JP4876090B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents
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Description
アルカリ土類金属元素および希土類元素からなる群から選択される少なくとも1つの元素と、ジルコニアおよび/またはアルミナとの複合酸化物を含む担体を有し、当該担体に担時された白金を含む排気浄化触媒と、
前記白金の粒成長の進行度合いを推定する触媒劣化推定手段と、
前記白金の粒成長の前記進行度合いが所定の進行度合いに達したか否かを判別する劣化進行度合判別手段と、
粒成長の進んだ前記白金を再分散させて再生する再生制御を実行する再生制御実行手段とを備え、
前記再生制御実行手段は、前記進行度合いが前記所定の進行度合いに達する時点までの間に、前記排気浄化触媒に対して酸素供給を開始する酸素供給手段を含み、
前記所定の進行度合いは、前記再生制御における前記白金の再生効率が低下し始める状態にまで前記白金の粒成長が進行した状態であることを特徴とする。
前記酸素供給手段は、前記進行度合いが前記所定の進行度合いに達した時点で、前記排気浄化触媒に対して酸素供給を開始することを特徴とする。
前記再生制御実行手段は、前記白金の再生に必要な酸素量を前記排気浄化触媒に供給した時点で、前記排気浄化触媒への酸素の供給を停止する酸素供給停止手段を含むことを特徴とする。
前記酸素供給手段による酸素供給に先立って、前記排気浄化触媒に付着している硫黄を脱離させる硫黄脱離制御を実行する硫黄脱離制御実行手段を更に備えることを特徴とする。
前記内燃機関を回転駆動可能なモータを更に備え、
前記酸素供給手段は、前記モータによって前記内燃機関を空転させることにより、前記排気浄化触媒に対して酸素を供給する手段を含み、
前記内燃機関の制御装置は、当該モータの駆動によって前記排気浄化触媒に対して酸素の供給を行っている間、前記内燃機関の再始動を禁止する再始動禁止手段を備えることを特徴とする。
[システム構成の説明]
図1は、本発明の実施の形態1における内燃機関システムを説明するための概略図である。図1に示すシステムは、内燃機関10を備えている。より具体的には、この内燃機関10は、理論空燃比(ストイキ)となるように行う制御を空燃比の基本制御として燃焼を行うストイキバーンエンジンであり、ここでは、内燃機関10は、そのようなストイキバーン運転を行う内燃機関の一例として、ガソリンエンジンであるものとする。
図1に示す貴金属再生触媒18は、酸化雰囲気の下で、貴金属(白金)が担体表面に酸化物層を形成する触媒である。より具体的には、再生触媒18は、アルカリ土類金属元素および希土類元素からなる群から選択される少なくとも1つの元素と、ジルコニアおよび/またはアルミナとの複合酸化物を含む担体を備えるとともに、貴金属として当該担体に担時されたPtを備えるものである。
(1)アルカリ土類金属元素としては、Mg、Ca、Sr、Ba、Raが挙げられ、中でも、金属白金及び白金酸化物との相互作用が強く親和性が大きい傾向にあるという観点からMg、Ca、Baが好ましい。また、希土類元素(及び3A族元素)としては、Sc、Y、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Tb、Dy、Yb、Lu等が挙げられ、中でも、金属白金及び白金酸化物との相互作用が強く親和性が大きい傾向にあるという観点からLa、Ceが好ましい。
(2)また、上記複合酸化物中のジルコニアおよび/またはアルミナの比率は、10〜90重量%であることが好ましく、30〜90重量%であることがより好ましい。
(3)また、上記複合酸化物は、酸素1s軌道の結合エネルギーの値が531eV以下の値を示すものであることが好ましく、531〜529eVの値を示すものであることが特に好ましい。
このような条件を満たす複合酸化物としては、例えば以下のもの:
CeO2−ZrO2−Y2O3:530.04eV
ZrO2−La2O3:530.64eV
CeO2−ZrO2:530eV
CeO2−ZrO2−La2O3−Pr2O3:529.79eV
が挙げられる。
(4)また、再生触媒18が備える上記担体は、上記のような複合酸化物を含むものであればよく、他の成分としてアルミナ、ゼオライト、ジルコニア等が更に含まれていてもよい。その場合、上記担体における上記複合酸化物の比率が50%以上であることが好ましい。
(5)また、上記担体に担持されたPtの担持量としては、担体にPtが担持されてなる排気浄化触媒においてPtの比率が0.01〜10重量%の範囲とすることが好ましく、0.1〜5重量%の範囲とすることがより好ましい。また、上記担体に、Ptに加えてPd、Rh等の貴金属や、Cu、Fe、Ni、Co等の卑金属が更に担持されていてもよく、或いはアルカリ金属、アルカリ土類金属および希土類元素から選ばれるNOx吸蔵元素が更に担持されていてもよい。
図2は、本発明の実施の形態1の再生制御による白金(Pt)の再生のメカニズムを説明するための図である。
本実施形態では、上記のように構成された貴金属再生触媒18に対して、次のような再生制御を行うことによって、粒成長の進んだPtを再分散させて再生するようにしている。具体的には、本実施形態の再生制御では、内燃機関10の運転が行われた結果として所定レベル以上の高温状態(好ましくは700℃〜900℃)にある再生触媒18を酸化雰囲気下に置くために、酸素を供給する処理が実行される。尚、この場合の酸素の濃度は、1体積%以上であることが好ましく、1〜20体積%であることがより好ましい。
