JP4875564B2 - フリッカ補正装置及びフリッカ補正方法 - Google Patents

フリッカ補正装置及びフリッカ補正方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4875564B2
JP4875564B2 JP2007202232A JP2007202232A JP4875564B2 JP 4875564 B2 JP4875564 B2 JP 4875564B2 JP 2007202232 A JP2007202232 A JP 2007202232A JP 2007202232 A JP2007202232 A JP 2007202232A JP 4875564 B2 JP4875564 B2 JP 4875564B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flicker
component
detection frame
unit
difference
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007202232A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009038666A5 (ja
JP2009038666A (ja
Inventor
香 田島
宏 中岡
和紀 ▲高▼山
和也 稲生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2007202232A priority Critical patent/JP4875564B2/ja
Publication of JP2009038666A publication Critical patent/JP2009038666A/ja
Publication of JP2009038666A5 publication Critical patent/JP2009038666A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4875564B2 publication Critical patent/JP4875564B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Picture Signal Circuits (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Description

本発明はフリッカ補正装置及びフリッカ補正方法に関し、特には、撮像素子を用いて撮像された画像中のフリッカ成分を補正するフリッカ補正装置及びフリッカ補正方法に関する。
CMOSイメージセンサに代表されるXYアドレス方式の固体撮像素子を用いた撮像装置において、蛍光灯照明下の被写体を動画撮影する場合、撮像画像に例えば図16に示すように垂直方向の周期的な明暗が現れることがある。この現象は蛍光灯フリッカと呼ばれ、商用電源周波数と撮像装置の垂直同期周波数との違いによるものである。
そこで、従来、垂直方向の周期的な信号レベルの変動成分(以下フリッカ成分と呼ぶ)を検出し、その逆ゲインを乗算することでフリッカ成分の検出と補正を行う技術がある(特許文献1参照)。
特開平11−122513号公報
しかしながら、特許文献1記載の方法は、現在及び過去のフレーム(またはフィールド)の画像信号を水平方向に積分して生成した垂直方向の強度分布を用いてフリッカ成分を検出する方法である。
図17は、被写体について得られた直近3フレーム分の画像信号と、この画像信号のうち過去の2フレームから求めた垂直方向の強度分布、現フレームの垂直強度分布、及び、これら2つの強度分布を除算して求めたフリッカ成分を示している。
そして、図17(a)は被写体が静止している場合を、(b)は、被写体が3フレーム目(現フレーム)で動いた場合をそれぞれ示している。
特許文献1記載の技術では、図17の(a)に示すように被写体が静止している場合は、正確にフリッカ成分を検出することができる。しかし、図17の(b)のように被写体が動いて現フレームまたは現フィールドの垂直方向の強度分布に変動があった場合には、被写体の動き成分によって、画像信号の垂直方向の強度分布が乱れ、正確にフリッカ成分を検出できない。
本発明はこのような従来技術の問題点に鑑みなされたものである。本発明は、現フレームまたは現フィールドの垂直方向の強度分布に、被写体の動き等、フリッカ以外の変動成分が含まれる場合でも、精度良くフリッカ成分を補正可能なフリッカ補正装置及びフリッカ補正方法を提供することを目的する。
上述の目的は、XYアドレス方式の撮像素子により得られた画像信号のフリッカ成分を補正するフリッカ補正装置であって、画像信号を、複数のフリッカ検出枠に分割する分割手段と、複数のフリッカ検出枠の各々で、フリッカ成分を検出するフリッカ検出手段と、フリッカ検出手段が検出したフリッカ成分を記憶する記憶手段と、フリッカ検出手段が検出したフリッカ成分と、予め定めたフリッカ成分を表すフリッカモデルとから、画像信号に対するフリッカモデルを決定する決定手段と、複数のフリッカ検出枠を、それぞれのフリッカ検出枠から検出されたフリッカ成分とフリッカモデルが表すフリッカ成分との差分に応じて分類する分類手段と、記憶手段に記憶された、分類手段により差分が予め定めた値以上であると分類されたフリッカ検出枠のフリッカ成分を、分類手段により差分が予め定めた値よりも小さいと分類されたフリッカ検出枠のフリッカ成分を用いて生成した新たなフリッカ成分で置き換える制御手段と、制御手段による置き換えが終了した後、記憶手段に記憶されたフリッカ成分から生成した補正値を用いて、画像信号のフリッカ成分を補正する補正手段とを有し、分類手段は差分が予め定めた値以上であると分類されたフリッカ検出枠のフリッカ成分に対する判定処理を行い、制御手段は判定処理の結果に応じて、複数の補間方法から1つを選択し、選択した補間方法にて新たなフリッカ成分を生成することを特徴とするフリッカ補正装置によって達成される。
また、上述の目的は、XYアドレス方式の撮像素子により得られた画像信号のフリッカ成分を補正するフリッカ補正方法であって、分割手段が画像信号を、複数のフリッカ検出枠に分割する工程と、フリッカ検出手段が複数のフリッカ検出枠の各々で、フリッカ成分を検出する工程と、記憶手段がフリッカ検出手段が検出たフリッカ成分を記憶手段に記憶する工程と、決定手段がフリッカ検出手段が検出したフリッカ成分と、予め定めたフリッカ成分を表すフリッカモデルとから、画像信号に対するフリッカモデルを決定する工程と、分類手段がそれぞれのフリッカ検出枠から検出されたフリッカ成分とフリッカモデルとの差分を求め、複数のフリッカ検出枠を差分が予め定めた値以上であるフリッカ検出枠と、差分が予め定めた値よりも小さいフリッカ検出枠に分類するとともに、差分が予め定めた値以上であると分類されたフリッカ検出枠のフリッカ成分に対する判定処理を行う工程と、制御手段が判定処理の結果に応じて複数の補間方法から1つを選択し、記憶手段に記憶された差分が予め定めた値以上であると分類されたフリッカ検出枠のフリッカ成分を、差分が予め定めた値よりも小さいと分類されたフリッカ検出枠のフリッカ成分を用いて、選択された補間方法により生成した新たなフリッカ成分で置き換える工程と、
