JP4874103B2 - 外観検査装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は検査対象物の外観検査装置及び方法に関するものであり、さらに詳しくはレーザなどのスポット光(照射光)を、ポリゴンミラー(以下、回転多面鏡という)と走査集光レンズを有する焦点位置形成用光学系により検査対象物に照射及び直線走査し、検査対象物により反射されて焦点位置形成用光学系を経由して、回転多面鏡の鏡面に偏向される反射光(落射反射光)の光強度を光電変換して、共焦点法の原理で外観の位置座標を求めることにより、検査対象物の外観を検査する装置に関するものである。
特に、高速に検査対象物の外観検査を行うにあたり、回転多面鏡の回転による直線走査動作中に検査対象物の共焦点関係を変更できるため、光学系や検査対象物を高さ方向に動かす必要がなく、簡単な構成で高速に検査対象物の検査を実現するものである。
従来、立体形状を幾何光学的に測定し検査する方法として、さまざまな光を物体に投影して、その反射光を光検出器で測定して検査する方法と、自然光や一般的な照明下で物体を複数の方向からカメラで測定し複数の画像間の相関により立体形状を求めて検査する方法の、大きく分けて2つの方法が存在している。
そして前者は更に、光の投影方法と光検出器の種類、さらにその間の位置関係などにより、さまざまに分類され、それらの分類の中に図11Aに示すような、共焦点光学系による反射光の集光状態を検出し、焦点合致位置を探して検査対象物の高さ情報を得て検査する方式がある。
図11Aにおいて、光源101から射出される照射光は、点線で示すように検査対象物103に向けて、つまり照射方向に射出され、光分離鏡104を透過して、集光レンズ121により検査対象物103上の集光点Paにて集光される。検査対象物103の表面の集光点Paで反射された反射光のうち、照射方向と逆方向に反射された反射光(落射反射光)は、再び集光レンズ121に入射し、光分離鏡104により照射方向と直交する方向に反射されて反射光集光レンズ105に入射し、反射光集光レンズ105により遮蔽板106の微小穴内に集光点Qaが形成されて遮蔽板106の微小穴を通過し、光検出器107に入射して、光検出器107により光強度が光電変換信号出力Iaに光電変換される。ここで、照射光集光レンズ121の集光点Paと反射光集光レンズ105の集光点Qa(つまり遮蔽板106の微小穴)とは、光学的に共焦点の関係にある。
検査対象物103が、照射光集光点Paから照射方向に移動量zで移動して検査対象物103−1の位置に位置する場合、検査対象物103−1の表面で反射された反射光は破線で示すようになり、反射光の集光点は、点Qaから、反射光集光レンズ105に近づく方向に離れた点Qa−1に移動する。そのため、遮蔽板106上の反射光の像のサイズが大きくなり、反射光集光レンズ105で集光された反射光が遮蔽板106の微小穴を通過する光量が減り、光検出器107の光電変換信号出力Iaが減少する。
図11Bに検査対象物103の移動量zaと光検出器107の光電変換信号出力Iaとの関係を示す。光電変換信号出力Iaは、検査対象物103の反射点が照射光集光点Paと一致するza=0の位置で最も大きくなり、zaが0から離れると光電変換信号出力Iaは小さくなる。つまり、検査対象物103を、照射方向又は照射方向と逆方向(以下、Z方向という)に動かして、光電変換信号出力Iaが最も大きくなる移動量zaを求めることで、検査対象物103の照射光集光点Paにおける高さ情報を得て外観を検査することができる。
図11Aでは、検査対象物103のみを動かす方式の例を示したが、照射光の集光点Paと検査対象物103のZ方向の位置を変更(以下、Z走査という)すれば、同様の効果が得られる。こうしたZ走査方式として、検査対象物103を固定し、光学系全体を動かす方式が、検査対象物103のみを動かす方式と同等の効果があるのは明らかである。それらの方式以外のZ走査方式を、図12A及び図12Bに示す。
図12Aは、光学系中の照射光集光レンズ121のみをZ方向に動かすことで、照射光集光点Paを点Pa−1に移動させ、Z走査を実現する方式を示している。この方式は、照射光集光レンズ121に入射する照射光が平行光に近い場合に有効であり、移動物が照射光集光レンズ121のみで、照射光集光レンズ121が通常、軽量であるので、高速測定及び機構簡易化が図れる(例えば特許文献1参照)。
図12Bは、照射光集光レンズ121と検査対象物103との間に、厚みta、屈折率nの平行ガラス110を挿入することで、照射光集光レンズ121と検査対象物103との間の光学的距離daを変化させて照射光集光点Paを点Pa−2に移動させ、Z走査を実現する方式を示している。この方式では、照射光集光レンズ121と検査対象物103との間に、厚み又は屈折率の異なる複数の平行ガラスが順次挿入されるように、前記複数の平行ガラスを配置した円盤を高速回転させることにより、Z走査の高速化を図ることができる(例えば特許文献2参照)。
また、検査対象物103からの反射光を、複数の光分離鏡104で複数に分岐して、各分岐反射光ごとに、反射光集光レンズ105からの距離が異なる位置に設置された複数の、遮蔽板106及び光検出器107により、各分岐反射光の光電変換信号出力Iaを同時測定することで、Z走査方式と同等な光学系を形成し、Z走査に要する時間(例えば、検査対象物103を移動させたり、照射光集光レンズ121を移動させる時間)を省いて、より高速なZ走査を実現することもできる(例えば特許文献3参照)。
このように、共焦点法においてZ走査を行うことで、照射光集光点Paにおける検査対象物103の高さ情報を得ることができる。さらに、検査対象物103を、Z方向と直交し且つ互いに直交するX方向とY方向とに移動させて、検査対象物103に対する照射光集光点Paの位置をX方向に変更(以下、X走査という)するとともに、検査対象物103に対する照射光集光点Paの位置をY方向に変更(以下、Y走査という)することで、検査対象物3の立体座標(位置座標)を得ることができ、その外観を検査することができる(例えば特許文献1参照)。当然、検査対象物103を固定して光学系全体をX方向及びY方向に移動させても、あるいは、検査対象物103をX方向又はY方向に移動させるとともに、光学系全体をX方向又はY方向に移動させても、同様に、検査対象物103の位置座標を得て外観を検査することができる。
X走査及びY走査の高速化を図る手段としては、上記光学系内に、照射光を走査する新たな光学系を設けて、X走査及びY走査を実現する方式がある(例えば特許文献4参照)。また、測定光学系内に、光源101〜光検出器107からなる共焦点光学系を多数並べて、XY格子状に多点同時測定する方式もある(例えば特許文献5参照)。
特開昭62−245949号公報 特開平9−126739号公報 特開平5−40035号公報 特開平3−231105号公報 特開平9−257440号公報
しかしながら、従来の構成では、XY走査とZ走査に対して別個の方式をとっており、高速化を図るためにXY走査とZ走査を同時に実現しようとすると、部品点数が増加し構造が複雑になり、コストの上昇、信頼性の低下、サイズの大型化といった課題を有していた。
本発明は、従来の課題を解決するために、XY走査機構中にZ走査を組み込むことにより、簡単な機構により外観検査の高速化を実現する、外観検査装置及び方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するため、以下のように構成している。
本発明の第1態様によれば、光束を射出する光源と、
外周部に少なくとも3つの鏡面を有し、回転軸まわりに等角速度で回転可能に配置され、前記光源から射出された前記光束を前記夫々の鏡面により検査対象物に向けて偏向し、前記回転により前記光束を主走査方向に直線状に走査可能な回転多面鏡と、
前記回転多面鏡の回転により、前記回転多面鏡の前記夫々の鏡面により偏向走査された前記光束を集光点で集光させつつ前記集光点を前記検査対象物の前記主走査方向と直交する高さ方向の検査範囲を移動させる集光点位置形成用光学系と、
前記集光点位置形成用光学系を通過したのち、前記検査対象物により反射されて、前記集光点位置形成用光学系を経由して、前記回転多面鏡の前記鏡面で偏向される反射光の光強度であって前記集光点と前記光束の前記検査対象物での反射点との距離に依存する光強度を、光電変換信号出力に光電変換する光検出器と、
前記回転多面鏡の前記等角速度の回転に同期して、前記検査対象物を前記主走査方向及び前記高さ方向と直交する副走査方向に移動させる検査対象物移動装置と、
前記光検出器により光電変換された前記反射光の前記光電変換信号出力に基づいて、前記検査対象物の外観の位置座標を求め、前記検査対象物の外観の検査を行う演算部と、を備え、
