JP4874185B2 - 多重障害対処システムおよびそれに用いる共有リンク終端装置 - Google Patents

多重障害対処システムおよびそれに用いる共有リンク終端装置 Download PDF

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Description

本発明は、通信ネットワークにおいて、リンクの多重障害が発生した場合に、その多重障害に対処する技術に関するものである。
Ethernet(登録商標)通信ネットワークとして、リング構成を持つトポロジ(以下、リングトポロジという)には、リングプロトコルと呼ばれる伝送制御手順が、一般的に利用されている。ここで、リングプロトコルとは、レイヤ2ネットワーク冗長プロトコルであって、ユーザフレームをリング内に中継する装置(以下、中継装置をいう)を、リング状に接続し、その内の一つ以上の中継装置を、特にリングの状態を確認するためのフレーム(以下、監視フレームという)を送信する装置(以下、監視装置という)として指定することにより、リンク断の監視とポートの制御を行い、障害の検出とそれに伴う経路変更を高速に行うために用いられる。このようなリングプロトコルを使用すると、障害発生に伴う経路変更を高速に行うことが可能となる。また、リングトポロジを利用することにより、メッシュトポロジ(各中継装置を網目状に接続するようなトポロジ)と比較して、伝送路やインターフェースの必要量が少なくてすむという利点もある。
一方、リングプロトコルを用いる場合、1つのリングだけでは一箇所を超えるネットワークの障害に対応できないため、複数のリングを用いて、それらリングを連結部分(以下、共有リンクという)で連結させて、冗長を持たせた構成(以下、共有リンク付きマルチリング構成という)を採ることが多い。
しかし、このような共有リンク付きマルチリング構成とした場合には、共有リンク部分に障害が発生すると、連結したリング間で大きなループ(以下、スーパーループという)が発生する可能性がある。この問題を解決するために、リングプロトコルでは、複数の方式が検討されている。
例えば、下記の特許文献1に示す方式では、連結された2つのリングにおいて、共有リンクの終端に位置する装置(以下、共有リンク終端装置という)から、補助監視フレームを、一方のリングの監視装置に対して送信する。これにより、そのリングに、共有リンクの障害発生を監視しないリングの役割を割り当て、共有リンクがダウンした場合でも、補助監視フレームを受信している監視装置(以下、このような監視装置を補助監視装置という)は、その一方のポートをブロックキング状態、すなわち、監視フレームは送受信するがユーザフレームは送受信しない状態とし続けることにより、スーパーループの発生を防止している。
また、下記の非特許文献1に示す方式では、各リングにプライオリティを設定し、それらの共有リンクに障害が発生すると、高プライオリティ側のリングの監視フレームを低プライオリティ側のリングにも流し込み、監視フレームをそれらリングで周回させることにより、ブロッキングの制御を行うようにしている。
特開2004−201009号公報 Ethernetの冗長化手法とループ防止 後半P.20 2ノード接続マルチリング構成(MRP) 2004 安藤 雅人, WIDE Project School of Internet, JPNIC(URL http://www.soi.wide.ad.jp/class/20040031/slides/24/)
前述した従来技術によれば、共有リンク付きマルチリング構成を採ることによって、リングトポロジでの限定された複数の障害に対応することが可能となる。しかし、これら従来技術のうち、上記の特許文献1に示す方式では、共有リンクを監視しているリング上で、共有リンク部分とそれ以外の部分とにそれぞれ障害が発生すると、共有リンクを監視していないリングでは、監視装置に共有リンク終端装置からの補助監視フレームの到達がなされているため、その監視装置におけるポートのブロッキング状態が解除されず、物理的な接続は存在していても、通信を復旧させることができないという問題があった。
上記の非特許文献1の方式では、共有リンクを監視しているリング上で、共有リンク部分とそれ以外の部分とにそれぞれ障害が発生すると、監視フレームが到着しなくなるため、監視装置におけるポートのブロッキング状態を解除する。よって、上記の特許文献1において発生し得るような問題は発生しない。しかし、上記の非特許文献1の方式では、共有リンクに障害が発生すると、その発生毎に、監視フレームの通過する中継装置の数が増加していくため、監視フレームの遅延が増大してしまうと共に、輻輳等の発生によりフレームが廃棄される可能性も高まってしまうという問題があった。
従って、本発明の目的は、上記した従来技術の問題点を解決し、マルチリング構成において、共有リンクを監視しているリング上で、共有リンク部分とそれ以外の部分とにそれぞれ障害が発生した場合でも、監視フレームの通過する中継装置の数を増加させることなく、多重障害発生を検出し、通信を継続し得る技術を提供することにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
第1のリングと、該第1のリングにおける一部のリンクを共有リンクとして共有するように、前記第1のリングに結合された第2のリングと、を備える通信ネットワークにおいて、リンクの多重障害が発生した場合に、前記多重障害に対処する障害対処システムであって、前記共有リンクの終端に位置し、前記第2のリングに対して補助監視フレームを送信する共有リンク終端装置と、前記第2のリング上に存在し、自ら送信し前記第2のリングを一周した監視フレームを受信すると共に、前記補助監視フレームを受信して、前記第2のリングに接続されるポートのうち、少なくとも1つの特定ポートをブロッキング状態とする監視装置と、を備え、前記共有リンク終端装置は、前記補助監視フレームを送信すると共に、リンク障害発生時に前記リング上に存在する装置から送信される障害検出フレームを受信する通信部と、前記障害検出フレームに含まれるリンク障害情報を格納する記憶部と、格納された前記リンク障害情報に基づき、前記共有リンクの障害を含む多重障害が発生しているか否かを判定し、前記多重障害が発生していると判定した場合に、前記通信部に、前記補助監視フレームの送信を停止させる制御部と、を備え、前記監視装置は、前記監視フレームが一定時間受信されず、かつ、前記補助監視フレームが受信されない場合に、前記特定ポートのブロッキング状態を解除することを特徴とする多重障害対処システム。
このように、適用例1の多重障害対処システムでは、共有リンクの障害を含む多重障害が発生していると判定した場合に、共有リンク終端装置からの補助監視フレームの送信を停止させているので、監視装置では、監視フレームが一定時間受信されず、かつ、補助監視フレームが受信されないため、特定ポートのブロッキング状態を解除することになる。従って、監視フレームの通過する中継装置を増加させることなく、特定ポートのブロッキングを解除して、通信を継続することが可能となり、マルチリング構成の通信ネットワークにおいて、多重障害発生時においても通信を継続することが可能となる。
[適用例2]
適用例1に記載の多重障害対処システムにおいて、前記監視装置は、前記多重障害の発生していたリンクが復旧した後、復旧抑止状態が解除されると、前記特定ポートをブロックキング状態とすると共に、前記第2のリンクに対して特定制御フレームを送信することを特徴とする多重障害対処システム。
このように、監視装置では、多重障害からリンクが復旧した場合、復旧抑止状態を解除することによって、特定ポートをブロックキング状態と戻すことができる。また、特定制御フレームを送信することによって、他の装置に、障害からリンクが復旧したことを伝えることができる。
[適用例3]
適用例2に記載の多重障害対処システムにおいて、前記共有リンク終端装置における前記制御部は、前記通信部が前記特定制御フレームを受信すると、前記記憶部に格納されている前記リンク障害情報の少なくとも一部を削除すると共に、前記通信部に、前記補助監視フレームの送信を開始させることを特徴とする多重障害対処システム。
このように、共有リンク終端装置では、特定制御フレームを受信することによって、障害からリンクが復旧したことを認識する。そして、その復旧したリンクに関連したリンク障害情報など、不要となった情報を記憶部から削除し、補助監視フレームの送信を開始させる。これにより、障害発生前の状態に戻すことができる。
[適用例4]
適用例3に記載の多重障害対処システムにおいて、前記制御部は、前記多重障害が発生していると判定した場合であっても、前記リンク障害情報に基づく所定の条件を満足しない場合は、前記通信部に、前記補助監視フレームの送信を続行させることを特徴とする多重障害対処システム。
このように、多重障害が発生していると判定した場合であっても、マルチリングの構成内容などによっては、第2のリング上に存在する監視装置における特定ポートのブロッキング状態を解除しなくても、通信を継続することが可能な場合があり、そのような場合には、補助監視フレームの送信を続行させてもよいからである。
[適用例5]
第1のリングと、該第1のリングにおける一部のリンクを共有リンクとして共有するように、前記第1のリングに結合された第2のリングと、を備える通信ネットワークにおいて、前記共有リンクの終端に位置する共有リンク終端装置であって、前記第2のリング上に存在する監視装置に対して補助監視フレームを送信すると共に、リンク障害発生時に前記リング上に存在する装置から送信される障害検出フレームを受信する通信部と、前記障害検出フレームに含まれるリンク障害情報を格納する記憶部と、格納された前記リンク障害情報に基づき、前記多重障害が発生しているか否かを判定し、前記多重障害が発生していると判定した場合に、前記通信部に、前記補助監視フレームの送信を停止させる制御部と、を備える共有リンク終端装置。
このように、適用例5の共有リンク終端装置では、共有リンクの障害を含む多重障害が発生していると判定した場合に、監視装置に対する補助監視フレームの送信を停止させる。これにより、監視装置では、補助監視フレームが受信されないため、一定の条件の下で、特定ポートのブロッキング状態を解除することができる。従って、監視フレームの通過する中継装置を増加させることなく、特定ポートのブロッキングを解除して、通信を継続することが可能となり、マルチリング構成の通信ネットワークにおいて、多重障害発生時においても通信を継続することが可能となる。
[適用例6]
適用例5に記載の共有リンク終端装置において、前記制御部は、前記通信部が前記監視装置から送信された特定制御フレームを受信すると、前記記憶部に格納されている前記リンク障害情報の少なくとも一部を削除すると共に、前記通信部に、前記補助監視フレームの送信を開始させることを特徴とする共有リンク終端装置。
