JP4875047B2 - 日除けスクリーン - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、建物の窓から室内に入る日差しを遮る日除けスクリーンを出し入れ自在に収納した庇の構造が開示されている。
そして、庇本体101から可動体102を前方側に引き出し、可動体102を庇本体101から突出させることにより、庇張り出し量を大きくできるようになされている。
なお、ロールスクリーン本体204には、複数種類(日除けスクリーン、仕切り用スクリーン等)のスクリーン204bが収納されており、ユーザが用途に応じて任意のものを選べるようになされている。
また、バルコニーの床部302には、フック204eを掛けるための掛け金具304が設置されている。
次に、ユーザは、ロールスクリーン本体204からスクリーン204b(例えば日除けスクリーン)を引き出し、バルコニー床部302の掛け金具304(又は、バルコニーの腰部306の手摺307)にフック204eを係止する。これにより、バルコニー200の中に差し込む太陽光や雨等がスクリーン204bで遮られる。
具体的には、上述した特許文献1の庇の構造では、スクリーンを取り付けた可動体が庇の前後方向(窓と直交する方向)を移動できるようになされているが、庇の横方向(窓と平行する方向)に移動できるように構成されていない。
すなわち、スクリーンは、窓に対する横方向の位置(窓と相対向する配置)を変えることができないため、日射角度によっては、斜め横方向からの日差しを遮ることができないことがある。
また、特許文献1の庇の構造は、スクリーンを固定する手段を備えていないため、風等によるスクリーンの揺れ(暴れ)が生じることがあるという技術的課題を有している。
すなわち、特許文献2のロールスクリーンでは、スクリーンの垂下量の調整ができないという技術的課題を有していた。
なお、特許文献2により、窓の斜め方向からの日差しを遮るためには、ロールスクリーン本体を窓寄りに配置させ、スクリーンを引き出す必要があるが、この場合、バルコニーが利用しにくくなってしまう。
そして、前記日除けスクリーンは、前記構造物の下面に、前記壁面と平行する方向に延設されたガイドレールと、前記ガイドレールに摺動自在に支持され、ガイドレールに沿って、前記壁面と平行方向を移動可能なロールスクリーンとを備え、前記ロールスクリーンは、シート状のスクリーンを保持し、該スクリーンを上げ下げ自在に巻き取る巻取軸と、前記巻取軸の両端に着脱自在に取り付けられ、前記ガイドレールに摺動自在に支持される一対の可動部材と、前記可動部材に取り付けられ、前記ロールスクリーンの上げ下げ操作が可能で、且つ地面側に向けて垂下され、下端部を地面に固定できるようになされたチェーンロープとを備え、前記シート部材は、その先端部の左右両側にそれぞれ、前記チェーンロープに引っ掛ける形状に形成された略棒状の引出部が突出していることを特徴としている。
そのため、本発明によれば、ロールスクリーンは、ガイドレールに沿って、壁面と平行方向(すなわち、窓面と平行する方向)を往復移動できる。
したがって、本発明によれば、日射角度に応じて、窓面と平行する方向にロールスクリーンをスライドさせ、所望する位置にロールスクリーンを配置することにより、建築物(建物)の斜め横方向からの日差しを効果的に遮蔽することができる。
また、スクリーンの先端部の引出部は、チェーンロープのどの位置にも差し込むことができるため、スクリーンの垂下量に関係なく、スクリーンを固定することができる。
このように本発明によれば、窓庇、窓の上方に配置されたバルコニー、および前記窓の上方に配置された下屋の軒先のうちのいずれにも適用することができる汎用性の高い日除けスクリーンを提供することができる。
そして、本発明によれば、アンカ部材により地面の任意の位置に、スクリーンの先端部を固定するチェーンロープの下端部を固定できるため、固定位置を調節することで、スクリーンの角度(仰角)調整を行うことができる。
先ず、本発明の実施形態の日除けスクリーンの構成について図1〜図3に基づいて説明する。
なお、本実施形態の日除けスクリーンは、窓を備えた壁面3を有する建築物(建物)において、その窓の上方に配置されている構造物に取り付けられて利用されるものであるが、以下では、説明の便宜上、構造物が窓庇である場合を例にする。
具体的には、日除けスクリーンが、2つの窓(第1窓2a(破線で示している)、第2窓2b)が設けられた壁面3の窓庇1に取り付けられている場合を例にする。
