JP5005319B2 - 信号処理装置および信号処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、信号処理装置および信号処理方法に関する。
従来から、カメラ等の信号(画像)処理装置で被写体を撮影した際には、その画像には時々劣化が生ずることが知られている。画像劣化の要因としては撮影時の手ぶれ、光学系の各種の収差、レンズの歪み等がある。
撮影時の手ぶれによって、劣化した撮影画像を是正するには、レンズを動かす方式と、回路処理する方式とが知られている。たとえば、レンズを動かす方式としては、カメラの手ぶれを検出し、所定のレンズを、その検出した手ぶれに合わせて動かすことで是正する方式が知られている(特許文献1参照)。また、回路処理する方式としては、カメラの光軸の変動を角加速度センサで検出し、検出した角速度等から撮影時のぼけ状態を表す伝達関数を取得し、撮影画像に対し、取得した伝達関数の逆変換を行い、劣化した画像を是正するものが知られている(特許文献2参照)。
また、一般の撮影画像以外にも、X線写真、顕微鏡画像等、種々の画像が、ぶれやその他の原因によって劣化したり、変化したりすることが知られている。
特開平6−317824号公報(要約書参照) 特開平11−24122号公報(要約書参照)
特許文献1および2記載の劣化した画像の是正の場合に限らず、一般に、劣化した信号を劣化しなかったと考えられる信号へと是正(以下、復元と言う。)する際に、どの程度復元できたかを評価するのは困難である。何故ならば、自然界の風景等は、本来的に画像信号等として把握できないものであり、それを敢えて画像信号化して取得し、その取得の際の手ぶれ等で劣化した画像信号を復元したとしても、現実の自然界の風景等との厳密な対比が不可能であり、復元の度合いの基準が曖昧になるためである。また、自然界の風景等は刻々と変化するし、撮影時の露出等によっても画像は変化する。このため、本来撮影されるべきであった理想画像を特定することができず、復元画像の評価、復元画像と理想画像との比較、復元画像の状態の予想等が行えないのである。このことは画像の信号に限らず、音声信号等あらゆる信号について言えることである。
そこで本発明の課題は、劣化等の変化が生じた信号データから、劣化しなかったと考えられる信号データへと復元した信号データについて、その復元状態を予想、推定または評価等することである。
上記課題を解決するため、本発明の信号処理装置は、劣化等の変化が生じた原信号データから、変化する前の信号もしくは本来取得されるべきであった信号(以下、元信号という)のデータまたは元信号の近似信号データである復元信号データを、変化する際の変化要因情報のデータを利用して、生成する処理部を有し、処理部は、所定の既知の信号データを、変化要因情報のデータを利用して変化させて変化済み既知データを生成すると共に、変化要因情報のデータを利用して、変化済み既知データを既知の信号データまたはそれに近似した信号データへと復元させた参照用復元データを取得し、既知の信号データと参照用復元データとを対照する機能を有している。
この発明によれば、原信号データから元信号のデータまたはそれに近似した信号データへと復元する、信号復元を、既知の信号データと参照用復元データとを用いて行っている。ここで、既知の信号データは原信号データに対応し、参照用復元データは元信号のデータに対応する。そして、既知の信号データと参照用復元データとを対照する。この対照を行うことで、復元信号データの復元状態を予想、推定または評価等することができる。ここで、「対照」とは、2つのものを比べ合わせることを言う。
他の発明に係る信号処理装置は、上述した発明に加え、処理部は、対照の結果に基づいて、復元信号データの復元状態を評価する。この構成の採用によって、復元信号データの復元状態を評価できる。
他の発明に係る信号処理装置は、上述した発明に加え、処理部は、対照の結果に基づいて、復元信号データの生成方法を決定、変更または改善する。この構成の採用によって、最適と考えられる復元信号データの生成方法を選択したり、変更したり、改善することができる。
他の発明に係る信号処理装置は、上述した発明に加え、処理部は、対照の結果に基づいて、信号処理装置を操作する者に復元信号データの生成状態を認識させる。この構成の採用によって、信号処理装置を操作する者に、復元精度等の復元信号データの生成状態を把握させることができる。
他の発明に係る信号処理装置は、上述した発明に加え、処理部は、対照の結果、参照用復元データと既知の信号データとが同一または類似の場合、復元信号データが元信号のデータまたは元信号の近似信号データであると判断する。この構成を採用することで、既知の信号データと参照用復元データとが同一または類似していると評価できる場合には、元信号と復元信号データとが同一または類似していると判断できる。また既知の信号データと参照用復元データとがかけ離れていると評価できる場合には、元信号と復元信号データとがかけ離れていると判断できる。
他の発明に係る信号処理装置は、上述した発明に加え、処理部は、変化要因情報のデータを利用して、任意の信号データから比較用データを生成して、処理対象となる原信号のデータと比較用のデータとの差分のデータを変化要因情報のデータを利用して任意の信号データに配分することで復元データを生成し、この復元データを任意の信号データの代わりに使用し、同様の処理を繰り返す繰り返し処理を行う。
この構成の採用によって、所定のデータを生成することだけで元信号のデータを生成しているので、ハードウェア的な増加はほとんど無く、装置が大型化しない。また、復元データから比較用データを作り、その比較用データと処理対象の原信号データとの差分のデータを、変化要因情報のデータを利用して任意の信号データに配分する処理を繰り返し、徐々に元信号のデータに近い復元信号データを得るので、信号の復元に当たって、現実性のある回路処理方式を有する信号処理装置とすることができる。
他の発明に係る信号処理装置は、上述した発明に加え、処理部は、対照の結果に基づいて、繰り返し処理を続行するか終了するかを決定する。この構成の採用によって、元信号のデータと復元信号データとが十分に同一または類似していると評価できる場合に、無駄な繰り返し処理をせずに処理部の負担を軽減できる。
他の発明に係る信号処理装置は、上述した発明に加え、処理部は、既知の信号データと参照用復元データとの差分を用いて、対照を行う。この構成の採用によって、対照の手段を簡単な数値の比較とすることができ、処理部の処理をし易くする。
他の発明に係る信号処理装置は、上述した発明に加え、既知の信号データが、原信号データよりも容量の小さいこととしている。この構成の採用によって、対照の際の処理部の処理負担を軽減でき、また処理を迅速化できる。
他の発明に係る信号処理装置は、上述した発明に加え、原信号のデータを画像のデータとしている。この構成の採用によって、カメラの手ぶれによる画像劣化が生じた場合に、劣化等の変化が生じた原画像から、変化する前の画像もしくは本来取得されるべきであった画像である元画像のデータまたは元画像の近似画像データを、復元手段によって復元できる。