このように、共有リンク終端装置では、監視装置からの特定制御フレームを受信することによって、障害からリンクが復旧したことを認識し、その復旧したリンクに関連したリンク障害情報など、不要となった情報は記憶部から削除すると共に、補助監視フレームの送信を開始させる。これにより、共有リンク終端装置を障害発生前の状態に戻すことができる。
[適用例7]
適用例5に記載の共有リンク終端装置において、前記制御部は、前記多重障害が発生していると判定した場合であっても、前記リンク障害情報に基づく所定の条件を満足しない場合は、前記通信部に、前記補助監視フレームの送信を続行させることを特徴とする共有リンク終端装置。
このように、多重障害が発生していると判定した場合であっても、マルチリングの構成内容などによっては、第2のリング上に存在する監視装置における特定ポートのブロッキング状態を解除しなくても、通信を継続することが可能な場合があり、そのような場合には、補助監視フレームの送信を続行させてもよいからである。
なお、本発明は、上記した多重障害対処システムや共有リンク終端装置などの装置発明の態様に限ることなく、多重障害対処方法などの方法発明としての態様で実現することも可能である。さらには、それら方法や装置を構築するためのコンピュータプログラムとしての態様や、そのようなコンピュータプログラムを記録した記録媒体としての態様など、種々の態様で実現することも可能である。
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明する。
A.第1の実施例:
B.第2の実施例:
C.第3の実施例:
D.第4の実施例:
E.実施例のまとめ:
A.第1の実施例:
図1は本発明の第1の実施例としてのマルチリング構成のEthernet通信ネットワークを示すブロック図である。このうち、リング10は、監視装置1103と、中継装置1106、1109と、中継装置1105と、共有リンク終端装置1102、1108と、で構成される。リング20は、補助監視装置1101と、中継装置1104、1107と、中継装置1105と、共有リンク終端装置1102、1108と、で構成される。なお、リング10には、IDとして「10」が、リング20には、IDとして「20」が、それぞれ割り当てられている。
共有リンク終端装置1102、中継装置1105、共有リンク終端装置1108の間のリンクは、リング10とリング20とで共有されており、共有リンク15となっている。
また、共有リンク終端装置1102、1108は、リング20の補助監視装置1101に対して、補助監視フレーム1113、1114を送信する。これにより、そのリング20に、共有リンク15の障害発生を監視しないリングの役割を割り当てる。なお、共有リンク終端装置1102、1108の送信する補助監視フレーム1113、1114には、ID情報として、リング20を示すIDである「20」が含まれている。
監視装置1103は、監視フレーム1112を、リング10に所属するポートから送信する。そして、監視装置1103は、リング10を一周して戻ってきた監視フレーム1112を受信することにより、リング10が正常にリング構成を維持していることを監視する。監視装置1103は、監視フレーム1112を受信し続けている間は、ポート1122をブロッキング状態にする。なお、後述するように、監視装置1103は、監視フレーム1112を一定時間受信しなくなった場合には、リング10で障害が発生したと認識し、ポート1122のブロッキング状態を解除して、他の各装置が持つFDBを削除するための制御フレームであるFDBフラッシュフレームを送信するようにする。
一方、補助監視装置1101は、監視フレーム1111を、リング20に所属するポートから送信する。そして、補助監視装置1101は、リング20を一周して戻ってきた監視フレーム1111を受信し、かつ、共有リンク終端装置1102、1108の送信する補助監視フレーム1113、1114をそれぞれ受信することにより、リング20が正常にリング構成を維持していることを監視する。補助監視装置1101は、監視フレーム1111を受信し、かつ、補助監視フレーム1113、1114を受信し続けている間は、ポート1121をブロッキング状態にする。なお、後述するように、補助監視装置1101は、監視フレーム1111を一定時間受信しなくなり、かつ、補助監視フレーム1113、1114も受信しなくなった場合には、リング20で障害が発生したと認識し、ポート1121のブロッキング状態を解除して、FDBフラッシュフレームを送信するようする。従って、監視フレーム1111を受信しなくなっても、補助監視フレーム1113、1114を受信し続けている場合、または、補助監視フレーム1113、1114を受信しなくなっても、監視フレーム1111を受信し続けている場合には、ポート1121のブロッキング状態を解除せずに、維持するようにする。
なお、監視フレームは、上述したように、リングに所属する一方のポートからのみ送信するようにしてもよいし、リングに所属する両方のポートからそれぞれ送信するようにしてもよい。
一方、中継装置1104、1105、1106、1107、1109は、フレームを転送するのみで、障害が起きていない場合は、特にそれ以外の動作を行わない。
ところで、これらネットワークを構成する各装置は、その装置の各ポートを介して、そのポートの所属するリングをそれぞれ監視する。そして、そのポートにつながっているリンクに障害が発生したことを検出した場合は、その検出した装置は、そのポートの所属するリング(すなわち、そのポートを介して監視しているリング)に対して、障害発生フレームを送信する。従って、その障害が発生したリンクが、共有リンク以外のリンクである場合には、そのポートの所属するリングは1つであるため、その1つのリングに対してのみ、障害発生フレームを送信する。また、その障害が発生したリンクが、複数のリングによって共有されている共有リンクである場合には、そのポートは共有ポートであって、そのポートの所属する全てのリング、すなわち、共有リンクを共有している全てのリングに対して、リング毎に障害発生フレームを送信する。
なお、障害発生を検出し、障害発生フレームを送信した装置は、ループの発生を避けるため、送信した障害検出フレームを受信した場合、そのまま廃棄する。また、監視装置では、ブロックキング状態にあるポートにおいても、障害検出フレームの送受信はなされる。
障害発生フレームには、その障害発生フレームを送信した装置のMACアドレスや、リンク障害の発生を検出したポートの所属しているリング(すなわち、そのポートを介して監視しているリング)のID(以下、監視リングIDという)や、リンク障害の発生を検出したポートが共有ポートである場合(すなわち、障害が発生したリンクが共有リンクである場合)、共有しているリングのID(以下、共有リングIDという)などが含まれている。
図2は図1における共有リンク終端装置1102、1108の構成を概略的に示すブロックである。図2に示すように、共有リンク終端装置1102、1108は、それぞれ、装置内の各構成部を制御するためのCPU110と、所望の情報を記憶するためのメモリ120と、他の装置と通信を行うための通信部130と、を主として備えている。このうち、メモリ120には、後述するリンク障害情報管理データベース122や、フレームの転送先を制御する情報テーブルであるフォワーディングデータベース(Forwarding DataBase:FDB)124が格納されている。なお、FDBは、共有リンク終端装置以外の各装置にも、搭載されている。また、図2におけるCPU110は、請求項における制御部に、メモリ120は、請求項における記憶部に、それぞれ相当する。
図3は、図1におけるEthernet通信ネットワークにおいて、共有リンクに障害が発生した場合の様子を示すブロック図である。図3に示すように、共有リンク終端装置1102と中継装置1105との間の共有リンク15に障害1131が発生した場合、中継装置1105は、その障害1131を検出したポートが共有ポートであるため、その共有リンク15を共有している全てのリング10、20に対して障害検出フレーム1116を送信する。また、共有リンク終端装置1102も、同様に、その障害1131を検出したポートが共有ポートであるため、その共有リンク15を共有している全てのリング10、20に対して障害検出フレーム1117を送信する。
こうして送信された障害検出フレーム1116、1117は、補助監視装置1101におけるブロッキング状態にあるポート1121や監視装置1103におけるブロッキング状態にあるポート1122を通過して、共有リンク終端装置1102および1108へ到達する。
共有リンク終端装置1102および1108は、障害検出フレームを受信したり、自身のポートを介してリンク障害の発生を認識したりすることにより、図2に示すリンク障害情報管理データベース122に、図4に示すようにリンク障害情報を追加し、そのリンク障害情報に基づいて、図5に示す多重障害判定処理を実施する。
図4は図3における共有リンク終端装置1102、1108のリンク障害情報管理データベースの内容を示す説明図である。1つのリンク障害情報は、前述した「MACアドレス」と、「監視リングID」と、「共有リングID」と、で構成される。なお、図4では、そのMACアドレスを有する装置の符号を括弧書きで併記した。これについては、以降の図においても、同様である。
図5は図1における共有リンク終端装置で実行される多重障害判定処理の手順を示すフローチャートである。
今回、共有リンク15に障害1131が発生したことに伴い、共有リンク終端装置1102および1108では、図2に示す通信部130が、障害検出フレームを受信したり、自身のポートを介してリンク障害の発生を認識したりすることにより、CPU110は、メモリ120内のリンク障害情報管理データベース122に、図4に示すように、リンク障害情報R1〜R4を追加し、CPU110は、そのリンク障害情報に基づいて、図5に示す多重障害判定処理を実施する。
この場合、図4に示すリンク障害情報R1,R3から、監視リングIDは「10」であるので、障害の発生しているリングはリング10であり、共有リングIDは「10」、「20」であるので、CPU110は、リング10,20で共有している共有リンクにおいて障害が発生していることを認識する。同様に、リンク障害情報R2,R4から、監視リングIDは「20」であるので、障害の発生しているリングはリング20であり、共有リングIDは「10」、「20」であるので、リング10,20で共有している共有リンクにおいて障害が発生していることを認識する。そして、CPU110は、同一の監視リングIDについて異なる箇所で障害が発生しているか否かを判定する(ステップS102)。すなわち、異なるリンク障害情報R1,R3において、同一の監視リングID「10」について、共有リングIDは「10」、「20」と同じになっており、同様に、異なるリンク障害情報R2,R4において、同一の監視リングID「20」について、共有リングIDは「10」、「20」と同じになっているため、同一の監視リングIDについて異なる箇所で障害が発生していないと判定する。CPU110は、処理をステップS116に移行し、通信部130に、補助監視フレーム1113および1114の送信を続けさせる。
リング10における監視装置1103は、自ら送信した監視フレーム1112を一定時間受信していないことにより、リング10で障害が発生したと認識し、ポート1122のブロッキング状態を解除して、FDBフラッシュフレーム1115を送信する。なお、障害発生に対して、迅速な経路変更を実施するため、監視装置1103では、障害検知フレームを受信した場合に、即座に、ポート1122のブロッキング状態を解除して、FDBフラッシュフレーム1115を送信するようにしてもよい。
リング20における補助監視装置1101は、自ら送信した監視フレーム1111を受信していないものの、共有リンク終端装置1102、1108からの補助監視フレーム1113、1114はそれぞれ受信しているので、ポート1121のブロッキング状態を維持する。
共有リンク終端装置1102、1108、および中継装置1105、1106、1109は、監視装置1103の発したFDBフラッシュフレーム1115を受信すると、装置内に持っているFDBを削除し、ネットワークに経路変更を促す。なお、FDBの削除は、装置全体として行ってもよいし、ポート毎に行ってもよい。
図6は、図1におけるEthernet通信ネットワークにおいて、多重障害が発生した場合の様子を示すブロック図である。図6に示すように、前述の共有リンク15に発生した障害1131に加えて、中継装置1109と共有リンク終端装置1108との間のリンクに障害1132が発生した場合、中継装置1109は、その障害1132を検出したポートの所属するリング10に対してのみ、障害検出フレーム1141を送信する。また、共有リンク終端装置1108も、同様に、その障害1132を検出したポートの所属するリング10に対してのみ、障害検出フレーム1142を送信する。
共有リンク終端装置1102および1108では、通信部130が、障害検出フレームを受信したり、自身のポートを介してリンク障害の発生を認識したりすることにより、CPU110は、メモリ120内のリンク障害情報管理データベース122に、図4に示すように、リンク障害情報R5,R6をさらに追加し、CPU110は、これらリンク障害情報に基づいて、図5に示す多重障害判定処理を実施する。
この場合、図4に示すように、リンク障害情報R5,R6から、監視リングIDは「10」であるので、障害の発生しているリングはリング10であり、共有リングIDは「−」であるので、CPU110は、共有リンク以外のリンクにおいて障害が発生していることを認識する。
CPU110は、同一の監視リングIDについて異なる箇所で障害が発生しているか否かを判定する(ステップS102)。すなわち、同一の監視リングID「10」について、リンク障害情報R1,R3では、共有リングIDは「10」、「20」(すなわち、リング10,20で共有する共有リンク15において障害発生)となっており、リンク障害情報R5,R6では、共有リングIDは「−」(すなわち、共有リンク以外のリンクにおいて障害発生)となっており、両者は異なっている。従って、リング10では、異なる2つの箇所で障害が発生しているため、CPU110は、同一の監視リングIDについて異なる箇所で障害が発生していると判定する。
次に、CPU110は、監視リングIDの中に、自装置が送信する補助監視フレームのID情報の示すIDと同じIDがあるか否かを判定する(ステップS104)。この場合、共有リンク終端装置1102、1108の送信する補助監視フレームには、それぞれ、ID情報として、リング20を示すIDである「20」が含まれているのに対し、リンク障害情報R2,R4における監視リングIDは「20」であるので、CPU110は、監視リングIDの中に補助監視フレームのID情報の示すIDと同じIDがあると判定する。
次に、CPU110は、共有リングIDの中に、自装置が送信する補助監視フレームのID情報の示すIDより番号の大きいIDがあるか否かを判定する(ステップS106)。この場合、リンク障害情報R1〜R4における共有リングIDは、「10」、「20」であり、補助監視フレームのID情報の示すIDである「20」よりも大きい番号はないため、CPU110は、障害の発生しているリングには、「20」よりも大きい番号のIDを持つリングは存在しないと判定して、処理をステップS108に移行する。
次に、CPU110は、同一の監視リングIDについて、共有リンク以外のリンクで障害が発生しているか否かを判定する(ステップS108)。この場合、リンク障害情報R5,R6において、共有リンクIDが「−」となっているので、CPU110は、共有リンク以外のリンクにおいて障害が発生していると判定して、処理をステップS110に移行する。
次に、CPU110は、自装置が複数の補助監視フレームを送信しているか否かを判定する(ステップS110)。この場合、共有リンク終端装置1102、1108は補助監視フレームを一つのリング20に対してのみ送信しているため、CPU110は、複数の補助監視フレームを送信していないと判定する。
CPU110は、この結果、処理をステップS114に移行し、通信部130に、補助監視フレーム1113および1114の送信を停止させる。従って、共有リンク終端装置1102、1108は、それぞれ、補助監視フレームの送信を停止する。
リング20における補助監視装置1101は、共有リンク終端装置1102、1108から補助監視フレームを受信していないことにより、リング20での障害の発生を認識し、ポート1121のブロッキング状態を解除した後、FDBフラッシュフレーム1118を送信する。共有リンク終端装置1102、1108は、補助監視装置1101からのFDBフラッシュフレーム1118を受信した場合、多重障害の発生しているリング10に対してFDBフラッシュフレーム1119、1120を送信する。
共有リンク終端装置1102、1108、中継装置1104、1105、1106、1107、1109および監視装置1103は、FDBフラッシュフレームを受信すると、装置内に持っているFDBを削除し、ネットワークに経路変更を促す。
図7は、図1におけるEthernet通信ネットワークにおいて、多重障害から1つのリンクが復旧した場合の様子を示すブロック図である。図7に示すように、中継装置1109と共有リンク終端装置1108との間のリンクが障害1132から復旧した場合、共有リンク終端装置1108のポート1124および中継装置1109のポート1123は、それぞれ、ループの発生を防ぐために、ブロッキング状態となる。
一方、共有リンク終端装置1102と中継装置1106との間の共有リンクで発生している障害1131は未だ持続しているため、監視装置1103から送信される監視フレーム1112は、中継装置1109と共有リンク終端装置1108との間のリンクが障害1132から復旧しただけでは、リング10内を一周することができない。従って、リング10が復旧したことにはならないため、監視装置1103は、FDBフラッシュフレームを送信することはない。この結果、共有リンク終端装置1108および中継装置1109は、FDBフラッシュフレームを受信していないため、ポート1124および1123において、ブロッキング状態を維持する。なお、ユーザフレームの通信自体は、ブロッキング状態にあるポートを通らず、迂回しているため、影響を受けることはない。
図8は、図1におけるEthernet通信ネットワークにおいて、多重障害から全てのリンクが復旧した場合の様子を示すブロック図である。図8に示すように、共有リンク終端装置1102と中継装置1105との間の共有リンク15が障害1131から復旧した場合、共有リンク終端装置1102のポート1125および中継装置1105のポート1126は、それぞれ、ループの発生を防ぐために、ブロッキング状態となる。
共有リンク終端装置1102と中継装置1105との間の共有リンク15が復旧したことにより、監視装置1103および補助監視装置1101の送信した監視フレーム1112および1111は、リング10またはリング20を一周してそれぞれ戻ってくるようになる。従って、監視装置1103および補助監視装置1101は、自装置の送信した監視フレーム1112および1111を受信するようになったため、リング10、20が復旧したことを認識する。そこで、監視装置1103および補助監視装置1101は、まず、復旧抑止状態となる。すなわち、リング10,20の復旧を認識しても、即座に、FDBフラッシュフレームを送信したりするようなことはしない。
その後、ユーザの操作により復旧抑止状態を解除された場合に、監視装置1103および補助監視装置1101は、リング10またはリング20に接続しているポートの一方(すなわち、ポート1122、1121)をブロッキング状態とした後、FDBフラッシュフレーム1115、1118を送信する。この場合、ユーザは、ループの発生を防ぐために、補助監視装置1101の方から先に復旧抑止状態を解除するようにする。
すなわち、ユーザが、まず、補助監視装置1101の復旧抑止状態を解除すると、補助監視装置1101は、ポート1121をブロッキング状態とし、FDBフラッシュフレーム1118を送信する。共有リンク終端装置1102および1108では、通信部130が、FDBフラッシュフレーム1118を受信すると、CPU110は、リング20が障害より復旧したことを認識して、メモリ120内のリンク障害情報管理データベース122から、リング20に関連するリンク障害情報R2,R4を削除し、通信部130に、補助監視フレーム1113および1114の送信を開始させる。そして、共有リンク終端装置1102および中継装置1105は、ポート1125および1126のブロッキング状態を解除する。中継装置1104、1105、1107、および共有リンク終端装置1102、1108は、FDBフラッシュフレーム1118を受信すると、装置内に持っているFDBを削除し、ネットワークに経路変更を促す。なお、共有リンク終端装置1102および1108は、復旧時のFDBフラッシュフレーム1118をリング10へ転送しない。
ユーザが、次に、監視装置1103の復旧抑止状態を解除すると、監視装置1103は、ポート1122をブロッキング状態とし、FDBフラッシュフレーム1115を送信する。共有リンク終端装置1102および1108では、通信部130が、FDBフラッシュフレーム1115を受信すると、CPU110は、リング10が障害より復旧したことを認識して、メモリ120内のリンク障害情報管理データベース122から、リング10に関連するリンク障害情報R1,R3,R5,R6を削除する。また、共有リンク終端装置1108および中継装置1109は、ポート1124および1123のブロッキング状態を解除する。中継装置1105、1106、1109、共有リンク終端装置1102、1108は、FDBフラッシュフレーム1115を受信すると、装置内に持っているFDBを削除し、ネットワークに経路変更を促す。
以上説明したとおり、本実施例においては、多重障害として、共有リンク15の障害1131およびそれ以外のリンクの障害1132が発生した場合に、共有リンク終端装置1102,1108からの補助監視フレーム1113、1114の送信を停止させているので、リング20における補助監視装置1101では、監視フレーム1111が一定時間受信されず、かつ、補助監視フレーム1113、1114が受信されないため、ポート1121のブロッキング状態を解除することになる。従って、監視フレームの通過する中継装置を増加させることなく、ポート1121のブロッキングを解除して、通信を継続することが可能となり、マルチリング構成の通信ネットワークにおいて、多重障害発生時においても通信を継続することが可能となる。また、監視フレームの中継される装置が増加しないため、監視フレームの遅延について考慮する必要がない。
B.第2の実施例:
図9は本発明の第2の実施例としてのマルチリング構成のEthernet通信ネットワークを示すブロック図である。リング10は、監視装置2107と、中継装置2106と、共有リンク終端装置2103、2110と、で構成されている。リング20は、補助監視装置2105と、中継装置2102、2109と、中継装置2106と、共有リンク終端装置2103、2110と、で構成されている。リング30は、補助監視装置2104と、中継装置2101、2108と、中継装置2106と、共有リンク終端装置2103、2110と、で構成されている。なお、リング10には、IDとして「10」が、リング20には、IDとして「20」が、リング30には、IDとして「30」が、それぞれ割り当てられている。
共有リンク終端装置2102、中継装置2106、共有リンク終端装置2110の間のリンクは、リング10、20、30の3つのリングで共有されており、共有リンクとなっている。
本実施例では、共有リンク終端装置2103、2110が複数の補助監視フレームを送信する。具体的には、共有リンク終端装置2103、2110は、リング20の補助監視装置2105に対して、補助監視フレーム2113、2114を送信すると共に、リング30の補助監視装置2104に対して、補助監視フレーム2115、2116を送信する。これにより、リング20およびリング30に、共有リンクの障害発生を監視しないリングの役割を割り当てる。なお、補助監視フレーム2113、2114には、ID情報として、リング20を示すIDである「20」が含まれており、補助監視フレーム2115、2116には、ID情報として、リング30を示すIDである「30」が含まれている。
監視装置2107は、監視フレーム2117を送信し、リング10を構成する上記装置を順次伝播させ、一周して戻ってきたその監視フレーム2117を受信することにより、リング10が正常であることを確認する。また、補助監視装置2105は、監視フレーム2112を送信し、リング20を構成する上記装置を順次伝播させ、一周して戻ってきたその監視フレーム2112を受信すると共に、共有リンク終端装置2103および2110から送信された補助監視フレーム2113および2114を受信することにより、リング20が正常であることを確認する。補助監視装置2104は、監視フレーム2111を送信し、リング30を構成する上記装置を順次伝播させ、一周して戻ってきた監視フレーム2111を受信すると共に、共有リンク終端装置2103および2110から送信された補助監視フレーム2115および2116を受信することにより、リング30が正常であることを確認する。なお、監視フレームは、このように、リングに所属する両方のポートからそれぞれ送信するようにしてもよいし、第1の実施例のごとく、リングに所属する一方のポートからのみ送信するようにしてもよい。
一方、中継装置2101、2102、2106、2108、2109は、フレームを転送するのみで、障害が起きていない場合は、特にそれ以外の動作を行わない。
また、共有リンク終端装置2103、2110の構成は、図2に示した構成と同様であるので、その説明は省略する。
図10は、図9におけるEthernet通信ネットワークにおいて、多重障害が発生した場合の様子を示すブロック図である。図10に示すように、共有リンク終端装置2103と中継装置2106との間の共有リンクに障害2131が発生した場合、中継装置2106は、その共有リンクを共有している全てのリング10、20、30に対して、障害検出フレーム2141を送信する。同様に、共有リンク終端装置2103も、その共有リンクを共有している全てのリング10、20、30に対して、障害検出フレーム2142を送信する。続いて、監視装置2107と共有リンク終端装置2110との間のリンクに障害2132が発生した場合、監視装置2107は、そのリンクが所属しているリング10に対してのみ、障害検出フレーム2118を送信する。同様に、共有リンク終端装置2110も、そのリンクが所属しているリング10に対してのみ、障害検出フレーム2119を送信する。また、監視装置2107は、自身が送信した監視フレーム2117を受信しないため、ポート2123のブロッキングを解除する。
図11は図10における共有リンク終端装置2103、2110リンク障害情報管理データベースの内容を示す説明図である。
共有リンク終端装置2103および2110は、図2に示した通信部130が、障害検出フレームを受信したり、自身のポートを介してリンク障害の発生を認識したりすることにより、CPU110は、メモリ120内のリンク障害情報管理データベース122に、図11に示すようにリンク障害情報R11〜R18を追加し、その後、そのリンク障害情報に基づいて、図5に示した多重障害判定処理を実施する。
この場合、CPU110は、リンク障害情報R11,R14から、監視リングIDは「10」であるので、障害の発生しているリングはリング10であり、共有リングIDは「10」、「20」、「30」であるので、リング10,20,30で共有している共有リンクにおいて障害が発生していることを認識する。同様に、リンク障害情報R12,R15から、監視リングIDは「20」であるので、障害の発生しているリングはリング20であり、共有リングIDは「10」、「20」、「30」であるので、リング10,20,30で共有している共有リンクにおいて障害が発生していることを認識する。同じく、リンク障害情報R13,R16から、監視リングIDは「30」であるので、障害の発生しているリングはリング30であり、共有リングIDは「10」、「20」、「30」であるので、リング10,20,30で共有している共有リンクにおいて障害が発生していることを認識する。さらに、CPU110は、リンク障害情報R17,R18から、監視リングIDは「10」であるので、障害の発生しているリングはリング10であり、共有リングIDは「−」であるので、共有リンク以外のリンクにおいて障害が発生していることを認識する。
そこで、CPU110は、図5に示したステップS102の判定を行う。すなわち、同一の監視リングID「10」について、リンク障害情報R11,R14では、共有リングIDは「10」、「20」、「30」(すなわち、リング10,20,30で共有する共有リンクにおいて障害発生)となっており、リンク障害情報R17,R18では、共有リングIDは「−」(すなわち、共有リンク以外のリンクにおいて障害発生)となっており、両者は異なっている。従って、リング10では、異なる2つの箇所で障害が発生しているため、CPU110は、同一の監視リングIDについて異なる箇所で障害が発生していると判定する。
次に、CPU110は、ステップS104の判定を行う。この場合、共有リンク終端装置2103、2110の送信する補助監視フレームのうち、補助監視フレーム2113、2114には、ID情報として、リング20を示すIDである「20」が含まれており、補助監視フレーム2115、2116には、ID情報として、リング30を示すIDである「30」が含まれている。これに対し、リンク障害情報R12,R15における監視リングIDは「20」であり、リンク障害情報R13,R16における監視リングIDは「30」であるので、CPU110は、監視リングIDの中に補助監視フレームのID情報の示すIDと同じIDがあると判定する。
次に、CPU110は、ステップS106の判定を行う。この場合、リンク障害情報R11〜R16における共有リングIDは、「10」、「20」、「30」であり、補助監視フレームのID情報の示すIDである「20」、「30」よりも大きい番号はないため、CPU110は、障害の発生しているリングには、補助監視フレームのID情報の示すIDよりも大きい番号のIDを持つリングは存在しないと判定して、処理をステップS108に移行する。
ステップS108では、CPU110は、リンク障害情報R17,R18において、共有リンクIDが「−」となっているので、共有リンク以外のリンクにおいて障害が発生していると判定して、処理をステップS110に移行する。
この場合、共有リンク終端装置2103、2110は補助監視フレームを、リング20および30の2つのリングに対して送信しているため、ステップS110では、CPU110は、複数の補助監視フレームを送信していると判定する。
CPU110は、この結果、処理をステップS112に移行し、共有リングIDのうち、そのIDの番号が小さいリングへの補助監視フレームの送信を停止させる。この場合、リンク障害情報R11〜R16における共有リングIDは「10」、「20」、「30」(すなわち、リング10,20,30で共有する共有リンクにおいて障害発生)であって、それらリングのうち、補助監視フレームが送信されているのはリング20およびリング30であり、そのうち、IDの番号の小さいリングは、リング20である。従って、共有リンク終端装置2103、2110は、それぞれ、リング20に対する補助監視フレーム2113、2114の送信を停止する。但し、リング30に対する補助監視フレーム2115、2116の送信は継続する。
リング10における監視装置2107は、自ら送信した監視フレーム2117を一定時間受信していないことにより、リング10で障害が発生したと認識し、ポート2123のブロッキング状態を解除して、FDBフラッシュフレーム2146を送信する。
リング20における補助監視装置2105は、共有リンク終端装置2103および2110からの補助監視フレームを受信していないことにより、リング20での障害の発生を認識し、ポート2122のブロッキング状態を解除した後、FDBフラッシュフレーム2143を送信する。
中継装置2102、2109および共有リンク終端装置2103、2110は、FDBフラッシュフレームを受信すると、装置内に持っているFDBを削除し、ネットワークに経路変更を促す。
共有リンク終端装置2103、2110は、FDBフラッシュフレーム2143を受信した場合、リング10に対してFDBフラッシュフレーム2144、2145を送信する。中継装置2106および監視装置2107は、これらFDBフラッシュフレームを受信すると、装置内に持っているFDBを削除し、ネットワークに経路変更を促す。
リング30に所属する中継装置2101、2108および補助監視装置2104に関しては、障害2131および2132が発生した場合でも、特別な動作をすることなく、継続して通信が可能である。
以上説明したとおり、本実施例では、共有リンク終端装置2103、2110が複数の補助監視フレームを送信する場合において、多重障害として、共有リンクの障害2131およびそれ例外のリンクの障害2132が発生した際に、共有リンク終端装置2103、2110から、IDの番号の小さいリング20への補助監視フレーム2113、2114の送信を停止させているので、リング20における補助監視装置2105では、監視フレーム2112が一定時間受信されず、かつ、補助監視フレーム2113、2114が受信されないため、ポート2122のブロッキング状態を解除することになる。従って、監視フレームの通過する中継装置を増加させることなく、ポート2122のブロッキングを解除して、通信を継続することが可能となる。従って、第1の実施例と同様の効果を奏することができる。
C.第3の実施例:
図12は本発明の第3の実施例としてのマルチリング構成のEthernet通信ネットワークを示すブロック図である。本実施例では、複数の共有リンクが存在している。リング10は、監視装置3103と、中継装置3106と、共有リンク終端装置3102、3105、3108、3109、3142、3143と、で構成されている。リング20は、補助監視装置3101と、中継装置3104と、共有リンク終端装置3102、3105と、で構成されている。リング30は、補助監視装置3107と、中継装置3141と、共有リンク終端装置3108、3142と、で構成されている。リング40は、補助監視装置3110と、中継装置3144、共有リンク終端装置3109、3143と、で構成されている。なお、リング10には、IDとして「10」が、リング20には、IDとして「20」が、リング30には、IDとして「30」が、リング40には、IDとして「40」が、それぞれ割り当てられている。
共有リンク終端装置3102と共有リンク終端装置3105との間のリンクは、リング10とリング20とで共有されており、共有リンクとなっている。共有リンク終端装置3108と共有リンク終端装置3142との間のリンクは、リング10とリング30とで共有されており、共有リンクとなっている。共有リンク終端装置3109と共有リンク終端装置3143との間のリンクは、リング10とリング40とで共有されており、共有リンクとなっている。
また、共有リンク終端装置3102、3105は、リング20の補助監視装置3101に対して、補助監視フレーム3112、3113を送信する。共有リンク終端装置3108、3142は、リング30の補助監視装置3107に対して、補助監視フレーム3116、3117を送信する。共有リンク終端装置3109、3143は、リング40の補助監視装置3110に対して、補助監視フレーム3118、3119を送信する。これにより、これらリング20、30、40に、共有リンクの障害発生を監視しないリングの役割を割り当てる。なお、補助監視フレーム3112、3113には、ID情報として、リング20を示すIDである「20」が、補助監視フレーム3116、3117には、リング30を示すIDである「30」が、補助監視フレーム3118、3119には、リング40を示すIDである「40」が、それぞれ含まれている。
監視装置3103は、監視フレーム3114を送信し、リング10を構成する上記装置を順次伝播させ、一周して戻ってきたその監視フレーム3114を受信することにより、リング10が正常であることを確認する。また、補助監視装置3101は、監視フレーム3111を送信し、リング20を構成する上記装置を順次伝播させ、一周して戻ってきたその監視フレーム3111を受信すると共に、共有リンク終端装置3102および3105から送信された補助監視フレーム3112および3113を受信することにより、リング20が正常であることを確認する。補助監視装置3107は、監視フレーム3115を送信し、リング30を構成する上記装置を順次伝播させ、一周して戻ってきたその監視フレーム3115を受信すると共に、共有リンク終端装置3108および3142から送信された補助監視フレーム3116および3117を受信することにより、リング30が正常であることを確認する。補助監視装置3110は、監視フレーム3120を送信し、リング40を構成する上記装置を順次伝播させ、一周して戻ってきたその監視フレームを受信すると共に、共有リンク終端装置3109および3143から送信された補助監視フレーム3118および3119を受信することにより、リング40が正常であることを確認する。なお、監視フレームは、このように、リングに所属する両方のポートからそれぞれ送信するようにしてもよいし、第1の実施例の場合と同様に、リングに所属する一方のポートからのみ送信するようにしてもよい。
一方、中継装置3104、3106、3141、3144は、フレームを転送するのみで、障害が起きていない場合は、特にそれ以外の動作を行わない。
また、共有リンク終端装置3102、3105、3108、3109、3142、3143の構成は、図2に示した構成と同様であるので、その説明は省略する。
図13は、図12におけるEthernet通信ネットワークにおいて、多重障害が発生した場合の様子を示すブロック図である。図13に示すように、共有リンク終端装置3102と共有リンク終端装置3105との間の共有リンクに障害3131が発生した場合、共有リンク終端装置3102は、その共有リンクを共有している全てのリング10、20に対して、障害検出フレーム3151を送信する。同様に、共有リンク終端装置3105も、その共有リンクを共有している全てのリング10、20に対して、障害検出フレーム3154を送信する。続いて、共有リンク終端装置3108と共有リンク終端装置3142との間の共有リンクに障害3132が発生した場合、共有リンク終端装置3108は、その共有リンクを共有している全てのリング10、30に対して、障害検出フレーム3155を送信する。同様に、共有リンク終端装置3142も、その共有リンクを共有している全てのリング10、30に対して、は障害検出フレーム3158を送信する。
図14は図13における共有リンク終端装置3102のリンク障害情報管理データベースの内容を示す説明図であり、図15は同じく共有リンク終端装置3105のリンク障害情報管理データベースの内容を示す説明図である。
共有リンク終端装置3102では、通信部130が、障害検出フレーム3154、3158を受信したり、自身のポートを介してリンク障害の発生を認識したりすることにより、CPU110は、メモリ120内のリンク障害情報管理データベース122に、図14に示すようにリンク障害情報R21〜R25を追加する。また、共有リンク終端装置3105では、通信部130が、障害検出フレーム3151、3155を受信したり、自身のポートを介してリンク障害の発生を認識したりすることにより、CPU110は、メモリ120内のリンク障害情報管理データベース122に、図15に示すようにリンク障害情報R21〜R24、R26を追加する。その後、共有リンク終端装置3102、3105のCPU110は、リンク障害情報に基づいて、図5に示した多重障害判定処理を実施する。
そこで、CPU110は、ステップS102の判定を行う。この場合、同一の監視リングID「10」について、リンク障害情報R21〜R24では、共有リングIDは「10」、「20」(すなわち、リング10,20で共有する共有リンクにおいて障害発生)となっており、リンク障害情報R25またはR26では、共有リングIDは「10」、「30」(すなわち、リング10,30で共有する共有リンクにおいて障害発生)となっており、両者は異なっている。従って、リング10では、異なる2つの箇所で障害が発生しているため、CPU110は、同一の監視リングIDについて異なる箇所で障害が発生していると判定する。
次に、CPU110は、ステップS104の判定を行う。共有リンク終端装置3102、3105の送信する補助監視フレーム3112、3113には、ID情報として、リング20を示すIDである「20」が含まれている。これに対し、リンク障害情報R22,R24における監視リングIDは「20」であるので、CPU110は、監視リングIDの中に補助監視フレームのID情報の示すIDと同じIDがあると判定する。
次に、CPU110は、ステップS106の判定を行う。この場合、リンク障害情報R21〜R26における共有リングIDは、「10」、「20」、「30」であり、補助監視フレーム3112、3113のID情報の示すIDである「20」よりも大きい番号があるため、CPU110は、障害の発生しているリングには、補助監視フレーム3112、3113のID情報の示すIDよりも大きい番号のIDを持つリングは存在すると判定して、処理をステップS110に移行する。
この場合、共有リンク終端装置3102、3105は補助監視フレームを、1つのリング20に対してのみ送信しているため、ステップS110では、CPU110は、複数の補助監視フレームを送信していないと判定する。
CPU110は、この結果、処理をステップS114に移行し、通信部130に、補助監視フレームの送信を停止させる。従って、共有リンク終端装置3102、3105は、補助監視フレーム3112、3113の送信を停止する。
リング10における監視装置3103は、自ら送信した監視フレーム3114を一定時間受信していないことにより、リング10で障害が発生したと認識し、ポート3122のブロッキング状態を解除して、FDBフラッシュフレーム3159を送信する。
リング20における補助監視装置3101は、共有リンク終端装置3102および3105からの補助監視フレームを受信していないことにより、リング20での障害の発生を認識し、ポート3121のブロッキング状態を解除した後、FDBフラッシュフレーム3152を送信する。
中継装置3104は、FDBフラッシュフレーム3152を受信すると、装置内に持っているFDBを削除し、ネットワークに経路変更を促す。
共有リンク終端装置3102、3105は、FDBフラッシュフレーム3152を受信した場合、装置内に持っているFDBを削除した後、リング10に対してFDBフラッシュフレーム3153、3156を送信する。中継装置3106および共有リンク終端装置3108、3142、3143、3109、監視装置3103は、これらFDBフラッシュフレームを受信すると、装置内に持っているFDBを削除し、ネットワークに経路変更を促す。
図16は図13における共有リンク終端装置3108のリンク障害情報管理データベースの内容を示す説明図であり、図17は同じく共有リンク終端装置3142のリンク障害情報管理データベースの内容を示す説明図である。
共有リンク終端装置3108では、通信部130が、障害検出フレーム3154、3158を受信したり、自身のポートを介してリンク障害の発生を認識したりすることにより、CPU110は、リンク障害情報管理データベース122に、図16に示すようにリンク障害情報R31〜R35を追加する。また、共有リンク終端装置3142では、通信部130が、障害検出フレーム3151、3155を受信したり、自身のポートを介してリンク障害の発生を認識したりすることにより、CPU110は、リンク障害情報管理データベース122に、図17に示すようにリンク障害情報R31〜R34、R36を追加する。その後、共有リンク終端装置3108、3142のCPU110は、リンク障害情報に基づいて、図5に示した多重障害判定処理を実施する。
そこで、CPU110は、ステップS102の判定を行う。この場合、同一の監視リングID「10」について、リンク障害情報R31〜R34では、共有リングIDは「10」、「20」(すなわち、リング10,20で共有する共有リンクにおいて障害発生)となっており、リンク障害情報R25またはR26では、共有リングIDは「10」、「30」(すなわち、リング10,30で共有する共有リンクにおいて障害発生)となっており、両者は異なっている。従って、リング10では、異なる2つの箇所で障害が発生しているため、CPU110は、同一の監視リングIDについて異なる箇所で障害が発生していると判定する。
次に、CPU110は、ステップS104の判定を行う。共有リンク終端装置3108、3142の送信する補助監視フレーム3116、3117には、ID情報として、リング30を示すIDである「30」が含まれている。これに対し、リンク障害情報R32、R34における監視リングIDは「30」であるので、CPU110は、監視リングIDの中に補助監視フレームのID情報の示すIDと同じIDがあると判定する。
次に、CPU110は、ステップS106の判定を行う。この場合、リンク障害情報R31〜R36における共有リングIDは、「10」、「20」、「30」であり、補助監視フレーム3116、3117のID情報の示すIDである「30」よりも大きい番号はないため、CPU110は、障害の発生しているリングには、補助監視フレーム3112、3113のID情報の示すIDよりも大きい番号のIDを持つリングは存在しないと判定して、処理をステップS108に移行する。
ステップS108では、CPU110は、リンク障害情報R31〜R36のいずれにおいても、共有リンクIDが「−」となっていないので、共有リンク以外のリンクにおいて障害が発生していないと判定する。
CPU110は、この結果、処理をステップS116に移行し、通信部130に、補助監視フレーム3116および3117の送信を続けさせる。
図18は図13における共有リンク終端装置3109、3143のリンク障害情報管理データベースの内容を示す説明図である。
共有リンク終端装置3109および3143では、通信部130が、障害検出フレーム3151、3158を受信することにより、CPU110は、リンク障害情報管理データベース122に、図18に示すようにリンク障害情報R41、R42を追加する。その後、共有リンク終端装置3109、3143のCPU110は、リンク障害情報に基づいて、図5に示した多重障害判定処理を実施する。
そこで、CPU110は、ステップS102の判定を行う。この場合、同一の監視リングID「10」について、リンク障害情報R41では、共有リングIDは「10」、「20」(すなわち、リング10,20で共有する共有リンクにおいて障害発生)となっており、リンク障害情報R42では、共有リングIDは「10」、「30」(すなわち、リング10,30で共有する共有リンクにおいて障害発生)となっており、両者は異なっている。従って、リング10では、異なる2つの箇所で障害が発生しているため、CPU110は、同一の監視リングIDについて異なる箇所で障害が発生していると判定する。
次に、CPU110は、ステップS104の判定を行う。共有リンク終端装置3109、3143の送信する補助監視フレーム3118、3119には、ID情報として、リング40を示すIDである「40」が含まれている。これに対し、リンク障害情報R41、R42における監視リングIDは「10」であるので、CPU110は、監視リングIDの中に補助監視フレームのID情報の示すIDと同じIDはないと判定する。
CPU110は、この結果、処理をステップS116に移行し、通信部130に、補助監視フレーム3118および3119の送信を続けさせる。
従って、リング30および40に所属する各装置は、障害3131および3132が発生した場合でも、特別な動作をすることなく、継続して通信が可能である。
以上説明したとおり、本実施例では、複数の共有リンクが存在している場合において、多重障害として、複数の共有リンクの障害3131、3132が発生した際に、IDの番号の小さいリング20に対して、共有リンク終端装置3102、3105からの補助監視フレーム3112、3113の送信を停止させているので、リング20における補助監視装置3101では、監視フレーム3111が一定時間受信されず、かつ、補助監視フレーム3112、3113が受信されないため、ポート3121のブロッキング状態を解除することになる。従って、監視フレームの通過する中継装置を増加させることなく、ポート3121のブロッキングを解除して、共有リンク部分の多重障害に関わることなく通信を維持できる。従って、第1、第2の実施例と同様の効果を奏することができる。
D.第4の実施例:
図19は本発明の第4の実施例としてのマルチリング構成のEthernet通信ネットワークを示すブロック図である。本実施例では、複数のリングをまたいだリングが存在する。リング10は、監視装置4101と、中継装置4102、4103と、共有リンク終端装置4104、4105、4106と、で構成されている。リング20は、補助監視装置4107と、共有リンク終端装置4104、4105、4108と、で構成されている。リング30は、補助監視装置4109と、共有リンク終端装置4105、4106、4108と、で構成されている。なお、リング10には、IDとして「10」が、リング20には、IDとして「20」が、リング30には、IDとして「30」が、それぞれ割り当てられている。
共有リンク終端装置4104と共有リンク終端装置4105との間のリンクは、リング10とリング20とで共有されており、共有リンクとなっている。共有リンク終端装置4105と共有リンク終端装置4106との間のリンクは、リング10とリング30とで共有されており、共有リンクとなっている。共有リンク終端装置4105と共有リンク終端装置4108との間のリンクは、リング20とリング30とで共有されており、共有リンクとなっている。
共有リンク終端装置4104、4105は、リング20の補助監視装置4107に対して、補助監視フレーム4113、4114を送信する。共有リンク終端装置4106、4108は、リング30の補助監視装置4109に対して、補助監視フレーム4116、4117を送信する。これにより、これらリング20、30に、共有リンクの障害発生を監視しないリングの役割を割り当てる。なお、補助監視フレーム4113、4114には、ID情報として、リング20を示すIDである「20」が、補助監視フレーム4116、3117には、リング30を示すIDである「30」が、それぞれ含まれている。
監視装置4101は、監視フレーム4111を送信し、リング10を構成する上記装置を順次伝播させ、一周して戻ってきたその監視フレーム4111を受信することにより、リング10が正常であることを確認する。また、補助監視装置4107は、監視フレーム4112を送信し、リング20を構成する上記装置を順次伝播させ、一周して戻ってきたその監視フレーム4112を受信すると共に、共有リンク終端装置4104および4105から送信された補助監視フレーム4113および4114を受信することにより、リング20が正常であることを確認する。補助監視装置4109は、監視フレーム4115を送信し、リング30を構成する上記装置を順次伝播させ、一周して戻ってきたその監視フレーム4115を受信すると共に、共有リンク終端装置4106および4108から送信された補助監視フレーム4116および4117を受信することにより、リング30が正常であることを確認する。なお、監視フレームは、このように、リングに所属する両方のポートからそれぞれ送信するようにしてもよいし、第1の実施例の場合と同様に、リングに所属する一方のポートからのみ送信するようにしてもよい。
一方、中継装置4102、4103は、フレームを転送するのみで、障害が起きていない場合は、特にそれ以外の動作を行わない。
また、共有リンク終端装置4104、4105、4106、4108の構成は、図2に示した構成と同様であるので、その説明は省略する。
図20は、図19におけるEthernet通信ネットワークにおいて、多重障害が発生した場合の様子を示すブロック図である。図20に示すように、共有リンク終端装置4104と共有リンク終端装置4105との間の共有リンクに障害4131が発生した場合、共有リンク終端装置4104は、その共有リンクを共有している全てのリング10、20に対して、障害検出フレーム4118を送信する。同様に、共有リンク終端装置4104は、その共有リンクを共有している全てのリング10、20に対して、障害検出フレーム4119を送信する。続いて、共有リンク終端装置4105と共有リンク終端装置4108との間の共有リンクに障害4132が発生した場合、共有リンク終端装置4105は、その共有リンクを共有している全てのリング20、30に対して、障害検出フレーム4120を送信する。但し、リング20に対しては、共有リンク終端装置4105からリング20につながる全てのリンクに障害が発生しているため、障害検出フレームを送信することができない。共有リンク終端装置4108は、その共有リンクを共有している全てのリング20、30に対して、障害検出フレーム4141を送信する。
図21は図20における共有リンク終端装置4104のリンク障害情報管理データベースの内容を示す説明図であり、図22は同じく共有リンク終端装置4105のリンク障害情報管理データベースの内容を示す説明図であり、図23は同じく共有リンク終端装置4106のリンク障害情報管理データベースの内容を示す説明図であり、図24は同じく共有リンク終端装置4108のリンク障害情報管理データベースの内容を示す説明図である。
