JP4876555B2 - スライド装置の防塵構造およびその防塵アダプタ - Google Patents
スライド装置の防塵構造およびその防塵アダプタ Download PDFInfo
- Publication number
- JP4876555B2 JP4876555B2 JP2005350912A JP2005350912A JP4876555B2 JP 4876555 B2 JP4876555 B2 JP 4876555B2 JP 2005350912 A JP2005350912 A JP 2005350912A JP 2005350912 A JP2005350912 A JP 2005350912A JP 4876555 B2 JP4876555 B2 JP 4876555B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slider
- adapter
- groove
- dust
- dustproof
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Bearings For Parts Moving Linearly (AREA)
Description
図1において、1はスライド装置であり、基台2上に設置され、移動ステージ3の上面3a上に設置された移動対象となる工具台や溶接ロボット等の被移動体を直線的に移動させる装置である。
7はカバープレートであり、図2に示すスライダ移動方向(図2において上下方向をいう。)にレール5の全長に渡って延在する長尺のカバー部材であって、スライダ6の上面6aと移動ステージ3の下面3bとの間にスライダ6の上面6aと平行に配置された上板8と、上板8のスライダ移動方向にスライダ6の上面6a上で直交する図2に示す幅方向(図2において左右方向をいう。)の両端に設けられ、スライダ6を挟んで対向する側板9とで形成されるコの字状断面形状を有しており、レール5のスライダ移動方向の両端部に配置された図示しないプレートにより基台2に固定されている。
16はアダプタ溝であり、それぞれの袖部15の上面側に図2に示すようにスライダ移動方向に沿って形成された両端が開放されたU字状の溝であって、カバープレート7の側板9が挿通し、スライド装置1の作動中等に上板8上に落下し、側板9を伝って落下した切粉や溶接スパッタ等の異物が堆積する。
更に、それぞれのアダプタ溝16の溝底には、アダプタ溝16に堆積した異物を排出するためのアダプタ溝16の溝底から袖部15の下面15bに貫通する排出穴18が形成されている。
また、それぞれのステージ取付面20には、移動ステージ3の下面3bに設けられた取付穴22に挿入され、移動ステージ3のズレを防止するための取付ピン23を圧入により嵌合するピン穴24が形成されている。
26はサイドカバーであり、レール5の全長と同等の長さの鋼板等の薄板をL字状に曲折して形成され、その一方の辺の先端はレール5の上面5aの上方まで伸張し、他方の辺をボルト27により基台2に設置して防塵アダプタ11のそれぞれの袖部15のスライダ6側の面とスライダ6との隙間Sの間に配置される。
更に、防塵アダプタ11のそれぞれの袖部15のスライダ6側の面とスライダ6との隙間Sの間に、先端がレール5の上面5aの上方まで伸張するサイドカバー26を設置したので、防塵アダプタ11がレール5を移動して防塵アダプタ11が存在しない部位でカバープレート7から基板2の上面2aに落下した異物や排出穴18から基板2の上面2aに排出された異物のリニアガイド装置4への侵入を防止することができる。
更に、防塵アダプタのそれぞれのアダプタ溝の底面と両側の側面との隅部に隅Rを形成したことによって、袖部の強度を高めることができる。
更に、防塵アダプタのそれぞれのアダプタ溝の両側の側面をテーパ面にしたことによって、アダプタ溝の溝底の反対側の開口部を広くすることができ、アダプタ溝の溝底に堆積した異物の排出を容易に行うことができると共に、清掃作業を更に容易に行うことができる。
なお、上記実施例1と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施例の防塵アダプタ11は、上記実施例1と同様に形成されているが、その締結部12のスライダ6側の面にスライダ移動方向に沿って形成された嵌合溝30はスライダ6の幅より幅広に形成されており、その一方の側面31がスライダ6に防塵アダプタ11を固定する際の基準面として機能する。このとき嵌合溝30の他方の側面31とその側面31に対向するスライダ6の上端部の面との間には図3にAで示す間隔が形成される。
また、締結部12の上面12aには段付ボルト穴32が形成されており、段付ボルト穴32の大径部に頭部を収納したボルト33により、嵌合溝30に基準面に当接させてその上端部を嵌合させたスライダ6の上面6aに固定される。