上記課題を解決するため、本発明の信号処理方法は、元信号から、劣化等の変化が生じた原信号データへと変化する際の変化要因情報のデータを取得し、所定の既知の信号データを変化要因情報のデータを利用して変化させた変化済み既知データを取得し、変化要因情報のデータを利用して、変化済み既知データを既知の信号データまたはそれに近似した信号データへと復元させた参照用復元データを取得し、既知の信号データと参照用復元データとを対照する。
この発明によれば、原信号データから元信号のデータまたはそれに近似した信号データへと復元する、信号復元を、既知の信号データと参照用復元データとを用いて行っている。ここで、既知の信号データは原信号データに対応し、参照用復元データは元信号のデータに対応する。そして、既知の信号データと参照用復元データとを対照する。この対照を行うことで、復元信号データの復元状態を予想、推定または評価等することができる。
他の発明に係る信号処理方法は、上述した発明に加え、対照は、既知の信号データと参照用復元データとの差分値を用いて行う。この構成の採用によって、対照の手段を簡単な数値の比較とすることができ、処理部の処理をし易くする。
本発明では、劣化等の変化が生じた信号データから、劣化しなかったと考えられる信号データへと復元した信号データについて、その復元状態を予想、推定または評価等することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る信号処理方法を採用した、本発明の実施の形態に係る信号処理装置1を、図を参照しながら説明する。なお、この信号処理装置1は、画像処理装置としての民生用のカメラとしているが、監視用カメラ、テレビ用カメラ、ハンディタイプのビデオカメラ、内視鏡カメラ、等他の用途のカメラとしたり、顕微鏡、双眼鏡、さらにはNMR撮影等の画像診断装置等、カメラ以外の機器にも適用できる。
図1には信号処理装置1の構成の概要を示している。信号処理装置1は、人物等の画像を撮影する撮影部2と、その撮影部2を駆動する制御系部3と、撮影部2で撮影された画像の処理を行う処理部4と、を有している。また、この実施の形態に係る信号処理装置1は、さらに処理部4で処理された画像を記録する記録部5と、角速度センサ等からなり、画像劣化など変化の要因となる変化要因情報を検知する検出部6と、画像劣化等を生じさせる変化要因情報を保存する要因情報保存部7を有する。なお信号処理装置1が画像処理装置以外のものとして適用される場合、撮影部2は、音声信号等の種々の入力信号を受信する受信部2(以下では、適宜、撮影部2と受信部2とを使い分けることとする。)となる。
撮影部2は、レンズを有する撮影光学系やレンズを通過した光を電気信号に変換するCCDやC−MOS等の撮影素子を備える部分である。制御系部3は、撮影部2,処理部4,記録部5,検出部6,および要因情報保存部7等、信号処理装置内の各部を制御するものである。
処理部4は、画像処理プロセサで構成されており、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)のようなハードウェアで構成されている。処理部4は、検出する手ぶれ等の振動検出のためのサンプリング周波数を発生させていると共にそのサンプリング周波数を検出部6に供給している。また処理部4は、振動検出の開始と終了を制御している。なお、信号処理装置1が画像処理装置以外のものとして適用される場合、受信部2の受信感度を入力信号の大きさ等によって変えることができる。
また、この処理部4には、後述する比較用データを生成する際の元となる画像のデータまたは所定の既知の画像データ等が保管されることもある。さらに処理部4は、ASICのようなハードウェアとして構成されるのではなく、ソフトウェアで処理する構成としても良い。記録部5は、半導体メモリで構成されているが、ハードディスクドライブ等の磁気記録手段、またはDVD等を使用する光記録手段等を採用しても良い。
検出部6は、図2に示すように、信号処理装置1の光軸であるZ軸に対して垂直方向となるX軸、Y軸の回りの速度を検出するものである。撮影時に手ぶれがある場合、撮影された画像はぶれた画像となる。このような手ぶれは、X方向、Y方向、Z方向の各方向への移動、Z軸回りの回動も生ずるが、各変動によって最も大きな影響を受けるのは、Y軸回りの回転とX軸回りの回転である。これら2つの変動は、ほんのわずかに変動しただけで、その撮影された画像は大きくぼける。このため、この実施の形態では、図2のX軸回りとY軸回りのぶれの検出のために、PITCH(上下(Y)方向の動き)検出用センサ、YAW(左右(X)方向の動き)検出用センサ、およびROLL(左右(X)方向への傾き)検出センサの3つを用いている。しかし、より完全を期すためZ軸回りの角速度センサをさらに付加したり、X方向またはY方向への移動を検出するセンサを、さらに付加しても良い。また、使用するセンサとしては、角速度センサではなく、角加速度センサとしても良い。なお、信号処理装置1が画像信号以外のものを対象として適用され、受信特性または信号処理システムの応答特性などが、たとえば温度または湿度に影響を受ける場合には、検出部6には温度計または湿度計を含ませることができる。このようにして検出部6では、変化要因情報のデータが観測される。
要因情報保存部7は、劣化要因情報などの変化要因情報、たとえば光学系の収差および/または検出された振動に基づいて算出された点像関数等を保存しておく記録部である。要因情報保存部7で記録された点像関数は、たとえばその算出後の直近に撮影された原画像データ(劣化等の変化が生じた画像データ)から元画像(変化する前の画像もしくは本来撮影されるべきであった画像)のデータへの復元処理の際に、処理部4で用いられる。なお、信号処理装置1が画像処理装置以外のものとして適用される場合は、検出部6で検出される温度、湿度等が受信部2の受信特性やシステム全体の特性を変化させることもあるので、それらを記録し、変化要因情報として用いることができる。また、システムのインパルス応答等、予めわかっているシステムの応答特性関数等を要因情報保存部7に保存することもできる。
ここで、原画像データを元画像またはその近似画像のデータへと復元処理する時期は、撮影用の電源がオフされている時、処理部4が稼働していない時、処理部4の稼働率が低い時等、原画像を撮影した時期から遅らせた時期とすることができる。その場合には、記録部5に保存された原画像データおよび、要因情報保存部7に保存された、その原画像にデータついての点像関数等の変化要因情報が、それぞれが関連づけられた状態で長期間に渡り保存される。このように、原画像データの復元処理を実行する時期を、原画像を撮影した時期から遅らせる利点は、種々の処理を伴う撮影時の処理部4の負担を軽減できることである。
次に、以上のように構成された本実施の形態に係る信号処理装置1および信号復元方法(信号処理方法)の概要を、図面に基づいて説明する。
(第1の信号復元方法)
第1の信号復元方法として、ウィーナフィルタ等の古典的な復元フィルタを挙げる。このウィーナフィルタとは、最小2乗フィルタ(least square filter)のことである。このウィーナフィルタは、フィルタぶれ(ノイズ)の大きさと方向がわかれば、良好な復元画像を得ることができるものである。このウィーナフィルタの他、一般逆フィルタ、制限付最小二乗フィルタ等を古典的な復元フィルタと呼ぶことができる。これらは、信号処理システムの応答特性等による変化を伝達関数で表し、信号処理システムを通して得られる観測信号である出力信号から伝達関数を用いて変化の無い入力信号またはこれに近似した信号に復元する手法である。また、古典的な復元フィルタは、処理時間が短時間であることが利点である。