前記回転多面鏡は、前記等角速度の回転に伴い、前記光束の前記集光点を前記副走査方向にずらすように、当該回転多面鏡の回転軸と前記鏡面とのなす角度である鏡面角度が各鏡面ごとに異なるように構成され、
前記検査対象物移動装置は、前記回転多面鏡が前記等角速度で1回転する間、前記集光点位置形成用光学系により前記高さ方向の前記検査範囲で移動されるとともに前記夫々の鏡面により前記副走査方向にずらされた前記集光点が、前記検査対象物の前記高さ方向に直線状に走査されるように、前記検査対象物を前記副走査方向に移動させるとともに、前記回転多面鏡が前記等角速度でさらに1回転を開始する前に、前記副走査方向に前記検査対象物を移動させて、前記主走査方向の直線状の走査及び前記高さ方向の前記検査範囲での前記集光点の移動による外観検査を、前記回転多面鏡の前記1回転での外観検査と前記検査対象物上の異なる部分で行うように構成されていることを特徴とする外観検査装置を提供する。
本発明の第2態様によれば、前記集光点位置形成用光学系は、光軸が前記回転多面鏡の前記回転軸と直交する方向に対して傾斜するように配置され、前記回転多面鏡の前記夫々の鏡面により偏向走査された前記光束を前記集光点で集光させる走査集光レンズを備えて、前記集光点が前記主走査方向に直線状に移動しつつ前記高さ方向の前記検査範囲を移動することを特徴とする第1態様に記載の外観検査装置を提供する。
本発明の第3態様によれば、前記集光点位置形成用光学系は、
光軸が前記回転多面鏡の前記回転軸と直交する方向と平行になるように配置され、前記回転多面鏡の前記夫々の鏡面により偏向走査された前記光束を前記集光点で集光させる走査集光レンズと、
前記走査集光レンズと前記検査対象物との間に、入射面と射出面とが前記主走査方向と平行になるように配置され、前記入射面から入射する光束を屈折させて前記射出面から射出するプリズムとを備えて、
前記走査集光レンズを通過した光束が、前記プリズムの前記入射面から入射し、屈折されて前記射出面から射出されて、前記集光点が前記主走査方向に直線状に移動しつつ前記高さ方向の前記検査範囲を移動することを特徴とする第1態様に記載の外観検査装置を提供する。
本発明の第4態様によれば、さらに、前記回転多面鏡が少なくとも1回転する間の、前記光検出器から出力された前記反射光の前記光電変換信号出力を記憶するデータ記憶部を備え、
前記演算部は、前記データ記憶部に記憶された前記光電変換信号出力に基づいて、前記検査対象物の前記高さ方向の位置を求めて前記検査対象物の外観の位置座標を求め、前記検査対象物の外観の検査を行うことを特徴とする第1態様に記載の外観検査装置を提供する。
本発明の第5態様によれば、外周部に少なくとも3つの鏡面を有するとともに回転軸と前記鏡面とのなす角度である鏡面角度が各鏡面ごとに異なるように構成された回転多面鏡を前記回転軸まわりに等角速度で回転させて、光源から前記鏡面へ射出された光束を検査対象物に向けて偏向させつつ主走査方向に直線状に走査させ、前記偏向走査において、集光点位置形成用光学系により、前記回転多面鏡の前記夫々の鏡面により偏向走査された前記光束を集光点で集光させつつ前記集光点を前記検査対象物の前記主走査方向と直交する高さ方向の検査範囲で移動させるとともに、前記鏡面角度が異なる前記夫々の鏡面により前記主走査方向及び前記高さ方向と直交する副走査方向ずらされた前記集光点が、前記検査対象物の前記高さ方向に直線状に走査されるように、前記検査対象物を前記副走査方向に移動させ、前記副走査方向に移動する前記検査対象物により反射されて、前記集光点位置形成用光学系を経由して、前記回転多面鏡の前記鏡面に偏向される反射光の光強度であって前記集光点と前記光束の前記検査対象物の反射点との距離に依存する光強度を光電変換信号出力に光電変換し、前記光電変換信号出力に基づいて前記検査対象物の外観の位置座標を求め、前記検査対象物の外観の検査を行い、
次いで、前記回転多面鏡が前記等角速度でさらに1回転を開始する前に、前記副走査方向に前記検査対象物を移動させ、
次いで、前記主走査方向の直線状の走査及び前記高さ方向の前記検査範囲での前記集光点の移動による外観検査を、前記回転多面鏡の前記1回転での外観検査と前記検査対象物上の異なる部分で行うことを特徴とする外観検査方法を提供する。
本発明の第6態様によれば、前記偏向走査において、前記集光点位置形成用光学系を構成し且つ光軸が前記回転多面鏡の前記回転軸と直交する方向に対して傾斜されるように配置された走査集光レンズにより、前記回転多面鏡の前記夫々の鏡面により偏向走査された前記光束が前記集光点に集光されながら、前記集光点が前記主走査方向に直線状に移動しつつ前記高さ方向の前記検査範囲で移動するように集光されることを特徴とする第5態様に記載の外観検査方法を提供する。
本発明の第7態様によれば、前記偏向走査において、前記集光点位置形成用光学系を構成し且つ光軸が前記回転多面鏡の前記回転軸と直交する方向と平行になるように配置された走査集光レンズにより、前記回転多面鏡の前記夫々の鏡面により偏向走査された前記光束が前記集光点で集光され、
前記集光点位置形成用光学系を構成し且つ前記走査集光レンズと前記検査対象物との間に入射面と射出面とが前記主走査方向と平行になるように配置されたプリズムにより、前記走査集光レンズを通過した前記光束が、前記プリズムの前記入射面から入射し、屈折されて前記射出面から射出され、前記集光点が前記主走査方向に直線状に移動しつつ前記高さ方向の前記検査範囲で移動するように集光されることを特徴とする第5態様に記載の外観検査装置を提供する。
本発明の第1又は5態様によれば、回転多面鏡を、等角速度の回転に伴い走査光束の集光点が副走査方向にずれるように回転軸と鏡面とのなす角度である鏡面角度が各鏡面ごとに異なるように構成するとともに、前記集光点が高さ方向の検査範囲を移動するように集光点位置形成用光学系を構成し、前記回転多面鏡の等角速度の回転に同期して、前記高さ方向の前記検査範囲を移動されるとともに副走査方向にずらされた前記集光点が、前記検査対象物の前記高さ方向に直線状に走査されるように、前記検査対象物を前記副走査方向に移動させるようにしたので、前記検査対象物に対して、回転多面鏡の回転動作中に、1つの鏡面により主走査方向の走査(X走査)を行い、前記鏡面角度を異ならせた前記夫々の鏡面が前記回転多面鏡の1回転中に切り替わることにより高さ方向の走査(Z走査)を行い、前記検査対象物を副走査方向に移動させながら前記回転多面鏡を複数回回転させることにより副走査方向の走査(Y走査)を行うことができる。つまり、XY走査機構中にZ走査を組み込むことができ、上記のような簡単な機構により外観検査の高速化を実現することができる。
なお、本発明の第1態様により検査対象物の外観検査を行う場合には、前記演算部により検査対象物の外観の位置座標を、例えば、主走査方向に2点(立体的な外観の位置座標を求めるには少なくとも2点必要であるが、X分解能を高める場合には3点以上が好ましい)、副走査方向に2点(立体的な外観の位置座標を求めるには少なくとも2点必要であるが、Y分解能を高めるためには3点以上が好ましい)、及び高さ方向に3点(回転多面鏡の鏡面数によるが最低3面)の合計(2×2×3=)12点、求めることで、検査対象物の外観を立体的に検査することができる。
これに対して、特許文献1において、Z走査を行うためには、XY走査を行う駆動機構とは別に、照射光集光レンズを高さ方向(Z方向)に移動させる駆動機構が必要となり、また、照射光集光レンズを高さ方向に移動させると、その停止時に振動等が生じ、検査精度が低下する恐れがある。本発明の第1又は5態様によれば、照射光集光レンズ等を高さ方向に移動させる駆動機構を必要としないので、検査精度が低下するのを防ぐことができる。
また、特許文献3において、Z走査を行うためには、光分離鏡、遮蔽板及び光検出器を夫々、複数配置する必要がある。本発明の第1又は5態様によれば、光分離鏡、遮蔽板及び光検出器は夫々、1つあればよいので、部品点数の増加を抑えて、コストの上昇、サイズの大型化を防ぐことができる。
本発明の記述を続ける前に、添付図面において同じ部品については同じ参照符号を付している。
以下に、本発明の実施形態の外観検査装置及び方法を図面とともに詳細に説明する。
《第1実施形態》
図1Aは、本発明の第1実施形態における外観検査装置の光学系および機構系についての構成を示す概略斜視図であり、図1Bは、検査対象物3を示す、図1Aの部分拡大斜視図である。また、図2は同じ光学系を副走査方向から見た概略図である。
まず、本発明の第1実施形態における外観検査装置の基本構成を、図1A及び図1Bを用いて説明する。