更に、袖部15に形成されたアダプタ溝16に挿通するカバープレート7の側板9の下端の基板2の上面2aからの高さBは、レール5の上面5aの基板2の上面2aからの高さHより低い位置となるように形成されており、アダプタ溝16の溝底の基板2の上面2aからの高さCはレール5の高さHより更に低く形成されている。
上記のように構成すれば、嵌合溝30の基準面とした一方の側面31にスライダ6の上端部の面を当接させてスライダ6に防塵アダプタ11を固定することができるので、スライダ6と防塵アダプタ11とのスライダ移動方向の平行度の精度を保ちながらスライダ6に防塵アダプタ11を容易に組付けることができる。
更に、防塵アダプタ11のステージ取付面20の間が開放されているので、防塵アダプタ11とスライダ6との着脱を上方からボルトを用いて容易に行うことができ、段付ボルト穴32の大径部にボルト33の頭部を収納して締結部12の厚さを薄くすることが可能になり、カバープレート7の取付高さを低く設定してスライド装置1の全高を更に低くすることができる。
以上説明したように、本実施例では、上記実施例1と同様の効果に加えて、防塵アダプタの締結部のスライダ側の面に設けた嵌合溝の一方の側面を、スライダに防塵アダプタを固定する際の基準面としたことによって、嵌合溝の基準面とした一方の側面にスライダの上端部の面を当接させてスライダと防塵アダプタとのスライダ移動方向の平行度の精度を保ちながらスライダに防塵アダプタを容易に組付けることができる。
更にカバープレートの側板の下端をレールの上面より下方に位置させたことによって、防塵アダプタがレールを移動して防塵アダプタが存在しない部位におけるレールの上面への側方からの異物の侵入を防止することができる。
また、上記各実施例においては、防塵アダプタのそれぞれのアダプタ溝の溝底の1箇所に排出穴を形成するとして説明したが、排出穴の数は2箇所以上であってもよく、各アダプタ溝に異なった数の排出穴を形成するようにしてもよい。
更に、上記各実施例においては、転動体としてボールを用いたリニアガイド装置を例に説明したが、転動体としてころを用いたリニアガイド装置においても同様である。
2 基台
2a、3a、5a、6a、8a、12a 上面
2b、3b、6b、15b 下面
3 移動ステージ
4 リニアガイド装置
5 レール
6 スライダ
7 カバープレート
8 上板
9 側板
11 防塵アダプタ
12 締結部
13、30 嵌合溝
15 袖部
16 アダプタ溝
17、31 側面
18 排出穴
20 ステージ取付面
21 外壁
22 取付穴
23 取付ピン
24 ピン穴
26 サイドカバー
32 段付ボルト穴
33 ボルト
Claims (10)
- 基台と、
移動対象となる被移動体を設置する移動ステージと、
前記基台に設置されたレールと、
前記レールに直線往復移動可能に支持されたスライダと、
前記スライダの移動方向に前記レールの全長に渡って延在し、前記スライダと前記移動ステージとの間に配置された上板と、前記上板の前記スライダの移動方向に直交する幅方向の両端に設けられ、前記スライダを挟んで対向する側板とでコの字状断面形状を形成したカバープレートとを備えたスライド装置の防塵構造において、
前記スライダの上面に固定され、前記カバープレートの上板の下方に配置される締結部と、
前記締結部の前記幅方向の両端に設けられ、前記スライダの側方に配置された袖部と、
前記袖部に形成され、前記カバープレートの側板を挿通させるアダプタ溝とを有する防塵アダプタを設け、
前記防塵アダプタの両側のアダプタ溝と、前記それぞれの袖部の幅方向の外側の側面との間の外壁の上端面を、前記スライダの上面と平行に形成して前記カバープレートの上板の上方に位置させ、前記移動ステージを取付けるステージ取付面とし、
前記防塵アダプタのそれぞれの前記アダプタ溝の両側の側面を、溝底を狭くする方向に傾斜したテーパ面とし、かつ前記溝底を前記両側のテーパ面を一つの円弧で接続する円弧面とし、
前記防塵アダプタのそれぞれの前記アダプタ溝の溝底の少なくとも1箇所に、堆積した異物を排出する排出穴を形成したことを特徴とするスライド装置の防塵構造。 - 請求項1において、
前記防塵アダプタのそれぞれの前記ステージ取付面の少なくとも1箇所に、前記移動ステージの取付穴に挿入される取付ピンを嵌合するピン穴を形成したことを特徴とするスライド装置の防塵構造。 - 請求項1または請求項2において、
前記防塵アダプタの締結部の前記スライダ側の面に、前記スライダの上端部を嵌合する嵌合溝を形成し、前記嵌合溝の一方の側面を、前記スライダに前記防塵アダプタを固定する際の基準面としたことを特徴とするスライド装置の防塵構造。 - 請求項3において、
前記嵌合溝の他方の側面と、その側面に対向する前記スライダの面との間の間隔を5mm以下にしたことを特徴とするスライド装置の防塵構造。 - 請求項1ないし請求項4のいずれか一項において、
