JP2015233202A - 画像処理装置および画像処理方法、並びにプログラム - Google Patents

画像処理装置および画像処理方法、並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 撮像して得られた画像データについて、より正確に欠陥画素を検出する。【解決手段】 画像処理装置であって、欠陥画素の位置を示す位置情報を記憶する記憶手段と、画像データに対して、前記記憶手段に記憶された欠陥画素の画素値を補正する補正手段と、前記補正手段により補正された画像データにおいて、欠陥画素と推定される推定欠陥画素を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された推定欠陥画素を使用するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果と前記検出手段による検出結果に応じて、前記記憶手段が記憶する欠陥画素の位置情報を更新する更新手段と、を有することを特徴とする。【選択図】 図3

Description

本発明は、撮像素子における欠陥画素の検出する方法に関する。
被写体を撮像して得られる画像をデジタル画像データとして記録するデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等のデジタル撮像装置が広く普及している。デジタル撮像装置は、CCDやCMOSセンサ等の撮像素子において、光学信号である画像を電気に変換することでデジタル画像データを生成する。CMOSイメージセンサ等の撮像素子は、製造過程や外部環境、経時劣化等によって、異常なレベルを出力する欠陥画素が生じることがある。そこで、撮像素子の欠陥画素を検出する技術が幾つか提案されている(特許文献1、2)。これらの技術は、画像データに基づいて欠陥画素を検出するため、製造過程において発生した欠陥画素に限らず、製造後に発生した欠陥画素も検出することが可能である。特許文献1では、注目画素と注目画素の周辺の複数の画素との信号レベルの差分をカラーフィルタの色毎に求め、全ての差分が閾値以上である場合に、注目画素を欠陥画素として検出する技術が開示されている。ただし、このような手法では誤検出も発生してしまう。そこで特許文献2では、複数枚の欠陥画素検出の結果を用いて最終的に欠陥画素を判定することによって欠陥画素の検出精度を高めている。
特開2004−297267号公報 特開平6−284346号公報
しかしながら、例えば欠陥画素であるかどうかの判別が難しい点光源(例えば星)画像やノイズ量の多い撮影画像に対しては、特許文献2の方法を用いても適切に欠陥画素を検出することができないという課題があった。そこで本発明の目的は、撮像して得られた画像データについて、より正確に欠陥画素を検出することにある。
上記課題を解決するため本発明は、画像処理装置であって、欠陥画素の位置を示す位置情報を記憶する記憶手段と、画像データに対して、前記記憶手段に記憶された欠陥画素の画素値を補正する補正手段と、前記補正手段により補正された画像データにおいて、欠陥画素と推定される推定欠陥画素を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された推定欠陥画素を使用するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果と前記検出手段による検出結果に応じて、前記記憶手段が記憶する欠陥画素の位置情報を更新する更新手段と、を有することを特徴とする。
本発明により、撮像して得られた画像データについて、より正確に欠陥画素を検出することができる。
撮像装置の一例を示す図 撮像装置の内部構成の一例を示すブロック図 画像処理部の内部構成の一例を示すブロック図 欠陥画素対策処理部の内部構成の一例を示すブロック図 判定部の内部構成の一例を示すブロック図 信頼度情報算出部の内部構成の一例を示すブロック図 処理の流れの一例を示すフローチャート図 画像処理の動作の一例を示すフローチャート図 欠陥画素対策処理の動作の一例を示すフローチャート図 信頼度の更新処理の動作の一例を示すフローチャート図 欠陥画素対策処理部の内部構成の一例を示すブロック図 欠陥画素対策処理の動作の一例を示すフローチャート図 信頼度の更新処理の動作の一例を示すフローチャート図 登録欠陥補正部の内部構成の一例を示すブロック図 欠陥画素の補正処理の具体例を示す模式図 登録欠陥補正部の内部構成の一例を示すブロック図 補正処理を説明する図 補正処理を説明する図
以下、添付の図面を参照して、本発明を実施する形態について説明する。なお、以下の実施形態において示す構成は一例に過ぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
<第1実施形態>
図1は本実施形態における画像処理装置として、撮像装置101の外観を示す図である。本実施形態では、画像処理装置の一例としてデジタルカメラの構成例を示すがこれに限らない。例えば画像処理装置は、携帯電話やタブレットデバイス、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置であってもいいし、カメラ付き携帯電話等の撮像装置であっても良い。
撮像装置101は、光学部102、撮影ボタン103、表示部104、操作ボタン105を有する。光学部102はズームレンズ、フォーカスレンズ、ブレ補正レンズ、絞り、シャッターから構成され、被写体の光情報を集光する。撮影ボタン103は、ユーザが撮影の開始等を撮像装置101に指示するためのボタンである。表示部104は、液晶ディスプレイなどが用いられており、撮像装置101にて処理された画像データの表示や各種データなどを表示する。操作ボタン105は、ユーザが撮影条件のパラメータなどを撮像装置101に指示するためのボタンである。なお表示部104がタッチパネルとして機能し、表示部104を介してユーザが撮像装置101に指示するような構成であっても良い。この場合、表示部108は、ユーザが所望の指示を入力するためのユーザインタフェース(UI)を表示する。