また、本発明の別の要旨は、前記制御手段による置き換えが終了した後、補正手段が、記憶手段に記憶されたフリッカ成分から生成した補正値を用いて、画像信号のフリッカ成分を補正する工程とを有することを特徴とするフリッカ補正方法によっても達成される。
このような構成により、本発明によれば、現フレームまたは現フィールドの垂直方向の強度分布に、被写体の動き等、フリッカ以外の変動成分が含まれる場合でも、精度良くフリッカ成分を補正可能となる。
また、本発明のフリッカ補正装置では、現フレームにおいて、信頼性の低いフリッカ成分が支配的に分布している場合に、フリッカ補正を停止することで、過補正や、補正残り等、誤った補正による画質への悪影響を低減することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の例示的な実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るフリッカ補正装置の構成例を示すブロック図である。
(構成)
フリッカ成分検出部1は、CMOSイメージセンサのような、XYアドレス方式の撮像素子によって撮像された画像信号の1画面分に、水平方向にN個、垂直方向にM個のフリッカ検出枠を設定し、フリッカ検出枠ごとにフリッカ成分を検出する。
第1の記憶部9は、フリッカ成分検出部1が検出したフリッカ検出枠ごとのフリッカ成分を記憶する。
フリッカ成分評価部2は、フリッカ成分検出部1で検出されたフリッカ検出枠ごとのフリッカ成分を評価し、評価結果をフリッカ分布解析部3へ出力する。フリッカ分布解析部3は、フリッカ成分評価部2から出力されるフリッカ成分の信頼性評価結果を参照して、画面内に発生するフリッカ成分の分布を解析する。
補正値生成制御部4は、フリッカ分布解析部3の出力と、記憶部9の出力を参照して、フリッカ補正値生成部5及び補正部7を制御する。
フリッカ補正値生成部5は、記憶部9から読み出したフリッカ成分から、補正値生成制御部4の制御に基づいてフリッカ補正値を生成する。
第2の記憶部6は、現フレームの画像信号を記憶する。補正部7は、補正値生成制御部4の制御に基づき、フリッカ補正値生成部5で得られたフリッカ補正値を記憶部6から出力される画像信号に対して適用してフリッカ成分の補正を行う。システム制御部8は、本実施形態のフリッカ補正装置全体を制御する。
(フリッカ成分検出部1)
図2は、図1におけるフリッカ成分検出部1の構成例を示すブロック図である。
図2において、ブロック分割部100は、フリッカ成分の検出を行う領域(フリッカ検出枠)を、1画面(1フレーム)分の画像信号に対して水平方向および垂直方向に設定する。本実施形態において、ブロック分割部100は、図3に示すように、水平方向にM個、垂直方向にN個のM×M個のフリッカ検出枠を設定するものとする。
加算平均部101は、現フレームについてブロック分割部100が設定したフリッカ検出枠の各々について、画素の輝度レベルの平均値を算出する。また、引算器102、乗算器103、加算器104およびメモリ105は、以下に示す演算を行うことで、いわゆる巡回型ローパスフィルタ110を形成している。
ここで、aveは加算平均部101の出力を示し、moutはメモリ105からの出力を示す。memは加算器104からの出力を示し、メモリ105に新しく記憶される値を示す。また、kは巡回型ローパスフィルタ110のフィルタ係数である。巡回型ローパスフィルタ110により、フリッカ検出枠ごとに、過去の数フレーム分の入力画像を参照し、時間方向の定常的な信号成分を抽出する。
除算器106は、メモリ105から出力される、入力画像の時間方向の定常的な信号成分を、加算平均部101から出力される現フレームの平均レベルで除算することによってフリッカ検出枠ごとのフリッカ成分(入力画像信号のレベル変動成分)を算出する。
以上の処理を、ブロック分割部100で設定された全てのフリッカ検出枠について行うことにより、現フレームに対してM×N個のフリッカ成分を検出する。
図9(a)は、フリッカ成分を含む入力画像の例を示す図であり、91及び92は動いている被写体の領域を示している。
図9(b)は、フリッカ成分検出部1により、図9(a)の入力画像についてフリッカ成分の検出を行った結果を模式的に示した図である。
図9(a)のように、入力画像に動いている被写体91,92が含まれている場合、図9(b)に示すように、検出されたフリッカ成分に、被写体の動き成分91’,92’が混入してしまい、フリッカ成分の信頼性が低下する。
そこで、フリッカ成分評価部2では、現フレームについて検出されたM×N個のフリッカ成分に対し、それぞれ、フリッカによる変動成分がどの程度含まれているかを評価し、フリッカ検出枠ごとのフリッカ成分の信頼性を求める。
(フリッカ成分評価部2)
次に、図4を参照して、本実施形態におけるフリッカ成分評価部2の構成および動作を説明する。
フリッカ成分評価部2は、フリッカ特性抽出部200、フリッカモデル選択部201及び差分抽出部202を含んでいる。
フリッカ特性抽出部200は、フリッカ成分検出部1から出力されたM×N個のフリッカ成分について、水平方向に平均して、現フレームを代表する垂直方向の変動特性(垂直方向のフリッカ成分)を抽出する。
次に、フリッカモデル選択部201は、システム制御部8から出力される複数のフリッカモデルの各々と、フリッカ特性抽出部200で抽出された、現フレームを代表する垂直方向の変動特性とを順次比較する。そして、フリッカモデル選択部201は、複数のフリッカモデルの中から、現フレームを代表する垂直方向の変動特性に最も近いフリッカモデルを選択する。
ここで、フリッカモデルとは、ある特定のフリッカ状態の時のフリッカ成分を示すデータであり、例えば、垂直方向に、ある特定の振幅、周波数、位相を持つsin波で近似されたフリッカ成分を示すデータである。
図9(c)は、図9(b)に示すフリッカ成分から抽出された代表的な垂直方向の変動特性に対して選択されるフリッカモデルの例を示している。
差分抽出部202は、フリッカ検出枠ごとに、そのフリッカ検出枠で検出されたフリッカ成分の信頼性を求め、出力する。具体的には、フリッカ成分検出部1で検出されたフリッカ成分と、フリッカモデル選択部201で選択されたフリッカモデルとの差分を、信頼性を示す情報として算出する。差分が小さい場合、そのフリッカ検出枠には、フリッカモデルとの相関が高く、フリッカ成分としての信頼性が高いことを表す。一方、差分が大きい場合、フリッカモデルとの相関が低く、フリッカ以外の要因による変動成分が多く含まれていて、フリッカ成分としての信頼性が低いことを表す。
(フリッカ分布解析部3)
次に、図5を参照して、本実施形態におけるフリッカ分布解析部3の構成および動作を説明する。
フリッカ分布解析部3は、分類部300と、低信頼性領域抽出部301と、面積測定部302と、位置測定部303と、第3の記憶部304を含む。
分類部300は、フリッカ成分評価部2の出力する評価結果を参照し、現フレームに設定されたM×N個のフリッカ検出枠の各々に対し、フリッカ成分検出部1が検出したフリッカ成分の信頼性の度合いを示す信頼性フラグfgを設定する。
例えば、フリッカ分布解析部3は、フリッカ成分評価部2から出力される差分が所定の値よりも小さく、信頼性が高いと判定されるフリッカ検出枠には、信頼性フラグfg=0を設定する。一方、フリッカ成分評価部2から出力されるフリッカモデルとの差分が所定の値以上であり、フリッカ成分の信頼性が低いと判定されるフリッカ検出枠には、信頼性フラグfg=1を設定する。
図10(a)は、図9(b)に示すフリッカ成分と、図9(c)に示すフリッカモデルとの差分をフリッカ成分評価部2で算出した結果に基づき、フリッカ分布解析部3がフリッカ検出枠を分類した結果を示す図である。図10(a)において黒色で示されるフリッカ検出枠は、差分が所定値以上であり、そこで検出されたフリッカ成分の信頼性が低いと判定される領域である。一方、白色で示されるフリッカ検出枠は、差分が所定値より小さく、フリッカ成分の信頼性が高いと判定される領域である。
低信頼性領域抽出部301は、現フレーム内で、信頼性フラグfg=1のフリッカ検出枠が、1つ以上連続した領域を、フリッカ成分の信頼性が低い領域(以下、低信頼性領域という)として抽出する。尚、低信頼性領域に含まれるフリッカ検出枠は、それぞれ、フリッカ成分の信頼性が低く、前記フリッカ検出枠と隣接するフリッカ検出枠と、辺を共有しているものとする。
また、低信頼性領域抽出部301は、現フレーム内に分布する低信頼性領域の個数n(nは1以上の自然数とする)を求め、各低信頼性領域に対して、それぞれ、識別番号nを設定する。さらに、各低信頼性領域に含まれるフリッカ検出枠の信頼性フラグfgとして、当該低信頼性領域の識別番号nを再設定する。従って、図10(a)の例では、2つの低信頼性領域に含まれるフリッカ検出枠に対し、信頼性フラグfg=1,2が最終的に設定される。
面積測定部302は、低信頼性領域抽出部301で抽出された、各低信頼性領域の面積情報S(n)として、領域に含まれるフリッカ検出枠の数を算出する。
位置測定部303では、低信頼性領域抽出部301で抽出された、各低信頼性領域の位置情報adr(n)として、領域の中心に位置するフリッカ検出枠のアドレス(x,y)(1≦x≦M,1≦y≦N)を検出する。なお、領域の中心に位置するフリッカ検出枠は、例えば領域の重心を含むフリッカ検出枠として求めてもよい。
第3の記憶部304には、現フレームの入力画像信号について、
・分類部300及び低信頼性領域抽出部301から出力される、各フリッカ検出枠の信頼性フラグfg、
・低信頼性領域抽出部301から出力される、低信頼性領域の個数n、
・面積測定部302から出力される各低信頼性領域の面積情報S(n)、
・位置測定部303から出力される各低信頼性領域の位置情報adr(n)、
が記憶される。このうち、低信頼性領域の個数n、面積情報S(n)、位置情報adr(n)をまとめて低信頼性領域情報と呼ぶ。
フリッカ分布解析部3の処理結果、具体的には信頼性フラグfgの値から、現フレームの各フリッカ検出枠がフリッカ成分の信頼性によって分類されたどの領域に含まれているかを特定することができる。
(補正値生成制御部4の構成)
次に、図6を参照して、本実施形態における補正値生成制御部4の構成を説明する。
補正値生成制御部4は、フリッカ分布解析部3の出力に基づいて、低信頼性領域で検出されたフリッカ成分をより信頼性の高いフリッカ成分のデータと置換する。また、補正値生成制御部4は、後段のフリッカ補正値生成部5および補正部7を制御するための制御信号Sを生成する。
補正値生成制御部4は、判定処理部400と、低信頼性領域のフリッカ成分を互いに異なる方法で補間する第1〜第3の補間処理部401〜403と、選択部404とを含む。
判定処理部400は、フリッカ分布解析部3から出力される低信頼性領域情報(低信頼性領域の個数n、各低信頼性領域の面積情報S(n)および位置情報adr(n))を用いた判定処理を行う。
選択部404は、判定処理部400での判定結果に基づいて、第1の補間処理部401、第2の補間処理部402および第3の補間処理部403の出力のうち、どれか1つを選択して出力する。
選択部404の出力は、第2の記憶部9において、対応するフリッカ検出枠のフリッカ成分を更新する。これにより、各低信頼性領域に含まれるフリッカ検出枠のフリッカ成分が、より信頼性の高いフリッカ成分で置換される。
また、判定処理部400では、後段のフリッカ補正値生成部5、および、補正部7を停止するため制御信号Sを生成する。
(補正値生成制御部4の動作)
次に、図7に示すフローチャートを参照して、本実施形態における補正値生成制御部4の動作について説明する。なお、図7に示す動作は、入力画像信号の各フレームについて行う。
S401では、判定処理部400において、フリッカ分布解析部3の第3の記憶部304から、現フレームについての低信頼性領域情報と信頼性フラグを取得する。
S402において、判定処理部400は、例えば低信頼性領域情報のうち、個数nを参照して、現フレーム内に低信頼性領域があるか否かを判定する。個数nが1以上で、現フレームに低信頼性領域がある場合にはS403に進み、個数nが0で、低信頼性領域がない場合にはS415に進む。
S403では、判定処理部400が、低信頼性領域の個数nが、所定の個数TH_Nよりも少ないか否かを判定する。現フレーム内に分布する低信頼性領域の個数nが、所定の個数TH_Nよりも少ない場合には、S404に進み、個数nが所定の数TH_N以上の場合は、S411に進む。
S404では、判定処理部400が、フリッカ分布解析部3から取得した低信頼性領域情報の面積情報S(n)を参照し、現フレームに存在する低信頼領域のうち、最も面積が大きいものを選択する。
S405では、判定処理部400が、S404で選択された低信頼性領域の最大面積が、所定の大きさTH_Aよりも小さいか否かを判定する。現フレームに存在する低信頼性領域の最大面積が所定の大きさTH_Aよりも小さい場合には、S406に進み、最大面積が所定の大きさTH_A以上の場合には、S407に進む。
S406では、判定処理部400において、低信頼性領域情報に加えて信頼性フラグを参照し、S404で選択した、最大面積を有する低信頼性領域に隣接する全てのフリッカ検出枠が、信頼性の高いフリッカ検出枠であるか否かを判定する。ここで、判定対象の低信頼性領域に隣接する全てのフリッカ検出枠とは、図10(b)に示すように、低信頼性領域を囲むフリッカ検出枠の集合である。例えば、フリッカ検出枠1つからなる低信頼性領域に対しては、上下、左右に隣接する4つのフリッカ検出枠に加え、斜め方向に隣接する4つのフリッカ検出枠を加えた8つについて、信頼性を判定する。
S404で選択された低信頼性領域、に隣接する全てのフリッカ検出枠の信頼性が高い場合には、S408に進み、この条件を満たさない場合には、S409に進む。
S407では、判定処理部400が信頼性フラグを参照し、現フレーム内で、基準列と基準行を抽出可能か否かを判定する。
ここで、基準行は、信頼性の高いフリッカ検出枠が、水平方向に所定の個数以上連続し、その行内の1個のフリッカ検出枠が、基準列に含まれるものとする。また、基準列は、信頼性の高いフリッカ検出枠が、垂直方向に所定の個数以上連続し、その列内の1個のフリッカ検出枠が、基準行に含まれるものとする。
また、基準行に含まれるフリッカ検出枠の個数が、画面内の水平方向のフリッカ検出枠の個数よりも少ない場合には、基準行のフリッカ成分を用いて、水平方向に外挿補間を行う。同様に、基準列に含まれるフリッカ検出枠の個数が、画面内の垂直方向のフリッカ検出枠の個数よりも少ない場合には、基準列のフリッカ成分を用いて、垂直方向に外挿補間を行う。
さらに、基準列と基準行が複数抽出可能である場合には、S404において選択された低信頼性領域に最も近い位置の基準列又は基準行を抽出する。基準列と基準行を現フレーム内で抽出できる場合には、S410に進み、条件を満たさない場合には、S411に進む。
ここで、第1〜第3の補間処理部401〜403の動作について説明する。
第1の補間処理部401は、フリッカ分布解析部3の第3の記憶部304に記憶された、現フレームのフリッカ検出枠ごとの信頼性フラグfgと、第2の記憶部9に記憶された、現フレームのフリッカ検出枠ごとに検出されたフリッカ成分とを参照する。そして、S404で選択された低信頼性領域を構成するフリッカ検出枠についてのフリッカ成分を、補間により生成する。
第1の補間処理部401が生成したフリッカ成分を用いるのは、S405及びS406における判定条件をいずれを満たした低信頼性領域である。これは、言い換えれば、例えば図10(a)に示すように、低信頼性領域の面積が小さく、かつ、低信頼性領域の全周囲に、信頼性の高いフリッカ検出枠が分布している場合である。
第1の補間処理部401は、低信頼性領域を構成するフリッカ検出枠のフリッカ成分を、その周囲の信頼性の高いフリッカ検出枠のフリッカ成分を補間して生成する。
図10(a)の例であれば、図10(b)に示すように、低信頼性領域(信頼性フラグfg=1、fg=2のフリッカ検出枠からなる領域)のフリッカ成分を、領域の周囲に存在する、信頼性の高いフリッカ検出枠(fg=0)のフリッカ成分を補間して生成する。図10(b)において、斜線が付されたフリッカ検出枠で検出されたフリッカ成分を補間して、低信頼性領域を構成するフリッカ検出枠のフリッカ成分を生成する。
図10(c)は、低信頼性領域のフリッカ成分が補間された状態を模式的に示す図である。図10(c)に示すように、低信頼性領域においても、動き成分の悪影響を排除して、補正に必要なフリッカ成分を生成することができる。
第2の補間処理部402は、フリッカ分布解析部3の第3の記憶部304に記憶された、現フレームのフリッカ検出枠ごとの信頼性フラグfgと、第2の記憶部9に記憶された、現フレームのフリッカ検出枠ごとに検出されたフリッカ成分とを参照する。そして、S404で選択された低信頼性領域を構成するフリッカ検出枠についてのフリッカ成分を、当該領域外に存在する、信頼性の高いフリッカ検出枠のフリッカ成分から推定することによって生成する。
第2の補間処理部402が生成したフリッカ成分を用いるのは、S405における判定条件を満たすが、S406における判定条件を満たさない低信頼性領域である。これは、言い換えれば、面積は小さいが、信頼性の高いフリッカ検出枠で囲まれていない部分を有する低信頼性領域である。
これは、例えば、図11(a)、図12(a)に示すように、低信頼性領域の面積が小さく、画面の上下端、または、左右端に偏って分布しており、かつ、低信頼性領域の周囲に、信頼性の高いフリッカ検出枠が十分に分布している場合である。
第2の補間処理部402は、低信頼性領域を構成するフリッカ検出枠のフリッカ成分を、フリッカ成分が水平方向に連続で、垂直方向にsin波の特性で分布することを考慮した、外挿補間によって生成する。
例えば、図11(a)に示すような場合には、フリッカ成分の水平方向における変動は連続性を有すると考えられるので、図11(b)に示すように、信頼性が高いフリッカ検出枠のフリッカ成分を水平方向に参照する。そして、左端からの水平方向の変動特性が右端まで連続しているものと推定し、低信頼性領域と同じ行の高信頼性フリッカ検出枠のフリッカ成分を用いて外挿補間する。なお、ここでは低信頼性領域が右端にある場合を例示したが、左端にある場合にも、同様にして同行の右側に連続する信頼性の高いフリッカ検出枠のフリッカ成分から外挿すればよい。
また、図12(a)の場合には、フリッカ成分の垂直方向における変動はsin波で近似できるものと考えられるので、図12(b)に示すように、信頼性の高いフリッカ検出枠のフリッカ成分を垂直方向に参照する。そして、上端から下端まで垂直方向にsin波に近似した特性で変動するものと推定し、低信頼性領域と同じ列の高信頼性フリッカ検出枠のフリッカ成分を用いて外挿補間する。なお、画面上端に低信頼性領域が存在する場合にも、同様にして同列の下側に連続する信頼性の高いフリッカ検出枠のフリッカ成分から外挿すればよい。
なお、第2の補間処理部402は、S404において選択された低信頼性領域の位置情報を参照して、水平方向もしくは垂直方向のいずれにおいて外挿するかを判別することができる。
以上のように、第2の補間処理部402においても、低信頼性領域での動き成分の悪影響を排除して、補正に必要なフリッカ成分を生成することができる。
第3の補間処理部403は、フリッカ分布解析部3の第3の記憶部304に記憶された、現フレームのフリッカ検出枠ごとの信頼性フラグfgと、第2の記憶部9に記憶された、現フレームのフリッカ検出枠ごとに検出されたフリッカ成分とを参照する。そして、S404で選択された低信頼性領域を構成するフリッカ検出枠についてのフリッカ成分を、S407で判定処理部400が抽出した基準列と基準行を構成するフリッカ検出枠のフリッカ成分を用いて推定することによって生成する。
第3の補間処理部403が生成したフリッカ成分を用いるのは、S405における判定条件を満たさないが、S407における判定条件を満たす場合である。これは、言い換えれば、S404において選択された低信頼性領域の面積が大きく、基準列及び基準行が抽出できる場合である。
このような場合の信頼性分布の例を、図13(a)に示す。また、図13(b)に、S407において、判定処理部400が抽出した基準行と基準列を示す。この例では、抽出可能な複数の基準行及び基準列のうち、低信頼性領域に最も近いものとして、低信頼性領域に隣接する基準行及び基準列が抽出できた場合を示している。
第3の補間処理部403は、具体的には例えば図13(c)に示すようにして低信頼性領域のフリッカ検出枠のフリッカ成分を推定する。
すなわち、
・基準行と基準列の交点となるフリッカ検出枠のフリッカ成分をPmn、
・基準行に含まれる各フリッカ検出枠のフリッカ成分をLn(x)、
・基準列に含まれる各フリッカ検出枠のフリッカ成分Cm(y)とすると、
第x列のフリッカ成分を、
Cm(y)*Ln(x)/Pmn
として推定し、推定結果の中から、S404で選択された低信頼性領域のフリッカ検出枠に該当するフリッカ成分を選択して出力する。
第3の補間処理部403が用いる基準列のフリッカ成分を垂直方向にプロットすると、例えば、図14(a)に示すような特性を有しており、このような特性が、低信頼性領域のフリッカ成分を生成する際の基準の特性となる。
また、第3の補間処理部403が用いる基準行のフリッカ成分を水平方向にプロットすると、例えば、図14(b)に示すような特性を有している。そして、このような特性に基づいて、基準列のフリッカ特性Cm(y)を変倍することにより、図14(c)に示すような特性の信号が、低信頼性領域のフリッカ成分として生成される。
以上のように、第3の補間処理部403においても、低信頼性領域での動き成分の悪影響を排除して、補正に必要なフリッカ成分を生成することができる。
S408では、判定処理部400が、選択部404に対し、第1の補間処理部401が生成したフリッカ成分のデータを選択するように指示する。
S409では、判定処理部400が、選択部404に対し、第2の補間処理部402が生成したフリッカ成分のデータを選択するように指示する。
S410では、判定処理部400が、選択部404に対し、第3の補間処理部403が生成したフリッカ成分のデータを選択するように指示する。
S412では、選択部404が、判定処理部400からの指示に従い、第1〜第3の補間処理部401〜403のいずれか1つの出力を選択する。そして、選択した出力を、処理の対象となった、S404で選択された低信頼性領域のフリッカ成分として、第2の記憶部9に書き戻して更新する。
S413で、判定処理部400は、フリッカ分布解析部3の第3の記憶部304に記憶された信頼フラグfgのうち、S404で選択した低信頼性領域に含まれる各フリッカ検出枠の信頼性フラグfgを0に設定する。
システム制御部8は、S401からS413までの処理を、現フレームについて何回行ったかをカウントする。そして、S414において、処理回数が予め定めた打ち切り回数に達しているか否かを判定する。
打ち切り回数に等しい回数処理を行なった場合には、S416に移行して、現フレームでの処理を終了する。一方、処理回数が打ち切り回数に達していない場合には、システム制御部8は、S401からの処理を継続させる。尚、打ち切り回数は、単位映像期間中に、1フレームに対するフリッカ補正処理が終了するように設定する。
S411で、判定処理部400は、後段のフリッカ補正値生成部5および、補正部7を制御するための制御信号S(値=0)を出力する。制御信号Sに値=0が設定されるのは、例えば図15のように、低信頼性領域(図15において黒く塗られた領域)が、画面内で多数分布している場合に相当する。
このように、本実施形態において判定処理部400は、
・低信頼性領域がフレームに占める割合が予め定めた値を超える場合、
・信頼性の低いフリッカ検出枠の数又は割合が予め定めた値を超える場合、
・低信頼性領域の個数nが、予め定めた値を超える場合、
・低信頼性領域の面積が、予め定めた値を超える場合、
低信頼性領域の周囲に信頼性が高いフリッカ検出枠があっても、フリッカ成分の補間又は推定の精度が低くなるため、現フレームに対するフリッカ補正処理を行わない。
S415では、判定処理部400において、後段のフリッカ補正値生成部5および、補正部7を制御するための制御信号S(値=1)を出力する。制御信号Sに値=1が設定されるのは、現フレーム内の全てのフリッカ検出枠の信頼性フラグfgがfg=0である場合である。これは、現フレーム内にフリッカ成分の信頼性の低いフリッカ検出枠がもともと存在しないか、または、S401乃至S414の処理を繰り返し行い、全ての低信頼性領域において、フリッカ成分の補間が終了した状態に相当する。
以上、補正値生成制御部4における、S400からS416までの一連の処理により、画面内の全ての領域において、信頼性の高いフリッカ成分を用いて補正値生成が行われるよう、フリッカ成分が制御される。さらに、後段のフリッカ補正値生成部5、および、補正部7での補正処理を制御する制御信号が出力される。
(フリッカ補正値生成部5)
次に、図8を参照して、本実施形態におけるフリッカ補正値生成部5の構成および動作を説明する。
フリッカ補正値生成部5は、逆ゲイン生成処理部500と、補正値平滑化処理部501とを含む。
逆ゲイン生成処理部500は、第2の記憶部9から、現フレームにおけるフリッカ検出枠ごとのフリッカ成分を参照し、フリッカ成分によって表される画面垂直方向の変動成分の逆特性を求め、フリッカ検出枠単位のフリッカ補正値として出力する。
補正値平滑化処理部501では、逆ゲイン生成処理部500の出力を参照し、フリッカ検出枠単位でのフリッカ補正値を内挿補間することにより、画素単位でのフリッカ補正値を生成する。
逆ゲイン生成処理部500、および、補正値平滑化処理部501は、補正値生成制御部4から出力された制御信号Sによって制御されており、制御信号S=1のときのみ、処理を行い、制御信号S=0のときには、処理を停止する。
(補正部7)
最後に、補正部7の処理について説明する。
補正部7では、フリッカ補正値生成部5から出力される、入力画像信号の画素単位のフリッカ補正値を、第1の記憶部6から読み出した、現フレームの入力画像信号のうち、対応する画素に乗じて、入力画像信号に含まれるフリッカ成分を補正する。
また、補正部7は、補正値生成制御部4から出力される制御信号Sを参照し、制御信号S=1のときのみ補正処理を行い、制御信号S=0のときには補正を行わず、入力画像信号をそのまま出力する。
以上、説明したように、本実施形態によれば、入力された画像信号を、複数個のフリッカ検出枠に分割し、フリッカ検出枠毎にフリッカ成分を検出する。そのため、現フレームの垂直方向の強度分布において、被写体の動き等、フリッカ以外の変動成分が含まれている場合でも、精度良くフリッカ成分を検出することができる。
また、フリッカ検出枠ごとに、検出されたフリッカ成分の信頼性を評価し、信頼性の低いフリッカ成分については、信頼性の高いフリッカ成分を用いて生成したフリッカ成分と置き換える。そのため、現フレームの垂直方向の強度分布において、被写体の動き等、フリッカ以外の変動成分が含まれている場合でも、精度良くフリッカ成分を補正することができる。
また、フリッカ成分の信頼性の低いフリッカ検出枠からなる領域の面積や数に応じて、そのフリッカ成分を置き換えるためのフリッカ成分を生成する方法を制御するので、精度の高いフリッカ成分を生成することができる。その結果、フリッカ成分を精度良く補正することが可能になる。
また、フリッカ成分の信頼性の低いフリッカ検出枠が多数存在する場合など、画面全体におけるフリッカ成分の信頼性が低いと判定される場合には、該当フレームに対するフリッカ成分の補正を行わないようにする。そのため、過補正や、補正残り等、誤った補正による画質への悪影響を低減することができる。
(他の実施形態)
