JP2010031737A - 空燃比制御装置及びハイブリッド車両 - Google Patents

空燃比制御装置及びハイブリッド車両 Download PDF

Info

Publication number
JP2010031737A
JP2010031737A JP2008194540A JP2008194540A JP2010031737A JP 2010031737 A JP2010031737 A JP 2010031737A JP 2008194540 A JP2008194540 A JP 2008194540A JP 2008194540 A JP2008194540 A JP 2008194540A JP 2010031737 A JP2010031737 A JP 2010031737A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
fuel ratio
fuel
engine
catalyst
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008194540A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideaki Takahashi
秀明 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2008194540A priority Critical patent/JP2010031737A/ja
Publication of JP2010031737A publication Critical patent/JP2010031737A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/20Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles

Abstract

【課題】脱離HCの浄化時に、NOxの浄化効率の低下を抑制することができる空燃比制御装置を提供する。
【解決手段】エンジン10に供給される混合気の空燃比を制御する空燃比制御装置において、酸素ストレージ機能を有し、エンジン10から排出される排気を浄化する三元触媒51と、酸素ストレージ機能を有する三元触媒層と、HCを一時的に捕捉するHCトラップ層とから構成され、三元触媒51よりも排気流れ方向の下流側に配置されるHCトラップ触媒61と、捕捉されたHCがHCトラップ触媒61のHCトラップ層から脱離する脱離条件が成立し、フュエルカット運転条件が成立した時に、エンジン10の全気筒においてフュエルカットし、フュエルカット終了後に、三元触媒51の酸素ストレージ量のみを低減するように空燃比を理論空燃比よりもリッチに制御する空燃比制御手段70と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンに供給される混合気の空燃比を制御する空燃比制御装置及びハイブリッド車両に関する。
従来から、排気中の炭化水素(HC)や一酸化炭素(CO)、窒素酸化物(NOx)を浄化する三元触媒を有する上流側触媒コンバータと、三元触媒層とHCを一時的に捕捉するHCトラップ層とから構成されるHCトラップ触媒を有する下流側触媒コンバータとを排気通路に順次設けたエンジンが知られている。
このようなエンジンでは、エンジン冷機始動時等、上流側触媒コンバータの三元触媒が活性温度に達していない場合に、下流側触媒コンバータのHCトラップ触媒のHCトラップ層によって、エンジンから多量に排出されるHCを捕捉する。その後、HCトラップ触媒の三元触媒層が活性温度に達した時に、HCトラップ層から脱離したHCを三元触媒層において浄化する。
しかしながら、HCトラップ触媒のHCトラップ層がHCの脱離を開始する脱離開始温度は、HCトラップ触媒の三元触媒層が活性化する活性温度よりも低い。そのためHCトラップ触媒の触媒温度が脱離開始温度より高く、活性温度よりも低い場合には、HCトラップ層から脱離したHCを三元触媒層で十分に浄化できないという問題がある。
特許文献1には、HCトラップ触媒の触媒温度が脱離開始温度より高く、活性温度よりも低い場合に、複数の気筒のうち一部の気筒においてフュエルカットすることによって、下流側触媒コンバータに空気を供給して、この空気中の酸素によってHCトラップ触媒のHCトラップ層から脱離したHCを酸化させるエンジンの空燃比制御装置が開示されている。
特開2005−233001号公報
しかしながら、特許文献1に記載の空燃比制御装置では、複数の気筒のうちの一部の気筒でフュエルカットして空燃比をリーンにするので、三元触媒やHCトラップ触媒の三元触媒層においてフュエルカットしていない気筒から排出されるNOxを浄化する効率が低下するという問題がある。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであり、脱離HCの浄化時に、NOxの浄化効率の低下を抑制することができる空燃比制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、エンジン(10)に供給される混合気の空燃比を制御する空燃比制御装置において、酸素ストレージ機能を有し、エンジン(10)から排出される排気を浄化する三元触媒(51)と、酸素ストレージ機能を有する三元触媒層と、HCを一時的に捕捉するHCトラップ層とから構成され、三元触媒(51)よりも排気流れ方向の下流側に配置されるHCトラップ触媒(61)と、捕捉されたHCがHCトラップ触媒(61)のHCトラップ層から脱離する脱離条件が成立し、フュエルカット運転条件が成立した時に、エンジン(10)の全気筒においてフュエルカットし、フュエルカット終了後に、三元触媒(51)の酸素ストレージ量のみを低減するように空燃比を理論空燃比よりもリッチに制御する空燃比制御手段(70)と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、全気筒においてフュエルカットするので、短時間のうちに多量の空気をHCトラップ触媒に供給することができ、この空気中の酸素によって脱離HCを浄化することができる。このように全気筒においてフュエルカットすれば、フュエルカット中にエンジンからNOxが排出されることがない。また、フュエルカット終了後のリッチスパイク制御によって、三元触媒の酸素ストレージ量のみを低下させるので、三元触媒のNOx還元効率を改善することができる。
したがって、HCトラップ触媒で脱離HCを浄化するとともに、三元触媒でエンジンから排出されるNOxを浄化することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、エンジンとモータジェネレータとの駆動力を用いて走行可能なハイブリッド車両の概略構成図である。
図1に示すように、ハイブリッド車両100は、エンジン10とモータジェネレータ20とトランスミッション32とを直列に設ける。エンジン10の出力軸とモータジェネレータ20の出力軸との間には、クラッチ31が設けられる。
クラッチ31を遮断した状態では、モータジェネレータ20がインバータ21を介してバッテリ22からの電力供給を受けて力行する。これにより、モータジェネレータ20の駆動力がトランスミッション32に伝達される。
これに対して、クラッチ31が締結した状態では、エンジン10からの駆動力がトランスミッション32に伝達される。このときエンジン10の駆動力を利用してモータジェネレータ20を回転させることで、モータジェネレータ20を発電機として機能させることができ、バッテリ22を回生できる。なお、クラッチ31が締結した状態において、エンジン10とモータジェネレータ20の両方の駆動力を利用するようにしてもよい。
トランスミッション32に伝達された駆動力は、ディファレンシャルギア33とドライブシャフト34とを介して、左右の駆動輪35に伝達される。
一方、エンジン10は、直列4気筒エンジンであって、エンジン10に燃料を供給する燃料噴射弁11と、各気筒から排出される排気を外部に流す排気通路40とを備える。
燃料噴射弁11は、エンジン10の気筒毎に設けられる。燃料噴射弁11は、燃焼室内に燃料を噴射して混合気を形成する。混合気はエンジン10の燃焼室で燃焼し、燃焼時に生じる排気は排気通路40を通って外部に放出される。
排気通路40には、上流側触媒コンバータ50と、下流側触媒コンバータ60とが排気流れ方向上流側から順次設けられる。
上流側触媒コンバータ50は、排気中の有害成分であるHC、CO及びNOxを浄化する三元触媒51を備える。三元触媒51は、酸素を一時的に蓄える酸素ストレージ機能を有する。
上流側触媒コンバータ50よりも上流の排気通路40には、エンジン10から排出された排気の空燃比を検出する上流側空燃比センサ41が設けられる。また、上流側触媒コンバータ50と下流側触媒コンバータ60との間の排気通路40には、上流側触媒コンバータ50を通過した排気の空燃比を検出する下流側空燃比センサ42が設けられる。
下流側触媒コンバータ60は、HCトラップ触媒61を備える。HCトラップ触媒61は、HCを一時的に捕捉するHCトラップ層と、HC、CO、NOxを浄化する三元触媒層とから構成される。HCトラップ触媒61の三元触媒層は、酸素を一時的に蓄える酸素ストレージ機能を有する。下流側触媒コンバータ60には、HCトラップ触媒61の触媒温度を検出する温度センサ62が設けられる。
下流側触媒コンバータ60のHCトラップ触媒61は、エンジン冷機始動時のように上流側触媒コンバータ50の三元触媒51が活性温度に達していない場合に、エンジン10から多量に排出されるHCをHCトラップ層によって捕捉する。HCトラップ触媒61は、三元触媒層が活性温度に達した後に、HCトラップ層から脱離したHCを三元触媒層において浄化する。
燃料噴射弁11やインバータ21、クラッチ31は、コントローラ70によって車両運転状態に応じて制御される。コントローラ70は、中央演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び入出力インタフェース(I/Oインタフェース)を備えたマイクロコンピュータで構成される。コントローラ70を複数のマイクロコンピュータで構成することも可能である。
