JP4876028B2 - 車両のシートベルト装置 - Google Patents
車両のシートベルト装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4876028B2 JP4876028B2 JP2007143228A JP2007143228A JP4876028B2 JP 4876028 B2 JP4876028 B2 JP 4876028B2 JP 2007143228 A JP2007143228 A JP 2007143228A JP 2007143228 A JP2007143228 A JP 2007143228A JP 4876028 B2 JP4876028 B2 JP 4876028B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- braking state
- wheel braking
- locked
- motor
- belt
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
Description
この種の車両のシートベルト装置は、加速度センサや車輪速センサなどの情報をシートベルト装置の制御部に取入れ、この制御部でシートベルトのテンションを制御するというものであった。
図7は従来の車両のシートベルト装置の基本構成を説明する図である。
従来の車両のシートベルト装置200は、乗員を拘束保護するシートベルト(不図示)と、このシートベルトを巻き込むためのアクチュエータ202を備えたプリテンショナ203と、各車輪の車輪速を検出する複数の車輪速センサ204と、車体の横滑りを検出する舵角センサ、ヨーレートセンサや横Gセンサなどの横滑り検出センサ205,206,207と、複数の車輪速センサ204及び横滑り検出センサ205,206,207からの検出信号を受けて車体の横滑りを検知し、車体の横滑り動作中にアクチュエータ202を動作させる信号を出力するコントロールユニット(制御部)208とから構成され、走行時に車体の横滑りや、車輪(駆動輪)の空転等が生じた場合に、プリテンショナ203を動作させてシートベルトを巻取り、乗員を拘束保護するようにしたものである。
すなわち、車両のシートベルト装置では、車両の状況を判断できる手段を持ち合わせないので、車両の緊急性の度合いを判断することで、乗員を有効に拘束保護することはできなかった。
制御部では、左右の前輪制動状態検知手段により検知した前輪制動状態と、左右の後輪制動状態検知手段により検知した後輪制動状態との二つの検知手段のみに基づいて、モータへ所定の通電量を供給するようにした。
ドリフトオーバ状態においては、電子制御制動力配分システム(EBD)による効果により乗員が車両を操作可能な場合が多い。また、スピン状態においては、車両を操作することは困難であることが知られる。
これにより、前輪がロック状態のときより、車両の緊急性の高い後輪がロック状態のときに、乗員を強く拘束保護することができる。この結果、乗員のシートベルトの着用の快適性を確保しつつ、乗員を拘束保護することができる。
前・後輪がロックした場合は、車両は路面の凹凸などの状態で予想のつかない挙動を示すことが多く、後輪のみがロックした場合よりも車両の緊急性が高いと考えられるので、後輪がロックした場合よりも大きな通電量をモータに供給することで、乗員をさらに強く拘束保護することができる。
これにより、前輪がロック状態のときより、車両の緊急性の高い後輪がロック状態のときに、第1の回転位置よりもベルトの巻取りが進んだ第2の回転位置にベルトリールが保持され、乗員を強く拘束保護することができる。この結果、乗員のシートベルトの着用の快適性を確保しつつ、乗員を拘束保護することができる。
前・後輪がロックした場合は、車両は路面の凹凸などの状態で予想のつかない挙動を示すことが多く、後輪がロックした場合よりも車両の緊急性が高いと考えられるので、後輪のみがロックした場合の第2の回転位置よりもベルトの巻取りが進んだ第3の回転位置にベルトリールが保持することで、乗員をさらに強く拘束保護することができる。
図1は本発明に係る車両のシートベルト装置の装着状態を示す側面図である。図2は図1に示したシートベルト装置のリトラクタの要部構成及び制御部を示す図である。
前輪制動状態検知手段36,37は、車両30の前輪31,32に作用する制動状態を検知し、後輪制動状態検知手段38,39は、車両30の後輪33,34に作用する制動状態を検知し、制御部26に前輪・後輪ロック信号(情報)を入力する。
一般的に、前輪31,32がロック状態にあるときは前輪31,32が横滑り状態に陥る。すなわち、フロントドリフトが大きくなった状態であるドリフトオーバ状態となる。 後輪33,34がロック状態にあるときは後輪33,34が横滑り状態に陥る。すなわち、リヤドリフトが大きくなり、ドライバ(乗員)11(図1参照)が車両30をコントロールできなくなった状態であるスピン状態に陥る。
ST01:前輪制動状態検知手段36,37及び後輪制動状態検知手段38,39で前輪・後輪ロックを検出する。前輪ロック信号は、前輪制動状態検知手段36,37で前輪31,32の車輪速が検出されないときに、制御部26で前輪ロック信号があったものと認識され、後輪ロック信号は、後輪制動状態検知手段38,39で後輪33,34がの車輪速が検出されないときに、制御部26で後輪ロック信号があったものと認識される。