(第2の信号復元方法)
第2の信号復元方法として、反復処理を挙げる。反復処理は、信号復元手段の実行に際し、処理部4が、変化要因情報のデータを利用して、任意の信号データから比較用データを生成して、処理対象となる原信号のデータと比較用のデータとの差分のデータを変化要因情報のデータを利用して任意の信号データに配分することで復元データを生成し、この復元データを任意の信号データの代わりに使用し、同様の処理を繰り返す繰り返し処理を行って、復元データを元信号のデータに近づけるものである。
反復処理の概要を、図3に基づいて説明する。図3は、信号(画像)復元手段(反復処理)に係る処理ルーチンを説明するための処理フロー図である。図3中、「I」は、任意の初期画像であって、処理部4の記録部に予め保存されている画像のデータである。「I’」は、その初期画像のデータIの変化画像のデータを示し、比較のための比較用データである。「G」は、検出部6で検出された変化要因情報(=劣化要因情報(点像関数))のデータから算出される変化関数で、処理部4の記録部に保存されるものである。「Img’」は、原画像のデータである。
「δ」は、原画像データImg’と、比較用データI’との差分のデータである(以下、第1差分データという)。「k」は、変化要因情報のデータに基づく配分比である。「I0+n」は、初期画像のデータIに、第1差分データδを変化要因情報のデータGに基づいて配分して新たに生成した復元画像のデータ(復元データ)である。「Img」は、元画像のデータである。ここで、ImgとImg’の関係は、次の(1)式で表されるものとする。
Img’=Img*G ……(1)
ここで、「*」は、重畳積分を表す演算子である。以下同じ。
処理部4の処理ルーチンは、まず、任意の画像データIを用意することから始まる(ステップS101)。この初期画像のデータIとしては、変化している原画像のデータImg’を用いても良く、また、黒ベタ、白ベタ、灰色ベタ、市松模様等どのような画像のデータを用いても良い。ステップS102で、(1)式のImgの代わりに初期画像となる任意の画像のデータIを入れ、変化画像である比較用データI’を求める。次に、原画像データImg’と比較用データI’とを比較し、第1差分データδを算出する(ステップS103)。
その第1差分データδの各々の絶対値が所定値未満であるか否かをステップS104で判断し、所定値以上であれば、ステップS105で新たな復元画像のデータ(=復元データ)を生成する処理を行う。すなわち、原画像データImg’と比較用データI’とを比較した際の第1差分データδを変化関数Gに基づいて、任意の画像データIに配分し、新たな復元データI0+1を生成する。その後、ステップS102,S103,S104,およびS105を繰り返す。
ステップS104において、第1差分データδの絶対値が所定値未満の場合、繰り返し処理を終了する。そして、繰り返し処理を終了した時点での復元データI0+nを元画像のデータImgと推定する。すなわち、第1差分データδの絶対値が所定値より小さくなった場合、比較用データI0+n’の元となった復元データI0+nは元画像のデータImgと非常に近似したものとなることから、その復元データI0+nを元画像のデータImgと推定する。なお、記録部5には、初期画像のデータI、変化関数Gを記録しておき、必要に応じて処理部4に渡すようにしても良い。
上述した繰り返し処理方法の考え方をまとめると以下のようになる。すなわち、この処理方法においては、処理の解を逆問題としては解かず、合理的な解を求める最適化問題として解くのである。逆問題として解く場合、理論上は可能であるが、現実問題としては困難である。
最適化問題として解く場合において、第2の信号復元方法では、次のような条件を前提としている。
すなわち、
(1)入力に対する出力は、一意に決まる。
(2)対比する出力が同じであれば、それらの入力は同じである。
(3)対比する出力が同じになるように、入力を更新しながら反復処理することによって、解を収束させていく。
このことを換言すれば、図4(A)(B)に示すように、原画像のデータImg’と近似である比較用データI’(I0+n’)を生成できれば、その生成の元データとなる初期画像のデータIまたは復元データI0+nは、元画像のデータImgに近似したものとなる。
次に、図3に示す手ぶれの復元処理方法(ステップS102,S103,S104,S105の反復処理)の詳細を、図5,図6,図7,図8,図9,図10,図11および図12に基づいて説明する。
(手ぶれの復元アルゴリズム)
手ぶれが無いとき、所定の画素に対応する光エネルギーは、露光時間中、その画素に集中する。また、手ぶれがある場合、光エネルギーは、露光時間中にぶれた画素に分散する。さらに、露光時間中のぶれがわかれば、露光時間中のエネルギーの分散の仕方がわかるため、ぶれた画像からぶれの無い画像を作ることが可能となる。
以下、簡単のため、横一次元で説明する。画素を左から順にS−1,S,S+1,S+2,S+3,…,とし、ある画素Sに注目する。ぶれが無いとき、露光時間中のエネルギーは、その画素に集中するため、エネルギーの集中度は「1.0」である。この状態を図5に示す。このときの撮影結果を、図6の表に示す。図6に示すものが、劣化しなかった場合の正しい画像データImgとなる。なお、各データは、8ビット(0〜255)のデータで表している。
露光時間中にぶれがあり、露光時間中の50%の時間はS番目の画素に、30%の時間はS+1番目の画素に、20%の時間はS+2番目の画素にそれぞれぶれていたとする。エネルギーの分散の仕方は、図7に示す表のとおりとなる。これが変化要因情報のデータGとなる。
ぶれは、全ての画素で一様であり、線形問題として把握される。そして、上ぶれ(縦ぶれ)が無いとすると、ぶれの状況は、図8に示す表のとおりとなる。図8中の「ぶれ画像」として示されるデータが、劣化している原画像のデータImg’となる。具体的には、たとえば「S−3」の画素の「120」は、ぶれ情報である変化要因情報のデータGの「0.5」「0.3」「0.2」の配分比に従い、「S−3」の画素に「60」、「S−2]の画素に「36」、「S−1」の画素に「24」というように分散する。同様に、「S−2」の画素データである「60」は、「S−2」に「30」、「S−1」に「18」、「S」に「12」として分散する。この劣化している原画像データImg’と、図7に示す変化要因情報のデータGから元画像データImgを算出することとなる。
ステップS101に示す任意の画像データIとしては、どのようなものでも採用できるが、この説明に当たっては、原画像データImg’を用いる。すなわち、I=Img’として処理を開始する。図9の表中に「入力」とされたものが初期画像のデータIに相当する。このデータIすなわちImg’と、ステップS102で変化要因情報のデータGとを重畳積分する。すなわち、たとえば、初期画像のデータIの「S−3」の画素の「60」は、S−3の画素に「30」が、「S−2」の画素に「18」が、「S−1」の画素に「12」がそれぞれ割り振られる。他の画素についても同様に配分され、「出力I’」として示される比較用データI’が生成される。このため、ステップS103の第1差分データδは、図9の最下欄に示すようになる。