図3は、本発明の実施の形態1の白金(Pt)の再生制御における再生効率、およびPtの粒子径を、貴金属再生触媒18の劣化の進行度合いとの関係で表した図である。再生触媒18に熱が加えられる入熱履歴が長くなっていくと、つまり、再生触媒18が高温の排気ガスに晒される期間が長くなっていくと、Ptの粒成長の進行により、図3に示すように、Ptの粒子径が大きくなっていく。上述した再生制御によるPt粒子の再生は、Ptの粒子径との関係において限界があり、Ptの粒子径がある大きさ以上になってしまうと、上記のような再生制御を行ったとしても、もはやPtを再分散させて再生することができなくなってしまう。
ところで、図3に示すように、Ptの再生効率は、熱が再生触媒18に加えられた履歴が比較的短い間(すなわち、再生触媒18の劣化(粒成長)の進行度合いの比較的小さい間)は、高く維持されるという特性を有している。そして、当該再生効率は、図3に示すように、再生触媒18の劣化(粒成長)が一定レベルよりも進行した時点で、急激に低下するという特性を有している。
そこで、本実施形態では、上記特性を考慮して、再生効率の高い状態で再生制御を行えるようにすべく、Ptの粒成長の進行度合いが再生効率の低下し始める状態にまで達するまでの間に、再生制御(具体的には、再生触媒18への酸素の供給)を行うようにした。更には、再生制御の実行頻度を良好に減らしつつ、再生効率の高い状態で再生制御を行えるようにすべく、Ptの再生効率が低下し始めた状態にまでPtの粒成長が進行した時点で、再生触媒18への酸素の供給を行うようにした。
図4に示すルーチンでは、先ず、再生触媒18の劣化指標カウンタccatstrが算出される(ステップ100)。この触媒劣化指標カウンタccatstrは、前回の再生制御の完了時点を基準として再生触媒18がどれだけ劣化したか(粒成長したか)を判断するための指標であり、再生触媒18に加えられた熱の履歴に基づいて算出される。より具体的には、再生触媒18の温度tempcat、吸入空気量、および空燃比のそれぞれの履歴に基づいて算出される。尚、触媒温度tempcatは、センサを用いて実測しても良いし、吸入空気量やエンジン回転数などから推定して求めても良い。
また、ECU24が上記ステップ134の処理を実行することにより前記第3の発明における「酸素供給停止手段」が実現されている。
また、ECU24が上記ステップ104〜112の処理を実行することにより前記第4の発明における「硫黄脱離制御実行手段」が実現されている。
また、ECU24が上記ステップ126および128の処理を実行することにより前記第5の発明における「再始動禁止手段」が実現されている。
12 モータ
14 排気通路
16 メインリニアA/Fセンサ
18 上流側三元触媒(貴金属再生触媒)
20 サブO2センサ
22 下流側三元触媒
24 ECU(Electronic Control Unit)
26 スロットルバルブ
Claims (5)
- アルカリ土類金属元素および希土類元素からなる群から選択される少なくとも1つの元素と、ジルコニアおよび/またはアルミナとの複合酸化物を含む担体を有し、当該担体に担時された白金を含む排気浄化触媒と、
前記白金の粒成長の進行度合いを推定する触媒劣化推定手段と、
前記白金の粒成長の前記進行度合いが所定の進行度合いに達したか否かを判別する劣化進行度合判別手段と、
粒成長の進んだ前記白金を再分散させて再生する再生制御を実行する再生制御実行手段とを備え、
前記再生制御実行手段は、前記進行度合いが前記所定の進行度合いに達する時点までの間に、前記排気浄化触媒に対して酸素供給を開始する酸素供給手段を含み、
前記所定の進行度合いは、前記再生制御における前記白金の再生効率が低下し始める状態にまで前記白金の粒成長が進行した状態であることを特徴とする内燃機関の制御装置。 - 前記酸素供給手段は、前記進行度合いが前記所定の進行度合いに達した時点で、前記排気浄化触媒に対して酸素供給を開始することを特徴とする請求項1記載の内燃機関の制御装置。
- 前記再生制御実行手段は、前記白金の再生に必要な酸素量を前記排気浄化触媒に供給した時点で、前記排気浄化触媒への酸素の供給を停止する酸素供給停止手段を含むことを特徴とする請求項1または2記載の内燃機関の制御装置。
- 前記酸素供給手段による酸素供給に先立って、前記排気浄化触媒に付着している硫黄を脱離させる硫黄脱離制御を実行する硫黄脱離制御実行手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の内燃機関の制御装置。
- 前記内燃機関を回転駆動可能なモータを更に備え、
前記酸素供給手段は、前記モータによって前記内燃機関を空転させることにより、前記排気浄化触媒に対して酸素を供給する手段を含み、
前記内燃機関の制御装置は、当該モータの駆動によって前記排気浄化触媒に対して酸素の供給を行っている間、前記内燃機関の再始動を禁止する再始動禁止手段を備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載の内燃機関の制御装置。
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