前・後輪31〜34がロックした場合は、車両30は路面の凹凸などの状態で予想のつかない挙動を示すことが多く、後輪33,34のみがロックした場合よりも車両30の緊急性が高いと考えられるので、後輪33,34がロックした場合よりも大きな通電量をモータ23に供給することで、乗員11をさらに強く拘束保護することができる。
ST101:前輪制動状態検知手段36,37及び後輪制動状態検知手段38,39で前輪・後輪ロックを検出する。前輪ロック信号は、前輪制動状態検知手段36,37で前輪31,32の車輪速が検出されないときに、制御部26で前輪ロック信号があったものと認識され、後輪ロック信号は、後輪制動状態検知手段38,39で後輪33,34がの車輪速が検出されないときに、制御部26で後輪ロック信号があったものと認識される。
ここで、それぞれの回転位置に保持する通電量は、第3の回転位置(第3の巻取り位置)>第2の回転位置(第2の巻取り位置)>第1の回転位置(第1の巻取り位置)の通りであり、第1回転位置から第3の回転位置に移行するにしたがって、ベルト(シートベルト)13は短く巻き取られる。
(a)において、車両に積載が多い場合の制動力配分図を示す。一般的に、前輪と後輪との最大制動力(ロック限界)は、タイヤ・路面間の摩擦係数μと、前輪及び後輪にかかる加重で決定される。ここで、前輪加重をWf、後輪加重をWrとすれば、前輪制動力Bfはμ×Wf、後輪制動力Brはμ×Wrで表すことができ、車両全体の制動力Bは、Bf+Brで表すことができる。
Claims (2)
- ベルトを巻回したベルトリールと、このベルトリールを回転駆動するモータと、このモータへの通電を制御する制御部と、車両の左右の前輪にそれぞれ設けられ、左右の前輪に作用する制動状態を検知する左右の前輪制動状態検知手段と、車両の左右の後輪にそれぞれ設けれ、左右の後輪に作用する制動状態を検知する左右の後輪制動状態検知手段とを備えた車両のシートベルト装置であって、
前記制御部は、前記左右の前輪制動状態検知手段により検知した前記前輪制動状態と、前記左右の後輪制動状態検知手段により検知した後輪制動状態との二つの検知手段のみに基づいて、前記モータへ所定の通電量を供給し、
前記左右の前輪制動状態検知手段が前輪のロックを検知し、且つ前記左右の後輪制動状態検知手段により後輪がロック状態にないことを検知した際に、第1の通電量を前記モータへ供給するとともに、
前記左右の後輪制動状態検知手段が前記左右の後輪のロックを検知し、且つ前記左右の前輪制動状態検知手段により前記左右の前輪がロック状態にないことを検知した際に、前記第1の通電量より大きな第2の通電量を前記モータへ供給し、
前記左右の前輪制動状態検知手段が前記左右の前輪のロックを検知し、且つ前記左右の後輪制動状態検知手段が前記左右の後輪のロックを検知した際に、前記第2の通電量よりも大きな第3の通電量を前記モータへ供給することを特徴とする車両のシートベルト装置。 - 前記制御部は、前記ベルトリールの回転位置を検知する回転位置検知手段を備え、
前記左右の前輪制動状態検知手段が左右の前輪のロックを検知し、且つ前記左右の後輪制動状態検知手段により左右の後輪がロック状態にないことを検知した際に、前記回転位置検知手段により検知した回転位置が第1の回転位置に前記ベルトリールが保持されるよう前記モータへの通電量を調整するとともに、
前記左右の後輪制動状態検知手段が前記左右の後輪のロックを検知し、且つ前記左右の前輪制動状態検知手段により左右の前輪がロック状態にないことを検知した際に、前記第1の回転位置よりも前記ベルトの巻取りが進んだ第2の回転位置に前記ベルトリールが保持されるよう前記モータへの通電量を調整し、
前記左右の前輪制動状態検知手段が前記左右の前輪のロックを検知し、且つ前記左右の後輪制動状態検知手段が前記左右の後輪のロックを検知した際に、前記第2の回転位置よりも前記ベルトの巻取りが進んだ第3の回転位置に前記ベルトリールが保持されるようモータへの通電量を調整することを特徴とする請求項1に記載の車両のシートベルト装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007143228A JP4876028B2 (ja) | 2007-05-30 | 2007-05-30 | 車両のシートベルト装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007143228A JP4876028B2 (ja) | 2007-05-30 | 2007-05-30 | 車両のシートベルト装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008296673A JP2008296673A (ja) | 2008-12-11 |
JP4876028B2 true JP4876028B2 (ja) | 2012-02-15 |
Family
ID=40170607
