JP4653800B2 - 伝送路システム、フレーム伝送装置、伝送路システムにおける伝送路切り替え方法およびプログラム - Google Patents
伝送路システム、フレーム伝送装置、伝送路システムにおける伝送路切り替え方法およびプログラム Download PDFInfo
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STPは、レイヤ2ネットワークにおいて、ループ構成を作らないようにネットワークを論理的に木構造とするためのプロトコルである。このSTPは、情報転送ルートとして、物理的にループを含むトポロジから不要なパス(リンク)を論理的に切断し、ループのない論理的な木構造を構築する。また、木構造を構成するノード間に物理的または論理的な切断(断線)が発生したときには一度構築した木構造を再構築できるようになっている。
一方、木構造を再構築するためには、トポロジ復旧メッセージ機能を使用する。この処理は、例えば、伝送路に断線が発生した時、系全体にそのことを速報して再調停を促し、断線状態からの速やかな復旧を支援するために用意される機能である。調停は、論理的トポロジを構築するために隣接ノード間で行われ、トポロジ情報の交換、評価、ポートステート制御などの一連の処理を行う(例えば、特許文献1、2、3参照)。
ANSI:IEEE Std802.1D the spanning tree algorithm and protocol
一つは、論理的トポロジの構築までに数十秒オーダーの長い時間を必要とすることである。隣接するノード同士は、互いのトポロジ情報を交換し、その優先順位を比較することでノード間の上下関係を決定し、ポートの論理的な役割を決定する。すなわち、ルートポートであれば各ポートにフレームの転送を禁止するブロッキング状態を維持し、代表ポートであれば許可するフォワーディング状態へ遷移できる。但し、ルートポートまたは代表ポートに選定されてからすぐにフォワーディング状態に遷移できるわけでなく、フレームの転送の準備状態として、一時的なループ形成を阻止するリスニング状態、およびフレームの転送の準備状態として、リスニング状態でフレームの受信のみ許可するラーニング状態とを経てから前記したフォワーディング状態に至るため、実際にフレームを転送するまでにかなりの遅延時間が発生する。
STPでは、ネットワーク全体に障害発生を通知するための手段としてTCN(Topology Change Notification)メッセージがあるが、これはノード位置記憶キャッシュをクリアするためだけに使われ、トポロジ情報交換のトリガとしての意味は持たない。また、TCNメッセージ方式では、一度ルートノードまでTCNメッセージを通知し、次に、ルートノードがネットワーク全体に通知するといったステップを踏むため、場合によっては余計な時間がかかってしまう。
前記ノードは、(1)前記障害監視手段によって前記第2のポート側の伝送路障害を検知したときには、前記B系廻りの伝送路を介して、第2の制御フレームをマルチキャスト送信するとともに、前記状態遷移制御手段によって自ノードを前記障害隣接マスタノードに遷移させ、(2)前記障害監視手段によって前記第1のポート側の伝送路障害を検知し、かつ、前記第2の制御フレームを受信したときには、前記状態遷移制御手段によって自ノードを前記障害隣接終端局ノードに遷移させ、(3)前記論理切断マスタノードまたは論理切断終端局ノードであった場合に、前記第2の制御フレームを受信したときには、前記状態遷移制御手段によって自ノードを中間局ノードに遷移させることを特徴とする。