コントローラ70には、上流側空燃比センサ41や下流側空燃比センサ42、温度センサ62のほか、ハイブリッド車両100が備えるアクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセルペダルセンサ71、エンジン10の所定クランク角ごとにクランク角信号を生成するクランク角度センサ72、エンジン10に供給される吸気の吸気流量を検出するエアフローメータ73からの検出データがそれぞれ信号として入力する。コントローラ70は、これら検出信号に基づき、燃料噴射弁11の燃料噴射量やインバータ21からの交流電流値、クラッチ31の締結状態を制御する。
ところで、上記のような下流側触媒コンバータでは、HCトラップ触媒のHCトラップ層がHCの脱離を開始する脱離開始温度が、HCトラップ触媒の三元触媒層が活性化する活性温度よりも低い。そのため、HCトラップ触媒の触媒温度が脱離開始温度より高く、活性温度よりも低い場合には、HCトラップ層から脱離したHCを三元触媒層で十分に浄化できない。
特許文献1に記載の従来手法では、HCトラップ触媒の触媒温度が脱離開始温度より高く、活性温度よりも低い場合に、複数の気筒のうちの一部の気筒においてフュエルカットし、下流側触媒コンバータに空気を供給して、この空気中の酸素によってHCトラップ層から脱離したHCを浄化する。
従来手法における脱離HCの浄化作用について、図4のタイミングチャートを参照して説明する。
エンジン冷機始動時には、エンジンから多量のHCが排出される。エンジン始動直後は上流側触媒コンバータの三元触媒が活性化していないので、三元触媒におけるHCの浄化効率は低い。そのため、時刻t0でエンジンが始動されると、エンジンから排出されたHCは、HCトラップ触媒のHCトラップ層に捕捉される。
時刻t1において、HCトラップ触媒の触媒温度が図4(A)に示すように脱離開始温度TLを超えると、図4(C)に示すようにHCトラップ層に捕捉されていたHCが脱離し始める。このときエンジンの複数の気筒のうち一部の気筒においてフュエルカットを実行し、図4(B)に示すように空燃比をリーンにして、空気をHCトラップ触媒に供給する。脱離したHCは、排気中の酸素や、図4(E)に示す三元触媒層にストレージされている酸素によって酸化されるので、図4(D)に示すようにHCトラップ触媒からはほとんどHCが排出されない。
しかしながら、従来手法では、複数気筒のうちの一部の気筒においてフュエルカットして空燃比をリーンにするので、三元触媒やHCトラップ触媒の三元触媒層において、フュエルカットしていない気筒から排出されるNOxを浄化する効率が低下する。したがって、脱離HCを浄化する場合に、図4(F)に示すように、NOxが外部に排出されるおそれがある。
そこで、本実施形態のエンジン10の空燃比制御装置では、下流側触媒コンバータ60のHCトラップ触媒61の状態に応じて空燃比を制御することで、脱離HC浄化時におけるNOxの排出を抑制する。
図2を参照して、エンジン10の空燃比制御について説明する。図2は、コントローラ70が実行する空燃比制御ルーチンを示すフローチャートである。この空燃比制御ルーチンは、エンジン運転開始ともに実施され、一定間隔例えば10ミリ秒周期で繰り返し実行される。
ステップS101では、コントローラ70は、HCトラップ触媒61のHCトラップ触媒温度Tが、HCトラップ層からHCが脱離する脱離開始温度TLよりも高く、三元触媒層が活性化する活性温度THよりも低いか否かを判定する。HCトラップ触媒温度Tは、温度センサ62の検出信号から算出することができる。
HCトラップ触媒温度Tが脱離開始温度TLと活性温度THとの間にある場合には、HCトラップ触媒61からHCが排出される可能性があると判定し、コントローラ70はステップS102の処理を実行する。それ以外の場合には、コントローラ70は、ステップS112の処理を実行する。
ステップS102では、コントローラ70は、HCトラップ層に捕捉されているHCのHCトラップ量TRが所定量TR1よりも大きいか否かを判定する。HCトラップ量TRは、温度センサ62の検出信号から得られるHCトラップ触媒温度、エアフローメータ73の検出信号から得られる吸気流量、及び上流側空燃比センサ41の検出信号から得られる排気の空燃比に基づいて算出される。
HCトラップ量TRが所定量TR1よりも大きい場合には、コントローラ70は、HCトラップ層から多量のHCが脱離すると判定し、ステップS103の処理を実行する。これに対して、HCトラップ量TRが所定量TR1よりも小さい場合には、コントローラ70は、HCトラップ層からほとんどHCが脱離しないと判定し、ステップS112の処理を実行する。
ステップS103では、コントローラ70は、エンジン10の運転状態がフュエルカット運転領域にあるか否かを判定する。
コントローラ70は、アクセルペダルセンサ71の検出信号から得られるエンジン負荷と、クランク角度センサ72の検出信号から得られるエンジン回転速度とに基づいてエンジン運転状態を判定し、このエンジン運転状態が所定の低エンジン回転速度及び低エンジン負荷の運転領域にある場合にフュエルカット運転領域にあると判断する。
エンジン運転状態がフュエルカット運転領域にある場合には、コントローラ70は、ステップS104の処理を実行する。それ以外の場合には、コントローラ70は、ステップS112の処理を実行する。
