JP4878194B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式を利用した複写機、プリンタ、ファクシミリ装置および複合機などの電子写真画像形成装置(以下、単に「画像形成装置」という)に関する。
近年、画像形成装置の分野では高画質化や高速化がますます求められてきており、定着装置においても熱容量の大きなものが用いられるようになってきている。画像形成装置は、像担持体である電子写真感光体ドラム(以下、単に「感光体ドラム」という)や無端状中間転写体ベルトに作像および転写されたトナー像を被転写材であるシート上に転写し、そのシート上のトナー像を定着装置で加熱及び加圧して定着させる。
定着装置の熱容量大型化に伴い、特に中間転写方式を採用したカラー画像形成装置の場合、下記に示すように中間転写体ベルトが定着装置から受ける熱によって中間転写体ベルトのみならず感光体ドラム周辺も高温化する問題がある。中間転写方式では、上記感光体ドラム上の潜像をトナーを用いてトナー画像に現像し、一旦そのトナー画像を上記中間転写体ベルトに転写し(一次転写)、それから中間転写体ベルト上の一次転写像を記録紙などシート上に転写する(二次転写)。その場合、定着装置に近接した部分の中間転写体ベルトでは、定着装置から発生する熱を受けてその部分の中間転写体ベルトが高温になる。すると、その熱で中間転写体ベルト上に一次転写されたトナー像が溶着し、画像不良を起こしてしまう。また、一次転写部では中間転写体ベルトが感光体ドラムに接触しているから、高温化した中間転写体ベルトの熱が感光体ドラムやその周辺の現像器やクリーニング装置などの機器に伝わり、それらの機器に収容されているトナーが固着して画像劣化や装置作動不良の原因となる。
したがって、画像不良などを抑えるために、定着装置による中間転写体ベルトの高温化防止は重要な課題の1つである。従来、定着装置との間に断熱部材や冷却手段を配置して中間転写体ベルトの温度を下げたり、また電動ファンによって定着装置との間に空気流を形成して中間転写体ベルトへの熱の伝播を防ぐ構造が提案されてきた。先に本出願人においても、冷却手段を配置して中間転写体ベルトを冷却するようにした画像形成装置を提案している(たとえば、特許文献1参照)。
特開2005−031503号公報
冷却手段や断熱部材を設ける構造では、画像形成装置本体にそれらを設置するスペースを特別に確保する必要に迫られる。近年、画像形成装置の小型化に伴い、各機器や部品もより小型化される傾向にあることから、限られた画像形成装置本体のスペースにそうした冷却手段や断熱部材の設置スペースを割くことは負担である。加えて、冷却効果や断熱効果を高めるべくペルチェ素子とか真空断熱材などといった高価な部材を使用した場合は、製造コストの高騰につながってしまう。
また、画像形成装置本体の小型化は、電動ファンで空気流を形成するのに必要な空気流路を確保することが困難となり、十分な冷却能力が得られないという問題に直面する。その解決策として、電動ファンの性能を高めて空気流路の風量を上げてやることが考えられる。しかしその場合、強力な風力で二次転写後に中間転写体ベルト上に残留したトナーやシート転写後の定着装置にて定着前のシート上のトナーが飛散してしまうといった新たな不具合が発生する。また特許文献1に示されるように、中間転写体ユニット内に冷却手段を配置した場合では、冷却手段として電動ファンを用いると中間転写体ベルト内面に吹き付けられた空気は、中間転写体ベルトの回転方向の端面から吹き出し、被転写材に転写された未定着トナー像や中間転写体ベルトのクリーニング装置で捕集されたトナー等を飛散させてしまう恐れがある。また電動ファンは空気を吸い込むため、中間転写体ユニット外から中間転写体ユニット内へ空気が流入する。画像形成装置内にはトナー等の浮遊物が少なからず存在するため、これら浮遊物が中間転写体ユニット内に流入し、電動ファンにより中間転写体ベルト内面に吹き付けられる。すると中間転写体ベルト内面にトナー等の不純物が付着し、中間転写体ベルトの駆動部でスリップが発生し、色ずれや画像ずれが発生したり、転写部で転写不良等の問題が発生する。