共有リンク終端装置4104では、通信部130が、障害検出フレーム4119、4141を受信したり、自身のポートを介してリンク障害の発生を認識したりすることにより、CPU110は、メモリ120内のリンク障害情報管理データベース122に、図21に示すようにリンク障害情報R51〜R55を追加する。共有リンク終端装置4105では、通信部130が、障害検出フレーム4118、4141を受信したり、自身のポートを介してリンク障害の発生を認識したりすることにより、CPU110は、リンク障害情報管理データベース122に、図22に示すようにリンク障害情報R51〜R54、R56〜R58を追加する。共有リンク終端装置4106では、通信部130が、障害検出フレーム4118、4119、4120、4141を受信したり、自身のポートを介してリンク障害の発生を認識したりすることにより、CPU110は、リンク障害情報管理データベース122に、図23に示すようにリンク障害情報R51、R53、R57〜R59を追加する。共有リンク終端装置4108では、通信部130が、障害検出フレーム4118、4120を受信したり、自身のポートを介してリンク障害の発生を認識したりすることにより、CPU110は、リンク障害情報管理データベース122に、図24に示すようにリンク障害情報R52、R54、R56〜R58、R60を追加する。その後、共有リンク終端装置4104、4105、4106、4108のCPU110は、図5に示した多重障害判定処理を実施する。
共有リンク終端装置4106では、CPU110がステップS102の処理を行うと、図23に示すように、同一の監視リングID「10」については、リンク障害情報R51、R53の何れもが、共有リングIDは「10」、「20」(すなわち、リング10,20で共有する共有リンクにおいて障害発生)となっている。同一の監視リングID「30」についても、同様に、リンク障害情報R57〜R59の何れもが、共有リングIDは「20」、「30」(すなわち、リング10,20で共有する共有リンクにおいて障害発生)となっている。従って、リング10、リング30共に、異なる箇所では障害が発生してないため、CPU110は、同一の監視リングIDについて異なる箇所で障害が発生していないと判定する。共有リンク終端装置4106のCPU110は、この結果、処理をステップS116に移行し、通信部130に、補助監視フレーム4116の送信を続けさせる。
一方、共有リンク終端装置4104、4105、4108では、CPU110がステップS102の処理を行うと、図21、図22、図24に示すように、同一の監視リングID「20」について、リンク障害情報R52、R54では、共有リングIDは「10」、「20」(すなわち、リング10,20で共有する共有リンクにおいて障害発生)となっており、リンク障害情報R55、R56、R60では、共有リングIDは「20」、「30」(すなわち、リング20,30で共有する共有リンクにおいて障害発生)となっており、両者は異なっている。従って、リング20では、異なる2つの箇所で障害(すなわち、多重障害)が発生しているため、CPU110は、同一の監視リングIDについて異なる箇所で障害が発生していると判定する。
次に、共有リンク終端装置4104、4105、4108のCPU110は、ステップS104の判定を行う。共有リンク終端装置4104、4105では、送信する補助監視フレーム4113、4114のID情報は、リング20を示すIDである「20」となっている。これに対し、図21、図22に示すリンク障害情報R52、R54、R56では、監視リングIDが、上記ID情報の示すIDと同じ「20」となっている。一方、共有リンク終端装置4108では、送信する補助監視フレーム4117のID情報は、リング30を示すIDである「30」となっている。これに対し、図24に示すリンク障害情報R57、R58では、監視リングIDが、上記ID情報の示すIDと同じ「30」となっている。従って、共有リンク終端装置4104、4105、4108のCPU110は、何れも、監視リングIDの中に補助監視フレームのID情報の示すIDと同じIDがあると判定する。
次に、共有リンク終端装置4104、4105、4108のCPU110は、ステップS106の判定を行う。共有リンク終端装置4104、4105では、図21、図22に示すように、リンク障害情報R51〜R58における共有リングIDは、「10」、「20」、「30」であり、補助監視フレーム4113、4114のID情報の示すIDである「20」よりも大きい番号があるため、CPU110は、障害の発生しているリングには、補助監視フレーム4113、4114のID情報の示すIDよりも大きい番号のIDを持つリングは存在すると判定して、処理をステップS110に移行する。
この場合、共有リンク終端装置4104、4105は、補助監視フレームを、1つのリング20に対してのみ送信しているため、ステップS110では、CPU110は、複数の補助監視フレームを送信していないと判定する。この結果、CPU110は、この結果、処理をステップS114に移行し、通信部130に、補助監視フレームの送信を停止させる。従って、共有リンク終端装置4104、4105は、補助監視フレーム4113、4114の送信を停止する。
一方、共有リンク終端装置4108では、図24に示すように、リンク障害情報R52、R54、R56〜R58、R60における共有リングIDは、「10」、「20」、「30」であり、補助監視フレーム4117のID情報の示すIDである「30」よりも大きい番号はないため、CPU110は、障害の発生しているリングには、補助監視フレーム4117のID情報の示すIDよりも大きい番号のIDを持つリングは存在しないと判定して、処理をステップS108に移行する。
この場合、図24に示すリンク障害情報R52、R54、R56〜R58、R60のいずれにおいても、共有リンクIDが「−」となっていないので、ステップS108では、CPU110は、共有リンク以外のリンクにおいて障害が発生していないと判定する。この結果、CPU110は、処理をステップS116に移行し、通信部130に、補助監視フレーム3117の送信を続けさせる。
リング10における監視装置4101は、自ら送信した監視フレーム4111を一定時間受信していないことにより、リング10で障害が発生したと認識し、ポート4121のブロッキング状態を解除して、FDBフラッシュフレーム4142を送信する。
リング20における補助監視装置4107は、共有リンク終端装置4104、4105からの補助監視フレームを受信していないことにより、リング20での障害の発生を認識し、ポート4122のブロッキング状態を解除した後、FDBフラッシュフレーム4143を送信する。
リング10に所属する各装置は、FDBフラッシュフレーム4142を受信すると、装置内に持っているFDBを削除し、ネットワークに経路変更を促す。また、リング20に所属する各装置はFDBフラッシュフレーム4143を受信すると、装置内に持っているFDBを削除し、ネットワークに経路変更を促す。
リング30に所属する各装置は、障害4131および4132が発生した場合でも、特別な動作をすることなく、継続して通信が可能である。
以上説明したとおり、本実施例では、複数のリングをまたいだリングが存在する場合において、多重障害として、複数の共有リンクの障害4131、4132が発生した際に、IDの番号の小さいリング20に対して、共有リンク終端装置4104、4105からの補助監視フレーム4113、4114の送信を停止させているので、リング20における補助監視装置4107では、監視フレーム4112が一定時間受信されず、かつ、補助監視フレーム4113、4114が受信されないため、ポート4122のブロッキング状態を解除することになる。従って、監視フレームの通過する中継装置を増加させることなく、ポート4122のブロッキングを解除して、通信を継続することが可能となる。従って、第1〜第3の実施例と同様の効果を奏することができる。また、複数のリングをまたいだリングが存在することによって、二重三重の障害に対しての迂回経路を作成することができる。
E.実施例のまとめ:
以上説明したとおり、中継装置、監視装置および共有リンク終端装置(以下、各装置)においてリンク障害を検出した場合、各々の装置は障害発生時に障害検出フレームをリング内に送信し、共有リンク終端装置にリンク障害情報を到達させる。共有リンク終端装置は、リンク障害情報管理データベースを作成し、多重障害判定を行い、多重障害と判定した場合は補助監視フレームの送信を停止する。
リンク障害時、各装置から送信される障害検出フレームは、監視装置のブロッキング状態にあるポートからも送受信される。また、障害検出フレームはループを避けるため、送信した各装置にて廃棄される。障害が発生したポートが、複数のリングでの共有ポートの場合は、障害検出フレームは監視するリングのそれぞれに対して送信する。
障害検出フレームには、障害が発生したポートを監視している側のリングの情報および共有しているリングの情報が付加される。
共有リンク終端装置は障害検出フレームを受信した場合、自身のリンク障害情報管理データベースを参照し、多重障害の判断を行い、多重障害と判断した場合は補助監視フレームの送信を停止する。共有リンク終端装置のリンク障害時も、同様の動作を行う。
補助監視フレームを受信している補助監視装置は、自身が送信する監視フレームを受信せず、かつ、共有リンク終端装置からの補助監視フレームを受信しなくなった場合、自身のポートのブロッキングを解除する。ただし、自身が送信する監視フレームを受信している場合は、ブロッキングを解除しなくてもよい。また、ブロッキングを解除した後、リング内に経路の切り替わりを促すため、リングの各装置が持つフレームの転送先を制御する情報テーブル(すなわち、FDB)をクリアするための制御フレーム(すなわち、FDBフラッシュフレーム)を送信する。FDBフラッシュフレームを受信した共有リンク終端装置は、多重障害が発生しているリングに対してFDBフラッシュフレームを送信する。
リンク復旧時、各装置は復旧したリンクをブロッキングとし、FDBフラッシュフレームを受信するか、ユーザによる解除操作が行われるまで、ユーザフレームは送受信しない状態とする。
共有リンク終端装置はFDBフラッシュフレームを受信した場合に、自身のリンク障害情報管理データベースを参照し、ダウンしたリンクの情報を削除する。また、多重障害判定を行い、多重障害から回復したと判断した場合は補助監視フレームの送信を再開する。
補助監視装置は共有リンク終端装置からの補助監視フレームを受信するか、または自身が送信した監視フレームを受信した場合に、リング接続ポートの一方をブロッキング状態とする。また、ブロッキングを設定した後、FDBをクリアするための制御フレーム(すなわち、FDBフラッシュフレーム)を送信する。
従って、これら実施例によれば、障害検知フレームと、そのフレームで報告される情報の蓄積と解析により多重障害の発生を検出し、その結果として補助監視フレームを停止することにより、監視フレームの通過する中継装置を増加させることなく、ブロッキングポートの開放を行い、通信を継続することが可能となり、マルチリング構成のリング・ネットワークにおいて、多重障害発生時においても通信を継続することが可能となる。