本発明の第1実施形態における外観検査装置は、光源1と、回転多面鏡11と、モータ11aと、集光点位置形成用光学系の一例を構成する走査集光レンズ2と、光分離鏡4と、反射光集光レンズ5と、遮蔽板6と、光検出器7と、検査対象物移動装置の一例であるテーブル送り装置12と、記憶部の一例であるデータ記憶部13と、演算部14と、出力部15と、制御部16とを備えている。
光源1は、例えばレーザなどの光束を照射光として回転多面鏡11に向けて射出する。
回転多面鏡11は、多角柱(例えば6角柱)の形状に形成され外周部に鏡面角度が互いに異なる複数の鏡面11c(反射面)を有し、モータ11aにより一方向に等角速度で回転可能に構成されている。回転多面鏡11は、各鏡面11cにより光源1の照射光を検査対象物3(例えば、基板上に装着される電子部品や、基板と電子部品とを接合するクリームはんだ)に向けて(高さ方向Z(図1の上下方向の上向きの方向)と逆方向(図1の上下方向の下向きの方向))に偏向できるように構成されている。
走査集光レンズ2は、回転多面鏡11と検査対象物3との間に配置され、回転多面鏡11で偏向された照射光を検査対象物3上の近傍の点Pに集光する(以下、回転多面鏡11で偏向された照射光が走査集光レンズ2により集光された集光点を照射光集光点という)。
光分離鏡4は、矩形板形状を有し、光源1と回転多面鏡11との間に配置され、走査集光レンズ2で検査対象物3上の近傍に集光され検査対象物3に高さ方向Zに反射されて前記照射光と逆経路を進んで光源1へ戻る反射光を、光源1の照射光から分離して、つまり光源1の照射光の照射経路上から離脱させて、円盤状の反射光集光レンズ5に入射させる。
反射光集光レンズ5は、光分離鏡4で分離された反射光を矩形板形状の遮蔽板6に形成された微小穴の近傍に集光させる。
光検出器7は、遮蔽板6の微小穴を通過して入射した反射光の光強度を光電変換信号出力Iに光電変換する。
テーブル送り装置12は、高さ方向Z及び主走査方向Xと直交する副走査方向Yに延在するように配置される駆動軸12aと、駆動軸12aに螺合されて駆動軸12aが正逆回転することにより駆動軸12a上を進退移動可能なナット部材12bと、ナット部材12bに固定され、検査対象物3が載置される基板3Aを保持可能な矩形板形状のテーブル12cと、駆動軸12aを正逆回転させる駆動用モータ12dと、を備えている。テーブル送り装置12は、制御部16により駆動用モータ12dが駆動されて、駆動軸12aが正逆回転し、ナット部材12b及びナット部材12bに固定されるテーブル12cがY方向に進退移動することで、検査対象物3をY方向に進退移動可能に構成されている。
制御部16は、光源1、光検出器7、モータ11a、駆動用モータ12d及びデータ記憶部13と接続され、データ記憶部13に予め記憶された動作プログラムに基づいて、光源1、光検出器7、モータ11a及び駆動用モータ12dの駆動を制御する。
データ記憶部13は、各装置の動作プログラムを記憶するとともに、光検出器7で光電変換されて出力された反射光の光電変換信号出力Iを記憶する。
演算部14は、データ記憶部13に接続される抽出部14aと、抽出部14aに接続される外観位置座標演算部14bを備え、データ記憶部13に記憶された反射光の光電変換信号出力Iに基づいて、検査対象物3の外観の位置座標を求めるように構成されている。
出力部15は、例えばディスプレイにより構成され、外観位置座標演算部14bに接続され、外観位置座標演算部14bで演算された検査対象物3の外観の位置座標を出力して表示する。
本発明の第1実施形態における外観検査装置は、以上のように基本的な構成をされている。
以下、本発明の第1実施形態における外観検査装置の詳細な構成を動作とともに説明する。
図1A、図1Bおよび図2において、まず、制御部16に駆動を制御されて光源1から光束が射出される。光源1から照射光として射出された光束は、回転多面鏡(ポリゴンミラー)11の1つの鏡面11cにより偏向されて、走査集光レンズ2に入射し、集束光束として射出されて、検査対象物3上の近傍の点Pで集光する走査光束となる。ここで、光源1から射出された光束は、制御部16に駆動を制御されて回転多面鏡11が回転することにより、走査集光レンズ2に入射する走査光束の角度が変化し、照射光集光点Pは点P1〜点P2〜点P3と連続的に移動し、検査対象物3を主走査方向Xに直線状に走査する(以下、X走査という)。検査対象物3に照射されて検査対象物3により反射される反射光のうち、高さ方向Z(走査光束方向ともいう)の反射光(落射反射光)は、走査集光レンズ2を通過し、回転多面鏡11へと走査光束と逆向きの経路を辿り、光分離鏡4で走査光束と分離された後、従来例と同様の共焦点光学系(反射光レンズ5及び遮蔽板6)を経由して光検出器7に到達する。このようにして、回転多面鏡11を回転させることにより、検査対象物3の走査直線上の落射反射光の光強度から光検出器7にて求められた光電変換信号出力Iを得ることができる。
このとき、制御部16は、回転多面鏡11の回転に同期して、テーブル送り装置12の駆動用モータ12dの駆動を制御して、テーブル12cに保持された検査対象物3を主走査方向Xおよび高さ方向Zの両方に直交する方向(以下、副走査方向Yという)に移動させる。
なお、回転多面鏡11の回転速度が一般的に一定であり、主走査方向Xの走査光束の移動速度(走査速度)を等速にするために、走査集光レンズ2としては、図2に示すように、入射角の変化角度θ(回転多面鏡11による偏向角の変化角度δの2倍)と走査位置変化xとの関係が、焦点距離fを比例係数とする直線比例関係(x=f×θ:fθ特性という)となる、fθレンズが一般的に用いられる。本第1実施形態では、以下、走査集光レンズ2をfθレンズとする。なお、図2においては、一例として、点P2が点P1と点P3との中央付近に位置するように記載したが、点P2は点P1から点P3の走査範囲上の任意の位置に位置するものである。
図3A及び図3Bは、本第1実施形態例における光学系を主走査方向Xから見た図であり、光学系による効果を説明している。
図3Aにおいて、回転多面鏡11の鏡面11cが回転多面鏡11の回転軸11bとなす角λ(以下、鏡面角度λという)がλ=α/2の場合、回転多面鏡11の反射面で偏向される光源1の光束は、回転多面鏡11の回転軸11bに垂直な平面となす角がαになり、その結果、検査対象物3における走査光束の集光位置は、走査集光レンズ2のfθ特性により、α=0の場合の照射光集光点Pに対して、図3Aの点線に示すように、副走査方向Yにy=f×αずれた点P−2となる。さらに、図3Bに示すように、走査集光レンズ2の光軸が回転多面鏡11の回転軸11bに直交する平面となす角がβの場合、走査集光レンズ2の集光平面が回転多面鏡11の回転軸11bとなす角がβとなるため、走査光束の照射光集光点は、α=β=0の場合の照射光集光点Pに対して、副走査方向Yにy=f×α、高さ方向Zにz=f×α×tan(β)だけずれた点P−1となる。回転多面鏡11の鏡面角度λは、同じ鏡面11cで走査中は回転多面鏡11の回転角が変化してもほぼ一定であるので、どの主走査方向位置xdJでも高さ方向Zのずれzはほぼ一定になる。つまり、こうした光学系の構成により、回転多面鏡11の鏡面角度λにより、検査対象物3に対して、走査光束の照射光集光点Pの軌跡がなす走査直線全体を高さ方向Zにずらすことができる。
図4A〜図4Cは、回転多面鏡11の、各鏡面角度λを変更した場合の効果を示している。図4Aに示すように、n個の鏡面11cを有する回転多面鏡11の鏡面角度λを鏡面11c毎に変更しておくと、回転多面鏡11の1回転中に照射光焦光点Pの高さ方向位置zdiをn回変更することができる。すなわち、鏡面角度λ(=α/2)の第1鏡面11c(iは、n個のうちの任意の鏡面番号であって、1〜nのうちの整数である)による走査線の副走査方向位置ydiおよび高さ方向位置zdiは、それぞれ、ydi=f×α、zdi=f×α×tan(β)となり、回転多面鏡11の1回転により、副走査方向位置ydiと高さ方向位置zdiがi=1〜nまでn回変化する。つまり、回転多面鏡11の回転により、検査対象物3に対する、X走査とYZ走査を同時に実施することが可能になる。
図4Cに、こうした回転多面鏡11の形状例として、鏡面数が6面で(言い換えれば鏡面番号iが1〜6の場合で)、各鏡面角度λ(=α/2)が鏡面番号iに比例して増加する場合の斜視図を示す。併せて、比較例として回転多面鏡11zの鏡面角度λが全て0(つまり回転軸と平行なので、六角柱になる)の場合を、二点鎖線で示す。回転多面鏡11は、図4Cに示すように、第1鏡面11cから第6鏡面11cにかけて徐々に鏡面11cの角度が変化しており、図4Cにおいて第1鏡面11c〜第3鏡面11cまでは下向き、第4鏡面11cから第6鏡面11cが上向きである。各鏡面11cは平面のため、隣鏡面との境界で三角形を二つ組合せた断面があり、特に第1鏡面11cと第6鏡面11cの角度差が最も大きくなっており、そのため、境界の断面も最も大きくなる。つまり、第1鏡面11cと第6鏡面11cの間を除く隣接鏡面間の角度差をdλとすると、各鏡面角度λは次式のようになる。
λ=(i−3.5)×dλ
ここで、iは鏡面番号で1〜6の整数で、第1鏡面11cの鏡面角度λ1は−2.5×dλ、第6鏡面11cの鏡面角度λ6は+2.5×dλとなり、第1鏡面11cと第6鏡面11cの角度差は−5×dλとなる。
以下、特に断りのない限り、回転多面鏡11は図4Cで示す形状(鏡面数6、隣接面間角度変化dλで一定)として説明を行う。
なお、回転多面鏡11の鏡面数は、最低3面あればよいが、鏡面数が多い程、主走査方向Xに照射光集光点Pをずらして検査対象物3の外観検査をするための位置座標のサンプル点数を増やすことができ、外観検査精度を高くすることができるので好ましい。
また、前記では第1鏡面11cから第6鏡面11cにかけて徐々に鏡面11cの角度が変化するように、例えば、鏡面11cの角度が+1°、+0.5°、0°、−0.5°−1°と変化するように、回転多面鏡11を構成したが、本発明はこれに限定されない。例えば、鏡面角度が+1°、−0.5°、0°、−1°、+0.5°とランダムに変化するように構成しても、前記構成と同様の効果を得ることができる。
図5A及び図5Bを用いて、回転多面鏡11の回転による、走査線のYZ走査の状態を以下に詳細に示す。図5Aは、図3Bと同じ主走査方向Xから見た図である。なお、ここで、回転多面鏡11は、光源1の光束の偏向動作を第1鏡面11cから開始するように制御部16により回転駆動を制御されている。回転多面鏡11は、1回転することにより、第1鏡面11cから第6鏡面11cの順で、光源1からの光束を偏向させる。
回転多面鏡11の光源1からの光束を偏向させる鏡面11cが、回転多面鏡11の回転動作により第1鏡面11c〜第6鏡面11cへと変化すると、照射光集光点の位置が点Px〜点Pxと5回変化する(なお、図5Aに示す点Pは鏡面角度λが0°、つまり回転多面鏡11の鏡面11cが回転軸11bに平行の場合の照射光集光点である)。点Px〜点Pxおよび点Pは、走査光束に垂直な平面31と角度βなす面上にあり、点Pは平面31との交点となっている。ここで、平面31は、検査対象物3に対して予め設定された高さ方向Zの検査範囲Zrの中間(例えば中央)を通る平面(仮想的な検査基準面)である。高さ方向Zの検査範囲Zrは、検査対象物3の全体を検査するために、検査対象物3の最上部よりも高い位置から、検査対象物3の最下部と同じか又は最下部より低い位置にわたるように設定されるのが好ましい。
回転鏡11の鏡面角度λは、図4Cに示したように、鏡面番号iに比例して増加するので、点Pから各照射光集光点の副走査方向位置ydiと高さ方向位置zdiは、それぞれ次式となる。
di=f×α=(i−3.5)×f×dα
di=f×α×tan(β)=(i−3.5)×f×dα×tan(β)
なお、dα=2×dλで一定値のため、各照射光集光点の副走査方向位置ydiと高さ方向位置zdiは鏡面番号iに比例して変化し、その変化間隔は一定で、副走査方向Yがf×dα、高さ方向Zがf×dα×tan(β)となる。
図5Bは、図5Aと同様の状態を斜視図で示している。ただし、回転多面鏡11の回転動作による直線走査動作を示すために、走査開始時の照射光集光点をP1とし、走査終了時の照射光集光点をP3としている(iは面番号でi=1〜6)。つまり、図5Aにおける点Pxとは、図5Bにおける点P1〜点P3間の直線走査における照射光集光点の軌跡全体を示しており、点Px〜点Pxも同様である(ただし、点Pは前述のとおり点P1〜点P3の直線走査の照射光集光点の軌跡を示している)。
次に、回転多面鏡11の回転による照射光集光点の位置の経時的変化を以下に述べる。
まず、回転多面鏡11の回転により、光源1の光束が第1鏡面11cで反射され始めると、点P1で走査開始となり、点P3まで直線走査する。続いて、回転多面鏡11の回転により、光源1の光束を反射する面が第2鏡面11cに切り替ると、点P1で走査開始となり点P3まで直線走査する。以下、回転多面鏡11の回転により、光源1の光束の反射面が第3鏡面11c〜第4鏡面11cと変化すると、照射光集光点も点P1から点P3、点P1から点P3、点P1から点P3、点P1から点P3と変化する。ここで、図5B中では実線矢印で示している点P1から点P3、点P1から点P3、点P1から点P3は照射光集光点の移動による直線走査を示している。図5B中では点線矢印で示している点P3と点P1との間、点P3と点P1との間、及び点P3と点P1との間は、照射光集光点が存在していない状態、つまり直線走査されていない状態を示している。
さらに、回転多面鏡11が1回転して、第6鏡面11cから第1鏡面11cに光源1の光束の反射面が切り替り、光源1の光束が、再び、第1鏡面11cに反射されて、走査が開始されると、点P36、点P1から点P31、点P1・・・と変化し、点P1からの走査開始から、前記と同様の動作が繰り返される。こうして、回転多面鏡11による1回転で点P1〜点P3まで照射光集光点が移動し、回転多面鏡11が連続回転することで、点P1〜点P3の同じ径路を繰返し走査することになる。
なお、走査開始点である照射光集光点P1での回転多面鏡11の状態から回転多面鏡11がさらに回転して、回転多面鏡11の鏡面11cの偏向角の変化角度δが変化し、つまり同一鏡面11c上における回転多面鏡11の光源1の光束を反射する位置が変化し、照射光集光点P2になった場合、主走査方向Xの変化間隔(例えば点P1から点P1までの距離)xは、前記のとおり走査集光レンズ2のfθ特性からx=f×2×δ=f×θとなる。なお、θは入射角の変化角度を示し、θ=2×δである。
以上、説明したように、図4Cに示したような回転多面鏡11の各鏡面11cの角度λをお互いに違えるように構成したことにより、1つの鏡面11cにより光源1の光束を反射することで照射光集光点の主走査方向位置xdjを変化させて直線走査(X走査)を実施し、回転多面鏡11を回転させて光源1の光束を反射する鏡面11cを切替えることで副走査方向位置ydiと高さ方向位置zdiを変化させて2つの走査(YZ走査)を同時に実施することができる。
次に、図6A及び図6Bを用いて、本発明の第1実施形態における外観検査装置の検査対象物3の副走査方向Yの送り動作とデータ処理について説明する。図6Aは、本発明の第1実施形態における外観検査装置の、検査対象物3の副走査方向Yの送り動作とデータ処理について説明するための、構成を示す概略斜視図である。図6Bは、検査対象物3を示す、図6Aの部分拡大斜視図である。
制御部16は、テーブル送り装置12の駆動用モータ12aの駆動を制御して、回転多面鏡11の各鏡面11cの走査開始に同期して、駆動軸12aを回転させてナット部材12b及びナット部材12bに固定されたテーブル12cを副走査方向Yに移動させ、テーブル12cに保持された基板3A上の検査対象物3を副走査方向Yに移動させる。また、制御部16は、走査光束が検査対象物3を直線走査している間、走査光束の主走査方向位置xdiが一定間隔になるような時間間隔で、光検出器7の光電変換信号出力Iを、回転多面鏡11の1回転分以上の間(つまり、点P1〜点P3の走査の間)、データ記憶部13に記憶させる。また、制御部16は、抽出部14aによりデータ記憶部13内に記憶された光検出器7の光電変換信号出力Iを抽出し、抽出部12aが抽出した光検出器7の光電変換信号出力Iに基づいて、外観位置座標演算部14bにより、検査対象物3の外観の位置座標を演算して求める。
次に、図7A及び図7Bを用いて、テーブル送り装置12による副走査方向Yへの検査対象物3の送り量Ytの制御、及び、検査対象物3に対するYZ走査の原理について説明する。図7Aにおいて、6個の鏡面11cを有する回転多面鏡11の1回転中に、走査線の副走査方向位置ydiは、前記のようにyd1,yd2,..yd6と5回変化する。このとき、テーブル送り装置12の送り量Ytを、回転多面鏡11の各鏡面11cによる走査動作に同期して、走査線の副走査方向位置ydiの変化量と同じ値変化させると、検査対象物3に対して走査線は常に副走査方向位置ydiに関して、常に同じ位置を走査することになる。つまり、照射光集光点は、テーブル送り装置12が停止した状態では、図7Aに示すように、副走査方向Yに向かうに従い検査対象物3に近づく方向に(図7Aの右斜め下方向に)走査するが、テーブル送り装置12により検査対象物3が副走査方向Yに送られると、図7Bに示すように、高さ方向Zと逆方向に(図7Bの下方向)に走査することになる。前述のとおり回転多面鏡11の光源1の光束を偏向する鏡面11cが切り替った時の副走査方向位置ydiの増分はf×dαで一定なので、送り量Ytも一定増分f×dαでYt〜Ytと5回変化させると、検査対象物3も検査対象物3−1の位置から検査対象物3−6の位置へと変化する。一方、走査線の照射光集光点の高さ方向位置zdiは、前述のように、zd1,zd2,..zd6と一定間隔f×dα×tan(β)で5回変化する。
上記のようにテーブル送り装置12の送り量Ytを制御することにより、回転多面鏡11を1回転させる間、検査対象物3に対して高さ方向Zと平行に照射光集光点を変化させ、Z走査を実現することができる。
また、テーブル送り装置12の駆動用モータ12a及び回転駆動鏡11のモータ11aが同期してさらに駆動されると、回転多面鏡11が2回転目に入る。つまり、回転多面鏡11が光源1の光束を、第1鏡面11cから第6鏡面11cで順次反射し、再び、第1鏡面11cで反射するとともに、テーブル送り装置12が一定送り間隔f×dαで検査対象物3を副走査方向Yに送る。これにより、検査対象物3は検査対象物3−7の位置に位置し、照射光集光点は高さ方向Zには高さ方向位置zd1に位置することとなる。すなわち、照射光集光点が、高さ方向位置zd1から高さ方向位置zd6まで変化して、再び高さ方向位置zd1に変化するまでの間に、テーブル送り装置12は、検査対象物3を、副走査方向Yに走査間隔Yp(=Y分解能)=6×f×dαだけ移動させて検査対象物3−1の位置から検査対象物3−7の位置まで移動させる。
図7Bは、こうした回転多面鏡11とテーブル送り装置12の制御動作による、検査対象物3に対する走査線の照射光集光点の高さ方向Z及び副走査方向Yの変化を示している。
なお、図7Bにおいては、複数の電子部品(図7Bの斜線部)を装着した基板を検査対象物3として示している。検査対象物3に対する高さ方向Zの検査範囲Zrは、上述したように、複数の電子部品のうちの最も高い電子部品の最上面よりも高い位置から、基板と同じか又は基板より低い位置にわたるように設定されるのが好ましい。したがって、図7Bにおいては、点Px11、点Px12・・・点Px15を電子部品よりも高い位置に設定し、点Px61、点Px62・・・点Px65を基板よりも低い位置に設定している。
また、図7Bにおいて、黒丸は、走査集光レンズ2により実際に集光された走査光束の集光点を示し、点線の白丸は、走査集光レンズ2により集光される前に走査光束が検査対象物3の表面に反射され、実際には集光されていない仮想の集光点を示している。
回転多面鏡11の第1鏡面11cから始まる1回転目においては、照射光集光点が副走査方向Yには同じ位置で点Px11〜点Px61まで、高さ方向位置zdiがzd1〜zd6と5回変化してZ走査される。さらに、回転多面鏡11が回転して、再度、第1鏡面11cの走査が始まると、副走査方向位置ydiが副走査方向Yと逆方向にYpだけ変化して、照射光集光点がPx12〜Px62と変化してZ走査する。以下、同様にして、回転多面鏡11の1回転毎に、副走査方向位置ydiが一定間隔Ypで変化する。つまり、検査対象物3に対しては、回転多面鏡11の1回転毎に一定間隔YpでY走査を実現していることになる。
すなわち、本第1実施形態の外観検査装置及び方法においては、検査対象物3に対して、回転多面鏡11の回転動作中に、1つの鏡面走査でX走査を行い、鏡面角度λを異ならせた複数の鏡面11cが回転多面鏡11の1回転中に切り替わることによりZ走査を行い、検査対象物3を副走査方向Yに移動させながら回転多面鏡11を複数回回転させることによりY走査を行うことができる。
なお、光源1から射出される光束の、検査対象物3に照射された時点でのスポット径dは、検査対象物3の高さ方向Zの検査範囲Zrにより変わる。光源1から射出される光束の光強度がガウス分布(正規分布)であり、波長がλaの場合、検査範囲Zr及びスポット径dは、おおよそ次式の関係にある。
Zr=π/4÷λa×d
例えば、波長λaが600nmの場合では、(d、Zr)=(30μm、1.2mm)、(10μm、131μm)、(5μm、32.7μm)、(1μm、1.31μm)などのスポット径dと検査範囲Zrとの設定例が挙げられる。例えば、検査対象物3が基板に塗布された複数のクリームはんだである場合、高さ方向Zの検査範囲Zrは、複数のクリームはんだのうちの最も高いクリームはんだの最上面よりも高い位置から、基板と同じか又は基板より低い位置にわたるように設定されるのが好ましい。このような場合、クリームはんだの厚みは、最大でも0.2mm程度であることから、スポット径dは15μm、検査範囲Zrは0.3mm程度に設定すればよい。
但し、前記はあくまで理論値であり、光束の強度分布や検査対象物3の反射状態に応じて、最適な設定値を設定すればよい。
次に、回転多面鏡11の1回転中の検査対象物3の同一の副走査方向位置ydiにおける、X走査とZ走査によって、共焦点光学系(反射光レンズ5及び遮蔽板6)を介した反射光が光検出器7に入射して得られる光電変換信号出力Iから、検査対象物3の高さ情報を求める演算方法の原理を、図8A及び図8Bにより説明する。
図8Aは、データ記憶部13における、光検出器7の光電変換信号出力Iの記憶内容を模式的に示したものである。
データ記憶部13は、回転多面鏡11の1つの鏡面11cの回転による検査対象物3に対するX走査中に、主走査方向位置xdjが一定間隔(=X分解能)になるようなサンプリング間隔で、光検出器7の光電変換信号出力I(i,j)をm個だけ、制御部16の制御により記憶するよう構成されている。ここで、jをX方向のサンプリング番号(j=1〜m、mは整数)とすると、主走査方向位置xdjはxd1,xd2,…,xdmとなる。
また、データ記憶部13は、6個の鏡面11cを有する回転多面鏡11の1回転により、検査対象物3の同一の副走査方向位置ydiにおける、照射光集光点の高さ方向位置zdiを5回変更して、光検出器7の光電変換信号出力I(i,j)を6×m個記憶する。言い換えれば、鏡面番号iは1〜6であるので、副走査方向位置Yd1〜Yd6まで検査を行うと、光検出器7の光電変換信号出力I(i,j)を6×m×6個、データ記憶部13に記憶する。
なお、図8Aにおいて、光検出器7の光電変換出力I(1,1)〜I(1,m)を短い点線で結ぶ折れ線グラフは、第1鏡面11cによる走査光束の光強度を示している。また、光検出器7の光電変換出力I(2,1)〜I(2,m)を長い点線で結ぶ折れ線グラフは、第2鏡面11cによる走査光束の主走査方向位置xdjにおける光強度を示している。光検出器7の光電変換出力I(6,1)〜I(6,m)を実線で結ぶ折れ線グラフは、第6鏡面11cによる走査光束の主走査方向位置xdjにおける光強度を示している。
図8Bは、演算部14における、データ記憶部13で記憶している回転多面鏡11の1回転分の6×m個の光電変換信号出力I(i,j)から、各主走査方向位置xdjにおける測定高さzmjを求める処理方法を模式的に示したものである。
主走査方向位置xd1における光検出器7の6個の光電変換信号出力I(1,1)〜I(6,1)の分布は、検査対象物3の主走査方向位置xdjと副走査方向位置ydiとが同一の点におけるZ走査による光電変換信号出力Iになるので、共焦点法の原理により、図8Bの長い点線で示すように、主走査方向位置xd1における検査対象物3の高さZ1に最も近い照射光焦光点の高さ方向位置zd2での光電変換信号出力Iが最大になる曲線になる。演算部14の抽出部14aは、この最大になる高さ方向位置zd2を、測定高さzm1として抽出する。
また、主走査方向位置xd2における光検出器7の光電変換信号出力I(1,2)〜I(4,2)の分布は、検査対象物3の主走査方向位置xdjと副走査方向位置ydiとが同一の点におけるZ走査による光電変換信号出力Iになるので、共焦点法の原理により、図8Bの短い点線で示すように、主走査方向位置xd2における検査対象物3の高さZ2に最も近い照射光焦光点の高さ方向位置zd1での光電変換信号出力Iが最大になる曲線になる。演算部14の抽出部14aは、この最大になる高さ方向位置zd1を、測定高さzm2として抽出する。
また、主走査方向位置xd3における光検出器7の光電変換信号出力I(2,3)〜I(6,3)の分布は、検査対象物3の主走査方向位置xdjと副走査方向位置ydiとが同一の点におけるZ走査による光電変換信号出力Iになるので、共焦点法の原理により、図8Bの実線で示すように、主走査方向位置xd3における検査対象物3の高さZ3に最も近い照射光焦光点の高さ方向位置zd4での光電変換信号出力Iが最大になる曲線になる。演算部14の抽出部14aは、この最大になる高さ方向位置zd4を、測定高さzm3として抽出する。
以下、同様にして、各主走査方向位置xdjにおける各測定高さzmjを抽出することで、検査対象物3の走査線上の高さ情報を得ることができる。
次に、図2、図8C〜図8Eを用いて、検査対象物3の高さ情報を求める演算方法について、より詳しく説明する。ここでは、図2に示すように基板3Aに装着された電子部品を検査対象物3として説明する。図8Cは、検査対象物3に対するXZ走査の一例を示す図であり、図8Dは、データ記憶部13の記憶内容の一例を示す模式図であり、図8Eは、外観位置座標演算部14bの演算方法の一例を示す図である。
なお、図8Cにおいて、黒丸は、走査集光レンズ2により実際に集光された走査光束の集光点を示し、点線の白丸は、走査集光レンズ2により集光される前に走査光束が検査対象物3の表面に反射され、実際には集光されていない仮想の集光点を示している。すなわち、図8Cにおいて、走査光束は、高さ方向位置zd4,主走査方向位置xd2及びxd3のとき、高さ方向位置zd2,主走査方向位置xd2及びxd3のとき、及び高さ方向位置zd6,主走査方向位置xd1〜xdmのとき、走査集光レンズ2により集光される前に検査対象物3の表面に反射される。
また、図8Cにおいて、高さ方向位置zd1におけるX走査は回転多面鏡2の第1鏡面11cにより行われ、高さ方向位置zd2におけるX走査は第2鏡面11cにより行われ、同様にして、高さ方向位置zd3d6におけるX走査は第2鏡面11c〜第6鏡面11cにより行われている。
光検出器7が受光する落射反射光の光強度は、走査集光レンズ2により集光される走査光束が集光点の近くで検査対象物3に反射されればされるほど強くなる。すなわち、図8Cにおいては、受光強度1のとき、光検出器7が受光する落射反射光の光強度は最も強く、受光強度1から離れるほど、つまり受光強度2、受光強度3・・・になるほど光検出器7が受光する落射反射光の光強度は弱くなる。
したがって、例えば、主走査方向位置xd3において、高さ方向位置zd1では受光強度3で集光され、高さ方向位置zd2では受光強度2で集光され、高さ方向位置zd3では受光強度1で集光されて走査光束の集光点が形成される。ところが、高さ方向位置zd4では受光強度1で集光され、高さ方向位置zd5では受光強度2で集光され、高さ方向位置zd6では受光強度3で集光されるはずが、実際には、検査対象物3の表面に走査光束がそれぞれ反射されるため、仮想の走査光束の集光点となっている。
図8Dは、図8Cに示す受光強度1〜5を光検出器7で光電変換して得られる光電変換信号出力Iと主走査方向位置xdjとの関係を示すグラフである。図8Dにおいて、光検出器7の光電変換信号出力I(1,1)〜I(1,m)を結ぶ長い点線は、第1鏡面11cによる走査光束の主走査方向位置xdjにおける光強度を示している。また、光検出器7の光電変換信号出力I(2,1)〜I(2,m)を結ぶ短い点線は、第2鏡面11cによる走査光束の主走査方向位置xdjにおける光強度を示している。また、光検出器7の光電変換信号出力I(3,1)〜I(3,m)を結ぶ一点鎖線は、第3鏡面11cによる走査光束の主走査方向位置xdjにおける光強度を示している。また、光検出器7の光電変換信号出力I(4,1)〜I(4、m)を結ぶ2点鎖線は、第4鏡面11cによる走査光束の主走査方向位置xdjにおける光強度を示している。また、光検出器7の光電変換信号出力I(5,1)〜I(5,m)を結ぶ直線は、第5鏡面11cによる走査光束の主走査方向位置xdjにおける光強度を示している。また、光検出器7の光電変換信号出力I(6,1)〜I(6,m)を結ぶ太い直線は、第6鏡面11cによる走査光束の主走査方向位置xdjにおける光強度を示している。
図8Eは、各主走査方向位置xdj毎に、各高さ方向位置zdiにおける光電変換信号出力Iをマークし、そのマークをなめらかな曲線で結んだグラフである。主走査方向位置xd1のときの各高さ方向位置zdi(第1鏡面11cから第6鏡面11cの走査)の光電変換信号出力I(1,1)〜I(6,1)を、図8E中では三角形のマークで示している。同様にして、主走査方向位置xd2のときの各高さ方向位置zdiの光電変換信号出力I(2,1)〜I(2,6)を、図8E中では四角形のマークで示し、主走査方向位置xd3のときの各高さ方向位置zdiの光電変換信号出力I(3,1)〜(3,6)を、図8E中では円形のマークで示している。
図8Eに示すように、主走査方向位置xd1(三角形)のとき、光電変換信号出力Iは、高さ方向位置zd5と高さ方向位置zd6との間で最大値となる。演算部14の抽出部14aは、高さ方向位置zd5と高さ方向位置zd6との間の高さを、検査対象物3の主走査方向位置xd1における測定高さzm1として抽出する。また、主走査方向位置xd2(四角形)又は主走査方向位置xd3(円形)のとき、光電変換信号出力Iは、高さ方向位置zd3と高さ方向位置zd4との間で最大値となる。演算部14の抽出部14aは、高さ方向位置zd3と高さ方向位置zd4との間の高さを、検査対象物3の主走査方向位置xd2又はxd3における測定高さzm2又はzm13して抽出する。以下、同様にして抽出部14aにより、各主走査方向位置xdjにおける測定高さ位置zmjを抽出していくことで、検査対象物3の走査線上の高さ情報を得ることができる。
なお、高さ方向位置zdiは、前述の通り間隔f×dα×tan(β)で離散的に変化するので、抽出部14aで、上記の通り、最大値になる高さ方向位置zdiを抽出すると、測定高さzmiの間隔もf×dα×tan(β)の離散値となる(つまり、測定高さ分解能がf×dα×tan(β)となる)。しかし、多項式補間などの演算処理を外観位置座標演算部14aで行うことにより、各高さ方向位置zdi間の中間点を測定高さzmiとして求めることができ、高さ分解能を小さくすることが可能になる。
また、こうした演算処理を行うには、データ記憶部13に記憶された光検出器7の光電変換信号出力Iと回転多面鏡11の鏡面番号iとの関連付けが必要になる。そのために、制御部16により、回転多面鏡11の回転と同期をとる信号(以下、回転同期信号という)を1回転に1回、外観位置座標演算部14bに出力させる。また、制御部16により、各鏡面11cによる走査動作と同期を取る信号(以下、走査同期信号という)を各鏡面走査毎に1回、外観位置座標演算部14bに出力させる。そして、外観位置座標演算部14bにより、回転同期信号と走査同期信号とを組合せることで、光検出器7の光電変換信号出力Iと回転多面鏡11の鏡面番号iとの関連付けを行うことが可能になる。
以上、本第1実施形態の外観検査装置及び方法によれば、回転多面鏡11の1回転における光検出器7の光電変換信号出力Iのデータをデータ記憶部13に記憶させ、演算部14より、そのデータ記憶部13が記憶するデータのうち、主走査方向位置xdjと副走査方向位置ydiとが同一の点における光電変換信号出力Iが最大になる高さ方向位置zdiを求めることで、検査対象物3の走査直線上の高さ情報(つまりは、XZ断面形状)を得ることができる。
さらに、本第1実施形態の外観検査装置及び方法によれば、図7Bで示したように、制御部16により、テーブル送り装置12の送り量Ytを、回転多面鏡11の等角速度の回転に同期させて、各鏡面による複数の照射光集光点が、検査対象物3の高さ方向Zに夫々位置するように制御することにより、検査対象物3のXY走査範囲における、各主走査方向位置xdjと各副走査方向位置ydiでの高さ方向位置zmiの情報(つまりは、位置座標)を得ることができる。
なお、本第1実施形態の外観装置及び方法によれば、前記演算部14により検査対象物3の外観の位置座標を、例えば、図7B及び図8Aにおいては、主走査方向にm点(主査走査方向Xのサンプリング数)、副走査方向に5点(回転多面鏡11の回転数)、及び高さ方向に6点(回転多面鏡の鏡面数)の合計(m×5×6=)30×m点、求めることで、検査対象物の外観を立体的に検査することができる。
以上、本第1実施形態では、テーブル送り装置12により検査対象物3を副走査方向Yに移動する方式について述べたが、検査対象物3は固定で、光学系全体を副走査方向Yに移動する方式でも、同様の効果を得ることができる。また、本第1実施形態では、走査集光レンズ2をfθレンズとして説明したが、主走査方向位置xdJと入射角θの関係が直線比例関係にない場合(たとえば、x=f×sin(θ)やx=f×tan(θ)など)の場合でも、同様の効果を得ることができる。
《第2実施形態》
図9Aは、本発明の第2実施形態における外観検査装置及び方法の光学系の構成を副走査方向Yから見た概略図である。図9Bは、本発明の第2実施形態における外観検査装置の光学系の構成を主走査方向Xから見た概略図である。
本発明の第2実施形態の外観検査装置及び方法は、図9A及び図9Bに示すように、走査集光レンズ2の光軸を回転多面鏡11の回転軸11bと直交する平面から角度β、傾斜させることなく、高さ方向Zに平行に配置された走査集光レンズ2Aを備えるとともに、走査集光レンズ2Aと検査対象物3との間に、集光点位置形成用光学系の一例を構成する、主走査方向Xと平行な入射面と射出面を持つ楔形の長尺プリズム15をさらに備える点で、本発明の第1実施形態の外観検査装置と異なる。それ以外の点については、本発明の第1実施形態の外観検査装置及び方法と同様であるので、重複する説明は省略する。