この後、ステップS104で、原画像データImg’と比較用データI’の画像を構成する複数の各画素の第1差分データδの絶対値が所定値未満であるか否かを判断する。その判断の結果、「N」ならばステップS105に進む。すなわち、第1差分データδを変化要因情報のデータGを使用して、任意の画像のデータIに配分して、図10中の「次回入力」として示される復元データI0+nを生成する。この場合、第1回目であるため、図10では、I0+1と表している。
第1差分データδの配分は、たとえば「S−3」の画素データ「30」に自分の所(=「S−3」の画素)の配分比である0.5をかけた「15」を「S−3」の画素に配分し、また「S−2」の画素のデータ「15」にその「S−2」の画素にきているはずの配分比である0.3をかけた「4.5」を配分し、さらに、「S−1」の画素のデータ「9.2」に、その「S−1」の画素にきているはずの配分比である0.2をかけた「1.84」を配分する。「S−3」の画素に配分された総量(更新量)は、「21.34」となり、この値を初期画像のデータI(ここでは原画像データImg’を使用)にプラスして、復元データI0+1を生成している。
図11に示すように、この復元データI0+1が図3のステップS102の入力画像のデータ(=初期画像のデータI)になり、ステップS102が実行され、ステップS103へと移行し、新しい第1差分データδを得る。その後、上述と同様にステップS104の判断をする。その判断の結果、「N」ならばステップS105に進み、新しい第1差分データδを前回の復元データI0+1に配分し、新しい復元データI0+2を生成する(図12参照)。その後、ステップS102の遂行によって、復元データI0+2から新しい比較用データI0+2’が生成される。このように、ステップS102,S103が実行された後、ステップS104での判断が「N」ならステップS105へ移行する。このような処理を繰り返す。
以上のように、繰り返し処理がなされることで、第1差分データδが徐々に小さくなっていき、所定値より小さくなると、ステップS104の判断が「Y」となり、ぶれていない元画像データImgが得られる。
以上に述べた図3に示す手ぶれの復元処理方法(ステップS102,S103,S104,およびS105の反復処理)においては、処理部4で行った処理は、ソフトウェアで構成しているが、それぞれ、一部の処理を分担して行うようにした部品からなるハードウェアで構成しても良い。また、変化要因情報のデータGとしては、劣化要因情報のデータのみではなく、単に画像を変化させる情報や、劣化とは逆に、画像を良くする情報を含むものとする。
また、処理の反復回数が信号処理装置1側で自動的にまたは固定的に設定しても良い。その場合、その設定された回数を変化要因情報のデータGによって変更するようにしても良い。たとえば、ある画素のデータが、ぶれによって多数の画素に分散している場合は、反復回数を多くし、分散が少ない場合は反復回数を少なくするようにしても良い。
さらに、反復処理中に、第1差分データδが発散してきたり、エネルギーが移動した後の画像データのエネルギーが小さくならず大きくなってきたら、処理を中止させるようにしても良い。発散しているか否かは、たとえば第1差分データδの平均値を見てその平均値が前回より大きくなったら発散していると判断する方法を採用できる。また、反復処理中に、入力を異常な値に変更しようとしたときには、処理を中止させるようにしても良い。たとえば8ビットの場合、変更されようとする値が255を超える値であるときには、処理を中止させる。また、反復処理中、新たなデータである入力を異常な値に変更しようとしたとき、その値を使用せず、正常な値とするようにしても良い。たとえば、8ビットの0〜255の中で、255を超える値を入力データとしようとした際は、マックスの値である255として処理するようにする。
また、出力画像となる復元データを生成する際、変化要因情報のデータGによっては、復元させようとする画像の領域外へ出てしまうようなデータが発生する場合がある。このような場合、領域外へはみ出るデータは反対側へ入れる。また、領域外から入ってくるべきデータがある場合は、そのデータは反対側から持ってくるようにするのが好ましい。たとえば、領域内の最も下に位置する画素XN1のデータから、さらに下の画素に割り振られるデータが発生した場合、その位置は領域外になる。そこで、そのデータは画素XN1の真上で最も上に位置する画素X11に割り振られる処理をする。画素XN1の隣の画素N2についても同様に真上で最上覧の画素X12(=画素X11の隣り)に割り振ることとなる。
なお、第2の信号復元方法では、角速度検出センサのサンプリング周波数を60Hzから240Hz内としているが、高周波数を検出できるように5μsec毎に角速度を検出してもよい。また、第1差分データδの判定基準となる値は、各データを8ビット(0〜255)で表した場合に、この実施の形態では「6」としている。すなわち、6より小さい、つまり5以下の時は、処理を終了している。また、角速度検出センサで検出したぶれの生データは、センサ自体の校正が不十分なときは、実際のぶれとは対応しない。よって実際のぶれに対応させるため、センサが校正されていないときは、センサで検出した生データに所定の倍率をかけたりする補正が必要とされる。
第2の信号復元方法である反復処理は、第1の信号復元方法よりも満足な復元結果を得ることができる場合もある利点を有する。また、第1または第2の信号復元方法のいずれかに属する信号復元方法の中でも、用いるパラメータの設定の仕方によって復元結果の品質および処理時間が異なる。したがって、パラメータ設定を如何に行なうかによって、最適な信号復元方法か否かが選択される場合がある。
このように信号の復元は、それぞれの方法に特長があり、また、非常に有効な状況や苦手な状況等がある。信号の復元は、できるだけ短時間で終了できることが好ましい。また、復元処理に必要なメモリが少なく、より高品質な復元結果を得ることのできるものを選択して使用することが好ましい。
そこで、既知信号のデータを用いて信号復元方法の一種である信号復元のシミュレーションを行う。つまり既知信号データと参照用復元データを対照することで原信号データの復元結果が十分満足できるかどうかを予め判断する。そして、満足できると判断した場合はその信号復元方法で原信号の復元処理を行う。しかし、満足な結果が得られないと判断した場合は、違う信号復元方法で行うか、または復元処理のパラメータを変更し、既知信号の復元結果を再度評価して、その信号復元方法が有効かどうかの判断を行う。こうすることで、最も有効な信号復元方法で復元処理を行なうことができる。また、復元結果の品質を予想または評価できる。たとえば処理部4は、以下に述べる5種類の信号復元方法のいずれか1つまたは複数、すなわち、第1、第2、第3、第4、および/または第5のシミュレーション方法(信号復元方法)を行う。
(第1のシミュレーション方法およびその後の復元処理)
