JP4877311B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録媒体上にドットを形成するヘッドを含む画像形成装置に関する。
画像形成装置の一例であるインクジェットプリンタとして、記録媒体たる用紙の幅よりも長尺なヘッドを用紙に対して定位置に固定した状態で記録を行うラインプリンタ、及び、用紙の幅よりも短いヘッドを用紙幅方向に沿って移動させつつ記録を行うシリアルプリンタが知られている。ラインプリンタにおいては、ヘッドの用紙に対向する吐出面に、用紙幅方向に亘って且つ用紙搬送方向に沿って複数の列を形成するよう、多数の吐出口が設けられている(特許文献1参照)。
特開2008−162235公報
しかしながら、順次搬送される用紙に記録を行う場合に、1枚目及び2枚目の各用紙に対する記録データをヘッドへの出力データに変換し、当該データに基づいて記録を行うとすると、データの構成上、用紙間に所定距離(例えば、1のヘッドにおける吐出口形成領域の用紙搬送方向に関する長さ分の距離)を設けるか、或いは、1枚目の用紙への記録終了後2枚目の用紙への記録前に搬送を一時停止するという制御が必要である。そのため、高速記録を実現できないという問題がある。
本発明の目的は、搬送方向に沿って順次搬送される複数の記録媒体に記録を行う場合に高速記録を実現可能な画像形成装置を提供することである。
課題を解決するための手段及び効果
上記目的を達成するため、本発明の観点によると、複数の記録媒体を搬送方向に沿って順次搬送する搬送ユニットと、前記搬送ユニットにより搬送される記録媒体上にドットを形成するドット形成手段が前記搬送方向に沿って複数の列を形成するよう設けられたヘッドと、1の記録媒体と当該記録媒体の直後に搬送される他の記録媒体との前記搬送方向に関する離隔距離を検出する距離検出手段と、前記距離検出手段により検出された離隔距離が所定値以下の場合、前記1の記録媒体における前記他の記録媒体に隣接する領域及び前記他の記録媒体における前記1の記録媒体に隣接する領域に、前記複数の列のうち2以上の列によって同時にドットが形成されるように、前記ヘッドへの出力データを編集するデータ編集手段と、前記データ編集手段により編集された前記出力データに基づいて前記ヘッドの駆動を制御するヘッド制御手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置が提供される。
上記構成によると、データ編集手段による上記のような出力データの編集により、順次搬送される記録媒体の間隔を狭くすることができると共に、高速記録を実現することができる。
前記所定値は、前記ヘッドにおいて列状に形成された前記ドット形成手段の形成領域の前記搬送方向に関する長さであってよい。
前記データ編集手段は、前記ヘッドによる前記1の記録媒体に対する記録毎に、前記距離検出手段による検出に基づいて、前記出力データを編集することが好ましい。この場合、1の記録媒体に対する記録毎に適宜出力データを編集することにより、高速記録をより確実に実現することができる。
前記ドット形成手段は、前記記録媒体の前記搬送方向と直交する方向に関する長さより長い範囲に亘って設けられてよい。当該構成によると、ライン式のヘッドの場合に顕著な上記の問題が解消されることで、高速記録の実現がより実効的なものとなる。
前記ドット形成手段の列は、前記搬送方向と直交する方向に沿って千鳥状に配置されてよい。この場合、ドット形成手段の列が千鳥状配置であることにより、様々なパターンに出力データを編集することができ、高速記録をより確実に実現することができる。
異なる色のドットを形成する複数の前記ヘッドが前記搬送方向に沿って互いに離隔しつつ配置されてよい。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1を参照し、本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタ1の全体構成について説明する。