また、図示する窓庇1は、第1窓2a、第2窓2bのそれぞれの上端部だけではなく、建物の壁面3を横断して形成されている。
また、ロールスクリーン10は、窓庇1に敷設されたガイドレール5に沿って、庇横方向(X方向)を往復移動できるようになされており、庇横方向(X方向)において、ユーザの所望する位置に配置して固定できるように構成されている。
そのため、本実施形態の日除けスクリーンによれば、日射角度に応じて、庇横方向(X方向)にロールスクリーン10を移動させ、所望する位置にロールスクリーン10を配置することにより、建物の斜め横方向からの日差しを効果的に遮蔽することができる。
図2および図3に示すように、ロールスクリーン10は、両端に開口11aが形成された円筒状の中空軸(巻取軸)11と、中空軸11に巻かれているシート状の日除け用のスクリーン12と、中空軸11の両端部にそれぞれ取り付けられた一対の可動部材20とを備えている。
ここで、スクリーン12は、中空軸11に、その後端部が固着された状態で巻かれており、中空軸11を回転させることにより、スクリーン12を引き出したり、スクリーン12を巻き戻したりできるようになされている。すなわち、スクリーン12は、中空軸11により保持されており、中空軸11を回転させることにより、スクリーン12の上げ下げができるようになされている。
具体的には、車輪支持部材21は、略中央部に貫通孔22aが形成され、その貫通孔22aに棒状の回転軸23が回転可能に挿通されている。
また、可動部材20は、中空軸11の端部の開口11aに、回転軸23の一端部23aが挿入して嵌合されることにより、中空軸11に固定される(取り付けられる)。これにより、回転軸23を回転させると、それに伴い中空軸11が回転するようになされる。
そして、ユーザは、上下方向(図3に示すY方向)にチェーンロープ25を引っ張ることにより、可動部材20の回転軸23を介して、中空軸11を回転させることができ、これにより、中空軸11からスクリーン12を引き出したり、中空軸11にスクリーン12が巻き戻したりすることができる(スクリーン12を上げ下げすることができる)。
なお、チェーンロープ25の具体的な形状について特に限定されるものではない。チェーンロープ25は、スクリーン12の先端部に形成された引出部12aの両端を挿入できるものであれば、どのような形状でもかまわない。
また、ロールスクリーン25の両端に取り付けられた、チェーンロープ25の下端部にアンカ部材40が取り付けられるようになされている。
なお、アンカ部材40は、一端部をチェーンロープ25に固定することができ、他端を地面GLに差し込むことにより、チェーンロープ25を地面GLに固定できるものであればどのようなものでもかまなわない。
これにより、風等によるスクリーン12の揺れ(暴れ)が防止される。
なお、スクリーン12の先端部の引出部12aは、地面GLに固定されたチェーンロープ25のどの位置にも差し込むことができるため、スクリーン12の垂下量に関係なく、スクリーン12を固定することができる。
図4は、本実施形態の日除けスクリーンの動作を説明するための模式図であり、図4(a)は、ロールスクリーン10を建物の右側(建物に向かって右側)に配置した状態を示し、図4(b)は、ロールスクリーン10を建物の左側(建物に向かって左側)に配置した状態を示している。
この場合、ユーザは、ロールスクリーン10を建物の右側(建物に向かって右側)方向(X1方向)に押して、図4(a)に示す位置まで移動させる(ロールスクリーン10がガイドレール5に沿ってX1方向に移動する)。
そして、ユーザは、チェーンロープ25の下端を固定する地面の位置を決めて、その位置(すなわち、所望する地面GLの位置)にアンカ部材40を差し込む。
つぎに、ユーザは、チェーンロープ25を引っ張り、中空軸11(図3参照)に巻かれているスクリーン12を所望の長さまで引き出す。
そして、ユーザは、上記の地面に差し込まれたアンカ部材40に、チェーンロープ25の先端を引っ掛けることにより、チェーンロープ25を地面GLに固定する。最後に、地面GLに固定されたチェーンロープ25に、スクリーン12の先端部の引出部12aの両端を引っ掛けて、スクリーン12を固定する。
これにより、図4(a)に示すように、建物の第1窓2aの前方が、スクリーン12により覆われ、第1窓2aに差し込む太陽光が遮られる。