以上から、本発明の目的は、限られた画像形成装置本体内のスペースを有効活用して大型化を抑え、無端状ベルト体が熱影響を受けて高温化するのを効率的に冷却し、トナーの付着や飛散による画像不良や機能不良などの問題を解消した画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、周回動する無端状ベルト体と、前記無端状ベルト体を周回動可能に支持する支持フレームと、前記支持フレームに設けられ、前記無端状ベルト体に背面側から対面して開口された熱取込口を有するとともに、外部空気を吸入する吸気口および内部空気を排出する排気口を有し、それら熱取込口、吸気口および排気口が連通する冷却空間を内部に有する第1ダクトと、少なくとも前記熱取込口の周囲に沿って装着されて前記無端状ベルト体に背面側から対面した部分を密封する可撓性シール部材と、画像形成装置本体に設けられ、前記吸気口に連通して外部空気を前記冷却空間に導入するための第2ダクトと、前記画像形成装置本体に設けられ、前記排気口に連通して前記冷却空間の内部空気に含まれる熱を外部に排出するための第3ダクトと、前記第2,第3ダクトに設けられて前記第1ダクトの冷却空間に空気流を形成するための電動回転式ファンと、を備えたことを特徴とするものである。
本発明の画像形成装置によれば、第1ダクトの冷却空間を画像形成装置本体側の第2,第3ダクトに連通させ、外部空気を導入して排出する一連の空気流路が形成されるので、特別な冷却手段や断熱部材を設ける必要がない。それにより、画像形成装置本体の大型化を抑えつつ、無端状ベルト体の熱を第1ダクトの熱取込口から奪って冷却空間で冷却し、排気口から第3ダクトを経て外部に排出することができる。無端状ベルト体は熱の影響で過熱せず、その上に担持したトナー画像などのトナーが熱で融着するのを防止して画像不良や転写不良などを防ぐことができる。加えて、第1、第2および第3ダクトによる一連の空気流路は、画像形成装置本体内で少なからずトナーなどが浮遊する空間とは完全に分離されているので、浮遊トナーなどの飛散を防止することができる。また、無端状ベルト体内周面が浮遊トナーなどで汚れるのを防ぐことが可能となり、無端状ベルト体の駆動部でスリップが発生することで画像不良が発生することを防止できる。
以下、本発明による画像形成装置の好適な実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、画像形成装置の具体例としてカラーデジタルプリンタを示す。4つの感光体ドラム101a〜101dはそれぞれ帯電ローラ102a〜102dによって表面を一様な電荷に帯電される。レーザスキャナ103a〜103dにはそれぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の画像信号が入力され、この画像信号に応じてドラム表面をレーザ光で照射し、電荷を中和し、潜像を形成する。感光体ドラム上に形成された潜像は現像器104a〜104dによってイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーで現像される。各感光体ドラム上に現像されたトナーは一次転写ローラ105a〜105dによって無端ベルト状の像担持体である中間転写体ベルト106に順番に転写され、中間転写体ベルト106上にフルカラーのトナー像が形成される。感光体ドラム上の転写残トナーは、ドラムクリーナ107a〜107dによって回収される。
一方、給紙カセット111、112もしくは手差し給送部113のいずれかから給送された記録紙など被転写材であるシートは搬送ローラ114でレジストローラ115に向けて搬送される。停止状態のレジストローラ115にシートの先端が突き当たり、ループを形成した後、中間転写体ベルト106上のトナー像と同期してレジストローラ115を回転開始させる。
中間転写体ベルト106上のトナー像は二次転写外側ローラ109によってシートに転写され、定着装置110で加熱および加圧してシート上に定着される。その後、シートは排出部116a,116bから装置本体の機外へと排出される。また、二次転写部において転写されなかった中間転写体ベルト106上の転写残トナーは中間転写体クリーナ108によって回収される。
図2および図3は、中間転写体ベルト106を捲回して回動走行可能に支持する支持フレーム10などで構成された中間転写体ユニット1を示す。なお、図3は説明のために中間転写体ベルト106を省略している。
中間転写体ベルト106は支持フレーム10に回転軸支された駆動ローラ11、テンションローラ12および二次転写内側ローラ13の各ローラ間に捲回されている。また一次転写ローラ105a〜105dが軸受で回転軸支され、その軸受をばね14によって一次転写ローラが中間転写体ベルト106の背面側である内面に押し当たるよう付勢している。
