JP7193937B2 - 化粧方法 - Google Patents

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Description

本発明は、多色固形コンシーラーを用いる化粧方法に関する。
ベースメークアップは、肌を美しく見せるためになされる化粧である。ベースメークアップ化粧料としては、ファンデーションの乗りを良くするための化粧下地や、肌色を整えるファンデーション等の他に、コンシーラーがある。コンシーラーは通常、シミやくすみを隠すために用いられ、ファンデーションに先んじて肌に塗布される。また、コンシーラーは、肌色など単一の色の組成物のものが一般的である。
ところで、ファンデーションについては、化粧料自体の外観を魅力的なものとするため、多色充填により固形ファンデーションを形成することが行われている(特許文献1~2)。これらの多色固形ファンデーションは、通常、肌への塗布時に多色の組成物を混ぜて用いられる。
しかしながら、コンシーラーについては、複数色を混合して用いるものは知られていない。
特開2002-154930号公報 特開2017-178878号公報
従来、コンシーラーは、シミやくすみ等の欠点を隠すという目的で用いられており、ベースメークアップにおいて消極的な役割を果たすにすぎなかった。しかしながら、近年は透明感や奥行き感のある仕上がりのメークアップが好まれる傾向にあり、本発明者らはコンシーラーにもベースメークアップの仕上がりを演出するという積極的な役割が果たせるのではないかと考えた。
本発明は、肌に良好な透明感や奥行き感を付与しながら、自然にシミやくすみをカバーする化粧方法を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく研究をすすめ、奥行き感を呈するためには進出色と後退色を組み合わせることが有効との知見を得た。そして、進出色と後退色を組み合わせて構成される固形組成物をコンシーラーとして用い、肌に対してファンデーションの後に塗布することにより、肌に良好な透明感や奥行き感を付与しながら、自然にシミやくすみをカバーすることができることに想到し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は以下の通りである。
[1]多色固形コンシーラーをファンデーションの塗布後の肌に塗布する工程を含む化粧方法であって、前記多色固形コンシーラーは、複数の着色固形組成物が、平面方向に規則性を有し又はアトランダムに配置されてなり、前記複数の着色固形組成物は、少なくとも1色の進出色の固形組成物と少なくとも1色の後退色の固形組成物とを含み、前記多色固形コンシーラーは、その全量に対し顔料酸化チタンを5質量%以上、20質量%以下含有する、化粧方法。
[2]前記進出色は、マンセルの表色系における赤色、赤黄色、及び黄色に分類される色
から選択され、前記後退色は、マンセルの表色系における緑色、青緑色、及び青色に分類される色から選択される、[1]に記載の化粧方法。
[3]前記複数の着色固形組成物が、10色未満からなる、[1]又は[2]に記載の化粧方法。
[4]前記複数の着色固形組成物がマーブル状に配置されてなる箇所を少なくともその一部に有する、[1]~[3]のいずれかに記載の化粧方法。
[5]多色固形コンシーラーであって、
前記多色固形コンシーラーは、複数の着色固形組成物が、平面方向に規則性を有し又はアトランダムに配置されてなり、
前記複数の着色固形組成物は、少なくとも1色の進出色の固形組成物と少なくとも1色の後退色の固形組成物とを含み、
前記多色固形コンシーラーは、その全量に対し顔料酸化チタンを5質量%以上、20質量%以下含有し、
ファンデーションの塗布後の肌に塗布するためのものである、多色固形コンシーラー。[6]前記進出色は、マンセルの表色系における赤色、赤黄色、及び黄色に分類される色から選択され、前記後退色は、マンセルの表色系における緑色、青緑色、及び青色に分類される色から選択される、[5]に記載の多色固形コンシーラー。
[7]前記複数の着色固形組成物が、10色未満からなる、[5]又は[6]に記載の多色固形コンシーラー。
[8]前記複数の着色固形組成物がマーブル状に配置されてなる箇所を少なくともその一部に有する、[5]~[7]のいずれかに記載の多色固形コンシーラー。
本発明により、肌に良好な透明感や奥行き感を付与しながら、自然にシミやくすみをカバーする化粧方法が提供される。また、シミやくすみ等の肌の欠点を隠すという従来の役割に加えて、ベースメークアップの仕上がりを演出するという新たな役割を担う、コンシーラーが提供される。
複数の着色固形組成物をマーブル模様を一部に有する形状に配置する態様の模式図である。 複数の着色固形組成物を市松模様に配置する態様の模式図である。 調製したコンシーラー1及び2並びに比較コンシーラー1の略形状を示す模式図である。
以下、本発明の具体的な実施形態について説明する。
本発明は、多色固形コンシーラーをファンデーションの塗布後の肌に塗布する工程を含む化粧方法である。
