JP4872461B2 - コンバインの刈取装置 - Google Patents

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Description

この発明は、圃場内の植立穀稈を刈り取って移送するコンバインの刈取装置に関する。
コンバインでの立毛穀稈の収穫作業は、コンバインの走行車台の前部に配置されている刈取装置の複数の引起装置で引き起こされ、その後、複数の掻込装置で掻き込まれて刈り取られる。刈り取られた穀稈は後方上部へ移送される。
刈り取りされた穀稈は、各掻込装置から右側下部へ設けた補助ラグ式穂先搬送装置の補助ラグ搬送チェンへ所定間隔で設けている補助引継搬送ラグで移送される。この補助ラグ式穂先搬送装置は、左右両側へ設けられている。
穀稈は、右側の穂先引継搬送装置の駆動掻込体の掻込爪部と左側の受動掻込体の掻込爪部とにより引き継ぎされて掻き込みされ、穂先引継搬送装置のラグ搬送チェンへ所定間隔で装着して設けた引継移送ラグで穀稈の穂先側が引継ぎされ、又、株元引継搬送装置の引継搬送チェンで穀稈の株元側が引継ぎされる。この穀稈は、後方上部へ移送されて脱穀処理される。
特開平9−168325号公報
刈取り穀稈の株元側を後方上部へ移送する下側の穀稈搬送装置と上側の株元引継搬送装置との上側には、穂先側を後方上部へ移送する補助ラグ式引継穂先移送装置と穂先引継搬送装置とを設け、これら補助ラグ式引継穂先搬送装置と穂先引継搬送装置との上下間であって穂先引継搬送装置の移送始端部の左右両側には、受動掻込体と駆動掻込体とを設けている。
しかしながら、多量の穀稈が供給されたときには、これら受動掻込体と駆動掻込体との間に詰りが発生したり、又は穀稈が切断されるなどの不具合が発生することがあった。
この発明により、これらの問題点を解決しようとするものである。
上述のような課題を解決するために、次のような技術手段を講じる。
請求項1記載の発明は、走行車台(2)の前方に設けた刈取装置(4)、穀引起す4つの引起装置(6)と、引起された穀稈を掻込む4つの掻込装置(9a)と、掻込まれた穀稈を刈取る刈刃装置(5c)と、該刈刃装置(5c)の後方右側に設けられて刈取穀稈の株元側を引継いで後方上部へ移送する右根元移送チェン(10d)を巻き掛けた右根元移送装置(10b)と、前記刈刃装置(5c)の後方左側に設けられて刈取穀稈の株元側を引継いで後方上部へ移送する左根元移送チェン(11a)を掛け回した左根元移送装置(1と、前記刈刃装置(5c)の後方上部配置されて刈取穀稈の穂先側を引継いで後方上部へ移送する穂先移送装置(12)と、前記刈刃装置(5c)の後方左側上部配置されて前記穂先移送装置(12)と共に刈取穀稈の穂先を後方上部へ移送する供給移送装置(14)を備え、前記右根元移送チェン(10d)の移送終端部と左根元移送チェン(11a)の移送終端部に合流部(リ)を形成したコンバインの刈取装置において前記右根元移送チェン(10d)を右外側の掻込装置に備えたスプロケット(9Q)と移送終端部に設けたテンション装置(28)のテンションプーリ(28c)とに掛け回し、該右根元移送チェン(10d)の移送始端部に挟持ガイド(21)を弾発して設け、右根元移送チェン(10d)の移送始端部における右外側の掻込装置の掻込スターホイルと右外側から二番目の掻込装置の掻込スターホイルとの噛み合い部の後側の部位に凹部(10f)を形成し、前記挟持ガイド(21)の移送終端側の部位には前記合流部(リ)まで延長した補助挟持ガイド(21b)を設け前記右根元移送チェン(10d)を支持するチェンレール(10e)の移送始端部には該右根元移送チェン(10d)の移送始端部を巻き掛けるスプロケット(9Q)への藁屑や雑草の巻き付きを防止するスクレーパ(30c)を設ける一方該チェンレール(10e)の移送終端部の上側面には、移送始端部側が高く移送終端部側が低くなるように傾斜した断面L字形状のガイド板(31b)を装着し、該ガイド板(31b)における移送終端部側の上面部を左外側へ延設して前記テンションプーリ(28の上側に重合させたことを特徴とするコンバインの刈取装置としたものである。
請求項2記載の発明は、前記ガイド板(31b)の上面部に該ガイド板(31b)をチェンレール(10e)に装着するボルト挿入用の挿入孔(31d)を設けたことを特徴とする請求項1記載のコンバインの刈取装置としたものである。
請求項3記載の発明は、前記穂先移送装置(12)の穂先移送ケース(12a)を、短辺側の2辺と長辺とを有して平面視で三角形状に形成し、該短辺側の2辺部で穂先移送ラグ(12c)が穂先移送ケース(12a)から突出して刈取穀稈の穂先側を移送する構成とし、前記短辺側の2辺の間の頂部には駆動スターホイル(12d)を軸支し、前記供給移送装置(14)に備える供給ケース(14A)の下側に、前記駆動スターホイル(12d)と噛合って駆動される供給スターホイル(14b)を従動軸(15a)で軸支して設け、該供給スターホイル(14b)の上側面には複数の供給ラグ(14c)を回転自在に取付け、該供給ラグ(14c)が供給ケース(14a)の前側部と内側部から突出して移送作用するように、該供給ケース(14a)に供給ラグ(14c)を起立させる起立ガイド(14d)を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2記載のコンバインの刈取装置としたものである。
請求項1記載の発明によれば多量の穀稈が掻込まれたときであっても、右根元移送チェン(10d)凹部(10f)部で穀稈を逃がして移送中の穀稈の詰りを防止することができる。そしてチェンレール(10e)の移送終端部の上側面に装着したガイド板(31b)によって右根元移送チェン(10d)の上方向への外れを防止できる。
請求項2記載の発明によれば上記請求項1記載の発明の効果に加え、ガイド板(31b)を着脱自在とし、メンテナンス性の向上を図ることができる。
請求子3記載の発明によれば、上記請求項1または請求項2記載の発明の効果に加えて、左側の2条の穀稈の穂先側の取り込み範囲の拡大を図ることができ、大量の穀稈及び長稈に対する適応性の向上を図ることができる。
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
コンバイン1の走行装置3の上側に走行車台2を設け、この走行車台2の前方部に立毛穀稈を刈取る刈取装置4を設けると共に、上側の一方側にこの刈取装置4から刈取り穀稈を引継ぎ脱穀する脱穀装置2aと、この脱穀装置2aの横側に脱穀済み穀粒を受けて、貯留する穀粒貯留タンク2bとを載置している。刈取装置4の前部に刈取る穀稈を分離するナローガイド5aと、複数個の分草体5bと、分離、及び引起しする複数個の引起装置6を設けている。この各引起装置6で引起された穀稈は、穀稈掻込移送装置9の外側左右両側と、中央部左右両側との各掻込装置9aで掻込みされながら、刈刃装置5cで刈取りされ、刈取り穀稈の根元側は、穀稈掻込移送装置9の左・右上・右下根元移送装置11、10a、10b(左根元移送装置11、右上根元移送装置10a、右根元移送装置10b)と、穂先側は、右側の穂先移送装置12、及び左側の供給移送装置14等により、後方上部へ移送され、脱穀装置2aへ引継ぎされ、この脱穀装置2a内をフィードチェン2cと、挟持杆2dとにより、挟持移送中に脱穀される。脱穀済み穀粒は、穀粒貯留タンク2b内へ供給され、一時貯留される。左・右上・右下根元移送装置11、10a、10bと、供給移送装置14と、これら右下根元移送装置10bの右下根元移送チェン(右根元移送チェン)10dと、左根元移送装置11の左根元移送チェン11aとの移送終端部へ個別に設ける各テンション装置28等を主に図示して説明する。