前記カバープレートの側板の下端を、前記レールの上面より下方に位置させたことを特徴とするスライド装置の防塵構造。 - 請求項1ないし請求項5のいずれか一項において、
前記防塵アダプタのそれぞれの前記袖部の前記スライダ側の面と、前記スライダとの間に伸張し、前記レールの全長に渡って延在する前記基台に設置されたサイドカバーを設けたことを特徴とするスライド装置の防塵構造。 - レールと、前記レールに直線往復移動可能に支持されたスライダとを備えたリニアガイド装置に設置される防塵アダプタにおいて、
前記スライダの上面に固定される締結部と、
前記締結部の前記スライダの移動方向に直交する幅方向の両端に設けられ、前記スライダの側方に配置された袖部と、
前記袖部に形成されたアダプタ溝と、
前記両側のアダプタ溝と、前記それぞれの袖部の幅方向の外側の側面との間の外壁に設けられ、前記スライダの上面より上方に位置し、かつ前記スライダの上面と平行に形成されたステージ取付面とを備え、
それぞれの前記アダプタ溝の両側の側面を、溝底を狭くする方向に傾斜したテーパ面とし、かつ前記溝底を前記両側のテーパ面を一つの円弧で接続する円弧面とし、
それぞれの前記アダプタ溝の溝底の少なくとも1箇所に、堆積した異物を排出する排出穴を形成したことを特徴とする防塵アダプタ。 - 請求項7において、
前記それぞれのステージ取付面の少なくとも1箇所に、取付ピンを嵌合するピン穴を形成したことを特徴とする防塵アダプタ。 - 請求項7または請求項8において、
前記防塵アダプタの締結部の前記スライダ側の面に、前記スライダの上端部を嵌合する嵌合溝を形成し、前記嵌合溝の一方の側面を、前記スライダに固定する際の基準面としたことを特徴とする防塵アダプタ。 - 請求項9において、
前記嵌合溝の他方の側面と、その側面に対向する前記スライダの面との間の間隔を5mm以下にしたことを特徴とする防塵アダプタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005350912A JP4876555B2 (ja) | 2005-12-05 | 2005-12-05 | スライド装置の防塵構造およびその防塵アダプタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005350912A JP4876555B2 (ja) | 2005-12-05 | 2005-12-05 | スライド装置の防塵構造およびその防塵アダプタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007152488A JP2007152488A (ja) | 2007-06-21 |
JP4876555B2 true JP4876555B2 (ja) | 2012-02-15 |
Family
ID=38237477
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005350912A Active JP4876555B2 (ja) | 2005-12-05 | 2005-12-05 | スライド装置の防塵構造およびその防塵アダプタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4876555B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106735595A (zh) * | 2017-02-21 | 2017-05-31 | 株洲凯丰实业有限公司 | 一种平头机的导轨防护罩装置及导轨防护方法及平头机 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103264416A (zh) * | 2013-05-23 | 2013-08-28 | 安吉威隆机械有限公司 | 一种适用于木工带锯数控自动进给设备的轨道防尘结构 |
CN115395721B (zh) * | 2022-09-14 | 2024-04-19 | 浙江伽奈维医疗科技有限公司 | 一种防尘机构 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01117845A (ja) * | 1987-10-30 | 1989-05-10 | Nippon Oil & Fats Co Ltd | モノグリセリドの精製法 |
JPH07158639A (ja) * | 1993-12-06 | 1995-06-20 | Izumi Kikai Seisakusho:Kk | 直線摺動用ベアリングのカバ−ユニット |