図1に示すように、インクジェットプリンタ1は、直方体形状の筐体1aを有する。筐体1aの天板上部には、開口130から排出された記録済みの用紙Pを受容する排紙部131が形成されている。筐体1aの内部空間は上から順に空間A,B,Cに区分されており、空間Aにはマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの各色インクを吐出する4つのインクジェットヘッド10、用紙Pを搬送する搬送ユニット122、及び、プリンタ1の各部の動作を制御するコントローラ100が配置されている。ヘッド10は長手方向が主走査方向に沿うように配置され、搬送ユニット122は副走査方向に用紙Pを搬送する。空間B及びCは、それぞれ、共に筐体1aに対して主走査方向に沿って着脱可能な給紙ユニット1b及びインクタンクユニット1cが配置される空間である。
インクタンクユニット1cは、4つのヘッド10に対応する各色インクを貯留する4つのメインタンク121を含む。メインタンク121はそれぞれ、対応するヘッド10とチューブ等(図示せず)を介して接続されている。給紙ユニット1bは、複数枚の用紙Pを収納することが可能な給紙トレイ123、及び、給紙トレイ123に取り付けられた給紙ローラ125を有する。給紙トレイ123内の用紙Pは、最も上側のものから順に、給紙ローラ125によって送り出され、ガイド127a,127bによりガイドされ且つ送りローラ対126によって挟持されつつ搬送ユニット122へと送られる。
搬送ユニット122は、2つのベルトローラ6,7、両ローラ6,7間に架け渡されるように巻回されたエンドレスの搬送ベルト8、搬送ベルト8の下側ループの内周面に接触しつつ下方に付勢されることで搬送ベルト8に張力を付加するテンションローラ9、及び、ローラ6,7,9を回転可能に支持する支持フレーム11を有する。駆動ローラであるベルトローラ7が図1中時計回りに回転すると、搬送ベルト8が走行し、従動ローラであるベルトローラ8も図1中時計回りに回転する。
搬送ベルト8の上側ループは、ベルト表面が4つのヘッド10の下面(インクを吐出する吐出口18(図3参照)が多数開口した吐出面)と所定距離離隔しつつ当該下面と平行に延在するよう、プラテン19により支持されている。4つのヘッド10は、副走査方向に沿って並設され、フレーム3を介して筐体1aに支持されている。
搬送ユニット122の下方には、くの字状に屈曲された落下防止プレート12が配置されており、当該落下防止プレート12によって、搬送ベルト8等から落下した異物が保持されるようになっている。
搬送ベルト8の表面には、弱粘着性のシリコン層が形成されている。搬送ユニット122に送られた用紙Pは、押さえローラ4によって搬送ベルト8の表面に押え付けられた後、搬送ベルト8表面の粘着力によって当該表面に保持されつつ、黒塗り矢印に沿って副走査方向に搬送されていく。押さえローラ4の副走査方向直ぐ下流側には、搬送ベルト8の上側ループ表面と対向するように、用紙Pを検出するセンサ15が設けられている。コントローラ100は、当該センサ15からの検知信号に基づいて用紙Pの位置を把握し、ヘッド10の駆動を制御する。
用紙Pが4つのヘッド10の直ぐ下方を通過する際に、各ヘッド10の吐出面から用紙Pの上面に向けて各色のインクが順に吐出されることで、用紙P上に所望のカラー画像が形成される。そして用紙Pは、剥離プレート5によって搬送ベルト8表面から剥離され、ガイド129a,129bによりガイドされ且つ二組の送りローラ対128によって挟持されつつ上方に搬送され、筐体1a上部に形成された開口130から排紙部131へと排出される。
次いで、図1、図2及び図3を参照し、各ヘッド10の構成について詳細に説明する。