ステップS104では、コントローラ70は、HCトラップ層からHCの脱離が開始してから最初のフュエルカットか否かを判定する。
HC脱離開始後において最初のフュエルカットでない場合には、コントローラ70は、ステップS105の処理を実行する。これに対して、HC脱離開始後において最初のフュエルカットである場合には、コントローラ70は、ステップS106の処理を実行する。
ステップS105では、コントローラ70は、HCトラップ触媒61の三元触媒層に蓄えられている酸素の酸素ストレージ量OSCAが所定量OSCA1よりも小さいか否かを判定する。HCトラップ触媒61の三元触媒層の酸素ストレージ量OSCAは、温度センサ62の検出信号から得られるHCトラップ触媒温度、エアフローメータ73の検出信号から得られる吸気流量、及び上流側空燃比センサ41の検出信号から得られる排気の空燃比に基づいて算出される。
酸素ストレージ量OSCAが所定量OSCA1よりも小さい場合には、コントローラ70は、脱離HCを酸化するための酸素が不足すると判定し、ステップS106の処理を実行する。これに対して、酸素ストレージ量OSCAが所定量OSCA1よりも大きい場合には、コントローラ70は、脱離HCを酸化するための酸素が十分に蓄えられていると判定し、ステップS112の処理を実行する。
ステップS106では、コントローラ70は、エンジン10の全気筒において燃料噴射弁11からの燃料噴射を停止し、フュエルカットを実行する。このフュエルカットにより、多量の空気を下流側触媒コンバータ60のHCトラップ触媒61に供給する。フュエルカットは、HCトラップ触媒61の三元触媒層の酸素ストレージ量OSCAが所定量OSCA2よりも大きくなるまで実施される。
ステップS107では、コントローラ70は、フュエルカットが終了したか否かを判定する。この判定は、HCトラップ触媒61の三元触媒層の酸素ストレージ量OSCAに基づいて行われる。
酸素ストレージ量OSCAが所定量OSCA2よりも小さい場合には、コントローラ70は、フュエルカットが終了していないと判定し、ステップS108の処理を実行する。酸素ストレージ量OSCAが所定量OSCA2よりも大きい場合には、コントローラ70は、フュエルカットが終了したと判定し、ステップS109の処理を実行する。
ステップS108では、コントローラ70は、クラッチ31を締結した状態でモータジェネレータ20を駆動する。フュエルカット中はエンジン10からの出力が低下するので、モータジェネレータ20を駆動することによって、ハイブリッド車両100の走行に必要な出力を発生させる。
ステップS109では、コントローラ70は、モータジェネレータ20の駆動を停止し、ステップS110の処理を実行する。
ステップS110では、コントローラ70は、エンジン10に供給される混合気の空燃比が理論空燃比よりもリッチとなるようにリッチスパイク制御を実行する。
フュエルカット後における上流側触媒コンバータ50の三元触媒51の酸素ストレージ量OSCBはこれ以上酸素をストレージできない限界量まで達しており、このような状態では三元触媒51のNOx還元効率は低い。ステップS110では、三元触媒51の酸素ストレージ量OSCBのみを低減するように、より具体的には酸素ストレージ量OSCBが所定値OSCB1よりも小さくなるように、燃料噴射量の増加補正量やリッチスパイク期間が決定される。
ステップS111では、コントローラ70は、リッチスパイク制御が終了したか否かを判定する。この判定は、ステップS110で決定されたリッチスパイク期間に基づいて行
われる。
リッチスパイク制御を開始してからリッチスパイク期間を経過していない場合には、コントローラ70は、リッチスパイク制御が終了していないと判定し、一旦処理を終了する。これに対して、リッチスパイク期間が経過した場合には、コントローラ70は、リッチスパイク制御が終了したと判定し、ステップS112の処理を実行する。
ステップS112では、コントローラ70は、エンジン運転状態に応じて空燃比を制御するエンジン通常運転を実行する。エンジン通常運転では、例えば空燃比が理論空燃比となるようにフィードバック制御される。
図3は、上記したエンジン10の空燃比制御を実施した時のタイミングチャートを示す図である。
時刻t2においてエンジン10が冷機始動すると、エンジン10から排出されたHCは、下流側触媒コンバータ60のHCトラップ触媒61のHCトラップ層で捕捉される。時刻t3において、HCトラップ触媒61のHCトラップ触媒温度が図3(A)に示すように脱離開始温度TLを超えると、図3(C)に示すようにHCトラップ触媒61のHCトラップ層に捕捉されていたHCが脱離し始める。時刻t3においてエンジン10の運転状態がフュエルカット運転領域にある場合には、エンジン10の全ての気筒において燃料の供給を停止し、図3(B)に示すように最初のフュエルカットが実行される。フュエルカット中は、図3(G)に示すようにモータジェネレータ20を駆動して、ハイブリッド車両100の走行に必要な出力を発生させる。
