JP2000047551A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000047551A JP10225404A JP22540498A JP2000047551A JP 2000047551 A JP2000047551 A JP 2000047551A JP 10225404 A JP10225404 A JP 10225404A JP 22540498 A JP22540498 A JP 22540498A JP 2000047551 A JP2000047551 A JP 2000047551A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光体1の表面を帯電チャージャによって帯
電する画像形成装置において、1つの吸引ファンによっ
て、帯電チャージャから発生する放電生成物質が帯電チ
ャージャに滞留することを防止し、かつ感光体を効果的
に冷却できるようにする。 【解決手段】 吸引ファン23によって、画像形成装置
本体内に外気を導入し、その外気を吸引ダクト24によ
って帯電チャージャ6と感光体1の内部に導く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面にトナー像が
形成される像担持体と、該像担持体の表面に対向して配
置された放電装置とを有する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子複写機、プリンタ、ファクシミリ又
はこれらの少なくとも2つの機能を備えた複合機などと
して構成される上記形式の画像形成装置は従来より周知
である。かかる画像形成装置において用いられる放電装
置は、例えば、コロトロン又はスコロトロン放電によ
り、像担持体表面を帯電する帯電チャージャや像担持体
表面を除電する除電チャージャ、或いは像担持体表面に
形成されたトナー像を記録媒体などの転写材に転写する
転写チャージャなどとして構成される。
【0003】このような放電装置からは、その放電に伴
って放電生成物質、例えばオゾンや窒素酸化物等のガス
が発生する。このような放電生成物質が放電装置内に滞
留すると、放電装置の放電が不安定となり、帯電むらや
除電むらを生じ、これにより像担持体表面に形成される
トナー像の画質が低下する。また滞留した放電生成物質
が像担持体表面に悪影響を与え、画像ぼけが発生した
り、像担持体の寿命が低下するおそれもある。
【0004】このため、放電装置の内部又はその周囲、
或いはその両者に空気を流通させ、放電装置内に放電生
成物質が滞留することを防止する必要がある。
【0005】一方、画像形成装置本体内には熱を発生す
る要素が設けられているので、その熱が像担持体に伝え
られ、当該像担持体の温度が上昇する。その際、その像
担持体の温度が高くなりすぎると、その表面に、軟化し
たトナーが薄い膜をなして固着する所謂トナーフィルミ
ング現象の発生が著しくなる。このようなフィルミング
が像担持体表面に形成され、これが甚だしくなると、そ
の表面に形成されるトナー像の画質が劣化する。
【0006】このため、像担持体に外気を供給し、像担
持体を冷却してその温度が過度に上昇することを防止す
る必要がある。
【0007】上記各要求を満たすには、第1及び第2の
吸引ファンをそれぞれ設け、その第1の吸引ファンによ
って画像形成装置本体外の空気を放電装置に供給し、第
2の吸引ファンによって画像形成装置本体外の空気を像
担持体に供給することが考えられる。このようにすれ
ば、放電装置内に多量の放電生成物質が滞留することを
防止でき、しかも像担持体を効果的に冷却することがで
きる。
【0008】ところが、上述のように多数の吸引ファン
を設けると、その数が増大するだけでなく、空気を案内
するダクトの全長が長くなるため、画像形成装置全体の
大型化を招き、しかもそのコストが上昇する。のみなら
ず、各吸引ファンにより画像形成装置本体内に導入され
る空気の流量を、その各空気がそれぞれ所定の目的を達
成するように設定することは容易でない。例えば、第1
の吸引ファンにより放電装置に大量の空気を供給して、
その放電装置の内部に放電生成物質が滞留しないように
すると共に、像担持体にも大量の空気を送り、その冷却
効果を高めると、画像形成装置本体内に導入される空気
の全量が極端に多くなり、その内部の圧力が高まるた