各ヘッド10は、図1に示すように、下から順に、ヘッド本体10a及びリザーバユニット10bを有する。ヘッド本体10aは、図2及び図3に示すように、インクを吐出する吐出口18(図3参照)が下面に多数形成された流路ユニット31と、当該流路ユニット31の上面に千鳥状に配置された4つの台形形状のアクチュエータユニット21(図3参照)とを含む。リザーバユニット10bは、流路ユニット31の上面におけるアクチュエータユニット21が接着されていない部分(図2において2点鎖線で区画された開口105bを含む領域)に固定されると共に、僅かな隙間を介してアクチュエータユニット21と対向するように配置されている。リザーバユニット10bは、メインタンク121から供給されたインクを一時的に貯溜し、当該インクを開口105bを介して流路ユニット31に供給するものである。
流路ユニット31は、図3に示すように、それぞれ貫通孔が多数形成された9枚の金属プレート22,23,24,25,26,27,28,29,30を位置合わせしつつ互いに積層・固定することにより形成されている。
流路ユニット31の下面において、アクチュエータユニット21の接着領域に対応する領域には、吐出口18がマトリクス状に多数形成されている。また、流路ユニット31の上面において、アクチュエータユニット21の接着領域に対応する領域、即ち、アクチュエータユニット21により覆われる領域には、各吐出口18に対応した圧力室33が吐出口18と同様マトリクス状に多数開口している。吐出口18及び圧力室33は共に、アクチュエータユニット21の接着領域に対応する領域おいて、主走査方向に沿って多数並設され、且つ、副走査方向(即ち、用紙Pの搬送方向)に沿って複数の列を形成するよう設けられている。コントローラ100の制御の下アクチュエータユニット21が駆動することにより、流路ユニット31下面の吐出口18からインクが吐出される。
流路ユニット31の上面にはアクチュエータユニット21を避けるようにして開口105b(図2参照)が形成されており、流路ユニット31の内部には、開口105bに連通したマニホールド流路105、マニホールド流路105から主走査方向に沿って延在するよう分岐した副マニホールド流路105a、及び、副マニホールド流路105aから分岐した、吐出口18毎に、多数の個別のインク流路32(図3参照)が形成されている。
開口105bを介してリザーバユニット10bから流路ユニット31内に供給されたインクは、マニホールド流路105を通り、副マニホールド流路105aへと流れる。そして副マニホールド流路105aからアパーチャ34及び圧力室33を経て、吐出口18から吐出される。
次いで、図4を参照し、3枚の用紙Pを順次搬送方向に沿って搬送しつつ記録を行う場合における、コントローラ100により実行されるヘッド10の制御について説明する。
先ず、プリンタ1と接続されたPC(パーソナルコンピュータ)において、各用紙Pに対する記録データがヘッド10への出力データに変換され、当該出力データがPCからプリンタ1のコントローラ100に送信される。コントローラ100は、PCから受信した用紙P毎の出力データをメモリに格納する(S1)。そして、センサ15(図1参照)からの検出信号、用紙Pの搬送速度、センサ15から各ヘッド10までの距離等に基づいて、1枚目の用紙Pへの記録を開始する(S2)。具体的には、コントローラ100は、メモリから1枚目の用紙Pに係る出力データを読み出し、当該出力データに基づいてアクチュエータユニット21の駆動を制御する。これにより、1枚目の用紙Pの先端から順次記録が行われていく。
S2にて1枚目の用紙Pへの記録を開始した後、コントローラ100は、次に記録すべき用紙Pが存在するか否かを判断する(S3)。現時点では、1枚目の用紙Pに記録を行っており、次に記録すべき2枚目の用紙Pが存在するため(S3:YES)、続いて、センサ15(図1参照)からの検出信号等に基づいて、現在記録を行っている1枚目の用紙Pと次に記録を行う2枚目の用紙Pとの搬送方向に関する離隔距離を検出する(S4)。