前記ノードは、さらに、(1)前記障害隣接マスタノードである場合に、前記障害監視手段によって前記隣接ノードとの間の伝送路障害の回復を検知したときには、前記A系廻りの伝送路を介して、第3の制御フレームをマルチキャスト送信するとともに、前記状態遷移制御手段によって自ノードを前記論理切断マスタ競合ノードに遷移させ、(2)前記障害隣接終端局ノードである場合に、前記障害監視手段によって前記隣接ノードとの間の伝送路障害の回復を検知したときには、前記状態遷移制御手段によって自ノードを前記論理切断端末局ノードに遷移させ、(3)前記論理切断マスタ競合ノードである場合に、前記第3の制御フレームを受信したときには、自ノードを前記論理切断マスタノードに遷移させることを特徴とする。
図1において、符号1〜符号6は、フレーム伝送装置としてのノードであり、それぞれには、ユニークなノード番号と、ノード状態とが割り当てられており、これらがA系廻り(時計廻り)、B系廻り(反時計廻り)の2本の伝送路9、10を介して適宜接続されることにより網が構築される。
図1において、符号1は、一方の終端状態(マスタノード)(以下、A端局という)であり、第2のポート(ポートB)側の送信をブロッキング(図中、‖印で示す)するノードである。このため、A端局1では、第1のポート(ポートA)側を網内、ポートB側を網外と呼ぶ。A端局1において、フレームの伝送は、ポートA側のみで行う。また、符号2は、他方の終端状態(終端局ノード)(以下、B端局という)であり、B系廻り(反時計廻り)の伝送路10を終端するノードである。B端局2では、ポートB側を網内、ポートA側を網外と呼ぶ。B端局2において、フレームの伝送はポートB側でのみ行う。
なお、符号7、8は、A端局1、B端局2、中間局3〜6として割り当てられる各ノードに接続される端末(PC:Personal Computerという)である。端末7、8は、ユーザフレームを生成し、A系廻り(時計廻り)の伝送路9、あるいはB系廻り(反時計廻り)の伝送路10を用いてデータ交換を行う。なお、図1における太線矢印は、データ交換を模式的に示したものである。
ここでは、A端局とB端局間で伝送されるユーザフレームcの他に、隣接するノード間で使用される第1の制御フレームとしての隣接間フレームaと、A端局で生成されて網内でマルチキャスト送信され最終的にA端局に返る(受信する)、網制御用の第2の制御フレームとしての網制御フレームbとが用意される。
網制御フレームbは、競合開始トリガフレームと、障害隣接A宣言フレームと、障害隣接A遷移フレームと、障害隣接A遷移応答フレームとがある。
障害隣接A宣言フレームは、自局が障害隣接A端局であることを宣言するために用いられ、具体的には、自局がA端局として最高優先度を持っているため、競合開始トリガフレームによる競合要求に対して競合を中止し、他ノードは中間局に遷移するように要求する。
障害隣接A遷移フレームは、自局が障害隣接A端局に遷移したことを宣言するために用いられ、具体的には、自局がA端局として最高優先度を持ったため、競合開始トリガフレームによる競合要求に対して競合を中止し、他ノードは中間局に遷移するように要求する。
障害隣接A遷移応答フレームは、障害隣接A遷移フレームを送信したノードに対する応答フレームとして用いられ、具体的には、障害隣接A遷移応答フレームは、障害隣接A端局が送信した障害隣接A遷移フレームがB端局まで届いたことを通知するものであり、このことにより、A端局〜B端局間の伝送路を確保できる。
なお、データエリアに割り付けられるフレーム識別番号は、競合開始トリガフレーム、障害隣接A宣言フレーム、障害隣接A宣言フレーム、障害隣接A遷移応答フレームの識別を行うために用いられ、制御情報は、前記各フレームが競合したときに制御情報として付された優先度により、いずれかひとつのフレームを有効にするために用いられる情報である。また、タグは、任意のポートを複数のVLAN(Virtual LAN)に所属させるための識別のために用いられる。また、前記した隣接間フレーム、網制御フレームの識別は、固有の宛先アドレスの値により識別されるものとする。
なお、前記した隣接間フレームおよび網制御フレームは、マルチキャストを用いて送信される。このため、図1の各ノード1〜6は、マルチキャストドメインを仮想的に複数に分割するVLANの機能を備えたノードを用いることとする。