め、画像形成装置本体内の隙間などから、トナーなどの
塵埃と共に、多量の空気が外部に漏れ出てしまい、画像
形成装置のまわりの環境を害してしまうおそれがある。
また第1及び第2の吸引ファンの作動により騒音が大き
くなり、これによっても環境を害するおそれがある。
【0009】従って、放電装置内に放電生成物質が滞留
しないように、しかも像担持体を充分に冷却できるよう
にすると共に、上述した不具合が発生しないように、第
1及び第2の吸引ファンにより画像形成装置本体内に導
入される空気の流量を定める必要があるが、その各流量
は、互いに微妙に影響し合うため、その各流量を適正な
値に設定することは容易でない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
した従来の欠点を除去した画像形成装置を提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、冒頭に記載した形式の画像形成装置におい
て、画像形成装置本体内に外部の空気を導入する吸引フ
ァンと、該吸引ファンにより導入された空気が、前記放
電装置の内部及びその周囲のうちの少なくとも一方を通
して像担持体表面に供給されると共に、前記像担持体の
内部に供給されるように、当該空気を案内する吸引ダク
トとを設けたことを特徴とする画像形成装置を提案する
(請求項1)。
【0012】その際、前記放電装置の内部及びその周囲
のうちの少なくとも一方を通過して像担持体表面に供給
された空気を該像担持体表面の近傍領域から排出させる
ための排気ファンと、その排出された空気が通るオゾン
フィルタとを設け、前記排気ファンにより排出される空
気の流量が、前記吸引ファンによって、放電装置の内部
及びその周囲のうちの少なくとも一方に供給される空気
の流量よりも多くなるように、該吸引ファンと前記排気
ファンをそれぞれ構成すると有利である(請求項2)。
【0013】また、上記請求項2に記載の画像形成装置
において、前記排気ファンとオゾンフィルタを、放電装
置の内部及びその周囲のうちの少なくとも一方を通過し
て像担持体表面に供給された空気を画像形成装置本体外
に導く排気ダクト中に設けると有利である(請求項
3)。
【0014】さらに、上記請求項1乃至3のいずれかに
記載の画像形成装置において、前記像担持体の軸方向一
端側に、前記吸引ファンにより導入された空気を像担持
体内に流入させるための入口を設けると共に、像担持体
の軸方向他端側に、像担持体内に流入した空気を排出さ
せるための出口を設け、該出口の開口面積を前記入口の
開口面積よりも大きく設定すると有利である(請求項
4)。
【0015】また、上記請求項1乃至4のいずれかに記
載の画像形成装置において、記録媒体の一方の面に1つ
の画像を形成する片面画像形成モードと、記録媒体の一
方の面と他方の面にそれぞれ画像を形成する両面画像形
成モードとを選択でき、前記吸引ファンによる吸引空気
の流量が、片面画像形成モードのときよりも、両面画像
形成モードのときの方が多くなるように、当該吸引ファ
ンを制御する制御手段を設けると有利である(請求項
5)。
【0016】さらに、上記請求項1乃至5のいずれかに
記載の画像形成装置において、記録媒体の一方の面に1
つの画像を形成する片面画像形成モードと、記録媒体の
一方の面に複数の画像を順次重ねて形成する合成画像形
成モードとを選択でき、前記吸引ファンによる吸引空気
の流量が、片面画像形成モードのときよりも、合成画像
形成モードのときの方が多くなるように、当該吸引ファ
ンを制御する制御手段を設けると有利である(請求項
6)。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
に従って詳細に説明する。
【0018】図1は、本例の画像形成装置の内部構造を
示す部分断面図であり、図2は図1のII−II線断面図で
ある。これらの図において、像担持体の一例であるドラ
ム状の感光体1は、表面に感光層を有する円筒状の感光
ドラム2と、その軸方向の各端部に嵌合した円板状のフ
ランジ部材3,4とにより構成され、その両フランジ部
材3,4がドラム軸5に固定支持されている。
【0019】また、感光体1を構成する感光ドラム2の
表面に対向して、その表面から所定の間隔をあけて帯電
チャージャ6より成る放電装置が固定配置されている。
この帯電チャージャ6は、感光体1の軸方向に、該感光
体1と平行に延び、その軸方向各端部に位置する端部材
7,8と、その両端部材7,8に固定されたケーシング
9と、両端部材7,8間を延びるチャージワイヤ10を
有している。ケーシング9の上部は、符号11で示すよ
うに開口し、その開口部11はケーシング9の全長に亘
って形成されている。
【0020】画像形成動作時に、ドラム軸5が図示して
いない駆動装置によって回転駆動されることにより、感
光体1は図1における時計方向に回転し、このとき帯電
チャージャ6のチャージワイヤ10からの放電の作用に
よって、感光体1の表面、すなわち感光ドラム2の表面
が所定の極性に均一に帯電される。この帯電面に対し、
図示していない露光装置からの光Lが照射され、これに
よって感光体表面に所定の静電潜像が形成される。
【0021】上記静電潜像は、これが現像装置12の現
像ローラ13を通るとき、その現像ローラ13に担持さ
れた粉体状の現像剤(図示せず)によって、トナー像と
して可視像化される。
【0022】一方、図示していない給紙装置から、紙又
は樹脂シートなどから成る記録媒体Pが給送され、この
記録媒体Pは、感光体1と転写ベルト14との間の転写
部Tに送り込まれる。このとき、転写ベルト14は矢印
A方向に駆動され、記録媒体Pはこの転写ベルト14に
担持されて搬送され、このときバイアスローラ15にバ
イアス電圧が印加され、その作用によって感光体表面に
形成されたトナー像が記録媒体Pの一方の面に転写され
る。
【0023】トナー像を転写された記録媒体Pは、引き
続き転写ベルト14に担持されて矢印A方向に搬送さ
れ、転写ベルト14を離れた後、図示していない定着装
置を通過する。定着装置は、ヒータにより加熱される定
着ローラと、これと対をなす加圧ローラとを有し、記録
媒体がこれらのローラ間を通るとき、熱と圧力の作用
で、トナー像が記録媒体上に定着される。定着装置を通
った記録媒体は画像形成装置本体外の排紙トレイ(図示
せず)上に排出される。
【0024】一方、トナー像転写後に感光体表面に付着
する残留トナーは、クリーニング装置17を通るとき、
回転するファーブラシ18とクリーニングブレード19
とによって感光体表面から除去され、そのクリーニング
ケース20内に配置された搬送部材21によってクリー
ニングケース外に搬送され、図示していない廃トナーボ
トルに収容されるか、現像装置12に戻されて再使用さ
れる。
【0025】クリーニング装置17により清掃された感
光体表面には、除電ランプ22からの光を照射され、そ
の表面電位が初期化される。以降、上述した動作が繰返
されることにより、順次転写部Tに送られる各記録媒体
上に画像が形成される。
【0026】上述のように記録媒体Pの一方の面に1つ
の画像を形成し、次いでその記録媒体Pをそのまま排紙
トレイに排出するモードを片面画像形成モードと称する
ことにすると、図示した画像形成装置においては、定着
装置を通過した記録媒体Pを排紙トレイに排出させず、
その表裏を反転させてから再び転写部Tに送り、その他
方の面にも画像を形成できるように構成されている。他
方の面に画像を形成された記録媒体Pは、定着装置を通
った後、排紙トレイ上に排出される。このモードを両面
画像形成モードと称することにする。
【0027】さらに、図示した画像形成装置において
は、一方の面に画像を形成されて定着装置を通過した記
録媒体を、その表裏を反転させずに、再び転写部Tに送
り、その一方の面に重ねて画像を形成することもでき
る。このように、記録媒体Pの一方の面に複数の画像を
順次重ねて形成するモードを合成画像形成モードと称す
ることにする。本例の画像形成装置は、この合成画像形
成モードと、前述の片面画像形成モードと、両面画像形
成モードを自由に選択できるように構成されている。
【0028】以上のように、本例の画像形成装置は、表
面にトナー像が形成される像担持体の一例である感光体
1と、その像担持体の表面に対向して配置された放電装
置の一例である帯電チャージャ6とを有しているが、先
にも説明したように、この種の画像形成装置において
は、帯電チャージャ6から、放電に伴って放電生成物質
が発生する。かかる放電生成物質が帯電チャージャ6の
ケーシング9内に滞留すると、感光体表面に形成される
トナー像の画質が低下し、感光体の寿命が短められるお
それがある。
【0029】一方、画像形成装置本体内には、定着装置