従来コンシーラーは、ファンデーションを塗布する前の肌においてシミやくすみ等の欠点を隠し、ファンデーションを塗布する土台として整えるという用いられ方がされてきた。本発明は、コンシーラーをファンデーションの後に塗布することによって、シミやくすみ等を上から隠す効果のみならず、後述するように多色すなわち複数の色の顔料粉体の適度なバラツキが引き起こす透明感や奥行き感を付与する効果をも奏する。また、コンシーラーを後から塗布することにより、化粧被膜のヨレが抑制される。
先に肌に塗布するファンデーションの種類は特に限定されず、粉末固形ファンデーション、乳化型ファンデーション、油性固形ファンデーション等、任意の剤型のものや、色味の物を用いることができる。
また、ファンデーションに先んじて、化粧下地を塗布してもよい。
本発明における多色固形コンシーラーを塗布する際は、任意の手法を用いてよく、例えばコンシーラーがケーキタイプの場合はパフやブラシ等の塗布具を用いてもよいし指にとって塗ってもよく、スティックタイプの場合は直接肌上に塗布してもよい。また、塗布具や指を摺動してコンシーラーをとったときに、複数の着色固形組成物をいずれもとることが好ましいがそれらを均一に混合する必要はなく、多色固形コンシーラーから転写した状態のまま肌上に塗布すればよい。ただし、多色固形コンシーラーの塗布後の肌上でさらに塗布具等を滑らせるなどして結果的に複数色が混合されることは妨げない。
本発明に係る多色固形コンシーラーは、複数の着色固形組成物が、規則性を有し又はアトランダムに配置され、多色固形コンシーラーを形成する。本明細書において、複数の着色固形組成物の配置方向は、媒体を介して、又は直接的に、肌に塗布する方向である。具体的には、ケーキタイプのコンシーラーであれば、化粧料をチップ上に転写するためチップを摺動する平面方向に、スティックタイプのコンシーラーであれば、肌に塗布する塗布平面方向に、複数の着色固形組成物が配置される。
多色固形コンシーラーは2色以上の着色固形組成物からなる限り特段限定されず、2色であってよく、3色であってよく、4色であってよく、5色以上であってよい。場合によっては10以上の色を用いてもよいが、化粧料が良好な奥行き感を呈する観点から、10色未満であることが好ましい。また、本発明に係る多色固形コンシーラーは、肌に塗布した際に、好ましくは肌色を呈する。
本発明に係る多色固形コンシーラーは、塗布時に色が偏在し、それにより良好な透明感と奥行き感を呈する。なお、色の偏在とは、コンシーラーを塗布したときの、複数の着色固形組成物にそれぞれ含まれる顔料の含有面積比率(一定面積中に顔料が占める割合)のバラツキが大きいことをいう。
本発明に係る多色固形コンシーラーは、チップを摺動させる平面における、あるいは肌に直接塗布するときはその塗布平面における、着色固形組成物の数を複数有し、単一色ではないことにより良好な透明感と奥行き感を呈する。
後述の参考実験に示されるように、コンシーラーの各着色固形組成物の色数が多すぎても少なすぎても奥行き感が失われ、単一色で平面的であると認識される結果となった。また、色の数は10よりも少ないことが好ましいことが理解できる。
このような結果となった理由としては、肌の色は一定ではなく、場所によって明度、色相がばらついているところ、化粧料においても異なる色の集合体で、適度に色を分散させて肌色を表現したことで、良好な奥行き感が得られたと本発明者らは考察する。
以上より、本発明に係る多色固形コンシーラーは、複数の着色固形組成物に進出色を少なくとも1色と後退色を少なくとも1色とを含む多色固形コンシーラーである。
進出色とは、背景になる色から浮き出して近くになるように見える色の総称であり、通常マンセルの表色系における、赤紫、赤色、赤黄色、黄色、黄緑に分類される色から選択される。一般に、明度が高く、彩度も高い色である。具体的には、赤色、橙色、黄色などがその代表色としてあげられる。
後退色とは、背景になる色から奥に引っ込んで見える色の総称であり、通常マンセルの表色系における、緑色、青緑色、青色、青紫色、紫色に分類される色から選択される。一般に明度が低く、彩度も低い色である。具体的には、緑色、青緑色、青色、青紫色、紫色などがその代表色としてあげられる。
多色固形コンシーラーが肌上で肌色を呈するためには黒色粉体を含むことが好ましいが
、赤色、赤黄色、及び/又は黄色を含む着色固形組成物に黒色粉体を配合すると、外観がくすむ傾向にある。そのため、進出色を含む着色固形組成物には、黒色粉体を実質的に配合しないことが好ましい。なお「実質的に配合しない」とは、進出色を含む着色固形組成物が有する鮮やかさがくすむ程度に配合しないことを意図しており、例えば着色固形組成物全量中に黒色粉体が0.8質量%以下であってよく、0.5質量%以下であってよく、0.3質量%以下であってよく、0.1質量%以下であってよく、0.05質量%以下であってよく、0.01質量%以下であってよい。
一方で、後退色を含む着色固形組成物に黒色粉体を配合しても、外観の華やかさは失われにくい。そのため、後退色を含む着色固形組成物に黒色粉体を配合することは好ましい。この場合、青色、青緑色、及び/又は緑色を含む着色固形組成物に配合する黒色粉体の含有量は、着色固形組成物全量に対し通常0.05質量%以上、好ましくは0.1質量%以上であり、また通常2.0質量%以下、好ましくは1.5質量%以下である。