図2は本実施形態における撮像装置101の内部構成を示すブロック図である。カラー撮像素子部201は、光学部102によって集光された光情報を露光して、電気信号(電流値)へと変換する撮像素子を有する。光情報の露光時間に応じて、画像データの明るさを制御することができる。さらにカラー撮像素子部201において、撮像素子に対してカラーフィルタを組み合わせることで、撮像した画像を表すカラー画像を表す色情報を取得する。また、すべての画素に対して、任意の露光時間を設定可能な撮像素子とする。なお、すべての画素とはデモザイク前のRAWデータを意味しており、カラーフィルタを通した各色の画素のことである。ROM(Read Only Memory)203は、読出し専用メモリであり、撮像装置の設定パラメータやブートプログラム等が格納されている。RAM204は、撮像した画像データや、表示部104に表示する画像データ操作ボタン103、105から受け付けた指示等を一次的に保存する。またRAM204はCPU202の作業領域等としても使用される。
CPU202は、各構成の処理すべてに関わり、入力された信号や後述のプログラムに従って各構成における処理を制御する。CPU202は、ROM(Read Only Memory)203や、RAM(Rondom Access Memory)204に格納されたプログラム等や命令を順次に読み出し、解釈して処理を実行する。
撮像系制御部205は、CPU202からの指示に基づいて光学部102を制御する。例えば、フォーカスレンズを駆動してフォーカスを合わせたり、シャッターを開閉したり、絞りを調整したりする。制御部206は、撮影ボタン103、105からのユーザ指示に応じて、撮影動作の開始及び終了を制御する。キャラクタージェネレーション部207は文字やグラフィックなどを生成する。A/D変換部208は、カラー撮像素子201によって得られる電気信号(電流値)をデジタル信号値に変換する。
A/D変換部208は、画素毎にデジタルな信号値(以降、画素値)を有するデジタル画像データを出力する。ここで出力される画像データはいわゆるRAW画像データであり、RAW画像データには、カラーフィルタによって得られる各色の情報を含む。本実施形態では、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の信号値を取得するカラーフィルタを用いるものとする。従って、A/D変換部208から出力されるデジタル画像データは、RGBの3つの色成分に対応する信号値を含む。なおA/D変換部208から出力される画像データは、ユーザによる設定に関わらず画素数は一定であり、ここで得られる画像データの画素数は、カラー撮像素子201の解像度によって決まる。
また、A/D変換部208から出力されるデジタル画像データの一部は、撮像素子における製造過程や外部環境、経時劣化等による結果によって、正常に被写体の光情報をデジタル信号値に変換できなかった画素が存在する。このような画素は欠陥(キズ)画素と呼ばれ、被写体の撮像によって得られる値としては異常なレベルの信号値(画素値)となっている。より具体的には、白キズと呼ばれる、撮像によって得られるべき本来よりも異常に明るい画素値の画素や、黒キズと呼ばれる、本来よりも異常に暗い画素値の画素等がある。このような欠陥画素は主に製造過程で発生するが、出荷後にも宇宙線、静電気破壊等の外部環境や経時変化による影響で増加してしまう。また、近年では、撮像素子における撮像領域内に、撮像目的以外の特定用途向け画素を備えたものがある。特定用途向け画素は例えば、位相差を検出するための像面位相差画素や、距離を測定するための測距用画素等がある。このような特定用途向け画素は、撮像によって得られる光情報を電気信号に変換する画素ではなく、意図的に画像データを生成するための画素値を取得できない。
画像処理部209はA/D変換部208によって得られるデジタルな画像データに対して、画像処理を実行する。詳細については後述する。エンコーダ部210は、画像処理部209によって処理された画像データをJPEGなどのファイルフォーマットに変換する。メディアI/F211は、外部装置であるPC/メディア213(例えば、ハードディスク、メモリカード、CFカード、SDカードなど)に画像データを送受信するためのインタフェースである。システムバス212は、撮像装置101全体の各部間においてデータを送受信するためのバスである。
図3は、本実施形態における画像処理部209の詳細な構成を示すブロック図である。画像入力部301は、A/D変換部201から得られるデジタルな画像データを入力する。本実施形態では、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の信号値を含む、RAW画像データが入力される。また、A/D変換部201から得られる画像データを構成する画素は、0〜255のいずれかを画素値をもつ8ビットのデータである。なお画素値は、最大値255は最も明るいことを示し、最小値0は最も暗いことを示す
欠陥画素対策処理部302は、画像入力部301から入力された画像データにおける欠陥画素の画素値を補正する。詳細についてはさらに後述する。
現像処理部303は、欠陥画素が補正されたRGBのRAW画像データに対して、デモザイク、ホワイトバランス、ノイズリダクション、ガンマ、シャープネスなどの各種画像処理を行う。これにより、被写体を撮像して得られるカラーのデジタル画像データが生成される。
画像出力部304は、現像処理した画像データをD/A変換部203にてアナログ信号に変換して、RAM204に保持し、表示部113する。もしくは、画像出力部304は現像処理した画像データをエンコーダ部204にてエンコードし、PC/メディア213に出力する。
(欠陥画素対策処理部302の詳細な説明)
前述の通り欠陥画素対策処理部302は、画像データにおける欠陥画素の画素値を補正する。図4は欠陥画素対策処理部302の詳細を示すブロック図である。欠陥画素対策処理部302は、処理対象における欠陥画素の位置を検出して、必要に応じて欠陥画素の画素値を補正する。
