質」もかかる粉体に分類される。
本発明の繊維状物質を含有する粉体化粧料であるパウダーファンデーションを作成した。即ち、イの成分をヘンシェルミキサーで混合し、0.9mm丸穴スクリーンを装着したパルベライザーで粉砕し、ヘンシェルミキサーで混合しながらロの成分をコーティングし、1mmヘリングボーンスクリーンを装着したパルベライザーで粉砕し、金皿に充填し、加圧成形しファンデーション1を得た。同時に、「シリコーンBY11−030」を通常のジメチコンに置換した比較例1、フェニルメチコンに置換した比較例2、HLBが2付近である、ジエチレングリコールモノオレイルエーテルに置換した比較例3を同様の操作で作成した。
ファンデーション1、比較例1〜3を用いて、塗布における繊維状物質の分布均一性を試験した。即ち、検体をパネラーの顔に毛足6mmのパフを用いて塗布し、顔の6カ所(左右の額、頬、あご先)に粘着テープを貼付して、剥がし、粘着テープに採取された化粧料の内、繊維状物質の1cm×1cmの広さに分布している個数を10視野、計60視野で計数し、分散(偏差値の自乗)を算出した。結果を表2に示す。この表より、本発明の化粧料は繊維状物質を均一に分散せしめる作用に優れることがわかる。これにより、優れた光学的効果、即ち、カバー力がありながら、自然な透明感を有し、且つ、化粧崩れしにくい効果を発揮することもわかる。
実施例1のファンデーション1と同様に、下記の処方に従ってファンデーション2を作成した。試験例1の評価によれば、「中空酸化チタンファイバー」の分散は、18.2で、「マイクロアート」の分散は19.1であり、「シリコーンKF6100」(ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサンコポリマー:信越化学株式会社製)は「シリコーンBY11−030」同様に繊維状物質の塗布における均一化を促進する作用を有することがわかった。但し、この作用は「シリコーンBY11−030」には及ばないことも明らかであった。
実施例1のファンデーション1と同様に、下記の処方に従って、「マイクロアート」を通常の10デニール、350μmのナイロン繊維(断面形状は円、色は赤(赤色106号))に変えて、ファンデーション3を作成した。試験例1の評価によれば、「中空酸化チタンファイバー」の分散は、15.3で、ナイロン繊維の分散は17.8であり、参考例1の評価結果よりも良好であった。実施例1と比較すると実施例2の場合、ナイロン繊維は、断面形状が通常の円形になることにより、実施例1のファンデーション1に含有させた「マイクロアート」と比較して塗布における分布均一性が阻害される傾向があり、これに伴って「中空酸化チタンファイバー」の分布の均一性も実施例2の場合は実施例1の場合と比較して阻害される傾向があることがわかる。従って、実施例1のファンデーション1のように、「中空酸化チタンファイバー」と異形断面のナイロン繊維を組み合わせて含有させることが、塗布における分布の均一性を向上させる意味でより好ましいことがわかる。
Claims (3)
- 着色されていても良い井型断面を有するナイロン繊維及び/又は中空状の二酸化チタン繊維と、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)・メチルポリシロキサンコポリマーとを含有することを特徴とする、粉体化粧料。
- 前記着色されていても良い井型断面を有するナイロン繊維が、紫色の着色がされているものであることを特徴とする、請求項1に記載の粉体化粧料。
- 化粧用小道具を媒介して塗布するものであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の粉体化粧料。
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