前記コンバイン1は、四条列の穀稈を刈取りする。このコンバイン1で説明する。このコンバイン1の走行車台2の下側には、図9、及び図10で示すように、土壌面を走行する左右一対の走行クローラ3aを張設した走行装置3を配設し、走行車台2の上側面に脱穀装置2aを載置した構成である。走行車台2の前方部の刈取装置4で立毛穀稈を刈取りして、後方上部へ移送し、脱穀装置2aのフィードチェン2cと、挟持杆2dとで引継いで挟持移送しながら脱穀する。脱穀済みで選別済みの穀粒は、脱穀装置2aの右横側へ配設した穀粒貯留タンク2b内へ供給されて一時貯留される。
前記走行車台2の前方部には、図9、及び図10で示すように、立毛穀稈を分離するナローガイド5a、及び複数個の分草体5bと、立毛穀稈を引起す複数個の引起装置6と、引起された穀稈を掻込みする穀稈掻込移送装置9の外側左右両側と、中央部左右両側とに四個の各掻込装置9aと、掻込された穀稈を刈取る刈刃装置5cと、刈取りされた穀稈を挟持移送して、脱穀装置2aのフィードチェン2cと挟持杆2dとへ受渡しする穀稈掻込移送装置9の右側は、右上・右下根元移送装置10a、10bと、穂先移送装置12と、左側は、左根元移送装置11と、供給移送装置14等とからなる刈取装置4を設けている。該刈取装置4は、油圧駆動による伸縮シリンダ16により、土壌面に対して、昇降する構成である。
前記刈取装置4の前方下部から後方上部へ傾斜する伝動機構16dを内装した、支持杆16aの上端部に設ける伝動機構16eを内装した、支持パイプ杆16bを走行車台2の上側面に設けた支持装置16cで回動自在に支持させている。伸縮シリンダ16を作動させると支持杆16aと共に、刈取装置4が上下回動する構成である。この支持杆16aの外径上側部で上後方向の所定位置には、中央部左右両側の各掻込装置9a、9aを装着する取付装置16f固着して設けている。
前記刈取装置4の穀稈掻込移送装置9によって形成される穀稈移送経路中には、刈取られて移送する穀稈に接触作用することにより、脱穀装置4への穀稈の供給の有無を検出する穀稈センサ4aを設けた構成である。
前記穀粒貯留タンク2b側の前部には、図9、及び図10で示すように、コンバイン1を始動、停止、及び各部を調節等の操作を行う操作装置22と、操縦席23とを設け、この操縦席23の下側にエンジン24を載置している。
前記走行車台2の前端部に装架した走行用のミッションケース25内の伝動機構25aの伝動経路中には、その出力に基づいて、走行車速を検出するポテンションメータ方式の車速センサ25bを設けている。
前記穀粒貯留タンク2b内へ貯留した穀粒を機外へ排出するこの穀粒貯留タンク2bの後側には、図9、及び図10で示すように、縦移送螺旋26aを内装した縦移送筒26を略垂直姿勢で旋回自在に装着して設け、この縦移送筒26の上端部には、その全長がコンバイン1の前後長に亘る機外へ穀粒を排出する排出螺旋27aを伸縮自在に内装した排出オーガ27を伸縮自在、上下回動自在、及び左右旋回自在に前後方向に配設した構成である。
図9、及び図10で示すように、左側二条列の穀稈は、左外側と左外側より二番目と中央部との分草体5b、5b、5bにより、穀稈を分離すると共に、右側二条列の穀稈は、右外側と右外側より二番目と中央部との分草体5b、5b、5bにより、穀稈を分離する。
前記引起装置6は、図4、及び図10で示すように、左右両外側部には、左外・右外引起装置7a、7bを設けると共に、中央部の左右両側には、左内・右内引起装置6a、6bを設けている。これら左外引起装置7aと、左内引起装置6aとにより、左側の二条列の穀稈が引起しされる。又、これら右外引起装置7bと、右内引起装置6bとにより、右側の二条列の穀稈が引起される。
前記左・右内引起装置6a、6bと、左・右外引起装置7a、7bとは、図5で示す個別に設けた引起ケース8a内の上下端部には、上・下スプロケット8b、8cを軸支して設け、これら上・下スプロケット8b、8cには、所定間隔に引起ラグ8eを装着した引起チェン8dを掛け渡している。
前記各引起ラグ8eの作用範囲は、引起ケース8aの下端部の略中央部から上端部の略中央部までの間の一方側部が作用範囲であり、この引起ケース8aより、突出した各引起ラグ8eの回転駆動により、穀稈を引起しする。他方側部は、引起ケース8内へ収納状態で回転駆動され、穀稈を引起ししない不作用範囲である。
前記左外・右外引起装置7a、7b、及び左・右内引起装置6a、6bの後側には、図4、及び図10で示すように、左右両側の二条列毎の穀稈を掻込みする各掻込装置9aを平面視左右両側に、略V字形状に設けている。
前記各掻込装置9aは、掻込ケース9bの下側部に所定間隔で掻込ラグ9cを設けた掻込ベルト9dを張設すると共に、この掻込ベルト9dの下側で、後側の掻込軸9eに掻込スターホイル9fを軸支している。
前記左側2個の掻込装置9a、9aで、左側二条列の穀稈を掻込みする。又、右側2個の掻込装置9a、9aで、右側二条列の穀稈を掻込みする。
中央部の左右両側の前記掻込装置9a、9aの掻込ケース9b、9bの上外側面で掻込軸9e、9eには、図4で示すように、略へ字形状の接続杆9hを設けて、これら左右両側の掻込装置9a,9aを接続している。この接続杆9hの左右方向略中央部に取付板9jを固着して設け、この取付板9jをボルト、及びナット等により、支持杆16aへ設けた取付装置16fへ着脱自在である。これにより、中央部の左右両側の掻込装置9a、9aを一体の部分組立品として、着脱自在である。左右両側のこの掻込装置9a、9aに不具合が発生したときには、両者を一体で取り外して対処する。
前記刈取装置4を支持する支持杆16aに取付装置16fを設けている。又、中央部の左右両側の掻込装置9a、9aを接続する掻込ケース9b、9bの上側で掻込軸9e、9eに接続杆9hを設け、この接続杆9hへ設けた取付板9jを、支持杆16aの取付装置16fへボルト、及びナット等により、着脱自在に装着して、中央部左右両側の掻込装置9a、9aを一体の部分組立品として、着脱自在に構成して設けたことにより、これら中央部左右両側のこの掻込装置9a、9aへ不具合が発生したときには、部分組立部品として、一体でコンバイン1から取り外して、対応ができることにより、対応が容易であり、又、簡単である。
中央部右側の前記掻込装置9aの掻込ラグ8eの下側へ設けた小外径の掻込スターホイル9fは、掻込軸9eへ回転自在に軸支して設けている。この掻込スターホイル9fの下側で、支持杆16aの取付装置16fへ株元案内ガイド9mをボルト、及びナット等により装着している。