などの熱を発生する要素が設けられているので、その熱
が感光体1に伝えられ、感光体1の温度が過度に上昇す
るおそれがある。特に最近の画像形成装置は、その小型
化と高速化が進み、かかる画像形成装置が長い時間連続
動作すると、その内部の温度の上昇が著しくなる。ま
た、前述の両面画像形成モード又は合成画像形成モード
が選択されたときは、一方の面に画像を形成されて定着
装置を出た記録媒体が再び転写部Tに送られ、感光体1
に接触するが、この記録媒体Pは、既に定着装置を通過
しているので、その定着ローラから与えられた多量の熱
を保有しており、かかる記録媒体が再び感光体1に接触
することにより、その熱が感光体1に伝えられ、感光体
1の温度が特に上昇しやすくなる。感光体1のまわりに
は、帯電チャージャ6、現像装置12、クリーニング装
置17などの要素が配置され、感光体1がこれらの要素
に囲まれているため、感光体1から放熱されにくく、感
光体1の温度が上昇しやすくなる。
【0030】感光体1の温度が過度に上昇すると、先に
も説明したように、その表面に形成されるトナーフィル
ミングの発生が著しくなり、これによって感光体表面に
形成されるトナー像の画質が劣化する。また感光体1の
温度上昇に伴って現像装置12やクリーニング装置17
の温度が上昇すると、その各装置内のトナーがブロック
化し、これによってもトナー像の画質劣化を招き、或い
はその各装置の所定の作動が阻害されるおそれもある。
【0031】そこで、本例の画像形成装置においては、
その画像形成装置本体内に外部の空気を導入する吸引フ
ァン23と、この吸引ファン23の作動により画像形成
装置本体内に導入された空気を、帯電チャージャ6と、
感光体1の内部とにそれぞれ導く吸引ダクト24とが設
けられている。吸引ファン23は、画像形成装置本体2
5の外装カバー26に形成された多数のスリット状の外
気取り入れ口27に対向した状態で画像形成装置本体2
5の内部に設けられ、かかる吸引ファン23に吸引ダク
ト24の入口側開口が接続されている。
【0032】吸引ダクト24は、途中で2つに分岐さ
れ、その一方のダクト部24Aの出口側開口は、帯電チ
ャージャ6のケーシング9に形成された開口部11に接
続され、他方のダクト部24Bの出口開口は、感光体1
の軸方向一端側の一方のフランジ部材3に対向してい
る。この一方のフランジ部材3には、適数の開口より成
る空気流入用の入口28が形成され、感光体1の軸方向
他端側の他方のフランジ部材4には、適数の開口より成
る空気排出用の出口29が形成されている。
【0033】吸引ファン23により画像形成装置本体2
5内に導入された外部の空気は、吸引ダクト24内を流
れ、一方のダクト部24Aと他方のダクト部24Bに分
かれ、一方のダクト部24Aを流れる第1の気流F
1は、帯電チャージャ6のケーシング9に形成された開
口部11を通り、次いで感光体1の表面に当り、次いで
その感光体表面の近傍領域から排気ダクト30によって
案内されながら、画像形成装置本体外に排出される。本
例の画像形成装置では、その排気ダクト30中に、オゾ
ンフィルタ31と排気ファン32が設けられ、そのファ
ン32によって、帯電チャージャ6を通った空気が強制
的に画像形成装置本体外に排出されるように構成されて
いる。吸引ダクト24と排気ダクト30を、図示した例
のように別々の部材で構成してもよいが、これらダクト
24,30を一体の部材によって構成することもでき
る。
【0034】上述のように、吸引ファン23によって画
像形成装置本体内に導入された空気は、吸引ダクト24
によって案内されながら、帯電チャージャ6の内部を通
り、次いで感光体1の表面に供給され、さらに排気ダク
ト30を通して画像形成装置本体外に排出される。この
ため、帯電チャージャ6において発生したオゾンや窒素
酸化物などの放電生成物質は、その空気と共に画像形成
装置本体外に排出され、帯電チャージャ6に放電生成物
質が滞留することが防止される。このため、感光体表面
に形成されるトナー像の画質が低下したり、感光体の寿
命が短められる不具合を防止できる。
【0035】また、帯電チャージャ6を通った空気は、
感光体表面に供給され、その表面に当るので、このとき
感光体1は冷却される。
【0036】上述した例では、吸引ファン23より導入
された空気が帯電チャージャ6の内部を通るように構成
したが、その空気が帯電チャージャ6の周囲を通るよう