本実施形態にかかわるデータ伝送装置は、ポートA(11)と、ポートB(12)と、ポートステート制御部13と、受信バッファ14と、受信フレーム制御部15と、送信バッファ16と、送信フレーム制御部17と、網制御部18とで構成される。
また、ポートステート制御部13は、ポートA(11)およびポートB(12)を介して受信した、隣接間フレーム、あるいは網制御フレームの宛先アドレスを判別して、ポートB(12)およびポートA(11)に対する隣接間フレーム、あるいは網制御フレームの伝送をフォワーディングするかブロッキングするかを決定し、受信フレーム制御部15を介して受信バッファ14に格納する。
(1)自身のノードの状態について、ポートB(12)を用いたフレームの送信をブロッキングし、フレームの伝送に関してポートA(11)を用いて行うA端局、B系廻りの伝送路10を終端し、ポートB(12)を用いてフレームの伝送を行う終端局、伝送路に対してフレームを伝送し、ポートA(11)、ポートB(12)の両方を用いてフレームの双方向伝送を行う中間局、のいずれかひとつに設定して網を構築する手段
(2)隣接するノードとの間で隣接間フレームを交換し、A系廻りの伝送路9、およびB系廻りの伝送路10の障害を監視する手段
(3)監視の結果、障害を検知したノードが、B系廻りの伝送路10を用いて網制御フレームをマルチキャストにより送信し、他のノードに対して、自身がA端局に遷移したことを通知して、B系廻りに隣接するノードを終端局に、他のノードを中間局に遷移させる手段
(4)監視の結果、障害の回復を検知したA端局が、A系廻りの伝送路9を用いて網制御フレームをマルチキャストにより送信し、この網制御フレームを受信した1以上のA端局による調停が行われ決定される唯一のA端局と、調停の結果、中間局に遷移する他のノードを経由して終端局に遷移するノードとの間の網を再構築する手段
前記したいずれの手段についても詳細は後記する。
また、図6、図7は、障害発生時における網制御の手順を、図8、図9は、障害回復時における網制御の手順を、図10、図11は、複数ループ統合時における網制御の手順を、図12、図13は、電源投入時における網制御の手順を示す。なお、図6〜図13中、○印は中継ポートとして割り当てられるポートを、●印は論理切り替えポートとして割り当てられるポートを、‖は、ブロッキング(論理切断)状態のそれぞれを示す。また、図中、各ノードに付された#1〜#6の番号は、図1に示す各ポートの付番1〜6のそれぞれに相当する。
このことにより、障害を検知したノード#4は、障害隣接A端局モードに遷移し、障害隣接A端局に遷移したことを宣言するフレーム(障害隣接A遷移フレーム)をB系廻りにマルチキャスト送信する。これをうけてノード#5は障害隣接B端局モードに遷移する(図6(c))。
続いて、ノード#5は、障害隣接B端局モードに遷移したため、障害隣接A遷移フレームを受信したら応答フレーム(障害隣接A遷移応答フレーム)をA系廻りにマルチキャスト送信する(図7(e))。
ノード#4は、障害隣接A遷移応答フレームを受信したことでB端局から応答があったことを認識し、障害隣接A遷移フレームの送信を停止する。なお、各ノード#1〜#6は、以降も隣接間フレームを周期的に通信して伝送路の健全性を確認し続ける(図7(f))。
各ノード#1〜#6は、隣接間フレーム通信を周期的に実行することにより、伝送路9(10)の健全性を確認する(図8(a))。
ノード#4は、ポートBがリンクアップしたことを契機に、障害隣接A端局モードから論理切断A端局競合モードに遷移し、競合開始トリガフレームをA系廻りにマルチキャスト送信する。このことにより、ノード#5は、ポートAがリンクアップしたことを契機に障害隣接B端局モードから論理切断B端局モードに遷移する(図8(c))。
なお、各ノード#1〜#6は、以降も隣接間フレームを周期的に交換して伝送路9(10)の健全性を確認し続ける(図9(e))。