登録欠陥補正部401は、欠陥情報記憶部402が保持している欠陥画素の位置を表す情報に基づいて、欠陥画素を補正する。欠陥情報記憶部402は、登録欠陥補正部401で補正する欠陥画素を示す情報を保持する。予め保持している欠陥画素の補正については、例えば入力RAW画像データがベイヤ配列の場合、以下のような方法で補正すればよい。図17に、注目する画素がG成分の欠陥画素である場合の補正方法の一例を示した。注目画素Gmnと同一のG成分を画素値として有する画素であって、注目画素Gmnの周囲にある画素に基づいて補正する。例えば注目画素Gmnから2画素分上方向の位置の画素Gm,n−2、2画素分下方向の位置の画素Gm,n+2、2画素分左方向の位置の画素Gm−2,n及び2画素分右方向の位置の画素Gm+2,nの4画素の平均値等を注目画素の補正値とする。当然のことながら、エッジ方向に沿って平均化することも考えられる。
本実施形態では、撮像装置101の撮像パラメータであるISO感度毎に、欠陥画素の位置を保持している。撮像装置101を生産した後出荷前に公知の欠陥画素補正技術を用いて検出された欠陥画素の位置を示す位置情報をISO感度毎に登録しておく。
欠陥検出部403は、登録欠陥補正部401によって補正された画像データについて、さらに欠陥画素と推定される画素を推定欠陥画素として検出する。欠陥検出部403によって、欠陥情報記憶部402に欠陥画素として保持されていない画素位置に、後発的に発生した欠陥画素や暗電流が大きい画素が検出される。欠陥検出部403は、画像データに基づいた欠陥画素検出処理として、注目画素について、その周辺の画素の信号よりも異常に高い信号あるいは逆に異常に低い信号が存在するか否かを判定する。周辺の画素の信号よりも異常に高い、または低い信号の画素であれば、推定欠陥画素として検出うる。なお注目画素に対して、どの範囲、何画素を周辺の画素とするか、あるいはどの程度を「異常に高い、低い」と判定するかは、適宜設定すればよい。例えば注目画素に囲む8つの画素(上下左右、斜め)を周囲の画素とし、8つの画素の画素値を平均して得られる平均値と注目画素の画素値とを比較し、所定の閾値とを比較することによって、欠陥画素を検出すればよい。あるいは、注目画素と該注目画素の近傍に位置する画素それぞれと複数回比較し、所定の閾値以上の差分があると判定された回数によって、注目画素を欠陥画素として検出する方法でもよい。
推定欠陥補正部404は、欠陥検出部403によって検出された推定欠陥画素の画素値を補正する。
判定部405は、欠陥検出部403によって検出した結果が信頼できるかどうかを判定する。前述の通り欠陥検出部403は、注目画素が周辺画素の信号と比較して異常に高い信号、あるいは異常に低い信号が存在するか否かによって検出する。そのため、例えば被写体に、星のような、周囲の画素に対して画素値が突出して大きい孤立点がある場合、被写体を撮像した結果得られた画素値を有する画素が欠陥検出部403によって欠陥画素として検出されてしまう場合がある。また、ノイズ量が多くなる撮影条件下で撮影した画像データでは、ノイズによって注目画素の画素値が、注目画素の周囲の画素の画素値と大きく異なる場合がある。特に、被写体の空間周波数が低域となる領域では、ノイズ成分によって周囲の画素の画素値よりも大きな値となる可能性が高い。その結果、欠陥検出部403は注目画素を欠陥画素として誤検出してしまうことがある。
一方、このような誤検出を回避するために検出条件を厳しく設定することも考えられる。しかしながら全体的に画素値が高い領域では、注目画素と周囲の画素との画素値の差分が小さくなるため、欠陥画素を検出することができなくなってしまう。そこで、判定部405によって欠陥検出部403における欠陥画素検出の精度が低下する条件であるか判定し、欠陥画素検出の精度が低下する条件であれば、欠陥画素検出結果を使用しないようにする。判定部405における処理の詳細は後述する。
信頼度情報算出部406は、撮像素子に対応する各画素が正常な画素値を出力する画素である可能性を表す信頼度情報を算出する。信頼度が低い画素は、欠陥画素である可能性が高いことを意味する。本実施形態において欠陥画素対策処理部302における各処理は、撮像装置101が撮像する毎に実行される。従って、信頼度情報算出部406は、撮像装置101が被写体を撮像するたびに、得られる画像データにおける各画素の信頼度を算出し、信頼度情報記憶部407が保持する画素毎の信頼度を随時更新する。信頼度情報算出部406の詳細と信頼度情報の算出方法については後述する。欠陥情報更新部408は、信頼度情報記憶部407を参照して欠陥情報記憶部402で保持している欠陥画素の情報を更新する。具体的には、撮像素子に対応する各画素の現在の信頼度を取得し、欠陥情報記憶部402に保持されている欠陥画素の情報において、信頼度が一定以下になった画素の位置情報を、欠陥画素の位置を示す位置情報に追加する。
以上の構成により、後発的に発生した欠陥画素を高精度に推定し、推定された欠陥画素を欠陥情報記憶部402に追加登録することが可能となる。したがって、ある撮影時に、その画像データの撮影条件や被写体によらず、高精度な欠陥画素の情報を得ることができる。
(判定部405の詳細な説明)
前述の通り判定部405は、欠陥検出部403が検出した結果が信頼できるかどうかを判定する。図5は判定部405の詳細を示すブロック図である。カメラ情報取得部502は、RAM204に一次的に保存された処理対象の画像データが撮像された時の撮影条件を示す撮影情報をRMA204から取得する。本実施形態では、撮影情報としてISO感度、露光時間の撮影パラメータと撮像装置内部の温度を取得する。被写体を撮像した際の撮影条件とノイズ量には相関がある。そこで撮影条件判定部501は、カメラ情報取得部502が取得した撮影情報に基づいて、処理対象の画像データがノイズを含みやすい条件下で撮像されたかどうかを判定する。具体的には、撮影条件判定部501は、事前にその撮像装置によって撮像され画像データにおけるノイズ量とISO感度、露光時間、温度との関係を示すテーブルを用意しておく。このテーブルを参照することでISO感度、露光時間、温度から、推定されるノイズ量を導出できる。このようなテーブルは、予め撮像装置を複数の撮影パラメータおよび温度の撮影条件下で、さまざまな画像データを撮像し、得られた画像データのノイズ量を解析することで作成できる。撮影条件判定部501は、テーブルを参照して得られた画像データのノイズ量が、設定した閾値以上であるか判定する。