中間転写体ユニット106が画像形成装置の装置本体に装着されると、駆動ローラ11のローラ端部に結合された駆動ギア15が装置本体側に備わっている駆動系と連結され、図2中の矢印Aで示す時計廻り方向への回転駆動を受ける。駆動ローラ11が回転すると、中間転写体ベルト106は回転摩擦力で回動走行させられる。また、一次転写ローラ105a〜dは中間転写体ベルト106を挟んで感光体ドラム101と加圧当接し、中間転写体ベルト106が走行することで従動して回転する。
支持フレーム10には、ITB冷却用の第1ダクト16が固定して取り付けられている。この第1ダクト16は、支持フレーム10を横断する方向の一端側にエア吸気口17が設けられ、他端側に排気口18が設けられている。吸気口17および排気口18にはそれぞれシール19a,19bが貼着され、図5に示すように、装置本体の前側板51に設けた第2ダクト53と後側板52に設けた第3ダクト54にシール19a,19bを介して気密的に連結される。さらに、そうした第1ダクト16の中間転写体ベルト106に対面して臨む側には熱取込口20(図2,図3参照)が開口されている。すなわち、二次転写内側ローラ13の下流側とテンションローラ12の上流側との間の部分の中間転写体ベルト106に臨んでかかる熱取込口20が設けられている。
熱取込口20をその部位に設けた理由は、図1で明らかなように、テンションローラ12と二次転写内側ローラ13との間の部位は発生熱源である定着装置110に最も近接しており、その定着装置110から中間転写体ベルト106が最も熱を受け易い部分である。したがって、その部分に熱取込口20を臨ませることで、中間転写体ベルト106の熱を奪って第1ダクト16の内部の冷却空間24(図4参照)に効率的に取り込み易くしている。
図4において、第1ダクト16の熱取込口20では、その口周囲全域にシール部材が貼着されている。中間転写体ベルト106の周回方向で熱取込口20の上下端には可撓性シート形状の周回方向シール21が貼着されている。図4は、中間転写体ベルト106にその周回方向シール21が撓んで接した状態を示す。また中間転写体ベルト106の周回方向と直交する横断方向の両端部に可撓性を有する両幅方向シール22が貼着されている。ここで、第1ダクト16に対し周回方向シール21が撓むことで生じる隙間を塞ぐ必要があるため、両幅方向シール22にはある程度の厚みが必要である。周回方向シール21の材質としては中間転写体ベルト106の幅方向にわたってベルトと摺擦するので摩擦抵抗の低いものが望ましく、常に中間転写体ベルト106に密接して摺動するのでベルト表面に貼り付かないよう表面にマット処理が施されている。また、両幅方向シール22はその端部で中間転写体ベルト106に対して進入量を持って貼着されている。すなわち、両幅方向シール22は、弾性を有する基材22aの表面にフェルト状部材22bを貼り付けて成形され、中間転写体ベルト106に対して侵入量をもって貼着されている。両幅方向シール22のフェルト状部材22bは中間転写体ベルト106との摩擦抵抗を減らすためのものである。
このように、第1ダクト16の熱取込口20に装着された可撓性シール部材として、周回方向シール21と両幅方向シール22が中間転写体ベルト106に対してそれぞれ進入量をもって貼着されているから、周回動する中間転写体ベルト106に擦られて撓むことができる。それにより、第1ダクト16の冷却空間24を中間転写体ベルト106との間で密閉状態にして形成することができる。
一方、図5に示すように、画像形成装置の装置本体においては中間転写体ユニット1側に設けた第1ダクト16に気密的に連結される以下の第2,第3ダクト53,54が設けられている。
中間転写体ユニット1は、装置本体の枠体フレームを形成する前側板51と後側板52の間に配置される。感光体ドラムなど電子写真エンジン部もそうした前側板51と後側板52の間に配置されている。第1ダクト16の吸気口17はシール19aを介して前側板51に設けた第2ダクト53に気密的に連通できるようになっている。また、第1ダクト16の排気口18はシール19bを介して後側板52に設けた第3ダクト54に機密的に連通できるようになっている。そうした装置本体側の第2ダクト53は前側板51の手前側まで延びていて、前側板51よりも手前の部分に電動回転式の吸気ファン55が装着されている。第3ダクト54は後側板52を横断して外装面まで延びており、出口側にやはり電動回転式の排気ファン56が装着されている。