そして、S4で検出された用紙Pの離隔距離が所定値以下であるかを判断する(S5)。当該所定値は、本実施形態において、1のヘッド10において列状に形成された吐出口18の形成領域の搬送方向に関する長さ(図2に示すアクチュエータユニット21の接着領域に略対応する長さL)である。用紙Pの離隔距離が所定値以下であると判断した場合(S5:YES)、コントローラ100は、次に記録を行う2枚目の用紙Pに係る出力データをメモリから読み出し、当該出力データと現在記録を行っている1枚目の用紙Pに係る出力データとをCPUにて編集する(S6)。具体的には、1枚目の用紙Pの後端領域(2枚目の用紙Pに隣接する領域)及び2枚目の用紙Pの先端領域(1枚目の用紙Pに隣接する領域)に、ヘッド10における2以上の列の吐出口18から同時にインクが吐出されるように、出力データを編集する。S6で行う出力データの編集については、後に図5及び図6を参照して詳述する。
その後、コントローラ100は、S6で編集した出力データに基づいて、アクチュエータユニット21の駆動を制御し、記録を行う(S7)。これにより、1枚目の用紙Pの後端領域及び2枚目の用紙Pの先端領域に対する記録時に、ヘッド10における2以上の列の吐出口18から同時にインクが吐出される。
上記の後端領域及び先端領域とは、それぞれ用紙Pの後端及び先端における搬送方向に沿った一定の長さを有する領域のことを言う。ここで、n枚目の用紙Pの後端領域の先端から当該用紙Pの後端までの搬送方向に沿った距離、及び、(n+1)枚目の用紙Pの先端から当該用紙Pの先端領域の後端までの搬送方向に沿った距離の和は、S5の所定値以下となっている。
一方、S5において、用紙Pの離隔距離が所定値を超えていると判断した場合(S5:NO)、コントローラ100は、出力データの編集を行わず、編集前の出力データに基づいて記録を行う(S8)。この場合、上記のように1枚目の用紙Pの後端領域及び2枚目の用紙Pの先端領域に対する記録時にヘッド10における2以上の列の吐出口18から同時にインクが吐出されることはなく、1のヘッド10は1枚目の用紙Pの後端領域に対する記録を行った後2枚目の用紙Pの先端領域に対するに記録を行う。
S8の後、及び、S7の後は、S3に戻り、次に記録を行うべき用紙Pが存在するか否かを判断する。現時点では、2枚目の用紙Pに記録を行っており、次に記録を行うべき3枚目の用紙Pが存在するため(S3:YES)、続いて、センサ15(図1参照)からの検出信号等に基づいて、現在記録を行っている2枚目の用紙Pと次に記録を行う3枚目の用紙Pとの搬送方向に関する離隔距離を検出する(S4)。S4以降の処理は、上述と同様であるため、説明を省略する。
3枚目の用紙Pに対して編集後(S7)又は編集前(S8)の出力データに基づいて記録を開始した後、コントローラ100は、次に記録を行うべき用紙Pが存在しないと判断する(S3:NO)と、3枚目の用紙Pへの記録を完了した後(S9:YES)、ヘッド10の制御に係る当該処理を終了する。
次いで、図5及び図6を参照し、出力データの編集の一例について説明する。
図5は、1枚目及び2枚目の用紙Pが略隙間無く、即ち用紙Pの離隔距離Sが略0の状態で搬送されている状態を示す。このような場合、図4に示す制御において、用紙Pの離隔距離が所定値以下であると判断され(S5:YES)、出力データの編集が行われる(S6)。一方、図6は、1枚目及び2枚目の用紙Pの離隔距離Sが所定値を超えている状態を示す。このような場合、出力データの編集は行われず、編集前の出力データに基づいて記録が行われる(S8)。
図5及び図6において、ヘッド10の吐出口18は、番号1〜9で示す9つの簡素化された吐出口18として模式的に例示されており、番号3・7の第1列、番号2・4・6・8の第2列、そして番号1・5・9の第3列と、搬送方向に沿って3つの列を形成している。
以下の説明では、用紙Pに形成される記録のラインについて、1枚目の用紙Pの後端領域の2ライン及び2枚目の用紙Pの先端領域の2ラインを、それぞれ搬送方向下流側から順に、a,b,c,dとする。a,bラインの間隔及びc,dラインの間隔は等しく、これらの間隔は一列の吐出口18から用紙Pに吐出されるインクの着弾幅に相当するものである。図5において、b,cラインの間隔は、a,bライン及びc,dラインの間隔に等しい。図6において、用紙Pの離隔距離Sは、3ライン分の(用紙P間に2ラインがある)距離である。また、図5及び図6に示す“出力データ”の表において、時間軸の隣接する2つの時刻の間隔(時刻t1,t2の間隔、時刻t2,t3の間隔等)は、記録周期に等しい。記録周期とは、副走査方向の記録解像度に対応する距離(最小ドット間隔)だけ用紙Pが搬送されるのに要する時間をいう。