なお、撮影条件判定部501が参照するテーブルは、機種の個体差は少ないので、同機種の撮像装置によって作成されたテーブルを用いればよい。また温度が取得できない場合は露光時間等の撮像パラメータだけでも実現可能である。
撮影環境取得部504は、GPS・電子水準器・時刻等を示す環境情報を取得する。なお、撮像装置に内蔵又は入力可能な撮影環境に関する情報であれば、これらに限定されるものではない。被写体判定部503は、撮影環境取得部502が取得した環境情報に基づいて、被写体に星のような高輝度な孤立点が写っている可能性があるか否かを判定する。本実施形態では、時刻や垂直方向に対応した電子水準器の角度の値が設定した値の範囲内であるか比較することによって判定する。具体例として、例えば時刻が23:00〜4:00であるか、電子水準器の垂直方向の値が60度以上であれば、被写体判定部503は高輝度な孤立点が写っている可能性があるものと判定する。当然のことながら、これだけでは実際に特定の被写体が写っているかどうかまでは解らないが、特定の被写体が写っている可能性があるか否かは判定できる。そこで本実施形態では、誤検出の発生確率が高い撮影環境において撮影された画像データに基づいた欠陥画素検出結果を全て使用しない。
以上の処理によって、欠陥検出部403による処理対象の画像データに基づいた欠陥画素の検出結果について、信頼できるかどうかを判定する。
(信頼度情報算出部406の詳細な説明)
信頼度情報算出部406は、撮像素子に対応する各画素の欠陥度合いを表す信頼度情報を算出する。信頼度は欠陥検出部403の欠陥検出結果を利用して生成する。信頼度が高い画素は正常な画素である可能性が高く、信頼度が低い画素は欠陥画素である可能性が高いことを意味する。
信頼度情報算出部406は、欠陥と判定された画素の信頼度を下げるというものである。例えば、正常な画素の信頼度を1とし、欠陥画素の信頼度を0と規定する。撮像装置101で撮影を行ったとき、欠陥検出部403によって欠陥画素として検出され、かつ判定部405によって検出結果を信頼できると判定された場合は、欠陥画素として検出された画素の信頼度を0.1下げて0.9とする。ここで、推定欠陥画素として検出された画素の信頼度を下げるように設計すれば、信頼度はどのように規定してもよい。
ただし、欠陥検出部403は画像データに基づいて欠陥画素を検出する処理であるため、欠陥画素を検出するのに適さない画像データを除いたとしても、欠陥画素を誤検出してしまうことがある。そこで、一度の検出、判定結果によって信頼度を大きく下げて欠陥画素とみなすのではなく、複数回の結果を利用して信頼度を算出するのがよい。複数回の検出、判定結果を利用することにより、撮影条件や被写体によらず、常に欠陥と推定される画素のみの信頼度を下げるようにする。ここでは、ある撮影を行ったとき、前回の撮影における検出、判定結果を保持しておき、前回の検出結果で推定欠陥画素と判定されていて、かつ今回の検出結果でも推定欠陥画素と判定されている画素の信頼度を下げる。なお、当然のことながら、前回の結果だけでなく過去最近の複数回の検出結果で連続して欠陥と判定されているかを確認してもよい。
図6は、信頼度情報算出部406の詳細を示すブロック図である。欠陥検出結果取得部601は、欠陥検出部403によって推定欠陥画素として検出された画素の位置を取得する。白飛び黒潰れ判定部は、画像データにおける注目画素の画素値が白飛び(最大値)か、黒潰れ(最小値)であるかを判定する。なお、それぞれ最大値、最小値の付近の値を含めてもよい。
パラメータ記憶部604は、処理対象の画像データと同じISO感度設定のもと撮影された前回の処理における、欠陥検出部403による検出結果を画素位置毎に保持している。信頼度更新部603は、撮像素子に対応する各画素が正常な画素値を出力する画素である可能性を表す信頼度を更新する。信頼度更新部603は、処理対象の画像データにおいて白飛び黒潰れ判定部602により白飛び黒潰れと判定された画素については例外的に扱い、欠陥検出部403による検出結果は使用しない。これは、ダイナミックレンジの限界付近、つまり白飛び黒潰れとなるような領域では、注目画素の画素値と周囲の画素の画素値との比較が正確に行えないためである。したがって、白飛び黒潰れの画素は除外して、信頼できる欠陥検出結果のみを利用して画素の信頼度を決定する。
(メイン処理フロー)
以下では、図1、図2が示す本実施形態における撮像装置101が被写体を撮像する際の全体の処理の流れを説明する。図7は撮像装置101による撮像処理のフローチャートである。
まず、ステップS701において、ユーザにより操作ボタン105を介して入力されたシャッタースピード、絞り値などの撮影条件の設定を受け付ける。ステップS702において制御部206は、撮影ボタン103が押されたかどうかを判定する。押された場合には、ステップS703に進み撮像を開始する。撮影ボタン103が押されていない場合には、ステップS701に戻る。ステップS703において、各画素の露光量の設定やピント位置の設定などの撮影パラメータを設定し、撮影準備を行う。
ステップS704において、ステップS703において設定した撮影パラメータに基づいて、被写体を撮影する。この本撮影では、撮像系制御部204により、撮像部102を駆動させることで被写体の光量を取得する。画像を表す被写体の光量はカラー撮像素子201を介してA/D変換部207により、RAW画像データが生成される。ステップS705では、ステップS704にて変換したRAW画像データに対して、画像処理部209が現像処理を行う(詳細は後述する)。ステップS706では、ステップS705にて画像処理部209が現像した画像データを表示部104に表示する。ステップS707において、ステップS705において画像処理部209が現像した画像データをエンコーダ部210にて、JPEGなどのファイルフォーマットに変換し、メディアI/F210にて、PC/メディア212に出力する。
(画像処理フロー)
