JP4871774B2 - リリーフ弁 - Google Patents

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Description

本発明はリリーフ弁に関する。
従来、入力される電流値を変えることにより流体回路中の流体の圧力を調節可能である電磁比例圧力制御弁が広く知られている(特許文献1参照)。
特開2003−185044号公報
上記のような電磁比例圧力制御弁を用いて一旦パイロット圧を発生させ、このパイロット圧を用いて、リリーフ圧を高圧値と低圧値との2段階に設定変更可能とした構成のリリーフ弁がある。このリリーフ弁の構造を図6および図7にしめす。このリリーフ弁は、ケーシング2と、スプール3と、第1付勢部材4と、内部ピストン5と、低圧ピストン10と、電磁比例圧力制御弁7とを備える。
ケーシング2には、油圧ポンプ等の流体圧発生源100と連通する第1流路22と、リリーフ流路23と、電磁比例圧力制御弁7を経由して第1流路22に連通する第2流路24と、が形成されている。なお、図中では、便宜的に流路を破線で示している。
スプール3には、一端側の第1端部31から他端側の第2端部32方向に陥入して設けられた第1内部空間33と、第1内部空間33と第1流路22とを連通する第1連通路34とが形成されている。このスプール3は、軸方向に移動することによって、第1流路22とリリーフ流路23との間を開閉する。
第1付勢部材4は、スプール3の第2端部32を押圧可能に設けられ、第1流路22とリリーフ流路23との間を閉じる方向にスプール3を付勢する。
内部ピストン5は、第1内部空間33において第1端部31側に配置される第1ピストン部51と、第1ピストン部51と軸方向に並んで第2端部32側に配置される第2ピストン部52と、第1ピストン部51と第2ピストン部52との間に設けられる第2付勢部材53と、を有している。また、内部ピストン5においては、第2ピストン部52に設けられた第2連通路54を介して第1内部空間33と連通し且つ第1内部空間33より小径の第2内部空間55が、第1ピストン部51と前記第2ピストン部52との間に形成されている。
低圧ピストン10は、スプール3と同程度の外径を有しており、スプール3の第1端部31と内部ピストン5とに対向している。低圧ピストン10は、軸方向に移動可能に設けられており、低圧ピストン10に対してスプール3と反対側に位置する空間S10に第2流路24の流体が充填されることにより、スプール3の第1端部31と内部ピストン5とを押圧することができる(図7の矢印A1参照)。
電磁比例圧力制御弁7は、入力される指令信号に応じて第1流路22を流れる流体を減圧して第2流路24に送ることができる。
このリリーフ弁では、電磁比例圧力制御弁7に入力される指令信号を制御することによって、リリーフ圧を高リリーフ圧と低リリーフ圧とに切り換えることができる。
まず、電磁比例圧力制御弁7に指令信号が入力されていない状態では、第2内部空間55に充填された第1流路22の流体が第2ピストン部52を介してスプール3を押す力(図6の矢印A2参照)と、第1付勢部材4からスプール3に加えられる付勢力(図6の矢印A3参照)とが釣り合った状態となる。第1流路22の流体の圧力が増大すると、スプール3が第1付勢部材4の付勢力A3に抗して図の左方向に移動する。そして、第1流路22の流体の圧力が所定の圧力値(高リリーフ圧)に達した場合に、スプール3が第1流路22とリリーフ流路23との間を開いた状態(以下「リリーフ状態」と呼ぶ)となり、流体のリリーフが行われる。
次に、電磁比例圧力制御弁7に指令信号が入力され、第1流路22から第2流路24に流体が送られると、低圧ピストン10に第2流路24の流体の圧力が作用する。第2流路24の流体の圧力によって低圧ピストン10に作用する力が、第1ピストン部51から低圧ピストン10に加えられる力、すなわち、第1流路22の流体の圧力によって内部ピストン5に作用する力よりも大きい場合は、図7の矢印A1に示すように、低圧ピストン10が内部ピストン5と共にスプール3の第1端部31を押圧する。このため、スプール3の位置は、第2流路24の流体の圧力によって低圧ピストン10に作用する力と、第1付勢部材4の付勢力との釣り合いによって定まる。そして、第1流路22の流体の圧力が所定のリリーフ圧に達した場合に、スプール3がリリーフ状態となる。ここで、低圧ピストン10の径は第2内部空間55の径よりも大きいため、この場合のリリーフ圧は、上記の高リリーフ圧PHよりも低い値となる。また、このとき、第2流路24の流体の圧力が最大、すなわち、第1流路22の流体の圧力と同じとなり、リリーフ圧が低リリーフ圧PLとなる。