複数の着色固形組成物の配置面方向における形状は特段限定されず、丸型、矩形型、多角形型、不定形、マーブル形状など、いずれであってもよい。マーブル形状に配置される箇所を少なくとも一部に有することが、意匠性の観点から好ましい(図1)。また、これらが規則的に配置されていてもアトランダムに配置されていてもよい。チップにより擦り取る化粧料の色度を一定に保つ観点からは、略同形状の複数の着色固形組成物が規則的に配置されていてもよく、例えば市松模様(図2)の配置が挙げられる。
本発明に係る多色固形コンシーラーの形状は、ケーキタイプである場合には、コンパクトに収納することを考慮すると、通常丸型又は略矩形であるが、これに限られるものではない。ここで略矩形とは、矩形の形状に近い形状であるが、4つの角が丸みを帯びているものを含むことを意味する。なお、丸型とすることで、固形コンシーラーを最後まで均一に使いきれるというメリットが存在する。また、ケーキの厚みも特段限定されず、通常0.1cm以上であってよく、0.2cm以上であってよく、また通常2.5cm以下であってよく、好ましくは1.0cm以下程度であってよい。
一方で、スティックタイプの場合には、通常スティック状であり、その長さ、径は、適宜設定される。
以下、本発明に係る多色固形コンシーラーに用いる原料について、説明する。
1)粉体
本発明に係る多色固形コンシーラーに使用し得る粉体は、水、油脂、界面活性剤、アルコール類、シリコーン類などの化粧料原料には溶解しない、有機或いは無機の固形物の総称を意味する。
粉体の具体例としては、カオリン、タルク、マイカ、セリサイト、チタンマイカ、積層樹脂小片(グリッター)、ホウケイ酸Ca/Al、チタンセリサイト、二酸化チタン、酸化鉄、酸化亜鉛、群青、紺青、赤色102号、赤色226号、黄色4号アルミニウムレーキ、シリカ、アルミナ、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、メチルシロキサン網状重合体、架橋型メチルポリシロキサン樹脂、アクリル酸アルキル樹脂類、ナイロン、シルク、セルロース或いはこれらの複合材料などが例示できる。
粉体の形状は、球状、不定形、多孔質状、中空状、繊維状、板状或いは塊状であってもよい。更に、その表面は、シリコーン被覆処理、金属石けん被覆処理、アシルアミノ酸塩被覆処理など、通常知られている表面処理が為されていてもよい。
本発明に係る多色固形コンシーラーを構成する各着色固形組成物は、少なくとも色素顔料を含有することが好ましい。色素顔料の種類、配合量を調整することで、所望の着色固形組成物が得られる。一方で、多色固形コンシーラーを肌に塗布した際に肌色を呈させる
ためには、黒色粉体が必要となる。黒色粉体の例としては、黒酸化鉄、カーボンブラック、チタンブラック等があげられる。その他の色は適宜調整されるが、通常マンセルの表色系における赤、赤黄色、黄色、青、青緑、緑、などの色から選択されることが一般的である。
黒色粉体はそれ単独で着色固形組成物として調製されてもよいが、外観の鮮やかさからは、黒色固形組成物を存在させないことが好ましい。通常、黒色粉体を他の色の固形組成物、とりわけマンセルの表色系における青、青緑、緑の固形組成物に混合することで、減法混色が生じにくい。
粉体は、各着色固形組成物において、1種のみ配合してもよく、2種以上を組み合わせて配合してもよい。
本発明に係る多色固形コンシーラーにおいて粉体は、パウダータイプの場合には、多色固形コンシーラー中、及び/又は着色固形組成物中通常65質量%以上であり、70質量%以上であることが好ましく75質量%以上であることがより好ましく、80質量%以上であることが更に好ましい。また、通常95質量%以下であり、90質量%以下であることが好ましく、85質量%以下であることがより好ましい。
オイルゲルタイプの場合には、多色固形コンシーラー中、及び/又は着色固形組成物中通常30質量%以上であり、40質量%以上であることが好ましい。また、通常70質量%以下であり、60質量%以下であることが好ましい。
本発明に係る多色固形コンシーラーに配合される粉体には、顔料酸化チタンを必須に配合する。その含有量は、多色固形コンシーラー全量に対して、5質量%以上であり、好ましくは7質量%以上、より好ましくは9質量%以上である。また、20質量%以下であり、好ましくは15質量%以下、より好ましくは13質量%以下である。顔料酸化チタンをこのような量で含有することにより、肌に塗布したときにシミやくすみを隠すことができる。
なお、顔料酸化チタンとは、酸化チタンのうち一次粒子径が0.1μm以上の酸化チタンを意味する。
2)油性成分
本発明に係る多色固形コンシーラーは、油性成分を含んでもよい。