この場合、ユーザは、チェーンロープ25を地面GLに差し込まれたアンカ部材40から外し、ロールスクリーン10を建物の左側(建物に向かって左側)方向(X2方向)に押し、図4(a)から図4(b)に示す位置までロールスクリーン10を移動させる(ロールスクリーン10がガイドレール5に沿ってX2方向に移動する)。
そして、ユーザは、上記同様、チェーンロープ25の下端を固定する地面の位置を決めて、その位置(すなわち、所望する地面GLの位置)にアンカ部材40を差し込む。
つぎに、ユーザは、上記同様、チェーンロープ25を引っ張り、スクリーン12を所望の長さまで引き出す。そして、ユーザは、上記同様、地面に差し込まれたアンカ部材40に、チェーンロープ25の先端を引っ掛けることにより、チェーンロープ25を地面GLに固定する。
また、ユーザは、上記同様、地面GLに固定されたチェーンロープ25に、スクリーン12の先端部の引出部12aの両端を引っ掛ける。
これにより、図4(b)に示すように、建物の第1窓2bの前方が、スクリーン12により覆われて、第1窓2bに差し込む太陽光が遮られる。
また、日射角度に応じて、庇横方向(X方向)にロールスクリーン10を移動(スライド)させることができるため、建物の斜め横方向からの日差しを効果的に遮蔽することができる。
そのため、図5に示すように、チェーンロープ25の地面GLへの固定位置を動かすようにすることで、スクリーン12の角度(仰角)調整を行うことができる。
すなわち、本実施形態によれば、簡単な作業により、ロールスクリーン10の取り付けや取り外しを行うことができるため、洗浄や交換が簡単に行えるようになる。
なお、本発明は、上述した実施形態の限定されるものではなくその要旨の範囲において種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態の日除けスクリーンをバルコニー8の下に取り付けて利用することもできる。
具体的には、図6に示すように、建物のバルコニー8の下面にガイドレール5を取り付け、そのガイドレール5にロールスクリーン10を支持させることにより、本実施形態の日除けスクリーンをバルコニーの下面に取り付けることができる。
また、例えば、本実施形態の日除けスクリーンを建物の下屋の軒先にも取り付けて利用することができる。
具体的には、図7に示すように、建物の下屋の軒先9にガイドレール5を取付け、そのガイドレール5にロールスクリーン10を支持させることにより、本実施形態の日除けスクリーンを下屋の軒先9に取り付けて利用することができる。
2b 第2窓
3 壁面
5 ガイドレール
5a レール部(ガイドレール)
8 バルコニー
9 軒下
10 ロールスクリーン
11 中空軸(巻取軸)
11a 開口11a(中空軸)
12 スクリーン
12a 引出部(スクリーン)
20 可動部材
21 車輪
22 車軸部材
23 回転軸
25 チェーンロープ
40 アンカ部材
Claims (3)
- 窓を備えた壁面を有する建築物において、該窓の上方に配置されている構造物に取り付けられる日除けスクリーンであって、
前記構造物の下面に、前記壁面と平行する方向に延設されたガイドレールと、
前記ガイドレールに摺動自在に支持され、ガイドレールに沿って、前記壁面と平行方向を移動可能なロールスクリーンとを備え、
前記ロールスクリーンは、
シート状のスクリーンを保持し、該スクリーンを上げ下げ自在に巻き取る巻取軸と、
前記巻取軸の両端に着脱自在に取り付けられ、前記ガイドレールに摺動自在に支持される一対の可動部材と、
前記可動部材に取り付けられ、前記ロールスクリーンの上げ下げ操作が可能で、且つ地面側に向けて垂下され、下端部を地面に固定できるようになされたチェーンロープとを備え、
前記シート部材は、その先端部の左右両側にそれぞれ、前記チェーンロープに引っ掛ける形状に形成された略棒状の引出部が突出していることを特徴とする日除けスクリーン。 - 前記構造物は、前記壁面に取り付けられた窓庇、前記窓の上方に配置されたバルコニー、および前記窓の上方に配置された下屋の軒先のうちのいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の日除けスクリーン。
- 前記チェーンロープは、予め地面に差し込まれたアンカ部材に、その先端を引っ掛けることにより、地面に固定されるようになされていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の日除けスクリーン。
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