しかし、このリリーフ弁では、第1ピストン部51から低圧ピストン10に加えられる力、すなわち、第1流路22の流体の圧力によって内部ピストン5から低圧ピストン10に作用する力が、第2流路24の流体の圧力によって低圧ピストン10に作用する力すなわち、低圧ピストン10が内部ピストン5を押す力A1よりも大きい場合は、図7に示す電磁比例圧力制御弁7に指令信号が入力されていない状態と同様に、第2内部空間55に充填された第1流路22の流体が第2ピストン部52を介してスプール3を押す力A2と、第1付勢部材4からスプール3に加えられる付勢力A3との釣り合いによってスプール3の位置が定められる。従って、第2流路24の流体の圧力によって低圧ピストン10に作用する力が、第1流路22の流体の圧力によって内部ピストン5から低圧ピストン10に作用する力に達するまでは、電磁比例圧力制御弁7に入力する指令信号が変化しても(図8の破線L3参照)、リリーフ圧は上記の高リリーフ圧PHで一定となる(図8の実線L1参照)。そして、第2流路24の流体の圧力によって低圧ピストン10に作用する力が、第1流路22の流体の圧力によって内部ピストン5から低圧ピストン10に作用する力に達すると、リリーフ圧は低リリーフ圧PLに切り替わり一定となる(図8の実線L2参照)。従って、リリーフ圧を高リリーフ圧と低リリーフ圧との間の値で任意に設定することが困難である。
本発明の課題は、リリーフ圧を高リリーフ圧と低リリーフ圧との間で任意に設定することができるリリーフ弁を提供することにある。
第1発明にかかるリリーフ弁は、ケーシングと、スプールと、第1付勢部材と、内部ピストンと、電磁比例圧力制御弁と、押圧部とを備える。ケーシングには、流体圧発生源に接続される第1流路と、リリーフ流路と、第1流路に連通する第2流路と、が形成されている。スプールには、一端側の第1端部から他端側の第2端部方向に陥入して設けられた第1内部空間と、第1内部空間と第1流路とを連通する第1連通路とが形成されている。また、スプールは、第1流路とリリーフ流路との間を開閉する。第1付勢部材は、スプールの第2端部を押圧可能に設けられ、第1流路とリリーフ流路との間を閉じる方向にスプールを付勢する。内部ピストンは、第1ピストン部と、第2ピストン部と、第2付勢部材とを有する。第1ピストン部は、第1内部空間において第1端部側に配置される。第2ピストン部は、第1ピストン部と軸方向に並んで第2端部側に配置される。第2付勢部材は、第1ピストン部と第2ピストン部との間に設けられる。そして、内部ピストンにおいては、第2ピストン部に設けられた第2連通路を介して第1内部空間と連通し且つ第1内部空間より小径の第2内部空間が第1ピストン部と第2ピストン部との間に形成されている。電磁比例圧力制御弁は、入力される指令信号に応じて第1流路と第2流路との間を開閉し、第1流路を流れる流体を減圧して第2流路に送ることができる。そして、押圧部は、第1流路の流体の圧力によって内部ピストンに作用する力から独立して、第2流路の流体の圧力を用いて、スプールの第1端部を押圧可能である。
このリリーフ弁では、押圧部が、第1流路の流体の圧力による力と第2流路の流体の圧力による力との釣り合いに関わらず、第2流路の流体の圧力を用いて、スプールの第1端部を押圧することができる。このため、第2流路の流体の圧力を調整することによって、リリーフ圧を高リリーフ圧と低リリーフ圧との間で任意に設定することができる。
第2発明にかかるリリーフ弁は、第1発明のリリーフ弁であって、押圧部は、スプールの第1端部側の空間と第2流路とを連通する第3連通路を有する。
このリリーフ弁では、第2流路の流体が、第3連通路を通ってスプールの第1端部側の空間に充填される。スプールの第1端部側の空間に充填された流体は、スプールの第1端部と内部ピストンとを押圧する。この場合、流体は、従来の低圧ピストン10のように第1端部と内部ピストンとを一体的に押圧するのではなく、第1端部と内部ピストンとを互いに相対移動可能に押圧することができる。このため、押圧部は、第1流路の流体の圧力によって内部ピストンに作用する力から独立して、スプールの第1端部を押圧することができる。