図13に示す第1のシミュレーション方法およびその後の復元処理について説明する。まず、既知の信号データin_refを、原信号のデータ取得時(撮影時)に得られる変化要因情報のデータから算出した変化関数gで変化させ、既知の信号データin_refを変化関数gで変化させた変化済み既知データout_refを得る(ステップS201)。そして復元アルゴリズムとして、Algo_a、Algo_b、Algo_cの3つが用意されている。それらのアルゴリズムの処理コスト(たとえば、処理に要する時間)は、Algo_a<Algo_b<Algo_cである。第1のシュミレーション方法は、図13の処理フローに従って処理されるものの一部であり、out_refをAlgo_a、Algo_bまたはAlgo_cで復元処理する。得られた参照用復元データdec_a、dec_b、またはdec_cと、In_refとを対照することで、第1のシミュレーション方法が終了する。図13の処理フローでは、この第1のシュミレーション方法を展開し、許容できると評価されたら、その信号復元方法で原信号を復元し、許容できなかったと評価されたら、他のアルゴリズムで復元し、評価をする。
図13のフローでは、処理コストを掛けずに許容レベルであると判断できる品質の復元結果を得るために、変化済み既知データout_refを、まずAlgo_aで復元処理し、参照用復元データdec_aを得る(ステップS202)。既知の信号データIn_refと参照用復元データdec_aを対照し(ステップS203)、参照用復元データdec−aに対する所定の基準に基づいた評価結果が許容レベルであれば、原信号をAlgo_aで復元処理を行なう(ステップS204)。この場合、最も処理コストが小さくなる。復元信号の品質として許容レベルであると判断できない場合、変化済み既知データout_refをAlgo_bで復元処理し、参照用復元データdec_bを得る(ステップS205)。既知の信号データIn_refと参照用復元データdec_bを対照し(ステップS206)、参照用復元データdec−bに対する所定の基準に基づいた評価結果が許容レベルであると判断できるのであれば、撮影画像である原信号のデータをAlgo_bで復元処理を行なう(ステップS207)。復元信号の品質として許容レベルであると判断できない場合、変化済み既知データout_refをAlgo_cで復元処理し、その復元結果を参照用復元データdec_cとする(ステップS208)。既知の信号データIn_refと参照用復元データdec_cを対照し(ステップS209)、参照用復元データdec−cに対する所定の基準に基づいた評価結果が許容レベルであると判断できるのであれば、撮影画像である原信号のデータをAlgo_cで復元処理を行なう(ステップS210)。復元信号の品質が許容レベルであると判断できない場合、原信号のデータの復元処理を行なわない(ステップS211)。
なお、復元処理をせずに終了する(ステップS211)のではなく、参照用復元データdec_a、dec_b、dec_cのうち、所定の基準に基づいた復元の評価結果が最良のものを選び、そのアルゴリズムを用いて原信号のデータの復元を行なっても良い。この第1のシミュレーション方法では、3つの復元アルゴリズムが用意されていたが、1つまたは2つとしたり、4つ以上としても良い。また、処理コストの低い順に対照を行って、許容できるか否かの判断を行っているが、用意した全ての復元アルゴリズムの処理を評価し、それらのうちで、所定の基準に基づいた復元の評価結果が最良のものを採用し、その方法で復元するという方法を実施できる。
(第2のシミュレーション方法およびその後の復元処理)
次に図14に示す第2のシミュレーション方法およびその後の復元処理について説明する。既知信号データin_refを、原信号のデータ取得時(撮影時)に得られる変化要因情報のデータから算出した変化関数gで変化させた変化済み既知データout_refを、上述のステップS201と同様に得る(ステップS301)。用意した復元アルゴリズムAlgo_aの復元処理の速度に影響を与えるパラメータをkとしたとき、予め用意されているkの初期値で、変化済み既知データout_refの復元処理を行って、参照用復元データdec_aを得る(ステップS302)。そして既知信号データin_refと参照用復元データdec_aを対照する(ステップS303)。その対照の結果、復元信号の品質が許容レベルであると判断できるのであれば、その復元処理のパラメータkを用いて原信号のデータの復元処理を行なう(ステップS304)。その対照の結果が、復元信号の品質として許容レベルであると判断できないのでなければ、復元処理のパラメータkを変更し(ステップS305)、変更後の新たなパラメータkで復元処理を行なう(ステップS302)。これを繰り返すことにより最適な復元処理のパラメータkが求まる。これで、第2のシミュレーション方法が終了する。この後、このパラメータkを用い、原信号のデータに対して復元処理を行なう。
復元処理の際に用いるパラメータkの例としては、たとえば復元アルゴリズムAlgo_aが、図3に示す反復処理による復元処理方法の場合、反復による更新データを得るための更新係数(図3のステップS105における係数k)がある。ここで、更新係数kを大きくすると、一回の反復での更新値が大きくなるため、第1差分データδの値の収束スピードを速くすることができる。しかし、更新係数kが大きすぎると、第1差分データδの値が発散してしまう場合がある。更新係数を小さくすると良好な結果を得ることができるが、収束スピードが遅くなるため、より多くの反復回数が必要となり、復元処理に要する時間が多く掛かる。したがって、発散せずにより短時間で良好な結果が得られる更新係数kを、第2のシミュレーション方法によって選択することが好ましい。
(第3のシミュレーション方法および復元処理)
次に図15に示す第3のシミュレーション方法および復元処理について説明する。これは、たとえば図3に示す反復処理による復元処理を行なう場合の反復数(繰り返し回数)の決定(反復処理の終了)をする処理に適用する。図3を用いて説明してきた反復処理では、観測信号(撮影画像または原信号)のデータImg’と復元信号(復元画像)のデータを変化させた比較用データI’を比較して第1差分データδが十分小さくなるまで反復処理を繰り返している。しかし、既知の信号で復元シミュレーションを行なうことで、既知の信号データに基づいた判断ができるようになるため、復元結果の品質をこれまでよりもより良くすることができるようになる。
図15はまず、既知の信号データPを用意する(ステップS401)。それを原信号のデータ取得時(撮影時)に得られる変化要因情報のデータから算出される変化関数Gで変化させて変化済み既知データP’を算出する(ステップS402)。そして、撮影画像である原信号のデータImg’を復元するために、任意の信号データIを用意する。Iは任意の信号データであるが、ここではゼロとする(ステップS403)。次に、既知の信号データP’を復元するために、参照用復元データQを用意する。ここで、参照用復元データQもゼロとする(ステップS403)。ここで、任意の信号データIを原信号データImg’に対応するものとした場合は、参照用復元データQを変化済み既知データP’に対応するものとするのが、第3のシミュレーション方法の精度上好ましい。
次に、既知の信号データPと参照用復元データQを対照する(ステップS404)。現段階では、「Q0+n=Q」である。その差分値が所定値以下で、復元の評価結果として許容レベルであると判断できるのであれば、十分復元品質は高いと判断して復元処理を終了し、復元データIを原信号のデータImg’の復元信号とする(ステップS405)。以下、既知の信号データPと参照用復元データQを対照する都度(ステップS404)、図15の処理フローに含まれる第3のシミュレーション方法が終了する。ただし、現段階では、「Q=0」であり、殆どの場合、ステップS404で「許容できる」判断がされず、ステップS405へは進まずに、以下のステップS406以降に進む。