エンジン10のフュエルカットでは、全ての気筒において燃料の供給を停止するので、下流側触媒コンバータ60のHCトラップ触媒61に多量の空気を短時間のうちに供給することができる。そのため、時刻t4において、HCトラップ触媒61の三元触媒層の酸素ストレージ量が所定量OSCA2まで増加する。そして、時刻t3から時刻t6においては、HCトラップ触媒61から脱離したHCは、排気中の酸素や、三元触媒層にストレージされている酸素によって酸化されるので、図3(D)に示すようにHCトラップ触媒61からはほとんどHCが排出されない。なお、フュエルカット中は全気筒で燃料の供給を停止するため、エンジン10からNOxが排出されることがない。
時刻t4でフュエルカットが終了すると、上流側触媒コンバータ50の三元触媒51の酸素ストレージ量を低減するために、図3(B)に示すように空燃比をリッチ化する。このように空燃比をリッチ化し、三元触媒51の酸素ストレージ量を低減して、三元触媒51のNOx還元効率の悪化を抑制するので、時刻t5以降において空燃比をストイキでフィードバック制御した場合であっても、図3(F)に示すようにNOxの排出が抑制される。
HCトラップ触媒61の三元触媒層に蓄えられた酸素は脱離HCの浄化に使用されるので、図3(E)に示すように時刻t4から徐々に減少する。そして、時刻t6において、三元触媒層の酸素ストレージ量が所定量OSCA1よりも小さくなって、脱離HCを酸化するための三元触媒層の酸素が不足気味になると、図3(B)に示すように2回目のフュエルカットを実行する。これにより、HCトラップ触媒61の三元触媒層の酸素ストレージ量を再び所定量OSCA2まで増加させるので、時刻t6以降においても脱離HCがHCトラップ触媒61から排出されることがない。このフュエルカット終了後の時刻t7から時刻t8においては、最初のフュエルカットの場合と同様に、空燃比をリッチ化することで、上流側触媒コンバータ50の三元触媒51の酸素ストレージ量を低減して、三元触媒51のNOx還元効率の悪化を抑制する。なお、2回目のフュエルカット中においても、図3(G)に示すようにモータジェネレータ20が駆動される。
以上により、本実施形態のエンジン10の空燃比制御装置では、下記の効果を得ることができる。
エンジン10の空燃比制御装置は、HCトラップ触媒61のHCトラップ層からHCが脱離する時に、全気筒においてフュエルカットし、フュエルカット終了後に空燃比を一定期間リッチ化する。全気筒においてフュエルカットするので、短時間のうちに多量の空気をHCトラップ触媒61に供給することができ、この空気中の酸素によって脱離HCを浄化することができる。このように全気筒においてフュエルカットすれば、フュエルカット中にエンジン10からNOxが排出されることがない。そして、フュエルカット終了後のリッチスパイク制御によって、上流側触媒コンバータ50の三元触媒51の酸素ストレージ量のみを低下させるので、三元触媒51のNOx還元効率を改善することができる。したがって、下流側触媒コンバータ60のHCトラップ触媒61で脱離HCを浄化するとともに、上流側触媒コンバータ50の三元触媒51でエンジン10から排出されるNOxを浄化することが可能となる。
また、脱離HC浄化時に、HCトラップ触媒61の三元触媒層の酸素ストレージ量が所定量より小さくなった場合にも、全気筒においてフュエルカットし、フュエルカット終了後に空燃比を一定期間リッチ化するので、HCトラップ触媒61での脱離HCの浄化効率を高めつつ、上流側触媒コンバータ50の三元触媒51でNOxを浄化することができる。
さらに、フュエルカット中はエンジン10からの出力が低下するが、モータジェネレータ20を駆動するので、ハイブリッド車両100の走行に必要な出力を発生させることが可能となる。
本発明は上記した実施形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
例えば、エンジン10は車両減速時にフュエルカットを実施するように構成してもよい。車両減速時にフュエルカットする場合、エンジン10からの出力低下は問題とならないので、フュエルカット中のモータジェネレータ20の駆動を省略することができる。
また、上流側触媒コンバータ50の三元触媒51が劣化すると、三元触媒51の酸素ストレージ能力は低下する。そのため、脱離HC浄化時のフュエルカット後のリッチスパイク制御における燃料噴射量の増加補正量は、三元触媒51の劣化状態を考慮して決定するようにしてもよい。
つまり、エンジン通常運転時において、三元触媒51の酸素ストレージ量OSCBが限界量に近い場合に、三元触媒51の酸素ストレージ量OSCBが所定量OSCB1よりも小さくなるように空燃比をリッチ化する。そして、リッチスパイク制御を開始してから下流側空燃比センサ42によって検出される排気の空燃比がリッチとなるまでの間に必要とされた燃料噴射増加補正量を積算する。通常運転時の燃料噴射増加補正量の積算値に基づき、脱離HC浄化時のリッチスパイク制御における燃料噴射補正量を決定する。このように三元触媒51の劣化状態に応じて、脱離HC浄化時のリッチスパイク制御における燃料噴射量の増加補正量を決定するので、三元触媒51が劣化してもNOxの排出排気エミッションを悪化させることがない。
本実施形態のエンジンの空燃比制御装置を備えるハイブリッド車両の概略構成図である。 コントローラが実行する空燃比制御ルーチンを示すフローチャートである。 空燃比制御実施時の脱離HCの浄化を説明するタイミングチャートである。 従来手法における脱離HCの浄化を説明するタイミングチャートである。