前記株元案内ガイド9mの取付位置は、図2、及び図3で示すように、前側部では、小外径の掻込スターホイル9fの歯底部(A)位置へ位置させて、この歯底部(A)位置から順次横側部は、円形に湾曲させて、後側部では、該掻込スターホイル9fの歯先部(B)位置へと順次変更させて設け、この掻込スターホイル9fと株元案内ガイド9mとにより、穀稈の株元側を確実に挟持されて、後方上部へ移送される。
中央部右側の前記掻込装置9aの小外径の掻込スターホイル9fの下側へ設ける株元案内ガイド9mの装着位置は、この掻込スターホイル9fの歯部に対して、移送始端部の前側部では、歯底部(A)へ位置させると共に、移送終端部の後側では、歯先部(B)へ位置させて設けたことにより、藁、藁屑、及び泥等の堆積を防止することができる。又、小外径の該掻込スターホイル9fへの藁屑等の巻き付きを防止できる。
中央部右側の前記掻込装置9aの小外径の掻込スターホイル9fの円筒部9nと、下側へ設けた株元案内ガイド9mとの隙間は、図2で示すように、穀稈の掻込移送の始端部側では狭く形成して設け、又、移送終端部側では広く形成して設けている。この株元案内ガイド9mは、四角形状の角パイプ材により、形成している。
中央部右側の前記掻込装置9aの小外径の掻込スターホイル9fの円筒部9nと、下側へ設けた株元案内ガイド9mとの隙間は、穀稈を掻込移送する始端部側では狭く、又、移送終端部側では広くして設けたことにより、藁、藁屑、及び泥等の堆積を防止することができる。又、小外径の掻込スターホイル9fへの藁屑等の巻き付きを防止できる。更に、該株元案内ガイド9mを四角形状の角パイプ材としたことにより、掻込スターホイル9fの円筒部9n部への隙間を小さくすることができる。移送する穀稈の株元との接触面を広くさせることができて、穀稈を起立させて安定した搬送ができる。
前記外左側と中央部左側、及び外右側と中央部右側とへ平面視八字形状に設けた前記各掻込装置9a、9a間には、図1で示すように、分草体5bの分草パイプ5dを設け、この各分草パイプ5dの外径上部には、大案内ガイド5eと、小案内ガイド5fとを個別に設けている。
前記各掻込装置9aの後方部の右側の下部には、図4、図5、及び図10で示すように、右上根元移送チェン10cを掛け渡した右上根元移送装置10aと、右下根元移送チェン10dを掛け渡した右下根元移送装置10bとを設けると共に、右側の上部には、略三角形状で平面視移送側面部が略L字形状の穂先移送ケース12aの下側へ所定間隔で穂先移送ラグ12cを装着した穂先移送チェン12bを掛け渡した、穂先移送装置12を設けている。又、左側の下部には、左根元移送チェン11aを掛け渡した、左根元移送装置11を設けると共に、左側の上部には、従動軸15aへ設けた供給ケース14aの下側へ複数個の供給ラグ14cと、供給スターホイル14bとを、従動軸15aへ軸支した、供給移送装置14を設けている。
前記右下根元移送装置10bの右下根元移送チェン10dと、左根元移送装置11の左根元移送チェン11aとの移送終端部で形成する合流部(リ)は、図1、及び図2で示すように、これら右下根元移送チェン10dと、左根元移送チェン11aとで形成する合流部(リ)の左右両側部は、略半円形状に形成して、前側部は、平面視略ハ字形状に形成し、又、後側部は、平面視略逆ハ字形状に形成して設けると共に、該右下根元移送チェン10dと、該左根元移送チェン(11a)との移送終端部には、これら移送チェン10dと、11aとを伸縮操作するテンション装置28を個別に設けている。
前記テンション装置28は、図1で示すように、略L字形状のテンションアーム28aの回動中心部は、テンション回動軸28bで軸支して設け、このテンション回動軸28bにテンションプーリ28cを、回転自在に軸支して設けると共に、該テンションアーム28aの一方側の端部には、テンション軸28dを軸支して設け、このテンション軸28dにテンションプーリ28cを回動自在に軸支して設けている。又、テンションアーム28aの他方側の端部には、テンション装置28を伸縮作動する、テンションスプリング28eを設けている。
右側条列と、左側条列との刈取り穀稈の株元側を後方上部の合流部(リ)へ移送する右上・右下根元移送装置10a、10bの右上・右下根元移送チェン10c、10dを設けると共に、左根元移送装置11の左根元移送チェン11aを設けて形成する合流部(リ)の左右両側は、略半円形状で前側部は、ハ字形状に形成し、又、後側部は、逆ハ字形状に形成すると共に、該右下根元移送チェン10dと、該左根元移送チェン11aとの移送終端部側には、個別にテンション装置28を設けたことにより、合流部(リ)で大量穀稈、及び泥等が付着した穀稈の詰りを防止することができる。又、メンテナンス性の向上を図ることができる。更に刈取装置3の全長の短縮化、及びコンパクト化を図ることができる。構成が簡単で穀稈の移送が良好である。
右側条列の刈取り穀稈を後方上部の合流部(リ)を移送する右下根元移送チェン10dと、左側条列の刈取り穀稈を後方上部の合流部(リ)へ移送する左根元移送チェン11aとの移送終端部側へ個別に設ける各テンション装置28を形成する各種部品は、全て共用使用として、該右下根元移送チェン10dを伸縮操作する該テンション装置28は、内側から外側へ向けて張り操作する、外張り方式にして設け、又、該左根元移送チェン11aを伸縮操作する該テンション装置28は、外側から内側へ向けて張り操作する、内張り方式にして設け、該各移送チェン10d、11aを該各テンション装置28で自動伸縮操作している。
前記右下根元移送チェン10dと、左根元移送チェン11aとに個別に設けた、各テンション装置28の各種部品は、全て共用使用として、又、該右下根元移送チェン10dを伸縮する該テンション装置28は、外張り方式にして設けると共に、該左根元移送チェン11aを伸縮する該テンション装置28は、内張り方式にして設けたことにより、部品点数の削減と、コスト低減と、部品の共用化とを図ることができる。又、組立性と生産性の向上とを図ることができる。更に、メンテナンス性の向上を図ることができる。
前記穂先移送装置12と、右上根元移送装置10aと、供給移送装置14とは、一体で上下回動自在に設けている。穀稈の稈長により、脱穀装置2aへ供給する穀稈の供給深さ(扱ぎ深さ)を、これら三部品を一体で自動で上下回動移動させて、脱穀装置2aへ供給する穀稈の扱ぎ深さ位置を自動調節する構成である。
前記穂先移送装置12の平面視略三角形状に形成した穂先移送ケース12aの上部の移送終端部へ設けた、穂先上部軸13aに上部スプロケット13dを軸支して設け、略中間の頂上部へ設けた、穂先中間軸13cに中間スプロケット13eと、駆動スターホイル12dとを軸支して設け、下部の移送始端部へ設けた、穂先下部軸13bに下部スプロケット13fを軸支して設けている。
前記上部・中間・下部スプロケット13d、13e、13fに穂先移送ラグ12cを所定間隔で装着した穂先移送チェン12bを掛け渡している。各穂先移送ラグ12cは、略三角形状の短辺側の二辺部で平面視移送側面部が略L字形状部では、穂先移送ケース12aから突出して、穀稈の穂先側を移送する作用側としている。又、反対側は穀稈を移送しない不作用側である。
前記穂先移送装置12の複数個の穂先移送ラグ12cを装着した、穂先移送チェン12bを内装張設した穂先移送ケース12aは、図6、及び図7で示すように、この穂先移送ケース12aの穀稈移送作用側の短辺側の二辺部の移送角度は、平面視横移送側から縦移送側へ向けて、移送始端部側から移送終端部へ向けて、平面視水平に対して、順次小角度から大角度に複数段に変更して設けている。