編集前の出力データについて、図6の例では、aラインに対する記録が、先ず時刻t1に第3列の番号1・5・9、そして時刻t2に第2列の番号2・6の吐出口18からの吐出により、順次行われるようになっている。その後、bラインに対する記録は、時刻t3に第2列の番号4・8、そして時刻t4に第1列の番号3・7の吐出口18からの吐出により、順次行われる。cラインに対する記録は、一枚目の用紙Pのbラインに対する記録の後に行われ、先ず時刻t5に第3列の番号1・9、時刻t6に第2列の番号2・8、そして時刻t7に第1列の番号3・7の吐出口18からの吐出により、順次行われる。なお、cラインに対して記録が行われる時刻t6及び時刻t7にそれぞれ第3列の番号5及び第2列の番号4・6の吐出口18から順次インクが吐出され、dラインに対する記録が行われる。
このように、編集前の出力データによると、1枚目の用紙Pのbライン及び2枚目のc,dラインに対する記録は同時に行われず、時刻t3,t4にbライン、時刻t5,t6にc,dラインへの記録がそれぞれ行われる。
出力データの編集(S6)について、本例では、図6に示す時刻t3の出力データと時刻t5の出力データとを合成し、且つ、時刻t4の出力データと時刻t6の出力データとを合成することで、図5に示す時刻t3及びt4の出力データとしている。これにより、時刻t3及びt4のそれぞれにおいて、2枚の用紙Pに亘るb,cラインに対する記録が同時に行われることとなる。具体的には、時刻t1,t2,t5は上述の図6に係る場合と同じであるが、時刻t3では1枚目の用紙Pのbライン及び2枚目の用紙Pのcラインに対する記録が同時に行われ、時刻t4では1枚目の用紙Pのbライン及び2枚目の用紙Pのcライン(及びdライン)に対する記録が同時に行われる。
なお、図5の例では、b,cの2ラインに対する記録を同時に行うよう出力データの編集をしているが、時刻t3にa,cの2ラインに対する記録を同時に行い、時刻t4にb,dの2ラインに対する記録を同時に行う等、図5とは異なるデータ編集を行ってよい。
図5に示す用紙Pの搬送状況、吐出口18の構成等によると、時刻t2以前はヘッド10のいずれの列の吐出口18も2枚目の用紙Pには対向せず、時刻t3において、第1列の番号3・7の吐出口18がaライン、第2列の番号2・4・6・8の吐出口18がbライン、第3列の番号1・5・9の吐出口18がcラインにそれぞれ対向する。そして、時刻t4において、第1列の番号3・7の吐出口18がbライン、第2列の番号2・4・6・8の吐出口18がcライン、第3列の番号1・5・9の吐出口18がdラインにそれぞれ対向し、その後t5以降はヘッド10のいずれの列の吐出口18も1枚目の用紙Pには対向しない。したがって、図5の構成において、2枚の用紙Pに亘って同時に記録を行う対象となり得るラインはa〜dの4ラインであり、本例ではこのうちb,cラインを同時記録の対象としたものである。
2枚の用紙Pに亘って同時に記録を行う対象となり得るラインの数について、より詳細には、図5の構成によると、時刻t3で第1〜第3列の吐出口18に対向するa,b,cラインの集合と、時刻t4で第1〜第3列の吐出口18に対向するb,c,dラインの集合とのOR演算によって得られる。用紙Pの離隔距離Sがpライン分の距離であり、吐出口18の列数をmとした場合、上記ラインの数は、2(m−p−1)(用紙1枚当たり(m−p−1))となる。