なお、上述の実施形態においては、第1〜第3の補間処理部401〜403がそれぞれ並行して補間処理を行ない、3つの処理結果の1つを、判定処理部400の判定結果に従って選択部404が選択していた。しかし、判定処理部400の判定結果(S406およびS407における判定結果)に従って、第1〜第3の補間処理部401〜403のうち該当する1つによって補間処理を行なっても良い。この場合、選択部404は入力されたフリッカ成分を第2の記憶部9に書き戻して更新する更新機能のみを実現すればよい。
上述の実施形態で説明したフリッカ補正装置は、XYアドレス方式の撮像素子を用いる撮像装置に好適に使用することができる。すなわち、撮像素子から得られる画像信号に対し、本発明の実施形態に係るフリッカ補正装置を適用することにより、フリッカ成分を精度良く補正できる。そして、フリッカ補正後の画像信号を用いて、周知の画像処理や符号化処理を行ない、記録媒体に記録したり、外部機器へ出力したりすればよい。
上述の実施形態は、システム或は装置のコンピュータ(或いはCPU、MPU等)によりソフトウェア的に実現することも可能である。
従って、上述の実施形態をコンピュータで実現するために、該コンピュータに供給されるコンピュータプログラム自体も本発明を実現するものである。つまり、上述の実施形態の機能を実現するためのコンピュータプログラム自体も本発明の一つである。
なお、上述の実施形態を実現するためのコンピュータプログラムは、コンピュータで読み取り可能であれば、どのような形態であってもよい。例えば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等で構成することができるが、これらに限るものではない。
上述の実施形態を実現するためのコンピュータプログラムは、記憶媒体又は有線/無線通信によりコンピュータに供給される。プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ等の磁気記憶媒体、MO、CD、DVD等の光/光磁気記憶媒体、不揮発性の半導体メモリなどがある。
有線/無線通信を用いたコンピュータプログラムの供給方法としては、コンピュータネットワーク上のサーバを利用する方法がある。この場合、本発明を形成するコンピュータプログラムとなりうるデータファイル(プログラムファイル)をサーバに記憶しておく。プログラムファイルとしては、実行形式のものであっても、ソースコードであっても良い。
そして、このサーバにアクセスしたクライアントコンピュータに、プログラムファイルをダウンロードすることによって供給する。この場合、プログラムファイルを複数のセグメントファイルに分割し、セグメントファイルを異なるサーバに分散して配置することも可能である。
つまり、上述の実施形態を実現するためのプログラムファイルをクライアントコンピュータに提供するサーバ装置も本発明の一つである。
また、上述の実施形態を実現するためのコンピュータプログラムを暗号化して格納した記憶媒体を配布し、所定の条件を満たしたユーザに、暗号化を解く鍵情報を供給し、ユーザの有するコンピュータへのインストールを許可してもよい。鍵情報は、例えばインターネットを介してホームページからダウンロードさせることによって供給することができる。
また、上述の実施形態を実現するためのコンピュータプログラムは、すでにコンピュータ上で稼働するOSの機能を利用するものであってもよい。
さらに、上述の実施形態を実現するためのコンピュータプログラムは、その一部をコンピュータに装着される拡張ボード等のファームウェアで構成してもよいし、拡張ボード等が備えるCPUで実行するようにしてもよい。
本発明の実施形態に係るフリッカ補正装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るフリッカ補正装置におけるフリッカ検出部1の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るフリッカ補正装置におけるフリッカ検出部1のブロック分割部101が入力画像に設定するフリッカ検出枠の例を示す図である。 本発明の実施形態に係るフリッカ補正装置におけるフリッカ成分評価部2の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るフリッカ補正装置におけるフリッカ分布解析部3の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るフリッカ補正装置における補正値生成制御部4の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るフリッカ補正装置における補正値生成制御部4の動作を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態に係るフリッカ補正装置におけるフリッカ補正値生成部5の構成例を示すブロック図である。 (a)は動いている被写体を含むフレームとそのフリッカ成分の例を模式的に示す図、(b)は、図9(a)に示すフレームに対してフリッカ成分の検出を行った結果を模式的に示す図、(c)は図9(b)に示すフリッカ成分に基づいて選択されたフリッカモデルの例を模式的に示す図である。 (a)は、図9(b)に示すフリッカ成分と、図9(c)に示すフリッカモデルとの差分をフリッカ成分評価部2で算出した結果に基づき、フリッカ分布解析部3がフリッカ検出枠を分類した結果を模式的に示す図、(b)は、本発明の実施形態に係るフリッカ補正装置における第1補間処理部401において、図10(a)の低信頼性領域を補間する際に用いるフリッカ検出枠の例を示す図、(c)は、補間処理後のフリッカ成分の状態を模式的に示す図である。 (a)は、低信頼性領域が、画面の右端に偏っている状態の例を模式的に示す図、(b)は、図11(a)に示す低信頼性領域のフリッカ成分を生成するために本発明の実施形態に係るフリッカ補正装置における第2の補間処理部402が行う補間処理を説明するための図である。 (a)は、低信頼性領域が、画面の下端に偏っている状態の例を模式的に示す図、(b)は、図12(a)に示す低信頼性領域のフリッカ成分を生成するために本発明の実施形態に係るフリッカ補正装置における第2の補間処理部402が行う補間処理を説明するための図である。 (a)は、面積の大きな低信頼性領域が存在する状態の例を模式的に示す図、(b)は、図12(a)に示す低信頼性領域のフリッカ成分を生成するために本発明の実施形態に係るフリッカ補正装置における第3の補間処理部403が行う補間処理を説明するための図である。 本発明の実施形態に係るフリッカ補正装置における第3の補間補間処理部403が行う補間処理を説明するための図である。 低信頼性領域が多数分布している状態を示す模式図である。 XYアドレス方式の固体撮像素子を用いた場合に発生するフリッカ現象を表す図である。 被写体について得られた直近3フレーム分の画像信号と、この画像信号のうち過去の2フレームから求めた垂直方向の強度分布、現フレームの垂直強度分布、及び、これら2つの強度分布を除算して求めたフリッカ成分を示す図である。