第3発明にかかるリリーフ弁は、第1発明のリリーフ弁であって、押圧部は、内部ピストンに対向する円筒部と、円筒部の外周に設けられ第2流路と連通する円管状空間において、軸方向に移動可能に設けられ第2流路の流体の圧力によって押圧されることによりスプールの第1端部のみを押圧する押圧部材と、を有する。
このリリーフ弁では、第2流路の流体の圧力による力が押圧部材を介してスプールの第1端部に伝達される。押圧部材は、内部ピストンを押圧せずにスプールの第1端部のみを押圧することができる。このため、押圧部は、第1流路の流体の圧力によって内部ピストンに作用する力から独立して、スプールの第1端部を押圧することができる。
第4発明にかかるリリーフ弁は、第3発明のリリーフ弁であって、ケーシングには、押圧部の円筒部より大きな外径の円筒形状を有し第2流路と連通する孔が形成されている。そして、円筒部は、ケーシングと別体であり、ケーシングの孔に同軸に配置されることにより、上記の円管状空間を構成する。
このリリーフ弁では、押圧部の円筒部がケーシングと別体であり、ケーシングの孔に同軸に配置されることにより、押圧部材が配置される円管状空間を構成する。このため、ケーシングに孔を穿ち、その孔に円筒部および押圧部材を配置することにより、押圧部を製造することができる。よって、このリリーフ弁では、製造が容易である。
本発明にかかるリリーフ弁では、押圧部が、第1流路の流体の圧力による力と第2流路の流体の圧力による力との釣り合いに関わらず、第2流路の流体の圧力を用いて、スプールの第1端部を押圧することができる。このため、第2流路の流体の圧力を調整することによって、リリーフ圧を高リリーフ圧と低リリーフ圧との間で任意に設定することができる。
<第1実施形態>
〔構成〕
本発明の第1実施形態にかかるリリーフ弁1aを図1に示す。このリリーフ弁1aは、ケーシング2と、スプール3と、第1付勢部材4と、内部ピストン5と、電磁比例圧力制御弁7と、押圧部8aを備える。
ケーシング2には、油圧ポンプなどの流体圧発生源100に接続される第1流路22と、流体が流出するリリーフ流路23と、第1流路22に連通する第2流路24と、が形成されている。なお、第1流路22の途中にはフィルター29が設けられている。また、ケーシング2には、スプール3が収納されるスプール収納空間S1と、このスプール収納空間S1と第2流路24とを連通する第3連通路81とが形成されている。なお、ケーシング2は、スプール収納空間S1が形成される第1ケーシング部2aと、第3連通路81が形成される第2ケーシング部2bとに分割されており、第1ケーシング部2aと第2ケーシング部2bとの繋ぎ目は、Oリングなどの複数のシール部材25によってシールされている。なお、図中では一部のシール部材25にのみ符号を伏して他は省略している。
スプール3は、上記のスプール収納空間S1に配置されており、スプール収納空間S1において軸方向に移動可能である。スプール3は、軸方向に移動することによって、第1流路22とリリーフ流路23との間を開閉する。具体的には、図中の左方向に移動して所定のリリーフ位置まで移動することにより、第1流路22とリリーフ流路23との間を開くリリーフ状態となる。また、リリーフ位置から図中の右側に移動することにより、第1流路22とリリーフ流路23との間を閉じる閉状態となる。スプール3には、第1内部空間33と、第1連通路34と、が形成されている。第1内部空間33は、一端側の第1端部31から他端側の第2端部32方向に陥入して設けられており、内部ピストン5の形状に対応した円筒状の形状を有している。第1連通路34は、スプール3の側面から第1内部空間33を構成する凹部の底面までに亘って形成されており、第1内部空間33と第1流路22とを連通する。
第1付勢部材4は、第1流路22とリリーフ流路23との間を閉じる方向にスプール3を付勢するバネである。第1付勢部材4は、ケーシング2のスプール収納空間S1にスプール3と共に設けられており、一端がケーシング2に固定され、他端がスプール3の第2端部32に固定されている。これにより、第1付勢部材4は、スプール3の第2端部32を押圧可能である。
内部ピストン5は、スプール3の第1内部空間33に収納されており、軸方向に移動可能となっている。内部ピストン5は、第1ピストン部51と、第2ピストン部52と、第2付勢部材53とを有する。
第1ピストン部51は、第1内部空間33において第2ピストン部52よりも第1端部31側に配置されている。第1ピストン部51の一端は、第3連通路81と対向しており、その縁部にテーパが形成された先細り状の形状を有している。第1ピストン部51の他端には、軸方向に陥入する凹部56が設けられている。
第2ピストン部52は、第1ピストン部51と軸方向に並んで第1ピストン部51より第2端部32側に配置されている。第1ピストン部51と対向する第2ピストン部52の一端には、軸方向に陥入した凹部57が形成されている。また、第2ピストン部52の他端は、第1連通路34と対向している。第2ピストン部52の凹部57と、第1ピストン部51の凹部56とは、第2内部空間55を構成している。この第2内部空間55は、第1ピストン部51と第2ピストン部52との間に形成されており、当然ながら、第1内部空間33よりも小径になっている。また、第2ピストン部52には、軸方向に沿って第2連通路54が形成されている。この第2連通路54は、第1内部空間33のうち内部ピストン5よりもスプール3の第2端部32側に位置する空間S2と、第2内部空間55とを連通している。
第2付勢部材53は、第1ピストン部51と第2ピストン部52との間に設けられており、第1ピストン部51と第2ピストン部52とに互いに反力を生じさせる。第2付勢部材53は、第2内部空間に収納されている。
電磁比例圧力制御弁7は、ソレノイド電流に応じてボールポペット(図示せず)の開度を変化させることにより流体の圧力を調整することができるボールポペット弁であり、入力される指令信号に応じて第2流路24の流体の圧力を調整することができる。電磁比例圧力制御弁7は、指令信号の電流値が大きくなるほど第2流路24の流体の圧力が大きくなるように、ボールポペットの開度を制御する(図3の破線L6参照)。
押圧部8aは、上述した第3連通路81を有し、第2流路24の流体を第3連通路81を介して、スプール収納空間S1のうちスプール3の第1端部31側の部分に充填することができる。このため、押圧部8aは、第2流路24の流体の圧力を用いて、第1流路22の流体の圧力によって内部ピストン5に作用する力A4から独立して、スプール3の第1端部31を押圧することができる。
〔リリーフ圧の設定〕
次に、このリリーフ弁1aによるリリーフ圧の設定について説明する。
まず、電磁比例圧力制御弁7に指令信号が入力されていない状態では、従来のリリーフ弁1aと同様の作用が生じ、リリーフ圧は高リリーフ圧PHとなっている(図3参照)。なお、図3のグラフは、電磁比例圧力制御弁7への指令値とリリーフ圧との関係および電磁比例圧力制御弁7への指令値と第2流路の流体の圧力との関係を示している。ここでは、図1に示すように、第2内部空間55に充填された第1流路22の流体が第2ピストン部52を介してスプール3を押す力A2と、第1付勢部材4からスプール3に加えられる付勢力A3とが釣り合った状態となる。第1流路22の流体の圧力が増大すると、スプール3が第1付勢部材4の付勢力A3に抗して図の左方向に移動する。そして、第1流路22の流体の圧力が高リリーフ圧PHに達した場合に、スプール3がリリーフ状態となり、流体のリリーフが行われる。すなわち、高リリーフ圧PHは、スプール3がリリーフ位置にある状態での第1付勢部材4の付勢力A3と、第2内部空間55に充填された第1流路22の流体が第2ピストン部52を介してスプール3を押す力A2とが釣り合うときの第1流路22の流体の圧力である。