ステップS404で「許容できない」と判断されれば、任意の信号データIを変化関数Gで変化させ、変化済み任意信号データI2’を算出する(ステップS406)。また、参照用復元データQを変化関数Gで変化させ変化済み参照用復元データQ’を算出する(ステップS406)。そして、原信号のデータImg’と変化済み任意信号データI2’の差分のデータ(以下、第2差分データδ_Imgという)を算出する(ステップS407)。また、変化済み既知データP’と変化済み参照用復元データQ’の差分のデータ(以下、第3差分データδ_refという)を算出する(ステップS407)。その第3差分データδ_refおよび変化要因データから算出される変化関数Gを用いて更新量を算出する(ステップS408)。その更新量を参照用復元データQに加えて、新たな任意の信号データQ(=Q0+n)とする(ステップS408)。そして第2差分データδ_Imgおよび変化関数Gを利用して更新量を算出し、その更新量を参照用復元データQに加えて、新たな任意の信号データI(=I0+n)を得る(ステップS408)。このステップS408を経た後は、新たに得られた任意の信号データQと任意の信号データIは、それぞれ「Q」と「I」の代わりとなり、再度、以下の第3のシミュレーション方法が実施される。
その後、再度既知の信号データPと、新たな任意の信号データQを対照し(ステップS404)、復元の評価結果として許容レベルであると判断できるのであれば、十分復元品質は高いと判断して復元処理を終了する(ステップS405)。そして、新たな任意の信号データI(=I0+n)を原信号のデータImg’の復元信号とする(ステップS405)。ステップS404の判断で、復元の評価結果として許容レベルでないと判断できるのであれば、許容レベルとなるまでステップS406,S407,S408,およびS404を繰り返す。または、繰り返し数を予め決めておき、それまでに終わらなければ、品質の高い復元信号は得られないと判断して処理を終了しても良い。
図15に示した第3のシミュレーション方法は、原信号のデータImg’を理想画像である元信号Imgまたはそれに近似するデータに復元する復元処理と、変化情報Gを利用して既知の信号データPと参照用復元データQ(=Q0+n)による復元処理を同時並行で行ない、既知の信号データPと参照用復元データQ(=Q0+n)による復元処理の結果から、原信号のデータImg’を理想画像である元信号Imgまたはそれに近似するデータに復元する復元処理の結果を推定するものである。
(第4のシミュレーション方法およびその後の復元処理)
図16に示す第4のシミュレーション方法は、既知データによる復元処理のみを先に行い、既知データでの復元結果で品質の高い結果が得られるまでの反復回数を求めて、その反復回数分だけ、後から原信号の復元処理を行うものである。こうすることで、原信号の復元処理にどれぐらいの処理時間が掛かるか、などを原信号の復元処理を行う前に知ることができる。非常に処理時間を要すると事前に分かれば、復元処理は行わない、または別の種類の復元処理法を採用する等の判断ができる。
第4のシミュレーション方法は、まず、既知の信号データPを用意する(ステップS501)。それを原信号のデータ取得時(撮影時)に得られる変化要因情報のデータから算出される変化関数Gで変化させて変化済み既知データP’を算出する(ステップS502)。そして、変化済み既知データP’を復元するために、参照用復元データQを用意する。ここでは、Qをゼロとする(ステップS503)。
ここで、既知の信号データPと参照用復元データQ(=Q0+n)を対照し(ステップS504)、復元信号の品質として許容レベルであると判断できるのであれば、図3に示す繰り返し処理の繰り返しの回数nが1回で十分と判断して(ステップS505)、撮影して得られた原信号データImg’を図3に示す反復処理(繰り返し回数1回)で復元処理し、復元データIを原信号のデータImg’の復元信号とする(ステップS506)。この対照(ステップS504)を行う都度、第4のシミュレーション方法が終了する。
既知の信号データPと参照用復元データQ(=Q0+n)を対照し(ステップS504)、復元信号の品質として許容レベルであると判断できず、かつ、反復回数nが所定回数未満なら(ステップS507)、参照用復元データQを変化関数Gで変化させ、変化済み参照用復元データQ’を算出する(ステップS509)。そして、変化済み既知データP’と変化済み参照用復元データQ’(=Q0+n’)の差分のデータ(以下、第4差分データδ’_refという)を算出する(ステップS510)。そして、その第4差分データδ’_refを、変化要因データGの関数を利用して参照用復元データQに配分する。その際、更新係数kを使用して更新量を算出してその更新量を参照用復元データQに加えて新たな任意の信号データQ(=Q0+nのn=1の値)とする(ステップS511)。このステップS511を経た後は、新たに得られた任意の信号データQが、「Q」の代わりにして扱われ、再度、第4のシミュレーション方法が実施される。
その後、新たに得られた任意の信号データQを、既知の信号データPと対照し(ステップS504)、その結果が所定値以下であれば図3に示す繰り返し処理の繰り返しの回数nが2回で十分と判断する。その後、撮影して得られた原信号データImg’に対して2回の復元処理をし(ステップS505)、復元データIを原信号のデータImg’の復元信号とする(ステップS506)。対照結果(ステップS504)が、復元信号の品質として許容レベルであると判断できず、かつ、反復回数nが所定回数未満なら(ステップS507)、その復元結果が許容レベルであると判断できるようになるまで、参照用復元データQ(=Q0+2)を変化関数Gで変化させ(ステップS509)、その後のステップS510,S511,S504,S507,およびS509を繰り返す。または、予め決めておいた繰り返し数の限度(ステップS507)までに終わらなければ、品質の高い復元信号は得られないとして復元処理を行わないこととする(ステップS508)。
(第5のシミュレーション方法)
図17に示す第5のシミュレーション方法について説明する。図17は、図3に示した繰り返し処理により得られた復元データI0+nを評価する方法を説明するための処理フロー図である。この第5のシミュレーションでは、信号の復元状態の評価結果に応じて、信号処理装置1を操作する者に、復元状態の評価結果を音声にて発することおよび表示等の、五感に訴えることのできる手段で認識させることができる。
「P’」は、既知の画像データPを原信号のデータ取得時(撮影時)に得られる変化要因情報のデータGによって劣化(変化)させた、変化済み既知データである。「Q」は、任意の画像データである。図3の「I」を「Q」としても良い。「Q’」は、任意の画像データQを変化関数Gによって劣化(変化)させた、参照用復元データである。「δ’」は、変化済み既知データP’と変化済み参照用復元データQ’との差分のデータである(以下、第5差分データという)。「Q0+n」は、参照用復元データQに、第5差分データδ’を変化要因情報のデータGに基づいて配分して新たに生成した、次回の繰り返し処理に使用する新たな任意の信号データである。「k」は、更新係数である。