に構成しても放電生成物質が帯電チャージャ6内に滞留
することを防止できる。勿論、空気が帯電チャージャ6
の内部とその周囲の両方を通るように構成すれば、放電
生成物質の滞留を一層効果的に防止できる。このよう
に、帯電チャージャ6の内部とその周囲のうちの少なく
とも一方に空気を流通させるのである。
【0037】また、図示した例では、感光体表面に供給
された空気は、排気ファン32によって、感光体表面の
近傍領域から強制的に排出されるので、より一層効果的
に放電生成物質を排出させることができる。しかもその
排出される空気はオゾンフィルタ31を通り、このとき
オゾンの分解が行われるので、オゾンがそのまま画像形
成装置本体外に排出され、これが操作者に不快感を与え
る不具合を阻止できる。
【0038】一方、吸引ファン23により吸引ダクト2
4に導入されて他方のダクト部24Bに分かれた第2の
気流F2は、感光体1の一方のフランジ部材3に形成さ
れた入口28を通して感光体1の内部に流入し、感光体
1を冷却した後、他方のフランジ部材4に形成された出
口29を通して感光体1の外部に流出する。これによ
り、感光体1がその内部から効果的に冷却される。
【0039】以上のように、本例の画像形成装置は、そ
の画像形成装置本体内に外部の空気を導入する吸引ファ
ン23と、その吸引ファン23により導入された空気
が、帯電チャージャ6より成る放電装置の内部及びその
周囲のうちの少くなくとも一方を通して感光体1より成
る像担持体の表面に供給されると共に、その像担持体の
内部にも供給されるように、当該空気を案内する吸引ダ
クト24を有している。
【0040】上記構成によれば、1つの吸引ファン23
を用いるだけで、帯電チャージャ6内に放電生成物質が
滞留することを防止でき、しかも感光体1を効果的に冷
却して、その表面にトナーフィルミングが発生する不具
合を抑制でき、クリーニング装置19や現像装置12の
温度上昇も抑え、トナーのブロック化を防止でき、これ
らの装置を正しく作動させることが可能となる。
【0041】1つの吸引ファン23だけで、上述した効
果を奏することができるので、吸引ダクト24の全体の
長さを短かくでき、画像形成装置の大型化とコストの上
昇を抑えることができる。
【0042】しかも、複数の吸引ファンによって帯電チ
ャージャ6と感光体1に空気を送り込むものではないた
め、吸引ファン23により送られる空気の流量を簡単に
正しく設定できる。複数の吸引ファンを用いた場合に
は、その各吸引ファンにより送られる空気の流量を厳格
に調整する必要があるが、図示した画像形成装置では、
このような設計上の困難性を回避することができるので
ある。
【0043】特に、一方のダクト部24Aを流れる空気
は、帯電チャージャ6を通過した後、感光体1の表面に
当ってこれを冷却するので、吸引ファン23によって取
り入れられた空気のほぼ全量が感光体1の冷却のために
用いられる。従って、画像形成装置を設計するに当り、
吸引ファン23により送られる空気を適正化すべく、そ
の吸引ファン23の容量を選択する際、感光体1を冷却
する能力のみを考慮した上で、その吸引ファンを選定
し、あとは帯電チャージャ6に必要とされる流量の風が
その帯電チャージャ6に送られるように、第1の気流F
1と第2の気流F2の流量の比、すなわち一方のダクト部
24Aと他方のダクト部24Bの断面積比を決めるだけ
でよい。
【0044】また本例の画像形成装置においては、帯電
チャージャ6より成る放電装置の内部及びその周囲のう
ちの少なくとも一方を通過して、感光体1より成る像担
持体の表面に供給された空気をその像担持体表面の近傍
領域から排出させるための排気ファン32と、その排出
された空気が通るオゾンフィルタ31とが設けられてい
るが、その際、排気ファン32により排出される空気の
流量(単位時間に流れる空気の量)が、吸引ファン23
によって、帯電チャージャ6より成る放電装置の内部及
びその周囲のうちの少なくとも一方に供給される空気の
流量よりも多くなるように、吸引ファン23と排気ファ
ン32がそれぞれ構成されている。これにより、帯電チ
ャージャ6を通った空気の全量をオゾンフィルタ31に
通すことができ、帯電チャージャ6において発生した未
分解処理のオゾンがそのまま画像形成装置本体外に排出
されることを阻止できる。
【0045】また図示した画像形成装置においては排気
ファン32とオゾンフィルタ31が、帯電チャージャ6