以下では、図7で説明したステップS705の画像処理フローの詳細について、図8のフローチャートを参照して説明する。ステップS801において、画像処理部209は、A/D変換部201から得られるRAW画像データを入力する。ステップS802において画像処理部209は、入力された画像データにおける欠陥画素の画素値を補正する。ステップS803において、画像処理部209は、欠陥画素の画素値が補正された画像データに対して、デモザイク、ホワイトバランス、ノイズリダクション、ガンマ、シャープネスなどの現像処理を行う。ステップS804において、画像処理部209は、現像処理した画像をアナログ信号に変換して表示部もしくは、エンコードしてPC/メディアに出力する。
(欠陥画素対策処理フロー)
以下では、図8で説明したステップS802の欠陥画素対策処理フローの詳細について図9のフローチャートを参照して説明する。
ステップS901において登録欠陥補正部401は、欠陥情報記憶部402が保持する欠陥画素の位置を示す位置情報を取得する。ステップS902において登録欠陥補正部401は、取得した位置情報が欠陥画素と示す画素の画素値を補正する。
ステップS903において欠陥検出部403は、欠陥情報記憶部402が欠陥画素として保持していた位置の画素値を補正した画像データにおいて、さらに欠陥画素として推定される画素を推定欠陥画素として検出する。
ステップS904において信頼度情報算出部406は、撮像素子に対応する各画素の信頼度を算出する。信頼度情報算出部406は算出した信頼度に基づいて、信頼度情報記憶部407に記憶されている画素毎の信頼度のうち、更新すべき画素があれば、信頼度情報記憶部407に記憶されている信頼度を更新する。信頼度の更新処理フローの詳細は後述する。
ステップS905において欠陥情報更新部408は、信頼度情報記憶部407が保持している信頼度を参照し、所定の閾値以下の信頼度を有する画素を、新たな欠陥画素とする。新たな欠陥画素がある場合には、欠陥情報更新部408は、信頼度欠陥情報記憶部402に登録されている欠陥画素の位置情報を更新する。ステップS906において、推定欠陥補正部404はステップS903で検出された推定欠陥画素の画素値を補正する。
(信頼度の更新処理フロー)
以下では、図9で説明したステップS904において信頼度情報算出部406が実行する信頼度の更新処理フローの詳細について図10のフローチャートを参照して説明する。
ステップS1001において、欠陥対策処理部302はISO感度に対応した信頼度データを選択する。これは、欠陥画素の位置情報をISO感度毎に保持しているため、信頼度の情報もISO感度毎に管理する必要があるためである。
ステップS1002において信頼度情報算出部406は、処理対象の画像データの画素から、注目画素を選択する。ステップS1003において、信頼度情報算出部406は、判定部405による被写体や撮影条件の判定結果を取得する。具体的には、GPS・電子水準器・時刻情報による被写体の判定結果と、露光時間、撮像素子の温度情報による撮影条件の判定結果を判定部405から取得する。これは、信頼度を決定する上で被写体に星のような高輝度な孤立点が写っている画像データやノイズの多い画像データを除外することが目的である。したがって、欠陥検出が困難な被写体が写っておらず、ノイズの多くない撮影条件で撮像された画像データの場合のみ、そのときの欠陥検出結果を利用する。被写体、撮影条件のどちらか一つでも満たさないときは処理を終了し、どちらの条件も満たすときはステップS1004に移行する。
ステップS1004において欠陥検出結果取得部601は、欠陥検出部403による注目画素の欠陥検出結果を取得する。そして、注目画素が欠陥画素として検出されていればステップS1006に移行し、注目画素が欠陥画素として検出されていなければステップS1005に移行する。ステップS1005において白飛び黒潰れ判定部602は、注目画素が白飛び又は黒潰れであるか判定する。注目画素が白飛び又は黒潰れである場合はステップS1011に移行し、そうでない場合はステップS1008に移行する。
ステップS1006において信頼度更新部603は、パラメータ記憶部604が記憶する前回の注目画素の検出結果を示すフラグ情報を判定する。そして、注目画素のフラグ情報がOn、つまり前回の検出結果で欠陥画素と判定されていた場合にはステップS1007に移行し、そうでない場合にはステップS1010に移行する。なお、ここで前回とは同じISO感度で撮影した最近の結果のことを意味し、フラグ情報、信頼度はISO感度毎に存在する。ステップS1007において信頼度更新部603は、注目画素は同じISO感度の撮影条件下において連続して欠陥画素として検出されているため、注目画素の信頼度を下げる。
ステップS1008において信頼度更新部603は、今回の注目画素の検出結果として、パラメータ記憶部604が記憶する注目画素のフラグ情報をOffに設定する。そしてステップS1009において信頼度更新部603は、注目画素の信頼度を初期値に戻す。これは、過去の検出結果で注目画素が欠陥画素として検出されたことが誤検出によるものと考えられるためである。確実な欠陥画素のみを最終的に欠陥画素として登録することが望ましいので、本実施形態では欠陥画素でない可能性のある画素は、その信頼度を初期値に戻す。
ステップS1010において信頼度更新部603は、今回の検出結果として、パラメータ記憶部604が記憶する注目画素のフラグ情報をOnに設定する。ステップS1011において信頼度情報算出部406は、画像データにおける全画素に対して処理が終了したか判定する。全画素に対して処理が終了していなければステップS1002に移行し、そうでなければ欠陥対策処理を終了する。
以上本実施形態によれば、欠陥画素の検出精度が低下する可能性のない画像データに基づいた欠陥検出結果のみを利用して、出荷後に発生した欠陥画素を特定する。その結果、より正確に欠陥画素の可能性が高い画素を、新たな欠陥画素として欠陥画素の位置情報に随時追加登録することができる。星を被写体にした場合や、ノイズがのりやすい撮影条件下で撮影した画像データにおいても、過去の撮影によって随時欠陥画素が更新されている。そのため、出荷後に新たに発生してしまった欠陥画素を含む画素を欠陥画素としてみなし、適切に欠陥画素の画素値を補正することにより、高画質な画像データを得ることができる。
<第2実施形態>