以上の構成により、画像形成装置にて画像形成による作像中、定着装置110で発生した熱によって温度上昇した中間転写体ベルト106から熱を奪い、効率的に冷却する。
作像動作中、吸気ファン55と排気ファン56は、装置本体に装備されて作動システム全体の制御を統括的に司る制御装置(図示略)から出力された作動信号により、図5中の矢印B方向に沿った空気流を形成する方向へ回転する。前側板51よりも手前側で第2ダクト53から吸入された清浄な空気は、中間転写体ユニット1の吸気口17から第1ダクト16内の冷却空間24に導入される。冷却空間24では清浄空気が前側板51の側から後側板52の側へと中間転写体ベルト106の背面側である内面に沿って流れることで、中間転写体ベルト106の温度を下げる。中間転写体ベルト106から熱を奪った空気は排気口18から第3ダクト54に送られ、排気ファン56の回転作動によって装置本体の機外へと排気される。
ところで、装置本体内のシート搬送路にてシートがたとえばジャム(紙詰まり)を発生して作像動作が緊急停止したような場合、中間転写体ベルト106に対して以下のように冷却が行われる。
装置本体の作動停止によって中間転写体ベルト106上には感光体ドラムから一次転写されたトナー像が保持された状態になる。このような異常停止時にあっては、二次転写内外側ローラ13,109にて二次転写する際の高圧バイアス電圧は瞬時に切られてオフ(OFF)になる。しかし、中間転写体ベルト106を回動走行させる駆動モータは、中間転写体ユニット1の慣性によって瞬間的には駆動停止できず、高圧バイアス電圧がオフされるタイミングよりも送れてその回転駆動を停止する。
高圧バイアス電圧が停止オフしたことで、二次転写内外側ローラ13,109による二次転写部では、中間転写体ベルト106上のトナーがシートに瞬時に転写されなくなる。一方中間転写体ベルト106の回転は瞬時には停止しないため、二次転写内側ローラ13より下流側かつテンションローラ12より上流側の中間転写体ベルト106上には、高圧バイアス電圧が停止したため二次転写部で被転写材に転写されなかったトナー像が担持された状態になる。その残留トナーが熱の影響で中間転写体ベルト106上に融着してしまうのを防ぐため、異常停止を感知した制御装置は緊急の制御信号を出力して吸気ファン55と排気ファン56を通常の作像動作時よりも速い回転速度で回転させる。回転増速された吸気ファン55と排気ファン56による強力な空気流でもって中間転写体ベルト106の冷却を通常時よりも強めて行なう。それにより、中間転写体ベルト106へのトナー融着を有効に防止できる。
以上、本実施形態の画像形成装置の構成および効果をまとめると、中間転写体ユニット1に設けた第1ダクト16内の冷却空間24の熱取込口20を中間転写体ベルト106に臨ませている。そこは中間転写体ベルト106が定着装置110に最も近接した部分であり、定着装置110からの熱を受けて中間転写体ベルト106が高温化し易い個所であり、効率的に熱を奪って冷却することができる。また、熱取込口20の周囲を周回方向シール21と両幅方向シール22で囲ってベルト表面に密着させて密封することで、中間転写体ベルト106から奪った熱を逃がすことなく冷却空間24に呼び込んで冷却できる。冷却した内部空気は画像形成装置本体側の第2ダクト53から第3ダクト54に連通する空気流路に誘導し、排気ファン56で引っ張って装置本体の機外に排出することができる。
また、第1ダクト16に設けた吸気口17と排気口18は装置本体側の第2,第3ダクト53,54に気密的に連結され、前側板51よりも手前側で吸気する。図5で明らかなように、それによって少なからずトナーが浮遊している前後側板51,52間の空気を中間転写体ベルト106内面に吹き付けることがなくなり、中間転写体ベルト106のスリップによる色ずれなどによる画像不良を防止できる。また、後側板52より奥側で排気することで排気によってクリーナなどに存在しているトナーを機内に飛散することも防げ、被転写材であるシートに転写された未定着トナー像を乱さない。
なお、本発明について上記実施形態で説明されたが、本発明の主旨を逸脱しない範囲内であればその他の実施形態、応用例、変形例およびそれらの組み合わせも可能である。