より成る放電装置の内部及びその周囲のうちの少なくと
も一方を通過して感光体1より成る像担持体の表面に供
給された空気を画像形成装置本体外に導く排気ダクト3
0中に設けられているので、上述した効果をより一層確
実なものにすることができる。
【0046】また、感光体1より成る像担持体の軸方向
一端側には、吸引ファン23により導入された空気を、
像担持体内に流入させるための入口28が設けられ、そ
の像担持体の軸方向他端側には、像担持体内に流入した
空気を排出させるための出口29が設けられ、これによ
って感光体1より成る像担持体の軸方向全長に亘って空
気を流し、これを効率よく冷却できる。ところが、感光
体1内に流入した空気が内部で滞留したり、図2に破線
矢印F3で示すように、吸引ダクト24の他方のダクト
部分24Bの出口開口に対向しない入口28から、感光
体内の空気が大量に流出してしまうと、感光体1の全長
に亘ってこれを効率よく冷却できなくなる。
【0047】そこで、本例の画像形成装置では、図2に
示すように、感光体1に形成された出口29の全開口面
積が、入口28の全開口面積よりも大きく設定されてい
る。これにより、感光体1内の空気を出口29を通して
効率よく外部に排出させることができ、感光体内に空気
が滞留したり、その内部の空気が入口28から逆流して
外部に流れ出る不具合を抑え、感光体の冷却効率を高め
ることができる。
【0048】また、前述のように、両面画像形成モード
と合成画像形成モードが選択された場合には、片面画像
形成モードが選択された場合よりも感光体の温度が上昇
しやすくなる。そこで、本例の画像形成装置では、両面
画像形成モードと合成画像形成モードが選択されたとき
は、片面画像形成モードが選択された場合よりも、吸引
ファン23により吸引される空気の流量が多くなるよう
に、その吸引ファン23が制御される。片面画像形成モ
ード時には、吸引ファン23の作動に伴う騒音発生を抑
え、しかもその消費電力を低減させることができるよう
に、吸引ファン23の回転数を必要最小限の低回転数と
し、両面又は合成画像形成モード時には、吸引ファン2
3を高速で回転させ、感光体1を効率よく冷却し、その
温度が過度に上昇することを阻止するのである。
【0049】上述のように、本例の画像形成装置は、記
録媒体の一方の面に1つの画像を形成する片面画像形成
モードと、記録媒体の一方の面と他方の面にそれぞれ画
像を形成する両面画像形成モードとを選択でき、吸引フ
ァン23による吸引空気の流量が、片面画像形成モード
のときよりも、両面画像形成モードのときの方が多くな
るように、当該吸引ファンを制御する制御手段が設けら
れている。
【0050】同様に、本例の画像形成装置は、記録媒体
の一方の面に1つの画像を形成する片面画像形成モード
と、記録媒体の一方の面に複数の画像を順次重ねて形成
する合成画像形成モードとを選択でき、吸引ファン23
による吸引空気の流量が、片面画像形成モードのときよ
りも、合成画像形成モードのときの方が多くなるよう
に、当該吸引ファンを制御する制御手段が設けられてい
る。
【0051】本発明は、図示した形式以外の各種形式の
画像形成装置にも適用でき、例えば、感光体に形成され
たトナー像を中間転写体に一次転写し、そのトナー像を
記録媒体に二次転写する形式の画像形成装置にも適用で
き、この場合にはその感光体又は中間転写体が像担持体
を構成し、その像担持体とこれに対向した放電装置に吸
引ファンによって空気が供給される。
【0052】また、図示した例では、放電装置の一例と
して帯電チャージャ6を示したが、その放電装置が、像
担持体を除電する除電チャージャや、像担持体表面のト
ナー像を記録媒体又は中間転写体に転写する転写チャー
ジャなどから成るときも、本発明を支障なく適用でき
る。
【0053】
【発明の効果】請求項1に記載の画像形成装置によれ
ば、その画像形成装置の大型化とコストの上昇を抑えつ
つ、像担持体を効果的に冷却し、かつ放電装置での放電
生成物質の滞留を防止することができる。
【0054】請求項2に記載の画像形成装置によれば、
放電装置で発生した未分解処理のオゾンがそのまま画像
形成装置本体外に排出される不具合を防止できる。
【0055】請求項3に記載の画像形成装置によれば、
放電装置で発生した未分解処理のオゾンがそのまま画像
形成装置本体外に排出される不具合をより一層効果的に
防止できる。