図7で示すように、例えば、移送始端部側より、水平に対して、小角度の25度から、50度、75度、移送終端部側の90度に、略25度、又は移送終端部は、略15度増加させて、順次変更して形成している。25度の範囲は、右側2条列が移送される箇所であり、25度から50度へ変化する箇所は、左・右2条列が合流する合流部(リ)である。又、50度以後の箇所は、左右の2条列が合流されて、4条列の穀稈が移送される。
前記穂先移送装置12の穂先移送ケース12aは、穀稈移送作用側の短辺の二辺部の移送角度は、平面視水平に対して、移送始端部から移送終端部へ向けて、順次小角度から大角度に、略25度、又は15度増加した角度に変更したことにより、移送始端部から移送終端部にわたって穀稈の移送角度が安定する。又、移送終端部は、15度増加変更にしたことにより、穀稈のこぼれ、ずれ等が防止できる。更に、合流部(リ)で穀稈の穂先のクロスを防止できる。
前記穂先移送装置12の穂先移送ケース12aの上側面には、図5、図6、及び図8で示すように、穂先案内カバー12fを設けている。この穂先案内カバー12fの後端部は、刈取装置4の後側へ設けた脱穀装置2aの前側近部か、前端部は、右外側の引起装置6の後側近傍部までの間に位置させて設けると共に、穂先案内カバー12fの前後方向の外形形状は、穂先移送ケース12aの前後方向の外形形状と略同じ形状に形成して設けている。更に、この穂先案内カバー12fは、頂点部から穂先移送ケース12aの穀稈移送の作用側の端部へ向けて、下り傾斜させて設けている。
又、前記穂先移送ケース12aを最上部位置へ回動移動操作した時でも、この穂先移送ケース12aの前端部は、後方部から前方部へ向けて下り傾斜状態に設けている。穂先移送装置12で移送中の穀稈から、落下する藁屑、及び塵等は、穂先移送ケース12a、及び穂先案内カバー12fへ堆積しない構成である。
前記穀稈の穂先側を移送する穂先移送装置12の穂先移送ケース12aの上側面には、穂先案内カバー12fを設けている。この穂先案内カバー12fの外観形状は、穂先移送ケース12aの外観形状と略同じ形状に形成し、又、穂先案内カバー12fは、頂点部から、穀稈移送の作用側へ向けて、下り傾斜させて設けると共に、上下回動自在な穂先移送ケース12aを最上部位置へ回動移動操作した時でも、この穂先移送ケース12aの前端は、前方下部へ下り傾斜状態に設けたことにより、穂先案内カバー12f、及び穂先移送ケース12aには、移送中に穀稈から落下した藁屑、及び塵埃等の堆積を防止することができる。又、移送中の穀稈より、飛散する穀粒を防止できる。穀稈の穂先側がスムーズに移送される。
前記供給移送装置14の従動軸15aへ軸支した、供給スターホイル14bの上側面には、図5で示すように、複数個の供給ラグ14cを回転自在に設け、供給ケース14aより、前方部側と内側部とで突出して、穀稈へ供給スターホイル14bと共に、作用して移送する。又、供給ラグ14cは、前方部側と内側部との以外では、逐次供給ケース14a内へ収納状態になる不作用側である。供給スターホイル14bは、穂先移送装置12の駆動スターホイル12dと噛合して、回転駆動される。
前記供給移送装置14は、図5で示すように、穂先移送装置12へ設けた支持杆15bの先端部へコ字形状の支持枠15cを設け、この支持枠15cへ受杆15dを設け、この受杆15dへ供給ケース14aを装着して設けると共に、受杆15dの前端部に従動軸15aを装着して設けている。又、支持枠15cには、スプリング(図示せず)等により、挟持移動自在に挟持用杆17aを設け、この挟持用杆17aの後端部に受板17bを固着して設け、この受板17bに後挟持用杆17cを装着している。
前記右側部二個の前記掻込装置9a、9aで掻込されながら、刈刃装置5cで刈取りされた穀稈は、図4、及び図10で示すように、右側のこの掻込装置9a、9aから右下根元移送装置10bと、同時に上下回動自在な穂先移送装置12、及び右上根元移送10aとにより、後方上部移送される。又、左側部二個の掻込装置9a、9aで掻込されながら刈刃装置5cで刈取りされた穀稈は、図4、及び図10で示すように、左側のこの掻込装置9a、9aから左根元移送装置11と、供給移送装置14とにより、合流部(リ)へ移送され、この合流部(リ)で左右両側を移送される刈取り穀稈は合流され、更に右上根元移送装置10aと、穂先移送装置12とにより、後方上部へ移送され、脱穀へ供給され、この脱穀装置2aのフィードチェン2cと挟持杆2dとで引継ぎされ、脱穀装置2a内を挟持移送され、この脱穀装置2a内で脱穀される。
前記穂先移送装置12の穀稈移送作用側で、上側の移送終端部側へ設けた穂先上部軸13aの軸心(イ)と、穂先移送装置12の前側へ設けた供給移送装置14の従動軸15aの軸心(ニ)とは、図5で示すように、前後方向に略直線上へ位置させて設けた構成である。又、左側の二条列の穀稈と、右側の二条列の穀稈とが、後方上部へ移送されて合流される位置までの形状は、平面視、図5で示すように、略Y字形状に形成した構成である。
前記穂先移送装置12の穀稈の穂先側を移送する移送終端部の穂先上部軸13aの軸心(イ)位置と、供給移送装置14の従動軸15aの軸心(ニ)位置とは、前後方向に略直線上へ位置させて設けた構成としたことにより、左側の二条列の穀稈と、右側の二条列の穀稈との合流部(リ)で合流したときの穀稈の乱れを防止できる。又、穀稈のクロス防止、及び穀稈の詰り防止、供給移送装置14の供給ラグ14cの移送範囲を少なくしたことにより、多量の穀稈の移送が可能である。更に、穂先の振れが少ないことにより、穀粒の飛散防止ができる。
前記穂先移送装置12の上下移送方向の略中間位置には、図4、及び図5で示すように、穂先中間軸13cを軸支して設け、この穂先中間軸13cには、駆動スターホイル12d、及び中スプロケット13e等を軸支して設けている。穂先中間軸13cの軸心(ハ)を頂点として、上下方向、又は前後方向に略二等辺三角形状で平面視移送側面部がL字形状の穂先移送ケース12aを設けて、穂先移送装置12を形成している。下部の移送始端部の穂先下部軸13bの軸心(ロ)を、右側部側の左右両側(右外側端部と、右外側から二番目)の右側二条列の穀稈を掻込みする。掻込装置9a、9aの近傍部へ位置させて設けている。
前記穂先移送装置12の上下移送方向の略中間位置の穂先中間軸13cの軸心(ハ)を頂点として、上下方向、又は前後方向に略二等辺三角形状に形成し、この穂先移送装置12の下部の移送始端部の穂先下部軸13bの軸心(ロ)を、右側部側の左右両側の掻込装置9a、9aの近傍部へ位置させて設けたことにより、穂先ケース12aの成形型の型製作が容易でコストダウンになる。又、穂先移送装置12の駆動スターホイル12dと、供給移送装置14の供給スターホイル14bとの合流部(リ)での位置合せが容易である。左右両側の二条列の合流部(リ)の傾斜角度を同じ角度にすることが容易であり、穀稈が合流部(リ)でクロス状態になることを防止できる。移送始端部側で各掻込装置9a、9aからの穀稈の引継ぎが良好になる。
前記支持杆16aの上端部へ設けた支持パイプ杆16bには、図9、及び図10で示すように、支持メタル19aを設け、この支持メタル19aと、穂先移送装置12の上部の移送終端部に設けた穂先上部メタル12eとの間には、接続メタル19bを設けて接続している。この接続メタル19bへ回動自在に軸支した接続軸19cを回動中心として、穂先移送装置12の穀稈移送部側の下側部を上下回動自在に形成している。接続軸19cの中心位置は、支持パイプ杆16bの中心位置より、所定距離上部へ位置させて設けている。支持パイプ杆16bを支持する支持メタル19aは、図10で示すように、コンバイン1の機体1aの左右方向略中央部へ位置させて設けている。
前記前側、及び横側へ設けた前側の操作装置22の前側面部から、左横外側の操作装置22の左横外側面部にわたって設ける防塵用外カバー20の外側面は、図10で示すように、刈取装置4の左右方向の中心(チ)の近傍部、又は略同じ位置へ設けている。
これにより、穀稈の穂先移送通路と、前記各操作装置22とを離すことにより、藁屑等の溜りを防止する。又、穀粒、及び塵埃の飛散を防止できる。
前記右下根元移送装置10bの右下根元移送チェン10dは、図10、及び図11で示すように、右外側の掻込装置9aへ設けたスプロケット9Qと、移送終端部へ設けたテンション装置28とへ掛け渡している。右下根元移送チェン10dの移送始端部側で、右外側と、右側より二番目の各掻込装置9a、9aの各掻込スターホイル9f、9fの噛合部の後側には、凹部(逃がし部)10fを設けている。多量の穀稈が掻込みされたときであっても、右下根元移送チェン10dは、この凹部10f部で穀稈を逃がして、移送中の穀稈の詰りを防止している。10eはチェンレールであり、右下根元移送チェン10dを支持させている。右外側の掻込スターホイル9fの外径(D1)より、右側より二番目の掻込スターホイル9fの外径(D2)を所定寸法小径に形成して設けている。
前記右下根元移送装置10bの右下根元移送チェン10dの前側の穀稈を移送する作用側には、図11で示すように、挟持ガイド21を挟持受装置21aで摺動移動自在に設けている。この挟持ガイド21の移送終端部には、合流部(リ)まで延長した補助挟持ガイド21bを設けると共に、テンション装置28の前側には、後挟持ガイド21cを設けている。スプリング21dは、挟持ガイド21を弾発する。
右側二条列の掻込みされて、刈取りされた刈取り穀稈の株元側は、右下根元移送チェン10dと、各挟持ガイド21,21b,21cとの間へ挟持されて、合流部(リ)へ移送される。
これにより、右側二条列の穀稈が多量掻込みされて、引継ぎされたときであっても、右下根元移送装置10bの右下根元移送チェン10dの移送始端部側へ穀稈の詰りを防止することができる。又、部品の変形、及び破損を防止できる。
前記引起装置6の左・右内引起装置6a,6bの引起ケース8a、8aの後側には、図12、及び図13で示すように、略コ字形状の上部カバー18を設けている。この上部カバー18の右側には、右側へ向けて突出させて、右下根元移送チェン10dと略一致させた、突出部18aを設けている。この突出部18aにより、移送する刈取り穀稈を合流部(リ)へ安定させて、移送させる構成である。
これにより、前記右下根元移送チェン10dの始端部と、上部カバー18の突出部18aとを合せることで、穂先の移送角度が安定する。又、面積を広くしたことにより、藁屑の圃場への落下をよくして、引起ケース8a内への混入を防止させている。
穀稈の稈長が、900〜1000mmの標準稈長のときに、操作する位置へ前記穂先移送装置12を操作したときには、この穂先移送装置12の穂先移送ケース12a前右側の下部へ設けた穂先下部軸13bへ軸支した下部スプロケット13fの軸心(ロ)は、図5、及び図14で示すように、右外側と右外側から2番目の右外引起装置7bと、右内引起装置6bとへ張設した各引起チェン8d、8dの各引起ラグ8e、8e間の左右方向中央部へ位置させて設けると共に、穂先移送ケース12a後左側の上部へ設けた穂先上部軸13aへ軸支した上部スプロケット13dの中心(イ)は、図5、及び図14で示すように、左外側と左外側から2番目との左外引起装置7aと、左内引起装置6aとへ設けた各引起チェン8d、8dの各引起ラグ8e、8e間の左右方向中央部へ位置させて設けている。
これにより、前記穂先移送装置12は、標準稈長時に最大の移送能力を得ることができる。又、引起ラグ8eによる穀稈の引抜き、及び穀稈のクロスが防止できる。
前記供給移送装置14の供給ラグ14cは、図15、及び図16で示すように、左外引起装置7aの引起ラグ8eの作用位置から穂先移送装置12の穂先移送ラグ12cの作用位置の約120度の間で左側2条列の穀稈を移送して合流部(リ)へ移送させる。このために、供給移送装置14の供給ケース14aに起立ガイド14dを設けている。
これにより、左側2条列の穀稈の穂先側の取り込み範囲の拡大を図ることができる。又、大量穀稈、及び長稈穀稈の適応性の向上を図ることができる。更に、合流部(リ)後での穀稈のクロスが防止できる。
図5で示すように、前記穂先移送装置12の穂先移送ラグ12cの回転速度(V1)と、供給移送装置14の供給スターホイル14bの回転外周の周速(V2)とは、略同じにしている。
これにより、右側2条列を刈取る時に、穂先側の先行がなく、逆に穂先側が遅れの傾向となる。前記穂先移送ラグ12cのスピードを上げて、(V1)=(V2)にすることにより、左右両条列の穀稈のクロス、及び巻き付きを防止できる。
前記供給移送装置14の供給ケース14aの供給スターホイル14b部から、受杆15dの後方部に設ける前・後穂先ガイド14e,14fは、図17、及び図18で示すように、前穂先ガイド14eは、供給ケース14aの上側面で、従動軸15aへ半円形状から後方へ設けている。又、後穂先ガイド14fは、供給ケース14aの下側面の後方部へ設けている。更に、前穂先ガイド14eは、上方へ突出する突出部14hを設けて穂先側の倒れを防止している。
これにより、前記供給ケース14aの下側面の後方部へ後穂先ガイド14fを設けたことにより、この供給ケース14a上へ藁屑、及び塵埃等の溜りがなくなった。又、穂先側部の倒れを防止できる。
前記左・右内引起装置6a、6bの各引起ケース8aの後側上方部には、図19〜図21で示すように、略コ字形状の上部カバー18を設けると共に、この上部カバー18の上側には、複数本(3本)のボルトで着脱自在に箱形状の上部着脱カバー29を設けている。又、上部カバー18と上部着脱カバー29とに二分割にして設けると共に、この上部着脱カバー29を着脱容易にすると共に、上部カバー18は、左側部を後方へ大きく突出させて設けている。
これにより、前記上部着脱カバー29を容易に着脱できる構成としたことにより、左・右内引起装置6a、6bの前後、及び左右調節、又は引起ラグ8eの隙間調節が容易である。更に、引起伝動パイプ等への藁屑、塵埃等の堆積の防止ができる。
前記右下根元移送装置10bの右下根元移送チェン10dは、図1、及び図23で示すように、移送始端部側は、掻込装置9aの掻込軸9eに軸支して設けたスプロケット9qと、移送終端部側は、テンション装置28とへ掛け渡し、穀稈移送作用側(前側)には、多量の穀稈が供給された時には、後方へ逃げるように、たわみ代を設けている。
前記テンション装置28は、支持杆16aへ受板16hを設け、この受板16hに取付板16jを設け、この取付板16jにチェンレール10eの移送終端部へ設けた支持板10hへボルト、及びナット等により、装着して設け、この支持板10hにこのテンション装置28のテンション回動軸28bを軸支して設けている。
前記右下根元移送チェン10dの前側部で凹部(逃し部)には、略半円形状の株元案内ガイド9mを、支持杆16aの取付装置16fへ装着して設け、この株元案内ガイド9mの移送終端部に取付板21eを設け、この取付板21eには、ピアノ線材等よりなる補助挟持ガイド21bを装着している。この右下根元移送チェン10dと、これら株元案内ガイド9m、及び補助挟持ガイド21bとの間に、右側の刈取り穀稈を引継ぎ挟持して、後方上部の移送終端部へ移送する。
これにより、前記右下根元移送チェン10dの移送始端部へ多量の穀稈が供給されたときであっても、安定した移送ができる。又、このチェン10dと、チェンレール10eとの間には、隙間を有していることにより、藁屑等の溜りを防止できる。
前記右下根元移送チェン10dの移送終端部に設けたテンション装置28のテンションアーム28aの一方側先端部には、図23で示すように、ストッパピン28fを設けると共に、このテンションアーム28aの先端部と、支持杆16aの支持板16hへ設けた連結杆16mの後端部のフック28hとの間には、テンションスプリング28eを設けている。又、このテンションスプリング28eの内径部へ挿入して、一方側の端部(前側)をストッパピン28fへ装着すると共に、他方側の端部(後側)をフック28hへ装着して設け、このストッパ28jにより、テンション装置28は、ストッパ28jの全長の範囲内で、所定範囲以上は、回動移動作動が不可能にして設けている。
これにより、前記右下根元移送チェン10dの過可動による、各種部品の破損防止と、この移送チェン10dの外れ防止と、チェン張りの確保と、移送能力のアップ等とを図っている。
前記右下根元移送チェン10dを支持するチェンレール10eの支持方法は、図1、及び図23で示すように、移送始端部は、右側の駆動ギヤーケース9sへ装着した固定板30aに、このチェンレール10eの移送始端部へ設けた略L字形状の取付板30bをボルト、及びナット等により、装着して設けている。又、移送終端部は、このチェンレール10eの移送終端の後側面へ設けた、支持板10hをボルト、及びナット等により、支持杆16aの受板16hに設けた取付板16jへ装着して設けている。又、移送始端側へ設けた取付板30bには、スクレーパ30cを設けて、スプロケット9qへ巻き付く藁屑、及び雑草等を切断して、巻き付きを防止している。
これにより、前記チェンレール10eを確実に装着することができる。又、小型化が可能となり、軽量化を図ると共に、振動と騒音、及び磨耗等との防止を図っている。
前記右下根元移送チェン10dは、図1、及び図23で示すように、右外側部へ設けた掻込装置9aの掻込軸9eへ軸支したスプロケット9qと、この移送チェン10dを支持するチェンレール10eの移送終端部側へ設けたテンション装置28とには、この移送チェン10dを掛け渡して設けると共に、この移送チェン10dの前側の穀稈移送の作用側をゆるみ側にして設け、又、後側の穀稈移送の不作用側を張り側にして設けている。該テンション装置28の固定側のテンションプーリ28cを軸支するテンション回動軸28bは、移送作業側の移送終端部へ配設している。
これにより、穀稈の移送不作用側を後側にして設けたことにより、前記刈取装置4を全長を短縮することができる。又、右下根元移送チェン10dの外れ防止、及び右側条列の穀稈を安定した移送ができる。
前記右下根元移送チェン10dの外れを防止する外れ防止ガイド31aは、図24〜図26で示すように、この移送チェン10dを支持するチェンレール10eの後側面部へ設けている。この外れ防止ガイド31aは、丸棒材を正面視コ字形状に形成すると共に、平面視該チェンレール10eの後側面より、前方へ略へ字形状に形成して設けている。
これにより、前記右下根元移送チェン10dの外れ防止、及び外れの復帰ができる。又、穀稈を移送中の巻き付き防止ができる。
前記右下根元移送チェン10dの移送終端部で、チェンレール10eの移送終端部上側面には、図27、及び図28で示すように、L字形状の上ガイド板(ガイド板)31bを図示して設けると共に、下側面には、略コ字形状の下ガイド板31cを所定間隔でボルト、及びナット等により、着脱自在に装着して設けている。
前記上ガイド板31b、及び下ガイド板31cの上下方向の高さは、移送始端部側を高く、移送終端部側を低くして、テーパ形状に形成して設けている。このガイド板31bは、テンション装置28のテンションプーリ28cの側部に、重合状態とすべく移送終端部側の上面部を左外側へ突出させて設け、又、この上面部には、ボルト挿入用、及び締付け用の挿入孔31dを所定間隙で設けている。更に、上・下ガイド板31b、31cの両者を締付け方式で着脱自在に設けるもよい。
これにより、前記右下根元移送チェン10dの上下での外れを防止できる。又、下ガイド板31bは、着脱自在により、メンテナンス性の向上を図ることができる。
図29で示すように、前記刈取装置4の縦移送中心軸(ホ)と、穂先移送装置12の穂先移送ケース12a、及び穂先案内カバー12fで形成されて、右側二条列の刈取り穀稈を後方上部へ移送する外縁(C)とにより、形成される角度(α1)と、この刈取装置4の刈取中央中心軸(へ)と、穂先移送装置(12)の穂先移送ケース12a、及び穂先案内カバー12fで形成されて、左右各二条列の刈取穀稈を後方上部へ移送する外縁(D)とにより、形成される角度(α2)とは、略同じ角度になるように、この穂先移送装置12を配設している。
これにより、前記刈取装置4の小型化が可能である。又、穀稈の穂先のそろい、及び左右両条列の合流化の向上を図ることができる。更に、合流部(リ)に向けて広がり、脱穀装置2aに向けて収束する形状としたことにより、穂先部の層厚を一定化することができる。
図30、及び図31で示すように、前記右上根元移送装置10aの右上根元移送チェン10cの上下方向の中心位置と、穂先移送装置12の移送チェン12bへ設けた穂先移送ラグ12cの上下方向の中心位置との略中間位置である、下側の上下位置(H1)と、上側の上下位置(H2)とは、上下方向に略同じ間隔にして、この略同じ間隔位置へ駆動スターホイル12dの上下方向略中心位置を位置させて設けている。又、各部品間の隙間(L3)、(L4)を同じ隙間にして設けるもよい。32aは供給固定フレーム、32bは巻付防止案内プレートである。
これにより、前記穂先移送ラグ12cと、駆動スターホイル12dと、上根元移送チェン10cとの三者の取付間隔位置を略同じにして設けたことにより、穀稈の移送安定化を図ることができる。又、穀稈のこぼれ、及びクロス防止を図ることができる。更に、これら各部品の保持力の向上を図ることができる。
図31〜図33で示すように、供給固定フレーム32a外周部には、支持パイプ32bを設け、この支持パイプ32bの上部で駆動スターホイル12dの下側に巻付防止案内プレート32cを設け、この支持パイプ32bを支持ピン32で軸支して設け、この支持ピン32には、駆動スターホイル12d、及び右上根元移送チェン10cを巻き掛ける、チェン駆動スプロケット10nを軸支している。又、この右上根元移送チェン10cには、支持する右上チェンレール10jを設け、このチェンレール10jにスクレパ10mを設けている。
前記右上根元移送装置10aの右上根元移送チェン10cを支持する右上チェンレール10jと、供給固定フレーム32aとの間に前支持板10pを設け、この前支持板10pの前方部と、巻付防止案内プレート32cの後方部とは、所定寸法重合させて設けている。
これにより、前記駆動スターホイル12dと、チェン駆動スプロケット10nと、支持ピン32の固定の安定化を図ることができる。右上チェンレール10jの前端部での穀稈の引継ぎが安定して、巻き込み、及び稈こぼれを防止できる。更に、駆動スターホイル12dへの巻き付きを防止できる。
前記刈取装置4の穂先移送装置12を部分組立品として、着脱自在に設けた構成において、図34〜図38で示すように、支持杆16aの上端部へ設けた支持メタル19aには、エンジン24の回転動力が入力される。接続軸19cに対して、脱穀装置2a側へ向けて、所定角度(α3)で上り傾斜させて、回動軸19eを設け、この回動軸19eには、穂先移送装置12の下側へ設けた回動ケース19dを着脱自在に挿入すべく設けている。これにより、穂先移送装置12の移送始端部側を上下に回動移動して、短稈の収穫作業の性能アップを図っている。又、刈取装置4の左右方向中心位置である、支持杆16a部へ寄せて回動軸19eを設けると共に、全長を長くして設け、強度アップを図っている。
これにより、短稈、及び倒伏適応性向上、着脱容易化、及び前記掻込装置9aから穂先移送装置12への引継性能の向上と、穀稈のこぼれ防止とを図ることができる。
前記穂先移送装置12の下側面には、図35、及び図36で示すように、ストッパフレーム19fを設け、この穂先移送装置12を最下降位置へ操作したときには、このストッパフレーム16fは、テンション装置28のテンションスプリング28eを支持した連結杆16mの上端部へ当接し、所定の最下降位置より、下方には下降しないように規制している。
これにより、前記連結杆16mを共用使用したことにより、コスト低減になる。又、変形防止ができる。更に、必要以上に下降を防止したことにより、下降操作が容易である。
前記左内・右内引起装置6a、6b、及び左外・右外引起装置7a、7bを回転駆動する減速伝動構成は、図39で示すように、エンジン24の回転動力は、支持杆16aの上端部の支持パイプ杆16bから、この支持杆16aの伝動機構16dへ入力され、この伝動機構16dのベベルギヤー16nと、この支持杆16aの下端部へ設けた、下ギヤーケース33に内装した伝動機構33aの大径ベベルギヤー33bとが噛合し、左右両外側の左・右引起パイプ33c、33dへ内装した左・右伝動機構33e、33fが回転駆動され、左右両外側の左外・右外引起装置7a、7bが回転駆動される。
又、前記下ギヤーケース33の伝動機構33aの大径ベベルギヤー33bと、中下引起パイプ34に内装した伝動機構34aのベベルギヤー34bとが噛合して、この伝動機構34aから中上引起パイプ35へ内装した伝動機構35aが回転駆動され、この伝動機構35aのベベルギヤー35bと、上側の上ギヤーケース35cへ内装した伝動機構35dの大径ベベルギヤー35eとが噛合して、この伝動機構35dが回転駆動され、この伝動機構35dにより、上左側のチェンケース36aへ内装したチェン36bが回転駆動されると共に、上右側の上右引起パイプ36cの伝動機構36dが回転駆動され、左内・右内引起装置6a、6bが回転駆動される。
これにより、簡単な構成により、左内・右内・左外・右外引起装置6a、6b、7a、7bの回転の減速ができる。又、大径ベベルギヤー33b、35eを株元移送通路より、外したことにより、穀稈の株元移送の抵抗になることがない。
中央部の左・右両側の前記掻込装置9a、9aは、図40で示すように、支持杆9hで両者を接続して設け、この支持杆9hに設けた取付板9jへボルト、及びナット等により、前側の取付装置16fで着脱自在に設けている。又、中央部側の掻込装置9aの掻込スターホイル9f、及び掻込ラグ9cの回転外径(D1)と、右下根元移送チェン10dの前端部との間には、所定間隔(L5)の空間スペースを設けて、中央部の左右両側の掻込装置9a、9aを部分組立部品として取り外しを容易にしている。
これにより、メンテナンス性の向上を図っている。又、中央部の前記掻込装置9a、9aへ詰り発生の時の解消、及び清掃を容易にしている。
前記分草体5bは、図41〜図43で示すように、中央部のこの中央分草体5bは、下ギヤーケース33から後分草パイプ37aと、前分草パイプ37bとを、接続具37cで接続して設け、分草体5bを形成している。又、外左、及び外右の分草体5b、5bは、下ギヤーケース33から一本の各分草パイプ38aを設けて、各分草体5bを形成している。更に中左、及び中右の分草体5b、5bは、下ギヤーケース33から一本の各分草パイプ38bを設けて、各分草体5bを形成している。
中央部の前記前分草パイプ37bの外径下側部と、地面との間には、所定の隙間(L5)を設けている。又、各分草パイプ38a、38bの外径下側部と、地面とは、接触状態にして設けている。中央部の分草体5bと、左右両外側の分草体5b、5bとの間隔(L6)は、左右略同じ間隔にして設けている。
これにより、左右両外側の分草体5bと、中左・中右の分草体5bとの各分草パイプ38a、38bは、地面へ接触状態に設け、又、中央部の分草体5bの前分草パイプ37bは、地面との間に隙間を設けたことにより、破損、及び変形を防止している。又、泥よごれ、水浸入を防止している。
四条列を刈取用の前記コンバイン1の刈取装置4は、図41で示すような、各分草体5bを、三条列を刈取り用のコンバイン39の刈取装置39aの各分草体5bとして共用使用するときは、図44で示すように、形成して、四条列刈取り用の各分草体5bを共用使用する。
三条列を刈取り用のコンバイン39の刈取装置39aは、左右両外側の各分草体5bは、四条列用の左右両外側の各分草パイプ38a、38aで形成した各分草体5bをそのまま、三条列用の下ギヤーケース40の左右両外側へ装着して設ける。又、中央部は、四条列用の前・後分草パイプ37b、37aを接続具37cで接続して形成した分草体5bをそのまま、三条列用の下ギヤーケース39の中央右側部へ装着して設ける。更に、四条列用の内側左右両側の中左側の分草パイプ38bで形成した分草体5bをそのまま、三条列用の下ギヤーケース39の中左側部へ装着して設け、三条列用の各分草体5bは、四条列用の各分草体5bを共用して設けている。
これにより、三条列用の前記刈取装置39aの各分草体5bは、四条列用の各分草体5bを共用使用したことにより、コスト低減ができる。又、共用による互換性が向上する。