第1実施形態では、ISO感度毎に保持している欠陥画素の位置情報を更新した。つまり、予め登録されている(製造過程で発生した)欠陥画素の位置情報に、後発的に発生した欠陥画素を追加した。第2実施形態では、ISO感度毎に保持している欠陥画素の位置情報を更新せずに、欠陥画素の検出精度を向上させる方法を説明する。前述の実施形態とは欠陥画素対策処理部302における詳細な構成が異なる。前述の実施形態と同様の構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。
(欠陥画素対策処理部302の詳細な説明)
図11は第2実施形態に適用可能な欠陥画素対策処理部302の詳細を示すブロック図である。登録欠陥補正部401、欠陥情報記憶部402、欠陥検出部403、推定欠陥補正部404、判定部405、信頼度情報算出部406、信頼度情報記憶部407は第1実施形態と同じである。本実施形態ではパラメータ変更部1101が追加されている。欠陥画素は、第1実施形態と同様、注目画素の画素値と注目画素の周辺画素の画素値との差分に基づいて検出される。パラメータ変更部1101は、信頼度情報記憶部407から各画素の信頼度を読み取り、信頼度に応じて欠陥検出を行う際の閾値を変更する。例えば、信頼度をRi、注目画素の画素値と注目画素の周辺画素の画素値との差をSi、所定の閾値をThとすると、欠陥画素の検出は式(1)のように表すことができる。
Figure 2015233202
ここで、注目画素がG成分である場合のSiの算出方法の一例を図18に示した。このように注目画素Gmnと、注目画素Gmnと同一のG成分を画素値として有する画素であって、注目画素Gmnの周囲にある画素に基づいてSiを算出する。例えば注目画素Gmnから2画素分上方向の位置の画素Gm,n−2、2画素分下方向の位置の画素Gm,n+2画素分左方向の位置の画素Gm−2,n及び2画素分右方向の位置の画素Gm+2,nの4画素それぞれとの差分の絶対値を平均した値とする。このとき、必ずしも上下左右の4画素である必要はなく、例えば周囲8画素であってもよいし、エッジ方向上の隣接する2画素のみを使用することも考えられる。
式(1)によれば、所定の閾値ThとRiとによって、検出するための閾値が設定されることになる。式(1)における右辺(閾値)は、信頼度が低い画素ほど欠陥画素と検出されやすく、信頼度の高い画素ほど検出されにくくする。ここで、信頼度Riは1のとき信頼できる画素(初期値)であり、0に近づいていくほど信頼度が低下することを意味する。なお、信頼度の算出方法、規定の仕方については、第1実施形態で説明した通りである。これにより、撮影条件や被写体によって画像データから高精度に欠陥検出することが困難な場合でも、誤検出を低減することが可能となる。
(欠陥画素対策処理フロー)
以下では、図8で説明したステップS802の欠陥画素対策処理フローの詳細について図12のフローチャートを参照して説明する。
ステップS1201において登録欠陥補正部401は、欠陥情報記憶部402が記憶している予め登録された欠陥画素の位置情報を取得する。ステップS1202において登録欠陥補正部401は、取得した欠陥画素の位置情報に基づいて欠陥画素の画素値を補正する。ステップS1203において判定部405は、被写体や撮影条件の判定を行う。具体的には、GPS・電子水準器・時刻情報等によって被写体の判定を、露光時間、撮像素子の温度の情報によって撮影条件の判定を行う。これは、信頼度を決定する上で被写体に星のような高輝度な孤立点が写っている画像データやノイズの多い画像データを除外することが目的である。したがって、欠陥検出が困難な被写体が写っていないかつノイズの多くない撮影条件である場合のみ、欠陥検出結果を利用する。被写体、撮影条件のどちらか一つでも満たさないときは処理を終了し、どちらの条件も満たすときはステップS1204に移行する。
ステップS1204において欠陥検出部403は、登録欠陥補正部401が補正した画像データにおいて、さらに欠陥画素と推定可能な画素を推定欠陥画素を検出する。これは、欠陥情報記憶部402に保持されていない欠陥画素や暗電流が大きい画素を対象としている。ステップS1205において信頼度情報算出部406は、カラー撮像素子201に対応する各画素の信頼度を算出し、信頼度情報記憶部407に記憶された各画素の信頼度を更新する。信頼度の更新処理フローの詳細は後述する。
ステップS1206においてパラメータ変更部1101は、各画素の信頼度に基づいて、欠陥検出処理における閾値を変更する。ステップS1207において欠陥検出部403は、ステップS1206においてパラメータ変更部1101により変更された閾値を用いて、欠陥画素を検出する。ステップS1208において推定欠陥補正部404は、ステップS1207で検出した結果に基づいて欠陥画素の画素値を補正する。
(信頼度の更新処理フロー)
以下では、図12で説明したステップS1205において信頼度情報算出部406が実行する信頼度の更新処理フローの詳細について図13のフローチャートを参照して説明する。
ステップS1301において欠陥対策処理部302は、ISO感度に対応した信頼度データを選択する。ステップS1302において信頼度情報算出部406は、処理対象の画像データの画素から、注目画素を選択する。ステップS1303において欠陥検出結果取得部601は、欠陥検出部403による注目画素の欠陥検出結果を取得する。そして、注目画素が欠陥画素と判定されていればステップS1307に移行し、注目画素が欠陥画素と判定されていなければステップS1304に移行する。
ステップS1304において白飛び黒潰れ判定部602は、注目画素が白飛び又は黒潰れであるか判定する。注目画素が白飛び又は黒潰れのときはステップS1310に移行し、そうでないときはステップS1305に移行する。ステップS1305において信頼度更新部603は、パラメータ記憶部604が記憶する前回の検出結果を示す注目画素のフラグ情報をOffに設定する。ステップS1306において信頼度更新部603は、パラメータ記憶部604が記憶する注目画素の信頼度を初期値に戻す。信頼度を初期値に戻すということは本実施形態において、画素値としての信頼度が最も高いことを意味する。これは、過去の検出結果で欠陥画素と判定されたことが誤検出によるものとみなし、仮にそれまでに信頼度を下げられたことがあったとしてもそれらは参照しないようにするためである。確実な欠陥画素のみを最終的に欠陥画素として登録することが望ましいので、本実施形態では欠陥画素でない可能性のある画素は、その信頼度を初期値に戻す。
ステップS1307において信頼度更新部603は、パラメータ記憶部604が記憶する前回の検出結果を示すフラグ情報を判定する。そして、注目画素のフラグ情報がOn、つまり前回の検出結果で欠陥画素と判定されていた場合にはステップS1309に移行し、そうでない場合にはステップS1308に移行する。なお、ここで前回とは同じISO感度で撮影した最近の結果のことを意味し、フラグ情報、信頼度はISO感度毎に存在する。
ステップS1308において信頼度更新部603は、パラメータ記憶部604が記憶する前回の検出結果を示す注目画素のフラグ情報をOnに設定する。ステップS1309において信頼度更新部603は、注目画素は同じISO感度の撮影条件下において連続して欠陥画素として検出されているため、注目画素の信頼度を下げる。ステップS1310において信頼度情報算出部406は、画像データにおける全画素に対して処理が終了したか判定する。全画素に対して処理が終了していなければステップS1302に移行し、そうでなければ欠陥対策処理を終了する。
以上、本実施形態によれば、欠陥画素の検出精度が低下する可能性のない画像データに基づいた欠陥検出結果のみを利用して、カラー撮像素子201に対応する各画素の信頼度を生成する。そして、検出精度が低下する可能性のある画像データに対しては、信頼度に基づいて欠陥検出を行う。具体的には、信頼度が低い画素は欠陥画素と判定されやすく、信頼度が高い画素は欠陥画素と判定されにくくするように、欠陥検出を行う際の閾値を信頼度に基づいて変更する。これにより、撮影条件や被写体によって画像データから高精度に欠陥検出することが困難な場合でも、誤検出を低減することが可能となる。また、検出精度が低下する可能性のない画像データにおける欠陥画素の検出結果において、欠陥画素ではないと検出された場合信頼度を初期値にすることで、誤検出を防ぐことができる。
<第3実施形態>
第1、2実施形態では高精度な欠陥画素情報を取得するための方法を説明した。本実施形態では、カラー撮像素子201に対応する各画素の信頼度情報を利用して、欠陥画素補正精度の低下を防ぐ方法について説明する。
第1、2実施形態では、予め登録してある欠陥画素を補正する登録欠陥補正処理と、処理対象の画像データに基づいて検出した欠陥画素を補正する推定欠陥補正処理が含まれる構成となっていた。このとき、登録欠陥補正処理において、欠陥画素の周囲に登録されていない(後発的に発生した)欠陥画素が存在する際に、後発的に欠陥画素になってしまった画素の画素値を使用して、欠陥画素の補正することになる。したがって、欠陥画素の補正精度が低下してしまうという課題がある。本実施形態では、その際に補正精度の低下を防ぐ方法について説明する。前述の実施形態とは欠陥画素対策処理部302における登録欠陥補正部401の構成が異なる。なお、前述の実施形態と同様の構成については、説明を省略する。
(登録欠陥補正部1401の詳細な説明)
図14は、第3実施形態における登録欠陥補正部401の詳細を示すブロック図である。登録欠陥補正部401は、使用画素決定部1401が決定した画素を使用して欠陥画素の補正処理を行う。使用画素決定部1401は着目している欠陥画素の周辺の画素の中から、信頼度情報記憶部407に記憶されている信頼度に基づいて、補正処理に使用する画素を複数決定する。具体的には、公知の欠陥画素補正技術で使用する周辺の画素の中から、信頼度が閾値以下の画素を除外する。本じし形態では、使用画素決定部1401が使用する画素を決定するために用いる信頼度への閾値は、欠陥情報更新部408が用いる閾値よりも高く設定する。つまり、使用画素決定部1401は、信頼度が低い画素を積極的に使用画素から除外するように構成する。一方、使用画素決定部1401と同様に信頼度を閾値により判定する欠陥情報更新部408は、欠陥画素の誤検出を避けるため、閾値を低く設定して厳しく判定することが望ましい。
補正処理部1402は使用画素決定部1401が決定した複数の画素のみを使用して着目している欠陥画素の補正処理を行う。本実施形態では補正処理部1402は、図15に示すように、決定した画素の中から例えば最大値、最小値、中央値を選択し、平均値を注目画素の補正値として算出する。なお、当然のことながら、決定した全ての画素の平均値を、注目画素の補正値として算出してもよい。
以上、本実施形態によれば、検出精度が低下する可能性のない画像データに基づいた欠陥検出結果のみを利用して、撮像素子に対応する各画素の信頼度を生成する。そして、予め登録されている欠陥画素を補正する際に、欠陥画素の周囲に信頼度が低い画素が存在する際には、その画素を使用せずに補正処理を行う。これにより、後発的な欠陥画素の影響による欠陥画素補正精度の低下を防ぐことが可能となる。
<第4実施形態>
第3実施形態では、登録欠陥画素の補正において、信頼度が低い画素を除外して補正する方法について説明した。本実施形態では、信頼度に基づいて重みをつけて補正する方法について説明する。前述の実施形態とは登録欠陥補正部401が異なる。なお、前述の実施形態と同様の構成については、説明を省略する。
(登録欠陥補正部1401の詳細な説明)
図16は登録欠陥補正部401の詳細を示すブロック図である。重み決定部1601は、欠陥画素である注目画素の補正処理をするため、周辺画素それぞれに対して重みを決定する。登録欠陥補正部401は、重み決定部1601が決定した重みに基づいて、注目画素の補正処理を行う。重み決定部1601は、信頼度情報記憶部407に記憶されている信頼度に基づいて、補正処理に使用する周辺画素の重みを決定する。具体的には、例えば正常な画素を1、欠陥画素(の可能性が高い画素)を0とするように信頼度Rを0〜1としたときに、重みwを0〜1とする。そのとき、例えば平均値を用いた補正処理後画素値Icは次の式で表される。
Figure 2015233202
式(2)では、補正処理の対象である有木画素の周囲のM×Nの画素値を使って処理した際の重み付き平均処理を表している。これにより、信頼度に基づいて、信頼性の低い画素の画素値の影響を減らして注目画素の補正値を算出することが可能となる。したがって、欠陥画素の周囲に信頼度は低いがまだ新しい欠陥画素として登録されていない画素が存在する際にも、補正処理の精度が低下することを防げる。
<その他の実施形態>
前述の実施形態では、撮像装置で撮影した画像データに対して撮影装置内の画像処理ハードウェア上で処理を行う例を説明した。これらはクライアント装置からサーバ装置上の画像処理アプリケーションにデータを送信し、サーバ装置上で画像データを処理する方法であってもかまわない。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えばASIC)によっても実現可能である。
302 欠陥画素対策処理部
401 登録欠陥補正部
402 欠陥情報記憶部
403 欠陥検出部
404 推定欠陥補正部
406 信頼度情報算出部
408 欠陥情報更新部

Claims (13)

  1. 欠陥画素の位置を示す位置情報を記憶する記憶手段と、
    画像データに対して、前記記憶手段に記憶された欠陥画素の画素値を補正する補正手段と、
    前記補正手段により補正された画像データにおいて、欠陥画素と推定される推定欠陥画素を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された推定欠陥画素を使用するか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定結果と前記検出手段による検出結果に応じて、前記記憶手段が記憶する欠陥画素の位置情報を更新する更新手段と、を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記更新手段は、画素位置毎の信頼度を保持する保持手段と、
    前記判定手段による判定結果に基づいて、前記保持手段がもつ各画素位置の信頼度を更新する信頼度更新手段とを有し、
    前記信頼度更新手段により更新された信頼度が、所定の閾値よりも小さい画素の位置を前記欠陥画素の位置情報に追加することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記判定手段は、前記画像データが撮影されたときの撮影条件を示す撮影情報を取得し、前記撮影情報に基づいて判定することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記判定手段は、前記画像データに含まれる被写体に、特定の被写体が含まれるか否かに応じて判定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  5. 前記更新手段は、前記判定手段で使用すると判定された前記推定欠陥画素について、該推定欠陥画素が連続して推定欠陥画素として検出されている場合、前記欠陥画素の位置情報に新たな欠陥画素の位置を更新することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  6. さらに、前記検出手段により検出された推定欠陥画素に対して、白飛びまたは黒潰れの画素であるか否かを判定する白飛び黒潰れ判定手段を有し、
    前記信頼度更新手段は、前記白飛び黒潰れ判定手段により、白飛びまたは黒潰れの画素であると判定された推定欠陥画素は、前記欠陥画素の信頼度を更新しないことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  7. 前記信頼度更新手段は、前記判定手段により使用すると判定された画像データにおいて、前記検出手段により推定欠陥画素として検出されなかった画素の信頼度を上げることを特徴とする画像処理装置。
  8. 前記更新手段は、前記閾値を変更する変更手段を有し、
    前記変更手段は、前記信頼度が低い画素は欠陥画素と判定されやすくなるように閾値を変更することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  9. さらに、前記検出手段により検出された推定欠陥画素を補正する推定欠陥補正手段を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  10. 前記補正手段は、
    前記保持手段が保持する画素位置毎の信頼度に基づいて、注目画素の補正値を算出するために使用する画素を決定する使用画素決定手段と、
    前記使用画素決定手段により決定された画素の画素値に基づいて、前記注目画素の補正値を算出する算出手段とを有することを特徴とする請求項2乃至9のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  11. 前記補正手段は、
    前記保持手段が保持する画素位置毎の信頼度に基づいて、注目画素の補正値を算出するために使用する画素に対応する重みを決定する重み決定手段と、
    前記重み定手段により決定された重みと対応する画素の画素値とを用いた重み付け平均により、前記注目画素の補正値を算出する算出手段とを有することを特徴とする請求項2乃至9のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれか一項に記載の画像処理装置を内蔵する撮像装置。
  13. コンピュータに読み込み込ませ実行させることで、前記コンピュータを請求項1乃至11の何れか一項に記載された画像処理装置として機能させることを特徴とするプログラム。
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WO2019208339A1 (ja) * 2018-04-27 2019-10-31 オリンパス株式会社 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム
CN113506223A (zh) * 2020-03-23 2021-10-15 上海西门子医疗器械有限公司 图像缺陷检测方法和装置、存储介质以及医疗成像系统

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