JPH1148082A (ja) * | 1997-08-04 | 1999-02-23 | Howa Mach Ltd | 長手部材のカバー構造及び移動テーブル機構 |
JP2000042862A (ja) * | 1998-07-24 | 2000-02-15 | Kyoho Mach Works Ltd | スライド装置用防塵装置 |
JP4650923B2 (ja) * | 2003-09-30 | 2011-03-16 | 株式会社森精機製作所 | 工作機械 |
-
2005
- 2005-12-05 JP JP2005350912A patent/JP4876555B2/ja active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106735595A (zh) * | 2017-02-21 | 2017-05-31 | 株洲凯丰实业有限公司 | 一种平头机的导轨防护罩装置及导轨防护方法及平头机 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007152488A (ja) | 2007-06-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8272783B2 (en) | Motion guide device | |
JP4876555B2 (ja) | スライド装置の防塵構造およびその防塵アダプタ | |
JP2017507036A (ja) | 工具スライド | |
EP1397220B1 (en) | Process of manufacturing a rail of a linear guide | |
JP5012154B2 (ja) | スライド装置の防塵構造 | |
US8661937B2 (en) | Cam apparatus | |
US20170014889A1 (en) | Tool slide | |
US20140157915A1 (en) | Gantry apparatus | |
EP1394428A2 (en) | Dustproof device for linear guide rail | |
CN213646721U (zh) | 型材夹具及工作台 | |
JP2007088154A (ja) | 電子部品実装機 | |
DE102012112326B4 (de) | Justagevorrichtung für Führungen und justierbare Führungsvorrichtung | |
US7806595B2 (en) | Miniature linear motion guide unit | |
JP2007309373A (ja) | 直動案内ユニット | |
CN217044079U (zh) | 一种带有牵引结构的铝型材拉直机 | |
KR101547271B1 (ko) | 공작기계용 다목적 드릴시스템 | |
JP3971729B2 (ja) | 中空形材の曲げ加工方法及び曲げ加工型 | |
JP5919959B2 (ja) | プレスブレーキの金型ホルダ | |
KR101009361B1 (ko) | 터미널 검사장치 | |
JP4594222B2 (ja) | 自動ドア装置のドア取付構造 | |
JP6674396B2 (ja) | まくらぎ移動用治具 | |
JPH026046Y2 (ja) | ||
JP2006183769A (ja) | 直動案内装置 | |
KR200198265Y1 (ko) | 연속주조용주형의폭방향에따른용강높이측정장치 | |
JP2019118933A (ja) | カム装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20081028 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110630 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110823 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111011 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20111101 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20111114 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 4876555 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141209 Year of fee payment: 3 |