Claims (9)

  1. XYアドレス方式の撮像素子により得られた画像信号のフリッカ成分を補正するフリッカ補正装置であって、
    前記画像信号を、複数のフリッカ検出枠に分割する分割手段と、
    前記複数のフリッカ検出枠の各々で、フリッカ成分を検出するフリッカ検出手段と、
    前記フリッカ検出手段が検出したフリッカ成分を記憶する記憶手段と、
    前記フリッカ検出手段が検出したフリッカ成分と、予め定めたフリッカ成分を表すフリッカモデルとから、前記画像信号に対するフリッカモデルを決定する決定手段と、
    前記複数のフリッカ検出枠を、それぞれのフリッカ検出枠から検出されたフリッカ成分と前記フリッカモデルが表すフリッカ成分との差分に応じて分類する分類手段と、
    前記記憶手段に記憶された、前記分類手段により前記差分が予め定めた値以上であると分類されたフリッカ検出枠のフリッカ成分を、前記分類手段により前記差分が前記予め定めた値よりも小さいと分類されたフリッカ検出枠のフリッカ成分を用いて生成した新たなフリッカ成分で置き換える制御手段と、
    前記制御手段による置き換えが終了した後、前記記憶手段に記憶されたフリッカ成分から生成した補正値を用いて、前記画像信号のフリッカ成分を補正する補正手段とを有し、
    前記分類手段は前記差分が前記予め定めた値以上であると分類されたフリッカ検出枠のフリッカ成分に対する判定処理を行い、
    前記制御手段は前記判定処理の結果に応じて、複数の補間方法から1つを選択し、選択した補間方法にて前記新たなフリッカ成分を生成することを特徴とするフリッカ補正装置。
  2. 前記補正手段、前記分類手段により前記差分が前記予め定めた値以上であると分類されたフリッカ検出枠の割合が予め定められた値を超える画像信号については、フリッカ成分の補正を行わないことを特徴とする請求項1記載のフリッカ補正装置。
  3. 記分類手段前記差分が前記予め定めた値以上であると分類されたフリッカ検出枠のうち連続するフリッカ検出枠からなる1つの領域を低信頼性領域として設定し、前記低信頼性領域の全周囲に前記差分が前記予め定めた値よりも小さいと分類されたフリッカ検出枠があるかを判定することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のフリッカ補正装置。
  4. 前記制御手段が、前記分類手段により全周囲に前記差分が前記予め定めた値よりも小さいと分類されたフリッカ検出枠があると判定された前記低信頼性領域に含まれるフリッカ検出枠のフリッカ成分を、当該低信頼性領域の周囲に存在する、前記分類手段により前記差分が前記予め定めた値よりも小さいと分類されたフリッカ検出枠のフリッカ成分補間することによって生成することを特徴とする請求項3記載のフリッカ補正装置。
  5. 前記制御手段が、前記分類手段により全周囲に前記差分が前記予め定めた値よりも小さいと分類されたフリッカ検出枠があると判定されなかった前記低信頼性領域に含まれるフリッカ検出枠のフリッカ成分を、前記分類手段により前記差分が前記予め定めた値よりも小さいと分類されたフリッカ検出枠のフリッカ成分を外挿補間することによって生成することを特徴とする請求項3又は4に記載のフリッカ補正装置。
  6. 前記分類手段は、前記差分が前記予め定めた値以上であると分類されたフリッカ検出枠のうち連続するフリッカ検出枠からなる1つの領域を低信頼性領域として設定し、前記画像信号における前記低信頼性領域のうち最大面積となる領域の大きさが予め定めた所定値よりも小さいか否かを判定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のフリッカ補正装置。
  7. 前記分類手段により前記画像信号における前記低信頼性領域のうち最大面積となる領域の大きさが前記予め定めた所定値よりも小さいと判定されなかった場合に、前記制御手段が、前記低信頼性領域に含まれるフリッカ検出枠のフリッカ成分を、前記分類手段により前記差分が前記予め定めた値よりも小さいと分類されたフリッカ検出枠が所定の個数以上連続している列及び行に含まれるフリッカ検出枠のフリッカ成分補間することによって生成することを特徴とする請求項6記載のフリッカ補正装置。
  8. XYアドレス方式の撮像素子により得られた画像信号のフリッカ成分を補正するフリッカ補正方法であって、
    分割手段が前記画像信号を、複数のフリッカ検出枠に分割する工程と、
    フリッカ検出手段が前記複数のフリッカ検出枠の各々で、フリッカ成分を検出する工程と、
    記憶手段が前記フリッカ検出手段が検出たフリッカ成分を記憶手段に記憶する工程と、
    決定手段が前記フリッカ検出手段が検出したフリッカ成分と、予め定めたフリッカ成分を表すフリッカモデルとから、前記画像信号に対するフリッカモデルを決定する工程と、
    分類手段がそれぞれのフリッカ検出枠から検出されたフリッカ成分と前記フリッカモデルとの差分を求め、前記複数のフリッカ検出枠を前記差分が予め定めた値以上であるフリッカ検出枠と、前記差分が前記予め定めた値よりも小さいフリッカ検出枠に分類するとともに、前記差分が前記予め定めた値以上であると分類されたフリッカ検出枠のフリッカ成分に対する判定処理を行う工程と、
    制御手段が前記判定処理の結果に応じて複数の補間方法から1つを選択し、前記記憶手段に記憶された前記差分が前記予め定めた値以上であると分類されたフリッカ検出枠のフリッカ成分を、前記差分が前記予め定めた値よりも小さいと分類されたフリッカ検出枠のフリッカ成分を用いて、選択された補間方法により生成した新たなフリッカ成分で置き換える工程と、
    記制御手段による置き換えが終了した後、補正手段が、前記記憶手段に記憶されたフリッカ成分から生成した補正値を用いて、前記画像信号のフリッカ成分を補正する工程とを有することを特徴とするフリッカ補正方法。
  9. コンピュータを、請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載のフリッカ補正装置の各手段として機能させるためのプログラム。
JP2007202232A 2007-08-02 2007-08-02 フリッカ補正装置及びフリッカ補正方法 Expired - Fee Related JP4875564B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007202232A JP4875564B2 (ja) 2007-08-02 2007-08-02 フリッカ補正装置及びフリッカ補正方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007202232A JP4875564B2 (ja) 2007-08-02 2007-08-02 フリッカ補正装置及びフリッカ補正方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2009038666A JP2009038666A (ja) 2009-02-19
JP2009038666A5 JP2009038666A5 (ja) 2010-09-16
JP4875564B2 true JP4875564B2 (ja) 2012-02-15