全ての記録タイミング(記録周期毎のタイミング)において全ての吐出口18からインクが吐出されると仮定すると、用紙Pの離隔距離Sがpライン分の場合、コントローラ100は、n枚目の用紙Pのxラインに対する記録タイミングから(n+1)枚目の用紙Pのyラインに対する記録タイミングまでの時間が、n枚目の用紙Pのxラインよりも当該用紙Pの後端側にあるラインの数と(n+1)枚目の用紙Pの先端からyラインまでのラインの数とpとの合計ライン数に対する記録時間に等しくなるように、各吐出口18に関する出力データを編集する。例えば、図5の場合、aラインに対する記録タイミングからcラインに対する記録タイミングまでの時間は、上記p=0、n=1、x=a、y=cとして、aラインよりも1枚目の用紙Pの後端側にあるラインの数(=1)と2枚目の用紙Pの先端からcラインまでのラインの数(=1)とp(=0)との合計ライン数(=2ライン)に対する記録時間に等しい。したがって、図5の編集後の出力データにおいて、a,cラインに係る記録タイミングは、いずれの吐出口18についても、2記録周期分ずれている。これと同様の理論により、図5においてb,cラインに係る記録タイミングは、いずれの吐出口18についても、1記録周期分ずれている。また、図6の場合、aラインに対する記録タイミングからcラインに対する記録タイミングまでの時間は、上記p=2、n=1、x=a、y=cとして、aラインよりも1枚目の用紙Pの後端側にあるラインの数(=1)と2枚目の用紙Pの先端からcラインまでのラインの数(=1)とp(=2)との合計ライン数(=4ライン)に対する記録時間に等しい。したがって、図6の編集後の出力データにおいて、a,cラインに係る記録タイミングは、いずれの吐出口18についても、4記録周期分ずれている。
以上に述べたように、本実施形態によると、出力データの編集(S6)により、順次搬送される用紙Pの間隔を狭くすることができると共に、高速記録を実現することができる。これは、図5のように用紙Pの離隔距離Sが略0の場合等にも、出力データを編集することで適切に記録を行うことができることから、用紙Pの離隔距離Sを例えば1のヘッド10における吐出口18形成領域の搬送方向に関する距離(図2の長さL)分確保したり、1枚目の用紙Pへの記録終了後2枚目の用紙Pへの記録前に搬送を一時停止するという制御をしたりする必要がないためである。また、高速記録の実現の効果は、図5の出力データにおける時間軸が図6におけるものよりも短くなっている(時刻t6及びt7のデータがない)ことからも明白である。
さらに、1の用紙Pに対する記録毎に用紙Pの離隔距離を検出し(図4のS4)、所定値以下であれば(S5:YES)、出力データを編集する(S6)。これにより、高速記録をより確実に実現することができる。
本実施形態のヘッド10は、ライン式のヘッドであり、吐出口18が用紙Pの主走査方向に関する長さ(即ち、用紙Pの幅)より長い範囲に亘って設けられている。当該構成によると、ライン式のヘッドの場合に顕著な上記の問題(出力データの構成上、データ編集を行わない場合は、用紙P間に所定距離を設けるか搬送を一時停止する必要があり、高速記録を実現できないという問題)が解消されることで、高速記録の実現がより実効的なものとなる。
吐出口18の列は、図2に示すように、主走査方向に沿って千鳥状に配置されている。この場合、様々なパターンに出力データを編集することができ、高速記録をより確実に実現することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
例えば、ヘッド10の制御について、上述の実施形態ではコントローラ100がPCから出力データを受信する場合を説明したが、PC以外の機器や記録媒体(以下、PC等という。)から出力データを受信してよい。また、PC等が各用紙Pに対する記録データをヘッド10への出力データに変換するのではなく、コントローラ100がPC等から記録データを受信し、これを出力データに変換してよい。
S5の所定値は、上述の実施形態では1のヘッド10において列状に形成された吐出口18の形成領域の搬送方向に関する長さ(図2に示すアクチュエータユニット21の接着領域に略対応する長さL)としているが、これに限定されない。
用紙Pの離隔距離は、センサ15を用いて検出することに限定されず、例えば給紙ローラ125の駆動タイミング等に基づいて検出してよい。
出力データの編集(S6)について、図5を参照して、吐出口18の構成を簡素化し且つ用紙Pの離隔距離Sが略0である場合における、データ編集の一例について説明したが、データ編集は、ヘッド10の構成、吐出口18の構成、用紙Pの離隔距離S、用紙Pに対する記録データ等に応じて適宜に行われる。