油性成分の具体例としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン等の動植物油;流動パラフィン、スクワラン、プリスタン等の炭化水素油;オレイン酸、イソステアリン酸等の液状脂肪酸;イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等の液状高級アルコール;イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ-2-エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ-2-エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ-2-ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ-2-エチルヘキサン酸グリセリン、エチルヘキサン酸セチル、トリ-2-エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ-2-エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット、グリセリルトリイソステアレート、グリセリルトリイソオクタネート等の合成エステル油;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン;アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油;が挙げられる。但し、後述する特定の界面活性剤群に属するものは、油性成分として取り扱わないものとする。
油性成分は、1種のみ配合してもよく、2種以上を組み合わせて配合してもよい。
本発明に係る多色固形コンシーラーにおいて油性成分を配合する場合、パウダータイプの場合には、多色固形コンシーラー中通常5質量%以上であり、10質量%以上であることが好ましい。また、通常25質量%以下であり、20質量%以下であることが好ましい。
オイルゲルタイプの場合には、多色固形コンシーラー中通常30質量%以上であり、40質量%以上であることが好ましい。また、通常70質量%以下であり、60質量%以下であることが好ましい。
3)その他成分
本発明に係る多色固形コンシーラーには、通常固形コンシーラーに使用される成分を広く配合することが可能である。
例えば、有効成分としては、美白成分、抗炎症成分、植物エキス等が挙げられる。
また、界面活性剤としては、脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類、
ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、イミダゾリン系両性界面活性剤(2-ココイル-2-イミダゾリニウムヒドロキサイド-1-カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類、
ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等) 、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコ
ール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE-ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE-グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等) 、POEアルキル
エーテル類(POE2-オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2-デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類、等が挙げられる。
多価アルコールとしては、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3-ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2-ペンタンジオール、2,4-ヘキシレングリコール、1,2-ヘキサンジオール、1,2-オクタンジオール等が挙げられる。
増粘剤としては、グアガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、カードラン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、グリコーゲン、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ムコイチン硫酸、ヒドロキシエチルグアガム、カルボキシメチルグアガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビーンガム、サクシノグルカン、カロニン酸,キチン、キトサ
ン、カルボキシメチルキチン、寒天、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ベントナイト等が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、糖系紫外線吸収剤、2-(2'-ヒドロキシ-5'-t-オクチルフェニル)ベンゾ