Family

ID=40440192

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007202232A Expired - Fee Related JP4875564B2 (ja) 2007-08-02 2007-08-02 フリッカ補正装置及びフリッカ補正方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4875564B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5557550B2 (ja) 2009-02-20 2014-07-23 富士フイルム株式会社 電子線又はeuv光を用いた有機溶剤系現像又は多重現像パターン形成方法
JP2012039482A (ja) * 2010-08-09 2012-02-23 Fujitsu Toshiba Mobile Communications Ltd 画像処理装置および画像処理方法
JP5656613B2 (ja) 2010-12-22 2015-01-21 キヤノン株式会社 撮像装置及びその制御方法
CN107709096B (zh) * 2015-06-22 2021-08-24 金泰克斯公司 用于处理流式传输视频图像以校正经调幅光的闪变的系统和方法
CN112840184B (zh) * 2018-10-17 2024-04-30 柯尼卡美能达株式会社 闪烁测定装置、闪烁测定方法、闪烁测定程序、闪烁评价支援装置、闪烁评价支援方法及闪烁评价支援程序

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3506900B2 (ja) * 1998-03-03 2004-03-15 松下電器産業株式会社 フリッカ補正装置
JP3892172B2 (ja) * 1998-07-24 2007-03-14 松下電器産業株式会社 固体撮像装置
JP2003198932A (ja) * 2001-12-27 2003-07-11 Sharp Corp フリッカ補正装置およびフリッカ補正方法、並びにフリッカ補正プログラムを記録した記録媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009038666A (ja) 2009-02-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10205896B2 (en) Automatic lens flare detection and correction for light-field images
US10404917B2 (en) One-pass video stabilization
JP4991101B2 (ja) 一時的動きベクトルフィルタリング
JP5980294B2 (ja) データ処理装置、撮像装置、およびデータ処理方法
US7796840B2 (en) Image processing apparatus and method thereof
US10818018B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, and non-transitory computer-readable storage medium
JP2005210697A (ja) 動き補償フレームレート変換
JP6370321B2 (ja) 水位計測装置
JP4501847B2 (ja) 画像表示装置、画像表示装置の補正値作成方法、及び画像表示装置の補正値作成プログラム、及びこのプログラムが記録された記録媒体
KR20050065348A (ko) 반복적 질량 중심을 이용하는 로버스트 카메라 팬 벡터 측정
JP4875564B2 (ja) フリッカ補正装置及びフリッカ補正方法
KR20150116826A (ko) 화상 처리 장치, 화상 처리 방법 및 기록 매체
JP2011250013A (ja) 画質評価方法、画質評価装置、及びプログラム
KR101982258B1 (ko) 오브젝트 검출 방법 및 오브젝트 검출 장치
JP5812808B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP2015079329A (ja) 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
JP2009017214A (ja) フリッカ検出装置及びフリッカ検出方法
JP2015233202A (ja) 画像処理装置および画像処理方法、並びにプログラム
CN110692235B (zh) 图像处理装置、图像处理程序及图像处理方法
JP4795314B2 (ja) フリッカ補正装置及びフリッカ補正方法
JPWO2020066755A1 (ja) 学習モデル生成装置、地物変化判定装置、学習モデル生成方法、地物変化判定方法、及びプログラム
JP5005319B2 (ja) 信号処理装置および信号処理方法
WO2000031688A1 (fr) Dispositif et procede de traitement d'image, et support enregistre lisible par ordinateur
JP2009021813A (ja) フリッカ補正装置及びフリッカ補正方法
JP4881812B2 (ja) フリッカ補正装置及びフリッカ補正方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100730

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100730

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110627

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110811

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111028

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111125

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141202

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141202

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees