JP4872811B2 - タイヤの検査装置および方法 - Google Patents

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Description

本発明は、タイヤの検査装置および方法に関し、さらに詳しくは、タイヤのサイズや種類にかかわらず容易に精度よく金属センサを位置決めでき、タイヤ内部に埋設されたベルト部材のスプライス部における金属ワイヤの乱れを精度よく検出できるようにしたタイヤの検査装置および方法に関するものである。
タイヤの内部に埋設されるベルト部材は、多数の金属ワイヤを並列して構成されているが、このベルト部材のスプライス部において金属ワイヤがばらけていると、タイヤの品質に大きな悪影響を及ぼすため、未然にこのような金属ワイヤの乱れを検出する必要がある。このような金属ワイヤの乱れを検出するには、設計どおりにベルト部材がスプライスされたタイヤでは金属ワイヤが検出されない、タイヤの外側側面の所定位置で金属センサを用いて、金属ワイヤの有無を検出するようにすればよい。
ところで、従来、加硫したタイヤの内部のワイヤの配列状態を検知する検査装置や方法が種々提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。これらの従来の提案では、タイヤのトレッド面に相当する外周面や内周面などのタイヤの種類やサイズによらず、比較的形状の変化が小さい範囲を検査対象としている。そのため、金属センサを所定の位置に精度よく固定する位置決め手段を有していなかった。また、特許文献1では、タイヤの内周面形状に追従させるように金属センサを変位移動可能に支持しているが、2つの車輪に挟んで配置した金属センサを、ラックおよびピニオンを用いて、2つの車輪とともに一体的に変位移動させる構造になっているので、タイヤの種類やサイズによって形状が大きく異なる様々なタイヤの外側側面に沿うように変位移動させることができず、精度良く金属ワイヤの有無を検出することができないという問題があった。
特開平9−193628号公報 特開平8−304009号公報
本発明の目的は、タイヤのサイズや種類にかかわらず容易に精度よく金属センサを位置決めでき、タイヤ内部のベルトスプライス部における金属ワイヤの乱れを精度よく検出できるようにしたタイヤの検査装置および方法を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明のタイヤの検査装置は、支持ローラを表面に配置して傾斜させて配置した検査台と、この検査台の表面上に配置され、先端に保持ローラを有して後端側の支持軸まわりに回転して開閉移動する一対の保持アームと、前記検査台の下方位置に待機して検査台の上に突出移動する1個の駆動ローラと、2つの車輪の間に配置されて検査対象となる加硫後のタイヤまたはグリーンタイヤと非接触状態でタイヤ内部の金属ワイヤを検出できる金属センサと、前記一対の保持アームおよび駆動ローラよりも検査台の傾斜上方側に配置され、横置きで検査台の所定位置に保持された検査対象のタイヤに対して前記金属センサを近接・離反させて、そのタイヤの両側の外側側面の所定位置に固定する位置決め手段とを備え、前記検査台上を支持ローラに支持されて傾斜下方側に滑り落ちる検査対象のタイヤのトレッド面に前記一対の保持アームの保持ローラが当接することにより、そのタイヤを所定位置に保持し、次いで前記駆動ローラを検査台の上に突出させてタイヤの内側でビード部に当接させるように設置し、次いで一対の保持アームを支持軸まわりに回転させて閉じた状態にして一対の保持ローラと駆動ローラとの間に検査対象のタイヤを挟むようにし、その後、前記位置決め手段を検査対象のタイヤに近接移動させた際に位置決め手段を構成するストッパローラを、タイヤトレッド面に当接させることにより、前記金属センサのそれぞれを検査対象のタイヤの予め設定した両側の外側側面の所定位置の上方、下方に位置させ、次いで前記位置決め手段により移動させてそれぞれの金属センサの両側に設けた車輪をタイヤ円周方向に転動する向きにして、検査対象のタイヤの両側の外側側面の所定位置に当接させて金属センサを固定状態で位置決めし、2つの車輪とともに2つの車輪の高さ位置が変位するように傾斜可能に軸支したそれぞれの金属センサの2つの車輪を、前記駆動ローラを回転させることにより一方向に回転する検査対象のタイヤの外側側面上で転動させながら、タイヤを一回転させる構成にして、検査対象のタイヤ内部に埋設されたベルト部材を構成する金属ワイヤの有無を検出することを特徴とするものである。
また、本発明のタイヤの検査方法は、支持ローラを表面に配置して傾斜させて配置した検査台上を、横置きにした検査対象となる加硫後のタイヤまたはグリーンタイヤが傾斜下方側に滑り落ち、このタイヤのトレッド面に、検査台の表面上に配置されて、後端側の支持軸まわりに回転して開閉移動する一対の保持アームの先端に設けた保持ローラを当接させることにより、検査対象のタイヤを所定位置に保持し、次いで前記検査台の下方位置に待機している1個の駆動ローラを検査台の上に突出させてタイヤの内側でビード部に当接させるように設置し、次いで前記一対の保持アームを支持軸まわりに回転させて閉じた状態にして一対の保持ローラと駆動ローラとの間にタイヤを挟むようにし、その後、前記一対の保持アームおよび駆動ローラよりも検査台の傾斜上方側に配置されて、前記所定位置に保持された検査対象のタイヤに対して、2つの車輪の間に配置されて検査対象のタイヤと非接触状態でタイヤ内部の金属ワイヤを検出できる金属センサを近接・離反させて、そのタイヤの両側の外側側面の所定位置に固定する位置決め手段を、検査対象のタイヤに近接移動させた際に位置決め手段を構成するストッパローラをタイヤトレッド面に当接させることにより、前記金属センサのそれぞれを検査対象のタイヤの予め設定した両側の外側側面の所定位置の上方、下方に位置させ、次いで前記位置決め手段により移動させてそれぞれの金属センサの両側に設けた車輪をタイヤ円周方向に転動する向きにして、検査対象のタイヤの両側の外側側面の所定位置に当接させて金属センサを固定状態で位置決めし、2つの車輪とともに2つの車輪の高さ位置が変位するように傾斜可能に軸支したそれぞれの金属センサの2つの車輪を、前記駆動ローラを回転させることにより一方向に回転する検査対象のタイヤの外側側面上に転動させながら、タイヤを一回転させることにより、タイヤ内部に埋設されたベルト部材を構成する金属ワイヤの有無を検出するようにしたことを特徴とするものである。
本発明によれば、支持ローラを表面に配置した検査台の上で検査対象のタイヤを保持手段により所定位置に保持し、この所定位置に保持したタイヤに対して位置決め手段によって金属センサを近接移動させた際に、ストッパローラをタイヤトレッド面に当接させることで、タイヤの種類やサイズにかかわらず、容易に精度よく、金属センサをタイヤの外側側面の所定位置に固定した状態に位置決めできる。また、位置決めした金属センサは、2つの車輪とともに、2つの車輪の高さ位置が変位するように傾斜可能に軸支されているので、タイヤの様々な表面形状に沿って追従するように変動でき、かつ、2つの車輪がタイヤの外側側面に当接、転動することで、金属センサをタイヤ表面とのすき間が一定に保たれる。そのため、設計どおりであればタイヤ内部に埋設されたベルト部材を構成する金属ワイヤが検出されない所定位置に金属センサを固定して検査を行うようにすれば、精度よく金属ワイヤの有無を検出できる。これによって、ベルト部材のスプライス部における金属ワイヤの乱れを精度よく把握できる。
以下、本発明のタイヤの検査装置および検査方法を図に示した実施形態に基づいて説明する。
図1〜3に例示するように、本発明のタイヤの検査装置1(以下、検査装置1という)は、多数の支持ローラ3を表面に配置した検査台2を有し、この検査台2に検査対象となるタイヤTが載置される。この検査台2は傾斜して設置されており、傾斜下方側には保持ローラ5を先端に有する一対の保持アーム4、4が対向して設けられている。この保持ローラ5を有する一対の保持アーム4、4が、タイヤTを検査台2の所定位置に保持する保持手段となる。
検査台2の傾斜上方側には、所定位置に保持されたタイヤTに対して、金属センサ9a、9bを近接・離反させる位置決め手段が設置されている。保持手段と位置決め手段との間にはタイヤTを回転駆動させる回転駆動手段6が設置されている。
位置決め手段は、支持フレーム19を検査台2の長手方向に進退させる進退移動シリンダ20を有し、支持フレーム19には、検査台2を上下に挟むように昇降シリンダ10aのシリンダロッド11aに取り付けた上側の金属センサ9aと、昇降シリンダ10bのシリンダロッド11bに取り付けた下側の金属センサ9bとを備えている。支持フレーム19には、さらに、昇降シリンダ18のシリンダロッドに取り付けられたストッパローラ17が設けられている。
金属センサ9a、9bは、タイヤTと非接触状態でタイヤ内部の金属ワイヤを検出できるものであればよく、電気式、磁気式等など特に限定させるものではない。それぞれの金属センサ9a、9bは同じ構造であり、それぞれシリンダロッド11a、11bに同じ機構を用いて取り付けられているので、図4および図5には代表して上側の金属センサ9aを例示する。この金属センサ9aは、2つの車輪12、12の間に配置され、最下面が検出部Sになっている。シリンダロッド11aの先端には、センサフレーム16が固設されており、金属センサ9aは、回転軸13によってセンサフレーム16に軸支されている。金属センサ9aに形成された円弧状のガイド孔14には、センサフレーム16に突設されたガイド突起15が挿通している。
そのため、ガイド孔14およびガイド突起15にガイドされて、金属センサ9aが2つの車輪12、12とともに、回転軸13を中心にして回転移動する。したがって、金属センサ9aは、2つの車輪12、12の高さ位置が変位するようにタイヤTの表面形状に沿うように追従して傾斜することができる。しかも、2つの車輪12、12がタイヤTの表面に当接するので、検出部SとタイヤTの表面とのすき間を常に一定の間隔に保つことができる。
回転駆動手段6は、検査台2の下方位置に配置された昇降シリンダ8により昇降するように構成されている。昇降シリンダ8のシリンダロッドが伸びることによって、検査台2の下方位置に待機している駆動ローラ7が、検査台2の上に突出移動する。駆動ローラ7は電動モータ等の駆動源により回転駆動する。
検査台2の上流側(傾斜上方側)には供給台21が配置されている。この供給台21の表面には多数の支持ローラ22が配置されるとともに、保持ローラ24を先端に有する一対の保持アーム23、23が設けられている。
次いで、この検査装置1を用いた本発明の検査方法の手順を説明する。
図1のように、供給台21の上に載置されていたタイヤTに保持ローラ24を当接させていた一対の保持アーム23、23を、支持軸まわりに回転させて開放した状態にする。これにより、保持から開放されたタイヤTは、傾斜している供給台21の上を支持ローラ22により支持されて傾斜下方側に滑り落ちるように移動する。
この時、一対の保持アーム4、4は、少し開いた状態になるように移動させておく。また、上下の2つの金属センサ9a、9bは、それぞれタイヤTに干渉しない上方位置、下方位置に待機させておく。また、駆動ローラ7は検査台2の表面から突出しない下方位置に待機させておく。
供給台21から滑り落ちてきたタイヤTは、検査台2上を同様に支持ローラ3に支持されて傾斜下方側に滑り落ち、一対の保持アーム4、4の保持ローラ5、5がタイヤTのトレッド面に当接することにより、検査台2の所定位置に保持される。このように、検査台2を傾斜させることにより、強制的にタイヤTを移動させることなく、所定位置に移動させて保持することができる。
駆動ローラ7は昇降シリンダ8のシリンダロッドを伸ばすことにより、検査台2の上に突出させて、所定位置に保持されたタイヤTの内側で、ビード部に当接するように設置する。次いで、一対の保持アーム4、4を支持軸まわりに回転させて閉じた状態にし、保持ローラ5、5と駆動ローラ7との間にタイヤTを挟むようにする。このようにして、タイヤTは2つの保持ローラ5、5と1つの駆動ローラ7によって回転可能に支持された状態になり、駆動ローラ7を回転させることによって一方向に回転することになる。
検査台2の所定位置にタイヤTを保持した後は、図2、3に例示するように、進退移動シリンダ20のシリンダロッドを伸ばして、支持フレーム19をタイヤTに近接移動させる。この近接移動の際に昇降シリンダ18のシリンダロッドを伸ばしストッパローラ17を検査台2の上に突出させておく。これにより、ストッパローラ17がタイヤTのトレッド面に当接し、この当接した位置で進退移動シリンダ20のシリンダロッドの移動を停止させる。このストッパローラ17がタイヤTのトレッド面に当接した時に、金属センサ9a、9bがそれぞれ、タイヤTの外側側面の所定位置の上方、下方に位置するように予め設定しておく。
このストッパローラ17がタイヤTのトレッド面に当接した位置で、それぞれのシリンダロッド11a、11bを伸ばして、それぞれの金属センサ9a、9bの両側に設けた2つの車輪12、12を、タイヤ円周方向に転動する向きにして、タイヤTの外側側面の所定位置に当接させる。これにより、タイヤTの両側の外側側面の所定位置には、金属センサ9a、9bが固定状態で設定される。このようにして、タイヤTの種類、サイズにかかわらず、ストッパローラ17をタイヤTのトレッド面に当接させるだけで、容易に金属センサ9a、9bをタイヤTの外側側面の所定位置に位置決めすることが可能になる。
金属センサ9a、9が固定状態で設定されるタイヤの外側側面の所定位置とは、タイヤTの内部に埋設されたベルト部材が設計どおりにスプライスされたタイヤTでは、金属ワイヤが検出されない位置である。したがって、金属センサ9a、9bが、この所定位置で金属ワイヤの存在を検出すれば、ベルト部材のスプライス部において、ベルト部材を構成する金属ワイヤがばらけて乱れていると判断することができる。
回転するタイヤTの外側側面の所定位置では固定状態の金属センサ9a、9b(検出部S)が、2つのタイヤ円周方向に転動する車輪12、12によって、タイヤTの表面と一定のすき間を保ちながら非接触状態で金属ワイヤの有無を検出する。また、この金属センサ9a、9bは、2つの車輪12、12とともに、2つの車輪12、12の高さ位置が変位するように傾斜可能に回転軸13により軸支されているので、タイヤTの様々な表面形状に沿って追従するように変動できる。
したがって、タイヤTの種類やサイズの違いによるタイヤ形状の影響が最小限になり、誤検出や見逃しをなくして精度よく金属ワイヤの有無を検出できる。これによって、ベルト部材のスプライス部における金属ワイヤの乱れを精度よく検出、把握できる。
この実施形態では2つの金属センサ9a、9bを設けて、タイヤTの両側の外側側面において同時に金属ワイヤの有無を検出するので、タイヤTを一回転するだけで検査が終了する。参考形態として、金属センサ9a、9bをいずれか1つ設けるようにすることもできるが、その場合は、タイヤTを表裏反対にして、同様の検査工程を2回行なう必要がある。
検査対象のタイヤTは加硫後のタイヤTだけでなく、未加硫のいわゆるグリーンタイヤであってもよい。即ち、加硫工程の前に、本発明のタイヤの検査方法を行なって、ベルト部材のスプライス部の金属ワイヤがばらけているか否かを検出する。このようにグリーンタイヤの段階で金属ワイヤの不具合を検出できれば、不具合のあるグリーンタイヤを加硫することを回避できるので、無駄な作業やエネルギーを削減することができる。
また、上記の実施形態では、タイヤTを横倒しにして検査台2に載置した状態で検査を行なうようにしているが、参考形態として、タイヤTのトレッド面を検査台2の支持ローラ3に当接させて、タイヤTを立設した状態にして検査を行なうようにしてもよい。
検査が終了した後は、金属センサ9a、9b、ストッパローラ17および駆動ローラ7を待機位置に戻し、一対の保持アーム4、4を開放するように支持軸まわりに回転移動させる。これにより、保持が開放されたタイヤTが検査台2の傾斜下方側へ移動して、後工程に搬送される。
本発明のタイヤの検査装置を例示する平面図である。 図1のタイヤの検査装置の作動状態を例示する平面図である。 図2の側面図である。 図2の金属センサを例示する拡大図である。 図4の金属センサの傾斜状態を示す説明図である。
符号の説明
1 検査装置
2 検査台
3 支持ローラ
4 保持アーム
5 保持ローラ
6 回転駆動手段
7 駆動ローラ
8 昇降シリンダ
9a、9b 金属センサ
10a、10b 昇降シリンダ
11a、11b シリンダロッド
12 車輪
13 回転軸
14 ガイド孔
15 ガイド突起
16 センサ用フレーム
17 ストッパローラ
18 昇降シリンダ
19 支持フレーム
20 進退移動シリンダ
21 供給台
22 支持ローラ
23 保持アーム
24 保持ローラ
S 検出部
T タイヤ

Claims (2)

  1. 支持ローラを表面に配置して傾斜させて配置した検査台と、この検査台の表面上に配置され、先端に保持ローラを有して後端側の支持軸まわりに回転して開閉移動する一対の保持アームと、前記検査台の下方位置に待機して検査台の上に突出移動する1個の駆動ローラと、2つの車輪の間に配置されて検査対象となる加硫後のタイヤまたはグリーンタイヤと非接触状態でタイヤ内部の金属ワイヤを検出できる金属センサと、前記一対の保持アームおよび駆動ローラよりも検査台の傾斜上方側に配置され、横置きで検査台の所定位置に保持された検査対象のタイヤに対して前記金属センサを近接・離反させて、そのタイヤの両側の外側側面の所定位置に固定する位置決め手段とを備え、前記検査台上を支持ローラに支持されて傾斜下方側に滑り落ちる検査対象のタイヤのトレッド面に前記一対の保持アームの保持ローラが当接することにより、そのタイヤを所定位置に保持し、次いで前記駆動ローラを検査台の上に突出させてタイヤの内側でビード部に当接させるように設置し、次いで一対の保持アームを支持軸まわりに回転させて閉じた状態にして一対の保持ローラと駆動ローラとの間に検査対象のタイヤを挟むようにし、その後、前記位置決め手段を検査対象のタイヤに近接移動させた際に位置決め手段を構成するストッパローラを、タイヤトレッド面に当接させることにより、前記金属センサのそれぞれを検査対象のタイヤの予め設定した両側の外側側面の所定位置の上方、下方に位置させ、次いで前記位置決め手段により移動させてそれぞれの金属センサの両側に設けた車輪をタイヤ円周方向に転動する向きにして、検査対象のタイヤの両側の外側側面の所定位置に当接させて金属センサを固定状態で位置決めし、2つの車輪とともに2つの車輪の高さ位置が変位するように傾斜可能に軸支したそれぞれの金属センサの2つの車輪を、前記駆動ローラを回転させることにより一方向に回転する検査対象のタイヤの外側側面上で転動させながら、タイヤを一回転させる構成にして、検査対象のタイヤ内部に埋設されたベルト部材を構成する金属ワイヤの有無を検出するタイヤの検査装置。
  2. 支持ローラを表面に配置して傾斜させて配置した検査台上を、横置きにした検査対象となる加硫後のタイヤまたはグリーンタイヤが傾斜下方側に滑り落ち、このタイヤのトレッド面に、検査台の表面上に配置されて、後端側の支持軸まわりに回転して開閉移動する一対の保持アームの先端に設けた保持ローラを当接させることにより、検査対象のタイヤを所定位置に保持し、次いで前記検査台の下方位置に待機している1個の駆動ローラを検査台の上に突出させてタイヤの内側でビード部に当接させるように設置し、次いで前記一対の保持アームを支持軸まわりに回転させて閉じた状態にして一対の保持ローラと駆動ローラとの間にタイヤを挟むようにし、その後、前記一対の保持アームおよび駆動ローラよりも検査台の傾斜上方側に配置されて、前記所定位置に保持された検査対象のタイヤに対して、2つの車輪の間に配置されて検査対象のタイヤと非接触状態でタイヤ内部の金属ワイヤを検出できる金属センサを近接・離反させて、そのタイヤの両側の外側側面の所定位置に固定する位置決め手段を、検査対象のタイヤに近接移動させた際に位置決め手段を構成するストッパローラをタイヤトレッド面に当接させることにより、前記金属センサのそれぞれを検査対象のタイヤの予め設定した両側の外側側面の所定位置の上方、下方に位置させ、次いで前記位置決め手段により移動させてそれぞれの金属センサの両側に設けた車輪をタイヤ円周方向に転動する向きにして、検査対象のタイヤの両側の外側側面の所定位置に当接させて金属センサを固定状態で位置決めし、2つの車輪とともに2つの車輪の高さ位置が変位するように傾斜可能に軸支したそれぞれの金属センサの2つの車輪を、前記駆動ローラを回転させることにより一方向に回転する検査対象のタイヤの外側側面上に転動させながら、タイヤを一回転させることにより、タイヤ内部に埋設されたベルト部材を構成する金属ワイヤの有無を検出するようにしたタイヤの検査方法。
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