ここで、ノード#1〜#2間の障害が回復したものとする。すなわち、隣接間フレームが3回連続して成功することにより、障害隣接A端局となるノード#1が、ノード#1〜#2間の障害回復を検知する(図10(b))。
続いて、ノード#1は、ポートBがリンクアップしたことを契機に障害隣接A端局モードから論理切断A端局競合モードに遷移し、競合開始トリガフレームをA系廻りにマルチキャスト送信する。また、ノード#2は、ポートAがリンクアップしたことを契機に障害隣接B端局モードから論理切断B端局モードに遷移する(図10(c))。
ノード#1は、障害隣接A宣言フレームを受信し、網内に優先度が高いA端局が存在することを認識する。このため、論理切断A端局競合モードから中間局に遷移してブロッキングを解除する。また、ノード#2は、ノード#1が中間局になることで、自ノードはB端局でないことを認識し、中間局に遷移してブロッキングを解除する。各ノードは以降も隣接間フレームを周期的に交換して伝送路の健全性を確認し続ける(図11(e))。
まず、電源ONしたノード#1、#2は、電源OFFの状態から孤立モードに遷移する。続いて、隣接間フレームが3回連続して成功し、ノード#1、#2がリンクアップしたことを契機に、ノード#1は、孤立モードから障害隣接B端局に、ノード#2は、障害隣接A端局モードに遷移する(図12(b))。
続いて、隣接間フレームが3回連続して成功することでノード#3は、孤立モードから障害隣接B端局モードに遷移する。また、ノード#1は、ポートAがリンクアップしたことを契機に障害隣接B端局モードから中間局に遷移してブロッキングを解除する(図13(d))。
このとき、中間局であるノード#1とB端局であるノード#3は、ノード#2から送信された競合開始トリガフレームを無視する。また、ノード#2は、自身が送信した競合開始トリガフレームが返ってきたことから、網内にA端局が自ノードしか存在しないことを認識する。そして、ノード#2は、論理切断A端局競合モードから論理切断A端局モードに遷移する。
各ノード#1,#3は、以降も隣接間フレームを周期的に交換して伝送路の健全性を確認し続ける(図13(f))。
このとき、各ノード#1〜#6(フレーム伝送装置)は、隣接するノードとの間で第1の制御フレームを交換して伝送路の障害監視を行う。そして、障害を検知したノードが、B系廻りの伝送路10を用いて第2の制御フレームをマルチキャストにより送信して他のノードに対して自身がA端局に遷移したことを通知し、隣接するノードを終端局ノードに、他のノードを中間局ノードに遷移させる。一方、障害の回復を検知したA端局は、A系廻りの伝送路9を用いて第2の制御フレームをマルチキャスト送信し、当該第2の制御フレームを受信した1以上のA端局による調停が行われ決定される唯一のA端局と、調停の結果中間局ノードに遷移する他のノードを経由して終端局ノードに遷移するノードとの間の網を再構築する。
また、第2の制御フレームはトポロジ情報交換のトリガとしての意味も持ち、マルチキャストにより第2の制御フレームが一斉に各ノードに通知されるため、トポロジ構築、およびトポロジ修復のための処理を高速化することができる。
また、図5に示すポートステート制御部13、受信フレーム制御部15、送信フレーム制御部17、網制御部18のそれぞれが持つ機能をプログラムにより実現し、このプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納し、各ノードの制御中枢となるCPUがそのプログラムを逐次読み出して実行することによっても前記した本発明の双方向二重リング型伝送路システムならびにフレーム伝送装置を構築することができる。
7、8 端末
9、10 伝送路(A系廻り、B系廻り)
11 ポートA(第1のポート)
12 ポートB(第2のポート)
13 ポートステート制御部
14 受信バッファ
15 受信フレーム制御部
16 送信バッファ
17 送信フレーム制御部
18 網制御部
Claims (4)