次に、電磁比例圧力制御弁7に指令信号が入力され、第1流路22から第2流路24に流体が送られると、押圧部8aの第3連通路81を通って、スプール収納空間S1のうちスプール3に対して第1端部31側に位置する部分に第2流路24の流体が充填される。この流体は、スプール3の第1端部31と、内部ピストン5とを互いに相対移動可能に押圧することができる(図2の矢印A5,A6参照)。このため、図2に示すように、押圧部8aは、第2流路24の流体の圧力を用いて、第1流路22の流体の圧力によって内部ピストン5に作用する力A4から独立して、スプール3の第1端部31を押圧することができる。そして、第2流路24の流体の圧力によってスプール3の第1端部31に作用する力A6と、第2内部空間55に充填された第1流路22の流体が第2ピストン部52を介してスプール3を押す力A2との合力と、第1付勢部材4からスプール3に加えられる付勢力A3とが釣り合った状態となる。第2流路24の流体の圧力によってスプール3の第1端部31に作用する力A6は、電磁比例圧力制御弁7への指令信号を変更することによって変更することができ、これにより、図3の実線L4に示すようにリリーフ圧を任意に設定することができる。なお、第2流路24の流体の圧力が最大となるとき、すなわち、第2流路24の流体の圧力が第1流路22の流体の圧力と同じになったときに、このリリーフ弁1aにおけるリリーフ圧の最低値(低リリーフ圧PL)となる(図3の実線L5参照)。
〔特徴〕
このリリーフ弁1aでは、第1付勢部材4によって付勢されたスプール3と、スプール3の内部に設けられた内部ピストン5と、押圧部8aと、による力の釣り合いによって、リリーフ圧を高リリーフ圧から低リリーフ圧までの間で調整することができる。ここで、押圧部8aは、第1流路22の流体の圧力によって内部ピストン5に作用する力から独立して、スプール3の第1端部31を押圧可能であり、その押圧力は、電磁比例圧力制御弁7による第2流路24の流体の圧力を調整することによって、任意に設定可能である。このため、上記のように、電磁比例圧力制御弁7への指令信号を変更することにより、高リリーフ圧PHと低リリーフ圧PLとの間でリリーフ圧を任意に設定することができる。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態にかかるリリーフ弁1bを図4に示す。このリリーフ弁1bでは、第1実施形態にかかるリリーフ弁1aの押圧部8aに代えて押圧部8bが設けられている。この押圧部8bは円筒部82と、押圧部材83とを有する。
円筒部82は、第2ケーシング部2bにおいて、円管状の孔28が穿設されることにより、その中心部に形成される部分である。円筒部82は、内部ピストン5に対向しており、その外周には、上記の円管状の孔28によって構成される円管状空間S3が形成されている。この円管状空間S3は第2流路24と連通している。また、円筒部82の外径は、第1内部空間33の内径および内部ピストン5の外径と概ね同じである。
押圧部材83は、円管状空間S3において軸方向に移動可能に設けられている。第2流路24は、円管状空間S3のうち押圧部材83よりもスプール3と反対側の空間に連通している。押圧部材83は、この空間に第2流路24からの流体が充填されることにより、第2流路24の流体の圧力によってスプール3に向かう方向に押圧される(図中の矢印A7参照)。押圧部材83は、スプール3の第1端部31と概ね同様の内径および外径を有する円管状の形状を有しており、第2流路24の流体の圧力によって、スプール3の第1端部31のみを押圧することができる。
なお、上記の第1実施形態において述べたように、第1ピストン部51の端部が先細り状の形状となっているため、押圧部材83の内径がスプール3の第1端部31の内径すなわち第1内部空間33の径より多少小さくても、第1ピストン部51に接触せずにスプール3の第1端部31のみを押圧することができる。
他の構成およびリリーフ圧の設定については、第1実施形態にかかるリリーフ弁1aと同様である。
以上のようなリリーフ弁1bによっても、上記の第1実施形態にかかるリリーフ弁1aと同様の効果を奏することができる。
<第3実施形態>
本発明の第3実施形態にかかるリリーフ弁1cを図5に示す。このリリーフ弁1cでは、第1実施形態にかかるリリーフ弁1aの押圧部8aに代えて押圧部8cが設けられている。また、ケーシング2には、円筒形状を有し第2流路24と連通する孔27が形成されている。この孔27は、スプール3の第1端部31の外径と概ね同じであり、後述する押圧部8cの円筒部84の外径よりも大きい径を有している。押圧部8cは円筒部84と、押圧部材85とを有する。