第5のシミュレーション方法における処理部4の処理ルーチンは、まず、既知の画像データPおよび参照用復元データQを用意することから始まる(ステップS601,S603)。そして既知の画像データPおよび参照用復元データQに対し、それぞれ変化関数Gを重畳積分し、変化済み既知の画像データP’および変化済み参照用復元データQ’を得る(ステップS602,S604)。そして、変化済み既知の画像データP’と変化済み参照用復元データQ’との差分データ(以下、第5差分データδ’という)を求める(ステップS605)。
そして、ステップS606で、図17の繰り返し処理回数が、図3の画像復元の際の繰り返し処理回数と同じか否か判断する。同じでない場合は、「N」の方に進み、ステップS607で新たな参照用復元データQ0+1(=Q0+n=Q)を生成する処理を行う。すなわち、第5差分データδ’を変化関数Gに基づいて、参照用復元データQに配分し、新たな任意の信号データQを生成する。その後、新たな任意の信号データQをQの代わりに用いて、ステップS602,S605,S606,およびS607を繰り返す。
ステップS606において、図17の繰り返しの回数が、図3の信号復元の際の繰り返し処理回数と同じである場合、ステップS602,S605,S606,およびS607を繰り返す処理を終了する。この段階では、図3において復元データI0+nを元画像Imgのデータと推定するに至る過程と同じ過程を、既知の画像データP、参照用復元データQおよび変化関数Gを用いて行った段階である。よって、既知の画像データPと現段階での新たな参照用復元データQ0+nとを対照することによって(ステップS608)、図3の復元データI0+nが、未知の元画像Imgへ、どの程度近づいているかを評価することができる。この既知の画像データPと参照用復元データQ0+nとを対照することによって、第5のシミュレーション方法が終了する。第5のシミュレーション方法によって、たとえば、既知の画像データPと現段階での新たな任意の画像データQ0+nとの見かけ上の差が小さければ、図3の復元データI0+nは元画像Imgのデータに近いもの、すなわち復元結果が良好であると評価できる。しかし、その見かけ上の差が大きければ、図3の復元データI0+nは、元画像Imgのデータとかけ離れており、復元結果が良好でないと評価できる。
以上、本実施の形態における信号処理装置1およびこの信号処理装置1に採用されうる2つの基本的な信号復元方法と、5つの信号復元方法(=シミュレーション方法)について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない限り種々変更実施可能である。たとえば、第1の信号復元方法の図3から図12に示す反復処理(第2の信号復元方法)によらず、逆変換または逆畳み込み演算によって画像を復元しても良い。具体的には、ぶれを表す伝達関数等を用い、変化画像データを変換することで変化要因を除去する技術によって画像復元を実現することができる。この構成を採用することによって、既存の成熟した技術が採用され、安定した信号の復元を行うことができると共に、信号処理装置1の構成を簡略化できる。
既知の画像データであるPおよびQと、復元処理対象の原画像のデータImg’のデータ容量は、同一でも良い。ただし、第3、第4および第5のシミュレーション方法において、その処理の速度を速めるためには、各種既知の画像データのデータ容量を、原画像のデータImg’のデータ容量の5%、10%、30%、50%、70%、または90%等の小さい値とすることが好ましい。特に、第4のシミュレーション方法の場合は、予め反復回数nをシミュレーションによって求め(図16のステップS506)、その後に原画像のデータImg’を復元するため、シミュレーションの処理の迅速化が求められる。よって、第4のシミュレーション方法では、各種既知の画像データのデータ容量を、各種原画像のデータのデータ容量よりも小さい値とすることが特に好ましい。
等の各種既知の画像データは、予め数種類用意しておき、被写体に合わせて適当なものを選ぶことができるようにしておくことが好ましい。その被写体に近い画像データを用いることによって、適切な評価を行うことができる。用意しておくべき画像データは、たとえばポートレート、景色、花、夜景、評価チャート画像(解像力チャート、ゾーンプレート等)等の画像データである。
なお、第2差分データδ_ref等の各種差分データは、例えば図15のステップS405のように変化済み既知データP’と変化済み参照用復元データQ’の見かけ上の差を用いて、復元データI0+nの復元状態を判断している。しかし各種差分データは、たとえば変化済み既知データP’と変化済み参照用復元データQ’とを対照して、その差分値を得て復元データI0+nの評価をしたり、両データの所定の対応関係を、復元データI0+nについて当てはめる等しても良い。また、第1差分データδ等の各種差分データは、対応する画素の単純な差分でも良い場合もあるが、一般的には、変化要因情報のデータGによって異なる。たとえば第1差分データδは、次の(2)式で表される。
δ=f(Img’,Img,G) …(2)
第3および第4のシミュレーション方法では、参照用復元データQ(=Q0+n)を、既知の信号データPと対照している(ステップS404,S504)。ここで、対照するのを、それらの代わりに変化済み既知データP’と変化済み参照用復元データQ’としても良い。しかし、シミュレーション上、理想画像Imgに相当する既知の信号データPを対照に用いることは、変化済み既知データP’を対照に用いるよりもシミュレーションの精度が向上し、好ましい。
本実施の形態では、復元対象を画像データとしている。しかし、これらの復元処理の考え方および手法は、あらゆるデータの復元処理に適用できる。たとえば、デジタルの音声データの復元等への適用が可能である。
また、上述した各信号復元方法は、プログラム化されても良い。また、プログラム化されたものが記憶媒体、たとえばCD、DVD、USBメモリに入れられ、コンピュータによって読みとり可能とされても良い。この場合、信号処理装置1は、その記憶媒体内のプログラム化されたものが信号処理装置1の外部サーバに入れられ、必要に応じてダウンロードされ、使用されるようにしても良い。この場合、信号処理装置1は、その記憶媒体内のプログラムをダウンロードする通信手段を持つこととなる。