図9A及び図9Bに示すように、長尺プリズム17の入射面17aと射出面17bとが主走査方向Xに平行に配置されているため、走査光束は、長尺プリズム17を通過し、副走査方向Yと垂直な面内では曲がらず、屈折の作用により、主走査方向Xと垂直な面内でのみ角度γで折れ曲がり、照射光集光点Pbで集光される。そして、集光点Pbで集光された走査光束は、回転多面鏡11の回転により、検査対象物3を主走査方向Xに直線走査する。回転多面鏡11の鏡面角度がλ=α/2の場合、走査集光レンズ2から射出される走査光束は、第1実施形態と同様に、副走査方向Yに距離yin=f×αだけ平行移動して、長尺プリズム17に入射する。長尺プリズム17に入射した走査光束は、長尺プリズム17の作用により、平行移動量が距離yinから距離yに変化し、照射光集光点Pb−1の位置が走査集光レンズ2の光軸中心を通過する際の照射光集光点Pbに対して、副走査方向Yに対して距離yずれ、高さ方向Zに距離zだけずれる。
本第2実施形態の第1実施形態との相違点は、長尺プリズム17を新たに設けた点と、走査集光レンズ2の傾きβをなくした点の2点であるが、第1及び第2実施形態とも、回転多面鏡11の鏡面角度λにより、検査対象物3に対してX走査とYZ走査とを同時に実施でき、同様の効果を発揮することができる。
次に、図10A及び図10Bを用いて、長尺プリズム17の作用について、詳細に説明する。図10Aは、長尺プリズム17の作用を説明する図であり、図10Bは、長尺プリズム17による照射光集光点の移動を説明する図である。
図10Aに示すように、長尺プリズム17の頂角をa、屈折率をnとし、光源1の光束が長尺プリズム17の入射面17a上の点A2から入射し、射出面17b上の点C2から射出される場合、snellの法則及び幾何的な関係により、走査集光レンズ2から射出された走査光束が長尺プリズム17により折れ曲がる角度(以下、折れ曲がり角度という)γは、次式のようになる。ここで、走査集光レンズ2から射出され長尺プリズム17に入射する走査光束(以下、入射光という)が入射面17aとなす角度(以下、入射角という)をb11とする。また、長尺プリズム17内に入射した走査光束が、入射面17aとなす角度をb12とし、射出面17bとなす角度をb21とする。また、長尺プリズム17から射出された走査光束(以下、射出光という)が射出面17bとなす角度をb22とする。
sin(b12)=sin(b11)/n (点A2におけるsnellの法則)
sin(b22)=sin(b21)×n (点C2におけるsnellの法則)
a=b21+b12 (三角形の幾何的な関係)
γ=(b11−b12)−(b21−b22) (幾何的な関係)
=b11+b22−a=f1(a、n、b11)
つまり、折れ曲がり角度γは、頂角a,屈折率n,入射角b11の関数f1(a、n、b11)となる。したがって、副走査方向Yに距離yinだけ平行移動した点A1〜点C1を通過する走査光束も、点A2〜点C2を通過する走査光束と同じ入射角b11であるので、折れ曲がり角度はγとなる。つまり、点A1〜点C1を通過し点C1から射出された射出光は、点A2〜点C2を通過し点C2から射出された射出光と平行になる。
点C1から射出された射出光と点C2から射出された射出光との距離yは、点A1に入射する入射光と点A2に入射する入射光の距離yinと直線比例関係にあり、その比例係数は、snellの法則から次式のようになり、結局、頂角a・屈折率n・入射角b11の関数f2(a、n、b11)となる。
/yin=cos(b12)/cos(b11)×cos(b22)/cos(b21)=f2(a、n、b11)
この作用により、図9Bに示すように、照射光集光点Pbは、走査光束の進行方向に距離yだけ移動して照射光集光点Pb−1に移動する。
次に、長尺プリズム17による、照射光集光点Pbの高さ方向Zの移動について述べる。図10Bに示すように、厚みt・屈折率nの長尺プリズム17に集束角θが小さい走査光束が入射すると、snellの法則および近軸近似(sin(θ)≒θ)により、照射光集光点は点Dから点Eへ、走査光束の進行方向にdz=t×(1−1/n)だけ移動する。そのため、図10Aにおいて、点A1に入射する入射光が、長尺プリズム17を通過しなければ、点A1からL1の距離にある点B1で集光する入射光であった場合、点A1〜点C1を通過し点C1から射出される射出光の照射光集光点E1は、長尺プリズム17により折れ曲がる走査光束の径路に沿って点A1から距離L1をとった点D1(距離A1B1=距離A1C1+距離C1D1=L1)に対して、距離dz=t×(1−1/n)だけ走査光束の進行方向に移動する(t=距離A1C1)。
同様に、点A2に入射する入射光の照射光集光点は、距離dz=t×(1−1/n)だけ移動し点E2となる。つまり、長尺プリズム17を通過しなければ、照射光集光点までの距離が同じである走査光束でも、長尺プリズム17の入射面17aに対する入射位置が異なる(例えば点A1と点A2)と、走査光束の進行方向における照射光集光点の位置がz=(t―t)×(1−1/n)だけ異なる。ここで、長尺プリズム17中を通過する距離の差(t―t)は、三角形の幾何的な関係から明らかに、点A1と点A2の距離c12と直線比例し、その比例係数は頂角aと入射角b12の関数となる。さらに、c12=yin/cos(b11)の関係があるので、結局、zは距離yinと直線比例し、その比例係数は頂角a、屈折率nn、入射角b11の関数f3となる。
/yin=f3(a、n、b11)
以上の関係により、走査光束は、図9Bに示すように、長尺プリズム17の作用により、角度γだけ折れ曲がり、照射光集光点の点Pbから点Pb−1'へ(副走査方向Yへ距離y、高さ方向Zへ距離z)移動し、点Pbと点Pb−1とを結ぶ直線は走査光束の進行方向に垂直な面に対して、次式の角度βだけ傾く。
tan(β)=z/y=f3(a、n、b11)/f2(a、n、b11)
つまり、長尺プリズム17の3つのパラメータ(頂角a、屈折率n、入射角b11)を変更することにより、検査対象物3に対する高さ方向位置zdiと副走査方向位置ydiを変更することができ、自由度の高い設計が可能になる。
なお、前記様々な実施の形態のうち任意の実施の形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏することができる。
本発明は、添付図面を参照しながら好ましい実施の形態に関連して充分に記載されているが、この技術に熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。
2005年4月14日に出願された日本国特許出願No.2005−116869号の明細書、図面、および特許請求の範囲の開示内容は、全体として参照されて本明細書の中に取り入れられるものである。
本発明にかかる外観検査装置及び方法は、回転多面鏡による直線走査光学系に簡単な機能を付加することで、高速及び高精度に検査対象物の外観座標を求められる効果を有しており、特に平面上に広がる物体の外観検査装置として有用であり、具体的には、実装基板のはんだ付け工程における電子部品の実装状態やクリームはんだの塗布状態を検査する外観検査装置及び方法に有用である。
本発明のこれらと他の目的と特徴は、添付された図面についての好ましい実施の形態に関連した次の記述から明らかになる。