- 第1のポートと第2のポートとを有する複数のノードが、A系廻りとB系廻りのリング状の伝送路を介してフレームの伝送を行う伝送路システムであって、
前記ノードは、
前記第2のポートを用いたユーザフレームの伝送をブロッキングし、前記第1のポートを用いてユーザフレームの伝送を行う論理切断マスタノードおよび障害隣接マスタノード、前記B系廻りの伝送路を終端し、前記第2のポートを用いてユーザフレームの伝送を行う論理切断終端局ノードおよび障害隣接終端局ノード、前記第1のポートおよび第2のポートの両方を用いて双方向のユーザフレームの伝送を行う中間局ノード、ならびに、競合調停中の論理切断マスタノードである論理切断マスタ競合ノード、のいずれかの状態への遷移を制御する状態遷移制御手段と、
前記第1のポートおよび第2のポートを介してそれぞれ隣接する隣接ノードとの間で第1の制御フレームを交換して、前記隣接ノードとの間の伝送路障害を監視する障害監視手段と、
を備え、
前記ノードは、
前記障害監視手段によって前記第2のポート側の伝送路障害を検知したときには、前記B系廻りの伝送路を介して、第2の制御フレームをマルチキャスト送信するとともに、前記状態遷移制御手段によって自ノードを前記障害隣接マスタノードに遷移させ、
前記障害監視手段によって前記第1のポート側の伝送路障害を検知し、かつ、前記第2の制御フレームを受信したときには、前記状態遷移制御手段によって自ノードを前記障害隣接終端局ノードに遷移させ、
前記論理切断マスタノードまたは論理切断終端局ノードであった場合に、前記第2の制御フレームを受信したときには、前記状態遷移制御手段によって自ノードを前記中間局ノードに遷移させ、
前記障害隣接マスタノードである場合に、前記障害監視手段によって前記隣接ノードとの間の伝送路障害の回復を検知したときには、前記A系廻りの伝送路を介して、第3の制御フレームをマルチキャスト送信するとともに、前記状態遷移制御手段によって自ノードを前記論理切断マスタ競合ノードに遷移させ、
前記障害隣接終端局ノードである場合に、前記障害監視手段によって前記隣接ノードとの間の伝送路障害の回復を検知したときには、前記状態遷移制御手段によって自ノードを前記論理切断端末局ノードに遷移させ、
前記論理切断マスタ競合ノードである場合に、前記第3の制御フレームを受信したときには、自ノードを前記論理切断マスタノードに遷移させ、
前記障害隣接マスタノードである場合に、前記第3の制御フレームを受信したときには、前記B系廻りの伝送路を介して、第4の制御フレームをマルチキャスト送信し、
前記論理切断マスタ競合ノードである場合に、前記第4の制御フレームを受信したときには、前記状態遷移制御手段によって自ノードを前記中間局ノードに遷移させること
を特徴とする伝送路システム。 - 第1のポートと第2のポートとを有する複数のノードが、A系廻りとB系廻りのリング状の伝送路を介してフレームの伝送を行う伝送路システムにおけるノードのフレーム伝送装置であって、
前記フレーム伝送装置は、
前記第2のポートを用いたユーザフレームの伝送をブロッキングし、前記第1のポートを用いてユーザフレームの伝送を行う論理切断マスタノードおよび障害隣接マスタノード、前記B系廻りの伝送路を終端し、前記第2のポートを用いてユーザフレームの伝送を行う論理切断終端局ノードおよび障害隣接終端局ノード、前記第1のポートおよび第2のポートの両方を用いて双方向のユーザフレームの伝送を行う中間局ノード、ならびに、競合調停中の論理切断マスタノードである論理切断マスタ競合ノード、のいずれかの状態への遷移を制御する状態遷移制御手段と、
前記第1のポートおよび第2のポートを介してそれぞれ隣接する隣接ノードとの間で第1の制御フレームを交換して、前記隣接ノードとの間の伝送路障害を監視する障害監視手段と、
を備え、
前記フレーム伝送装置は、
前記障害監視手段によって前記第2のポート側の伝送路障害を検知したときには、前記B系廻りの伝送路を介して、第2の制御フレームをマルチキャスト送信するとともに、前記状態遷移制御手段によって自ノードを前記障害隣接マスタノードに遷移させ、
前記障害監視手段によって前記第1のポート側の伝送路障害を検知し、かつ、前記第2の制御フレームを受信したときには、前記状態遷移制御手段によって自ノードを前記障害隣接終端局ノードに遷移させ、
前記論理切断マスタノードまたは論理切断終端局ノードであった場合に、前記第2の制御フレームを受信したときには、前記状態遷移制御手段によって自ノードを前記中間局ノードに遷移させ、
前記障害隣接マスタノードである場合に、前記障害監視手段によって前記隣接ノードとの間の伝送路障害の回復を検知したときには、前記A系廻りの伝送路を介して、第3の制御フレームをマルチキャスト送信するとともに、前記状態遷移制御手段によって自ノードを前記論理切断マスタ競合ノードに遷移させ、
前記障害隣接終端局ノードである場合に、前記障害監視手段によって前記隣接ノードとの間の伝送路障害の回復を検知したときには、前記状態遷移制御手段によって自ノードを前記論理切断端末局ノードに遷移させ、
前記論理切断マスタ競合ノードである場合に、前記第3の制御フレームを受信したときには、自ノードを前記論理切断マスタノードに遷移させ、
前記障害隣接マスタノードである場合に、前記第3の制御フレームを受信したときには、前記B系廻りの伝送路を介して、第4の制御フレームをマルチキャスト送信し、
前記論理切断マスタ競合ノードである場合に、前記第4の制御フレームを受信したときには、前記状態遷移制御手段によって自ノードを前記中間局ノードに遷移させること
を特徴とするフレーム伝送装置。 - 第1のポートと第2のポートとを有する複数のノードが、A系廻りとB系廻りのリング状の伝送路を介してフレームの伝送を行う伝送路システムにおける伝送路切り替え方法であって、
前記ノードは、
前記第2のポートを用いたユーザフレームの伝送をブロッキングし、前記第1のポートを用いてユーザフレームの伝送を行う論理切断マスタノードおよび障害隣接マスタノード、前記B系廻りの伝送路を終端し、前記第2のポートを用いてユーザフレームの伝送を行う論理切断終端局ノードおよび障害隣接終端局ノード、前記第1のポートおよび第2のポートの両方を用いて双方向のユーザフレームの伝送を行う中間局ノード、ならびに、競合調停中の論理切断マスタノードである論理切断マスタ競合ノード、のいずれかの状態への遷移を制御する状態遷移制御手段と、
前記第1のポートおよび第2のポートを介してそれぞれ隣接する隣接ノードとの間で第1の制御フレームを交換して、前記隣接ノードとの間の伝送路障害を監視する障害監視手段と、
を備え、
前記ノードは、
前記障害監視手段によって前記第2のポート側の伝送路障害を検知ときには、前記B系廻りの伝送路を介して、第2の制御フレームをマルチキャスト送信するとともに、前記状態遷移制御手段によって自ノードを前記障害隣接マスタノードに遷移させるステップと、
前記障害監視手段によって前記第1のポート側の伝送路障害を検知し、かつ、前記第2の制御フレームを受信したときには、前記状態遷移制御手段によって自ノードを前記障害隣接終端局ノードに遷移させるステップと、
前記論理切断マスタノードまたは論理切断終端局ノードであった場合に、前記第2の制御フレームを受信したときには、前記状態遷移制御手段によって自ノードを前記中間局ノードに遷移させるステップと、
前記障害隣接マスタノードである場合に、前記障害監視手段によって前記隣接ノードとの間の伝送路障害の回復を検知したときには、前記A系廻りの伝送路を介して、第3の制御フレームをマルチキャスト送信するとともに、前記状態遷移制御手段によって自ノードを前記論理切断マスタ競合ノードに遷移させるステップと、
前記障害隣接終端局ノードである場合に、前記障害監視手段によって前記隣接ノードとの間の伝送路障害の回復を検知したときには、前記状態遷移制御手段によって自ノードを前記論理切断端末局ノードに遷移させるステップと、