本発明の実施の形態に係る信号処理装置の主要構成を示すブロック図である。 図1に示す信号処理装置の概要を示す外観斜視図で、角速度センサの配置位置を説明するための図である。 図1に示す信号処理装置の処理部で行う信号(画像)復元方法であって、第2の信号復元方法(反復処理)に係る処理ルーチンを説明するための処理フロー図である。 図3に示す処理方法の概念を説明するための図である。 図3に示す信号(画像)復元処理方法を、手ぶれを例にして具体的に説明するための図で、手ぶれのないときのエネルギーの集中を示す表である。 図3に示す信号(画像)復元処理方法を、手ぶれを例にして具体的に説明するための図で、手ぶれのないときの画像データを示す図である。 図3に示す信号(画像)復元処理方法を、手ぶれを例にして具体的に説明するための図で、手ぶれが生じたときのエネルギーの分散を示す図である。 図3に示す信号(画像)復元処理方法を、手ぶれを例にして具体的に説明するための図で、任意の画像から比較用データを生成する状況を説明するための図である。 図3に示す信号(画像)復元処理方法を、手ぶれを例にして具体的に説明するための図で、比較用データと、処理対象となるぶれた原画像とを比較して、第1差分データを生成する状況を説明するための図である。 図3に示す信号(画像)復元処理方法を、手ぶれを例にして具体的に説明するための図で、差分のデータを配分し任意の画像に加えることで復元データを生成する状況を説明するための図である。 図3に示す信号(画像)復元処理方法を、手ぶれを例にして具体的に説明するための図で、生成された復元データから新たな比較用データを生成し、そのデータと処理対象となるぶれた原画像とを比較して第1差分データを生成する状況を説明するための図である。 図3に示す信号(画像)復元処理方法を、手ぶれを例にして具体的に説明するための図で、新たに生成された第1差分データを配分し、新たな復元データを生成する状況を説明するための図である。 図1に示す信号処理装置の処理部で実行される信号復元方法であって、第1のシミュレーション方法およびその後の復元処理を説明するための処理フロー図である。 図1に示す信号処理装置の処理部で実行される信号復元方法であって、第2のシミュレーション方法およびその後の復元処理を説明するための処理フロー図である。 図1に示す信号処理装置の処理部で実行される信号復元方法であって、第3のシミュレーション方法およびその後の復元処理を説明するための処理フロー図である。 図1に示す信号処理装置の処理部で実行される信号復元方法であって、第4のシミュレーション方法およびその後の復元処理を説明するための処理フロー図である。 図1に示す信号処理装置の処理部で実行される信号復元方法であって、第5のシミュレーション方法およびその後の復元処理を説明するための処理フロー図である。
符号の説明
1 信号処理装置
2 撮影部(受信部)
3 制御系部
4 処理部
5 記録部
6 検出部
7 要因情報保存部
G,g 変化要因情報のデータから算出された変化関数
Img’ 原信号のデータ(撮影された画像)
0+n,Q0+n 復元データ
Img 元信号のデータ(変化する前の信号もしくは本来取得されるべきであった信号のデータ)
既知の信号データ
参照用復元データ
任意の信号データ
’ 変化済み既知データ
’ 変化済み参照用復元データ

Claims (11)

  1. 劣化等の変化が生じた原信号データから、変化する前の信号もしくは本来取得されるべきであった信号(以下、元信号という)のデータまたは元信号の近似信号データである復元信号データを、記変化する際の変化要因情報のデータを利用して、生成する処理部を有する信号処理装置において、
    記処理部は、
    所定の既知の信号データを、記変化要因情報のデータを利用して変化させて変化済み既知データを生成すると共に、記変化要因情報のデータを利用して、記変化済み既知データを記既知の信号データまたはそれに近似した信号データへと復元させた参照用復元データを取得し、記既知の信号データと記参照用復元データとを対照する機能と、
    前記変化要因情報のデータを利用して、任意の信号データから比較用データを生成して、処理対象となる原信号のデータと前記比較用のデータとの差分のデータを前記変化要因情報のデータを利用して前記任意の信号データに配分することで復元データを生成し、この復元データを前記任意の信号データの代わりに使用し、同様の処理を繰り返す繰り返し処理を行う機能と
    を有することを特徴とする信号処理装置。
  2. 前記処理部は、前記対照の結果に基づいて、前記繰り返し処理を続行するか終了するかを決定することを特徴とする請求項記載の信号処理装置。
  3. 劣化等の変化が生じた原信号データから、変化する前の信号もしくは本来取得されるべきであった信号のデータまたは元信号の近似信号データである復元信号データを、前記変化する際の変化要因情報のデータを利用して、生成する処理部を有する信号処理装置において、
    前記処理部は、所定の既知の信号データを、前記変化要因情報のデータを利用して変化させて変化済み既知データを生成すると共に、前記変化要因情報のデータを利用して、前記変化済み既知データを前記既知の信号データまたはそれに近似した信号データへと復元させた参照用復元データを取得し、前記既知の信号データと前記参照用復元データとを対照する機能を有し、
    前記既知の信号データは、前記原信号データよりも容量が小さい
    ことを特徴とする信号処理装置。
  4. 前記処理部は、前記対照の結果に基づいて、前記復元信号データの復元状態を評価することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の信号処理装置。
  5. 前記処理部は、前記対照の結果に基づいて、前記復元信号データの生成方法を決定、変更または改善することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の信号処理装置。
  6. 前記処理部は、前記対照の結果に基づいて、前記信号処理装置を操作する者に前記復元信号データの生成状態を認識させることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の信号処理装置。
  7. 前記処理部は、前記対照の結果、前記参照用復元データと前記既知の信号データとが同一または類似の場合、前記復元信号データが前記元信号のデータまたは前記元信号の近似信号データであると判断することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の信号処理装置。
  8. 前記処理部は、前記既知の信号データと前記参照用復元データとの差分を用いて、前記対照を行うことを特徴とする請求項2から7のいずれか1項に記載の信号処理装置。
  9. 前記原信号のデータを画像のデータとしたことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の信号処理装置。
  10. 元信号から、劣化等の変化が生じた原信号データへと変化する際の変化要因情報のデータを取得し、
    所定の既知の信号データを記変化要因情報のデータを利用して変化させた変化済み既知データを取得し、
    記変化要因情報のデータを利用して、記変化済み既知データを記既知の信号データまたはそれに近似した信号データへと復元させた参照用復元データを取得し、
    記既知の信号データと記参照用復元データとを対照し、
    前記変化要因情報のデータを利用して、任意の信号データから比較用データを生成して、処理対象となる原信号のデータと前記比較用のデータとの差分のデータを前記変化要因情報のデータを利用して前記任意の信号データに配分することで復元データを生成し、この復元データを前記任意の信号データの代わりに使用し、同様の処理を繰り返す繰り返し処理を行う
    ことを特徴とする信号処理方法。
  11. 前記対照は、前記既知の信号データと前記参照用復元データとの差分値を用いて行うことを特徴とする請求項10記載の信号処理方法。
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