図1Aは、本発明の第1実施形態における外観検査装置の光学系および機構系の構成を示す概略斜視図である。 図1Bは、図1Aの部分拡大斜視図である。 図2は、本発明の第1実施形態における外観検査装置及び方法の光学系の構成を、副走査方向から見た概略図である。 図3Aは、本発明の第1実施形態における外観検査装置及び方法の回転多面鏡の鏡面角度の効果を説明する図である。 図3Bは、本発明の第1実施形態における外観検査装置及び方法の走査集光レンズの設置角度の効果を説明する図である。 図4Aは、本発明の第1実施形態における外観検査装置の回転多面鏡の鏡面角度の変化を示す側面図である。 図4Bは、本発明の第1実施形態における外観検査装置の回転多面鏡の鏡面角度の変化を示す断面図である。 図4Cは、本発明の第1実施形態における外観検査装置の回転多面鏡の形状例を示す斜視図である。 図5Aは、本発明の第1実施形態における外観検査装置及び方法の照射光集光点の鏡面による変化を示す側面図である。 図5Bは、本発明の第1実施形態における外観検査装置及び方法の照射光集光点の鏡面による変化を示す斜視図である。 図6Aは、本発明の第1実施形態における外観検査装置の、副走査方向の送り動作とデータ処理について説明するための、構成を示す概略斜視図である。 図6Bは、図6Aの部分拡大図である。 図7Aは、本発明の第1実施形態における外観検査装置及び方法のテーブル送り装置による副走査方向位置への検査対象物の送り量の制御を示す図である。 図7Bは、本発明の第1実施形態における外観検査装置及び方法の検査対象物に対するYZ走査の原理を示す図である。 図8Aは、本発明の第1実施形態における外観検査装置及び方法のデータ記憶部の記憶内容の模式図である。 図8Bは、本発明の第1実施形態における外観検査装置及び方法の外観位置座標演算部の演算方法の原理を示す図である。 図8Cは、本発明の第1実施形態における外観検査装置及び方法の検査対象物に対するYZ走査の一例を示す図である。 図8Dは、本発明の第1実施形態における外観検査装置及び方法のデータ記憶部の記憶内容の一例を示す模式図である。 図8Eは、本発明の第1実施形態における外観検査装置及び方法の外観位置座標演算部の演算方法の一例を示す図である。 図9Aは、本発明の第2実施形態における外観検査装置及び方法の光学系の構成を副走査方向から見た概略図である。 図9Bは、本発明の第2実施形態における外観検査装置及び方法の光学系の構成を主走査方向から見た概略図である。 図10Aは、本発明の第2実施形態における外観検査装置及び方法の長尺プリズムの作用を説明する図である。 図10Bは、本発明の第2実施形態における外観検査装置及び方法の長尺プリズムによる照射光集光点の移動を説明する図である。 図11Aは、従来の共焦点法の外観検査装置の光学系の構成図である。 図11Bは、従来の共焦点法の外観検査装置における光検出器7の光電変換信号出力Iと検査対象物の位置関係を示す図である。 図12Aは、従来の共焦点法の外観検査装置におけるZ走査の例1(集光レンズの移動)を示す図である。 図12Bは、従来の共焦点法の外観検査装置におけるZ走査の例2(平行ガラスの挿入)を示す図である。

Claims (7)

  1. 光束を射出する光源と、
    外周部に少なくとも3つの鏡面を有し、回転軸まわりに等角速度で回転可能に配置され、前記光源から射出された前記光束を前記夫々の鏡面により検査対象物に向けて偏向し、前記回転により前記光束を主走査方向に直線状に走査可能な回転多面鏡と、
    前記回転多面鏡の回転により、前記回転多面鏡の前記夫々の鏡面により偏向走査された前記光束を集光点で集光させつつ前記集光点を前記検査対象物の前記主走査方向と直交する高さ方向の検査範囲を移動させる集光点位置形成用光学系と、
    前記集光点位置形成用光学系を通過したのち、前記検査対象物により反射されて、前記集光点位置形成用光学系を経由して、前記回転多面鏡の前記鏡面で偏向される反射光の光強度であって前記集光点と前記光束の前記検査対象物での反射点との距離に依存する光強度を、光電変換信号出力に光電変換する光検出器と、
    前記回転多面鏡の前記等角速度の回転に同期して、前記検査対象物を前記主走査方向及び前記高さ方向と直交する副走査方向に移動させる検査対象物移動装置と、
    前記光検出器により光電変換された前記反射光の前記光電変換信号出力に基づいて、前記検査対象物の外観の位置座標を求め、前記検査対象物の外観の検査を行う演算部と、を備え、
    前記回転多面鏡は、前記等角速度の回転に伴い、前記光束の前記集光点を前記副走査方向にずらすように、当該回転多面鏡の回転軸と前記鏡面とのなす角度である鏡面角度が各鏡面ごとに異なるように構成され、
    前記検査対象物移動装置は、前記回転多面鏡が前記等角速度で1回転する間、前記集光点位置形成用光学系により前記高さ方向の前記検査範囲で移動されるとともに前記夫々の鏡面により前記副走査方向にずらされた前記集光点が、前記検査対象物の前記高さ方向に直線状に走査されるように、前記検査対象物を前記副走査方向に移動させるとともに、前記回転多面鏡が前記等角速度でさらに1回転を開始する前に、前記副走査方向に前記検査対象物を移動させて、前記主走査方向の直線状の走査及び前記高さ方向の前記検査範囲での前記集光点の移動による外観検査を、前記回転多面鏡の前記1回転での外観検査と前記検査対象物上の異なる部分で行うように構成されていることを特徴とする外観検査装置。
  2. 前記集光点位置形成用光学系は、光軸が前記回転多面鏡の前記回転軸と直交する方向に対して傾斜するように配置され、前記回転多面鏡の前記夫々の鏡面により偏向走査された前記光束を前記集光点で集光させる走査集光レンズを備えて、前記集光点が前記主走査方向に直線状に移動しつつ前記高さ方向の前記検査範囲を移動することを特徴とする請求項1に記載の外観検査装置。
  3. 前記集光点位置形成用光学系は、
    光軸が前記回転多面鏡の前記回転軸と直交する方向と平行になるように配置され、前記回転多面鏡の前記夫々の鏡面により偏向走査された前記光束を前記集光点で集光させる走査集光レンズと、
    前記走査集光レンズと前記検査対象物との間に、入射面と射出面とが前記主走査方向と平行になるように配置され、前記入射面から入射する光束を屈折させて前記射出面から射出するプリズムとを備えて、
    前記走査集光レンズを通過した光束が、前記プリズムの前記入射面から入射し、屈折されて前記射出面から射出されて、前記集光点が前記主走査方向に直線状に移動しつつ前記高さ方向の前記検査範囲を移動することを特徴とする請求項1に記載の外観検査装置。
  4. さらに、前記回転多面鏡が少なくとも1回転する間の、前記光検出器から出力された前記反射光の前記光電変換信号出力を記憶するデータ記憶部を備え、
    前記演算部は、前記データ記憶部に記憶された前記光電変換信号出力に基づいて、前記検査対象物の前記高さ方向の位置を求めて前記検査対象物の外観の位置座標を求め、前記検査対象物の外観の検査を行うことを特徴とする請求項1に記載の外観検査装置。
  5. 外周部に少なくとも3つの鏡面を有するとともに回転軸と前記鏡面とのなす角度である鏡面角度が各鏡面ごとに異なるように構成された回転多面鏡を前記回転軸まわりに等角速度で回転させて、光源から前記鏡面へ射出された光束を検査対象物に向けて偏向させつつ主走査方向に直線状に走査させ、前記偏向走査において、集光点位置形成用光学系により、前記回転多面鏡の前記夫々の鏡面により偏向走査された前記光束を集光点で集光させつつ前記集光点を前記検査対象物の前記主走査方向と直交する高さ方向の検査範囲で移動させるとともに、前記鏡面角度が異なる前記夫々の鏡面により前記主走査方向及び前記高さ方向と直交する副走査方向ずらされた前記集光点が、前記検査対象物の前記高さ方向に直線状に走査されるように、前記検査対象物を前記副走査方向に移動させ、前記副走査方向に移動する前記検査対象物により反射されて、前記集光点位置形成用光学系を経由して、前記回転多面鏡の前記鏡面に偏向される反射光の光強度であって前記集光点と前記光束の前記検査対象物の反射点との距離に依存する光強度を光電変換信号出力に光電変換し、前記光電変換信号出力に基づいて前記検査対象物の外観の位置座標を求め、前記検査対象物の外観の検査を行い、
    次いで、前記回転多面鏡が前記等角速度でさらに1回転を開始する前に、前記副走査方向に前記検査対象物を移動させ、
    次いで、前記主走査方向の直線状の走査及び前記高さ方向の前記検査範囲での前記集光点の移動による外観検査を、前記回転多面鏡の前記1回転での外観検査と前記検査対象物上の異なる部分で行うことを特徴とする外観検査方法。
  6. 前記偏向走査において、前記集光点位置形成用光学系を構成し且つ光軸が前記回転多面鏡の前記回転軸と直交する方向に対して傾斜されるように配置された走査集光レンズにより、前記回転多面鏡の前記夫々の鏡面により偏向走査された前記光束が前記集光点に集光されながら、前記集光点が前記主走査方向に直線状に移動しつつ前記高さ方向の前記検査範囲で移動するように集光されることを特徴とする請求項5に記載の外観検査方法。
  7. 前記偏向走査において、前記集光点位置形成用光学系を構成し且つ光軸が前記回転多面鏡の前記回転軸と直交する方向と平行になるように配置された走査集光レンズにより、前記回転多面鏡の前記夫々の鏡面により偏向走査された前記光束が前記集光点で集光され、
    前記集光点位置形成用光学系を構成し且つ前記走査集光レンズと前記検査対象物との間に入射面と射出面とが前記主走査方向と平行になるように配置されたプリズムにより、前記走査集光レンズを通過した前記光束が、前記プリズムの前記入射面から入射し、屈折されて前記射出面から射出され、前記集光点が前記主走査方向に直線状に移動しつつ前記高さ方向の前記検査範囲で移動するように集光されることを特徴とする請求項5に記載の外観検査方法。
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