図45、及び図46で示すように、前記切刃装置5cの受刃5jの上側へ設けた切刃5hを左右両側へ摺動移動駆動する、下ギヤーケース33の外径前側面部に設ける刈刃クランク装置41は、支持杆16aの中心位置から左右両側へ所定距離(L7)、(L7)位置へ設けると共に、この刈刃クランク装置41の回転軌跡は、下ギヤーケース33の外径部内に設けている。又、刃押え5mの左右方向の全巾(L8)を広くして設けている。
これにより、移送する穀稈の株元の巻き込み防止、及び雑草の溜り防止、又、刈取装置5cの着脱が容易である。
前記右外引起装置7bの外側前部には、図47、及び図48で示すように、引起ラグ42aが下部から上部で前後方向へ回転駆動する、補助引起装置42を設け、この補助引起装置42の正面視右側には、右引起ガイド43を折り畳み自在に、上部を回動支点とする支持ピン43aを設け、下端部は分草体5bへ設けた受板43bへ挿入して、軸支している。又、この補助引起装置42の正面視左側には、固定方式の左引起ガイド44を設けている。
これにより、長稈の分離性能の向上を図る。未刈取穀稈の押し倒しを防止、及び収納性と、コンパクト性と、取扱い性の向上を図っている。
穀稈移送装置部の拡大平面図 穀稈移送装置部の拡大平面図 掻込スターホイルと、株元案内ガイドとの正面図 穀稈移送装置部の平面図 穂先移送装置部と、供給移送装置部との拡大平面図 穂先移送装置部と、供給移送装置部との拡大平面図 穂先移送ケースの平面図 穂先移送装置部の拡大側面図 コンバインの左側全体側面図 コンバインの全体平面図 根元移送装置部の拡大平面図 上部カバー部の拡大正面図 上部カバー部の拡大平面図 穂先移送装置部の正面図 穂先移送装置部の拡大平面図 供給移送装置部の拡大平面図 供給移送装置部の拡大平面図 供給移送装置部の拡大正面図 上部カバー部の拡大背面図 上部カバー部の拡大側面図 上部カバー部の拡大平面図 上部カバー部の拡大背面斜視図 右下根元移送装置部の拡大平面図 右下根元移送装置部と、テンション装置部との拡大平面図 右下根元移送チェンと、外れ防止ガイドとの拡大正面図 右下根元移送チェンと、外れ防止ガイドとの拡大側面図 右下根元移送チェンと、上・下ガイド板との拡大平面図 右下根元移送チェンと、上・下ガイド板との拡大正面図 穂先移送装置部の拡大平面図 穂先移送装置部と、上根元移送装置部との拡大側面図 穂先移送装置部と、上根元移送装置部との拡大正面図 穂先移送装置部と、上根元移送装置部との拡大側面図 右上根元移送チェン部の拡大平面図 支持杆と、支持メタル部との拡大正面図 支持杆と、支持メタル部との拡大平面図 支持杆と、支持メタル部との側面図 穂先移送装置部と、回動ケース部との正面図 穂先移送装置部と、回動ケース部との平面図 各引起装置の伝動構成図 右下根元移送装置部と、掻込装置部の拡大平面図 各分草体部の平面図 中央部の分草体部の側面図 其の他の分草体部の側面図 三条列用コンバインの各分草体部の平面図 刈取装置部の拡大平面図 刈取クランク装置と、下ギヤーケースとの拡大正面図 補助引起装置と、左・右引起ガイドとの拡大正面図 補助引起装置と、右引起ガイドとの拡大側面図
2 走行車台
4 刈取装置
5c 刈刃装置
6 引起装置
9a 掻込装置
9Q スプロケット
10b 右下根元移送装置(右根元移送装置)
10d 右下根元移送チェン(右根元移送チェン)
10e チェンレール
10f 凹部
11 左根元移送装置
11a 左根元移送チェン
12 穂先移送装置
12a 穂先移送ケース
12c 穂先移送ラグ
12d 駆動スターホイル
14 供給移送装置
14A 供給ケース
14b 供給スターホイル
14c 供給ラグ
14d 起立ガイド
15a 従動軸
21 挟持ガイド
21b 補助挟持ガイド
28 テンション装置
28c テンションプーリ
30c スクレーパ
31b 上ガイド板(ガイド板)
31d 挿入孔
リ 合流部

Claims (3)

  1. 走行車台(2)の前方に設けた刈取装置(4)、穀引起す4つの引起装置(6)と、引起された穀稈を掻込む4つの掻込装置(9a)と、掻込まれた穀稈を刈取る刈刃装置(5c)と、該刈刃装置(5c)の後方右側に設けられて刈取穀稈の株元側を引継いで後方上部へ移送する右根元移送チェン(10d)を巻き掛けた右根元移送装置(10b)と、前記刈刃装置(5c)の後方左側に設けられて刈取穀稈の株元側を引継いで後方上部へ移送する左根元移送チェン(11a)を掛け回した左根元移送装置(1と、前記刈刃装置(5c)の後方上部配置されて刈取穀稈の穂先側を引継いで後方上部へ移送する穂先移送装置(12)と、前記刈刃装置(5c)の後方左側上部配置されて前記穂先移送装置(12)と共に刈取穀稈の穂先を後方上部へ移送する供給移送装置(14)を備え、前記右根元移送チェン(10d)の移送終端部と左根元移送チェン(11a)の移送終端部に合流部(リ)を形成したコンバインの刈取装置において前記右根元移送チェン(10d)を右外側の掻込装置に備えたスプロケット(9Q)と移送終端部に設けたテンション装置(28)のテンションプーリ(28c)とに掛け回し、該右根元移送チェン(10d)の移送始端部に挟持ガイド(21)を弾発して設け、右根元移送チェン(10d)の移送始端部における右外側の掻込装置の掻込スターホイルと右外側から二番目の掻込装置の掻込スターホイルとの噛み合い部の後側の部位に凹部(10f)を形成し、前記挟持ガイド(21)の移送終端側の部位には前記合流部(リ)まで延長した補助挟持ガイド(21b)を設け前記右根元移送チェン(10d)を支持するチェンレール(10e)の移送始端部には該右根元移送チェン(10d)の移送始端部を巻き掛けるスプロケット(9Q)への藁屑や雑草の巻き付きを防止するスクレーパ(30c)を設ける一方該チェンレール(10e)の移送終端部の上側面には、移送始端部側が高く移送終端部側が低くなるように傾斜した断面L字形状のガイド板(31b)を装着し、該ガイド板(31b)における移送終端部側の上面部を左外側へ延設して前記テンションプーリ(28の上側に重合させたことを特徴とするコンバインの刈取装置。
  2. 前記ガイド板(31b)の上面部に該ガイド板(31b)をチェンレール(10e)に装着するボルト挿入用の挿入孔(31d)を設けたことを特徴とする請求項1記載のコンバインの刈取装置。
  3. 前記穂先移送装置(12)の穂先移送ケース(12a)を、短辺側の2辺と長辺とを有して平面視で三角形状に形成し、該短辺側の2辺部で穂先移送ラグ(12c)が穂先移送ケース(12a)から突出して刈取穀稈の穂先側を移送する構成とし、前記短辺側の2辺の間の頂部には駆動スターホイル(12d)を軸支し、前記供給移送装置(14)に備える供給ケース(14A)の下側に、前記駆動スターホイル(12d)と噛合って駆動される供給スターホイル(14b)を従動軸(15a)で軸支して設け、該供給スターホイル(14b)の上側面には複数の供給ラグ(14c)を回転自在に取付け、該供給ラグ(14c)が供給ケース(14a)の前側部と内側部から突出して移送作用するように、該供給ケース(14a)に供給ラグ(14c)を起立させる起立ガイド(14d)を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2記載のコンバインの刈取装置。
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