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007143228A Expired - Fee Related JP4876028B2 (ja) | 2007-05-30 | 2007-05-30 | 車両のシートベルト装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4876028B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7135723B2 (ja) * | 2018-10-29 | 2022-09-13 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用シートベルトの制御装置 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10121386C1 (de) * | 2001-05-02 | 2002-08-29 | Daimler Chrysler Ag | Verfahren zum Ansteuern eines reversiblen Insassenschutzmittels in einem Kraftfahrzeug |
JP4356400B2 (ja) * | 2003-09-01 | 2009-11-04 | 三菱自動車工業株式会社 | 乗員保護装置 |
JP2005247271A (ja) * | 2004-03-08 | 2005-09-15 | Toyota Motor Corp | 乗員保護制御装置 |
GB2424983A (en) * | 2005-04-07 | 2006-10-11 | Autoliv Dev | Seatbelt pretensioner control system |
-
2007
- 2007-05-30 JP JP2007143228A patent/JP4876028B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008296673A (ja) | 2008-12-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4934400B2 (ja) | 車両のシートベルト装置 | |
EP1842749B1 (en) | Vehicle occupant restraint apparatus | |
US7992669B2 (en) | Vehicle seat belt apparatus and control method therefor | |
US20040251367A1 (en) | Seat belt device | |
JP4726727B2 (ja) | 車両のシートベルト装置 | |
US20070144811A1 (en) | Seat belt apparatus | |
JP4889579B2 (ja) | 車両のシートベルト装置 | |
JP2007536142A (ja) | 自動車の可逆ベルトプリテンショナの作動を制御する方法 | |
JP4729111B2 (ja) | 車両用シートベルト装置 | |
JP4567573B2 (ja) | シートベルト装置 | |
US8141806B2 (en) | Seatbelt apparatus for vehicle | |
JP4876028B2 (ja) | 車両のシートベルト装置 | |
CN112622811B (zh) | 车辆用乘坐者约束系统 | |
JP4758835B2 (ja) | 車両のシートベルト装置 | |
JP5859863B2 (ja) | 車両用シートベルトの制御装置 | |
JP5211484B2 (ja) | 車両用シートベルト制御装置、車両用シートベルト制御方法 | |
JP4847241B2 (ja) | シートベルト装置 | |
JP2007050852A (ja) | 車両用乗員保護システム | |
JP2004322691A (ja) | 車両用シートベルト装置 | |
US11407379B2 (en) | Vehicle occupant restraint system | |
JP2008296674A (ja) | 車両のシートベルト装置 | |
JP2008024134A (ja) | シートベルト装置 | |
JP4628944B2 (ja) | 車両のシートベルト装置 | |
JP4875947B2 (ja) | 車両のシートベルト装置 | |
JP4722619B2 (ja) | 車両のシートベルト装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20091127 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110714 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110726 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110920 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20111122 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20111128 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141202 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |