JP5005319B2 - 信号処理装置および信号処理方法 - Google Patents
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Description
第1の信号復元方法として、ウィーナフィルタ等の古典的な復元フィルタを挙げる。このウィーナフィルタとは、最小2乗フィルタ(least square filter)のことである。このウィーナフィルタは、フィルタぶれ(ノイズ)の大きさと方向がわかれば、良好な復元画像を得ることができるものである。このウィーナフィルタの他、一般逆フィルタ、制限付最小二乗フィルタ等を古典的な復元フィルタと呼ぶことができる。これらは、信号処理システムの応答特性等による変化を伝達関数で表し、信号処理システムを通して得られる観測信号である出力信号から伝達関数を用いて変化の無い入力信号またはこれに近似した信号に復元する手法である。また、古典的な復元フィルタは、処理時間が短時間であることが利点である。
第2の信号復元方法として、反復処理を挙げる。反復処理は、信号復元手段の実行に際し、処理部4が、変化要因情報のデータを利用して、任意の信号データから比較用データを生成して、処理対象となる原信号のデータと比較用のデータとの差分のデータを変化要因情報のデータを利用して任意の信号データに配分することで復元データを生成し、この復元データを任意の信号データの代わりに使用し、同様の処理を繰り返す繰り返し処理を行って、復元データを元信号のデータに近づけるものである。
Img’=Img*G ……(1)
ここで、「*」は、重畳積分を表す演算子である。以下同じ。
すなわち、
(1)入力に対する出力は、一意に決まる。
(2)対比する出力が同じであれば、それらの入力は同じである。
(3)対比する出力が同じになるように、入力を更新しながら反復処理することによって、解を収束させていく。
手ぶれが無いとき、所定の画素に対応する光エネルギーは、露光時間中、その画素に集中する。また、手ぶれがある場合、光エネルギーは、露光時間中にぶれた画素に分散する。さらに、露光時間中のぶれがわかれば、露光時間中のエネルギーの分散の仕方がわかるため、ぶれた画像からぶれの無い画像を作ることが可能となる。
図13に示す第1のシミュレーション方法およびその後の復元処理について説明する。まず、既知の信号データin_refを、原信号のデータ取得時(撮影時)に得られる変化要因情報のデータから算出した変化関数gで変化させ、既知の信号データin_refを変化関数gで変化させた変化済み既知データout_refを得る(ステップS201)。そして復元アルゴリズムとして、Algo_a、Algo_b、Algo_cの3つが用意されている。それらのアルゴリズムの処理コスト(たとえば、処理に要する時間)は、Algo_a<Algo_b<Algo_cである。第1のシュミレーション方法は、図13の処理フローに従って処理されるものの一部であり、out_refをAlgo_a、Algo_bまたはAlgo_cで復元処理する。得られた参照用復元データdec_a、dec_b、またはdec_cと、In_refとを対照することで、第1のシミュレーション方法が終了する。図13の処理フローでは、この第1のシュミレーション方法を展開し、許容できると評価されたら、その信号復元方法で原信号を復元し、許容できなかったと評価されたら、他のアルゴリズムで復元し、評価をする。
次に図14に示す第2のシミュレーション方法およびその後の復元処理について説明する。既知信号データin_refを、原信号のデータ取得時(撮影時)に得られる変化要因情報のデータから算出した変化関数gで変化させた変化済み既知データout_refを、上述のステップS201と同様に得る(ステップS301)。用意した復元アルゴリズムAlgo_aの復元処理の速度に影響を与えるパラメータをkとしたとき、予め用意されているkの初期値で、変化済み既知データout_refの復元処理を行って、参照用復元データdec_aを得る(ステップS302)。そして既知信号データin_refと参照用復元データdec_aを対照する(ステップS303)。その対照の結果、復元信号の品質が許容レベルであると判断できるのであれば、その復元処理のパラメータkを用いて原信号のデータの復元処理を行なう(ステップS304)。その対照の結果が、復元信号の品質として許容レベルであると判断できないのでなければ、復元処理のパラメータkを変更し(ステップS305)、変更後の新たなパラメータkで復元処理を行なう(ステップS302)。これを繰り返すことにより最適な復元処理のパラメータkが求まる。これで、第2のシミュレーション方法が終了する。この後、このパラメータkを用い、原信号のデータに対して復元処理を行なう。
次に図15に示す第3のシミュレーション方法および復元処理について説明する。これは、たとえば図3に示す反復処理による復元処理を行なう場合の反復数(繰り返し回数)の決定(反復処理の終了)をする処理に適用する。図3を用いて説明してきた反復処理では、観測信号(撮影画像または原信号)のデータImg’と復元信号(復元画像)のデータを変化させた比較用データI0’を比較して第1差分データδが十分小さくなるまで反復処理を繰り返している。しかし、既知の信号で復元シミュレーションを行なうことで、既知の信号データに基づいた判断ができるようになるため、復元結果の品質をこれまでよりもより良くすることができるようになる。
図16に示す第4のシミュレーション方法は、既知データによる復元処理のみを先に行い、既知データでの復元結果で品質の高い結果が得られるまでの反復回数を求めて、その反復回数分だけ、後から原信号の復元処理を行うものである。こうすることで、原信号の復元処理にどれぐらいの処理時間が掛かるか、などを原信号の復元処理を行う前に知ることができる。非常に処理時間を要すると事前に分かれば、復元処理は行わない、または別の種類の復元処理法を採用する等の判断ができる。
図17に示す第5のシミュレーション方法について説明する。図17は、図3に示した繰り返し処理により得られた復元データI0+nを評価する方法を説明するための処理フロー図である。この第5のシミュレーションでは、信号の復元状態の評価結果に応じて、信号処理装置1を操作する者に、復元状態の評価結果を音声にて発することおよび表示等の、五感に訴えることのできる手段で認識させることができる。
δ=f(Img’,Img,G) …(2)
2 撮影部(受信部)
3 制御系部
4 処理部
5 記録部
6 検出部
7 要因情報保存部
G,g 変化要因情報のデータから算出された変化関数
Img’ 原信号のデータ(撮影された画像)
I0+n,Q0+n 復元データ
Img 元信号のデータ(変化する前の信号もしくは本来取得されるべきであった信号のデータ)
P0 既知の信号データ
Q0 参照用復元データ
I0 任意の信号データ
P0’ 変化済み既知データ
Q0’ 変化済み参照用復元データ
Claims (11)
- 劣化等の変化が生じた原信号データから、変化する前の信号もしくは本来取得されるべきであった信号(以下、元信号という)のデータまたは元信号の近似信号データである復元信号データを、前記変化する際の変化要因情報のデータを利用して、生成する処理部を有する信号処理装置において、
前記処理部は、
所定の既知の信号データを、前記変化要因情報のデータを利用して変化させて変化済み既知データを生成すると共に、前記変化要因情報のデータを利用して、前記変化済み既知データを前記既知の信号データまたはそれに近似した信号データへと復元させた参照用復元データを取得し、前記既知の信号データと前記参照用復元データとを対照する機能と、
前記変化要因情報のデータを利用して、任意の信号データから比較用データを生成して、処理対象となる原信号のデータと前記比較用のデータとの差分のデータを前記変化要因情報のデータを利用して前記任意の信号データに配分することで復元データを生成し、この復元データを前記任意の信号データの代わりに使用し、同様の処理を繰り返す繰り返し処理を行う機能と
を有することを特徴とする信号処理装置。 - 前記処理部は、前記対照の結果に基づいて、前記繰り返し処理を続行するか終了するかを決定することを特徴とする請求項1記載の信号処理装置。
- 劣化等の変化が生じた原信号データから、変化する前の信号もしくは本来取得されるべきであった信号のデータまたは元信号の近似信号データである復元信号データを、前記変化する際の変化要因情報のデータを利用して、生成する処理部を有する信号処理装置において、
前記処理部は、所定の既知の信号データを、前記変化要因情報のデータを利用して変化させて変化済み既知データを生成すると共に、前記変化要因情報のデータを利用して、前記変化済み既知データを前記既知の信号データまたはそれに近似した信号データへと復元させた参照用復元データを取得し、前記既知の信号データと前記参照用復元データとを対照する機能を有し、
前記既知の信号データは、前記原信号データよりも容量が小さい
ことを特徴とする信号処理装置。 - 前記処理部は、前記対照の結果に基づいて、前記復元信号データの復元状態を評価することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の信号処理装置。
- 前記処理部は、前記対照の結果に基づいて、前記復元信号データの生成方法を決定、変更または改善することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の信号処理装置。
- 前記処理部は、前記対照の結果に基づいて、前記信号処理装置を操作する者に前記復元信号データの生成状態を認識させることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の信号処理装置。
- 前記処理部は、前記対照の結果、前記参照用復元データと前記既知の信号データとが同一または類似の場合、前記復元信号データが前記元信号のデータまたは前記元信号の近似信号データであると判断することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の信号処理装置。
- 前記処理部は、前記既知の信号データと前記参照用復元データとの差分を用いて、前記対照を行うことを特徴とする請求項2から7のいずれか1項に記載の信号処理装置。
- 前記原信号のデータを画像のデータとしたことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の信号処理装置。
- 元信号から、劣化等の変化が生じた原信号データへと変化する際の変化要因情報のデータを取得し、
所定の既知の信号データを前記変化要因情報のデータを利用して変化させた変化済み既知データを取得し、
前記変化要因情報のデータを利用して、前記変化済み既知データを前記既知の信号データまたはそれに近似した信号データへと復元させた参照用復元データを取得し、
前記既知の信号データと前記参照用復元データとを対照し、
前記変化要因情報のデータを利用して、任意の信号データから比較用データを生成して、処理対象となる原信号のデータと前記比較用のデータとの差分のデータを前記変化要因情報のデータを利用して前記任意の信号データに配分することで復元データを生成し、この復元データを前記任意の信号データの代わりに使用し、同様の処理を繰り返す繰り返し処理を行う
ことを特徴とする信号処理方法。 - 前記対照は、前記既知の信号データと前記参照用復元データとの差分値を用いて行うことを特徴とする請求項10記載の信号処理方法。
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