なお、本発明は上記した実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様にて実施することが可能である。
本発明の第1の実施例としてのマルチリング構成のEthernet通信ネットワークを示すブロック図である。 図1における共有リンク終端装置1102、1108の構成を概略的に示すブロックである。 図1におけるEthernet通信ネットワークにおいて、共有リンクに障害が発生した場合の様子を示すブロック図である。 図3における共有リンク終端装置1102、1108のリンク障害情報管理データベースの内容を示す説明図である。 図1における共有リンク終端装置で実行される多重障害判定処理の手順を示すフローチャートである。 図1におけるEthernet通信ネットワークにおいて、多重障害が発生した場合の様子を示すブロック図である。 図1におけるEthernet通信ネットワークにおいて、多重障害から1つのリンクが復旧した場合の様子を示すブロック図である。 図1におけるEthernet通信ネットワークにおいて、多重障害から全てのリンクが復旧した場合の様子を示すブロック図である。 本発明の第2の実施例としてのマルチリング構成のEthernet通信ネットワークを示すブロック図である。 図9におけるEthernet通信ネットワークにおいて、多重障害が発生した場合の様子を示すブロック図である。 図10における共有リンク終端装置2103、2110リンク障害情報管理データベースの内容を示す説明図である。 本発明の第3の実施例としてのマルチリング構成のEthernet通信ネットワークを示すブロック図である。 図12におけるEthernet通信ネットワークにおいて、多重障害が発生した場合の様子を示すブロック図である。 図13における共有リンク終端装置3102のリンク障害情報管理データベースの内容を示す説明図である。 図13における共有リンク終端装置3105のリンク障害情報管理データベースの内容を示す説明図である。 図13における共有リンク終端装置3108のリンク障害情報管理データベースの内容を示す説明図である。 図13における共有リンク終端装置3142のリンク障害情報管理データベースの内容を示す説明図である。 図13における共有リンク終端装置3109、3143のリンク障害情報管理データベースの内容を示す説明図である。 本発明の第4の実施例としてのマルチリング構成のEthernet通信ネットワークを示すブロック図である。 図19におけるEthernet通信ネットワークにおいて、多重障害が発生した場合の様子を示すブロック図である。 図20における共有リンク終端装置4104のリンク障害情報管理データベースの内容を示す説明図である。 図20における共有リンク終端装置4105のリンク障害情報管理データベースの内容を示す説明図である。 図20における共有リンク終端装置4106のリンク障害情報管理データベースの内容を示す説明図である。 図20における共有リンク終端装置4108のリンク障害情報管理データベースの内容を示す説明図である。
符号の説明
10,20,30,40…リング
15…共有リンク
110…CPU
1101…補助監視装置
1102…共有リンク終端装置
1103…監視装置
1104…中継装置
1105…中継装置
1106…中継装置
1107…中継装置
1108…共有リンク終端装置
1109…中継装置
1111…監視フレーム
1112…監視フレーム
1113…補助監視フレーム
1114…補助監視フレーム
1115…FDBフラッシュフレーム
1116…障害検出フレーム
1117…障害検出フレーム
1118…FDBフラッシュフレーム
1119…FDBフラッシュフレーム
1121…ポート
1122…ポート
1123…ポート
1124…ポート
1125…ポート
1126…ポート
1131…障害
1132…障害
1141…障害検出フレーム
1142…障害検出フレーム
120…メモリ
122…リンク障害情報管理データベース
124…フォワーディングデータベース
130…通信部
2101…中継装置
2102…中継装置
2103…共有リンク終端装置
2104…補助監視装置
2105…補助監視装置
2106…中継装置
2107…監視装置
2108…中継装置
2109…中継装置
2110…共有リンク終端装置
2111…監視フレーム
2112…監視フレーム
2113…補助監視フレーム
2114…補助監視フレーム
2115…補助監視フレーム
2116…補助監視フレーム
2117…監視フレーム
2118…障害検出フレーム
2119…障害検出フレーム
2121…ポート
2122…ポート
2123…ポート
2131…障害
2132…障害
2141…障害検出フレーム
2142…障害検出フレーム
2143…FDBフラッシュフレーム
2144…FDBフラッシュフレーム
2146…FDBフラッシュフレーム
3101…補助監視装置
3102…共有リンク終端装置
3103…監視装置
3104…中継装置
3105…共有リンク終端装置
3106…中継装置
3107…補助監視装置
3108…共有リンク終端装置
3109…共有リンク終端装置
3110…補助監視装置
3111…監視フレーム
3112…補助監視フレーム
3113…補助監視フレーム
3114…監視フレーム
3115…監視フレーム
3116…補助監視フレーム
3117…補助監視フレーム
3118…補助監視フレーム
3119…補助監視フレーム
3120…監視フレーム
3121…ポート
3122…ポート
3123…ポート
3124…ポート
3131…障害
3132…障害
3141…中継装置
3142…共有リンク終端装置
3143…共有リンク終端装置
3144…中継装置
3151…障害検出フレーム
3152…FDBフラッシュフレーム
3153…FDBフラッシュフレーム
3154…障害検出フレーム
3155…障害検出フレーム
3156…FDBフラッシュフレーム
3158…障害検出フレーム
3159…FDBフラッシュフレーム
4101…監視装置
4102…中継装置
4103…中継装置
4104…共有リンク終端装置
4105…共有リンク終端装置
4106…共有リンク終端装置
4107…補助監視装置
4108…共有リンク終端装置
4109…補助監視装置
4111…監視フレーム
4112…監視フレーム
4113…補助監視フレーム
4114…補助監視フレーム
4115…監視フレーム
4116…補助監視フレーム
4117…補助監視フレーム
4118…障害検出フレーム
4119…障害検出フレーム
4120…障害検出フレーム
4121…ポート
4122…ポート
4123…ポート
4131…障害
4132…障害
4141…障害検出フレーム
4142…FDBフラッシュフレーム
4143…FDBフラッシュフレーム

Claims (7)

  1. 第1のリングと、該第1のリングにおける一部のリンクを共有リンクとして共有するように、前記第1のリングに結合された第2のリングと、を備える通信ネットワークにおいて、リンクの多重障害が発生した場合に、前記多重障害に対処する障害対処システムであって、
    前記共有リンクの終端に位置し、前記第2のリングに対して補助監視フレームを送信する共有リンク終端装置と、
    前記第2のリング上に存在し、自ら送信し前記第2のリングを一周した監視フレームを受信すると共に、前記補助監視フレームを受信して、前記第2のリングに接続されるポートのうち、少なくとも1つの特定ポートをブロッキング状態とする監視装置と、
    を備え、
    前記共有リンク終端装置は、
    前記補助監視フレームを送信すると共に、リンク障害発生時に前記リング上に存在する装置から送信される障害検出フレームを受信する通信部と、
    前記障害検出フレームに含まれるリンク障害情報を格納する記憶部と、
    格納された前記リンク障害情報に基づき、前記共有リンクの障害を含む多重障害が発生しているか否かを判定し、前記多重障害が発生していると判定した場合に、前記通信部に、前記補助監視フレームの送信を停止させる制御部と、
    を備え、
    前記監視装置は、前記監視フレームが一定時間受信されず、かつ、前記補助監視フレームが受信されない場合に、前記特定ポートのブロッキング状態を解除することを特徴とする多重障害対処システム。
  2. 請求項1に記載の多重障害対処システムにおいて、
    前記監視装置は、前記多重障害の発生していたリンクが復旧した後、復旧抑止状態が解除されると、前記特定ポートをブロックキング状態とすると共に、前記第2のリンクに対して特定制御フレームを送信することを特徴とする多重障害対処システム。
  3. 請求項2に記載の多重障害対処システムにおいて、
    前記共有リンク終端装置における前記制御部は、前記通信部が前記特定制御フレームを受信すると、前記記憶部に格納されている前記リンク障害情報の少なくとも一部を削除すると共に、前記通信部に、前記補助監視フレームの送信を開始させることを特徴とする多重障害対処システム。
  4. 請求項1に記載の多重障害対処システムにおいて、
    前記制御部は、前記多重障害が発生していると判定した場合であっても、前記リンク障害情報に基づく所定の条件を満足しない場合は、前記通信部に、前記補助監視フレームの送信を続行させることを特徴とする多重障害対処システム。
  5. 第1のリングと、該第1のリングにおける一部のリンクを共有リンクとして共有するように、前記第1のリングに結合された第2のリングと、を備える通信ネットワークにおいて、前記共有リンクの終端に位置する共有リンク終端装置であって、
    前記第2のリング上に存在する監視装置に対して補助監視フレームを送信すると共に、リンク障害発生時に前記リング上に存在する装置から送信される障害検出フレームを受信する通信部と、
    前記障害検出フレームに含まれるリンク障害情報を格納する記憶部と、
    格納された前記リンク障害情報に基づき、前記共有リンクの障害を含む多重障害が発生しているか否かを判定し、前記多重障害が発生していると判定した場合に、前記通信部に、前記補助監視フレームの送信を停止させる制御部と、
    を備える共有リンク終端装置。
  6. 請求項5に記載の共有リンク終端装置において、
    前記制御部は、前記通信部が前記監視装置から送信された特定制御フレームを受信すると、前記記憶部に格納されている前記リンク障害情報の少なくとも一部を削除すると共に、前記通信部に、前記補助監視フレームの送信を開始させることを特徴とする共有リンク終端装置。
  7. 請求項5に記載の共有リンク終端装置において、
    前記制御部は、前記多重障害が発生していると判定した場合であっても、前記リンク障害情報に基づく所定の条件を満足しない場合は、前記通信部に、前記補助監視フレームの送信を続行させることを特徴とする共有リンク終端装置。
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