符号の説明
100 ハイブリッド車両
10 エンジン
11 燃料噴射弁
20 モータジェネレータ
31 クラッチ
40 排気通路
41 上流側空燃比センサ
42 下流側空燃比センサ
50 上流側触媒コンバータ
51 三元触媒
60 下流側触媒コンバータ
61 HCトラップ触媒
62 温度センサ
70 コントローラ(空燃比制御手段)
71 アクセルペダルセンサ
72 クランク角度センサ
73 エアフローメータ

Claims (6)

  1. エンジンに供給される混合気の空燃比を制御する空燃比制御装置において、
    酸素ストレージ機能を有し、前記エンジンから排出される排気を浄化する三元触媒と、
    酸素ストレージ機能を有する三元触媒層と、HCを一時的に捕捉するHCトラップ層とから構成され、前記三元触媒よりも排気流れ方向の下流側に配置されるHCトラップ触媒と、
    捕捉されたHCが前記HCトラップ触媒のHCトラップ層から脱離する脱離条件が成立し、フュエルカット運転条件が成立した時に、前記エンジンの全気筒においてフュエルカットし、フュエルカット終了後に、前記三元触媒の酸素ストレージ量のみを低減するように空燃比を理論空燃比よりもリッチに制御する空燃比制御手段と、
    を備えることを特徴とする空燃比制御装置。
  2. 請求項1に記載の空燃比制御装置において、
    前記空燃比制御手段は、前記HCトラップ触媒の触媒温度が、HCトラップ層に捕捉されたHCが脱離する脱離開始温度よりも高く、三元触媒層が活性化する活性温度よりも低い場合に、脱離条件が成立したと判定する、
    ことを特徴とする空燃比制御装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の空燃比制御装置において、
    前記空燃比制御手段は、前記HCトラップ触媒の三元触媒層の酸素ストレージ量が所定量よりも少なくなった場合に、前記エンジンの全気筒においてフュエルカットし、フュエルカット終了後に、前記三元触媒の酸素ストレージ量のみを低減するように空燃比を理論空燃比よりもリッチに制御するよう、さらに構成される、
    ことを特徴とする空燃比制御装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の空燃比制御装置において、
    前記空燃比制御手段は、前記三元触媒の劣化状態に応じてリッチ制御時における燃料噴射量の増加補正量を決定する、
    ことを特徴とする空燃比制御装置。
  5. 請求項4に記載の空燃比制御装置において、
    前記空燃比制御手段は、エンジン運転状態に応じて空燃比を制御する通常運転時に、前記三元触媒の酸素ストレージ量を低減するように空燃比を理論空燃比よりもリッチに制御した場合に、リッチ制御を開始してから前記三元触媒の下流側の排気の空燃比がリッチとなるまでの間に必要とされた燃料噴射量の増加補正量を積算して、この積算値に基づいて脱離HC浄化時のリッチ制御における燃料噴射量の増加補正量を決定する、
    ことを特徴とする空燃比制御装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1つに記載の空燃比制御装置を備え、エンジンとモータジェネレータの駆動力によって走行可能なハイブリッド車両において、
    前記モータジェネレータは、フュエルカット中の出力低下を補償するように駆動される、
    ことを特徴とするハイブリッド車両。
JP2008194540A 2008-07-29 2008-07-29 空燃比制御装置及びハイブリッド車両 Pending JP2010031737A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008194540A JP2010031737A (ja) 2008-07-29 2008-07-29 空燃比制御装置及びハイブリッド車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008194540A JP2010031737A (ja) 2008-07-29 2008-07-29 空燃比制御装置及びハイブリッド車両

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010031737A true JP2010031737A (ja) 2010-02-12

Family

ID=41736504

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008194540A Pending JP2010031737A (ja) 2008-07-29 2008-07-29 空燃比制御装置及びハイブリッド車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010031737A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016540144A (ja) * 2013-10-03 2016-12-22 ユミコア・アクチエンゲゼルシャフト・ウント・コムパニー・コマンディットゲゼルシャフトUmicore AG & Co.KG 排気後処理システム