前記論理切断マスタ競合ノードである場合に、前記第3の制御フレームを受信したときには、自ノードを前記論理切断マスタノードに遷移させるステップと、
前記障害隣接マスタノードである場合に、前記第3の制御フレームを受信したときには、前記B系廻りの伝送路を介して、第4の制御フレームをマルチキャスト送信するステップと、
前記論理切断マスタ競合ノードである場合に、前記第4の制御フレームを受信したときには、前記状態遷移制御手段によって自ノードを前記中間局ノードに遷移させるステップと、
を実行すること
を特徴とする伝送路システムにおける伝送路切り替え方法。 - 第1のポートと第2のポートとを有する複数のノードがA系廻りとB系廻りのリング状の伝送路を介してフレームの伝送を行う伝送路システムにおけるノードのプログラムであって、
前記ノードは、
前記第2のポートを用いたユーザフレームの伝送をブロッキングし、前記第1のポートを用いてユーザフレームの伝送を行う論理切断マスタノードおよび障害隣接マスタノード、前記B系廻りの伝送路を終端し、前記第2のポートを用いてユーザフレームの伝送を行う論理切断終端局ノードおよび障害隣接終端局ノード、前記第1のポートおよび第2のポートの両方を用いて双方向のユーザフレームの伝送を行う中間局ノード、ならびに、競合調停中の論理切断マスタノードである論理切断マスタ競合ノード、のいずれかの状態への遷移を制御する状態遷移制御手段と、
前記第1のポートおよび第2のポートを介してそれぞれ隣接する隣接ノードとの間で第1の制御フレームを交換して、前記隣接ノードとの間の伝送路障害を監視する障害監視手段と、
を備え、
前記ノードに、
前記障害監視手段によって前記第2のポート側の伝送路障害を検知ときには、前記B系廻りの伝送路を介して、第2の制御フレームをマルチキャスト送信するとともに、前記状態遷移制御手段によって自ノードを前記障害隣接マスタノードに遷移させるステップと、
前記障害監視手段によって前記第1のポート側の伝送路障害を検知し、かつ、前記第2の制御フレームを受信したときには、前記状態遷移制御手段によって自ノードを前記障害隣接終端局ノードに遷移させるステップと、
前記論理切断マスタノードまたは論理切断終端局ノードであった場合に、前記第2の制御フレームを受信したときには、前記状態遷移制御手段によって自ノードを前記中間局ノードに遷移させるステップと、
前記障害隣接マスタノードである場合に、前記障害監視手段によって前記隣接ノードとの間の伝送路障害の回復を検知したときには、前記A系廻りの伝送路を介して、第3の制御フレームをマルチキャスト送信するとともに、前記状態遷移制御手段によって自ノードを前記論理切断マスタ競合ノードに遷移させるステップと、
前記障害隣接終端局ノードである場合に、前記障害監視手段によって前記隣接ノードとの間の伝送路障害の回復を検知したときには、前記状態遷移制御手段によって自ノードを前記論理切断端末局ノードに遷移させるステップと、
前記論理切断マスタ競合ノードである場合に、前記第3の制御フレームを受信したときには、自ノードを前記論理切断マスタノードに遷移させるステップと、
前記障害隣接マスタノードである場合に、前記第3の制御フレームを受信したときには、前記B系廻りの伝送路を介して、第4の制御フレームをマルチキャスト送信するステップと、
前記論理切断マスタ競合ノードである場合に、前記第4の制御フレームを受信したときには、前記状態遷移制御手段によって自ノードを前記中間局ノードに遷移させるステップと、
を実行させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007332347A JP4653800B2 (ja) | 2007-12-25 | 2007-12-25 | 伝送路システム、フレーム伝送装置、伝送路システムにおける伝送路切り替え方法およびプログラム |
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