【0056】請求項4に記載の画像形成装置によれば、
像担持体内に空気が滞留したり、像担持体の入口側から
多量の空気が流出することを抑え、像担持体の冷却効率
を高めることができる。
【0057】請求項5に記載の画像形成装置によれば、
片面画像形成モード時の騒音発生と消費電力を低減で
き、しかも両面画像形成モード時にも像担持体を充分に
冷却させることができる。
【0058】請求項6に記載の画像形成装置によれば、
片面画像形成モード時の騒音発生と消費電力を低減で
き、しかも合成画像形成モード時にも像担持体を充分に
冷却させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の一例を示す部分断面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う概略垂直断面図である。
【符号の説明】
23 吸引ファン 24 吸引ダクト 25 画像形成装置本体 28 入口 29 出口 30 排気ダクト 31 オゾンフィルタ 32 排気ファン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面にトナー像が形成される像担持体
    と、該像担持体の表面に対向して配置された放電装置と
    を有する画像形成装置において、画像形成装置本体内に
    外部の空気を導入する吸引ファンと、該吸引ファンによ
    り導入された空気が、前記放電装置の内部及びその周囲
    のうちの少なくとも一方を通して像担持体表面に供給さ
    れると共に、前記像担持体の内部に供給されるように、
    当該空気を案内する吸引ダクトとを設けたことを特徴と
    する画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記放電装置の内部及びその周囲のうち
    の少なくとも一方を通過して像担持体表面に供給された
    空気を該像担持体表面の近傍領域から排出させるための
    排気ファンと、その排出された空気が通るオゾンフィル
    タとを設け、前記排気ファンにより排出される空気の流
    量が、前記吸引ファンによって、放電装置の内部及びそ
    の周囲のうちの少なくとも一方に供給される空気の流量
    よりも多くなるように、該吸引ファンと前記排気ファン
    をそれぞれ構成した請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記排気ファンとオゾンフィルタを、放
    電装置の内部及びその周囲のうちの少なくとも一方を通
    過して像担持体表面に供給された空気を画像形成装置本
    体外に導く排気ダクト中に設けた請求項2に記載の画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】 前記像担持体の軸方向一端側に、前記吸
    引ファンにより導入された空気を像担持体内に流入させ
    るための入口を設けると共に、像担持体の軸方向他端側
    に、像担持体内に流入した空気を排出させるための出口
    を設け、該出口の開口面積を前記入口の開口面積よりも
    大きく設定した請求項1乃至3のいずれかに記載の画像
    形成装置。
  5. 【請求項5】 記録媒体の一方の面に1つの画像を形成
    する片面画像形成モードと、記録媒体の一方の面と他方
    の面にそれぞれ画像を形成する両面画像形成モードとを
    選択でき、前記吸引ファンによる吸引空気の流量が、片
    面画像形成モードのときよりも、両面画像形成モードの
    ときの方が多くなるように、当該吸引ファンを制御する
    制御手段を設けた請求項1乃至4のいずれかに記載の画
    像形成装置。
  6. 【請求項6】 記録媒体の一方の面に1つの画像を形成
    する片面画像形成モードと、記録媒体の一方の面に複数
    の画像を順次重ねて形成する合成画像形成モードとを選
    択でき、前記吸引ファンによる吸引空気の流量が、片面
    画像形成モードのときよりも、合成画像形成モードのと
    きの方が多くなるように、当該吸引ファンを制御する制
    御手段を設けた請求項1乃至5のいずれかに記載の画像
    形成装置。
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