WO2019219817A1 (en) * 2018-05-18 2019-11-21 Umicore Ag & Co. Kg Exhaust emission reduction system having an hc-trap and nox-trap combination designed for operating under strategic lean conditions
CN112627997A (zh) * 2019-10-09 2021-04-09 丰田自动车株式会社 混合动力车辆及其控制方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016540144A (ja) * 2013-10-03 2016-12-22 ユミコア・アクチエンゲゼルシャフト・ウント・コムパニー・コマンディットゲゼルシャフトUmicore AG & Co.KG 排気後処理システム
WO2019219817A1 (en) * 2018-05-18 2019-11-21 Umicore Ag & Co. Kg Exhaust emission reduction system having an hc-trap and nox-trap combination designed for operating under strategic lean conditions
US10781735B2 (en) 2018-05-18 2020-09-22 Umicore Ag & Co Kg Exhaust emission reduction system having an HC-trap and NOx-trap combination designed for operating under strategic lean conditions
CN112627997A (zh) * 2019-10-09 2021-04-09 丰田自动车株式会社 混合动力车辆及其控制方法
CN112627997B (zh) * 2019-10-09 2023-02-17 丰田自动车株式会社 混合动力车辆及其控制方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4915277B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP5790868B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2010013974A (ja) フィルタの再生システム及びフィルタの再生方法
JP6288419B2 (ja) エンジンの燃料噴射制御装置
CN114728236B (zh) 在排气后处理系统中操作被动式氮氧化物吸附器的系统和方法
JP5786943B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
WO2008123628A1 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2006037964A (ja) 再起動時のNOx排出量を制御するシステム
JP2009092001A (ja) 内燃機関の制御装置、制御方法、その方法を実現させるプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体
JP2007046515A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2010031737A (ja) 空燃比制御装置及びハイブリッド車両
JP2009174445A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP4357918B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2005240716A (ja) 触媒の劣化診断装置
JP3085192B2 (ja) エンジンの排気ガス浄化装置
JP2008190461A (ja) 排ガス浄化装置及び排ガス浄化装置の脱硫方法
JP2009036153A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP3487269B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP5716652B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP2019132165A (ja) エンジンの排気浄化制御装置
JP2004308525A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2010242674A (ja) 触媒の劣化判定装置
JP4867694B2 (ja) エンジンの排気浄化装置
JP2004232555A (ja) 内燃機関の排気浄化システム
JP6232749B2 (ja) エンジンの制御装置及び制御方法