トリアゾール、4-メトキシ-4'-t-ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類
、等が挙げられる。
以下、実施例により、本発明をより詳細に説明するが、本発明の技術的範囲が例示された実施例のみに限定されることはない。
<参考実験>
チップに転写されたコンシーラーのスポットの色の数を変化させることで、奥行き感がどのように変化するかを実験した。スポットを構成する色は以下のとおり。なお、各スポットには、少なくとも1種の進出色と、少なくとも1種の後退色を含ませた。
2色:オレンジ、緑
3色:赤、黄、青
4色:赤、黄、青、緑
8色:赤、オレンジ、黄色、黄緑、青、緑、グレー、白
10色:赤、ピンク、オレンジ、黄色、黄緑、青、緑、青紫、白、グレー
チップに転写された各コンシーラーを被験者に塗布し、奥行き感を評価した。評価は、10名のパネラーにより行い、評価基準は以下のとおり。結果を表1に示す。
×:単一色で平面的に感じる。
△:若干奥行きを感じる。
○:奥行きを感じる。
◎:とても奥行きを感じる。
Figure 0007193937000001
<実施例>
<固形コンシーラーの調製>
表2に示す処方にしたがって、固形コンシーラーを作製した。
コンシーラー1及び2並びに比較コンシーラー1は、まず3色(黄色、緑色、赤色)の各着色固形組成物を調製した。表2に示す処方の、粉体全量をヘンシェルミキサーで混合し、その後油剤全量を加えて更に混合して混合物を得た。得られた混合物をパルペライザを用いて粉砕し、各着色組成物を得た。次に、4cm×5cmの長方形の金皿の隔壁で仕切られた3区域に、種類の異なる着色固形組成物同士が混合しないように充填した後、隔壁をはずして、ハンドプレス20kgにて加圧成型して、図3で概略を示すような色毎に区分された多色固形の、コンシーラー1及び2並びに比較コンシーラー1を得た。
比較コンシーラー2は、表2に示す処方の、粉体全量をヘンシェルミキサーで混合し、その後油剤全量を加えて更に混合して得た混合物をパルペライザを用いて粉砕した。次に
、得られた粉砕物を4cm×5cmの長方形の金皿に充填し、ハンドプレス20kgにて加圧成型して比較コンシーラー2を得た。
表3に示す処方にしたがって、比較コンシーラー3を作製した。まず、表3に示す処方の、ワックス全量と油剤全量とを110℃に加温下で溶解し、均一混合した。その後、粉体全量および1,3ブチレングリコールを添加し、ディスパーで均一に分散した。次に得
られた混合物を直径12mmのスティック容器に充填し、室温まで冷却して固めることで比較コンシーラー3を得た。
Figure 0007193937000002
Figure 0007193937000003
<固形コンシーラーの評価>
上記調製した各固形コンシーラーについて、以下の手順で評価した。
化粧料専門のパネラー10名に、各固形ファンデーションを肌に塗布してもらい「塗布後の肌においてシミが隠れているか否か」「塗布後の肌がいきいきとして見えるか否か」、「塗布後の肌に奥行き感を感じるか否か」、「塗布後の肌に透明感を感じるか否か」、及び「塗布時にヨレずに均一に仕上がるか否か」の5項目についてそれぞれ二択評価を行った。コンシーラー1及び2並びに比較コンシーラー1については、3色の着色固形組成物をいずれも取って肌に塗布する際に肌上で軽く混合して用いた。なお、固形コンシーラー単独の塗布の他に、固形コンシーラーの塗布の前又は後に、市販のW/O乳化剤型の化粧下地と市販の固形粉末ファンデーションを表4に示す順に重ねて使用した場合の評価も行った。
各項目について以下の評価基準で判定した結果を表4に示す。
(評価基準)
◎肯定評価が9人以上
○肯定評価が7~8人
△肯定評価が4~6人
×肯定評価が3人以下
Figure 0007193937000004

Claims (4)

  1. 多色固形コンシーラーをファンデーションの塗布後の肌に塗布する工程を含む化粧方法であって、
    前記多色固形コンシーラーは、複数の着色固形組成物が、平面方向に規則性を有し又はアトランダムに配置されてなり、
    前記複数の着色固形組成物は、少なくとも1色の進出色の固形組成物と少なくとも1色の後退色の固形組成物とを含み、
    前記多色固形コンシーラーは、その全量に対し顔料酸化チタンを5質量%以上、20質量%以下含有し、塗布すると肌色を呈する、化粧方法。
  2. 前記進出色は、マンセルの表色系における赤色、赤黄色、及び黄色に分類される色から選択され、前記後退色は、マンセルの表色系における緑色、青緑色、及び青色に分類される色から選択される、請求項1に記載の化粧方法。
  3. 前記複数の着色固形組成物が、10色未満からなる、請求項1又は2に記載の化粧方法。
  4. 前記複数の着色固形組成物がマーブル状に配置されてなる箇所を少なくともその一部に有する、請求項1~3のいずれか一項に記載の化粧方法
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