円筒部84は、ケーシング2とは別体となっており、ケーシング2の孔よりも小さく且つ内部ピストン5の外径よりも小さな外径を有している。円筒部84は、ケーシング2の孔27の内部に孔27の中心軸と同軸に配置される。これにより、円筒部84の外周面と孔27の内周面との間に、上記の第2実施形態にかかるリリーフ弁1bの円管状空間S3と同様の空間S4を構成する。なお、円筒部84の外径および孔27の径は調圧する圧力の下限値より決まるものであるため、これらの径を調整することにより調圧する圧力の下限値を設定できる。
押圧部材85については、第2実施形態にかかるリリーフ弁1bの押圧部材83と同様である。
他の構成およびリリーフ圧の設定については、第1実施形態にかかるリリーフ弁1aと同様である。
このリリーフ弁1cでは、上記の実施形態にかかるリリーフ弁1aと同様の効果を奏することができる。また、このリリーフ弁1cでは、ケーシング2に円筒形状の孔27を穿ち、その孔27に円筒部84および押圧部材85を配置することにより、押圧部8cを簡易に製造することができる。
本発明は、リリーフ圧を高リリーフ圧と低リリーフ圧との間で任意に設定することができ、リリーフ弁として有用である。
第1実施形態にかかるリリーフ弁の構成を示す断面図。 第1実施形態にかかるリリーフ弁の構成を示す断面図。 電磁比例圧力制御弁への指令値とリリーフ圧との関係を示す図。 第2実施形態にかかるリリーフ弁の構成を示す断面図。 第3実施形態にかかるリリーフ弁の構成を示す断面図。 従来のリリーフ弁の構成を示す断面図。 従来のリリーフ弁の構成を示す断面図。 従来のリリーフ弁における電磁比例圧力制御弁への指令値とリリーフ圧との関係を示す図。
符号の説明
1a−1c リリーフ弁
2 ケーシング
3 スプール
4 第1付勢部材
5 内部ピストン
7 電磁比例圧力制御弁
8a−8c 押圧部
22 第1流路
23 リリーフ流路
24 第2流路
33 第1内部空間
34 第1連通路
51 第1ピストン部
52 第2ピストン部
53 第2付勢部材
55 第2内部空間
81 第3連通路
82、84 円筒部
83,85 押圧部材

Claims (4)

  1. 流体圧発生源に接続される第1流路と、リリーフ流路と、前記第1流路に連通する第2流路と、が形成されたケーシングと、
    一端側の第1端部から他端側の第2端部方向に陥入して設けられた第1内部空間と、前記第1内部空間と前記第1流路とを連通する第1連通路とが形成されており、前記第1流路と前記リリーフ流路との間を開閉するスプールと、
    前記スプールの前記第2端部を押圧可能に設けられ、前記第1流路と前記リリーフ流路との間を閉じる方向に前記スプールを付勢する第1付勢部材と、
    前記第1内部空間において前記第1端部側に配置される第1ピストン部と、前記第1ピストン部と軸方向に並んで前記第2端部側に配置される第2ピストン部と、前記第1ピストン部と前記第2ピストン部との間に設けられる第2付勢部材と、を有し、前記第2ピストン部に設けられた第2連通路を介して前記第1内部空間と連通し且つ前記第1内部空間より小径の第2内部空間が前記第1ピストン部と前記第2ピストン部との間に形成された内部ピストンと、
    入力される指令信号に応じて前記第1流路と前記第2流路との間を開閉し、前記第1流路を流れる流体を減圧して前記第2流路に送ることができる電磁比例圧力制御弁と、
    前記第1流路の流体の圧力によって前記内部ピストンに作用する力から独立して、前記第2流路の流体の圧力を用いて前記スプールの前記第1端部を押圧可能な押圧部と、
    を備えるリリーフ弁。
  2. 前記押圧部は、前記スプールの前記第1端部側の空間と前記第2流路とを連通する第3連通路を有する、
    請求項1に記載のリリーフ弁。
  3. 前記押圧部は、前記内部ピストンに対向する円筒部と、前記円筒部の外周に設けられ前記第2流路と連通する円管状空間において、軸方向に移動可能に設けられ前記第2流路の流体の圧力によって押圧されることにより前記スプールの前記第1端部のみを押圧する押圧部材と、を有する、
    請求項1に記載のリリーフ弁。
  4. 前記ケーシングには、前記円筒部より大きな外径の円筒形状を有し前記第2流路と連通する孔が形成されており、
    前記円筒部は、前記ケーシングと別体であり、前記ケーシングの孔に同軸に配置されることにより、前記円管状空間を構成する、
    請求項3に記載のリリーフ弁。
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