たとえば、上記実施形態においては第2ダクト53から第1ダクト16を経由して第3ダクト54までの長さ寸法がやや長く圧力損失が大きいことを考慮し、補助的に排気ファン56を装備させている。しかし、吸気ファン55および排気ファン56のいずれか一方のみで中間転写体ベルト106の冷却に必要な空気が送れるに足りる場合は、一方のファンを省略でき、それだけ部材点数を削減でき、コスト的にも有利であり、しかも同様な効果を得ることができる。
また、本実施形態として中間転写方式の画像形成装置を具体例に挙げたが、被転写材シートを搬送する搬送用ベルトなど、画像形成装置本体内に装備された他のベルト状回転体の冷却に対しても本発明を適用することができる。
本発明による画像形成装置の実施形態の具体例として示すカラーデジタルプリンタを示す図。 本実施形態の中間転写体ユニットを示す断面図。 同中間転写体ユニットを示す斜視図。 同中間転写体ユニットに設けられた第1ダクトを示す拡大断面図。 本実施形態の画像形成装置本体の側板間に中間転写体ユニットが設けられて第2,第3ダクトとの連通状態を示す平面図。
符号の説明
1 中間転写体ユニット
10 支持フレーム
11 駆動ローラ
12 テンションローラ
13 二次転写内側ローラ
16 第1ダクト
17 吸気口
18 排気口
19a,19b シール
20 熱取込口
21 周回方向シール
22 両幅方向シール
24 冷却空間
51 前側板
52 後側板
53 第2ダクト
54 第3ダクト
55 吸気ファン
56 排気ファン
101 感光体ドラム
106 中間転写体ベルト
109 二次転写外側ローラ
110 定着装置

Claims (5)

  1. 周回動する無端状ベルト体と、
    前記無端状ベルト体を周回動可能に支持する支持フレームと、
    前記支持フレームに設けられ、前記無端状ベルト体に背面側から対面して開口された熱取込口を有するとともに、外部空気を吸入する吸気口および内部空気を排出する排気口を有し、それら熱取込口、吸気口および排気口が連通する冷却空間を内部に有する第1ダクトと、
    少なくとも前記熱取込口の周囲に沿って装着されて前記無端状ベルト体に背面側から対面した部分を密封する可撓性シール部材と、
    画像形成装置本体に設けられ、前記吸気口に連通して外部空気を前記冷却空間に導入するための第2ダクトと、
    前記画像形成装置本体に設けられ、前記排気口に連通して前記冷却空間の内部空気に含まれる熱を外部に排出するための第3ダクトと、
    前記第2もしくは第3ダクトに設けられて前記第1ダクトの冷却空間に空気流を形成するための電動回転式ファンと、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第1ダクトの吸気口および排気口が、前記画像形成装置本体の枠体を形成する一方側の側板に設けた前記第2ダクトと他方側の側板に設けた前記第3ダクトにそれぞれ連通していることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記無端状ベルト体が中間転写体ベルトである場合に、ベルト周回方向で一次転写部の上流側かつ二次転写部の下流側との間のベルト部分に臨んで定着装置が配置され、前記中間転写体ベルトを挟んで前記定着装置と対向するよう、一次転写部の上流側かつ二次転写部の下流側にて中間転写体ベルト背面に臨んで前記第1ダクトの熱取込口が設けられたことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第1ダクトの熱取込口に装着された前記可撓性シール部材が、前記無端状ベルト体に周回方向で密着する両幅方向シールと周回方向に直交する方向で密着する周回方向シールとからなり、前記周回方向シールの前記無端状ベルト体との摩擦係数が前記両幅方向シールの前記無端状ベルト体との摩擦係数よりも小さいことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記画像形成装置本体で作像中に異常停止したとき、制御手段によって前記電動回転式ファンに作動信号を送出してファン回転速度を増速させることにより、前記第1,第2および第3ダクトによる空気流路を流れる風量を上げることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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