上述の実施形態では、1の用紙Pに対する記録毎に用紙Pの離隔距離を検出し(図4のS4)、適宜出力データを編集するが、これに限定されず、2以上(例えば2枚)の用紙Pに対する記録毎に、用紙Pの離隔距離を検出し、適宜出力データを編集してもよい。
吐出口18の列は、千鳥状に配置されていることに限定されず、例えばヘッド本体10aの下面全体に亘って主走査方向に沿って配置されてもよい。
ヘッド10の数は4に限定されず、1以上であればよい。
本発明に係る画像形成装置は、ライン式・シリアル式のいずれのインクジェットプリンタにも適用可能であり、また、インク以外の液体を吐出する装置であってもよい。さらに、インクジェット方式以外のサーマル、ドットインパクト方式等にも適用可能であると共に、プリンタ以外のファクシミリやコピー機等にも適用可能である。
本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタの側断面図である。 インクジェットヘッドのヘッド本体を示す平面図である。 ヘッド本体の部分断面図である。 記録時におけるコントローラによるヘッドの制御を示すフローチャートである。 用紙が略隙間無く搬送されている場合における出力データ等を示す説明図である。 用紙が所定距離を超えた間隔で搬送されている場合における出力データ等を示す説明図である。
符号の説明
P 用紙(記録媒体)
1 インクジェットプリンタ(画像形成装置)
10 ヘッド
15 センサ(距離検出手段)
18 吐出口(ドット形成手段)
100 コントローラ(距離検出手段,データ編集手段,ヘッド制御手段)
122 搬送ユニット

Claims (6)

  1. 複数の記録媒体を搬送方向に沿って順次搬送する搬送ユニットと、
    前記搬送ユニットにより搬送される記録媒体上にドットを形成するドット形成手段が前記搬送方向に沿って複数の列を形成するよう設けられたヘッドと、
    1の記録媒体と当該記録媒体の直後に搬送される他の記録媒体との前記搬送方向に関する離隔距離を検出する距離検出手段と、
    前記距離検出手段により検出された離隔距離が所定値以下の場合、前記1の記録媒体における前記他の記録媒体に隣接する領域及び前記他の記録媒体における前記1の記録媒体に隣接する領域に、前記複数の列のうち2以上の列によって同時にドットが形成されるように、前記ヘッドへの出力データを編集するデータ編集手段と、
    前記データ編集手段により編集された前記出力データに基づいて前記ヘッドの駆動を制御するヘッド制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記所定値は、前記ヘッドにおいて列状に形成された前記ドット形成手段の形成領域の前記搬送方向に関する長さであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記データ編集手段は、前記ヘッドによる前記1の記録媒体に対する記録毎に、前記距離検出手段による検出に基づいて、前記出力データを編集することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記ドット形成手段は、前記記録媒体の前記搬送方向と直交する方向に関する長さより長い範囲に亘って設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記ドット形成手段の列は、前記搬送方向と直交する方向に沿って千鳥状に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 異なる色のドットを形成する複数の前記ヘッドが前記搬送方向に沿って互いに離隔しつつ配置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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